JP2023149727A - カテーテル組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】プッシャビリティを好適に備えるカテーテル組立体を提供する。
【解決手段】カテーテル組立体100は、カテーテル60と、カテーテルハブ110と、ガイドワイヤ10と、ガイドワイヤハブ120とを有している。ガイドワイヤは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35を有し、カテーテルは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部85を有している。カテーテルハブおよびガイドワイヤハブを連結させた状態で、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差が、20gf以下である。
【選択図】図7
【解決手段】カテーテル組立体100は、カテーテル60と、カテーテルハブ110と、ガイドワイヤ10と、ガイドワイヤハブ120とを有している。ガイドワイヤは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35を有し、カテーテルは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部85を有している。カテーテルハブおよびガイドワイヤハブを連結させた状態で、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差が、20gf以下である。
【選択図】図7
Description
本発明は、カテーテル組立体に関する。
従来から、生体管腔内の治療等を行うためにカテーテルデバイスが用いられている。カテーテルデバイスを生体管腔の目的部位へ導くために、可撓性のコアワイヤを有するガイドワイヤが使用される。例えば、肝動脈化学塞栓術(TACE:Trance catheter arterial chemo embolization)は、肝臓の動脈からさらに腫瘍の近くまでカテーテルを進め、抗がん剤や塞栓物質を注入して腫瘍を選択的に壊死させる治療方法である。この肝動脈化学塞栓術において、カテーテルを進めるためにガイドワイヤが使用されている。
カテーテルを目的部位へ導くにあたり、先行させたガイドワイヤにカテーテルを追従させながら進めていく手技が広く行われる。さらに、ガイドワイヤがカテーテル内に挿入された一体構造タイプのカテーテル組立体を用いて、ガイドワイヤおよびカテーテルの両者を一緒に進めていく手技もまた一般的である。
一体構造タイプのカテーテル組立体は、カテーテルの基端部に取り付けられたカテーテルハブと、ガイドワイヤの基端部に取り付けられカテーテルハブに着脱自在に連結されるガイドワイヤハブとを有している。そして、ガイドワイヤの先端から所定の範囲をカテーテル先端から露出させた状態において、カテーテルハブとガイドワイヤハブとが連結されている。
生体管腔は、複雑に湾曲あるいは蛇行した形状を有している。ガイドワイヤを生体管腔内に通過させるときの操作性を高めるために、基端側から先端側に向かって剛性が漸減する剛性変化部を設けたガイドワイヤが知られている。剛性変化部の剛性は、コアワイヤの直径を漸減させることによって変化させる。
剛性変化部を有するガイドワイヤを一体構造タイプのカテーテル組立体に適用する場合、単に、ガイドワイヤとカテーテルとを連結しただけでは、術者による使い勝手に違和感が生じる虞がある。例えば、カテーテルの剛性が比較的大きい場合には、ガイドワイヤが露出する始点となるカテーテル先端を境界にして、先端側から基端側に剛性が急激に変化(増加)してしまう。このため、柔軟性を有するガイドワイヤを用いているにも拘わらず、一体構造タイプのカテーテル組立体の操作性が阻害される結果となる。
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、使い勝手に違和感が生じることを抑え、操作性の向上を図ることのできるカテーテル組立体が開示されている。
本発明者らは、上記先行文献を鋭意検討した結果、特許文献1に開示されているカテーテル組立体では、特許文献1の図3Aに示されるように、カテーテル・ガイドワイヤ一体において、例えば先端から300mmから360mmの範囲で、曲げ荷重値が35gf程度、大幅に増加していることに起因して、先端側へ押し込み力を効率よく伝達させることができるプッシャビリティが不足している可能性があることを見出した。
本発明は、上記課題の解決を図るものであり、プッシャビリティを好適に備えるカテーテル組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るカテーテル組立体は、内腔を有するシャフト部を有するカテーテルと、前記カテーテルの基端部に取り付けられたカテーテルハブと、可撓性のコアワイヤを有し前記シャフト部の前記内腔に挿通可能なガイドワイヤと、前記ガイドワイヤの基端部に取り付けられ前記カテーテルハブに着脱自在に連結されるガイドワイヤハブと、を有する。前記ガイドワイヤは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部を有している。前記カテーテルは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部を有している。そして、カテーテル組立体は、前記カテーテルハブおよび前記ガイドワイヤハブを連結させた状態で、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差が、20gf以下である。
上記のように構成したカテーテル組立体によれば、カテーテルハブおよびガイドワイヤハブを連結させた状態で、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差が、20gf以下である。このため、曲げ荷重値の変化をなだらかにすることができるため、プッシャビリティを好適に備えるカテーテル組立体を提供することができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1~図6を参照して、本実施形態に係る、カテーテル組立体100の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る、一体構造タイプのカテーテル組立体100を示す概略図である。図2は、カテーテルハブ110およびガイドワイヤハブ120の連結を解除した状態のカテーテル組立体100を示す概略図である。図3は、カテーテル組立体100の先端部分を拡大して示す軸方向断面図である。図4は、ガイドワイヤ10の軸方向断面図である。図5は、ガイドワイヤ10の先端部分を拡大して示す軸方向断面図である。図6は、肝動脈化学塞栓術において、ガイドワイヤ10に沿ってカテーテル60を進めている様子を模式的に示す図である。
本明細書の説明では、カテーテル60のシャフト部70およびガイドワイヤ10のコアワイヤ20が延伸する長手方向(図1A中の左右方向)を軸方向と定義し、各図において矢印Xで示す。軸方向に直交する方向を径方向と定義し、図3および図5において矢印Rで示す。カテーテル組立体100において生体内(血管内)に挿入される側を先端側(遠位側、図1A中の左側)と定義し、各図において矢印X1で示し、先端側と反対側に位置する手元での操作がなされる側を基端側(近位側、図1A中の右側)と定義し、各図において矢印X2で示す。本明細書において先端部とは、先端(最先端)から軸方向における一定の範囲を含む部分を意味し、基端部とは、基端(最基端)から軸方向における一定の範囲を含む部分を意味するものとする。
カテーテル組立体100は、図1~図5に示すように、内腔71を有するシャフト部70を有するカテーテル60と、カテーテル60の基端部に取り付けられたカテーテルハブ110と、可撓性のコアワイヤ20を有しシャフト部70の内腔71に挿通可能なガイドワイヤ10と、ガイドワイヤ10の基端部に取り付けられカテーテルハブ110に着脱自在に連結されるガイドワイヤハブ120と、を有する。ガイドワイヤ10は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35を有する。カテーテル60は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部85を有する。
一体構造タイプのカテーテル組立体100は、生体管腔内に挿入されて、ガイドワイヤ10およびカテーテル60の両者を一緒に生体管腔の目的部位へ導くために用いられる。
例えば、図6に示すように、肝動脈化学塞栓術(TACE:Trance catheter arterial chemo embolization)は、肝臓90の動脈91からさらに腫瘍92の近くまでカテーテル60を進め、抗がん剤や塞栓物質を注入して腫瘍を選択的に壊死させる治療方法である。この肝動脈化学塞栓術において、一体構造タイプのカテーテル組立体100が使用されている。
生体管腔は、複雑に湾曲あるいは蛇行した形状を有している。このため、カテーテル組立体100が生体管腔内を通過するときには、先端側へ押し込み力を効率よく伝達させることができるプッシャビリティが必要となる。
以下、各部の構成について詳細に説明する。
(カテーテル60)
カテーテル60は、図1に示すように、略円形の断面を備え、生体内に導入可能な長尺状のシャフト部70と、シャフト部70の基端部に連結されるカテーテルハブ110と、を有している。カテーテル60は、シャフト部70とカテーテルハブ110との連結部付近に、耐キンクプロテクタ(ストレインリリーフ)115を有している。なお、カテーテル60は、図1Aの形態に限定されず、耐キンクプロテクタ115を備えていなくてもよい。
カテーテル60は、図1に示すように、略円形の断面を備え、生体内に導入可能な長尺状のシャフト部70と、シャフト部70の基端部に連結されるカテーテルハブ110と、を有している。カテーテル60は、シャフト部70とカテーテルハブ110との連結部付近に、耐キンクプロテクタ(ストレインリリーフ)115を有している。なお、カテーテル60は、図1Aの形態に限定されず、耐キンクプロテクタ115を備えていなくてもよい。
シャフト部70は、図3に示すように、軸方向に延在する内腔71が形成された可撓性を有する管状の部材として構成している。シャフト部70の長さは、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、700mm~2000mm程度に設定され、好ましくは、1000mm~1500mm程度に設定される。シャフト部70の外径(太さ)は、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、0.4mm~3.0mm程度に設定され、好ましくは、0.5mm~1.1mm程度に設定され、さらに好ましくは、0.85mm~0.91mm程度に設定される。シャフト部70の内径(内腔71の外径)は、挿入するガイドワイヤ10の太さ、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、0.3mm~2.3mm程度に設定され、好ましくは、0.4mm~0.8mm程度に設定され、さらに好ましくは、0.68mm~0.72mm程度に設定される。
シャフト部70は、図3に示すように、管状の内層72と、内層72の外表面を被覆するように配置された外層73とを有している。シャフト部70の先端部の一部には、内層72と外層73との間にX線不透過性を有する材料によって形成された造影部74が配置されている。なお、本実施形態に係るカテーテル60では、曲げ荷重値がなだらかに移動しているため、シャフト部70の先端に柔軟性を付加するための先端チップを設ける必要はない。シャフト部70は、造影部74が形成された部分よりも基端側に線材を編組して形成された補強体75が設けられている。
内層72の構成材料としては、後述するガイドワイヤ10よりも軟らかい材料によって形成され、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素エチレン性重合体やナイロン等のポリアミド、ナイロンエラストマー等のポリアミドエラストマー等の樹脂を使用することができる。上記の中でも、潤滑性の高いPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)を好適に使用することができる。これらの材料を使用することにより、内面の摩擦抵抗を小さくすることが可能になるため、カテーテル60の使用時にシャフト部70の内腔71に挿入されるガイドワイヤ10の操作性を向上させることができる。PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)としては、示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃に吸熱ピークがなく、350%以上の引張強度を有するものを用いることができる。
外層73の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素系樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物を挙げることができる。外層73は、異なる樹脂材料を積層して構成された多層構造を有していてもよい。また、外層73の外表面に親水性高分子からなる材料を被覆して親水性コート層などを形成することも可能である。
造影部74は、内層72および外層73よりも高いX線不透過性を有する金属材料あるいは樹脂材料によって構成されている。X線不透過性を有する金属材料は、例えば、白金、金、銀、タングステンまたはこれらの合金によって構成することが可能である。またX線不透過性を有する樹脂材料は、X線不透過性を備えない樹脂材料等にX線造影物質を被覆や含有することによって構成することが可能である。X線造影物質としては、タングステン、硫酸バリウム、酸化ビスマス等の粉末状の無機材料が挙げられる。
カテーテルハブ110は、接着剤や固定具(図示せず)などによって、シャフト部70の基端部に液密に取り付けられている。カテーテルハブ110は、図1に示すように、内腔を有する本体部111と、本体部111の側部に突出して形成された一対の取っ手部112と、を有する。カテーテルハブ110は、シャフト部70の内腔71へのガイドワイヤ10の挿入口および造影剤、薬液、塞栓物質等の注入口等として機能する。カテーテルハブ110は、カテーテル60を操作する際の把持部として機能する。本体部111の基端部には、雄ネジ部113が形成されている。
カテーテルハブ110の構成材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリアミド、ポリエステルなどの合成樹脂、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金である。ポリオレフィンは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレンコポリマーである。
耐キンクプロテクタ115は、シャフト部70の基端部の一部を囲むように設けられる弾性材料により構成することができる。耐キンクプロテクタ115の構成材料としては、例えば、天然ゴム、シリコーン樹脂等を使用することができる。
カテーテル60は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部85を有している。カテーテル剛性変化部85における曲げ荷重値は、図7に示すように、先端から基端につれて、階段状に増加する。
本実施形態にあっては、カテーテル剛性変化部85は、カテーテル60のシャフト部70の剛性を基端側から先端側に向かって漸減させている。カテーテル剛性変化部85は、図1に示すように、シャフト部70の基端側から先端側に向かって順に、第1領域81、第2領域82、第3領域83、第4領域84の4個の領域に分けられている。第1領域81の基端に連続するベース領域80は、軸方向に沿って一定の剛性を有している。
図7において、ベース領域80は符号80aによって示され、第1領域81は符号81aによって示され、第2領域82は符号82aによって示され、第3領域83は符号83aによって示され、第4領域84は符号84aによって示される。
カテーテル剛性変化部85は、例えば、硬度が異なる複数の材料を軸方向に沿って配置することによって構成することができる。本実施形態にあっては、シャフト部70における外層73は、軸方向に沿って硬度の異なる複数の領域を有し、先端側に向かって各領域を構成する材料の硬度が低下する(先端側に向かって柔軟性が増す)ものとなっている。第4領域84における外層73を構成する材料の硬度は、第3領域83における外層73を構成する材料の硬度よりも低い。第3領域83における外層73を構成する材料の硬度は、第2領域82における外層73を構成する材料の硬度よりも低い。第2領域82における外層73を構成する材料の硬度は、第1領域81における外層73を構成する材料の硬度よりも低い。第1領域81における外層73を構成する材料の硬度は、ベース領域80における外層73を構成する材料の硬度よりも低い。これによって、カテーテル60のシャフト部70は、第4領域84が第3領域83よりも柔軟に構成され、第3領域83が第2領域82よりも柔軟に構成され、第2領域82が第1領域81よりも柔軟に構成され、第1領域81がベース領域80よりも柔軟に構成されている。
構成材料の硬度の一例を挙げる。硬さは、ASTM D2240準拠のタイプDのデュロメータによって測定した値である。第4領域84はカテーテルの最も先端側に位置するため最も柔軟であり、その構成材料の硬さは20D~40Dであることが好ましく、25D~35Dであることがより好ましい。第3領域83は第4領域84に次いで柔軟でありその構成材料の硬さは25D~60Dであることが好ましく、30D~40Dであることがより好ましい。第2領域82は第3領域83に次いで柔軟であり、その構成材料の硬さは25D~60Dであることが好ましく、30D~40Dであることがより好ましい。第1領域81は基端側からの術者の操作を先端側に伝えるために適度な硬さを要し、その構成材料の硬さは40D~80Dであることが好ましく、60D~70Dであることがより好ましい。ベース領域80は術者が直接操作をするために充分な硬さを要し、その構成材料の硬さは50D~90Dであることが好ましく、70D~80Dであることがより好ましい。
これらの硬さを実現するため、外層73には上述した構成材料が用いられるが、これらは複数種類組み合わせてもよい。また、硬さを至適な範囲に調節するために、構成材料に添加物を配合してもよい。硬さの調節を目的として、外層73の肉厚を変化させることもできる。
カテーテル剛性変化部85における各領域の軸方向長さは、カテーテル60に挿通され連結されるガイドワイヤ10におけるガイドワイヤ剛性変化部35の態様(領域数や各領域の軸方向長さなど)によって、その好ましい値は異なる。カテーテル剛性変化部85における各領域の軸方向長さは、ガイドワイヤ10の先端側をシャフト部70の先端から露出させる寸法によっても、好ましい値は異なってくる。一例を挙げれば、第1領域81の軸方向長さLc1は50mm、第2領域82の軸方向長さLc2は150mm、第3領域83の軸方向長さLc3は150mm、第4領域84の軸方向長さLc4は100mmである。ベース領域80の軸方向長さは、製品長に応じて種々異なる。ガイドワイヤ10の先端側が露出している長さは、100mmである。
シャフト部70における内層72の肉厚は、それぞれ、軸方向の全長に亘って一定としている。内層72の肉厚は、特に限定されないが、例えば0.015mmである。
カテーテル60単体、ガイドワイヤ10単体、および一体構造タイプのカテーテル組立体100のそれぞれの曲げ荷重値については、後述する。
(ガイドワイヤ10)
図1、図4、および図5を参照して、ガイドワイヤ10は、軸方向に延伸するコアワイヤ20と、コアワイヤ20の基端部に連結されるガイドワイヤハブ120と、を有している。ガイドワイヤ10は、コアワイヤ20の先端部に配置されたマーカ部40と、コアワイヤ20を被覆する被覆層50と、を有している。
図1、図4、および図5を参照して、ガイドワイヤ10は、軸方向に延伸するコアワイヤ20と、コアワイヤ20の基端部に連結されるガイドワイヤハブ120と、を有している。ガイドワイヤ10は、コアワイヤ20の先端部に配置されたマーカ部40と、コアワイヤ20を被覆する被覆層50と、を有している。
ガイドワイヤ10の長さは、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、500~4000mmであるのが好ましい。本体部30の外径(太さ)は、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、外径が0.15~2.0mmであるのが好ましい。
図2に示すように、ガイドワイヤ10の基端部は、ガイドワイヤハブ120の先端部壁部に取り付けられている。ガイドワイヤハブ120は、内腔を有する本体部121と、本体部121の先端側に配置されたリング部122とを有する。本体部121を射出成型するときに、ガイドワイヤ10の基端部がインサートされる。ガイドワイヤハブ120は、カテーテルハブ110と連結して使用され、シャフト部70の内腔71への造影剤等の液体の注入口として機能する。シャフト部70の内腔71内にガイドワイヤ10を挿入したままの状態で、液体の注入または抜き取りを行なうことができる。リング部122は、カテーテルハブ110の雄ネジ部113にねじ込まれる雌ネジ部(図示せず)が内周面に形成されている。リング部122は、本体部121に対して回転することは可能であるが、本体部121の外周に形成された凸部(図示せず)と係合することにより、本体部121から先端方向に抜け出ることが規制されている。
図1に示すように、ガイドワイヤハブ120の先端部をカテーテルハブ110の内腔内に嵌め込み、リング部122を回転させて雄ネジ部113と雌ネジ部とをねじ込み、ある程度のトルクで締付ける。これにより、カテーテルハブ110とガイドワイヤハブ120とが液密に連結され、かつ、この連結状態が維持される。雄ネジ部113と、雌ネジ部を有するリング部122とによって、カテーテルハブ110とガイドワイヤハブ120との連結状態を固定するロック手段が構成される。
ガイドワイヤハブ120の構成材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリアミド、ポリエステルなどの合成樹脂である。ポリオレフィンは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレンコポリマーである。
図5を参照して、マーカ部40は、先端コア部34を軸方向に亘る一定の範囲で覆うよう配置されている。マーカ部40は、先端コア部34を中心として螺旋状に巻回された線材によって構成されている。マーカ部40の先端部は、固定材料41を介して先端コア部34の先端部付近に固定されている。マーカ部40の基端部は、固定材料42を介して先端コア部34の基端部付近に固定されている。固定材料41、42は、例えば、各種接着剤や半田等によって構成することができる。
マーカ部40は、X線不透過性(X線造影性)を有する材料から構成されている。X線不透過性を有する材料としては、例えば、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金(例えば白金-イリジウム合金)等の金属材料が挙げられる。マーカ部40を先端コア部34に設けることによって、X線透視下でガイドワイヤ10の先端部の位置を確認しつつガイドワイヤ10を生体内に挿入することができる。
被覆層50は、樹脂材料によって構成され、マーカ部40を含むコアワイヤ20の全体を覆うように形成されている。被覆層50の先端部は、生体管腔の内壁に損傷を与えないように、丸みを帯びた形状であることが好ましい。
被覆層50は、摩擦を低減し得る材料で構成されていることが好ましい。これにより、ガイドワイヤ10が挿通されるカテーテル60や生体管腔との摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減されて摺動性が向上し、ガイドワイヤ10の操作性を向上することができる。また、ガイドワイヤ10の摺動抵抗が低くなることで、ガイドワイヤ10のキンク(折れ曲がり)やねじれをより確実に防止することができる。
被覆層50を構成する樹脂材料は、比較的柔軟性の高い材料が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE、PFA等)、またはこれらの複合材料や、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちに2以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。上記材料の中でも、柔軟性をより向上する観点から、ウレタン系樹脂を使用することがより好ましい。これにより、ガイドワイヤ10の先端部に柔軟性を持たせることができるため、ガイドワイヤ10を生体管腔内に挿入する際に、生体管腔の内壁に損傷を与えることを防止することができる。
被覆層50の厚さは、特に限定されないが、例えば、5~500μmであるのが好ましい。なお、被覆層50は、一層構造に限定されず、複数の層を積層して構成してもよい。
被覆層50は、図示しない親水性被覆層に覆われていることが好ましい。親水性被覆層によって覆われていることにより摺動性が向上するため、ガイドワイヤ10が生体管腔の内壁やカテーテル60に引っ掛かることをより一層防止することができる。
親水性被覆層の構成材料は特に限定されないが、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド(PGMA-DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等からなる公知の親水性物質が挙げられる。
親水性被覆層の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.1~100μmであるのが好ましい。
ガイドワイヤ10は、図4に示すように、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35を有している。
本実施形態にあっては、ガイドワイヤ剛性変化部35は、コアワイヤ20の剛性を基端側から先端側に向かって漸減させている。本体部30は、軸方向に沿って一定の剛性を有している。
ガイドワイヤ剛性変化部35は、例えば、コアワイヤ20の直径を軸方向に沿って異ならせることによって構成することができる。ガイドワイヤ剛性変化部35は、本体部30から先端コア部34に向かって漸減する直径d5を有する。
図8は、ガイドワイヤ10のコアワイヤ20の曲げ荷重値を、コアワイヤ20の軸方向位置に沿って示すグラフ、図9は、ガイドワイヤ10のコアワイヤ20の直径を、コアワイヤ20の軸方向位置に沿って示すグラフである。なお、コアワイヤ20を被覆する被覆層50はガイドワイヤ10の剛性には実質上寄与していない。したがって、コアワイヤ20の剛性をガイドワイヤ10の剛性とみなすことができ、ガイドワイヤ剛性変化部35は、コアワイヤ20の剛性変化部を示すものでもある。
コアワイヤ20は、可撓性を有する。コアワイヤ20は、図4、図5に示すように、先端コア部34と、本体部30と、ガイドワイヤ剛性変化部35と、を有する。先端コア部34は、最先端を含みコアワイヤ20の全長のうち最も柔軟な部位である。本体部30は、先端コア部34よりも基端側を構成し、軸方向に沿って一定の直径d0を有する部位である。ガイドワイヤ剛性変化部35は、本体部30の先端から先端コア部34の基端までの部分を構成し、本体部30から先端コア部34に向かって剛性が漸減する部位である。
図8および図9において、先端コア部34の領域は符号34aによって示され、本体部30の領域は符号30aによって示され、ガイドワイヤ剛性変化部35の領域は符号35aによって示される。
本実施形態では、コアワイヤ20は、単一の素材から形成されている。コアワイヤ20の直径は、軸方向に沿って変化する。これによって、コアワイヤ20の剛性は、軸方向に沿って変化する。
コアワイヤ20の構成材料は特に限定されないが、例えば、Ni-Ti系合金、ステンレス鋼、超弾性合金などを用いることができる。
本体部30は、軸方向に沿って一定の直径d0を有している。先端コア部34も、軸方向に沿って一定の直径d4を有している。
本明細書において「軸方向に沿って一定の直径を有する」とは、物理的に同一の直径を有する場合に限定されるものではない。本体部30や先端コア部34の剛性(曲げ剛性やねじり剛性)を略一定にすることができる範囲において、略一定の外径寸法を有していればよい。
ガイドワイヤ剛性変化部35は、例えば、コアワイヤ20の直径を軸方向に沿って異ならせることによって構成することができる。ガイドワイヤ剛性変化部35は、本体部30から先端コア部34に向かって漸減する直径d5を有する。
図9には、破線によって、対比例のコアワイヤにおける曲げ荷重値および直径が示されている。対比例のコアワイヤは、基端から順に、第1テーパー部と、第2テーパー部と、第3テーパー部と、を有し、第1テーパー部における直径の変化の勾配は、第2テーパー部における直径の変化の勾配よりも大きくなるように構成されている。このため、図9に示すように、第1テーパー部および第2テーパー部の境界において、直径の勾配が屈曲して変化する屈曲点が生じる。
図8に示すように、本実施形態において、コアワイヤにおける剛性変化部の範囲は、コアワイヤの最先端から450mmまでである。
図8に示すように、ガイドワイヤ剛性変化部35において、本実施形態に係るコアワイヤ20の先端からの距離xが大きくなると、カテーテル組立体の曲げ荷重値yが大きくなっていることが分かる。本発明者らは、ガイドワイヤ剛性変化部35における、コアワイヤ20の先端からの距離xと、カテーテル組立体の曲げ荷重値yとの間の相関関係に対応する近似式を算出した。この結果、以下の近似式が算出された。
y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570
このように構成されたガイドワイヤ10によれば、コアワイヤ20の先端から離間するにつれて、カテーテル組立体の曲げ荷重値が向上するため、プッシャビリティが向上する。さらに、上記のように構成したガイドワイヤによれば、曲げ荷重値yは、前記コアワイヤの先端からの長さをxとしたとき、y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570で表されるため、コアワイヤの直径も連続的に変化して、対比例に開示されたガイドワイヤに形成されるような境界部が形成されない。このため、プッシャビリティが向上する。以上から、プッシャビリティを好適に備えるガイドワイヤ10を提供することができる。
y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570
このように構成されたガイドワイヤ10によれば、コアワイヤ20の先端から離間するにつれて、カテーテル組立体の曲げ荷重値が向上するため、プッシャビリティが向上する。さらに、上記のように構成したガイドワイヤによれば、曲げ荷重値yは、前記コアワイヤの先端からの長さをxとしたとき、y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570で表されるため、コアワイヤの直径も連続的に変化して、対比例に開示されたガイドワイヤに形成されるような境界部が形成されない。このため、プッシャビリティが向上する。以上から、プッシャビリティを好適に備えるガイドワイヤ10を提供することができる。
本体部30とガイドワイヤ剛性変化部35との境界が連続した面となるように、ガイドワイヤ剛性変化部35の基端側の直径d5は、本体部30の直径d0と略同一である。同様に、ガイドワイヤ剛性変化部35の先端側の直径d5は、先端コア部34の直径d4と略同一である。
本明細書において「連続した面」とは、ガイドワイヤ10が生体管腔の内壁やカテーテル60に引っ掛からない程度にコアワイヤ20の外表面が平滑な面であることを意味する。例えばガイドワイヤ剛性変化部35の基端側の直径d5と本体部30の直径d0とが略同一に形成されていない場合には、ガイドワイヤ剛性変化部35と本体部30との境界に僅かな段差が生じる。しかしながら、被覆層50によって、ガイドワイヤ10の外表面は実質的に平滑な面となり、ガイドワイヤ10が生体管腔の内壁などに引っ掛かる不具合が生じない場合がある。このような場合には、コアワイヤ20に僅かな段差が生じていたとしても、コアワイヤ20の外表面は「連続した面」であるとみなすことができる。
コアワイヤ20は、形成材料に対して切削加工や研磨加工を施すことによって形成される。本体部30、ガイドワイヤ剛性変化部35、および先端コア部34の各領域は同時に形成することができる。それぞれの領域は別個に順次形成していくこともできる。コアワイヤ20の製造は切削加工や研磨加工に限定されるものではなく、エッチングやレーザー加工によって形成することができる。
次に、図7を参照して、本実施形態に係るカテーテル組立体100の曲げ荷重値について説明する。曲げ荷重値は、後述の方法で得られる。
図7に示すように、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差は、20gf以下である。さらに、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値のうち、先端側の前記曲げ荷重値は、基端側の前記曲げ荷重値の50%以上である。このように構成されたカテーテル組立体100によれば、プッシャビリティを好適に備えることができる。
上述した曲げ荷重値は、以下において説明する曲げ荷重値測定によって得られる。
図10は、曲げ荷重値を測定する測定試験装置200の概略構成を示す断面図である。
図10を参照して、測定試験装置200は、長尺の測定対象物205を支持する固定治具201と、固定治具201の上方に配置された押し下げ治具202とを有している。固定治具201は、測定対象物205を2点において支持する対をなす支持脚203を有している。支持脚203同士の間隔Ldは、25.4mmである。支持脚203の上面には、測定対象物205が嵌り込む溝部204が形成されている。押し下げ治具202は、固定治具201に対して昇降自在に構成されている。押し下げ治具202は、測定対象物205を押し下げる速度および測定対象物205を押し下げる寸法を調整自在に構成されている。
測定対象物205は、ガイドワイヤ10のコアワイヤ20の単体、カテーテル60のシャフト部70の単体、カテーテル60とガイドワイヤ10とを連結したカテーテル組立体100である。
本実施形態では、測定試験装置200を用いて、次の条件にて曲げ荷重値測定を行い、曲げ荷重値を得た。すなわち、測定対象物205は、25.4mmの間隔の2点において支持される。押し下げ治具202は、5mm/minの速度で移動する。測定対象物205の支持された中央部分は、押し下げ治具202によって垂直に押し下げられる。曲げ荷重値は、測定対象物205が2mm押し下げられた時点の荷重を測定した。測定対象物205を2点支持する必要があるため、曲げ荷重値の測定は、測定対象物205の最先端から20mmの位置から開始した。コアワイヤ20の測定開始位置は、ガイドワイヤ剛性変化部35の先端の位置である。図7および図8には、コアワイヤ20単体、シャフト部70単体、カテーテル組立体100のそれぞれの最先端から20mmの位置からの測定値をプロットし、図8には、コアワイヤ20単体の最先端から20mmの位置からの測定値をプロットした。
コアワイヤ20の軸方向長さは、本実施形態にあっては、肝動脈化学塞栓術に用いる長さを有している。この場合、ガイドワイヤ剛性変化部35の軸方向長さLは、360~450mmであることが好ましく、360~400mmであることがより好ましい。この長さLのガイドワイヤ剛性変化部35を用いることによって、大動脈から総肝動脈にかかる部位(先端から300~400mm)に到達しているコアワイヤ20の領域が柔軟になり、肝動脈化学塞栓術を好適に実施することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル組立体100は、内腔を有するシャフト部70を有するカテーテル60と、カテーテル60の基端部に取り付けられたカテーテルハブ110と、可撓性のコアワイヤ20を有しシャフト部70の内腔に挿通可能なガイドワイヤ10と、ガイドワイヤ10の基端部に取り付けられカテーテルハブ110に着脱自在に連結されるガイドワイヤハブ120と、を有する。ガイドワイヤ10は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35を有する。カテーテル60は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部85を有する。カテーテルハブ110およびガイドワイヤハブ120を連結させた状態で、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差が、20gf以下である。このように構成されたカテーテル組立体100によれば、曲げ荷重値の変化をなだらかにすることができるため、プッシャビリティを好適に備えるカテーテル組立体100を提供することができる。
また、コアワイヤ20は、最先端を含みコアワイヤ20の全長のうち最も柔軟な先端コア部34と、先端コア部34よりも基端側を構成し、軸方向に沿って一定の直径を有する本体部30と、本体部30の先端から先端コア部34の基端までの部分を構成し、本体部30から先端コア部34に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35と、を有する。コアワイヤ20を25.4mmの間隔の2点において支持し、支持された中央部分を5mm/minの速度で移動する押し下げ治具202によって垂直に2mm押し下げた時点の荷重を測定する曲げ荷重値測定によって得られるカテーテル組立体の曲げ荷重値yは、前記コアワイヤの先端からの長さをxとしたとき、y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570の近似式で表される。このように構成されたガイドワイヤ10によれば、曲げ荷重値yは、コアワイヤ20の先端からの長さをxとしたとき、y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570で表されるため、先端から離間するにつれて、カテーテル組立体の曲げ荷重値yが向上する。このため、プッシャビリティが向上する。さらに、上記のように構成したガイドワイヤ10によれば、カテーテル組立体の曲げ荷重値yは、コアワイヤ20の先端からの長さをxとしたとき、y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570で表されるため、コアワイヤ20の直径d5も連続的に変化する。このため、プッシャビリティが向上する。以上から、プッシャビリティを好適に備えるガイドワイヤ10を提供することができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル組立体100は、内腔を有するシャフト部70を有するカテーテル60と、カテーテル60の基端部に取り付けられたカテーテルハブ110と、可撓性のコアワイヤ20を有しシャフト部70の内腔に挿通可能なガイドワイヤ10と、ガイドワイヤ10の基端部に取り付けられカテーテルハブ110に着脱自在に連結されるガイドワイヤハブ120と、を有する。ガイドワイヤ10は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部35を有する。カテーテル60は、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部85を有する。カテーテルハブ110およびガイドワイヤハブ120を連結させた状態で、先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値のうち、基端側の曲げ荷重値は、先端側の曲げ荷重値の50%以上である。このように構成されたカテーテル組立体100によれば、カテーテル組立体100の曲げ荷重値の急激な変化を抑制できるため、プッシャビリティを好適に備えるカテーテル組立体100を提供することができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るカテーテル組立体100を説明したが、本発明は明細書内で説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、肝動脈化学塞栓術に用いるカテーテル組立体100を例に挙げたが、本発明のカテーテル組立体100は他の手技に用いることができることは言うまでもない。カテーテル60およびガイドワイヤ10のそれぞれは、適用する手技に応じた適切な長さを有するようにすればよい。
ガイドワイヤ10については、コアワイヤ20を単一の素材から形成し、直径を軸方向に沿って変化させる(つまり、テーパー形状にする)ことによって、剛性を軸方向に沿って変化させる形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。本体部30、ガイドワイヤ剛性変化部35、先端コア部34の各構成材料に異なる材料を使用することによって、剛性を軸方向に沿って変化させることができる。異なる構成材料を使用した本体部30、ガイドワイヤ剛性変化部35、および先端コア部34は、溶接、溶着あるいは接着などの適宜の公知の手法によって接合することができる。コアワイヤ20の各部は、異なる構成材料を使用することと、テーパー形状にすることとを組み合わせて形成されてもよい。
カテーテル60については、シャフト部70における外層73の硬度を軸方向に沿って変化させることによって、剛性を軸方向に沿って変化させる形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。シャフト部70を同一材料で形成する一方、材料の肉厚を軸方向に沿って変えることによって、剛性を軸方向に沿って変化させることができる。例えば、シャフト部70における外層73は、軸方向に沿って肉厚の異なる複数の領域を有し、先端側に向かって各領域を構成する肉厚が低下する(先端側に向かって柔軟性が増す)ものとすることができる。カテーテル60の剛性は、材料の硬度および肉厚の両者の組み合わせによって変化させることができる。
10 ガイドワイヤ、
20 コアワイヤ、
30 本体部、
34 先端コア部、
35 ガイドワイヤ剛性変化部、
40 マーカ部、
50 被覆層、
60 カテーテル、
70 シャフト部、
71 内腔、
72 内層、
73 外層、
74 造影部、
75 補強体、
80 ベース領域、
81 第1領域、
82 第2領域、
83 第3領域、
84 第4領域、
85 カテーテル剛性変化部、
90 肝臓、
100 カテーテル組立体、
110 カテーテルハブ、
111 本体部、
112 取っ手部、
113 雄ネジ部、
120 ガイドワイヤハブ、
121 本体部、
122 リング部、
200 測定試験装置、
201 固定治具、
202 押し下げ治具、
203 支持脚、
204 溝部、
205 測定対象物(ガイドワイヤ単体、カテーテル単体、カテーテル組立体)、
20 コアワイヤ、
30 本体部、
34 先端コア部、
35 ガイドワイヤ剛性変化部、
40 マーカ部、
50 被覆層、
60 カテーテル、
70 シャフト部、
71 内腔、
72 内層、
73 外層、
74 造影部、
75 補強体、
80 ベース領域、
81 第1領域、
82 第2領域、
83 第3領域、
84 第4領域、
85 カテーテル剛性変化部、
90 肝臓、
100 カテーテル組立体、
110 カテーテルハブ、
111 本体部、
112 取っ手部、
113 雄ネジ部、
120 ガイドワイヤハブ、
121 本体部、
122 リング部、
200 測定試験装置、
201 固定治具、
202 押し下げ治具、
203 支持脚、
204 溝部、
205 測定対象物(ガイドワイヤ単体、カテーテル単体、カテーテル組立体)、
Claims (4)
- 内腔を有するシャフト部を有するカテーテルと、
前記カテーテルの基端部に取り付けられたカテーテルハブと、
可撓性のコアワイヤを有し前記シャフト部の前記内腔に挿通可能なガイドワイヤと、
前記ガイドワイヤの基端部に取り付けられ前記カテーテルハブに着脱自在に連結されるガイドワイヤハブと、を有し、
前記ガイドワイヤは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部を有し、
前記カテーテルは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部を有し、
前記カテーテルハブおよび前記ガイドワイヤハブを連結させた状態で、
先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値の差が、20gf以下である、カテーテル組立体。 - 前記カテーテル剛性変化部における前記曲げ荷重値は、先端から基端につれて、階段状に増加する、請求項1に記載のカテーテル組立体。
- 前記コアワイヤは、
最先端を含み前記コアワイヤの全長のうち最も柔軟な先端コア部と、
前記先端コア部よりも基端側を構成し、軸方向に沿って一定の直径を有する本体部と、
前記本体部の先端から前記先端コア部の基端までの部分を構成し、前記本体部から前記先端コア部に向かって剛性が漸減する前記ガイドワイヤ剛性変化部と、を有し、
前記コアワイヤを25.4mmの間隔の2点において支持し、支持された中央部分を5mm/minの速度で移動する押し下げ治具によって垂直に2mm押し下げた時点の荷重を測定する曲げ荷重値測定によって得られる前記カテーテル組立体の曲げ荷重値yは、前記コアワイヤの先端からの長さをxとしたとき、
y=0.0000070x3-0.0016696x2+0.3726389x+8.3177570の近似式で表される、請求項1または2に記載のカテーテル組立体。 - 内腔を有するシャフト部を有するカテーテルと、
前記カテーテルの基端部に取り付けられたカテーテルハブと、
可撓性のコアワイヤを有し前記シャフト部の前記内腔に挿通可能なガイドワイヤと、
前記ガイドワイヤの基端部に取り付けられ前記カテーテルハブに着脱自在に連結されるガイドワイヤハブと、を有し、
前記ガイドワイヤは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するガイドワイヤ剛性変化部を有し、
前記カテーテルは、基端側から先端側に向かって剛性が漸減するカテーテル剛性変化部を有し、
前記カテーテルハブおよび前記ガイドワイヤハブを連結させた状態で、
先端から400mmの間で、50mmごとに隣り合う曲げ荷重値のうち、先端側の前記曲げ荷重値は、基端側の前記曲げ荷重値の50%以上である、カテーテル組立体。
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|---|---|---|---|---|
| WO2018181178A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | テルモ株式会社 | カテーテル組立体 |
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2022
- 2022-03-31 JP JP2022058463A patent/JP2023149727A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018181178A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | テルモ株式会社 | カテーテル組立体 |
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