JP2021069805A - 放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影部位に応じて、アンテナの条件を選択することにより、安定した無線通信を行うことが可能な放射線撮影技術を提供すること。【解決手段】放射線撮影装置は、放射線検出パネルと、放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、撮影部位情報に応じて、無線通信におけるアンテナの供給電力を選択する選択部を有する制御部と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法及びプログラムに関する。
放射線画像のデジタル化により、放射線撮影直後の画像確認が可能になり、従来のフィルムを利用した放射線撮影に比べてワークフローが改善されている。例えば、無線通信媒体を介して放射線撮影装置から画像を無線通信する放射線撮影システムでは、無線通信で画像を通信することで、放射線撮影装置の可搬性が改善されるとともに、撮影場所は撮影室に限定されず種々の場所で撮影を行うことが可能になっている。
特許文献1には、通信を確実に行うため、良好な通信環境において画像通信を可能にし、良好な環境以外では、通信を禁止することで安定した画像通信を確保する構成が開示されている。
しかしながら、放射線撮影装置から画像を無線通信する場合、通信を妨害するノイズ等の影響により通信環境が変化して、画像を安定して通信できない場合が生じ得る。また、無線通信装置においては、アンテナが放射する電磁波エネルギーを人体が吸収することによる影響に関する基準として、電磁波の人体吸収量を比吸収率(SAR、Specific Absorption Ratio)として評価した基準(規格値)が定められている。電磁波の比吸収率(SAR)の基準は撮影部位ごとに定められており、撮影部位によっては、周辺環境の影響により安定した無線通信を行うことが困難な場合が生じ得る。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、撮影部位に応じて、アンテナの条件を選択することにより、安定した無線通信を行うことが可能な放射線撮影技術の提供を目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明の一態様による放射線撮影装置は、放射線検出パネルと、
前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの供給電力を選択する選択部を有する制御部と、を有することを特徴とする。
前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの供給電力を選択する選択部を有する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、本発明の他の態様による放射線撮影装置は、放射線検出パネルと、
前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの通信強度を選択する選択部を有する制御部と、を有することを特徴とする。
前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの通信強度を選択する選択部を有する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影部位に応じて、アンテナの条件を選択することにより、安定した無線通信を行うことが可能な放射線撮影技術を提供することができる。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
実施形態に係る放射線撮影システムの構成を示す図。
(a)は、放射線撮影装置の斜視図であり、(b)は、放射線撮影装置の断面図。
実施形態に係る放射線撮影装置の機能構成を示すブロック図。
実施形態に係る放射線撮影装置の機能構成を示すブロック図。
放射線撮影装置の記憶部に記憶されるアンテナ条件テーブルの構成を示す図。
放射線撮影装置の処理の流れを示したフローチャート。
撮影プロトコルの選択画面を示す図。
画像分析により撮影部位情報の取得を説明する図。
放射線撮影装置のアンテナの配置と放射線撮影画像データを重ねた状態を示す模式図。
カメラを用いて取得した光学画像を画像解析し、撮影部位情報あるいは人体と放射線撮影装置との位置関係を取得して通信強度を設定する構成を説明する図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。以下の実施形態及び特許請求の範囲において、放射線は、X線の他、α線、β線、γ線、及び各種粒子線なども含む。
<放射線撮影システムの構成>
図1は、本発明の実施形態に係る放射線撮影システムの構成を示す図である。放射線撮影システムは、放射線撮影装置101、102、103と、放射線を発生する放射線発生装置104と、放射線撮影装置101、102、103および放射線発生装置104を制御して、撮影制御を行う制御装置200とを有している。
図1は、本発明の実施形態に係る放射線撮影システムの構成を示す図である。放射線撮影システムは、放射線撮影装置101、102、103と、放射線を発生する放射線発生装置104と、放射線撮影装置101、102、103および放射線発生装置104を制御して、撮影制御を行う制御装置200とを有している。
放射線発生装置104は、天井303に対して移動可能に設置されている。この放射線撮影システムは、天井走行システムであり、放射線発生装置104は、天井303に対して、上下左右に3次元的に移動することが可能である。
架台301は、床面304に対して固定され設置されている。架台301は、立位撮影用の支持台である。ベッド302は、床面304に対して固定され設置されている。ベッド302は、臥位撮影用の支持台である。架台301とベッド302には、放射線撮影装置102と放射線撮影装置103がそれぞれ設置されており、着脱可能になっている。なお、放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103を入れ替えて設置することができる。すなわち、ベッド302の収納部に放射線撮影装置102が設置され、架台301に放射線撮影装置103が設置されていてもよい。
放射線撮影システムは、制御装置200に接続された、操作者による指示を入力する、マウス、キーボードなどの入力デバイス(不図示)を有し、撮影された放射線画像と各種情報を表示する表示部203を有している。表示部203は、タッチパネルなどの入力デバイスを兼ねることもできる。また、制御装置200に対して操作者による指示を入力し、撮影された放射線画像と各種情報を表示するタブレットやスマートフォンのような端末装置を入力デバイス、表示部203として用いることができる。制御装置200と表示部203は、撮影室外351(操作室)に設置されている。
制御装置200は、放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103と通信し、放射線撮影を制御する。また、制御装置200は、放射線発生装置104と通信し、放射線発生装置104に対して放射線を照射する制御を行う。本実施例では、放射線撮影装置が3つである形態について説明するが、放射線撮影装置は3つに限定することはなく、1つでも2つでもよいし、4つ以上でもよい。
放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103は、制御装置200からの制御により撮影可能状態(READY状態)へと状態遷移し、制御装置200と同期を取りながら放射線撮影を実施することが可能である。放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103は、放射線発生装置104が照射した放射線を撮影し、放射線画像を生成することができる。
制御装置200は、放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103で生成された放射線画像を取得することができる。放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103で生成された放射線画像は、制御装置200を経由して、表示部203に表示されたり、端末装置の表示部に表示される。
制御装置200は、取得した放射線画像に対してノイズ除去処理、階調処理などの各種画像処理を行う機能を有している。また、制御装置200は、機能構成として、放射線発生装置104の撮影条件を設定したり、設定された撮影条件に基づき放射線発生装置104からの放射線の照射を制御する撮影制御部201を有する。また、制御装置200は、機能構成として、放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103との有線又は無線による通信制御と、放射線撮影装置101乃至放射線撮影装置103の通信条件の設定を制御する通信制御部202を有する。
図1に示すように、放射線発生装置104の天井走行システムの場合、撮影室350内における放射線発生装置104の位置と放射線発生装置104の照射方向が管理されている。図1に示すように、放射線発生装置104の照射方向が水平方向ならば、架台301に対して放射線を照射するため撮影姿勢が立位としてみなすことができる。
制御装置200は、ネットワークを介して、検査オーダを制御装置200に連絡するRIS(Radiology Information System)210と、放射線画像を管理するPACS(Picture Archiving and Communication Systems)211と、検査の進捗を管理する、HIS(Hospital Information System)212に接続されている。
病院における放射線部門は、RIS210にて検査オーダを受信すると、放射線撮影に関する撮影情報(撮影条件、撮影手技など)を制御装置200へ連絡する。制御装置200は、受信した検査オーダに従って放射線撮影を実行する。そして、制御装置200は、撮影された放射線画像に検査オーダを含む付帯情報を付与して出力する。
PACS211は、画像管理を主目的としたサーバである。放射線画像と付帯情報を記憶する記憶装置を有している。PACS211と接続された高精細モニタによって、放射線画像の検像作業や詳細な後処理、診断作業などが実行される。このように、制御装置200から出力された放射線画像はPACS211へ連絡される。
HIS212は、病院管理システムであり、会計情報を管理するサーバを含んでいる。放射線撮影を行う場合、操作者はHIS212の端末より検査指示を入力する。そして、HIS212から依頼先である病院の放射線部門に連絡する。この依頼情報を検査オーダという。検査オーダには依頼元の部門名や、検査項目、被検者の個人データなどが含まれる。放射線撮影システムにおける検査の実行情報は、HIS212へ連絡される。HIS212へ連絡された実行情報は、検査の進捗管理以外に、検査後の会計処理にも用いられる。
制御装置200と、RIS210と、PACS211と、HIS212の間は、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等で構成されるネットワークを介して接続される。
図2(a)は、放射線撮影装置101の斜視図であり、図2(b)は、放射線撮影装置101の断面図である。放射線撮影装置101の筐体内には、放射線検出パネル110、放射線検出パネル110を支持する基台114が配置されている。放射線検出パネル110は、2次元状に配置された光電変換素子(センサ)が備えるセンサ基板111と、センサ基板111の上に配置されたシンチレータ112と、シンチレータ保護膜113などから構成される、いわゆる、間接変換方式の放射線検出パネルである。
シンチレータ112は、入射放射線をその強度に応じた光に変換し、光電変換素子は、シンチレータ112からの光を電気信号に変換する素子である。シンチレータ保護膜113は、透湿性の低いものから成り、シンチレータ112を保護する。そして、フレキシブル回路基板115を介して放射線検出パネル110から読み出された電気信号は制御基板116により処理される。
制御基板116では、読み出された電気信号がA/D変換回路により被写体による放射線減弱を示すデジタルデータ(放射線画像データ)に変換される。放射線画像データや各種設定は、揮発性メモリや不揮発性メモリからなる記憶部に保存される。また、放射線撮影装置101、102、103は、必要な電力を供給するための充電池120を備えている。制御基板116、充電池120をまとめて、電気部品と総称する。なお、放射線検出パネル110は、a−Seなどからなる変換素子及びTFT等の電気素子が2次元状に配置されている変換素子部からなる、いわゆる直接変換型でもよいし、それらに限ることもない。
筐体117は、放射線が入射する前面、背面、そして側面を有し、CFRP等の繊維強化樹脂、繊維強化金属、または、アルミ合金、マグネシウム合金などの金属合金で形成される。筐体117の側面には、電波が透過可能な窓118が配置され、窓118の近傍にアンテナ119が配置されている。窓118は、側面に配置されている例を示したが、側面から全面側や背面側にかけて傾斜部にも拡大した構成とすると通信効率が向上するため好ましい。また、放射線撮影装置101、102、103には、筐体117の一部に、外部から有線接続による給電や、外部と通信を行うためのコネクタが設けられている(不図示)。
図3は、放射線撮影装置101、102、103の各々の機能構成を示すブロック図である。放射線撮影装置101、102、103は、放射線に基づいた放射線画像データを取得する放射線検出パネル110、制御部130、記憶部140、通信部150を有する。制御部130は、放射線撮影装置101、102、103の各々の全体の動作を制御するためプロセッサであり、制御部130は、機能構成として、撮影制御部131と、通信制御部132と、を有する。制御部130は、プロセッサとしてのCPUとメモリを有し、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで、放射線撮影装置101、102、103の各々の各部の制御に関わる処理を行うことが可能である。
撮影制御部131は、撮影のために放射線検出パネル110を駆動する指示を出したり、放射線検出パネル110から読み出した放射線画像データを記憶部140へ保存したり、記憶部140に保存された放射線画像データを読み出したりする処理を制御する。ここで、放射線画像データは、読み取り部によって増幅され、デジタル化されたデータである。放射線検出パネル110から取得した放射線画像データは、制御部130によって記憶部140に放射線画像データとして格納される。
制御部130は、記憶部140に記憶された放射線画像データを、通信部150を用いて制御装置200へ送信する。なお、制御装置200へ送信される放射線画像データは、記憶部140に記憶されたデータのままでもよいし、ゲイン補正、ダーク補正、欠陥補正などの処理を施した後のデータでもよい。また、場合によっては、放射線画像データは制御装置200へ送信されず、そのまま記憶部140に保存される。
制御部130の通信制御部132は、通信部150を介して制御装置200や携帯端末などの他の機器へ放射線画像データを送信したり、通信部150を介して制御装置200からの指示を受信したり、操作部121からの操作に応じて放射線撮影装置101、102、103の起動/停止の切り替え等を実施する。
通信制御部132は、無線通信の際の通信条件を選択する選択部133を有する。選択部133は、撮影部位情報に応じて、無線通信におけるアンテナの条件として、アンテナの供給電力または通信強度を選択する。選択部133は、撮影部位情報に基づいて、記憶部140のアンテナ条件テーブル143を参照して、無線通信の際に使用するアンテナ152の通信強度または通信強度に対応する供給電力を選択する。
更に、制御部130は、放射線撮影装置101、102、103の各々の動作状況やエラー状態を、報知部122を用いて光や音によりユーザに通知させるように制御する。なお、本実施形態では上述の処理内容を1つの制御部で処理しているが、複数の制御部を設けて処理を分担するようにしてもよい。また、制御部の具体的な実装についてもCPU(central processing unit)、MPU(Micro Processing Unit)、FPGA(Field-programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等を用いることができ、制御に必要なプログラムを格納するメモリを含み、その他、特に制限は無い。
記憶部140は、放射線撮影装置101、102、103の撮影条件などを保存する撮影情報記憶部141と、放射線検出パネル110が取得した放射線画像データを保存する画像データ記憶部142と、後述のアンテナ条件テーブル143とを有し、記憶部140は、内部処理の結果等を示すログ情報を保存するために用いられる。
また、記憶部140は、制御部130がCPU等のソフトウェアを用いる構成である場合には、そのためのプログラムを格納することができる。なお、記憶部140について具体的な実装に制約は無く、半導体メモリ/HDD、揮発/不揮発について様々な組み合わせで実装が可能である。また、本実施形態では一つの記憶部140しか示していないが、複数の記憶部140を持つようにしてもよい。
通信部150は放射線撮影装置101、102、103と制御装置200等の他の機器との通信を実現するための処理を行う。本実施形態における通信部150は無線通信用のアンテナ152を有し、アンテナ152を介して制御装置200側のアクセスポイントと通信することができる。アンテナ152の供給電力は通信制御部132からの制御信号により設定される。
また、制御部130は有線接続部151と接続されており、有線接続部151を介して制御装置200と通信することができる。有線接続部151は制御装置200と、放射線撮影装置101、102、103と、を中継する電源ユニット(不図示)と接続された際に電力を受け取ることが可能な機構となっている。そのような機構の一例としては、通信用のピン並びに電源用のピンを備えたコネクタが挙げられる。このような有線接続部151によれば、電源ユニットを用いた有線通信と電源供給の受電が実現される。なお、通信部150は上記の形態に限定されるものではなく、無線通信だけを備える構成でも良い。また、通信の規格・方式についても特に制限は無い。
図4は、放射線撮影装置101、102、103の各々の機能構成を示すブロック図であり、通信部150が複数のアンテナ(アンテナ152、153、154)を有する点で図3のブロック図と相違する。放射線撮影装置101,102,103は、図4に示す通り、通信部150が複数のアンテナ152、153、154を有するように構成することが可能である。通信部150が複数のアンテナ152、153、154を有する構成によって、無線通信方法のバリエーションが増え、より良い無線通信環境を得ることができる。また、撮影部位に応じて安定した無線通信を行うことが可能になる。
図5は、放射線撮影装置101、102、103の記憶部140に記憶されるアンテナ条件テーブル143の構成を示す図である。図5(a)に示すアンテナ条件テーブル143には、撮影部位ごとに、アンテナの供給電力が2パターン(小、大)と通信強度が2パターン(弱、強)設定されている。
電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)が厳しい撮影部位に対しては、供給電力は小さく、通信強度は弱く設定されている。図5に示すアンテナ条件テーブル143の構成例では、四肢より頭部及び胴体の電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)が厳しい設定となっている場合を示しており、通信制御部132の選択部133は、記憶部140のアンテナ条件テーブル143を参照して、無線通信の際に使用するアンテナ152、アンテナ152の通信強度に対応する供給電力を選択する。例えば、頭部及び胴体の各撮影部位に対してはアンテナ152への供給電力を小さくし、通信強度を弱くする。また、四肢の各撮影部位に対しては頭部及び胴体に比べて供給電力を大きくし、通信強度を強くする。ここで、図5(a)で設定される各撮影部位に対応する供給電力、通信強度は、それぞれ電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)を超えないような設定であることは言うまでもない。
図5(b)は、撮影部位全体に対してのアンテナの供給電力と通信強度の設定が3パターンの例を示す図である。
図5(b)に示すアンテナ条件テーブル143には、撮影部位ごとに、アンテナの供給電力が3パターン(小、中、大)と通信強度が3パターン(弱、中、強)設定されている。四肢、胴体、頭部の順に電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)が厳しい規格値となっている場合を示しており、選択部133は、記憶部140のアンテナ条件テーブル143を参照して、無線通信の際に使用するアンテナ152、アンテナ152の通信強度に対応する供給電力を選択する。例えば、四肢、胴体、頭部の各撮影部位に対してはアンテナの供給電力を順に小さくし、通信強度を弱くする。ここで、図5(b)で設定される各撮影部位に対応する供給電力、通信強度は、それぞれ電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)を超えないような設定であることは言うまでもない。
図6は、放射線撮影装置の処理の流れを示したフローチャートである。図6(a)は、アンテナの通信強度を設定する流れを示したフローチャートである。制御装置200から送信された撮影に関する指示を使用予定の放射線撮影装置101、102、103が受信する。
S601において、使用予定の放射線撮影装置101、102、103が撮影部位情報を制御装置200から取得する。制御装置200からの撮影に関する指示は、例えば、表示部203に表示された撮影プロトコルから選択され、検査開始の指示の後、使用予定の放射線撮影装置101、102、103に送信される。
図7は撮影プロトコルの選択画面を示す図であり、操作者が放射線の曝射時に使用する操作パネル20のGUI(グラフィカルユーザインターフェース)21である。操作パネル20には、複数の撮影方法を選択するための選択ボタン22が表示されており、各選択ボタンには撮影プロトコルが表示されている。選択ボタン22の操作により選択された撮影プロトコルは、検査リスト25に表示される。ここでは胸部正面と胸部側面をセンサA(放射線撮影装置101に対応)で撮影する撮影プロトコルが選択されている。
検査開始ボタン23を押下すると、実施する検査が確定し、撮影が可能となる。撮影プロトコルは、撮影時又は画像処理時等に用いられるパラメータ情報又は撮影実施情報、および、センサ種類若しくは撮影姿勢のような撮影環境情報を含んでいる。撮影プロトコル情報は、無線通信機器を介して、放射線撮影装置101に送信される。放射線撮影装置101は、この撮影プロトコル情報を受け、撮影部位が身体のどの部分なのか、撮影部位情報を取得することができる。撮影制御部131は、取得した撮影部位情報に応じた撮影方法で放射線撮影装置101を制御する。撮影プロトコル情報は、検査開始ボタン23の押下後から放射線の曝射が開始されるまでの間に、放射線撮影装置101が取得していればよい。
ここで、図3の放射線撮影装置を用い、アンテナ条件テーブル143は図5(a)を用いて、四肢と、頭部及び胴体と、で電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)が異なる場合、撮影部位に応じた、一つのアンテナ152の通信強度の切り替えを説明する。
図6のS602において、通信制御部132の選択部133は取得した撮影部位情報に基づいて、無線通信におけるアンテナの通信強度を選択する。放射線撮影装置101を制御する制御装置200から送信された撮影プロトコル情報によって取得した撮影部位情報は、無線通信の際に使用するアンテナを指定する情報を含み、通信制御部132の選択部133は取得した撮影部位情報に基づいてアンテナ条件テーブル143を参照してアンテナ条件(通信強度)を選択する。
そして、S603において、通信部150は選択されたアンテナ条件(通信強度)でデータを送信する。アンテナ条件(通信強度)を選択した通信制御部132は、通信部150へ撮影部位に最適なアンテナ152の設定を送信する。通信部150は、アンテナ条件を基に供給電力を生成し、アンテナ152に電力を供給する。通信部150は、選択部133で選択された供給電力を生成し、アンテナ152に供給する。アンテナ152の通信強度は、図5(a)に示すように供給する電力によって変化するため、アンテナ152への電力供給が変化することで、アンテナ152の通信強度を切り替えることができる。また、膝関節が撮影部位に選択された場合は、同様に供給電力が大、通信強度が強に設定されてアンテナ152が制御される。
このように、アンテナ152の通信強度の切り替えができるため、電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)が最も厳しい部位(頭部及び胴体)と明らかに離れている部位(手、足)の撮影時は、撮影部位の規格値内で通信強度を強くすることができ、安定した無線通信を行うことが可能である。
また、図4に示す放射線撮影装置を用いた場合は、アンテナ152、153、154のそれぞれの通信強度を異なるように設定しておく。例えば、アンテナ152における通信強度は「弱」、アンテナ153における通信強度は「中」、アンテナ154における通信強度は「強」と設定できる。例えば、アンテナ条件テーブル143(図5(b))を参照して、胸部撮影の場合、通信強度が「中」に設定されているアンテナ153を選択して無線通信が行われる。
また、撮影部位情報の取得は、撮影後の放射線画像データから得ることもできる。撮影プロトコル情報の取得ができない場合であっても、図8に示すように、放射線撮影装置が取得した放射線画像データ31乃至34を画像分析することで撮影部位情報を取得することができる。例えば、放射線画像データ31が頭部、放射線画像データ32が胸部、放射線画像データ33が手、放射線画像データ34が足、と分析され、撮影部位情報を取得することができる。撮影部位情報で指定される撮影部位の種類は、例示的なものであり、上記の種類に限定されるものではない。そして、画像分析については、放射線撮影装置101、102、103に事前に撮影部位判断用の画像を保存しておき、撮影画像と比較してもよい。
また、制御装置200から得た撮影部位の情報や画像分析からの撮影部位の情報の取得結果を複合的に使用することも可能である。
通信強度の切り替えは撮影部位ごとに行うが、最も規格値が厳しい部位(例、頭部)と近い部位(例、胸部、肩など)については、撮影プロトコル情報および、画像分析の情報を複合的に使用することも可能である。最も規格値が厳しい部位と使用するアンテナとの距離を算出したのちに、最適な通信強度に切り替えることも可能である。つまり、最も規格値が厳しい部位と距離が近い場合(例えば、20cm以内)は、最も規格値が厳しい部位に合わせて、通信強度を切り替える。
また、電磁波の比吸収率(SAR)の基準(規格値)は、撮影部位のみならず、国や時期によっても異なる可能性があるため、基準に応じた設定を放射線撮影装置101,102,103は記憶しておくことが可能である。使用環境、使用時期に応じて、撮影部位情報に加えて、記憶したSARの基準の設定を元に、通信制御部132は、通信部150へ撮影部位に最適なアンテナ条件を送信し、アンテナの通信強度を切り替えることが可能である。
通信強度の切り替えのタイミングは、撮影画像を無線通信にて送信するまでに完了していればよい。基本の通信強度は、最も規格値が厳しい部位に合わせて設定しておき、通信強度を強くできるときのみ通信強度切り替えを行う。
また、ベッド302の収納部や架台301に放射線撮影装置101、102、103が設置された場合は、ベッド302や架台301の構造上、金属などの電磁波を遮断する材料で構成されていることから、人体300から遠いと想定できるため強い通信強度に設定することができる。
図6(b)は、アンテナの通信強度を設定する流れを示したフローチャートである。制御装置200から送信された撮影に関する指示を使用予定の放射線撮影装置101、102、103が受信する。
S611において、使用予定の放射線撮影装置101、102、103が撮影部位情報を制御装置200から取得する。制御装置200からの撮影に関する指示は、例えば、表示部203に表示された撮影プロトコルから選択され、検査開始の指示の後、使用予定の放射線撮影装置101、102、103に送信される。
S612において、通信制御部132は、放射線撮影装置が有する複数のアンテナのうち、各アンテナと撮影部位情報で指定された撮影部位との位置関係を判断する。放射線撮影装置101、102、103が、放射線撮影装置101、102、103内部に配置した複数台のアンテナを有する場合、撮影部位により、使用するアンテナを切り替え、人体300への影響をより抑えた上で、安定した無線通信を行うことも可能である。通信制御部132は、上述のように撮影後の画像分析によって、各アンテナと撮影部位との位置関係を判断する。
図9は、放射線撮影装置101のアンテナの配置と放射線撮影画像データを重ねた状態を示す模式図である。図9(a)に示すように、放射線撮影装置101はアンテナを4台(アンテナ61、アンテナ62、アンテナ63、アンテナ64)配置している。撮影部位情報の取得方法および、切り替え方法は、上述と同様であるが、本実施形態では、撮影部位に加えて、放射線撮影装置101の各アンテナに対する撮影部位の位置情報を特定する。通信制御部132は、撮影部位が放射線撮影装置101のどの位置にあるのか、または、放射線撮影装置101からどの程度離れているのか、を判断する。例えば、最も規格値が厳しい撮影部位を頭部とすると、通信制御部132の選択部133は、撮影部位(頭部)の位置情報に基づいて、撮影部位(頭部)から最も離れたアンテナを選択し、無線通信の際に使用するアンテナを切り替える。図6(b)では、腰を撮影した場合を示しており、足側であるアンテナ63、64に切り替えて無線通信を行っている。図6(c)では、肩を撮影した場合を示しており、頭部、胴体から離れているアンテナ61、アンテナ63を選択し、無線通信を行っている。
このように、撮影部位の位置情報を用いることで、より人体300への電磁波の影響を抑えた上で、安定した無線通信を行うことが可能である。
そして、S613において、通信部150は選択されたアンテナ強度でデータを送信する。
図10は、カメラ400を用いて取得した光学画像を画像解析し、撮影部位情報あるいは人体300(被検体)と放射線撮影装置101、102、103との位置関係を取得して通信強度を設定する構成を説明する図である。
放射線照射時にカメラ400にて撮影(動画、静止画はどちらでもよい)を行い、撮影した光学画像は制御装置200に送信され、撮影部位および位置の情報などの撮影方法に関する情報を取得する。カメラ400より取得した撮影部位情報(撮影部位の位置情報を含む)は、無線通信機器を介して、放射線撮影装置101、102、103に送信される。通信強度の切り替え方法は、先に、図3の放射線撮影装置及び図5のアンテナ条件テーブル143を用いて説明した、撮影部位に応じたアンテナの通信強度の切り替え方法と同様である。
放射線撮影装置101、102、103は、放射線撮影装置の移動を検出するセンサとして、加速度センサ、ジャイロセンサ、または、同様の機能を満たす動きセンサを有し、移動中と判断した場合は、通信制御部132の選択部133は通信強度の設定を変更することができる。すなわち、通信制御部132の選択部133はアンテナの供給電力の設定を変更することができる。通信制御部132は動きセンサで検出された情報により、放射線撮影装置101、102、103を移動体(例えば、台車など)に載せて運んでいるか、持ち運んでいるかを判別することができる。放射線撮影装置を移動体に載せて運んでいることが検知された場合、放射線撮影装置101、102、103は人体300とは遠いことが想定されるため、通信制御部132はアンテナの通信強度を高く設定することができる。すなわち、通信制御部132の選択部133は、設定可能な供給電力のうち、最大の供給電力を選択する。
放射線撮影装置101、102、103の持ち運び時は、放射線撮影装置101、102、103は胴体や四肢に近いことが想定されるため、通信制御部132は胴体に対応する通信強度に設定することができる。通信強度の切り替え方法は、先に、図3の放射線撮影装置及び図5のアンテナ条件テーブル143を用いて説明した、撮影部位に応じたアンテナの通信強度の切り替え方法と同様である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。
101、102、103:放射線撮影装置、110:放射線検出パネル
121:操作部、122:報知部、130:制御部、132:通信制御部、
133:選択部、140:記憶部、150:通信部、152:アンテナ
121:操作部、122:報知部、130:制御部、132:通信制御部、
133:選択部、140:記憶部、150:通信部、152:アンテナ
Claims (16)
- 放射線検出パネルと、
前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの供給電力を選択する選択部を有する制御部と、
を有することを特徴とする放射線撮影装置。 - 前記通信部は、複数の前記アンテナを有し、当該複数の前記アンテナには複数の異なる供給電力が設定され、
前記選択部は、前記撮影部位情報に応じて、前記無線通信の際に使用するアンテナを選択することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。 - 前記制御部は、前記放射線検出パネルで取得した前記放射線画像データを解析して、前記撮影部位情報を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線撮影装置。
- 前記選択部は、前記放射線撮影装置を制御する制御装置から送信された前記撮影部位情報に応じて、前記無線通信の際に使用するアンテナを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記放射線撮影装置を制御する制御装置から送信された前記撮影部位情報は、前記無線通信の際に使用するアンテナを指定する情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。
- 前記放射線撮影装置の移動を検出する動きセンサを更に有し、
前記動きセンサで検出された情報により前記放射線撮影装置を移動体に載せて運んでいることが検知された場合、設定可能な供給電力のうち、前記選択部は最大の供給電力を選択することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。 - 前記通信部は、前記選択部で選択された供給電力を生成し、前記アンテナに供給することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記制御部は、前記放射線撮影装置が有する複数のアンテナのうち、各アンテナと前記撮影部位情報で指定された撮影部位との位置関係を判断し、
前記選択部は、前記撮影部位の位置情報に基づいて、当該撮影部位から最も離れたアンテナを選択し、前記無線通信の際に使用するアンテナを切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。 - 撮影部位ごとに、アンテナの供給電力と通信強度が設定されているアンテナ条件テーブルを記憶する記憶部を更に備え、
前記選択部は、前記撮影部位情報に基づいて、前記アンテナ条件テーブルを参照して、前記無線通信の際に使用する前記アンテナの供給電力を選択することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。 - 放射線検出パネルと、
前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの通信強度を選択する選択部を有する制御部と、
を有することを特徴とする放射線撮影装置。 - 放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの供給電力を選択する選択部を有する制御部と、を有する放射線撮影装置と、
前記放射線撮影装置を制御する制御装置と、
を有することを特徴とする放射線撮影システム。 - 放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの通信強度を選択する選択部を有する制御部と、を有する放射線撮影装置と、
前記放射線撮影装置を制御する制御装置と、
を有することを特徴とする放射線撮影システム。 - 光学画像を取得するカメラを更に有し、
前記制御装置は、前記光学画像を基に撮影部位情報を取得し、前記放射線撮影装置に前記撮影部位情報を送信することを特徴とする請求項11または12に記載の放射線撮影システム。 - 放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、前記アンテナの供給電力を選択する選択部を有する制御部と、を有する放射線撮影装置の制御方法であって、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの供給電力を選択する工程を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。 - 放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルから取得した放射線画像データを無線通信により送信するアンテナを含む通信部と、前記アンテナの通信強度を選択する選択部を有する制御部と、を有する放射線撮影装置の制御方法であって、
撮影部位情報に応じて、前記無線通信における前記アンテナの通信強度を選択する工程を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。 - コンピュータに、請求項14または15に記載の放射線撮影装置の制御方法の工程を実行させるためのプログラム。
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|---|---|---|---|
| JP2019199243A JP2021069805A (ja) | 2019-10-31 | 2019-10-31 | 放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法及びプログラム |
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| JP (1) | JP2021069805A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024015538A (ja) * | 2022-07-25 | 2024-02-06 | キヤノン株式会社 | 制御装置、放射線撮像装置、および放射線撮像システム |
-
2019
- 2019-10-31 JP JP2019199243A patent/JP2021069805A/ja active Pending
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| JP7690430B2 (ja) | 2022-07-25 | 2025-06-10 | キヤノン株式会社 | 制御装置、放射線撮像装置、および放射線撮像システム |
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