JP2020200072A - 貼箱 - Google Patents

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【課題】開口側の端に凹部を有する貼箱において、該凹部における化粧紙の折り返しをきれいにし、蓋付貼箱の場合に箱本体と蓋の高精度な咬合を可能にするとともに、折込機が使えるようにする。【解決手段】本発明は、開口端に凹部306Aを有する生地箱30Aと、該生地箱30Aの表面に貼り付けられた1枚の化粧紙32とから成る貼箱30であって、前記化粧紙32の前記凹部306の両端に対応する箇所に形成されたスリット340が共にV字状のスリットであることを特徴とする。生地箱30Aは、厚紙からなる中芯材31を箱形に組み立てて成り、化粧紙32は、生地箱30Aの展開形状(つまり、中芯材31の形状)に、前記生地箱30Aの開口端に折り返される折返し部が足し合わされた形状を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、表面に化粧紙が貼り付けられた貼箱に関する。
貼箱は、生地箱の表面に化粧紙を貼り付けたもので、化粧紙の素材や色柄等を変えることにより様々な外観の貼箱を得ることができることから、様々な商品の包装用の箱(包装箱)として広く利用されている(特許文献1)。
生地箱は、通常、ボール紙や段ボール紙等の厚紙で作られた中芯材を折り曲げて形成される。化粧紙は、生地箱の展開形状に対応した形状の通常1枚の紙から成る。例えば生地箱が長方形状の基部(底部)とその四辺から起立する長方形状の側壁部から構成されている場合、化粧紙は、生地箱の基部に対応する長方形と、その四辺に延設された、生地箱の側壁部と幅が同じで該側壁部よりも高さが大きい4個の長方形とが組み合わされた形状を有する。化粧紙がこのような形状を有していることにより、生地箱の外表面に化粧紙を接着すると、該生地箱の側壁部の上部から化粧紙がはみ出る。このはみ出た部分(折返し部)は生地箱の内側に折り曲げられて側壁部の内面に貼り付けられる。
包装箱が、箱本体とその上に被せられる蓋から成る場合、蓋の側壁部の下端(開口側の端)の中央に指掛け用の凹部(引け)が形成されていることがある。特に、箱本体の全体を覆い隠すような蓋の場合、蓋の側壁部の開口側端に凹部を設けることで蓋に指を掛け易くなり、箱本体から容易に蓋を取り外すことができる。
このような凹部が側壁部に形成された貼箱においては、側壁部に化粧紙を貼り付けたときに、該凹部に沿って折り返すことができるよう、側壁部の開口側端と該凹部の境目(2箇所)に切れ目を入れて折返し部を分断するようにしている。
実登3072369号公報 特開2010-064351号公報
従来、折返し部の前記分断箇所では、化粧紙に線状の切れ目(スリット)を入れることが一般的であった。この場合、化粧紙の、側壁部の開口側端からの折返し片と凹部の縁からの折返し片が重なり合うため、厚い重なり部が生じ、見栄えが悪くなると共に、箱本体と蓋の間に隙間が生じてしまうという問題があった。
また、生地箱に化粧紙を貼り付ける作業を自動的に行う折込機が特許文献2に記載されているが、この折込機の折り曲げ機構は、生地箱の一つの側壁部に対して、折返し部の全体を同時に折り曲げ、該側壁部の内面に押し当てるようになっている。このため、前記のように折返し片が重なる場合には用いることができない。
ここでは、側壁部に指掛け用の凹部を有する蓋を例に挙げて説明したが、箱本体の場合も、そこに収容される物品を箱本体から取り出し易くするために側壁部に凹部が設けられることがあり、この場合も、蓋と同様の問題があった。また、貼箱の機能性を高めるために側壁部に凹部が設けられる場合に限らず、貼箱の意匠性を高めるために側壁部に凹部が形成される場合も同様の問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、開口側の端に凹部を有する貼箱において、該凹部における化粧紙の折り返しをきれいにし、蓋付貼箱の場合に箱本体と蓋の高精度な咬合を可能にするとともに、折込機が使えるようにすることである。
上記課題を解決するために成された本発明は、
開口端に凹部を有する生地箱と、該生地箱の表面に貼り付けられた1枚又は複数枚の化粧紙とから成る貼箱であって、
前記化粧紙の前記凹部の両端に対応する箇所に形成されたスリットが共にV字状のスリットであることを特徴とする。
上記構成においては、化粧紙の前記凹部の両端に対応する箇所に形成されたスリットが共にV字状であるため、凹部の外側の開口端において折り曲げられた折返し片と凹部において折り曲げられた折返し片とが重ならないようにすることができる。
また、凹部の外側の開口端の折返し片と凹部の折返し片を一度に折り曲げることができるため、特許文献2に記載されているような折込機を利用することができる。
生地箱が、多角形状の底板と、該底板の複数の辺から上方に起立する複数の長方形状の側壁部を有する場合(つまり、貼箱が箱本体である場合)は、前記開口端は前記側壁部の上端となる。また、生地箱が、多角形状の天板と、該天板の複数の辺から下方に起立する長方形状の側壁部を有する場合(つまり、貼箱が蓋である場合)は、前記開口端は前記側壁部の下端となる。凹部が指掛け用の凹部である場合、前記凹部は、通常、対向する2個の側壁部に設けられる。
生地箱が上記構成の場合、化粧紙は、生地箱の底板又は天板に対応する形状と側壁部に対応する形状に、さらに、側壁部の上端又は下端で折り曲げられる折返し部が加わった形状を有し、前記V字状のスリットは、凹部を有する側壁部の上端又は下端で折り曲げられる折返し部に形成される。
なお、前記凹部の両端に対応する箇所だけでなく、凹部の両端の間に対応する箇所にもスリットが形成されることが一般的であるが、このスリットは線状であっても良く、V字状であっても良い。
また、上記構成の貼箱においては、前記凹部が台形状であり、その斜辺と上底との境目に対応する箇所に線状のスリットが形成されていることが好ましい。
この場合、前記線状のスリットは、前記凹部の外側の開口端に対して直角な直線状であるとなお良い。
また、前記V字状のスリットを画定する2辺のうちの一方が、前記生地箱の開口端に対して直角であることが好ましい。
本発明によれば、開口側の端に凹部を有する貼箱であっても、該凹部における化粧紙の折り返しをきれいにすることができるため、蓋付貼箱の場合に箱本体と蓋の高精度な咬合が可能になる。また、凹部の外側の開口端の折返し片と凹部の折返し片を一度に折り曲げることができるため、折込機を使って化粧紙の貼り付け作業を行うことができる。
本発明の一実施例に係る包装箱の正面図(a)、箱本体から蓋を取り外した状態を示す斜視図(b)。 上下逆にして示す蓋の斜視図(a)、生地箱の斜視図(b)、中芯材の平面図(c)、包装紙の平面図(d)。 化粧紙の側壁貼付部の一つを拡大して示す図(a)、蓋の側壁部の一つを拡大して示す斜視図(b)。 従来の化粧紙の側壁貼付部の一つを拡大して示す図(a)、従来の化粧紙が貼付された蓋の側壁部の一つを拡大して示す斜視図(b)。 蓋の製造工程を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について具体的な実施例を挙げて説明する。
図1(a)、(b)に示すように、本実施例に係る包装箱10はやや扁平な立方体状の蓋付き貼箱であり、上部が開口する箱本体20と、該上部開口を塞ぐように箱本体20の上から被せられる蓋30とを備えている。以下の説明では、図1(a)の左右方向を包装箱10の左右方向とし、図1(a)の手前側を包装箱10の前側、奥側を包装箱10の後側と呼ぶこととする。
箱本体20は、厚紙から形成された中芯材を折り曲げて形成された生地箱21と、その外表面に貼り付けられた化粧紙22から成り、長方形状の底部201と、その四辺から起立する4個の長方形状の側壁部202〜205とを備えている。箱本体20の開口端には凹部が形成されていないため、説明を省略する。
図1(a)、(b)及び図2(a)〜(d)に示すように、蓋30は、生地箱30Aと、その外表面に貼り付けられた化粧紙32から成り、長方形状の基部301とその四辺から起立する4個の長方形状の側壁部302〜305とを備えている。前記蓋30の側壁部302〜305のうち前側の側壁部302及び後側の側壁部304の端部の中央には、それぞれ台形状の凹部306が形成されている。従って、蓋30が本発明に係る貼箱に相当する。
なお、箱本体20と蓋30は、高さ寸法がほぼ同じになっており、蓋30を箱本体20に被せると箱本体20の略全体が蓋30で隠れるように構成されている。具体的には、例えば箱本体20の高さ、左右方向長さ、前後方向長さが、それぞれ 3.0cm、15.0cm、9.5cmのとき、蓋30の高さ、左右方向長さ、前後方向長さは、それぞれ 2.8cm、15.5cm、10.0cmである。このように箱本体20と蓋30の寸法が略同じである場合の前記凹部306の高さ、上底の長さ及び下底の長さは、それぞれ、箱本体20の高さの1/6程度、左右方向長さの1/5程度及び左右方向長さの3/4程度に設定されている。このような凹部306が側壁部303及び側壁部305に形成されていることにより、箱本体20から蓋30を取り外そうとする使用者は、箱本体20を手で持ちながら蓋30を取り外すことができる。
生地箱30Aは厚紙から成る中芯材31を折り曲げて形成されたものであり、蓋30の各部に対応する、長方形状の基部301Aと、その四辺から起立する4個の長方形状の側壁部302A〜305Aと、凹部306Aとを備えている。
図2(c)は中芯材31の平面図、図2(d)は化粧紙32の平面図である。図2(c)及び図2(d)中、細かい波線は蓋30の外部形状を、粗い波線は蓋30の内部形状を示している。また、図2(d)中、一点鎖線は、中芯材31の形状を示している。
図2(c)に示すように、中芯材31は、蓋30の基部301に対応する長方形状の基部材311と、基部材311の各辺に連設された、蓋30の側壁部302〜305に対応する長方形状の側壁部材312〜315とを有している。また、蓋30の側壁部302及び304に台形状の凹部306が形成されていることに対応して、中芯材31の側壁部材312、314にも台形状の凹部が形成されている。
図2(d)に示すように、化粧紙32は、生地箱30Aの基部301Aに貼り付けられる長方形状の基部貼付部321と、該基部貼付部321の各辺に連設された、生地箱30Aの側壁部302A〜305Aに貼り付けられる長方形状の側壁貼付部322〜325と、側壁貼付部322、324の左右両側に連設されたフラップ部326と、側壁貼付部322〜325の上端に連設された折返し部332〜335とを有している。
蓋30の側壁部302及び304に台形状の凹部306が形成されていることに対応して、化粧紙32の側壁貼付部322及び324にも台形状の凹部が形成されている。また、側壁貼付部322及び324に凹部が形成されていることに対応して、これら側壁貼付部322及び324に連設された折返し部332及び334には、それぞれスリット340及びスリット341が形成されている。
スリット340は、凹部の縁の両端の2箇所に設けられた先端を丸くしたV字状(楔形状)のスリットから成る。図3(a)は、生地箱30Aの側壁部と化粧紙32との関係を模式的に示す拡大図であり図3(a)に示すように、生地箱30Aの側壁部の端部に沿う直線をL1とすると、スリット340を画定する2辺のうち左側の辺340aは直線L1に対して直角である。また、スリット340の左側の辺340aと右側の辺340bの間の角度をθ1、生地箱30Aの側壁部に形成された台形状の凹部の斜辺に沿う直線をL2とし、直線L1と直線L2とのなす角度をθ2とすると、θ1とθ2は略同じ(θ1≒θ2)になるように構成されている。
また、スリット341は、凹部の斜辺と上底の境目の2箇所付近から折返し部332、334の端部まで延び、且つ、側壁部の端部に沿う直線に対して直角な直線状のスリットとされている。
以下、本実施例に係る包装箱の蓋の製造工程について、図3及び図5を参照して説明する。まずは、厚紙を所定形状に打ち抜いて成る中芯材31を用意し、この中芯材31を折り曲げて生地箱30Aを形成する。このとき、生地箱30Aの基部301Aに対して直角に折り曲げられた側壁部302A〜305Aの端部同士を粘着テープ33Aで仮固定しておく。ただし、生産時間を短縮する場合などは粘着テープ33Aで仮固定する工程を省略ことがある。
次に、所定形状に打ち抜かれた和紙や洋紙等から成る化粧紙32を用意し、この裏面全体に接着剤を塗布する。そして、接着剤が塗布された裏面を上にして化粧紙32を作業台の上に置き(図5(a))、化粧紙32の基部貼付部321の上に生地箱30Aの基部301Aを押し当てる。続いて化粧紙32の側壁貼付部322、324を基部貼付部321に対して直角に折り曲げて生地箱30Aの側壁部302A、302Bに貼り付ける。また、フラップ部326を側壁貼付部322、324に対して直角に折り曲げて側壁貼付部323、325に貼り付ける(図5(b))。
続いて、化粧紙32の側壁貼付部323、325を基部貼付部321に対して直角に折り曲げて生地箱30Aの側壁部303A、305Aに貼り付ける。
以上により、生地箱30Aの外表面に化粧紙32が貼付され、化粧紙32の折返し部332〜335が、生地箱30Aの側壁部302A〜305Aよりも上にはみ出た状態となる(図5(c))。
次に、化粧紙32の折返し部332〜335をそれぞれ生地箱30Aの側壁部302A〜305Aの内側に折り曲げ、そこに貼り付ける。
このとき、凹部306Aを有する側壁部302A、304Aに対応する折返し部332、334には、スリット340、341が形成されており、該スリット340、341によって折返し部332、334が5個の折返し片に分断されて側壁部302A、304Aの内側に貼り付けられるが、凹部306Aの両端に対応する2箇所に形成されたスリット340がV字状であり、角度θ1と角度θ2が略同じであるため、スリット340の辺340a、340bと、スリット341の図3における右側の辺341aは平行になる。このため、凹部306Aの外側の折返し片が、その隣の折返し片と重ならない(図3(b)参照)。従って、蓋30の凹部306を有する開口端における化粧紙32の折返しがきれいになる。また、折返し片が重ならないことにより、蓋30の開口端の厚みが不必要に大きくなることを避けることができるため、箱本体20と蓋30の高精度な咬合が可能になる。
さらに、折返し片が重ならないため、生地箱30Aの凹部306Aを有する側壁部302A、304A、凹部を有しない側壁部303A、305Aのいずれに対しても、折返し部332〜335の全体を同時に折り曲げて側壁部302A〜305Aの内側に貼り付けることができる。従って、折込機を用いた化粧紙32の貼り付け作業が可能となる。
なお、図4(a)、図4(b)は、生地箱30Aの凹部306に対応して設けられた全てのスリットSLが直線状である化粧紙の折返し部、及びこのような折返し部が貼り付けられた蓋の側壁部の拡大図である。これらの図に示すように、全てのスリットSLが直線状である場合は、凹部の外側の折返し片P1と、その隣の折返し片P2が重なることになる。
全ての側壁部302A〜305Aに対して折返し部332〜335の貼り付け作業が終了すると、化粧紙32が貼り付けられた蓋30が完成する。
なお、上記実施例では、スリット340を画定する2辺のうちの一方が側壁部の端部に沿う直線と直角になるように構成したが、前記2辺がいずれも前記直線に対して傾いていても良い。また、スリット341を、側壁部の端部に沿う直線L1に対して直角な直線状のスリットとしたが、前記直線L1に対して傾いていても良い。また、角度θ1と角度θ2をほぼ同じにしたが、角度θ1の方が角度θ2よりも多少大きくても良い。
さらに、上記実施例では、生地箱30Aに1枚の化粧紙32を貼り付けることとしたが、左右に分割された又は上下に分割された、線対称な形状から成る2枚の化粧紙を生地箱に貼り付けてなる貼箱にも本発明は適用可能である。さらにまた、生地箱に貼り付けられる化粧紙の枚数は3枚以上でも良い。
さらにまた、上記実施例では、一つの側壁部に一つの凹部が形成された貼箱(蓋)を例に挙げて説明したが、一つの側壁部(開口端)に複数の凹部が形成されている貼箱にも本発明は適用可能である。また、凹部の高さ、上底の長さ及び下底の長さは、開口端に形成される凹部の個数や、生地箱の各部の寸法に応じて適宜の変更が可能である。
10…包装箱
20…箱本体
201…基部
202…側壁部
21…生地箱
22…化粧紙
30…蓋
30A…生地箱
301…基部
301A…基部
302〜305…側壁部
302A〜305A…側壁部
306…凹部
306A…凹部
31…中芯材
311…基部材
312…側壁部材
32…化粧紙
321…基部貼付部
322〜325…側壁貼付部
326…凹部
340、341…スリット

Claims (4)

  1. 開口端に凹部を有する生地箱と、該生地箱の表面に貼り付けられた1枚又は複数の化粧紙とから成る貼箱であって、
    前記化粧紙のうち前記生地箱の凹部の両端に対応する箇所に形成されたスリットが共にV字状のスリットであることを特徴とする貼箱。
  2. 前記凹部が台形状であり、その斜辺と上底との境目に線状のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貼箱。
  3. 前記線状のスリットが、前記生地箱の開口端に対して直角な直線状のスリットであることを特徴とする請求項2に記載の貼箱。
  4. 前記V字状のスリットの2辺のうちの一方が、前記生地箱の開口端に対して直角であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の貼箱。
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