以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、広告主のウェブサイトに訪れたユーザに対して、郵送でダイレクトメール(DM)を送るための広告システムに、本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.広告システムの構成]
先ず、本実施形態に係る広告システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る広告システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、広告システムSは、Rサイトサーバ1と、担当者端末2と、DM発送用コンピュータ3と、プリンタ4と、複数の広告主サイトサーバ5と、複数の広告主端末6と、複数のユーザ端末7と、を備える。Rサイトサーバ1と、担当者端末2と、DM発送用コンピュータ3と、各広告主サイトサーバ5と、各広告主端末6と、各ユーザ端末7とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
Rサイトサーバ1は、所定のウェブサイトに関する処理を実行するサーバ装置である。例えば、Rサイトサーバ1は、ユーザ端末7へウェブページを送信したり、ログインの制御を行ったりする。所定のウェブサイトの名称を、「サイトR」と仮定する。サイトRは、会員登録したユーザ(すなわち、アカウントを取得したユーザ)に対して所定のサービスを提供する。会員登録可能なサービスであれば、サイトRで提供されるサービスの種類は限定されないが、そのようなサイト又はサービスの例として、オンラインショッピング、オンラインショッピングモール、フリーマーケット、ホテルの予約、美容サロンの予約、ゴルフ場の予約、出前の予約、ネット銀行、ソーシャルネットワーキングサービス、住宅情報の提供、ブログ、天気予報、ニュース等が挙げられる。サイトRは、複数のサイトの集合であってもよい。すなわち、サイトRでは、複数のサービスが提供されてもよい。会員登録する際に又は会員登録後に、ユーザは、サイトRにそのユーザの氏名、郵便番号、住所等を登録することができる。そこで、サイトRは、アカウントを有するユーザに、そのユーザの住所を利用したサービスを提供してもよい。サイトRは、例えば所定の事業者により運営されている。この事業者の名称を、「R社」と仮定する。
Rサイトサーバ1は、ユーザがサイトRを閲覧するためにRサイトサーバ1にアクセスしてきたユーザ端末7に対してクッキーを送信する。クッキーによりユーザ端末7へ送信される情報の一つとして、RクッキーIDがある。RクッキーIDは、サイトRにおいてユーザ又はユーザ端末7を識別するための識別情報である。RクッキーIDは、サイトRにおけるユーザのアカウントに紐付けられる。RクッキーIDは、例えばユーザIDであってもよい。ユーザIDは、サイトRのアカウントを有するユーザを識別する情報である。或いは、RクッキーIDは、端末IDであってもよい。端末IDは、ユーザ端末7を識別する情報である。RクッキーIDが端末IDである場合、Rサイトサーバ1は、ユーザIDと端末IDとを関連付けて管理する。
また、Rサイトサーバ1は、ダイレクトメールによる広告を依頼した広告主のウェブサイトを閲覧したユーザ宛てに発送されるダイレクトメールの印刷を制御する。例えば、ユーザがウェブサイトを閲覧した場合、Rサイトサーバ1は、そのユーザのユーザ端末7からRクッキーIDを取得する。このようにして、Rサイトサーバ1は、所定期間ごとに、ウェブサイトを閲覧したユーザのRクッキーIDを収集する。Rサイトサーバ1は、収集されたRクッキーIDに基づいて、ウェブサイトを閲覧したユーザの住所等を含む住所情報を取得する。Rサイトサーバ1は、住所情報を含む印刷指示(または発送指示)を、DM発送用コンピュータ3へ送信する。このとき、Rサイトサーバ1は、ダイレクトメールに印刷される広告のデータも送信してもよい。
ダイレクトメールは、インターネット広告などと比較すると、他の広告に埋もれる可能性が低くなり、また、ユーザが別の作業をしながら見るという可能性も低くなる。従って、ユーザが広告を意識して読む可能性が高くなる。これにより、コンバージョンレートを向上させることができる。また、サイトRの会員の住所を利用するので、ダイレクトメールの発送の対象となる地域の人口に対するサイトRの会員の人数の割合が大きいほど、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザのうち多くのユーザにダイレクトメールを発送することができる。なお、Rサイトサーバ1は、例えばサイトRに関する処理を実行するサーバ装置と、ダイレクトメールに関する処理を実行するサーバ装置と、で構成されてもよい。
担当者端末2は、R社の広告部門における担当者が利用する端末装置である。例えば、担当者は、担当者端末2を用いて、ダイレクトメールの広告主により指定された条件を、Rサイトサーバ1に登録する。広告主により指定される授権の例として、広告予算、ダイレクトメールの発送の対象となるセグメントの属性、クリエイティブ等が挙げられる。セグメントは、共通する属性を有するユーザのグループである。クリエイティブは、ダイレクトメールに印刷される広告の素材を示す。広告の素材は、例えば、文字、画像、マーク等を含む。クリエイティブは、こうした素材で構成される広告の制作物自体であってもよい。こうした条件は、広告主と担当者との話し合いにより決められてもよい。担当者端末2の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。
DM発送用コンピュータ3は、サイトRの会員にダイレクトメールを発送するために作業員により利用される端末装置又はサーバ装置である。DM発送用コンピュータ3は、例えばR社が管理するコンピュータであってもよいし、R社からダイレクトメールの印刷及び発送の委託を受けた代行業者が管理するコンピュータであってもよい。
プリンタ4は、ダイレクトメールをオンデマンドで印刷するための印刷機である。ダイレクトメールは、例えばはがきで発送されてもよいし、封筒で発送されてもよい。はがきの場合、はがきの表面及び裏面の少なくとも何れか一方に広告が印刷される。封筒の場合、その封筒に入れられる書状に広告が印刷される。その封筒には、更に商品のサンプルが入ってもよい。プリンタ4の例として、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、LEDプリンタ等のデジタル印刷機が挙げられる。プリンタ4は、DM発送用コンピュータ3と接続される。プリンタ4は、DM発送用コンピュータ3から送信されてきたデジタルイメージをはがき等に印刷する。
各広告主サイトサーバ5は、ダイレクトメールの広告主により運営されるウェブサイトに関する処理を実行するサーバ装置である。例えば、広告主サイトサーバ5は、ユーザ端末7へウェブページを送信したり、広告主により提供される商品若しくはサービスの取引に関する処理を行ったりする。広告主のサイトは、広告される対象である商品又はサービスに関する情報を含む。広告主のサイトは、例えばEC(Electronic Commerce)サイトであってもよい。ECサイトにおいて、ユーザ側から見た取引の例として、商品の購入、サービスの予約、商品若しくはサービスの資料請求、商品若しくはサービスの説明を受けるためのアポイントメント、広告主が運営する会若しくはサイトへの会員登録等が挙げられる。
各広告主端末6は、ダイレクトメールの広告主により利用される端末装置である。例えば、広告主端末6を操作してRサイトサーバ1にアクセスすることにより、広告主は、ダイレクトメールの発送状況や成果達成状況等を確認可能であってもよい。広告主端末6の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。
各ユーザ端末7は、サイトRのアカウントを有するユーザにより利用される端末装置である。ユーザ端末7の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等が挙げられる。各ユーザ端末7には、ウェブブラウザが組み込まれている。各ユーザ端末7は、サイトR、各広告主が運営するサイト、及びその他のサイトのウェブページを受信して表示する。
[2.Rサイトサーバの構成]
次に、Rサイトサーバ1の構成について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るRサイトサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、Rサイトサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、ユーザIDテーブル14b、広告主DB14c、クリエイティブDB14d、セグメントDB14e、サイトR行動履歴DB14f、広告主サイト閲覧履歴DB14g、印刷指示履歴DB14h、コンバージョン情報DB14i等のデータベース及びテーブルが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
図3及び図4は、Rサイトサーバ1におけるデータベース及びテーブルに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、サイトRのアカウントを有するユーザに関する会員情報が、ユーザごとに記憶される。具体的に、会員DB14aには、会員情報として、ユーザID、パスワード、氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアレス等が、互いに関連付けて記憶される。
ユーザIDテーブル14bは、RクッキーIDが端末IDである場合において、同一のユーザのRクッキーIDとユーザIDとを関連付けるためのテーブルである。具体的に、ユーザIDテーブル14bには、サイトRにログインしたユーザがサイトRにアクセスするために利用したユーザ端末7ごとに、RクッキーIDとユーザIDとが互いに関連付けて記憶される。RクッキーIDがユーザIDそのものである場合には、ユーザIDテーブル14bは不要である。
広告主DB14cには、広告主に関する広告主情報が、広告主ごとに記憶される。具体的に、広告主DB14cには、広告主情報として、広告主ID、サイトID、全体予算及びID収集期間等が、互いに関連付けて記憶される。広告主IDは、広告主を識別するための識別情報である。サイトIDは、広告主が運営するウェブサイトを識別する識別情報である。サイトIDは、例えばそのウェブサイトのドメイン名であってもよい。全体予算は、広告主によるダイレクトメールに支出する全体の広告予算である。ID収集期間は、広告主が運営するウェブサイトを閲覧したユーザのRクッキーIDを収集する期間である。ID収集期間ごとに、RクッキーIDが収集される。ID収集期間は、例えば1日ごとであってもよい。或いは、ID収集期間は、特定の日から2日ごと又は3日ごと等であってもよい。或いは、ID収集期間は、例えば月曜日から日曜日までの期間等というように、期間の開始と終了が曜日で指定されてもよい。広告主DB14cには、更に複数の営業所情報が、広告主IDと関連付けて記憶されてもよい。営業所情報は、広告主が運営する営業所であって、顧客が訪れることが可能な営業所に関する情報である。営業所は、例えば事務所であってもよいし、店舗であってもよい。各営業所情報は、例えば営業所名、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等を含んでもよい。広告主情報は、例えば広告主により入力されてもよい。
クリエイティブDB14dには、ダイレクトメールのクリエイティブに関する情報が、広告主ごとに関連付けて記憶される。具体的に、クリエイティブDB14dには、広告主ID、及び、一又は複数のクリエイティブ情報が、互いに関連付けて記憶される。クリエイティブ情報は、広告主IDにより示される広告主のダイレクトメールのクリエイティブに関する情報である。各クリエイティブ情報は、クリエイティブID及びクリエイティブデータを含む。クリエイティブIDは、クリエイティブを識別する識別情報である。クリエイティブデータは、広告の素材を示すデータである。クリエイティブデータは、例えばテキストデータ、画像データ、各素材の配置を示すデータ等を含んでもよい。クリエイティブ情報は、例えば広告主により指定されてもよい。
セグメントDB14eには、広告主により指定されたセグメントに関する情報が、広告主ごとに記憶される。具体的に、セグメントDB14eには、広告主ID、及び、一又は複数のセグメント情報が、互いに関連付けて記憶される。セグメント情報は、広告主IDにより示される広告主により指定されたセグメントを示す。各セグメント情報は、セグメントID、属性情報、セグメント予算、クリエイティブID等を含む。セグメントIDは、セグメントを識別する識別情報である。属性情報は、セグメントの属性を示す。属性情報は、少なくともページIDを含んでもよい。ページIDは、広告主のウェブサイトに含まれるウェブページのうち、ユーザが閲覧したウェブページを識別する識別情報である。すなわち、ユーザが閲覧したウェブページによって、そのユーザの属性が決定される。ページIDは、例えばウェブページのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。属性情報は、ページIDに加えて、又はページIDに変えて、その他の属性を含んでもよい。その他の属性の例として、性別、年代、居住地域、サイトRや広告主のサイトにおける行動の履歴から特定される属性等が挙げられる。行動の履歴から特定される属性の例として、特定の商品又は特定のカテゴリの商品の購入経験の有無又は購入頻度、特定のサービス又は特定のカテゴリのサービスの予約経験の有無又は予約頻度、特定のサービスの利用有無又は利用頻度、広告主のウェブサイトの閲覧頻度、保有する資産の状況、前回広告主のウェブサイトを閲覧してから経過した期間の長さ等が挙げられる。セグメント予算は、そのセグメントのユーザに対するダイレクトメールに支出する広告予算である。広告主DB14cに記憶される全体予算がセグメントに分配される。クリエイティブIDは、そのセグメントのユーザに対するダイレクトメールの広告の印刷に用いられるクリエイティブを示す。
サイトR行動履歴DB14fは、サイトRの会員によるサイトRでの特定の行動の履歴が記憶される。具体的に、特定の行動が行われるごとに、サイトR行動履歴DB14fには、行動ログとして、行動日時、ユーザID、行動情報等が、関連付けて記憶される。行動日時は、ユーザが行動をとった日時を示す。ユーザIDは、行動をとったユーザを示す。行動情報は、行動内容を示す。履歴が記憶される特定の行動は、サイトRの種類、性質等によって様々である。例えば、特定の行動が、ウェブページの閲覧である場合、行動情報は、閲覧されたウェブページを示す。特定の行動が、商品の注文若しくは購入、又はサービスの予約等である場合、行動情報は、対象となった商品又はサービスを示す。
広告主サイト閲覧履歴DB14gには、サイトRの会員による広告主のウェブサイトの閲覧履歴が記憶される。具体的に、会員が広告主の特定のウェブページを閲覧するごとに、広告主サイト閲覧履歴DB14gには、閲覧ログとして、閲覧日時、RクッキーID、サイトID、ページID等が、互いに関連付けて記憶される。閲覧日時は、広告主のウェブページが閲覧された日時を示す。ページIDは、閲覧されたウェブページを示す。RクッキーIDは、ウェブページを閲覧したユーザを示す。サイトIDは、閲覧されたウェブページのウェブサイトを示す。
印刷指示履歴DB14hには、DM発送用コンピュータ3に対するダイレクトメールの印刷指示の送信の履歴が記憶される。具体的に、印刷指示が送信されるごとに、印刷指示履歴DB14hには、印刷指示送信ログとして、広告主ID、印刷指示日時、及び、一又は複数の印刷詳細情報が、互いに関連付けて記憶される。広告主IDは、何れの広告主のダイレクトメールが印刷されるかを示す。印刷指示日時は、印刷指示が送信された日時を示す。印刷詳細情報は、ダイレクトメールの印刷に関する詳細な情報である。印刷詳細情報は、セグメントごと又はクリエイティブに設定される。各印刷詳細情報は、セグメントID、属性情報、クリエイティブID、クリエイティブデータ、及び、一又は複数のユーザ情報を含む。セグメントIDは、どのセグメント向けのダイレクトメールが印刷されるかを示す。属性情報は、そのセグメントの属性を示す。クリエイティブID及びクリエイティブデータは、そのセグメント向けのダイレクトメールの広告素材を示す。ユーザ情報は、ダイレクトメールの発送先のユーザに関する情報である。各ユーザ情報は、ユーザID、氏名、郵便番号、住所及び広告主サイト閲覧日時を含む。広告主サイト閲覧日時は、ユーザが広告主のウェブサイトを閲覧した日時である。
コンバージョン情報DB14iには、ダイレクトメールによる成果として、コンバージョンに関するコンバージョン情報が、コンバージョンが成立ごとに記憶される。具体的に、コンバージョン情報DB14iには、コンバージョン情報として、広告主ID、コンバージョン成立日、ユーザID及びセグメントID等が、互いに関連付けて記憶される。広告主IDは、コンバージョンが成立した広告主を示す。コンバージョン成立日は、コンバージョンが成立した日を示す。ユーザIDは、コンバージョンが成立したユーザを示す。セグメントIDは、コンバージョンが成立したユーザが属するセグメントを示す。コンバージョンの例として、商品の注文や購入、サービスの予約、商品若しくはサービスの資料請求、商品若しくはサービスの説明を受けるためのアポイントメントの申し込み、広告主が運営する会若しくはサイトへの会員登録の申し込み、営業所への来店、特定のウェブページの遷移等が挙げられる。ウェブページ特有の行動を除き、こうしたコンバージョンは、広告主のウェブサイト又は営業所で成立してもよいし、電話、FAX又は電子メール等を通して成立してもよい。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、サイトRに関する処理やダイレクトメールの発送に関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、担当者端末2、DM発送用コンピュータ3、広告主サイトサーバ5,広告主端末6、ユーザ端末7等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[3.システム制御部の機能概要]
次に、Rサイトサーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について、図5乃至12を用いて説明する。図5は、Rサイトサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図5に示すように、ID取得部111、住所情報取得部112、クリエイティブ情報取得部113、印刷指示送信部114、条件変更部115等として機能する。
ID取得部111は、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザを識別する識別情報であって、そのウェブサイトが閲覧されることに応じて特定される識別情報を取得する。この識別情報は、例えばRクッキーID又はユーザIDであってもよい。例えば、ID取得部111は、サイトRにアクセスしたユーザ端末7に対して、RクッキーIDを送信する。RクッキーIDが端末IDである場合、ID取得部111は、初めてアクセスするユーザ端末7に対して新たなRクッキーIDを生成して送信してもよい。これにより、ユーザ端末7はRクッキーIDを記憶する。その後、ユーザ端末7からRサイトサーバ1へ送信される要求には、RクッキーIDが付加される。ユーザが、ユーザID及びパスワードを入力して、サイトRにログインすると、ID取得部111は、そのユーザIDと、ユーザ端末7から受信されたRクッキーIDと、を関連付けて、ユーザIDテーブル14bに記憶させる。RクッキーIDがユーザIDである場合、ユーザが、ユーザID及びパスワードを入力して、サイトRにログインすると、ID取得部111は、そのユーザIDをRクッキーIDとして、そのユーザのユーザ端末7へ送信する。これにより、ユーザ端末7はRクッキーIDを記憶する。
ID取得部111は、広告主のウェブサイトに含まれる所定の一又は複数のウェブページの少なくとも何れかを閲覧したユーザの識別情報を取得してもよい。図6は、広告主のウェブサイトの閲覧からダイレクトメールの発送までの流れの一例を示す図である。図6に示すように、広告主のウェブサイトに含まれる複数のウェブページのうち、少なくともウェブページ200は、広告用タグ210を含む。広告用タグ210は、ウェブページ200を閲覧したユーザのRクッキーIDを取得するためのタグである。具体的に、広告用タグ210は、ウェブページ200のページID及び広告主のウェブサイトのサイトIDをRサイトサーバ1へ送信することを、ユーザ端末7に指示するタグであってもよい。このタグは、所定のスクリプト言語で記述されてもよい。従って、ユーザ端末7がウェブページ200を表示すると、ユーザ端末7は、ウェブページ200のページID及びサイトIDをRサイトサーバ1へ送信する。ユーザ端末7が事前にRクッキーIDを記憶している場合、ユーザ端末7は、ページID及びサイトIDとともにRクッキーIDを送信する。ID取得部111は、こうしてユーザ端末7から取得されたRクッキーID、ページID及びサイトIDを含む閲覧ログを、広告主サイト閲覧履歴DB14gに記憶させる。ここで、ID取得部111は、RクッキーIDを取得した日時を閲覧日時として、閲覧ログに含ませる。
住所情報取得部112は、会員DB14aから、ID取得部111により取得されたRクッキーIDに関連付けられた住所を示す住所情報を取得する。すなわち、住所情報取得部112は、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザの住所を取得する。RクッキーIDが端末IDである場合、住所情報取得部112は、ユーザIDテーブル14bから、RクッキーIDに関連付けられたユーザIDを取得する。住所情報取得部112は、取得されたユーザIDに関連付けられた会員情報から、住所情報を取得する。住所情報は、郵便番号、住所及び氏名を含んでもよい。
クリエイティブ情報取得部113は、ダイレクトメールの印刷用に定められた広告素材を示すクリエイティブデータを取得する。具体的に、クリエイティブ情報取得部113は、クリエイティブDB14dから、ダイレクトメールの広告主の広告主IDに関連付けられたクリエイティブ情報のクリエイティブデータを取得する。なお、クリエイティブのパーソナライズについては後述する。
印刷指示送信部114は、所定期間が経過するごとに、その期間内に広告主のウェブサイトを閲覧したユーザの人数に対応する通数の単位でダイレクトメールを印刷することの指示を示す印刷指示を、DM発送用コンピュータ3へ送信する。所定期間は、例えば広告主DB14cに記憶されたID収集期間である。所定期間に広告主のウェブサイトを閲覧したユーザの人数に対応する通数の単位でダイレクトメールを印刷するとは、すなわち、印刷指示を受けるごとに、オンデマンドでダイレクトメールを印刷することを示す。従って、例えば広告主のウェブサイトの閲覧者数が所定数(例えば1万人)に達してから印刷を実施するのではなく、その期間内の閲覧者数に対応する通数(例えば、閲覧者数が106人の場合は106通)のダイレクトメールが印刷される。なお、印刷指示それ自体が、所定期間に広告主のウェブサイトを閲覧したユーザの人数に対応する通数の単位でダイレクトメールを印刷することを示しているので、所定期間に広告主のウェブサイトを閲覧したユーザの人数に対応する通数の単位でダイレクトメールを印刷することを示す特別な情報が、印刷指示に含まれる必要はない。
印刷指示は、所定期間内に広告主のウェブサイトを閲覧したユーザそれぞれについて住所情報取得部112により取得された住所情報と、クリエイティブ情報取得部113により取得されたクリエイティブデータと、を含む。印刷指示を受信したDM発送用コンピュータ3は、住所情報から、郵便番号、住所及び氏名を含む宛名イメージのデータを生成し、のクリエイティブデータから広告イメージのデータを生成する。DM発送用コンピュータ3は、生成したイメージデータをプリンタ4へ送信する。プリンタ4は、DM発送用コンピュータ3から受信したイメージに従って、ダイレクトメールを印刷する。
これにより、ユーザがウェブサイトを閲覧してからそのユーザ宛てのダイレクトメールが発送されるまでの期間を短縮させることができる。その理由として、ウェブページを閲覧したユーザの識別情報がリアルタイムで又は閲覧時点から短期間で取得され、オンデマンドでダイレクトメールが印刷されることが挙げられる。従来では、広告費用の関係から、例えば1万通、5万通等のまとまった通数単位で印刷される。しかしながら、ウェブサイトの閲覧者が1万人、5万人等になるまで印刷を待っていたのでは、当初ウェブサイトを閲覧したユーザに対しては、その閲覧時期から相当の日数を経てからダイレクトメールが送られることになる。ウェブサイトの閲覧から日数が経過すること応じて、広告主の商品又はサービスに対するユーザの興味が薄れていく傾向がある。本実施形態においては、この期間が短縮されるので、ユーザは興味を持ったままダイレクトメールを読むことになる。従って、ダイレクトメールにより転換率を高めることができる。
印刷指示送信部114は、各セグメントについて印刷されるダイレクトメールの累計が、そのセグメントに割り当てられたセグメント予算に応じた印刷数を超えない人数のユーザについての住所情報を含む印刷指示を生成する。一通当たりのダイレクトメールの広告費用は予め定められているので、セグメント予算から、そのセグメントのダイレクトメールの予定総印刷数を取得可能である。印刷指示送信部114は、例えば印刷指示履歴DB14hを参照して、各セグメントのこれまでのダイレクトメールの印刷数の累計を計算する。印刷指示送信部114は、これまでの累計が既に予定総印刷数に達しているセグメントのユーザの住所情報を、送信する印刷指示に含めない。また、これまでの累計が予定総印刷数未満であるセグメントについて、印刷指示送信部114は、予定総印刷数とこの累計との差以下の人数までのユーザの住所情報を、印刷指示に含める。
図6に戻り、ID収集期間は、例えば1日であるとする。例えば、4月1日にユーザ101がウェブページ200を閲覧し、Rサイトサーバ1は、ユーザ101のRクッキーIDを取得する。次いで、4月2日又は3日に、Rサイトサーバ1から、4月1日にウェブページ200を閲覧したユーザについて、印刷指示をDM発送用コンピュータ3へ送信する。そして、4月3日又は4日に、ダイレクトメール300が印刷及び発送される。このダイレクトメールは、例えば4月5日~7日の間にユーザ101の自宅に配達される。また、4月2日にユーザ102がウェブページ200を閲覧する。この場合、ユーザ101の場合と比べて約1日遅れで、印刷指示、並びにダイレクトメールの印刷及び発送が行われる。また、4月3日にユーザ103がウェブページ200を閲覧する。この場合、ユーザ101の場合と比べて約2日遅れで、印刷指示、並びにダイレクトメールの印刷及び発送が行われる。このように、ID収集期間を1日とした場合、ダイレクトメールの印刷及び発送が、基本的に毎日可能である。こうして、ウェブページの閲覧から数日以内でダイレクトメールの発送が可能である。なお、図6の例では、ウェブページの閲覧からダイレクトメールの発送まで3日又は4日要しているが、場合によっては、ウェブページの閲覧した日の次の日の発送も可能である。
クリエイティブ情報取得部113は、ダイレクトメールの印刷用に定められた複数の広告素材をそれぞれ示す複数のクリエイティブデータのうち、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザ宛てのダイレクトメールの印刷に用いられるクリエイティブデータを、そのユーザの属性に基づいて取得してもよい。そして、印刷指示送信部114は、所定期間内にウェブサイトを閲覧したユーザそれぞれについて、住所情報取得部112により取得された住所情報と、クリエイティブ情報取得部113により取得された前記素材情報と、が関連付けられた印刷指示を、DM発送用コンピュータ3へ送信してもよい。これにより、パーソナライズされたダイレクトメールが印刷される。ダイレクトメールのパーソナライズにより、転換率を高めることができる。ユーザの属性は、例えば会員DB14a、サイトR行動履歴DB14f、広告主サイト閲覧履歴DB14gから特定可能である。ユーザの属性とクリエイティブデータとは、クリエイティブDB14dに関連付けられてもよい。すなわち、セグメントごとに、ダイレクトメールのクリエイティブが決定される。セグメントごとの属性及びクリエイティブは、広告主により指定可能である。
クリエイティブ情報取得部113は、広告主サイトにおいて、広告用タグを含む所定の複数のウェブページのうち、ユーザが閲覧したウェブページに応じたクリエイティブデータを取得してもよい。図7は、広告主のウェブサイトの閲覧からダイレクトメールの発送までの流れの他の例を示す図である。例えば、ユーザが閲覧したウェブページに応じて、セグメントが分けられるとする。通常、ユーザは、広告主のウェブサイトにおいて、複数のウェブページを閲覧する。ユーザが閲覧したウェブページのうち、何れのウェブページの閲覧を、ユーザの属性とするかは、例えば広告主により設定されてもよい。例えば、図7に示すように、広告主のウェブサイトは、少なくともウェブページ201、202及び203を含む。ウェブページ201は、特定の商品を紹介するページである。ウェブページ202は、商品を購入するためにユーザの情報を入力するためのウェブページ又は購入内容を最終確認するためのウェブページである。ウェブページ203は、商品の購入が完了したときに表示されるウェブページである。ウェブページ201を閲覧したが、ウェブページ202及び203の何れも閲覧しなかったユーザは、ウェブページ201に対応するセグメントAに分類される。ウェブページ202を閲覧したが、ウェブページ203を閲覧しなかったユーザは、ウェブページ202に対応するセグメントBに分類される。ウェブページ203を閲覧したユーザは、そのウェブページ203に対応するセグメントCに分類される。ユーザ101及び102は、ウェブページ201を閲覧し、セグメントAに属する。この場合、クリエイティブ情報取得部113は、例えばクリエイティブC1のクリエイティブデータを取得する。クリエイティブC1は、閲覧された商品の情報を含む。印刷指示送信部114は、クリエイティブC1のクリエイティブデータに、ユーザ101及び102の住所情報を関連付けて、印刷指示を送信する。これにより、閲覧された商品の情報を含む広告が印刷されたダイレクトメール301が、ユーザ101及び102へ発送される。ユーザ103は、ウェブページ202を閲覧し、セグメントBに属する。この場合、クリエイティブ情報取得部113は、例えばクリエイティブC2のクリエイティブデータを取得する。クリエイティブC2は、商品を購入したユーザに対して付与されるクーポンのコードの情報を含む。印刷指示送信部114は、クリエイティブC2のクリエイティブデータに、ユーザ102の住所情報を関連付けて、印刷指示を送信する。これにより、クーポンコードを含む広告が印刷されたダイレクトメール302が、ユーザ103へ発送される。ユーザ104、105及び106は、ウェブページ203を閲覧し、セグメントCに属する。この場合、クリエイティブ情報取得部113は、例えばクリエイティブC3のクリエイティブデータを取得する。クリエイティブC3は、購入された商品とは異なる商品の情報を含む。印刷指示送信部114は、クリエイティブC3のクリエイティブデータに、ユーザ104~106の住所情報を関連付けて、印刷指示を送信する。これにより、別の商品の情報を含む広告が印刷されたダイレクトメール303が、ユーザ104~106へ発送される。なお、印刷指示送信部114は、クリエイティブC1、C2及びC3の印刷指示を一つの印刷指示に統合し、統合された印刷指示をDM発送用コンピュータ3へ送信してもよい。
複数のクリエイティブデータは、広告主が運営する複数の営業所に関する情報を示してもよい。クリエイティブデータに示される営業所に関する情報は、ユーザがその営業所に行くために必要な情報を含んでもよい。このような情報の例として、営業所の住所、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス及び営業所の場所を示す地図が挙げられる。電話、FAX又は電子メールにより、ユーザは、営業所の住所又はその営業所へ行くための情報を、その営業所から入手可能である。クリエイティブ情報取得部113は、これら複数の営業所のうち、住所情報取得部112により取得された住所情報により示される住所に応じた場所にある営業所に関する情報を示すクリエイティブデータを取得してもよい。ユーザの住所に応じた場所にある営業所は、複数の営業所のうち、ユーザの住所からの移動の便が相対的に良い営業所又は最も良い営業所である。移動の便は、ユーザの住所と営業所との間の距離で示されてもよいし、ユーザの住所から営業所までの移動時間で示されてもよい。公知の経路探索技術を用いることで、移動時間の計算は可能である。或いは、移動の便は、営業所が営業を担当する地域にユーザの住所が含まれるか否かで示されてもよい。ウェブページを閲覧したユーザの住所からの移動の便が良い営業所の情報を含むダイレクトメールが印刷されるので、ユーザがその営業所に来店する確率又はその営業所に問い合わせをする確率が高くなる。従って、転換率が向上する。複数の営業所に関する複数のクリエイティブデータは、クリエイティブDB14dに予め記憶されてもよい。そして、ユーザの住所からの移動の便が良い営業所に少なくとも基づいて、そのユーザがセグメントに分けられてもよい。
図8は、ダイレクトメールの一例を示す図である。図8に示すように、ダイレクトメール300の表面3010には、ユーザの住所情報3011が印刷される。この住所情報3011は、ユーザの住所は世田谷区にあることを示している。また、表面3010には、送り主情報3012が更に印刷されてもよい。送り主情報3012は、ダイレクトメール300の送り主が、サイトR又はR社であることを示す。ダイレクトメール300の裏面3021には、広告3021及び営業所情報3032が印刷される。営業所情報3032は、世田谷区玉川にある営業所の名称、住所及び電話番号を示す。
条件変更部115は、ダイレクトメールの印刷条件を変更する。ダイレクトメールの印刷条件は、例えば、何なる条件下でダイレクトメールが印刷されるか、又は如何なる条件を満たすユーザについてダイレクトメールが印刷されるかを示してもよい。例えば、複数のセグメントそれぞれについて印刷条件が予め設定されてもよい。セグメントごとの印刷条件の例として、ダイレクトメールの印刷に用いられるクリエイティブ、セグメント予算、セグメントの属性が挙げられる。Rサイトサーバ1は、複数のグループそれぞれについて、予め設定された印刷条件に従って動作する。条件変更部115は、複数のセグメントのうち、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザが属するセグメントを特定する。ユーザが属するセグメントは、例えば会員DB14a、サイトR行動履歴DB14f又は広告主サイト閲覧履歴DB14gと、セグメントDB14eと、に基づいて特定可能である。
条件変更部115は、印刷指示送信部114により送信された印刷指示に応じて印刷されるダイレクトメールによる成果達成状況を、複数のセグメントそれぞれについて示す成果情報を取得する。ダイレクトメールによる成果は、例えばコンバージョンが成立することである。成果達成状況は、成果の達成度合いで示される。成果達成度合いは、例えばコンバージョンレートであってもよい。或いは、成果達成度合いは、コンバージョン数、売り上げ又は広告費に対する利益率であってもよい。条件変更部115は、このような成果情報を、印刷されるダイレクトメールの数の累計が、ダイレクトメールによる広告のために予め設定された全体予算に応じた数に達する前に、特定されたグループに基づいて取得する。すなわち、条件変更部115は、広告の予算を使い終わる前に成果情報を取得する。一通当たりのダイレクトメールの広告費用は予め定められているので、全体予算から、印刷及び発送可能なダイレクトメールの通数を算出可能である。前述したように、オンデマンドでダイレクトメールが印刷されて発送されるので、通常、最初の1回の印刷及び発送で広告予算を使い終わることはない。
成果情報の取得方法は、例えばコンバージョンがどこで成立するかに応じる。例えば、広告主のサイトでコンバージョンが成立する場合、コンバージョンが成立したときに表示されるウェブページに広告用タグと同じ機能を有するタグを埋め込むことにより、Rサイトサーバ1は、コンバージョンが成立したユーザのRクッキーIDを取得し、RクッキーIDからユーザIDを取得することができる。条件変更部115は、RクッキーIDとともにユーザ端末7から受信されるサイトIDに関連付けられた広告主IDを、広告主DB14cから取得する。条件変更部115は、ユーザID、広告主ID、及びコンバージョン成立日としての今日の日付を関連付けて、コンバージョン情報DB14iに記憶させる。或いは、広告主のサイトからRサイトサーバ1へ、コンバージョンが成立した顧客のリストが定期的に送信されてもよい。このリストは、コンバージョンが成立したユーザの氏名、住所、コンバージョン成立日を含んでもよい。条件変更部115は、このリストと会員DB14aとに基づいて、コンバージョンが成立した顧客のうち、サイトRの会員のユーザIDを取得する。コンバージョンが広告主の営業所で成立し、又は電話、電子メール若しくはFAXを通じて成立する場合、例えば広告主からR社へ、コンバージョンが成立した顧客のリストが送付されてもよい。このリストは、例えば電子メールその他の方法で送信されてもよい。R社の担当者は、担当者端末2を操作して、送られてきたリストを、Rサイトサーバ1に登録してもよい。条件変更部115は、前述と同様に、会員DB14aに基づいて、コンバージョンが成立した会員のユーザIDを取得する。ユーザIDを取得すると、条件変更部115は、印刷指示履歴DB14hを参照することにより、コンバージョンが成立したユーザのうち、ダイレクトメールが送られたユーザを特定するとともに、そのユーザが属するセグメントを特定する。そして、条件変更部115は、ダイレクトメールが送られたユーザであって且つコンバージョンが成立したユーザについて、コンバージョン情報をコンバージョン情報DB14iに記憶させる。その後、条件変更部115は、印刷指示履歴DB14hを参照することにより、ダイレクトメールが送られたユーザの人数を、セグメントごとに計算する。また、条件変更部115は、コンバージョン情報DB14iを参照して、ダイレクトメールが送られたユーザのうち、コンバージョンが成立したユーザの人数を、セグメントごとに計算する。そして、条件変更部115は、例えばコンバージョンが成立したユーザの人数を、ダイレクトメールが送られたユーザの人数で除算することにより、セグメントごとに、成果情報としてコンバージョンレートを計算する。このとき、如何なる期間に広告主のウェブページを閲覧したユーザについて、コンバージョンレートを計算するかは、広告主又はR社の担当者により指定されてもよい。
条件変更部115は、取得された成果情報に基づいて、複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントについて、予め設定された印刷条件を変更する。基本的に、条件変更部115は、ダイレクトメールによる成果達成度合い、例えばコンバージョンレート又はコンバージョン数等が向上するように、印刷条件を変更する。
前述したように、従来では、まとまった通数の単位でダイレクトメールが印刷される。従って、一度の印刷で、広告予算を使い終わることになる。そうすると、新たに広告予算を組まない限り、印刷条件を変更してダイレクトメールを印刷することは不可能である。これに対して、本実施形態においては、例えば1万通、5万通等に相当する広告予算が予め設定されていても、その予算を使い終わらない間に印刷条件を変更することができる。そして、変更された印刷条件に従って、残りの広告予算を使ったダイレクトメールの印刷が制御される。従って、現在の予算内でダイレクトメールによる成果達成度合いを改善させることができる。なお、印刷条件を変更する仕組みが不要である場合、条件変更部115も不要である。
変更可能な印刷条件について説明する。例えば、クリエイティブの変更が可能である。セグメントDB14eには、複数のセグメントそれぞれについて、ダイレクトメールの印刷用に定められた複数のクリエイティブデータのうち、そのセグメントに属するユーザ宛てのダイレクトメールの印刷に用いられるクリエイティブデータのクリエイティブIDが予め設定されている。条件変更部115は、設定されたクリエイティブIDを変更してもよい。例えば、ダイレクトメールによる成果達成状況が悪かった少なくとも一のセグメントのクリエイティブを、成果達成状況が良かったセグメントのクリエイティブに変更してもよい。成果達成状況の良し悪しは、全セグメント間における成果達成状況の比較に基づいて判定されてもよい。或いは、セグメントごとに又は全セグメント共通で、想定される成果達成度合いが、広告主又はR社の担当者により予め指定され、セグメントDB14eに記憶されてもよい。条件変更部115は、想定される成果達成度合いと実際の成果達成度合いとの比較に基づいて、成果達成状況の良し悪しを判定してもよい。なお、今まで使用されていないクリエイティブへの変更も可能である。この場合、基本的には広告主又はR社の担当者が、変更後のクリエイティブを選択する。
図9は、クリエイティブの変更例を示す。例えば広告主は、セグメントA及びBを指定している。セグメントA向けのダイレクトメールのクリエイティブとして、クリエイティブC1が設定されている。また、セグメントB向けのダイレクトメールのクリエイティブとして、クリエイティブC2が設定されている。ダイレクトメールによる広告の開始後、全体予算を使い切らない或る時点から或る時点までのセグメントAのコンバージョンレートが、セグメントBのコンバージョンレートよりも低かった。そこで、条件変更部115は、セグメントAのクリエイティブを、クリエイティブC2に変更してもよい。これにより、セグメントAのコンバージョンレートが向上することが期待される。セグメントBのクリエイティブは、クリエイティブC2のままである。
また、セグメント予算の変更が可能である。セグメントDB14eには、複数のセグメントそれぞれについて、そのセグメントに属するユーザ宛てのダイレクトメールによる広告のためのセグメント予算が予め設定されている。条件変更部115は、このセグメント予算を変更してもよい。例えば、条件変更部115は、複数のセグメントのうち、ダイレクトメールによる成果達成状況が相対的に良い少なくとも一のグループに対するセグメント予算を増額し、成果達成状況が相対的に悪い少なくとも一のグループに対するセグメント予算を減額してもよい。これにより、全体としてのコンバージョンレートが向上することが記載される。条件変更部115は、予算の金額自体を変更してもよいし、全体予算に占める割合を変更してもよい。条件変更部115は、成果達成状況の良さに応じて、そのセグメントの変更後の予算が全体予算に占める割合を決定してもよい。或いは、セグメント予算の金額又は割合の変更量は、全セグメントの成果達成状況の値の平均値又は中央値等の代表値との比較に基づいて決定されてもよい。例えば、条件変更部115は、或るセグメントの成果達成状況と代表値との差又は比率等に応じて、セグメント予算の変更量を決定してもよい。
図10(a)は、セグメント予算の変更例を示す。図10(a)に示すように、広告主によりセグメントA、B、C及びDが指定されている。各セグメントには、全体予算の25%が割り当てられている。或る時点において、セグメントAのコンバージョンレートは低かった。セグメントBのコンバージョンレートは極めて低かった。セグメントCのコンバージョンレートは低くも高くもなかった。セグメントDのコンバージョンレートは高かった。そこで、条件変更部115は、セグメントA、B、C及びDそれぞれに対する予算の割合を、例えば15%、5%、20%及び60%に変更する。
条件変更部115は、少なくとも一のセグメントのセグメント予算を変更するとともに、全体予算を変更してもよい。この場合、条件変更部115は、全セグメントを含む全体の成果達成状況を取得する。条件変更部115は、例えば予め想定された成果達成状況と実際の成果達成状況との比較に基づいて、全体予算を変更してもよい。セグメント予算と全体予算を変更する場合、条件変更部115は、セグメント予算が全体予算に占める割合を変更し、変更後の全体予算と変更後のセグメント予算の割合とに基づいて、変更後のセグメント予算の金額を決定してもよい。
図10(b)は、全体予算の変更例を示す図である。例えば、或る時点における全体のコンバージョンレートが、想定されたコンバージョンレートよりも高かったとする。この場合、条件変更部115、全体予算を増額してもよい。
また、セグメントに属するユーザの属性の範囲を変更可能である。セグメントDB14eにおいて、複数のセグメントそれぞれについて、そのセグメントに属するユーザの属性の範囲が、属性情報で予め設定されもよい。条件変更部115は、この属性の範囲を変更してもよい。例えば、条件変更部115は、ダイレクトメールによる成果達成状況が悪いセグメントについて、属性の範囲を狭めてもよい。このとき、条件変更部115は、現在の属性の範囲を複数の属性の範囲に分けて、それぞれの範囲について、成果達成状況を計算してもよい。そして、条件変更部115は、成果達成状況が相対的に良い属性の範囲に変更してもよい。また、条件変更部115は、ダイレクトメールによる成果達成状況が良いセグメントについて、属性の範囲を広げてもよい。
図11は、属性の範囲の変更例を示す図である。図11に示すように広告主によりセグメントA及びBが指定された。セグメントAのユーザは、広告主のウェブページXを閲覧したユーザのうち、20~30代のユーザである。セグメントBのユーザは、広告主のウェブページYを閲覧したユーザのうち、20~30代のユーザである。或る時点において、セグメントAのコンバージョンレートは低かった。ここで、20代のユーザのコンバージョンレートは、30代のユーザのコンバージョンレートよりも低かった。そこで、条件変更部115は、セグメントAの属性の範囲を、20~30代から、30代に変更してもよい。これにより、コンバージョンレートの向上が期待される。一方、セグメントBのコンバージョンレートは高かった。そこで、条件変更部115は、セグメントBの属性の範囲を、20~30代から、20~40代に変更してもよい。これにより、全体としてのコンバージョンレートの向上が期待される。
また、ID収集期間の変更が可能である。条件変更部115は、全セグメントを含む全体の成果達成状況であって、所定の周期期間に含まれる複数の部分期間における成果達成状況を示す部分期間成果情報を更に取得してもよい。条件変更部115は、取得された部分期間成果情報に基づいて、ID収集期間を変更してもよい。周期期間は、繰り返し訪れる期間である。周期期間は、例えば一週間又は一ヶ月間等であってもよい。部分期間は、曜日又は日等であってもよい。部分期間成果情報は、例えばコンバージョン数や売り上げであってもよい。条件変更部115は、例えば周期期間に含まれる部分期間のうち、成果達成状況が相対的に良い一又は複数の部分期間を特定する。そして、条件変更部115は、成果達成状況が相対的に良い部分期間又はその部分期間の直前の期間に、ダイレクトメールが配達されるように、ID収集期間を変更してもよい。ユーザがダイレクトメールを読んでから経過する日数が長くなるにしたがって、そのダイレクトメールの広告に対するユーザの興味が低下する傾向がある。また、成果達成状況が相対的に良い部分期間は、コンバージョンを成立させる行動を起こすのに、ユーザにとって都合の良い期間である。従って、ユーザがダイレクトメールを受け取ってから、コンバージョンを成立させる行動を起こすのに都合の良い日までの期間を短くすることで、コンバージョンレートを向上させることができる。
図12は、ID収集期間の変更例を示す図である。例えば、ID収集期間は一日(毎日)に設定されている。従って、ダイレクトメールは基本的に毎日発送される。或る時点までにおいて、月曜日から日曜日までの各曜日のコンバージョン数を見ると、土曜日のコンバージョンレートが最も多い。土曜日と日曜日は、基本的にダイレクトメールの配達が行われない。そこで、金曜日にダイレクトメールが配達されるように、ID収集期間が変更されてもよい。例えば、これまで毎日、その日の次の日に、前日に広告主のウェブページを閲覧したユーザについて、印刷指示がDM発送用コンピュータ3へ送信される。ダイレクトメールの印刷及び発送の委託を受けた代行事業者は、印刷指示を受けた日の次の日に、ダイレクトメールの印刷及び発送を行う。発送されるダイレクトメールのうち、例えば7割のダイレクトメールが、発送から2日で配達されるとする。従って、金曜日にダイレクトメールが配達されるには、Rサイトサーバ1が火曜日に印刷指示を送信すればよい。従って、条件変更部115は、ID収集期間を、火曜日に開始して月曜日に終了する期間に変更してもよい。もし、コンバージョン数のピークが2日存在するのであれば、条件変更部115は、一週間を二つのID収集期間に分けてもよい。
印刷条件を変更するためには、広告主の承諾が必要であってもよい。そこで、条件変更部115は、ダイレクトメールのこれまでの成果達成状況を示すレポート情報と、印刷条件において推奨する変更内容を示す印刷条件推奨変更情報とを、該当する広告主の広告主端末6又は担当者端末2へ送信してもよい。レポート情報は、各セグメントのコンバージョンレート等の成果達成状況を含む。レポート情報は、更に全セグメントを含む全体の成果達成状況を含んでもよい。また更に、レポート情報は、部分期間ごとの成果達成状況を含んでもよい。印刷条件推奨変更情報は、少なくとも一のセグメントについて、クリエイティブ、セグメント予算及び属性の範囲の少なくとも一つの変更内容を含む。また、印刷条件推奨変更情報は、全体予算の変更内容を含んでもよい。また更に、印刷条件推奨変更情報は、ID収集期間の変更内容を含んでもよい。広告主は、レポート情報及び印刷条件推奨変更情報を広告主端末6に表示させて、それらの情報を確認する。広告主は、印刷条件の各変更内容について、承諾するか否かを選択する。また、印刷条件の変更内容の広告主による修正が可能であってもよい。広告主は、推奨される変更内容に対する承諾若又は不承諾、或いは変更内容の修正を広告主端末6に入力する。条件変更部115は、広告主から入力された情報に従って、実際に印刷条件を変更する。R社の担当者と広告主との話し合いにより、変更内容の承諾若しくは不承諾、又は変更内容に対する修正の有無が決定されてもよい。そして、担当者がその決定された内容を担当者端末2に入力し、条件変更部115は、入力された情報に従って印刷条件を変更してもよい。印刷条件の変更は、例えばデータベースに記憶された情報を更新することにより行われる。Rサイトサーバ1は、データベースを参照することにより、変更後の印刷条件に従って動作する。
[4.広告システムの動作]
次に、広告システムSの動作について、図13及び図14を用いて説明する。図13は、本実施形態に係る広告システムSによるダイレクトメールの印刷に関する動作の一例を示すシーケンス図である。
図13に示すように、或るユーザがユーザ端末7を操作して、或る広告主のウェブページを表示させる(ステップS1)。ユーザ端末7は、ウェブページのHTML文書を解析して、広告用タグを検出する(ステップS2)。ユーザ端末7は、広告用タグに従って、ウェブページに関連付けられたページID及びサイトIDと、ユーザ端末7が記憶しておいたRクッキーIDと、をRサイトサーバ1へ送信する(ステップS3)。Rサイトサーバ1のID取得部111は、ユーザ端末7から受信されたページID、サイトID及びRクッキーIDと、閲覧日時としての現在日時と、を関連付けて、広告主サイト閲覧履歴DB14gに記憶させる(ステップS4)。
一方で、Rサイトサーバ1の印刷指示送信部114は、例えば広告主DB14cに記憶されたID収集期間を定期的に参照して、ID収集期間が経過したか否かを判定する。ID収集期間が経過すると(ステップS5)、ID取得部111は、経過したID収集期間内に、対応する広告主のウェブサイトを閲覧したユーザのRクッキーID及びページIDを、広告主サイト閲覧履歴DB14gから取得する(ステップS6)。例えば、ID取得部111は、対応する広告主のウェブサイトのサイトIDと、ID収集期間内の閲覧日時と、に関連付けられたRクッキーID及びページIDを取得する。そして、ID取得部111は、ユーザIDテーブル14bから、RクッキーIDに関連付けられたユーザIDを取得する。
次いで、印刷指示送信部114は、広告主のウェブサイトを閲覧した各ユーザが属するセグメントを特定する(ステップS7)。例えば、印刷指示送信部114は、セグメントDB14eから各セグメントの属性情報を取得する。印刷指示送信部114は、属性情報に応じて、会員DB14a、サイトR行動履歴DB14f及び広告主サイト閲覧履歴DB14gの少なくとも一つから、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザのユーザID又はRクッキーIDに関連付けられた情報を取得する。印刷指示送信部114は、取得された情報と、各セグメントの属性情報と、に基づいて、ユーザが何れのセグメントに属するかを判定する。
次いで、印刷指示送信部114は、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザが存在する各セグメントについて、ダイレクトメールの印刷数の累計が、セグメント予算に応じた予定総印刷数を越えない人数のユーザを、ダイレクトメールが印刷されるユーザに決定する(ステップS8)。例えば、印刷指示送信部114は、印刷指示履歴DB14hから、対応する広告主の広告主IDに関連付けられた印刷指示送信ログを取得する。印刷指示送信部114は、印刷指示送信ログに含まれる印刷詳細情報に基づいて、各セグメントにおける、これまでのダイレクトメールの印刷数の累計を計算する。また、印刷指示送信部114は、セグメントDB14eから、対応する広告主の広告主IDに関連付けられた各セグメントのセグメント予算を取得する。印刷指示送信部114は、セグメント予算と一通当たりの広告料とに基づいて、各セグメントの予定総印刷数を計算する。印刷指示送信部114は、印刷数の累計が予定総印刷数に達しているセグメントのユーザについては、ダイレクトメールを印刷しないと決定する。印刷数の累計が予定総印刷数に達していない各セグメントについて、印刷指示送信部114は、印刷数の累計とID収集期間内に広告主のウェブサイトを閲覧したユーザの人数との合計を計算する。印刷指示送信部114は、計算された合計が予定総印刷数以下であるセグメントについて、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザ全員に、ダイレクトメールを印刷すると決定する。印刷指示送信部114は、計算された合計が予定総印刷数を超えるセグメントについて、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザのうち、印刷数の累計と予定総印刷数との差に相当する人数のユーザに、ダイレクトメールを印刷すると決定する。このとき、印刷指示送信部114は、例えば広告主のウェブページの閲覧日時が早いユーザを優先的に、ダイレクトメールが印刷されるユーザに決定してもよい。
次いで、住所情報取得部112は、ダイレクトメールが印刷されると決定された各ユーザのユーザIDに関連付けられた会員情報から、そのユーザの住所情報を取得する(ステップS9)。次いで、クリエイティブ情報取得部113は、ダイレクトメールが印刷されると決定されたユーザが属するセグメントのクリエイティブデータを取得する(ステップS10)。例えば、クリエイティブ情報取得部113は、セグメントDB14eから、対応する広告主の広告主IDに関連付けられ、且つそのセグメントのセグメントIDに関連付けられたクリエイティブIDを取得する。次いで、クリエイティブ情報取得部113は、クリエイティブDB14dから、クリエイティブIDに関連付けられたクリエイティブデータを取得する。
次いで、印刷指示送信部114は、DM発送用コンピュータ3へ印刷指示を送信する(ステップS11)。例えば、印刷指示送信部114は、ダイレクトメールが印刷されると決定されたユーザが存在するセグメントごとに、決定された一又は複数のユーザの住所情報とクリエイティブデータとを関連付ける。印刷指示送信部114は、関連付けられた住所情報とクリエイティブデータとを含む印刷指示を生成して、この印刷指示を送信する。
次いで、印刷指示送信部114は、印刷指示送信ログを記憶させる(ステップS12)。例えば、印刷指示送信部114は、ダイレクトメールが印刷されると決定されたユーザが存在するセグメントごとに、そのセグメントのセグメントID、属性情報及びクリエイティブ情報と、そのセグメントの各ユーザのユーザ情報と、を含む印刷詳細情報を生成する。印刷指示送信部114は、各セグメントの印刷詳細情報と、対応する広告主の広告主IDと、印刷指示日時としての現在日時と、を含む印刷指示送信ログを生成し、この印刷指示送信ログを印刷指示履歴DB14hに記憶させる。
印刷指示を受信したDM発送用コンピュータ3は、プリンタ4へ、宛名イメージ及び広告イメージのデータを送信する(ステップS13)。例えば、DM発送用コンピュータ3は、各セグメントについて、クリエイティブデータから広告イメージを生成する。また、DM発送用コンピュータ3は、各ユーザについて、住所情報から宛名イメージを生成する。DM発送用コンピュータ3は、例えばユーザごとに、宛名イメージと、そのユーザが属するセグメントに対応する広告イメージをプリンタ4へ送信する。プリンタ4は、DM発送用コンピュータ3から受信されたイメージに従って、ダイレクトメールを印刷する(ステップS14)。例えば、プリンタ4は、広告イメージに従って、はがきの裏面に広告を印刷し、宛名イメージに従って、はがきの表面に宛名を印刷する。代行業者の作業員は、印刷されたダイレクトメールを発送する。
図14は、本実施形態に係る広告システムSによる印刷条件の変更に関する動作の一例を示すシーケンス図である。
例えば、R社の担当者が、担当者端末2を操作して、特定の広告主のレポート情報を要求するための操作を行う。これに応じて、担当者端末2は、Rサイトサーバ1へレポート要求を送信する(ステップS21)。
Rサイトサーバ1の条件変更部115は、レポート要求を受信すると、対応する広告主について、各セグメントのコンバージョンレートを計算する(ステップS22)。例えば、条件変更部115は、コンバージョン情報DB14iから、対応する広告主の広告主IDに関連付けられたコンバージョン情報を取得する。条件変更部115は、コンバージョン情報に含まれるセグメントIDに基づいて、コンバージョンが成立したユーザの人数を、セグメントごとに計算する。また、条件変更部115は、印刷指示履歴DB14hから、対応する広告主の広告主IDに関連付けられた印刷指示送信ログを取得する。条件変更部115は、印刷指示送信ログに含まれる印刷詳細情報に基づいて、各セグメントにおけるダイレクトメールの印刷数を計算する。条件変更部115は、コンバージョンが成立したユーザの人数を印刷数で除算して、各セグメントのコンバージョンレートを計算する。
次いで、条件変更部115は、全体のコンバージョンレートを計算する(ステップS23)。例えば、条件変更部115は、コンバージョンが成立したユーザの人数の合計を、ダイレクトメールの印刷数の合計で除算して、コンバージョンレートを計算する。
次いで、条件変更部115は、曜日ごとのコンバージョン数を計算する(ステップS24)。例えば、条件変更部115は、コンバージョン情報に含まれるコンバージョン成立日に基づいて、何曜日にコンバージョンが成立するかを判定する。条件変更部115は、曜日の判定結果に基づいて、曜日ごとにコンバージョン数を計算する。
次いで、条件変更部115は、各セグメントのコンバージョンレート、全体のコンバージョンレート、及び曜日ごとのコンバージョン数を含むレポート情報を、担当者端末2へ送信する(ステップS25)。
次いで、条件変更部115は、これまでのダイレクトメールの全体の印刷数の合計が、全体予算に応じたダイレクトメールの予定総印刷数に達しているか否かを判定する(ステップS26)。印刷数の合計が予定総印刷数に達している場合(ステップS26:YES)、図14に示す処理は終了する。
一方、印刷数の合計が予定総印刷数に達していない場合(ステップS26:NO)、条件変更部115は、少なくとも一のセグメントの印刷条件について、推奨する変更内容を決定する(ステップS27)。例えば、条件変更部115は、全セグメントのコンバージョンレートの平均値を計算する。条件変更部115は、例えばコンバージョンレートが平均値の所定割合未満であるセグメントを特定する。また、条件変更部115は、コンバージョンレートが最も高いセグメントを特定する。条件変更部115は、コンバージョンレートが平均値の所定割合未満であるセグメントのクリエイティブを、コンバージョンレートが最も高いセグメントのクリエイティブに変更すると決定してもよい。また例えば、条件変更部115は、全セグメント間のコンバージョンレートの比率を計算する。条件変更部115は、各セグメントのセグメント予算が全体予算に占める割合を、コンバージョンレートの比率に応じた割合に変更すると決定してもよい。また例えば、条件変更部115は、コンバージョンレートが平均値の所定割合未満であるセグメントの属性情報を、セグメントDB14eから取得する。条件変更部115は、属性情報に基づいて、属性の範囲を複数の範囲に分割する。条件変更部115は、複数の属性の範囲それぞれについて、コンバージョンレートを計算する。条件変更部115は、複数の属性の範囲のうち、コンバージョンレートが相対的に高い属性の範囲を特定する。条件変更部115は、属性情報に示される属性の範囲を、特定した属性の範囲に変更すると決定してもよい。また、条件変更部115は、コンバージョンレートが平均値よりも所定割合以上高いセグメントの属性情報を取得する。条件変更部115は、属性情報に示される属性の範囲を、より広い範囲に変更すると決定してもよい。なお、これまでのダイレクトメールの印刷数が、既に予定総印刷数に達しているセグメントについては、印刷条件を変更する必要はない。
次いで、条件変更部115は、全体予算について、推奨する変更内容を決定する(ステップS28)。例えば、条件変更部115は、予め指定された想定コンバージョンレートを、広告主DB14c等から取得する。条件変更部115は、全体のコンバージョンレートが、想定コンバージョンレートよりも所定割合以上高い場合、全体予算を変更すると決定してもよい。このとき、条件変更部115は、全体のコンバージョンレートと想定コンバージョンレートとの比率に応じて、変更後の全体予算の金額を決定してもよい。
次いで、条件変更部115は、ID収集期間の変更内容を決定する(ステップS29)。例えば、条件変更部115は、一週間のうち、コンバージョン数がピークとなる曜日であって、コンバージョン数の偏差値が所定値以上である曜日を特定してもよい。条件変更部115は、特定された曜日に基づいて、ダイレクトメールの想定配達曜日を決定する。例えば、条件変更部115は、特定された曜日が平日である場合、特定された曜日を想定配達曜日に決定する。条件変更部115は、特定された曜日が休日である場合、特定された曜日よりも前にある平日を、想定配達曜日に決定してもよい。条件変更部115は、印刷指示が送信されてからダイレクトメールの配達に要する日数を、想定配達曜日から減算して、推奨されるID収集期間が開始する曜日を決定し、そのID収集期間の長さを7日に決定する。条件変更部115は、推奨されるID収集期間が現在のID収集期間と異なる場合、ID収集期間を変更すると決定してもよい。
次いで、条件変更部115は、印刷条件について、推奨する変更内容を示す印刷条件推奨変更情報を、担当者端末2へ送信する(ステップS30)。なお、何れの印刷条件の変更も推奨しない場合、印刷条件推奨変更情報を送信する必要はない。
印刷条件推奨変更情報を受信した担当者端末2は、レポート情報及び印刷条件推奨変更情報を表示する(ステップS31)。R社の担当者及び広告主は、レポート情報及び印刷条件推奨変更情報を確認して、印刷条件の変更を話し合う。担当者は、話し合いの結果に基づいて、各変更内容について、承諾、不承諾又は修正を選択する(ステップS32)。修正を選択する場合、担当者は、修正後の変更内容を入力する。担当者端末2は、各変更内容についての選択結果を示す選択情報を、Rサイトサーバ1へ送信する(ステップS33)。
条件変更部115は、選択情報を受信すると、この選択情報に基づいて、印刷条件を変更する(ステップS34)。例えば、条件変更部115は、変更内容が承諾又は修正された印刷条件を変更する。例えば、条件変更部115は、対応する広告主IDに関連付けてセグメントDB14eに記憶されているセグメント情報のうち、該当するセグメントのセグメント情報を特定する。条件変更部115は、特定したセグメント情報に含まれる属性情報、セグメント予算及びクリエイティブIDの少なくとも何れか一つを変更してもよい。また例えば、条件変更部115は、対応する広告主IDに関連付けて広告主DB14cに記憶されている全体予算やID収集期間を変更してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、Rサイトサーバ1が、広告主のウェブサイトを閲覧したユーザを識別するIDであって、ウェブサイトが閲覧されることに応じて特定されるIDを取得する。また、Rサイトサーバ1が、記憶部14から、取得されたIDに関連付けられた住所情報を取得する。また、Rサイトサーバ1が、クリエイティブデータを取得する。また、Rサイトサーバ1が、ID収集期間が経過するごとに、ID収集期間内にウェブサイトを閲覧したユーザの人数に対応する通数の単位でダイレクトメールを印刷することの指示であって、ID収集期間内にウェブサイトを閲覧したユーザそれぞれについて取得された住所情報とクリエイティブデータと、を含む印刷指示を、DM発送用コンピュータ3へ送信する。従って、印刷指示を受けた作業員は、ウェブサイトを閲覧したユーザの人数が所定人数に達することを待たずに、印刷指示に含まれる住所情報及びクリエイティブデータに基づいて、オンデマンドでダイレクトメールを印刷する。こうして、ダイレクトメールの発送が可能となる。従って、ユーザがウェブサイトを閲覧してからそのユーザ宛てのダイレクトメールが発送されるまでの期間を短縮させることができる。
ここで、Rサイトサーバ1が、複数のクリエイティブデータのうち、ウェブサイトを閲覧したユーザ宛てのダイレクトメールの印刷に用いられるクリエイティブデータを、ユーザの属性に基づいて取得してもよい。また、Rサイトサーバ1が、ID収集期間内にウェブサイトを閲覧したユーザそれぞれについて、住所情報とクリエイティブデータとが関連付けられた印刷指示を送信してもよい。この場合、ユーザの属性に応じてパーソナライズされた広告が印刷されたダイレクトメールが作成される。従って、ダイレクトメールによる成果達成度合いを高めることができる。
ここで、複数のクリエイティブデータは、広告主が運営する複数の営業所に関する情報を示してもよい。また、Rサイトサーバ1が、複数の営業所のうち、取得された住所情報により示される住所に応じた場所にある営業所に関する情報を示すクリエイティブデータを取得してもよい。この場合、ユーザの住所に応じた場所にある営業所に関する情報を含む広告が印刷されたダイレクトメールが作成される。そのため、ダイレクトメールに示された営業所は、複数の営業所のうちユーザにとって行きやすい営業所である。従って、ユーザがその営業所に来店する可能性が高くなるので、ダイレクトメールによる成果達成度合いを高めることができる。
また、Rサイトサーバ1が、ウェブサイトに含まれる所定の複数のウェブページの少なくとも何れかを閲覧したユーザのIDを取得してもよい。また、Rサイトサーバ1が、複数のウェブページのうち、ユーザが閲覧したウェブページに応じたクリエイティブデータを取得してもよい。この場合、ユーザが閲覧したウェブページに応じた広告が印刷されたダイレクトメールが作成される。従って、広告主のサイトにおけるユーザの閲覧行動に応じたダイレクトメールが印刷されるので、ダイレクトメールによる成果達成度合いを高めることができる。
また、ユーザの属性に基づいてユーザが分けられる複数のセグメントそれぞれについて、ダイレクトメールの印刷条件が予め設定されてもよい。また、Rサイトサーバ1が、複数のセグメントそれぞれについて、予め設定された印刷条件に従って動作してもよい。また、Rサイトサーバ1が、送信された印刷指示に応じて印刷されるダイレクトメールによる成果達成状況を、複数のセグメントそれぞれについて示す成果情報を、印刷されるダイレクトメールの数の累計が、ダイレクトメールによる広告のために予め設定された全体予算に応じた数に達する前に、取得してもよい。また、Rサイトサーバ1が、複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントについて、設定された印刷条件を変更してもよい。また、Rサイトサーバ1が、少なくとも一のセグメントについて、変更された印刷条件に従って動作してもよい。この場合、ダイレクトメールのために予め設定された広告予算を使い終わる前に、各セグメントについて成果情報が取得される。成果情報に基づいて、少なくとも一のセグメントについての印刷条件が変更される。そして、残りの広告予算でダイレクトメールを印刷するための制御が、変更後の印刷条件に従って行われる。従って、広告予算分のダイレクトメールを印刷し終わる前に、ダイレクトメールによる成果達成度合いを改善させることができる。
ここで、複数のセグメントそれぞれについて、複数のクリエイティブデータのうち、そのセグメントに属するユーザ宛てのダイレクトメールの印刷に用いられるクリエイティブデータが予め設定されてもよい。また、Rサイトサーバ1が、少なくとも一のセグメントについて、設定されたクリエイティブデータを変更してもよい。この場合、ダイレクトメールによる成果達成状況に基づいて、少なくとも一のセグメント向けのダイレクトメールの広告が変更される。この変更により、ダイレクトメールによる成果達成度合いを改善させることができる。
また、複数のセグメントそれぞれについて、セグメントに属するユーザ宛てのダイレクトメールによる広告のためのセグメント予算が予め設定されてもよい。また、Rサイトサーバ1が、複数のセグメントそれぞれについて、セグメントへのダイレクトメールの印刷数の累計が、セグメントについて設定された予算に応じた印刷数を超えない人数のユーザについての住所情報を含む印刷指示を送信してもよい。また、Rサイトサーバ1が、少なくとも一のセグメントについて、設定されたセグメント予算を変更してもよい。この場合
、ダイレクトメールによる成果達成状況に基づいて、少なくとも一のセグメントの予算が変更される。従って、成果達成状況に応じて予算の割り当てを変更することができる。
ここで、Rサイトサーバ1が、複数のセグメントのうち、成果達成状況が相対的に良い少なくとも一のセグメントに対するセグメント予算を、設定されたセグメント予算よりも増やし、成果達成状況が相対的に悪い少なくとも一のセグメントに対するセグメント予算を、設定されたセグメント予算よりも減らしてもよい。この場合、成果達成状況が相対的に悪いセグメントから、成果達成状況が相対的に良いセグメントへ、予算が移動する。従って、全体として、ダイレクトメールによる成果達成度合いを改善させることができる。
また、Rサイトサーバ1が、送信された印刷指示に応じて印刷されるダイレクトメールによる成果達成状況を、複数のセグメントを含む全体について示す全体成果情報を更に取得してもよい。また、Rサイトサーバ1が、少なくとも一のセグメントについて設定された予算を変更するとともに、全体成果情報に基づいて、全体予算を変更してもよい。
また、複数のセグメントそれぞれについて、セグメントに属するユーザの属性の範囲が予め設定されてもよい。また、Rサイトサーバ1が、複数のセグメントの何れかについて設定された属性の範囲に、ウェブサイトを閲覧したユーザの属性が含まれる場合に、ユーザの住所情報を含む印刷指示を送信してもよい。また、Rサイトサーバ1が、少なくとも一のセグメントについて、設定された属性の範囲を変更してもよい。この場合、ダイレクトメールによる成果達成状況に基づいて、少なくとも一のセグメントに入れるユーザの属性の範囲が変更される。従って、ダイレクトメールによる成果達成度合いを改善するように、属性の範囲を変更することができる。
また、Rサイトサーバ1が、送信された印刷指示に応じて印刷されるダイレクトメールによる成果達成状況であって、所定の周期期間に含まれる複数の部分期間それぞれにおける成果達成状況を示す部分期間成果情報を更に取得してもよい。また、Rサイトサーバ1が、取得された部分期間成果情報に基づいて、ID収集期間を変更してもよい。この場合、周期期間に含まれる複数の部分期間それぞれにおける成果達成状況に基づいて、ID収集期間が変更される。DM発送用コンピュータ3へ印刷指示が送信されるタイミングは、ID収集期間に応じる。この期間が変更されることにより、印刷指示の送信タイミングも変化する。印刷指示の送信タイミングが変化することにより、ダイレクトメールの印刷、発送及び配達のタイミングも変化する。成果達成状況から好ましい部分期間にダイレクトメールが配達されるように、ID収集期間を変更することができるので、ダイレクトメールによる成果達成度合いを改善することができる。