JP2021056833A - タグ付き製品 - Google Patents

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大貴 冨永
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Abstract

【課題】最終製品の生産ラインにおいて部品として利用可能であり、通信タグを最終製品に容易に実装できるタグ付き製品を提供する。【解決手段】タグ付き製品3は、第1面に粘着層4を有するシート5と、シートの第2面に設けられた通信タグ1と、前記通信タグを前記第2面に固定する流体の状態から固化した樹脂層6を具備する。タグ付き製品1は、最終製品の生産ラインとは別のラインにおいて低コストで生産でき、最終製品の生産ラインでは最終製品2の本体2aに対してシートを貼着するだけで通信タグを実装できる。通信タグは樹脂層で覆われているので通信タグに尖鋭部があっても、尖鋭部が他の部品等に接触してこれを損傷する可能性が低減する。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着層を有するシールに通信タグが固定されたタグ付き製品に係り、特に通信タグを取りつけるべき最終製品の製造ラインにおいて、最終製品に通信タグを容易に取りつけることを可能とするタグ付き製品に関するものである。
下記特許文献1には、成型時に破損の生じないインサートインモールド成型用ICタグインレットと、このICタグインレットを用いたインサートインモールド成型法の発明が開示されている。このインサートインモールド成型用ICタグインレット1は、ICタグインレット基材1bのほぼ中央部であって、当該ICタグが有する周状のアンテナコイル2を損傷しないような位置に、金型ゲートの口径よりも大きい開口1hを有している。この開口が金型のゲートに対向する位置にくるようにICタグインレットを金型内に装填して樹脂を射出することにより、ICタグインレットを破損することなく、ICタグインレットが埋め込まれた成型品を製造することができる。
特開2002−355847号公報
一般的に、前記ICタグインレット(以下、他機器との通信を行う機能を備える意味で「通信タグ」と称する。)が一体的に実装された最終製品を製造するための生産ラインとしては、最終製品の本体に通信タグをどのような形態で実装するかに応じて、例えば次の2つの構成が考えられる。
第1は、最終製品の生産ラインの中途において、最終製品の本体に通信タグを直接的に実装する工程を組み込む場合(インライン生産と称する。)である。上記特許文献1に記載の発明は、このインライン生産に該当するが、通信タグを金型内の所定位置に配置し、射出成型を行うことにより樹脂内に埋め込むため、単体の通信タグに直接触れてハンドリングする作業上の煩雑さがあり、また通信タグは基板の縁辺が尖鋭であるため他の部品と接触して傷つけてしまう可能性があるという問題があった。さらに、通信タグを本体と一体化する射出成型に要する時間が必要であるため全体の製造時間が長くなるという問題があり、さらにまた、金型内の高温高圧により通信タグが損傷する恐れもあった。
第2は、最終製品の製造ラインとは別の製造ラインにおいて、通信タグを最終製品に実装しやすい形態の部品に加工しておき、最終製品の製造ラインにおいて当該部品を最終製品の本体に簡単な操作で取り付ける場合(アウトライン生産と称する。)である。しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、上述したようにアウトライン生産に係るものではない。
一般に、通信タグが一体的に実装された最終製品の生産ラインにおいて、通信タグを最終製品に容易かつ低コストで損傷無く実装できるような技術は知られておらず、アウトラインで製造できる通信タグを有する部品(タグ付き製品)の発明が求められていた。
本発明は上記従来の技術及びその課題に鑑みてなされたものであり、通信タグが一体的に実装される最終製品の生産ラインにおいて部品として利用可能であり、通信タグを最終製品に容易かつ損傷無く実装でき、低コストでアウトライン生産できるタグ付き製品を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載されたタグ付き製品は、
少なくとも第1面に粘着層を有するシートと、
前記シートの第2面に設けられた通信タグと、
前記通信タグを前記第2面に固定する流体の状態から固化した樹脂層と、
を具備することを特徴としている。
請求項1に記載されたタグ付き製品によれば、最終製品の生産ラインとは別のラインにおいて低コストで生産でき、最終製品の生産ラインでは最終製品の本体に対してシートを貼着するだけの簡単な操作で通信タグを実装できる。また、この実装の操作に際しては、シートに触れるだけで通信タグを取り扱うことができるので、実装の操作に器具を用いる場合には器具が通信タグに触れて傷ついてしまう可能性が小さい。
実施形態のタグ付き製品が実装された最終製品(被着体)の断面図である。
本発明の実施形態を、図1を参照して説明する。
この実施形態は、通信タグ1を装着した最終製品2を製造するための部品であるタグ付き製品3に関するものである。ここで、通信タグ1とは、この通信タグ1が装着された最終製品2を外部の機器等に搭載した場合に、当該機器又はその他の機器との間で通信を行うための電子部品であって、通信に係る情報の内容、通信の目的等には限定がなく、最も広義に解釈するものとする。
まず、最終製品2と、これに部品として使用されているタグ付き製品3の構造について説明する。
図1は、実施形態のタグ付き製品3が実装された最終製品2(被着体)の断面図である。図1では、最終製品2の本体(被着体)2aとして、所定の厚さを有する基板状の物体を示しているが、この形状・大きさは最終製品2の本体2aの形態を単純化・模式化した例示であって、このような形状・大きさに限定する意図ではない。すなわち、後に最終製品2の具体例を説明するが、通信タグ1を装着した最終製品2は様々な目的、用途で使用されるものであり、従って最終製品2の構造、形状、大きさ等が特定のものに限定される理由はない。
図1に示す最終製品2は、最終製品2の本体2aと、当該本体2aの上面に貼着されたタグ付き製品3から構成される。タグ付き製品3は、少なくとも第1面(図示下側の面)に粘着層4を有し、当該粘着層4で最終製品2の本体2aの上面に貼着されたシート5と、前記シート5の第2面(図示上側の面)に設けられた通信タグ1と、前記通信タグ1の全体をドーム状の形態となって覆い、前記シート5の上面に被着された樹脂層6を備えている。
タグ付き製品3のシート5の材質は特定のものに限定されないが、コスト低減の効果を高めるには紙製が好適であり、耐久性を重視するのであれば必要な性能・機能を有する樹脂製が好適である。紙製を採用する場合には、ロール状に巻いた連続帯状のシール紙を用いることができ、後述する工程でこれに通信タグ1を並べて取り付けることで、最終製品2の生産ライン以外のラインでタグ付き製品3を安価に大量生産できる。
通信タグ1は、構造の詳細は図示しないが、樹脂製の基板の上に電子回路やアンテナが設けられ、この電子回路やアンテナを覆って樹脂層(樹脂層6とは異なる)が設けられたチップ状の部品である。その外形状は任意であり、その厚さは通常1mm程度であるが、この寸法に限定するものではない。また、通信タグ1は、基板や樹脂層の外面の稜線が尖鋭部をなしている場合があるが、通信タグ1は尖鋭部も含めて全体が樹脂層6により覆われているので、タグ付き製品3を取り扱う際にタグ付き製品3の尖鋭部が他の部品等に触れてこれを損傷するといった不具合が生じる可能性はない。
通信タグ1を覆う樹脂層6を構成する樹脂としては、ホットメルト樹脂を利用することができる。ホットメルト樹脂は、有機溶剤を含まない固形の樹脂であり、所定の温度で加熱すると溶融して流体化し、冷却すると固化する性質がある樹脂であって、接着剤として使われることがあり、本実施形態でも接着剤としての機能を利用している。
ホットメルト樹脂としては、以下に例示列挙したものを使用できる。
EVA(エチレン酢酸ビニル共重合) 系ホットメルト
PO(ポリオレフィン) 系ホットメルト
PA(ポリアミド)系ホットメルト
SR(合成ゴム)系ホットメルト
ACR(アクリル) 系ホットメルト
PUR(ポリウレタン) 系ホットメルト
また、ホットメルト樹脂に代えてUV硬化樹脂を用いることもできるし、瞬間接着剤(例えば有機化合物のシアノアクリレート(cyanoacrylate )を主成分としたシアノアクリレート系瞬間接着剤)を用いることもできる。
次に、タグ付き製品3の製造工程と、タグ付き製品3を用いた最終製品2の製造工程について説明する。
タグ付き製品3のシート5として、ロール状に巻いた連続帯状のシール紙(ここではロールシール紙と称する。)をシート5に用いる場合を説明する。シール紙の第1面には粘着層4が設けられており、粘着層4は剥離紙で覆われている。ロールシール紙を所定位置に水平に設置し、剥離紙を下面にした姿勢でシール紙を水平方向に繰り出して搬送し、ロールシール紙と同じ高さでロールシール紙と平行に配置された巻取用ロールに巻き取る構成とする。ロールシール紙と巻取用ロールの間において、相対的に上流側において、水平なシール紙の上方の位置に通信タグ1の配置装置を設けておく。また、同じく相対的に下流側において、水平なシール紙の上方の位置に、溶融したホットメルト樹脂を任意の量だけ任意の位置に供給できる樹脂供給装置を設けておく。
ロールシール紙から巻取用ロールに向けてシール紙を水平に搬送する。この搬送にタイミングを合わせて、シール紙の第2面(上面)に配置装置が通信タグ1を配置していく。シール紙の幅を、一つのタグ付き製品3のシート5と同じ幅とした場合、通信タグ1を所定間隔で一列に配置していく(通信タグ配置工程)。
樹脂供給装置が、シール紙に配置された通信タグ1の上から、溶融したホットメルト樹脂を所定量だけ供給する。通信タグ1は、図1に示したように、その全体を溶融した流体のホットメルト樹脂で覆われ、ホットメルト樹脂の一部はシール紙の第2面(上面)にも接する。シール紙が搬送され、巻取用ロールに達するまでに、ホットメルト樹脂は冷却により固化し、樹脂層6となる。この樹脂層6によって、通信タグ1がシール紙に固定されるとともに、その尖鋭部は樹脂層6によって被覆される(樹脂層形成工程)。
このように、シール紙(シート5)の上に固化した樹脂層6で通信タグ1が被覆・固定されてなる複数のタグ付き製品3が一列に並んだ状態で次々に製造され、シール紙が連続した状態で巻取用ロールに巻き取られていく。ロール状に巻かれた連続し多数タグ付き製品3は、個々のタグ付き製品3に分離されて最終製品2の製造ラインで部品として用いられる。
タグ付き製品3を用いた最終製品2の製造ラインには、その一工程としてタグ付き製品3の貼付工程が設けられている。ロール状に巻かれた連続したタグ付き製品3から個々のタグ付き製品3を分離し、その剥離紙を剥がし、最終製品2の本体2a(図1参照)の所要位置に貼付する。この作業は簡単であり、人手でも自動でも行うことができる。この際、通信タグ1に温度や圧力等の負荷がかかることはなく、作業は短時間で終了する。このように、通信タグ1の最終製品2への装着は、貼付工程の前後の工程に時間的負荷をかけることなく、最終製品2の製造ラインにおいてインラインで行うことができる。
なお、連続したタグ付き製品3を1個ずつ分離する作業は、切断手段(はさみ等)でシール紙を切断して行うことができる。又は、一列に配置された通信タグ1の間隔に合わせてシール紙にミシン目(分割線)を予め設けておき、使用時に、又は使用する前に予め、シール紙をミシン目に沿って切ることにより個々のタグ付き製品3に分離して使用してもよい。
なお、シール紙として、単一のタグ付き製品3のシート5の幅の数倍の幅を有するシール紙を用いることにより、シール紙の第2面には縦横の配置で多数の通信タグ1を並べることができ、より多数のタグ付き製品3を生産することができる。この場合には、縦横に配置された通信タグ1の配置パターンに合わせてシール紙をタグ付き製品3のシート5の大きさにミシン目(分割線)で分割しておけば、個々のタグ付き製品3に分離する作業の能率化を図ることができる。
また、以上説明した製造工程では、連続したロールシール紙を用いてタグ付き製品3を製造する例を説明したが、単一のタグ付き製品3に対応した形状・サイズのシート5を用意し、これらをベルトコンベア等の搬送手段に並べて搬送しながら、前述した例と同様の通信タグ配置工程及び樹脂層形成工程を実行すれば、始めから個々に分離した多数のタグ付き製品3を製造することができる。
以上説明した図1に示す実施形態では、通信タグ1の全体が樹脂層6で覆われていたが、この樹脂層6は通信タグ1をシート5に固定する手段であるから、その機能を得るためであれば、必ずしも通信タグ1の全体を覆う必要はなく、少なくとも通信タグ1の一部とシート5の間に設ければ通信タグ1をシート5に固定する機能は得られる。例えば、シート5上に配置した通信タグ1の側面と、当該側面に近接したシート5の第2面(上面)に接するように樹脂層6を設けてもよいし、通信タグ1とシート5の第2面(上面)の間に樹脂層6を設けてもよい。後者の場合、シート5の第2面(上面)に溶融した樹脂を供給し、その上に通信タグ1を載せ、樹脂を冷却・固化させて樹脂層6とすればよい。
前述したように通信タグ1に尖鋭部があれば、樹脂層6を被覆手段としても利用できるので、実施形態のように固定手段である樹脂層6で通信タグ1の全体を覆えば尖鋭部が他の部品と接触してこれを損傷する可能性はなくなる。また、尖鋭部の少なくとも一部を樹脂層6で覆えば、覆った部分については前記可能性を低減することができる。
以上説明した図1に示す実施形態では、タグ付き製品3のシート5は、第1面(図示下側の面)に粘着層4を有しており、第2面(図示上側の面)はシートの素材が露出していた。しかしながら、第2面(図示上側の面)にも粘着層を設け、通信タグ1をシート5上に配置した際に通信タグ1が仮固定されて位置ずれが起きないようにしてから、樹脂を供給して通信タグ1をシート5に本固定することとしてもよい。
最終製品2の具体例としては、製版装置に搭載されるマスターロールが挙げられる。マスターロールは、連続帯状の孔版原紙を紙管に巻装した製品である。このマスターロール又はマスターロールの紙管の端部に挿入固定されるキャップを最終製品2とした場合、通信タグ1はキャップに取り付けられる。そして、マスターロールを製版装置に搭載し又は使用すると、通信タグ1と製版装置との間では製版又は孔版原紙等に関する通信が必要に応じて行われる。
また、その他の具体例としては、インクジェット印刷装置に搭載するインクカートリッジが挙げられる。最終製品2としてのインクカートリッジには通信タグ1が装着されており、インクカートリッジをインクジェット印刷装置に搭載し又は使用すると、通信タグ1とインクジェット印刷装置との間では印刷又はインク等に関する通信が必要に応じて行われる。
また、さらにその他の具体例としては、孔版印刷装置に搭載するインクボトルが挙げられる。最終製品2としてのインクボトルには通信タグ1が装着されており、インクボトルを孔版印刷装置に搭載し又は使用すると、通信タグ1と孔版印刷装置との間では印刷又はインク等に関する通信が必要に応じて行われる。
《実施形態における各態様のタグ付き製品3の構成とその効果について》
第1のタグ付き製品3は、
少なくとも第1面に粘着層4を有するシート5と、
前記シートの第2面に設けられた通信タグ1と、
前記通信タグ1を前記第2面に固定する流体の状態から固化した樹脂層6と、
を具備することを特徴としている。
第1のタグ付き製品3によれば、
最終製品2の生産ラインとは別のラインにおいて低コストで生産でき、最終製品2の生産ラインでは最終製品2の本体2aに対してシート5を貼着するだけの簡単な操作で通信タグ1を実装できる。また、この実装の操作に際しては、シート5に触れるだけで通信タグ1を取り扱うことができるので、実装の操作に器具を用いる場合には器具が通信タグに触れて傷ついてしまう可能性が小さい。
第2のタグ付き製品3は、第1のタグ付き製品3において、
前記通信タグ1は尖鋭部を有しており、前記樹脂層6は前記尖鋭部の少なくとも一部を覆うことを特徴としている。
第2のタグ付き製品3によれば、
尖鋭部の少なくとも一部を樹脂層6で覆えば、覆った部分については、尖鋭部が他の部品等に接触してこれを損傷する可能性を低減することができる。
第1のタグ付き製品3の製造方法は、
少なくとも第1面に粘着層4を有するシートの第2面に通信タグ1を設ける工程と、
前記通信タグ1と前記第2面に流体の樹脂を供給して固化させることにより前記通信タグ1を前記第2面に固定する樹脂層6を形成する工程と、
を具備することを特徴としている。
第1のタグ付き製品3の製造方法によれば、
最終製品2の生産ラインにおいて最終製品2の本体2aに対してシート5を貼着するだけの簡単な操作で通信タグ1を実装できるタグ付き製品3を、最終製品2の生産ラインとは別のラインにおいて低コストで生産できる。
1…通信タグ
2…最終製品
2a…最終製品の本体
3…タグ付き製品
4…粘着層
5…シート
6…樹脂層

Claims (3)

  1. 少なくとも第1面に粘着層を有するシートと、
    前記シートの第2面に設けられた通信タグと、
    前記通信タグを前記第2面に固定する流体の状態から固化した樹脂層と、
    を具備することを特徴とするタグ付き製品。
  2. 前記通信タグは尖鋭部を有しており、前記樹脂層は前記尖鋭部の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1記載のタグ付き製品。
  3. 少なくとも第1面に粘着層を有するシートの第2面に通信タグを設ける工程と、
    前記通信タグと前記第2面に流体の樹脂を供給して固化させることにより前記通信タグを前記第2面に固定する樹脂層を形成する工程と、
    を具備することを特徴とするタグ付き製品の製造方法。
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