JP2022012133A - 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷対象面である爪Tの印刷領域内に印刷を施す印刷装置1であって、下地を印刷する下地用ヘッド41aと、デザインを印刷するデザイン用ヘッド41bと、各部を制御する制御部31と、を備え、制御部31は、下地用ヘッド41aを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンMを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させ、目標印刷位置と実際に補正用パターンMが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する。
【選択図】図4
Description
このような印刷装置を用いれば、簡易にネイルプリントを楽しむことができる。
印刷ヘッドに位置ずれ等が生じたまま印刷を行うと爪に印刷されたデザインがずれたり、爪以外の皮膚の部分にはみ出して印刷されてしまう等のおそれがある。
印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置であって、
印刷対象面に印刷するヘッドと、
前記ヘッドを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させ、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得することを特徴とする。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷する印刷装置を例に説明するが、本発明における印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を印刷対象としてもよい。また、ネイルチップや各種アクセサリの表面等、人の爪以外の爪様のものを印刷対象としてもよい。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向、Y方向は、図1に示した方向をいうものとする。
筐体2は、前面側(印刷装置1の正面側、図1において前側)の下側部分に、左右方向(印刷装置1の横方向、図1において左右方向、X方向)のほぼ全面に亘って形成された開口部21を有している。また、筐体2の左右方向のほぼ中央部には、開口部21の上側に連続して切り欠き部22が形成されている。切り欠き部22は、後述する印刷ヘッド41を装置に対して着脱する際の出入口として機能する。
なお、図示はしないが、筐体2は、開口部21や切り欠き部22を覆うカバー部材等を備えていてもよい。カバー部材は、筐体2とは別体に分離されたものであってもよいし、例えば筐体2に対してヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられていてもよい。
なお、操作部12に代えて、後述する端末装置7の操作部71から入力された操作信号に従って印刷装置1の各部が動作するようにしてもよい。
筐体2各部の形状や各部の配置等は、図示例に限定されず、適宜設定可能である。例えば、操作部12は、筐体2の上面ではなく側面や背面等に設けられていてもよい。また、筐体2にはその他各種の操作ボタンが操作部12として設けられていてもよいし、各種表示部やインジケータ等が設けられていてもよい。
装置本体10は、基台11と、これに取り付けられた指保持部6、印刷部40等を備えている。
指保持部6は、装置前面側に開口部61を有している。また指保持部6の内部には、指固定部材62が設けられている。指固定部材62は、開口部61から挿入された指Uを下側から押し上げ支持するものであり、例えば柔軟性を有する樹脂等で形成されている。
指保持部6の上面には開口部61から挿入され指固定部材62により保持された指Uの爪T部分を露出させる窓部63が形成されている。
印刷部40は、印刷動作を行う印刷ヘッド41、印刷ヘッド41が装着され保持されるキャリッジ42、印刷ヘッド41及びキャリッジ42を移動させるためのヘッド移動機構49(図2参照)等を備えている。
また、本実施形態では、下地用ヘッド41aを用いてアライメント補正を行うための補正用パターンM(図3(a)~図3(e)等参照)を印刷する。
下地用ヘッド41aによって印刷される補正用パターンMについては後に詳説する。
X方向移動機構は、X方向移動モータ46を含んでおり、X方向移動モータ46が駆動することにより印刷ヘッド41を装置の左右方向(X方向)に移動させる。また、Y方向移動機構は、Y方向移動モータ48を含んでおり、Y方向移動モータ48が駆動することにより印刷ヘッド41を装置の前後方向(Y方向)に移動させる。
撮影部50は、例えばカメラ等である撮影装置51と、撮影対象である爪Tを照明する白色LED等で構成された照明装置52とを備えている(図2参照)。
この撮影部50は、後述する制御装置30の撮影制御部312(図2参照)に接続されており、該撮影制御部312によって制御されるようになっている。
撮影装置51によって撮影された爪画像は、撮影制御部312において取得される。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部32に記憶されてもよい。
例えば、撮影部50は、印刷ヘッド41を移動させるヘッド移動機構49によってXY方向に移動可能に構成されていてもよい。
また、記憶部32は、爪情報記憶領域322を有している。爪情報記憶領域322には、後述の爪情報検出部313によって検出された爪Tに関する各種の情報が記憶される。
通信部13は、端末装置7の通信部73との間で通信可能な無線通信モジュール等を備えており、通信制御部311は、印刷装置1、端末装置7間で各種のデータ等を送受信する際に通信部13の動作を制御する。
本実施形態の印刷装置1は、後述する端末装置7と連携してネイルデザイン(以下単に「デザイン」ともいう。)の印刷を行うようになっている。例えば爪Tに印刷するデザインのデータは端末装置7側に記憶されており、通信制御部311は適宜通信部13による通信を制御し、通信部13を介して端末装置7側からデザインのデータを取得する。
なお、通信部13は、端末装置7との間で通信を行うことのできるものであればよく、端末装置7の通信部73の通信規格と合致するものが適用される。
本実施形態では、後述するように下地を形成する前の地爪を撮影部50によって撮影し、当該爪Tの画像(爪画像)を取得する。また、地爪に補正用マークMを印刷した後、再度地爪を撮影部50によって撮影し、当該爪Tの画像(爪画像)を取得するようになっている。なお、地爪に下地を印刷した後、デザインを印刷する前にさらに下地塗布状態の爪Tを撮影部50によって撮影し、当該爪Tの画像(爪画像)を取得してもよい。
撮影部50により取得された当該爪Tの画像(爪画像)は、撮影制御部312に送られる。撮影制御部312は、こうした爪画像(爪Tの画像のデータ)を取得する画像取得手段として機能する。なお、撮影制御部312は爪画像を記憶部32に記憶させてもよい。
なお、爪情報検出部313によって検出される爪情報はこれに限定されない。
爪情報検出部313によって検出される爪情報は、例えば、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)等を含んでいてもよい。また、撮影装置51によって撮影された画像等から爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置)を取得できる場合には、爪Tの高さも爪情報に含まれてよい。
爪情報検出部313によって検出された各種の情報は、爪情報記憶領域322に記憶される。
補正用パターンMとして、少なくとも2つの位置、すなわち、XY平面上の2点を特定できるものを用いることによって、上記のような、印刷対象面の面方向におけるX軸方向のずれ(Δx)、Y軸方向のずれ(Δy)、印刷対象面の面方向における傾きθのずれ(Δθ)を検出することができる。
補正パターンMは、図3(a)に示すように、2つの点であってもよいし、図3(b)に示すように、2つの点を繋いだ線状のものであってもよいし、図3(c)に示す三角形状や図3(d)に示す四角形状等の多角形状であってもよいし、図3(e)に示すような「+」マーク等であってもよい。
補正パターンは非回転対称な形状であればなお好ましい。補正パターンを非回転対称な形状とした場合には、仮にある点を中心に180度回転するようなずれを生じている場合でも、元の図形と一致しないため、正確にずれを検出することができる。
なお、補正用パターンMは、少なくとも2つの位置を特定できるものであればよく、ここに示した例に限定されない。例えば補正用パターンMは3つ以上の点等で構成されていてもよい。
また、図5(a)は、補正パターンMが図3(c)に示すような三角形状のマークである場合に、印刷対象面の面方向におけるX軸方向、Y軸方向のずれを検出する様子を模式的に示した図であり、図5(b)は、補正パターンMが同じく図3(c)に示すような三角形状のマークである場合に、印刷対象面の面方向における傾きθのずれを検出する様子を模式的に示した図である。
なお、図4(a)、図4(b)及び図5(a)、図5(b)では、図示の都合上、印刷対象面の面方向におけるX軸方向、Y軸方向のずれを検出する様子と印刷対象面の面方向における傾きθのずれを検出する様子とを図面を分けて図示しているが、本実施形態では、1つ(点で構成される補正パターンMの場合には複数の点のセット)の補正パターンMによって、印刷対象面の面方向におけるX軸方向、Y軸方向のずれと印刷対象面の面方向における傾きθのずれとを両方検出することが可能となっている。
また、印刷対象面の面方向におけるY軸方向のずれΔyは、図4(a)に示す場合であれば、補正パターンMを構成するいずれかの点の中心を通る軸線を目標印刷位置と実印刷位置とで比較したときのY軸方向のずれを検出する。図4(a)に示す例では、補正用マークMの実印刷位置が目標印刷位置に対して、図4(a)に示すY軸方向の下側にΔyだけずれている。
また、印刷対象面の面方向におけるY軸方向のずれΔyは、図5(a)に示す場合であれば、補正パターンMの三角形の底辺の位置を目標印刷位置と実印刷位置とで比較したときのY軸方向のずれを検出する。図5(a)に示す例では、補正用マークMの実印刷位置が目標印刷位置に対して、図5(a)に示すY軸方向の下側にΔyだけずれている。
また例えば、図5(b)に示す場合であれば、補正パターンMである三角形のある角(図5(b)では上部の頂点である角)を通る線を目標印刷位置と実印刷位置とで比較したときの、印刷対象面の面方向における傾きθのずれを検出する。図5(b)に示す例では、補正用マークMの実印刷位置が目標印刷位置に対して、図5(b)における時計回りにΔθだけずれている。
例えば補正用マークMの外接矩形同士を比較して、ずれΔx、Δy、Δθを検出してもよい。
なお、印刷が予定されるデザインが爪Tの全面に印刷される全体デザインAD(図7(e)参照)である場合には、爪Tの全面(輪郭TLの内側全体)が印刷領域Darとなる。なお、全体デザインADとは、爪Tの全面に印刷されるものであればよく、一又は複数色で爪T全体を塗り潰す場合の他、爪T全体に花柄やチェック柄を施すような総柄のデザインも含まれる。
これに対して、印刷が予定されるデザインが爪Tの一部分のみに印刷される部分デザインPD(例えばフレンチネイルやワンポイントデザイン等、図8(e)では星形のワンポイントデザインを例示)である場合には、爪Tの全面(輪郭TLの内側全体)のうち、デザインの印刷が予定される領域が印刷領域Darとなる。
なお、本実施形態では、アライメント補正部314は、印刷領域Darを画する輪郭の内側(全体デザインADの場合には爪Tの輪郭TLの内側全体、部分デザインPDの場合にはデザインの印刷が予定される領域の内側)の一部に、補正用パターンMを印刷すべき範囲であるパターン印刷領域Aarを設定し、目標印刷位置をこのパターン印刷領域Aar内に設定する。
このように、印刷領域Darよりも内側にパターン印刷領域Aarを設定することで、補正用パターンMの実印刷位置がずれた場合にも印刷領域Dar内からはみ出さないようにし、確実に下地によって塗り潰すことができる。
具体的には、印刷データ生成部315は、ユーザによって選択されたネイルデザイン(デザイン)の画像データを切り出し、適宜拡大縮小、配置の調整等を行うとともに、爪Tの画像から検出された印刷領域にフィッティングする。
印刷データ生成部315は、アライメント補正部314によってアライメント補正が行われたときには、このアライメント補正を反映させて印刷用データを生成する。
なお、爪情報検出部313において爪Tの曲率等が取得された場合には、印刷データ生成部315は、この爪Tの曲率等に基づいて、印刷用データに適宜曲面補正を行ってもよい。曲面補正を行った場合には、より爪Tの形状に合った印刷用データを生成することができる。
具体的には、印刷制御部316は、印刷用データに基づいて印刷部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの印刷用データにしたがった印刷を施すように印刷部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、印刷ヘッド41等を制御する。
端末装置7は、例えばスマートフォン等の携帯端末装置である。なお、端末装置7はスマートフォンに限定されない。例えばタブレット型のパーソナルコンピュータ(以下において「PC」とする。)やノート型のPC、据置型のPC、ゲーム用の端末装置等であってもよい。
図2に示すように、端末装置7は、操作部71、表示部72、通信部73及び制御装置80等を備えている。
表示部72に構成されるタッチパネルには、後述する表示制御部812の制御にしたがって各種の操作画面が表示され、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によって各種の入力・設定等の操作を行うことができる。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部71はタッチパネルである場合に限定されない。例えば各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等が操作部71として設けられていてもよい。
また、ユーザが操作部71を操作することで、爪Tに印刷するネイルデザイン(デザイン)を選択すること等ができるようになっている。
なお、前述のように、表示部72の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、タッチパネルが操作部71として機能する。
本実施形態では、ユーザが操作部71から入力・選択したネイルデザインや、各種の案内画面、警告表示画面等が表示部72に表示可能となっている。
印刷装置1と端末装置7との間での通信は、前述のように、無線接続方式、有線接続方式のどちらでもよく、具体的な方式は限定されない。通信部73は印刷装置1との間で通信を行うことのできるものであればよく、印刷装置1の通信部13の通信規格と合致するものが適用される。
通信部13は、後述する制御装置80の通信制御部811(図2参照)に接続され、該通信制御部811によって制御される。
具体的には、本実施形態のROM等には、端末装置7の各部を統括制御するための動作プログラム821aの他、印刷装置1を用いたネイルプリントを行うためのネイルプリントアプリケーションプログラム821b(以下「ネイルプリントAP」とする。)等の各種プログラムが格納されており、制御部81がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して、プログラムが制御部81において実行されることによって、端末装置7の各部が統括制御されるようになっている。
なお、デザイン記憶領域822に格納されるネイルデザイン(デザイン)は、予め用意された既存のデザインであってもよいし、ユーザが自ら作成したデザインであってもよい。また、端末装置7が各種ネットワークに接続可能である場合には、ネットワーク接続可能な図示しないサーバ装置等に記憶されているネイルデザイン(デザイン)を取り込むことが可能となっていてもよい。
通信制御部811は、通信部73の動作を制御するものである。
また、表示制御部812は、表示部72を制御して表示部72に各種の表示画面を表示させる。
図6は、本実施形態における印刷処理を示すフローチャートである。
本実施形態の印刷装置1を用いてネイルプリントを行う場合には、ユーザは、まずキャリッジ42に印刷ヘッド41(下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41b)を装着する(ステップS1)。
そしてユーザは、印刷装置1の操作部12(操作ボタン)等を操作して電源を入れ起動させる。また、端末装置7についても電源を入れて端末装置7の操作部71からネイルプリント処理の実行を選択する。これによりネイルプリントAP821bが起動する。
また、表示制御部812は、印刷したい爪Tに対応する指Uを指保持部6にセットするよう促す指示画面を表示部72に表示させる(ステップS3)。
爪情報検出部313によって爪情報が検出されると、アライメント補正部314は、爪Tの輪郭TLの内側にネイルデザインを印刷する印刷領域Darを設定する(ステップS6)。印刷領域Darを設定するにおいては、ユーザによって選択されたデザインも考慮する。例えばネイルデザインが、爪Tの全面に印刷される全体デザインADの場合には、印刷領域Darは爪Tの輪郭TLの内側領域全体と一致する。印刷領域Darが設定されると、アライメント補正部314は、この印刷領域Darの一部にアライメント補正のための補正用パターンMを印刷するパターン印刷領域Aarを設定する(ステップS7)。図7(b)では、パターン印刷領域Aarを破線で示している。
なお、デザインが、印刷対象面のうちの一部分のみを印刷領域Darとする部分デザインPDである場合には、アライメント補正部314は、部分デザインPDの印刷領域Dar内の一部に目標印刷位置を設定する。
部分デザインPDを印刷する場合には、アライメント補正部314は、デザインを印刷する印刷領域Dar(図8(b)において、印刷領域Darを一点鎖線で図示)を、爪Tの輪郭TLの内側(爪Tの領域内)に設定する。そして、この印刷領域Darよりも内側にパターン印刷領域Aarを設定する。図8(b)では、星形のデザインを印刷する場合に、星形の印刷領域Darよりも一回り小さな星型のパターン印刷領域Aar(図8(b)において、パターン印刷領域Aarを破線で示す。)を印刷領域Darの内側に設定する場合を例示している。なお、パターン印刷領域Aarは、印刷領域Darの内側の一部分に設定されればよく、印刷領域Darと相似形の領域である必要はない。例えば星形のデザインを印刷する場合に、その印刷領域Dar内の一部に矩形のパターン印刷領域Aarを設定してもよい。そして、アライメント補正部314は、部分デザインPDの印刷領域Dar内の一部に設定されたパターン印刷領域Aar内の一部に目標印刷位置を設定する(図8(c)参照)。
補正用パターンMが印刷されると、撮影部50によって印刷後の爪Tを撮影し、爪画像を取得する(ステップS10)。
そして、この爪画像を画像解析等することにより、アライメント補正部314は、補正用パターンが実際に印刷された実印刷位置を取得する(ステップS11)。
図7(c)及び図8(c)では、実際に補正用パターンMが印刷された補正用パターンMの実印刷位置を実線及び白抜きで示している。
アライメント補正部314は、アライメント値を記憶部32に記憶させ(ステップS13)、このアライメント値を用いて事後の印刷動作における印刷位置のアライメント補正を行う(ステップS14)。
なお、目標印刷位置と実印刷位置とを比較してずれがない場合には、アライメント補正を行わなくてよい。すなわち、アライメント補正は、補正情報に基づいて目標印刷位置と実印刷位置とのずれがあると判断した場合に行えばよい。また例えば、ずれの程度に関する閾値を設けて、取得された補正情報に基づいて目標印刷位置と実印刷位置とのずれが所定の閾値以上であると判断した場合にアライメント補正を行うとしてもよい。
印刷部40は、印刷制御部316の制御にしたがって動作し、下地用ヘッド41aによって印刷用データに基づき印刷領域Darに下地を印刷する(ステップS15)。
なお、前述のように、下地用ヘッド41aは、デザイン用ヘッド41bにより印刷されるデザインの印刷領域Dar内に下地を印刷するものであり、制御部31(印刷制御部316)は、アライメント値(補正情報)の取得後であってデザイン用ヘッド41bによるデザイン印刷前に、下地用ヘッド41aを動作させて、パターン印刷領域Aarを含むデザインの印刷領域Darに下地を印刷させる。
補正用パターンMの目標印刷位置はパターン印刷領域Aar内の一部に設定され、パターン印刷領域Aarは最終的にデザインが印刷される印刷領域Dar内の一部に設定される(図7(d)及び図8(d)参照)。このため、仮に図7(c)及び図8(c)に示すように、補正用パターンMの実印刷位置が目標印刷位置からずれていた場合でも、印刷領域Darからははみ出さず、下地用ヘッド41aによる下地の印刷によって、補正用パターンMを塗り潰すことができる。
すなわち、デザインが全体デザインADである場合には、図7(e)に示すように、爪Tの全体に全体デザインADが印刷される。また、デザインが部分デザインPDである場合には、図8(e)に示すように、爪Tの輪郭TLの内側であってデザインの印刷領域Darに部分デザインPD(図8(e)では星形のデザイン)が印刷される。
このように、本実施形態では最終的に下地とデザインによって塗り潰される範囲内に補正用パターンMを印刷する。このため、補正用パターンを印刷するための紙等を別途用意する必要がなく、コスト的にも手間の面でもユーザの負担を軽減することができる。また事後の印刷動作における印刷位置のアライメント補正を行う際には、当該アライメント値を用いることができる。このため、最終的なネイルプリントに影響を及ぼすことなくアライメント補正を行うことができ、高品質なネイルプリントを実現することができる。
なお、ヘッド(印刷ヘッド41)として、下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41bを備えることは必須ではなく、いずれかのヘッド(印刷ヘッド41)を用いて補正用パターンMを印刷させてもよい。
なお、本実施形態のように下地用ヘッド41aとデザイン用ヘッド41bとを備える場合には、1つの印刷装置1を用いて下地の形成からデザインの印刷までを行うことができ、下地をユーザが手塗したりする手間を省くことができるため、好ましい。
このように、予め設定された目標印刷位置と、実際に補正用パターンMが印刷された実印刷位置とのずれからアライメント値を取得することで、製造時や取り付け時のガタ等により、キャリッジ42に取り付けられた印刷ヘッド41(下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41b)に生じるずれを正確に把握して適切なアライメント補正を行うことができる。
このため、補正用パターンMが爪Tではない指Uの皮膚等に印刷されるのを防ぐことができる。
このように、印刷領域Darよりも内側にパターン印刷領域Aarを設定することで、補正用パターンMの実印刷位置がずれた場合にも印刷領域Dar内からはみ出さないようにすることができ、補正用パターンMを確実に下地によって塗り潰すことができる。
このため、補正用パターンMを爪Tの表面に印刷しても、最終的なネイルデザインの仕上がりに影響を及ぼさず、高品質なネイルプリントを実現することができる。
このように、本実施形態では補正用パターンMが印刷されているパターン印刷領域Aarを含みこれよりも広いデザインの印刷領域Darに下地が印刷される。これにより、補正用パターンMが下地によって確実に塗り潰され、最終的なネイルデザイン上に残らず、高品質なネイルプリントを実現することができる。
ネイルデザインが部分デザインPDである場合には、爪Tの輪郭TLの内側であっても下地が印刷されない領域が生じ、このような部分に補正用パターンMが印刷されてしまうと、最終的に補正用パターンMを下地で塗り潰すことができず、爪Tの上に残ってしまう。
この点本実施形態では、部分デザインPDの印刷領域Dar内に補正用パターンMを印刷するよう設定されるため、部分デザインPDを印刷する場合にも、下地で補正用パターンMを塗り潰すことができ、最終的なネイルプリントの仕上がりに影響を生じず、高品質なネイルプリントを実現することができる。
このため、製造時や取り付け時のガタ等により、キャリッジ42に取り付けられた印刷ヘッド41(下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41b)にX軸方向、Y軸方向のずれがある場合にも、実際に印刷される位置が爪T上の適切な位置となるように、アライメント補正を行うことができる。
これにより、高品質なネイルプリントを実現することができる。
このため、製造時や取り付け時のガタ等により、キャリッジ42に取り付けられた印刷ヘッド41(下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41b)に爪Tの面方向における傾きθのずれがある場合にも、実際に印刷される位置が爪T上の適切な位置となるように、アライメント補正を行うことができる。
これにより、高品質なネイルプリントを実現することができる。
指Uは指保持部6に保持されているため、爪Tのおよその位置は画像から精緻に検出しなくても把握(推定)することができる。このため、例えば爪Tの中央部付近に目標印刷位置を設定することで、補正用パターンMを適切な位置に印刷することも可能である。
例えば、印刷領域Darの中央部付近(例えば図7(e)に示す全体デザインADが印刷される場合であれば爪Tの中央部等、図8(e)に示す星形の部分デザインPDが印刷される場合であれば当該星形の中央部等)に目標印刷位置を設定することで、多少補正用パターンMの位置がずれても印刷領域Dar内に収めることができ、最終的なネイルプリントに影響を及ぼさないように補正用パターンMを印刷することが可能となる。
下地用ヘッド41a、デザイン用ヘッド41bの両方又はいずれか一方が、例えばペンプロッタ方式等、インクジェット方式以外の構成であってもよい。
この場合には、印刷装置1に爪Tの画像やデザインを確認することのできる表示部を設けてもよい。
また例えば、印刷装置1の記憶部32にネイルデザインを記憶するデザイン記憶領域等を設け、ここに記憶されたデザインをユーザに提案していずれかのデザインを選択させるようにしてもよい。
なお、印刷装置1が各種ネットワークに接続可能である場合には、ネットワーク接続可能な図示しないサーバ装置等に記憶されているネイルデザイン(デザイン)を取り込むことが可能となっていてもよい。このように外部から取得したデザインを、選択可能なネイルデザインの候補としてユーザに提案可能とした場合には、バリエーションに富んだネイルデザインを爪Tに印刷することが可能となる。
このように各種処理を端末装置7側と分担するように構成した場合には、印刷装置1の構成をよりシンプルにすることができ、印刷装置1側の制御装置30の負担(制御部31の処理能力面での負担や記憶部32のメモリ容量面での負担)も軽減することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置であって、
印刷対象面に印刷するヘッドと、
前記ヘッドを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させ、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する
ことを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記ヘッドとして、下地を印刷する下地用ヘッド及びデザインを印刷するデザイン用ヘッドの少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記制御手段は、前記印刷領域内の一部に前記補正用パターンを印刷すべき範囲であるパターン印刷領域を設定し、前記目標印刷位置を前記パターン印刷領域内に設定するものであり、
前記下地用ヘッドは、前記デザイン用ヘッドにより印刷される前記デザインの印刷領域内に前記下地を印刷するものであって、
前記制御手段は、前記補正情報の取得後であって前記デザイン用ヘッドによるデザイン印刷前に、前記下地用ヘッドを動作させて、前記パターン印刷領域を含む前記デザインの印刷領域に前記下地を印刷させることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記デザインが、前記印刷対象面のうちの一部分のみを前記印刷領域とする部分デザインである場合には、前記制御手段は、前記部分デザインの印刷領域内の一部に前記目標印刷位置を設定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記制御手段は、前記目標印刷位置を前記印刷領域内の一部に予め設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記制御手段は、前記印刷対象面の領域を画する輪郭情報を取得し、前記目標印刷位置を前記輪郭情報との関係において設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記制御手段は、前記印刷領域内の一部に前記補正用パターンを印刷すべき範囲であるパターン印刷領域を設定し、前記目標印刷位置を前記パターン印刷領域内に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記制御手段は、前記目標印刷位置と前記実印刷位置との、前記印刷対象面の面方向におけるX軸方向、Y軸方向のずれに関する情報を、前記補正情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項9>
前記制御手段は、前記目標印刷位置と前記実印刷位置との、前記印刷対象面の面方向における傾きθのずれに関する情報を、前記補正情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項10>
印刷対象面に印刷するヘッドを備え、前記印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置の印刷制御方法であって、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させるパターン印刷工程と、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する補正情報取得工程と、
を含むことを特徴とする印刷制御方法。
<請求項11>
印刷対象面に印刷するヘッドを備え、前記印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置のコンピュータに、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させるパターン印刷機能と、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する補正情報取得機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
7 端末装置
31 制御部
32 記憶部
40 印刷部
41 印刷ヘッド
41a 下地用ヘッド
41b デザイン用ヘッド
42 キャリッジ
313 爪情報検出部
314 アライメント補正部
315 印刷データ生成部
316 印刷制御部
T 爪
U 指
Claims (11)
- 印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置であって、
印刷対象面に印刷するヘッドと、
前記ヘッドを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させ、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記ヘッドとして、下地を印刷する下地用ヘッド及びデザインを印刷するデザイン用ヘッドの少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記印刷領域内の一部に前記補正用パターンを印刷すべき範囲であるパターン印刷領域を設定し、前記目標印刷位置を前記パターン印刷領域内に設定するものであり、
前記下地用ヘッドは、前記デザイン用ヘッドにより印刷される前記デザインの印刷領域内に前記下地を印刷するものであって、
前記制御手段は、前記補正情報の取得後であって前記デザイン用ヘッドによるデザイン印刷前に、前記下地用ヘッドを動作させて、前記パターン印刷領域を含む前記デザインの印刷領域に前記下地を印刷させることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記デザインが、前記印刷対象面のうちの一部分のみを前記印刷領域とする部分デザインである場合には、前記制御手段は、前記部分デザインの印刷領域内の一部に前記目標印刷位置を設定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記目標印刷位置を前記印刷領域内の一部に予め設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記印刷対象面の領域を画する輪郭情報を取得し、前記目標印刷位置を前記輪郭情報との関係において設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記印刷領域内の一部に前記補正用パターンを印刷すべき範囲であるパターン印刷領域を設定し、前記目標印刷位置を前記パターン印刷領域内に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記目標印刷位置と前記実印刷位置との、前記印刷対象面の面方向におけるX軸方向、Y軸方向のずれに関する情報を、前記補正情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記目標印刷位置と前記実印刷位置との、前記印刷対象面の面方向における傾きθのずれに関する情報を、前記補正情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 印刷対象面に印刷するヘッドを備え、前記印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置の印刷制御方法であって、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させるパターン印刷工程と、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する補正情報取得工程と、
を含むことを特徴とする印刷制御方法。 - 印刷対象面に印刷するヘッドを備え、前記印刷対象面の印刷領域内に印刷を施す印刷装置のコンピュータに、
前記ヘッドを動作させて、少なくとも2つの位置を特定できる補正用パターンを目標印刷位置に基づいて前記印刷領域内に印刷させるパターン印刷機能と、
前記目標印刷位置と実際に前記補正用パターンが印刷された実印刷位置とのずれに関する情報を、印刷位置のアライメント補正を行う際に用いられる補正情報として取得する補正情報取得機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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