JP2020175608A - 筆先及び筆先を備える液体塗布具 - Google Patents

筆先及び筆先を備える液体塗布具 Download PDF

Info

Publication number
JP2020175608A
JP2020175608A JP2019080145A JP2019080145A JP2020175608A JP 2020175608 A JP2020175608 A JP 2020175608A JP 2019080145 A JP2019080145 A JP 2019080145A JP 2019080145 A JP2019080145 A JP 2019080145A JP 2020175608 A JP2020175608 A JP 2020175608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush tip
fiber
fibers
brush
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019080145A
Other languages
English (en)
Inventor
悠斗 浅井
Yuto ASAI
悠斗 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teibow Co Ltd
Original Assignee
Teibow Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teibow Co Ltd filed Critical Teibow Co Ltd
Priority to JP2019080145A priority Critical patent/JP2020175608A/ja
Publication of JP2020175608A publication Critical patent/JP2020175608A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】繊維の種類、繊維の化学構造、繊維の径、捲縮度合い、変形後の回復度合い等の面において、筆先の繊維として柔軟性がある筆先、及び、該筆先を備えた液体塗布具を提供する。【解決手段】20%伸長回復率が50%以上である繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、所望の形状に成形した筆先とする。さらに、該繊維の嵩高率を125%以下とする。さらに、該繊維はポリトリメチレンテレフタレート繊維とする。さらに、該繊維の単糸を4dtex以下とする。さらに、該樹脂バインダをポリウレタン樹脂とする。該筆先を備えた液体塗布具とする。【選択図】なし

Description

本発明は、筆記具や化粧用具等の液体塗布具に用いられる筆先、及び、該筆先を備える液体塗布具に関する。
毛筆タイプの筆記具や化粧用具に使用される繊維製の筆先は、繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、研削等で先端を毛筆状等の所望の形状に成形したものである。
かかる筆先の繊維の素材として、ナイロン繊維やポリエステル繊維が主に使われてきた。
ナイロン繊維が多用されてきた理由は、ナイロン繊維は柔軟性があり、接着バインダとの接着性がよく、筆先としての機能(とめ、はね、はらい等)を発現させやすいからである。しかしながら、柔軟性の高い繊維がナイロンに限られないことは理解されていたものの、どのような繊維であればナイロン繊維と同等以上の筆先の柔軟性等が得られるかは知られていなかった。
一方、ポリエステル繊維のうち主に使用されるポリエチレンテレフタレート繊維の筆先は、ナイロン繊維と比較して柔軟性に劣り、筆先としての機能(とめ、はね、はらい等)を発現しにくいという問題があった。また、筆先と紙等の被塗布物との摩擦により、繊維同士を接着する樹脂バインダが徐々に剥がれ、集束していた繊維同士の一部がばらばらになり成形時の形状に回復しなくなる、いわゆる繊維相互のバラケが発生するという問題もあった。
つまり、「ナイロン繊維、又は、ポリエステル繊維」の素材の単純な選択という、繊維素材の種類の切り口だけでは、筆先の繊維としてより柔軟性があり、筆先としての機能(とめ、はね、はらい等)をより発現させやすく、形状の回復性が高い特徴を有する筆先を提供することは困難であった。
特開平2−295799号公報
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、筆先の繊維の種類という切り口のみでなく、同種の繊維であっても化学構造、繊維の径(細さ)、捲縮度合い、捲縮後の加熱状態や引張状態が異なる繊維も含めて検討することにより、柔軟性が高く、形状の回復性が向上した筆先を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の筆先は、繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、所望の形状に成形した筆先であって、前記繊維の20%伸長回復率は50%以上であることを特徴とする。
前記繊維の嵩高率は、125%以下であることが好ましい。
前記繊維は、ポリトリメチレンテレフタレート繊維であることが好ましい。
前記繊維の単糸は、4dtex以下であることが好ましい。
前記樹脂バインダは、ポリウレタン樹脂であることが好ましい。
本発明の液体塗布具は、上記筆先を備えることを特徴とする。
本発明の筆先によれば、20%伸長回復率が50%以上である弾力性の高い繊維を備えるため、筆先の形状の回復性を向上させることができる。
また、上記伸長回復率に加え、筆先の嵩高率が125%以下と低い場合、すなわち、成形品の捲縮率が低い繊維を備える筆先の場合、繊維同士の接触面積が増え、かつ、樹脂バインダの接着面積も増える。このため、筆先と紙等の被塗布物との摩擦に対して繊維同士を接着する樹脂バインダが剥がれにくく、繊維相互のバラケの発生も抑制することができる。
筆先の繊維の種類ごとの、筆先の走査型電子顕微鏡(SEM)縦断面写真の例を示す。 筆先の繊維の種類ごとのバラケ・変形試験における、筆先の外観のマイクロスコープ写真の例を示す。
本発明の筆先は、該筆先の後端部分から供給される液体を用い、又は、筆先の先端部分に液体を浸漬し、該液体を紙や皮膚等の被塗布物に塗布するものである。
かかる筆先は、繊維を長手方向に集束して成形金型に通して熱加工し、樹脂バインダを含浸乾燥させて接着した後、研削等により所望の長さ、形状にしたものである。
(繊維の20%伸長回復率)
本発明の筆先の繊維は、20%伸長回復率は、50%以上であり、62%以上であることが好ましく、65%以上であることがより好ましい。
20%伸長回復率とは、繊維(糸)の弛みや捲縮の影響を除き、繊維を20%伸長させた後の回復率を示したものであり、もとの長さまで回復した場合が100%、伸長させた長さのままの場合が0%となる。
本発明の20%伸長回復率の試験法は、以下のとおりであり、JIS L1013:2010の伸長弾性率B法を参照している。
すなわち、試料(繊維)を20cmのつかみ間隔でつかみ、一定の速度で荷重G0をかけて、つかみ間隔の3%(必要に応じて、5%、2%)分を引き伸ばす。このときの長さをL0とする。つかみ間隔の3%(5%もしくは2%)分を予め引き伸ばすのは、繊維(糸)の弛み、捲縮を除いた長さを基準とするためである。
つかみ間隔の3%(5%もしくは2%)分を引き伸ばして1分間保持後、同じ速度で荷重G0を取り除き、3分間保持する。その後、再び同じ速度で荷重G1をかけ、L0に対して20%の伸びまで引き伸ばす。このときの長さをL1とする。
L0に対して20%の伸びまで引き伸ばした後、荷重G1を取り除き、再び初期の荷重G0を加えて引き伸ばす。このときの長さをL2とする。
20%伸長回復率(%)は、数1の式で表される。
(数1)
20%伸長回復率(%)={(L1−L2)/(L1−L0)}×100
5回の平均値を、JIS Z8401の規則B(四捨五入法)により、整数位に丸め、得られた値を20%伸長回復率とする。
たとえば、つかみ間隔20cmの繊維(糸)に荷重G0をかけ、つかみ間隔20cmの3%分0.6cmを引き伸ばし、20.6cmとする。このときL0=20.6cmである。1分間保持後、荷重G0を取り除き、3分間保持する。その後、再び同じ速度で荷重G1をかけ、L0に対して20%の伸びである24.72cmまで引き伸ばす。このときL1=24.72cmである。引き伸ばし後、荷重G1を取り除き、初期の荷重G0をかけて引き伸ばす。このときの長さL2が仮に21.6cmであった場合、数1の式より、
{(24.72−21.6)/(24.72−20.6)}×100=75.7
となり、20%伸長回復率は76%となる。
繊維の20%伸長回復率が50%以上であると、筆先の弾力性が高く、筆先の形状の回復性を向上させることができる。
(繊維束の嵩高率)
本発明の筆先の繊維の嵩高率(%)は、125%以下であることが好ましく、122%以下がより好ましく、120%以下であることがさらに好ましい。
嵩高率(%)とは、数2の式で表され、成形後の繊維束の単位重量D1(g/m)を、該繊維束がストレートとした場合の見かけの単位重量D2(g/m)で除して100を掛けたものである。
(数2)
嵩高率(%)=単位重量D1/見かけの単位重量D2×100
成形後の繊維束の単位重量D1(g/m)は、繊維を長手方向に集束し、成形金型に通して熱加工した後であり、樹脂バインダを含浸する前の繊維束を用い、該繊維束の長さと重量から単位重量D1(g/m)を算出する。
該繊維束がストレートとした場合の見かけの単位重量D2(g/m)は、総デシテックスを10,000で除して算出する。なお、デシテックス(dtex)は、繊維(糸)10,000mあたりの重量(g)である。
筆先の繊維束がストレートに近い場合は嵩高率が小さく100%に近づき、筆先の繊維束が大きく捲縮している場合は嵩高率が大きくなる。
嵩高率は、繊維の捲縮状態の影響を受ける。
筆先の繊維は、成形性を向上させ、かつ、インク等の液体の通路を確保するために、通常、捲縮(クリンプ)加工してから、成形される。成形時には加熱され、また、引っ張られるため、繊維の捲縮も引き伸ばされるものの、成形後の繊維は完全にストレートに戻ることはなく、捲縮状態を有する。かかる捲縮状態の捲縮率が高い場合、繊維束は嵩高くなる。
繊維束の嵩高率が125%以下と低いと、捲縮率が低く、繊維同士の接触面積が増え、かつ、樹脂バインダの接着面積も増える。このため、筆先と紙等の被塗布物との摩擦に対して繊維同士を接着する樹脂バインダが剥がれにくく、繊維相互のバラケの発生も抑制できる。
(繊維の太さ、及び、繊維束の径)
筆先の繊維の径(太さ)は、0.1dtex〜11.1dtexの範囲が例示され、0.5dtex〜4.0dtexの範囲が好ましく、0.5dtex〜2.0dtexの範囲がより好ましい。一般的には、繊維の径は小さいほうが樹脂バインダとの接着面積が大きくなるため、繊維相互のバラケの発生を抑制しやすくなる。
繊維束の径は、筆記具や化粧用具等の液体塗布具の目的によって適宜設定される。繊維が有する弾力性を活かし、樹脂バインダの接着面積を確保するため、0.5mm〜10.0mmの範囲が好ましく、2.0mm〜7.0mmの範囲がより好ましい。
(繊維の材料)
筆先の繊維には、合成繊維等が用いられ、ポリアミド繊維のナイロン(登録商標)等、ポリエステル繊維のポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート等、アクリル繊維等が例示される。なかでも、ポリトリメチレンテレフタレートが好ましい。なお、上述したように、同じ種類の繊維素材であっても、繊維(糸)の径(太さ)や捲縮状態によりバラケの指標のひとつとなる嵩高率は異なり、また、同じカテゴリーの繊維であっても化学構造(炭素数の違い等)により柔軟性の指標のひとつとなる20%伸長回復率は異なってくる。
さらに、成形性を保ち、液体の通路が確保され、本発明に規定した20%伸長回復率に相当する範囲になれば、上記繊維を複数種類用いてもよく、同一の材料であっても捲縮状態が異なる繊維を束ねてもよい。ストレート繊維を捲縮した繊維に混ぜて、束ねてもよい。本発明に規定した伸長回復率に加え、本発明に規定した嵩高率に相当する範囲になれば、より好ましい。
(樹脂バインダ)
本発明の筆先の樹脂バインダには、ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等が例示される。繊維の材料と接着性が高い樹脂バインダであることが好ましく、ナイロン繊維やポリエステル繊維には、ポリウレタン樹脂がより好ましい。
(液体塗布具)
本発明の筆先は、筆記具や化粧用具等の液体塗布具に適用可能である。
液体塗布具は、筆記具として、毛筆タイプのペン、細線用毛筆タイプのペン、修正液等、ブラシが用いられる筆記具が例示される。また、化粧用具として、アイライナー、リップライナー等の各種化粧用ライナー、マニュキア用ブラシ、アイブロウ、アイシャドウ、リップスティック、コンシーラー等が例示される。
該液体塗布具に使用される液体は、塗布具の用途により水性、油性のものが例示される。
以下に本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
―筆先の構成―
各種試験を行うため、表1に示した材質、径の筆先を作成した。
Figure 2020175608
表1に示すように、試料1は、1.3dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維を長手方向に52,128本束ねて成形金型に通して熱加工して外径4.4mmとし、ポリウレタン樹脂を含浸乾燥させて接着した後、研削等により長さ32.5mmの毛筆形状にしたものである。
試料2は、3.3dtexのポリエチレンテレフタレート繊維を長手方向に17,088本束ねて成形金型に通して熱加工して外径4.4mmとし、ポリウレタン樹脂を含浸乾燥させて接着した後、研削等により長さ32.5mmの毛筆形状にしたものである。
試料3は、3.3dtexのナイロン6繊維を長手方向に20,928本束ねて成形金型に通して熱加工して外径4.4mmとし、ポリウレタン樹脂を含浸乾燥させて接着した後、研削等により長さ32.5mmの毛筆形状にしたものである。
―20%伸長回復率及び嵩高率―
試料1〜3の繊維につき、上述した方法で20%伸長回復率及び嵩高率を測定した。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の20%伸長回復率は88%と高く、試料3のナイロン6繊維は62%であり、試料2のポリエチレンテレフタレート繊維は29%と低い値を示した。すなわち、試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維は、試料2や試料3に比べた場合には弾力性のより高い繊維であることが分かった。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の嵩高率は103%と低く、試料2のポリエチレンテレフタレート繊維は110%であり、試料3のナイロン6繊維は122%であった。すなわち、試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維は、試料2や試料3に比べた場合には捲縮率のより低い繊維であり、繊維同士の接触面積が増え、かつ、樹脂バインダの接着面積も増えることが分かった。
図1に、試料1〜3の筆先の走査型電子顕微鏡(SEM)縦断面写真を示す。嵩高率が低い試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維束は繊維同士の隙間が小さいことが分かった。
−評価試験1(ペン組込線幅測定)−
試料1〜3の筆先をペン本体に組み込み、1日後にペン組込線幅測定を行った。1日放置するのは、筆先の穂先とは反対側の後端部分から供給されるインク等の液体の、筆先繊維への浸透を十分に行い、液体の供給を安定させるためである。
ペン組込線幅測定は、量りの上にコート紙を置き、筆記角度をコート紙に対して90°、筆記速度を8cm/sに設定し、荷重を50gf、100gf、200gfの順に変えて筆記し、筆跡の線幅を線幅測定器にて測定することにより行った。
得られた線幅につき、荷重50gf及び200gfのときの線幅の変化率を算出し、結果を表1に示した。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の筆先では、変化率が155%と大きく、荷重すなわち筆圧に応じて線幅を変えることができ、繊維としての柔軟性が高いことが分かった。筆圧に応じて線幅を変えられると、意図する線幅(太さ)での筆記・塗布がしやすくなる。
逆に、試料2のポリエチレンテレフタレート繊維の筆先では、変化率が128%と試料1に比べて小さく、荷重すなわち筆圧に応じて線幅を変え難く(書きにくく)、繊維としての柔軟性が低いことが分かった。
試料3のナイロン6繊維の筆先では、変化率が134%であった。
−評価試験2(ジグザグ筆記による繊維相互のバラケ確認試験)−
試料1〜3の筆先をペン本体に組み込み、1日後にジグザグ筆記による繊維相互のバラケ確認試験を行った。
ジグザグ筆記による繊維相互のバラケ確認試験は、普通紙を置き、筆記角度を普通紙に対して70°、荷重を200gfに設定し、2cm幅のジグザグ筆記を50往復(ジグザグを50回)2m行った後、ペン本体を周方向に90°回転させ、同様に2cm幅のジグザグ筆記を50往復(ジグザグを50回)2m行った後、ペン本体を周方向にさらに90°回転させることを繰り返すことにより行った。かかるジグザグ筆記を合計40m、100m、120m、180m行う毎に、倍率25倍でマイクロスコープ写真を撮影した。ジグザグ筆記はn=2で行った。各筆先のマイクロスコープ写真を図2に示し、結果を表1に示した。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の筆先では、繊維相互のバラケは観察されなかった。一方、試料2のポリエチレンテレフタレート繊維の筆先では、40m筆記の時点で繊維相互のバラケが観察された。試料3のナイロン6繊維の筆先では、120m筆記の時点までは繊維相互のバラケは観察されなかったものの、180m筆記後には繊維相互のバラケがやや見られた。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維は、他の試料に比べて嵩高率が小さく、繊維同士や繊維と樹脂バインダとの接着面積が大きいために、繊維相互のバラケが抑制されているものと考えられる。
−評価試験3(ジグザグ筆記による変形度の評価)−
評価試験2で撮影したマイクロスコープ写真より、筆先の先端と筆先の中心線の距離(ずれ)を計測し、筆先の変形度を評価した。該距離が大きいほど変形度が大きく、筆先の形状が回復しにくいことを示す。評価結果を表1に示した。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の筆先では、100m筆記の時点までは変形がなく、120m、180m筆記の時点でも、中心線とのずれがそれぞれ0.3mm、0.5mmと小さく、筆先の形状が回復しやすいことが分かった。一方、試料2のポリエチレンテレフタレート繊維の筆先では、40m筆記の時点で中心線とのずれが2.5mmと大きく、試料1や試料3に比べて筆先の形状が回復しにくいことが分かった。試料3のナイロン6繊維の筆先では、100m筆記の時点までは変形がなく、120m、180m筆記の時点では、中心線とのずれがそれぞれ1.1mm、1.5mmとなり、試料1と比べた場合は筆先の形状がやや回復しにくいものの、試料2と比較した場合は筆先の形状が回復しやすいことが分かった。
−評価試験4(ジグザグ筆記による線幅変化の測定)−
評価試験2で行ったジグザグ筆記前後の筆先を用い、荷重50gfでの線幅測定を行い、変化率を算出した。変化率(%)は、180m筆記後の筆先の線幅を、スタート時の筆先の線幅で除して100を掛けたものである。結果を表1に示した。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の筆先では、ジグザグ筆記前後での線幅の変化率が104%と小さく、安定した筆記が可能であることが分かった。試料3のナイロン6繊維の筆先では、試料1に比べ、ジグザグ筆記前後での線幅の変化率が120%と試料1に比べてやや大きいことが分かった。試料2のポリエチレンテレフタレート繊維の筆先では、180m筆記後の変形が大きく、変化率を測定することが困難であった。
−評価試験5(変色評価)−
試料1〜3の筆先をペン本体に組み込んだものを108本用意し、異なる色の液体をそれぞれに供給し、変色評価を行った。
筆先が組み込まれた評価用のペン本体を、温度50℃のオーブンの中に横置きにし、ペン本体への組み込み直後、1日後、1週間後、2週間後、4週間後の筆跡の色目を比較し、変色が認められた色数をカウントした。評価結果を表1に示した。
試料1のポリトリメチレンテレフタレート繊維の筆先、及び、試料2のポリエチレンテレフタレート繊維の筆先では、変色が認められなかった。一方で、試料3のナイロン6繊維の筆先は、1日後に17色、1週間後に26色、2週間後に28色の変色が認められた。ナイロン繊維が、インク等の液体のうちの特定の色素化合物を吸着するため、液体本来の色を失わせてしまうことが確認された。
以上の評価結果は、表1に記載された構成を有する筆先のものである。液体塗布具の用途、要求される筆圧(荷重)、被塗布物と筆の角度、使用する色、使用期間等に応じ、本発明の筆先は適宜構成される。

Claims (6)

  1. 繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、所望の形状に成形した筆先であって、
    前記繊維の20%伸長回復率は50%以上である、筆先。
  2. 前記繊維の嵩高率は125%以下である、請求項1に記載の筆先。
  3. 前記繊維は、ポリトリメチレンテレフタレート繊維である、請求項1又は2に記載の筆先。
  4. 前記繊維の単糸は、4dtex以下である、請求項1〜3いずれか一項に記載の筆先。
  5. 前記樹脂バインダは、ポリウレタン樹脂である、請求項1〜4いずれか一項に記載の筆先。
  6. 請求項1〜5いずれか一項に記載の筆先を備える、液体塗布具。
JP2019080145A 2019-04-19 2019-04-19 筆先及び筆先を備える液体塗布具 Pending JP2020175608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080145A JP2020175608A (ja) 2019-04-19 2019-04-19 筆先及び筆先を備える液体塗布具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080145A JP2020175608A (ja) 2019-04-19 2019-04-19 筆先及び筆先を備える液体塗布具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020175608A true JP2020175608A (ja) 2020-10-29

Family

ID=72937339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080145A Pending JP2020175608A (ja) 2019-04-19 2019-04-19 筆先及び筆先を備える液体塗布具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020175608A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118186A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 Teiboo Kk 筆記具用ペン先
JP2000212845A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Unitika Ltd 井型断面中空捲縮糸
JP2002019368A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Teiboo Kk 筆ペン用ペン先
JP2012005816A (ja) * 2010-05-26 2012-01-12 Pentel Corp 筆穂
WO2012111106A1 (ja) * 2011-02-16 2012-08-23 Nakamura Kenji パウダー化粧料用ブラシ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118186A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 Teiboo Kk 筆記具用ペン先
JP2000212845A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Unitika Ltd 井型断面中空捲縮糸
JP2002019368A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Teiboo Kk 筆ペン用ペン先
JP2012005816A (ja) * 2010-05-26 2012-01-12 Pentel Corp 筆穂
WO2012111106A1 (ja) * 2011-02-16 2012-08-23 Nakamura Kenji パウダー化粧料用ブラシ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"PTT繊維「ソロテックス」", 繊維機械学会誌 VOL.56, NO.11, vol. 56, no. 11, JPN6022051148, 2003, pages 456 - 459, ISSN: 0005016391 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080107470A1 (en) Applicator for applying a composition to the eyelashes or the eyebrows
EP2962594A1 (en) Applicator for applying a cosmetic composition
US6367114B1 (en) Paint brush having crinkle filaments and natural bristles
US20040018037A1 (en) Device, system, and method for applying a product
JP2009160380A (ja) 多リブ付きデンタルテープ
CN107847044A (zh) 改进的刷子
JP5716960B2 (ja) 塗布体用素材の製造方法及び塗布体用素材並びに塗布体及び塗布具
CN103369987B (zh) 粉末化妆料用刷
JP2020011099A (ja) 美容用またはケア用の製品を塗布するためのアプリケータ
TW440615B (en) Monofilament and method for producing bristles and interdental cleaners and bristles and interdental cleaners made from such monofilaments
JP2020175608A (ja) 筆先及び筆先を備える液体塗布具
CN111447858B (zh) 化妆刷用毛材及使用该毛材的化妆刷
JP3159628U (ja) アイライナー−マスカラ共用塗布具
JPWO2006038408A1 (ja) 塗装用刷毛
CN207168102U (zh) 化妆品涂布工具以及具备其的化妆品涂布装置
JP6311227B2 (ja) 塗布ブラシ
JP7276805B2 (ja) ブラシカバー及び研磨ブラシ
JP2004174891A (ja) 筆穂
JP7244984B2 (ja) 筆穂用繊維
JP2002172020A (ja) 液状化粧料塗布具
JP2022124211A (ja) ペン先、ペン先を備える液体塗布具、及び、液体塗布方法
EP4573966A1 (en) Cosmetic applicator
JP5386697B2 (ja) パウダー化粧料用ブラシ
JP2010274000A (ja) ブラシ
JP4753615B2 (ja) マスカラ化粧用具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230322