JP2025007984A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、研磨パッドの光通過部から研磨液または研磨屑を除去することができる研磨装置を提供する。【解決手段】研磨装置1は、光通過部33を有する研磨パッド2を支持する研磨テーブル3と、基板Wを研磨パッド2の研磨面2aに押し付ける研磨ヘッド5と、研磨テーブル3内に配置され、光通過部33を通じて光を基板Wに照射し、光通過部33を通じて基板Wからの反射光を受ける光学センサ21と、光通過部33上に光通過部33を覆う洗浄空間CSを形成し、洗浄空間CSを通じて光通過部33に洗浄流体を供給する洗浄部12を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、ウェーハなどの基板を研磨する研磨装置および研磨方法に関する。
半導体デバイスの製造工程では、ウェーハ等の基板の表面を研磨する化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)装置が使用されている。CMP装置は、研磨テーブル上に貼り付けられた研磨パッドと、基板を研磨パッドの研磨面に押し付けるための研磨ヘッドを備えている。CMP装置は、研磨液(例えば、スラリー)を研磨パッド上に供給しながら、研磨ヘッドにより基板を研磨パッドの研磨面に押し付けて、基板の表面と研磨パッドの研磨面を摺接させる。基板の表面は、研磨液の化学的作用と、研磨液に含まれる砥粒および/または研磨パッドの機械的作用によって、平坦化される。
基板の研磨は、基板の表面を構成する膜(絶縁膜、シリコン層など)が研磨され、その膜厚が目標膜厚に達したときに終了される。研磨装置は、基板の膜厚を測定するために、光学膜厚測定装置を備える。光学膜厚測定装置は、研磨テーブル内に配置された光学センサにより、基板に光を照射し、基板からの反射光を受けて、分光器により測定された反射光の強度に基づいて、基板の膜厚を決定するように構成される。研磨パッドは、光学センサから基板に照射される光、および基板からの反射光を通過させるための光通過部として、通孔または透明窓を有している。
特開2020-104191号公報
しかしながら、基板の研磨を行うにつれて、研磨パッドの光通過部(通孔または透明窓)に研磨液または研磨屑が付着して、光通過部を通過する基板からの反射光の強度が低下することがある。
そこで、本発明は、研磨パッドの光通過部から研磨液または研磨屑を除去することができる研磨装置および研磨方法を提供する。
一態様では、光通過部を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付ける研磨ヘッドと、前記研磨テーブル内に配置され、前記光通過部を通じて光を前記基板に照射し、前記光通過部を通じて前記基板からの反射光を受ける光学センサと、前記光通過部を覆う洗浄空間を前記光通過部上に形成し、前記洗浄空間を通じて前記光通過部に洗浄流体を供給する洗浄部を備えている、研磨装置が提供される。
一態様では、前記研磨装置は、前記洗浄流体を前記洗浄空間から排出する流体排出ラインと、前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、前記洗浄部は、前記洗浄空間を内側に形成する洗浄カバーと、前記洗浄流体を前記洗浄空間内に供給する洗浄ノズルと、前記洗浄カバーを上下動させるアクチュエータを備え、前記動作制御部は、前記アクチュエータに指令を与えて、前記洗浄カバーを前記研磨パッドの前記研磨面に接触するまで下降させて、前記洗浄カバーで前記光通過部を囲み、前記洗浄空間を閉塞するように構成されている。
一態様では、前記洗浄ノズルは、前記洗浄流体として液体を供給する液体ノズル、前記洗浄流体として流体の噴流を供給するジェットノズル、および前記洗浄流体として薬液を供給する薬液ノズルのうちの少なくとも1つを含む。
一態様では、前記洗浄部は、超音波を発生させる超音波振動子を備え、前記洗浄流体を介して前記超音波を伝播させるように構成されている。
一態様では、前記洗浄部は、前記洗浄空間を内側に形成する洗浄カバーをさらに備え、前記超音波振動子は、前記洗浄カバーに配置されている。
一態様では、前記洗浄部は、前記洗浄流体を前記洗浄空間内に供給する洗浄ノズルをさらに備え、前記超音波振動子は、前記洗浄ノズルに配置されている。
一態様では、前記光通過部は、前記研磨パッドに形成された通孔である。
一態様では、前記研磨装置は、前記洗浄流体を前記洗浄空間から排出する流体排出ラインをさらに備え、前記流体排出ラインは、前記通孔に連通し、前記洗浄空間から前記通孔を通じて前記洗浄流体を排出するように構成されている。
一態様では、前記光通過部は、光の透過を許容する材料から構成された透明窓である。
一態様では、前記研磨装置は、前記洗浄流体を前記洗浄空間から排出する流体排出ラインをさらに備え、前記洗浄部は、前記洗浄空間を内側に形成する洗浄カバーを備え、前記流体排出ラインは、前記洗浄カバーの内面に形成された開口部に連通し、前記洗浄空間から前記開口部を通じて前記洗浄流体を排出するように構成されている。
一態様では、前記洗浄部は、前記洗浄カバーに加わる荷重を測定する荷重測定器をさらに備え、前記動作制御部は、前記荷重測定器によって測定された前記荷重が荷重目標値に到達するまで、前記アクチュエータに指令を与えて、前記洗浄カバーを下降させるように構成されている。
一態様では、前記研磨テーブルを回転させるテーブルモータと、前記洗浄部を水平移動させる洗浄部水平移動機構をさらに備え、前記動作制御部は、前記テーブルモータおよび前記洗浄部水平移動機構の動作を制御するように構成され、前記テーブルモータおよび前記洗浄部水平移動機構に指令を与えて、前記光通過部の位置が前記洗浄カバーの位置と一致するように、前記研磨テーブルを回転させ、かつ前記洗浄部を水平移動させるように構成されている。
一態様では、前記研磨装置は、前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、前記洗浄部は、前記光学センサから前記光通過部を通じて照射される前記光の光路上に配置されたミラーを備え、前記光学センサは、前記光通過部を通じて前記ミラーからの反射光を受けるように構成されており、前記動作制御部は、前記ミラーからの前記反射光の強度がしきい値を超えた時点である前記光通過部の洗浄終点を検出するように構成されている。
一態様では、前記研磨装置は、前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、前記洗浄部は、前記光通過部の画像を生成する撮像装置を備え、前記動作制御部は、前記画像に基づいて、前記光通過部の洗浄終点を検出するように構成されている。
一態様では、前記研磨装置は、前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、前記動作制御部は、前記基板からの前記反射光に基づいて、前記光通過部の洗浄時期であるか否かを判定するように構成されている。
一態様では、基板を研磨テーブルに支持された研磨パッドの研磨面に押しつけて、前記基板を研磨し、前記基板の研磨中に、前記研磨テーブル内に配置された光学センサにより、前記研磨パッドに設けられた光通過部を通じて光を前記基板に照射し、前記光通過部を通じて前記基板からの反射光を受け、前記基板の研磨前または後に、洗浄部により、前記光透過部上に前記光透過部を覆う洗浄空間を形成し、前記洗浄部により、前記洗浄空間を通じて洗浄流体を前記光通過部に供給する、研磨方法が提供される。
一態様では、前記洗浄部により、前記光透過部上に前記光透過部を覆う前記洗浄空間を形成する工程は、前記洗浄部を前記光通過部の上方に配置させ、前記洗浄部の洗浄カバーを前記研磨パッドの前記研磨面に接触するまで下降させて、前記洗浄カバーの内側に形成された前記洗浄空間を閉塞し、前記洗浄カバーで前記光通過部を囲む工程であり、前記洗浄部により、前記洗浄空間を通じて前記洗浄流体を前記光通過部に供給する工程は、前記洗浄部の洗浄ノズルから前記洗浄空間を通じて前記洗浄流体を前記光通過部に供給する工程であり、前記研磨方法は、前記洗浄流体を前記洗浄空間から流体排出ラインを通じて排出することをさらに含む。
一態様では、前記研磨方法は、超音波振動子により超音波を発生させて、前記洗浄流体を介して前記超音波を伝播させることをさらに含む。
一態様では、前記洗浄部により、前記光透過部上に前記光透過部を覆う前記洗浄空間を形成する工程は、荷重測定器によって前記洗浄部の洗浄カバーに加わる荷重を測定し、前記測定された前記荷重が荷重目標値に到達するまで、前記洗浄カバーを下降させて、前記光透過部上に前記光透過部を覆う前記洗浄空間を形成する工程である。
一態様では、前記洗浄部を前記光通過部の上方に配置させる工程は、前記光通過部の位置が前記洗浄カバーの位置と一致するように、前記研磨テーブルを回転させ、かつ前記洗浄部を水平移動させて、前記洗浄部を前記光通過部の上方に配置させる工程である。
一態様では、前記研磨方法は、前記光学センサにより、前記光通過部を通じて光をミラーに照射し、前記ミラーからの反射光を受け、前記反射光の強度がしきい値を超えた時点である前記光通過部の洗浄終点を検出することをさらに含む。
一態様では、前記研磨方法は、撮像装置により、前記投受光表面の画像を生成し、前記画像に基づいて、前記光通過部の洗浄終点を検出することをさらに含む。
一態様では、前記研磨方法は、前記基板からの前記反射光に基づいて、前記光通過部の洗浄時期であるか否かを判定することをさらに含む。
本発明によれば、洗浄部は、研磨パッドの光通過部に対向する閉塞された洗浄空間を通じて光通過部に洗浄流体を供給して、光通過部から研磨液または研磨屑を除去することができる。
研磨装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す研磨装置の断面図である。 データ処理部によって生成されたスペクトルの一例を示す図である。 基板と研磨テーブルの位置関係の一例を示す平面図である。 洗浄部の一実施形態を示す模式図である。 図6(a)および図6(b)は、洗浄部と研磨テーブルの位置関係の一例を示す平面図である。 アクチュエータが洗浄カバーを下降させた状態を示す模式図である。 液体ノズルが液体を洗浄空間内に供給する様子を示す模式図である。 ジェットノズルが流体の噴流を洗浄空間内に供給する様子を示す模式図である。 薬液ノズルが薬液を洗浄空間内に供給する様子を示す模式図である。 超音波振動子が洗浄流体を介して超音波を光通過部に伝播させる一実施形態を示す模式図である。 洗浄部の他の実施形態を示す模式図である。 洗浄部のミラーを用いて光通過部の洗浄終点を検出する一実施形態を示す模式図である。 洗浄部のさらに他の実施形態を示す模式図である。 基板の研磨方法の一実施形態を示すフローチャートである。 基板の研磨方法の一実施形態を示すフローチャートである。 研磨装置の他の実施形態を示す断面図である。 図17に示す研磨装置の洗浄部の一実施形態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、研磨装置1の一実施形態を示す模式図であり、図2は、図1に示す研磨装置1の一実施形態を示す断面図である。研磨装置1は、ウェーハ、パネルなどの基板Wを化学機械的に研磨する装置である。図1に示すように、研磨装置1は、研磨パッド2を支持する研磨テーブル3と、基板Wを研磨パッド2の研磨面2aに押し付ける研磨ヘッド5と、研磨テーブル3を回転させるテーブルモータ6と、研磨パッド2に研磨液(例えば、スラリー)を供給するための研磨液供給ノズル8を備えている。研磨パッド2は、研磨テーブル3の上面に貼り付けられている。研磨パッド2の露出面は、基板Wを研磨する研磨面2aを構成する。
テーブルモータ6は、研磨テーブル3の下方に配置されており、研磨テーブル3は、テーブル軸3aを介してテーブルモータ6に連結されている。テーブルモータ6は、研磨テーブル3および研磨パッド2を、テーブル軸3aを中心に図2の矢印で示す方向に回転させるように構成されている。テーブルモータ6の例としては、サーボモータが挙げられる。テーブルモータ6には、研磨テーブル3の回転角度を検出する角度検出器7が取り付けられている。角度検出器7の例としては、ロータリーエンコーダが挙げられる。
研磨ヘッド5は研磨ヘッドシャフト10に連結されており、研磨ヘッドシャフト10は図示しない研磨ヘッド回転機構に連結されている。研磨ヘッド回転機構は、例えば、モータ、タイミングプーリ、およびベルトの組み合わせにより構成されている。研磨ヘッド回転機構は、研磨ヘッド5を研磨ヘッドシャフト10とともに図2の矢印で示す方向に回転させる。研磨ヘッド5は、その下面に基板Wを真空吸着により保持できるように構成されている。基板Wは、研磨すべき面が下向きになるように研磨ヘッド5に保持される。
研磨装置1は、動作制御部40をさらに備えている。研磨ヘッド5、テーブルモータ6、角度検出器7、研磨液供給ノズル8、および研磨ヘッド回転機構は、動作制御部40に電気的に接続されており、研磨ヘッド5、テーブルモータ6、研磨液供給ノズル8、および研磨ヘッド回転機構の動作は、動作制御部40により制御される。角度検出器7は、研磨テーブル3の回転角度を検出して、検出された回転角度を示す信号を出力する。角度検出器7から出力された信号は、動作制御部40に送られる。
動作制御部40は、プログラムが格納された記憶装置40aと、プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する演算装置40bを備えている。動作制御部40は、少なくとも1台のコンピュータから構成されている。記憶装置40aは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの主記憶装置と、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの補助記憶装置を備えている。演算装置40bの例としては、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)が挙げられる。ただし、動作制御部40の具体的構成はこれらの例に限定されない。
基板Wの研磨は次のようにして行われる。研磨ヘッド5および研磨テーブル3をそれぞれ図2の矢印で示す方向に回転させて、研磨液供給ノズル8から研磨パッド2の研磨面2a上に研磨液を供給する。この状態で、研磨ヘッド5は、基板Wを研磨パッド2の研磨面2aに押し付ける。
より具体的には、動作制御部40は、研磨ヘッド5、テーブルモータ6、研磨液供給ノズル8、および研磨ヘッド回転機構に指令を与えて、研磨ヘッド5および研磨テーブル3を回転させながら、研磨液供給ノズル8から研磨パッド2上に研磨液(スラリー)を供給させる。この状態で、研磨ヘッド5により基板Wを研磨パッド2の研磨面2aに押し付けて、基板Wを研磨する。基板Wの表面は、研磨液の化学的作用と、研磨液に含まれる砥粒および/または研磨パッド2の機械的作用との組み合わせにより研磨される。
研磨装置1は、基板Wの膜厚を測定する光学膜厚測定装置20を備えている。光学膜厚測定装置20は、光学センサ21と、光源22と、分光器23と、データ処理部25を備えている。光学センサ21は、研磨テーブル3内に配置されており、光源22、および分光器23は研磨テーブル3に取り付けられている。光学センサ21、光源22、および分光器23は、研磨テーブル3および研磨パッド2とともに一体に回転する。光学センサ21の位置は、研磨テーブル3および研磨パッド2が一回転するたびに研磨パッド2上の基板Wの表面を横切る位置である。光学センサ21は、光源22および分光器23に接続されており、分光器23はデータ処理部25に接続されている。
光学膜厚測定装置20は、光源22から発せられた光を基板Wの表面に導く投光用光ファイバーケーブル27と、基板Wからの反射光を受け、反射光を分光器23に送る受光用光ファイバーケーブル28を備えている。投光用光ファイバーケーブル27の先端および受光用光ファイバーケーブル28の先端は、研磨テーブル3内に位置している。投光用光ファイバーケーブル27の先端および受光用光ファイバーケーブル28の先端は、光を基板Wの表面に導き、かつ基板Wからの反射光を受ける光学センサ21を構成する。投光用光ファイバーケーブル27の他端は光源22に接続され、受光用光ファイバーケーブル28の他端は分光器23に接続されている。分光器23は、基板Wからの反射光を波長に従って分解し、所定の波長範囲に亘って反射光の強度を測定するように構成されている。
図2に示すように、研磨テーブル3は、その上面で開口する第1の孔30および第2の孔31を有している。研磨パッド2は、これら第1の孔30および第2の孔31に対応する位置に、光通過部を有している。本実施形態では、光通過部は、研磨パッド2に形成された通孔33である。第1の孔30および第2の孔31は通孔33に連通し、通孔33は研磨面2aで開口している。投光用光ファイバーケーブル27の先端および受光用光ファイバーケーブル28の先端から構成される光学センサ21は、第1の孔30に配置されており、かつ通孔33の下方に位置している。
光源22により発せられた光は、投光用光ファイバーケーブル27を通じて光学センサ21から通孔33を通って基板Wに導かれる。基板Wからの反射光は、通孔33を通って光学センサ21によって受けられ、受光用光ファイバーケーブル28を通じて分光器23に送られる。分光器23は、反射光をその波長に従って分解し、各波長での反射光の強度を測定することで反射光の強度測定データを生成する。反射光の強度測定データは、分光器23からデータ処理部25に送られる。
データ処理部25は、反射光の強度測定データから、基板Wからの反射光のスペクトルを生成するように構成されている。反射光のスペクトルは、反射光の波長と強度との関係を示す線グラフ(すなわち分光波形)として表される。反射光の強度は、反射率または相対反射率などの相対値として表わすこともできる。
データ処理部25は、反射光のスペクトルから基板Wの膜厚を決定するように構成されている。スペクトルに基づいて基板Wの膜厚を決定する方法には、公知の方法が使用される。例えば、データ処理部25は、反射光のスペクトルに最も形状が近い参照スペクトルを参照スペクトルライブラリの中から決定し、この決定された参照スペクトルに関連付けられた膜厚を決定する。他の例では、データ処理部25は、反射光のスペクトルに対してフーリエ変換を実行し、得られた周波数スペクトルから膜厚を決定する。
図3は、データ処理部25によって生成されたスペクトルの一例を示す図である。スペクトルは、光の波長と強度との関係を示す線グラフ(すなわち分光波形)として表される。図3において、横軸は基板Wから反射した光の波長を表し、縦軸は反射した光の強度から導かれる相対反射率を表す。相対反射率とは、反射光の強度を示す指標値であり、光の強度と所定の基準強度との比である。各波長において光の強度(実測強度)を所定の基準強度で割ることにより、装置の光学系や光源固有の強度のばらつきなどの不要なノイズを実測強度から除去することができる。
図3に示す例では、反射光のスペクトルは、相対反射率と反射光の波長との関係を示す分光波形であるが、反射光のスペクトルは、反射光の強度自体と、反射光の波長との関係を示す分光波形であってもよい。
図4は、基板Wと研磨テーブル3の位置関係の一例を示す平面図である。光学センサ21は、研磨ヘッド5に保持された基板Wに対向して配置されている。図4に示すように、基板Wの研磨中、光学センサ21は、研磨テーブル3の回転によって基板Wを横切るように移動する。研磨テーブル3が回転するたびに、光学センサ21から基板Wの測定点に光が照射される。本実施形態では、光学膜厚測定装置20は、1つの光学センサ21を備えているが、一実施形態では、光学膜厚測定装置20は、複数の光学センサ21を備えてもよい。例えば、光学膜厚測定装置20は、研磨テーブル3の中心からの距離が異なる位置に2つの光学センサ21を備え、2つの光学センサ21により基板Wの異なる領域に光が照射され、2つの光学センサ21により基板Wの異なる領域の膜厚が測定されてもよい。
図2に示すように、研磨装置1は、第1の孔30を通じて通孔33に流体を供給する流体供給ライン35、第2の孔31を通じて通孔33から流体を排出する流体排出ライン36、流体供給ライン35に連結された供給ポンプ37、および流体排出ライン36に連結された排出ポンプ38を備えている。流体供給ライン35は、第1の孔30に連結されており、通孔33に連通している。流体排出ライン36は、第2の孔31に連結されており、通孔33に連通している。
流体供給ライン35には、図示しない流体供給源から送られた流体(例えば、純水)が流れる。供給ポンプ37は、流体供給ライン35を流れる流体を加圧するように構成されている。供給ポンプ37によって加圧された流体は、流体供給ライン35から第1の孔30を通じて通孔33に供給される。排出ポンプ38は、流体排出ライン36を流れる流体を吸引するように構成されている。通孔33に供給された流体は、第2の孔31に流れ込み、流体排出ライン36から排出される。供給ポンプ37および排出ポンプ38は、動作制御部40に電気的に接続されており、供給ポンプ37および排出ポンプ38の動作は、動作制御部40により制御される。
基板Wの研磨中、動作制御部40は、供給ポンプ37に指令を与えて、流体供給ライン35を通じて第1の孔30および通孔33に流体を供給させる。これにより、流体は、第1の孔30および通孔33を満たし、通孔33から第2の孔31に流れ込む。動作制御部40は、排出ポンプ38に指令を与えて、流体排出ライン36を通じて流体を排出させる。基板Wの研磨に用いられる研磨液は流体と共に排出され、これにより基板Wの膜厚を測定するための光路が確保される。
光学膜厚測定装置20のデータ処理部25は、動作制御部40に電気的に接続されている。動作制御部40は、データ処理部25により決定された基板Wの膜厚に基づいて、基板Wの研磨動作を制御する。例えば、動作制御部40は、基板Wの膜厚が目標膜厚に達した時点である基板Wの研磨終点を検出し、検出された研磨終点に基づいて基板Wの研磨を終了するように構成されている。この場合、動作制御部40は、基板Wの研磨終点に基づいて、テーブルモータ6および研磨ヘッド回転機構に指令を与えて、研磨テーブル3および研磨ヘッド5の回転を停止させて、基板Wの研磨を終了させる。
一実施形態では、動作制御部40は、基板Wの厚さが所定の値に達した時点である基板Wの研磨条件の変更点を検出し、検出された研磨条件の変更点に基づいて基板Wの研磨条件を変更するように構成されている。
データ処理部25は、プログラムが格納された記憶装置25aと、プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する演算装置25bを備えている。データ処理部25は、少なくとも1台のコンピュータから構成される。記憶装置25aは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの主記憶装置と、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの補助記憶装置を備えている。演算装置25bの例としては、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)が挙げられる。ただし、データ処理部25の具体的構成はこれらの例に限定されない。一実施形態では、データ処理部25と動作制御部40は、少なくとも1台のコンピュータから、一体に構成されてもよい。
図1に示すように、研磨装置1は、研磨パッド2の通孔(光通過部)33に洗浄流体を供給する洗浄部12と、洗浄部12に連結された洗浄アーム16と、洗浄アーム16に連結された支軸15と、洗浄部12を水平移動させる洗浄部水平移動機構18をさらに備えている。洗浄部水平移動機構18は、洗浄アーム16内に配置されており、支軸15に連結されている。洗浄部水平移動機構18は、洗浄アーム16および洗浄部12を支軸15の軸心を中心に揺動(すなわち水平移動)させるように構成されている。
洗浄部水平移動機構18により洗浄アーム16が水平移動されると、洗浄部12は研磨テーブル3の上方位置と研磨テーブル3の半径方向外側の位置との間を移動する。洗浄部水平移動機構18は、例えば、サーボモータ、タイミングプーリ、およびベルトの組み合わせにより構成されている。洗浄部水平移動機構18は、支軸15を中心とする洗浄部12の回転角度を検出する角度検出器19を備えている。角度検出器19の例としては、ロータリーエンコーダが挙げられる。洗浄部水平移動機構18は、動作制御部40に電気的に接続されており、洗浄部水平移動機構18の動作は、動作制御部40により制御される。角度検出器19は、支軸15を中心とする洗浄部12の回転角度を検出して、検出された回転角度を示す信号を出力する。角度検出器19から出力された信号は、動作制御部40に送られる。
図5は、洗浄部12の一実施形態を示す模式図である。洗浄部12は、通孔(光通過部)33上に通孔(光通過部)33を覆う洗浄空間CSを形成し、洗浄空間CSを通じて通孔(光通過部)33に洗浄流体を供給するように構成されている。洗浄部12は、洗浄アーム16に連結されたハウジング51と、洗浄空間CSを形成する洗浄カバー52と、洗浄流体を洗浄空間CS内に供給する洗浄ノズル54と、洗浄カバー52を上下動させるアクチュエータ56と、洗浄カバー52に加わる荷重を測定する荷重測定器58を備えている。ハウジング51内には、洗浄カバー52の一部、アクチュエータ56、および荷重測定器58が収容されている。ハウジング51および洗浄カバー52は、上部が閉塞された円筒形状を有しており、ハウジング51の内径は洗浄カバー52の外径よりも大きい。洗浄カバー52の内側には洗浄空間CSが形成されている。洗浄カバー52および洗浄空間CSは、下方に開口している。ハウジング51および洗浄カバー52の形状は本実施形態に限定されず、例えば、ハウジング51および洗浄カバー52は、楕円形、あるいは四角形などの多角形の水平断面形状を有してもよい。
通孔(光通過部)33の洗浄時には、洗浄部12と通孔(光通過部)33が位置合わせされ、洗浄部12は研磨パッド2の通孔(光通過部)33の上方(直上)に配置される。洗浄カバー52の内径D1は、通孔(光通過部)33の内径D2と同じか、それよりも大きい。すなわち、洗浄空間CSの水平断面は、通孔(光通過部)33の水平断面と同じか、それよりも大きい。
図6(a)および図6(b)は、洗浄部12と研磨テーブル3の位置関係の一例を示す平面図である。図6(a)は、洗浄部12と通孔(光通過部)33が位置合わせされていない状態を示しており、図6(b)は、洗浄部12と通孔(光通過部)33が位置合わせされた状態を示している。
動作制御部40は、研磨テーブル3の上から見たときに、通孔(光通過部)33の位置が洗浄部12の洗浄カバー52の位置と一致するように、研磨テーブル3を回転させ、かつ洗浄部12を水平移動させるように構成されている。より具体的には、動作制御部40は、角度検出器7(図1参照)から出力された研磨テーブル3の回転角度を示す信号と、角度検出器19(図1参照)から出力された洗浄部12の回転角度を示す信号に基づいて、通孔(光通過部)33の位置が洗浄部12の洗浄カバー52の位置と一致するように、研磨テーブル3を回転させ、かつ洗浄部12を水平移動させる。このようにして、図6(b)の例に示すように、動作制御部40は、洗浄部12を研磨パッド2の通孔(光通過部)33の上方(直上)に配置させる。
図5に示すように、洗浄ノズル54は洗浄カバー52に固定されており、洗浄ノズル54の少なくとも端部は、洗浄カバー52内に位置している。本実施形態では、洗浄ノズル54は、洗浄流体として液体を供給する液体ノズル54A、洗浄流体として流体の噴流を供給するジェットノズル54B、および洗浄流体として薬液を供給する薬液ノズル54Cを含む。
液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54Cは、流体弁55A,55B,55Cにそれぞれ接続されている。液体、噴流を形成するための流体、および薬液は、流体弁55A,55B,55Cを通じて液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54Cにそれぞれ供給される。流体弁55A,55B,55Cは、電動弁、電磁弁、またはエアオペレート弁などのアクチュエータ駆動型の開閉弁である。流体弁55A,55B,55Cは、動作制御部40に電気的に接続されており、流体弁55A,55B,55Cの動作は、動作制御部40により制御される。
洗浄ノズル54の構成は、本実施形態に限定されず、液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54Cのうちの少なくとも1つを含んでいればよい。例えば、洗浄ノズル54は、ジェットノズル54Bのみを含んでもよいし、あるいは、液体ノズル54Aおよびジェットノズル54Bのみを含んでもよい。
アクチュエータ56は、図示しない支持部材によってハウジング51に固定されている。アクチュエータ56は、連結部材57により洗浄カバー52に連結されており、洗浄カバー52を上下動させるように構成されている。より具体的には、アクチュエータ56は、洗浄カバー52および洗浄ノズル54(液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54C)を一体にハウジング51に対して相対的に上下動させるように構成されている。アクチュエータ56としては、ボールねじとサーボモータの組み合わせを用いることができる。一実施形態では、洗浄ノズル54は洗浄カバー52に固定されずに、図示しない静止部材に固定され、アクチュエータ56は、洗浄カバー52のみを上下動させるように構成されてもよい。
図7は、アクチュエータ56が洗浄カバー52を下降させた状態を示す模式図である。アクチュエータ56は、動作制御部40に電気的に接続されており、アクチュエータ56の動作は、動作制御部40により制御される。上述したように、洗浄部12と研磨パッド2の通孔(光通過部)33が位置合わせされた後、動作制御部40は、研磨テーブル3を静止させた状態で、アクチュエータ56に指令を与えて、洗浄カバー52を研磨パッド2に接触するまで下降させる。より具体的には、動作制御部40は、アクチュエータ56に指令を与えて、洗浄カバー52の下面52aが研磨パッド2の研磨面2aに接触するまで下降させる。
荷重測定器58は、洗浄カバー52の上部に取り付けられており、洗浄カバー52に加わる荷重を測定するように構成されている。荷重測定器58は、連結部材57を介してアクチュエータ56に連結されており、アクチュエータ56と洗浄カバー52の間に位置している。洗浄カバー52の下面52aが研磨パッド2の研磨面2aに接触すると、研磨面2aから洗浄カバー52に対して反力が加わる。この反力は、洗浄カバー52に加わる荷重として荷重測定器58により測定される。荷重測定器58としては、ロードセルを用いることができる。
荷重測定器58は、動作制御部40に電気的に接続されており、荷重測定器58によって測定された洗浄カバー52に加わる荷重は、動作制御部40に送られる。動作制御部40は、荷重測定器58により測定された荷重が荷重目標値に到達するまで、アクチュエータ56により洗浄カバー52を下降させる。その後、動作制御部40は、荷重測定器58により測定された荷重が荷重目標値に維持されるように、アクチュエータ56の動作を制御する。荷重目標値は、研磨パッド2の研磨面2aと洗浄カバー52の下面52aが密着して、洗浄空間CSが研磨パッド2で閉塞されるように、予め定められた荷重である。
洗浄部12は、通孔(光通過部)33上に通孔(光通過部)33を覆う洗浄空間CSを形成する。下方に開口する洗浄空間CSを内部に有する洗浄カバー52が研磨パッド2の研磨面2aに接触すると、洗浄空間CSが研磨パッド2で閉塞される。洗浄カバー52は、研磨パッド2の通孔(光通過部)33を囲むように配置される。閉塞された洗浄空間CSは、研磨パッド2の通孔(光通過部)33、研磨テーブル3の第1の孔30(光学センサ21を含む)、および第2の孔31に対向している。洗浄ノズル54は、洗浄空間CS内に洗浄流体を供給するように構成されている。より具体的には、洗浄ノズル54は、洗浄空間CSを通じて通孔(光通過部)33に洗浄流体を供給する。本実施形態では、液体ノズル54Aは液体を洗浄空間CS内に供給し、ジェットノズル54Bは流体の噴流を洗浄空間CS内に供給し、薬液ノズル54Cは薬液を洗浄空間CS内に供給する。洗浄ノズル54の具体的構成は、洗浄流体を洗浄空間CS内に供給することができる限り、本実施形態に限定されない。
洗浄ノズル54の先端から洗浄カバー52の下面52aまでの距離Lは、ノズルの種類や通孔(光通過部)33への付着物の状態に基づいて決定される。一実施形態では、洗浄部12は、洗浄ノズル54に連結された図示しないノズル位置調整機構をさらに備え、ノズル位置調整機構は、洗浄ノズル54の先端から洗浄カバー52の下面52aまでの距離Lを調整するように構成されてもよい。一実施形態では、洗浄ノズル54から洗浄カバー52の下面52aまでの距離Lは、2~5mmである。一実施形態では、液体ノズル54A、ジェットノズル54B、薬液ノズル54Cのそれぞれの先端から洗浄カバー52の下面52aまでの距離は、異なっていてもよい。例えば、ジェットノズル54Bの先端から洗浄カバー52の下面52aまでの距離、および薬液ノズル54Cの先端から洗浄カバー52の下面52aまでの距離は、液体ノズル54Aの先端から洗浄カバー52の下面52aまでの距離よりも小さくてもよい。
一実施形態では、洗浄部12は、洗浄ノズル54に連結された図示しないノズル角度調整機構をさらに備え、ノズル角度調整機構は、洗浄ノズル54の水平面に対する角度θを調整するように構成されてもよい。一実施形態では、液体ノズル54A、ジェットノズル54B、薬液ノズル54Cのそれぞれの水平面に対する角度は、異なっていてもよい。例えば、液体ノズル54A、ジェットノズル54B、薬液ノズル54Cのそれぞれの水平面に対する角度は、液体ノズル54A、ジェットノズル54B、薬液ノズル54Cのそれぞれの先端が光学センサ21に向くように調整されてもよい。
上述した流体排出ライン36は、第2の孔31および通孔(光通過部)33を通じて洗浄空間CSに連通しており、第2の孔31を通じて洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から洗浄流体を排出するように構成されている。洗浄流体は、洗浄ノズル54(液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54C)から洗浄空間CSを通じて通孔(光通過部)33に供給され、通孔(光通過部)33に付着した研磨液または研磨屑を除去する。洗浄流体は、研磨液または研磨屑とともに洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出される。
このように、洗浄部12は、閉塞された洗浄空間CSを通じて通孔(光通過部)33に洗浄流体を供給し、通孔(光通過部)33から研磨液または研磨屑を除去することができる。したがって、光通過部33を通過する基板Wからの反射光の強度が低下することを防止できる。結果として、データ処理部25は、基板Wの膜厚を精度よく決定することができる。本実施形態では、洗浄部12は、第1の孔30内に位置する光学センサ21にも洗浄流体を供給し、光学センサ21から研磨液または研磨屑を除去することができる。
通孔(光通過部)33の洗浄中、洗浄流体は、閉塞された洗浄空間CS内に供給され、流体排出ライン36を通じて洗浄空間CSから排出されるため、洗浄空間CSの外側、すなわち、洗浄カバー52の外側には洗浄流体が流出しない。したがって、研磨パッド2の通孔(光通過部)33の外側に洗浄流体が付着することによる研磨面2aの汚染や、研磨面2aの性状変化を防ぐことができる。また、洗浄すべき通孔(光通過部)33に選択的に洗浄流体が供給されるため、通孔(光通過部)33を効率よく洗浄することができ、使用する洗浄流体の量を削減することができる。
本明細書において、洗浄空間CSが閉塞されていることは、洗浄空間CSが完全に閉塞(密閉)されていることのみに限定されるものではなく、上述した効果を得られる限り、洗浄カバー52と研磨パッド2の間にわずかに隙間を有してもよい。すなわち、本明細書において、洗浄空間CSが閉塞されていることには、研磨面2aの汚染や、研磨面2aの性状変化に影響せず、通孔(光通過部)33を効率よく洗浄することができる程度に、洗浄カバー52と研磨パッド2の間にわずかに隙間を有しており、洗浄カバー52が研磨パッド2の研磨面2aに完全に接触(密着)していない状態も含まれる。
使用すべき液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54Cは、通孔(光通過部)33に付着した研磨液または研磨屑の状態および種類に応じて、適切に選択され、またはこれらのノズル54A,54B,54Cの組み合わせが用いられる。
図8は、液体ノズル54Aが液体を洗浄空間CS内に供給する様子を示す模式図である。本実施形態では、液体ノズル54Aは、洗浄空間CS、通孔(光通過部)33、および第1の孔30(光学センサ21を含む)に洗浄流体として液体(例えば、純水)を供給する。液体ノズル54Aが液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給している間に、排出ポンプ38は、液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出する。一実施形態では、排出ポンプ38は、液体ノズル54Aが液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給してから所定の時間が経過したときに、液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出してもよい。
図9は、ジェットノズル54Bが流体の噴流を洗浄空間CS内に供給する様子を示す模式図である。本実施形態では、ジェットノズル54Bは、洗浄空間CS、通孔(光通過部)33、および第1の孔30(光学センサ21を含む)に洗浄流体として流体の噴流を供給する。ジェットノズル54Bから供給される流体の噴流は、液体(例えば、純水)の噴流、気体(例えば、窒素などの不活性ガス)の噴流、および液体と気体の混合流体の噴流のいずれであってもよい。
ジェットノズル54Bが流体の噴流を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給している間に、排出ポンプ38は、流体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出する。一実施形態では、排出ポンプ38は、ジェットノズル54Bが流体の噴流を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給してから所定の時間が経過したときに、流体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出してもよい。一実施形態では、ジェットノズル54Bによって流体の噴流が供給された後に、液体ノズル54Aによって液体(例えば純水)を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給して、洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33をリンス洗浄してもよい。
図10は、薬液ノズル54Cが薬液を洗浄空間CS内に供給する様子を示す模式図である。本実施形態では、薬液ノズル54Cは、洗浄空間CS、通孔(光通過部)33、および第1の孔30(光学センサ21を含む)に洗浄流体として薬液を供給する。薬液の種類は、通孔(光通過部)33に付着している研磨液または研磨屑の種類に適した薬液が用いられる。例えば、酸性の薬液としては、フッ化水素酸、シュウ酸、クエン酸、塩酸、および硫酸のうちのいずれかの溶液、又はこれらの組み合わせを用いてもよい。アルカリ性の薬液としては、アンモニア、およびTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)のうちのいずれかの溶液、又は、これらの組み合わせを用いてもよい。さらに、界面活性剤の溶液を薬液として用いてもよい。
薬液ノズル54Cが薬液を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給している間に、排出ポンプ38は、薬液を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出する。一実施形態では、排出ポンプ38は、薬液ノズル54Cが薬液を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給してから所定の時間が経過したときに、薬液を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出してもよい。一実施形態では、薬液ノズル54Cによって薬液が供給された後に、液体ノズル54Aによって液体(例えば純水)を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33に供給して、洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33をリンス洗浄してもよい。
図11に示すように、洗浄部12は、超音波を発生させる超音波振動子60をさらに備えている。本実施形態では、洗浄部12は2つの超音波振動子60を備えており、超音波振動子60は洗浄カバー52に配置されている。より具体的には、超音波振動子60は、洗浄カバー52の内部に配置されている。超音波振動子60の数は本実施形態に限定されず、洗浄部12は、1つあるいは3つ以上の超音波振動子60を備えてもよい。超音波振動子60は、超音波を発生させるように構成されている。洗浄ノズル54から洗浄空間CS内に洗浄流体が供給され、洗浄空間CS内に洗浄流体が存在している状態では、超音波振動子60は、洗浄流体を介して超音波を伝播させる。本実施形態では、超音波振動子60により発生した超音波は、液体ノズル54Aによって洗浄空間CS内に供給された液体を媒質として、通孔(光通過部)33に伝播される。一実施形態では、超音波振動子60により発生した超音波は、洗浄空間CS内に洗浄流体が存在しない状態で、洗浄カバー52および研磨パッド2を通じて通孔(光通過部)33に伝播されてもよい。
超音波振動子60は、動作制御部40に電気的に接続されており、超音波振動子60の動作は、動作制御部40により制御される。動作制御部40は、排出ポンプ38を停止させた状態で、流体弁55Aに指令を与えて、液体ノズル54Aから液体を洗浄空間CS内に供給させる。一実施形態では、動作制御部40は、流体弁55Aに指令を与えて、超音波振動子60の位置よりも高い液面レベルに達するまで、液体ノズル54Aから液体を洗浄空間CS内に供給させる。その後、動作制御部40は、超音波振動子60に指令を与えて、超音波振動子60に超音波を発生させる。動作制御部40は、超音波振動子60を所定の洗浄時間が経過するまで作動させた後に、排出ポンプ38に指令を与えて、液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出させる。一実施形態では、液体を液体ノズル54Aから洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給しながら、かつ液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出させながら、動作制御部40は、超音波振動子60に指令を与えて、超音波振動子60に超音波を発生させてもよい。
通孔(光通過部)33に伝播された超音波は、通孔(光通過部)33から研磨液または研磨屑を除去することができる。本実施形態では、超音波振動子60は、第1の孔30内に位置する光学センサ21にも超音波を伝播させ、光学センサ21から研磨液または研磨屑を除去することができる。
図12は、洗浄部12の他の実施形態を示す模式図である。本実施形態の超音波振動子60は、洗浄ノズル54に配置されている。超音波振動子60は、洗浄ノズル54から洗浄空間CS内に供給される洗浄流体を介して、超音波を伝播させるように構成されている。本実施形態では、超音波振動子60は、液体ノズル54Aに配置されている。超音波振動子60により発生した超音波は、液体ノズル54Aから洗浄空間CS内に液体が供給されている間に、液体ノズル54Aから流出する液体を媒質として、通孔(光通過部)33に伝播される。一実施形態では、超音波振動子60は、ジェットノズル54B、または薬液ノズル54Cに配置されてもよい。
動作制御部40は、流体弁55Aに指令を与えて、液体ノズル54Aから液体を供給しながら、超音波振動子60に指令を与えて、超音波振動子60に超音波を発生させる。動作制御部40は、排出ポンプ38を停止させた状態で、超音波振動子60に指令を与えて、液体ノズル54Aから流出する液体を介して、超音波を通孔(光通過部)33に伝播させる。動作制御部40は、所定の洗浄時間が経過するまで超音波振動子60を作動させた後に、排出ポンプ38に指令を与えて、液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から純水排出ライン36を通じて排出させる。一実施形態では、液体を液体ノズル54Aから洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33内に供給しながら、かつ液体を洗浄空間CSおよび通孔(光通過部)33から流体排出ライン36を通じて排出させながら、動作制御部40は、超音波振動子60に指令を与えて、超音波振動子60に超音波を発生させてもよい。
通孔(光通過部)33に伝播された超音波は、通孔(光通過部)33から研磨液または研磨屑を除去することができる。本実施形態では、超音波振動子60は、第1の孔30内に位置する光学センサ21にも超音波を伝播させ、光学センサ21から研磨液または研磨屑を除去することができる。
一実施形態では、洗浄部12は、図11および図12を参照して説明した超音波振動子60を備えていなくてもよい。
図13に示すように、一実施形態では、洗浄部12は、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出するためのミラー62を備えている。ミラー62は、洗浄カバー52の内側に配置されている。言い換えれば、ミラー62は、洗浄空間CS内に配置されている。ミラー62は、光学センサ21から通孔(光通過部)33を通じて照射される光の光路上に配置されており、光学センサ21は、通孔(光通過部)33を通じてミラー62からの反射光を受けるように構成されている。
通孔(光通過部)33の洗浄中、光源22により発せられた光は、投光用光ファイバーケーブル27を通り、光学センサ21から通孔(光通過部)33を通じてミラー62に導かれる。ミラー62からの反射光は、通孔(光通過部)33を通って光学センサ21によって受けられ、受光用光ファイバーケーブル28を通じて分光器23に送られる。分光器23は、反射光をその波長に従って分解し、各波長での反射光の強度を測定することで反射光の強度測定データを生成する。反射光の強度測定データは、分光器23からデータ処理部25を通じて動作制御部40に送られる。一実施形態では、動作制御部40は、分光器23に直接接続されており、反射光の強度測定データが分光器23から動作制御部40に直接送られてもよい。
光学センサ21によるミラー62への光の照射は、洗浄空間CS内に洗浄流体が存在した状態で行われてもよいし、洗浄空間CSから洗浄流体が排出され、洗浄流体が存在しない状態で行われてもよい。
動作制御部40は、ミラー62からの反射光の強度測定データに基づいて、反射光の強度がしきい値を超えた時点である通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出するように構成されている。例えば、動作制御部40は、所定の波長における反射光の強度がしきい値を超えた時点である通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出してもよいし、あるいは、各波長での反射光の強度を平均した反射光の平均強度がしきい値を超えた時点である通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出してもよい。
図14は、洗浄部12のさらに他の実施形態を示す模式図である。本実施形態の洗浄部12は、ミラー62に代えて、通孔(光通過部)33の画像を生成する撮像装置64と、通孔(光通過部)33を照らすための照明器65を備えている。撮像装置64および照明器65は、洗浄カバー64の内側に配置されている。言い換えれば、撮像装置64および照明器65は、洗浄空間CS内に配置されている。撮像装置64としては、CCDセンサ、CMOSセンサなどのイメージセンサを備えたカメラや、ファイバースコープを用いることができる。一実施形態では、撮像装置64は、通孔(光通過部)33を照らすための照明機能を有し、洗浄部12が照明器65を備えていなくてもよい。
撮像装置64は、閉塞された洗浄空間CSにおいて、通孔(光通過部)33の上方に配置されており、通孔(光通過部)33の画像を生成するように構成されている。撮像装置64は、動作制御部40に電気的に接続されている。撮像装置64により生成された通孔(光通過部)33の画像は、動作制御部40に送られる。動作制御部40は、撮像装置64から送られた画像に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出するように構成されている。例えば、動作制御部40は、洗浄が完了した状態の通孔(光通過部)33の画像である参照画像と、取得した画像との比較に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出する。
図13および図14を参照して説明した通孔(光通過部)33の洗浄終点の検出は、洗浄部12による通孔(光通過部)33への洗浄流体の供給が行われている間に、所定の時間間隔で行われてもよいし、あるいは、予め定められた洗浄レシピに基づいて、洗浄部12による通孔(光通過部)33への洗浄流体の供給が終了した後に行われてもよい。
動作制御部40は、図13および図14を参照して説明したように、検出された洗浄終点に基づいて、流体弁55A,55B,55Cに指令を与えて、洗浄ノズル54からの洗浄流体の供給を停止させる。一実施形態では、動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄終点から所定の推移時間が経過したときに、流体弁55A,55B,55Cに指令を与えて、洗浄ノズル54からの洗浄流体の供給を停止させてもよい。図11および図12を参照して説明したように、超音波振動子60により超音波を発生されているときは、動作制御部40は、超音波振動子60に指令を与えて、超音波振動子60による超音波の発生を停止させる。動作制御部40は、排出ポンプ38に指令を与えて、洗浄空間CSから流体排出ラインを通じて洗浄流体を排出させる。洗浄空間CSから洗浄流体が排出された後、動作制御部40は、アクチュエータ56に指令を与えて、洗浄カバー52を上昇させ、洗浄カバー52を研磨パッド2から離す。さらに、動作制御部40は、洗浄部水平移動機構18に指令を与えて、洗浄アーム16を水平移動させて、洗浄部12を研磨パッド2の外側に退避させる。
一実施形態では、動作制御部40は、基板Wの研磨中、基板Wの膜厚を測定する際に、基板Wからの反射光に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄時期であるか否かを判定するように構成されている。通孔(光通過部)33に研磨液または研磨屑が付着すると、光学センサ21によって受ける基板Wからの反射光の強度が低下する。したがって、動作制御部40は、光学センサ21によって受けられた基板Wからの反射光の強度に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄時期であるか否かを判定することができる。より具体的には、動作制御部40は、分光器23によって生成された基板Wからの反射光の強度測定データに基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄時期であるか否かを判定するように構成されている。例えば、動作制御部40は、所定の波長における反射光の強度が基準値よりも下回ったときに、通孔(光通過部)33の洗浄時期であると決定してもよい。あるいは、動作制御部40は、所定の波長範囲内での反射光の強度を平均した反射光の平均強度が基準値よりも下回ったときに、通孔(光通過部)33の洗浄時期であると決定してもよい。
一実施形態では、動作制御部40は、データ処理部25によって生成された基板Wからの反射光のスペクトルに基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄時期であるか否かを判定してもよい。例えば、動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄時期における反射光のスペクトルである基準スペクトルと、データ処理部25によって生成された反射光のスペクトルとの比較に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄時期であるか否かを判定する。
動作制御部40は、基板Wの研磨中に、通孔(光通過部)33の洗浄時期であると判定した場合、基板Wの研磨後に、通孔(光通過部)33の洗浄を行うように構成されてもよい。一実施形態では、動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄時期であると判定してから、所定の枚数の基板を研磨した後に、通孔(光通過部)33の洗浄を行うように構成されてもよい。本実施形態によれば、適切なタイミングで通孔(光通過部)33の洗浄を自動的に行うことができるため、通孔(光通過部)33の洗浄作業の効率化を達成できる。
通孔(光通過部)33に付着した研磨液または研磨屑の種類によって、データ処理部25により生成される基板Wからの反射光のスペクトルが変化することがある。一実施形態では、動作制御部40は、データ処理部25により生成される基板Wからの反射光のスペクトルに基づいて、付着物の種類を決定するように構成されている。動作制御部40は、決定された付着物の種類に基づいて、通孔(光通過部)33に洗浄流体を供給する際に使用すべき洗浄ノズル54(液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54C)を選択するように構成されてもよい。
図15および図16は、基板Wの研磨方法の一実施形態を示すフローチャートである。
ステップS101では、動作制御部40は、研磨ヘッド5、テーブルモータ6、研磨液供給ノズル8、および研磨ヘッド回転機構に指令を与えて、研磨ヘッド5および研磨テーブル3を回転させながら、研磨液供給ノズル8から研磨パッド2上に研磨液(スラリー)を供給させる。この状態で、研磨ヘッド5により基板Wを研磨パッド2の研磨面2aに押し付けて、基板Wの研磨を開始する。
ステップS102では、光学センサヘッド21により、研磨パッド2の通孔(光通過部)33を通じて光を基板Wに照射し、通孔(光通過部)33を通じて基板Wからの反射光を受ける。
ステップS103では、データ処理部25は、反射光の強度測定データから、基板Wからの反射光のスペクトルを生成し、反射光のスペクトルから基板Wの膜厚を決定する。
ステップS104では、動作制御部40は、基板Wの膜厚に基づいて、基板Wの研磨終点を検出する。例えば、動作制御部40は、基板Wの膜厚が目標膜厚に達した時点である基板Wの研磨終点を検出するように構成されている。動作制御部40は、基板Wの研磨終点を検出しなかったとき(ステップS104の「NO」)、基板Wの研磨を継続して、ステップS102~S104を繰り返す。動作制御部40は、基板Wの研磨終点を検出したとき(ステップS104の「YES」)、基板Wの研磨を終了させる(ステップS105)。具体的には、動作制御部40は、基板Wの研磨終点に基づいて、テーブルモータ6および研磨ヘッド回転機構に指令を与えて、研磨テーブル3および研磨ヘッド5の回転を停止させて、基板Wの研磨を終了させる。
以下に説明するステップS106~S113は、通孔(光通過部)33の洗浄方法の一実施形態である。
ステップS106では、動作制御部40は、ステップS102において、光学センサ21により受けられた基板Wからの反射光に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄時期であるか否かを判定する。一実施形態では、ステップS106は、ステップS102~S104と並行して行われる。ステップS102が繰り返される場合、ステップS106も繰り返し行われる。動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄時期であると判定した場合(ステップS106の「YES」)であって、基板Wの研磨終了後に、洗浄部12を通孔(光通過部)33の上方に配置させる(ステップS107)。具体的には、動作制御部40は、テーブルモータ6および洗浄部水平移動機構18に指令を与えて、通孔(光通過部)33の位置が洗浄部12の洗浄カバー52の位置と一致するように、研磨テーブル3を回転させ、かつ洗浄部12を水平移動させる。動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄時期ではないと判定した場合(ステップS106の「NO」)であって、基板Wの研磨終了後に、次の基板の研磨を開始する(ステップS114)。
ステップS108では、動作制御部40は、研磨テーブル3を静止させた状態で、アクチュエータ56に指令を与えて、洗浄カバー52を研磨パッド2に接触するまで下降させる。これにより、洗浄カバー52内に形成された洗浄空間CSが閉塞される。
ステップS109では、動作制御部40は、流体弁55A,55B,55Cのうちの少なくとも1つに指令を与えて、洗浄ノズル54から洗浄空間CS内に洗浄流体を供給する。洗浄空間CS内に供給された洗浄流体は、通孔(光通過部)33から研磨液や研磨屑を除去することができる。一実施形態では、図11および図12を参照して説明したように、動作制御部40は、超音波振動子60により超音波を発生させ、洗浄流体を介して超音波を伝播させることで、通孔(光通過部)33から研磨液や研磨屑を除去してもよい。
ステップS110では、動作制御部40は、洗浄ノズル54から洗浄空間CS内に洗浄流体を供給しながら、または洗浄ノズル54から洗浄空間CS内に洗浄流体を供給した後に、排出ポンプ38に指令を与えて、洗浄空間CSから流体排出ライン36を通じて洗浄流体を排出する。
ステップS111では、動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出する。図13を参照して説明したように、動作制御部40は、ミラー62からの反射光の強度測定データに基づいて、反射光の強度がしきい値を超えた時点である通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出してもよい。あるいは、図14を参照して説明したように、動作制御部40は、撮像装置64により生成された画像に基づいて、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出してもよい。
動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出しなかったとき(ステップS111の「NO」)、通孔(光通過部)33への洗浄流体の供給を継続して、ステップS109~S111を繰り返す。動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出したとき(ステップS111の「YES」)、動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄終点に基づいて、流体弁55A,55B,55Cのうちの少なくとも1つに指令を与えて、洗浄ノズル54からの洗浄流体の供給を停止させる(ステップS112)。一実施形態では、動作制御部40は、通孔(光通過部)33の洗浄終点から所定の推移時間が経過したときに、流体弁55A,55B,55Cのうちの少なくとも1つに指令を与えて、洗浄ノズル54からの洗浄流体の供給を停止させてもよい。図11および図12を参照して説明したように、超音波振動子60により超音波を発生されているときは、動作制御部40は、超音波振動子60に指令を与えて、超音波振動子60による超音波の発生を停止させる。動作制御部40は、排出ポンプ38に指令を与えて、洗浄空間CSから流体排出ラインを通じて洗浄流体が排出させる。
ステップS113では、洗浄空間CSから洗浄流体が排出された後、動作制御部40は、アクチュエータ56に指令を与えて、洗浄カバー52を上昇させ、洗浄カバー52を研磨パッド2から離す。さらに、動作制御部40は、洗浄部水平移動機構18に指令を与えて、洗浄アーム16を水平移動させて、洗浄部12を研磨パッド2の外側に退避させる。
ステップS114では、動作制御部40は、次の基板の研磨を開始する。このように、洗浄部12は、基板の研磨後、または基板の研磨前に、閉塞された洗浄空間CSを通じて通孔(光通過部)33に洗浄流体を供給することにより、通孔(光通過部)33から研磨液または研磨屑を除去することができる。
図17は、研磨装置1の他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1および図2を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、光通過部は、光の透過を許容する材料から構成された透明窓70である。すなわち、研磨パッド2は、光通過部として透明窓70を有している。本実施形態の研磨装置1は、上述した流体供給ライン35および流体排出ライン36を備えておらず、研磨テーブル3は、上述した第2の孔31を有していない。
透明窓70は、研磨パッド2に形成された通孔33に嵌め込まれている。透明窓70は、第1の孔30および光学センサ21の直上に位置している。したがって、光学センサ21は、透明窓70を通じて光を基板Wに照射し、透明窓70を通じて基板Wからの反射光を受ける。透明窓70の材料は特に限定されないが、例えば透明な樹脂から構成されている。
図18は、図17に示す研磨装置1の洗浄部12の一実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図5乃至図10、および図12を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、研磨装置1は、洗浄カバー52の内面に形成された開口部52bに連通する流体排出ライン72、および流体排出ライン72に連結された排出ポンプ73を備えている。洗浄カバー52は、その内面に形成された2つの開口部52bと、2つの開口部52bから上方にそれぞれ延びる2つの流路52cを有している。流体排出ライン72は、流路52cに連結されており、流路52cおよび開口部52bを通じて、洗浄空間CSに連通している。
本実施形態では、開口部52bは、洗浄カバー52の下面52aと平行な面内に位置している。開口部52bの位置は、本実施形態に限定されず、例えば、洗浄カバー52の側面内に位置してもよい。本実施形態では、洗浄カバー52は、2つの開口部52bおよび流路52cを有しているが、開口部52bおよび流路52cの数は、本実施形態に限られない。一実施形態では、洗浄カバー52には、1つの開口部52bおよび流路52cを有してもよいし、3つ以上の開口部52bおよび流路52cを有してもよい。
流体排出ライン72は、洗浄空間CSから洗浄流体を排出するように構成されている。排出ポンプ73は、流体排出ライン72を通じて洗浄空間CS内の洗浄流体を吸引するように構成されている。排出ポンプ73は、動作制御部40に電気的に接続されており、排出ポンプ73の動作は、動作制御部40により制御される。
本実施形態では、洗浄カバー52は、研磨パッド2の透明窓(光通過部)70を囲むように配置される。研磨パッド2で閉塞された洗浄空間CSは、研磨パッド2の透明窓(光通過部)70に対向している。本実施形態では、洗浄ノズル54は、洗浄空間CSを通じて透明窓(光通過部)70の上面に洗浄流体を供給する。洗浄ノズル54(液体ノズル54A、ジェットノズル54B、および薬液ノズル54C)から洗浄空間CS内に供給された洗浄流体は、透明窓(光通過部)70に付着した研磨液または研磨屑を除去し、流体排出ライン72を通じて洗浄空間CSから排出される。
このように、洗浄部12は、閉塞された洗浄空間CSを通じて透明窓(光通過部)70に洗浄流体を供給する。洗浄空間CS内に供給された洗浄流体は、透明窓(光通過部)70から研磨液または研磨屑を除去することができる。したがって、透明窓(光通過部)70を通過する基板Wからの反射光の強度が低下することを防止できる。結果として、データ処理部25は、基板Wの膜厚を精度よく決定することができる。
図18に示す透明窓(光通過部)70の実施形態は、図13および図14を参照して説明した通孔(光通過部)33の洗浄終点を検出する実施形態、および通孔(光通過部)33の洗浄時期を判定する実施形態にも同様に適用することができる。また、図18に示す透明窓(光通過部)70の実施形態は、図11を参照して説明したように、洗浄カバー52に配置された超音波振動子60の実施形態にも適用することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 研磨装置
2 研磨パッド
2a 研磨面
3 研磨テーブル
3a テーブル軸
5 研磨ヘッド
6 テーブルモータ
7 角度検出器
8 研磨液供給ノズル
10 研磨ヘッドシャフト
12 洗浄部
15 支軸
16 洗浄アーム
18 洗浄部水平移動機構
19 角度検出器
20 光学膜厚測定装置
21 光学センサ
22 光源
23 分光器
25 データ処理部
27 投光用光ファイバーケーブル
28 受光用光ファイバーケーブル
30 第1の孔
31 第2の孔
33 通孔(光通過部)
35 流体供給ライン
36 流体排出ライン
37 供給ポンプ
38 排出ポンプ
40 動作制御部
40a 記憶装置
40b 演算装置
51 ハウジング
52 洗浄カバー
52a 下面
52b 開口部
52c 流路
54 洗浄ノズル
54A 液体ノズル
54B ジェットノズル
54C 薬液ノズル
55A,55B,55C 流体弁
56 アクチュエータ
57 連結部材
58 荷重測定器
60 超音波振動子
62 ミラー
64 撮像装置
65 照明器
70 透明窓(光通過部)
72 流体排出ライン
73 排出ポンプ
W 基板

Claims (23)

  1. 光通過部を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付ける研磨ヘッドと、
    前記研磨テーブル内に配置され、前記光通過部を通じて光を前記基板に照射し、前記光通過部を通じて前記基板からの反射光を受ける光学センサと、
    前記光通過部を覆う洗浄空間を前記光通過部上に形成し、前記洗浄空間を通じて前記光通過部に洗浄流体を供給する洗浄部を備えている、研磨装置。
  2. 前記洗浄流体を前記洗浄空間から排出する流体排出ラインと、
    前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、
    前記洗浄部は、
    前記洗浄空間を内側に形成する洗浄カバーと、
    前記洗浄流体を前記洗浄空間内に供給する洗浄ノズルと、
    前記洗浄カバーを上下動させるアクチュエータを備え、
    前記動作制御部は、前記アクチュエータに指令を与えて、前記洗浄カバーを前記研磨パッドの前記研磨面に接触するまで下降させて、前記洗浄カバーで前記光通過部を囲み、前記洗浄空間を閉塞するように構成されている、請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記洗浄ノズルは、前記洗浄流体として液体を供給する液体ノズル、前記洗浄流体として流体の噴流を供給するジェットノズル、および前記洗浄流体として薬液を供給する薬液ノズルのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の研磨装置。
  4. 前記洗浄部は、超音波を発生させる超音波振動子を備え、前記洗浄流体を介して前記超音波を伝播させるように構成されている、請求項1に記載の研磨装置。
  5. 前記洗浄部は、前記洗浄空間を内側に形成する洗浄カバーをさらに備え、
    前記超音波振動子は、前記洗浄カバーに配置されている、請求項4に記載の研磨装置。
  6. 前記洗浄部は、前記洗浄流体を前記洗浄空間内に供給する洗浄ノズルをさらに備え、
    前記超音波振動子は、前記洗浄ノズルに配置されている、請求項4に記載の研磨装置。
  7. 前記光通過部は、前記研磨パッドに形成された通孔である、請求項1に記載の研磨装置。
  8. 前記洗浄流体を前記洗浄空間から排出する流体排出ラインをさらに備え、
    前記流体排出ラインは、前記通孔に連通し、前記洗浄空間から前記通孔を通じて前記洗浄流体を排出するように構成されている、請求項7に記載の研磨装置。
  9. 前記光通過部は、光の透過を許容する材料から構成された透明窓である、請求項1に記載の研磨装置。
  10. 前記洗浄流体を前記洗浄空間から排出する流体排出ラインをさらに備え、
    前記洗浄部は、前記洗浄空間を内側に形成する洗浄カバーを備え、
    前記流体排出ラインは、前記洗浄カバーの内面に形成された開口部に連通し、前記洗浄空間から前記開口部を通じて前記洗浄流体を排出するように構成されている、請求項9に記載の研磨装置。
  11. 前記洗浄部は、前記洗浄カバーに加わる荷重を測定する荷重測定器をさらに備え、
    前記動作制御部は、前記荷重測定器によって測定された前記荷重が荷重目標値に到達するまで、前記アクチュエータに指令を与えて、前記洗浄カバーを下降させるように構成されている、請求項2に記載の研磨装置。
  12. 前記研磨テーブルを回転させるテーブルモータと、
    前記洗浄部を水平移動させる洗浄部水平移動機構をさらに備え、
    前記動作制御部は、
    前記テーブルモータおよび前記洗浄部水平移動機構の動作を制御するように構成され、
    前記テーブルモータおよび前記洗浄部水平移動機構に指令を与えて、前記光通過部の位置が前記洗浄カバーの位置と一致するように、前記研磨テーブルを回転させ、かつ前記洗浄部を水平移動させるように構成されている、請求項2に記載の研磨装置。
  13. 前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、
    前記洗浄部は、前記光学センサから前記光通過部を通じて照射される前記光の光路上に配置されたミラーを備え、
    前記光学センサは、前記光通過部を通じて前記ミラーからの反射光を受けるように構成されており、
    前記動作制御部は、前記ミラーからの前記反射光の強度がしきい値を超えた時点である前記光通過部の洗浄終点を検出するように構成されている、請求項1に記載の研磨装置。
  14. 前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、
    前記洗浄部は、前記光通過部の画像を生成する撮像装置を備え、
    前記動作制御部は、前記画像に基づいて、前記光通過部の洗浄終点を検出するように構成されている、請求項1に記載の研磨装置。
  15. 前記洗浄部の動作を制御する動作制御部をさらに備え、
    前記動作制御部は、前記基板からの前記反射光に基づいて、前記光通過部の洗浄時期であるか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の研磨装置。
  16. 基板を研磨テーブルに支持された研磨パッドの研磨面に押しつけて、前記基板を研磨し、
    前記基板の研磨中に、前記研磨テーブル内に配置された光学センサにより、前記研磨パッドに設けられた光通過部を通じて光を前記基板に照射し、前記光通過部を通じて前記基板からの反射光を受け、
    前記基板の研磨前または後に、洗浄部により、前記光透過部上に前記光透過部を覆う洗浄空間を形成し、
    前記洗浄部により、前記洗浄空間を通じて洗浄流体を前記光通過部に供給する、研磨方法。
  17. 前記洗浄部により、前記光透過部上に前記光透過部を覆う前記洗浄空間を形成する工程は、前記洗浄部を前記光通過部の上方に配置させ、前記洗浄部の洗浄カバーを前記研磨パッドの前記研磨面に接触するまで下降させて、前記洗浄カバーの内側に形成された前記洗浄空間を閉塞し、前記洗浄カバーで前記光通過部を囲む工程であり、
    前記洗浄部により、前記洗浄空間を通じて前記洗浄流体を前記光通過部に供給する工程は、前記洗浄部の洗浄ノズルから前記洗浄空間を通じて前記洗浄流体を前記光通過部に供給する工程であり、
    前記研磨方法は、前記洗浄流体を前記洗浄空間から流体排出ラインを通じて排出することをさらに含む、請求項16に記載の研磨方法。
  18. 超音波振動子により超音波を発生させて、前記洗浄流体を介して前記超音波を伝播させることをさらに含む、請求項16に記載の研磨方法。
  19. 前記洗浄部により、前記光透過部上に前記光透過部を覆う前記洗浄空間を形成する工程は、荷重測定器によって前記洗浄部の洗浄カバーに加わる荷重を測定し、前記測定された前記荷重が荷重目標値に到達するまで、前記洗浄カバーを下降させて、前記光透過部上に前記光透過部を覆う前記洗浄空間を形成する工程である、請求項16に記載の研磨方法。
  20. 前記洗浄部を前記光通過部の上方に配置させる工程は、前記光通過部の位置が前記洗浄カバーの位置と一致するように、前記研磨テーブルを回転させ、かつ前記洗浄部を水平移動させて、前記洗浄部を前記光通過部の上方に配置させる工程である、請求項17に記載の研磨方法。
  21. 前記光学センサにより、前記光通過部を通じて光をミラーに照射し、前記ミラーからの反射光を受け、
    前記反射光の強度がしきい値を超えた時点である前記光通過部の洗浄終点を検出することをさらに含む、請求項16に記載の研磨方法。
  22. 撮像装置により、前記投受光表面の画像を生成し、
    前記画像に基づいて、前記光通過部の洗浄終点を検出することをさらに含む、請求項16に記載の研磨方法。
  23. 前記基板からの前記反射光に基づいて、前記光通過部の洗浄時期であるか否かを判定することをさらに含む、請求項16に記載の研磨方法。
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