JP2020190280A - 動力伝達経路切換装置および2段変速機 - Google Patents
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Abstract
Description
回転可能に、かつ、軸方向変位を不能に支持された駆動カムと、前記駆動カムに対する相対回転および軸方向変位を可能に支持され、かつ、該駆動カムの回転に伴って、互いに同じ周期かつ異なる位相で軸方向に変位する第1被駆動カムおよび第2被駆動カムとを有するカム装置と、
互いに軸方向の相対変位を可能に支持された、少なくとも1枚ずつの第1フリクションプレートおよび第1セパレートプレートを有する第1摩擦係合装置と、
互いに軸方向の相対変位を可能に支持された、少なくとも1枚ずつの第2フリクションプレートおよび第2セパレートプレートを有する第2摩擦係合装置と、
を備える。
前記駆動カムが回転することに伴い、
前記第1被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が拡がる方向に変位させることに基づき、前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとを互いに押し付け合うことで、前記第1摩擦係合装置が接続され、かつ、前記第2被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が縮まる方向に変位させることに基づき、前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとを互いに押し付け合う力を解放することで、前記第2摩擦係合装置が切断される、第1モードと、
前記第1被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が縮まる方向に変位させることに基づき、前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとを互いに押し付け合う力を解放することで、前記第1摩擦係合装置が切断され、かつ、前記第2被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が拡がる方向に変位させることに基づき、前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとを互いに押し付け合うことで、前記第2摩擦係合装置が接続される、第2モードと、
が切り換わる。
前記第1被駆動カムと前記第1摩擦係合装置との間に配置され、かつ、該第1被駆動カムと該第1摩擦係合装置とを互いに離れる方向に弾性的に付勢する第1弾性部材と、
前記第2被駆動カムと前記第2摩擦係合装置との間に配置され、かつ、該第2被駆動カムと該第2摩擦係合装置とを互いに離れる方向に弾性的に付勢する第2弾性部材と、
をさらに備えることができる。
前記駆動カムは、軸方向側面に、凹部と凸部とを、円周方向に関して互いに同じ周期かつ異なる位相でそれぞれ配置してなる、第1駆動カム面および第2駆動カム面を有し、
前記第1被駆動カムは、前記第1駆動カム面と対向する軸方向側面に、第1被駆動カム面を有し、
前記第2被駆動カムは、前記第2駆動カム面と対向する軸方向側面に、第2被駆動カム面を有し、および、
前記カム装置は、前記第1駆動カム面と前記第1被駆動カム面との間に配置された複数個の第1転動体、および、前記第2駆動カム面と前記第2被駆動カム面との間に配置された複数個の第2転動体をさらに備える。
前記駆動カムは、径方向に突出する少なくとも1個、好ましくは複数個の係合凸部を備え、
前記第1被駆動カムは、円周方向に伸長するように形成され、かつ、前記係合凸部が係合する少なくとも1個、好ましくは複数個の第1被駆動カム溝を備え、該第1被駆動カム溝は、少なくとも一部に円周方向に対し傾斜した傾斜部を有し、
前記第2被駆動カムは、円周方向に伸長するように形成され、かつ、前記係合凸部が係合する少なくとも1個、好ましくは複数個の第2被駆動カム溝を備え、該第2被駆動カム溝は、軸方向に関して前記第1被駆動カムと対称な開口形状を有する。
入力部材と、
前記入力部材と同軸に配置された出力部材と、
動力の伝達方向に関して、前記入力部材と前記出力部材との間に配置された遊星歯車機構とを備え、
前記遊星歯車機構は、サンギヤと、前記サンギヤの周囲に該サンギヤと同軸に配置されたリングギヤと、前記サンギヤと同軸に配置されたキャリアと、前記サンギヤと前記リングギヤとに噛合し、かつ、前記キャリアに、自身の中心軸を中心とする回転を自在に支持された複数個のピニオンギヤとを有し、
前記入力部材と前記出力部材との間の動力伝達経路を切り換える動力伝達経路切換装置をさらに備える。
前記入力部材が、前記サンギヤに対し該サンギヤと一体的に回転するように接続されており、
前記出力部材が、前記キャリアに対し該キャリアと一体的に回転するように接続されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの一方が、前記サンギヤまたは前記入力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの他方が、前記キャリアまたは前記出力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの一方が、ハウジングなどの使用時にも回転しない部分に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、および、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの他方が、前記リングギヤに対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持される。
前記入力部材が、前記サンギヤに対し該サンギヤと一体的に回転するように接続されており、
前記リングギヤが、ハウジングなどの使用時にも回転しない部分に対し支持固定されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの一方が、前記サンギヤまたは前記入力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの他方が、前記出力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの一方が、前記キャリアに対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
および、前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの他方が、前記出力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持される。
図1〜図7は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例は、本発明の第1態様の動力伝達経路切換装置を、本発明の第1態様の2段変速機に適用した例である。本例の2段変速機1は、たとえば、電気自動車やハイブリッド自動車の動力源である電動モータの出力軸と、デファレンシャルギヤとの間に配置されて、前記電動モータの出力軸のトルクを、増大(減速)してから、または、増大(減速)せずにそのままデファレンシャルギヤに伝達する。本例の2段変速機は、入力部材2と、出力部材3と、遊星歯車機構4と、動力伝達経路切換装置5とを備え、かつ、入力部材2と出力部材3との間の減速比を、高低の2段階に切り換え可能に構成されている。
動力伝達経路切換装置5を第1モードに切り換えるには、電動アクチュエータ56により駆動カム48を回転駆動し、図6に二点鎖線で示すように、第1転動体64の、第1駆動カム面52の凹部の底部から乗り上げ量および第1被駆動カム面60の凹部の底部からの乗り上げ量を増大させることで、第1被駆動カム49を、駆動カム48との軸方向間隔が拡がる方向(軸方向他側)に向けて変位させ、かつ、第2転動体65の、第2駆動カム面53の凹部の底部から乗り上げ量および第2被駆動カム面62の凹部の底部からの乗り上げ量を減少させることで第2被駆動カム50を、駆動カム48との軸方向間隔が縮まる方向(軸方向片側)に向けて変位させる。なお、本例では、動力伝達経路切換装置5を第1モードに切り換えた状態(第1モードへの切り換えが完了した状態)で、第1転動体64は、第1駆動カム面52の平坦面部54aに乗り上げている。
動力伝達経路切換装置5を第2モードに切り換えるには、電動アクチュエータ56により駆動カム48を回転駆動し、図6に一点鎖線で示すように、第1転動体64の、第1駆動カム面52の凹部の底部から乗り上げ量および第1被駆動カム面60の凹部の底部からの乗り上げ量を減少させることで、第1被駆動カム49を、駆動カム48との軸方向間隔が縮まる方向(軸方向片側)に向けて変位させ、かつ、第2転動体65の、第2駆動カム面53の凹部の底部から乗り上げ量および第2被駆動カム面62の凹部の底部からの乗り上げ量を増大させることで第2被駆動カム50を、駆動カム48との軸方向間隔が拡がる方向(軸方向他側)に向けて変位させる。なお、本例では、動力伝達経路切換装置5を第2モードに切り換えた状態(第2モードへの切り換えが完了した状態)で、第2転動体65は、第2駆動カム面53の平坦面部54bに乗り上げている。
2段変速機1を高速モードに切り換えるには、電動アクチュエータ56により駆動カム48を回転駆動することに基づいて、動力伝達経路切換装置5を、第1摩擦係合装置40が接続され、かつ、第2摩擦係合装置41が切断された第1モードに切り換える。動力伝達経路切換装置5が第1モードに切り換わると、第1摩擦係合装置40が接続されることに基づいて、サンギヤ11とキャリア13とが一体的に回転するようになり、かつ、第2摩擦係合装置41が切断されることに基づいて、ハウジング38に対するリングギヤ12の回転が許容される。このような高速モードでは、サンギヤ11とリングギヤ12とキャリア13との回転方向および回転速度が同じとなり、遊星歯車機構4全体が一体となって回転する、所謂のり付け状態となる。したがって、入力部材2の動力は、次の(A)に示す経路を通って、出力部材3に伝達される。
(A) 入力部材2 → キャリア13 → 出力部材3
このように、高速モードでは、入力部材2の動力は、減速されることなく、そのまま出力部材3に伝達される。換言すれば、高速モードでは、入力部材2と出力部材3との間の減速比は1である。
2段変速機1を低速モードに切り換えるには、電動アクチュエータ56により駆動カム48を回転駆動することに基づいて、動力伝達経路切換装置5を、第1摩擦係合装置40が切断され、かつ、第2摩擦係合装置41が接続された第1モードに切り換える。動力伝達経路切換装置5が第2モードに切り換わると、第1摩擦係合装置40が切断されることに基づいて、サンギヤ11とキャリア13とが相対回転可能になり、かつ、第2摩擦係合装置41が接続されることに基づいて、ハウジング38に対するリングギヤ12の回転が阻止される。このような低速モードでは、入力部材2の動力は、次の(B)に示す経路を通って、出力部材3に伝達される。
(B) 入力部材2 → サンギヤ11 → ピニオンギヤ14の自転運動 → リングギヤ12との噛合に基づくピニオンギヤ14の公転運動→ キャリア13 → 出力部材3
このように、低速モードでは、入力部材2の動力は、遊星歯車機構4により減速されて、出力部材3に伝達される。なお、低速モードにおける、入力部材2と出力部材3との間の減速比は、リングギヤ12とサンギヤ11との歯車比(リングギヤ12のギヤ部24の歯数/サンギヤ11のギヤ部19の歯数)により決定される。
図8〜図10(B)は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例は、本発明の第2態様の動力伝達経路切換装置を、本発明の第1態様の2段変速機に適用した例である。すなわち、本例の2段変速機1aは、動力伝達経路切換装置5aのカム装置39aの構造が、実施の形態の第1例のカム装置39の構造と異なる。
動力伝達経路切換装置5aを第1モードに切り換えるべく、電動アクチュエータ56により駆動カム48aを回転駆動し、係合凸部80を円周方向片側に変位(移動)させると、第1被駆動カム49aが、駆動カム48aとの軸方向間隔が拡がる方向(軸方向他側)に向けて移動し、かつ、第2被駆動カム50aが、駆動カム48aとの軸方向間隔が縮まる方向(軸方向片側)軸方向片側に向けて移動する。この結果、図10(A)に示すように、係合凸部80が、第1被駆動カム溝86のうち、軸方向片側に配置された直線部90aと、第2被駆動カム溝92のうち、軸方向他側に配置された直線部96aとに係合する。換言すれば、係合凸部80が円周方向片側に変位すると、該係合凸部80と第1被駆動カム溝86との係合に伴って、第1被駆動カム49aが軸方向他側に向けて移動し(案内され)、かつ、係合凸部80と第2被駆動カム溝92との係合に伴って、第1被駆動カム49aが軸方向片側に向けて移動する(案内される)。
動力伝達経路切換装置5aを第2モードに切り換えるべく、電動アクチュエータ56により駆動カム48aを回転駆動し、係合凸部80を円周方向他側に変位(移動)させると、第1被駆動カム49aが、駆動カム48aとの軸方向間隔が縮まる方向(軸方向片側)に向けて移動し、かつ、第2被駆動カム50aが、駆動カム48aとの軸方向間隔が拡がる方向(軸方向片側)軸方向片側に向けて移動する。この結果、図10(B)に示すように、係合凸部80が、第1被駆動カム溝86のうち、軸方向他側に配置された直線部90bと、第2被駆動カム溝92のうち、軸方向片側に配置された直線部96bとに係合する。換言すれば、係合凸部80が円周方向他側に変位すると、該係合凸部80と第1被駆動カム溝86との係合に伴って、第1被駆動カム49aが軸方向片側に向けて移動し(案内され)、かつ、係合凸部80と第2被駆動カム溝92との係合に伴って、第2被駆動カム50aが軸方向他側に向けて移動する(案内される)。
図11〜図13(B)は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例は、本発明の第1態様の動力伝達経路切換装置を、本発明の第2態様の2段変速機に適用した例である。本例の2段変速機1bは、入力部材2と、該入力部材2と同軸かつ相対回転可能に支持された出力部材3aと、動力の伝達方向に関して、入力部材2と出力部材3aとの間に配置された遊星歯車機構4aと、入力部材2と出力部材3aとの間の動力伝達経路を切り換える動力伝達経路切換装置5bとを備える。
動力伝達経路切換装置5bを第1モードに切り換えるには、電動アクチュエータ56aにより駆動カム48bを回転駆動することに基づいて、第1被駆動カム49bを、駆動カム48bとの軸方向間隔が拡がる方向(軸方向片側)に向けて変位させ、かつ、第2被駆動カム50bを、駆動カム48bとの軸方向間隔が縮まる方向(軸方向他側)に向けて変位させる。
動力伝達経路切換装置5bを第2モードに切り換えるには、電動アクチュエータ56aにより駆動カム48bを回転駆動することに基づいて、第1被駆動カム49bを、駆動カム48bとの軸方向間隔が縮まる方向(軸方向他側)に向けて変位させ、かつ、第2被駆動カム50bを、駆動カム48bとの軸方向間隔が拡がる方向(軸方向片側)に向けて変位させる。
(C) 入力部材2 → サンギヤ11a → 出力部材3a
このように、高速モードでは、入力部材2の動力は、減速されることなく、そのまま出力部材3aに伝達される。
(D) 入力部材2 → サンギヤ11a → ピニオンギヤ14の自転運動 → リングギヤ12aとの噛合に基づくピニオンギヤ14の公転運動→ キャリア13a → 出力部材3a
このように、低速モードでは、入力部材2の動力は、遊星歯車機構4aにより減速されて、出力部材3aに伝達される。
2 入力部材
3、3a 出力部材
4、4a 遊星歯車機構
5、5a、5b 動力伝達経路切換装置
6 入力筒状部
7 入力フランジ部
8 雌スプライン部
9 出力筒状部
10、10a 出力フランジ部
11、11a サンギヤ
12、12a リングギヤ
13、13a キャリア
14 ピニオンギヤ
15 小径筒部
16 大径筒部
17、17a フランジ部
18、18a サン側雄スプライン部
19 ギヤ部
20 小径筒部
21 大径筒部
22 円輪部
23 リング側雄スプライン部
24 ギヤ部
25a、25b、25c、25d リム部
26 柱部
27 筒状部
28a、28b、28c、28d 円孔
29 キャリア側雌スプライン部
30 支持軸
31 本体部分
32 ラジアルニードル軸受
33 ギヤ部
34a、34b 止め輪
35 スペーサ
36a、36b スラスト軸受
37 押え板
38 ハウジング
39、39a、39b カム装置
40、40a 第1摩擦係合装置
41、41a 第2摩擦係合装置
42 内径側筒部
43 外径側筒部
44 側板部
45 固定側雄スプライン部
46 固定側雌スプライン部
47 貫通孔
48、48a、48b 駆動カム
49、49a、49b 第1被駆動カム
50、50a、50b 第2被駆動カム
51、51a アンギュラ玉軸受
52、52a 第1駆動カム面
53、53a 第2駆動カム面
54a、54b 平坦面部
55、55a ホイールギヤ部
56、56a 電動アクチュエータ
57、57a ウォーム
58、58a 変速用モータ
59 ウォームギヤ部
60、60a 第1被駆動カム面
61、61a 第1被駆動側雌スプライン部
62、62a 第2被駆動カム面
63、63a 第2被駆動側雄スプライン部
64、64a 第1転動体
65、65a 第2転動体
66、66a 第1フリクションプレート
67、67a 第1セパレートプレート
68、68a 止め輪
69、69a 第1弾性部材
70、70a スラスト転がり軸受
71 キャリア側雄スプライン部
72、72a 第2フリクションプレート
73、73a 第2セパレートプレート
74、74a 止め輪
75、75a 第2弾性部材
76 スペーサ
78 ラジアルニードル軸受
79 スラストニードル軸受
80 係合凸部
81 側板部
82 内径側筒部
83 外径側筒部
84 円孔
85 係合ピン
86 第1被駆動カム溝
87 側板部
88 外径側筒部
89 内径側筒部
90a、90b 直線部
91 傾斜部
92 第2被駆動カム溝
93 小径筒部
94 大径筒部
95 円輪部
96a、96b 直線部
97 傾斜部
98 外径側筒部
99 内径側筒部
100 出力側第1雌スプライン部
101 出力側第2雌スプライン部
102a、102b 通孔
103 筒状部
104 ラジアルニードル軸受
105a、105b スラストニードル軸受
106a、106b、106c、106d 軌道輪
107a、107b 押圧ピン部
108 第1リターンスプリング
109 第2リターンスプリング
Claims (10)
- 回転可能に、かつ、軸方向変位を不能に支持された駆動カムと、前記駆動カムに対する相対回転および軸方向変位を可能に支持され、かつ、該駆動カムの回転に伴って、互いに異なる位相で軸方向に変位する第1被駆動カムおよび第2被駆動カムとを有するカム装置と、
互いに軸方向の相対変位を可能に支持された、少なくとも1枚ずつの第1フリクションプレートおよび第1セパレートプレートを有する第1摩擦係合装置と、
互いに軸方向の相対変位を可能に支持された、少なくとも1枚ずつの第2フリクションプレートおよび第2セパレートプレートを有する第2摩擦係合装置と、
を備え、
前記駆動カムが回転することに伴い、
前記第1被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が拡がる方向に変位させることに基づき、前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとを互いに押し付け合うことで、前記第1摩擦係合装置が接続され、かつ、前記第2被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が縮まる方向に変位させることに基づき、前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとを互いに押し付け合う力を解放することで、前記第2摩擦係合装置が切断される、第1モードと、
前記第1被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が縮まる方向に変位させることに基づき、前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとを互いに押し付け合う力を解放することで、前記第1摩擦係合装置が切断され、かつ、前記第2被駆動カムを前記駆動カムとの軸方向間隔が拡がる方向に変位させることに基づき、前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとを互いに押し付け合うことで、前記第2摩擦係合装置が接続される、第2モードと、
が切り換わる、動力伝達経路切換装置。 - 前記第1被駆動カムと前記第1摩擦係合装置との間に配置され、かつ、該第1被駆動カムと該第1摩擦係合装置とを互いに離れる方向に弾性的に付勢する第1弾性部材と、
前記第2被駆動カムと前記第2摩擦係合装置との間に配置され、かつ、該第2被駆動カムと該第2摩擦係合装置とを互いに離れる方向に弾性的に付勢する第2弾性部材と、
をさらに備える、請求項1に記載の動力伝達経路切換装置。 - 前記駆動カムは、軸方向側面に、凹部と凸部とを、円周方向に関して互いに同じ周期かつ異なる位相でそれぞれ配置してなる、第1駆動カム面および第2駆動カム面を有し、
前記第1被駆動カムは、前記第1駆動カム面と対向する軸方向側面に、第1被駆動カム面を有し、
前記第2被駆動カムは、前記第2駆動カム面と対向する軸方向側面に、第2被駆動カム面を有し、および、
前記カム装置は、前記第1駆動カム面と前記第1被駆動カム面との間に配置された複数個の第1転動体、および、前記第2駆動カム面と前記第2被駆動カム面との間に配置された複数個の第2転動体をさらに備える、請求項1または2に記載の動力伝達経路切換装置。 - 前記駆動カムは、径方向に突出する少なくとも1個の係合凸部を備え、
前記第1被駆動カムは、円周方向に伸長するように形成され、かつ、前記係合凸部が係合する少なくとも1個の第1被駆動カム溝を備え、該第1被駆動カム溝は、少なくとも一部に円周方向に対し傾斜した傾斜部を有し、
前記第2被駆動カムは、円周方向に伸長するように形成され、かつ、前記係合凸部が係合する少なくとも1個の第2被駆動カム溝を備え、該第2被駆動カム溝は、軸方向に関して前記第1被駆動カムと対称な開口形状を有する、請求項1または2に記載の動力伝達経路切換装置。 - 前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとをそれぞれ複数枚ずつ有し、該第1フリクションプレートと該第1セパレートプレートとが互いに交互に配置されており、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとをそれぞれ複数枚ずつ有し、該第2フリクションプレートと該第2セパレートプレートとが互いに交互に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の動力伝達経路切換装置。 - 前記第1摩擦係合装置は、前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとを互いに離隔させる方向に弾性的に付勢する第1リターンスプリングをさらに有し、
前記第2摩擦係合装置は、前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとを互いに離隔させる方向に弾性的に付勢する第2リターンスプリングをさらに有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の動力伝達経路切換装置。 - 入力部材と、
前記入力部材と同軸に配置された出力部材と、
動力の伝達方向に関して、前記入力部材と前記出力部材との間に配置された遊星歯車機構とを備え、
前記遊星歯車機構は、サンギヤと、前記サンギヤの周囲に該サンギヤと同軸に配置されたリングギヤと、前記サンギヤと同軸に配置されたキャリアと、前記サンギヤと前記リングギヤとに噛合し、かつ、前記キャリアに、自身の中心軸を中心とする回転を自在に支持された複数個のピニオンギヤとを有し、
前記入力部材と前記出力部材との間の動力伝達経路を切り換える動力伝達経路切換装置をさらに備え、
前記動力伝達経路切換装置が、請求項1〜6のいずれか1項に記載の動力伝達経路切換装置であり、かつ、該動力伝達経路切換装置が、前記駆動カムを回転駆動する電動アクチュエータをさらに備える、2段変速機。 - 前記駆動カムは、外周面にホイールギヤ部を有し、
前記電動アクチュエータは、前記ホイールギヤ部と噛合するウォームと、前記ウォームを回転駆動する変速用モータとを備える、請求項7に記載の2段変速機。 - 前記入力部材が、前記サンギヤに対し該サンギヤと一体的に回転するように接続されており、
前記出力部材が、前記キャリアに対し該キャリアと一体的に回転するように接続されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの一方が、前記サンギヤまたは前記入力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの他方が、前記キャリアまたは前記出力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの一方が、使用時にも回転しない部分に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、および、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの他方が、前記リングギヤに対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されている、請求項7または8に記載の2段変速機。 - 前記入力部材が、前記サンギヤに対し該サンギヤと一体的に回転するように接続されており、
前記リングギヤが、使用時にも回転しない部分に対し支持固定されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの一方が、前記サンギヤまたは前記入力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第1フリクションプレートと前記第1セパレートプレートとのうちの他方が、前記出力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの一方が、前記キャリアに対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されており、および、
前記第2フリクションプレートと前記第2セパレートプレートとのうちの他方が、前記出力部材に対し軸方向の相対変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されている、請求項7または8に記載の2段変速機。
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