JP2020142013A - 電極シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極シートを生体センサに使用した際に、電極シートが生体センサから剥離するのを抑制することができる電極シートの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る電極シートの製造方法は、導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤の少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を硬化させて電極シートを得る電極シートの製造方法であって、前記導電性組成物を乾燥して前記バインダー樹脂を半硬化させ、前記導電性組成物の半硬化物を得る乾燥工程と、前記半硬化物を加熱プレスして、前記バインダー樹脂を硬化させる硬化工程と、を含む。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る電極シートの製造方法は、導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤の少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を硬化させて電極シートを得る電極シートの製造方法であって、前記導電性組成物を乾燥して前記バインダー樹脂を半硬化させ、前記導電性組成物の半硬化物を得る乾燥工程と、前記半硬化物を加熱プレスして、前記バインダー樹脂を硬化させる硬化工程と、を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、電極シートの製造方法に関する。
病院や診療所等の医療機関、介護施設又は自宅等において、例えば、心電、脈波、脳波又は筋電等の生体情報を測定する生体センサが用いられる。生体センサは、生体と接触して被験者の生体情報を取得する生体電極を備えている。生体情報を測定する際には、生体センサを被験者の皮膚に貼り付けて、生体電極を被験者の皮膚に接触させる。生体情報に関する電気信号を生体電極で取得することで、生体情報が測定される。
このような生体センサとして、例えば、電極を一方の面に有するポリマー層を備え、ポリマー層として、ジメチルビニル末端ジメチルシロキサン(DSDT)とテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン(TTC)とを所定の比率で重合させてなるものを用いた生体適合性ポリマー基板が開示されている(例えば、特許文献1参照)。生体適合性ポリマー基板では、ポリマー層が人の皮膚に貼り付けられて、電極が人の皮膚から心筋由来電圧信号を検出し、データ取得用モジュールで心筋由来電圧信号を受信して記録している。
しかしながら、特許文献1の生体適合性ポリマー基板は、ポリマー層で被験者の皮膚に貼り付けて使用されるため、生体適合性ポリマー基板が厚さ方向に折り曲げられたり、被験者の皮膚の動きに応じて、生体センサが面方向に引っ張られたりする場合がある。そのため、従来の生体適合性ポリマー基板では、電極がポリマー層から剥がれてしまう可能性がある。
本発明の一態様は、電極シートを生体センサに使用した際に、電極シートが生体センサから剥離するのを抑制することができる電極シートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電極シートの製造方法の一態様は、導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤の少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を硬化させて電極シートを得る電極シートの製造方法であって、前記導電性組成物を乾燥して前記バインダー樹脂を半硬化させ、前記導電性組成物の半硬化物を得る乾燥工程と、前記半硬化物を加熱プレスして、前記バインダー樹脂を硬化させる硬化工程と、を含む。
本発明の一態様に係る電極シートの製造方法は、電極シートを生体センサに使用した際に、電極シートが生体センサから剥離することを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、重複する説明は省略する。また、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の3次元直交座標系を用い、電極シートの主面における座標をX軸方向及びY軸方向とし、高さ方向(厚さ方向)をZ軸方向とする。電極シートの下から上に向かう方向を+Z軸方向とし、その反対方向を−Z軸方向とする。以下の説明において、説明の便宜上、Z軸正方向側を上側又は上、Z軸負方向側を下側又は下と称すが、普遍的な上下関係を表すものではない。数値範囲を示すチルダ「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
<電極シートの製造方法>
一実施形態に係る電極シートの製造方法について説明する。図1は、一実施形態に係る電極シートの製造方法を示すフローチャートである。図1に示すように、一実施形態に係る電極シートの製造方法は、導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤のうちの少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を準備する導電性組成物の準備工程(ステップS11)と、導電性組成物を乾燥してバインダー樹脂を半硬化させ、導電性組成物の半硬化物を得る乾燥工程(ステップS12)と、半硬化物を加熱プレスしながら硬化させる硬化工程(ステップS13)とを含む。
一実施形態に係る電極シートの製造方法について説明する。図1は、一実施形態に係る電極シートの製造方法を示すフローチャートである。図1に示すように、一実施形態に係る電極シートの製造方法は、導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤のうちの少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を準備する導電性組成物の準備工程(ステップS11)と、導電性組成物を乾燥してバインダー樹脂を半硬化させ、導電性組成物の半硬化物を得る乾燥工程(ステップS12)と、半硬化物を加熱プレスしながら硬化させる硬化工程(ステップS13)とを含む。
導電性組成物の準備工程(ステップS11)では、導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤のうちの少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を準備する。
導電性高分子としては、例えば、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリアニリン、又はポリフェニレンビニレン等を用いることができる。これらは、一種単独で用いてもよいし、二種以上併用してもよい。これらの中でも、ポリチオフェン化合物を用いることが好ましい。生体との接触インピーダンスがより低く、高い導電性を有する点から、ポリ3、4−エチレンジオキシチオフェン(PEDOT)にポリスチレンスルホン酸(ポリ4−スチレンサルフォネート;PSS)をドープしたPEDOT/PSSを用いることがより好ましい。
導電性高分子の含有量は、導電性組成物100質量部に対して、0.20質量部〜20質量部であることが好ましく、2.5質量部〜15質量部であることがより好ましく、3.0質量部〜12質量部であることがさらに好ましい。前記含有量が、導電性組成物に対して、0.20質量部〜20質量部の範囲内であれば、導電性組成物に優れた導電性、強靱性及び柔軟性を付与できる。
バインダー樹脂としては、水溶性高分子又は水不溶性高分子等を用いることができる。バインダー樹脂としては、導電性組成物に含まれる他の成分との相溶性の観点から、水溶性高分子を用いることが好ましい。なお、水溶性高分子は、水には完全に溶けず、親水性を有する高分子(親水性高分子)を含む。
水溶性高分子としては、ヒドロキシル基含有高分子等を用いることができる。ヒドロキシル基含有高分子としては、アガロース等の糖類、ポリビニルアルコール(PVA)、変性ポリビニルアルコール、又はアクリル酸とアクリル酸ナトリウムとの共重合体等を用いることができる。これらは、一種単独で用いてもよいし、二種以上併用してもよい。これらの中でも、ポリビニルアルコール、又は変性ポリビニルアルコールが好ましく、変性ポリビニルアルコールがより好ましい。
変性ポリビニルアルコールとしては、アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール、ジアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。なお、ジアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、特開2016−166436号公報に記載されているジアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール系樹脂(DA化PVA系樹脂)を用いることができる。
バインダー樹脂の含有量は、導電性組成物100質量部に対して、5質量部〜140質量部であることが好ましく、10質量部〜100質量部であることがより好ましく、20質量部〜70質量部であることがさらに好ましい。前記含有量が、導電性組成物に対して、5質量部〜140質量部の範囲内であれば、導電性組成物に優れた導電性、強靱性及び柔軟性を付与できる。
架橋剤及び可塑剤は、導電性組成物に強靱性及び柔軟性を付与する機能を有する。
なお、強靱性は、優れた強度及び伸度を両立する性質である。強靱性は、強度及び伸度のうち、一方が顕著に優れるが、他方が顕著に低い性質を含まず、強度及び伸度の両方のバランスに優れた性質を含む。
柔軟性は、導電性組成物の成形体(電極シート)を屈曲した後、屈曲部分に破断等の損傷の発生を抑制できる性質である。
架橋剤は、バインダー樹脂を架橋させる。架橋剤がバインダー樹脂に含まれることで、導電性組成物の強靱性を向上させることができる。架橋剤は、ヒドロキシル基との反応性を有することが好ましい。架橋剤がヒドロキシル基との反応性を有すれば、バインダー樹脂がヒドロキシル基含有ポリマーである場合、架橋剤はヒドロキシル基含有ポリマーのヒドロキシル基と反応できる。
架橋剤としては、ジルコニウム塩等のジルコニウム化合物;チタン塩等のチタン化合物;ホウ酸等のホウ化物;ブロックイソシアネート等のイソシアネート化合物;グリオキサール等のジアルデヒド等のアルデヒド化合物;アルコキシル基含有化合物、メチロール基含有化合物等が挙げられる。これらは、一種単独で用いてもよいし、二種以上併用してもよい。中でも、反応性及び安全性の点から、ジルコニウム化合物、イソシアネート化合物又はアルデヒド化合物が好ましい。
架橋剤の含有量は、導電性組成物100質量部に対して、0.2質量部〜80質量部であることが好ましく、1質量部〜40質量部であることがより好ましく、3.0質量部〜20質量部であることがより好ましい。前記含有量が、導電性組成物100質量部に対して、0.2質量部〜80質量部の範囲内であれば、導電性組成物に優れた強靱性及び柔軟性を付与できる。
可塑剤は、導電性組成物の引張伸度及び柔軟性を向上させる。可塑剤としては、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、これらの重合体等のポリオール化合物N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアルデヒド(DMF)、N−N'−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン性化合物等が挙げられる。これらは、一種単独で用いてもよいし、二種以上併用してもよい。これらの中でも、他の成分との相溶性の観点から、グリセリンが好ましい。
可塑剤の含有量は、導電性組成物100質量部に対して、0.2質量部〜150質量部が好ましく、1.0質量部〜90質量部であることがより好ましく、10質量部〜70質量部であることがさらに好ましい。前記含有量が、導電性組成物100質量部に対して、0.2質量部〜150質量部の範囲内であれば、導電性組成物に優れた強靱性及び柔軟性を付与できる。
架橋剤及び可塑剤は、これらのうちの少なくとも一方が導電性組成物に含まれていればよい。架橋剤及び可塑剤の少なくとも一方が導電性組成物に含まれることで、導電性組成物の成形体は、強靱性及び柔軟性を向上させることができる。
導電性組成物に架橋剤は含まれるが可塑剤は含まない場合、導電性組成物の成形体は、強靱性、すなわち、引張強度及び引張伸度の両方をより向上させることができると共に、柔軟性を向上させることができる。
導電性組成物に可塑剤は含まれるが架橋剤は含まれない場合、導電性組成物の成形体の引張伸度を向上させることができるため、全体として導電性組成物の成形体は強靱性を向上させることができる。また、導電性組成物の成形体の柔軟性を向上させることができる。
架橋剤及び可塑剤の両方が導電性組成物に含まれていることが好ましい。架橋剤及び可塑剤の両方が導電性組成物に含まれることで、導電性組成物の成形体にはより一層優れた強靱性が付与される。
導電性組成物は、上記成分の他に、必要に応じて、界面活性剤、軟化剤、安定剤、レベリング剤、酸化防止剤、加水分解防止剤、膨張剤、増粘剤、着色剤、又は充填剤等の公知の各種添加剤を適宜任意の割合で含んでもよい。界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
導電性組成物は、上記した各成分を上記割合で混合することにより調製される。
導電性組成物は、必要に応じて、溶媒を適宜任意の割合で含むことができる。これにより、導電性組成物の水溶液(導電性組成物水溶液)が調製される。
溶媒としては、有機溶媒、又は水系溶媒を用いることができる。有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類が挙げられる。水系溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコールが挙げられる。これらの中でも、水系溶媒を用いることが好ましい。
導電性高分子、バインダー樹脂、及び架橋剤の何れか一つ以上は、溶媒に溶解した水溶液として用いてもよい。この場合、溶媒としては、上記の水系溶媒が好ましい。
半硬化物の作製工程(ステップS12)では、導電性組成物水溶液を剥離基材の表面に塗布した後、導電性組成物水溶液が塗布された剥離基材を乾燥機内に搬送して、乾燥機内で乾燥させる。これにより、導電性組成物水溶液内の溶媒を除去すると共に、バインダー樹脂を半硬化させる。
剥離基材としては、セパレータやコア材等を用いることができる。
セパレータとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリアミド(PA)フィルム、ポリイミド(PI)フィルム、又はフッ素樹脂フィルム等の耐熱性に優れた樹脂フィルムを用いることができる。特に、成型後のフィルム除去及び表面平滑性の点から、セパレータは、熱可塑性フィルムであるPETフィルム又はPAフィルム等を用いるのが好ましい。セパレータは、その表面を、シリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤、又は長鎖アルキルアクリレート系剥離剤等の剥離剤で剥離処理が施されていてもよい。
コア材としては、PETフィルム、PIフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム等の樹脂フィルム;セラミックスシート;アルミウム箔等の金属フィルム;ガラス繊維やプラスチック製不織繊維等で強化された樹脂基板;シリコーン基板、又はガラス基板等が挙げられる。
剥離基材の平均厚さは、例えば、1μm〜500μmである。
導電性組成物水溶液の剥離基材上への塗布方法としては、ロールコート、スクリーンコート、グラビアコート、スピンコート、リバースコート、バーコート、ブレードコート、エアーナイフコート、ディッピング、ディスペンシング等による方法、少量の導電性組成物水溶液を基材上に垂らしてドクターブレードで伸ばす方法等を用いることができる。これらの塗布方法により、導電性組成物水溶液は剥離基材上に均一に塗布される。
乾燥機としては、乾燥オーブン、真空オーブン、空気循環型オーブン、熱風乾燥機、遠赤外線乾燥機、マイクロ波減圧乾燥機、又は高周波乾燥機等の公知の乾燥機を用いることができる。これらの乾燥機を用いて、剥離基材上に塗布した導電性組成物水溶液は、乾燥機内を高温に加熱する方法、剥離基材を加熱する方法、熱風を導電性組成物水溶液に吹きつける方法、又は遠赤外線、マイクロ波、若しくは高周波等を導電性組成物水溶液に照射する方法等により乾燥させることができる。
導電性組成物水溶液を乾燥させることによって、導電性組成物水溶液に含まれる架橋剤によってバインダー樹脂の架橋反応を進行させ、バインダー樹脂を半硬化状態とする。これにより、導電性組成物の半硬化物が得られる。
本実施形態において、半硬化とは、例えば室温(25℃)において、溶媒に可溶な未硬化と、完全硬化との間の状態であって、硬化及びゲル化がわずかに進行し、溶媒に完全に溶解せず、加熱によって軟化するが溶融しない状態をいう。半硬化物は、その表面に指で触れても粘着感はなく、更に加熱処理を受けると硬化反応が起こる状態である。
半硬化物の水分率は、半硬化物の全量に対して、30%〜95%であることが好ましく、70%~90%がより好ましく、75%~85%がさらに好ましく、77%~80%が最も好ましい。半硬化物の水分量が低くなるほど、半硬化物が硬くなる。一方、半硬化物内の水分が殆ど抜けていない場合には、後述する硬化工程(ステップS13)で半硬化物シート11を金型23(図4等参照)で打ち抜いて形成した孔11Aの形状は保持され難く、崩れやすい。半硬化物の水分率が半硬化物の全量に対して30%〜95%であれば、後述する硬化工程(ステップS13)において、半硬化物シート11(図4等参照)は金型23(図4等参照)で打ち抜きやすくなり、得られる電極シート10(図6参照)の孔11A(図6参照)の周囲にバリが生じるのが抑制されると共に、孔11A(図6参照)の形状は維持しやすい。なお、半硬化物の水分率は、導電性組成物から半硬化物になるまでの重量変化等を求めることにより測定できる。半硬化物の水分率は、例えば、導電性組成物を計量機能の付いた加熱器に入れて加熱し、導電性組成物中の水分を蒸発させて減少させた時の、導電性組成物と半硬化物との重量変化量から求められる。
半硬化物のエネルギー量は、1500J〜3000Jであることが好ましく、1800J〜2500Jがより好ましく、2000J〜2300Jがさらに好ましい。半硬化物のエネルギー量が1500J〜3000Jの範囲内であれば、半硬化物の水分率が半硬化物の全量に対して30%〜95%の範囲内にできる。そのため、得られる電極シート10(図6参照)の孔11A(図6参照)の周囲にはバリが生じ難く、かつ孔11A(図6参照)の形状は維持し易い。
乾燥条件としては、導電性組成物水溶液に含まれる架橋剤が反応できる条件であればよい。
導電性組成物の乾燥温度は、導電性組成物水溶液に含まれるバインダー樹脂が完全硬化しない温度の範囲内であればよく、50℃〜200℃が好ましく、50℃〜180℃がより好ましく、60℃〜160℃がさらに好ましく、80℃〜140℃が最も好ましい。
導電性組成物の乾燥時間は、0.5分〜30分であることが好ましく、1分〜20分であることがより好ましく、3分〜15分であることがさらに好ましい。
得られた導電性組成物の半硬化物は、剥離基材に載せたまま乾燥機内から取り出された後、図2に示すように、対向する一対の主面11a、11bを有する半硬化物シート11に剥離基板12上で成形される。半硬化物シート11は、その主面11a、11bが平面視で矩形に形成される。本実施形態では、主面11aが半硬化物シート11の上面となり、主面11bが下面となる。なお、本実施形態において、矩形とは、長方形や正方形の他、長方形や正方形の角を面取りした形を含む。
半硬化物シート11の厚さは、適宜設計可能であり、0.1μm〜100μmであることが好ましく、1μm〜50μm以下であることがより好ましい。
成形された半硬化物シート11は、加熱プレス機に搬送される。
硬化工程(ステップS13)では、図3に示すように、加熱プレス機20内の下側プレス板21の上に、突起部231の形成されているプレス面が加熱プレス機20の設置面に対して上を向いている状態となるように、金型23を設置する。その後、下側プレス板21を加熱して、金型23のプレス面を所定温度に上昇させる。加熱された金型23のプレス面の上に、矩形状に成形された半硬化物シート11の主面11bが剥離基板12に密着している状態で、半硬化物シート11をその主面11aが金型23のプレス面に接触するように設置する。剥離基板12の上に上側プレス板22を設置した後、半硬化物シート11を下側プレス板21と上側プレス板22とで挟み込んだ状態で所定温度に加熱する。なお、金型23は、半硬化物シート11を金型23の上に設置した後、加熱してもよい。
半硬化物シート11の加熱温度は、半硬化物シート11に含まれる架橋剤が反応できる温度とする。加熱温度は70℃〜150℃が好ましい。加熱温度がこの範囲内であれば、半硬化物シート11に含まれる架橋剤の反応を進行させることができる共に、半硬化物シート11の過剰な加熱を防げる。加熱温度は、80℃〜130℃がより好ましく、90℃〜110℃がさらに好ましい。
その後、図4に示すように、半硬化物シート11を加熱しながら下側プレス板21を上側プレス板22側に向かって上昇させる。下側プレス板21の上昇に伴い、金型23の突起部231が半硬化物シート11の主面11aを押圧(プレス)し、半硬化物シート11の主面11a、11bを貫通させる。
加熱プレス機は、公知の加熱プレス機を用いることができ、平行平板プレス機等を用いることができる。
金型23の突起部231が半硬化物シート11の主面11aを押圧して主面11a、11bを貫通するプレス時間は、10秒〜10分であることが好ましい。プレス時間がこの範囲内であれば、突起部14が半硬化物シート11の主面11a、11bの突起部231の貫通部分に大きな変形を生じさせることなく主面11a、11bを安定して貫通できる。プレス時間は、30秒〜8分がより好ましく、1分〜6分がさらに好ましく、2分〜5分が最も好ましい。
金型23が半硬化物シート11に加える圧力は、15×103kPa〜100×103kPaであることが好ましい。圧力がこの範囲内であれば、突起部231が半硬化物シート11の主面11a、11bの突起部231の貫通部分に大きな変形を生じさせることなく主面11a、11bを安定して貫通できる。また、金型23の突起部231が半硬化物シート11と接触しない部分に破断が生じるのを軽減できる。金型23が半硬化物シート11に加える圧力は、20×103kPa〜80×103kPaがより好ましく、40×103kPa〜60×103kPaがさらに好ましい。
突起部231が半硬化物シート11の主面11a、11bを貫通した後、図5に示すように、下側プレス板21を加熱プレス機20の設置面に対して下方向に移動して、突起部231を半硬化物シート11の孔11Aから抜き出す。
突起部231を半硬化物シート11の孔11Aから抜き出した後も、半硬化物シート11の加熱は継続して行う。半硬化物シート11に含まれる架橋剤によるバインダー樹脂の架橋反応が進行し、半硬化物シート11の硬化が進行する。これにより、半硬化物シート11に含まれるバインダー樹脂を完全硬化させる。
半硬化物シート11の加熱時間は、30秒〜30分であることが好ましい。加熱時間がこの範囲内であれば、半硬化物シート11を確実に硬化させることができる。熱処理時間は、1分〜20分がより好ましく、3分〜15分がさらに好ましく、5分〜10分が最も好ましい。
なお、加熱時間は、半硬化物シート11は金型23でプレスする時間を含み、半硬化物シート11の熱処理を開始した時点から電極シート10が製造されるまでの時間をいう。
半硬化物シート11を加熱プレスしながら半硬化物シート11に含まれるバインダー樹脂を完全硬化させることにより、図6に示すように、大きさ及び形状が略均一な孔11Aが碁盤目状(メッシュ状)に形成された導電性成形体(電極シート)10が得られる。孔11Aは、平面視において四角形状に形成されている。複数の孔11Aは、主面11aに正方格子状に配置されており、交差する2つの軸方向(X軸方向、Y軸方向)に並列に略等間隔で主面11aに配列されている。なお、複数の孔11Aは、等間隔でなくてもよい。
電極シート10の厚さは、半硬化物シート11の厚さと略同様であり、0.1μm〜100μmが好ましく、1μm〜50μm以下がより好ましい。
このように、一実施形態による電極シートの製造方法は、硬化工程(ステップS13)において、金型23で半硬化物シート11を加熱プレスして、バインダー樹脂を硬化させている。半硬化物シート11は、柔軟性があり、変形し易いため、金型23の突起部231で主面11aが押圧された際、半硬化物シート11の主面11aを主面11bに向かって容易に打ち抜くことができる。そのため、得られる電極シート10には形状及び大きさが略均一な孔11Aを正方格子状に安定して形成できる。電極シートの作製時に、例えば、電極シートの表面をプレスで打ち抜けず、四角形状に形成されていない領域等が生じると、電極シートを例えば生体センサ等の電極として使用しても、被験者の皮膚の動き等によって電極シートが生体センサから容易に剥がれてしまう可能性がある。また、電極シートに孔が正方格子状に形成できるようにマスクを設置してスクリーン印刷等を行う場合に、スキージで導電性組成物の表面を押圧する際に電極シートの内部に気泡が混入してしまう場合がある。さらに、マスクが樹脂材料で製造される場合、導電性組成物水溶液でマスクが膨潤すると、電極シートの孔が不均一な大きさとなり孔の大きさにばらつきが生じたり、電極シートの孔が形成されない可能性がある。マスクが金属で製造される場合、電極シートの孔がより小さく(例えば、1mm未満)なると、より小さい(例えば、1mm未満)孔を形成できるマスクをレーザー加工等により製造することは困難である。これに対し、一実施形態による電極シートの製造方法によれば、形状及び大きさが略均一な孔11Aを正方格子状に安定して形成できる。そのため、電極シート10を生体センサに使用した際に、電極シート10の生体センサへの密着力を向上させることができるため、電極シート10が生体センサから剥離することを抑制することができる。
一実施形態による電極シートの製造方法によれば、硬化工程(ステップS13)において、金型23の突起部231で半硬化物シート11を打ち抜いた際に、半硬化物シート11の主面11b側の孔11Aの周囲が打ち抜き方向に突出する場合がある。この場合でも、半硬化物シート11は変形し易く、元の形状に戻りやすいため、半硬化物シート11の主面11b側の孔11Aの周囲は、主面11bの平坦部分と略同じ高さにでき、バリが生じ難い。よって、得られる電極シート10の孔11Aの周囲にバリが生じるのを抑制できる。
一実施形態による電極シートの製造方法によれば、硬化工程(ステップS13)において、金型23で半硬化物シート11を加熱プレスしながら硬化させているため、電極シート10の厚さを所定の厚さに容易に設計できる。電極シートに孔が正方格子状に配置して形成できるようにマスクを設置してスクリーン印刷等を行う場合、電極シートを形成する導電性組成物の粘度が不足しやすいため、十分な厚さの電極シートは製造し難い。一実施形態による電極シートの製造方法によれば、所定の圧さを有する電極シート10を製造できる。
一実施形態による電極シートの製造方法によれば、硬化工程(ステップS13)において、金型23で半硬化物シート11を加熱プレスしながら硬化させているため、孔11Aの周囲に孔11Aの形成時に生じる複数の切り込み等は発生しない。電極シートの孔の形成に打ち抜き刀型等を用いる場合、電極シートの孔の径が例えば1mm未満と小さくなるほど、打ち抜き刀型の製造が困難となる。そのため、打ち抜き刀型を異なる角度で電極シートの表面を複数回打ち抜くと、複数の打ち抜き刀型の切り込みが交差するクロスオーバー部位が電極シートの孔の周囲に生じやすくなる。電極シートの孔の周囲にクロスオーバー部位があると、クロスオーバー部位を起点に電極シートが破断する可能性がある。一実施形態による電極シートの製造方法によれば、孔11Aの周囲にクロスオーバー部位等のような複数の切り込み等が発生しないため、電極シート10の孔11Aの周囲を起点に破断するのを抑制できるため、電極シート10に導電性の欠如が生じるのを低減できる。
このように、電極シート10は、上記のような特性を有することから、一例として、生体の皮膚等に取り付けて、安定した接着力及び導電性が要求される貼付型の生体センサとして好適に用いることができる。
<生体センサ>
一実施形態による電極シートの製造方法を用いて得られた電極シート10を適用した生体センサについて説明する。電極シート10は、電極の材料に用いられる。前記電極は、生体センサのプローブに用いられる。本実施形態では、一例として、生体に接触させて生体情報の測定を行う貼付型生体センサである場合について説明する。なお、生体とは、人体(人)、並びに牛、馬、豚、鶏、犬及び猫等の動物等をいう。生体センサは、生体の一部(例えば、皮膚、頭皮又は額等)に貼付される。生体センサは、生体用、中でも人体用として好適に用いることができる。
一実施形態による電極シートの製造方法を用いて得られた電極シート10を適用した生体センサについて説明する。電極シート10は、電極の材料に用いられる。前記電極は、生体センサのプローブに用いられる。本実施形態では、一例として、生体に接触させて生体情報の測定を行う貼付型生体センサである場合について説明する。なお、生体とは、人体(人)、並びに牛、馬、豚、鶏、犬及び猫等の動物等をいう。生体センサは、生体の一部(例えば、皮膚、頭皮又は額等)に貼付される。生体センサは、生体用、中でも人体用として好適に用いることができる。
図7は、実施の形態の貼付型生体センサを示す分解図である。図8は、図7のA−A矢視断面に対応する完成状態の断面を示す図である。図7及び図8に示すように、貼付型生体センサ100は、主な構成要素として、感圧接着層110、基材層120、回路部130、基板135、プローブ140、固定テープ145、電子装置150、電池160、及びカバー170を含む。以下、貼付型生体センサ100を構成する各部材について説明する。
貼付型生体センサ100は、平面視で略楕円状の形状を有するシート状の部材である。貼付型生体センサ100は、生体の皮膚200に貼り付ける下面(−Z方向側の面)と反対の上面側は、カバー170によって覆われている。貼付型生体センサ100の下面は貼付面である。
回路部130と基板135は、基材層120の上面に実装されている。また、プローブ140は、感圧接着層110の下面112から表出するように感圧接着層110に埋め込まれる形で設けられている。下面112は、貼付型生体センサ100の貼付面である。
感圧接着層110は、平板状の接着層である。感圧接着層110は、長手方向がX軸方向であり、短手方向はY軸方向である。感圧接着層110は、基材層120によって支持されており、基材層120の下面121に貼り付けられている。
感圧接着層110は、図8に示すように、上面111と、下面112とを有する。上面111及び下面112は平坦面である。感圧接着層110は、貼付型生体センサ100が生体と接触する層である。下面112は、感圧接着性を有するため、生体の皮膚200に貼り付けることができる。下面112は貼付型生体センサ100の下面であり、皮膚200等の生体表面に貼り付けることができる。
感圧接着層110の材料としては、感圧接着性を有する材料であれば特に限定されず、生体適合性を有する材料等が挙げられる。感圧接着層110の材料として、アクリル系感圧接着剤、シリコーン系感圧接着剤等が挙げられる。好ましくは、アクリル系感圧接着剤が挙げられる。
アクリル系感圧接着剤は、アクリルポリマーを主成分として含有する。
アクリルポリマーは、感圧接着成分である。アクリルポリマーとしては、アクリル酸イソノニル、アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステルを主成分として含み、アクリル酸等の(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能なモノマーを任意成分として含むモノマー成分を重合したポリマーを用いることができる。主成分のモノマー成分における含有量は、70質量%〜99質量%とし、任意成分のモノマー成分における含有量は、1質量%〜30質量%とする。アクリルポリマーとしては、例えば、特開2003−342541号公報に記載の(メタ)アクリル酸エステル系ポリマー等を用いることができる。
アクリル系感圧接着剤は、好ましくは、カルボン酸エステルをさらに含有する。
アクリル系感圧接着剤に含まれるカルボン酸エステルは、アクリルポリマーの感圧接着力を低減して、感圧接着層110の感圧接着力を調整する感圧接着力調整剤である。カルボン酸エステルは、アクリルポリマーと相溶可能なカルボン酸エステルである。
具体的には、カルボン酸エステルは、一例としてトリ脂肪酸グリセリルである。
カルボン酸エステルの含有量は、アクリルポリマー100質量部に対して、30質量部〜100質量部であることが好ましく、50質量部〜70質量部以下であることがより好ましい。
アクリル系感圧接着剤は、必要により、架橋剤を含有してもよい。架橋剤は、アクリルポリマーを架橋する架橋成分である。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、メラミン化合物、過酸化化合物、尿素化合物、金属アルコキシド化合物、金属キレート化合物、金属塩化合物、カルボジイミド化合物、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、又はアミン化合物等が挙げられる。これらの架橋剤は、単独で使用してもよいし、併用してもよい。架橋剤としては、好ましくは、ポリイソシアネート化合物(多官能イソシアネート化合物)が挙げられる。
架橋剤の含有量は、アクリルポリマー100質量部に対して、例えば、0.001質量部〜10質量部が好ましく、0.01質量部〜1質量部がより好ましい。
感圧接着層110は、優れた生体適合性を有することが好ましい。例えば、感圧接着層110を角質剥離試験した時に、角質剥離面積率は、0%〜50%であることが好ましく、1%〜15%であることがより好ましい。角質剥離面積率が0%〜50%の範囲内であれば、感圧接着層110を皮膚200(図8参照)に貼着しても、皮膚200(図8参照)の負荷を抑制できる。なお、角質剥離試験は、特開2004−83425号公報に記載の方法によって、測定される。
感圧接着層110の透湿度は、300(g/m2/day)以上であることが好ましく、600(g/m2/day)以上であることがより好ましく、1000(g/m2/day)以上であることがさらに好ましい。感圧接着層110の透湿度が300(g/m2/day)以上であれば、感圧接着層110を生体27(図8参照)に貼着しても、生体27(図8参照)の負荷を抑制できる。
感圧接着層110は、角質剥離試験の角質剥離面積率が50%以下であることと、透湿度が300(g/m2/day)以上であることとの少なくともいずれかの要件を満たすことで、感圧接着層110は生体適合性を有する。感圧接着層110の材料は、上記要件の両方の要件を満たすことがより好ましい。これにより、感圧接着層110はより安定して高い生体適合性を有する。
感圧接着層110の上面111と下面112との間の厚さは、10μm〜300μmであることが好ましい。感圧接着層110の厚さが10μm〜300μmであれば、貼付型生体センサ100の薄型化、特に、貼付型生体センサ100における電子装置150以外の領域の薄型化が図れる。
基材層120は、感圧接着層110を支持する支持層であり、感圧接着層110は基材層120の下面121に接着されている。基材層120の上面側には回路部130と基板135が配置されている。
基材層120は、絶縁体製の平板状(シート状)の部材である。基材層120の平面視における形状は、感圧接着層110の平面視における形状と同一であり、平面視において位置を合わせて重ねられている。
基材層120は、下面121と上面122とを有する。下面121及び上面122は、平坦面である。下面121は、感圧接着層110の上面111に接触(感圧接着)している。基材層120は、適度な伸縮性、可撓性及び靱性を有する可撓性樹脂製であればよく、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、及びポリエステル樹脂系等の熱可塑性樹脂で作製すればよい。
基材層120の厚さは、1μm〜300μmであることが好ましく、5μm〜100μmであることがより好ましく、10μm〜50μmであることがさらに好ましい。
回路部130は、配線131、フレーム132、及び基板133を有する。貼付型生体センサ100は、このような回路部130を2つ含む。配線131及びフレーム132は、基板133の上面に設けられており、一体的に形成されている。配線131は、フレーム132と電子装置150及び電池160とを接続する。
配線131及びフレーム132は、銅、ニッケル、金、又はこれらの合金等で作製することができる。配線131及びフレーム132の厚さは、0.1μm〜100μmであることが好ましく、1μm〜50μmであることがより好ましく、5μm〜30μmであることがさらに好ましい。
2つの回路部130は、それぞれ、感圧接着層110及び基材層120の2つの貫通孔113及び123に対応して設けられている。配線131は、基板135の配線を介して、電子装置150と、電池160用の端子135Aとに接続されている。フレーム132は、基材層120の貫通孔123の開口よりも大きな矩形環状の導電部材である。
基板133は、平面視で配線131及びフレーム132と同様の形状を有する。基板133のうちフレーム132が設けられている部分は、基材層120の貫通孔123の開口よりも大きな矩形環状の形状を有する。フレーム132と、基板133のうちフレーム132が設けられている矩形環状の部分とは、基材層120の上面で貫通孔123を囲むように設けられている。基板133は、絶縁体製であればよく、例えばポリイミド製の基板又はフィルムを用いることができる。基材層120は、粘着性(タック)を有するため、基板133は基材層120の上面に固定される。
基板135は、電子装置150及び電池160を実装する絶縁体製の基板であり、基材層120の上面122に設けられる。基板135は基材層のタック(粘着性)によって固定される。基板135としては、一例としてポリイミド製の基板又はフィルムを用いることができる。基板135の上面には、配線と電池160用の端子135Aとが設けられている。基板135の配線は、電子装置150及び端子135Aに接続されるとともに、回路部130の配線131に接続される。
プローブ140は、感圧接着層110が皮膚200に貼付されたときに、皮膚200に接触して、生体信号を検出する電極である。生体信号は、例えば、心電波形、脳波、脈拍等を表す電気信号である。
プローブ140は、一実施形態による電極シートの製造方法を用いて得られた電極シート10(図6参照)が用いられるため、プローブ140を形成する材料についての詳細な説明は省略する。
プローブ140は、平面視で矩形状で感圧接着層110及び基材層120の貫通孔113及び123よりも大きく、マトリクス状に配置される孔140Aを有する。プローブ140のX方向及びY方向における端(四方の端の部分)では、プローブ140の梯子状の辺が突出していてもよい。
固定テープ145は、一例として銅テープであり、平面視で矩形環状である。固定テープ145は、下面に粘着剤が塗布されている。固定テープ145は、平面視で貫通孔113及び123の開口の外側で、プローブ140の四方を囲むようにフレーム132の上に設けられ、プローブ140をフレーム132に固定する。固定テープ145は、銅以外の金属テープであってもよい。
プローブ140は、四方の端の部分がフレーム132の上に配置された状態で、四方の端の部分の上に被せられる固定テープ145によってフレーム132に固定される。固定テープ145は、プローブ140の孔140A等の隙間を通じてフレーム132に接着される。
このように、固定テープ145でプローブ140の四方の端の部分をフレーム132に固定した状態で、固定テープ145及びプローブ140の上に感圧接着層110A及び基材層120Aを重ねる。感圧接着層110A及び基材層120Aを下方向に押圧すると、プローブ140は貫通孔113及び123の内壁に沿って押し込まれ、感圧接着層110Aがプローブ140の孔140Aの内部にまで押し込まれる。
プローブ140は、四方の端の部分が固定テープ145によってフレーム132に固定された状態で、中央部が感圧接着層110の下面112と略面一になる位置まで押し下げられる。このため、プローブ140を生体の皮膚200(図8参照)に当てれば、感圧接着層110Aが皮膚200に接着され、プローブ140を皮膚200に密着させることができる。
プローブ140の厚さは、感圧接着層110の厚さより薄いことが好ましい。プローブ140の厚さは、0.1μm〜100μmであることが好ましく、1μm〜50μmであることがより好ましい。
また、感圧接着層110Aの平面視で中央部を囲む周囲の部分(矩形環状の部分)は、固定テープ145の上に位置する。図8では感圧接着層110Aの上面は略平坦であるが、中央部が周囲の部分よりも下方に凹んでいてもよい。基材層120Aは、感圧接着層110Aの略平坦な上面の上に重ねられる。
このような感圧接着層110A及び基材層120Aは、それぞれ、感圧接着層110及び基材層120と同じ材質で作製されていてもよい。また、感圧接着層110Aは、感圧接着層110とは異なる材質で作製されていてもよい。また、基材層120Aは、基材層120とは異なる材質で作製されていてもよい。
なお、図8では、各部の厚さを誇張しているが、実際には、感圧接着層110及び110Aの厚さは10μm〜300μmであり、基材層120及び120Aの厚さは1μm〜300μmである。また、配線131の厚さは0.1μm〜100μmであり、基板133の厚さは数100μm程度であり、固定テープ145の厚さは10μm〜300μmである。
また、図8に示すように、プローブ140とフレーム132が直接接触して電気的な接続が確保されている場合には、固定テープ145は、導電性を有しない樹脂製等のテープであってもよい。
また、図8では、固定テープ145は、プローブ140に加えてフレーム132及び基板133の側面を覆い、基材層120の上面にまで到達している。しかしながら、固定テープ145はプローブ140とフレーム132を接合できればよいため、基材層120の上面にまで到達していなくてもよく、基板133の側面を覆っていなくてもよく、フレーム132の側面を覆っていなくてもよい。
また、基板133と2つの基板135は一体化された1つの基板であってもよい。この場合は、1つの基板の表面に、配線131、2つのフレーム132、及び端子135Aが設けられ、電子装置150と電池160が実装される。
電子装置150は、基材層120の上面122に設置されており、配線131と電気的に接続されている。電子装置150は、断面視において矩形状である。電子装置150の下面(−Z方向)には、端子が設けられる。電子装置150の端子の材料としては、はんだ、導電性ペースト等が挙げられる。
電子装置150は、図7に示すように、一例としてASIC(application specific integrated circuit、特定用途向け集積回路)150A、MPU(Micro Processing Unit)150B、メモリ150C、及び無線通信部150Dを含み、回路部130を介してプローブ140及び電池160に接続されている。
ASIC150Aは、A/D(Analog to digital)変換器を含む。電子装置150は、電池160から供給される電力によって駆動され、プローブ140によって測定される生体信号を取得する。電子装置150は、生体信号にフィルタ処理やデジタル変換等の処理を行い、複数回にわたって取得された生体信号の加算平均値をMPU150Bが求めてメモリ150Cに格納する。電子装置150は、一例として24時間以上にわたって連続的に生体信号を取得することができる。電子装置150は、長時間にわたって生体信号を測定する場合があるため、消費電力を低減するための工夫が施されている。
無線通信部150Dは、評価試験においてメモリ150Cに格納された生体信号を評価試験の試験装置が無線通信で読み出す際に用いられるトランシーバであり、一例として2.4GHzで通信を行う。評価試験は、一例としてJIS 60601−2−47の規格の試験である。評価試験は、医療機器として生体信号を検出する生体センサの完成後に行われる動作確認を行う試験である。評価試験は、生体センサに入力される生体信号に対する、生体センサから取り出される生体信号の減衰率が5%未満であることを要求している。この評価試験は、すべての完成品に対して行うものである。
電池160は、図8に示すように、基材層120の上面122に設けられている。電池160としては、鉛蓄電池又はリチウムイオン二次電池等を用いることができる。電池160は、ボタン電池型であってもよい。電池160は、バッテリの一例である。電池160は、その下面に設けられる端子を有する。電池160の端子は、回路部130を介してプローブ140と電子装置150に接続される。電池160の容量は、一例として電子装置150が24時間以上にわたって生体信号の測定を行えるように設定されている。
カバー170は、基材層120、回路部130、基板135、プローブ140、固定テープ145、電子装置150、及び電池160の上を覆っている。カバー170は、基部170Aと、基部170Aの中央から+Z方向に突出した突出部170Bとを有する。基部170Aは、カバー170の平面視で周囲に位置する部分であり、突出部170Bよりも低い部分である。突出部170Bの下側には凹部170Cが設けられている。カバー170は、基部170Aの下面が基材層120の上面122に接着される。凹部170C内には、基板135、電子装置150、電池160が収納される。カバー170は、電子装置150及び電池160等を凹部170Cに収納した状態で、基材層120の上面122に接着されている。
カバー170は、基材層120上の回路部130、電子装置150、及び電池160を保護するカバーとしての役割の他に、貼付型生体センサ100に上面側から加えられる衝撃から内部の構成要素を保護する衝撃吸収層としての役割を有する。カバー170としては、例えば、シリコーンゴム、軟質樹脂、ウレタン等を用いることができる。
図9は、貼付型生体センサ100の回路構成を示す図である。各プローブ140は、配線131及び基板135の配線135Bを介して電子装置150及び電池160に接続されている。2つのプローブ140は、電子装置150及び電池160に対して並列に接続されている。
このように、貼付型生体センサ100は、プローブ140に上記の一実施形態に係る電極シートの製造方法により製造された電極シート10(図6参照)を用いているので、プローブ140は、形状及び大きさが略均一な孔140Aが正方格子状に形成されている。これにより、プローブ140は感圧接着層110の下面112に食い込ませることができるため、基材層120との密着性を向上させることができる。そのため、プローブ140が感圧接着層110から剥離するのを抑制できる。よって、貼付型生体センサ100を皮膚200に貼付して長時間使用しても、プローブ140が感圧接着層110から剥離するのを抑制できるため、貼付型生体センサ100は、耐久性に優れ、安定して生体情報を測定できる。
貼付型生体センサ100は、プローブ140を用いることで、孔140Aの周囲にバリが生じるのが抑制できる。編み目状等に形成された電極の孔の周囲にバリが存在すると、電極を生体センサ等の電極として使用した際、バリによって電極と生体センサとの間に隙間が生じやすくなる。これにより、電極シートは生体センサに安定して固定できなくなるため、電極シートが生体センサから剥がれ易くなる可能性がある。これに対し、本実施形態では、プローブ140はその孔140Aの周囲にバリが発生するのが抑えられているため、プローブ140を貼付型生体センサ100の感圧接着層110の下面112に装着した際に、プローブ140が貼付型生体センサ100から剥離することを抑制することができる。
貼付型生体センサ100は、プローブ140を用いることで、プローブ140の厚さを所定の厚さに設計できる。そのため、電極シート10を生体センサに使用した際に、貼付型生体センサ100の大きさ等に応じて電極シート10の厚さを設計することで、貼付型生体センサ100は、プローブ140により安定した導電性を確保しつつ、強度を持たせることができる。
貼付型生体センサ100は、プローブ140を用いることで、孔140Aの周囲に孔140Aの形成時に生じる複数の切り込み等がないため、プローブ140の孔140Aの周囲を起点にプローブ140が破断するのを抑制できる。そのため、貼付型生体センサ100は、プローブ140に導電性が欠如する部位が生じるのを低減できるため、貼付型生体センサ100は生体情報の測定を安定して行うことができる。
貼付型生体センサ100は、生体情報の測定に使用された後、必要により回収して、電子装置150や電池160を取り出し、これらを交換することで、再利用することもできる。
貼付型生体センサ100は、生体からの電気信号をセンシングして生体情報を測定する測定装置であり、貼付型心電計、貼付型脳波計、貼付型血圧計、貼付型脈拍計、貼付型筋電計、貼付型温度計、貼付型加速度計等として用いることができる。
中でも、貼付型生体センサ100は、貼付型心電計として好適に用いられる。心電図検査では、貼付型生体センサ100で、被験者の心臓の拍動に伴って発生する心筋の微少な活動電位(起電力)を生体情報として取得することで、不整脈や虚血性心疾患等の心電図異常が調べられる。心電図検査において、貼付型生体センサ100は、被検者の胸部、両手首、又は両足首等に取付けられることで、プローブ140で被験者の心臓の拍動により発生する心筋の活動電位を電気信号として検出できる。貼付型生体センサ100は、プローブ140で検出された電気信号を利用することで、心電図波形をより正確に取得できる。
(変形例)
なお、本実施形態では、電極シート10は、網状等、他の形状に形成されていてもよい。
なお、本実施形態では、電極シート10は、網状等、他の形状に形成されていてもよい。
本実施形態では、電極シート10の主面11aに形成される孔11Aの並び方は、正方格子状に限らず、斜方格子状、六角格子状(千鳥状)でもよい。また、複数の孔は、規則的に又は不規則に配列されていてもよい。
本実施形態では、電極シート10の主面11aに形成される孔11Aの形状は、平面視において、四角形以外の多角形、円形、又は楕円形等でもよい。また、各孔の形状や寸法は、揃っていなくてもよい。
本実施形態では、貼付型生体センサ100の貫通孔113及び123は、平面視において矩形状に形成されているが、円形等の他の形状でもよい。
本実施形態では、貼付型生体センサ100は、電子装置150、電池160、又はカバー170を備えなくてもよい。
本実施形態では、貼付型生体センサ100は、感圧接着層110、感圧接着層110A、及びプローブ140の下面に、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂で形成された剥離シートを設けてもよい。
以下、実施例及び比較例を示して実施形態を更に具体的に説明するが、実施形態はこれらの実施例及び比較例により限定されるものではない。
<実施例1>
導電性高分子としてPEDOT/PSSを含む水溶液(PEDOT/PSS濃度:1%、「Clevious PH1000」、ヘレウス社製)38.0質量部と、バインダー樹脂として変性ポリビニルアルコールを含む水溶液(変性ポリビニルアルコール濃度:10%、「ゴーセネックスZ−410」、日本合成化学社製)10.0質量部と、架橋剤としてジルコニウム系化合物を含む水溶液(ジルコニウム系化合物濃度:10%、「セーフリンク SPM−01」、日本合成化学社製)2.0質量部と、可塑剤としてグリセリン(和光純薬社製)2.0質量部と、界面活性剤としてシリコーン系界面活性剤(「シルフェイスSAG002」、日信化学工業社製)0.08質量部とを、超音波浴に添加した。そして、これらの成分を含む水溶液を超音波浴で30分間混合し、均一な導電性組成物水溶液を調整した。
導電性高分子としてPEDOT/PSSを含む水溶液(PEDOT/PSS濃度:1%、「Clevious PH1000」、ヘレウス社製)38.0質量部と、バインダー樹脂として変性ポリビニルアルコールを含む水溶液(変性ポリビニルアルコール濃度:10%、「ゴーセネックスZ−410」、日本合成化学社製)10.0質量部と、架橋剤としてジルコニウム系化合物を含む水溶液(ジルコニウム系化合物濃度:10%、「セーフリンク SPM−01」、日本合成化学社製)2.0質量部と、可塑剤としてグリセリン(和光純薬社製)2.0質量部と、界面活性剤としてシリコーン系界面活性剤(「シルフェイスSAG002」、日信化学工業社製)0.08質量部とを、超音波浴に添加した。そして、これらの成分を含む水溶液を超音波浴で30分間混合し、均一な導電性組成物水溶液を調整した。
PEDOT/PSS含有水溶液中のPEDOT/PSSの濃度は約1%であるため、導電性組成物水溶液中のPEDOT/PSSの含有量は0.38質量部となる。変性ポリビニルアルコールを含む水溶液中の変性ポリビニルアルコールの濃度は約10%であるため、導電性組成物水溶液中の変性ポリビニルアルコールの含有量は1.00質量部となる。ジルコニウム系化合物を含む水溶液中のジルコニウム系化合物の濃度は約10%であるため、導電性組成物水溶液中のジルコニウム系化合物の含有量は0.20質量部となる。なお、残部は、導電性組成物水溶液中の溶媒である。
導電性組成物100質量部に対する、導電性高分子、バインダー樹脂、架橋剤、可塑剤、及び界面活性剤の含有量は、それぞれ、10.4質量部、27.3質量部、5.5質量部、54.6質量部、2.2質量部である。
調整した導電性組成物水溶液をポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にアプリケータを用いて塗工した。その後、導電性組成物水溶液が塗布されたPETフィルムを乾燥オーブン(SPHH−201、ESPEC社製)に搬送して、導電性組成物水溶液を120℃、3分間加熱乾燥して、導電性組成物の半硬化物を作製した。得られた半硬化物の水分量を、導電性組成物水溶液を加熱する過程で、導電性組成物水溶液から半硬化物になるまでに水分が蒸発して減少した、導電性組成物水溶液と半硬化物との重量変化量から算出したところ、約53%であった。
加熱プレス機(CYPT−10、新東工業社製)内の下側プレス板の上に、突起部(突起部同士の間隔:300μm)が形成されているプレス面が上向きになるように金型を設置した。そして、下側プレス板を予め加熱して、下側プレス板の熱により金型を加熱し、金型のプレス面の表面温度を約100℃にした。
その後、乾燥機で得た半硬化物をPETフィルム上に密着させた状態で、乾燥機から加熱プレス機に搬送し、半硬化物が加熱プレス機内の金型のプレス面と接触するように、半硬化物を金型の上に設置した。そして、加熱プレス機内の上側プレス板を半硬化物に上に密着しているPETフィルムの上に設置した。
半硬化物を金型により約100℃に加熱した後、下側プレス板を上昇させて、半硬化物の主面に金型の突起部を押し込みながら半硬化物を加熱して硬化させた。このとき、金型の突起部が半硬化物の主面を押し込む圧力は、43×103kPaとし、突起部が半硬化物の主面を押し込んだ時間は、5分間とした。
その後、下側プレス板を下降して、硬化物から金型を引き離し、主面がメッシュ状に形成された電極シート(孔径:300μm)を作製した。
作製した電極シートを観察し、孔の形成状態と、孔の形状を評価した。孔の形成状態は、孔が形成されていない箇所の数で評価し、孔の形状は、形状が崩れていた孔の数で評価した。
孔が形成されていない箇所の数が、1個以下であった場合は、良好(表1では、○と表記)と判断した。孔が形成されていない箇所の数が、2個以上であった場合は、不良(表1では、×と表記)と判断した。また、形状が崩れていた孔の数が、1個以下であった場合は、良好(表1では、○と表記)と判断した。孔の形状が崩れていた箇所の数が、2個以上であった場合は、不良(表1では、×と表記)と判断した。
作製した電極シートを観察したところ、孔が形成されていない箇所の数は1個であった。また、作製した電極シートに形成した孔のうち、形状が崩れていた孔の数は、1箇所であった。
実施例1の導電性組成物水溶液の組成、乾燥温度、乾燥時間、半硬化物の加熱温度、金型の突起部の押し込み時間、押し込む圧力、電極シートの孔径、孔の形成状態、及び孔の形状を表1に示す。なお、表1中の括弧書き中の値は、導電性組成物100質量部に対する導電性組成物の各成分の含有量を示す。表1中の残部は、導電性組成物水溶液中の溶媒の含有量を示す。
表1に示すように、実施例1では、孔径が300μmでも、大きさ及び形状の均一な孔が殆ど全ての面で形成できた。よって、一実施形態に係る電極シートの製造方法を用いれば、大きさ及び形状の均一な孔が全ての面で正方格子状に略均一に形成されているので、生体センサの電極として用いた際、安定した接着力及び導電性を有することができる。そのため、一実施形態に係る電極シートの製造方法を用いることで得られる電極シートは、生体センサに有効に用いることができることが確認された。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更等を行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 電極シート
11 半硬化物シート
11A、140A 孔
23 金型
231 突起部
100 貼付型生体センサ(生体センサ)
110 感圧接着層
120 基材層
130 回路部
140 プローブ
150 電子装置
160 電池
170 カバー
11 半硬化物シート
11A、140A 孔
23 金型
231 突起部
100 貼付型生体センサ(生体センサ)
110 感圧接着層
120 基材層
130 回路部
140 プローブ
150 電子装置
160 電池
170 カバー
Claims (5)
- 導電性高分子と、バインダー樹脂と、架橋剤及び可塑剤の少なくとも何れか一方とを含む導電性組成物を硬化させて電極シートを得る電極シートの製造方法であって、
前記導電性組成物を乾燥して前記バインダー樹脂を半硬化させ、前記導電性組成物の半硬化物を得る乾燥工程と、
前記半硬化物を加熱プレスして、前記バインダー樹脂を硬化させる硬化工程と、
を含む電極シートの製造方法。 - 前記硬化工程は、前記半硬化物を70℃〜150℃で加熱する請求項1に記載の電極シートの製造方法。
- 前記硬化工程は、前記半硬化物に加える圧力を15×103kPa〜100×103kPaとする請求項1又は2に記載の電極シートの製造方法。
- 前記硬化工程は、前記半硬化物を押圧するプレス時間を10秒〜10分とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電極シートの製造方法。
- 前記乾燥工程は、前記導電性組成物を、50℃〜200℃で、0.5分〜30分加熱する請求項1〜4の何れか一項に記載の電極シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019042982A JP2020142013A (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | 電極シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2019042982A JP2020142013A (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | 電極シートの製造方法 |
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ID=72355016
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| JP2019042982A Pending JP2020142013A (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | 電極シートの製造方法 |
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| JP (1) | JP2020142013A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022119004A (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-16 | 信越ポリマー株式会社 | 導電性高分子分散液及びその製造方法、並びに導電性積層体及びその製造方法 |
| JP2022124536A (ja) * | 2021-02-16 | 2022-08-26 | 信越ポリマー株式会社 | 導電性高分子分散液、導電性積層体及びその製造方法 |
-
2019
- 2019-03-08 JP JP2019042982A patent/JP2020142013A/ja active Pending
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| JP7515426B2 (ja) | 2021-02-03 | 2024-07-12 | 信越ポリマー株式会社 | 導電性高分子分散液及びその製造方法、並びに導電性積層体及びその製造方法 |
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| JP7519932B2 (ja) | 2021-02-16 | 2024-07-22 | 信越ポリマー株式会社 | 導電性高分子分散液、導電性積層体及びその製造方法 |
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