JP2020176694A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メインリップを通過した潤滑油をメインリップの外側に効率的に送り戻すことが可能な密封装置を提供する。【解決手段】密封装置は、回転シール部材と、固定シール部材と、エラストマーまたは樹脂製のリング部材を有する。回転シール部材は、ハウジング内に配置された回転軸の外周面に取り付けられる円筒状のスリーブと、スリーブの潤滑油側の端部から径方向外側に広がる円環状のフランジを有する。固定シール部材は、ハウジングに取り付けられて、回転シール部材に接触する。固定シール部材は、弾性材料から形成された円環状のメインリップを有し、メインリップは回転シール部材のフランジの大気側の面に摺動可能に接触し、ハウジング内の潤滑油を封止する。リング部材は、回転シール部材のスリーブの周囲に配置される。リング部材は、スリーブが嵌め入れられる円環部と、円環部の周囲に放射状に延びるように配置された複数の羽根を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、密封装置に関する。
例えば、自動車のエンジンには、クランクシャフト(回転軸)の周囲に配置されて、クランクケース内の潤滑油を封止するオイルシール(密封装置)が設けられている。エンジン用の密封装置の1種は、クランクシャフトに取り付けられるスリンガーと呼ばれる回転シール部材と、クランクケースに取り付けられる固定シール部材を有する。スリンガーは、クランクシャフトの外周面に取り付けられる円筒状のスリーブと、スリーブから径方向外側に広がる円環状のフランジを有する。固定シール部材は、スリンガーに摺動可能に接触するメインリップとダストリップを有する。メインリップはフランジに接触し、ダストリップはスリーブの外周面に接触する(特許文献1)。
この種の密封装置においては、例えば回転軸が高速回転する場合に、ハウジングの内部からメインリップとスリンガーのフランジの間を潤滑油が通過することがある。通過した潤滑油は、メインリップの外側に送り戻すことが望ましい。このため特許文献1に記載の技術では、スリンガーのフランジに複数の螺旋状(渦巻状)の溝が形成されている。回転軸ひいてはスリンガーの回転に伴って、これらの溝は、潤滑油をメインリップの外側に送り戻す。
このような溝の技術以外に、メインリップを通過した潤滑油をメインリップの外側に効率的に送り戻すことが可能な技術が望まれている。
そこで、本発明は、メインリップを通過した潤滑油をメインリップの外側に効率的に送り戻すことが可能な密封装置を提供する。
本発明のある態様に係る密封装置は、ハウジング内に配置された回転軸の外周面に取り付けられる円筒状のスリーブと、前記スリーブの潤滑油側の端部から径方向外側に広がる円環状のフランジを有する回転シール部材と、前記ハウジングに取り付けられて、前記回転シール部材に接触する固定シール部材と、前記回転シール部材の前記スリーブの周囲に配置されて前記回転シール部材に固定されたエラストマーまたは樹脂製のリング部材とを有する。前記固定シール部材は、前記回転シール部材の前記フランジの大気側の面に摺動可能に接触し、前記ハウジング内の潤滑油を封止する、弾性材料から形成された円環状のメインリップを有する。前記リング部材は、前記スリーブが嵌め入れられる円環部と、前記円環部の周囲に放射状に延びるように配置された複数の羽根とを有する。
この態様においては、回転軸に取り付けられた回転シール部材に固定されたリング部材は、回転軸と回転シール部材とともに回転する。ハウジングの内部からメインリップを通過した潤滑油の滴は、回転するリング部材の羽根および/または羽根が引き起こす気流によって、径方向外側に移動する。したがって、油滴を回転軸と回転シール部材の回転に従って、径方向外側ひいてはメインリップの外側に効率的に送り戻すことが可能である。羽根が設けられたリング部材の円環部には回転シール部材のスリーブが嵌め入れられる。このように、リング部材と回転シール部材が別々の部品であるため、回転シール部材に例えばプレス加工、切削加工、溶接加工などで羽根を形成するのに比べて、回転シール部材を容易に製造することができる。また、リング部材はエラストマーまたは樹脂製であるため、リング部材の円環部に回転シール部材のスリーブを圧入するのに大きな力を要しない。したがって、密封装置を容易に製造することができる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
本発明の実施形態に係る密封装置は、クランクシャフトの周囲に配置されて、クランクケース内の潤滑油を封止するオイルシールである。
図1に示すように、密封装置1は、クランクケース(ハウジング)2と、クランクケース2内に配置されたクランクシャフト(回転軸)4の間の間隙を封止し、クランクケース2内の潤滑油の漏出を防止する。密封装置1は、クランクシャフト4の回転軸線Axを中心とする環状であるが、図1では密封装置1の上側部分のみを示す。
密封装置1は、回転シール部材6と固定シール部材8とリング部材9を有する。回転シール部材6は、クランクシャフト4に取り付けられる。回転シール部材6はスリンガーとも呼ばれることがある。固定シール部材8は、クランクケース2に取り付けられる静止部材である。リング部材9は、回転シール部材6に固定されて、クランクシャフト4と回転シール部材6とともに回転する。
回転シール部材6は、剛性材料、例えば金属から形成されている。回転シール部材6は、円筒状のスリーブ10と、円環状のフランジ12を有する。スリーブ10は、クランクシャフト4の外周面に、例えば締まり嵌めによって取り付けられる。フランジ12は、スリーブ10の潤滑油側の端部から径方向外側に広がる。回転シール部材6は、クランクシャフト4に取り付けられているので、クランクシャフト4とともに回転軸線Axを中心にして回転する。
回転シール部材6の製造方法は限定されないが、板金をプレス加工によって、折り曲げ成形することによって回転シール部材6を製造することができる。
固定シール部材8は、弾性材料、例えばエラストマーで形成された弾性環14と、弾性環14を補強する剛性材料、例えば金属製の単一の剛性環16とを有する二重構造である。剛性環16は、その一部が弾性環14に埋設されており、弾性環14に密着している。
剛性環16は、外側に配置された円環部16aと、円環部の大気側の端部から径方向内側に広がり湾曲した円板部16bを有する。円環部16aと円板部16bは一体に形成されている。
弾性環14は、円環部14a、円板部14b、内端部14cおよびメインリップ18を有する。円環部14a、円板部14b、内端部14cおよびメインリップ18は一体に形成されている。円環部14aは、剛性環16の円環部16aの外周面に固着され、円板部14bは、剛性環16の円板部16bの大気側の面に固着されている。内端部14cは、円板部14bの径方向内側に配置され、円板部16bの内端を覆うように内端に固着されている。
弾性環14の円環部14aおよび剛性環16の円環部16aは、クランクケース2に取り付けられる取付け部を構成する。具体的には、円環部14a,16aは、クランクケース2の軸孔に、例えば締まり嵌めによって取り付けられる。但し、円環部14aだけがクランクケース2の軸孔に締まり嵌めされてもよいし、円環部16aだけがクランクケース2の軸孔に締まり嵌めされてもよい。
メインリップ18は、内端部14cから径方向外側かつ潤滑油側に向けて斜めに延びる円錐台状の環であり、回転シール部材6のフランジ12の大気側の面12aに摺動可能に接触し、クランクケース2内の潤滑油を封止する。
フランジ12の大気側の面12aは、互いに平行な外側環状領域20と内側環状領域22を有する。外側環状領域20にはメインリップ18が接触する。内側環状領域22は、外側環状領域20の径方向内側に配置されてスリーブ10に連結されており、外側環状領域20に対して凹んでいる(つまり、外側環状領域20よりも潤滑油側に配置されている)。
面12aの外側環状領域20における少なくともメインリップ18が接触する領域は平坦である。この実施形態では、外側環状領域20全体が平坦であり、内側環状領域22全体もまた平坦である。
回転シール部材6のスリーブ10の周囲には、エラストマーまたは樹脂製のリング部材9が配置されている。リング部材9は、締まり嵌めによって、スリーブ10に固定されている。リング部材9は、例えば、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、またはポリアミド樹脂から形成することができる。
図1から図4に示すように、リング部材9は、円環部24と複数の羽根26を有する。円環部24には、回転シール部材6のスリーブ10が締まり嵌め方式で嵌め入れられる(圧入される)。複数の羽根26は、円環部24の周囲に放射状に延びるように、規則的な角間隔で配置されている。羽根26の数および角間隔は図示に限定されない。図1および図2は、図3のII-II線に沿って見たリング部材9の断面を示す。
羽根26は、クランクケース2の内部からメインリップ18を通過した潤滑油をはじき飛ばす。具体的には、クランクシャフト4に取り付けられた回転シール部材6に固定されたリング部材9は、クランクシャフト4と回転シール部材6とともに回転する。回転するリング部材9の羽根26および/または羽根26が引き起こす気流によって、潤滑油は径方向外側に移動する。
拡大図である図4に示すように、各羽根26は、傾斜した側面27,28を有する。側面27,28の傾斜方向は、リング部材9の回転方向R(クランクシャフト4の回転方向)に対応しており、リング部材9の回転に伴って強い気流が発生するように適合されている。但し、各羽根26の側面27,28は、必ずしも傾斜していなくてもよく、リング部材9の回転方向Rに直交するよう延びていてもよい。
このようなリング部材9は、射出成形またはプレス加工によって容易に製造することができる。但し、他の手法でリング部材9を製造してもよい。
図1に示すように、回転シール部材6のフランジ12の面12aの内側環状領域22には、リング部材9の円環部24と羽根26が近接する。内側環状領域22にはリング部材9の円環部24と羽根26が接触してもよい。円環部24にスリーブ10を圧入する時、多くの場合、リング部材9の円環部24と羽根26が内側環状領域22に接触することになるであろう(つまり、この場合、内側環状領域22はリング部材9のストッパーとして利用されるだろう)。但し、内側環状領域22とリング部材9の間に間隙があってもよい。
この実施形態では、内側環状領域22側のリング部材9の円環部24の端面は、羽根26の端面に面一であるが、面一でなくてもよい。
この実施形態においては、クランクシャフト4に取り付けられた回転シール部材6に固定されたリング部材9は、クランクシャフト4と回転シール部材6とともに回転する。クランクケース2の内部からメインリップ18を通過した潤滑油の滴は、回転するリング部材9の羽根26および/または羽根26が引き起こす気流によって、径方向外側に移動する。したがって、油滴をクランクシャフト4と回転シール部材6の回転に従って、径方向外側ひいてはメインリップ18の外側に効率的に送り戻すことが可能である。
羽根26が設けられたリング部材9の円環部24には回転シール部材6のスリーブ10が嵌め入れられる。このように、リング部材9と回転シール部材6が別々の部品であるため、回転シール部材6に例えばプレス加工、切削加工、溶接加工などで羽根26を形成するのに比べて、回転シール部材6を容易に製造することができる。また、リング部材9はエラストマーまたは樹脂製であるため、リング部材9の円環部24に回転シール部材6のスリーブ10を圧入するのに大きな力を要しない。したがって、密封装置1を容易に製造することができる。
複数の羽根26は、メインリップ18とフランジ12の接触部分に径方向において揃えられている。したがって、メインリップ18を通過して浮遊する潤滑油の滴は、リング部材9の羽根26および/または羽根26が引き起こす気流によって、メインリップ18とフランジ12の接触部分に効率的に移動し、さらにメインリップ18の外側に効率的に戻される。
上記の通り、回転シール部材6のフランジ12の面12aにおける少なくともメインリップ18が接触する領域は、平坦である。つまり、少なくともメインリップ18が接触する領域には、特開2018−91372号公報に開示された螺旋状(渦巻状)の溝が形成されない。したがって、フランジ12を容易に製造することができる。また、クランクシャフト4の静止時に、クランクケース2の内部から潤滑油がこのような溝を通じてメインリップ18を通過するおそれがない。したがって、クランクシャフト4の静止時に、密封装置1の封止性能を高めることができる。
図1に示すように、リング部材9の円環部24の内周面と、フランジ12に対面する円環部24の端面とがなす隅部は、面取りされており、この結果、面取り面29が形成されている。このため、図1に示すように、回転シール部材6のフランジ12とスリーブ10の連結部分30が湾曲していたり、段差を有していたりしても、リング部材9の羽根26がメインリップ18とフランジ12の接触部分に径方向において揃えられるように、リング部材9の円環部24に回転シール部材6のスリーブ10を圧入することが容易である。
上記の通り、回転シール部材6のフランジ12の面12aは、メインリップ18が接触する外側環状領域20と、リング部材9の羽根26が近接する内側環状領域22を有し、内側環状領域22は、外側環状領域20に対して凹んでいる。このため、回転シール部材6のフランジ12がスリーブ10に対して直交するように形成されていなくても、リング部材9の羽根26がメインリップ18とフランジ12の接触部分に径方向において揃えられるように、リング部材9の円環部24に回転シール部材6のスリーブ10を圧入することが容易である。
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
例えば、メインリップ18の内面18aに、特許第6196408号に開示された複数のネジ突起を形成してもよい。このようなネジ突起は、メインリップ18を通過した潤滑油の滴を回転シール部材6の回転に従って、メインリップ18の径方向内側からメインリップ18の径方向外側に送り戻す役割を果たす。
上記実施形態に係る密封装置は、クランクシャフトの周囲に配置されて、クランクケース内の潤滑油を封止するオイルシールである。しかし、本発明は、実施形態に限定されず、例えば、変速機の軸の周囲に配置されて変速機のハウジング内の潤滑油を封止するオイルシール、差動歯車機構の軸の周囲に配置されて差動歯車機構のハウジング内の潤滑油を封止するオイルシール、モーターの軸の周囲に配置されてモーターのハウジング内の潤滑油を封止するオイルシールにも利用することができる。
固定シール部材8に特開2018−91372号公報に開示されたダストリップおよび中間リップを設けてもよい。図示しないが、ダストリップは、例えば弾性環14の内端部14cから回転シール部材6のスリーブ10に向けて延びる。ダストリップは、大気側から潤滑油側への異物(例えば、水およびダスト)の流入を阻止する。好ましくは、ダストリップはスリーブ10には接触させられず、大気側からメインリップ18の径方向内側の空間への空気の流通を阻害せず、回転する羽根26による気流の発生を阻害しない。
図示しないが、中間リップは、例えば弾性環14の内端部14cから回転シール部材6のフランジ12に向けて延びる。中間リップは、メインリップ18を通過した潤滑油を受け止める。好ましくは、中間リップはフランジ12には接触させられず、回転する羽根26による気流の発生を阻害しない。
図示しないが、固定シール部材8の弾性環14の内端部14cと、回転シール部材6のスリーブ10の間に空気が流通する多孔質材料(例えばスポンジ)製の封止部材を介在させてもよい。この封止部材は、内端部14cに固定されてスリーブ10に摺動可能に接触させられてもよいし、逆にスリーブ10に固定されて内端部14cに摺動可能に接触させられてもよい。封止部材によって大気側から潤滑油側への異物の流入が阻止される一方、封止部材が多孔質材料製であることにより、大気側からメインリップ18の径方向内側の空間への空気の流通は阻害されず、回転する羽根26による気流の発生が阻害されない。
図示しないが、回転シール部材6のスリーブ10に、回転シール部材6とともに回転して異物を跳ね飛ばす封止部材を固定してもよい。このような封止部材は、例えば、PFA、PTFE、FEP、ETFE、またはポリアミド樹脂から形成することができる。封止部材は、固定シール部材8には接触させられず、大気側からメインリップ18の径方向内側の空間への空気の流通を阻害せず、回転する羽根26による気流の発生を阻害しない。
本発明の態様は、下記の番号付けされた条項にも記載される。
条項1. ハウジング内に配置された回転軸の外周面に取り付けられる円筒状のスリーブと、前記スリーブの潤滑油側の端部から径方向外側に広がる円環状のフランジを有する回転シール部材と、
前記ハウジングに取り付けられて、前記回転シール部材に接触する固定シール部材と、
前記回転シール部材の前記スリーブの周囲に配置されて前記回転シール部材に固定されたエラストマーまたは樹脂製のリング部材とを有し、
前記固定シール部材は、前記回転シール部材の前記フランジの大気側の面に摺動可能に接触し、前記ハウジング内の潤滑油を封止する、弾性材料から形成された円環状のメインリップを有し、
前記リング部材は、前記スリーブが嵌め入れられる円環部と、前記円環部の周囲に放射状に延びるように配置された複数の羽根とを有する
ことを特徴とする密封装置。
前記ハウジングに取り付けられて、前記回転シール部材に接触する固定シール部材と、
前記回転シール部材の前記スリーブの周囲に配置されて前記回転シール部材に固定されたエラストマーまたは樹脂製のリング部材とを有し、
前記固定シール部材は、前記回転シール部材の前記フランジの大気側の面に摺動可能に接触し、前記ハウジング内の潤滑油を封止する、弾性材料から形成された円環状のメインリップを有し、
前記リング部材は、前記スリーブが嵌め入れられる円環部と、前記円環部の周囲に放射状に延びるように配置された複数の羽根とを有する
ことを特徴とする密封装置。
条項2. 前記複数の羽根は、前記メインリップと前記フランジの接触部分に径方向において揃えられている
ことを特徴とする条項1に記載の密封装置。
ことを特徴とする条項1に記載の密封装置。
この条項によれば、メインリップを通過して浮遊する潤滑油の滴は、リング部材の羽根および/または羽根が引き起こす気流によって、メインリップとフランジの接触部分に効率的に移動し、さらにメインリップの外側に効率的に戻される。
条項3. 前記回転シール部材の前記フランジの前記面における少なくとも前記メインリップが接触する領域は、平坦である
ことを特徴とする条項1または2に記載の密封装置。
ことを特徴とする条項1または2に記載の密封装置。
この条項によれば、少なくともメインリップが接触する領域には、特開2018−91372号公報に開示された螺旋状(渦巻状)の溝が形成されない。したがって、フランジを容易に製造することができる。また、回転軸の静止時に、ハウジングの内部から潤滑油が溝を通じてメインリップを通過するおそれがない。したがって、回転軸の静止時に、密封装置の封止性能を高めることができる。
条項4. 前記リング部材の前記円環部の内周面と、前記フランジに対面する前記円環部の端面とがなす隅部は、面取りされている
ことを特徴とする条項1から3のいずれか1項に記載の密封装置。
ことを特徴とする条項1から3のいずれか1項に記載の密封装置。
この条項によれば、回転シール部材のフランジとスリーブの連結部分が湾曲していたり、段差を有していたりしても、リング部材の羽根がメインリップとフランジの接触部分に径方向において揃えられるように、リング部材の円環部に回転シール部材のスリーブを圧入することが容易である。
条項5. 前記回転シール部材の前記フランジの前記面は、
前記メインリップが接触する外側環状領域と、
前記外側環状領域の径方向内側に配置されて前記スリーブに連結されており、前記リング部材の前記羽根が近接する内側環状領域を有し、
前記内側環状領域は、前記外側環状領域に対して凹んでいる
ことを特徴とする条項1から4のいずれか1項に記載の密封装置。
前記メインリップが接触する外側環状領域と、
前記外側環状領域の径方向内側に配置されて前記スリーブに連結されており、前記リング部材の前記羽根が近接する内側環状領域を有し、
前記内側環状領域は、前記外側環状領域に対して凹んでいる
ことを特徴とする条項1から4のいずれか1項に記載の密封装置。
この条項によれば、回転シール部材のフランジがスリーブに対して直交するように形成されていなくても、リング部材の羽根がメインリップとフランジの接触部分に径方向において揃えられるように、リング部材の円環部に回転シール部材のスリーブを圧入することが容易である。
1 密封装置
2 クランクケース(ハウジング)
4 クランクシャフト(回転軸)
6 回転シール部材
8 固定シール部材
9 リング部材
10 スリーブ
12 フランジ
12a 大気側の面
14 弾性環
14a 円環部
14b 円板部
14c 内端部
16 剛性環
16a 円環部
16b 円板部
18 メインリップ
20 外側環状領域
22 内側環状領域
24 円環部
26 羽根
29 面取り面
30 連結部分
2 クランクケース(ハウジング)
4 クランクシャフト(回転軸)
6 回転シール部材
8 固定シール部材
9 リング部材
10 スリーブ
12 フランジ
12a 大気側の面
14 弾性環
14a 円環部
14b 円板部
14c 内端部
16 剛性環
16a 円環部
16b 円板部
18 メインリップ
20 外側環状領域
22 内側環状領域
24 円環部
26 羽根
29 面取り面
30 連結部分
Claims (5)
- ハウジング内に配置された回転軸の外周面に取り付けられる円筒状のスリーブと、前記スリーブの潤滑油側の端部から径方向外側に広がる円環状のフランジを有する回転シール部材と、
前記ハウジングに取り付けられて、前記回転シール部材に接触する固定シール部材と、
前記回転シール部材の前記スリーブの周囲に配置されて前記回転シール部材に固定されたエラストマーまたは樹脂製のリング部材とを有し、
前記固定シール部材は、前記回転シール部材の前記フランジの大気側の面に摺動可能に接触し、前記ハウジング内の潤滑油を封止する、弾性材料から形成された円環状のメインリップを有し、
前記リング部材は、前記スリーブが嵌め入れられる円環部と、前記円環部の周囲に放射状に延びるように配置された複数の羽根とを有する
ことを特徴とする密封装置。 - 前記複数の羽根は、前記メインリップと前記フランジの接触部分に径方向において揃えられている
ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。 - 前記回転シール部材の前記フランジの前記面における少なくとも前記メインリップが接触する領域は、平坦である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。 - 前記リング部材の前記円環部の内周面と、前記フランジに対面する前記円環部の端面とがなす隅部は、面取りされている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の密封装置。 - 前記回転シール部材の前記フランジの前記面は、
前記メインリップが接触する外側環状領域と、
前記外側環状領域の径方向内側に配置されて前記スリーブに連結されており、前記リング部材の前記羽根が近接する内側環状領域を有し、
前記内側環状領域は、前記外側環状領域に対して凹んでいる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019079853A JP2020176694A (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019079853A JP2020176694A (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | 密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020176694A true JP2020176694A (ja) | 2020-10-29 |
Family
ID=72937375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019079853A Pending JP2020176694A (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | 密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020176694A (ja) |
-
2019
- 2019-04-19 JP JP2019079853A patent/JP2020176694A/ja active Pending
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