JP2020142070A - 位相差法による連続血圧測定システム - Google Patents
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Abstract
Description
このためこれまでの方法では、白夜高血圧や、仮面高血圧などの誤診の可能性が常にある。
現在まだ15〜30分間隔で、血圧の国際基準部位において、上腕カフを用いたオシロメトリック法で1日の血圧が測定(Ambultatory Blood Pressure Monitoring:ABPM)が実用化されている(文献2)が、測定サンプルが少なく(約0.05%)、またカフ加圧のため睡眠中には侵襲が大きい。
特開2017-109063号公報には、1つの脈波センサによって測定した脈波波形の入射光と反射光の位相差をゼロに補償する周波数変化量からの対象物の物性を求め、更に血管の収縮と拡張によって脈波が形成される現象から収縮期血圧値及び拡張期血圧値を求める、ことが記載されているが、測定部位によって異なる血圧値に対応する点については、開示されていない。
特開昭50−33676には、脈波伝搬速度を心臓に近い部位に設けた圧脈波センサーと所定の距離をおいた容積脈波センサーの値の差からもとめて最高血圧、最低血圧等を測定する事が記載されているが、複数箇所をカフで加圧して得られる圧脈波を利用するものであり、測定部位によって異なる血圧値に対応する点については、開示されていない。
特開平2016−190022号公報には、患者の映像信号から血圧の変動値を測定する手段が開示されており、主にカメラで撮影した顔の皮膚で反射した光を受け取って形成される顔画像データ及び顔画像データ以外の部位の皮膚データをRGB波長毎のフィルタを通した映像に分解し、更にぞれぞれのデータのG(グリーン)波長の輝度データから脈波を検出し、異なる部位のG(グリーン)波長の輝度データの位相差を求めた後、脈波伝搬時間に基づいて血圧の変動を演算推定しているが、顔画像及びそれ以外の皮膚の部位の複数部位から非接触で撮影しているため、皮膚反射光の散乱や減衰、ピントのずれ等の調整が必要となる等煩雑な処理工程を要しまた、正確に血圧を測定するための上腕部での血圧の測定については、開示されていない。
又、特開平07−241288号公報でしめすように、超音波血流計を用いて、脈波伝搬速度を得ることで、血圧値を求めることも提案されてはいるが、超音波血流計の計測用プローブと皮膚の接触面には、水、含水ゲル等を介する必要があり、例えば、透析治療時間(例えば4時間)継続して安定した皮膚との接触面を形成するには、水を保持しながら安定した接触面を継続して維持しなければならない。
血圧の測定を無侵襲で行う機器が提案されるに至っているものの、例えば手首や腕で、血圧を測定しても、その高さによって、血圧値は変わり、おおよそ心臓と同じ高さに、血圧計がくるような状態で血圧を測定することで、主観的な高さを維持する程度であり、正確な測定には至っていない。
また、血液透析のような人工透析は、透析治療中、血液を介して、除水をおこなうことから血液中の水分が、減少しすぎるなどして、血圧の急激な低下が生じ、生命予後に影響を与えることから、血圧の監視が必要になる等、連続した血圧の測定が高血圧臨床からも希求されている。
更に、第2の方法として心電図信号を検出するための心電図信号検出手段、血管径に対応した脈波を検出するための光学センサ、前記光学センサからえられた生体浅部の細い血管に対応する脈波の1乃至複数階数の微分値を算出する微分値算出手段、前記微分値算出手段で得られた脈波の特徴点を検出する特徴点検出手段、前記特徴点検出手段で得られた特徴点と前記心電図信号検出手段で得られた心電図信号の特徴点の位相差に基づいて血圧関連値を測定する血圧関連値測定手段の組み合わせ構成により、生体を加圧侵襲することなく、上腕等に装着するだけで連続血圧の測定を実現した。また、校正のパラメータは、以下に示すように1つのみで、推定できる利点がある。
本発明では。臨床的には心部位に近く静水圧(水頭圧)が安定しており、上腕部で測定することが国際基準となっているように上腕部が血圧測定に最適な位置であることから上腕部で非侵襲的に測定可能な光学的脈波位相法を用いた小型携帯でWearable可能な血圧計に対してより好ましい形態となるが、この部位より一定の静水圧を決定できる部位(例えば、耳の傍を上下に通過する浅側頭動脈と、三角禍周辺等の耳介の浅い血管の脈波を用いて血圧を測定する場合がある。三角禍周辺の耳介は、耳たぶを含む外耳であって、耳珠以外の部位を示し、少なくとも脈波が検出できるところであればよい。
(1)心臓部位に近く、静水圧(水頭圧)が安定している上腕部にて2つの異なる波長のによる光学的に脈波を測定すること、又は、第2の方法として、血圧計の国際標準となっている上腕部にて特定の波長の光学的脈波信号と心電図を測定すること
(2)同部位にて、これら波長の異なる光と異なる方法を用いて、皮膚表面の細い動脈脈波と 深部の太い動脈脈波(光学的又は微圧センサ)を測定し、その時間的位相差と波形の差より血圧関連値、血圧値を推定すること、太い動脈脈波とは、測定した拍動のある血管の脈波のことを示し、光学的な脈波測定でも、微圧センサによる脈波測定であってもよい。例えば図2(c)で示すように、微圧センサで捉えられる脈波(圧脈波)は、赤外光で検出されるIR脈波と同程度の時相をもつことから、相互互換が可能な他、赤外光により検出した脈波(IR脈波)の時相を補う為の微圧センサが用いられる場合もある。
(3)1日の血圧変動値(Pi)は各人に異なる最小値(Po)と変動率(φi)からなり(Pi=φi×Po)、上記2項の方法を用い、φiの式を作成し、従来法に基づく血圧測定値から、Po(固定値)を決定(校正値Pc)し、連続して非侵襲的に小型で、患者に負担が少ない状態で連続して血圧を測定する超小型連続血圧計を提案することである。この方法で校正したPc値のみの定数(パラメーター)で血圧Piを連続的に推定できる利点がある。
測定原理
(1)血圧変動式:一日の血圧(i時の血圧 Pi)を勘案すると、約10万個/日の血圧には、固有最小値が有り(基底血圧Po)を示し、覚醒時、心身の活動により上昇(基底血圧から上昇分ΔPi)する(Pi=Po+ΔPc またはPo×φi、φi=血圧上昇率)が、その変圧変動のエネルギーは、心拍出量(Cardiac Output):COは、1回心拍出量StrokeVolumeをSV、心拍数HRとするとCO=SV×HR )によるもので、全末梢血管抵抗をRとすると平均血圧Piは、Pi=R×SV×HRの式で表せられる(文献6、文献7、文献8、文献9)。
Pi = f(SV,HR.R,E)×Po ・・・・・・・{1}式
・・・・{2}式
の関係が示され(文献10)、Eoは、血圧が近傍零の時の動脈弾性E、h=動脈壁圧、ρ=血液密度、r=動脈半径であり、さらに動脈弾性(E)と血圧Piには、
E=EoeγPi [γ=Coefficient,0.016〜0.018]
の関係にあり、{2}式とこの式により、全ての1日の血圧は、Pi=Po+ΔPi(ΔPiはPoからの上昇量、Pe=推定血圧estimated blood pressure、ΔPiはPWVで推測)と推測される(文献11)。
Pi=φi×Po・・・・{1}’式(φi=血圧上昇率、Poは拡張期血圧固有値)
Poは各個人の日差変動が少ない固有値と考えられ(文献8)、従って1日の各血圧推定には各個人の定数(Poに相当するPc)が必要となる。
このような前提で以下にその測定原理について説明する(測定ブロック図は、図1に示す。)。
(3)光学的脈波位相差による血圧(ΔPi 又は φi)推定
Moens-korteweg({2}式)では、動脈壁弾性Eが大きく、壁厚hが厚いほどPWVは速くなるが、一方動脈径rが小さい(動脈が細い)ほどPWVも速くなる。
これまでの方法は、図3で示す心電図のR波のピークと末梢の脈波の立ち上がり点までの時間(C)を計測し、両者の距離(L)の比(L/C:m/sec)で求めている。
Cbbは血圧上昇({1}式のR大)に伴い動脈径(r)が細くなると{2}式により速く伝搬すると考えられる(r2 ≦ r1)。
微小時間(Δt)における微小動脈容積(ΔV=脈波波高)は、その血管に流入する血液の速度
と流出する速度
から、
の式が成り立つ
。
従って、高血圧で細小動脈内径rは減少すれば細動脈抵抗が増して
も減少し、
が低下するので、生体に必要な血流を保つ波高変化(ΔV)を得るためには、Δtが延長することになる。
即ちTu(ΔVの最大値を得るΔtの総和)が延長する。
図10は、PWi(Pulse Wave index)と心電図法PWV(Pulse Wave Velocity,)の相関性測定例を示す。
PWV(Pulse Wave Velocity)は脈波伝搬速度を示し、心電図から求める脈波伝搬速度をPWVECG と示した。
また、この症例でSBP(収縮期血圧)とPWiには、高い相関関係が見られる(図11)。
図11は、PWiとSBPとの相関性測定例を示す。
次にDBP(拡張期血圧)の推定式DBPeとSBP(収縮期血圧)の推定式SBPeを実験上求めた。その方法は、左上腕に光学的脈波位相法にてG(緑色発光体の出力により得られた)脈波とIR(赤外発光体の出力により得られた)脈波を測定すると同時に、右上腕で従来法の血圧を自動血圧計で測定し、仮説のモデル式をつくり、モデル式の係数を決めた。
尚、Tu(Up-Stroke Time(Utime))は、図3では、点b2と点P2の時間間隔(U2)で示しているが、点b2と点P2の時間間隔(U2)は、点b1と点P1の時間間隔(U1)とも比例的な関係にあることから、時間TuをU1とU2の相乗平均
尚、原波形から、変曲点をデジタル信号により検出出来ない場合は、2階微分により、そのピーク値を算出して変曲点を求める場合もある。IR脈波の代わりに微圧センサによる脈波でも良い。
{1}式の随時血圧Piは、
Pi =φi×Po、φi=f(SV,HR,R,E)
の関数で表されるので、R(動脈内径r)とEをPWVあるいはPWiで、SVとHRは脈波波形を分析する事により推定できる可能性がある。
F=Vs/(Vdの平均)−1・・・・・・・・・{5}式
を求める。
Vs:立ち上がり点より頂点までの高さ(b1、P2の高さ)
Vdの平均:大動脈閉鎖後の平均脈波降下速度(斜線の部分(両側1/8は、波形が安定しないので、除外))
図中の1302は、大動脈の弁が閉鎖した時相である。Vdの平均:大動脈閉鎖後の平均脈波降下速度(両端の斜線部のない部分は、波形的に安定しない為除外している。
IR脈波(赤外光を透過して得られた脈波は、容積脈波波形を示し、その2次微分脈波1300は動脈流入と流出速度を表している(図5)。
脈圧PPとSVの関係は{4}式に示される(Roff:Systoric Run off)
PP=E(SV−Roff)=E・Roff(SV/Roff−1)・・・・・・{4}式
SVは、Stroke Volume、Roffは、流出速度を示す。
ここでSVは血液の流入速度と関係し、Roffは流出速度と関係するので、IR脈波の二次微分の最大流入速度(Vs)と、大動脈弁閉鎖以後の流出平均速度(Vdの平均)とすると(Vs/Vdの平均)はSV/Roffと関連する指数Fが考えられる。
F=Vs/(Vdの平均)−1・・・・・・・・・{5}式
Fは絶対値を含まないので、脈波でも計測可能である。
{1},{3},{4}式を用いた血圧Piのモデル推定式を{6}式に示す。
Pcは、各個人による異なる定数、
F=Vs/Vd−1でF×HRは血流量(CO)に関する変化量、
αとβは共通の定数とする。
{6}式の[F×HR]β×PWiα
は(1)項で説明した血圧上昇率φiに相当する。
多数の症例で検討するとαの値として1/4で収束することが例示される。
その理論的説明はまだできないが、HagenーPoiseulle法則によると血圧Piの平均は1/r4に相関し、太い動脈の半径r1、細い動脈の半径をr2とする血圧はr1/r2が大きいほど上昇する。太い動脈とは、拍動を有する動脈であり、細い動脈とは皮膚血管など微圧センサでは、測定できない程度の血管を意味する。
その補正手段として実験αに値を推定した(補注2)。
係数βに関しては、拡張期血圧DBPに関しては0.1近傍に収束し、{7}式を求めた。
DBPφi = [F×HR]0.1 ×PWiα・・・・・・・{7}式
実際の計測はPC(コンピュータ)プログラムで行い(例えば図4で示す様な原波形のデジタルデータに基づく))、b1、b2からCbb(b2とb1の時間差)、Cbp(b1とP2の時間差)、あるいはP1P2、b1P1、Tu(b2とP2の時間差)、FとHRを自動算定とした。図12に、DBPの変動とα、βの算出例を示す。
SBPφi = PWiα・・・・{8}式
図12,図13にその測定実例を示す。
図12は、DBPの変動に関する実験上求めた推定式(DBPe)の例である。
図13は、SBPの変動に関するモデル式推定(SBPe)例を示す。
[DBPφi、即ち PWiα ×(F×HR)0.1 とSBPφi、即ちPWiα は、測定原理(1)の項で示したDBPとSBPの血圧上昇率φiに相当するものである。]
光学的脈波位相法を用いた連続血圧測定法について
光学的脈波位相法は、血圧の絶対値を直接測定できないので、初期校正が必要となる。
DBPの校正は、対測上腕の実測DBP(y軸)と{7}式のDBPφiの測定値(x軸)を求め、その傾斜(y/x)をPCD係数(Poに相当)とする。
以後は、
DBPe=PCD ×PWiα ×[F×HR]0.1
の関数でDBPの推定値(DBPe)を自動算出する(図9(1))。
同様に{8}式に基づいてSBPも傾斜係数であるPCS を求め、以後は、
SBPe =PCS ×PWiα
の関数で、SBPの推定値(SBPe)を自動算出して、位相差法で連続的にSBPを算出する(図9(2))。
本発明である光学的脈波位相法は、初期補正をおこなうことがこのましいが、すくなくとも変化量だけを計測する場合は、校正がなくてもよい。
測定装置について、
本発明に基づく測定装置は、赤外線を用いたIR脈波と緑色LEDによるG脈波を用いた上腕部光学的脈波位相法による装置と、IR脈波をECG(心電図)に代えた簡易型
及び耳周辺の浅側頭動脈の脈波と耳介の緑色LEDによるG脈波の組み合わせを示す。
(1)光学的脈波位相法連続血圧測定装置
(1)の方法は、上腕部で原則測定するものであるが、頭部など他の動脈部位にも適用できる。
基本的には、上腕内部のIR(850nm前後)脈波測定部、あるいは、これに付属する空気カフを有する微圧センサと上腕伸側でGreen(524mm前後)(G)脈波測定部、電源回路、Bluetooth(登録商標)送信部より構成され、測定結果の表示はタブレットかスマホで行う(図8)。
上述した簡易法としてIR脈波の代わりに心電図ECGを用いて、従来法の脈波伝搬時間(CECG)とG脈波のUpstroke Time(Tu)から次式により血圧を測定する。
この方法は、CECGとTuのみを用いて、パルス化することによって下記の式を用いることにより分析が簡易となる。(図17に心電図ECGを用いた簡易型光学的脈波位相差連続血圧計の構成を示す。)また脈圧PPeを求めるこの式は、IR脈波とG脈波から求めたCbbに対しても適用できる。 なお、Pcs、Pcpは実測値と推定値との傾斜より校正して求める(αを0.25とした場合)。
SBPe=Pcs×(Tu/CECG)0.25
精度は(1)の装置とほぼ同等の結果が得られている(図14,図15、図16に示す。)
図14は、心電図を用いた簡易法によるSBP(Tu/CECG )1/4 との相関例を示す。
図15は、心電図を用いた簡易法による脈圧PPの推定例を示す。
図16は、心電図を用いた簡易法による拡張期血圧(DBP)の推定例を示す。
緑色発光体に基づく脈波検出手段と心電図との組み合わせから血圧値を推定する場合、以下の式を示す。
推定拡張期血圧DBPe
心電図と緑光脈波の組み合わせによる推定収縮期血圧と実測収縮期血圧及び推定拡張期血圧と実測拡張期血圧についての関係を示す図を図28及び図29に示す。
図28(個人間についての推定収縮期血圧と実測収縮期血圧の関係)において、計測回数nとする。rは、これ以降(15)式で示す。
(n=48)
r=0.85
y=x−1.5
図29(個人間についての推定拡張期血圧と実測拡張期血圧の関係)において、
(n=48)
r=0.71
y=x−0.5
赤色光発光体に基づく脈波と緑色光発光体に基づく脈波の組み合わせによる推定収縮期血圧と実測収縮期血圧及び推定拡張期血圧と実測拡張期血圧についての関係を示す図を図30及び図31に示す。
図30は、個人間における実測推定収縮期血圧と推定収縮期血圧の関係を示し、
基底収縮期血圧値SBP0 は、実測したSBP値と変動係数Φsi から
r=0.72
図31より
n=48
r=0.65
y=x
頭位連続血圧測定
本発明は、上腕部での無侵襲による連続血圧測定の他、図20(a)で示す耳介2001の傍を通る比較的浅い部分の動脈(浅側頭動脈)2003を太い動脈とし、耳介2001の動脈を細い動脈として、これらの動脈の脈波あるいは血流波形から血圧値を推定する場合も含まれる。
SBPの推定値SBPeは、
を用いる。SBP0:基底血圧値として血流波形QminとQmaxは、図21(c)で示す脈波の最低値Qmin 最高値Qmax、Tu及びCbbは、図21(a):緑色光源で計測した脈波と(b):レーザーで計測した脈波あるいは血流波形のそれぞれで示す脈波等の立ち上がり時間
DBPの推定値DBPeは、
を用いる。RRは、心拍間隔である。DBP/SBPとΦDiには相関があって
であり比例するが、非線形なので、この非線形性をβ係数で補正
図22(c)で示す血流波形、脈波波形において
とする。
実際の収縮期血圧SBPeと拡張期血圧DBPeの推定値の算出は、
初期設定として、
1.上腕で市販の血圧計を用いて血圧を測定する。得られる収縮期血圧をSBP 拡張期血圧をDBPとする。
2.図20(b)(c)で示す計測器を用いて、図21(a)(b)(c)で示すTuとCbb、血流波形のQmin、Qmax及び心拍間隔を測定する。
3.1.及び2.で求めたTu等を(13)(14)式に代入してSBP0及びβを求める。
(13)式及び図24から、基底収縮期血圧SBP0を求める
r=0.86
y=79x
この算出した基底収縮期血圧SBP0(=80mmHg)と実測したTu値等を(13)式に代入して得られた推定収縮期血圧SBPeと実測した収縮期血圧SBPとの関係を図25に示す。図25より
r=0.86
y=x−0.6
(14)式において、
両辺に対数をとり、βを求める式を形成する。
r=0.8
y=1.83x+0.06
β=1.87±0.15
βの推定誤差変動 SE=±8%
βの値を約1.83とし、式14で示す推定拡張期血圧と実測した拡張期血圧との関係を図27に示す。
r=0.69
y=0.656x+29
結果、推定拡張期血圧と実測した拡張期血圧との誤差(SD)は、4.3mmHgであった。
3.で求めたSBP0とβ及び一つ前の波形から測定されるTuとCbb及びQmin、Qmax及びRR値を(13)式及び(14)式に代入して連続的に収縮期血圧、拡張期血圧の推定値SBPe、DBPeを求める。一つ前の波形からでは、計算時間が足りない場合は、2つ前、の波形で演算していくことが好ましい。
尚、図2(2)で示す様に太い血管と細い血管は、必ずしもつながっている必要は無く、
太い血管が深部で細い血管が浅部である必要は無いが、少なくとも、太い血管と細い血管であれば良い
「微圧センサ」とは、例えば、圧力センサを内部に配置した袋状体に空気、不活性ガスを充填して密封したもので構成され、圧脈波を検出するためのものである。
圧脈波は、ある程度、皮膚表面を加圧した状態で検出可能である為、帯状体で、上腕部を所定の圧力で一様に加圧することで検出可能とすることができる。
所定の圧力とは、例えば20mmHg以上であり、上腕部に装着する帯状体を締めていき、袋状体内の検出センサが信号を捉えることができる程度に上腕部を締め付ける圧力(微圧)であって、使用者が侵襲的な圧力の影響を受けない程度を示す。
従って、帯状体による上腕部の締め付ける力を徐々に上げていき、脈圧波が検出できる程度までで、締め付ける力を停止した状態が形成できることが好ましい。
例えば、圧力センサの圧力信号を電気信号に変換するセンサが出力するセンサ信号が脈波状になった(例えば脈波状になった場合の所定値以上の振幅値が一定時間経過した場合など)時点で、適度な圧力であることを認識する回路を備え、この回路の出力信号で、発光する発光部を形成して、帯状体の適当な締め付けを検出しても良い。
「光学センサ」とは、例えば、選択波長の光を発光する発光ダイオードと受光部を形成するフォトトランジスタ等の組み合わせが示される。
「前記光学センサから得られた生体浅部の細い血管に対応する脈波」は、例えば緑色のLEDのような生体内部へ浅い箇所へ伝達する光源を用いた反射型の脈波センサによって、皮膚表面に近い末梢血管から得られた脈波信号を示す。尚、緑色に限らず、その周辺の波長であって、浅い部分の細い血管の脈波が検出できれば良い場合もある。
又、赤外線に限らず、深部動脈の脈波が検出できる場合は、その他の波長を用いても良い。また、微圧センサによる拍動がある動脈の脈波でも良い。
「1乃至複数階数の微分値を算出する微分値算出手段」は、例えば、アナログ微分回路を2つ使用して、2次微分波形を形成し、変曲点に相当する時相を検出する。又は、ADコンバータを用いて波形をデジタル化し、2次微分波形の振幅値をデジタル信号値に変換して、その前後の値から、変曲点の時相を検出することが例示される。1乃至複数階数は、次数を示し例えば、1次微分、2次微分、3次微分、4次微分を示すことが出来、特徴点
が検出できる階数の微分手段を用いれば良い。
時相とは、原波形で特徴部が出現した時間が、原波形をパルス等に変換した際のそのパルス等の立ち上がり、又は立ち下がり等のタイミングに含まれる場合を示し、変換後のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出すれば、特徴部が出現したタイミングが得られる。
変曲点の場合は、1乃至複数階数の微分値が0で、その前後で、座標値の極性が反転する場所を求める他、微分処理をせず、図4のb1、b2で示す部位の様な波形の傾きが、その前後の傾きに比べ平坦になる部位を検出しても良い場合もある。
血圧関連値は、血圧値の他、収縮期血圧変化率SBPφi 拡張期血圧変化率DBPφi等が例示される。血圧換算を行わなくても、時系列的な血圧増加減少変化の推移を得る場合等は、そのまま利用可能となる場合もある。
即ち、図2(b)で示すような血管網20における深部の太い動脈血管21(動脈径r1)を流れる深部動脈血管内血流 と、末梢方向で皮膚の浅い細い動脈血管22(動脈径r2)における浅部動脈血管内血流を、非侵襲的に測定する。
皮膚の浅い細い動脈径(r2)と深部の太い動脈径(r1)はr2<<r1の関係を有する。
図2(b)で示す血管網20は、説明のために簡略化した一例であり、同じ血管の太いところ、細いところだけでなく、離れた動脈血管網の太い所と細い所で測定する場合もある。
図3は、心電図波形31、深部動脈血管内血流2次微分波形33と浅部動脈血管内血流2次微分波形32を示す。
血圧関連値とは、血圧値に関連する値であり、例えば、変化量、変化率等を示すものであり、時系列データとして用いる場合等に適応できる。
血圧の変化量は、例えば、高血圧症の診断や管理、血液透析治療時の患者の血圧の変化を監視したり連続的に測定する場合に用いられ、本発明も、これらの場合に適用可能である。
太い血管であって、生体深部の血管を計測する生体深部脈波計測部と、細い血管であって、生体の浅いところの血管を測定する生体浅部脈波計測部は、好ましくは、1つの帯状体に装着されたものの他、個々の計測部を別々の帯状体に装着した物であっても良い。
図1(a)において、
101は、緑(G)受光部であり、主に緑色LEDの反射光を受光する受光用フォトトランジスタ、フォトダイオード、その他の受光用半導体素子を示す。
102は、緑(G)発光部であり、波長が緑色(524μm )等により構成された発光ダイオード(LED)、その他の発光素子等で構成されている。
緑(G)受光部101と緑(G)発光部102は、反射型の脈波センサーを形成することから、1つの基板に緑(G)受光部101と緑(G)発光部102が隣接する様な状態でマウントした一体型が例示される。
103は、赤外(IR)受光部であり、例えば、波長が、850nm赤外発光ダイオード(LED)の透過光を受光する受光用フォトトランジスタ、フォトダイオード、その他の受光用半導体を示し、特に赤外を効率よく受光する為のフィルタを備えていても良い。
赤外(IR)受光部103と赤外(IR)発光部104は、透過型を形成することから、個々の基板にマウントされた発光素子と受光素子を、生体表面に対して、測定する生体深部にある太い血管を挟み込む又は対向する様に配置される。
105は、緑色脈波微分手段であり、電気信号に変換された緑色受光信号に2次微分処理を行って緑色2次微分信号を形成し、出力するための手段である。
緑色脈波微分手段105は、 例えば、2つのアナログ微分回路、又は、2つの微分処理コードルーチンを記憶し、この記憶コードを実行してデジタル信号を処理するコンピュータユニットで構成されている。
107は、特徴部検出手段であり、緑色脈波微分手段105と赤外脈波微分手段106からそれぞれ出力された2次微分脈波信号を入力し、変曲点及びピーク値等の特徴値を検出するためのもので、アナログ又はデジタルの信号処理回路で形成され、デジタル信号処理回路は、例えば、プログラムを実行して動作するコンピュータによって構成され、特徴値を出力する。
108は、血圧情報検出手段であり、プログラムを実行して動作するコンピュータ、ゲートアレイにより構成されるASICにより形成され、特徴部検出手段107から出力される特徴値から、上述した原理説明に基づき血圧関連値及び血圧値を出力する。
この出力は、コンピュータモニター、血圧計等に表示される他、機械学習等のAI処理回路の入力信号になる場合がある。
緑(G)受光部101と緑(G)発光部102は、1つの基板にマウントされて反射型の脈波センサを形成されており、例えば、図6の緑色(G)光発光部606aと緑色(G)光受光部606bで示すように反射型を形成して、生体表面に当接接触される。
緑(G)発光部102と緑(G)受光部101は、距離が隣接している状態か、又は 60 〜80 mm離れた状態で測定器を形成するかした状態で一体的に形成されるか又は、別体で形成されている。
生体への配置部位としては、上腕部が、上述の通り好ましく、より正確で安定した脈波が計測される。緑色脈波センサは、図2(b)の22の様に皮膚表面に近く末梢方向の細い動脈を計測するような部位への配置が行われることが好ましい。
緑(G)発光部102から出力された緑色光は、皮膚表面を透過して、図2(b)の22で示す皮膚表面から近く径の細い動脈で反射して緑(G)受光部101で受光され、電気信号に変換して、緑色脈波微分手段105へ入力される。
この入力信号(図示せず)は、アナログ又はデジタルのフィルタ、増幅器を介して、増幅、ろ波される。
緑(G)受光部101から出力した緑色脈波信号は、緑色脈波微分手段105で、2回の微分波処理が行われて2次微分脈波信号が形成され、この2次微分脈波信号は、特徴部検出手段107へ入力される。
赤外(IR)受光部103から出力した赤外脈波信号は、赤外脈波微分手段106で、2回の微分波処理が行われ、特徴部検出手段107へ入力される。
特徴部検出手段107は、赤外の脈波2次微分信号と緑色の脈波2次微分信号の内、変曲点b1、b2求める。
変曲点は、例えば、図4で示すように2次微分信号波形が0値になる点であって、その前後で、波形の極性が変化がある部分(b1,b2)を検出して求めることが出来る。
更に必要に応じ、図9(2)で示すSBP校正直線に基づいて血圧値を出力する。
図9(2)で示す校正直線は、例えば図18で示すシステムを用いて初期設定時に形成され、メモリ等にデジタルデータとして記憶されている事が好ましい。
拡張期血圧DBPは、上記7式に基づいて、DBPφiを算出し、図9(1)でしめす校正図で対応させて拡張期血圧を得る。
得られた血圧関連値、及び血圧値、は必要に応じ、コンピュータモニターに表示されたり、別途設けられる例えば、人工知能アルゴリズムの入力データとして用いられる場合もある。
図1(b)の109は、心電図入力部であり、少なくとも、1対以上の電極を備えた心電計で構成され、これら一対の電極は、心臓を挟む様に生体に貼着するなどして配置構成される。
電極は、導電性部材を備えた布電極やAg/AgCl等の導電性部材をビニール、プラスチック製の支持シートに装着し、更に粘着状の界面形成手段を積層した構成が例示されるが、粘着状の界面形成手段の代わりに布電極を用いることで、皮膚に残る粘着成分による不快感を解消させることができる点で好ましい態様である。
110は、心電図微分手段であり、微分回路、微分プログラムを実行するコンピュータ等で構成され、心電図信号から、R波のピーク時相を備えたパルスを形成するために微分を行う手段である。微分の回数は、時相検出が良好な回数だけおこなうことができればよい。
111は、特徴部検出手段であり、コンパレータ回路、R波時相検出プログラムを備えたコンピュータ等で構成され、心電図微分手段110から入力した微分心電図信号からR波時相を含むパルス、その他の信号を出力するものである。
(9)式及び(10)式に基づいて、本人固有の血圧(基底血圧)SBPo、DBPoを算出する。
すなわち、既存の血圧計を用いて、血圧値SBP、DBPを測定し、更に、Tu、CECG
、拡張期においては、RR、RRi、の値、等を求めた後、基底血圧SBPo、DBPoを(9)式及び(10)式に基づいて、算出する。
この値は、基本的に一定であるが、測定誤差等を考慮し、複数回算出してその平均値を求めることが好ましい。基底血圧値は、一日一回以上測定算出を行う。また連続的な血圧測定ではなく、SBP0、DBP0を決定するだけでも良い。
心電図入力部109は、例えば、図17赤外(IR)の脈波波形(b−1)(c−1)で示す心電図信号を図17(a)で示す主極用導電性部材172a、対極用導電性部材172b間を介して入力し、電気信号として増幅とフィルタ処理がおこなわれ、心電図微分手段110に入力される。
心電図微分手段110は、図17(c−2)で示す微分波を形成する。微分は、R波のピーク時間(R)を検出容易に含めばよく、2次微分処理を行う場合もある。
微分された心電図信号は、特徴部検出手段111に入力され、R波の出現時間情報(時相)を、立ち上がり又は立ち下がりに含ませたパルスを形成する。
又、緑(G)発光部102から出力された緑色光は、皮膚の浅い箇所の細い動脈内の血液を介して反射し、その反射緑光を緑(G)受光部101で受光し、図17における緑色(G)の脈波の波形(b−2)(c−4)で示す脈波電気信号を緑色脈波微分手段105へ出力する。
緑色脈波微分手段105では、この脈波信号に対し2次微分を行い、図17(c−5)で示す2次微分波形を形成し、特徴部検出手段107へ出力する。
更に、特徴部検出手段111は、図17(c−3)と(c−6)で示す心電図R波時相を含むパルスと、緑色発光体により検出された脈波の変曲点b及びP時相を含むパルスを、血圧情報検出手段108に出力する。
112は、微圧検出部であり、例えば、密閉されたビニール又はプラスチック製の袋状体に、空気、ガスが密封されていると共に、袋状体の内面に圧力センサが装着された構成が形成され、圧力センサから延びた電気リード線が袋状体外部まで延び、微圧微分手段113に圧力センサが出力する出力信号が伝達する。
微圧検出部112は、例えば、赤外受光部103と、重畳する形式で、配置されている。
113は、微圧微分手段であり、プログラムを内蔵し、プログラムによって動作するコンピュータ等の信号処理器で形成され、112からの圧力センサ信号を2階微分して2階微分値を出力し、特徴部検出手段114に出力する。
114は、特徴部検出手段であり、107、111と同様にプログラムを内蔵し、プログラムによって動作するコンピュータ等の信号処理器で形成されている。
本実施例は、好ましくは、上腕部に装着して使用されるが、その際の実施例を図6,図7に示し説明する。
図6(a)は、生体上腕部等に、帯状体601を囲繞装着した状態を図7のX−X’の断面で示した図である。図6(b)は、図6(a)と異なる他の実施例であるが、断面部位は、図7のX−X’と同じである。
図6(c)も図6(a)(b)と同様に、上腕部に装着されて使用される本発明の実施例を示すが、図6(c)は更に微圧センサを含む。
601は、帯状体であり、ビニール、プラスチック、布等で形成され、サポーターで示される生体を囲繞して、その位置に固定するものであり、柔軟性樹脂、布、等で伸縮性を備えた状態で構成されている。
帯状体601の伸縮性により、例えば上腕部を周囲から押圧するが、その力は、帯状体601内のセンサーが、移動する事がない程度が好ましい。
電気回路には、CPU、GPU、メモリ、マイクロSDカード等の継続記憶用メデイア、
又、筐体602内には、緑色光及び赤外光を検出する受光部から得られた脈波電気信号を外部へ無線状で伝達するための赤外光、WiFi、Bluetooth(登録商標)用送受信電子回路モジュールが内蔵されている。
603は、赤外(IR)発光部であり、850nmの波長で赤外光を出力するLED、発光ダイオード等で構成される。
605は、黒色シートであり、黒色のゴム、樹脂、プラスチック柔軟性を備えたシート材よりなり、赤外(IR)発光部603と赤外(IR)光用受光部604間で、体内透過光以外の光を除去する。
606は、緑色光用センサユニットであり、緑色(G)光発光部606aと緑色(G)光受光部606bで構成され、体内へ出力された緑色光が細い動脈で反射された反射光を緑色(G)光受光部606bで受光する構成を有する。
608は、赤外発光用電気接続部であり、赤外光出力用電気リード線610、及び接続コネクタなどで構成され、赤外(IR)発光部603へ電気出力をするための導電接続部である。
610は、赤外発光部へ電気出力を伝達するための赤外光出力用電気リード線であり、赤外発光用電気接続部608と、赤外(IR)発光部603を電気的に接続するためのものである。
611は、赤外受光部からの電気出力を筐体602へ伝達するための赤外光受光用の電気リード線であり、赤外発光用電気接続部608と、赤外(IR)発光部603を電気的に接続するためのものである。
帯状体601は、例えばサポーターのような伸縮性を備えた円筒状で形成され、図7で示すようにヒト、左右何れかの上腕部4hに囲繞装着される。
赤外(IR)発光部603と赤外(IR)光用受光部604からなる赤外線脈波センサーは、脇の下方向に来るように装着されることが、深部の太い動脈6dに対し、透過型で脈波検出する点で好ましい。
しかしながら、被験者の動脈の状態に応じて、上腕外側に赤外(IR)発光部603と赤外(IR)光用受光部604が来るような配置とする場合もある。
使用開始は、前記電気回路に設けられたスイッチをオンにする他、装着と同時にスイッチがオンになるメンブランスイッチ等がオンになること行われる。
筐体602内の電気回路がオンになると、筐体602内の電気回路は、赤外光出力用電気リード線610を介して赤外(IR)発光部603へ電気信号を供給し、更に赤外光出力用電気リード線611を介して赤外(IR)光用受光部604へバイアスとなる電気信号を供給する。
筐体602内の電気回路が、図1で示す緑色脈波微分手段105の回路を備えている場合は、2次微分処理などが行われるが、外部にある場合は、この電気信号を送信用の信号に変換する。
この電気信号は、筐体602内の電気回路に接続するアンテナを介して図8で示す操作端末805等、図1で示す緑色脈波微分手段105の回路を備えた操作端末に送信される。
筐体602内に、図1で示す緑色脈波微分手段105以降の回路が無い場合、図2(a)で示す受光脈波信号01、02は、例えばADコンバータにより、例えば0.01秒から数秒でサンプリングされた後、デジタル数値データに変換され、外部へ送信される。操作端末805では、入力されたデジタルデータを復元して、アナログ信号を形成した後、これに2次微分処理を施す。
図6(b)は、図6(a)と基本的な構成が同じで、赤外発光部が高電気エネルギーを用いることから、発熱するため、発熱対策を施した構成と、赤外光(IR)発光部603と赤外(IR)光用受光部604の透過距離を調整するための調整用収縮体を設けた構成を示す。
従って、図6(a)と同じ構成の部分は、同じ符号を付して説明を省略する。
613aは支持シートA、613bは支持シートBであり、それぞれの外側方向の端部が赤外(IR)光用受光部604と放熱部材612(又は赤外(IR)発光部603)に接続され、伸縮可能とする状態で交差又は重ね合わせた状態で且つ外方向に摺動可能な状態を備えている。
616は、調整操作部であり、支持シートA613a、支持シートB613bの何れか一方又は両方に装着され、使用者により、手で摘んで移動させられる形状で突出配置されている。
このように赤外(IR)発光部603と赤外(IR)光用受光部604間の距離は、伸縮可能な状態で形成されることが好ましいが、赤外透過光が適当に受光できる場合は、支持シート及び黒色シートは、固定された状態であってもよい。
601は、帯状体であり、布、プラスチック等で形成され、両端部が開放されており、両端部のそれぞれに、例えば、面状ファスナ等の面状に所定の範囲で結合可能な結合部材621が装着されており、上腕部を囲繞し両結合部材を位置を結合部材の範囲でずらして当接することで、その位置で結合するため、上腕部の加圧量を調整可能とする。
602は、筐体であり、硬質プラスチック等で形成され、内部に電気回路、電池、無線送信を行う場合は、アンテナ等が内蔵され、外部表面にメンブレン状のスイッチ類が配置されている。
603は、赤外(IR)発光部であり、赤外線LED等で形成されている。
604は、赤外(IR)光用受光部であり、フォトダイオード、フォトトランジスタ等の光半導体で形成されている。
606は、緑色光用センサユニットであり、例えば、緑色(G)光発光部606aと、緑色(G)光受光部606bが隣接した状態で配置された反射型のセンサである。
緑色光用センサユニット606は、図8で示すように中心に発光部を形成し、その周辺に受光部が形成される構成が好ましい。
静脈開放用突起617は、帯状体601の押圧により、皮膚方向へ局所的な加圧がされるが、局所的な加圧状態の突起周辺(617a)には、加圧されない部位が形成されることから、この部位に沿って、静脈の開放が行われ、静脈が閉塞することなく、血行の遮断が解消される。
619は、空気カフであり、プラスチック、樹脂等で形成された袋状体で形成され、内部に圧力センサが配置固定されている。
620は、調整栓であり、空気カフ619内の内部空気圧を例えば、20〜30mmHgに調整するための弁、又は栓が形成されている。
調整栓620は、外部の空気圧供給ポンプから導管を介して空気圧を空気カフ619へ供給する為の供給口であり、必要に応じ、空気カフ619へ空気圧を供給し、上述した空気圧に調整する為の栓又は弁である。
621は、結合部材であり、面状ファスナ等、結合面に範囲があり、上腕に巻かれる帯状体の上腕への圧力を調整できる構成が好ましい。
619aは、圧力センサであり、空気カフ内に配置される電子デバイスであり、空気カフ619内の空気圧値を電気信号に変換して出力するものであって、電気リード線により、筐体602内の電気回路と接続している。
空気カフ619の表面には赤外(IR)光用受光部604が載せてある状態で接合しており、圧力センサ619aで検出される圧脈波信号と、赤外(IR)光用受光部604が受光する太い動脈に基づく脈波とを同期的に検出し、赤外(IR)光用受光部604に基づく脈波信号の時相を補償する。
図6は、生体上腕部等に、帯状体601を囲繞装着した状態を図7のX−X’の断面で示した図である。図6で示す帯状体601は、リング状、両端が開放された帯状が例示されるが、脈波が好適に検出できる状態であって、患者に加圧感を与えないようにするためには、適宜加圧可能な両端が開放された帯状の帯状体が好ましい。
右腕、又は左腕の上腕部に、帯状体601を巻き付ながら、次第に強めていき、圧力センサ619aからの信号に圧脈波が検出された時点で、巻き付け状態をそのまま結合部材621により結合させる。
圧力センサ619aが圧脈波を検出した状態で、深部の太い動脈4dに対し、赤外(IR)発光部603から出力した赤外光は、透過的に照射され、赤外(IR)受光部604で受光する。
又、圧力センサ619aから圧脈波がえられる為、赤外受光センサからの脈波信号の時相を、圧脈波の時相信号によって、補償して検出できるため、太い動脈4dの脈波を確実に検出できる。2つの信号によって、太い動脈の脈波を検出しているが、圧脈波だけでも良い場合もある。
これらのセンサより得られた電気信号は、筐体602内の電気回路に入力され、処理される。
深部動脈の血流を測定する際に用いられる遮光用突起の他の例として図19を示す。
1901は、マジックバンド等で形成された帯状体であり、カフのような長方状で、上腕部19Aに巻き付けて、両端部に配置されたマジックバンド結合部で固定する帯状体である。図では、その一部を示しているが、実際、図6(c)で示す帯状体601と同様に上腕部に巻き付け固定されている。
1903は、遮光突起部であり、シリコーン、テフロン(登録商標)などの弾性体で形成されている。
1904は、赤外(IR)発光部であり、赤外線用LEDで形成され、深部動脈の血流計測用である。
1905は、受光体であり、フォトトランジスタ等で形成され、深部動脈を反射して赤外光を受光するためのものである。
帯状体1901を上腕部19Hに巻き付け固定すると、空気袋1902の空気圧により遮光突起部1903を押し上げて、皮膚19Hを局所的に押圧した状態とする。
赤外(IR)発光部1904は、赤外線19Cを出力し、深部動脈19Bへ照射され、反射した反射戻り光を受光体1905で受光する。
その際、赤外(IR)発光部1904から出力された赤外光は、皮膚表面近傍に沿って伝達し受光体1905へ受光される場合があるが、空気袋1902と遮光突起部1903により遮断阻止され、深部動脈19Hに起因する反射光19Cのみ受光体1905に受光させることができる。
少なくとも、上腕部を従来の血圧計の様な押圧力でなく、脈波測定可能な程度の押圧力であれば、良い。
図8で示す実施例において帯状体801等の構成は、図6(b)で示す赤外光センサー構成を用いたものであり、赤外光センサー構成について共通する部分は、同じ番号を付して説明を省略した。
803は、緑色光脈波センサユニット基材であって、反射光を利用した構成であり、1つの基材に発光部と複数の受光部が配置されている。
803b〜803dは、緑色受光部であり、フォトトランジスタ、フォトダイオード等からなり、同じ構成の緑色受光部が緑色発光部の周囲に3カ所(それぞれ803b、803c、803dで示す)配置されている。
これらの緑色受光部803b、803c、803dは、反射位置によって、受光強度が変わる場合、そのなかから最適な受光素子の受光電気信号を、選択して利用する場合や、3つの受光素子の受光電気信号の加算平均値をとる場合がある。尚、これら受光素子は、別々の種類でもよい。
804は、伝達媒体であり、外部PC スマホとデータの送受信を無線で行う際の空間伝達状体を示している。無線としては、WiFi、ダイレクトWiFi 、ブルートゥース(登録商標)、赤外光などで形成されている。
805は、操作端末であって、スマートフォン、タブレット、PC、携帯電話などであって、受信したデータを処理し、表示させたり、直接受光ユニットへデータを供給したりする。
この校正用図は、血圧を求める場合に用いる為のものであり、変化量を求める場合は、使用しない場合もある。
図9(2)は、収縮期血圧測定に用いられる図であり、図9(1)は、拡張期血圧測定に用いられている図である。
予め作成する校正用図を求める場合、校正用血圧計(家庭用血圧計で上腕部に巻いて使用する装置が好適である。)を上腕の本発明実施例を装着した腕とは反対の腕に装着して、実測する血圧値SBPと、収縮期血圧変化率SBPφiの関係を図9(2)で示すような校正用の対応関係を上述した原理説明の項目に基づいて形成する。拡張期血圧も同様にして図9(1)で示すような校正用の対応関係を形成する。
図9で示す校正用図の作成は、例えば、図18で示すシステムを用いて作成される。
171は、心電図用電極カバー部であり、布製が好ましく、上腕に囲繞され、皮膚と接触する部分には、主極用導電性部材172aが配置されている。
172bは対極用導電性部材であり、心電図検出用の電極である。主極用導電性部材172a及び対極用導電性部材172bは、それぞれの導電性部材と布性の囲繞可能な支持シートの組み合わせで形成され、通常使用される粘着性ゲルを使用しないことから、粘着ゲルの残渣がのこり、皮膚がねばねばする等の不快感がない。
173は、帯状体であり、長手方向には面状ファスナー等の結合部材が形成され、上腕の太さに合わせた巻き付け固定が可能となっている。
帯状体173は、緑色(G)脈波センサー174を皮膚表面に当接して配置すると共に本体175を上腕部に固定するための血圧計用カフ等で構成されている。
173aは、主極用電気リード線であり、主極用導電性部材172aと本体175を電気的に接続する為のものである。 173bは対極用電気リード線であり、対極用導電性部材172bと本体175を電気的に接続するためのものである。
174は、緑色発光による緑色(G)脈波センサーであり、図6その一例を示す。
175は、本体であり、軽量なプラスチックケース内にADコンバータ、ピーク検出回路、送受信部、微分回路、時相パルス形成回路などが組み込まれ、検出した心電図信号の 1次、2次及び3次微分波形を形成し、各時相に対応したパルスを形成して外部へ電波、赤外線等の無線送信を行う為のユニットが含まれている。
177は、操作用端末であり、スマートフォン、タブレット型パソコン、ノート型パソコン、デスクトップパソコン等で形成され、本体175から送信されてきたデータを受信し、処理して血圧関連データ、血圧値推定データを生成表示、記憶する。
他方の上腕部に心電図用電極カバー部171を囲繞固定し主極用導電性部材172aを皮膚表面に当接固定する。
本体の動作を通電開始させ、主極用導電性部材172aと対極用導電性部材172bから図17(b−1)(c−1)で示す心電図波形が検出され、 更に緑色(G)脈波センサー174からは、図17(b−2)(c−2)が検出され、それぞれ、目的とする次数の微分が行われる。心電図の微分波形を図17(c−2)に示し、G脈波波形の3次微分波形を図17(c−5)で示す。
操作用端末177では、例えば、受信した時相を持つパルスから、血圧値(推定値)、又は血圧関連値が上記測定原理に基づいて算出される。
算出される値SBPe(収縮期血圧)、PPe(脈圧)、DBPe(拡張期血圧)算出の一例を以下に示す。
L=大動脈と上腕までの距離(m)
C(CECG ) =脈波伝搬時間(s) とすると
PWV=L/CECG (PWV:脈波伝搬速度)
Tu=緑色(G)脈波のUPstroke Time
Pc=各個人の定数
Pcs=SBPの定数
Pcp=PPの定数
SBPe=Pcs×(Tu/CECG)1/4
図18は、異なる波長をもつ2つの脈波から実血圧を推定的に算出する為のシステムであって、校正用血圧計を用いた初期校正用の関係図等を作成する一例を示す。
1802は、緑色脈波センサであり、緑色脈波信号検出用の緑色LEDよりなる緑色発光部とフォトトランジスタよりなる緑色受光部を一枚の基板にマウントして反射型のチップ状センサであり、帯状体1804の内側で上腕外側の皮膚表面に接触するように配置されている。
1804は、帯状体であり、可撓性を備えたプラスチック等で形成し、長手方向には、上腕の太さに調整して囲繞固定可能とする面状ファスナー等の結合部材が装着されている。
1805aは、心電図用主電極であり、布電極、Ag/AgClで形成され主極を形成している。心電図用主電極1805aは、校正用血圧測定部1806の加圧カフ又は、その周囲に生体に接触する様に配置されている。 尚、心電図用主電極1805aは、血圧測定用カフの加圧侵襲による揺動(アーチファクト)を受けない部分に配置されることが好ましい。
1806は、校正用血圧測定部であり、一般的な空気圧加圧カフをもちいた家庭用血圧計や、ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring)24時間血圧計等で構成され、血圧値を定期的に測定し、その空気圧圧力及び圧脈波を出力する。
1806aは、接続体であり、空気圧が伝達できる導管、又は、電気リード線で形成され、必要に応じ適宜選択使用される。
1807は、圧力計であり、校正用血圧計から接続体1806aを介して得られる空気圧圧力と圧脈波電気信号を入力し、それぞれ中心圧脈波、上端圧力、中心圧力、上端脈波値を得る。この圧力計は、必要に応じて設定されるものであって、校正用血圧測定部1806内に装着されたものであってもよい。
これらの値は、別々のチャネルによってAD変換部1809へ伝達される。
心電図電気信号、赤外(IR)脈波信号、緑色(G)脈波信号は、それぞれ別々のチャネル化された伝送路で入力され、個別の信号処理が出来る状態で、AD変換部1809へ出力される。
1809は、AD変換部であり、入力されたアナログ信号をデジタル電気信号に変換して、入力された信号を、チャネル状態を保持したまま一の電気信号で信号処理ユニット1810へ入力される。
1810は、信号処理ユニットであり、コンピュータで形成され、それぞれチャネルごとの信号を処理するプログラムを内蔵しており、更に校正用データを算出するプログラムを内蔵している。
一方の上腕部18Aに、緑色脈波センサ1802、赤外受光部1803a、赤外発光部1803b及び心電図用対極1805bを装着した帯状体1804を巻いて、各センサを皮膚表面に当接固定する。
他方の上腕部18Bに、心電図用主電極1805aと校正用血圧測定部1806を囲繞装着する。
緑色脈波センサ1802は、緑色発光体を皮膚表面から皮膚に近い細い動脈に発光照射し、その反射戻り光を緑色脈波センサ1802の受光部で受信した後、緑色脈波電気信号として生体信号計測部1808へ、赤外(IR)脈波用電気リード線1801aを介して出力する。
心電図用主電極1805aと心電図用対極1805bは、心電図信号を検出して、電気リード線1805c、1805dを介して中継器1801におくられ、更に心電図信号用電気リード線1801cを介して生体信号計測部1808へ出力される。
AD変換部1809は、これらの信号をデジタル信号に変換して、信号処理ユニット1810に出力する。
信号処理ユニット1810で行われる動作の一例を示す。
まず、校正用血圧測定部1806で実血圧(SBP/DBP・HR)を得ると共に、基底血圧Bを判定する。
同タイミングで赤外脈波と緑色脈波の位相差を変数xとして設定する。xiは、随時位相差を示す。
基底血圧定数 をbとすると実血圧(y)は、
y=ax+b 又は y=bxn (nは、べき数を示す。)
この式に実測した実血圧の初期値y0 同時刻の 位相差変数の初期値x0 を代入する。
y0=ax0+b y0=bx0 n
a=(y0−b)/x0、b=y0/x0 n ・・・・(a1)
yi=axi+b ・・・・・(a2)
で示される。
式a1と式a2よりaとbを求めた後、随時血圧を推定する。
図20(b)は、ヘッドセット型の血圧測定器の一部断面を含む実施例であり、
2002は、耳介に当接して細い血管の脈波を検出する緑色脈波検出部であり、耳介に当接されやすいように一部突出した構成を示しているが、必ずしも一部突出した構成でなくても、耳内の形状に対応した凸状の耳パッドの耳介部位にセンサを配置するものであってもよい。
2002cは、電気接続線であり、導電性を有する線材の他、プリント配線部等の導電路などで形成され、緑色発光用LED2002a、緑光用受光素子2002bにそれぞれ2本ずつ接続し、緑色発光用LED2002aへ、発光用電気エネルギーの供給、緑光用受光素子2002bから受信される光電変換された反射受光信号を処理装置へ送信するためのものである。
2002dは、透光性カバー部材であり、皮膚とセンサの接触を防止するプラスチック材等で形成されている。
それぞれ2本中一本は、グラウンドとして一本にまとめられている場合もある。
レーザー光を送光用光ファイバ端部2004aから照射されたレーザー光は、皮膚2000を透過し、浅側頭動脈2003で反射し、その反射光を受光用光ファイバ端部2004cで受光したのち、受光用光ファイバ2004dを伝達する。
受光用光ファイバ2004dは、受光用半導体2004fに接続し、受光用半導体2004fは受光信号を電気信号に変換する。レーザー脈波計測用センサ2004は、本体に光源、受光用センサを備えた構成を示したが、これに限らず、脈波センサの様に、送光用光ファイバ端部2004aをセンサ用発光体に置き換え、受光用光ファイバ端部2004cをフォトダイオード等のセンサに置き換え、それぞれ接続する光ファイバを電気接続線に置き換えてもよい。送光用光ファイバ端部2004a、受光用光ファイバ端部2004cは、直接皮膚に接触する場合、透光性部材を介する場合、及び偏光板を介する場合、それぞれを組み合わせる場合がある。
2006は、連結体であり、イヤーパッドa2005と、補助用のイヤーパッドb2007が、内側方向に押圧するような弾性を備えている。
2007は、補助用のイヤーパッドbであり、円盤状、その他イヤーパッドa2005を耳に当接できるだけの内圧力を耳周辺に与えながら、長時間の使用にも支障なく、装着可能な形状を有する。
なお、多芯型リード線2008は、外部に制御装置がある場合であるが、ヘッドセットバンド周辺に、電気デバイスが格納できるのであれば、不要な場合もある。
図20(b)で示すレーザー脈波計測用センサ2004は、送光用光ファイバ端部2004a、送光用光ファイバ2004bの一対のみが配置されているほか、図20(e)で示すような多数の送受信が一対となった光ファイバ端部をもつレーザー光脈波センサ2004’であってもよい
2004a1、2004a2、2004a3は、それぞれレーザー出力端部A、B、Cであり、それぞれ、レーザー光発光素子2004eと接続する為の光ファイバからなる送光用光伝達路2004d1と接続している。
2004c1、2004c2、2004c3は、それぞれレーザー受光端部A、B、Cであり、浅側頭動脈2003を反射した反射戻り光を受光する部分である。
2004d2は、受光用半導体2004fとそれぞれのレーザー受光部とを接続する為の、受光伝達部である。 送光用光伝達路2004d1及び受光伝達路2004d2は一本又は複数本で構成されている。 図中、レーザー出力端部A2004a1とレーザー受光端部A2004c1、レーザー出力端部B2004a2とレーザー受光端部B2004c2、レーザー出力端部C2004a3とレーザー受光端部C2004c3はそれぞれ対となっているが、必ずしも対でなくても良く、例えばレーザー光を照射する端部を1とし、受光部を複数にしてもよい。またその逆であってもよい。また、数も3に限るものではない。
図21に、図20(b)(c)(d)で示すヘッドセット型の脈波検出ユニットから得られる脈波信号を処理する信号処理手段をブロック図で示した。
2101は、レーザー光を照射するレーザー光照射部であり、レーザーダイオード等のレーザー光源で構成されている。
2103は、緑色受光照射部であり、緑色LEDなどで構成されている。
2104は、緑色受光部であり、皮膚から反射した反射戻り光を光電変換して、電気信号に変換するためのものである。
2105は、第一脈波信号特徴点検出部であり、図22(b)でしめすレーザー光受光脈波信号の最低点22cと、緑色最低点22aの時間情報を検出する。
2106は、第二脈波信号特徴点検出部であり、図22(a)でしめす緑色光受光脈波信号の緑色最低点22aと緑色最高点22bの2点を時間情報を検出する為のものである。
直流成分値は、任意の値であり、レーザー光受光2102が出力する信号には、回路定数の直流成分が含まれているが、この直流成分をフィルタで、除いたものが、図22(b)となる。
2107は、演算手段であり、例えば9式及び10式で示す計算式をプログラム化してメモリに記憶される。
演算手段2017は、各特長点間から得られた値からCbb、Tu、Qmax,Qmin及びRR値を算出し、仮の基底収縮血圧SBP0、及び仮の基底拡張血圧DBP0の値を算出する。
2108は、血圧情報出力手段であり、モニター、プリンタなどに血圧情報を出力したり、データとして、ストレージ、サーバーに記録したり、WiFi、赤外線、BlueTooth(登録商標)で送受信を行う。
図20(b)で示すヘッドセット型の血流検出及び脈波検出を行うセンサを耳珠近傍の浅側頭動脈2003付近にレーザー脈波計測用センサ2004の近傍に当接するように装着する。
この場合、浅側頭動脈2003の位置が不確定であるために、図20(e)で示す多連型レーザープローブを用いる場合もある。
浅側頭動脈2003の部位は、およそ、上顎と下顎のつなぎ目(顎関節)付近にある場合が多いことから、口を開けて、くぼんだ部位(凹部)にレーザー脈波計測用センサ2004が当接されるような調節を行うことが好ましい。例えば、イヤーパッド2005を回転又は摺動による可動式にして、口を開閉した際生じる凹部(顎関節部位)にレーザー脈波計測用センサ2004が位置するように調節する構成を設けても良い。
脈波センサ装着後、図20(f)で示すレーザー光発光素子2004e(図21の2101)から出力されたレーザー光は、送光用光ファイバ2004b、送光用光ファイバ端部2004aを介して皮膚2000に照射され、浅側頭動脈2003で反射し、受光用光ファイバ端部2004c、受光用光ファイバ2004dを介して、受光用半導体2004f(図21の2102)へ供給された後、第1脈波信号特徴点検出手段2105へ出力される。
2105では、図22(b)でしめすレーザー光受光脈波信号の最低点22cの時間情報を検出する。
さらに
2106では、図22(a)でしめす緑色光受光脈波信号の緑色最低点22aと緑色最高点22bの2点を時間情報を検出する
2105、2106で検出された特徴点は、演算手段2107へ供給され、仮の基底血圧値が算出されると共に、推定収縮期血圧、推定拡張期期血圧が算出され血圧情報出力手段2108に出力され、それぞれの値が表示記憶される。
又、演算手段2107で生成される仮の基底血圧値は、脈波の一つ前又は複数前の波形を利用することから、一時的な記録メモリ(RAM)が内蔵されている。
演算手段2107及びその周辺は、コンピュータで構成されることがこのましい。
又、演算手段2107で得られる仮の基底収縮血圧、と基底拡張血圧は、得られる値の加算平均等により固有の血圧値として利用される場合もある。又、本実施例で用いられたレーザー光による浅側頭動脈の血流波測定は、レーザー光に限ることなく、ストレインゲージ、圧力センサ、赤外LEDを用いる場合もある。
102 緑(G)発光部
103 赤外(IR)受光部
104 赤外(IR)発光部
105 緑色脈波微分手段
106 赤外脈波微分手段
107 特徴部検出手段
108 血圧情報検出手段
109 心電図入力部
110 心電図微分手段
111 特徴部検出手段
Claims (11)
- 血管径に対応した脈波を検出するための光学センサ、前記光学センサからえられた細い血管に対応する脈波と太い血管に対応する脈波の1乃至複数階数の微分値を算出する微分値算出手段、前記微分値算出手段で得られた脈波ごとの特徴点を検出する特徴点検出手段、前記特徴点検出手段で得られた特徴点間の位相差に基づいて血圧関連値を測定する血圧関連値測定手段よりなる連続血圧測定システム。
- 前記光学センサが、生体淺部の細い血管に対する脈波を波長が、524nmの緑色LEDを発光部とする生体浅部用センサで検出し、生体深部の太い血管に対する脈波を波長が、850nmの赤外LEDを発光部とする生体深部用センサで検出する請求項1に記載の連続血圧測定システム。
- 生体浅部用センサと生体深部用センサは、1つの帯状体の皮膚との接触面に装着される請求項2に記載の連続血圧測定システム。
- 前記帯状体は、上腕部に装着される請求項3に記載の連続血圧測定システム。
- 前記生体淺部用センサの発光部と、前記生体深部用センサの発光部は、前記帯状体で対向する位置に配置される請求項2に記載の連続血圧測定システム。
- 前記生体淺部用センサは反射型を形成し、前記生体深部用センサは透過型を形成する請求項2に記載の連続血圧測定システム。
- 収縮期血圧変化率SBPφiは、
SBPφi=PWiα (α:0.25〜0.5)
又は
SBPφi=(Tu/Cbb)α
PWi(pulse wave index)
で表される請求項1に記載の連続血圧測定システム。 - 心電図信号を検出するための心電図信号検出手段、血管径に対応した脈波を検出するための光学センサ、前記光学センサからえられた生体浅部の細い血管に対応する脈波の1乃至複数階数の微分値を算出する微分値算出手段、前記微分値算出手段で得られた脈波の特徴点を検出する特徴点検出手段、前記特徴点検出手段で得られた特徴点と前記心電図信号検出手段で得られた心電図信号の特徴点の位相差に基づいて血圧関連値を測定する血圧関連値測定手段よりなる請求項1に記載の連続血圧測定システム。
- 前記心電図の特徴点が心電図R波である請求項8に記載の連続血圧測定システム。
- 生体浅い部分の太い動脈血管から脈波を検出するための第1のセンサ、生体浅部の細い血管から脈波を検出するための第2のセンサ、第1のセンサで得られた脈波から特徴部位を検出する第1の特徴部位検出手段と前記第2のセンサに基づいて得られた脈波から特徴部位を検出する第2の特徴部位検出手段、前記第1の特徴部位検出手段で得られた脈波の特徴部位と前記第2の特徴部位検出手段で得られた脈波の特徴部位から血圧関連値を測定する血圧関連値測定手段よりなる請求項1に記載の連続血圧測定システム。
- 戦記第1のセンサが、レーザー光を生体に照射して得られる反射戻り光を光電変換させるユニットで構成されている請求項10の連続血圧システム。
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