JP2022124231A - スラグ流出判定方法、転炉操業方法、溶鋼製造方法、スラグ流出判定装置、転炉操業設備、及び溶鋼製造設備 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、本明細書では、機械学習に深層学習が含まれる。
なお、撮像画像は、上記排出流における上記出鋼口位置から上記取鍋の直上位置までの範囲を含む画像であることが好ましい。
転炉にて溶鋼の精錬が完了すると、転炉下部に取鍋を移動させ、図1に示すように、転炉3を傾けることで、転炉3内の溶鋼1を、転炉3の出鋼口3aから取鍋4に向けて出鋼する。
本実施形態では、転炉3の出鋼口3a近傍に、スラグストッパ10が設置されている。スラグストッパ10は、回転自在なアーム11と、アーム11の先端部に取り付けられた鋳鉄製の止め栓部12と、アーム11を駆動する油圧シリンダ13とを備える。油圧シリンダ13は、スラグストッパ制御装置16によって制御され、止め栓部12で出鋼口3aを閉じることで、転炉3からの溶鋼1の排出が停止される。
ここで、出鋼口3aから排出される排出流1Aは、通常「出鋼流」と呼ばれる。
また、本実施形態では、赤外線カメラ15、及びスラグ流出判定装置20を備える。
赤外線カメラ15は、出鋼口3aから取鍋4に向けて排出される排出流1Aを撮像するカメラである。
スラグ流出判定装置20は、図2に示すように、画像取得部20Aと、判定部20Bと、送信部20Cとを備える。
画像取得部20Aは、赤外線カメラ15から、赤外線カメラ15で撮像した撮像画像を、所定のサンプル周期によって連続的に取得する処理を行う。また、赤外線カメラ15で動画として撮像し、画像取得部20Aは、動画から適宜に静止画を撮像画像として抽出してもよい。
判定部20Bは、学習済みモデル50を用いて、画像取得部20Aで取得される撮像画像からスラグ混入の有無を判定する処理を行う。
本実施形態の判定部20Bは、取得した撮像画像及びその撮像画像を用いた判定結果を蓄積部21に格納する。
なお、蓄積部21は、データベースその他から構成されるが、物理的に1つの媒体である必要は無い。
送信部20Cは、判定部20Bの判定結果を送信する処理を実行する。本実施形態の送信部20Cは、判定部20Bの処理によってスラグ混入と判定すると、スラグストッパ制御装置16に向けて出鋼口3aを閉じる指令を出力する。スラグストッパ制御装置16は、閉指令を受信すると、油圧シリンダ13を駆動して出鋼口3aを閉じる処理を行う。
上記の学習済みモデル50の生成について説明する。
スラグ流出判定装置20は、図3に示すように、学習済みモデル生成部22を有する。学習済みモデル生成部22は、学習済みモデル50を生成する処理を行う。
学習済みモデル生成部22は、学習データ蓄積部22Aと、第1の学習部22Bと、特異データ取得部22Cと、第2の学習部22Dとを備える。
学習データ蓄積部22Aは、赤外線カメラ15で撮像した撮像画像に対しスラグ混入有無のラベルを付けた学習データ51(教師データ)を蓄積部21に蓄積する処理を行う。
この撮像画像の撮像範囲も、出鋼口3aから取鍋4の直上の範囲に位置する排出流1Aを含む領域とする。
第1の学習部22Bは、蓄積部21に蓄積された学習データ51を用いて機械学習(深層学習)を行い、スラグ混入の有無を認識する第1の学習モデル52を求める処理を実行する。
特異データ取得部22Cは、予め用意された評価用の学習データ51を用い、その評価用の学習データ51を入力データとして、第1の学習部22Bで求めた第1の学習モデル52を用いてスラグ混入の有無を判定し、その判定で誤判定された赤外線画像であってスラグ混入有無のラベルを付けた赤外線画像である特異データ53を選定して取得する処理を行う。取得した特異データ53は、蓄積部21に格納する。
従来の赤外線方式で誤判定されやすい特異な撮像画像を、評価用の撮像画像とする。例えば、図4に示すような、枝分かれした排出流1Aの画像や排出流1Aが細くなったときの画像が特異な撮像画像の例となる。そのような特異な撮像画像を用いて評価用の学習データ51とする。
又は、第1の学習部22Bで使用した学習データ51を評価用の学習データ51としてもよい。
第2の学習部22Dは、第1の学習部22Bで求めた第1の学習モデル52に対し、特異データ取得部22Cで取得された特異データ53を用いてCNNでの追加学習を行い、追加学習後のモデルを学習済みモデル50として蓄積部21に格納する。
本実施形態は、学習済みモデル更新部23を備える。
学習済みモデル更新部23は、新たな学習データ51の蓄積に応じて、適宜、学習済みモデル50の更新処理を行う。
学習済みモデル更新部23は、図5に示すように、学習データ更新部23Aと再学習部23Bとを備える。
学習データ更新部23Aは、判定部20Bで判定された撮像画像及び判定結果から学習データ51を生成し、その生成した学習データ51を蓄積部21に格納して、当該蓄積部21に蓄積されている学習データ51を更新する。なお、蓄積部21に格納されている学習データの数が、容量制限などにより有限の範囲に制限される場合には、予め設定したデータ数の範囲となるように、例えば、適宜、格納時期が古い学習データを順次削除しても良い。あるいは、他の基準を定めて削除するデータを決めてよい。これによって、転炉3の状態や使用環境に応じた学習データに更新される。
再学習部23Bは、学習データ更新部23Aで更新された蓄積部21の学習データ51と、蓄積部21に蓄積されている特異データ53と用いて、スラグ混入の有無を認識する学習モデルを求め、学習済みモデル50を変更する。
赤外線カメラ15で撮像する排出流1Aの領域を、従来の赤外線方式よりも拡大して、少なくとも出鋼口3aから取鍋4の直上までの範囲を含む領域に設定し、CNNによる画像予測の根拠について、Grad-CAM(勾配荷重クラス活性化マッピング)によって調査した。その結果、分類判断根拠が出鋼流上部まで範囲が広がっているとの知見を得た。そして、対象とする画像の領域を、従来の下部領域だけから状部領域も含めることで、更に精度が向上したモデルを生成して使用可能になるとの知見を得た。
ここで、学習済みモデル50の生成は、上述の方法に限定さない。
例えば、一般事象について学習済みのニューラルネットワークからなる公知のモデルに対し、そのモデルの最終段に、ファインチューニング技術によって新たな層を追加して、本判定用に学習し直すことで、本実施形態で採用する学習済みモデル50を生成してもよい。
本実施形態のスラグ流出判定装置20は、連続的に撮像する赤外線画像に対し、CNNで学習した学習済みモデル50でスラグ混入の有無を判定することで、精度良くスラグ混入の判定を行うことが可能となる。
本開示は、以下のような構成も取ることができる。
(1)転炉の出鋼口から取鍋に向けて排出される排出流を赤外線カメラで撮像し、撮像した撮像画像に基づき、上記排出流へのスラグ混入の有無を判定するスラグ混入判定方法であって、上記赤外線カメラで撮像した上記排出流の撮像画像を連続的に取得する画像取得ステップと、上記排出流の赤外線画像を用いて機械学習されたモデルであって上記スラグ混入の有無を認識する学習済みモデルを用いて、上記画像取得ステップで取得した撮像画像からスラグ混入の有無を判定する判定ステップと、を有する。
この構成によれば、転炉操業において、撮像した赤外線画像を用いて、メンテナンスの負荷を抑えつつ、スラグ混入の判定を精度良く実行することが可能となる。
例えば、上記画像取得部で取得する撮像画像は、上記排出流における上記出鋼口位置から上記取鍋の直上位置までの範囲を含む画像である。
また、上流側の排出流位置も撮像画像の領域とすることで、従来の赤外線方式に比べ、判定速度も向上する。
この構成によれば、精度の良い学習済みモデルを生成可能となる。
この構成によれば、確実に学習済みモデルを生成可能となる。
この構成によれば、判定精度を向上可能な最適な撮像領域の範囲を設定可能となる。
この構成によれば、歩留まりの良い転炉操業方法を提供可能となる。
(7)上記記載の転炉操業方法を備える、溶鋼製造方法。
この構成によれば、歩留まりの良い溶鋼製造方法を提供可能となる。
この構成によれば、歩留まりの良い転炉の操業設備を提供可能となる。
(9)上記記載のスラグ流出判定装置を備える、溶鋼製造設備。
この構成によれば、歩留まりの良い溶鋼製造設備を提供可能となる。
1A 排出流
2 スラグ
3 転炉
3a 出鋼口
4 取鍋
4a 取鍋の上端部(直上位置)
15 赤外線カメラ
20 スラグ流出判定装置
20A 画像取得部(画像取得ステップ)
20B 判定部(判定ステップ)
20C 送信部
21 蓄積部
22 学習済みモデル生成部
22A 学習データ蓄積部
22B 第1の学習部
22C 特異データ取得部
22D 第2の学習部
23 学習済みモデル更新部
23A 学習データ更新部
23B 再学習部
50 学習済みモデル
51 学習データ
52 第1の学習モデル
53 特異データ
Claims (15)
- 転炉の出鋼口から取鍋に向けて排出される排出流を赤外線カメラで撮像し、撮像した撮像画像に基づき、上記排出流へのスラグ混入の有無を判定するスラグ混入判定方法であって、
上記赤外線カメラで撮像した上記排出流の撮像画像を連続的に取得する画像取得ステップと、
上記排出流の赤外線画像を用いて機械学習されたモデルであって上記スラグ混入の有無を認識する学習済みモデルを用いて、上記画像取得ステップで取得した撮像画像からスラグ混入の有無を判定する判定ステップと、
を有することを特徴とするスラグ流出判定方法。 - 上記学習に使用された赤外線画像、及びスラグ混入の判定に用いられる撮像画像は、上記排出流における上記出鋼口位置から上記取鍋の直上位置までの範囲を含む画像であることを特徴とする請求項1に記載のスラグ流出判定方法。
- 上記赤外線カメラで撮像した赤外線画像に対しスラグ混入有無のラベルを付けた学習データを蓄積部に蓄積し、
上記蓄積部に蓄積された学習データを用いて機械学習を行い、スラグ混入の有無を認識する第1の学習モデルを求め、
評価用に用意した上記赤外線画像であってスラグ混入有無のラベルを付けた赤外線画像に対し、上記求めた第1の学習モデルを用いてスラグ混入の有無を判定して、その判定で誤判定された赤外線画像であってスラグ混入有無のラベルを付けた赤外線画像からなる特異データを取得し、
上記求めた第1の学習モデルに対し、上記取得された特異データを用いて追加学習を行い、追加学習後の学習モデルを上記学習済みモデルとする、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスラグ流出判定方法。 - 上記取得した特異データを予め蓄積部に蓄積しておき、
上記判定ステップでスラグ混入の有無を判定された撮像画像を、学習データとして上記蓄積部21に格納して、蓄積部に蓄積されている学習データを更新し、
更新された上記蓄積部の学習データと、上記蓄積部に蓄積されている特異データと用いて、スラグ混入の有無を認識する上記学習済みモデルを再学習する、
ことを特徴とする請求項3に記載のスラグ流出判定方法。 - 上記学習は、畳み込み型ニューラルネットワーク(CNN)を用いて行われることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のスラグ流出判定方法。
- 少なくとも上記排出流における上記出鋼口位置から上記取鍋の直上位置までの範囲を含む赤外線画像に対しスラグ混入有無のラベルを付けた学習データを用いて、上記スラグ混入の有無を認識する学習モデルを生成する学習モデル生成ステップと、
上記学習モデル生成ステップで生成された上記学習モデルの、複数の畳み込み層の各画素の変化がスラグ判定出力に与える影響係数を算出する畳み込み層影響評価ステップと、
上記影響係数と上記影響係数の算出に使用した複数の畳み込み層とを利用して、上記赤外線カメラで撮像された赤外線画像を入力画像とし、その入力画像の各画素がスラグ判定出力に与える影響を評価する入力評価画像作成ステップと、
を備え、
上記入力評価画像作成ステップで作成された入力評価画像から、スラグ判定出力に影響度が高い赤外線画像の領域を抽出し、該抽出された領域を含むように、上記画像取得ステップで取得する撮像画像の領域を決定する、
ことを特徴とする請求項5に記載のスラグ流出判定方法。 - 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のスラグ流出判定方法を利用して転炉を操業する、転炉操業方法。
- 請求項7に記載の転炉操業方法を備える、溶鋼製造方法。
- 転炉の出鋼口から取鍋に向けて排出される排出流を赤外線カメラで撮像し、撮像した撮像画像に基づき、上記排出流へのスラグ混入の有無を判定するスラグ混入判定装置であって、
上記赤外線カメラで撮像した上記排出流の撮像画像を取得する画像取得部と、
上記排出流の赤外線画像を用いて機械学習されたモデルであって上記スラグ混入の有無を認識する学習済みモデルを用いて、上記画像取得部で取得される撮像画像からスラグ混入の有無を判定する判定部と、
を有することを特徴とするスラグ流出判定装置。 - 上記画像取得部で取得する撮像画像は、上記排出流における上記出鋼口位置から上記取鍋の直上位置までの範囲を含む画像である、ことを特徴とする請求項9に記載のスラグ流出判定装置。
- 上記学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部を有し、
上記学習済みモデル生成部は、
上記赤外線カメラで撮像した撮像画像に対しスラグ混入有無のラベルを付けた学習データを蓄積部に蓄積する学習データ蓄積部と、
上記蓄積部に蓄積された学習データを用いて機械学習を行い、スラグ混入の有無を認識する第1の学習モデルを求める第1の学習部と、
評価用に用意した上記赤外線画像であってスラグ混入有無のラベルを付けた赤外線画像について、上記第1の学習部で求めた第1の学習モデルを用いてスラグ混入の有無を判定し、その判定で誤判定された赤外線画像であってスラグ混入有無のラベルを付けた赤外線画像である特異データを選定する特異データ取得部と、
上記第1の学習部で求めた第1の学習モデルに対し、上記特異データ取得部で取得された特異データを用いて追加学習を行い、追加学習後のモデルを上記学習済みモデルとして更新する第2の学習部と、
を備えることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のスラグ流出判定装置。 - 上記特異データ取得部で取得された特異データは予め蓄積部に蓄積されており、
更に、
上記判定部で判定された撮像画像及び判定結果から学習データを生成し、その生成した学習データを上記蓄積部に格納して、当該蓄積部に蓄積されている学習データを更新する学習データ更新部と、
上記学習データ更新部で更新された上記蓄積部の学習データと、上記蓄積部に蓄積されている特異データと用いて、スラグ混入の有無を認識する学習モデルを求め、求めた学習モデルを上記学習済みモデルとして更新する再学習部と、
を備える請求項11に記載のスラグ流出判定装置。 - 上記学習は、畳み込み型ニューラルネットワーク(CNN)で行われることを特徴とする請求項9~請求項12のいずれか1項に記載のスラグ流出判定装置。
- 請求項9~請求項13のいずれか1項に記載のスラグ流出判定装置を備える、転炉操業設備。
- 請求項9~請求項13のいずれか1項に記載のスラグ流出判定装置を備える、溶鋼製造設備。
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