JP2020173891A - 双極板、電池セル、セルスタック、およびレドックスフロー電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】流通溝に流れる電解液を電極に導くことができる双極板を提供する。【解決手段】レドックスフロー電池の電池セルに用いられ、電解液の供給縁と排出縁とを備える双極板であって、前記供給縁と前記排出縁とに繋がる流通溝と、前記流通溝の全長の一部に嵌め込まれた多孔質の電極片と、を備える双極板。【選択図】図4
Description
本開示は、双極板、電池セル、セルスタック、およびレドックスフロー電池に関する。
例えば特許文献1,2には、セルフレーム、正極電極、隔膜、負極電極、およびセルフレームを複数積層し、その積層体を給排板で挟み込んだセルスタック、およびそのセルスタックを用いたレドックスフロー電池が記載されている。セルフレームは、電極に対向される双極板と、この双極板の外周に配置される枠体とを備える。この構成では、隣接する各セルフレームの双極板の間に一つの電池セルが形成される。電池セルに供給された電解液は、電極において電池反応に寄与する。電池反応後の電解液は、電池セルから排出される。
特許文献1,2には、双極板における正極電極に対向する表面と、負極電極に対向する表面とに複数の主溝部(流通溝)を備える構成が開示されている。これらの流通溝は、電解液の供給縁から排出縁に向って延びている。流通溝は、電池セル内の正極電極と負極電極に十分に電解液を行き渡らせる機能を有する。
レドックスフロー電池の更なる性能の向上が望まれている。電池セルに備わる双極板に流通溝が設けられた構成では、電池セル内における電解液の流れが円滑になる。即ち電解液の流通性が向上する。従って、電池セル内における電解液の圧力損失が低減され易く、電解液を循環させるための電力消費量が低減される。しかし、流通溝における電解液の流れが円滑であると、電解液が十分に電池反応に寄与することなく電池セルから排出される可能性がある。
そこで、本開示は、流通溝に流れる電解液を電極に導くことができる双極板を提供することを目的の一つとする。また、本開示は、レドックスフロー電池の電池性能を向上できる電池セル、及びセルスタックを提供することを目的の一つとする。更に、本開示は、電池性能に優れるレドックスフロー電池を提供することを目的の一つとする。
本開示の双極板は、
レドックスフロー電池の電池セルに用いられ、電解液の供給縁と排出縁とを備える双極板であって、
前記供給縁と前記排出縁とに繋がる流通溝と、
前記流通溝の全長の一部に嵌め込まれた多孔質の電極片と、を備える。
レドックスフロー電池の電池セルに用いられ、電解液の供給縁と排出縁とを備える双極板であって、
前記供給縁と前記排出縁とに繋がる流通溝と、
前記流通溝の全長の一部に嵌め込まれた多孔質の電極片と、を備える。
本開示の電池セルは、
本開示の双極板と、
前記双極板に対向される電極と、を備える。
本開示の双極板と、
前記双極板に対向される電極と、を備える。
本開示のセルスタックは、
本開示の電池セルを備える。
本開示の電池セルを備える。
本開示のレドックスフロー電池は、
本開示の電池セル、又は本開示のセルスタックを備える。
本開示の電池セル、又は本開示のセルスタックを備える。
本開示の双極板は、流通溝に流れる電解液を電極に導くことができる。
本開示の電池セル、及びセルスタックは、優れた電池性能を有するレドックスフロー電池を構築できる。
本開示のレドックスフロー電池は、優れた電池性能を備える。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
<1>実施形態に係る双極板は、
レドックスフロー電池の電池セルに用いられ、電解液の供給縁と排出縁とを備える双極板であって、
前記供給縁と前記排出縁とに繋がる流通溝と、
前記流通溝の全長の一部に嵌め込まれた多孔質の電極片と、を備える。
レドックスフロー電池の電池セルに用いられ、電解液の供給縁と排出縁とを備える双極板であって、
前記供給縁と前記排出縁とに繋がる流通溝と、
前記流通溝の全長の一部に嵌め込まれた多孔質の電極片と、を備える。
上記双極板は、流通溝を流れる電解液を電極に導くことができる。流通溝に嵌め込まれた電極片が、流通溝における電解液の流れを妨げ、電極側に拡散させるからである。その結果、電池セルにおける電池反応に寄与する電解液の量が増加する。従って、本開示の双極板を用いて構築された電池セルは、充放電効率に優れる。
また、流通溝に配置される電極片においても電池反応が生じる。そのため、上記双極板を備える電池セルにおける電池反応量が増加するので、電池セルの充放電効率が向上する。
<2>実施形態に係る双極板の一形態として、
前記電極片が、前記流通溝の全長における前記排出縁寄りに配置される形態が挙げられる。
前記電極片が、前記流通溝の全長における前記排出縁寄りに配置される形態が挙げられる。
流通溝の排出縁寄りの位置に電極片が嵌め込まれることで、流通溝の排出縁寄りの位置で電解液の流れを止めることができる。その結果、流通溝の排出縁寄りの位置で電解液を電極側に拡散させることができる。従って、上記<2>の構成を備える双極板を用いた電池セルでは、電解液の充放電効率が高まる。
<3>実施形態に係る双極板の一形態として、
前記流通溝に前記電極片が複数配置され、
前記各電極片が、互いに離隔している形態が挙げられる。
前記流通溝に前記電極片が複数配置され、
前記各電極片が、互いに離隔している形態が挙げられる。
上記双極板が用いられた電池セルでは、流通溝における電極片が配置される複数の箇所で、電解液が電極に向って拡散する。その結果、電池セルにおける電極の全面に電解液が拡散し易くなる。
<4>実施形態に係る双極板の一形態として、
前記電極片が、前記流通溝の深さ方向における底部寄りに配置される形態が挙げられる。
前記電極片が、前記流通溝の深さ方向における底部寄りに配置される形態が挙げられる。
流通溝の底部寄りに電極片が配置されていれば、流通溝の底部側を流れる電解液が、流通溝の開口部側(即ち電極側)に拡散され易い。
<5>実施形態に係る双極板の一形態として、
前記電極片が、前記流通溝の深さ方向における全体に配置される形態が挙げられる。
前記電極片が、前記流通溝の深さ方向における全体に配置される形態が挙げられる。
上記構成によれば、電極片の位置において電解液の流れがせき止められ、流通溝から電極に向って電解液が拡散し易い。
<6>実施形態に係る双極板の一形態として、
前記電極片の嵩密度が0.02g/cm3以上3.0g/cm3以下である形態が挙げられる。
前記電極片の嵩密度が0.02g/cm3以上3.0g/cm3以下である形態が挙げられる。
上記構成によれば、電極片の位置において電解液の流れがせき止められ、流通溝から電極に向って電解液が拡散し易い。また、所定の嵩密度を有する電極片によれば、電極片における電池反応が促進され易い。
<7>実施形態に係る双極板の一形態として、
前記供給縁に沿って設けられる第一整流溝と、
前記排出縁に沿って設けられる第二整流溝と、を備え、
前記流通溝が、前記第一整流溝と前記第二整流溝とに連通する形態が挙げられる。
前記供給縁に沿って設けられる第一整流溝と、
前記排出縁に沿って設けられる第二整流溝と、を備え、
前記流通溝が、前記第一整流溝と前記第二整流溝とに連通する形態が挙げられる。
双極板に第一整流溝が設けられることで、供給縁から双極板に導入された電解液が、双極板の幅方向(流通溝に交差する方向)に拡散し易くなる。従って、双極板に設けられる全ての流通溝に速やかに電解液が導入される。また、双極板に第二整流溝が設けられることで、電池反応後の電解液が双極板から回収され易くなる。
<8>上記<1>の双極板の一形態として、
前記供給縁に沿って設けられる第一整流溝と、
前記排出縁に沿って設けられる第二整流溝と、を備え、
前記流通溝が、前記第一整流溝と前記第二整流溝とに連通し、
前記電極片が、前記流通溝の全長における前記排出縁寄りに配置される形態が挙げられる。
前記供給縁に沿って設けられる第一整流溝と、
前記排出縁に沿って設けられる第二整流溝と、を備え、
前記流通溝が、前記第一整流溝と前記第二整流溝とに連通し、
前記電極片が、前記流通溝の全長における前記排出縁寄りに配置される形態が挙げられる。
上記<8>の構成は、上記<1>、<2>、及び<7>の構成と同様の効果を有する。
<9>実施形態に係る電池セルは、
上記<1>から<8>のいずれかの双極板と、
前記双極板に対向される電極と、を備える。
上記<1>から<8>のいずれかの双極板と、
前記双極板に対向される電極と、を備える。
実施形態に係る電池セルは、電池反応に寄与する電解液の量を増加できる実施形態の双極板を備える。そのため、実施形態に係る電池セルは、優れた電池性能を備える。
<10>実施形態に係る電池セルの一形態として、
前記電極が前記流通溝の内部に突出する凸部を備え、
前記凸部が前記電極片を構成する形態が挙げられる。
前記電極が前記流通溝の内部に突出する凸部を備え、
前記凸部が前記電極片を構成する形態が挙げられる。
上記構成を備える電池セルは生産性に優れる。双極板に電極が配置されたときに、電極の凸部が流通溝に嵌り込む。流通溝に嵌り込んだ凸部は電極片として機能する。つまり、上記構成では、双極板への電極の配置と、流通溝への電極片の配置とが同時に行われるため、電池セルの生産性が向上する。
<11>実施形態に係るセルスタックは、
実施形態に係る電池セルを備える。
実施形態に係る電池セルを備える。
上記セルスタックは、実施形態の電池セルを備えため、従来よりも優れた電池性能を有する。
<12>実施形態に係るレドックスフロー電池は、
実施形態に係る電池セル、又は実施形態に係るセルスタックを備える。
実施形態に係る電池セル、又は実施形態に係るセルスタックを備える。
実施形態に係るレドックスフロー電池は、実施形態の電池セル、又は実施形態のセルスタックを備えるため、優れた電池性能を有する。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の双極板、電池セル、セルスタック、及びレドックスフロー電池(RF電池)の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
以下、本開示の双極板、電池セル、セルスタック、及びレドックスフロー電池(RF電池)の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
<実施形態1>
図1,2に示される本例のレドックスフロー電池1(以下、RF電池1)は、実施形態に係る双極板31(図2)を備える。実施形態に係る双極板31の特徴の一つとして、図4から図7に示されるように、電解液の供給縁31aと排出縁31bとに繋がる流通溝4が形成されている点、その流通溝4に電極片5が嵌め込まれている点などが挙げられる。本例では、初めに図1から図3を参照してRF電池1の概要を説明する。その後、主に図4から図7を参照して実施形態に係る双極板31を詳しく説明する。
図1,2に示される本例のレドックスフロー電池1(以下、RF電池1)は、実施形態に係る双極板31(図2)を備える。実施形態に係る双極板31の特徴の一つとして、図4から図7に示されるように、電解液の供給縁31aと排出縁31bとに繋がる流通溝4が形成されている点、その流通溝4に電極片5が嵌め込まれている点などが挙げられる。本例では、初めに図1から図3を参照してRF電池1の概要を説明する。その後、主に図4から図7を参照して実施形態に係る双極板31を詳しく説明する。
≪RF電池≫
RF電池1は、電解液循環型の蓄電池の一つである。このRF電池1の動作原理を図1に示す。図1に示されるRF電池1は、正極電解液及び負極電解液としてバナジウム電解液を使用したバナジウム系RF電池である。バナジウム電解液は、硫酸溶液に、活物質としてバナジウムイオンが含まれた電解液である。電池セル10内の実線矢印は充電反応を示しており、破線矢印は放電反応を示している。RF電池1は、交流/直流変換器などの電力変換器100Cを介して電力系統100に接続されて利用される。RF電池1は、例えば、負荷平準化用途、瞬低補償や非常用電源などの用途、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギー発電の出力平滑化用途に利用される。ここで、電解液はバナジウム系電解液に限定されるわけではない。例えば、RF電池1に使用される電解液は、鉄−クロム系電解液、チタン−マンガン系電解液などであっても良い。
RF電池1は、電解液循環型の蓄電池の一つである。このRF電池1の動作原理を図1に示す。図1に示されるRF電池1は、正極電解液及び負極電解液としてバナジウム電解液を使用したバナジウム系RF電池である。バナジウム電解液は、硫酸溶液に、活物質としてバナジウムイオンが含まれた電解液である。電池セル10内の実線矢印は充電反応を示しており、破線矢印は放電反応を示している。RF電池1は、交流/直流変換器などの電力変換器100Cを介して電力系統100に接続されて利用される。RF電池1は、例えば、負荷平準化用途、瞬低補償や非常用電源などの用途、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギー発電の出力平滑化用途に利用される。ここで、電解液はバナジウム系電解液に限定されるわけではない。例えば、RF電池1に使用される電解液は、鉄−クロム系電解液、チタン−マンガン系電解液などであっても良い。
RF電池1は、充放電を行う電池セル10と、電池セル10に正極電解液を循環させる正極循環機構10Pと、電池セル10に負極電解液を循環させる負極循環機構10Nとを備える。
電池セル10は、正極電極14と負極電極15と隔膜11とを備える。隔膜11は、正極電極14と負極電極15との間に介在される。正極電極14及び負極電極15は、カーボンフェルト、カーボンクロス、又はカーボンペーパーなどの炭素を含む多孔質体によって構成される。多孔質体の電極14,15は、その内部に多数の空隙を有している。そのため、電極14,15内に電解液が流通される。隔膜11は、例えば、水素イオンを透過するイオン交換膜などによって構成される。
正極循環機構10P(負極循環機構10N)は、正極タンク16(負極タンク17)から電池セル10へ正極電解液(負極電解液)を送る往路配管16A(17A)と、電池セル10からタンク16(17)へ電解液を戻す復路配管16B(17B)と有する。往路配管16A(17A)には、タンク16(17)に貯留される正極電解液(負極電解液)を圧送するポンプ18(19)が設けられている。このポンプ18(19)により正極電解液(負極電解液)が電池セル10に循環される。
≪セルスタック≫
電池セル10は通常、図2に示すような、複数の電池セル10を積層してなるセルスタック2と呼ばれる形態で利用される。セルスタック2は、図3に示すように、複数のサブスタック20を積層し、その積層体を2枚のエンドプレート22で挟み込むことで構成されている。両エンドプレート22で挟まれる積層体は、締付機構23によって締め付けられている。サブスタック20は、セルフレーム3、正極電極14、隔膜11、及び負極電極15を複数積層した積層体に給排板21(図2では図示略)を配置した構造を備える。給排板21には、各循環機構10P,10N(図1、図2参照)の往路配管16A,17A及び復路配管16B,17Bが接続される。
電池セル10は通常、図2に示すような、複数の電池セル10を積層してなるセルスタック2と呼ばれる形態で利用される。セルスタック2は、図3に示すように、複数のサブスタック20を積層し、その積層体を2枚のエンドプレート22で挟み込むことで構成されている。両エンドプレート22で挟まれる積層体は、締付機構23によって締め付けられている。サブスタック20は、セルフレーム3、正極電極14、隔膜11、及び負極電極15を複数積層した積層体に給排板21(図2では図示略)を配置した構造を備える。給排板21には、各循環機構10P,10N(図1、図2参照)の往路配管16A,17A及び復路配管16B,17Bが接続される。
≪セルフレーム≫
セルフレーム3は、図3の上段に示すように、双極板31と、双極板31の外周に設けられる枠体32とを有する。双極板31は、例えばプラスチックカーボンなどの導電材料によって構成されている。一方、枠体32は、例えばポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂などのプラスチックによって構成されている。セルフレーム3は、双極板31の周囲に枠体32を射出成型することで作製できる。別個に作製された双極板31と枠体32とが組み合わされることでセルフレーム3が作製されていても良い。
セルフレーム3は、図3の上段に示すように、双極板31と、双極板31の外周に設けられる枠体32とを有する。双極板31は、例えばプラスチックカーボンなどの導電材料によって構成されている。一方、枠体32は、例えばポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂などのプラスチックによって構成されている。セルフレーム3は、双極板31の周囲に枠体32を射出成型することで作製できる。別個に作製された双極板31と枠体32とが組み合わされることでセルフレーム3が作製されていても良い。
枠体32の内側には、双極板31と枠体32により凹部32oが形成される。凹部32oは、双極板31の両側にそれぞれ形成される。一方の凹部32oには正極電極14が収納され、他方の凹部32oには負極電極15が収納される。各電極14、15は、電池セル10が組み立てられたとき、枠体32の各凹部32o内に厚さ方向に圧縮された状態で収納される。隣接する一方のセルフレーム3の枠体32と、他方のセルフレーム3の枠体32との間には、電解液の漏洩を抑制するOリングや平パッキンなどの環状のシール部材37が配置されている。このようなセルフレーム3が複数積層されることで構成されるセルスタック2(サブスタック20)では、隣接する一方のセルフレーム3の双極板31と、他方のセルフレーム3の双極板31との間に1つの電池セル10が形成される。
次に、セルフレーム3の詳細な構成を図4から図7に基づいて説明する。図4は、セルフレーム3における正極電極14(図3)が配置される側の正面図である。図4では、流通溝4及び電極片5の形状を分かり易くするために、流通溝4以外の双極板31の表面31s及び電極片5が大きさの異なるクロスハッチングで示されている。ここで、セルフレーム3における正極電極14側の構成と負極電極15側の構成は同じである。従って、セルフレーム3における負極電極15側の構成は図示を省略する。
[枠体]
枠体32は、円環形状であっても良いし、多角枠形状であっても良い。本例の枠体32は、紙面左右方向に長くなった矩形状である。枠体32は、その厚み方向に貫通する給液マニホールド33,34、及び排液マニホールド35,36を有する。給液マニホールド33(34)は、正極電解液(負極電解液)をセルフレーム3に供給する孔であり、枠体32の下片に設けられる。一方、排液マニホールド35(36)は、正極電解液(負極電解液)をセルフレーム3から排出する孔であり、枠体32の上片に設けられる。従って、セルフレーム3における全体的な電解液の流れる方向(以下、流通方向)は、図4中に太線矢印で示されるように紙面上方向となる。
枠体32は、円環形状であっても良いし、多角枠形状であっても良い。本例の枠体32は、紙面左右方向に長くなった矩形状である。枠体32は、その厚み方向に貫通する給液マニホールド33,34、及び排液マニホールド35,36を有する。給液マニホールド33(34)は、正極電解液(負極電解液)をセルフレーム3に供給する孔であり、枠体32の下片に設けられる。一方、排液マニホールド35(36)は、正極電解液(負極電解液)をセルフレーム3から排出する孔であり、枠体32の上片に設けられる。従って、セルフレーム3における全体的な電解液の流れる方向(以下、流通方向)は、図4中に太線矢印で示されるように紙面上方向となる。
正極電解液は、給液マニホールド33から給液スリット33sを介して、双極板31の一面側(図4に図示される表面31s)に供給される。給液スリット33sは、枠体32の表面31sに形成される溝である。一方、双極板31から排液マニホールド35への排液は、排液スリット35sを介して行われる。排液スリット35sは、枠体32の表面31sに形成される溝である。
負極電解液は、給液マニホールド34から給液スリット34s(図3)を介して、双極板31の他面側(表面31sの裏面)に供給される。一方、双極板31から排液マニホールド36への排液は、排液スリット36sを介して行われる。
[双極板]
図4に示される双極板31は、電極14,15(図3)に対向する表面31sに設けられる第一整流溝31A、第二整流溝31B、及び複数の流通溝4を備える。既に述べたように、セルフレーム3における正極電極14側の構成と負極電極15側の構成は同じである。以降の説明において、『正極』を『負極』に読み替えることで、セルフレーム3における負極電極15側の構成の説明になる。
図4に示される双極板31は、電極14,15(図3)に対向する表面31sに設けられる第一整流溝31A、第二整流溝31B、及び複数の流通溝4を備える。既に述べたように、セルフレーム3における正極電極14側の構成と負極電極15側の構成は同じである。以降の説明において、『正極』を『負極』に読み替えることで、セルフレーム3における負極電極15側の構成の説明になる。
[[整流溝]]
第一整流溝31Aは、双極板31への電解液の供給縁31a(双極板31の下側の縁部)に沿って設けられる横溝である。供給縁31aは、双極板31の外周縁部のうち、給液スリット33sに繋がる部分である。一方、第二整流溝31Bは、双極板31における枠体32への電解液の排出縁31b(双極板31の上側の縁部)に沿って設けられる横溝である。排出縁31bは、双極板31の外周縁部のうち、排液スリット35sに繋がる部分である。第一整流溝31Aと第二整流溝31Bは、枠体32に設けられていても良い。整流溝31A,31Bは無くても構わない。
第一整流溝31Aは、双極板31への電解液の供給縁31a(双極板31の下側の縁部)に沿って設けられる横溝である。供給縁31aは、双極板31の外周縁部のうち、給液スリット33sに繋がる部分である。一方、第二整流溝31Bは、双極板31における枠体32への電解液の排出縁31b(双極板31の上側の縁部)に沿って設けられる横溝である。排出縁31bは、双極板31の外周縁部のうち、排液スリット35sに繋がる部分である。第一整流溝31Aと第二整流溝31Bは、枠体32に設けられていても良い。整流溝31A,31Bは無くても構わない。
[[流通溝]]
流通溝4は、双極板31の一面側の全面に正極電解液を拡散させ、双極板31の一面側に配置される正極電極14に電解液を導入する役割を果たす。本例の流通溝4は、セルフレーム3の全体的な流通方向に沿って、供給縁31a側から排出縁31b側に向って延びる縦溝である。本例とは異なり、流通溝4は、当該流通方向に対して傾斜していても良い。その他、流通溝4は、屈曲していても構わない。
流通溝4は、双極板31の一面側の全面に正極電解液を拡散させ、双極板31の一面側に配置される正極電極14に電解液を導入する役割を果たす。本例の流通溝4は、セルフレーム3の全体的な流通方向に沿って、供給縁31a側から排出縁31b側に向って延びる縦溝である。本例とは異なり、流通溝4は、当該流通方向に対して傾斜していても良い。その他、流通溝4は、屈曲していても構わない。
流通溝4は、第一整流溝31Aと第二整流溝31Bとに連通している。即ち、流通溝4は、電解液の供給縁31aと排出縁31bとに繋がっている。整流溝31A,31Bが枠体32に設けられる場合、流通溝4は、供給縁31aと排出縁31bとに直接繋がる。流通溝4が供給縁31aと排出縁31bとに繋がっていることで、流通溝4における電解液の流通性が良い。反面、電池反応に寄与する前に電池セル10から排出される電解液の量が多くなるおそれがある。そこで、本例の流通溝4には、電極片5が設けられている。
本例の流通溝4の幅(流通溝4の延伸方向に直交する方向の長さ)は、流通溝4の延伸方向にわたって一様である。流通溝4の好ましい幅は、0.25mm以上20mm以下である。流通溝4の幅が0.25mm以上であれば、電解液の流通性が良い。流通溝4の幅が20mm以下であれば、電解液の流通性が高くなり過ぎない。流通溝4のより好ましい幅は、0.5mm以上12mm以下である。
本例とは異なり、流通溝4の幅が、流通溝4の途中で変化しても良い。例えば、流通溝4の幅が広くなる箇所と狭くなる箇所とが交互に形成された流通溝4が挙げられる。その他、排出縁31b側に向うに従って幅が狭くなった流通溝4が挙げられる。幅が変化する流通溝4においても、流通溝4の幅は0.25mm以上20mm以下の範囲内であることが好ましい。
ここで、流通溝4の幅は、図5に示されるように流通溝4の開口部から底部にわたって一定である。本例とは異なり、流通溝4の幅は、開口部から底部にかけて変化しても良い。例えば、流通溝4の底部側の幅が開口部側の幅よりも広いアリ溝(dovetail groove)状の流通溝4が挙げられる。アリ溝状の流通溝4によれば、電極片5が流通溝4から脱落し難くなる。その他、流通溝4の開口部側の幅が底部側の幅よりも広い流通溝4が挙げられる。この流通溝4によれば、流通溝4への電極片5の嵌め込みが容易になる。
本例の流通溝4の深さは、流通溝4の延伸方向にわたって一様である。流通溝4の深さは、流通溝4の開口から底部までの距離のことである。流通溝4の好ましい深さは、0.25mm以上20mm以下である。流通溝4の深さが0.25mm以上であれば、電解液の流通性が良い。流通溝4の深さが20mm以下であれば、電解液の流通性が高くなり過ぎない。流通溝4のより好ましい深さは、0.5mm以上12mm以下である。
本例とは異なり、流通溝4の深さが、流通溝4の途中で変化しても良い。例えば、排出縁31b側に向うに従って浅くなった流通溝4が挙げられる。深さが変化する流通溝4においても、流通溝4の深さは、0.25mm以上20mm以下であることが好ましい。
流通溝4の数は特に限定されない。また、隣接する一方の流通溝4の開口縁と他方の開口縁との間隔は、1mm以上50mm以下とすることが好ましい。上記間隔を1mm以上とすることで、双極板31の機械的強度を確保できる。また、上記間隔を50mm以下とすることで、双極板31の全面に電解液が行き渡り易くなる。
[[電極片]]
電極片5は、流通溝4の全長の一部に嵌め込まれている。電極片5が流通溝4の全長にわたって嵌め込まれることは無い。電極片5は、カーボンフェルト、カーボンクロス、又はカーボンペーパーなどの炭素を含む導電性の多孔質体である。つまり、電極片5は、正極電極14と同様の材質で構成されている。電極片5は電池反応に寄与する。
電極片5は、流通溝4の全長の一部に嵌め込まれている。電極片5が流通溝4の全長にわたって嵌め込まれることは無い。電極片5は、カーボンフェルト、カーボンクロス、又はカーボンペーパーなどの炭素を含む導電性の多孔質体である。つまり、電極片5は、正極電極14と同様の材質で構成されている。電極片5は電池反応に寄与する。
流通溝4に電極片5が配置されることで、電極片5の位置で電解液が流れ難くなる。そのため、電解液が正極電極14側に拡散する。電解液の一部は、電極片5に拡散する。その結果、電池セル10において電池反応に寄与する電解液の量が増加する。従って、電極片5が流通溝4に嵌め込まれた双極板31を用いた電池セル10は、充放電効率に優れる。
本例の電極片5は、流通溝4の全長における排出縁31b寄りに配置されている。より具体的には、流通溝4における第二整流溝31B側の端部に設けられている。そのため、流通溝4の排出縁31b寄りの位置で電解液が電極側に拡散し易くなる。従って、電解液の充電効率が高まる。
流通溝4に沿った電極片5の長さは、一本の流通溝4の全長の1%以上50%以下であることが好ましい。電極片5の長さが流通溝4の全長の1%以上であれば、電解液が流通溝4から正極電極14側に移動し易い。電極片5の長さが流通溝4の全長の50%以下であれば、流通溝4における電解液の流通性の低下が抑制される。より好ましい電極片5の長さは、流通溝4の全長の2%以上33%以下である。
本例では、一つの流通溝4に嵌め込まれる電極片5の数は一つである。一つの流通溝4に複数の電極片5が嵌め込まれていても良い。また、双極板31に複数の流通溝4が形成されている場合、双極板31は、一部の流通溝4に電極片5が嵌め込まれ、一部の流通溝4に電極片5が嵌め込まれていない構成であっても良い。
電極片5の嵩密度は、0.02g/cm3以上3.0g/cm3以下であることが好ましい。電極片5の嵩密度が0.02g/cm3以上であれば、電極片5の位置において電解液がせき止められ、流通溝4から正極電極14に向って電解液が拡散し易くなる。従って、電極片5を設けたことによる効果が得られ易い。電極片5の嵩密度が3.0g/cm3以下であれば、電解液の一部が電極片5を透過できるので、電極片5における電池反応が促進され易くなる。より好ましい電極片5の嵩密度は、0.1g/cm3以上2.0g/cm3以下、あるいは0.2g/cm3以上1.0g/cm3以下である。さらに好ましい電極片5の嵩密度は、0.22g/cm3以上0.58g/cm3以下、あるいは0.24g/cm3以上0.56g/cm3以下である。
電極片5の嵩密度B(g/cm3)は、B=d×(1−P/100)から求めることができる。P(%)は空隙率である。空隙率の測定は、市販の三次元画像解析装置によってX線−CT三次元画像を取得し、取得した三次元画像を解析することで得られる。d(g/cm3)は、電極片5の真密度である。真密度dは、例えばピクノメーター法によって求めることが挙げられる。
次に、流通溝4の深さ方向における電極片5の配置状態を図5から図7に基づいて説明する。図5から図7では、双極板31の表面31sに正極電極14が配置された状態が示されている。また、図5から図7では、双極板31の表面31sと正極電極14との間に隙間が形成されているが、実際には表面31sの少なくとも一部が正極電極14に接触している。また、図面上、流通溝4の内周面と電極片5との間に隙間が形成されているが、実際には流通溝4の内周面の少なくとも一部が電極片5に接触している。
図5に示される例では、正極電極14とは別個の電極片5が、流通溝4の深さ方向における全体に配置されている。流通溝4に電極片5が配置されることで、電極片5の位置で電解液の流れがせき止められ、流通溝4から正極電極14に向って電解液が拡散し易くなる。もちろん、電解液の一部は電極片5にも拡散する。
図5では、電極片5が流通溝4の内周面及び正極電極14から離隔しているが、実際には電極片5は流通溝4の内周面と正極電極14とに接触している。図5に示される構成では、電極片5が正極電極14に接触しているので、電極片5が正極電極14の一部として電池反応に寄与する。
本例の電極片5の形状は、流通溝4の内周面に沿った形状となっている。具体的には、電極片5は、直方体又は立方体である。本例とは異なり、電極片5は、球状であっても良いし、円柱状であっても良い。電極片5は、流通溝4に圧入されて固定される。そのため、電極片5がどのような形状であっても、流通溝4の内部における電極片5は、流通溝4の内周面にほぼ沿った形状に変形する。正極電極14と独立した電極片5は、圧入によって流通溝4に固定されている。必要に応じて、電極片5は、流通溝4の内周面に接着されていても良い。
図6に示される例では、電極片5が、流通溝4の深さ方向における底部寄りに配置されている。つまり、電極片5の高さは、流通溝4の深さよりも小さい。流通溝4の底部寄りに電極片5が配置されていれば、流通溝4の底部側を流れる電解液が、流通溝4の開口部側(即ち正極電極14側)に拡散され易い。
流通溝4に配置された電極片5のうち、流通溝4の開口部側に配置される上面(紙面上側の面)が傾斜面となっていても良い。例えば、排出縁31b側に向うに従って高くなる傾斜面は、流通溝4の底部側を流れる電解液を正極電極14側に拡散し易くなる。その他、電極片5の上面は、供給縁31a側に配置される傾斜面と、排出縁31b側に配置される傾斜面とで構成されていても良い。この場合、供給縁31a側の傾斜面は、排出縁31b側に向うに従って高くなり、排出縁31b側の傾斜面は、排出縁31b側に向うに従って低くなっていることが好ましい。
図7に示される例では、正極電極14が流通溝4の内部に突出する凸部14pを備え、その凸部14pが電極片5を構成している。つまり、電極片5は正極電極14の一部である。この構成では、双極板31に正極電極14が配置されたときに、正極電極14の凸部14pが流通溝4に嵌り込む。流通溝4に嵌り込んだ凸部14pは電極片5として機能する。この図7の構成では、双極板31への正極電極14の配置と、流通溝4への電極片5の配置とが同時に行われるため、電池セル10(図1から図3)の生産性が向上する。
≪効果≫
本例の双極板31の構成によれば、流通溝4における電極片5が配置される位置で電解液が電極14,15に拡散され易い。従って、本例の双極板31は、電池セル10(図3)において電池反応に寄与する電解液の量を増加させる。
本例の双極板31の構成によれば、流通溝4における電極片5が配置される位置で電解液が電極14,15に拡散され易い。従って、本例の双極板31は、電池セル10(図3)において電池反応に寄与する電解液の量を増加させる。
また、本例の双極板31の構成によれば、電池セル10における電解液の流れが円滑になる。双極板31に設けられる流通溝4が、供給縁31aと排出縁31bとに直接繋がっているからである。従って、本例の双極板31は、電池セル10(図3)における電解液の圧力損失を低減できるので、電解液を循環させるための電力消費量を低減できる。
本例の双極板31は、この双極板31を備える電池セル10、セルスタック2、及びRF電池1の電池性能を向上させることができる。本例の双極板31によって、電解液の反応量が向上するため、電池セル10の充放電効率が向上するからである。また、本例の双極板31によって電解液を循環させるための電力消費量が低減されるので、RF電池1の運転効率が向上する。
<実施形態2>
実施形態2では、第一整流溝31Aと第二整流溝31Bとが枠体32に形成される例を図8に基づいて説明する。
実施形態2では、第一整流溝31Aと第二整流溝31Bとが枠体32に形成される例を図8に基づいて説明する。
図8に示されるように、本例のセルフレーム3では、第一整流溝31A及び第二整流溝31Bが枠体32に設けられている。第一整流溝31Aは、双極板31における供給縁31aに沿うように設けられている。第二整流溝31Bは、双極板31における排出縁31bに沿うように設けられている。一方、本例の流通溝4は、供給縁31aと排出縁31bとに直接繋がっている。電極片5は、流通溝4における供給縁31a側の端部に設けられている。
本例の構成によっても、実施形態1と同様の効果が得られる。
<変形例>
双極板31に備わる電極片5は、流通溝4の全長の一部に設けられていれば良く、実施形態1,2に示される構成に限定されるわけではない。以下、図9から図16を参照して変形例を幾つか説明する。図9から図16の見方は、図4と同様である。
双極板31に備わる電極片5は、流通溝4の全長の一部に設けられていれば良く、実施形態1,2に示される構成に限定されるわけではない。以下、図9から図16を参照して変形例を幾つか説明する。図9から図16の見方は、図4と同様である。
≪変形例1≫
図9に示される双極板31では、一体構造又は分割構造の電極片5が設けられている。電極片5は、長片部と、長片部から延びる複数の短片部とを備える。長片部は、第二整流溝31Bに嵌め込まれている。短片部は、流通溝4における排出縁31b側の部分に嵌め込まれている。本例の構成によれば、電池セル10における電池反応に寄与する電解液の量を増加させられる。
図9に示される双極板31では、一体構造又は分割構造の電極片5が設けられている。電極片5は、長片部と、長片部から延びる複数の短片部とを備える。長片部は、第二整流溝31Bに嵌め込まれている。短片部は、流通溝4における排出縁31b側の部分に嵌め込まれている。本例の構成によれば、電池セル10における電池反応に寄与する電解液の量を増加させられる。
≪変形例2≫
図10に示される双極板31では、一つの流通溝4に三つの電極片5が配置されている。より具体的には、流通溝4における供給縁31a側と排出縁31b側と中間部とに電極片5が配置されている。本例の構成は、双極板31の全面に電解液を拡散させることができる。
図10に示される双極板31では、一つの流通溝4に三つの電極片5が配置されている。より具体的には、流通溝4における供給縁31a側と排出縁31b側と中間部とに電極片5が配置されている。本例の構成は、双極板31の全面に電解液を拡散させることができる。
≪変形例3≫
図11に示される双極板31では、各流通溝4に配置される電極片5の長さが異なる。より具体的には、双極板31の幅方向(紙面左右方向)の中間部にある流通溝4に嵌め込まれる電極片5が最も長くなっている。双極板31の幅方向の中間部から離れるに従って、流通溝4に嵌め込まれる電極片5の長さが短くなっている。本例の構成は、給液スリット33sから導入された電解液を、双極板31の幅方向に速やかに拡散させられる。また、電池反応後の電解液が、双極板31の幅方向の全体から速やかに回収される。
図11に示される双極板31では、各流通溝4に配置される電極片5の長さが異なる。より具体的には、双極板31の幅方向(紙面左右方向)の中間部にある流通溝4に嵌め込まれる電極片5が最も長くなっている。双極板31の幅方向の中間部から離れるに従って、流通溝4に嵌め込まれる電極片5の長さが短くなっている。本例の構成は、給液スリット33sから導入された電解液を、双極板31の幅方向に速やかに拡散させられる。また、電池反応後の電解液が、双極板31の幅方向の全体から速やかに回収される。
≪変形例4≫
図12に示される双極板31では、双極板31全体を平面視したとき、短い電極片5が菱形に配置されている。本例の構成によっても、変形例3と同様の効果が得られる。
図12に示される双極板31では、双極板31全体を平面視したとき、短い電極片5が菱形に配置されている。本例の構成によっても、変形例3と同様の効果が得られる。
≪変形例5≫
図13に示される双極板31では、双極板31の幅方向の中央から離れるに従って、流通溝4における電極片5が配置される範囲が広くなった後、双極板31の幅方向の両端部に向うに従って、流通溝4における電極片5が配置される範囲が狭くなっている。より具体的には、双極板31の幅方向の中央にある流通溝4には二つの電極片5が配置されている。中央から一つ離れた流通溝4には三つの電極片5が配置されている。三つの電極片5が配置される範囲は、中央の流通溝4における二つの電極片5が配置される範囲よりも広くなっている。中央から二つ離れた流通溝4には四つの電極片5が配置されている。中央から三つ離れた流通溝4には三つの電極片5が配置されている。三つの電極片5の配置は、中央から一つ離れた流通溝4における三つの電極片5の配置とほぼ同じである。中央から四つ離れた流通溝4、双極板31の幅方向の最も外側にある流通溝4には三つの電極片5が配置されている。三つの電極片5が配置される範囲は、中央の流通溝4における電極片5が配置される範囲とほぼ同じである。各電極片5は同じ大きさでも良いし、異なっていても良い。
図13に示される双極板31では、双極板31の幅方向の中央から離れるに従って、流通溝4における電極片5が配置される範囲が広くなった後、双極板31の幅方向の両端部に向うに従って、流通溝4における電極片5が配置される範囲が狭くなっている。より具体的には、双極板31の幅方向の中央にある流通溝4には二つの電極片5が配置されている。中央から一つ離れた流通溝4には三つの電極片5が配置されている。三つの電極片5が配置される範囲は、中央の流通溝4における二つの電極片5が配置される範囲よりも広くなっている。中央から二つ離れた流通溝4には四つの電極片5が配置されている。中央から三つ離れた流通溝4には三つの電極片5が配置されている。三つの電極片5の配置は、中央から一つ離れた流通溝4における三つの電極片5の配置とほぼ同じである。中央から四つ離れた流通溝4、双極板31の幅方向の最も外側にある流通溝4には三つの電極片5が配置されている。三つの電極片5が配置される範囲は、中央の流通溝4における電極片5が配置される範囲とほぼ同じである。各電極片5は同じ大きさでも良いし、異なっていても良い。
≪変形例6≫
図14に示される双極板31では、電極片5の配置状態が異なる二つの流通溝4が双極板31の幅方向に交互に並んでいる。一方の流通溝4では、供給縁31a側に電極片5が嵌め込まれている。その電極片5は、流通溝4における第一整流溝31Aとの繋ぎ目から流通溝4の中央に及んでいる。他方の流通溝4では、排出縁31b側に電極片5が嵌め込まれている。その電極片5は、流通溝4における第二整流溝31Bとの繋ぎ目から流通溝4の中央に及んでいる。
図14に示される双極板31では、電極片5の配置状態が異なる二つの流通溝4が双極板31の幅方向に交互に並んでいる。一方の流通溝4では、供給縁31a側に電極片5が嵌め込まれている。その電極片5は、流通溝4における第一整流溝31Aとの繋ぎ目から流通溝4の中央に及んでいる。他方の流通溝4では、排出縁31b側に電極片5が嵌め込まれている。その電極片5は、流通溝4における第二整流溝31Bとの繋ぎ目から流通溝4の中央に及んでいる。
≪変形例7≫
図15に示される双極板31では、電極片5の配置状態が異なる二つの流通溝4が双極板31の幅方向に交互に並んでいる。一方の流通溝4では、供給縁31a側と排出縁31b側にそれぞれ電極片5が嵌め込まれている。他方の流通溝4では、流通溝4の中央に電極片5が嵌め込まれている。
図15に示される双極板31では、電極片5の配置状態が異なる二つの流通溝4が双極板31の幅方向に交互に並んでいる。一方の流通溝4では、供給縁31a側と排出縁31b側にそれぞれ電極片5が嵌め込まれている。他方の流通溝4では、流通溝4の中央に電極片5が嵌め込まれている。
≪変形例8≫
図16に示される双極板31では、電極片5の配置状態が異なる二つの流通溝4が双極板31の幅方向に交互に並んでいる。一方の流通溝4では、供給縁31a側と排出縁31b側と中央にそれぞれ電極片5が嵌め込まれている。他方の流通溝4では、流通溝4の中間部に二つの電極片5が嵌め込まれている。二つの電極片5は、流通溝4の延伸方向に離隔している。
図16に示される双極板31では、電極片5の配置状態が異なる二つの流通溝4が双極板31の幅方向に交互に並んでいる。一方の流通溝4では、供給縁31a側と排出縁31b側と中央にそれぞれ電極片5が嵌め込まれている。他方の流通溝4では、流通溝4の中間部に二つの電極片5が嵌め込まれている。二つの電極片5は、流通溝4の延伸方向に離隔している。
1 RF電池(レドックスフロー電池)
10 電池セル、11 隔膜、14 正極電極、14p 凸部、15 負極電極
10P 正極循環機構
16 正極タンク、16A,17A、往路配管、18 ポンプ
10N 負極循環機構
17 負極タンク、16B,17B 復路配管、19 ポンプ
2 セルスタック
20 サブスタック、21 給排板、22 エンドプレート、23 締付機構
3 セルフレーム
31 双極板、31a 供給縁、31b 排出縁、31s 表面
31A 第一整流溝、31B 第二整流溝
32 枠体、32o 凹部
33,34 給液マニホールド、35,36 排液マニホールド
33s,34s 給液スリット、35s,36s 排液スリット
37 シール部材
4 流通溝
5 電極片
100 電力系統
100C 電力変換器
10 電池セル、11 隔膜、14 正極電極、14p 凸部、15 負極電極
10P 正極循環機構
16 正極タンク、16A,17A、往路配管、18 ポンプ
10N 負極循環機構
17 負極タンク、16B,17B 復路配管、19 ポンプ
2 セルスタック
20 サブスタック、21 給排板、22 エンドプレート、23 締付機構
3 セルフレーム
31 双極板、31a 供給縁、31b 排出縁、31s 表面
31A 第一整流溝、31B 第二整流溝
32 枠体、32o 凹部
33,34 給液マニホールド、35,36 排液マニホールド
33s,34s 給液スリット、35s,36s 排液スリット
37 シール部材
4 流通溝
5 電極片
100 電力系統
100C 電力変換器
Claims (12)
- レドックスフロー電池の電池セルに用いられ、電解液の供給縁と排出縁とを備える双極板であって、
前記供給縁と前記排出縁とに繋がる流通溝と、
前記流通溝の全長の一部に嵌め込まれた多孔質の電極片と、を備える、
双極板。 - 前記電極片が、前記流通溝の全長における前記排出縁寄りに配置される請求項1に記載の双極板。
- 前記流通溝に前記電極片が複数配置され、
前記各電極片が、互いに離隔している請求項1又は請求項2に記載の双極板。 - 前記電極片が、前記流通溝の深さ方向における底部寄りに配置される請求項1から請求項3のいずれか1項の双極板。
- 前記電極片が、前記流通溝の深さ方向における全体に配置される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の双極板。
- 前記電極片の嵩密度が0.02g/cm3以上3.0g/cm3以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の双極板。
- 前記供給縁に沿って設けられる第一整流溝と、
前記排出縁に沿って設けられる第二整流溝と、を備え、
前記流通溝が、前記第一整流溝と前記第二整流溝とに連通する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の双極板。 - 前記供給縁に沿って設けられる第一整流溝と、
前記排出縁に沿って設けられる第二整流溝と、を備え、
前記流通溝が、前記第一整流溝と前記第二整流溝とに連通し、
前記電極片が、前記流通溝の全長における前記排出縁寄りに配置される請求項1に記載の双極板。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の双極板と、
前記双極板に対向される電極と、を備える、
電池セル。 - 前記電極が前記流通溝の内部に突出する凸部を備え、
前記凸部が前記電極片を構成する請求項9に記載の電池セル。 - 請求項9又は請求項10に記載の電池セルを備える、
セルスタック。 - 請求項9又は請求項10に記載の電池セル、又は請求項11に記載のセルスタックを備える、
レドックスフロー電池。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2019073204A JP2020173891A (ja) | 2019-04-05 | 2019-04-05 | 双極板、電池セル、セルスタック、およびレドックスフロー電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019073204A JP2020173891A (ja) | 2019-04-05 | 2019-04-05 | 双極板、電池セル、セルスタック、およびレドックスフロー電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020173891A true JP2020173891A (ja) | 2020-10-22 |
Family
ID=72831671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019073204A Pending JP2020173891A (ja) | 2019-04-05 | 2019-04-05 | 双極板、電池セル、セルスタック、およびレドックスフロー電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020173891A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2022074747A1 (ja) * | 2020-10-06 | 2022-04-14 |
-
2019
- 2019-04-05 JP JP2019073204A patent/JP2020173891A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2022074747A1 (ja) * | 2020-10-06 | 2022-04-14 | ||
| WO2022074747A1 (ja) * | 2020-10-06 | 2022-04-14 | 住友電気工業株式会社 | セルスタック、及びレドックスフロー電池 |
| JP7486060B2 (ja) | 2020-10-06 | 2024-05-17 | 住友電気工業株式会社 | セルスタック、及びレドックスフロー電池 |
| US12592406B2 (en) | 2020-10-06 | 2026-03-31 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Cell stack and redox flow battery |
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