JP2020201099A - 距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法 - Google Patents

距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法 Download PDF

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征人 竹本
信三 香山
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信三 香山
繁 齋藤
Shigeru Saito
繁 齋藤
小田川 明弘
Akihiro Odakawa
明弘 小田川
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Abstract

【課題】対象空間を測定光により走査する。【解決手段】距離測定装置1は、発光制御部11と、受光制御部12と、振動制御部13と、距離取得部14と、を備える。発光制御部11は、対象空間S1に向けて測定光W1を出力する発光部2から測定光W1を出力させるタイミングを制御する。受光制御部12は、受光部3の動作を制御する。受光部3は、対象空間S1に存在する対象物200で反射した測定光W1を受光するための複数の画素セル30を有する。振動制御部13は、振動付与部5の動作を制御する。振動付与部5は、光学素子4を振動させる。光学素子4は、発光部2から対象物200までの測定光W1の光路上に配置されている。距離取得部14は、発光部2が測定光W1を出力してから受光部3が測定光W1を受光するまでの時間に基づいて、対象物200までの距離を求める。【選択図】図2

Description

本開示は距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法に関し、より詳細には、対象物までの距離を求める距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法に関する。
特許文献1には、物体検出装置が開示されている。
物体検出装置は、照射手段と、受光手段と、検出手段と、を含む。照射手段は、スリット光を、物体検出範囲内でスリット光の長手方向と交差する方向に沿って走査させる。受光手段は、物体検出範囲内に存在する物体で反射されたスリット光が照射される受光面に、照射手段によるスリット光の走査に伴うスリット光の照射位置の移動方向と交差する方向に沿って複数の受光素子が配列されている。検出手段は、物体で反射されたスリット光が受光手段の何れの受光素子で受光されたかに基づいて、スリット光の長手方向に沿った物体の位置を検出する。
照射手段は、レーザダイオードからなるレーザ光源と、レーザ光源から射出されたレーザ光をスリット状の平行光へ整形するビーム整形器とを内蔵した光源部を備えている。光源部は、スリット状のレーザ光を間欠的に射出する。照射手段は、ガルバノミラーを備える。ガルバノミラーは、モータと、裏面がモータの回転軸の側面に取付けられた平面ミラーとを備える。ガルバノミラー駆動回路は、モータの回転軸が一定の角度範囲内で往復回動するようにモータを駆動することで、モータの回転軸に取付けられた平面ミラーを、一定の角度範囲内で往復揺動させる。これにより、ガルバノミラー(の平面ミラー)で反射されたスリット状のレーザ光が、ガルバノミラーのレーザ光射出側に配置された投光レンズを介して、物体検出装置の前方側をおよそ水平方向に沿って走査する。
特開2009−156810号公報
特許文献1に記載されている物体検出装置のような距離測定装置の分野で、距離測定の測定対象となる対象空間を測定光により走査する新たな方法が望まれている。
本開示は、対象空間を測定光により走査する新たな方法を提供可能な距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る距離測定装置は、発光制御部と、受光制御部と、振動制御部と、距離取得部と、を備える。前記発光制御部は、対象空間に向けて測定光を出力する発光部から前記測定光を出力させるタイミングを制御する。前記受光制御部は、前記対象空間に存在する対象物で反射した前記測定光を受光するための複数の画素セルを有する受光部の動作を制御する。前記振動制御部は、前記発光部から前記対象物までの前記測定光の光路上に配置されている光学素子を振動させる振動付与部の動作を制御する。前記距離取得部は、前記発光部が前記測定光を出力してから前記受光部が前記測定光を受光するまでの時間に基づいて、前記対象物までの距離を求める。
本開示の一態様に係る距離測定システムは、前記距離測定装置と、前記発光部と、前記受光部と、前記光学素子と、前記振動付与部と、を備える。
本開示の一態様に係る距離測定方法は、発光制御ステップと、受光制御ステップと、振動制御ステップと、距離取得ステップと、を含む。前記発光制御ステップは、測定光を出力する発光部から測定光を出力させるタイミングを制御することを含む。前記受光制御ステップは、対象物で反射した前記測定光を受光するための複数の画素セルを有する受光部の動作を制御することを含む。前記振動制御ステップは、前記発光部から前記対象物までの前記測定光の光路上に配置されている光学素子を振動させる振動付与部の動作を制御することを含む。前記距離取得ステップは、前記発光部が前記測定光を出力してから前記受光部が前記測定光を受光するまでの時間に基づいて、前記対象物までの距離を求めることを含む。
本開示は、対象空間を測定光により走査する新たな方法を提供可能である。
図1は、一実施形態の距離測定システムの使用状態を示す説明図である。 図2は、同上の距離測定システムのブロック図である。 図3は、同上の距離測定システムに含まれる振動付与部の概略を示す説明図である。 図4は、同上の距離測定システムから出力される測定光の説明図である。 図5は、同上の距離測定システムに含まれる画素セルを示す説明図である。 図6は、同上の距離測定システムにおける動作説明図である。 図7は、同上の距離測定システムの動作を説明するためのタイムチャート図である。 図8は、一変形例の距離測定システムの受光部を示す説明図である。
以下、本開示の実施形態に係る距離測定システム100について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)実施形態
(1.1)概要
本実施形態の距離測定システム100は、図1、図2に示すように、距離測定装置1と、発光部2と、受光部3と、光学素子4と、振動付与部5と、を備えている。距離測定システム100は、TOF法(TOF: Time Of Flight)を利用して対象物200までの距離を測定する。距離測定システム100は、例えば、自動車に搭載され障害物を検知する物体認識システム、物体(人)等を検知する監視カメラ、セキュリティカメラ等に利用することができる。
発光部2は、対象空間S1に向けて測定光W1を出力する。受光部3は、複数の画素セル30を有する。画素セル30は、対象空間S1に存在する対象物200で反射した測定光W1を、受光する。光学素子4は、発光部2から対象物200までの測定光W1の光路LP1上に配置されている。振動付与部5は、光学素子4を振動させる。
図2に示すように、距離測定装置1は、測定制御部10と、距離取得部14と、を備えている。測定制御部10は、発光制御部11と、受光制御部12と、振動制御部13と、を備えている。
発光制御部11は、発光部2に接続されている。発光制御部11は、発光部2の発光制御を行う。発光制御部11は、発光部2から測定光W1を出力させるタイミングを制御する。受光制御部12は、受光部3に接続されている。受光制御部12は、受光部3の受光制御を行う。振動制御部13は、振動付与部5に接続されている。振動制御部13は、振動付与部5の振動制御を行う。距離取得部14は、発光部2が測定光W1を出力してから受光部3が測定光W1を受光するまでの時間に基づいて、対象物200までの距離を求める。
本実施形態の距離測定装置1及び距離測定システム100によれば、測定光W1の光路LP1上に配置されている光学素子4が振動付与部5によって振動されることで、測定光W1が、光路LP1と交差する面P100内で振動する。そのため、測定光W1の距離測定システム100からの出射方向が変わる。すなわち、本実施形態の距離測定装置1及び距離測定システム100によれば、光学素子4を振動させることで、測定光W1によって対象空間S1を走査することが可能となる。なお、図1には、発光部2から出力される測定光W1の向きを実線の矢印A1で、測定光W1の振動方向を、実線の矢印A2,A3で示してある。
(1.2)詳細
本実施形態の距離測定装置1及びそれを備える距離測定システム100について、図1〜図7を参照して、より詳細に説明する。
(1.2.1)構成
図2に示すように、距離測定システム100は、距離測定装置1と、発光部2と、受光部3と、光学素子4と、振動付与部5と、を備えている。
発光部2は、光源21を備えており、光源21から対象空間S1に向けてパルス状の測定光W1(パルス光)を出力するように構成されている。測定光W1は、単色光であり、パルス幅が比較的短く、ピーク強度が比較的高いことが好ましい。また、距離測定システム100の市街地等での利用を考慮して、測定光W1の波長は、人間の視感度が低く、太陽光等の外乱光の影響を受けにくい近赤外帯の波長域であることが好ましい。本実施形態では、光源21は、例えばレーザダイオードで構成されており、パルスレーザを出力する。光源21が出力するパルスレーザの強度は、日本国におけるレーザ製品の安全基準(JIS C 6802)のクラス1又はクラス2の基準を満たしている。図2では、測定光W1を、仮想線で概念的に記載している。
発光部2は、距離測定装置1が有する測定制御部10(発光制御部11)によって、発光制御される。
受光部3は、複数の画素セル30(複数の受光素子)を有するイメージセンサ31を備えている。受光部3は、発光部2から出力され、対象空間S1に存在する対象物200によって反射された反射光である測定光W1を、受光するように構成されている。
複数の画素セル30は、2次元アレイ状に配列されている。複数の画素セル30は、ここでは、マトリクス状に配置されている。ただし、これに限られず、複数の画素セル30はハニカムアレイ状等の他のアレイ状に配置されていてもよい。
画素セル30は、露光している間のみ、光を受光することができる。画素セル30は、ここではフォトダイオードを備える。画素セル30は、受光した測定光W1を電気信号(以下、「画素信号」ともいう)に変換する。
受光部3は、画素信号を距離測定装置1に出力する画素出力部32を更に備えている。本実施形態では、受光部3が複数の画素セル30を有しているので、画素出力部32は、複数の画素セル30に対応した複数の画素信号を出力し得る。画素信号の信号レベルは、画素セル30が受光した測定光W1の受光量に応じた値である。以下、画素信号の信号レベルを「画素値」ともいう。
なお、画素セル30は、アバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photo Diode)を備えていてもよい。画素セル30がアバランシェフォトダイオードを備える場合、画素信号の信号レベルは、画素セル30が受光した光のパルス数(光子数)に相当し得る。
受光部3は、距離測定装置1が有する測定制御部10(受光制御部12)によって、受光制御される。
受光部3は、レンズ等の光学系を更に備えていてもよい。また、受光部3は、特定の周波数の光を遮断又は透過させるフィルターを更に備えていてもよい。この場合、距離測定システム100は、光の周波数に関する情報の取得が可能となる。
光学素子4は、ここでは回折格子41である。光学素子4は、ここでは、測定光W1を透過させる透過型の光学素子である。すなわち、光学素子4は、透過型の回折格子41である。
図1に示すように、回折格子41は、発光部2から出力される測定光W1の光路LP1上に配置される。回折格子41は、発光部2から対象物200までの測定光W1の光路LP1上(すなわち、発光部2から出力されて対象物200に当たる前の測定光W1の光路LP1上)に、配置されている。
回折格子41は、ここでは2次元回折格子である。回折格子41は、例えば、ガラス基板等の透明な矩形板状の基板の一面において、等間隔のマトリクス状の格子点に、それぞれ凹所を形成してなる。回折格子41は、入射面に入射した測定光W1を、入射面とは反対の出射面から、複数の特定の角度方向に分散(回折)して出射させる。回折格子41から出射される測定光W1(回折光)の方向は、回折格子41の格子間隔、回折格子41への入射光の入射角度、測定光W1の波長等で決まる。
振動付与部5は、回折格子41(光学素子4)を振動させる。振動付与部5は、回折格子41を、光路LP1と交差する面内で振動させる。ここでは、振動付与部5は、回折格子41を光路LP1と交差する面内で、互いに交差する2方向(図4の上下方向及び左右方向)に沿って振動させる。
振動付与部5は、図3に示すように、少なくとも1つ(ここでは4つ)の弾性部51と、少なくとも1つ(ここでは2つの)のアクチュエータ52と、を備えている。
弾性部51は、例えばコイル状のばねを備えている。ばねは、一端が回折格子41(光学素子4)の基板の側面に固定され、他端が回折格子41を収容する筐体の壁面に固定されている。4つのばねは、回折格子41の4つの側面にそれぞれ固定されている。回折格子41は、ばねの伸縮方向に沿った面内(図3の紙面に平行な面内)で振動可能となるように、4つのばねにより保持されている。
アクチュエータ52は、弾性部51の振動方向に沿った向きの力を、回折格子41に与える。2つのアクチュエータ52は、回折格子41の4つの側面のうちの隣り合う2つの側面に、それぞれ力を与える。これにより、回折格子41が振動する。
アクチュエータ52は、例えば、印加された電圧を力に変換するピエゾ式のアクチュエータである。ただし、これに限られず、アクチュエータ52は、静電式のアクチュエータ、ボイスコイル等の電磁誘導式のアクチュエータ等であってもよい。
振動付与部5(アクチュエータ52)は、距離測定装置1が有する測定制御部10(振動制御部13)によって、振動制御される。
図2に示すように、距離測定装置1は、測定制御部10と、距離取得部14と、を備えている。距離測定装置1は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、距離測定装置1は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、距離測定装置1は、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、測定制御部10及び距離取得部14として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
測定制御部10は、発光制御部11と、受光制御部12と、振動制御部13と、を備えている。
発光制御部11は、発光部2の発光制御において、光源21から測定光W1を出力させるタイミング(発光タイミング)、光源21から出力される測定光W1のパルス幅(発光時間)等を制御する。
受光制御部12は、受光部3の受光制御において、複数の画素セル30を露光するタイミング(露光タイミング)、露光幅(露光時間)等を制御する。
振動制御部13は、振動付与部5の振動制御において、アクチュエータ52を振動させるタイミング、周波数(周期)等を制御する。
振動制御部13は、振動付与部5により回折格子41を面内で振動させることで、回折格子41から出射される測定光W1(回折光)を、光路LP1と交差する面P100内で振動させる。言い換えれば、振動制御部13は、光路LP1と交差する面P100内で測定光W1が2次元的に振動するように、振動付与部5により光学素子4(回折格子41)を振動させる。
本実施形態では、振動制御部13は、回折格子41から出射される測定光W1の軌跡が、光路LP1と交差する面P100内で略∞の字を描くように、振動付与部5により回折格子41を振動させる。例えば、回折格子41によって分散(回折)された測定光W1のうちの0次光に着目した場合、振動制御部13は、光路LP1と交差する面P100内で0次光の軌跡が略∞の字を描くように、振動付与部5により回折格子41を振動させる(図4参照)。例えば振動制御部13は、回折格子41が水平方向に1回振動する間に鉛直方向に2回振動するように、振動付与部5を制御すればよい。図4では、測定光W1の軌跡を、実線の矢印で示してある。
振動付与部5が回折格子41を振動させる周波数(振動周波数)は、例えば数100Hz〜数kHz程度である。ここでの振動周波数とは、回折格子41の2次元的な振動の周波数(ここでは、回折格子41の水平方向の振動の振動数に等しく、鉛直方向の振動の振動数の半分)を意味する。ここでは、回折格子41が1回、2次元的に振動する間に、測定光W1は、点P1→P2→P3→P4→P5→P6→P7→P8→P1の順に移動する(図4参照)。
本実施形態の距離測定システム100では、測定光W1はパルス光である。また、距離測定装置1は、測定光W1(パルス光)の発光周期が、振動付与部5が光学素子4を振動させる振動周期(上記の振動周波数の逆数)よりも短くなるように、発光部2及び振動付与部5を制御する。そのため、測定光W1は、∞の字の中の複数の点で離散的に発光することとなる。例えば、回折格子41の2次元的な振動の一周期の間に、測定光W1が8回発光する(パルス光を出力する)ように発光制御部11が発光部2を制御する場合、測定光W1は、図4の点P1〜P8にそれぞれ相当する位置で順に、発光時間だけ照射されることとなる。
このように、回折格子41を振動させることで、回折格子41から出射される測定光W1を、光路LP1と交差する面P100内で振動させることができる。つまり、回折格子41を振動させることで、距離測定システム100からの測定光W1の出射方向を変更することが可能となる。測定光W1の出射方向を変更することで、対象空間S1における異なる方向(点P1〜点P8にそれぞれ対応する方向)において、距離測定システム100から対象物200までの距離を測定することが可能となる。
測定光W1の出射方向が変わると、受光部3の複数の画素セル30のうちで反射光を受光し得る画素セル30も、変わる。すなわち、出射方向が互いに異なる測定光W1は、複数の画素セル30のうちの異なる画素セル30によって、受光されることとなる。例えば、光路LP1と交差する面P100において点P1を通る測定光W1は、図5に示す2つの画素セル301によって、受光され得る。同様に、点P2を通る測定光W1は画素セル302によって、点P3を通る測定光W1は画素セル303によって、点P4を通る測定光W1は画素セル304によって、点P5を通る測定光W1は画素セル301によって、点P6を通る測定光W1は画素セル306によって、点P7を通る測定光W1は画素セル307によって、点P8を通る測定光W1は画素セル308によって、それぞれ受光され得る。図5では、画素セル301〜304,306〜308を、それぞれドットハッチングで示してある。
距離取得部14は、発光制御部11から、発光部2が測定光W1を出力させるタイミングに関する情報を取得する。距離取得部14は、受光制御部12から、受光部3の画素セル30から受け取った画素信号に関する情報を取得する。距離取得部14は、振動制御部13から、振動付与部5の振動数及び振動タイミングに関する情報を取得する。距離取得部14は、発光制御部11から受け取った情報と、受光制御部12から受け取った情報と、振動制御部13から受け取った情報とに基づいて、距離測定システム100から対象物200までの距離を求める。
距離取得部14は、発光部2が測定光W1を出力してから受光部3が測定光W1を受光するまでの時間に基づいて、対象物200までの距離を求める。距離取得部14を備える距離測定システム100が距離を求める具体的な方法については、「(1.2.2)動作」の欄で説明する。
(1.2.2)動作
次に、距離測定システム100が、対象空間S1に存在する対象物200までの距離を求める動作の具体例について、図6、図7を参照して説明する。
図6に示すように、距離測定システム100は、1回の距離測定に対応する期間(以下、「フレームF1」という)を、k個(kは、2以上の整数)のサブ期間を含むように分割する。ここでは、距離測定装置1は、フレームF1を、互いに等しい時間長さを有するk個のサブ期間(第1サブ期間Tt1〜第kサブ期間Ttk)を含むように分割する。各サブ期間の後には、待機時間が続く。
本実施形態の距離測定システム100では、フレームF1の長さ(時間的な長さ)は、回折格子41の振動周期と等しく設定される。つまり、1回のフレームF1の間に、測定光W1が、(2次元的に)1周期分の軌跡を描く。例えば、回折格子41の振動周波数が1kHzの場合、フレームF1の長さは1msである。
したがって、フレームF1をk個のサブ期間を含むように分割することは、測定光W1の軌跡(図4参照)をk個の部分に分割することに相当する。ここでは、距離測定装置1は、フレームF1を、第1サブ期間Tt1〜第8サブ期間Tt8の8個のサブ期間を含むように分割する。第1サブ期間Tt1は、ここでは、回折格子41から出射される測定光W1が、面P100内の点P1(或いはその近傍)を通る期間に相当する。同様に、第2サブ期間Tt2〜第8サブ期間Tt8は、回折格子41から出射される測定光W1が、面P100内の点P2〜P8(或いはその近傍)を通る期間に、それぞれ相当する。
図7に示すように、距離測定装置1は、各サブ期間を、n個(nは、2以上の整数)の測定期間が含まれるように、更に分割する。つまり、距離測定装置1は、1つのサブ期間を、第1測定期間Tm1〜第n測定期間Tmnのn個の測定期間が含まれるように分割する。例えば、各測定期間の長さは等しく設定される。
また、図7に示すように、距離測定装置1は、各測定期間を、n個の分割期間に更に分割する。ここでは、距離測定装置1は、各測定期間を、第1分割期間Ts1〜第n分割期間Tsnのn個の分割期間に等分する。
そして、距離測定装置1の測定制御部10は、1つのサブ期間において、各測定期間の最初の分割期間(第1分割期間Ts1)で、発光部2から測定光W1(パルス光)を出力させる。
また、距離測定装置1の測定制御部10は、各測定期間において、第1分割期間Ts1〜第n分割期間Tsnのいずれかで、受光部3の画素セル30を露光させる。測定制御部10は、第1測定期間Tm1〜第n測定期間Tmnにおいて、画素セル30を露光させるタイミングを、第1分割期間Ts1〜第n分割期間Tsnまで1つずつ順次ずらす。
要するに、発光制御部11は、発光部2から測定光W1を複数回出力させる。受光制御部12は、複数回出力される測定光W1に対して、受光部3を、発光部2からの測定光W1の出力の開始時点からの経過時間が互いに異なるタイミングで露光させる。
より詳細には、測定制御部10は、第1測定期間Tm1では第1分割期間Ts1で画素セル30を露光させ、第2測定期間Tm2では第2分割期間Ts2で画素セル30を露光させ、第n測定期間Tmnでは第n分割期間Tsnで画素セル30を露光させるというように、画素セル30の露光タイミングを制御する(図7参照)。そのため、1つのサブ期間で見ると、画素セル30は、第1分割期間Ts1〜第n分割期間Tsnの全てが、いずれかの測定期間において露光されることとなる。
受光部3の画素セル30は、露光している期間のみ、対象物200で反射された反射光を検知することができる。発光部2が発光してから受光部3に反射光が到達するまでの時間は、距離測定システム100から対象物200までの距離に応じて変化する。距離測定システム100から対象物200までの距離をd、光の速度をcとすると、発光部2が発光してから時間t=2d/c後に、反射光が受光部3に到達する。したがって、距離測定装置1は、いずれの分割期間で受光部3の画素セル30が反射光を受光したか、言い換えれば、いずれの測定期間で受光部3の画素セル30が反射光を受光したか、に基づいて、このサブ期間での測定光W1の出射方向における対象物200までの距離を、算出することが可能となる。
例えば図7の例では、各測定期間において第2分割期間Ts2と第3分割期間Ts3とに跨がる時間に、対象物200からの反射光が到達している。この場合、第1分割期間Ts1で画素セル30が露光される第1測定期間Tm1では、受光部3は反射光の存在を検知しない。一方、第2分割期間Ts2で画素セル30が露光される第2測定期間Tm2、及び第3分割期間Ts3で画素セル30が露光される第3測定期間Tm3では、反射光が受光部3に到達するタイミングで画素セル30が露光されるので、受光部3は反射光を検知することとなる。これにより、距離測定装置1(距離取得部14)は、発光部2が発光を開始してから第2分割期間Ts2が開始するまでの期間に相当する距離(c×Ts/2)と、発光部2が発光を開始してから第3分割期間Ts3が終了するまでの期間に相当する距離(3×c×Ts/2)と、の間の距離範囲に、対象物200が存在する、と判定することができる。ここで、上記の「c」は光速を示し、「Ts」は分割期間の長さを示す。
上述の説明から明らかなように、距離測定システム100の測定可能距離(距離測定システム100が距離測定を可能な距離の上限)は、n×Ts×c/2で表される。例えば、分割期間の長さTsが10ns、測定期間の数nが10の場合、測定可能距離は15mである。また、距離測定装置1による距離の分解能は、Ts×c/2で表される。例えば、分割期間の長さTsが10nsの場合、距離の分解能は1.5mである。サブ期間の長さTtは、読み出し期間(後述)を無視すれば、n×Ts×nで表される。例えば、分割期間の長さTsが10ns、測定期間の数(=分割期間の数)nが10の場合、読み出し期間を無視すれば、サブ期間の長さTtは10μsである。
各サブ期間において、複数の測定期間の各々の後には、読み出し期間がある。読み出し期間は、イメージセンサ31が、複数の画素セル30から画素信号を取得(以下、「画素値を読み出す」ともいう)し、画素出力部32が、取得した画素信号を距離測定装置1へ出力するための期間である。
ここでは、画素出力部32は、複数の画素セル30のうちで、現在のサブ期間に対応する画素セル30の画素信号(画素値)のみを、距離測定装置1(受光制御部12)へと出力する。すなわち、点P1(図4参照)に測定光W1が照射される第1サブ期間Tt1では、画素出力部32は、点P1に対応する画素セル301(図5参照)の画素信号のみを、距離測定装置1へと出力する。また、点P2(図4参照)に測定光W1が照射される第2サブ期間Tt2では、画素出力部32は、点P2に対応する画素セル302(図5参照)の画素信号のみを、距離測定装置1へと出力する。つまり、受光制御部12は、振動周期に応じて振動する光学素子4の振動位置に応じて、複数の画素セル30のうちで画素信号を出力させる画素セル30を変更する。例えば、第1サブ期間Tt1においては、光学素子4の振動位置は、点P1に対応する位置である。このように、画素信号を出力させる画素セル30を限定することで、受光部3から距離測定装置1へ送信される信号のデータ量を小さくすることができる。
距離取得部14は、各サブ期間において受光部3の画素セル30から出力される画素信号に基づいて、このサブ期間に対応する測定光W1の出射方向において、対象空間S1に存在する対象物200までの距離を求める。
このようにして、距離取得部14は、第1サブ期間Tt1においては、点P1を通る測定光W1の出射方向に存在する対象物200までの距離を求め、第2サブ期間Tt2においては、点P2を通る測定光W1の出射方向に存在する対象物200までの距離を求める。すなわち、距離測定システム100は、複数の出射方向において、対象空間S1に存在する対象物200までの距離を求めることができる。
複数(k個)のサブ期間のすべてについて、対象物200までの距離が求まると、距離取得部14は、求めたk個の距離に基づいて、距離画像を生成する。距離画像は、例えば、各画素の画素値が、対象空間S1に存在する対象物200までの距離に相当する画像である。本実施形態では、距離取得部14は、サブ期間の数(8個)の画素を少なくとも含む距離画像を、生成可能である。
なお、上述の説明では、回折格子41による測定光W1の0次光に着目して説明したが、回折格子41からは、測定光W1のm次光(mは1以上の整数)も出射される。そのため、測定光W1のm次光を用いて、0次光の場合と同様の距離の測定を行うことが可能である。すなわち、測定光W1を回折格子41で回折させることで、複数の干渉縞に相当する複数の光を生成することができ、複数の光によって、空間内の複数の位置までの距離を測定することが可能となる。要するに、距離測定システム100によれば、測定光W1の回折光が存在する範囲内で、対象空間S1に存在する対象物200までの距離を測定することが可能である。
距離測定システム100は、0次光を用いて得られた距離画像とm次光を用いて得られた距離画像とを合成した合成距離画像を、生成してもよい。0次光の反射光を受光するための画素セル30と、m次光の反射光を受光するための画素セル30とは、少なくとも一部が重複していてもよいし、別々の画素セル30であってもよい。
(2)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。なお、以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。また、距離測定システム100の距離測定装置1と同様の機能は、距離測定方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る距離測定方法は、発光制御ステップと、受光制御ステップと、振動制御ステップと、距離取得ステップと、を含む。発光制御ステップは、測定光W1を出力する発光部2から測定光W1を出力させるタイミングを制御することを含む。受光制御ステップは、対象物200で反射した測定光W1を受光するための複数の画素セル30を有する受光部3の動作を制御することを含む。振動制御ステップは、発光部2から対象物200までの測定光W1の光路LP1上に配置されている光学素子4を振動させる振動付与部5の動作を制御することを含む。距離取得ステップは、発光部2が測定光W1を出力してから受光部3が測定光W1を受光するまでの時間から、対象物200までの距離を求めることを含む。
本開示における距離測定システム100は、例えば、距離測定装置1の測定制御部10及び距離取得部14等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における測定制御部10及び距離取得部14としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(UltraLarge Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、距離測定システム100における複数の機能が、1つの筐体に集約されていることは距離測定システム100に必須の構成ではない。距離測定システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、距離取得部14等、距離測定システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上述の実施形態のように、距離測定システム100の全ての機能が、1つの筐体に集約されていてもよい。
一変形例において、図8に示すように、発光部2は、複数の光源21を有していてもよい。複数の光源21は、アレイ状に配置されていてもよく、特に、回折格子41の格子点と同様のマトリクス状に配置されていてもよい。複数の光源21の配置は、回折格子41の格子点の配置に対して相似な配置であってもよい。隣り合う光源21の間の間隔d1は、回折格子41の格子間隔と等しくてもよい。この場合、測定光W1の強度ムラ(面P100内における、0次光、1次光等の複数の回折光の間で生じ得る強度ムラ)を低減することが可能となる。
基本例では、受光制御部12は、光学素子4の振動位置に応じて、複数の画素セル30のうちの対応する画素セル30のみから画素信号を出力させていたが、これに限られない。一変形例において、受光制御部12は、振動周期に応じて振動する光学素子4の振動位置によらず、複数の画素セル30の全てから、それぞれ画素信号を受け取ってもよい。この場合、例えば、光学素子4の位置ずれ等によって、想定されている画素セル30とは別の画素セル30で反射光が受光された場合であっても、そのデータを利用することが可能となる。
一変形例において、イメージセンサ31は、測定期間後の読み出し期間において、複数の画素セル30の全てから画素値を読み出してもよいし、現在のサブ期間に対応する画素セル30のみから画素値を読み出してもよい。
基本例の距離測定システム100では、1つのサブ期間に着目した場合、光学素子4が1回振動する間に、測定光W1を出力(発光)し反射光を受光するという動作を発光と露光との時間差を変えながらn回行っていたが、これに限られない。一変形例において、各サブ期間に関して、測定光W1を出力し反射光を受光するという動作を、光学素子4の1回の振動周期において1回のみ行い、これを、発光と露光との時間差を変えながらn回の振動周期について行ってもよい。つまり、1回目の振動周期では、受光部3を第1分割期間Ts1に相当するタイミングで露光させ、2回目の振動周期では、受光部3を第2分割期間Ts2に相当するタイミングで露光させる、等としてもよい。このようにしても、対象空間S1に存在する対象物200までの距離を測定することが可能である。
一変形例において、光学素子4は、測定光W1を拡散させる拡散板であってもよい。この場合でも、拡散板を振動させることで、距離測定システムからの測定光W1の出射方向が変わる。そのため、測定光W1によって対象空間S1を走査することが可能となる。
一変形例において、光学素子4は、測定光W1を反射する反射型の光学素子であってもよい。この場合でも、反射型の光学素子を振動させることで、距離測定システムからの測定光W1の出射方向が変わる。そのため、測定光W1によって対象空間S1を走査することが可能となる。例えば、光学素子4は、反射型の回折格子41であってもよいし、反射型の拡散板であってもよい。
一変形例において、光学素子4及び振動付与部5は、シリコン基板又はガラス基板等に微細加工技術によって集積化されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であってもよい。
光学素子4の振動は、基本例のものに限られない。例えば、振動制御部13は、光学素子4が鉛直方向に1/2回振動する間に、光学素子4を水平方向に複数回振動させる等してもよい。なお、測定光W1の軌跡が、面P100内における所定の領域を(隙間なく)埋めるように、測定光W1が走査されることが好ましい。
(3)まとめ
以上説明した実施形態及び変形例等から以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る距離測定装置(1)は、発光制御部(11)と、受光制御部(12)と、振動制御部(13)と、距離取得部(14)と、を備える。発光制御部(11)は、対象空間(S1)に向けて測定光(W1)を出力する発光部(2)から測定光(W1)を出力させるタイミングを制御する。受光制御部(12)は、受光部(3)の動作を制御する。受光部(3)は、対象空間(S1)に存在する対象物(200)で反射した測定光(W1)を受光するための複数の画素セル(30)を有する。振動制御部(13)は、振動付与部(5)の動作を制御する。振動付与部(5)は、光学素子(4)を振動させる。光学素子(4)は、発光部(2)から対象物(200)までの測定光(W1)の光路(LP1)上に配置されている。距離取得部(14)は、発光部(2)が測定光(W1)を出力してから受光部(3)が測定光(W1)を受光するまでの時間に基づいて、対象物(200)までの距離を求める。
この態様によれば、振動付与部(5)が光学素子(4)を振動させることで、発光部(2)からの測定光(W1)の出力方向が振動する。そのため、測定光(W1)によって対象空間(S1)を走査することが可能となる。
第2の態様の距離測定装置(1)では、第1の態様において、発光部(2)は、パルス光を出力するよう構成される。距離測定装置(1)は、パルス光の発光周期が、振動付与部(5)が光学素子(4)を振動させる振動周期よりも短くなるように、発光部(2)及び振動付与部(5)を制御する。
この態様によれば、振動付与部(5)が光学素子(4)を一周期振動させる間に、少なくとも一回パルス光が出力される。つまり、振動付与部(5)が光学素子(4)を一周期振動させる間に、少なくとも一回の距離の測定を行うことができる。そのため、光学素子(4)の振動の一周期における少なくとも1つの振動位置で、距離の測定を行うことが可能となる。パルス光の発光周期は、振動周期の半分以下であってもよい。この場合、振動付与部(5)が光学素子(4)を一周期振動させる間に、2回以上パルス光が出力されるので、振動付与部(5)が光学素子(4)を一周期振動させる間に、複数回の距離の測定を行うことができる。
第3の態様の距離測定装置(1)では、第2の態様において、受光制御部(12)は、複数の画素セル(30)から画素信号を受け取るよう構成される。受光制御部(12)は、振動周期に応じて振動する光学素子(4)の振動位置に応じて、複数の画素セル(30)のうちで画素信号を出力させる画素セル(30)を変更する。
この態様によれば、距離測定装置(1)は、複数の画素セル(30)全てから画素信号を受け取るのではなく、光学素子(4)の振動位置に応じた画素セル(30)のみから画素信号を受け取る。そのため、受光部(3)から距離測定装置(1)へ送信される信号のデータ量を小さくすることができる。
第4の態様の距離測定装置(1)では、第2の態様において、受光制御部(12)は、複数の画素セル(30)から画素信号を受け取るよう構成される。受光制御部(12)は、振動周期に応じて振動する光学素子(4)の振動位置によらず、複数の画素セル(30)の全てからそれぞれ画素信号を受け取る。
この態様によれば、例えば、光学素子(4)の位置ずれ等によって、想定されている画素セル(30)とは別の画素セル(30)で反射光が受光された場合であっても、そのデータを利用することが可能となる。
第5の態様の距離測定装置(1)では、第1〜第4のいずれか1つの態様において、光学素子(4)は、回折格子(41)である。
この態様によれば、振動付与部(5)が回折格子(41)を振動させることによって、測定光(W1)の進行方向を変えることが可能となる。また、測定光(W1)を回折格子(41)で回折させることで、複数の干渉縞に相当する複数の光を生成することができ、複数の光によって、空間内の複数の位置までの距離を測定することが可能となる。
第6の態様の距離測定装置(1)では、第5の態様において、回折格子(41)は、2次元回折格子である。発光部(2)は、回折格子(41)の格子間隔に相当する間隔でアレイ状に配置された複数の光源(21)を有する。
この態様によれば、回折格子(41)で生成される複数の光の強度のばらつきを抑えることが可能となる。
第7の態様の距離測定装置(1)では、第1〜第4のいずれか1つの態様において、光学素子(4)は、測定光(W1)を拡散させる拡散板である。
この態様によれば、振動付与部(5)が拡散板を振動させることによって、測定光(W1)の進行方向を変えることが可能となる。
第8の態様の距離測定装置(1)では、第1〜第7のいずれか1つの態様において、光学素子(4)は、測定光(W1)を透過させる透過型の光学素子である。
この態様によれば、振動付与部(5)が光学素子(4)を振動させることによって、測定光(W1)の進行方向を変えることが可能となる。
第9の態様の距離測定装置(1)では、第1〜第7のいずれか1つの態様において、光学素子(4)は、測定光(W1)を反射する反射型の光学素子である。
この態様によれば、振動付与部(5)が光学素子(4)を振動させることによって、測定光(W1)の進行方向を変えることが可能となる。
第10の態様の距離測定装置(1)では、第1〜第9のいずれか1つの態様において、振動制御部(13)は、光路(LP1)と交差する面内で測定光(W1)が2次元状に振動するように、振動付与部(5)により光学素子(4)を振動させる。
この態様によれば、測定光(W1)を2次元状に振動させることが可能となる。
第11の態様の距離測定装置(1)では、第1〜第10のいずれか1つの態様において、発光制御部(11)は、発光部(2)から測定光(W1)を複数回出力させる。受光制御部(12)は、複数回出力される測定光(W1)において、受光部(3)を、発光部(2)からの測定光(W1)の出力の開始時点からの経過時間が互いに異なるタイミングで露光させる。
この態様によれば、発光部(2)からの測定光(W1)の出力及び受光部(3)での測定光(W1)の受光という測定処理を、出力から受光までの時間を変えながら複数回行う。そのため、どの測定処理において測定光(W1)が受光されたかを判定することで、対象物(200)までの距離を測定することが可能となる。
第12の態様の距離測定システム(100)は、第1〜第11のいずれか1つの態様の距離測定装置(1)と、発光部(2)と、受光部(3)と、光学素子(4)と、振動付与部(5)と、を備える。
この態様によれば、振動付与部(5)が光学素子(4)を振動させることで、発光部(2)からの測定光(W1)の出力方向が振動する。そのため、測定光W1によって対象空間S1を走査することが可能となる。
第13の態様の距離測定方法は、発光制御ステップと、受光制御ステップと、振動制御ステップと、距離取得ステップと、を含む。発光制御ステップは、測定光(W1)を出力する発光部(2)から測定光(W1)を出力させるタイミングを制御することを含む。受光制御ステップは、対象物(200)で反射した測定光(W1)を受光するための複数の画素セル(30)を有する受光部(3)の動作を制御することを含む。振動制御ステップは、発光部(2)から対象物(200)までの測定光(W1)の光路(LP1)上に配置されている光学素子(4)を振動させる振動付与部(5)の動作を制御することを含む。距離取得ステップは、発光部(2)が測定光(W1)を出力してから受光部(3)が測定光(W1)を受光するまでの時間から、対象物(200)までの距離を求めることを含む。
この態様によれば、振動付与部(5)が光学素子(4)を振動させることで、発光部(2)からの測定光(W1)の出力方向が振動する。そのため、測定光W1によって対象空間S1を走査することが可能となる。
1 距離測定装置
11 発光制御部
12 受光制御部
13 振動制御部
14 距離取得部
2 発光部
21 光源
3 受光部
30 画素セル
4 光学素子
41 回折格子
5 振動付与部
100 距離測定システム
200 対象物
LP1 光路
S1 対象空間
W1 測定光

Claims (13)

  1. 対象空間に向けて測定光を出力する発光部から前記測定光を出力させるタイミングを制御する発光制御部と、
    前記対象空間に存在する対象物で反射した前記測定光を受光するための複数の画素セルを有する受光部の動作を制御する受光制御部と、
    前記発光部から前記対象物までの前記測定光の光路上に配置されている光学素子を振動させる振動付与部の動作を制御する振動制御部と、
    前記発光部が前記測定光を出力してから前記受光部が前記測定光を受光するまでの時間に基づいて、前記対象物までの距離を求める距離取得部と、
    を備える、
    距離測定装置。
  2. 前記発光部は、パルス光を出力するよう構成され、
    前記距離測定装置は、前記パルス光の発光周期が、前記振動付与部が前記光学素子を振動させる振動周期よりも短くなるように、前記発光部及び前記振動付与部を制御する、
    請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 前記受光制御部は、前記複数の画素セルから画素信号を受け取るよう構成され、
    前記受光制御部は、前記振動周期に応じて振動する前記光学素子の振動位置に応じて、前記複数の画素セルのうちで前記画素信号を出力させる画素セルを変更する、
    請求項2に記載の距離測定装置。
  4. 前記受光制御部は、前記複数の画素セルから画素信号を受け取るよう構成され、
    前記受光制御部は、前記振動周期に応じて振動する前記光学素子の振動位置によらず、前記複数の画素セルの全てからそれぞれ画素信号を受け取る、
    請求項2に記載の距離測定装置。
  5. 前記光学素子は、回折格子である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  6. 前記回折格子は2次元回折格子であり、
    前記発光部は、前記回折格子の格子間隔に相当する間隔でアレイ状に配置された複数の光源を有する、
    請求項5に記載の距離測定装置。
  7. 前記光学素子は、前記測定光を拡散させる拡散板である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  8. 前記光学素子は、前記測定光を透過させる透過型の光学素子である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  9. 前記光学素子は、前記測定光を反射する反射型の光学素子である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  10. 前記振動制御部は、前記光路と交差する面内で前記測定光が2次元状に振動するように、前記振動付与部により前記光学素子を振動させる、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  11. 前記発光制御部は、前記発光部から前記測定光を複数回出力させ、
    前記受光制御部は、前記複数回出力される前記測定光において、前記受光部を、前記発光部からの前記測定光の出力の開始時点からの経過時間が互いに異なるタイミングで露光させる、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の距離測定装置と、
    前記発光部と、
    前記受光部と、
    前記光学素子と、
    前記振動付与部と、
    を備える、
    距離測定システム。
  13. 測定光を出力する発光部から測定光を出力させるタイミングを制御する発光制御ステップと、
    対象物で反射した前記測定光を受光するための複数の画素セルを有する受光部の動作を制御する受光制御ステップと、
    前記発光部から前記対象物までの前記測定光の光路上に配置されている光学素子を振動させる振動付与部の動作を制御する振動制御ステップと、
    前記発光部が前記測定光を出力してから前記受光部が前記測定光を受光するまでの時間に基づいて、前記対象物までの距離を求める距離取得ステップと、
    を含む、
    距離測定方法。
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