JP2020172785A - コンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法 - Google Patents

コンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート床面工事において、打継作業を簡易化し、打継作業に要する労力と時間を大幅に削減することができるコンクリート床面施工法などを提供する。【解決手段】床面施工具40の垂直鏝板部42を段差部Sに挿入し、その内側面42bをコンクリート層Fの外側面F3に当接させるとともに水平鏝板部41の下面41bをコンクリート層Fの表面F1に当接させた状態とし、この状態で、作業者が柄部材44を手で把持して、床面施工具40を止め枠100に沿って段差部(段差状隙間)Sの長手方向(矢線X方向)に水平移動させると、床面施工具40の通過により、コンクリート止め枠100と対向するコンクリート層Fの表面F1の周縁部F2の長手方向に沿って凸曲面(R面)F4が形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、コンクリート床面工事の打継作業において使用される施工具及びこれを用いたコンクリート床面施工法に関する。
大型商業施設や大規模工場などのコンクリート床面の施工工事においては、施工対象床面の一区域(例えば、30m×50mの範囲など)をコンクリート止め型枠などで囲むことによって打設範囲を設定し、順次、打継作業を繰り返しながらコンクリート床面全体が構築されている。
打継作業に関しては、従来、様々な治具や施工方法が提案されているが、本発明に関連するものとして、例えば、特許文献1に記載された「土間コンクリート打継部の施工方法」、特許文献2に記載された「土間スラブ打継部分のせき板工法」、特許文献3に記載された「土間コンクリートの施工方法及び打継用治具」などがある。
特開平7−91060号公報 特開平11−270135号公報 特開2007−321384号公報
特許文献1〜3に記載された治具や施工方法などを使用することにより、打継作業の容易化を図ることは可能であるが、打継作業には多くの労力と時間が費やされているのが実状である。特に、施工面積が10000平方メートルを超えるような大規模工事の場合、打継作業に費やされる労力と時間は膨大なものとなり、コンクリート床面工事全体の工期を遅延させる要因ともなっている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、打継作業を簡易化し、打継作業に要する労力と時間を大幅に削減することができるコンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法を提供することにある。
本発明に係るコンクリート床面施工具は、
平板状の水平鏝板部と、前記水平鏝板部の側縁から垂下状に延設された平板状の垂直鏝板部と、前記水平鏝板部の上面に連結手段を介して取り付けられた柄部材と、を備え、
前記水平鏝板部の下面と前記垂直鏝板部の内側面との境界にその長手方向に沿って谷形状をなす凹曲面を設けたことを特徴とする。
本発明に係るコンクリート床面施工法は、
コンクリート止め枠で区画された領域内に打設された固化前のコンクリート層と、前記コンクリート止め枠との境界に、前記コンクリート層の上面側から左官鏝を挿入して前記コンクリート止め枠に沿って水平方向に移動させ前記コンクリート止め枠と前記コンクリート層との間に段差部を形成する工程と、
前述したコンクリート床面施工具の垂直鏝板部を前記段差部に挿入し前記水平鏝板部の下面を前記コンクリート層の表面に当接させた状態で前記コンクリート床面施工具を前記コンクリート止め枠に沿って水平移動させ前記コンクリート止め枠と対向する前記コンクリート層の表面の周縁部の長手方向に沿って凸曲面を形成する工程と、
前記コンクリート層の固化後、前記コンクリート止め枠を撤去し、前記コンクリート層に隣接する領域にコンクリートを打設して打継コンクリート層を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
前記コンクリート床面施工具においては、
打継コンクリート層が固化する前に、固化した前記コンクリート層と前記打継コンクリート層との境界に埋没した前記段差部に、前記打継コンクリート層の上面側から左官鏝を挿入して前記段差部に沿って水平方向に移動させ前記段差部を出現させる工程と、
請求項1記載のコンクリート床面施工具の垂直鏝板部を前記段差部に挿入し前記水平鏝板部の下面を固化前の前記打継コンクリート層の表面に当接させた状態で前記コンクリート床面施工具を前記段差部に沿って水平移動させ固化後の前記コンクリート層と対向する固化前の前記打継コンクリート層の表面の周縁部の長手方向に沿って凸曲面を形成する工程と、を付加することができる。
前記コンクリート床面施工具においては、
前記左官鏝として、槍形状の鏝板材と、前記鏝板材の基端部に連接された柄部材と、を備えた槍状左官鏝を使用することができる。
本発明により、コンクリート床面工事において、打継作業を簡易化し、打継作業に要する労力と時間を大幅に削減することができるコンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法を提供することができる。
本発明の実施形態であるコンクリート床面施工法において使用可能な第一のちり鏝を示す一部省略斜視図である。 本発明の実施形態であるコンクリート床面施工法において使用可能な第二のちり鏝を示す一部省略斜視図である。 (a)は本発明の実施形態であるコンクリート床面施工法において使用可能な槍状左官鏝を示す正面図であり、(b)は前記槍状左官鏝を示す側面図である。 本発明の実施形態であるコンクリート床面施工法において使用するコンクリート床面施工具を示す一部省略斜視図である。 図4に示すコンクリート床面施工具の使い方を示す一部省略斜視図である。 本発明の実施形態であるコンクリート床面施工法の施工工程を示す一部省略垂直断面図である。 図6に示すコンクリート床面施工法の施工工程の後工程を示す一部省略垂直断面図である。 図7に示すコンクリート床面施工法の施工工程の後工程を示す一部省略垂直断面図である。 図8に示すコンクリート床面施工法の施工工程の後工程を示す一部省略垂直断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態であるコンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法などについて説明する。
初めに、図1〜図5に基づいて、発明の実施形態であるコンクリート床面施工法において使用可能な、ちり鏝10,20、槍状左官鏝30並びにコンクリート床面施工具40について説明する。
図1に示すように、ちり鏝10は、平面視形状が角丸四角形の鏝板材1と、鏝板材1の上面1aに固着された補強部材2に連結手段3を介して取り付けられた柄部材4と、を備えている。矩形平板状の補強部材2は、鏝板材1の中央部分に鏝板材1の長さ10L方向に沿って固着されている。
連結手段3は、補強部材2の中央部分に固定された台座部3aと、台座部3a上にネジN1を介して一方の端部が着脱可能に取り付けられた回動部材3bと、回動部材3bの他方の端部にネジN2を介して着脱可能に取り付けられた起伏部材3cと、を備えている。起伏部材3cの基端部3dには、柄部材4の先端部が連結筒5及びネジN3を介して着脱可能に連結されている。
ネジN1を緩めれば回動部材3bは台座部3aの周りを回動可能であり、ネジN2を緩めれば起伏部材3cはネジN2を中心に起伏可能であるため、起伏部材3cに連結された柄部材4は、連結手段3の周りにおいて回動可能、起伏可能である。即ち、連結手段3は、鏝板材1に対する柄部材4の取り付け姿勢を変更する角度調節機構を有している。
図1に示すように、ちり鏝10においては、鏝板材1の長さ10Lを350mmとし、幅10Wを130mmとし、厚さ10Tを0.5mmとし、また、柄部材4の長さを1500mmとしている。鏝板材1の材質は、一般的な左官鏝と同様の金属板(例えば、鋼板など)が好適であるが、これに限定するものではない。
ちり鏝10の使い方は限定しないが、例えば、図1に示すように、コンクリート止め枠100で区画された領域に打設された後、固化前のコンクリート層Fの上面F1にちり鏝10を持ち込み、ちり鏝10の鏝板材1の下面(上面1aの反対面)をコンクリート層Fの上面F1に当接させ、作業者(図示せず)が柄部材4を手で掴んで鏝板材1をコンクリート層Fの上面F1に沿って前後左右に動かせば、上面F1の均し作業を行うことができる。
ちり鏝10の柄部材4の長さは1200mmであるため、作業者は、自分の身長に応じて、ちり鏝10の柄部材4の適切な位置を手で掴むことにより、起立姿勢で均し作業を行うことが可能であり、作業者の肉体的負担を軽減することができる。また、ちり鏝10は柄部材4を手で掴んだ状態で鏝板材1をコンクリート層Fの上面F1に沿って摺動させるだけで作業可能であるため、取り扱いが容易であり、上面F1などの均し作業を効率良く行うことができる。
ちり鏝10においては、鏝板材1の長さ10Lを350mmとし、幅10Wは130mmとし、厚さ10Tを0.5mmとし、また、柄部材4の長さを1200mmとしているが、これらの寸法に限定するものではないので、鏝板材1の長さ10Lは150mm〜500mm程度の範囲内、幅10Wは100mm〜150mm程度の範囲内、厚さ10Tは0.3mm〜0.5mm程度の範囲内、また、柄部材4の長さは800mm〜1600mm程度の範囲内で任意に設定することができる。
次に、図2に基づいて、ちり鏝20について説明する。なお、図2に示すちり鏝20において、前述したちり鏝10と共通する部分については、図1中の符号と同符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、ちり鏝20は、平面視形状が四角形の鏝板材21と、鏝板材21の上面21aに連結手段3を介して取り付けられた柄部材4と、を備えている。前述したように、連結手段3は、鏝板材21に対する柄部材4の取り付け姿勢を変更する角度調節機構を有している。
図2に示すように、ちり鏝20においては、鏝板材21の長さ20Lを400mmとし、幅20Wを300mmとし、最大厚さ20Tを20mmとし、柄部材4の長さを1200mmとしている。また、鏝板材21の対向する一対の辺縁部21c,21cは何れも滑らかな凸曲面(R面)形状をなしている。鏝板材21の材質は、合成樹脂や防水処理を施した木材などが好適であるが、これらに限定するものではない。
また、図示していないが、ちり鏝20においては、鏝板材21の下面21b(上面21aの反対面)に、形状の異なる複数の凹状部を散在させている。複数の凹状部は何れも鏝板材21の上面21aに向かって凹んだU溝形状をなしている。凹状部の形状、個数、配置形態などは限定しないので、任意に設定することができる。
ちり鏝20の使い方は限定しないが、例えば、図2に示すように、コンクリート止め枠100で区画された領域に打設された後、固化前のコンクリート層Fの上面F1にちり鏝20を持ち込み、ちり鏝20の鏝板材21の下面21bをコンクリート層Fの上面F1に当接させ、作業者(図示せず)が柄部材4を手で掴んで鏝板材21をコンクリート層Fの上面F1に沿って前後左右に動かせば、コンクリート層Fの上面F1の均し作業を行うことができる。
ちり鏝20の柄部材4の長さは1500mmであるため、作業者は、自分の身長に応じて、ちり鏝20の柄部材4の適切な位置を手で掴むことにより、起立姿勢で均し作業を行うことが可能であり、作業者の肉体的負担を軽減することができる。また、ちり鏝20は柄部材4を手で掴んだ状態で鏝板材21をコンクリート層Fの上面F1に沿って摺動させるだけで作業可能であるため、取り扱いが容易であり、コンクリート層Fの上面F1の均し作業を効率良く行うことができる。
また、ちり鏝20においては、鏝板材21の下面21bに、形状の異なる複数の凹状部を散在させたことにより、鏝板材21の下面21bをコンクリート層Fの上面F1に沿って摺動させたとき、凹状部によってコンクリート層Fの上面F1の凹凸が平準化されるため、優れた均し機能を発揮する。
前述したように、ちり鏝20においては、鏝板材21の長さ20Lを400mmとし、幅20Wを300mmとし、最大厚さ20Tを20mmとし、また、柄部材4の長さを1500mmとしているが、これらの寸法に限定するものではないので、鏝板材1の長さ20Lは300mm〜450mm程度の範囲内、幅20Wは150mm〜400mm程度の範囲内、厚さ20Tは10mm〜40mm程度の範囲内、また、柄部材4の長さは800mm〜1600mm程度の範囲で任意に設定することができる。
次に、図3に基づいて、本発明の実施形態である床面施工法において使用可能な槍状左官鏝30について説明する。図3に示すように、槍状左官鏝30は、槍形状の鏝板材31と、鏝板材31の基端部31bに連接された柄部材32と、を備えている。槍状左官鏝30の使い方については後述する。
槍状左官鏝30においては、鏝板材31の長さ30Lを150mmとし、幅30Wは30mmとし、厚さ30Tを2mmとし、また、柄部材32の長さを1200mmとしている。但し、前述した寸法は一例であり、これらの寸法に限定するものではないので、鏝板材31の長さ30Lは30mm〜200mm程度の範囲内、幅30Wは20mm〜100mm程度の範囲内、厚さ30Tは0.5mm〜3.0mm程度の範囲内、また、柄部材4の長さは800mm〜1600mm程度の範囲内で任意に設定することができる。
次に、図4,図5に基づいて、本発明の実施形態であるコンクリート床面施工具40について説明する。なお、以下の説明において、コンクリート床面施工具40を床面施工具40と略記することがある。
図4に示すように、床面施工具40は、四角形で平板状の水平鏝板部41と、水平鏝板部41の側縁41sから垂下状に延設された四角形で平板状の垂直鏝板部42と、水平鏝板部41の上面41aに連結手段43を介して取り付けられた柄部材44と、を備えている。連結手段43は、水平鏝板部41に対する柄部材44の取り付け姿勢を変更する角度調節機構を有している。
床面施工具40においては、水平鏝板部41の下面41bと垂直鏝板部42の内側面42bとの境界にその長手方向に沿って谷形状をなす凹曲面45が設けられている。床面施工具40の場合、水平鏝板部41の下面41bと垂直鏝板部42の内側面42bとのなす角度は90度であるが、これに限定するものではないので、施工条件に応じて、90度〜135度程度の範囲内で任意に設定することができる。
水平鏝板部41及び垂直鏝板部42は、1枚の金属板を側縁41sに沿って90度に折り曲げることによって形成されているが、製造方法は限定しない。また、水平鏝板部41及び垂直鏝板部42の材質は、一般的な左官鏝と同様の金属板(例えば、鋼板やステンレス鋼板など)が好適であるが、材質は限定されない。
床面施工具40においては、水平鏝板部41(及び垂直鏝板部42)の長さ40Lを250mmとし、水平鏝板部41の幅40Wは150mmとし、水平鏝板部41(及び垂直鏝板部42)の厚さ40Tを2.0mmとし、垂直鏝板部42の垂下長さ40Vを6.0mmとし、柄部材44の長さを1200mmとしている。
但し、前述した寸法は一例であり、これらの寸法に限定するものではないので、水平鏝板部41(及び垂直鏝板部42)の長さ40Lは100mm〜400mm程度の範囲内、水平鏝板部41の幅40Wは50mm〜400mm程度の範囲内、厚さ40Tは1.0mm〜5.0mm程度の範囲内、垂直鏝板部42の垂下長さ40Vは5.0mm〜30mm程度の範囲内、また、柄部材44の長さは800mm〜1600mm程度の範囲内で任意に設定することができる。
ここで、図5に基づいて、床面施工具40の使い方について説明する。床面施工具40の使い方は限定しないが、例えば、図5に示すように、コンクリート止め枠100で区画された領域に打設された後、固化前のコンクリート層Fにおいて、コンクリート止め枠100とコンクリート層Fとの間に段差部(段差状隙間)Sを形成した後、この段差部(段差状隙間)Sを挟んでコンクリート止め枠100と対向するコンクリート層Fの表面F1の周縁部F2に、その長手方向に沿って凸曲面(R面)F4を形成する作業を行うことができる。
具体的には、固化前のコンクリート層Fにおいて、例えば、図3に示す槍状左官鏝30を使用してコンクリート止め枠100とコンクリート層Fとの間に段差部(段差状隙間)Sを形成した後、床面施工具40の垂直鏝板部42を段差部(段差状隙間)Sに挿入し、その内側面42bをコンクリート層Fの外側面F3に当接させるとともに水平鏝板部41の下面41bをコンクリート層Fの表面F1に当接させた状態とする。
この状態で、作業者が柄部材44を手で把持して、床面施工具40をコンクリート止め枠100に沿って段差部Sの長手方向(矢線X方向)に水平移動させると、床面施工具40の通過により、コンクリート止め枠100と対向するコンクリート層Fの表面F1の周縁部F2に、その長手方向に沿って凸曲面F4が形成される。なお、床面施工具40の移動方向は矢線X方向に限定するものではないので、床面施工具40を矢線Xと180度反対方向に移動させることによって凸曲面F4を形成することもできる。
次に、図6〜図9に基づいて、本発明の実施形態であるコンクリート床面施工法について説明する。
図6(a)はコンクリート止め枠100で区画された領域内に打設された固化前のコンクリート層Fを示している。このコンクリート層Fは、例えば、以下のような手順に沿って形成されるが、これに限定するものではない。
(1)初めに、床面施工現場に打設された生コンクリートを平坦に均すための「床レベル出し」作業を行う。
(2)その後、数時間放置し、コンクリートが固化する前に「トロウェル」と呼ばれる床面均し機を用いて、コンクリート表面を満遍なく加圧して平面化する。
(3)最後に、「床面仕上げ装置」を使用して表面仕上げを行うか、または熟練作業者が仕上げ鏝(角鏝)を用いて手作業により表面仕上げを行う。
(4)前記表面仕上工程において、コンクリート層Fの表面F1のコンクリート止め枠100(以下「止め枠100」と略記することがある)寄りの部分を平準化したり、平面化したりする作業を行う場合、コンクリート層Fの表面F1の状態に応じて、図1に示すちり鏝10や図2に示すちり鏝20を選択的に使用することができる。
図6(a)に示すように、止め枠100で区画された領域内にコンクリート層Fが形成されたら、それが固化する前に、図6(b)に示すように、コンクリート層Fと止め枠100との境界に、コンクリート層Fの上面F1側から図3に示す槍状左官鏝30の先端部30a側を挿入し、止め枠100に沿って水平方向(止め枠100の長手方向)に移動させる。これにより、図6(c)に示すように、止め枠100とコンクリート層Fとの間に段差部(段差状隙間)Sが形成される。
前述した工程において、槍状左官鏝30を使用した作業などにより、コンクリート層Fの表面F1に凹凸や不陸などが生じたときは、その状況に応じて、図1,図2に示すちり鏝10,20を選択的に使用して、平準化、平面化することができる。
次に、図7(d)並びに図5に示すように、床面施工具40の垂直鏝板部42を段差部Sに挿入し、その内側面42bをコンクリート層Fの外側面F3に当接させるとともに水平鏝板部41の下面41bをコンクリート層Fの表面F1に当接させた状態とし、この状態で、作業者が柄部材44を手で把持して、床面施工具40を止め枠100に沿って段差部Sの長手方向(図5中の矢線X方向)に水平移動させると、床面施工具40の通過により、図7(e)に示すように、コンクリート止め枠100と対向するコンクリート層Fの表面F1の周縁部F2の長手方向に沿って凸曲面(R面)F4が形成される。
前述した工程において、床面施工具40を使用した作業により、コンクリート層Fの表面F1に凹凸や不陸などが生じたときは、その状況に応じて、図1,図2に示すちり鏝10,20を選択的に使用して、平準化、平面化することができる。
この後、コンクリート層Fが固化したら、図7(f)に示すように、止め枠100を撤去し、コンクリート層Fに隣接する領域Rにコンクリートを打設し、図8(g)に示すように、打継コンクリート層F5を形成する。
次に、図8(h)に示すように、打継コンクリート層F5が固化する前に、固化したコンクリート層Fと打継コンクリート層F5との境界に埋没した段差部Sに、打継コンクリート層F5の上面F6側から槍状左官鏝30を挿入し、段差部Sに沿って水平方向に移動させると、図8(i)に示すように、段差部(段差状隙間)Sが出現する。
前述した工程において、槍状左官鏝30を使用した作業により、打継コンクリート層F5の表面F6に凹凸や不陸などが生じたときは、その状況に応じて、図1,図2に示すちり鏝10,20を選択的に使用して、平準化、平面化することができる。
次に、図9(j)に示すように、床面施工具40の垂直鏝板部42を段差部Sに挿入し、その内側面42bを打継コンクリート層F5の外側面F7に当接させるとともに水平鏝板部41の下面41bを打継コンクリート層F5の表面F6に当接させた状態とし、この状態で、作業者が柄部材44を手で把持して、床面施工具40を段差部Sの長手方向に水平移動させると、床面施工具40の通過により、図9(k)に示すように、コンクリート層Fと対向する打継コンクリート層F5の表面F6の周縁部F8(図8(i)参照)に、その長手方向に沿って凸曲面(R面)F9が形成される。
前述した工程において、床面施工具40を使用した作業により、打継コンクリート層F5の表面F6に凹凸や不陸などが生じたときは、その状況に応じて、図1,図2に示すちり鏝10,20を選択的に使用して、平準化、平面化することができる。
この後、時間が経過して打継コンクリート層F5が固化すると、図9(l)に示すように、打継コンクリート層F5とコンクリート層Fとが一体化し、打継作業が完了する。
以上のように、コンクリート床面工事の打継作業において、図6〜図7に示すコンクリート床面施工法を実施することにより、打継作業が簡易化され、打継作業に要する労力と時間を大幅に削減することができる。
一方、図6〜図7に示すコンクリート床面施工法においては、図8(g)に示す工程が完了した後、打継コンクリート層F5の表面F6を平準化、平面化し、そのままの状態で所定時間静置して、打継コンクリート層F5を固化させ、コンクリート層Fと一体化させることにより、打継作業を完了させることもできる。
なお、図1〜図9に基づいて説明したコンクリート床面施工具40及びコンクリート床面施工法は、本発明に係るコンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法を例示するものであり、本発明に係るコンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法は、前述したコンクリート床面施工具40及びコンクリート床面施工法に限定されない。
本発明に係るコンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工方法は、商業施設や工場などのコンクリート床面の施工工事や橋梁の路面の施工工事などにおいて広く利用することができる。
1,21,31 鏝板材
1a,21a 上面
2 補強部材
3,43 連結手段
3a 台座部
3b 回動部材
3c 起伏部材
3d,31b 基端部
4,32,44 柄部材
5 連結筒
10,20 ちり鏝
10L,20L,30L,40L 長さ
10W,20W,30W,40W 幅
10T,20T,30T,40T 厚さ
21b 下面
21c 辺縁部
30 槍状左官鏝
31a 先端部
40 コンクリート床面施工具
40V 垂下長さ
41 水平鏝板部
41a 上面
41b 下面
41s 側縁
42 垂直鏝板部
42b 内側面
45 凹曲面
100 コンクリート止め枠
F コンクリート層
F1,F6 表面
F2,F8 周縁部
F3,F7 外側面
F4,F9 凸曲面(R面)
F5 打継コンクリート層
S 段差部(段差状隙間)
R 領域

Claims (4)

  1. 平板状の水平鏝板部と、前記水平鏝板部の側縁から垂下状に延設された平板状の垂直鏝板部と、前記水平鏝板部の上面に連結手段を介して取り付けられた柄部材と、を備え、
    前記水平鏝板部の下面と前記垂直鏝板部の内側面との境界にその長手方向に沿って谷形状をなす凹曲面を設けたコンクリート床面施工具。
  2. コンクリート止め枠で区画された領域内に打設された固化前のコンクリート層と、前記コンクリート止め枠との境界に、前記コンクリート層の上面側から左官鏝を挿入して前記コンクリート止め枠に沿って水平方向に移動させ前記コンクリート止め枠と前記コンクリート層との間に段差部を形成する工程と、
    請求項1記載のコンクリート床面施工具の垂直鏝板部を前記段差部に挿入し前記水平鏝板部の下面を前記コンクリート層の表面に当接させた状態で前記コンクリート床面施工具を前記コンクリート止め枠に沿って水平移動させ前記コンクリート止め枠と対向する前記コンクリート層の表面の周縁部の長手方向に沿って凸曲面を形成する工程と、
    前記コンクリート層の固化後、前記コンクリート止め枠を撤去し、前記コンクリート層に隣接する領域にコンクリートを打設して打継コンクリート層を形成する工程と、を備えたコンクリート床面施工法。
  3. 打継コンクリート層が固化する前に、固化した前記コンクリート層と前記打継コンクリート層との境界に埋没した前記段差部に、前記打継コンクリート層の上面側から左官鏝を挿入して前記段差部に沿って水平方向に移動させ前記段差部を出現させる工程と、
    請求項1記載のコンクリート床面施工具の垂直鏝板部を前記段差部に挿入し前記水平鏝板部の下面を固化前の前記打継コンクリート層の表面に当接させた状態で前記コンクリート床面施工具を前記段差部に沿って水平移動させ固化後の前記コンクリート層と対向する固化前の前記打継コンクリート層の表面の周縁部の長手方向に沿って凸曲面を形成する工程と、を備えた請求項2記載のコンクリート床面施工法。
  4. 前記左官鏝が、槍形状の鏝板材と、前記鏝板材の基端部に連接された柄部材と、を備えた槍状左官鏝である請求項2または3記載のコンクリート床面施工法。
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