以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、本発明の第一実施形態に係る空気浄化緑化装置10について説明する。
空気浄化緑化装置10は、緑化及び空気の浄化を行うためのものである。図1に示す空気浄化緑化装置10は、本体部20、筐体30、植栽部40、後側ファン50、水受け皿60、前側ファン70及び制御ケース80等を具備する。
本体部20は、後述する筐体30等を収納するためのものである。本体部20は、前壁部21、後壁部22、側壁部23及び天板24等により縦長の箱状に形成される。
筐体30は、植栽部40を収納するためのものである。筐体30は、本体部20に収納可能な縦長の箱状に形成される。筐体30は、前後に空気が通過可能となるように、前部及び後部が開口するように形成される。筐体30は、本体部20の前上端部に固定され、前後の開口部に後述する植栽部40及び後側ファン50が設けられる。
このような筐体30は、本体部20の後壁部22に対して前方に間隔をあけて配置される。また、筐体30は、後述する制御ケース80に対して上方に間隔をあけて配置される。こうして、本体部20には、筐体30、制御ケース80、後壁部22、側壁部23及び天板24により区画された通気空間25が形成される。
植栽部40は、植物Pが植えられる部分である。植栽部40は、箱状に形成される。植栽部40は、前端部が筐体30に締結されることで、当該筐体30に固定される。こうして、植栽部40は、前端部を除いて筐体30に収納される。植栽部40の前側面及び後側面には、前後に空気が通過可能となるように、複数の通気孔40aが形成される。また、植栽部40の上面及び下面には、上から下へと水が通過可能となるように、複数の貫通孔40bが形成される。このような植栽部40には、土壌Sが充填される。植栽部40は、プランター41を具備する。
プランター41は、植物Pを生育するためのものである。プランター41には、土壌が充填されて植物Pが植えられる。当該プランター41は、植物Pが前を向いて筐体30外に露出するように、植栽部40に設けられる。プランター41は、上下に間隔をあけて複数(第一実施形態では3つ)設けられる。
後側ファン50は、筐体30内の空気を吸引して筐体30外(通気空間25)へと排出するものである。後側ファン50は、筐体30の後部(植栽部40とは反対側)に設けられる。後側ファン50は、植栽部40に対して前後に間隔をあけて配置される。
水受け皿60は、植栽部40へ潅水された水を受け、筐体30外へと排出するためのものである。水受け皿60は、下方へ凹んだ凹状に形成される。水受け皿60は、上部及び前部が開口するように形成される。水受け皿60は、前後方向に対して上下方向に傾斜した姿勢で配置され、後下方へ水を案内可能に構成される。水受け皿60は、筐体30の下端部に設けられ、植栽部40の下方に配置される。水受け皿60は、筒部61を具備する。
筒部61は、軸線方向を後下方(前上方)に向けて配置される。筒部61は、水受け皿60の後側面から後下方へ突出するように形成される。筒部61は、筐体30の後下端部に挿通され、当該挿通された端部が通気空間25で開口する。当該筒部61は、排水ホース61aを介して後述する制御ケース80のタンク81と接続される。
このように構成される水受け皿60は、植栽部40に供給されて当該植栽部40から下方へ落下した水を受けることができる。また、水受け皿60は、当該受けた水を後下方へと導いて、筒部61及び排水ホース61aを介してタンク81へ戻すことができる。
前側ファン70は、通気空間25の空気を吸引して本体部20の外部へと排出するためのものである。前側ファン70は、通気空間25の前端部に設けられる。
制御ケース80は、後述する制御部83等を収納するものである。制御ケース80は、本体部20の下部(筐体30の下方)に設けられる。制御ケース80は、タンク81、ポンプ82及び制御部83を具備する。
タンク81は、植栽部40を潅水するための水を貯溜するものである。
ポンプ82は、タンク81内の水を吸い上げて、植栽部40へ供給する(潅水する)ためのものである。ポンプ82には、給水パイプ82aが接続される。給水パイプ82aは、一端部がポンプ82と接続されると共に他端部82bが筐体30内における上端部(植栽部40の上方)まで延出するように配設される。給水パイプ82aは、他端部82bから下方へと水を排出可能に構成される。こうして給水パイプ82aから排出された水は、植栽部40の上面(貫通孔40b)を下方へと通過して植栽部40へと供給される。
制御部83は、空気浄化緑化装置10に設けられた機器の動作を制御するためのものである。制御部83は、例えば、マイコン等によって構成され、空気浄化緑化装置10に関する各種処理を実行可能に構成される。制御部83は、後側ファン50、前側ファン70及びポンプ82と接続される。
制御部83は、後側ファン50に対して信号を送信することで、後側ファン50の動作を制御することができる。具体的には、制御部83は、後側ファン50に対して信号を送信することで、後側ファン50の回転数を段階的(例えば、回転数が低い「弱運転」、回転数が中程度の「中運転」、回転数が高い「強運転」等)に変更したり、後側ファン50の動作を停止することができる。
また、制御部83は、前側ファン70に対して信号を送信することで、前側ファン70の動作を制御することができる。具体的には、制御部83は、前側ファン70に対して信号を送信することで、前側ファン70の回転数を段階的に変更したり、前側ファン70の動作を停止することができる。
また、制御部83は、ポンプ82に対して信号を送信することで、ポンプ82の動作を制御することができる。具体的には、制御部83は、ポンプ82に対して信号を送信することで、ポンプ82を稼動(動作を開始)させたり、ポンプ82の動作を停止することができる。
以下では、図2を参照して、以上の如く構成された空気浄化緑化装置10の制御部83の処理について説明する。
制御部83は、図2に示すフローチャートにより、空気浄化緑化装置10を動作させる。制御部83は、プログラムを適宜実行することで、図2に示すフローチャートのステップS110〜S170を実行する。
まず、ステップS110において、制御部83は、後側ファン50及び前側ファン70を稼動させる。制御部83は、ステップS110の処理が終了すると、ステップS120へ移行する。
ステップS120において、制御部83は、累計ポイントが溜まったか否かを判断する。累計ポイントは、ポンプ82を稼動させるか否かを判断するための値である。第一実施形態において、累計ポイントは、植栽部40を通過する空気の通気量に関する情報を定量化(数値化)したものとなっている。累計ポイントは、通気量に関する所定の条件を満たした場合に、ポイントが加算される(それまでのポイントと合算される)ことで、適宜算出される。このような所定の条件としては、例えば、後側ファン50の回転数及び運転時間等がある。
具体的には、制御部83は、例えば、後側ファン50が回転数が高い「強運転」で1分動いた場合に1ポイント、「強運転」よりも回転数が低い「弱運転」で1分動いた場合に0.2ポイントを加算する。制御部83は、こうして加算したポイント(ポイントの合計値)が所定の閾値(例えば、1000ポイント)を超えた場合に、累計ポイントが溜まったと判断する。なお、所定の閾値には、例えば、植栽部40の土壌Sが乾燥していると推測される値等が適宜設定される。このような所定の閾値の値は、実験等によって適宜取得することができる。制御部83は、累計ポイントが溜まったと判断した場合に(ステップS120:Yes)、ステップS130へ移行する。一方、制御部83は、累計ポイントが溜まっていないと判断した場合に(ステップS120:No)、ステップS110へ移行する。
ステップS130において、制御部83は、ポンプ82を稼動させる。制御部83は、ステップS130の処理が終了すると、ステップS140へ移行する。
ステップS140において、制御部83は、後側ファン50及び前側ファン70の動作を停止する。制御部83は、ステップS140の処理が終了すると、ステップS150へ移行する。
ステップS150において、制御部83は、ポンプ82が規定の時間稼動しているか否かを判断する。規定の時間は、予め設定されるポンプ82の稼働時間である。規定の時間には、例えば、植栽部40の潅水に必要なポンプ82の稼働時間等が設定される。このような規定の時間は、実験等によって適宜取得することができる。制御部83は、ポンプ82が規定の時間稼動していると判断すると(ステップS150:Yes)、ステップS160の処理へ移行する。一方、制御部83は、ポンプ82が規定の時間稼動していないと判断すると(ステップS150:No)、ステップS140の処理へ移行する。
ステップS160において、制御部83は、ポンプ82を停止させる。制御部83は、ステップS160の処理が終了すると、ステップS170へ移行する。
ステップS170において、制御部83は、ポンプ82を停止させてから所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は、後側ファン50及び前側ファン70を稼動させるか否かを判断するものである。所定時間には、例えば、ポンプ82を停止してから、水受け皿60からの排水が終了するまでの時間等が設定される。このような所定時間は、実験等によって適宜取得することができる。第一実施形態に係る所定時間には、「20分」が設定されている。この「20分」という時間は、ポンプ82を停止してから水受け皿60からの排水が終了するまでの時間となっている。制御部83は、所定時間が経過していると判断すると(ステップS170:Yes)、累計ポイントをリセットしてステップS110の処理へ移行する。一方、制御部83は、所定時間が経過していないと判断すると(ステップS170:No)、ステップS160の処理へ移行する。
以下では、上記ステップS110〜S170による空気浄化緑化装置10の動作を、図3から図5を参照して、具体的に説明する。なお、図3から図5において、実線で示す矢印は、空気の流れを示すものである。また、破線で示す矢印は、水の流れを示すものである。
図3に示すように、後側ファン50及び前側ファン70が稼動すると(ステップS110)、空気の浄化が行われる。具体的には、後側ファン50は、稼動することで筐体30内の空気を吸引し、通気空間25へと排出する。こうして、後側ファン50は、筐体30を前方から後方へと通過する空気の流れを発生させる。当該空気は、植栽部40を前方から後方へと通過して、浄化される。当該浄化された空気は、通気空間25へ流入する。
前側ファン70は、稼動することで、通気空間25の空気(浄化された空気)を吸引し、本体部20の外部(前方)へと排出する。これによって、空気浄化緑化装置10は、空気の浄化を行うことができる。また、前側ファン70は、後側ファン50で吸引した側と同じ側(前側)へ、浄化した空気を供給する(戻す)ことができる。
このような後側ファン50及び前側ファン70の動作おいて、植栽部40は、通気されて徐々に乾燥する。また、植物Pが土壌Sに含まれた水分を吸収することでも、植栽部40は徐々に乾燥する。こうして、潅水が必要な程度まで植栽部40が乾燥すると、累計ポイントが溜まり(ステップS120:Yes)、ポンプ82が稼動することとなる(ステップS130)。
図4に示すように、ポンプ82が稼動すると、タンク81の水が吸い上げられ、給水パイプ82a(他端部82b)から植栽部40へ水が供給される。これにより、植栽部40の潅水を行って、植物Pの枯死を防止することができる。こうして潅水された水は、植栽部40から下方へ落下して、水受け皿60で受けられることとなる。
ここで、後側ファン50が動作して筐体30内の空気を吸引すると、当該筐体30内は、負圧になる。こうして筐体30内が負圧になると、筒部61の外側から内側(筒部61の後側から前側)へと水を引き込む力(図4に示す符号F参照)が発生する。このような状態で水受け皿60で受けた水を排水しようとすると、当該引き込む力の影響で排水が阻害され、水受け皿60から排水し難くなる可能性がある。
そこで、制御部83は、図5に示すように、ポンプ82の動作の開始後に後側ファン50及び前側ファン70を停止させている(ステップS140)。これによれば、筐体30内の負圧を解消することができるため、前記引き込む力の影響を受けることなく水受け皿60から水を排水することができる。これにより、スムーズに排水を行うことができるため、水受け皿60に水が溜まる(残る)のを抑制することができる。これによれば、水受け皿60に溜まった水の影響で金属部品が錆びたり、水受け皿60に溜まった水が腐ったり、雑菌が繁殖したりする等の不具合が生じるのを抑制することができる。
ポンプ82は、規定の時間が経過すると停止する(ステップS150:Yes、ステップS160)。植栽部40へ潅水された水は、当該植栽部40内を徐々に下方へ流れることとなる。このため、水受け皿60は、ポンプ82が停止した後も植栽部40から落下した水を受けることとなる。よって、ポンプ82の動作が停止しても、排水は引き続き行われることとなる。第一実施形態においては、ポンプ82が停止してから20分(所定時間)の間は、排水が行われることとなる。
こうして、ポンプ82が停止してから20分が経過すると(ステップS170:Yes)、後側ファン50及び前側ファン70は稼動する(ステップS110)。これによれば、排水が終了するまでの間、筐体30内の負圧を解消することができるため、排水を最後までスムーズに行うことができる。これにより、水受け皿60に水が溜まるのを効果的に抑制することができる。また、排水が終了してから速やかに後側ファン50及び前側ファン70を稼動させることもできる。これにより、なるべく早い段階で、空気の浄化を再開することができる。
以上の如く、第一実施形態に係る空気浄化緑化装置10は、土壌Sが充填されて植物Pが植えられる植栽部40と、前記植栽部40が収容される筐体30と、前記筐体30内の空気を吸引して当該筐体30の外部へ排出することで、前記植栽部40に空気を通過させる後側ファン50(通気部)と、前記植栽部40への潅水を行うポンプ82(潅水部)と、前記植栽部40へ潅水された水を排水する水受け皿60(排水部)と、前記後側ファン50及び前記ポンプ82の動作を制御する制御部83と、を具備し、前記制御部83は、第一の吸引量で前記後側ファン50を動作させる第一処理(ステップS110)と、前記ポンプ82の動作に応じて、前記第一の吸引量よりも少ない第二の吸引量となるように、前記後側ファン50を制御する第二処理(ステップS140)と、を行うものである。
このように構成することにより、第二処理によって筐体30内の負圧を緩和して、水受け皿60からの排水を促すことができる。これによって、筐体30内に水が溜まって不具合が生じるのを抑制することができる。
また、前記制御部83は、前記第二処理(ステップS140)において、前記後側ファン50を停止させ、前記第二の吸引量を0にするものである。
このように構成することにより、筐体30内の負圧を効果的に緩和することができるため、水受け皿60から排水し易くすることができる。
また、前記制御部83は、前記ポンプ82の動作を開始した場合(ステップS130)、前記第二処理(ステップS140)を開始するものである。
このように構成することにより、排水が必要なタイミングに合わせて第二処理を行うことができる。これにより、筐体30内に水が溜まるのを効果的に抑制することができる。
また、前記制御部83は、前記ポンプ82の動作に応じて前記第二処理を終了する(ステップS170:Yes、ステップS110)ものである。
このように構成することにより、排水が終わるタイミングを考慮して第二処理を終了することが可能となる。これにより、第二処理を行う時間をなるべく短くすることができる。
また、前記制御部83は、前記ポンプ82の動作が終了(ポンプ82が停止)してから所定時間が経過した場合、前記第二処理を終了する(ステップS170:Yes、ステップS110)ものである。
このように構成することにより、簡単な処理で第二処理を終了させることができる。
なお、第一実施形態に係る後側ファン50は、本発明に係る通気部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係るポンプ82は、本発明に係る潅水部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る水受け皿60は、本発明に係る排水部の実施の一形態である。
以下では、第二実施形態に係る空気浄化緑化装置110について説明する。
なお、以下において、第一実施形態に係る空気浄化緑化装置10と同様に構成される部材については、第一実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示す第二実施形態に係る空気浄化緑化装置110は、潅水及び空気の浄化を行う部材(植栽部132等)を一まとめにしたユニットを複数(第二実施形態では3つ)設けた点で第一実施形態に係る空気浄化緑化装置10と相違する。以下では、この相違点を中心に説明する。
第二実施形態に係る空気浄化緑化装置110は、本体部20、第一ユニット130、第二ユニット140、第三ユニット150、前側ファン70及び制御ケース80を具備する。
第一ユニット130は、潅水及び空気の浄化を行うユニットである。第一ユニット130は、筐体131、植栽部132、後側ファン133、水受け皿134及びポンプ135を具備する。
筐体131、植栽部132、後側ファン133、水受け皿134及びポンプ135は、第一実施形態に係る筐体30、植栽部40、後側ファン50、水受け皿60及びポンプ82と同様に構成される。当該水受け皿134は、筒部134aに接続される排水ホース134bを介してタンク81と接続される。また、ポンプ135は、給水パイプ135aを介して筐体131の上方から植栽部132へと水を供給する。なお、図6においては、説明の便宜上、植栽部132には、プランター132aを1つだけ記載しているが、実際には、第一実施形態のプランター41と同様に、上下に間隔をあけて3つのプランター132aが設けられる。
第二ユニット140は、第一ユニット130の下方に設けられる点を除いて、第一ユニット130と同様に構成される。具体的には、第二ユニット140の筐体141、植栽部142、後側ファン143、水受け皿144及びポンプ145は、第一ユニット130の筐体131、植栽部132、後側ファン133、水受け皿134及びポンプ135に相当する。また、植栽部142のプランター142a、水受け皿144の筒部144a及び排水ホース144b、並びにポンプ145の給水パイプ145aは、第一ユニット130の植栽部132のプランター132a、水受け皿134の筒部134a及び排水ホース134b、並びにポンプ135の給水パイプ135aに相当する。
第三ユニット150は、第二ユニット140の下方に設けられる点を除いて、第一ユニット130と同様に構成される。具体的には、第三ユニット150の筐体151、植栽部152、後側ファン153、水受け皿154及びポンプ155は、第一ユニット130の筐体131、植栽部132、後側ファン133、水受け皿134及びポンプ135に相当する。また、植栽部152のプランター152a、水受け皿154の筒部154a及び排水ホース154b、並びにポンプ155の給水パイプ155aは、第一ユニット130の植栽部132のプランター132a、水受け皿134の筒部134a及び排水ホース134b、並びにポンプ135の給水パイプ135aに相当する。
なお、図6においては、ポンプ135・145・155、排水ホース134b・144b・154b及び給水パイプ135a・145a・155aは、1つにまとめて記載しているが、実際には、個別に本体部20内に設けられている。よって、例えば、第一ユニット130のポンプ135が稼動すると、給水パイプ135aを介して植栽部132の潅水は行われるが、他の植栽部142・152の潅水は行われない。
制御ケース80の制御部183は、第一ユニット130から第三ユニット150の後側ファン133・143・153及びポンプ135・145・155と接続される。制御部183は、当該後側ファン133・143・153及びポンプ135・145・155の動作を個別に制御することができる。また、制御部183は、前側ファン70と接続され、当該前側ファン70の動作を制御することができる。
以下では、図7を参照して、以上の如く構成された空気浄化緑化装置110の制御部183の処理について説明する。
図7に示すフローチャートは制御部183のメインとなる処理(メインフロー)を示している。制御部183は、図7に示すフローチャートにより、空気浄化緑化装置110を動作させる。制御部183は、プログラムを適宜実行することで、図7に示すフローチャートのステップS210〜S240を実行する。
まず、ステップS210において、制御部183は、全てのユニット130・140・150の後側ファン133・143・153、及び前側ファン70を動作させる。制御部183は、ステップS210の処理が終了すると、ステップS220へ移行する。
ステップS220において、制御部183は、累計ポイントが溜まったか否かを判断する。制御部183は、後側ファン133・143・153の回転数及び運転時間等に応じてポイントを加算し、所定の閾値を超えた場合に累計ポイントが溜まったと判断する。第二実施形態において、制御部183は、ユニット130・140・150毎に累計ポイントを算出するのではなく、ユニット130・140・150全体で累計ポイントを算出し、累計ポイントの判断を行う。制御部183は、累計ポイントが溜まったと判断した場合に(ステップS220:Yes)、ステップS230へ移行する。一方、制御部183は、累計ポイントが溜まっていないと判断した場合に(ステップS220:No)、ステップS210へ移行する。
ステップS230において、制御部183は、N台(ユニットの台数の合計、第二実施形態では3台)のポンプ135・145・155を所定時間ずつずらして稼動させるサブルーチンの処理を行う。当該サブルーチンの処理については後述する。制御部183は、ステップS230の処理が終了すると、ステップS240へ移行する。
ステップS240において、制御部183は、N台のポンプ135・145・155及び後側ファン133・143・153が全て稼動したか否かを判断する。このとき、制御部183は、例えば、ポンプ135等への信号の送信履歴(ログ)から直近の稼動日時を確認する等して、稼動したか否かを判断する。制御部183は、ポンプ135等が全て稼動したと判断した場合に(ステップS240:Yes)、累計ポイントをリセットしてステップS210の処理へ移行する。一方、制御部183は、ポンプ135・145・155及び後側ファン133・143・153が全て稼動していないと判断した場合に(ステップS240:No)、ステップS230の処理へ移行する。
以下では、図8を参照して、ステップS230のサブルーチンの処理について説明する。
サブルーチンの処理は、所定の順番(第二実施形態では、第一ユニット130、第二ユニット140、第三ユニット150の順番)に潅水を行う処理である。制御部183は、サブルーチンの処理において、第一実施形態で行った後側ファン50及びポンプ82に対する制御(ステップS130〜S170)に相当する制御を、第一ユニット130、第二ユニット140及び第三ユニット150の後側ファン133・143・153及びポンプ135・145・155に対して行う。
まず、制御部183は、ステップS310〜S360において、第一ユニット130の後側ファン133及びポンプ135を制御する。
具体的には、制御部183は、第一ユニット130のポンプ135を稼動させた後で(ステップS310)、後側ファン133を停止し(ステップS320)、ポンプ135が規定の時間稼動しているか否かを判断する(ステップS330)。そして、制御部183は、ポンプ135が規定の時間稼動したと判断すると(ステップS330:Yes)、当該ポンプ135を停止して(ステップS340)、ポンプ135が停止してから所定時間(20分)が経過したか否かを判断する(ステップS350)。その後、制御部183は、所定時間が経過したと判断すると(ステップS350:Yes)、後側ファン133を稼動させる(ステップS360)。制御部183は、ステップS360の処理が終了すると、ステップS370へ移行する。
制御部183は、こうして移行したステップS370〜S430において、第一ユニット130の後側ファン133及びポンプ135と同様の制御にて、第二ユニット140の後側ファン143及びポンプ145を制御する。
そして、制御部183は、ステップS430の処理が終了すると、第一ユニット130の後側ファン143及びポンプ145と同様の制御にて、第三ユニット150の後側ファン153及びポンプ155を制御する。こうして、制御部183は、N台のユニットの後側ファン及びポンプを順番に制御する。
このようなメインフロー及びサブルーチンによれば、第一ユニット130から第三ユニット150のポンプ135・145・155の稼動及び後側ファン133・143・153の停止を順番に行うことができる。これにより、排水を促進しながらも、空気の浄化能力を確保することができる。
以下では、このような排水の促進と空気の浄化とについて説明する。なお、以下では、図9を参照し、第一ユニット130の後側ファン133及びポンプ135を制御した場合を例に挙げて説明する。また、図9において、実線で示す矢印は、空気の流れを示すものである。また、破線で示す矢印は、水の流れを示すものである。
第一ユニット130のポンプ135が稼動すると(ステップS310)、当該第一ユニット130の植栽部132に潅水が行われ、水受け皿134へと水が落下することとなる。水受け皿134がこうして落下した水を排水するとき、後側ファン133は停止しており(ステップS320〜S350)、筐体131内の負圧は解消された状態となっている。このため、水受け皿134は、植栽部132から落下した水をスムーズに排水することができる。
このとき、第二ユニット140及び第三ユニット150は、後側ファン143・153が稼動しているため、第二ユニット140及び第三ユニット150においては、植栽部142・152に空気を通過させて空気を浄化することができる。
なお、第二ユニット140の潅水(ポンプ145の稼動及び後側ファン143の停止)を行うと(ステップS370〜S420)、第一ユニット130及び第三ユニット150において後側ファン133・153が稼動して空気の浄化が行われる。また、第三ユニット150の潅水を行うと、第一ユニット130及び第二ユニット140において後側ファン133・143が稼動して空気の浄化が行われる。
以上のように、第二実施形態に係る制御部183は、第一ユニット130から第三ユニット150のうち、1つのユニットだけが潅水を行うようにして、残り2つのユニットで空気の浄化を継続して行うようにしている(ステップS230)。これによって、植栽部132・142・152の潅水を行う場合でも、空気の浄化を極力行うことができる。これによれば、後側ファン133・143・153を適宜停止して排水を促進しながらも、空気の浄化能力を確保することができる。
以上の如く、第二実施形態に係る空気浄化緑化装置110は、前記植栽部132・142・152、前記筐体131・141・151、前記後側ファン133・143・153(通気部)、前記ポンプ135・145・155(潅水部)及び前記水受け皿134・144・154(排水部)を1つのユニットとして、複数の前記ユニット130・140・150が設けられ、前記制御部183は、前記複数のユニット130・140・150のうち、一部の前記ユニットに対して前記第二処理を行うと共に、前記一部のユニットを除くユニットに対して前記第一処理を行う(ステップS230)ものである。
このように構成することにより、少なくとも1つのユニットで第一処理を絶えず行う(後側ファン133・143・153を稼動させる)ことができる。これによって、空気の浄化性能を確保することができる。
また、前記制御部183は、前記複数のユニット130・140・150の各ユニットに対して所定の順番で前記第二処理を行う(ステップS230)ものである。
このように構成することにより、極力多くのユニットで第一処理を行いながら、第二処理(後側ファン133・143・153を停止する処理、ステップS320、S380)を順次行うことができる。これにより、空気の浄化性能を効果的に確保することができる。
なお、第二実施形態に係る後側ファン133・143・153は、本発明に係る通気部の実施の一形態である。
また、第二実施形態に係るポンプ135・145・155は、本発明に係る潅水部の実施の一形態である。
また、第二実施形態に係る水受け皿134・144・154は、本発明に係る排水部の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態及び第二実施形態に係る植栽部40・132・142・152には、3つのプランター41・132a・142a・152aが設けられるものとしたが、その設置個数は任意に設定することができる。また、植栽部40・132・142・152は、植物Pが植えられていればよく、必ずしもプランター41・132a・142a・152aが設けられている必要はない。
また、第一実施形態及び第二実施形態に係る空気浄化緑化装置10・110は、通気空間25を形成可能であれば、必ずしも本体部20を具備する必要はない。この場合には、例えば、図10に示す変形例に係る空気浄化緑化装置210のように、本体部20にかえて、通気部290を設けることができる。通気部290は、断面形状が略L字状に形成される中空状の部材である。通気部290の内部には、通気空間25が形成される。通気部290は、制御ケース80に載置される。通気部290には、筐体30が載置される。
また、第一実施形態及び第二実施形態に係る空気浄化緑化装置10・110は、必ずしも前側ファン70を具備する必要はない。この場合、空気浄化緑化装置10・110は、後側ファン50・133・143・153からの空気を後方へ通過させる構成等にすることができる。
また、第一実施形態及び第二実施形態に係る制御部83・183は、累計ポイントに基づいて、ポンプ82・135・145・155を稼動させるものとしたが、ポンプ82・135・145・155を稼動させるか否かの基準は、必ずしも累計ポイントに限定されるものではない。制御部83・183は、所定の基準に基づいて、ポンプ82・135・145・155を稼動させてもよい。制御部83・183は、このような基準として、例えば、植栽部40・132・142・152の土壌Sの含水率を用いることができる。この場合、空気浄化緑化装置10・110は、当該土壌Sの含水率を測定する水分センサーを具備し、当該水分センサーの測定結果に基づいてポンプ82・135・145・155を稼動させることができる。当該構成において、制御部83・183は、前記水分センサーの測定結果が所定の閾値未満となった場合に、ポンプ82・135・145・155を稼動させればよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態に係る制御部83・183は、ポンプ82・135・145・155を稼動させてから後側ファン50・133・143・153を停止させるものとしたが、ポンプ82・135・145・155の稼動と後側ファン50・133・143・153の停止とを行う順序は問わない。よって、制御部83・183は、例えば、後側ファン50・133・143・153を停止してからポンプ82・135・145・155を稼動させてもよく、また、ポンプ82・135・145・155の稼動と後側ファン50・133・143・153の停止とを同時に行ってもよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態に係る制御部83・183は、潅水を行うときに筐体30・131・141・151内の圧力を下げることができれるのであれば、必ずしも後側ファン50・133・143・153を停止する必要はない。この場合、制御部83・183は、例えば、後側ファン50・133・143・153の回転数を、潅水を行う前(ステップS110、ステップS210)よりも低くすればよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態に係る制御部83・183は、ステップS170・S230において、20分(所定時間)が経過すると後側ファン50・133・143・153を稼動させるものとしたが、所定時間は20分に限定されるものではなく、任意の時間とすることができる。
また、後側ファン50・133・143・153を稼動させるトリガー(ステップS170・S350・S420がYesとなる条件)は、必ずしもポンプ82・135・145・155を停止してから経過した時間に限定されるものではなく、他の条件をトリガーとしてもよい。このような条件としては、例えば、ポンプ82・135・145・155の稼働時間や水受け皿60・134・144・154に溜まった水の量等がある。当該水の量で後側ファン50・133・143・153を稼動させる場合、空気浄化緑化装置10・110は、当該水の量を確認可能なセンサ(例えば、水受け皿60・134・144・154の重量を測定する重量センサ等)を具備し、当該センサの検出結果に基づいて後側ファン50・133・143・153を稼動してもよい。当該構成において、制御部83・183は、例えば、水受け皿60・134・144・154に水が残っていない(重量が所定の閾値以下となった)と判断した場合等に、後側ファン50・133・143・153を稼動してもよい。
また、空気浄化緑化装置10・110は、このようなセンサを具備する場合には、当該センサの検出結果をトリガーに後側ファン50・133・143・153を停止してもよい。具体的には、制御部83・183は、ポンプ82・135・145・155を稼動させた後で前記センサの検出結果を取得し、当該検出結果に基づいて水受け皿60・134・144・154に水が溜まり始めたか否かを判断する。そして、制御部83・183は、水が溜まり始めた(水受け皿60・134・144・154の重量が増加した)と判断した場合に後側ファン50・133・143・153を停止する。このような構成によっても、ポンプ82・135・145・155の動作に応じて筐体30・131・141・151内の圧力を緩和して、排水を促進することができる。
また、第二実施形態においては、3つのユニットが設けられるものとしたが、ユニットの個数はこれに限定されるものではなく、任意の個数とすることができる。
また、第二実施形態に係る制御部183は、第一ユニット130、第二ユニット140、第三ユニット150の順番に潅水を行う(後側ファン133・143・153を停止する)ものとしたが、潅水を行う順番はこれに限定されるものではなく、任意の順番とすることができる。当該構成において、例えば、制御部183は、累計ポイントをユニット毎に算出し、累計ポイント(通気量)が多いユニットから順番に潅水を行ってもよい。
また、第二実施形態に係る制御部183は、第一ユニット130、第二ユニット140及び第三ユニット150の潅水を、1台ずつ行うものとしたが、潅水の制御は、全てのユニット130・140・150が同時に潅水を行わなければ、これに限定されるものではない。制御部183は、例えば、2台のユニットで同時に潅水を行うように制御してもよい。
また、第二実施形態に係る制御部183は、前側ファン70を適宜制御してもよい。制御部183は、例えば、後側ファン133・143・153の動作に応じて、前側ファン70を制御してもよい。具体的には、制御部183は、後側ファン133・143・153を停止する場合に(ステップS320・S380)、前側ファン70の回転数を低くしてもよい。