JP2023182995A - 粉末油脂を使用したアーモンドプードル代替食感改良組成物およびこれを使用した焼き菓子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デュラム小麦粉、コーンフラワー、澱粉、乾燥おから粉末からなる群から選択される2種以上の粉状物及び粉末油脂から成るアーモンドプードル代替食感改良組成物であって、配合されている前記各粉状物の配合率は、それぞれが粉状物全体中50質量%を超えることがなく、前記粉末油脂は前記粉状物全体100質量部に対して50質量部以上70質量部以下であるアーモンドプードル代替食感改良組成物。また、これを使用した焼き菓子である。
【選択図】なし
Description
このため、アーモンドプードルの代替品が求められている。
例えば、アーモンドプードルの代替物として、パン粉、オカラ、油分を必須成分として含み、これらを混合し乾燥して粉状にした生地改良剤が知られている。
必要に応じ、呈味原料、フレーバー、色素、乳化安定剤を添加し生地改良剤の構成とするが、アーモンドフレーバーを使用することでアーモンドプードル代替物となる(例えば特許文献1参照)。
本発明の目的は、アーモンドプードルのような食感改良効果を有するアーモンドプードル代替食感改良組成物およびこれを使用した焼き菓子を提供することである。
従って、本発明は、デュラム小麦粉、コーンフラワー、澱粉、乾燥おから粉末からなる群から選択される2種以上の粉状物及び粉末油脂から成るアーモンドプードル代替食感改良組成物であって、配合されている前記各粉状物の配合率は、それぞれが粉状物全体中50質量%を超えることがなく、前記粉末油脂は前記粉状物全体100質量部に対して50質量部以上70質量部以下であるアーモンドプードル代替食感改良組成物である。
また、これを使用した焼き菓子である。
アーモンドフレーバーと併用すれば、アーモンドプードルの代替品として使用できる。
本発明は、クッキー類やケーキ類に、使用した場合、それぞれに特有の効果を得ることができる。
さっくりとした食感のクッキー類(クッキー、タルトなど)では、口溶けの良い食感の他にも、さっくりとした食感が得られる。
また、しっとりした食感のケーキ類(パウンドケーキ、マドレーヌ、フィナンシェ、パンドジェーヌなど)では、口溶けの良い食感の他にも、しっとりとした食感が得られる。
またアーモンドプードルは冷蔵保管であるが、本発明のアーモンドプードル代替食感改良組成物は常温保管が可能である。
本発明では、デュラム小麦粉、コーンフラワー、澱粉、乾燥おから粉末からなる群から選択される2種以上を粉状物として使用する。
本発明で使用する、デュラム小麦粉、コーンフラワーは原料となる穀粒を粉砕・篩分けして粉状にすることで調製できるが市販品も使用することができる。
本発明で使用する澱粉としては、特に限定はなく、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、サゴ澱粉等、及びそれらの加工澱粉を挙げることができ、これらを単独又は組み合わせて用いることができ、市販品も使用することができる。
本発明で使用する乾燥おから粉末は、大豆又は脱脂大豆を原料として、豆乳、大豆ホエー等の水溶性たん白質等を抽出した残渣の「おから」を乾燥し、粉砕や造粒により得られる粉粒状物であり、市販品も使用することができる。
そのため、例えば、粉状物として、デュラム小麦粉、コーンフラワーの2種類のみを使用した場合は、デュラム小麦粉50質量部、コーンフラワー50質量部の配合割合となる。
3種類以上を使用した場合、それぞれが粉状物全体中50質量%を超えることがないように使用するので、例えば、デュラム小麦粉、コーンフラワー、澱粉、乾燥おから粉末を使用した場合は、実施例で示すように、デュラム小麦粉、コーンフラワー、澱粉のそれぞれが、50質量%を超えることがない。
それぞれの粉状物が50質量%を超えて配合された場合は、口溶け等の食感改良効果を十分に得ることができない。
乳化液又は油脂の乾燥粉末化は、噴霧乾燥法、真空凍結乾燥法、真空乾燥法等の公知の方法によって行うことができる。
本発明では市販の粉末油脂も使用できる。
本発明で使用する粉末油脂の使用量は粉状物全体100質量部に対して50質量部以上70質量部以下である。
粉末油脂の使用量が、粉状物全体100質量部に対して50質量部未満では、さっくりさ、しっとりさ、口溶けが劣る傾向となり好ましくない。
また、粉末油脂の使用量が、粉状物全体100質量部に対して70質量部を超えると保存性が劣るため好ましくない。
混合方法は、均一に混合できれば特に限定はないが、少量の場合は、へら、しゃもじ、ホイッパー等を使用して手で混ぜることができる。
多量に混合する場合は、リボンミキサー、スクリューミキサー等の混合機が使用できる。
本発明のアーモンドプードル代替食感改良組成物は、アーモンドプードルに比較して酸化され難く常温で1カ月程度保存できる。
この場合、必要に応じて別途アーモンドフレーバーを使用することで、アーモンドプードルを使用したときのような風味を得ることができる。
これ以外は、従来からアーモンドプードルを使用する焼き菓子に使用されている原材料を限定なく使用できる。
[製造例1 フィナンシェ]
アーモンドプードル90質量部、小麦粉100質量部、砂糖160質量部、卵白240質量部、ベーキングパウダー1質量部、食塩1質量部を縦型ミキサーで低速(回転:100回転/分)1分間、中速(回転数:175回転/分)1分間混ぜ、これに焦がしバター240質量部を加え、低速(回転:100回転/分)1分間混ぜフィナンシェ生地を調製した。
この生地30gをフィナンシェ型に入れ、185℃で18分間、オーブンで焼成した後、型からとり出し、フィナンシェを得た。
表1に示す配合で、アーモンドプードル代替食感改良組成物を調製した。
表中、配合割合の単位は質量部である。
なお、以下の実施例、比較例において、使用した澱粉は、タピオカリン酸架橋澱粉(タピオカ)85質量%、馬鈴薯ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉15質量%を混合した
澱粉である。
また、粉末油脂は、植物油脂65質量%、マルトデキストリン23質量%、加工澱粉10質量%、水分2質量%の組成の粉末油脂を60質量%、植物油脂46.107%、乳化剤21.6%、カゼインナトリウム5.29%、酸化防止剤0.01%、香料0.003%、水分1.2%の組成の粉末油脂を40質量%配合したものを使用した。
前記フィナンシェの製造例1において、アーモンドプードルを、得られたアーモンドプードル代替食感改良組成物に変更した以外は、製造例1と同様にしてフィナンシェを得た。
得られた、フィナンシェを10名のパネラーにより以下の評価基準で食感を評価した。
・食感(さっくり感)
5点 アーモンドプードルを使用した時とほぼ同じさっくり感で非常に良い
4点 アーモンドプードルを使用した時よりややさっくり感が劣るが良い
3点 アーモンドプードルを使用した時よりさっくり感劣るが許容範囲
2点 アーモンドプードルを使用した時よりさっくり感が劣り許容範囲外で、悪い
1点 アーモンドプードルを使用した時よりさっくり感が非常に劣り許容範囲外で、非常に悪い
・食感(しっとり感)
5点 アーモンドプードルを使用した時とほぼ同じしっとり感で非常に良い
4点 アーモンドプードルを使用した時よりややしっとり感劣るが良い
3点 アーモンドプードルを使用した時よりしっとり感劣るが許容範囲
2点 アーモンドプードルを使用した時よりしっとり感が劣り許容範囲外で、悪い
1点 アーモンドプードルを使用した時よりしっとり感が非常に劣り許容範囲外で、非常に悪い
・食感(口溶け)
5点 アーモンドプードルを使用した時とほぼ同じ口溶けで非常に良い
4点 アーモンドプードルを使用した時よりやや口溶けが劣るが良い
3点 アーモンドプードルを使用した時より口溶けが劣るが許容範囲
2点 アーモンドプードルを使用した時より口溶けが劣り許容範囲外で、悪い
1点 アーモンドプードルを使用した時より口溶けが非常に劣り許容範囲外で、非常に悪い
また、アーモンドプードル代替食感改良組成物を常温で保存し、30日後の保存性について以下の基準で評価した。
○ 油の酸化臭が許容範囲内
× 油の酸化臭が許容範囲外
得られた結果を表1に示す。
表中、評価は点数を付けた人数と平均点を示している。
表2に示す配合で、アーモンドプードル代替食感改良組成物を調製した。
表中、配合割合の単位は質量部である。
前記フィナンシェの製造例1において、アーモンドプードルを、得られたアーモンドプードル代替食感改良組成物に変更した以外は、製造例1と同様にしてフィナンシェを得た。
得られたフィナンシェを実施例1と同様にして評価した。
得られた結果を表2に示す。
表中、評価は点数を付けた人数と平均点を示している。
粉末油脂の使用量が粉状物全体100質量部に対して70質量部を超えた場合(比較例4)は保存性が劣り不適であった。
アーモンドプードル45質量部、砂糖45質量部、バター100質量部を縦型ミキサーで低速(回転:100回転/分)1分間、中速(回転数:175回転/分)1分間混ぜ、そこに全卵15質量部を加え、中速(回転数:175回転/分)2分間混ぜ、さらに、そこに小麦粉100質量部を加え、低速(回転:100回転/分)1分間混ぜ、クッキー生地を調製した。
この生地を7mm厚に伸ばし、直径6cmのセルクル型でくり抜き、天板に載せ、150℃で15分間、オーブンで焼成しクッキーを得た。
表3に示す配合で、アーモンドプードル代替食感改良組成物を調製した。
表中、配合割合の単位は質量部である。
前記クッキーの製造例2において、アーモンドプードルを、得られたアーモンドプードル代替食感改良組成物に変更した以外は、製造例2と同様にしてクッキーを得た。
得られた、クッキーを10名のパネラーにより以下の評価基準で食感を評価した。
・食感(さっくり感)
5点 アーモンドプードルを使用した時とほぼ同じさっくり感で非常に良い
4点 アーモンドプードルを使用した時よりややさっくり感劣るが良い
3点 アーモンドプードルを使用した時よりさっくり感劣るが許容範囲
2点 アーモンドプードルを使用した時よりさっくり感が劣り許容範囲外で、悪い
1点 アーモンドプードルを使用した時よりさっくり感が非常に劣り許容範囲外で、非常に悪い
・食感(口溶け)
5点 アーモンドプードルを使用した時とほぼ同じ口溶けで非常に良い
4点 アーモンドプードルを使用した時よりやや口溶けが劣るが良い
3点 アーモンドプードルを使用した時より口溶けが劣るが許容範囲
2点 アーモンドプードルを使用した時より口溶けが劣り許容範囲外で、悪い
1点 アーモンドプードルを使用した時より口溶けが非常に劣り許容範囲外で、非常に悪い
また、保存性について実施例1と同様に評価を行った。
得られた結果を表3に示す。
表中、評価は点数を付けた人数と平均点を示している。
表4に示す配合で、アーモンドプードル代替食感改良組成物を調製した。
表中、配合割合の単位は質量部である。
前記クッキーの製造例2において、アーモンドプードルを得られたアーモンドプードル代替食感改良組成物に変更した以外は、製造例2と同様にしてクッキーを得た。
得られたクッキーを実施例9と同様にして評価した。
得られた結果を表4に示す。
表中、評価は点数を付けた人数と平均点を示している。
粉末油脂の使用量が粉状物全体100質量部に対して70質量部を超えた場合(比較例8)は保存性が劣り不適であった。
Claims (2)
- デュラム小麦粉、コーンフラワー、澱粉、乾燥おから粉末からなる群から選択される2種以上の粉状物及び粉末油脂から成るアーモンドプードル代替食感改良組成物であって、配合されている前記各粉状物の配合率は、それぞれが粉状物全体中50質量%を超えることがなく、前記粉末油脂は前記粉状物全体100質量部に対して50質量部以上70質量部以下であるアーモンドプードル代替食感改良組成物。
- 請求項1に記載のアーモンドプードル代替食感改良組成物を使用した焼き菓子。
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2022
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