JP2020143731A - ボールシート及びボール弁 - Google Patents

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【課題】内周面の損傷を抑制してシール性を保持するボールシート及びボール弁を提供する。【解決手段】ボールシート20Aは、貫通孔31を有するボール30が本体内に回動自在に配置されたボール弁においてボールの外周面に当接し、弁口21A及び内周面24Aを備える。弁口は、開弁状態において流路と貫通孔とを連通する。内周面は、弁口の周囲に形成され、ボールの外周面に当接し、弾性を有する。また、内周面は、弁口の周方向にわたって形成されてボールの外周面に当接する当接面241Aと、当接面を間に挟んだ状態で弁口の周方向にわたって形成されてボールの外周面に対向する第一切欠き部242A及び第二切欠き部243Aと、を有する。【選択図】図3

Description

この発明は、ボール弁用のボールシート及びボール弁に関する。
ボール弁には、本体(ボディ)と貫通孔を有するボール(弁体)との間をシールするためのボールシート(シートリング)が配置されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のボールシートには、ボールの外周面に対向する内周面(弁座)の内側(本体の内壁面側)に、切欠き部が形成されている。
特開昭58−137673号公報
上述したボールシートは樹脂等の弾性体であるが、ボールが回動してボールの貫通孔の周縁部とボールシートとが当接し始める位置において、ボールシートに切り欠き部が存在する側では、ボールの貫通孔の周縁部とボールシートとの摩擦接触がスムーズに開始される。一方、ボールシートに切り欠き部が存在しない側では、ボールの貫通孔の周縁部とボールシートとボールとボールシートとの摩擦接触がスムーズに開始できない。これは、ボールシートの切り欠き部が存在しない側では、ボールの貫通孔の周縁部とボールシートとの摩擦が大きいためである。このため、ボールが回動してボールの貫通孔の周縁部とボールシートとが当接し始める位置においてボールシートに切り欠き部が存在しない側では、ボールシートに傷などの損傷が生じる虞がある。この損傷によりボールシートのシール性が悪化する虞がある。
この発明は、内周面の損傷を抑制してシール性を保持するボールシート及びボール弁を提供することを目的とする。
本発明によって提供されるボールシートは、貫通孔を有するボールが本体内に回動自在に配置されたボール弁においてボールの外周面に当接し、弁口及び内周面を備える。弁口は、開弁状態において流路と貫通孔とを連通する。内周面は、弁口の周囲に形成され、ボールの外周面に当接し、弾性を有する。また、内周面は、弁口の周方向にわたって形成されてボールの外周面に当接する当接面と、当接面を間に挟んだ状態で弁口の周方向にわたって形成されてボールの外周面に対向する第一切欠き部及び第二切欠き部と、を有する。
上記第二切欠き部は、ボールの貫通孔の周縁部に対向するように、第一切欠き部よりも弁口側に形成されるようにしてもよい。
上記弁口は、円形状を呈し、弁口と内周面とが形成されたリング形状の弾性体であるシート本体を備えるようにしてもよい。
本発明によって提供されるボール弁は、上記ボールシートを用いる。
この発明によれば、ボールシートの内周面に、ボールの外周面に当接する当接面と、当接面を間に挟んだ状態で形成されてボールの外周面に対向する第一切欠き部及び第二切欠き部とが形成される。そのため、ボールの貫通孔が常にボールシートに接触しない。また、ボールが回動してボールの貫通孔とボールシートとが当接し始める位置において、常にボールシートに切り欠き部が存在するので、ボールの貫通孔とボールシートとの摩擦接触がスムーズに開始できる。したがって、ボールシートの内周面の損傷が抑制され、ボールシートのシール性を保持することができる。
この発明の実施形態に係るボール弁の断面図である。 この発明の実施形態に係るボールシートの斜視図である。 この発明の実施形態に係るボール弁の部分拡大断面図である。
図面を参照してこの発明の実施形態であるボールシート及びボール弁について説明する。なお、この発明の構成は、実施形態に限定されるものではない。
図1は、ボールシート20A,20Bを有するボール弁100の断面図である。ボール弁100は、例えば、蒸気プラントなどのプラント(プロセスシステム)の配管系統に配置され、配管系統を流れる蒸気、水等の流体の流れを調節する。
ボール弁100は、本体(ボディ)10、ボールシート20A,20B、ボール30、弁棒(弁軸)40等から構成される。本体10は、例えば、ステンレス鋼などの金属で形成されている。また、本体10は、両端部に、流入口50及び流出口55が形成されている。本体10内には、流入口50から流出口55に連なる流路60が形成されている。流体は、流入口50から流路60に流入して流出口55から流出する。
ボールシート20A,20Bは、円形の弁口21A,21Bが形成され、ボール30を挟み込んだ状態で本体10内に配置されている。ボールシート20Aは、流入口50とボール30との間をシールする。ボールシート20Bは、ボール30と流出口55との間をシールする。
また、ボールシート20A,20Bは、弁口21A,21Bが対向するように配置されている。弁口21A,21Bは、流路60の上流(流入口50)側と下流(流出口55)側とを、貫通孔31を介して連通する。ボール30は、ステンレス鋼等の金属で形成された球形の弁体であり、貫通孔31を有する。また、ボール30は、弁棒40を軸として回動可能であり、この回動によって全閉位置及び全開位置のいずれかに切り替えられる。全閉位置は、弁口21A,21Bを閉栓(全閉)する位置である。全開位置は、弁口21A,21Bと貫通孔31とが連通した状態となって、弁口21A,21Bを全開する位置である。本実施形態では、弁口21A,21Bと貫通孔31とは、同一の径である。図1は、ボール30が全開位置にある状態を示す。
なお、弁棒40は、アクチュエータ等による電動、作業者等による手動等によって回動させればよい。
次に、ボールシート20Aについて、図2及び図3を参照しつつ詳述する。図2は、ボールシート20Aの斜視図である。図3は、ボールシート20Aの拡大断面図である。なお、ボールシート20Bは、同一の構成であり、詳細な説明は省略する。
ボールシート20Aは、シート本体22A等から構成される。シート本体22Aは、弁口21A、外周面23A及び内周面24Aを有するリング形状の弾性体である。シート本体22Aは、例えばテフロン(登録商標)樹脂製のソフトシートで形成される。シート本体22Aは、外周面23Aがシートホルダー70Aに接着され、内周面24Aがボール30に対向するように配置されている。弁口21Aは、シートホルダー70Aと同一径である。
シートホルダー70Aは、ステンレス鋼等の金属で形成されたリング形状を呈し、本体10内に固定配置されている。シートホルダー70Aの周面に形成された二本の溝701A,702Aに配置されたOリング(不図示)が、本体10とシートホルダー70Aとの嵌合面間をシールする。なお、図2では、溝701A,702Aの図示を省略している。
内周面24Aは、当接面241A、第一切欠き部242A及び第二切欠き部243A等から構成される。当接面241Aは、弁座であり、弁口21Aの周方向にわたって形成されてボール30の外周面に当接する。第一切欠き部242A及び第二切欠き部243Aは、当接面241Aを間に挟んだ状態で弁口21Aの周方向にわたって形成される。また、第一切欠き部242A及び第二切欠き部243Aは、ボール30の外周面に対向する。すなわち、第一切欠き部242A及び第二切欠き部243Aは、ボール30に当接していない。
したがって、図1,3に示すように、第二切欠き部243Aは、ボール30の貫通孔31の周縁部311に対向するが、常に当接しない状態となる。また、第一切欠き部242Aが形成されているので、本体10、ボール30及びボールシート20A,20B等で形成される隙間における異常昇圧による影響も受け難い。
なお、当接面241A、切欠き部242A,243Aの幅は、ボール30の大きさ、貫通孔31の径、ボールシール30の材質等に応じて、任意のサイズを採用すればよい。また、切欠き部242A,243Aの深さも、ボール30の大きさ、貫通孔31の径、ボールシール30の材質等に応じて、任意のサイズを採用すればよい。なお、ボールシート20Bにおいても同様である。
以上のように、本発明の実施形態では、ボールシートの内周面に、ボールの外周面に当接する当接面と、当接面を間に挟んだ状態で形成されてボールの外周面に対向する第一切欠き部及び第二切欠き部とが形成される。そのため、ボールの貫通孔の周縁部が常にボールシートに接触しない。また、ボールが回動してボールの貫通孔の周縁部とボールシートとが当接し始める位置において、常にボールシートに切り欠き部が存在するので、ボールの貫通孔の周縁部とボールシートとの摩擦接触がスムーズに開始できる。したがって、ボールシートの内周面の損傷が抑制され、ボールシートのシール性を保持することができる。
なお、上述の実施形態では、直線形状の流路を有するボール弁にボールシートを適用したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、L字形状の流路を有するボール弁に本発明のボールシートを適用してもよい。
この発明は、蒸気プラントなどのプラント(プロセスシステム)などの配管系統を流れる蒸気等の流体の流量を調節するボール弁に利用することができる。
10 本体
20A,20B ボールシート
21A,21B 弁口
22A,22B シート本体
24A,24B 内周面
30 ボール
100 ボール弁
241A,241B 当接面
242A,242B 第一切欠き部
243A,243B 第二切欠き部

Claims (4)

  1. 貫通孔を有するボールが本体内に回動自在に配置されたボール弁において、該ボールの外周面に当接するボールシートであって、
    開弁状態において流路と前記貫通孔とを連通する弁口と、該弁口の周囲に形成され、前記ボールの外周面に当接する弾性の内周面と、
    を備え、
    前記内周面は、前記弁口の周方向にわたって形成されて前記ボールの外周面に当接する当接面と、該当接面を間に挟んだ状態で前記弁口の周方向にわたって形成されて該ボールの外周面に対向する第一切欠き部及び第二切欠き部と、を有する、
    ことを特徴とするボールシート。
  2. 前記第二切欠き部は、前記ボールの貫通孔の周縁部に対向するように、前記第一切欠き部よりも前記弁口側に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールシート。
  3. 前記弁口は、円形状を呈し、
    前記弁口と前記内周面とが形成されたリング形状の弾性体であるシート本体、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボールシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のボールシートを用いたボール弁。
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