JP2020172847A - スライダー部とスライダー収納部と取付具との組み合せ - Google Patents

スライダー部とスライダー収納部と取付具との組み合せ Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄骨柱を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱が地上にある場合において、鉄骨柱を建て込む前に地上において、垂直ネットをクレーン等の重機を使用することなく、安全かつ簡便に、鉄骨梁を取付ける前に設置する垂直ネット先行設置手段を提供することである。
【解決手段】 内管11からなるスライダー部10と、スライダー部10の内管11の一部を伸縮可能に収納する外管21からなるスライダー収納部20と、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための取付具30との組み合せにおいて、垂直板22がスライダー収納部20の外管21に接合されてなると共に、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有することを特徴とするスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
【選択図】 図7

Description

本発明は、スライダー部とスライダー収納部と取付具との組み合せに関する。
建設現場において、ボルト、工具等の敷地外への落下防止のために建築物の外側構面に垂直ネットが設置されることがある。垂直ネットは鉄骨柱間に張った被覆ワイヤーに取り付けられるが、鉄骨梁が取り付けられていないと隣接する鉄骨柱間に被覆ワイヤーを架け渡すことが困難であり、また、鉄骨梁架設作業の障害になるおそれがあるため、垂直ネットは鉄骨梁を架設した後に設置されることが多い。
鉄骨建方作業において、外周部の鉄骨梁を取り付ける際には垂直ネットが設置されていないため、ボルトや工具等が落下すると、建設敷地内のみならず、外部に落下することがあり、工事関係者だけでなく、歩行者や通行車両等の第三者にとっても危険であった。
特許文献1には、鉄骨梁を取り付ける前に垂直ネットを設置する垂直ネット先行設置工法を提供する発明が記載されており、垂直ネット先行設置工法は、「鉄骨柱の頂部に、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り付ける工程(第1の工程)、図9を参照」と「前記鉄骨柱を、前記固定部が外側となるように建て込む工程(鉄骨柱建込み工程)」とからなる。そして、「垂直ネットが固定された棒部材の両端それぞれを、隣接する前記鉄骨柱の前記固定部に取り付ける工程(第2の工程),図10を参照」とからなる。
第1の工程は、鉄骨柱が地上にある場合に、地上で手作業により行うことができるが、
鉄骨柱建込み工程は、改良を必要としない工程(図11を参照)である。
第2の工程は、鉄骨柱建込み工程の後の工程で鉄骨柱を建て込んだ後であり、建て込んだ鉄骨柱は地上にはないため、地上での手作業により安全かつ簡便に行うことは到底できないという従来技術の欠点を有していた(図10を参照)。
また、垂直ネットが固定された棒部材の両端それぞれを、隣接する前記鉄骨柱の前記固定部に取り付ける工程(第2の工程)は、クレーン等の重機を必要とするので、地上でかつ手作業にて安全かつ簡便に行うことはできないという従来技術の欠点を有していた(図10を参照)。
さらに、「鉄骨柱の頂部に、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り付ける工程(第1の工程)」を採用すると、鉄骨柱の頂部に、垂直ネット設置治具を溶接等で取り付ける必要があり、かつ、鉄骨柱P上に上節柱となる別の鉄骨柱を接合するためには、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り除く工程が必要となるが、当該、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り除く工程は、クレーン等の重機を必要とし、鉄骨柱の頂部に、溶接等で取付けられた垂直ネット設置治具を取り除くことは煩雑であり、地上でかつ手作業にて安全かつ簡便に行うことはできないという従来技術の欠点を有していた(図12を参照)。
上記[背景技術]については、特開2016−211234号公報に記載の[背景技術]を参照した。
発明者は、かかる従来技術の欠点に鑑み鋭意研究した結果、本発明を完成させた。
特開2016−211234号公報
○本発明が解決しようとする第1課題
本発明が解決しようとする第1課題は、
鉄骨柱を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱が地上にある場合において、鉄骨柱を建て込む前に地上において、垂直ネットをクレーン等の重機を使用することなく、安全かつ簡便に、鉄骨梁を取付ける前に設置する垂直ネット先行設置手段を提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題
本発明が解決しようとする第2課題は、
鉄骨柱を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱が地上にある場合において、鉄骨柱を建て込む前に地上において、垂直ネットをクレーン等の重機を使用することなく、安全かつ簡便に、鉄骨梁を取付ける前に設置する垂直ネット先行設置手段を提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題
本発明が解決しようとする第3課題は、
さらに、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具(本発明のスライダー部10とスライダー収納部20に相当する。)を取り除く工程の替わりに、垂直ネット設置治具を、クレーン等の重機を使用することなく、鉄骨柱に取付けられた垂直ネット設置治具を取り除く作業を手作業にて安全かつ簡便に行うことができる垂直ネット先行設置手段を提供することである。
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
○xyz座標系とは、本発明において適用される座標系をいい、x、z方向が水平方向で、y方向が垂直(反重力、上)方向である。x方向が右方向(−x方向が左方向)、z方向が手前方向である(鉄骨柱(角柱)が建て込まれた状態における図6、図7でxyz座標系を定義する。)。
ただし、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置する工程の状態図においては、x方向、y方向は、水平方向であり、z方向は垂直(反重力)方向である(図6)。
鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置した後に、先行設置手段に垂直ネットを取付ける工程の状態図においても、x方向、y方向は、水平方向であり、z方向は垂直(反重力)方向である(図7)。
図2(A)図、図3上図、図4(A)図、図4(B)図、図5(B)図においては、鉄骨柱(角柱)が建て込まれた状態における図6、図7で定義したxyz座標系に対応させる。
すなわち、図2(A)図、図3上図、図4(A)図、図4(B)図、図5(B)図では、x方向が紙面視左側から右側方で、y方向が紙面視下側から上側方で、z方向が紙面視紙背側から紙面蛾輪である。これにより、請求項8に記載の「左側」、「右側」、「両側」の内容は明確になっている。
○内管11とは、スライダー部10の構成要素であって、スライダー収納部20の構成要素である外管21によって、当該内管11の一部が伸縮可能に収納される。
内管11には、内管11が外管21に対して伸縮可能なように、距離ΔL(cm)毎離れたストッパー穴h2が2以上又は3以上貫通されてなる。
○スライダー部10とは、本発明の構成要素であって、本発明であるスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100(以下、単に「本発明」という。)の構成要素であって、スライダー収納部20の構成要素である外管21によって、当該内管11の一部が伸縮可能に収納される。
○外管21とは、スライダー収納部20の構成要素であって、スライダー部10の構成要素である内管11の一部を伸縮可能に収納する。
外管21には、内管11が外管21に対して伸縮可能なように、距離2ΔL(cm)離れた2つのストッパー穴h2が貫通されてなる。
○スライダー収納部20(単に、「収納部20」ともいう。)とは、本発明の構成要素であって、外管21と垂直板22とからなり、垂直板22と外管21とは(溶接等により)接合されてなる。
スライダー収納部20には、スライダー部10の取付け方法によって、左側タイプ、右側タイプ、(左右)両側タイプの3種類のタイプが有る。
スライダー収納部20(左側タイプ)は、スライダー部10を左側に取付けてなり、 スライダー収納部20(右側タイプ)は、スライダー部10を右側に取付けてなり、スライダー収納部20(両側タイプ)は、スライダー部10を左右両側に取付けてなる。
○角柱Pは、鉄骨材(角パイプ)を垂直に建てて建築物の支え(ささえ)としたものをいう。
○取付具30とは、本発明の構成要素であって、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための手段をいい、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有する。
より具体的には、取付具30は、高さH(cm)の角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303からなると共に、
垂直板22が収納される垂直板収納凹部31が、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303と、取付具30が角柱Pに取付けられた場合の角柱Pの面とで構成される。
○スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100(単に、「組合せ100」、あるいは、「組合せ」ともいう。)は、鉄骨梁を取付ける前に設置する垂直ネット先行設置手段であって、スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100であることを明確化した。
○角パイプとは、JIS G 3466 一般構造用角形鋼管(STKR400,STKR490)に適合した角形鋼管(200角未満)である。 建築部材はもちろん、建設機械、産業機械のフレーム等、幅広い用途に使用できる。
○伸縮調節穴h1とは、内管11に、距離ΔL(cm)毎に対応して貫通されてなる伸縮調節穴をいい、内管11が外管21に対して、距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように調節される。
伸縮調節穴h1とストッパー穴h2は内径は同じであるが、隣接する前者同士の離隔距離が離ΔL(cm)であるのに対して、隣接する後者同士の離隔距離が離2ΔL(cm)であるので離隔距離は2倍相違する。
この理由は、後述の<内管11が外管21に対して伸び切った状態において、2つのストッパー穴h2の離隔距離が大きくしてある理由>…図14を参照を参照すれば、ストッパー穴h2の離隔距離が大きくすることによって、垂直ネット荷重Q(kg重)に起因してストッパー穴h2に作用する荷重Q1(kg重)、荷重Q2(kg重)を少なくなるからである。
隣接する伸縮調節穴h1同士の離隔距離を小さくするのは、内管11の伸縮量を細かく調節できるようにするためである。
内管11の伸縮調節穴h1は、内管11を伸ばしていけば、外管21から露出するのに対して(伸ばし切った状態では、内管11の伸縮調節穴h1が外管21から露出する。)、内管11のストッパー穴h2は外管21の中に収納されたままであるという相違点がある。
○リベットピンlpとは、内管11の伸縮調節穴h1又はストップ穴h2と外管21のストップ穴h2の位置を合わせ両穴に差し込んで内管11と外管21の位置を固定する部品である。
○スナップピン穴p3とは、スライダー収納部20の垂直板22の下方のx方向に貫通された穴で、スライダー収納部20の垂直板22を取付具30の垂直板収納凹部31に収納させた後、スナップピン穴p3に、スナップピンspを挿入して、取付具30からスライダー収納部20が抜け出るのを防止する。
○スナップピンspとは、取付具30からスライダー収納部20が抜け出るのを防止するために、スナップピン穴p3に挿入する部品である。
○内管11のストッパー穴h2、外管21のストッパー穴h2について
(1)内管11が、外管21に対して伸縮可能な場合
内管11の外管21に対する位置が調節可能になるように、離隔距離ΔL(cm)毎離れた内管11の2つの伸縮調節穴h1(2つの伸縮調節穴h1の離隔距離は、2ΔL(cm)である。)と離隔距離2ΔL(cm)離れた外管21の2つのストッパー穴h2の中心が合わされ、リベットピンlpを挿入して一対の穴の位置が固定される。
(2)内管11が、外管21に対して伸び切った場合
内管11の縮む側の2つのストッパー穴h2と外管21の2つのストッパー穴h2の中心が合わされ、リベットピンlpを挿入して一対の穴の位置が固定される(図14)。
○垂直板22が垂直板収納凹部31に収納された場合について
垂直板22が垂直板収納凹部31収納された場合、垂直板22が垂直板収納凹部31を貫通してなるとともに、垂直板22の下端のスナップピン穴h3にスナップピンp3を挿入してなる(図示せず。)。
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<記号の説明>
○ΔL(cm)とは、内管11の位置が、外管21に対して、伸縮可能な距離又は長さ(cm)をいい、ΔL(cm)毎に伸縮可能である。
ΔL(cm)とは、内管11の隣接する伸縮調節穴h1同士の離隔距離をいう。また、内管11の隣接する伸縮調節穴h1とストッパー穴h2の離隔距離をいう。
すなわち、内管11に伸縮調節穴h1が、距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21に伸縮調節穴h1が、距離ΔL(cm)毎に対応して貫通されてなる。
さらに、内管11の縮まる側に2つのストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)に貫通されてなり、外管21にストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)に貫通されてなり)、内管11のストッパー穴h2は、外管21にストッパー穴h2に位置対応して収納される。
○2ΔL(cm)とは、内管11のストッパー穴h2の離隔距離をいう。
2ΔL(cm)とは、外管21のストッパー穴h2の離隔距離をいう。
○H(cm)とは、取付具30を構成する、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303の高さが共に、H(cm)である。
上記の場合、取付具30は一辺がH(cm)の板から、角柱接触板301と側板302と前面板303の境界線で山折り又は谷折りされて、製造される。
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<内管11が外管21に対して伸び切った状態において、2つのストッパー穴h2の離隔距離が大きくしてある理由>…図14を参照
内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1と2つのストッパー穴h2が貫通されてなり、伸縮調節穴h1は、伸縮調節穴h1同士の離隔距離ΔL(cm)毎に貫通されてなる。
伸縮調節穴h1とストッパー穴h2の離隔距離は、ΔL(cm)であるが、2つのストッパー穴h2の離隔距離は、2ΔL(cm)と、伸縮調節穴h1同士の離隔距離ΔL(cm)よりも、大きくしてある。
一方、 外管21には、2つのストッパー穴h2が1対(図4(A)図又は図4(B)図)又は2対(図3)貫通されてなり、2つのストッパー穴h2の離隔距離は、2ΔL(cm)と大きくしてある。
内管11の2つのストッパー穴h2が、外管21の2つのストッパー穴h2の位置が一致するように外管21の中に納まるようにしてある。内管11の2つのストッパー穴h2と外管21の2つのストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなる。
2つのストッパー穴h2の離隔距離が大きくしてある理由は、
内管11のネット取付具12には、垂直ネットの(自重)荷重Q(kg重)が作用し、この荷重をストッパー穴h2に作用する荷重Q1(kg重)と荷重Q2(kg重)で支える。
荷重Q2(kg重)が作用するストッパー穴h2の回りのモーメントの釣合と垂直方向の力の釣合を考えれば、下式が成立する。
Q×ΔL×9=Q1×2ΔL……(A)式
Q+Q1=Q2……(B)式
A)式、(B)式より、Q1=4.5Q、Q2=5.5Qとなる。
ストッパー穴h2に作用する荷重Q1(kg重)と荷重Q2(kg重)はかなり大きな値である。
2つのストッパー穴h2の離隔距離は、2ΔL(cm)をΔL(cm)とすれば、Q1=9Q、Q2=10Qとなる。
すなわち、内管11が外管21に対して伸び切った状態における強度面の安全性を向上させるためには、内管11が外管21に対して伸び切った状態において、2つのストッパー穴h2の離隔距離が大きくする必要がある。
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<鉄骨構造工程の説明>
S1:鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、先行設置手段を使用して垂直ネットを設置する工程
鉄骨柱(角柱)を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置する先行設置手段を提供すること(すなわち、本発明の第1〜第3課題)を達成することができた。
S2:鉄骨柱(角柱)建込み工程
先行設置手段を使用して地上において垂直ネットを設置した鉄骨柱(角柱)を、地上において鉄骨柱に取付けた取付部が外側(建物外構側)となるように建て込む。当該工程は、従来と違って、垂直ネットを設置した鉄骨柱をクレーンで吊って建て込む。
鉄骨柱(角柱)建込み工程が完了した場合には、垂直ネットは既に鉄骨柱に設置されている。
S3:前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁を架設する工程
鉄骨柱に鉄骨梁を架設する前に、S2:鉄骨柱(角柱)建込み工程において、垂直ネットを地上で設置することができる。垂直ネットを設置した後に鉄骨梁を架設するため、鉄骨梁架設時にボルトや工具等が落下しても、建設敷地外の歩行者や通行車両の上に落下することはない。
S4:前記鉄骨柱にワイヤーを取り付け、前記垂直ネットを前記棒部材から前記ワイヤーに付け替える工程
鉄骨梁Bを架設した鉄骨柱Pの被覆ワイヤー用フックに被覆ワイヤーを取り付け、垂直ネットをスライダー部10から被覆ワイヤーに付け替える。
S5:スライダー部10とスライダー収納部20とを前記鉄骨柱から取り外す工程
垂直ネット4が取り外されたスライダー部10とスライダー収納部20とを鉄骨柱2から手作業で取り外し、クレーンで吊り下ろす。従来用いられている被覆ワイヤーに垂直ネットを付け替え、スライダー部10を取り除くこと、及び、鉄骨柱Pからスライダー収納部20を取り外すことで、次の鉄骨柱(角柱)建込み工程において、再使用することができ省資源、省エネルギーに貢献し、コスト低減を図ることができる。
このようにして、鉄骨柱P上に上節柱となる別の鉄骨柱を接合することができる。この別の鉄骨柱に本発明の垂直ネット先行設置工法を適用しながら、鉄骨柱を積み上げることにより、高層建築物を建設することができる。

課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
内管11からなるスライダー部10と、スライダー部10の内管11の一部を伸縮可能に収納する外管21からなるスライダー収納部20と、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための取付具30との組み合せにおいて、垂直板22がスライダー収納部20の外管21に接合されてなると共に、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有することを特徴とするスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が離隔距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が離隔距離2ΔL(cm)に貫通されてなることを特徴とする請求項1に記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
スライダー収納部20が、スライダー部10の一部を伸縮可能に収納する外管21と当該外管21に接合されてなる垂直板22からなると共に、当該外管21と垂直板22とが溶接等により接合されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
取付具30が、高さH(cm)の角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303からなると共に、
垂直板22が収納される垂直板収納凹部31が、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303と、取付具30が角柱Pに取付けられた場合の角柱Pの面とで構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が伸び切った場合に、内管11に2つのストッパー穴h2、外管21に2つのストッパー穴h2が、貫通されてなると共に、2つのストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
伸縮調節穴h1又は/及びストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
垂直板22が垂直板収納凹部に31収納された場合、垂直板22が垂直板収納凹部31を貫通してなるとともに、垂直板22の下端のスナップピン穴h3にスナップピンp3を挿入してなることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
スライダー収納部20が、スライダー部10を左側、又は、右側、又は、左右両側に取付けてなることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第9の発明(請求項9に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せに、垂直ネットを加えた組合せを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100である。
○第10の発明(請求項10に記載の発明)
上記の課題を解決するための第10の発明(請求項10に記載の発明)は、
鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)P,P’が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。)を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)P,P’に設置することを特徴とする垂直ネット先行設置方法である。
○第11の発明(請求項11に記載の発明)
上記の課題を解決するための第11の発明(請求項11に記載の発明)は、
先行設置手段を使用して地上において垂直ネットを設置した鉄骨柱(角柱)P,P’を、地上において鉄骨柱P,P’に取付けた取付部30が外側(建物外構側)となるように建て込むことを特徴とする請求項10に記載された垂直ネット先行設置方法である。
○第12の発明(請求項12に記載の発明)
上記の課題を解決するための第12の発明(請求項12に記載の発明)は、
前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁Bを架設することを特徴とする請求項11に記載された垂直ネット先行設置方法である。
○第13の発明(請求項13に記載の発明)
上記の課題を解決するための第13の発明(請求項13に記載の発明)は、
鉄骨梁Bを架設した鉄骨柱P,P’の被覆ワイヤー用フックに被覆ワイヤーを取り付け、垂直ネットをスライダー部10から被覆ワイヤーに付け替えることを特徴とする請求項12に記載された垂直ネット先行設置方法である。
○第14の発明(請求項14に記載の発明)
上記の課題を解決するための第14の発明(請求項14に記載の発明)は、
垂直ネットが取り外されたスライダー部10とスライダー収納部20とを鉄骨柱P,P’から手作業で取り外し、クレーンで吊り下ろすことを特徴とする請求項13に記載された垂直ネット先行設置方法である。
○第15の発明(請求項15に記載の発明)
上記の課題を解決するための第15の発明(請求項15に記載の発明)は、
先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)が、請求項1〜9の何れかに記載された先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)であることを特徴とする請求項10〜14の何れかに記載された垂直ネット先行設置方法である。
本発明に係る、スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
内管11からなるスライダー部10と、スライダー部10の内管11の一部を伸縮可能に収納する外管21からなるスライダー収納部20と、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための取付具30との組み合せにおいて、垂直板22がスライダー収納部20の外管21に接合されてなると共に、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が離隔距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が離隔距離2ΔL(cm)に貫通されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
スライダー収納部20が、スライダー部10の一部を伸縮可能に収納する外管21と当該外管21に接合されてなる垂直板22からなると共に、当該外管21と垂直板22とが溶接等により接合されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
取付具30が、高さH(cm)の角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303からなると共に、
垂直板22が収納される垂直板収納凹部31が、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303と、取付具30が角柱Pに取付けられた場合の角柱Pの面とで構成されることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が伸び切った場合に、内管11に2つのストッパー穴h2、外管21に2つのストッパー穴h2が、貫通されてなると共に、2つのストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
伸縮調節穴h1又は/及びストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
垂直板22が垂直板収納凹部31に収納された場合、垂直板22が垂直板収納凹部31を貫通してなるとともに、垂直板22の下端のスナップピン穴h3にスナップピンp3を挿入してなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
スライダー収納部20が、スライダー部10を左側、又は、右側、又は、左右両側に取付けてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せに、垂直ネットを加えた組合せという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第10の発明の効果
第10の発明によれば、
鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)P,P’が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。)を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第11の発明の効果
第11の発明によれば、
先行設置手段を使用して地上において垂直ネットを設置した鉄骨柱(角柱)P,P’を、地上において鉄骨柱P,P’に取付けた取付部30が外側(建物外構側)となるように建て込むことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第12の発明の効果
第12の発明によれば、
前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁Bを架設することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第13の発明の効果
第13の発明によれば、
鉄骨梁Bを架設した鉄骨柱P,P’の被覆ワイヤー用フックに被覆ワイヤーを取り付け、垂直ネットをスライダー部10から被覆ワイヤーに付け替えることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第14の発明の効果
第14の発明によれば、
垂直ネットが取り外されたスライダー部10とスライダー収納部20とを鉄骨柱P,P’から手作業で取り外し、クレーンで吊り下ろすことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第15の発明の効果
第15の発明によれば、
先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)が、請求項1〜9の何れかに記載された先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
以下、本発明に係る、スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100に関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[図1] 図1は、本発明に係る、スライダー部10を表す図面である。(A)図は、スライダー部10(右側タイプ)を表す平面図である。(B)図は、スライダー部10(右側タイプ)を表す正面図である。
[図2] 図2は、本発明に係る、スライダー部10を表す図面である。(A)図は、スライダー部10(左側タイプ)を表す正面図である。(B)図は、スライダー部10(左側タイプ)を表す平面図である。
[図3] 図3は、本発明に係る、スライダー収納部20を表す図面である。(A)図は、スライダー収納部20(両側タイプ)を表す平面図である。(B)図は、スライダー収納部20(両側タイプ)を表す正面図である。
[図4] 図4は、本発明に係る、スライダー収納部20を表す図面である。(A)図は、スライダー収納部20(左側タイプ)を表す正面図である。(B)図は、スライダー収納部20(右側タイプ)を表す正面図である。
[図5] 図5は、本発明に係る、取付具30を表す図面である。(A)図は、取付具30を表す平面図である。(B)図は、取付具30を表す正面図である。
[図6] 図6は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置する工程の状態図を表している。本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置する工程は全て地上においてクレーン等の重機を使うことなく手作業にて簡便になされる。取付具30が、鉄骨柱(角柱)Pに、スミ肉溶接等により接合される。スライダー部10の内管11の一部を、外管21に伸縮可能に収納させる。スライダー収納部20の外管21に接合されてなる垂直板22を、取付具30の垂直板収納凹部31の中に挿入させて収納する。なお、図7の中に示されたxyz座標系は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合(横たわった状態である)において、x方向、y方向は、水平方向であり、z方向は垂直(反重力)方向である。鉄骨柱(角柱)が建て込んだ状態では、y方向が垂直方向になり、z方向が水平方向になる(すなわち、紙面視、上方向がy方向になる。)。
[図7] 図7は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置した後に、先行設置手段に垂直ネットを取付ける工程の状態図を表している。本発明に係る、先行設置手段に垂直ネットを取付ける工程は全て地上においてクレーン等の重機を使うことなく手作業にて簡便になされる。垂直ネットに取付けられた紐をスライダー部のネット取付具12を括り付けてることにより、先行設置手段に垂直ネットを取付ける。これにより、鉄骨柱(角柱)Pに、スミ肉溶接等により接合される。スライダー部10の内管11の一部を、外管21に伸縮可能に収納させる。スライダー収納部20の外管21に接合されてなる垂直板22を、取付具30の垂直板収納凹部31の中に挿入させて収納させる。 鉄骨柱(角柱)を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置する先行設置手段を提供すること(すなわち、本発明の第1課題)を達成することができた。なお、図7の中に示されたxyz座標系は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合(横たわった状態である)において、x方向、y方向は、水平方向であり、z方向は垂直(反重力)方向である。鉄骨柱(角柱)が建て込んだ状態では、y方向が垂直方向になり、z方向が水平方向になる(すなわち、紙面視、上方向がy方向になる。)。
[図8] 図8は、建て込んだ鉄骨柱(角柱)に取付ける垂直ネットの必要な範囲の考え方を示す図である。(A)図は、建て込んだ鉄骨柱(角柱)P’、Pの位置関係、及び、垂直ネットの必要な範囲を表す平面図である。建て込んだ鉄骨柱(角柱)P、P’は、それぞれ、標準タイプ(コーナータイプでない)鉄骨柱(角柱)、コーナータイプの(コーナーの位置にある)鉄骨柱(角柱)である。(B)図は、建て込んだ鉄骨柱(角柱)P’、Pの位置関係、及び、垂直ネットの必要な範囲を表す正面図である。垂直ネットの必要な範囲は、鉄骨柱(角柱)P(標準タイプ)は、幅W(cm)の範囲であり、鉄骨柱(角柱)P’(コーナータイプ)は、幅W’(cm)の範囲であり、隙間ΔW(cm)の範囲は、垂直ネットを必要としない。この理由は、鉄骨建方作業において、外周部の鉄骨梁を取り付ける際には垂直ネットが設置されていないため、ボルトや工具等が落下すると、建設敷地内のみならず、外部に落下することがあり、工事関係者だけでなく、歩行者や通行車両等の第三者にとっても危険であったことから分るように、外周部の鉄骨梁を取り付ける際に、ボルトや工具等が落下するのであり、隙間ΔW(cm)の範囲は、ボルトや工具等が落下するおそれがなく、垂直ネットを必要としない。発明者は、隙間ΔW(cm)の範囲は、ボルトや工具等が落下するおそれがなく、垂直ネットを必要としないことに初めて気が付き、鉄骨柱を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱が地上にある場合において、鉄骨柱を建て込む前に地上において、垂直ネットをクレーン等の重機を使用することなく全て手作業で設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨梁を取付ける前に設置する垂直ネット先行設置手段を提供するという本発明を想到した。
[図9] 図9は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図4)の技術内容を開示している。鉄骨柱の頂部に、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り付ける工程(第1の工程)を開示している。
[図10] 図10は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図5)の技術内容を開示している。垂直ネットが固定された棒部材の両端それぞれを、隣接する前記鉄骨柱の前記固定部に取り付ける工程(第2の工程)を開示している。従来技術では、垂直ネットが鉄骨柱の間は、隙間ΔW(Cm)もなく完全に貼られているのに対して、本発明では、垂直ネットが鉄骨柱の間は、隙間ΔW(cm)を許容している。外周部の鉄骨梁を取り付ける作業は鉄骨柱の廻りに限定されるので、隙間ΔW(cm)の範囲ではボルトや工具等が落下するおそれがないからである。
[図11] 図11は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図6)の技術内容を開示している。図11で開示している鉄骨柱建込み工程は、改良を必要としない工程(図11を参照)である。
[図12] 図12は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図7)の技術内容を開示している。「鉄骨柱の頂部に、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り付ける工程(第1の工程)」を採用すると、鉄骨柱の頂部に、垂直ネット設置治具を溶接等で取り付ける必要があり、かつ、鉄骨柱P上に上節柱となる別の鉄骨柱を接合するためには、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り除く工程が必要となるが、当該、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り除く工程は、クレーン等の重機を必要とし、鉄骨柱の頂部に、溶接等で取付けられた垂直ネット設置治具を取り除くことは煩雑であり、地上でかつ手作業にて安全かつ簡便に行うことはできないという従来技術の欠点を有していた。
[図13] 図13は、請求項2に記載された発明を説明する図面である。図13の左図は、図4(A)図の、スライダー収納部20(左側タイプ)を表す正面図である。図13の右図は、図2(A)図の、スライダー部10(左側タイプ)を表す正面図である。 図13は、左側のスライダー収納部20へ右側のスライダー部10を挿入しようとする状態を表している。内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が距離2ΔL(cm)に貫通されてなる。内管11の外管21に対する位置が調節可能になるように、距離ΔL(cm)毎離れた内管11の2つのストッパー穴h2(図13では、イとロ)と距離2ΔL(cm)離れた外管21の2つのストッパー穴h2の中心が合わされ、リベットピンlpを挿入して一対の穴の位置が固定される。すなわち、内管11の管端がストッパー穴h2(ロ)の中心から距離L0(cm)の位置に動かないように固定される。
[図14] 図14は、内管11が外管21に対して伸び切った状態を表す図である。内管11が外管21に対して伸び切った状態にあっても、ネットの荷重Q(kg重)によるモーメントを支えるために、(1)2つのストッパー穴h2の離隔距離を2ΔL(cm)とし、伸縮調節穴h1の離隔距離ΔL(cm)より大きくしてある。(2)内管11の2つのストッパー穴h2が、外管21の2つのストッパー穴h2の位置が一致するように外管21の中に納まるようにしてある。内管11の2つのストッパー穴h2と外管21の2つのストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなる。

以下、本発明に係る、スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100について、図面を参照しながら説明する。
11111**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
内管11からなるスライダー部10と、スライダー部10の内管11の一部を伸縮可能に収納する外管21からなるスライダー収納部20と、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための取付具30との組み合せにおいて、垂直板22がスライダー収納部20の外管21に接合されてなると共に、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有することを特徴とするスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
内管11からなるスライダー部10と、スライダー部10の内管11の一部を伸縮可能に収納する外管21からなるスライダー収納部20と、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための取付具30との組み合せにおいて、垂直板22がスライダー収納部20の外管21に接合されてなると共に、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
22222**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が離隔距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が離隔距離2ΔL(cm)に貫通されてなることを特徴とする請求項1に記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が離隔距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が離隔距離2ΔL(cm)に貫通されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
33333**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
スライダー収納部20が、スライダー部10の一部を伸縮可能に収納する外管21と当該外管21に接合されてなる垂直板22からなると共に、当該外管21と垂直板22とが溶接等により接合されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
スライダー収納部20が、スライダー部10の一部を伸縮可能に収納する外管21と当該外管21に接合されてなる垂直板22からなると共に、当該外管21と垂直板22とが溶接等により接合されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
44444**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
取付具30が、高さH(cm)の角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303からなると共に、
垂直板22が収納される垂直板収納凹部31が、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303と、取付具30が角柱Pに取付けられた場合の角柱Pの面とで構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
取付具30が、高さH(cm)の角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303からなると共に、
垂直板22が収納される垂直板収納凹部31が、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303と、取付具30が角柱Pに取付けられた場合の角柱Pの面とで構成されることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
55555**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が伸び切った場合に、内管11に2つのストッパー穴h2、外管21に2つのストッパー穴h2が、貫通されてなると共に、2つのストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
内管11と外管21が角パイプであって、内管11が伸び切った場合に、内管11に2つのストッパー穴h2、外管21に2つのストッパー穴h2が、貫通されてなると共に、2つのストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
66666**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
伸縮調節穴h1又は/及びストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
伸縮調節穴h1又は/及びストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
77777**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
垂直板22が垂直板収納凹部31に収納された場合、垂直板22が垂直板収納凹部31を貫通してなるとともに、垂直板22の下端のスナップピン穴h3にスナップピンp3を挿入してなることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
垂直板22が垂直板収納凹部31に収納された場合、垂直板22が垂直板収納凹部31を貫通してなるとともに、垂直板22の下端のスナップピン穴h3にスナップピンp3を挿入してなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
88888**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
スライダー収納部20が、スライダー部10を左側、又は、右側、又は、左右両側に取付けてなることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100が開示されている。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
スライダー収納部20が、スライダー部10を左側、又は、右側、又は、左右両側に取付けてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
99999**************************************************
上記のスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100において、
請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せに、垂直ネットを加えた組合せが開示されている。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せに、垂直ネットを加えた組合せという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
101010*************************************************
上記の垂直ネット先行設置方法において、
鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)P,P’が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。)を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置することを特徴とする垂直ネット先行設置方法が開示されている。
○第10の発明の効果
第10の発明によれば、
鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)P,P’が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。)を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
111111*************************************************
上記の垂直ネット先行設置方法において、
先行設置手段を使用して地上において垂直ネットを設置した鉄骨柱(角柱)P,P’を、地上において鉄骨柱P,P’に取付けた取付部30が外側(建物外構側)となるように建て込むことを特徴とする請求項10に記載された垂直ネット先行設置方法が開示されている。
○第11の発明の効果
第11の発明によれば、
先行設置手段を使用して地上において垂直ネットを設置した鉄骨柱(角柱)P,P’を、地上において鉄骨柱P,P’に取付けた取付部30が外側(建物外構側)となるように建て込むことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
121212*************************************************
上記の垂直ネット先行設置方法において、
前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁Bを架設することを特徴とする請求項11に記載された垂直ネット先行設置方法が開示されている。
○第12の発明の効果
第12の発明によれば、
前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁Bを架設することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
131313*************************************************
上記の垂直ネット先行設置方法において、
鉄骨梁Bを架設した鉄骨柱P,P’の被覆ワイヤー用フックに被覆ワイヤーを取り付け、垂直ネットをスライダー部10から被覆ワイヤーに付け替えることを特徴とする請求項12に記載された垂直ネット先行設置方法が開示されている。
○第13の発明の効果
第13の発明によれば、
鉄骨梁Bを架設した鉄骨柱P,P’の被覆ワイヤー用フックに被覆ワイヤーを取り付け、垂直ネットをスライダー部10から被覆ワイヤーに付け替えることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
141414*************************************************
上記の垂直ネット先行設置方法において、
垂直ネットが取り外されたスライダー部10とスライダー収納部20とを鉄骨柱P,P’から手作業で取り外し、クレーンで吊り下ろすことを特徴とする請求項13に記載された垂直ネット先行設置方法が開示されている。
○第14の発明の効果
第14の発明によれば、
垂直ネットが取り外されたスライダー部10とスライダー収納部20とを鉄骨柱P,P’から手作業で取り外し、クレーンで吊り下ろすことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
151515*************************************************
上記の垂直ネット先行設置方法において、
前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁Bを架設することを特徴とする請求項10〜14の何れかに記載された垂直ネット先行設置方法が開示されている。
○第15の発明の効果
第15の発明によれば、
先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)が、請求項1〜9の何れかに記載された先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
図1は、本発明に係る、スライダー部10を表す図面である。(A)図は、スライダー部10(右側タイプ)を表す平面図である。(B)図は、スライダー部10(右側タイプ)を表す正面図である。 図2は、本発明に係る、スライダー部10を表す図面である。(A)図は、スライダー部10(左側タイプ)を表す正面図である。(B)図は、スライダー部10(左側タイプ)を表す平面図である。 図3は、本発明に係る、スライダー収納部20を表す図面である。(A)図は、スライダー収納部20(両側タイプ)を表す平面図である。(B)図は、スライダー収納部20(両側タイプ)を表す正面図である。 図4は、本発明に係る、スライダー収納部20を表す図面である。(A)図は、スライダー収納部20(左側タイプ)を表す正面図である。(B)図は、スライダー収納部20(右側タイプ)を表す正面図である。 図5は、本発明に係る、取付具30を表す図面である。(A)図は、取付具30を表す平面図である。(B)図は、取付具30を表す正面図である。 図6は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置する工程の状態図を表している。本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置する工程は全て地上においてクレーン等の重機を使うことなく手作業にて簡便になされる。取付具30が、鉄骨柱(角柱)Pに、スミ肉溶接等により接合される。スライダー部10の内管11の一部を、外管21に伸縮可能に収納させる。スライダー収納部20の外管21に接合されてなる垂直板22を、取付具30の垂直板収納凹部31の中に挿入させて収納する。なお、図7の中に示されたxyz座標系は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合(横たわった状態である)において、x方向、y方向は、水平方向であり、z方向は垂直(反重力)方向である。鉄骨柱(角柱)が建て込んだ状態では、y方向が垂直方向になり、z方向が水平方向になる(すなわち、紙面視、上方向がy方向になる。)。 図7は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、本発明に係る、先行設置手段を鉄骨柱(角柱)に設置した後に、先行設置手段に垂直ネットを取付ける工程の状態図を表している。本発明に係る、先行設置手段に垂直ネットを取付ける工程は全て地上においてクレーン等の重機を使うことなく手作業にて簡便になされる。垂直ネットに取付けられた紐をスライダー部のネット取付具12を括り付けることにより、先行設置手段に垂直ネットを取付ける。これにより、鉄骨柱(角柱)Pに、スミ肉溶接等により接合される。スライダー部10の内管11の一部を、外管21に伸縮可能に収納させる。スライダー収納部20の外管21に接合されてなる垂直板22を、取付具30の垂直板収納凹部31の中に挿入させて収納させる。鉄骨柱(角柱)を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置する先行設置手段を提供すること(すなわち、本発明の第1課題)を達成することができた。なお、図7の中に示されたxyz座標系は、鉄骨柱(角柱)が地上にある場合(横たわった状態である)において、x方向、y方向は、水平方向であり、z方向は垂直(反重力)方向である。鉄骨柱(角柱)が建て込んだ状態では、y方向が垂直方向になり、z方向が水平方向になる(すなわち、紙面視、上方向がy方向になる。)。 図8は、建て込んだ鉄骨柱(角柱)に取付ける垂直ネットの必要な範囲の考え方を示す図である。(A)図は、建て込んだ鉄骨柱(角柱)P’、Pの位置関係、及び、垂直ネットの必要な範囲を表す平面図である。建て込んだ鉄骨柱(角柱)P、P’は、それぞれ、標準タイプ(コーナータイプでない)鉄骨柱(角柱)、コーナータイプの(コーナーの位置にある)鉄骨柱(角柱)である。(B)図は、建て込んだ鉄骨柱(角柱)P’、Pの位置関係、及び、垂直ネットの必要な範囲を表す正面図である。垂直ネットの必要な範囲は、鉄骨柱(角柱)P(標準タイプ)は、幅W(cm)の範囲であり、鉄骨柱(角柱)P’(コーナータイプ)は、幅W’(cm)の範囲であり、隙間ΔW(cm)の範囲は、垂直ネットを必要としない。この理由は、鉄骨建方作業において、外周部の鉄骨梁を取り付ける際には垂直ネットが設置されていないため、ボルトや工具等が落下すると、建設敷地内のみならず、外部に落下することがあり、工事関係者だけでなく、歩行者や通行車両等の第三者にとっても危険であったことから分るように、外周部の鉄骨梁を取り付ける際に、ボルトや工具等が落下するのであり、隙間ΔW(cm)の範囲は、ボルトや工具等が落下するおそれがなく、垂直ネットを必要としない。発明者は、隙間ΔW(cm)の範囲は、ボルトや工具等が落下するおそれがなく、垂直ネットを必要としないことに初めて気が付き、鉄骨柱を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱が地上にある場合において、鉄骨柱を建て込む前に地上において、垂直ネットをクレーン等の重機を使用することなく全て手作業で設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨梁を取付ける前に設置する垂直ネット先行設置手段を提供するという本発明を想到した。 図9は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図4)の技術内容を開示している。鉄骨柱の頂部に、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り付ける工程(第1の工程)を開示している。 図10は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図5)の技術内容を開示している。垂直ネットが固定された棒部材の両端それぞれを、隣接する前記鉄骨柱の前記固定部に取り付ける工程(第2の工程)を開示している。従来技術では、垂直ネットが鉄骨柱の間は、隙間ΔW(cm)もなく完全に貼られているのに対して、本発明では、垂直ネットが鉄骨柱の間は、隙間ΔW(cm)を許容している。外周部の鉄骨梁を取り付ける作業は鉄骨柱の廻りに限定されるので、隙間ΔW(cm)の範囲ではボルトや工具等が落下するおそれがないからである。 図11は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図6)の技術内容を開示している。図11で開示している鉄骨柱建込み工程は、改良を必要としない工程(図11を参照)である。 図12は、従来技術([特許文献1]特開2016−211234号公報の図7)の技術内容を開示している。「鉄骨柱の頂部に、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り付ける工程(第1の工程)」を採用すると、鉄骨柱の頂部に、垂直ネット設置治具を溶接等で取り付ける必要があり、かつ、鉄骨柱P上に上節柱となる別の鉄骨柱を接合するためには、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り除く工程が必要となるが、当該、鉄骨柱の頂部に取付けられた、該鉄骨柱の外周から突出する固定部を有する垂直ネット設置治具を取り除く工程は、クレーン等の重機を必要とし、鉄骨柱の頂部に、溶接等で取付けられた垂直ネット設置治具を取り除くことは煩雑であり、地上でかつ手作業にて安全かつ簡便に行うことはできないという従来技術の欠点を有していた。 図13は、請求項2に記載された発明を説明する図面である。図13の左図は、図4(A)図の、スライダー収納部20(左側タイプ)を表す正面図である。図13の右図は、図2(A)図の、スライダー部10(左側タイプ)を表す正面図である。 図13は、左側のスライダー収納部20へ右側のスライダー部10を挿入しようとする状態を表している。内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が距離2ΔL(cm)に貫通されてなる。内管11の外管21に対する位置が調節可能になるように、距離ΔL(cm)毎離れた内管11の2つのストッパー穴h2(図13では、イとロ)と距離2ΔL(cm)離れた外管21の2つのストッパー穴h2の中心が合わされ、リベットピンlpを挿入して一対の穴の位置が固定される。すなわち、内管11の管端がストッパー穴h2(ロ)の中心から距離L0(cm)の位置に動かないように固定される。 図14は、内管11が外管21に対して伸び切った状態を表す図である。内管11が外管21に対して伸び切った状態にあっても、ネットの荷重Q(kg重)によるモーメントを支えるために、(1)2つのストッパー穴h2の離隔距離を2ΔL(cm)とし、伸縮調節穴h1の離隔距離ΔL(cm)より大きくしてある。(2)内管11の2つのストッパー穴h2が、外管21の2つのストッパー穴h2の位置が一致するように外管21の中に納まるようにしてある。内管11の2つのストッパー穴h2と外管21の2つのストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなる。
10……スライダー部
20……スライダー収納部
30……取付具
P……鉄骨柱(角柱)
11……内管
21……外管
22……垂直板
31……垂直板収納凹部
301……角柱接触板
302……側板

303……前面板
h1……伸縮調節穴
lp……リベットピン
h2……ストッパー穴
h3……スナップピン穴
p3……スナップピン
P……標準タイプの鉄骨柱(角柱)
P’……コーナータイプの鉄骨柱(角柱)

ΔL(cm)……距離ΔL(cm)
H(cm)……角柱接触板301、側板302と前面板303の高さ(cm)
W(cm)……鉄骨柱(角柱)P(標準タイプ)が必要とする垂直ネットの範囲の幅(cm)
W’(cm)……鉄骨柱(角柱)P’(コーナータイプ)が必要とする垂直ネットの範囲の幅(cm)
ΔW(cm)……鉄骨柱(角柱)P、P’(標準タイプ、コーナータイプ)が必要としない垂直ネットの範囲の幅(cm)、すなわち、垂直ネットの隙間(cm)



Claims (15)

  1. 内管11からなるスライダー部10と、スライダー部10の内管11の一部を伸縮可能に収納する外管21からなるスライダー収納部20と、スライダー部10とスライダー収納部20を角柱Pに取付けるための取付具30との組み合せにおいて、垂直板22がスライダー収納部20の外管21に接合されてなると共に、垂直板22が収納される垂直板収納凹部31を有することを特徴とするスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  2. 内管11と外管21が角パイプであって、内管11が外管21に対して距離ΔL(cm)毎に伸縮可能なように、内管11には、2又は3以上の伸縮調節穴h1が離隔距離ΔL(cm)毎に貫通されてなり、外管21には、2つのストッパー穴h2が離隔距離2ΔL(cm)に貫通されてなることを特徴とする請求項1に記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  3. スライダー収納部20が、スライダー部10の一部を伸縮可能に収納する外管21と当該外管21に接合されてなる垂直板22からなると共に、当該外管21と垂直板22とが溶接等により接合されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  4. 取付具30が、高さH(cm)の角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303からなると共に、
    垂直板22が収納される垂直板収納凹部31が、角柱接触板301、角柱接触板301と直交する側板302と角柱接触板301と平行な前面板303と、取付具30が角柱Pに取付けられた場合の角柱Pの面とで構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  5. 内管11と外管21が角パイプであって、内管11が伸び切った場合に、内管11に2つのストッパー穴h2、外管21に2つのストッパー穴h2が、貫通されてなると共に、2つのストッパー穴h2の離隔距離が2ΔL(cm)であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  6. 伸縮調節穴h1又は/及びストッパー穴h2に、リベットピンlpを挿入して内管11と外管21が伸縮制限されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  7. 垂直板22が垂直板収納凹部31に収納された場合、垂直板22が垂直板収納凹部31を貫通してなるとともに、垂直板22の下端のスナップピン穴h3にスナップピンp3を挿入してなることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  8. スライダー収納部20が、スライダー部10を左側、又は、右側、又は、左右両側に取付けてなることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せに、垂直ネットを加えた組合せを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたスライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。
  10. 鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前であって、かつ、鉄骨柱(角柱)P,P’が地上にある場合において、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に地上において、クレーン等の重機を使用することなく全て手作業で先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100。)を使用して垂直ネットを設置することによって、安全かつ簡便に、鉄骨柱(角柱)P,P’を建て込む前に垂直ネットを鉄骨柱(角柱)に設置することを特徴とする垂直ネット先行設置方法。
  11. 先行設置手段を使用して地上において垂直ネットを設置した鉄骨柱(角柱)P,P’を、地上において鉄骨柱P,P’に取付けた取付部30が外側(建物外構側)となるように建て込むことを特徴とする請求項10に記載された垂直ネット先行設置方法。
  12. 前記垂直ネットの内部で、鉄骨梁Bを架設することを特徴とする請求項11に記載された垂直ネット先行設置方法。
  13. 鉄骨梁Bを架設した鉄骨柱P,P’の被覆ワイヤー用フックに被覆ワイヤーを取り付け、垂直ネットをスライダー部10から被覆ワイヤーに付け替えることを特徴とする請求項12に記載された垂直ネット先行設置方法。
  14. 垂直ネットが取り外されたスライダー部10とスライダー収納部20とを鉄骨柱P,P’から手作業で取り外し、クレーンで吊り下ろすことを特徴とする請求項13に記載された垂直ネット先行設置方法。
  15. 先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)が、請求項1〜9の何れかに記載された先行設置手段(スライダー部10とスライダー収納部20と取付具30との組み合せ100)であることを特徴とする請求項10〜14の何れかに記載された垂直ネット先行設置方法。





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