JP2025004803A - 外径測定方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2025004803000001
【課題】タッチプローブによる研削部の外径の測定誤差を低減する。
【解決手段】本開示の一態様に係る外径測定方法は、円柱状のワークを中心軸周りに回転させつつ、研削工具によって研削するステップと、ワークを介して研削工具と対向配置されると共に、ワークの回転軸と略平行な移動軸に沿ってスライド可能なタッチプローブによって、ワークにおける研削部の外径を測定するステップと、を備えた外径測定方法である。研削部の外径を測定するステップよりも前に、ワークにおける非研削部の既知の外径を、異なる2箇所においてタッチプローブによって測定することによって、回転軸に対する移動軸の傾きを算出する。研削部の外径を測定するステップにおいて、算出した傾きを用いて、研削部の外径の測定値を校正する。
【選択図】図1

Description

本開示は、外径測定方法に関する。
数値制御工作機械を用いた円柱状のワークの研削加工では、研削部の外径を随時測定しつつ研削加工を行い、外径が所定の寸法公差内に到達した段階で、研削加工を終了する。
例えば、特許文献1には、研削部の外径を測定するための定寸装置を備えた複合加工機が開示されている。
特開2002-160133号公報
発明者は、ワークの回転軸(すなわちワークの中心軸)と略平行な移動軸に沿ってスライド可能なタッチプローブによって、研削部の外径を測定する手法を検討してきた。
当該手法では、ワークにおける研削部の外径を測定する前に、ワークにおける非研削部の既知の外径をタッチプローブによって測定し、研削部の外径の測定値を校正していた。
しかしながら、ワークの中心軸とタッチプローブの移動軸とは、厳密には平行でない。そのため、上記手法では、研削部の外径の測定位置が、非研削部の既知の外径の測定位置(すなわち校正位置)から遠ざかる程、研削部の外径の測定誤差が大きくなる問題があった。
本開示は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、タッチプローブによる研削部の外径の測定誤差を低減可能な外径測定方法を提供する。
本開示の一態様に係る外径測定方法は、
円柱状のワークを中心軸周りに回転させつつ、研削工具によって研削するステップと、
前記ワークを介して前記研削工具と対向配置されると共に、前記ワークの回転軸と略平行な移動軸に沿ってスライド可能なタッチプローブによって、前記ワークにおける研削部の外径を測定するステップと、を備えた外径測定方法であって、
前記研削部の外径を測定するステップよりも前に、
前記ワークにおける非研削部の既知の外径を、異なる2箇所において前記タッチプローブによって測定することによって、前記回転軸に対する前記移動軸の傾きを算出し、
前記研削部の外径を測定するステップにおいて、
算出した前記傾きを用いて、前記研削部の外径の測定値を校正する。
本開示の一態様に係る外径測定方法では、ワークにおける非研削部の既知の外径を、異なる2箇所においてタッチプローブによって測定することによって、ワークの回転軸に対するタッチプローブの移動軸の傾きを算出する。そして、研削部の外径を測定するステップにおいて、算出した傾きを用いて、研削部の外径の測定値を校正する。
このような構成によって、タッチプローブによる研削部の外径の測定誤差を低減できる。
前記非研削部は、前記研削部の軸方向両端側に設けられた第1及び第2の非研削部を含み、前記傾きを算出する際、前記第1及び第2の非研削部のそれぞれの既知の外径を前記タッチプローブによって測定してもよい。このような構成によって、傾きを精度良く算出できる。
前記研削工具は、前記回転軸と平行な工具移動軸に沿ってスライド可能な工具装着部に着脱可能に装着されており、前記研削工具によって研削するステップよりも前に、前記工具装着部に他のタッチプローブを装着し、当該他のタッチプローブによって前記非研削部の外径を測定して既知としてもよい。このような構成によって、非研削部の外径を精度良く測定して既知とすることができる。
本開示によれば、タッチプローブによる研削部の外径の測定誤差を低減可能な外径測定方法を提供できる。
第1の実施形態に係る外径測定方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る外径測定方法を説明するための数値制御工作機械の一例を示す模式的な部分側面図である。 比較例に係る外径測定方法を説明するための数値制御工作機械の一例を示す模式的な部分側面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施形態)
図1~図3を参照して、第1の実施形態に係る外径測定方法について説明する。図1は、第1の実施形態に係る外径測定方法を示すフローチャートである。図2は、第1の実施形態に係る外径測定方法を説明するための数値制御工作機械の一例を示す模式的な部分側面図である。図3は、比較例に係る外径測定方法を説明するための数値制御工作機械の一例を示す模式的な部分側面図である。
なお、当然のことながら、図2及び図3に示した右手系XYZ座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。図2及び図3において、Z軸はワーク10の回転軸に一致しており、X軸方向はワーク10の径方向において研削工具22によって研削される方向である。
図2に示すように、本実施形態に係る外径測定方法では、研削工具22によって研削された円柱状のワーク10の研削部13の外径をタッチプローブTPによって測定する。
なお、当該明細書において、円柱状は、円筒状を含む。
図1に示すように、まず、図2に示すワーク10における異なる2箇所の非研削部11、12の既知の外径φ、φを、タッチプローブTPによって測定する。そして、ワーク10の回転軸に対するタッチプローブTPの移動軸の傾きを算出する(ステップST1)。
ここで、図2に示すように、タッチプローブTPは、ワーク10を介して研削工具22と対向配置されると共に、ワーク10の回転軸と略平行な移動軸に沿ってスライドできる。但し、図2に示すように、タッチプローブTPの移動軸は、ワーク10の回転軸と厳密には平行ではない。
なお、タッチプローブTPは、例えば複合加工機の下刃物台に搭載される。すなわち、図2に示すタッチプローブTPの移動軸は、例えば下刃物台の移動軸である。また、図2では、ワーク10の回転軸に対するタッチプローブTPの移動軸の傾きが誇張して描かれている。
ステップST1におけるタッチプローブTPの動作について、より詳細に説明する。
図2に示す例では、まず、校正位置1(Z軸座標z)において、タッチプローブTPがX軸方向に移動してワーク10に接触し、ワーク10における非研削部(第1の非研削部)11の既知の外径φを測定する。図2に示すように、校正位置1(Z軸座標z)においてタッチプローブTPによって測定されたX座標がxであるとすると、校正位置1(Z軸座標z)における校正値c=φ/2-xが得られる。
次に、タッチプローブTPが移動軸に沿って、校正位置2(Z軸座標z)まで移動する。そして、タッチプローブTPがX軸方向に移動してワーク10に接触し、ワーク10における非研削部(第2の非研削部)12の既知の外径φを測定する。図2に示すように、校正位置2(Z軸座標z)においてタッチプローブTPによって測定されたX座標がxであるとすると、校正位置2(Z軸座標z)における校正値c=φ/2-xが得られる。
そのため、図2から容易に理解できるように、ステップST1において算出するワーク10の回転軸に対するタッチプローブTPの移動軸の傾きαは、校正位置1、2におけるZ軸座標z、z及び校正値c、cを用いて、次式(1)で表現できる。
α=(c-c)/(z-z)・・・(1)
なお、図2に示す非研削部11、12のいずれか一方おける異なる2箇所において校正を行っても、傾きαを算出できる。但し、図2に示すように、研削部13の軸方向両端側に設けられた非研削部11、12の両方において校正を行うことによって、傾きαを精度良く算出できる。
また、ステップST1は、後述するステップST3よりも前に行う必要があるが、後述するステップST2よりも後に行ってもよい。
図1に戻って、外径測定方法の説明を続ける。
次に、図1に示すように、ワーク10を中心軸周り(すなわちZ軸周り)に回転させつつ、研削工具22によって研削する(ステップST2)。
図2に示す例では、研削工具22は、ワーク10の回転軸と平行な工具移動軸に沿ってスライド可能な工具装着部21に着脱可能に装着されている。そして、研削工具22は、ワーク10の研削部13をX軸正方向に押圧しつつ、X軸に平行な工具回転軸周りに回転すると共に、工具移動軸に沿ってZ軸方向にスライドする。研削工具22は、例えば砥石である。
なお、例えば、研削部13のZ軸方向の長さが、研削工具22の径よりも小さい場合などには、研削工具22はZ軸方向にスライドしなくてもよい。すなわち、研削工具22がZ軸方向にスライド可能であることは必須ではない。また、研削工具22の回転軸は、X軸に平行でなくてもよく、例えば、Z軸に平行でもよい。
次に、図1に示すように、タッチプローブTPでワーク10における研削部13の外径φを測定し、ステップST1において算出したタッチプローブTPの移動軸の傾きαを用い、研削部13の外径φの測定値を校正する(ステップST3)。
具体的には、図2に示すように、タッチプローブTPが移動軸に沿って、測定位置(Z軸座標z)まで移動する。そして、タッチプローブTPがX軸方向に移動し、ワーク10における研削部13の未知の外径φを測定する。ここで、図2に示すように、測定位置(Z軸座標z)における校正値cは、式(1)から得られた傾きαを用いて、次式(2)によって算出できる。
=c+α×(z-z)・・・(2)
そのため、測定位置(Z軸座標z)においてタッチプローブTPによって測定されたX座標がxであるとすると、校正値cを用いて校正したx+cは、研削部13の外径φの半分(すなわち研削部13の半径φ/2)に等しい。従って、研削部13の外径φは、式(2)から得られた校正値cを用いて、測定されたX座標xを校正する次式(3)によって算出できる。
φ=(x+c)×2・・・(3)
最後に、図1に示すように、ステップST3において得られた研削部13の外径φが所定の寸法公差内であるか否か判定する(ステップST4)。研削部13の外径φが寸法公差内であれば(ステップST4においてYES)、研削加工を終了する。他方、研削部13の外径φが寸法公差内でなければ(ステップST4においてNO)、研削部13を研削するステップST2と、研削部13の外径φを測定するステップST3とを繰り返す。
ここで、図3に示す比較例に係る外径測定方法について説明する。
図3に示す比較例に係る外径測定方法では、タッチプローブTPの移動軸がワーク10の回転軸と完全に平行であるとみなし、校正位置1(Z軸座標z)のみにおいて校正を行う。図3に示す比較例でも、図2と同様に、Z軸座標zにおける校正値c=φ/2-xである。
他方、図3に示す比較例では、タッチプローブTPの移動軸の傾きを考慮していないため、測定位置(Z軸座標z)における校正値c=cである。そのため、図3に示すように、研削部13の外径φの測定値を校正しても、タッチプローブTPの移動軸の傾きに伴う測定誤差が発生する。ここで、図3に示すように、研削部13の外径φの測定位置(Z軸座標z)が、非研削部11の既知の外径φの測定位置すなわち校正位置1(Z軸座標z)から遠ざかる程、研削部13の外径φの測定誤差が大きくなる。
これに対し、図2に示す本実施形態に係る外径測定方法では、ワーク10における異なる2箇所の非研削部11、12の既知の外径φ、φを、タッチプローブTPによって測定し、ワーク10の回転軸に対するタッチプローブTPの移動軸の傾きαを算出する。そして、研削部13の外径φを測定する際、算出したタッチプローブTPの移動軸の傾きαを用いて、研削部13の外径φの測定値を校正する。
そのため、図3に示す比較例において発生する研削部13の外径φの測定誤差を低減できる。
なお、図1及び図2において、ステップST1(及びステップST2)よりも前に、工具装着部21に図示しない他のタッチプローブを装着し、当該他のタッチプローブによって非研削部11、12の外径φ、φを測定して既知としてもよい。例えば、工具装着部21はY軸方向にも移動可能であり、工具装着部21に装着した他のタッチプローブが非研削部11、12にY軸方向両側から接触することによって、外径φ、φを直接測定する。このような構成によって、外径φ、φを精度良く測定できる。ここで、工具装着部21に対する他のタッチプローブと研削工具22との工具交換は、例えば自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)によって行われる。
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 ワーク
11、12 非研削部
13 研削部
21 工具装着部
22 研削工具
TP タッチプローブ

Claims (3)

  1. 円柱状のワークを中心軸周りに回転させつつ、研削工具によって研削するステップと、
    前記ワークを介して前記研削工具と対向配置されると共に、前記ワークの回転軸と略平行な移動軸に沿ってスライド可能なタッチプローブによって、前記ワークにおける研削部の外径を測定するステップと、を備えた外径測定方法であって、
    前記研削部の外径を測定するステップよりも前に、
    前記ワークにおける非研削部の既知の外径を、異なる2箇所において前記タッチプローブによって測定することによって、前記回転軸に対する前記移動軸の傾きを算出し、
    前記研削部の外径を測定するステップにおいて、
    算出した前記傾きを用いて、前記研削部の外径の測定値を校正する、
    外径測定方法。
  2. 前記非研削部は、前記研削部の軸方向両端側に設けられた第1及び第2の非研削部を含み、
    前記傾きを算出する際、前記第1及び第2の非研削部のそれぞれの既知の外径を前記タッチプローブによって測定する、
    請求項1に記載の外径測定方法。
  3. 前記研削工具は、前記回転軸と平行な工具移動軸に沿ってスライド可能な工具装着部に着脱可能に装着されており、
    前記研削工具によって研削するステップよりも前に、
    前記工具装着部に他のタッチプローブを装着し、当該他のタッチプローブによって前記非研削部の外径を測定して既知とする、
    請求項1又は2に記載の外径測定方法。
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