JP2020200068A - 漏洩検知装置を備えた埋設タンクの二重殻構造 - Google Patents

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【課題】 本発明は内部に圧力センサを備え、ガソリン等の油漏れや、有機溶剤等の溶剤漏れを事前に検知する圧力センサを備えた埋設タンクの二重殻構造に関する。【解決手段】 内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間に設けられた圧力センサと、を備えた二重殻構造の埋設タンクであって、前記内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、更に腐蝕穴や孔蝕穴によって微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、前記圧力センサがこれを検知し、埋設タンクの不良を管理者に通知する圧力センサを備えた埋設タンクの二重殻構造を特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は既設埋設タンクの内側にFRP等で厚さ数mmの殻を作り、その内殻と埋設タンクとの間に微少空間を設け、その微少空間を加圧又は減圧し、圧力変動を検知する構造を備え、ガソリン等の油漏れや有機溶剤等の溶剤漏れを事前に検知する埋設タンクの二重殻構造に関する。
今日、ガソリンスタンド等において、油貯蔵用の鋼製の地下タンクが広く使用されている。また、トルエンや、キシレン、アルコール等の有機溶剤を貯留する溶剤タンクも燃料電池車等の普及に伴って増加している。
しかし、このような埋設タンクは、長期間の使用により経年変化し、腐蝕や孔蝕を生じる場合があり、このような場合油漏れや溶剤漏れの原因となる。さらに、一旦鋼製タンクを埋設した場合、地上からタンクの腐蝕や孔蝕を点検することは困難である。
このため、例えば特許文献1はタンクの製造において高度な加工技術が不要でかつ製作の手間が掛からず、施工手間が少ない合成樹脂製の埋設タンクの提案が行われている。しかしながら、一旦ガソリン等の油漏れや溶剤漏れが発生すると、土壌汚染等の環境への影響が大きい。特に油漏れや溶剤漏れが長期間続く場合、土壌汚染のみならず地下水等への浸透が大きな社会問題となる。
特開2003−261195号公報
そこで、本発明は地下に埋設するタンクを二重殻構造の埋設タンクとし、更に油漏れや溶剤漏れを検知する検知器として圧力センサを備えた埋設タンクとすることによって、油漏れや溶剤漏れが発生する前に、内殻と外殻間の隙間部の圧力変化を検出し、土壌汚染等を未然に防止し、地下水の汚染等の環境への悪影響を無くす微少空間の加圧又は減圧の変動を検知する圧力センサ及び警報機を備えた埋設タンクの二重殻構造を提供するものである。
本発明は上記課題を解決するため、内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間の圧力を検知する圧力センサと、を備えた二重殻構造の埋設タンクであって、例えば内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、更に腐蝕穴や孔蝕穴によって微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、上記圧力センサがこれを検知し、埋設タンクの不良を管理者に通知する二重殻構造の埋設タンクを提供することによって達成できる。
また、上記圧力センサは、圧力変動検知装置であって、測定値が予め設定した値から外れた場合、埋設タンクの不良を管理者に通知する。
また、上記圧力センサ又は圧力変動検知装置による検知情報は通信回線を介して外部のモニタに送信され、埋設タンクの欠陥表示をモニタに行うことを特徴とする。
また、本発明は上記課題を解決するため、内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間の圧力を検知する圧力センサ(圧力変動検知装置)と、を備えた二重殻構造の埋設タンクに使用される制御装置に欠陥検出プログラムをインストールし、例えば内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、上記プログラムに従って、制御装置は上記圧力センサ又は圧力変動検知装置が検知した情報を管理者のパソコンに送信し、パソコンのディスプレイに埋設タンクの欠陥表示を行う。
さらに、本発明は上記課題を解決するため、内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間の圧力を検知する圧力センサと、を備えた二重殻構造の埋設タンクに使用される制御装置の制御方法であって、 前記内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、前記微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、前記制御装置は前記圧力センサ又は圧力変動検知装置が検知した情報を管理者のパソコンに送信し、パソコンのディスプレイに埋設タンクの欠陥表示を行うことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサや圧力変動検知装置を備えた二重殻構造の埋設タンクを使用することによって、埋設タンクに生じる腐蝕や孔蝕を早期に知ることができ、油漏れや溶剤漏れに起因する土壌汚染等を未然に防止することができる。
本実施形態の圧力センサを備えた二重殻構造の埋設タンクの例を示す図である。 埋設タンクに設置された圧力センサを含む圧力変動検知システムを説明する図である。 事務所に設けられたパソコンの構成を示す図である。 微少空間の基準圧力の初期設定処理を説明するフローチャートである。 圧力センサによる欠陥検出処理について説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態の圧力センサを備えた二重殻構造の埋設タンクの例を示す図である。同図において、埋設タンク1には、例えばガソリンを入れる注油管2、地下タンク1からガソリンを吸引する給油管3、埋設タンク1の通気を行う通気管4、及び埋設タンク1に貯蔵されたガソリンの液面高を計測する液面計5が設置されている。また、埋設タンク1は地表から所定の深さに埋設され、埋設タンク1上はコンクリートが施設されている。
注油管2には地表に注油口7が設けられ、注油口7からガソリンの注油を行う。また、給油管3には地表に計量器、ポンプ等の機器類8が設けられ、埋設タンク1からガソリンを吸引し、吸引するガソリンの計量を行う。また、上記注油管2にはバルブ9が設けられ、給油管3にはバルブ10が設けられている。尚、通気管4には通気口12が設けられ、埋設タンク1内で発生するガスを排出する。
また、本例の埋設タンク1には圧力検出筒15が設けられ、この圧力検出筒15の上部には後述する微少空間の圧力変動を検出する圧力変動検知装置16が設けられている。
図2は、上記圧力検出筒15及び圧力変動検知装置16近傍の拡大図であり、本例の圧力変動検知システムを詳しく説明する図である。同図に示すように、埋設タンク1は鋼板で形成された外殻24とFRP(繊維強化複合材)で形成された内殻25で構成され、鋼板(外殻)の下面には錆止めのプライマー加工23が施されている。また、外殻24と内殻25間にはスペーサが介装され、一定の微少空間26が形成されている。この微少空間26は外殻24と内殻25との間の圧力検出空間でもある。
圧力検出筒15は微少空間(圧力検出空間)26に連通しており、圧力検出筒15には微少空間26に加わる圧力と同じ圧力が掛かる。圧力検出筒15の上部には圧力検査用ノズル17が設けられ、開閉弁18を介して圧力変動検知装置16に接続されている。
圧力変動検知装置16は内部に圧力センサを備え、上記微少空間26の圧力変動を検知する。また、この圧力変動検知装置16の上部には圧力表示メータ19が設けられている。この圧力表示メータ19は圧力変動検知装置16が検知した微少空間26の圧力値を表示し、主に微少空間26の初期圧力の設定時において利用される。
また、圧力変動検知装置16には開閉弁20を介して、加減圧ポンプ21が接続されている。この加減圧ポンプ21は微少空間26の初期圧力の設定に使用される。例えば、開閉弁20を開放し、加減圧ポンプ21を操作し、圧力表示メータ19を見ながら微少空間26の初期圧力の設定を行う。
圧力変動検知装置16は微少空間26(圧力検出筒15)の内部圧力を検知し、予め設定した範囲を超える圧力を検出すると、管理者に通知する構成である。この為、同図に示すように、圧力変動検知装置16から事務所30に設置されたパソコン31に信号線32が延びており、圧力変動検知装置16が検出する微少空間26の圧力変動の情報をパソコン31に常時送信する。そして、検出値が予め設定した範囲を超える値を検出すると、管理者に通知する構成である。
尚、上記圧力検出筒15及び圧力変動検知装置16は、図1に示すように埋設タンク1の上部に設けられた点検口22内に設置されている。
図3は事務所30設けられたパソコン31の構成を示す図であり、CPU33、ROM34、RAM35等で構成され、ROM34に記憶されたプログラムに従って本例の処理を行い、必要に応じて記録装置36にアクセスする。また、ディスプレイ37には必要な情報が表示され、例えば上記信号線32を介して入力する微少空間26の圧力データを表示する。
尚、本例のシステム制御はROM34に記憶されたプログラムに従って実行されるが、同図に示すようにコンピュータに配設されたメディアドライバにCD−ROM、フレキシブルディスク、MO等の記録媒体38を装着し、この記録媒体38から上記プログラムを読み出して使用する構成としてもよい。
以上の構成の埋設タンク1において、以下に本例の処理動作を説明する。
先ず、微少空間26の基準圧力の初期設定を行う。図4はこの処理を説明するフローチャートである。先ず、開閉弁18を開き、開閉弁20を閉じ、圧力変動検知装置16によって微少空間26(圧力検出筒15)の初期圧力を測定する(ステップ(以下、Sで示す)1)。尚、この作業は、例えば作業者が点検口22内に入り、開閉弁18、20を操作し、圧力表示メータ19を目視しながら行う。
そして、先ず微少空間26の初期圧力が大気圧以上であるか否かを判断する(S2)。ここで、初期値が大気圧以上である場合(S2がYES)、微少空間26が比較的高い圧力状態であると判断し、初期圧力の範囲をP1〜P2に設定する(S3)。例えば、P1を1000mmHgに設定し、P2を1200mmHgに設定する。この圧力範囲を埋設タンク1に腐蝕穴や孔蝕穴が形成されていない正常な微少空間26の圧力範囲とする。
一方、初期値が大気圧以下である場合(S2がNO)、圧力検出空間26が比較的低い圧力状態であると判断し、基準となる初期圧力の範囲をP3〜P4に設定する(S4)。即ちこの場合、この圧力範囲を埋設タンク1に腐蝕穴や孔蝕穴が形成されていない正常範囲とする。このように、初期設定時2つの範囲を設定する理由は、例えば夏と冬では土壌温度が異なり、またタンクローリ車から荷卸しされたガソリン等の油や有機溶剤の温度も季節によって異なり、埋設タンク1を構成する鋼板やFRPの収縮や拡張現象を考慮する為である。
次に、以上のようにして設定した埋設タンク1において、圧力変動検知装置16による欠陥検出処理について説明する。図5はこの処理を説明するフローチャートである。
事務所30に設置されたパソコン31は常時圧力変動検知装置16からのデータを受信しており、前述のプログラムに従って圧力変動検知装置16からの圧力情報を監視している(ステップ(以下、STで示す)1)。ここで、例えば本例の初期設定の圧力範囲が大気圧以上に設定されている場合(ST2がYES)、圧力変動検知装置16からの検出データが初期設定のP1〜P2の範囲内であるか判断する。
具体的には、先ず圧力変動検知装置16の検知圧力がP1以下であるか判断する(ST3)。ここで、圧力変動検知装置16の検知圧力がP1以下でなければ(ST3がNO)、更に圧力変動検知装置16の検知圧力がP2以上であるか判断する(ST4)。そして、検知圧力がP2以上でなければ(ST4がNO)、微少空間26は正常な圧力範囲であると判断し、微少空間26の圧力監視を継続する(ST1〜ST4)。
一方、初期設定のP1〜P2の範囲から外れた場合(ST3がYES、又はST4がYES)、微少空間26に油漏れや溶剤漏れの原因となる腐蝕穴や孔蝕穴が形成されたものと判断して、例えばパソコン31のディスプレイ37に表示を行う。また、上記表示と共にアラームを鳴らし、管理者に異常を知らせる(ST5)。
尚、初期設定の下限値P1以下に圧力が下がる場合としては、例えば外殻24や内殻25に腐蝕穴や孔蝕穴が形成され、微少空間26内の空気が流出して下限値以下になる場合である。一方、初期設定の上限値P2以上に圧力が上がる場合としては、内殻25に腐蝕穴や孔蝕穴が形成され、油や有機溶剤が微少空間26に侵入し、又は外殻24に腐蝕穴や孔蝕穴が形成され、地下水等が微少空間26に侵入してきた場合である。
一方、初期設定の圧力範囲が大気圧以下に設定されている場合(ST2がNO)、圧力変動検知装置16からの検出データが初期設定のP3〜P4の範囲内であるか判断する(ST5)。即ちこの場合も、先ず圧力変動検知装置16の検知圧力がP3以下であるか判断する(ST6)。ここで、圧力変動検知装置16の検知圧力がP3以下でなければ(ST6がNO)、更に検知圧力がP4以上であるか判断する(ST7)。そして、圧力変動検知装置16の検知圧力がP4以上でなければ(ST7がNO)、微少空間26は正常な圧力範囲であると判断し、微少空間26の監視を継続する(ST1、ST2、ST6、ST7)。
一方、初期設定のP3〜P4の範囲から外れた場合(ST6がYES、又はST7がYES)、微少空間26に油漏れや溶剤漏れの原因となる腐蝕穴や孔蝕穴が形成されたものと判断して、前述と同様パソコン31のディスプレイ37に表示を行い、この表示と共にアラームを鳴らし、管理者に異常を知らせる(ST8)。尚、この場合も、初期設定の下限値P3以下に圧力が下がる場合としては、例えば外殻24や内殻25に腐蝕穴や孔蝕穴が形成され、圧力検出空間26内の空気が流出して下限値以下になる場合であり、一方初期設定の上限値P4以上に圧力が上がる場合としては、内殻25に腐蝕穴や孔蝕穴が形成され、油や有機溶剤が微少空間26に侵入し、又は外殻24に腐蝕穴や孔蝕穴が形成され地下水等が微少空間26に侵入してきた場合である。
使用によって埋設タンク1の鋼板やFRPに劣化が生じると、腐蝕穴や孔蝕穴が発生し、当該箇所からガソリン(油)や有機溶剤が浸入する。しかし、以上のように、本例によれば内殻と外殻間の微少空間26を圧力検出空間として利用し、この微少空間26の空間圧力を圧力変動検知装置16によって常時監視し、腐蝕穴や孔蝕穴が形成されると、直ちに圧力変動検知装置16が圧力の異常を検知し、管理者に通知することができ、ガソリン(油)漏れや有機溶剤の漏れによる土壌の汚染等を防止できる。
尚、上記実施形態の説明では微少空間26の初期値として、P1を1000mmHgに設定し、P2を1200mmHgに設定したが、P3及びP4の初期圧力値も含めて、任意に設定可能であり、上記値に限定されるものではない。
1・・・埋設タンク
2・・・注油管
3・・・給油管
4・・・通気管
5・・・液面計
7・・・注油口
8・・・機器類
9、10・・バルブ
12・・通気口
15・・圧力検出筒
16・・圧力変動検知装置
17・・圧力検査用ノズル
18、20・・開閉弁
19・・圧力表示メータ
21・・加減圧ポンプ
22・・点検口
23・・プライマー加工
24・・外殻
25・・内殻
26・・微少空間
30・・事務所
31・・パソコン
32・・信号線
33・・CPU
34・・ROM
35・・RAM
36・・記録装置
38・・記録媒体

Claims (5)

  1. 内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間の圧力を検知する圧力センサと、を備えた二重殻構造の埋設タンクであって、
    前記内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、更に腐蝕穴や孔蝕穴によって前記微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、前記圧力センサがこれを検知し、埋設タンクの不良を管理者に通知することを特徴とする圧力センサを備えた埋設タンクの二重殻構造。
  2. 前記圧力センサは、圧力変動検知装置であって、測定値が予め設定した所定値から外れた場合、埋設タンクの不良を管理者に通知することを特徴とする請求項1に記載の圧力センサを備えた埋設タンクの二重殻構造。
  3. 前記圧力センサ、又は前記圧力変動検知装置の情報は通信回線を介して外部のモニタに送信され、埋設タンクの欠陥表示を前記モニタに行うことを特徴とする請求項1、又は2に記載の圧力センサを備えた埋設タンクの二重殻構造。
  4. 内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間の圧力を検知する圧力センサと、を備えた二重殻構造の埋設タンクに使用される制御装置に導入するプログラムであって、
    前記内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、前記微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、前記制御装置は前記圧力センサ又は圧力変動検知装置が検知した情報を管理者のパソコンに送信し、パソコンのディスプレイに埋設タンクの欠陥表示を行うことを特徴とする欠陥検出プログラム。
  5. 内殻と、外殻と、該内殻と外殻間の微少空間の圧力を検知する圧力センサと、を備えた二重殻構造の埋設タンクに使用される制御装置の制御方法であって、
    前記内殻や外郭に腐蝕や孔蝕を生じ、前記微少空間の圧力が予め設定した値から外れた場合、前記制御装置は前記圧力センサ又は圧力変動検知装置が検知した情報を管理者のパソコンに送信し、パソコンのディスプレイに埋設タンクの欠陥表示を行うことを特徴とする制御方法。
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