JP2020172673A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力を調整する基板処理装置及び基板処理方法を提供する。【解決手段】基板を載置する載置台を有する処理容器と、前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、前記処理容器から排気する排気部と、バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、前記バラストガスの温度を制御する温度制御部と、を備える、基板処理装置。【選択図】図1
Description
本開示は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
半導体製造における薄膜形成・エッチングプロセスの一つに,真空チャンバを用いたドライプロセスが知られている。また、被処理体の表面形状の微細化・複雑化に伴い,複数のドライプロセスを連続または交互に行うことで所望の処理結果を実現する基板処理装置が知られている。
特許文献1には、排気管が接続され、基板を収容した処理容器内に、基板を処理するための処理ガスと、処理容器内の雰囲気を置換するための置換ガスとを交互に供給し、基板の処理を行う基板処理装置であって、処理ガスの供給時に、排気管へバラストガスを導入するバラストガス導入部を備えることを特徴とする基板処理装置が開示されている。
一の側面では、本開示は、圧力を調整する基板処理装置及び基板処理方法を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、基板を載置する載置台を有する処理容器と、前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、前記処理容器から排気する排気部と、バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、前記バラストガスの温度を制御する温度制御部と、を備える、基板処理装置が提供される。
一の側面によれば、圧力を調整する基板処理装置及び基板処理方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
≪第1実施形態≫
第1実施形態に係る基板処理装置100の構成の一例について、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る基板処理装置100の断面模式図の一例である。
第1実施形態に係る基板処理装置100の構成の一例について、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る基板処理装置100の断面模式図の一例である。
図1に示す基板処理装置100は、基板Wに対して、原料ガスとしてのTiCl4ガス及び還元ガスとしてのNH3ガスを供給して、基板Wの表面にTiN膜を成膜するALD(Atomic Layer Deposition)装置である。
図1に示されるように、基板処理装置100は、処理容器1、基板載置台2、シャワーヘッド3、排気部4、処理ガス供給部5、バラストガス供給部6、制御装置7を有する。
処理容器1は、アルミニウム等の金属により構成され、略円筒状を有する。処理容器1の側壁には基板Wを搬入又は搬出するための搬入出口11が形成され、搬入出口11はゲートバルブ12で開閉可能となっている。処理容器1の本体の上には、断面が矩形状をなす円環状の排気ダクト13が設けられている。排気ダクト13には、内周面に沿ってスリット13aが形成されている。また、排気ダクト13には、リング状の排気空間13bが形成されている。また、排気ダクト13の外壁には排気口13cが形成されている。排気ダクト13の上面には処理容器1の上部開口を塞ぐように天壁14が設けられている。天壁14と排気ダクト13の間はシールリング15で気密にシールされている。
基板載置台2は、処理容器1内で基板Wを水平に支持する。基板載置台2は、基板Wに対応した大きさの円板状をなし、支持部材23に支持されている。基板載置台2は、窒化アルミニウム(AlN)等のセラミックス材料や、アルミニウムやニッケル基合金等の金属材料で構成されており、内部に基板Wを加熱するためのヒータ21が埋め込まれている。ヒータ21は、ヒータ電源(図示せず)から給電されて発熱する。そして、基板載置台2の上面のウエハ載置面近傍に設けられた熱電対(図示せず)の温度信号によりヒータ21の出力を制御することにより、基板Wを所定の温度に制御するようになっている。
基板載置台2には、ウエハ載置面の外周領域、及び基板載置台2の側面を覆うようにアルミナ等のセラミックスからなるカバー部材22が設けられている。
支持部材23は、基板載置台2の底面中央から処理容器1の底壁に形成された孔部を貫通して処理容器1の下方に延び、その下端が昇降機構24に接続されている。昇降機構24により基板載置台2が支持部材23を介して、図1で示す処理位置と、その下方の二点鎖線で示すウエハの搬送が可能な搬送位置との間で昇降可能となっている。また、支持部材23の処理容器1の下方には、鍔部25が取り付けられており、処理容器1の底面と鍔部25の間には、処理容器1内の雰囲気を外気と区画し、基板載置台2の昇降動作にともなって伸縮するベローズ26が設けられている。
処理容器1の底面近傍には、昇降板27aから上方に突出するように3本(2本のみ図示)のウエハ支持ピン27が設けられている。ウエハ支持ピン27は、処理容器1の下方に設けられた昇降機構28により昇降板27aを介して昇降可能になっており、搬送位置にある基板載置台2に設けられた貫通孔2aに挿通されて基板載置台2の上面に対して突没可能となっている。このようにウエハ支持ピン27を昇降させることにより、ウエハ搬送機構(図示せず)と基板載置台2との間で基板Wの受け渡しが行われる。
シャワーヘッド3は、処理容器1内に処理ガスをシャワー状に供給する。シャワーヘッド3は、金属製であり、基板載置台2に対向するように設けられており、基板載置台2とほぼ同じ直径を有する。シャワーヘッド3は、処理容器1の天壁14に固定された本体部31と、本体部31の下に接続されたシャワープレート32とを有する。本体部31とシャワープレート32との間にはガス拡散空間33が形成されており、ガス拡散空間33には、本体部31及び処理容器1の天壁14の中央を貫通するようにガス導入孔36が設けられている。シャワープレート32の周縁部には下方に突出する環状突起部34が形成され、シャワープレート32の環状突起部34の内側の平坦面にはガス吐出孔35が形成されている。
基板載置台2が処理位置に存在した状態では、シャワープレート32と基板載置台2との間に処理空間37が形成され、環状突起部34と基板載置台2のカバー部材22の上面が近接して環状隙間38が形成される。
排気部4は、処理容器1の内部を排気する。排気部4は、排気ライン41と、圧力調整部(APC:Auto Pressure Controller)42と、バルブ43と、真空ポンプ44と、を有する。排気ライン41の一端は排気ダクト13の排気口13cに接続され、他端は真空ポンプ44の吸入ポートに接続される。排気ダクト13と真空ポンプ44との間には、上流側から順に、圧力調整部42、バルブ43が設けられる。圧力調整部42は、排気経路のコンダクタンスを調整して処理空間37の圧力を調整する。バルブ43は、排気ライン41の開閉を切り替える。処理に際して、処理空間37内のガスは、環状隙間38、スリット13aを介して排気ダクト13の排気空間13bに至り、排気ダクト13の排気口13cから排気部4の真空ポンプ44により排気ライン41を通って排気される。
処理ガス供給部5は、原料ガス供給ラインL1、還元ガス供給ラインL2、第1の連続N2ガス供給ラインL3、第2の連続N2ガス供給ラインL4、第1のパージラインL5、及び第2のパージラインL6を有する。
原料ガス供給ラインL1は、金属含有ガス、例えば、TiCl4ガスの供給源である原料ガス供給源GS1から延び、合流配管L7に接続されている。合流配管L7は、ガス導入孔36に接続されている。原料ガス供給ラインL1には、原料ガス供給源GS1側から順に、マスフローコントローラM1、バッファタンクT1、及び開閉弁V1が設けられている。マスフローコントローラM1は、原料ガス供給ラインL1を流れるTiCl4ガスの流量を制御する。バッファタンクT1は、TiCl4ガスを一時的に貯留し、短時間で必要なTiCl4ガスを供給する。開閉弁V1は、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)プロセスの際にTiCl4ガスの供給・停止を切り替える。
還元ガス供給ラインL2は、還元ガス(窒素含有ガス)、例えば、NH3ガスの供給源である還元ガス供給源GS2から延び、合流配管L7に接続されている。還元ガス供給ラインL2には、還元ガス供給源GS2側から順に、マスフローコントローラM2、バッファタンクT2、及び開閉弁V2が設けられている。マスフローコントローラM2は、還元ガス供給ラインL2を流れるNH3ガスの流量を制御する。バッファタンクT2は、NH3ガスを一時的に貯留し、短時間で必要なNH3ガスを供給する。開閉弁V2は、ALDプロセスの際にNH3ガスの供給・停止を切り替える。
第1の連続N2ガス供給ラインL3は、N2ガスの供給源であるN2ガス供給源GS3から延び、原料ガス供給ラインL1に接続されている。これにより、第1の連続N2ガス供給ラインL3を介して原料ガス供給ラインL1側にN2ガスが供給される。第1の連続N2ガス供給ラインL3は、ALD法による成膜中にN2ガスを常時供給し、TiCl4ガスのキャリアガスとして機能するとともに、パージガスとしての機能も有する。第1の連続N2ガス供給ラインL3には、N2ガス供給源GS3側から順に、マスフローコントローラM3、開閉弁V3、及びオリフィスF3が設けられている。マスフローコントローラM3は、第1の連続N2ガス供給ラインL3を流れるN2ガスの流量を制御する。オリフィスF3は、バッファタンクT1,T5によって供給される比較的大きい流量のガスが第1の連続N2ガス供給ラインL3に逆流することを抑制する。
第2の連続N2ガス供給ラインL4は、N2ガスの供給源であるN2ガス供給源GS4から延び、還元ガス供給ラインL2に接続されている。これにより、第2の連続N2ガス供給ラインL4を介して還元ガス供給ラインL2側にN2ガスを供給される。第2の連続N2ガス供給ラインL4は、ALD法による成膜中にN2ガスを常時供給し、NH3ガスのキャリアガスとして機能するとともに、パージガスとしての機能も有する。第2の連続N2ガス供給ラインL4には、N2ガス供給源GS4側から順に、マスフローコントローラM4、開閉弁V4、及びオリフィスF4が設けられている。マスフローコントローラM4は、第2の連続N2ガス供給ラインL4を流れるN2ガスの流量を制御する。オリフィスF4は、バッファタンクT2,T6によって供給される比較的大きい流量のガスが第2の連続N2ガス供給ラインL4に逆流することを抑制する。
第1のパージラインL5は、N2ガスの供給源であるN2ガス供給源GS5から延び、第1の連続N2ガス供給ラインL3に接続されている。これにより、第1のパージラインL5及び第1の連続N2ガス供給ラインL3を介して原料ガス供給ラインL1側にN2ガスが供給される。第1のパージラインL5は、ALD法による成膜中のパージステップのときのみN2ガスを供給する。第1のパージラインL5には、N2ガス供給源GS5側から順に、マスフローコントローラM5、バッファタンクT5及び開閉弁V5が設けられている。マスフローコントローラM5は、第1のパージラインL5を流れるN2ガスの流量を制御する。バッファタンクT5は、N2ガスを一時的に貯留し、短時間で必要なN2ガスを供給する。開閉弁V5は、ALDプロセスのパージの際にN2ガスの供給・停止を切り替える。
第2のパージラインL6は、N2ガスの供給源であるN2ガス供給源GS6から延び、第2の連続N2ガス供給ラインL4に接続されている。これにより、第2のパージラインL6及び第2の連続N2ガス供給ラインL4を介して還元ガス供給ラインL2側にN2ガスが供給される。第2のパージラインL6は、ALD法による成膜中のパージステップのときのみN2ガスを供給する。第2のパージラインL6には、N2ガス供給源GS6側から順に、マスフローコントローラM6、バッファタンクT6及び開閉弁V6が設けられている。マスフローコントローラM6は、第2のパージラインL6を流れるN2ガスの流量を制御する。バッファタンクT6は、N2ガスを一時的に貯留し、短時間で必要なN2ガスを供給する。開閉弁V6は、ALDプロセスのパージの際にN2ガスの供給・停止を切り替える。
バラストガス供給部6は、バラストガス供給ライン61を有する。バラストガス供給ライン61は、バラストガス供給源62から延び、排気ライン41の圧力調整部42よりも上流側に設けられた合流部41aに接続されている。バラストガス供給ライン61には、バラストガス供給源62側から順に、マスフローコントローラ63、バラストガス貯留タンク64、及び開閉弁65が設けられている。マスフローコントローラ63は、バラストガス供給ライン61を流れるバラストガスの流量を制御する。バラストガス貯留タンク64は、バラストガスを一時的に貯留し、短時間で必要なバラストガスを供給する。開閉弁65は、ALDプロセスの際にバラストガスの供給・停止を切り替える。排気ライン41にバラストガスを供給することにより、処理空間37から排気部4への排気量を迅速に低下させることができる。また、バラストガスの供給を停止することにより、処理空間37から排気部4への排気量をバラストガス供給前の状態に迅速に戻すことができる。
バラストガスとしては、例えば、処理ガス供給部5のキャリアガスであるN2ガスを用いることができる。
また、バラストガス供給部6は、バラストガスを加熱するヒータ66を有している。ヒータ66は、例えば、バラストガス貯留タンク64に設けられている。
制御装置7は、基板処理装置100の各部の動作を制御する。制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。CPUは、RAM等の記憶領域に格納されたレシピに従って、所望の処理を実行する。レシピには、プロセス条件に対する装置の制御情報が設定されている。制御情報は、例えばガス流量、圧力、温度、プロセス時間であってよい。なお、レシピ及び制御装置7が使用するプログラムは、例えばハードディスク、半導体メモリに記憶されてもよい。また、レシピ等は、CD−ROM、DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で所定の位置にセットされ、読み出されるようにしてもよい。
次に、基板処理装置100における金属含有膜の成膜処理について、ALDプロセスにより、基板Wの上にTiN膜を形成する場合を例に挙げて説明する。図2は、第1実施形態に係る基板処理装置100におけるガス供給シーケンスの一例を示す図である。
まず、基板処理装置100の処理容器1内に基板Wを搬入する。具体的には、ヒータ21により所定温度(例えば、300℃〜700℃)に加熱された基板載置台2を搬送位置(図1において二点鎖線で示す。)に下降させた状態でゲートバルブ12を開く。続いて、搬送アーム(図示せず)により基板Wを、搬入出口11を介して処理容器1内に搬入し、ウエハ支持ピン27で支持する。搬送アームが搬入出口11から退避すると、ゲートバルブ12を閉じる。また、ウエハ支持ピン27を下降させて、基板Wを基板載置台2に載置する。続いて、基板載置台2を処理位置(図1において実線で示す。)まで上昇させ、処理容器1内を所定の真空度まで減圧する。その後、開閉弁V3,V4を開き、開閉弁V1,V2,V5,V6,65を閉じる。これにより、N2ガス供給源GS3,GS4から第1の連続N2ガス供給ラインL3及び第2の連続N2ガス供給ラインL4を経てN2ガスを処理容器1内に供給して圧力を上昇させ、基板載置台2上の基板Wの温度を安定させる。このとき、バッファタンクT1内には、原料ガス供給源GS1からTiCl4ガスが供給されて、バッファタンクT1内の圧力は略一定に維持されている。また、バッファタンクT5,T6内には、N2ガス供給源GS5,GS6からN2ガスが供給されて、バッファタンクT5,T6内の圧力は略一定に維持されている。また、バラストガス貯留タンク64内には、バラストガス供給源62からバラストガスが供給されて、バラストガス貯留タンク64内の圧力は略一定に維持されている。また、バラストガス貯留タンク64内のバラストガスは、ヒータ66により、所定の温度に調整(加熱)されている。
続いて、TiCl4ガスとNH3ガスとを用いたALDプロセスによりTiN膜を成膜する。
ALDプロセスは、TiCl4供給工程S101、第1のパージ工程S102、NH3供給工程S103、及び第2のパージ工程S104を所定サイクル繰り返し、基板Wの上に所望の膜厚のTiN膜を形成するプロセスである。
TiCl4供給工程S101は、TiCl4ガスを処理空間37に供給する工程である。TiCl4供給工程S101では、まず、開閉弁V3,V4を開いた状態で、N2ガス供給源GS3,GS4から、第1の連続N2ガス供給ラインL3及び第2の連続N2ガス供給ラインL4を経てN2ガス(連続N2ガス)を供給し続ける。また、開閉弁V1を開くことにより、原料ガス供給源GS1から原料ガス供給ラインL1を経てTiCl4ガスを処理容器1内の処理空間37に供給する。このとき、TiCl4ガスは、バッファタンクT1に一旦貯留された後に処理容器1内に供給される。これにより、基板Wの表面にTiCl4ガスが吸着される。
また、TiCl4供給工程S101では、開閉弁65を開くことにより、バラストガス供給源62からバラストガス供給ライン61を経てバラストガスを排気ライン41の合流部41aに供給する。このとき、バラストガスは、バラストガス貯留タンク64に一旦貯留され、所定の温度に調整(加熱)された後に合流部41aに供給される。このように、TiCl4ガスを処理空間37に供給する際に、合流部41aへバラストガスを供給することにより、処理空間37から排気部4への排気量を迅速に低下させることができる。したがって、バッファタンクT1からのTiCl4ガスの流量が大きくなくとも、バラストガスの導入をしない場合に比べ、処理空間37内におけるTiCl4ガスの分圧を迅速に高くすることができる。
第1のパージ工程S102は、処理空間37の余剰のTiCl4ガス等をパージする工程である。第1のパージ工程S102では、第1の連続N2ガス供給ラインL3及び第2の連続N2ガス供給ラインL4を介してのN2ガス(連続N2ガス)の供給を継続した状態で、開閉弁V1を閉じてTiCl4ガスの供給を停止する。また、開閉弁V5,V6を開く。これにより、N2ガス供給源GS5,GS6から第1のパージラインL5及び第2のパージラインL6を経てN2ガスを処理容器1内の処理空間37に供給する。このとき、N2ガスは、バッファタンクT5,T6に一旦貯留された後に処理容器1内に供給されるので、比較的大きい流量を供給することができる。これにより、処理空間37の余剰のTiCl4ガス等をパージする。
また、第1のパージ工程S102では、開閉弁65を閉じてバラストガスの供給を停止することにより、処理空間37から排気部4への排気量をバラストガス供給前の状態に迅速に戻すことができる。したがって、処理空間37のTiCl4ガス等を速やかにパージして、N2ガス雰囲気に置換することができる。
NH3供給工程S103は、NH3ガスを処理空間37に供給する工程である。NH3供給工程S103では、第1の連続N2ガス供給ラインL3及び第2の連続N2ガス供給ラインL4を介してのN2ガス(連続N2ガス)の供給を継続した状態で、開閉弁V2を開く。これにより、還元ガス供給源GS2から還元ガス供給ラインL2を経てNH3ガスを処理空間37に供給する。このとき、NH3ガスは、バッファタンクT2に一旦貯留された後に処理容器1内に供給される。これにより、基板W上に吸着したTiCl4が還元される。このときのNH3ガスの流量は、十分に還元反応が生じる量とすることができる。
また、NH3供給工程S103では、開閉弁65を開くことにより、バラストガス供給源62からバラストガス供給ライン61を経てバラストガスを排気ライン41の合流部41aに供給する。このとき、バラストガスは、バラストガス貯留タンク64に一旦貯留され、所定の温度に調整(加熱)された後に合流部41aに供給される。このように、TiCl4ガスを処理空間37に供給する際に、合流部41aへバラストガスを供給することにより、処理空間37から排気部4への排気量を迅速に低下させることができる。したがって、バッファタンクT2からのNH3ガスの流量が大きくなくとも、バラストガスの導入をしない場合に比べ、処理空間37内におけるNH3ガスの分圧を迅速に高くすることができる。
第2のパージ工程S104は、処理空間37の余剰のNH3ガスをパージする工程である。第2のN2ガスを供給する工程では、第1の連続N2ガス供給ラインL3及び第2の連続N2ガス供給ラインL4を介してのN2ガス(連続N2ガス)の供給を継続した状態で、開閉弁V2を閉じてNH3ガスの供給を停止する。また、開閉弁V5,V6を開く。これにより、N2ガス供給源GS5,GS6から第1のパージラインL5及び第2のパージラインL6を経てN2ガスを処理容器1内の処理空間37に供給する。このとき、N2ガスは、バッファタンクT5,T6に一旦貯留された後に処理容器1内に供給されるので、比較的大きい流量を供給することができる。これにより、処理空間37の余剰のNH3ガス等をパージする。
また、第2のパージ工程S104では、開閉弁65を閉じてバラストガスの供給を停止することにより、処理空間37から排気部4への排気量をバラストガス供給前の状態に迅速に戻すことができる。したがって、処理空間37のNH3ガス等を速やかにパージして、N2ガス雰囲気に置換することができる。
以下、これらの工程を所定サイクル繰り返すことにより、基板Wの上に所望の膜厚のTiN膜を形成する。
ここで、TiCl4供給工程S101、NH3供給工程S103におけるバラストガスの供給と、処理空間37の圧力上昇量との関係について説明する。
処理空間37の圧力上昇量Δpは、以下の式(1)の関係を有する。ここで、Δpは処理空間37の圧力上昇量[Pa]を示し、mballastはバラストガスの質量流量[kg・s−1]を示し、Mはバラストガスの分子量[kg・mol−1]を示し、Tはバラストガスの温度[K]、Rは気体定数[J・mol−1・K−1]、
Spは真空ポンプ44の排気速度[m3・s−1]を示す。
Spは真空ポンプ44の排気速度[m3・s−1]を示す。
式(1)をバラストガス温度Tで微分すると、以下の式(2)の関係が得られる。
式(2)に示すように、圧力上昇量Δpはバラストガス温度T(絶対温度)の増加率に比例する。このため、バラストガス温度Tを調整することにより、処理空間37の圧力上昇量Δpを調整することができる。即ち、制御装置7は、ヒータ66を制御してバラストガス供給部6から供給されるバラストガス温度Tを制御することにより、処理空間37の圧力上昇量Δpを調整することができる。
ここで、バラストガス温度Tの温度を変えながら、処理空間37の圧力上昇量Δpのシミュレーションを行った。図3は、圧力上昇量Δpとバラストガス温度Tの関係を示すグラフの一例である。図3に示すように、バラストガス温度Tの上昇に依存して圧力上昇量Δpも上昇することが確認できた。また、図3に示すように、バラストガス温度Tの変化量(例えば、200℃→500℃)に対して、圧力上昇量Δpの変化量(例えば、225Pa→275Pa)は小さくなっている。このため、バラストガス温度Tの制御可能な分解能に対して、圧力上昇量Δpを微細に調整することができる。即ち、処理空間37の圧力を高精度に制御(調整)することができる。
以上、第1実施形態に係る基板処理装置100によれば、バラストガスの供給・停止を制御することにより、処理空間37の圧力を高速で制御することができる。ここで、複数のドライプロセスを連続または交互に行うことで所望の処理結果を実現する基板処理装置において、プロセス圧力は、重要なパラメータの一つである。このため、プロセス圧力(処理空間37の圧力)を高速かつ高精度に変更・調整可能な基板処理装置が求められている。例えば、マスフローコントローラ63を制御してバラストガスの流量を調整することにより圧力上昇量Δpを調整する場合、幅広いプロセス圧力帯に対して安定的に圧力上昇量Δpの微調整を施すことは困難であった。これに対し、第1実施形態に係る基板処理装置100によれば、バラストガスの温度Tを制御することにより、圧力上昇量Δpを高精度に制御(調整)することができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態に係る基板処理装置200の構成の一例について、図4を用いて説明する。図4は、第2実施形態に係る基板処理装置200の断面模式図の一例である。
第2実施形態に係る基板処理装置200は、第1実施形態に係る基板処理装置100と比較して、バラストガス供給部6Aの構成が異なっている。その他の構成は同様であり、重複する説明は省略する。
第2実施形態に係る基板処理装置200の構成の一例について、図4を用いて説明する。図4は、第2実施形態に係る基板処理装置200の断面模式図の一例である。
第2実施形態に係る基板処理装置200は、第1実施形態に係る基板処理装置100と比較して、バラストガス供給部6Aの構成が異なっている。その他の構成は同様であり、重複する説明は省略する。
バラストガス供給部6Aは、バラストガス供給ライン61Aを有する。バラストガス供給ライン61Aの一方側は、排気ライン41の圧力調整部42よりも上流側に設けられた合流部41aに接続されている。バラストガス供給ライン61Aの他方側は、バラストガス貯留タンク64よりも上流側の合流部61bで分岐しており、バラストガス供給源62A〜62Cに接続されている。バラストガス供給源62A〜62Cと合流部61bとの間には、それぞれマスフローコントローラ63A〜63Cが設けられている。合流部61bと合流部41aとの間には、バラストガス貯留タンク64、及び開閉弁65が設けられている。
ここで、TiCl4供給工程S101、NH3供給工程S103におけるバラストガスの供給と、処理空間37の圧力上昇量との関係について説明する。
式(1)をバラストガス分子量Mで微分すると、以下の式(3)の関係が得られる。
ここで、バラストガスの質量流量mballastを一定とする場合、バラストガスの分子量が軽いほど体積流量が増える。このため、バラストガス温度Tを調整することにより、処理空間37の圧力上昇量Δpを調整することができる。即ち、バラストガスのガス種を変更する(バラストガスの分子量を変更する)ことにより、処理空間37の圧力上昇量Δpを調整することができる。
以上、第2実施形態に係る基板処理装置200によれば、バラストガスの供給・停止を制御することにより、処理空間37の圧力を高速で制御することができる。また、第2実施形態に係る基板処理装置200によれば、バラストガスの分子量を変更することにより、圧力上昇量Δpを制御(変更)することができる。
ここで、バラストガスの分子量の変更は、バラストガスのガス種を変更してもよい。例えば、マスフローコントローラ63A〜63Cのうち、いずれかの弁を全開とし、その他の弁を全閉とすることにより、バラストガス貯留タンク64に貯留されるバラストガスのガス種を変更する。例えば、バラストガスをN2ガスからNH3ガスに変更することにより、圧力上昇量Δpを1.75倍にすることができる。また、例えば、バラストガスをN2ガスからH2ガスに変更することにより、圧力上昇量Δpを14倍にすることができる。これにより、バラストガスのガス種を変更することで、開閉弁65を開弁した際(TiCl4供給工程S101、NH3供給工程S103)と、閉弁した際(第1のパージ工程S102、第2のパージ工程S104)閉した際の排気量の差を変更することができる。
また、図4に示すように、バラストガス貯留タンク64に貯留され、排気部4に供給されるバラストガスを混合ガスとし、マスフローコントローラ63A〜63Cを制御して混合ガス(バラストガス)の混合比を調整することにより、平均分子量を調整して、圧力上昇量Δpを調整してもよい。
≪第3実施形態≫
第3実施形態に係る基板処理装置300の構成の一例について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、第3実施形態に係る基板処理装置300の断面模式図の一例である。
図6は、第3実施形態に係る基板処理装置300の一部の斜視図の一例である。なお、図6において、排気部4、処理ガス供給部5、バラストガス供給部6、制御装置7等は、省略して図示している。
第3実施形態に係る基板処理装置300の構成の一例について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、第3実施形態に係る基板処理装置300の断面模式図の一例である。
図6は、第3実施形態に係る基板処理装置300の一部の斜視図の一例である。なお、図6において、排気部4、処理ガス供給部5、バラストガス供給部6、制御装置7等は、省略して図示している。
第3実施形態に係る基板処理装置300は、第1実施形態に係る基板処理装置100と比較して、バラストガス供給部6Bの構成が異なっている。その他の構成は同様であり、重複する説明は省略する。バラストガス供給ライン61は、円環状のバラスト供給ダクト67と接続されている。円環状のバラスト供給ダクト67と排気ダクト13とは、所定の間隔をおいて複数の供給管68で接続されている。また、各供給管68には、それぞれヒータ66が設けられている。
排気ダクト13の排気空間13bにバラストガスを供給することにより、処理空間37から排気部4への排気量を迅速に低下させることができる。また、バラストガスの供給を停止することにより、処理空間37から排気部4への排気量をバラストガス供給前の状態に迅速に戻すことができる。
また、各供給管68に設けられたヒータ66を制御することにより、排気ダクト13の排気空間13bにおける圧力の周方向の圧力分布を調整することができる。これにより、処理空間37の周方向の圧力分布を調整することができる。
以上、第3実施形態に係る基板処理装置300によれば、バラストガスの供給・停止を制御することにより、処理空間37の圧力を高速で制御することができる。また、第3実施形態に係る基板処理装置300によれば、圧力の周方向の圧力分布を調整することができる。
以上、基板処理装置100の実施形態等について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
基板処理装置100は、TiN膜を成膜するALD装置である場合を例に説明したが、これに限られるものではなく、熱ALD装置、プラズマALD装置、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、プラズマCVD装置等であってもよい。また、基板処理装置100は、成膜装置に限られず、エッチング装置であってもよい。即ち、処理空間37内の圧力を調整して基板Wに処理を施す基板処理装置に幅広く適用することができる。
1 処理容器
2 基板載置台
3 シャワーヘッド
4 排気部
5 処理ガス供給部
6 バラストガス供給部
7 制御装置
13 排気ダクト
13a スリット
13b 排気空間
13c 排気口
41 排気ライン
41a 合流部
42 圧力調整部
43 バルブ
44 真空ポンプ
61,61A,61B バラストガス供給ライン
62,62A〜62C バラストガス供給源
63 マスフローコントローラ
63A〜63C マスフローコントローラ(分子量制御部)
64 バラストガス貯留タンク
65 開閉弁
66 ヒータ(温度制御部)
67 バラスト供給ダクト
68 供給管
100,200,300 基板処理装置
W 基板
2 基板載置台
3 シャワーヘッド
4 排気部
5 処理ガス供給部
6 バラストガス供給部
7 制御装置
13 排気ダクト
13a スリット
13b 排気空間
13c 排気口
41 排気ライン
41a 合流部
42 圧力調整部
43 バルブ
44 真空ポンプ
61,61A,61B バラストガス供給ライン
62,62A〜62C バラストガス供給源
63 マスフローコントローラ
63A〜63C マスフローコントローラ(分子量制御部)
64 バラストガス貯留タンク
65 開閉弁
66 ヒータ(温度制御部)
67 バラスト供給ダクト
68 供給管
100,200,300 基板処理装置
W 基板
Claims (8)
- 基板を載置する載置台を有する処理容器と、
前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
前記処理容器から排気する排気部と、
バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、
前記バラストガスの温度を制御する温度制御部と、を備える、基板処理装置。 - 基板を載置する載置台を有する処理容器と、
前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
前記処理容器から排気する排気部と、
バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、
前記バラストガスの分子量を制御する分子量制御部と、を備える、基板処理装置。 - 基板を載置する載置台を有する処理容器と、
前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
円環状の排気ダクトと、
前記排気ダクトから排気する排気部と、
バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、
円環状のバラスト供給ダクトと、
前記バラスト供給ダクトと前記排気ダクトを接続する複数の供給管と、
複数の前記供給管に設けられ、前記供給管を流れるバラストガスの温度を制御する温度制御部と、を備える、基板処理装置。 - 処理ガスを供給する処理ガス供給工程と、
前記処理容器内の雰囲気を置換するための置換ガスを供給する置換ガス供給工程と、を交互に複数回行う、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。 - 前記バラストガス供給部は、
前記処理ガス供給工程においてバラストガスを供給し、
前記置換ガス供給工程においてバラストガスの供給を停止する、
請求項4に記載の基板処理装置。 - 前記分子量制御部は、
前記バラストガスの種類を変える、及び/または、複数の前記バラストガスの混合比を変えることで、前記バラストガスの分子量を制御する、
請求項2に記載の基板処理装置。 - 基板を載置する載置台を有する処理容器と、
前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
前記処理容器から排気する排気部と、
バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、
前記バラストガスの温度を制御する温度制御部と、を備え、
前記バラストガスの温度を制御することにより、前記バラストガスを供給した際の前記処理容器内の圧力の上昇量を制御する、基板処理方法。 - 基板を載置する載置台を有する処理容器と、
前記基板に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
前記処理容器から排気する排気部と、
バラストガスを供給することにより、前記排気部の排気量を低下させ、前記処理容器内の圧力を上昇させるバラストガス供給部と、
前記バラストガスの分子量を制御する分子量制御部と、を備え、
前記バラストガスの分子量を制御することにより、前記バラストガスを供給した際の前記処理容器内の圧力の上昇量を制御する、基板処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019073679A JP2020172673A (ja) | 2019-04-08 | 2019-04-08 | 基板処理装置及び基板処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019073679A JP2020172673A (ja) | 2019-04-08 | 2019-04-08 | 基板処理装置及び基板処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020172673A true JP2020172673A (ja) | 2020-10-22 |
Family
ID=72830063
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019073679A Pending JP2020172673A (ja) | 2019-04-08 | 2019-04-08 | 基板処理装置及び基板処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020172673A (ja) |
-
2019
- 2019-04-08 JP JP2019073679A patent/JP2020172673A/ja active Pending
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