JP2020133095A - 繊維用集束剤 - Google Patents
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Abstract
Description
この繊維束は、マトリックス樹脂と組み合わせる前に束の幅を広げる工程を行う。これにより、マトリックス樹脂の含浸性が増し、薄く品位の高いプリプレグを作ることができる。このように繊維束は、集束性が良く、かつ開繊性(繊維束幅の広いものほど開繊性が良い)が良いものが求められ、集束剤の性能によって、これらの特性がコントロールされる。しかしながら、集束性と開繊性は本来相反するものであり、高いレベルで両立することは難しい。
特許文献1には、特定のモノマーからなる水溶性ビニル共重合体を集束剤として使用する試みが為されている。しかし、この方法では集束性の高い繊維束を製造することはできるが、ビニルエステルの粘度が高すぎるため、十分な開繊性をもたせることができない。
有機化合物(B)が分散状態にある場合、25℃において、繊維用集束剤(S)は均一に白濁した不透明な状態であるので、目視によって確認することができる。
エポキシ化合物(a1)としては、集束性の観点から、好ましくはジエポキシド、フェノールノボラック型エポキシ樹脂及びエポキシ化不飽和脂肪酸トリグリセリド(エポキシ化大豆油及びエポキシ化ナタネ油等)であり、更に好ましくはジエポキシドである。
2価フェノールとしては、ビスフェノール類(ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールB、ビスフェノールAD、ビスフェノールS及びハロゲン化ビスフェノールA等)、カテキン、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシビフェニル、オクタクロロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、テトラメチルビフェニル及び9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フロオレン等が挙げられる。
2価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリテトラメチレンエーテルグリコール等)、ネオペンチルグリコール及びビスフェノール類のアルキレンオキサイド(以下、AOと略記することがある)(1〜20モル)付加物等が挙げられる。
AOとしては、前記の炭素数2〜4のAOが挙げられる。
芳香族ジカルボン酸のジグリシジルエステルとしては、芳香族ジカルボン酸とエピクロルヒドリンとの縮合物(重縮合物を含む)であって、グリシジル基を2個有するもの等が挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸のジグリシジルエステルとしては、芳香族ジカルボン酸の芳香核水添加物(ヘキサヒドロフタル酸及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸等)又は直鎖若しくは分岐の脂肪族ジカルボン酸(アジピン酸及び2,2−ジメチルプロパンジカルボン酸等)とエピクロルヒドリンとの縮合物(重縮合物を含む)であって、グリシジル基を2個有するもの等が挙げられる。
ジグリシジルエステルは、芳香族ジカルボン酸単位又は脂肪族ジカルボン酸単位と、エピクロルヒドリン単位とのモル比{(芳香族ジカルボン酸単位又は脂肪族ジカルボン酸単位):(エピクロルヒドリン単位)}は、n:n+1で表される。nは1〜10が好ましく、更に好ましくは1〜8、特に好ましくは1〜5である。ジグリシジルエステルは、n=1〜10の混合物でもよい。
ジグリシジルアミンは、芳香族アミン単位とエピクロルヒドリン単位とのモル比{(芳香族アミン単位):(エピクロルヒドリン単位)}は、n:n+1で表される。nは1〜10が好ましく、更に好ましくは1〜8、特に好ましくは1〜5である。ジグリシジルアミンは、n=1〜10の混合物でもよい。
なお、エポキシ化合物のMnの測定に使用されるGPCの条件は、後述する有機化合物(B)のMnの測定条件と同様である。
前記AOとしては、炭素数2〜4のもの[エチレンオキサイド(以下、EOと略記)、1,2−又は1,3−プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、1,2−、1,3−、1,4−又は2,3−ブチレンオキサイド等]等が挙げられる。
ポリヒドロキシカルボン酸としては、ヒドロキシカルボン酸(グリコール酸及び乳酸等)を脱水縮合させて得られたものが挙げられる。
ポリエーテル(a4)としては、集束性の観点から、ビスフェノール類のAO付加物が好ましく、更に好ましくはビスフェノールAのAO付加物であり、特に好ましくはビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物である。
ジアミンとしては、炭素数2〜12の脂肪族のジアミン[直鎖ジアミン(エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン及び1,10−ジアミノデカン等)及び分岐アルキル鎖を有するジアミン(1,2−ジアミノプロパン、1,5−ジアミノ−3−メチルペンタン、1,3−ジアミノ−2,2−ジエチルプロパンジアミン、1,2−、1,3−又は2,3−ジアミノブタン等)等]及び炭素数6〜20の脂環式のジアミン[1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン及び2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン等]等が挙げられる。
分散媒(A)の25℃での粘度は、50〜6,000Pa・sである必要がある。(A)の25℃での粘度が50Pa・sより低いと、繊維用集束剤(S)の集束性が不十分となる。(A)の25℃での粘度が6,000Pa・sより高いと繊維用集束剤(S)の開繊性が不十分となる。
分散媒(A)の25℃での粘度は、(A)を構成する化合物の分子量を大きくしたり、極性の高い官能基を多くすることによって大きくすることができる。
25℃における(A)の粘度は、好ましくは200〜5,500Pa・sであり、更に好ましくは500〜5,000Pa・sである。
尚、分散媒(A)を構成する化合物として1種類のみを用いる場合、分散媒(A)を構成する化合物の25℃での粘度は50〜6,000Pa・sであることが必要であるが、2種以上を用いる場合、混合物の25℃での粘度が50〜6,000Pa・sであれば構成する個々の化合物の粘度がこの範囲にある必要はない。
(A)の25℃での粘度は、アントンパール社製レオメータ・MCR92を使用して、直径50mmのコーンプレートでギャップ0.1μm、せん断速度10s−1の条件で測定する。
分散媒(A)に有機化合物(B)を分散させることにより、開繊性に優れる集束剤が得られる。
分散媒(A)の溶解性パラメータ(以下、SP値と略記する)と有機化合物(B)のSP値を調整することにより、分散媒(A)に有機化合物(B)が相溶することなく、分散させることができる。具体的には、分散媒(A)のSP値と有機化合物(B)のSP値との差の絶対値(ΔSP)を0.4以上にすることにより、分散媒(A)に有機化合物(B)が相溶することなく、分散した状態にすることができる。
分散媒(A)のSP値と有機化合物(B)のSP値との差の絶対値(ΔSP)は、均一分散性の観点から、0.4以上が好ましく、更に好ましくは0.4〜1.5である。
SP値は、Fedorsによる方法[Polym.Eng.Sci.14(2)152,(1974)]に従って求めることができる。
また、(b1)としては、脂肪族ジカルボン酸(好ましくは炭素数2〜50のアルカンジカルボン酸及び炭素数4〜50アルケンジカルボン酸)と共に芳香族ジカルボン酸(例えば、テレフタル酸、イソフタル酸及びt−ブチルイソフタル酸並びにこれらの低級アルキル(好ましくはアルキルの炭素数1〜4)エステル等)を重縮合したものも同様に好ましい。芳香族ジカルボン酸の共重合量としては、ジカルボン酸の合計モル数に対して20モル%以下が好ましい。
(b2)に用いられる有機ジイソシアネートの内で好ましいのは、炭素数8〜26の芳香族ジイソシアネート、炭素数4〜22の鎖状脂肪族ジイソシアネート及び炭素数8〜18の脂環式ジイソシアネートであり、更に好ましいのはMDI、TDI、HDI、水添MDI及びIPDIである。
(b3)に用いられる有機ジイソシアネートの内で好ましいのは、炭素数8〜26の芳香族ジイソシアネート、炭素数4〜22の鎖状脂肪族ジイソシアネート及び炭素数8〜18の脂環式ジイソシアネートであり、更に好ましいのはMDI、TDI、HDI、水添MDI及びIPDIである。
有機化合物(B)の融点は、分子の対称性や極性、剛直性又は分子量を変更することにより調整できる。例えば、結晶性ポリエステル(b1)の場合であれば、アルカンジカルボン酸や直鎖型脂肪族ジオールの炭素数を増やしたり、エステル基含量を高くしたり、芳香環を持たせることにより、融点を高くすることができる。
本発明における融点は、示差走査熱量計(DSC)用いて、JIS K7121に規定のDSC法で測定したときの、融解ピーク温度を意味する。
本発明におけるMnは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて以下の条件で測定される。
・装置(一例) : 東ソー(株)製 HLC−8120
・カラム(一例): TSK GEL GMH6 2本 〔東ソー(株)製〕
・測定温度 : 40℃
・試料溶液 : 0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液
・溶液注入量 : 100μL
・検出装置 : 屈折率検出器
・基準物質 : 東ソー製 標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)12点(分子量 500 1050 2800 5970 9100 18100 37900 96400 190000 355000 1090000 2890000)
平滑剤としては、流動パラフィン等が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸類、サリチル酸類及びソルビン酸類等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール類(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール等)、チオジプロピオネート類(ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート等)及びホスファイト類(トリフェニルホスファイト等)等が挙げられる。
本発明の繊維用集束剤(S)におけるその他の添加剤(D)の含有率は、(S)の重量を基準として、好ましくは50重量%以下であり、更に好ましくは40重量%以下である。
水性エマルションとして用いることにより、繊維用集束剤(S)が含有する固形分の繊維への付着量を適量にすることが容易であるため、成形体としたときの強度が更に優れる繊維束を得ることができる。
水性媒体としては、公知の水性媒体等を用いることができ、具体的には、水及び親水性有機溶媒[炭素数1〜4の1価のアルコール(メタノール、エタノール及びイソプロパノール等)、炭素数3〜6のケトン(アセトン、エチルメチルケトン及びメチルイソブチルケトン等)、炭素数2〜6のグリコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコール等)及びそのモノアルキル(炭素数1〜2)エーテル、ジメチルホルムアミド並びに炭素数3〜5の酢酸アルキルエステル(酢酸メチル及び酢酸エチル等)等]が挙げられる。
これらは2種以上を併用してもよい。これらの内、安全性等の観点から、水並びに親水性有機溶媒と水との混合物が好ましく、更に好ましいのは水である。
高濃度のエマルションの濃度[繊維用集束剤(S)の水性エマルションに対する固形分の重量割合]は、保存安定性等の観点から、好ましくは20〜80重量%、更に好ましくは30〜70重量%である。
一方、低濃度のエマルションの濃度[繊維用集束剤(S)の水性エマルションに対する固形分の重量割合]は、繊維束の製造時に集束剤の付着量を適量にする観点等から、好ましくは0.5〜15重量%、更に好ましくは1〜10重量%である。
ここで、固形分とは、試料1gを130℃45分間循風乾燥機で加熱乾燥した後の残渣である。
前記の溶解又は乳化分散する時間は、好ましくは1〜20時間、更に好ましくは2〜10時間である。
繊維は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
熱可塑性樹脂(E1)としては、国際公開第2003/09015号、国際公開第2004/067612号、特許第2926227号公報又は特許第2616869号公報等に記載の熱可塑性樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリル樹脂等)等が挙げられる。
熱硬化性樹脂(E2)としては、エポキシ樹脂、(メタ)アクリレート変性樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂(特許第3723462号に記載のもの等)等が挙げられる。
尚、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート及び/又はアクリレートを意味する。
マトリックス樹脂は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
マトリックス樹脂として好ましいのは熱硬化性樹脂(E2)であり、更に好ましいのはエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂(アクリル基及び/又はメタクリル基を付加したエポキシ樹脂)である。触媒としては、公知(特開2005−213337号公報に記載のもの等)のエポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤等が挙げられる。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、ビスフェノールAのEO4モル付加物「ニューポールBPE−40」[三洋化成工業(株)製]404部(1モル部)及び水酸化カリウム2部を投入し、窒素置換後、圧力を−0.08MPaとした。130℃に昇温し、EO1584部(36モル部)を圧力が0.5MPaG以下になるように調整しながら6時間かけて滴下した後、130℃で3時間熟成した。次いで100℃に冷却後、吸着処理剤「キョーワード600」[協和化学工業(株)製]30部を投入し、100℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過してビスフェノールAのEO40モル付加物(a−0)を得た。
ビスフェノールAのEO2モル付加物「ニューポールBPE−20」[三洋化成工業(株)製]474部(1.5モル部)、製造例1で得られたビスフェノールAのEO40モル付加物(a−0)994部(0.5モル部)、テレフタル酸166部(1モル部)及びシュウ酸チタン酸カリウム5部を、ガラス反応容器中、230℃で0.001MPaまで減圧し水を留去しながら15時間反応させ、Mn=1,600のポリエステル樹脂(a−1)を得た。
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、セバシン酸404部(2モル部)と1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)及び縮合触媒としてテトラブトキシチタネート0.5部を入れ、170℃で窒素気流下に、生成する水を留去しながら8時間反応させた。次いで220℃まで徐々に昇温しながら、窒素気流下に、生成する水を留去しながら4時間反応させ、更に0.5〜2.5kPaの減圧下、酸価が0.5以下になるまで反応し、Mn=5,800、融点=74℃の結晶性ポリエステルである化合物(B−1)を得た。
製造例3において、1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)をエチレングリコール136部(2.2モル部)に変更した以外は製造例3と同様にし、Mn=2,300、融点75℃の結晶性ポリエステルである化合物(B−2)を得た。
製造例3において、セバシン酸404部(2モル部)をドデカン二酸460部(2モル部)に、1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)を1,12−ドデカンジオール444部(2.2モル部)に変更した以外は製造例3と同様にし、Mn=4,200、融点84℃の結晶性ポリエステルである化合物(B−3)を得た。
製造例3において、セバシン酸404部(2モル部)をアジピン酸175部(1.2モル部)に、1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)をエチレングリコール80.6(1.3モル部)に変更した以外は製造例3と同様にし、Mn=2,100、融点47℃の結晶性ポリエステルである化合物(B−4)を得た。
製造例3において、セバシン酸404部(2モル部)を303部(1.5モル部)に、1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)をエチレングリコール99.2部(1.3モル部)に変更した以外は製造例3と同様にし、酸価が0.5以下になるまで反応した後、100℃まで冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネート16.8部(0.1モル部)を仕込み、更に100℃で3時間反応させ、Mn=5,800、融点70℃の結晶性ポリウレタンである化合物(B−5)を得た。
攪拌機、コンデンサー、温度計、滴下ポンプを備えたフラスコに、フェノ−ル340.0部入れ溶融させ、活性白土35.0部を加え、110℃まで昇温した後スチレン660.0部を3時間かけて滴下し、110〜120℃で1時間熟成した。その後、けい藻土を用いて濾過しスチレン化フェノ−ルを得た。得られたスチレン化フェノ−ル(Mn=276)102.6部(0.37モル部)を攪拌機、温度計、耐圧ボンベを備えたオ−トクレ−ブに入れ、水酸化カリウムを1.6部加え135℃に昇温し、POを296.2部(5.1モル部)及びEOを601.2部(13.6モル部)、順次吹き込み、135〜160℃で3時間反応させ、Mn=2,700のスチレン化フェノールPO14モルEO37モル付加物である界面活性剤(C−1)を得た。
製造例3において、セバシン酸404部(2モル部)をコハク酸236部(2モル部)に、1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)をエチレングリコール130部(2.1モル部)に変更した以外は製造例3と同様にし、Mn=1,500、融点101℃の結晶性ポリエステルである化合物(B’−1)を得た。
製造例3において、セバシン酸404部(2モル部)をアジピン酸382部(2.3モル部)に、1,6−ヘキサンジオール248部(2.1モル部)を3−メチル−1,5−ペンタンジオール284部(2.4モル部)に変更した以外は製造例3と同様にし、Mn=5,000、25℃で液状のポリエステルである化合物(B’−2)を得た。
表1に記載の部数の(a−1)〜(a−6)を、万能混合機[万能混合攪拌機、(株)三英製作所製]中で80℃に温調しながら30分均一溶解させ、分散媒(A−1)〜(A−8)及び(A’−1)〜(A’−2)をそれぞれ100部得た。得られた分散媒(A−1)〜(A−8)及び(A’−1)〜(A’−2)の粘度を表1に示す。
(a−1):製造例2で得たポリエステル樹脂[Mn=1,600]
(a−2):ビスフェノールA型エポキシ樹脂[商品名「jER828」、三菱ケミカル(株)製、エポキシ当量=190g/eq]
(a−3):ビスフェノールA型エポキシ樹脂[商品名「jER1001」、三菱ケミカル(株)製、エポキシ当量=475g/eq]
(a−4):ポリウレタン樹脂30%重量%水溶液[商品名「パーマリン UA−150」、三洋化成工業(株)製]
(a−5):ポリアミド樹脂「UBESTA XPA」[宇部興産(株)製]
(a−6):ポリエーテル樹脂 [商品名「ニューポールBPE−100」、三洋化成工業(株)製]
表2に記載の部数の分散媒(A)及び有機化合物(B)を、万能混合機[万能混合攪拌機、(株)三英製作所製]中で100℃に温調しながら30分均一混合して混合物の外観を確認後、表2記載の部数の界面活性剤(C)を加えて100℃に温調しながら30分均一混合して本発明の繊維用集束剤(S−1)〜(S−14)及び比較用の繊維用集束剤(S’−1)〜(S’−6)を得た。更に60℃まで冷却して60℃に温調しながら表2に記載の部数の水を6時間かけて滴下し、濃度が40重量%の本発明の繊維用集束剤(S−1)〜(S−14)及び比較用の繊維用集束剤(S’−1)〜(S’−6)の水性エマルションをそれぞれ250部得た。
(A)及び(B)を万能混合機で均一混合した後の外観は、比較例1のものは(A)と(B)が相溶した透明液状であり、(B)を使用しない比較例2のものも透明液状であり、それ以外は(A)に(B)が分散され、混濁液状であった。また、界面活性剤(C)を加えて均一混合したものの外観は(C)添加前のものと同じであった。
(A−1)〜(A−8)及び(A’−1)〜(A’−2):表1に記載のもの
(B−1):製造例3で得た結晶性ポリエステル(Mn=5,800、融点=74℃)
(B−2):製造例4で得た結晶性ポリエステル(Mn=2,300、融点=75℃)
(B−3):製造例5で得た結晶性ポリエステル(Mn=4,200、融点=84℃)
(B−4):製造例6で得た結晶性ポリエステル(Mn=2,100、融点=47℃)
(B−5):製造例7で得た結晶性ポリウレタン(Mn=5,800、融点=70℃)
(B’−1):比較製造例1で得た結晶性ポリエステル(Mn=1,500、融点=101℃)
(B’−2):比較製造例2で得たポリエステル(Mn=5,000、25℃で液状)
(C−1):製造例16で得たスチレン化フェノールPO14モルEO37モル付加物(Mn=2,760)
(1)濃度が1.5重量%となるように繊維用集束剤を更に水で希釈した水性エマルションに、未処理炭素繊維(繊度800tex、フィラメント数12,000本)を浸漬して集束剤を含浸させ、180℃で3分間熱風乾燥させて、固形分として1重量%の繊維用集束剤が付着した炭素繊維束を作製した。
(2)得られた炭素繊維束の集束性を、JIS L1096−2010 8.21.1 A法(45°カンチレバー法)に準じて評価した。
数値(cm)が大きいほど集束性に優れることを意味する。
この処理条件で得られた炭素繊維束をカンチレバーで評価した集束性の値は、一般に13cm以上が好ましい。
70℃に温めた表面が平滑な直径10mmのステンレス棒5本を、ステンレス棒同士の水平方向の間隔が50mmとなるようにそれぞれ平行に、かつ、炭素繊維束がステンレス棒と接触しながらジグザグに通過するように配置した(図1)。尚、炭素繊維束が1番目と3番目と5番目に通過するステンレス棒の中心を結ぶ直線及び、炭素繊維束が2番目と4番目に通過するステンレス棒の中心を結ぶ直線は、水平面と平行になるように配置した。また、前記の2〜4番目のステンレス棒の通過前後で、通過前の炭素繊維束の進行方向となる直線と、通過後の炭素繊維束の進行方向となる直線とが、120度の角度をなすように(例えば、前記の1番目と2番目のステンレス棒の間を通過する炭素繊維束の進行方向となる直線と、前記の2番目と3番目のステンレス棒の間を通過する炭素繊維束の進行方向となる直線とが、120度の角度をなすように)配置した。
このステンレス棒間に各集束剤で処理をした炭素繊維束をジグザグにかけ、巻取ロールと巻出ロールとの間の張力1000g、速度3m/分で炭素繊維束を巻出ロールから巻取ロールへ巻き取り、5本のステンレス棒を通過した後の、炭素繊維束の拡がり幅(mm)を測定した{(株)浅野機械製作所製の糸走行試験装置を使用した}。
この条件で測定した炭素繊維束の拡がり幅は、一般に8mm以上が好ましい。
一方、化合物(B)が分散媒(A)に分散せずに相溶している比較例1は、同じ分散媒(A)を用いている実施例3〜6や同じ有機化合物(B)を用いている実施例13と比較して、集束性及び開繊性が低くなることがわかる。また、融点40〜90℃の有機化合物(B)を含まない比較例2は、同じ分散媒(A)を用いている実施例3〜6と比較して、開繊性が極めて低くなることがわかる。また、有機化合物(B)の融点が100℃を超える比較例4は、同じ分散媒(A)を用いている実施例12及び13と比較して、集束性は同程度であるものの、開繊性が極めて低くなることがわかる。また、分散媒(A)の粘度が6000Pa・sを超える比較例6は、粘度が5600Pa・sである実施例10と比較して集束性は同程度であるものの、開繊性が極めて低くなることがわかる。また、有機化合物(B)の融点が40℃より低い比較例3は、同じ分散媒(A)を用いている実施例3〜6と比較して、集束性及び開繊性が低くなることがわかる。また、分散媒(A)の粘度が50Pa・sより低い比較例5は、同じ有機化合物(B)を用いている実施例5、7及び8と比較して、集束性及び開繊性が低くなることがわかる。
また、本発明の繊維用集束剤で処理して得られた繊維束又は繊維製品を強化繊維とし、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂をマトリックスとしてプリプレグを得ることができる。
2.巻出ロール
3.巻取ロール
4.炭素繊維束
5.開繊性の測定位置
Claims (8)
- エポキシ化合物(a1)、ポリエステル(a2)、ポリウレタン(a3)、ポリエーテル(a4)及びポリアミド(a5)からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する25℃での粘度が50〜6,000Pa・sである分散媒(A)に、前記分散媒(A)を構成する化合物以外の融点が40〜90℃である有機化合物(B)が分散されてなる繊維用集束剤(S)。
- 前記分散媒(A)が、エポキシ化合物(a1)及び/又はポリエステル(a2)である請求項1記載の繊維用集束剤。
- 前記有機化合物(B)が、炭素数2〜12の直鎖型脂肪族ジオール及び炭素数2〜12のアルカンジカルボン酸を構成単量体として含み、数平均分子量が2,000〜9,000の結晶性ポリエステルである請求項1又は2記載の繊維用集束剤。
- 前記分散媒(A)と前記有機化合物(B)の合計重量を基準とする前記有機化合物(B)の重量割合が、5〜49重量%である請求項1又は2記載の繊維用集束剤。
- 炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維及びスラッグ繊維からなる群より選ばれる少なくとも1種の繊維が、請求項1〜4のいずれか記載の繊維用集束剤で集束されてなる繊維束。
- 請求項5に記載の繊維束を含有する繊維製品。
- 請求項5記載の繊維束及び/又は請求項6記載の繊維製品を強化繊維とし、熱可塑性樹脂(E1)又は熱硬化性樹脂(E2)をマトリックス樹脂としてなるプリプレグ。
- 請求項7に記載のプリプレグを成形してなる成形体。
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