JP2025523402A - 多重特異性抗体の精製方法 - Google Patents
多重特異性抗体の精製方法Info
- Publication number
- JP2025523402A JP2025523402A JP2024572090A JP2024572090A JP2025523402A JP 2025523402 A JP2025523402 A JP 2025523402A JP 2024572090 A JP2024572090 A JP 2024572090A JP 2024572090 A JP2024572090 A JP 2024572090A JP 2025523402 A JP2025523402 A JP 2025523402A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino acid
- acid substitutions
- protein
- binding
- domain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
- C07K16/24—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against cytokines, lymphokines or interferons
- C07K16/241—Tumor Necrosis Factors
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K1/00—General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
- C07K1/14—Extraction; Separation; Purification
- C07K1/16—Extraction; Separation; Purification by chromatography
- C07K1/20—Partition-, reverse-phase or hydrophobic interaction chromatography
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K1/00—General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
- C07K1/14—Extraction; Separation; Purification
- C07K1/16—Extraction; Separation; Purification by chromatography
- C07K1/22—Affinity chromatography or related techniques based upon selective absorption processes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/46—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
- C07K14/47—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
- C07K14/4701—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used
- C07K14/4702—Regulators; Modulating activity
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/30—Immunoglobulins specific features characterized by aspects of specificity or valency
- C07K2317/31—Immunoglobulins specific features characterized by aspects of specificity or valency multispecific
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/50—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments
- C07K2317/515—Complete light chain, i.e. VL + CL
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/50—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments
- C07K2317/56—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments variable (Fv) region, i.e. VH and/or VL
- C07K2317/567—Framework region [FR]
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/90—Immunoglobulins specific features characterized by (pharmaco)kinetic aspects or by stability of the immunoglobulin
- C07K2317/92—Affinity (KD), association rate (Ka), dissociation rate (Kd) or EC50 value
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Immunology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
第1の重鎖ポリペプチドと第1の軽鎖ポリペプチドとが会合して1つ以上の抗原結合ドメインを形成し、第2の重鎖ポリペプチドと第2の軽鎖ポリペプチドとが会合して1つ以上の抗原結合ドメインに結合する、4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供される。また、そのような多価結合タンパク質を精製する方法も提供される。
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2022年6月8日に出願された米国仮特許出願第63/350,255号明細書;及び2022年9月8日に出願された欧州特許第22315206.7号明細書の優先権の利益を主張し、その各々の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2022年6月8日に出願された米国仮特許出願第63/350,255号明細書;及び2022年9月8日に出願された欧州特許第22315206.7号明細書の優先権の利益を主張し、その各々の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
電子配列表の参照
電子配列表(183952034140SEQLIST.xml;サイズ:21,251バイト;及び作成日:2023年5月30日)の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
電子配列表(183952034140SEQLIST.xml;サイズ:21,251バイト;及び作成日:2023年5月30日)の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、プロテインL及び/又はKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させた多価結合タンパク質、そのような多価結合タンパク質の生成方法、並びに多価結合タンパク質及び不純物(例えば、誤対合したポリペプチド)を含む組成物からそのような多価結合タンパク質を精製する方法に関する。
ヒト疾患の治療薬としての多価結合タンパク質(例えば、多価及び/又は多重特異性抗体及び抗体構築物)の開発は、大きな臨床的可能性を有している。しかしながら、抗体重鎖が比較的無秩序に抗体軽鎖と結合するように進化してきたため、多価結合タンパク質をIgG形式で産生することは、大きな課題であった。このような無秩序な対合の結果として、例えば、2つ以上の抗体重鎖(若しくは重鎖構築物)及び/又は2つ以上の抗体軽鎖(若しくは軽鎖構築物)を含む多価結合タンパクを生成することは、重鎖ホモ二量体及び/又はスクランブルされた重鎖/軽鎖ペアを含む望ましくない種の形成をもたらす可能性がある。正しく会合した多価結合タンパク質を、そのような望ましくない誤対合種からクロマトグラフィーによって分離することは、それらの構造及び分子量が類似しているため、困難となる可能性がある。さらに、インビトロでの会合反応及び/又は精製方法が複雑だと、多くの多価結合タンパク質プラットフォームの適用、特に、多くの治療薬パイプラインに必要とされるハイスループットなスクリーニングにおけるそれらの使用が制限される。
誤対合した重鎖/軽鎖の副生成物を除去し、多価結合タンパク質の収率を増大させる、改善されたタンパク質精製プロセスが当技術分野において必要とされている。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1のKappaSelectに対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインは、第2の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインとは異なる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドは、第2の重鎖ポリペプチドとは異なる種に由来する。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチド及び第1の軽鎖ポリペプチドが、マウス重鎖免疫グロブリン及びマウス軽鎖免疫グロブリンに由来し、第2の重鎖ポリペプチド及び第2の軽鎖ポリペプチドが、ラット重鎖免疫グロブリン及びラット軽鎖免疫グロブリンに由来する。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチド及び第2の重鎖ポリペプチドは、それぞれIgG4のCH3ドメインを含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドは、K409Rアミノ酸置換を含み、第2の重鎖ポリペプチドは、F405Lアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、二重特異性抗原結合タンパク質である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
式中、VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;Lは、アミノ酸リンカーであり;VH3とVL3が会合して第3の抗原結合ドメインを形成する。
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
式中、VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;Lは、アミノ酸リンカーであり;VH3とVL3が会合して第3の抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含み、
式中、VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである。
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含み、
式中、VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、二重特異性であるか又は三重特異性である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメイン、第2の抗原結合ドメイン、及び第3の抗原結合ドメインが、2つ又は3つの異なる抗原に結合する。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインが第1の抗原に結合し、第2の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第3の抗原に結合する。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインが第1の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合する。
いくつかの実施形態では、3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。
いくつかの実施形態では、3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインである。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインである。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、三重特異性であり、異なる3つの抗原標的に特異的に結合することができる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の軽鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;式IIIaのポリペプチドと式IVaのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の軽鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;式IIIaのポリペプチドと式IVaのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり、CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、四重特異性であり、4つの抗原標的(例えば、異なる4つの抗原標的)に特異的に結合することができる。
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり、CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、四重特異性であり、4つの抗原標的(例えば、異なる4つの抗原標的)に特異的に結合することができる。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1、VL2、VL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか;又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか;又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか;又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか;又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1又はVL2と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、二重特異性抗原結合タンパク質である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する。
いくつかの実施形態では、4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及び/又はCL2と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる。
いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1又はL2は、独立して0アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1又はL2は、独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、又はL4のうちの1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2又はCL3と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及び/又はVL2と比較して約90%低減される。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上の置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドは、第1のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第1のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含み、第2の重鎖ポリペプチドは、第2のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第2のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1のCH3ドメイン及び/又はCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1のCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2のCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質をコードする1つ以上のポリヌクレオチドが提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上のポリヌクレオチドを含むベクターが提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上のポリヌクレオチド又はベクターを含む宿主細胞が提供される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を産生させる方法であって、結合タンパク質が産生されるように(例えば、多価結合タンパク質が宿主細胞によって発現される条件下で)本明細書に記載される宿主細胞を培養することを含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、結合タンパク質を宿主細胞から回収することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される多価結合タンパク質を精製する(例えば、本明細書に提供される多価結合タンパク質を1つ以上の不純物から分離する)方法が提供され、方法は、a)多価結合タンパク質を含む組成物(例えば、多価結合タンパク質及び誤対合又は誤会合したポリペプチドなどの不純物)を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びにb)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合(又は誤会合)したポリペプチドを本質的に含まない。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である(例えば、誤対合又は誤会合したポリペプチドを含まない)。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合(又は誤会合)したポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質を精製する(例えば、本明細書に提供される多価結合タンパク質を誤対合又は誤会合したポリペプチドなどの1つ以上の不純物から分離する)方法が提供され、方法は、a)多価結合タンパク質及び誤対合(又は誤会合)したポリペプチドを含む組成物を結合及び溶出クロマトグラフィーでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びにb)KappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、プロテインL溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合(又は誤会合)したポリペプチドを本質的に含まない。いくつかの実施形態では、プロテインL溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である(例えば、誤対合又は誤会合したポリペプチドを含まない)。いくつかの実施形態では、プロテインL溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合又は誤会合したポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質を精製する(例えば、本明細書に提供される多価結合タンパク質を1つ以上の不純物から分離する)方法が提供され、方法は、a)多価結合タンパク質を含む組成物(例えば、多価抗原結合タンパク質及び誤対合又は誤会合したポリペプチドなどの不純物)を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びにc)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合(又は誤会合)したポリペプチドを本質的に含まない。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である(例えば、誤対合又は誤会合したポリペプチドを含まない)。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合(又は誤会合)したポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質を精製する(例えば、本明細書に提供される多価結合タンパク質を1つ以上の不純物から分離する)方法が提供され、方法は、a)多価結合タンパク質を含む組成物(例えば、多価結合タンパク質及び誤対合又は誤会合したポリペプチドを含む組成物)を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びにc)プロテインKappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、L溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合(又は誤会合)したポリペプチドを本質的に含まない。いくつかの実施形態では、プロテインL溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である(例えば、誤対合又は誤会合したポリペプチドを含まない)。いくつかの実施形態では、プロテインL溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合(又は誤会合)したポリペプチドである。
本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、多重特異性結合タンパク質を発現するように操作された宿主細胞に由来する。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、宿主細胞培養上清である。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、さらに誤対合したポリペプチドを含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、クロマトグラフィーの前に濾過される。本明細書の任意の実施形態による(又は本明細書に適用される)いくつかの実施形態では、方法は、KappaSelect又はプロテインLクロマトグラフィーの後に、ポリッシュ工程をさらに含む。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、ポリッシュ工程は、サイズ排除クロマトグラフィーである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィーは、MabSelect(商標)、MabSelect SuRe(商標)、MabSelect SuRe(商標)LX、MabSelect PrismA、ProSep(登録商標)-vA、ProSep(登録商標)Ultra Plus、Protein A Sepharose(登録商標)Fast Flow、又はToyopearl(登録商標)AF-rProtein Aクロマトグラフィーである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、プロテインLクロマトグラフィーは、Pierce(商標)プロテインLクロマトグラフィーカートリッジ、Capto(商標)Lクロマトグラフィー、HiTrap(登録商標)プロテインLクロマトグラフィー、TOYOPEARL(登録商標)AF-rProtein L-650Fクロマトグラフィー、又はKanCap(商標)Lクロマトグラフィーである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、KappaSelectクロマトグラフィーは、HiTrap(商標)KappaSelect又はCaptureSelect(商標)Kappa XLクロマトグラフィーである。本明細書の任意の実施形態による(又は適用される)いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、薬学的に許容される担体と組み合わされる。
本明細書に記載される様々な実施形態の1つ、一部、又は全ての特徴を組み合わせて、本発明の他の実施形態を形成してもよいことが理解されよう。本発明のこれらの及び他の態様は、当業者には明らかであろう。本発明のこれらの及び他の実施形態を、以下の発明を実施するための形態でさらに説明する。
概説
本発明は、第1の重鎖ポリペプチドと第1の軽鎖ポリペプチドとが会合して1つ以上の抗原結合ドメインを形成し、第2の重鎖ポリペプチドと第2の軽鎖ポリペプチドとが会合して1つ以上の抗原結合ドメインに結合する、4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、2つ以上の抗原に結合する。多価結合タンパク質の生成中に形成された、誤対合したポリペプチド鎖を含むタンパク質の存在を低減するために、1つの軽鎖にアミノ酸置換を導入して、Kappa Selectクロマトグラフィー材料に結合するのを本質的に防止し、他の軽鎖ポリペプチドにアミノ酸置換を導入して、プロテインLクロマトグラフィー材料に結合するのを本質的に防止する。また、多価結合タンパク質調製物中の誤対合したポリペプチドをさらに低減するために、多価結合タンパク質のFc部分にノブイントゥーホール変異及びRF変異(例えば、H435R及び436F変異であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含めてもよい。
本発明は、第1の重鎖ポリペプチドと第1の軽鎖ポリペプチドとが会合して1つ以上の抗原結合ドメインを形成し、第2の重鎖ポリペプチドと第2の軽鎖ポリペプチドとが会合して1つ以上の抗原結合ドメインに結合する、4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、2つ以上の抗原に結合する。多価結合タンパク質の生成中に形成された、誤対合したポリペプチド鎖を含むタンパク質の存在を低減するために、1つの軽鎖にアミノ酸置換を導入して、Kappa Selectクロマトグラフィー材料に結合するのを本質的に防止し、他の軽鎖ポリペプチドにアミノ酸置換を導入して、プロテインLクロマトグラフィー材料に結合するのを本質的に防止する。また、多価結合タンパク質調製物中の誤対合したポリペプチドをさらに低減するために、多価結合タンパク質のFc部分にノブイントゥーホール変異及びRF変異(例えば、H435R及び436F変異であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含めてもよい。
本発明はまた、プロテインAクロマトグラフィーを含むか又は含まずに、Kappa Selectクロマトグラフィー及びプロテインLクロマトグラフィーを利用する、本発明の多価結合タンパク質を精製するための2工程及び3工程のクロマトグラフィー方法を提供する。誤対合したポリペプチドを含むタンパク質は、それらのKappa Select結合及び/又はプロテインL結合の欠如に基づいて、多価結合タンパク質の調製物から除去される。
一般的な定義
本開示に従って使用される場合、以下の用語は、別段の指示がない限り、以下の意味を有すると理解されるものとする。文脈によって別段必要とされない限り、単数形の用語は複数を含むものとし、複数形の用語は単数を含むものとする。
本開示に従って使用される場合、以下の用語は、別段の指示がない限り、以下の意味を有すると理解されるものとする。文脈によって別段必要とされない限り、単数形の用語は複数を含むものとし、複数形の用語は単数を含むものとする。
本明細書で使用する場合、「ポリヌクレオチド」という用語は、少なくとも10ヌクレオチド長の一本鎖又は二本鎖核酸ポリマーを指す。特定の実施形態では、ポリヌクレオチドから構成されるヌクレオチドは、リボヌクレオチド若しくはデオキシリボヌクレオチド、又はヌクレオチドのいずれかのタイプの修飾形態であり得る。このような修飾としては、ブロモウリジンなどの塩基修飾、アラビノシド及び2’,3’-ジデオキシリボースなどのリボース修飾、並びにホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノエート、ホスホロアニロチオエート(phosphoroanilothioate)、ホスホラニラデート(phoshoraniladate)、及びホスホロアミデートなどのヌクレオチド間連結修飾が挙げられる。「ポリヌクレオチド」という用語は、特に、一本鎖及び二本鎖形態のDNAを含む。
「単離ポリヌクレオチド」とは、ゲノム由来、cDNA由来、若しくは合成由来のポリヌクレオチド、又はそれらのいくつかの組み合わせであり、(1)単離ポリヌクレオチドが天然に見出されるポリヌクレオチドの全て又は一部と会合しない、(2)天然では連結されることのないポリヌクレオチドと連結する、又は(3)より大きな配列の一部として天然には存在しない。
「単離ポリペプチド」とは、(1)通常見出される少なくとも一部の他のポリペプチドを含まない、(2)同一の源、例えば、同一種由来の他のポリペプチドを実質的に含まない、(3)異なる種由来の細胞によって発現されている、(4)ポリヌクレオチド、脂質、炭水化物、若しくは天然に会合する他の物質の少なくとも約50%から分離されている、(5)「単離ポリペプチド」が天然に会合するポリペプチドの一部と(共有結合性若しくは非共有結合性相互作用によって)会合しない、(6)天然で会合することのないポリペプチドと(共有結合性若しくは非共有結合性相互作用によって)作動可能に会合する、又は(7)天然には存在しないものである。このような単離ポリペプチドは、ゲノムDNA、cDNA、mRNA若しくは他の合成由来のRNA、又はそれらの任意の組み合わせによってコードされ得る。好ましくは、単離ポリペプチドは、その使用(治療、診断、予防、研究、又はその他)と干渉する、その自然環境で見られるポリペプチド又は他の汚染物質を実質的に含まない。
天然に存在する抗体は、典型的には、四量体から構成される。このようなそれぞれの四量体は、典型的に、2つの同一のポリペプチド鎖のペアで構成され、各ペアは、1つの完全長の「軽」鎖(典型的には約25kDaの分子量を有する)と、1つの完全長の「重」鎖(典型的には約50~70kDaの分子量を有する)とを有する。「重鎖」及び「軽鎖」という用語は、本明細書で使用される場合、標的抗原に対する特異性を付与するのに十分な可変ドメイン配列を有する任意の免疫グロブリンポリペプチドを指す。各軽鎖及び各重鎖のアミノ末端部分は、典型的には、抗原認識に典型的に関与する約100~110個又はそれ以上のアミノ酸の可変ドメインを含む。各鎖のカルボキシ末端部分は、典型的には、エフェクター機能に関与する定常ドメインを画定する。従って、天然に生じた抗体では、完全長の重鎖免疫グロブリンポリペプチドは、可変ドメイン(VH)と3つの定常ドメイン(CH1、CH2、及びCH3)とを含み、ポリペプチドのアミノ末端にVHドメインがあり、カルボキシル末端にCH3ドメインがあり、完全長の軽鎖免疫グロブリンポリペプチドは、可変ドメイン(VL)と定常ドメイン(CL)とを含み、ポリペプチドのアミノ末端にVLドメインがあり、カルボキシル末端にCLドメインがある。
ヒト軽鎖は、典型的には、カッパ軽鎖及びラムダ軽鎖として分類され、ヒト重鎖は、典型的には、ミュー、デルタ、ガンマ、アルファ、又はイプシロンとして分類され、抗体のアイソタイプは、それぞれIgM、IgD、IgG、IgA、及びIgEと定義される。IgGは、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含むがこれらに限定されない、いくつかのサブクラスを有する。IgMは、IgM1及びIgM2を含むがこれらに限定されないサブクラスを有する。同様に、IgAは、IgA1及びIgA2を含むがこれらに限定されないサブクラスに細分化される。完全長の軽鎖及び重鎖内では、典型的に、可変ドメイン及び定常ドメインが約12個以上のアミノ酸の「J」領域によって結合され、重鎖もまた約10個以上のアミノ酸の「D」領域を含む。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により組み込まれるFundamental Immunology(Paul,W.,ed.,Raven Press,2nd ed.,1989)を参照されたい。各軽鎖/重鎖ペアの可変領域は、典型的に抗原結合部位を形成する。天然に存在する抗体の可変ドメインには、典型的には、相補性決定領域又はCDRとも呼ばれる3つの超可変領域によって連結された、全体構造が同一の比較的保存されたフレームワーク領域(FR)が見られる。典型的には、各ペアの2つの鎖由来のCDRには、フレームワーク領域が配置されており、これによって特異的なエピトープに結合することが可能となり得る。軽鎖及び重鎖両方の可変ドメインは、典型的に、アミノ末端からカルボキシル末端に、ドメインFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、及びFR4を含む。
「CDRセット」という用語は、抗原に結合することができる単一の可変領域中に存在する3つのCDRの群を指す。これらのCDRの正確な境界は、様々な方式に従って各様に定義されている。Kabatによって表される方式(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest(National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1987)and(1991))では、抗体の任意の可変領域に適用可能な明確な残基の番号付け方式が提供されるだけでなく、3つのCDRを定める厳密な残基の境界も提供される。これらのCDRは、Kabat CDRと称され得る。Chothiaら(Chothia and Lesk,1987,J.Mol.Biol.196:901-17;Chothia et al.,1989,Nature 342;877-83)は、アミノ酸配列のレベルでは非常に多様であるにもかかわらず、Kabat CDR内の特定の下位部分では、ほぼ同一のペプチド骨格の立体配座をとることを発見した。これらの下位部分は、L1、L2、及びL3、又はH1、H2、及びH3として表記され、「L」及び「H」は、それぞれ軽鎖領域と重鎖領域とを意味する。これらの領域は、Chothia CDRと称されることがあり、Kabat CDRと重なる境界を有する。Kabat CDRと重なるCDRを定義する他の境界は、Padlan,1995,FASEB J.9;133-39;MacCallum,1996,J.Mol.Biol.262(5);732-45;及びLefranc,2003,Dev.Comp.Immunol.27;55-77に記載されている。なお他のCDR境界の定義は、本明細書の方式の1つに厳密に従わなくてもよいが、とはいえ、Kabat CDRとは重なるが、特定の残基若しくは残基の群、又はさらにCDR全体が抗原結合に大きく影響しないという予測又は実験上の知見を考慮して、これらを短縮するか、又は延長してもよい。本明細書で使用する方法は、これらの方式のいずれかに従って定義されたCDRを利用してもよいが、特定の実施形態では、Kabat又はChothiaによって定義されたCDRを使用する。アミノ酸配列を使用して予測されるCDRを同定することは、Martin,A.C.“Protein sequence and structure analysis of antibody variable domains,” In Antibody Engineering,Vol.2.Kontermann R.,Duebel S.,eds.Springer-Verlag,Berlin,p.33-51(2010)などの分野でよく知られている。また、重鎖及び/又は軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列を検査して、他の従来の方法、例えば他の重鎖及び軽鎖可変領域の既知のアミノ酸配列と比較することによってCDRの配列を同定し、配列の超可変領域を決定してもよい。番号付けされた配列は、目視か、又はThompson,1994,Nucleic Acids Res.22;4673-80に記載されているCLUSTALプログラムスイートのようなアライメントプログラムを使用することによってアライメントしてもよい。フレームワーク領域とCDR領域とを正確に画定し、これによって配列ベースの割り当てを補正するために、分子モデルが慣習的に使用されている。
本明細書で使用される場合、「Fc」という用語は、単量体形態か多量体形態かにかかわらず、抗体を消化することによって生じるか又は他の手段によって産生され、ヒンジ領域を含有することもある、非抗原結合断片の配列を含む分子を指す。天然Fcの元の免疫グロブリン源は、ヒト由来のものであることが好ましく、いずれの免疫グロブリンであってよいが、IgG1及びIgG2が好ましい。Fc分子は、単量体ポリペプチドから構成され、共有結合(すなわち、ジスルフィド結合)及び非共有結合によって連結されて二量体形態又は多量体形態にすることができる。天然Fc分子の単量体サブユニット間の分子間ジスルフィド結合の数は、クラス(例えばIgG、IgA及びIgE)又はサブクラス(例えばIgG1、IgG2、IgG3、IgA1、及びIgGA2)に応じて1~4つの範囲である。Fcの一例は、ジスルフィド結合された二量体であり、IgGをパパイン消化することによって得られる。本明細書で使用される場合、「天然Fc」という用語は、単量体、二量体、及び多量体形態を総称したものである。
F(ab)断片は、典型的には、1つの軽鎖と、1つの重鎖のVH及びCH1ドメインとを含み、F(ab)断片のVH-CH1重鎖部分は、別の重鎖ポリペプチドとジスルフィド結合を形成することができない。本明細書で使用する場合、F(ab)断片はまた、アミノ酸リンカーによって分離された2つの可変ドメインを含む1つの軽鎖と、アミノ酸リンカーによって分離された2つの可変ドメイン及びCH1ドメインを含む1つの重鎖とを含み得る。
F(ab’)断片は、典型的には、1つの軽鎖と、2つの重鎖間で鎖間ジスルフィド結合を形成してF(ab’)2分子を形成することができるように定常領域(CH1ドメインからCH2ドメインの間)の多くを含有する1つの重鎖の部分とを含む。
本明細書で使用される場合、「多価結合タンパク質」という用語は、2つ以上の結合ドメインを含む天然に存在しない(又は組換えか若しくは操作された)分子であって、2つ以上の結合ドメインが2つ以上の標的抗原に結合する分子を指す。いくつかの例では、結合タンパク質は、4つのポリペプチド鎖、典型的には、会合して少なくとも1つの抗原結合ドメインを形成する第1の重鎖ポリペプチド及び第1の軽鎖ポリペプチドと、会合して少なくとも1つの抗原結合ドメインを形成する第2の重鎖ポリペプチド及び第2の軽鎖ポリペプチドとを含む。
「組換え」分子とは、組換え手段によって調製、発現、生成、又は単離された分子のことである。
本開示の一実施形態は、2つ以上の抗原に対して生物学的及び免疫学的特異性を有する多価結合タンパク質を提供する。本開示の別の実施形態は、このような多価結合タンパク質を形成するポリペプチド鎖をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子を提供する。本開示の別の実施形態は、このような多価結合タンパク質を形成するポリペプチド鎖をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子を含む発現ベクターを提供する。本開示のなお別の実施形態は、このような多価結合タンパク質を発現する(すなわち、このような結合タンパク質を形成するポリペプチド鎖をコードする核酸分子又はベクターを含む)宿主細胞を提供する。
本明細書で使用される場合、「交換可能性」という用語は、結合タンパク質の形式の範囲内で、折り畳み及び最終的な結合親和性を保持した可変ドメインの互換性を指す。「完全な交換可能性」とは、結合親和性を保持することで証明されるような結合タンパク質の完全な機能性を維持しながら、式Iのポリペプチド鎖又は式IIのポリペプチド鎖内で、VH1ドメインとVH2ドメインの両順序、従ってVL1ドメインとVL2ドメインの順序を交換する(すなわち、順序を逆にする)ことが可能であることを指す。さらに、VH及びVLという表記は、最終的な形式における特定のタンパク質鎖のドメインの位置のみを指すことに留意すべきである。例えば、VH1及びVH2は、親抗体のVL1及びVL2ドメインに由来し、結合タンパク質のVH1及びVH2の位置に配置することができる。同様に、VL1及びVL2は、親抗体のVH1及びVH2ドメインに由来し、結合タンパク質のVH1及びVH2の位置に配置することができる。従って、VH及びVLという表記は、現在の位置を指すものであり、親抗体における元々の位置を指すものではない。従って、VHドメインとVLドメインとは「交換可能」である。
本明細書で使用される場合、「抗原」又は「標的抗原」又は「抗原標的」という用語は、結合タンパク質が結合することができ、さらにその抗原のエピトープに結合することができる抗体を産生させるために動物に使用することができる分子又は分子の一部を指す。標的抗原は、1つ以上のエピトープを有し得る。結合タンパク質によって認識される各標的抗原に関して、結合タンパク質は、標的抗原を認識するインタクトな抗体と競合することができる。
「単一特異性結合タンパク質」という用語は、1つの抗原標的に特異的に結合する結合タンパク質を指す。
「一価結合タンパク質」という用語は、1つの抗原結合部位を有する結合タンパク質を指す。
「二重特異性結合タンパク質」という用語は、異なる2つの抗原標的に特異的に結合する結合タンパク質を指す。
「二価結合タンパク質」という用語は、2つの結合部位を有する結合タンパク質を指す。
「三重特異性結合タンパク質」という用語は、異なる3つの抗原標的に特異的に結合する結合タンパク質を指す。
「三価結合タンパク質」という用語は、3つの結合部位を有する結合タンパク質を指す。特定の実施形態では、三価結合タンパク質は、1つの抗原標的に結合することができる。他の実施形態では、三価結合タンパク質は、2つの抗原標的に結合することができる。他の実施形態では、三価結合タンパク質は、3つの抗原標的に結合することができる。
「四重特異性結合タンパク質」という用語は、異なる4つの抗原標的に特異的に結合する結合タンパク質を指す。
「四価結合タンパク質」という用語は、4つの結合部位を有する結合タンパク質を指す。特定の実施形態では、四価結合タンパク質は、1つの抗原標的に結合することができる。他の実施形態では、四価結合タンパク質は、2つの抗原標的に結合することができる。他の実施形態では、四価結合タンパク質は、3つの抗原標的に結合することができる。他の実施形態では、四価結合タンパク質は、4つの抗原標的に結合することができる。
「単離」結合タンパク質は、その自然環境の成分から同定及び分離及び/又は回収されたものである。その自然環境の夾雑物成分は、結合タンパク質の診断用途又は治療用途と干渉する材料であり、酵素、ホルモン、及び他のタンパク質溶質又は非タンパク質溶質を含み得る。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、(1)ローリー法で測定した場合に抗体が95重量%を超えるまで、最も好ましくは99重量%を超えるまで、(2)スピニングカップシークエネーターの使用によってN末端若しくは内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を十分に得られる程度まで、又は(3)クマシーブルー若しくは好ましくは銀染色を用いて、還元条件下又は非還元条件下でSDS-PAGEによって均質になるまで精製される。組換え細胞内にインサイチュで存在する結合タンパク質は、その結合タンパク質の自然環境の少なくとも1つの成分が存在しないため、単離結合タンパク質に含まれる。
本明細書で使用される場合、「実質的に純粋な」又は「実質的に精製された」という用語は、存在する優勢な種である(すなわち、モル基準で組成物中の任意の他の個々の種よりも豊富にある)化合物又は種を指す。いくつかの実施形態では、このような用語は相対的なものであり、必ずしも絶対的な純度を意味するものではない。いくつかの実施形態では、実質的に精製された画分とは、その種が、存在する全ての高分子種の少なくとも約50%(モル基準)を含む組成物である。他の実施形態では、実質的に純粋な組成物は、組成物中に存在する全ての高分子種の約80%、85%、90%、95%、又は99%超を含む。なお他の実施形態では、種は本質的に均質(従来の検出方法によって組成物中に混入種を検出することができない)になるまで精製され、組成物は単一の高分子種から本質的になる。なおさらなる実施形態では、種は、その自然環境下で存在するよりも、並びに/又は実験室条件下で最初に合成及び/若しくは増幅されたときよりも純度の高い形態で存在するように、純度が改善されている。
本明細書で使用される場合、「中和」結合タンパク質とは、結合する標的抗原のエフェクター機能を阻害するか、又は実質的に低減させることができる分子を指す。本明細書で使用される場合、「実質的に低減する」とは、標的抗原のエフェクター機能を、少なくとも約60%、好ましくは少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約75%、さらにより好ましくは少なくとも約80%、なおより好ましくは少なくとも約85%、最も好ましくは少なくとも約90%低減させることを意味する。
「エピトープ」という用語には、免疫グロブリン又はT細胞受容体に特異的に結合することが可能なあらゆる決定因子、好ましくはポリペプチド決定因子が含まれる。特定の実施形態では、エピトープ決定因子は、アミノ酸、糖側鎖、ホスホリル基、又はスルホニル基などの化学的に活性な分子表面基を含み、特定の実施形態では、特定の三次元構造特性及び/又は特定の電荷特性を有し得る。エピトープとは、抗体又は結合タンパク質が結合する抗原の領域のことである。特定の実施形態では、結合タンパク質が、タンパク質及び/又は巨大分子の複合混合物中でその標的抗原を優先的に認識する場合、抗原に特異的に結合すると言われる。いくつかの実施形態では、平衡解離定数が≦10-8Mである場合、より好ましくは平衡解離定数が≦10-9Mである場合、最も好ましくは解離定数が≦10-10Mである場合に、結合タンパク質が抗原に特異的に結合すると言われる。
結合タンパク質の解離定数(KD)は、例えば、表面プラズモン共鳴によって決定することができる。一般に、表面プラズモン共鳴分析は、BIAcoreシステム(Pharmacia Biosensor;Piscataway、NJ)を用いた表面プラズモン共鳴(SPR)によって、リガンド(バイオセンサーマトリックス上の標的抗原)と分析物(溶液中の結合タンパク質)間の結合相互作用をリアルタイムで測定するものである。表面プラズモン分析はまた、分析物(バイオセンサーマトリックス上の結合タンパク質)を固定化し、リガンド(標的抗原)を提示することによって実行することができる。本明細書で使用される場合、「KD」という用語は、特定の結合タンパク質と標的抗原間の相互作用の解離定数を指す。
本明細書で使用される場合、「特異的に結合する」という用語は、結合タンパク質又はその抗原結合断片が、エピトープを含有する抗原に、少なくとも約1×10-6M、1×10-7M、1×10-8M、1×10-9M、1×10-10M、1×10-11M、1×10-12M、若しくはそれ以上のKdで結合するか、及び/又は非特異的抗原に対する親和性よりも少なくとも2倍大きい親和性でエピトープに結合する能力を指す。
本明細書で使用される場合、「リンカー」という用語は、軽鎖及び重鎖のドメインが折り畳まれて交差した二重可変領域の免疫グロブリンとなるのに十分な可動性をもたらすように免疫グロブリンドメイン間に挿入される1つ以上のアミノ酸残基を指す。リンカーは、配列レベルでそれぞれ可変ドメイン間、又は可変ドメインと定常ドメインと間の移行部に挿入される。免疫グロブリンドメインのおおよその大きさは十分に理解されているため、ドメイン間の移行部を特定することができる。ドメインの移行部の正確な位置は、実験データによって実証されているように、又はモデリング若しくは二次構造を予測する技術によって推定することができるように、βシート又はαへリックスなどの二次構造要素を形成することのないペプチドストレッチを特定することによって決定することができる。例えば、図1Fに示す例示的な多価結合タンパク質に関しては、リンカーは、L1(VL2のC末端とVL1ドメインのN末端との間の軽鎖に位置する);及びL2(VL1のC末端とCLドメインのN末端との間の軽鎖に位置する)を指す。重鎖リンカーは、L3(VH1のC末端とVH2ドメインのN末端との間に位置する);及びL4(VH2のC末端とCH1ドメインのN末端との間に位置する)として知られている。
本明細書で使用される場合、「ベクター」という用語は、コード情報を宿主細胞に導入するのに用いられる、あらゆる分子(例えば、核酸、プラスミド、又はウイルス)を指す。「ベクター」という用語は、それに連結されている別の核酸を輸送することができる核酸分子を指す。ベクターの一種は「プラスミド」であり、環状の二本鎖DNA分子を指し、これにさらなるDNAセグメントを挿入することができる。別の種類のベクターはウイルスベクターであり、さらなるDNAセグメントをウイルスゲノムに挿入することができる。特定のベクターは、それらが導入された宿主細胞中で自己複製することができる(例えば、細菌複製起点を有する細菌ベクター、及びエピソーム哺乳動物ベクター)。他のベクター(例えば、非エピソーム哺乳動物ベクター)は、宿主細胞に導入するときに宿主細胞のゲノムに組み込まれ、これによって宿主ゲノムと共に複製することができる。さらに、特定のベクターは、これに作動的に連結された遺伝子の発現を誘導することができる。このようなベクターは、本明細書では「組換え発現ベクター」(又は単に「発現ベクター」)と称される。一般に、組換えDNA技術で有用な発現ベクターは、プラスミドの形態であることが多い。プラスミドが最も一般的に用いられるベクターの形態であるため、「プラスミド」という用語と「ベクター」という用語は、本明細書では互換的に用いられ得る。しかしながら、本開示は、同等の機能を果たすウイルスベクター(例えば、複製欠損レトロウイルス、アデノウイルス、及びアデノ随伴ウイルス)などの他の形態の発現ベクターを含むことが意図される。
本明細書で使用される場合、「組換え宿主細胞」(又は「宿主細胞」)という語句は、組換え発現ベクターが導入されている細胞を指す。組換え宿主細胞又は宿主細胞は、特定の対象の細胞だけでなく、このような細胞の後代も指すことが意図される。変異又は環境の影響によって後の世代に特定の改変が生じる可能性があるため、このような後代は事実上親細胞と同一ではない可能性があるが、それでもなお、このような細胞は本明細書で使用するような「宿主細胞」の用語の範囲内に含まれる。細菌、酵母、バキュロウイルス、及び哺乳動物発現系(並びにファージディスプレイ発現系)を含む、多種多様な宿主細胞発現系を使用して、結合タンパク質を発現させることができる。好適な細菌発現ベクターの一例は、pUC19である。結合タンパク質を組換え発現させるために、結合タンパク質のポリペプチド鎖をコードするDNA断片を有する1つ以上の組換え発現ベクターによって、ポリペプチド鎖を宿主細胞に発現させるように宿主細胞を形質転換又はトランスフェクトし、好ましくは、宿主細胞が培養される培地中に分泌させて、その培地から結合タンパク質を回収することができる。
本明細書で使用される場合、「形質転換」という用語は、細胞の遺伝的特徴の変化を指し、細胞が新しいDNAを含有するように改変されている場合、細胞は形質転換されている。例えば、細胞がその天然状態から遺伝子改変されている場合、細胞は形質転換されている。形質転換後、この形質転換DNAを、細胞の染色体に物理的に組み込むことによって細胞のDNAと組換えてもよく、又は複製することなくエピソームエレメントとして一過的に維持してもよく、又はプラスミドとして独立して複製してもよい。DNAが細胞分裂しながら複製される場合、細胞は安定的に形質転換されていると見なされる。本明細書で使用される場合、「トランスフェクション」という用語は、細胞による外因性又は外来性DNAの取り込みを指し、外来性DNAが細胞膜の内部に導入された場合、細胞は「トランスフェクト」されている。多数のトランスフェクション技術が、当技術分野でよく知られている。このような技術を使用して、1つ以上の外来性DNA分子を好適な宿主細胞に導入することができる。
本明細書で使用され、ある物体に適用される「天然に存在する」という用語は、その物体が自然界で見ることができ、人によって操作されていないという事実を指す。例えば、自然界の供給源から単離することができ、人によって意図的に改変されていない生物(ウイルスを含む)中に存在するポリヌクレオチド又はポリペプチドは、天然に存在するものである。同様に、本明細書で使用される場合、「天然に存在しない」とは、自然界で見られないか、又は人によって構造的に改変若しくは合成されている物体を指す。
本明細書で使用される場合、20種の従来型アミノ酸とその略語は、従来の用法に従う。20種の従来型アミノ酸の立体異性体(例えば、d-アミノ酸);α-,α-二置換アミノ酸、N-アルキルアミノ酸、乳酸などの非天然アミノ酸及び類縁体、並びに他の非従来型アミノ酸もまた、結合タンパク質のポリペプチド鎖に好適な成分であり得る。非従来型アミノ酸の例としては、4-ヒドロキシプロリン、γ-カルボキシグルタメート、ε-N,N,N-トリメチルリジン、ε-N-アセチルリジン、O-ホスホセリン、N-アセチルセリン、N-ホルミルメチオニン、3-メチルヒスチジン、5-ヒドロキシリジン、σ-N-メチルアルギニン、並びに他の類似のアミノ酸及びイミノ酸(例えば、4-ヒドロキシプロリン)が挙げられる。本明細書で使用されるポリペプチドの表記法では、標準的な用法及び慣例に従って、左手方向がアミノ末端方向であり、右手方向がカルボキシル末端方向である。
天然に存在する残基は、一般的な側鎖特性に基づいて、以下の分類に細分化され得る:
(1)疎水性:Met、Ala、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、Pro;
(2)極性親水性:Arg、Asn、Asp、Gln、Glu、His、Lys、Ser、Thr;
(3)脂肪族:Ala、Gly、Ile、Leu、Val、Pro;
(4)脂肪族疎水性:Ala、Ile、Leu、Val、Pro;
(5)中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;
(6)酸性:Asp、Glu;
(7)塩基性:His、Lys、Arg;
(8)鎖の配向に影響する残基:Gly、Pro;
(9)芳香族:His、Trp、Tyr、Phe;及び
(10)芳香族疎水性:Phe、Trp、Tyr。
(1)疎水性:Met、Ala、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、Pro;
(2)極性親水性:Arg、Asn、Asp、Gln、Glu、His、Lys、Ser、Thr;
(3)脂肪族:Ala、Gly、Ile、Leu、Val、Pro;
(4)脂肪族疎水性:Ala、Ile、Leu、Val、Pro;
(5)中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;
(6)酸性:Asp、Glu;
(7)塩基性:His、Lys、Arg;
(8)鎖の配向に影響する残基:Gly、Pro;
(9)芳香族:His、Trp、Tyr、Phe;及び
(10)芳香族疎水性:Phe、Trp、Tyr。
保存的アミノ酸置換は、これらの分類のうちの1つのメンバーと同一の分類の別のメンバーとの交換を伴い得る。非保存的置換は、これらの分類のうちの1つのメンバーと別の分類のメンバーとの交換を伴い得る。
当業者であれば、よく知られた技法を使用して、多価結合タンパク質のポリペプチド鎖の好適なバリアントを決定することができる。例えば、当業者であれば、活性に重要であると思われない領域を標的とすることによって、活性を損なうことなく変更することができる、ポリペプチド鎖の好適な領域を同定することができる。或いは、当業者は、類似のポリペプチドの中に保存されている分子の残基及び部分を同定することができる。加えて、生物活性又は構造に重要となる可能性がある領域であっても、生物活性を損なうことなく、又はポリペプチド構造に有害な影響を与えることなく、保存的アミノ酸置換を行うことができる。
本明細書で使用される場合、「医薬組成物」又は「治療組成物」という用語は、患者に適切に投与された場合に所望の治療効果を誘導することができる化合物又は組成物を指す。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」又は「生理学的に許容される担体」という用語は、結合タンパク質の送達を達成又は増強するのに好適な1つ以上の製剤材料を指す。
1つ以上の結合タンパク質を含む医薬組成物に関して使用される場合、「有効量」及び「治療的有効量」という用語は、所望の治療結果を生み出すのに十分な量又は用量を指す。より具体的には、治療的有効量とは、治療される症状に関連する臨床的に定義された病理学的プロセスの1つ以上を、ある期間で阻害するのに十分な結合タンパク質の量である。有効量は、使用される特定の結合タンパク質に応じて、また、治療される患者及び障害の重症度に関連する種々の要因及び条件に応じて異なる可能性がある。例えば、結合タンパク質をインビボ投与する場合、患者の年齢、体重、及び健康状態だけでなく、前臨床動物研究で得られた用量反応曲線及び毒性データなどの要因を、それらの要因の中で考慮する。所与の医薬組成物の有効量又は治療有効量を決定することは、十分に当業者の能力の範囲内である。
本開示の一実施形態によって、薬学的に許容される担体及び治療的有効量の結合タンパク質を含む医薬組成物が提供される。
特許出願、特許公報、及びUniProtKB/Swiss-Protアクセッション番号を含む、本明細書で引用される全ての参照文献は、あたかもそれぞれの個々の参照文献が具体的且つ個々に示され、参照により組み込まれるかのように、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
KappaSelect及び/又はプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が低減された多価結合タンパク質
例示的な二価結合タンパク質
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
例示的な二価結合タンパク質
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。本実施形態の一例を、図1Aに示す。
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。本実施形態の一例を、図1Aに示す。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)のCL1のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)のCL1の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、アミノ酸の番号付けはKabatによる(例えば、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,Md.(1991)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、アミノ酸の番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。例えば、Spiess et al.(2013)JBC,288(37);P26583-26593を参照されたい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、ヒトIgG1のS354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる第1又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン中の1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインは、第2の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインとは異なる。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドは、第2の重鎖ポリペプチドとは異なる種に由来する。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第1の軽鎖ポリペプチドは、第2の軽鎖ポリペプチドとは異なる種に由来する。本実施形態の一例を、図1Bに示す。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチド及び第1の軽鎖ポリペプチドが、それぞれマウス重鎖免疫グロブリン及びマウス軽鎖免疫グロブリンに由来し、第2の重鎖ポリペプチド及び第2の軽鎖ポリペプチドが、それぞれラット重鎖免疫グロブリン及びラット軽鎖免疫グロブリンに由来する。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチド及び第1の軽鎖ポリペプチドが、それぞれラット重鎖免疫グロブリン及びラット軽鎖免疫グロブリンに由来し、第2の重鎖ポリペプチド及び第2の軽鎖ポリペプチドが、それぞれマウス重鎖免疫グロブリン及びマウス軽鎖免疫グロブリンに由来する。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチド及び第2の重鎖ポリペプチドは、それぞれIgG4のCH3ドメインを含む。本実施形態の一例を、図1Cに示す。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドは、K409Rアミノ酸置換を含み、第2の重鎖ポリペプチドは、F405Lアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる (図1Cを参照されたい)。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドは、F405Lアミノ酸置換を含み、第2の重鎖ポリペプチドは、K409Rアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、二重特異性抗原結合タンパク質である。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、同一の抗原上の異なるエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
例示的な三価結合タンパク質
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
第1の軽鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL1-CL1 [II]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
第2の軽鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とがアミノ酸リンカーLを介して連結される。いくつかの実施形態では、VL3は、プロテインLクロマトグラフィー材料に結合しない。いくつかの実施形態では、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、Lは、0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、Lは、少なくとも1アミノ酸長である。本実施形態の一例を、図1Dに示す。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含む。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
第1の軽鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL1-CL1 [II]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
第2の軽鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とがアミノ酸リンカーLを介して連結される。いくつかの実施形態では、VL3は、プロテインLクロマトグラフィー材料に結合しない。いくつかの実施形態では、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、Lは、0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、Lは、少なくとも1アミノ酸長である。本実施形態の一例を、図1Dに示す。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含む。
本実施形態の一例を、図1Eに示す。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、二重特異性である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、三重特異性である。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメイン、第2の抗原結合ドメイン、及び第3の抗原結合ドメインが、2つ又は3つの異なる抗原に結合する。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインが第1の抗原に結合し、第2の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第3の抗原に結合する。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが第1の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合する。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質(例えば、三重特異性抗体)のCL1のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)のCL1の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL3の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる(例えば、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,Md.(1991)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる(例えば、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,Md.(1991)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質(例えば、三重特異性抗体)のCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)のCL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL1の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL3の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる(例えば、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,Md.(1991)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる(例えば、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,Md.(1991)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。例えば、Spiess et al.(2013)JBC,288(37);P26583-26593を参照されたい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、ヒトIgG1のS354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる第1又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン中の1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
例示的なCODV多価結合タンパク質
いくつかの実施形態では、3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。本実施形態の一例を、図1Fに示す。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、三重特異性であり、異なる3つの抗原標的に特異的に結合することができる。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり:CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。本実施形態の一例を、図1Fに示す。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、三重特異性であり、異なる3つの抗原標的に特異的に結合することができる。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)の第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)の第2の軽鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり、式IIIaのポリペプチドと式IVaのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し、VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)の第2の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり、CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである。本実施形態の一例を、図1Gに示す。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7又はL8のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)の第2の軽鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり、式IIIaのポリペプチドと式IVaのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し、VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)の第2の重鎖ポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり、CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである。本実施形態の一例を、図1Gに示す。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7又はL8のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
一実施形態では、本開示の結合タンパク質は、1つ以上の(例えば、3つの)異なる抗原標的又は標的タンパク質に特異的に結合する3つの抗原結合部位を形成する4つのポリペプチド鎖を含む三重特異性及び/又は三価結合タンパク質であって、第1のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [I]
を含み、
第2のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-ヒンジ-CH2-CH3 [II]
を含み、
第3のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH3-CH1-ヒンジ-CH2-CH3 [III]
を含み、
第4のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
ヒンジは、CH1ドメインとCH2ドメインとを連結する免疫グロブリンのヒンジ領域であり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [I]
を含み、
第2のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-ヒンジ-CH2-CH3 [II]
を含み、
第3のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VH3-CH1-ヒンジ-CH2-CH3 [III]
を含み、
第4のポリペプチド鎖は、次式で表される構造:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
ヒンジは、CH1ドメインとCH2ドメインとを連結する免疫グロブリンのヒンジ領域であり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し、VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである。
いくつかの実施形態では、第1のポリペプチド鎖と第2のポリペプチド鎖が、2つの個々の抗原結合部位を形成する交差配向を有する。いくつかの実施形態では、VH1とVL1が結合ペアを形成し、第1の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、VH2とVL2が結合ペアを形成し、第2の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、第3のポリペプチドと第4のポリペプチドが、第3の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、VH3(例えば、第3のポリペプチドのVH3)とVL3(例えば、第4のポリペプチドのVL3)とが結合ペアを形成し、第3の抗原結合部位を形成する。
いくつかの実施形態では、本開示の結合タンパク質は、1つ、2つ、又は3つの抗原標的又は標的タンパク質(例えば、1つの抗原標的、異なる2つの抗原標的、又は異なる3つの抗原標的)に特異的に結合する、3つの抗原結合部位を含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、3つの抗原標的に結合する。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、異なる3つの抗原標的に結合する。いくつかの実施形態では、抗原結合部位のうちの2つが、同一の抗原標的に結合する。これらの実施形態では、結合タンパク質は、同一の結合ドメインを2つ含むか、若しくは異なる結合ドメインを含み、及び/又は異なる抗原若しくは同一の抗原標的上の異なるエピトープと特異的に結合する。いくつかの実施形態では、抗原結合部位のうちの3つが、同一の抗原標的に結合する。これらの実施形態では、結合タンパク質は、同一の結合ドメインを3つ含むか、若しくは異なる結合ドメインを含み、及び/又は異なる抗原若しくは同一の抗原標的上の異なるエピトープと特異的に結合する。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のCL1の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、VL4(存在する場合)及び/又はVL3のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL4(存在する場合)及び/又はVL3の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、VL4(存在する場合)及び/又はVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL4(存在する場合)及び/又はVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、VL4(存在する場合)及び/又はVL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、アミノ酸の番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のCL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL1及び/又はVL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる(例えば、Edelman et al.,1969,Proc Natl Acad Sci USA 63;78-85を参照されたい)。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、アミノ酸の番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。例えば、Spiess et al.(2013)JBC,288(37);P26583-26593を参照されたい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、ヒトIgG1のS354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる第1又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン中の1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
例示的なクロスマブ二価結合タンパク質
いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であり;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であり;4つのポリペプチド鎖は、次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである。CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。本実施形態の一例を、図1Hに示す。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである。CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。本実施形態の一例を、図1Hに示す。
いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であり;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。本実施形態の一例を、図1Iに示す。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH1、CH2及びCH3は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する。本実施形態の一例を、図1Iに示す。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のCL1又はCL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL1又はVL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、VL3又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。例えば、Spiess et al.(2013)JBC,288(37);P26583-26593を参照されたい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、ヒトIgG1のS354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる第1又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン中の1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、二重特異性抗原結合タンパク質である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質ドメインの第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合が、異なる抗原に結合する。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
例示的なタンデムFab結合タンパク質
いくつかの実施形態では、4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され、4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L2及び/又はL4は存在しない。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され、4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L2及び/又はL4は存在しない。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L3、L4、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは存在しない。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多重特異性結合タンパク質のCL1又はCL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、VL3又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの1つは、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L3、L4、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは存在しない。いくつかの実施形態では、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多重特異性結合タンパク質のCL1又はCL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、VL3又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。本実施形態の一例を、図1Jに示す。
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。本実施形態の一例を、図1Jに示す。
いくつかの実施形態では、多価結合ペプチドの第1の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。本実施形態の一例を、図1Kに示す。
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドは、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む。本実施形態の一例を、図1Kに示す。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。例えば、Spiess et al.(2013)JBC,288(37);P26583-26593を参照されたい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、ヒトIgG1のS354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それと相対するなどの)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる第1又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン中の1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
融合タンパク質を含む例示的な多価結合タンパク質
いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインと標的結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]又は
L1-CH12 [IIIa]
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]又は
L2-CL2 [IVa]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1のCH1免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2のCH1免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[IIIa]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IVa]を含む第4のポリペプチドとを含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含み、それぞれの融合ポリペプチドが標的抗原に結合する。いくつかの実施形態では、標的抗原は同一である。いくつかの実施形態では、標的抗原は異なる。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含み、融合ポリペプチドが二量体化し、単一の標的に結合する。上記に記載される実施形態の一例を、図1Lに示す。いくつかの実施形態では、L1及び/又はL2は、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1及び/又はL2は、独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインと標的結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]又は
L1-CH12 [IIIa]
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]又は
L2-CL2 [IVa]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1のCH1免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2のCH1免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[IIIa]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IVa]を含む第4のポリペプチドとを含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含み、それぞれの融合ポリペプチドが標的抗原に結合する。いくつかの実施形態では、標的抗原は同一である。いくつかの実施形態では、標的抗原は異なる。いくつかの実施形態では、結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)は、[III]を含む第3のポリペプチドと、式[IV]を含む第4のポリペプチドとを含み、融合ポリペプチドが二量体化し、単一の標的に結合する。上記に記載される実施形態の一例を、図1Lに示す。いくつかの実施形態では、L1及び/又はL2は、独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1及び/又はL2は、独立して少なくとも1アミノ酸長である。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のCL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、VL1のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、VL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、VL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインと標的結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド鎖(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド鎖(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
CL3 [IVa]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、及びL3は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド鎖(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド鎖(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
CL3 [IVa]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、及びL3は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインと標的結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド鎖(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
CH13 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド鎖(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L3-CL3 [IVb]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、及びL3は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド鎖(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
CH13 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド鎖(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L3-CL3 [IVb]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、及びL3は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。
いくつかの実施形態では、L1、L2、又はL3のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、0アミノ酸長のリンカーは、結合タンパク質にリンカーが存在しないことを示す。いくつかの実施形態では、L1、L2、又はL3は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL3のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まない多価結合タンパク質のCL3の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及び/又はVL2の結合と比較して約90%低減される。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、CL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質のVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる。いくつかの実施形態では、VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる。
いくつかの実施形態では、2つの抗原結合ドメインと標的結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)が提供され;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド鎖(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド鎖(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、各融合ポリペプチドは、標的抗原に結合する。いくつかの実施形態では、標的抗原は同一である。いくつかの実施形態では、標的抗原は異なる。いくつかの実施形態では、融合ポリペプチドが二量体化し、単一の標的に結合する。上記に記載される実施形態の一例を、図1Mに示す。
次式で表される構造を含む、第1のポリペプチド鎖(例えば、第1の重鎖ポリペプチド):
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第2のポリペプチド鎖(例えば、第1の軽鎖ポリペプチド):
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第3のポリペプチド鎖(例えば、第2の重鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第4のポリペプチド鎖(例えば、第2の軽鎖ポリペプチド):
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり、CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する。いくつかの実施形態では、各融合ポリペプチドは、標的抗原に結合する。いくつかの実施形態では、標的抗原は同一である。いくつかの実施形態では、標的抗原は異なる。いくつかの実施形態では、融合ポリペプチドが二量体化し、単一の標的に結合する。上記に記載される実施形態の一例を、図1Mに示す。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドは、第1のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第1のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含み、多価結合タンパク質の第2の重鎖ポリペプチドは、第2のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第2のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含む。いくつかの実施形態では、第1のCH3ドメイン及び/又はCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである。いくつかの実施形態では、第1のCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それと相対する)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2のCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それに相対する)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスにより、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2のCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対する)位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
リンカー
好適なリンカーの例としては、単一のグリシン(Gly)残基;ジグリシンペプチド(Gly-Gly);トリペプチド(Gly-Gly-Gly);4つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号1));5つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号2));6つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号3));7つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号4));8つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号5))が挙げられる。他のアミノ酸残基の組み合わせとして、ペプチドGly-Gly-Gly-Gly-Ser(配列番号6)、ペプチドGly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser(配列番号7)、ペプチドGly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser(配列番号8)、及びペプチドGly-Gly-Ser-Gly-Ser-Ser-Gly-Ser-Gly-Gly(配列番号6)などが使用され得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、(GGGGS)n、例えば、(配列番号6)n(式中、nは0~5の整数である)、例えば、GGGGSGGGGS(配列番号9)、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号10)などであるか又はこれらを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、S、RT、TKGPS(配列番号11)、GQPKAAP(配列番号12)、又はGGSGSSGSGG(配列番号13)であるか又はこれらを含む。他の好適なリンカーとしては、単一のSer残基又は単一のVal残基;ジペプチドArg-Thr、Gln-Pro、Ser-Ser、Thr-Lys、及びSer-Leu;Thr-Lys-Gly-Pro-Ser(配列番号13);Thr-Val-Ala-Ala-Pro(配列番号14);Gln-Pro-Lys-Ala-Ala(配列番号15);Gln-Arg-Ile-Glu-Gly(配列番号16);Ala-Ser-Thr-Lys-Gly-Pro-Ser(配列番号17);Arg-Thr-Val-Ala-Ala-Pro-Ser(配列番号18);Gly-Gln-Pro-Lys-Ala-Ala-Pro(配列番号19);Asp-Lys-Thr-His-Thr(配列番号20);Gly-Gln-Pro-Lys-Ala-Ala-Pro(配列番号21);Thr-Lys-Gly-Pro-Ser-Arg(配列番号22);並びにHis-Ile-Asp-Ser-Pro-Asn-Lys(配列番号23)が挙げられる。上記に列挙した例は、本開示の範囲をいかなる形であっても限定することを意図するものではなく、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、グリシン、及びプロリンからなる群より選択される、ランダムに選択されたアミノ酸を含むリンカーは、結合タンパク質に好適であることが示されている。リンカー配列のさらなる説明に関しては、例えば、国際公開第2012135345号パンフレットを参照されたい。
好適なリンカーの例としては、単一のグリシン(Gly)残基;ジグリシンペプチド(Gly-Gly);トリペプチド(Gly-Gly-Gly);4つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号1));5つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号2));6つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号3));7つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号4));8つのグリシン残基のペプチド(Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly-Gly(配列番号5))が挙げられる。他のアミノ酸残基の組み合わせとして、ペプチドGly-Gly-Gly-Gly-Ser(配列番号6)、ペプチドGly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser(配列番号7)、ペプチドGly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser(配列番号8)、及びペプチドGly-Gly-Ser-Gly-Ser-Ser-Gly-Ser-Gly-Gly(配列番号6)などが使用され得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、(GGGGS)n、例えば、(配列番号6)n(式中、nは0~5の整数である)、例えば、GGGGSGGGGS(配列番号9)、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号10)などであるか又はこれらを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、S、RT、TKGPS(配列番号11)、GQPKAAP(配列番号12)、又はGGSGSSGSGG(配列番号13)であるか又はこれらを含む。他の好適なリンカーとしては、単一のSer残基又は単一のVal残基;ジペプチドArg-Thr、Gln-Pro、Ser-Ser、Thr-Lys、及びSer-Leu;Thr-Lys-Gly-Pro-Ser(配列番号13);Thr-Val-Ala-Ala-Pro(配列番号14);Gln-Pro-Lys-Ala-Ala(配列番号15);Gln-Arg-Ile-Glu-Gly(配列番号16);Ala-Ser-Thr-Lys-Gly-Pro-Ser(配列番号17);Arg-Thr-Val-Ala-Ala-Pro-Ser(配列番号18);Gly-Gln-Pro-Lys-Ala-Ala-Pro(配列番号19);Asp-Lys-Thr-His-Thr(配列番号20);Gly-Gln-Pro-Lys-Ala-Ala-Pro(配列番号21);Thr-Lys-Gly-Pro-Ser-Arg(配列番号22);並びにHis-Ile-Asp-Ser-Pro-Asn-Lys(配列番号23)が挙げられる。上記に列挙した例は、本開示の範囲をいかなる形であっても限定することを意図するものではなく、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、グリシン、及びプロリンからなる群より選択される、ランダムに選択されたアミノ酸を含むリンカーは、結合タンパク質に好適であることが示されている。リンカー配列のさらなる説明に関しては、例えば、国際公開第2012135345号パンフレットを参照されたい。
リンカー中のアミノ酸残基の同一性及び配列は、リンカー内で達成するために必要とされる二次構造要素のタイプに応じて異なり得る。例えば、グリシン、セリン、及びアラニンは、最大限の柔軟性を有するリンカーとして最良のものである。グリシン、プロリン、スレオニン、及びセリンのいくつかの組み合わせは、より強固で伸長したリンカーが必要とされる場合に有用である。必要であれば、任意のアミノ酸残基を他のアミノ酸残基と組み合わせてリンカーと見なし、所望の特性に応じたより大きなペプチドリンカーを構築してもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される多価結合タンパク質のリンカーは、(例えば、国際公開第2012/135345号パンフレットに記載されているように)抗体の可変ドメインと抗体の定常ドメインとの間の接合部に天然に存在する配列に由来する配列を含む。例えば、いくつかの実施形態では、リンカーは、内在性VHドメインとCH1ドメインとの間、又は内在性VLドメインとCLドメイン(例えば、カッパ若しくはラムダ)との間の移行部に見られる配列を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、内在性ヒトVHドメインとCH1ドメインとの間、又は内在性ヒトVLドメインとCLドメイン(例えば、ヒトカッパ若しくはラムダ)との間の移行部に見られる配列を含む。
Fc領域及び定常ドメイン
いくつかの実施形態では、本開示の多価結合タンパク質は、1つ以上のFcバリアントを含む。いくつかの例では、本明細書で使用される場合、「Fcバリアント」という用語は、天然Fcから改変されているが、サルベージレセプターであるFcRn(新生児型Fc受容体)の結合部位を依然として含む分子又は配列を指す。例示的なFcバリアント、及びそれらのサルベージレセプターとの相互作用は、当技術分野において公知である。従って、「Fcバリアント」という用語は、非ヒト天然Fcからヒト化された分子又は配列を含み得る。いくつかの例では、天然Fcには、本発明の抗体様結合タンパク質に必要とされない構造的特徴又は生物活性をもたらすために除去され得る領域が含まれる。従って、「Fcバリアント」という用語は、(1)ジスルフィド結合の形成、(2)選択された宿主細胞との不適合性、(3)選択された宿主細胞における発現時のN末端の不均質性、(4)グリコシル化、(5)相補体との相互作用、(6)サルベージレセプター以外のFc受容体に対する結合、又は(7)抗体依存性細胞傷害(ADCC)に影響又は関与する、1つ以上の天然Fc部位若しくは残基を欠くか、又は1つ以上のFc部位若しくは残基が改変された分子又は配列を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の多価結合タンパク質は、1つ以上のFcバリアントを含む。いくつかの例では、本明細書で使用される場合、「Fcバリアント」という用語は、天然Fcから改変されているが、サルベージレセプターであるFcRn(新生児型Fc受容体)の結合部位を依然として含む分子又は配列を指す。例示的なFcバリアント、及びそれらのサルベージレセプターとの相互作用は、当技術分野において公知である。従って、「Fcバリアント」という用語は、非ヒト天然Fcからヒト化された分子又は配列を含み得る。いくつかの例では、天然Fcには、本発明の抗体様結合タンパク質に必要とされない構造的特徴又は生物活性をもたらすために除去され得る領域が含まれる。従って、「Fcバリアント」という用語は、(1)ジスルフィド結合の形成、(2)選択された宿主細胞との不適合性、(3)選択された宿主細胞における発現時のN末端の不均質性、(4)グリコシル化、(5)相補体との相互作用、(6)サルベージレセプター以外のFc受容体に対する結合、又は(7)抗体依存性細胞傷害(ADCC)に影響又は関与する、1つ以上の天然Fc部位若しくは残基を欠くか、又は1つ以上のFc部位若しくは残基が改変された分子又は配列を含む。
結合タンパク質の収率を改善するために、CH3ドメインは、例えば、国際公開第96/027011号パンフレット、Ridgway et al.,1996,Protein Eng.9;617-21;及びMerchant et al.,1998,Nat.Biotechnol.16;677-81におけるいくつかの実施例に詳細に記載されている、「ノブイントゥーホール」技術によって改変することができる。具体的には、2つのCH3ドメインを含む両重鎖のヘテロ二量体化が向上するように、これら2つのCH3ドメインの相互作用表面が改変される。(2つの重鎖の)2つのCH3ドメインの各々が「ノブ」になり得るが、他方は「ホール」となる。ジスルフィド架橋を導入することで、ヘテロ二量体がさらに安定化し(Merchant et al.,1998;Atwell et al.,1997,J.Mol.Biol.270;26-35)、収率が向上する。特定の実施形態では、ノブは、単一の可変ドメインを有するポリペプチドの第2のペア上に存在する。他の実施形態では、ノブは、交差配向を有するポリペプチドの第1のペア上に存在する。なお他の実施形態では、CH3ドメインは、ノブインホール(knob in hole)を含まない。いくつかの実施形態では、第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する(例えば、それに相対する)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。例えば、Spiess et al.(2013)JBC,288(37);P26583-26593を参照されたい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、S354C及びT366W(例えば、ノブ置換)であり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する(例えば、それと相対する)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407V(例えば、ホール置換)であり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、本開示の結合タンパク質は、血清半減期を改善するための1つ以上の変異を含む(例えば、Hinton,P.R.et al.(2006)J.Immunol.176(1):346-56を参照されたい)。いくつかの実施形態では、変異は、ヒトIgG1の428及び434位に対応する(例えば、それに相対する)位置に置換を含み、番号付けはEUインデックスにより、アミノ酸置換は、M428L及びN434Sであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、本開示の結合タンパク質は、例えば、クロマトグラフィー材料に対する親和性を調節することによって精製を改善するための1つ以上の変異を含む。例えば、ヘテロ二量体結合タンパク質は、ヘテロ二量体形態の2つのFc領域の一方が、プロテインAに対する結合を低減又は排除する変異を含む場合、それらのホモ二量体から分離して選択的に精製することができることが知られている。これは、ヘテロ二量体形態が、いずれかのホモ二量体形態よりもプロテインAベースの精製に対して中間的な親和性を有することとなり、例えば、異なるpHを使用することによってプロテインAから選択的に溶出させることができるためである(例えば、Smith,E.J. et al.(2015)Sci.Rep.5:17943を参照されたい)。いくつかの実施形態では、変異は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する(例えば、それに相対するなどの)位置に置換を含み、番号付けはEUインデックスにより、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、本開示の多価結合タンパク質は、エフェクター機能、例えば、Fc受容体によって媒介される抗体依存性細胞貪食(ADCP)、補体依存性細胞傷害(CDC)、及び/又は抗体依存性細胞傷害(ADCC)を低減させるための1つ以上の変異を含む。いくつかの実施形態では、変異は、ヒトIgG1の234、235及び/又は239位に対応する(例えば、それと相対する)位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234A、L235A、及び/又はP329Aであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。
いくつかの実施形態では、上述した変異の種類は、任意の順序又は組み合わせで組み合わせることができる。例えば、本開示の結合タンパク質は、「ノブ」及び「ホール」変異、血清半減期を改善するための1つ以上の変異、IgG4の安定性を改善するための1つ以上の変異、精製を改善するための1つ以上の変異、及び/又は上述のエフェクター機能を低減させるための1つ以上の変異のうちの2つ以上を含み得る。
多価結合タンパク質の精製方法
例示的なクロマトグラフィー材料
プロテインA
ブドウ球菌(staphylococcal)のプロテインA(SPA又は「プロテインA」)は、最初に発見された免疫グロブリン結合分子の1つであり、過去数十年間で幅広く研究されてきた。プロテインAは、免疫グロブリンに親和性があることから、抗体、抗体構築物、及びFc含有融合タンパク質の検出及び精製におけるツールとして広範な用途が見出されており、5つの免疫グロブリン結合ドメインからなるものであり、それぞれがFc領域内の重鎖を介して多くの哺乳動物種由来のタンパク質、とりわけ免疫グロブリンG(IgG)と結合することができる。第一世代のプロテインA樹脂のリガンドとして天然型のプロテインAが使用されていたが、現在では、大腸菌(E.coli)で産生された組換え型(rプロテインA)が最も流通している。市販のプロテインAクロマトグラフィー材料としては、限定はされないが、本明細書の下記に詳述されるものが挙げられる。
例示的なクロマトグラフィー材料
プロテインA
ブドウ球菌(staphylococcal)のプロテインA(SPA又は「プロテインA」)は、最初に発見された免疫グロブリン結合分子の1つであり、過去数十年間で幅広く研究されてきた。プロテインAは、免疫グロブリンに親和性があることから、抗体、抗体構築物、及びFc含有融合タンパク質の検出及び精製におけるツールとして広範な用途が見出されており、5つの免疫グロブリン結合ドメインからなるものであり、それぞれがFc領域内の重鎖を介して多くの哺乳動物種由来のタンパク質、とりわけ免疫グロブリンG(IgG)と結合することができる。第一世代のプロテインA樹脂のリガンドとして天然型のプロテインAが使用されていたが、現在では、大腸菌(E.coli)で産生された組換え型(rプロテインA)が最も流通している。市販のプロテインAクロマトグラフィー材料としては、限定はされないが、本明細書の下記に詳述されるものが挙げられる。
KappaSelect
KappaSelectは、カッパ軽鎖(LC)の定常領域に特異的に結合するアフィニティークロマトグラフィー材料である。KappaSelectのリガンドは、VL配列とは無関係に全てのヒトCκ-LCに高い親和性で結合する、ラクダ科の単一可変重鎖(HC)Ig(VHH)ドメインから構成される。KappaSelectのリガンドは、主にCκの残基と相互作用し、Vκ-Cκヒンジ領域の残基とある程度相互作用する。市販のKappaSelectクロマトグラフィー材料としては、限定はされないが、本明細書の下記に詳述されるものが挙げられる。
KappaSelectは、カッパ軽鎖(LC)の定常領域に特異的に結合するアフィニティークロマトグラフィー材料である。KappaSelectのリガンドは、VL配列とは無関係に全てのヒトCκ-LCに高い親和性で結合する、ラクダ科の単一可変重鎖(HC)Ig(VHH)ドメインから構成される。KappaSelectのリガンドは、主にCκの残基と相互作用し、Vκ-Cκヒンジ領域の残基とある程度相互作用する。市販のKappaSelectクロマトグラフィー材料としては、限定はされないが、本明細書の下記に詳述されるものが挙げられる。
プロテインL
プロテインLは、ペプトストレプトコッカス・マグナス(Peptostreptococcus magnus)という細菌の細胞壁のタンパク質であり(Bjoerck et al. (1988)“Novel Bacterial-Cell Wall Protein with Affinity for Ig L-Chains.”J.Immunol.140;1194-1197)、抗体又は抗体構築物(例えば、本明細書に記載される多価結合タンパク質)の抗原結合部位に干渉することなくカッパ軽鎖の可変領域に結合する(Nilson et al.(1992)“Protein L from Peptostreptococcus magnus binds to the kappa light chain variable domain.”J Biol Chem.267;2234-2239)。プロテインLは、カッパ軽鎖のV領域でFW1と相互作用し、その結合はκ1、κ3、及びκ4サブタイプのVLに限定されている。市販のプロテインLクロマトグラフィー材料としては、限定はされないが、本明細書の下記に詳述されるものが挙げられる。
プロテインLは、ペプトストレプトコッカス・マグナス(Peptostreptococcus magnus)という細菌の細胞壁のタンパク質であり(Bjoerck et al. (1988)“Novel Bacterial-Cell Wall Protein with Affinity for Ig L-Chains.”J.Immunol.140;1194-1197)、抗体又は抗体構築物(例えば、本明細書に記載される多価結合タンパク質)の抗原結合部位に干渉することなくカッパ軽鎖の可変領域に結合する(Nilson et al.(1992)“Protein L from Peptostreptococcus magnus binds to the kappa light chain variable domain.”J Biol Chem.267;2234-2239)。プロテインLは、カッパ軽鎖のV領域でFW1と相互作用し、その結合はκ1、κ3、及びκ4サブタイプのVLに限定されている。市販のプロテインLクロマトグラフィー材料としては、限定はされないが、本明細書の下記に詳述されるものが挙げられる。
例示的な2工程の精製プロセス
本明細書に記載される多価結合タンパク質の精製方法が本明細書に提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びにb)プロテインL溶出液を結合及び溶出クロマトグラフィーでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。例えば、いくつかの実施形態では、(例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVLドメインと比較して)プロテインLクロマトグラフィー材料に対するVLの結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む0又は2つのいずれかのVLドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するのに好適な条件下で、多価結合タンパク質をプロテインLと接触させる。このようにして生成されたプロテインL溶出液を、次いで、(例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCLドメインと比較して)KappaSelectクロマトグラフィー材料に対するCLの結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む0又は2つのいずれかのCLドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するのに好適な条件下で、KappaSelectクロマトグラフィー材料と接触させる。また、本明細書に開示される多価結合タンパク質の精製方法が本明細書に提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質及び誤対合した抗体を含む組成物を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びにb)KappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、プロテインL溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。
本明細書に記載される多価結合タンパク質の精製方法が本明細書に提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びにb)プロテインL溶出液を結合及び溶出クロマトグラフィーでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。例えば、いくつかの実施形態では、(例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVLドメインと比較して)プロテインLクロマトグラフィー材料に対するVLの結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む0又は2つのいずれかのVLドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するのに好適な条件下で、多価結合タンパク質をプロテインLと接触させる。このようにして生成されたプロテインL溶出液を、次いで、(例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCLドメインと比較して)KappaSelectクロマトグラフィー材料に対するCLの結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む0又は2つのいずれかのCLドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するのに好適な条件下で、KappaSelectクロマトグラフィー材料と接触させる。また、本明細書に開示される多価結合タンパク質の精製方法が本明細書に提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質及び誤対合した抗体を含む組成物を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びにb)KappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、プロテインL溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。
当技術分野で公知の結合及び溶出モードでプロテインL及びKappaSelectクロマトグラフィー材料を使用するのに好適な条件 いくつかの実施形態では、プロテインL及び/又はKappaSelectは、例えば、クロマトグラフィー材料の一部として基材又は樹脂に結合されている。いくつかの実施形態では、プロテインLクロマトグラフィーは、Pierce(商標)プロテインLクロマトグラフィーカートリッジ、Capto(商標)Lクロマトグラフィー、HiTrap(登録商標)プロテインLクロマトグラフィー、TOYOPEARL(登録商標)AF-rProtein L-650Fクロマトグラフィー、又はKanCap(商標)Lクロマトグラフィーである。さらに又は代替的に、本明細書に開示される精製プロセスのいずれかのいくつかの実施形態では、KappaSelectクロマトグラフィーは、HiTrap(商標)KappaSelect又はCaptureSelect(商標)Kappa XLクロマトグラフィーである。
KappaSelect溶出液は、多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを実質的に含まない。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも約80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%のいずれか1つで純粋であり、これらの値の間の任意の範囲を含む。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、約99%超で純粋である。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合ポリペプチドの約15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%4%、3%、2%、又は1%未満のいずれかが、誤対合したポリペプチドである。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質の約1%未満が、誤対合したポリペプチドである。
例示的な3工程の精製プロセス
本明細書に記載される多価結合タンパク質の精製方法が本明細書に提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに(c)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれY349C、T366S、L368A、及びY407V置換(ヒトIgG1に関して)(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つのCH3ドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するための条件下で、多価結合タンパク質をプロテインAと接触させる。いくつかの実施形態では、それぞれH435R及びY436F置換(ヒトIgG1に関して)(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つのCH3ドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するための条件下で、多価結合タンパク質をプロテインAと接触させる。いくつかの実施形態では、それぞれY349C、T366S、L368A、及びY407V置換、並びにH435R及びY436F置換(ヒトIgG1に関して)(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つのCH3ドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するための条件下で、多価結合タンパク質をプロテインAと接触させる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2のCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり(例えば、それに相対し)、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
本明細書に記載される多価結合タンパク質の精製方法が本明細書に提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに(c)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。例えば、いくつかの実施形態では、それぞれY349C、T366S、L368A、及びY407V置換(ヒトIgG1に関して)(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つのCH3ドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するための条件下で、多価結合タンパク質をプロテインAと接触させる。いくつかの実施形態では、それぞれH435R及びY436F置換(ヒトIgG1に関して)(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つのCH3ドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するための条件下で、多価結合タンパク質をプロテインAと接触させる。いくつかの実施形態では、それぞれY349C、T366S、L368A、及びY407V置換、並びにH435R及びY436F置換(ヒトIgG1に関して)(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つのCH3ドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するための条件下で、多価結合タンパク質をプロテインAと接触させる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第2のCH3ドメインは、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質の第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む(例えば、さらに含む)。いくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり(例えば、それに相対し)、番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり(又はそれに対応し)、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質は、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である。
(例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVLドメインと比較して)プロテインLクロマトグラフィー材料に対するVLの結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む0又は2つのいずれかのVLドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するのに好適な条件下で、プロテインA溶出液を次いでプロテインLと接触させる。(例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCLドメインと比較して)KappaSelectクロマトグラフィー材料に対するCLの結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む0又は2つのいずれかのCLドメインを含む結合タンパク質を望ましくないタンパク質種から分離して単離するのに好適な条件下で、プロテインL溶出液を次いでKappaSelectクロマトグラフィー材料と接触させる。また、本明細書に記載される多価結合タンパク質の精製方法が提供され、方法は、(a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに(c)プロテインKappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、L溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない。
結合及び溶出モードでプロテインA、プロテインL、及びKappaSelectクロマトグラフィー材料を使用するのに好適な条件は、当技術分野で公知である。いくつかの実施形態では、プロテインA、プロテインL、及び又はKappaSelectのリガンドは、例えば、クロマトグラフィー材料の一部として基材又は樹脂に結合されている。本明細書に開示される精製プロセスのいずれかのいくつかの実施形態では、プロテインAクロマトグラフィーは、MabSelect(商標)、MabSelect SuRe(商標)、MabSelect SuRe(商標)LX、MabSelect PrismA、ProSep(登録商標)-vA、ProSep(登録商標)Ultra Plus、Protein A Sepharose(登録商標)Fast Flow、又はToyopearl(登録商標)AF-rProtein Aクロマトグラフィーである。いくつかの実施形態では、プロテインLクロマトグラフィーは、Pierce(商標)プロテインLクロマトグラフィーカートリッジ、Capto(商標)Lクロマトグラフィー、HiTrap(登録商標)プロテインLクロマトグラフィー、TOYOPEARL(登録商標)AF-rProtein L-650Fクロマトグラフィー、又はKanCap(商標)Lクロマトグラフィーである。さらに又は代替的に、本明細書に開示される精製プロセスのいずれかのいくつかの実施形態では、KappaSelectクロマトグラフィーは、HiTrap(商標)KappaSelect又はCaptureSelect(商標)Kappa XLクロマトグラフィーである。
KappaSelect溶出液は、多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを実質的に含まない。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも約80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%のいずれか1つで純粋であり、これらの値の間の任意の範囲を含む。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、約99%超で純粋である。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合ポリペプチドの約15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%4%、3%、2%、又は1%未満のいずれかが、誤対合したポリペプチドである。いくつかの実施形態では、KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質の約1%未満が、誤対合したポリペプチドである。
本明細書に開示される精製プロセスのいずれかのいくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、多重特異性結合タンパク質を産生するように操作された宿主細胞に由来する。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、宿主細胞培養上清である。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、誤対合したポリペプチドをさらに含む。いくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、クロマトグラフィー(例えば、第1のクロマトグラフィー工程)の前に濾過される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される精製プロセスは、KappaSelectクロマトグラフィー又はプロテインLクロマトグラフィーの後にポリッシュ工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、ポリッシュ工程は、サイズ排除クロマトグラフィーである。
本明細書に開示される精製プロセスのいずれかのいくつかの実施形態では、多価結合タンパク質を含む組成物は、薬学的に許容される担体と組み合わされる。例示的な薬学的に許容される担体及び賦形剤については、本明細書の他の箇所でさらに詳細に記載する。
KappaSelect及び/又はプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が低減された多価結合タンパク質を産生する方法
核酸及びベクター
本明細書に記載される多価結合タンパク質をコードする核酸分子も企図される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質をコードする核酸(又は一連の核酸)が提供される。結合タンパク質を形成するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを構築し、これらのポリヌクレオチドを組換え発現ベクターに組み込み、このようなベクターを宿主細胞に導入するために、標準的な組換えDNA手法が使用される。例えば、Sambrook et al.,2001,Molecular Cloning:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press,3rd ed.)を参照されたい。酵素反応及び精製技術は、当技術分野で一般的に実施されているように、又は本明細書に記載されているように、製造業者の仕様書に従って実行され得る。具体的な定義が提供されていない限り、本明細書に記載される分析化学、合成有機化学、並びに医化学及び薬化学の実験手順及び技術に関連して使用される専門用語は、周知であり且つ当技術分野で一般的に使用されているものである。同様に、化学合成、化学分析、医薬品の調製、製剤化、送達、及び患者の治療のために、従来の技術を使用してもよい。
核酸及びベクター
本明細書に記載される多価結合タンパク質をコードする核酸分子も企図される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される多価結合タンパク質をコードする核酸(又は一連の核酸)が提供される。結合タンパク質を形成するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを構築し、これらのポリヌクレオチドを組換え発現ベクターに組み込み、このようなベクターを宿主細胞に導入するために、標準的な組換えDNA手法が使用される。例えば、Sambrook et al.,2001,Molecular Cloning:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press,3rd ed.)を参照されたい。酵素反応及び精製技術は、当技術分野で一般的に実施されているように、又は本明細書に記載されているように、製造業者の仕様書に従って実行され得る。具体的な定義が提供されていない限り、本明細書に記載される分析化学、合成有機化学、並びに医化学及び薬化学の実験手順及び技術に関連して使用される専門用語は、周知であり且つ当技術分野で一般的に使用されているものである。同様に、化学合成、化学分析、医薬品の調製、製剤化、送達、及び患者の治療のために、従来の技術を使用してもよい。
本開示の他の態様は、本明細書に記載される結合タンパク質(例えば、多価結合タンパク質)のいずれかをコードするヌクレオチド配列を含む、単離核酸分子に関する。いくつかの実施形態では、単離核酸は、結合タンパク質をコードする核酸配列の転写を誘導するように、異種プロモーターに作動可能に連結されている。プロモーターとは、核酸の転写を誘導する核酸制御配列を指し得る。第1の核酸配列が第2の核酸配列と機能的関係にある場合、第1の核酸配列は第2の核酸配列に作動可能に連結されている。例えば、プロモーターがコード配列の転写又は発現に影響を及ぼす場合、プロモーターは結合タンパク質のコード配列に作動可能に連結されている。プロモーターの例としては、ウイルスのゲノム(例えば、ポリオーマウイルス、鶏痘ウイルス、アデノウイルス(例えば、アデノウイルス2型)、ウシパピローマウイルス、トリ肉腫ウイルス、サイトメガロウイルス、レトロウイルス、B型肝炎ウイルス、シミアンウイルス40(SV40)など)から得られたプロモーター、異種真核生物のプロモーター(例えば、アクチンプロモーター、免疫グロブリンプロモーター、熱ショックプロモーターなど)、CAGプロモーター(Niwa et al.,Gene 108(2):193-9,1991)、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)プロモーター、テトラサイクリン誘導性プロモーター(Masui et al.,Nucleic Acids Res.33:e43,2005)、lac系、trp系、tac系、trc系、ファージラムダの主なオペレーター及びプロモーター領域、3-ホスホグリセリン酸キナーゼのプロモーター、酵母酸性ホスファターゼのプロモーター、及び酵母α接合因子のプロモーターを挙げてもよいが、これらに限定されない。本開示の結合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、構成的プロモーター、誘導性プロモーター、若しくは本明細書に記載される任意の他の適切なプロモーター、又は当業者に容易に認識される他の適切なプロモーターの制御下にあってよい。
いくつかの実施形態では、単離核酸がベクターに組み込まれる。いくつかの実施形態では、ベクターは、発現ベクターである。発現ベクターは、発現されるポリヌクレオチドに作動可能に連結された1つ以上の調節配列を含み得る。「調節配列」という用語には、プロモーター、エンハンサー、及び他の発現調節エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル)が含まれる。好適なエンハンサーの例としては、哺乳動物遺伝子由来のエンハンサー配列(例えば、グロビン、エラスターゼ、アルブミン、α-フェトプロテイン、インスリンなど)、及び真核細胞ウイルス由来のエンハンサー配列(例えば、複製起点の後側のSV40エンハンサー(bp100~270)、サイトメガロウイルス初期プロモーターエンハンサー、複製起点の後側のポリオーマエンハンサー、アデノウイルスエンハンサーなど)を挙げてもよいが、これらに限定されない。好適なベクターの例としては、例えば、プラスミド、コスミド、エピソーム、トランスポゾン、及びウイルスベクター(例えば、アデノウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター、シンドビスウイルスベクター、麻疹ベクター、ヘルペスウイルスベクター、レンチウイルスベクター、レトロウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクターなど)を挙げてもよい。発現ベクターを使用して、例えば、細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、及び哺乳動物細胞などの宿主細胞をトランスフェクトすることができる。宿主中で発現及び複製することが可能な生物学的に機能的なウイルス及びプラスミドDNAベクターは当技術分野で公知であり、目的のあらゆる細胞をトランスフェクトするために使用することができる。
本開示の他の態様は、本明細書に記載される結合タンパク質のいずれかの第1、第2、第3、及び第4のポリペプチド鎖をコードする1つ以上のベクターを含むベクター系に関する。いくつかの実施形態では、ベクター系は、結合タンパク質の第1のポリペプチド鎖をコードする第1のベクターと、結合タンパク質の第2のポリペプチド鎖をコードする第2のベクターと、結合タンパク質の第3のポリペプチド鎖をコードする第3のベクターと、結合タンパク質の第4のポリペプチド鎖をコードする第4のベクターとを含む。いくつかの実施形態では、ベクター系は、結合タンパク質の第1及び第2のポリペプチド鎖をコードする第1のベクターと、結合タンパク質の第3及び第4のポリペプチド鎖をコードする第2のベクターとを含む。いくつかの実施形態では、ベクター系は、結合タンパク質の第1及び第3のポリペプチド鎖をコードする第1のベクターと、結合タンパク質の第2及び第4のポリペプチド鎖をコードする第2のベクターとを含む。いくつかの実施形態では、ベクター系は、結合タンパク質の第1及び第4のポリペプチド鎖をコードする第1のベクターと、結合タンパク質の第2及び第3のポリペプチド鎖をコードする第2のベクターとを含む。いくつかの実施形態では、ベクター系は、結合タンパク質の第1、第2、第3、及び第4のポリペプチド鎖をコードする第1のベクターを含む。ベクター系の1つ以上のベクターは、本明細書に記載されるベクターのいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のベクターは、発現ベクターである。
単離宿主細胞
本開示の他の態様は、本明細書に記載される1つ以上の単離ポリヌクレオチド、ベクター、及び/又はベクター系を含む単離宿主細胞に関する。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、細菌細胞(例えば、大腸菌(E.coli)細胞)である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、酵母細胞(例えば、S.セレビシエ(S.cerevisiae)細胞)である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、昆虫細胞である。昆虫宿主細胞の例としては、例えば、ショウジョウバエ(Drosophila)細胞(例えば、S2細胞)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)細胞(例えば、High Five(商標)細胞)、及びスポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)細胞(例えば、Sf21細胞又はSf9細胞)を挙げてもよい。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、哺乳動物細胞である。哺乳動物宿主細胞の例としては、例えば、ヒト胎児腎臓細胞(例えば、293細胞又は懸濁培養中で増殖するようにサブクローニングされた293細胞)、Expi293TM細胞、CHO細胞、ベビーハムスター腎臓細胞(例えば、BHK、ATCC CCL 10)、マウスセルトリ細胞(例えば、TM4細胞)、サル腎臓細胞(例えば、CV1 ATCC CCL 70)、アフリカミドリザル腎臓細胞(例えば、VERO-76、ATCC CRL-1587)、ヒト子宮頸癌細胞(例えば、HELA、ATCC CCL 2)、イヌ腎臓細胞(例えば、MDCK、ATCC CCL 34)、バッファローラット肝臓細胞(例えば、BRL 3A、ATCC CRL 1442)、ヒト肺細胞(例えば、W138、ATCC CCL 75)、ヒト肝臓細胞(例えば、Hep G2、HB 8065)、マウス乳房腫瘍細胞(例えば、MMT 060562、ATCC CCL51)、TRI細胞、MRC 5細胞、FS4細胞、ヒト肝細胞癌株(例えば、Hep G2)、並びに骨髄腫細胞(例えば、NS0細胞及びSp2/0細胞)を挙げてもよい。
本開示の他の態様は、本明細書に記載される1つ以上の単離ポリヌクレオチド、ベクター、及び/又はベクター系を含む単離宿主細胞に関する。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、細菌細胞(例えば、大腸菌(E.coli)細胞)である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、酵母細胞(例えば、S.セレビシエ(S.cerevisiae)細胞)である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、昆虫細胞である。昆虫宿主細胞の例としては、例えば、ショウジョウバエ(Drosophila)細胞(例えば、S2細胞)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)細胞(例えば、High Five(商標)細胞)、及びスポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)細胞(例えば、Sf21細胞又はSf9細胞)を挙げてもよい。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、哺乳動物細胞である。哺乳動物宿主細胞の例としては、例えば、ヒト胎児腎臓細胞(例えば、293細胞又は懸濁培養中で増殖するようにサブクローニングされた293細胞)、Expi293TM細胞、CHO細胞、ベビーハムスター腎臓細胞(例えば、BHK、ATCC CCL 10)、マウスセルトリ細胞(例えば、TM4細胞)、サル腎臓細胞(例えば、CV1 ATCC CCL 70)、アフリカミドリザル腎臓細胞(例えば、VERO-76、ATCC CRL-1587)、ヒト子宮頸癌細胞(例えば、HELA、ATCC CCL 2)、イヌ腎臓細胞(例えば、MDCK、ATCC CCL 34)、バッファローラット肝臓細胞(例えば、BRL 3A、ATCC CRL 1442)、ヒト肺細胞(例えば、W138、ATCC CCL 75)、ヒト肝臓細胞(例えば、Hep G2、HB 8065)、マウス乳房腫瘍細胞(例えば、MMT 060562、ATCC CCL51)、TRI細胞、MRC 5細胞、FS4細胞、ヒト肝細胞癌株(例えば、Hep G2)、並びに骨髄腫細胞(例えば、NS0細胞及びSp2/0細胞)を挙げてもよい。
本開示の他の態様は、本明細書に記載される結合タンパク質のいずれかを産生する方法に関する。いくつかの実施形態では、方法は、a)単離核酸、ベクター、及び/又はベクター系(例えば、本明細書に記載される単離核酸、ベクター、及び/又はベクター系のいずれか)を含む宿主細胞(例えば、本明細書に記載される宿主細胞のいずれか)を、宿主細胞が結合タンパク質を発現するような条件下で培養すること;並びにb)宿主細胞から結合タンパク質を単離することを含む。タンパク質を発現させる条件下で宿主細胞を培養する方法は、当業者によく知られている。培養した宿主細胞から本明細書に記載される多価結合タンパク質を単離する方法は、当業者によく知られている。本明細書に記載される多価結合タンパク質を精製する方法は、本明細書の他の箇所に詳述されている。
多価結合タンパク質の例示的な使用
多価結合タンパク質は、1つ以上の標的抗原を検出及び定量化するための競合的結合アッセイ、直接及び間接サンドイッチアッセイ、並びに免疫沈降アッセイなどの任意の公知のアッセイ方法で使用することができる。結合タンパク質は、使用されるアッセイ方法に適した親和性で1つ以上の標的抗原に結合する。
多価結合タンパク質は、1つ以上の標的抗原を検出及び定量化するための競合的結合アッセイ、直接及び間接サンドイッチアッセイ、並びに免疫沈降アッセイなどの任意の公知のアッセイ方法で使用することができる。結合タンパク質は、使用されるアッセイ方法に適した親和性で1つ以上の標的抗原に結合する。
診断用途の場合、特定の実施形態では、検出可能部分によって結合タンパク質を標識してもよい。検出可能部分は、直接的又は間接的に検出可能なシグナルを生成することが可能なあらゆるものであり得る。例えば、検出可能部分は、3H、14C、32P、35S、125I、99Tc、111In、若しくは67Gaなどの放射性同位体;フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、若しくはルシフェリンなどの蛍光若しくは化学発光化合物;又はアルカリホスファターゼ、β-ガラクトシダーゼ、若しくは西洋ワサビペルオキシダーゼなどの酵素であり得る。
結合タンパク質はまた、インビボイメージングにも有用である。検出可能部分によって標識された結合タンパク質を動物に、好ましくはその血流に投与して、宿主中の標識抗体の存在及び位置をアッセイすることができる。結合タンパク質は、核磁気共鳴法、放射線、又は当技術分野で公知の他の検出手段にかかわらず、動物で検出可能なあらゆる部分によって標識することができる。
結合タンパク質はまた、細胞の活性化、腫瘍の標的化、サイトカイン活性の中和、ウイルス感染の中和、複数のシグナル伝達事象の組み合わせ、癌、関節炎、及び/又は炎症性障害を治療するために使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、A2AR、APRIL、ATPDase、BAFF、BAFFR、BCMA、BlyS、BTK、BTLA、B7DC、B7H1、B7H4(VTCN1としても公知である)、B7H5、B7H6、B7H7、B7RP1、B7-4、C3、C5、CCL2(MCP-1としても公知である)、CCL3(MIP-1aとしても公知である)、CCL4(MIP-1bとしても公知である)、CCL5(RANTESとしても公知である)、CCL7(MCP-3としても公知である)、CCL8(mcp-2としても公知である)、CCL11(エオタキシンとしても公知である)、CCL15(MIP-1dとしても公知である)、CCL17(TARCとしても公知である)、CCL19(MIP-3bとしても公知である)、CCL20(MIP-3aとしても公知である)、CCL21(MIP-2としても公知である)、CCL24(MPIF-2/エオタキシン-2としても公知である)、CCL25(TECKとしても公知である)、CCL26(エオタキシン-3としても公知である)、CCR3、CCR4、CD3、CD19、CD20、CD23(IgEの受容体であるFCER2としても公知である)、CD24、CD27、CD28、CD38、CD39、CD40、CD70、CD80(B7-1としても公知である)、CD86(B7-2としても公知である)、CD122、CD137(41BBとしても公知である)、CD137L、CD152(CTLA4としても公知である)、CD154(CD40Lとしても公知である)、CD160、CD272、CD273(PDL2としても公知である)、CD274(PDL1としても公知である)、CD275(B7H2としても公知である)、CD276(B7H3としても公知である)、CD278(ICOSとしても公知である)、CD279(PD-1としても公知である)、CDH1(E-カドヘリンとしても公知である)、キチナーゼ、CLEC9、CLEC91、CRTH2、CSF-1(M-CSFとしても公知である)、CSF-2(GM-CSFとしても公知である)、CSF-3(GCSFとしても公知である)、CX3CL1(SCYD1としても公知である)、CXCL12(SDF1としても公知である)、CXCL13、CXCR3、DNGR-1、エクトヌクレオシド三リン酸ジホスホヒドロラーゼ1、EGFR、ENTPD1、FCER1A、FCER1、FLAP、FOLH1、Gi24、GITR、GITRL、GM-CSF、Her2、HHLA2、HMGB1、HVEM、ICOSLG、IDO、IFNα、IgE、IGF1R、IL2Rベータ、IL1、IL1A、IL1B、IL1F10、IL2、IL4、IL4Ra、IL5、IL5R、IL6、IL7、IL7Ra、IL8、IL9、IL9R、IL10、rhIL10、IL12、IL13、IL13Ra1、IL13Ra2、IL15、IL17、IL17Rb(IL25の受容体としても公知である)、IL18、IL22、IL23、IL25、IL27、IL33、IL35、ITGB4(b4インテグリンとしても公知である)、ITK、KIR、LAG3、LAMP1、レプチン、LPFS2、MHCクラスII、NCR3LG1、NKG2D、NTPDアーゼ-1、OX40、OX40L、PD-1H、血小板受容体、PROM1、S152、SISP1、SLC、SPG64、ST2(IL33の受容体としても公知である)、STEAP2、Sykキナーゼ、TACI、TDO、T14、TIGIT、TIM3、TLR、TLR2、TLR4、TLR5、TLR9、TMEF1、TNFa、TNFRSF7、Tp55、TREM1、TSLP(IL7Raの共受容体としても公知である)、TSLPR、TWEAK、VEGF、VISTA、Vstm3、WUCAM、及びXCR1(GPR5/CCXCR1としても公知である)から選択される、1つ、2つ、又は3つの抗原標的に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、上記の抗原標的の1つ以上は、ヒト抗原標的である。
いくつかの実施形態では、本開示の結合タンパク質は、癌を治療又は予防するために、それを必要とする患者に投与される。例えば、いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、T細胞表面タンパク質と特異的に結合する1つの抗原結合部位と、腫瘍標的タンパク質に特異的に結合する別の抗原結合部位(例えば、T細胞表面タンパク質に特異的に結合する2つの抗原結合部位と、腫瘍標的タンパク質に特異的に結合する1つの抗原結合部位、又は腫瘍標的タンパク質に特異的に結合する2つの抗原結合部位と、T細胞表面タンパク質に特異的に結合する1つの抗原結合部位)を含む。特定の実施形態では、結合タンパク質は、CD3に特異的に結合する抗原結合部位、CD28に特異的に結合する抗原結合部位、並びにCD19、CD20、CD38、Her2、及びLAMP1から選択される腫瘍標的タンパク質に特異的に結合する抗原結合部位を含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、化学療法剤と同時投与される。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。
いくつかの実施形態では、本開示の結合タンパク質は、炎症性疾患又は障害を治療又は予防するために、それを必要とする患者に投与される。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、それぞれIL-4、IL-13及びTNFaから選択されるサイトカイン標的タンパク質と特異的に結合する3つの抗原結合部位を含む。いくつかの実施形態では、結合タンパク質は、抗炎症剤と同時投与される。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。
本開示はまた、結合タンパク質と、生体試料中の標的抗原レベルを検出するのに有用な他の試薬とを含むキットに関する。このような試薬としては、検出可能な標識、ブロッキング血清、陽性及び陰性対照試料、並びに検出試薬を挙げることができる。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載される任意の結合タンパク質、ポリヌクレオチド、ベクター、ベクター系、及び/又は宿主細胞を含む組成物を含む。いくつかの実施形態では、キットは、容器と、容器上の又は容器に付随したラベル又は添付文書とを含む。好適な容器としては、例えば、ボトル、バイアル、シリンジ、IV溶液バッグなどが挙げられる。容器は、ガラス又はプラスチックなどの様々な材料から形成されていてもよい。容器は、組成物それ自体か、又は症状を治療、予防及び/若しくは診断するのに有効な別の組成物と組み合わせた組成物を収容するものであり、滅菌アクセスポートを有してもよい(例えば、容器は、皮下注射針が貫通可能なストッパーのある静脈内溶液バッグ又はバイアルであり得る)。いくつかの実施形態では、ラベル又は添付文書には、選択された症状の予防、診断、及び/又は治療のために組成物を使用することが示されている。代替的に、又はさらに、製造品又はキットは、静菌注射用水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液、及びブドウ糖液などの薬学的に許容される緩衝液を含む第2の(又は第3の)容器をさらに含み得る。さらに、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針、及びシリンジを含む、商業的且つユーザの観点から望ましい他の材料を含み得る。
多価結合タンパク質を含む治療組成物及びその投与
結合タンパク質を含む治療組成物又は医薬組成物は、本開示の範囲内である。このような治療組成物又は医薬組成物は、投与方法に適合するように選択された薬学的又は生理学的に許容される製剤化剤と混合した治療有効量の結合タンパク質、又は結合タンパク質-薬物コンジュゲートを含み得る。
結合タンパク質を含む治療組成物又は医薬組成物は、本開示の範囲内である。このような治療組成物又は医薬組成物は、投与方法に適合するように選択された薬学的又は生理学的に許容される製剤化剤と混合した治療有効量の結合タンパク質、又は結合タンパク質-薬物コンジュゲートを含み得る。
許容される製剤材料は、使用される投与量及び濃度でレシピエントに対して無毒であることが好ましい。
医薬組成物は、例えば、組成物のpH、モル浸透圧濃度、粘度、清澄度、色、等張性、臭い、無菌性、安定性、溶解若しくは放出速度、吸着性、又は浸透性を改質、維持又は保持するための製剤材料を含み得る。適切な製剤材料としては、アミノ酸(例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、又はリジン)、抗微生物剤、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム、又は亜硫酸水素ナトリウム)、緩衝液(例えば、ホウ酸、重炭酸、トリス-HCl、クエン酸、リン酸、又は他の有機酸)、増量剤(例えば、マンニトール又はグリシン)、キレート化剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、錯化剤(例えば、カフェイン、ポリビニルピロリドン、ベータ-シクロデキストリン又はヒドロキシプロピル-ベータ-シクロデキストリン)、充填剤、単糖、二糖、及び他の炭水化物(例えば、グルコース、マンノース、又はデキストリン)、タンパク質(例えば、血清アルブミン、ゼラチン、又は免疫グロブリン)、着色剤、香味剤及び希釈剤、乳化剤、親水性ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン)、低分子量ポリペプチド、塩形成対イオン(例えば、ナトリウム)、防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、安息香酸、サリチル酸、チメロサール、フェネチルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロルヘキシジン、ソルビン酸、又は過酸化水素)、溶媒(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、又はポリエチレングリコール)、糖アルコール(例えば、マンニトール又はソルビトール)、懸濁剤、界面活性剤又は湿潤剤(例えば、プルロニック;PEG;ソルビタンエステル;ポリソルベート20又はポリソルベート80などのポリソルベート;トリトン;トロメタミン;レシチン;コレステロール又はチロキサポール)、安定性増強剤(例えば、スクロース又はソルビトール)、張度増強剤(例えば、アルカリ金属ハロゲン化物、好ましくは塩化ナトリウム若しくは塩化カリウム、又はマンニトールソルビトールなど)、送達ビヒクル、希釈剤、賦形剤及び/又は医薬アジュバント(例えば、あらゆる目的のために参考により本明細書に組み込まれるRemington’s Pharmaceutical Sciences(18th Ed.,A.R.Gennaro,ed.,Mack Publishing Company 1990)及びその後続版を参照されたい)が挙げられるが、これらに限定されない。
最適な医薬組成物は、例えば、意図される投与経路、送達形態、及び所望の投与量に応じて当業者によって決定される。このような組成物は、結合タンパク質の物理的状態、安定性、インビボでの放出速度、及びインビボでのクリアランス速度に影響し得る。
医薬組成物中の主なビヒクル又は担体は、性質上、水性又は非水性のいずれかであり得る。例えば、注射に好適なビヒクル又は担体は、水、生理食塩水溶液、又は人工脳脊髄液であり得るが、場合により非経口投与用の組成物に一般的な他の材料が補充され得る。さらなる例示的なビヒクルは、中性緩衝生理食塩水、又は血清アルブミンと混合された生理食塩水である。他の例示的な医薬組成物は、約pH7.0~8.5のトリス緩衝液、又は約pH4.0~5.5の酢酸塩緩衝液を含み、ソルビトール又は好適な代替物をさらに含み得る。本開示の一実施形態では、結合タンパク質組成物は、所望の程度の純度を有する選択された組成物を、凍結乾燥されたケーキ又は水性溶液の形態で、任意選択的な製剤化剤と混合することによって保存用に調製することができる。さらに、結合タンパク質は、スクロースなどの適切な賦形剤を使用して、凍結乾燥物として製剤化することができる。
本開示の医薬組成物は、非経口送達又は皮下送達用に選択することができる。或いは、組成物は、吸入用、又は経口などの消化管を介した送達用に選択することができる。このような薬学的に許容される組成物の調製は、当技術分野の範囲内である。
製剤成分は、投与部位に許容される濃度で存在する。例えば、緩衝液は、組成物を生理学的pH又はわずかに低いpH、典型的には約5~約8のpH範囲内で維持するために使用される。
非経口投与が企図される場合、使用される治療組成物は、薬学的に許容されるビヒクル中に所望の結合タンパク質を含む、パイロジェンフリーの非経口で許容される水溶液の形態であり得る。非経口注射に特に好適なビヒクルは、無菌蒸留水であり、その中で結合タンパク質が無菌等張液として製剤化され、適切に保存される。なお別の調製には、産物の制御放出又は持続放出をもたらし、そしてデポー注射により送達することが可能な物質、例えば、注射可能なミクロスフェア、生体内分解性粒子、ポリマー化合物(例えば、ポリ乳酸若しくはポリグリコール酸)、ビーズ、又はリポソームと共に所望の分子を製剤化することが含まれ得る。ヒアルロン酸を使用することもでき、ヒアルロン酸は、循環中の持続期間を増進する効果を有し得る。所望の分子を導入するための他の好適な手段としては、埋め込み型の薬物送達デバイスが挙げられる。
一実施形態では、医薬組成物を吸入用に製剤化することができる。例えば、結合タンパク質を吸入用の乾燥粉末として製剤化することができる。また、結合タンパク質の吸入溶液を、エアロゾル送達用の噴射剤と共に製剤化することもできる。なお別の実施形態では、溶液を噴霧することができる。
また、特定の製剤を経口投与することができることが企図される。本開示の一実施形態では、このように投与される結合タンパク質は、錠剤及びカプセルなどの固体剤形の配合に慣習的に使用されるそのような担体の有無にかかわらず製剤化することができる。例えば、カプセルでは、バイオアベイラビリティが最大になり、全身循環前の分解が最小になるときの胃腸管における時点で製剤の活性部分を放出するように設計することができる。結合タンパク質の吸収を促進するために、さらなる薬剤を含んでもよい。希釈剤、香味剤、低融点ワックス、植物油、滑沢剤、懸濁剤、錠剤崩壊剤、及び結合剤を使用することもできる。
別の医薬組成物は、錠剤の製造に好適な非毒性の賦形剤との混合物中に有効量の結合タンパク質を含み得る。錠剤を滅菌水又は別の適切なビヒクルに溶解することにより、溶液を単位用量形式で調製することができる。好適な賦形剤としては、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム若しくは重炭酸ナトリウム、ラクトース、若しくはリン酸カルシウム;又は結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン、若しくはアカシア;又は滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、若しくはタルクなどの不活性希釈剤が挙げられるが、これらに限定されない。
持続性送達又は制御性送達製剤中に結合タンパク質を含む製剤を含む、さらなる本開示の医薬組成物は、当業者には明らかであろう。様々な他の持続性又は制御性送達手段、例えば、リポソーム担体、生体内分解性マイクロ粒子又は多孔ビーズ、及びデポー注射を製剤化するための技術も当業者に公知である。持続放出性調製物のさらなる例としては、成形物品、例えばフィルム、又はマイクロカプセルの形態の半透過性ポリマーマトリックスが挙げられる。持続放出性マトリックスとしては、ポリエステル、ヒドロゲル、ポリラクチド、L-グルタミン酸とγエチル-L-グルタメートのコポリマー、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート)、エチレン酢酸ビニル、又はポリ-D(-)-3-ヒドロキシ酪酸を挙げることができる。持続放出性組成物としては、リポソームを挙げることもでき、当技術分野で公知のいくつかの方法のいずれかで調製することができる。
インビボ投与に使用される医薬組成物は、典型的には滅菌されていなければならない。滅菌は、滅菌濾過膜に通して濾過することによって達成することができる。組成物を凍結乾燥させる場合、この方法による滅菌は、凍結乾燥及び再構成の前又は後のいずれかで実施することができる。非経口投与用の組成物は、凍結乾燥形態で又は溶液中で保存することができる。加えて、非経口組成物は一般に、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針が貫通可能なストッパーを有する静脈内溶液バッグ又はバイアル中に入れられる。
医薬組成物が製剤化されると、溶液、懸濁液、ゲル、エマルション、固体として、又は乾燥粉末若しくは凍結乾燥粉末として、滅菌バイアル中で保存することができる。そのような製剤は、即時使用が可能な形態で、又は投与前に再構成することが必要となる形態(例えば、凍結乾燥)のいずれかで保存することができる。
本開示はまた、単回用量投与ユニットを作製するためのキットも包含する。キットはそれぞれ、乾燥させたタンパク質を有する第1の容器と、水性製剤を有する第2の容器の両方を含有し得る。また、シングルチャンバー及びマルチチャンバー型のプレフィルドシリンジ(例えば、液体シリンジ及び凍結乾燥シリンジ(lyosyringe))を含有するキットも本開示の範囲に含まれる。
治療上使用される有効量の結合タンパク質医薬組成物は、例えば、治療上の文脈及び目的に依存する。従って、治療のために適切な投与レベルは、送達される分子、結合タンパク質を使用するための効能、投与経路、並びに患者のサイズ(体重、体表面、又は臓器の大きさ)並びに状態(年齢及び一般的な健康状態)に依存して部分的に変動することが、当業者であれば理解するであろう。従って、最適な治療効果を得るために、臨床医が投与量を滴定し、投与経路を変更することができる。
投与頻度は、使用される製剤中の結合タンパク質の薬物動態パラメーターに依存する。典型的に、臨床医は、所望の効果が得られる投与量に達するまで組成物を投与する。従って、組成物は、単回用量、2回以上の用量(同量の所望の分子を含んでも含まなくてもよい)として経時的に投与することができるか、又は埋め込み型デバイス若しくはカテーテルによる持続注入として投与することができる。適切な投与量のさらなる改良は、当業者によって日常的に行われており、当業者によって日常的に行われる作業の範囲内である。適切な用量反応データを使用することにより、適切な投与量を把握することができる。
医薬組成物の投与経路は、公知の方法、例えば、経口;静脈内、腹腔内、脳内(実質内)、脳室内、筋肉内、眼内、動脈内、門脈内、若しくは病巣内経路による注射;持続放出性システム;又は埋め込み型デバイスに従う。所望であれば、組成物をボーラス注射によって投与しても、又は注入によって連続的に投与しても、又は埋め込み型デバイスによって投与してもよい。
所望の分子が吸着又は封入されている膜、スポンジ、又は他の適切な材料を埋め込むことによって、組成物を局所的に投与することもできる。埋め込み型デバイスが使用される場合、デバイスを任意の好適な組織又は臓器に埋め込むことができ、所望の分子を拡散、持続放出ボーラス、又は連続投与によって送達することができる。
いくつかの実施形態では、本開示は、増殖性疾患又は障害(例えば、癌)を予防及び/又は治療する方法に関する。いくつかの実施形態では、方法は、治療的有効量の本明細書に記載される結合タンパク質の少なくとも1つを患者に投与することを含む。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質は、1つ以上の抗癌療法(例えば、当技術分野で公知の任意の抗癌療法)と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質が、1つ以上の抗癌療法の前に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質が、1つ以上の抗癌療法と同時に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質が、1つ以上の抗レトロウイルス療法の後に投与される。
いくつかの実施形態では、本開示は、炎症性疾患又は障害(例えば、癌)を予防及び/又は治療する方法に関する。いくつかの実施形態では、方法は、治療的有効量の本明細書に記載される結合タンパク質の少なくとも1つを患者に投与することを含む。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質は、1つ以上の抗炎症療法(例えば、当技術分野で公知の任意の抗炎症療法)と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質が、1つ以上の抗炎症療法の前に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質が、1つ以上の抗炎症療法と同時に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの結合タンパク質が、1つ以上の抗炎症療法の後に投与される。
本開示を限定することなく、本開示の多数の実施形態を例示の目的のために下記に記載する。
例示的な実施形態
本発明は、以下に列挙した例示的な実施形態を提供する。
1.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
2.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
3.1つ以上の置換を含むCL1のKappaSelectに対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較して約90%低減される、実施形態1又は実施形態2に記載の多価結合タンパク質。
4.1つ以上の置換を含むVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較して約90%低減される、実施形態1~3のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
5.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態1~4のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
6.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態5に記載の多価結合タンパク質。
7.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態1~4のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
8.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態7に記載の多価結合タンパク質。
9.1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態1~8のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
10.1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態1~9のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
11.1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態10に記載の多価結合タンパク質。
12.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態2~11のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
13.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態2~12のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
14.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態2~13のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
15.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態13に記載の多価結合タンパク質。
16.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態14に記載の多価結合タンパク質。
17.プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項15又は16に記載の多価結合タンパク質。
18.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項17に記載の多価結合タンパク質。
19.第1の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインは、第2の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインとは異なる、請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
20.第1の重鎖ポリペプチドは、第2の重鎖ポリペプチドとは異なる種に由来する、請求項2~19のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
21.第1の重鎖ポリペプチド及び第1の軽鎖ポリペプチドが、マウス重鎖免疫グロブリン及びマウス軽鎖免疫グロブリンに由来し、第2の重鎖ポリペプチド及び第2の軽鎖ポリペプチドが、ラット重鎖免疫グロブリン及びラット軽鎖免疫グロブリンに由来する、請求項2~11、19又は20のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
22.第1の重鎖ポリペプチド及び第2の重鎖ポリペプチドが、それぞれIgG4のCH3ドメインを含む、請求項2~11のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
23.第1の重鎖ポリペプチドは、K409Rアミノ酸置換を含み、第2の重鎖ポリペプチドは、F405Lアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる、請求項22に記載の多価結合タンパク質。
24.二重特異性抗原結合タンパク質である、請求項1~23のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
25.第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する、請求項1~24のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
26.請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
第1の重鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
式中、
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
Lは、アミノ酸リンカーであり;
VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
27.請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
第1の重鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含み、
式中、
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである、多価結合タンパク質。
28.VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる、請求項26に記載の多価結合タンパク質。
29.VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、請求項26に記載の多価結合タンパク質。
30.二重特異性又は三重特異性である、請求項26~29のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
31.第1の抗原結合ドメイン、第2の抗原結合ドメイン、及び第3の抗原結合ドメインが、2つ又は3つの異なる抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
32.第1の抗原結合ドメインが第1の抗原に結合し、第2の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第3の抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
33.第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが第1の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
34.3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、多価結合タンパク質。
35.3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインである、多価結合タンパク質。
36.結合タンパク質は、三重特異性であり、異なる3つの抗原標的に特異的に結合することができる、実施形態34又は35に記載の多価結合タンパク質。
37.L1、L2、L3及び/又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態34~36のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
38.L1、L2、L3及び/又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態34~36のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
39.実施形態34又は35に記載の多価結合タンパク質であって、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
第2の軽鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
式IIIaのポリペプチドと式IVaのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、多価結合タンパク質。
40.実施形態39に記載の多価結合タンパク質であって、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである、多価結合タンパク質。
41.結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる、実施形態39又は40に記載の多価結合タンパク質。
42.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及び/又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態39~41のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
43.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及び/又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態39~41のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
44.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される、実施形態34~43のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
45.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1、VL2、VL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される、実施形態34~44のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
46.CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態34~45のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
47.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態46に記載の多価結合タンパク質。
48.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態34~45のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
49.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態48に記載の多価結合タンパク質。
50.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態34~49のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
51.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態34~50のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
52.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態51に記載の多価結合タンパク質。
53.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態35~38及び40~52のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
54.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態35~38及び40~53のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
55.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態35~38及び40~53のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
56.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態54に記載の多価結合タンパク質。
57.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態55に記載の多価結合タンパク質。
58.プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態56又は57に記載の多価結合タンパク質。
59.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態58に記載の多価結合タンパク質。
60.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
61.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
62.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
63.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
64.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される、実施形態60~63のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
65.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1又はVL2と比較して約90%低減される、実施形態60~64のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
66.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110、又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態60~65のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
67.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である、実施形態66に記載の多価結合タンパク質。
68.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態60~65のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
69.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態68に記載の多価結合タンパク質。
70.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態60~69のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
71.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態60~70のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
72.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態71に記載の多価結合タンパク質。
73.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態57~66のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
74.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態61~73のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
75.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態61~74のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
76.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態74に記載の多価結合タンパク質。
77.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態75に記載の多価結合タンパク質。
78.プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態76又は77に記載の多価結合タンパク質。
79.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態78に記載の多価結合タンパク質。
80.二重特異性抗原結合タンパク質である、実施形態56~73のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
81.第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する、実施形態60~80のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
82.4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
83.L1、L2、L3又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態82に記載の多価結合タンパク質。
84.L1、L2、L3又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態82又は83に記載の結合タンパク質。
85.4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
86.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態85に記載の多価結合タンパク質。
87.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態85又は86に記載の結合タンパク質。
88.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及び/又はCL2と比較して約90%低減される、実施形態82~87のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
89.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される、実施形態82~88のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
90.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態82~89のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
91.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態90に記載の多価結合タンパク質。
92.1つ以上の置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態82~89のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
93.1つ以上の置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態92に記載の多価結合タンパク質。
94.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態82~93のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
95.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態82~94のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
96.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態95に記載の多価結合タンパク質。
97.実施形態82又は86~96のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質であって、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む、多価結合タンパク質。
98.実施形態83~96のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質であって、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む、多価結合タンパク質。
99.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態97に記載の多価結合タンパク質。
100.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態97又は99に記載の多価結合タンパク質。
101.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態96~100のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
102.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態101に記載の多価結合タンパク質。
103.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態101に記載の多価結合タンパク質。
104.プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態102又は103に記載の多価結合タンパク質。
105.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態104に記載の多価結合タンパク質。
106.結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる、実施形態82~105のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
107.抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;
CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
108.L1又はL2は、独立して0アミノ酸長である、実施形態107に記載の多価結合タンパク質。
109.L1又はL2は、独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態107又は108に記載の結合タンパク質。
110.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
111.L1、L2、L3、又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態110に記載の多価結合タンパク質。
112.L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態110又は111に記載の結合タンパク質。
113.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2又はCL3と比較して約90%低減される、実施形態99~104のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
114.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及び/又はVL2と比較して約90%低減される、実施形態107~113のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
115.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態107~114のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
116.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である、実施形態115に記載の多価結合タンパク質。
117.1つ以上の置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態107~114のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
118.1つ以上の置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態117に記載の多価結合タンパク質。
119.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態107~118のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
120.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態107~119のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
121.VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態120に記載の多価結合タンパク質。
122.第1の重鎖ポリペプチドは、第1のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第1のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含み、第2の重鎖ポリペプチドは、第2のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第2のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含む、実施形態107~121のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
123.第1のCH3ドメイン及び/又はCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態122に記載の多価結合タンパク質。
124.第1のCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2のCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態122又は123のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
125.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態124に記載の多価結合タンパク質。
126.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態125に記載の多価結合タンパク質。
127.プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態126に記載の多価結合タンパク質。
128.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態127に記載の多価結合タンパク質。
129.多価結合タンパク質が、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である、実施形態1~128のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
130.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質をコードする、1つ以上のポリヌクレオチド。
131.実施形態130に記載の1つ以上のポリヌクレオチドを含む、1つ以上のベクター。
132.実施形態130に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、又は実施形態131に記載の1つ以上のベクターを含む、宿主細胞。
133.結合タンパク質が産生されるように実施形態122に記載の宿主細胞を培養することを含む、多価結合タンパク質を産生する方法。
134.結合タンパク質を宿主細胞から回収することをさらに含む、実施形態133に記載の方法。
135.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
136.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに
b)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、
KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
137.KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態136に記載の方法。
138.KappaSelect溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態136又は137に記載の方法。
139.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質及び誤対合した抗体を含む組成物を結合及び溶出クロマトグラフィーでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに
b)KappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、
プロテインL溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
140.プロテインL溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態139に記載の方法。
141.プロテインL溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態139又は140に記載の方法。
142.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、
b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに
c)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、
KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
143.KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態142に記載の方法。
144.KappaSelect溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態142又は143に記載の方法。
145.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、
b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに
c)プロテインKappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、
L溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
146.プロテインL溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態145に記載の方法。
147.プロテインL溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態145又は146に記載の方法。
148.多価結合タンパク質を含む組成物が、多重特異性結合タンパク質を発現するように操作された宿主細胞に由来する、実施形態136~147のいずれか1つに記載の方法。
149.多価結合タンパク質を含む組成物が、宿主細胞培養上清である、実施形態136~148のいずれか1つに記載の方法。
150.多価結合タンパク質を含む組成物が、誤対合したポリペプチドをさらに含む、実施形態136~149のいずれか1つに記載の方法。
151.多価結合タンパク質を含む組成物が、クロマトグラフィーの前に濾過される、実施形態136~150のいずれか1つに記載の方法。
152.KappaSelect又はプロテインLクロマトグラフィーの後に、ポリッシュ工程をさらに含む、実施形態136~151のいずれか1つに記載の方法。
153.ポリッシュ工程が、サイズ排除クロマトグラフィーである、実施形態152に記載の方法。
154.プロテインAクロマトグラフィーは、MabSelect(商標)、MabSelect SuRe(商標)、MabSelect SuRe(商標)LX、MabSelect PrismA、ProSep(登録商標)-vA、ProSep(登録商標)Ultra Plus、Protein A Sepharose(登録商標)Fast Flow、又はToyopearl(登録商標)AF-rProtein Aクロマトグラフィーである、実施形態146~153のいずれか1つに記載の方法。
155.プロテインLクロマトグラフィーは、Pierce(商標)プロテインLクロマトグラフィーカートリッジ、Capto(商標)Lクロマトグラフィー、HiTrap(登録商標)プロテインLクロマトグラフィー、TOYOPEARL(登録商標)AF-rProtein L-650Fクロマトグラフィー、又はKanCap(商標)Lクロマトグラフィーである、実施形態136~154のいずれか1つに記載の方法。
156.KappaSelectクロマトグラフィーは、HiTrap(商標)KappaSelect又はCaptureSelect(商標)Kappa XLクロマトグラフィーである、実施形態136~155のいずれか1つに記載の方法。
157.多価結合タンパク質を含む組成物が、薬学的に許容される担体と組み合わされる、実施形態136~156のいずれか1つに記載の方法。
本発明は、以下に列挙した例示的な実施形態を提供する。
1.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
2.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
3.1つ以上の置換を含むCL1のKappaSelectに対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較して約90%低減される、実施形態1又は実施形態2に記載の多価結合タンパク質。
4.1つ以上の置換を含むVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較して約90%低減される、実施形態1~3のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
5.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態1~4のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
6.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態5に記載の多価結合タンパク質。
7.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態1~4のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
8.1つ以上の置換を含むCL1中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態7に記載の多価結合タンパク質。
9.1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態1~8のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
10.1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態1~9のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
11.1つ以上の置換を含むVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態10に記載の多価結合タンパク質。
12.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態2~11のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
13.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態2~12のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
14.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態2~13のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
15.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態13に記載の多価結合タンパク質。
16.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態14に記載の多価結合タンパク質。
17.プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項15又は16に記載の多価結合タンパク質。
18.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項17に記載の多価結合タンパク質。
19.第1の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインは、第2の重鎖ポリペプチドのCH1、CH2及びCH3ドメインとは異なる、請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
20.第1の重鎖ポリペプチドは、第2の重鎖ポリペプチドとは異なる種に由来する、請求項2~19のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
21.第1の重鎖ポリペプチド及び第1の軽鎖ポリペプチドが、マウス重鎖免疫グロブリン及びマウス軽鎖免疫グロブリンに由来し、第2の重鎖ポリペプチド及び第2の軽鎖ポリペプチドが、ラット重鎖免疫グロブリン及びラット軽鎖免疫グロブリンに由来する、請求項2~11、19又は20のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
22.第1の重鎖ポリペプチド及び第2の重鎖ポリペプチドが、それぞれIgG4のCH3ドメインを含む、請求項2~11のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
23.第1の重鎖ポリペプチドは、K409Rアミノ酸置換を含み、第2の重鎖ポリペプチドは、F405Lアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる、請求項22に記載の多価結合タンパク質。
24.二重特異性抗原結合タンパク質である、請求項1~23のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
25.第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する、請求項1~24のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
26.請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
第1の重鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
式中、
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
Lは、アミノ酸リンカーであり;
VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
27.請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
第1の重鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含み、
式中、
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである、多価結合タンパク質。
28.VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる、請求項26に記載の多価結合タンパク質。
29.VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、請求項26に記載の多価結合タンパク質。
30.二重特異性又は三重特異性である、請求項26~29のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
31.第1の抗原結合ドメイン、第2の抗原結合ドメイン、及び第3の抗原結合ドメインが、2つ又は3つの異なる抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
32.第1の抗原結合ドメインが第1の抗原に結合し、第2の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第3の抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
33.第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが第1の抗原に結合し、第3の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
34.3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、多価結合タンパク質。
35.3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iのポリペプチドと式IIのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインである、多価結合タンパク質。
36.結合タンパク質は、三重特異性であり、異なる3つの抗原標的に特異的に結合することができる、実施形態34又は35に記載の多価結合タンパク質。
37.L1、L2、L3及び/又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態34~36のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
38.L1、L2、L3及び/又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態34~36のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
39.実施形態34又は35に記載の多価結合タンパク質であって、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
第2の軽鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
式IIIaのポリペプチドと式IVaのポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、多価結合タンパク質。
40.実施形態39に記載の多価結合タンパク質であって、
第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである、多価結合タンパク質。
41.結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる、実施形態39又は40に記載の多価結合タンパク質。
42.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及び/又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態39~41のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
43.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及び/又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態39~41のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
44.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される、実施形態34~43のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
45.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1、VL2、VL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される、実施形態34~44のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
46.CL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態34~45のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
47.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態46に記載の多価結合タンパク質。
48.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態34~45のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
49.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態48に記載の多価結合タンパク質。
50.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態34~49のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
51.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態34~50のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
52.1つ以上の置換を含むVL1、VL2、VL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態51に記載の多価結合タンパク質。
53.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態35~38及び40~52のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
54.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態35~38及び40~53のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
55.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態35~38及び40~53のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
56.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態54に記載の多価結合タンパク質。
57.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態55に記載の多価結合タンパク質。
58.プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態56又は57に記載の多価結合タンパク質。
59.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態58に記載の多価結合タンパク質。
60.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
61.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
62.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
63.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
64.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される、実施形態60~63のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
65.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1又はVL2と比較して約90%低減される、実施形態60~64のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
66.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110、又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態60~65のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
67.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である、実施形態66に記載の多価結合タンパク質。
68.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態60~65のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
69.1つ以上の置換を含むCL1又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態68に記載の多価結合タンパク質。
70.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態60~69のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
71.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態60~70のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
72.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態71に記載の多価結合タンパク質。
73.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態57~66のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
74.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態61~73のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
75.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態61~74のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
76.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態74に記載の多価結合タンパク質。
77.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態75に記載の多価結合タンパク質。
78.プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態76又は77に記載の多価結合タンパク質。
79.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態78に記載の多価結合タンパク質。
80.二重特異性抗原結合タンパク質である、実施形態56~73のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
81.第1の抗原結合ドメインと第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する、実施形態60~80のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
82.4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
83.L1、L2、L3又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態82に記載の多価結合タンパク質。
84.L1、L2、L3又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態82又は83に記載の結合タンパク質。
85.4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
86.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態85に記載の多価結合タンパク質。
87.L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態85又は86に記載の結合タンパク質。
88.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及び/又はCL2と比較して約90%低減される、実施形態82~87のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
89.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される、実施形態82~88のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
90.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態82~89のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
91.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態90に記載の多価結合タンパク質。
92.1つ以上の置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態82~89のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
93.1つ以上の置換を含むCL1及び/又はCL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態92に記載の多価結合タンパク質。
94.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態82~93のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
95.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態82~94のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
96.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL3及び/又はVL4中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態95に記載の多価結合タンパク質。
97.実施形態82又は86~96のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質であって、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む、多価結合タンパク質。
98.実施形態83~96のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質であって、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む、多価結合タンパク質。
99.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメイン及び/又は第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態97に記載の多価結合タンパク質。
100.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態97又は99に記載の多価結合タンパク質。
101.第1の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;第2の重鎖ポリペプチドのCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、実施形態96~100のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
102.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態101に記載の多価結合タンパク質。
103.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態101に記載の多価結合タンパク質。
104.プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態102又は103に記載の多価結合タンパク質。
105.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態104に記載の多価結合タンパク質。
106.結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる、実施形態82~105のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
107.抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;
CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
108.L1又はL2は、独立して0アミノ酸長である、実施形態107に記載の多価結合タンパク質。
109.L1又はL2は、独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態107又は108に記載の結合タンパク質。
110.2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する、多価結合タンパク質。
111.L1、L2、L3、又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、実施形態110に記載の多価結合タンパク質。
112.L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、実施形態110又は111に記載の結合タンパク質。
113.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3のKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2又はCL3と比較して約90%低減される、実施形態99~104のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
114.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2のプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及び/又はVL2と比較して約90%低減される、実施形態107~113のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
115.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態107~114のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
116.1つ以上のアミノ酸置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である、実施形態115に記載の多価結合タンパク質。
117.1つ以上の置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態107~114のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
118.1つ以上の置換を含むCL2又はCL3中の1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態117に記載の多価結合タンパク質。
119.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、実施形態107~118のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
120.1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、実施形態107~119のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
121.VL1及び/又はVL2中の1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、実施形態120に記載の多価結合タンパク質。
122.第1の重鎖ポリペプチドは、第1のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第1のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含み、第2の重鎖ポリペプチドは、第2のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第2のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含む、実施形態107~121のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
123.第1のCH3ドメイン及び/又はCH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、実施形態122に記載の多価結合タンパク質。
124.第1のCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2のCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、実施形態122又は123のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
125.第2の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態124に記載の多価結合タンパク質。
126.第1の重鎖ポリペプチドのCH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、実施形態125に記載の多価結合タンパク質。
127.プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、実施形態126に記載の多価結合タンパク質。
128.アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、実施形態127に記載の多価結合タンパク質。
129.多価結合タンパク質が、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である、実施形態1~128のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質。
130.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質をコードする、1つ以上のポリヌクレオチド。
131.実施形態130に記載の1つ以上のポリヌクレオチドを含む、1つ以上のベクター。
132.実施形態130に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、又は実施形態131に記載の1つ以上のベクターを含む、宿主細胞。
133.結合タンパク質が産生されるように実施形態122に記載の宿主細胞を培養することを含む、多価結合タンパク質を産生する方法。
134.結合タンパク質を宿主細胞から回収することをさらに含む、実施形態133に記載の方法。
135.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
136.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに
b)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、
KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
137.KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態136に記載の方法。
138.KappaSelect溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態136又は137に記載の方法。
139.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質及び誤対合した抗体を含む組成物を結合及び溶出クロマトグラフィーでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに
b)KappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、
プロテインL溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
140.プロテインL溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態139に記載の方法。
141.プロテインL溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態139又は140に記載の方法。
142.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、
b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに
c)プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成することを含み、
KappaSelect溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
143.KappaSelect溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態142に記載の方法。
144.KappaSelect溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態142又は143に記載の方法。
145.実施形態1~129のいずれか1つに記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、
b)プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに
c)プロテインKappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成することを含み、
L溶出液は多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない方法。
146.プロテインL溶出液中の多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、実施形態145に記載の方法。
147.プロテインL溶出液中のポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、実施形態145又は146に記載の方法。
148.多価結合タンパク質を含む組成物が、多重特異性結合タンパク質を発現するように操作された宿主細胞に由来する、実施形態136~147のいずれか1つに記載の方法。
149.多価結合タンパク質を含む組成物が、宿主細胞培養上清である、実施形態136~148のいずれか1つに記載の方法。
150.多価結合タンパク質を含む組成物が、誤対合したポリペプチドをさらに含む、実施形態136~149のいずれか1つに記載の方法。
151.多価結合タンパク質を含む組成物が、クロマトグラフィーの前に濾過される、実施形態136~150のいずれか1つに記載の方法。
152.KappaSelect又はプロテインLクロマトグラフィーの後に、ポリッシュ工程をさらに含む、実施形態136~151のいずれか1つに記載の方法。
153.ポリッシュ工程が、サイズ排除クロマトグラフィーである、実施形態152に記載の方法。
154.プロテインAクロマトグラフィーは、MabSelect(商標)、MabSelect SuRe(商標)、MabSelect SuRe(商標)LX、MabSelect PrismA、ProSep(登録商標)-vA、ProSep(登録商標)Ultra Plus、Protein A Sepharose(登録商標)Fast Flow、又はToyopearl(登録商標)AF-rProtein Aクロマトグラフィーである、実施形態146~153のいずれか1つに記載の方法。
155.プロテインLクロマトグラフィーは、Pierce(商標)プロテインLクロマトグラフィーカートリッジ、Capto(商標)Lクロマトグラフィー、HiTrap(登録商標)プロテインLクロマトグラフィー、TOYOPEARL(登録商標)AF-rProtein L-650Fクロマトグラフィー、又はKanCap(商標)Lクロマトグラフィーである、実施形態136~154のいずれか1つに記載の方法。
156.KappaSelectクロマトグラフィーは、HiTrap(商標)KappaSelect又はCaptureSelect(商標)Kappa XLクロマトグラフィーである、実施形態136~155のいずれか1つに記載の方法。
157.多価結合タンパク質を含む組成物が、薬学的に許容される担体と組み合わされる、実施形態136~156のいずれか1つに記載の方法。
以下の実施例は、本開示の特定の実施形態及びその様々な使用を例示するものである。これらの実施例は、説明の目的のために記載されているに過ぎず、いかなる形でも本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
実施例1.Pro-L KO変異体の開発
ペプトストレプトコッカス・マグナス(Peptostreptococcus magnus)のプロテインL(PpL)は、ヒト抗体カッパ軽鎖のサブクラスの可変軽鎖(VL)領域と相互作用する、マルチドメインの細菌表面タンパク質である。PpLは、ヒト抗体のラムダ軽鎖と相互作用しない。そのため、プロテイン-Lの組換え型は、クロマトグラフィーマトリックスに固定化した場合に、様々な抗体及び抗体断片を精製するための幅広い用途を有する。
ペプトストレプトコッカス・マグナス(Peptostreptococcus magnus)のプロテインL(PpL)は、ヒト抗体カッパ軽鎖のサブクラスの可変軽鎖(VL)領域と相互作用する、マルチドメインの細菌表面タンパク質である。PpLは、ヒト抗体のラムダ軽鎖と相互作用しない。そのため、プロテイン-Lの組換え型は、クロマトグラフィーマトリックスに固定化した場合に、様々な抗体及び抗体断片を精製するための幅広い用途を有する。
新規の精製手法を開発することができるように、抗体軽鎖(LC)のプロテイン-Lに対する結合を減少させるか、又は完全に抑制させる変異を特定した。TNFαを標的化する、十分に特性決定されている抗体であるアダリムマブの可変軽鎖フレームワーク-1(FW1)ドメインに、一連の単一、二重、若しくは三重アミノ酸置換及び/又は欠失を導入した。これらの異なる変異LCを含有するアダリムマブバリアントを産生し、溶液中又は樹脂に固定化したプロテイン-Lリガンドの結合、並びに発現力価、標的タンパク質であるTNFαとの相互作用、加速安定性、及び予測される免疫原性を含む他のいくつかの特性について、野生型バージョンと比較してこれらを特性決定した。
図3は、ヒトVLカッパ及びラムダサブタイプにおける残基のアライメントと、それらのPpL結合特性を示す。これらの遺伝子の生殖細胞系列で最も観察された残基が、サブタイプ毎に示されている。本発明者らの試験分子であるアダリムマブのVL FW1に一連の変異を設計し、プロテイン-Lの結合を減少させるか又は完全に消失させる変化を特定するために、配列情報だけでなく、プロテイン-Lと抗体のVL領域との相互作用の性質について報告されている構造データも使用した。
アダリムマブ野生型及び11種のプロテイン-L結合ノックアウト変異体、すなわちR18T-T20R、delS7、S9R-R18T-T20R、S9R、S9P、R18T、del7-S9P、S12P、S12P-R18P、R18P、及びS7P(図4の上部パネルを参照されたい)をExpi293F細胞に発現させ、mAbSelect SuReカラムに通して精製し、タンパク質力価を評価した。野生型アダリムマブを参照として使用した。
アダリムマブの重鎖及び軽鎖をコードするプラスミドを、製造元のプロトコールに従ってExpiFectamine(商標)293トランスフェクションキット(Thermo fisher A14635)を使用して15~30mLのExpi293F細胞にトランスフェクトし、細胞密度が2.8×106/mLに到達したときに、振盪フラスコ内のExpi293発現培地中で培養した。2日目に、ExpiFectamine(商標)293トランスフェクションエンハンサー1及び2を培養培地に添加した。トランスフェクト細胞を、懸濁液中で8% CO2で37℃、125rpmの振盪速度で7日間連続培養した。
7日目に、200gで10分間遠心することによってトランスフェクト細胞を培養培地から取り出した。次いで、細胞培養上清をさらに3500gで15分間遠心し、細胞片を除去した。最後に、細胞培養上清を0.22μMのフィルターに通して濾過した。
濾過した細胞培養培地を5mLのmAbSelect SuReカラム(Cytiva#11-0034-95)に負荷する。精製手順は、図2の工程1で説明されている手順と同じである。
mAbSelect SuReで精製した後のタンパク質濃度を、Nanodropを使用してA280nmで測定した。タンパク質の収率は、細胞培養液量で除算したタンパク質量(タンパク質濃度×容量)によって算出した。プロテイン-Lノックアウト変異体の収率は、野生型アダリムマブの収率よりもわずかに低い(図4、下部パネル)。
バイオレイヤー干渉法(BLI)を使用して、溶液中100nMのpro-Lリガンド(ThermoFisher Inc.)に対するアダリムマブのVL FW1バリアントの結合について評価した。アダリムマブ野生型、10種のプロテイン-Lノックアウト変異体、及びラムダ軽鎖陰性対照抗体を、結合緩衝液(リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4、1mg/mLのウシ血清アルブミンを含む)中で100nMに希釈し、次いでバイオレイヤー干渉システム(Octet RED96e、ForteBio)を用いる抗ヒトIgG Fc Capture(AHC)バイオセンサー(Sartorius、18-5060)に、1.0nmの密度となるように負荷した。平衡後、100nMの組換えプロテインL(Pierce(商標)2118)に対する結合を、25℃で180秒の会合と180秒の解離によって行った。結合反応を捕捉し、1:1結合モデルを用いて結合親和性をフィッティングした。S12P変異体ではPro-Lに対する結合が大幅に減少したが、S12P_R18P二重変異体ではPro-Lの結合が完全に消失した。
図5には、wave-1(上部、バリアントR18T-T20R、delS7、S9R-R18T-T20R、S9R、S9P、及びR18Tに対する結合を示す)、wave-2(下部、バリアントdel7-S9P、S12P、S12P-R18P、及びR18Pに対する結合を示す)、並びにwave-3(下部、バリアントS7Pに対する結合を示す)におけるそれぞれのアダリムマブバリアント、野生型アダリムマブ、並びにラムダ軽鎖(プロテイン-Lに結合しない)を有する関連のない(TNFαに結合しない)陰性対照抗体の結合曲線が示されている。
溶液中100nMのTNFα(ベンダーXによる)に対するアダリムマブVL FW1バリアントのBLI結合を評価した。アダリムマブ野生型、10種のプロテイン-Lノックアウト変異体、及びラムダ軽鎖陰性対照抗体を、Octet結合緩衝液(リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4、1mg/mLのウシ血清アルブミンを含む)中で100nMに希釈し、次いでバイオレイヤー干渉システム(Octet RED96e、ForteBio)を用いる抗ヒトIgG Fc Capture(AHC)バイオセンサー(Sartorius、18-5060)に、1.0nmの密度となるように負荷した。平衡後、100nMの組換えTNFα抗原(R&D Systems、10291-TA-050)に対する結合を、25℃で180秒の会合と180秒の解離によって行った。結合反応を捕捉し、1:1結合モデルを用いて結合親和性をフィッティングした。これらのプロテイン-Lノックアウト変異体は、野生型アダリムマブと同じ抗原結合を維持している。
図6には、wave-1(上部、バリアントR18T-T20R、delS7、S9R-R18T-T20R、S9R、S9P、及びR18Tに対する結合を示す)、wave-2(下部、バリアントdel7-S9P、S12P、S12P-R18P、及びR18Pに対する結合を示す)、並びにwave-3(下部、バリアントS7Pに対する結合を示す)におけるそれぞれのアダリムマブバリアント、野生型アダリムマブ、並びに関連のない(TNFαに結合しない)陰性対照抗体の結合曲線が示されている。
野生型と比較した、アダリムマブVL FW1バリアントのプロテインL樹脂(ThermoFisher Inc.)に対する結合を評価した。1mgのmAbSelect SuRe樹脂で精製された、中性pH緩衝液中のアダリムマブ野生型及び4種のプロテイン-Lノックアウト変異体を、1mLのプロテインLカラム(Pierce(商標)、89928)に1mL/分の流速で負荷した。次いで、10カラム体積(CV)のリン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。フロースルー及び洗浄緩衝液中のタンパク質を回収して合わせた。洗浄後、5CVの酢酸ナトリウム50mM(pH3.5)でカラムを溶出した。溶出したタンパク質を1M(pH9.0)のトリス緩衝液を使用して中和した。カラムをさらに5CVのグリシン-HCl 50mM(pH2.5)で溶出し、溶出液をトリス緩衝液で中和した。フロースルーと2つの溶出液中のタンパク質量を、NanodropでA280nmを用いて測定した。delS7-S9P及びS12P変異体は、Pro-Lカラムから部分的にフロースルーしているが(結合していない)、S12P_R18Pは、このカラムに対する結合を完全に喪失している。
図7に示されるように、負荷量を1.0に設定し、他の試料中に回収された抗体の相対レベルをその分率量として反映したものを示す。
実施例2.KappaSelect(KS)KO変異体の開発
KappaSelect(KS)は、ラクダ由来の重鎖のみの抗体(VHH)のリガンドを固定化することによって構築されたアフィニティークロマトグラフィー材料である。KS樹脂は、カッパ軽鎖の定常領域(CL)だけに選択的、大容量且つ高親和性で結合する。
KappaSelect(KS)は、ラクダ由来の重鎖のみの抗体(VHH)のリガンドを固定化することによって構築されたアフィニティークロマトグラフィー材料である。KS樹脂は、カッパ軽鎖の定常領域(CL)だけに選択的、大容量且つ高親和性で結合する。
新規の精製手法の開発をさらに進展させるために、抗体LCのKSリガンド及びKSアフィニティー樹脂に対する結合を減少させるか、又は完全に抑制させる変異を特定した。アダリムマブのCLドメインに一連の単一、二重、又は三重のアミノ酸置換を設計して試験した(図8、上部パネル)。これらの異なる変異LCを含有するアダリムマブバリアントを産生し、BLI又は樹脂に固定化したKSによるKSのリガンド結合、並びに発現力価、標的タンパク質であるTNFαとの相互作用、加速安定性、及び予測される免疫原性を含む他のいくつかの特性について、野生型バージョンと比較して特性決定した。
野生型及び3種のKappaSelect結合ノックアウト変異体をExpi293F細胞で発現させ、図4に説明されているような方法を使用して、mAbSelect SuReアフィニティー樹脂によって精製した。3種のKappaSelect結合ノックアウト変異体は、野生型アダリムマブと比較して類似したタンパク質力価を有する(図8、下部パネル)。野生型アダリムマブを参照として使用した。
アダリムマブCLバリアントのKSリガンド(Cytiva)に対するBLI結合を評価した(図9)。CaptureSelect(商標)ビオチン抗LC-カッパ(ヒト)コンジュゲート(Thermofisher Scientific、7103292100)を、Octet結合緩衝液(リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4、1mg/mLのウシ血清アルブミンを含む)で希釈し、ストレプトアビジン(SA)バイオセンサー(Sartorius、18-5019)に負荷し、次いで、バイオレイヤー干渉計(Octet RED96e、ForteBio)においてOctet結合緩衝液中で100nMの野生型アダリムマブ及び3種のKappaSelect結合ノックアウト変異体と結合させた。結合の痕跡及び反応を捕捉した。図9は、それぞれのアダリムマブバリアント及び野生型アダリムマブの結合曲線を示す。3種のKappaSelect結合ノックアウト変異体は全て、KappaSelectリガンドに対する結合を喪失している。
溶液中100nMのTNFα(R&D Systems、10291-TA-050)に対するアダリムマブCLバリアントのBLI結合評価を図10に示す。Forte Bio Octetバイオセンサー及び抗ヒトIgG Fc Capture(AHC)バイオセンサーチップ(Sartorius、18-5060)を使用して、図6について上記に説明したようにデータを生成した。それぞれのアダリムマブCLバリアント、野生型アダリムマブ、及び関連のない(TNFαに結合しない)陰性対照抗体の結合曲線を示す。
野生型と比較した、アダリムマブCLバリアントのKS樹脂(Cytiva)に対する結合の評価を図11に示す。5mgのmAbSelect SuRe樹脂で精製された、中性pH緩衝液中のアダリムマブ野生型及び3種のKappaSelectノックアウト変異体を、1mLのHiTrap KappaSelectカラム(Cytiva 17545811)に1mL/分の流速で負荷した。次いで、10カラム体積(CV)のリン酸緩衝生理食塩水でカラムを洗浄した。フロースルー及び洗浄緩衝液中のタンパク質を回収して合わせた。洗浄後、カラムを5CVのグリシン-HCl 50mM(pH2.5)で溶出し、溶出緩衝液及び溶出液を1Mのトリス緩衝液(pH9.0)で中和した。フロースルー及び溶出液中のタンパク質量を、NanodropでA280nmを用いて測定した。3種のKappaSelectノックアウト変異体は、全てKappaSelectカラムに結合せずにフロースルー中に存在している。図11に示されるグラフでは、他の画分で回収された抗体の量と比較するために、初期負荷量がmg単位で示されている。
実施例3:pro-Lに結合しないLCを使用した、誤対合したLC多重特異性抗体種のアフィニティーベースの除去に関する原理証明試験
pro-Lの結合に適合しないVk2 FabアームのLCと、pro-L結合能力のある非Vk2軽鎖とを有する、三重特異性CODVを含有する抗体。pro-L結合能力のあるCODVアームのLCを発現させ、次いでMSS(Cytiva)上で処理した(図12)。次いで、目的のtriAbだけでなく、2×FabLC及び2×CODV LCの誤対合種を含有するMSS溶出物質を、さらにプロテイン-L樹脂上で2工程で精製した。
pro-Lの結合に適合しないVk2 FabアームのLCと、pro-L結合能力のある非Vk2軽鎖とを有する、三重特異性CODVを含有する抗体。pro-L結合能力のあるCODVアームのLCを発現させ、次いでMSS(Cytiva)上で処理した(図12)。次いで、目的のtriAbだけでなく、2×FabLC及び2×CODV LCの誤対合種を含有するMSS溶出物質を、さらにプロテイン-L樹脂上で2工程で精製した。
図13は、クマシー染色された、三重特異性CODVの2工程の精製からの試料のSDS-PAGEゲルを示す。還元及び非還元条件下の両方におけるMSS溶出/pro-L負荷、Pro-L FT/洗浄、及びPro-L溶出が示されている。pro-Lに対する2工程の精製では、予想した通り、pro-Lとの相互作用に適合しないVk2 FabアームのLCが存在することにより、2×FabLCの誤対合種が選択的に除去される結果となった。
実施例4:Pro-L KO変異を含むアダリムマブバリアントのさらなる特性決定
MSS精製後のアダリムマブの野生型及びVL FW1変異バージョンの分析用サイズ排除クロマトグラフィー(aSEC)データを図14に示す。予想された主ピークのパーセントを示す。
MSS精製後のアダリムマブの野生型及びVL FW1変異バージョンの分析用サイズ排除クロマトグラフィー(aSEC)データを図14に示す。予想された主ピークのパーセントを示す。
図15は、加速安定性試験(50mMのHEPES、pH7.4、37℃で2週間)の終了時に採取された野生型アダリムマブ及びS12P-R18P変異体の試料分析を示す。上部パネルは、クマシー染色された非還元及び還元試料のSDS-PAGEゲル(NuPAGE(商標)4~12%、ビス-トリス、Invitrogen、NP0321BOX)を示す。下部パネルは、それぞれの対応する試料のaSECデータを示す。予想された主ピークのパーセントを示す。
アダリムマブ野生型及びPro-L KO S12P-R18P変異体を、10mMのヒスチジン緩衝液(pH6.0)で緩衝し、タンパク質濃度を0.5mg/mLに正規化した。示差走査型蛍光分析(nano-DSF)データ及びNanoTemper Prometheusから導出されたTmを図16に示す。対応するキャピラリー(NanoTemper PR-C006)に9μlの試料を負荷し、温度を20℃で3分間平衡化してから1℃/分で95℃に上昇させた。蛍光発光(330nm及び350nm)を温度の関数として記録した。蛍光強度の330nmと350nmの比の一次導関数の極大値を温度の関数として使用し、タンパク質の融解温度を求めた。
実施例5A.KS KO変異を含むアダリムマブバリアントのさらなる特性決定
MSS精製後のアダリムマブの野生型及びCL変異バージョンの分析用サイズ排除クロマトグラフィー(aSEC)データを、上記で説明されているように実行した。結果を図17に示す。予想された主ピークのパーセントを示す。
MSS精製後のアダリムマブの野生型及びCL変異バージョンの分析用サイズ排除クロマトグラフィー(aSEC)データを、上記で説明されているように実行した。結果を図17に示す。予想された主ピークのパーセントを示す。
加速安定性試験(40℃で2週間)の終了時に採取されたWTアダリムマブ及び3種のCL変異体の試料分析を図18に示す。上部パネルは、クマシー染色された非還元及び還元試料のSDS-PAGEゲルを示す。下部パネルは、それぞれの対応する試料のaSECデータを示す。予想された主ピークのパーセントを示す。
F(ab)’2レベルでのアダリムマブのWT及びKappaSelect KO変異体のDSC分析を行った。
1mgのアダリムマブの野生型及び3種のKappaSelect KO変異体を、37℃で一晩、IdeZプロテアーゼ(New England Biolabs、P0770S)で消化した。翌日、5μgの消化抗体をSDS-PAGEで分析し、F(ab)’2がFcから完全に切断されていることを確認した。プロテアーゼで消化した抗体試料の残りを、1mLのCaptureSelect CH1-XLアフィニティー樹脂(Thermo Scientific 494346201)に負荷した。PBSで洗浄した後、試料を5カラム体積のグリシン緩衝液0.1M(pH2.5)で溶出し、1MのTris(pH9.0)で中和した。
試料を10mMのヒスチジン(pH6.0)で緩衝液交換し、示差走査熱量測定(DSC)をMicroCal PEAQ-DSCシステム(Malvern Panalytical)上で200℃/時間の走査速度にて15~105℃で行った。結果を図19に示す。緩衝液のみの標準物質でバックグラウンド除去を行った後に、タンパク質の熱容量(Cp)を温度の関数として示した。融解曲線からTm(融点)を算出した。
図20には、KappaSelect樹脂結合のノックアウトに関する、野生型アダリムマブ及び3種のCL変異体の示差走査型蛍光分析(nano-DSF)データ、及び導出されたTmが示されている。使用したDSF方法は、図16で説明したものと同じである。
実施例5B.KSに結合しないLCを使用した、誤対合したLC多重特異性抗体種のアフィニティーベースの除去に関する原理証明試験
CODV軽鎖に単一のQ199K変異を含む三重特異性CODVを、Expi293系を使用して発現させ、プロテインAクロマトグラフィーの後にKappaSelectクロマトグラフィーを使用して精製した。SDS-PAGEにより、2×CODV LC三重特異性Ab、2×Fab LC三重特異性Ab、及び所望のインタクトな三重特異性Abが、プロテインA溶出液中に存在していることが実証された(図24)。KappaSelectのフロースルー並びに2つの低pH溶出画分(pH1.7及び2.5)を回収し、SDS-PAGEで分析した。KappaSelectのフロースルーには、予想した通り2×CODV LC三重特異性Abが主に含まれていたが、溶出液にはこの誤対合した混入物質がなく(図24)、このことは、CODVアームのKappaSelectノックアウト変異によって2×CODV LC tsAb種を除去することができたことを示している。
CODV軽鎖に単一のQ199K変異を含む三重特異性CODVを、Expi293系を使用して発現させ、プロテインAクロマトグラフィーの後にKappaSelectクロマトグラフィーを使用して精製した。SDS-PAGEにより、2×CODV LC三重特異性Ab、2×Fab LC三重特異性Ab、及び所望のインタクトな三重特異性Abが、プロテインA溶出液中に存在していることが実証された(図24)。KappaSelectのフロースルー並びに2つの低pH溶出画分(pH1.7及び2.5)を回収し、SDS-PAGEで分析した。KappaSelectのフロースルーには、予想した通り2×CODV LC三重特異性Abが主に含まれていたが、溶出液にはこの誤対合した混入物質がなく(図24)、このことは、CODVアームのKappaSelectノックアウト変異によって2×CODV LC tsAb種を除去することができたことを示している。
実施例6:CODV抗体の3工程のアフィニティー精製手順
多重特異性抗体用のmAbSelect SuRe、KappaSelect及びプロテイン-Lからなる典型的な3工程のアフィニティー精製手順を評価した。
多重特異性抗体用のmAbSelect SuRe、KappaSelect及びプロテイン-Lからなる典型的な3工程のアフィニティー精製手順を評価した。
第1の精製評価では、3工程のアフィニティー精製プロセスを使用して、CODV三重特異性抗体を精製した。CODVアームの軽鎖にQ199K KS KO変異を導入し、Fabアームの軽鎖にS12P-R18P ProL KO変異を導入した。抗体はまた、CODV重鎖にノブ変異、Fabアームの重鎖にホール変異を有していた。
第2の精製評価では、3工程のアフィニティー精製プロセスを使用してCODV三重特異性抗体を精製した。Fabアームの軽鎖にQ199K KS KO変異を導入し、CODVの軽鎖にS12P-R18P ProL KO変異を導入した。抗体はまた、CODV重鎖にノブ変異、Fabアームの重鎖にホール変異を有していた。
Expi293F細胞又はExpiCHO-S細胞にタンパク質を発現させてから4~14日後に、細胞培養上清を採取した。次いで、0.2μmのPESフィルターユニット(又は同等品)で濾過し、あらゆる微粒子を除去する。
工程1:以下の条件を使用して、mAbSelect SuReアフィニティー精製を行った。
カラム:mAbSelect SuRe(Cytiva#11-0034-95)
寸法:5mLカラム(16mm×25mm)
初期設定流量:5mL/分(最大で約20mL/分)
緩衝液:
A:0.2MのNaOH
B:20mMのリン酸ナトリウム、150mMのNaCl、pH7.2
C:50mMの酢酸ナトリウム、pH3.5
D:50mMのコハク酸
E:20%のエタノール
負荷体積:樹脂1mL当たり30mgのIgGを使用して、必要となるmAbSelect SuRe樹脂の量を計算した。5mLのカラムであれば、培養細胞上清中で150mg超のIgGを捕捉することになる。
カラム操作:
4CVの緩衝液Aを、15分間の接触時間で消毒する。
5CVのMilliQ水ですすぐ。
15CVの緩衝液Bで平衡化する。
抗体を含有する細胞培養上清を負荷した。
10CVの緩衝液Bで洗浄した。
5CVの緩衝液Cで1/10の体積(2.5mL)のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出して中和した。
カラムを5CVの緩衝液Dでストリップし、600mMの二塩基性リン酸ナトリウムを含む容器に回収して中和した。これは、IgG2で時々見られるようにAbが後に溶出する場合のためである。
10CVの緩衝液Aでカラムを洗浄した。
5CVのMilliQ水ですすいだ。
10CVの緩衝液Bで再度平衡化した。
10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存する。
カラム:mAbSelect SuRe(Cytiva#11-0034-95)
寸法:5mLカラム(16mm×25mm)
初期設定流量:5mL/分(最大で約20mL/分)
緩衝液:
A:0.2MのNaOH
B:20mMのリン酸ナトリウム、150mMのNaCl、pH7.2
C:50mMの酢酸ナトリウム、pH3.5
D:50mMのコハク酸
E:20%のエタノール
負荷体積:樹脂1mL当たり30mgのIgGを使用して、必要となるmAbSelect SuRe樹脂の量を計算した。5mLのカラムであれば、培養細胞上清中で150mg超のIgGを捕捉することになる。
カラム操作:
4CVの緩衝液Aを、15分間の接触時間で消毒する。
5CVのMilliQ水ですすぐ。
15CVの緩衝液Bで平衡化する。
抗体を含有する細胞培養上清を負荷した。
10CVの緩衝液Bで洗浄した。
5CVの緩衝液Cで1/10の体積(2.5mL)のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出して中和した。
カラムを5CVの緩衝液Dでストリップし、600mMの二塩基性リン酸ナトリウムを含む容器に回収して中和した。これは、IgG2で時々見られるようにAbが後に溶出する場合のためである。
10CVの緩衝液Aでカラムを洗浄した。
5CVのMilliQ水ですすいだ。
10CVの緩衝液Bで再度平衡化した。
10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存する。
次工程のアフィニティー精製のために、中性pH緩衝液中の抗体を含有するmAbSelect SuRe溶出液を準備した。Nanodropにより、A280nmを用いてタンパク質濃度を測定した。次工程のKappaSelectアフィニティー精製に使用するタンパク質量を、結合能を超えないように計算した。
工程2:以下の条件を使用して、KappaSelectアフィニティー精製を行った。
カラム:HiTrap KappaSelect 5×1mL(Cytiva 17545811)
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
緩衝液:
F:10mMのNaOH、pH12
G:0.1Mのグリシン緩衝液、pH2.5
H:0.1Mのクエン酸、pH2.1
試料投入:MSSの中和タンパク質溶出液。
負荷体積:樹脂1mL当たり15mgのIgGを使用して、どれほどの量のKappaSelect樹脂が必要になるのかを計算した。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすいだ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化した。
カラム:HiTrap KappaSelect 5×1mL(Cytiva 17545811)
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
緩衝液:
F:10mMのNaOH、pH12
G:0.1Mのグリシン緩衝液、pH2.5
H:0.1Mのクエン酸、pH2.1
試料投入:MSSの中和タンパク質溶出液。
負荷体積:樹脂1mL当たり15mgのIgGを使用して、どれほどの量のKappaSelect樹脂が必要になるのかを計算した。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすいだ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化した。
mAbSelect SuRe工程1.6からの中和タンパク質溶出液を、KappaSelectカラムに負荷した。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄した。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和した。
7)5CVの緩衝液Hでカラムをストリップした。この低pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
8)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄した。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
9)5CVのMilliQ水ですすいだ。
10)10CVの緩衝液Bで再度平衡化した。
11)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存する。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄した。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和した。
7)5CVの緩衝液Hでカラムをストリップした。この低pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
8)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄した。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
9)5CVのMilliQ水ですすいだ。
10)10CVの緩衝液Bで再度平衡化した。
11)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存する。
次工程のプロテイン-Lアフィニティー精製のために、中性pH緩衝液中の抗体を含有するKappaSelectアフィニティー溶出液を準備した。Nanodropにより、A280nmを用いてタンパク質濃度を測定した。次工程のアフィニティー精製に使用するタンパク質の量を、結合能を超えないように計算した。
工程3:以下の条件を使用して、プロテイン-Lアフィニティー精製を行った。
カラム:Thermo Scientific 89929 Pierce Chromatography Cartridges Protein L、1×5mL
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
試料投入:KS樹脂からの中和タンパク質溶出液
負荷体積:樹脂床1mL当たり4~5mgのヒトIgGを使用して、どれほどの量のプロテイン-L樹脂が必要となるのかを計算した。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすいだ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化した。
4)KappaSelect工程からの中和タンパク質溶出液を、プロテイン-Lカラムに負荷した。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄した。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和した。
7)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄した。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
8)5CVのMilliQ水ですすいだ。
9)10CVの緩衝液Bで再度平衡化した。
10)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存した。
カラム:Thermo Scientific 89929 Pierce Chromatography Cartridges Protein L、1×5mL
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
試料投入:KS樹脂からの中和タンパク質溶出液
負荷体積:樹脂床1mL当たり4~5mgのヒトIgGを使用して、どれほどの量のプロテイン-L樹脂が必要となるのかを計算した。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすいだ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化した。
4)KappaSelect工程からの中和タンパク質溶出液を、プロテイン-Lカラムに負荷した。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄した。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和した。
7)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄した。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
8)5CVのMilliQ水ですすいだ。
9)10CVの緩衝液Bで再度平衡化した。
10)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存した。
第1の評価(CODVアームのKS KO/FabアームのProL KO)の結果を図21に示し、第2の評価(FabアームのKS KO/CODVアームのProL KO)の結果を図22に示す。
実施例7.二重特異性抗体の3工程のアフィニティー精製手順
実施例6で説明されているような、典型的な3工程のアフィニティー精製手順を評価した。二重特異性抗体は、トラスツズマブアームとペルツズマブアームとを含むものであった。トラスツズマブアームは、S12P-R18P ProL KO変異とノブ変異とを含み、ペルツズマブアームは、Q199K KS KO変異とホール変異とを含むものであった。また、ペルツズマブアームは、CH3ドメインにRF変異を含んでいた。
実施例6で説明されているような、典型的な3工程のアフィニティー精製手順を評価した。二重特異性抗体は、トラスツズマブアームとペルツズマブアームとを含むものであった。トラスツズマブアームは、S12P-R18P ProL KO変異とノブ変異とを含み、ペルツズマブアームは、Q199K KS KO変異とホール変異とを含むものであった。また、ペルツズマブアームは、CH3ドメインにRF変異を含んでいた。
MabSelect Sure溶出液の結果を図23Aに示す。MabSelect Sure溶出液、KS溶出液及びPro-L溶出液の結果を図23Bに示す。
実施例8:多価抗体の2工程のアフィニティー精製手順
多重特異性抗体用のKappaSelect及びプロテイン-Lからなる多価抗体について、典型的な2工程のアフィニティー精製手順を評価する。多価抗体は、2つの軽鎖と2つの重鎖とを含む。
多重特異性抗体用のKappaSelect及びプロテイン-Lからなる多価抗体について、典型的な2工程のアフィニティー精製手順を評価する。多価抗体は、2つの軽鎖と2つの重鎖とを含む。
多価抗体の一方の軽鎖にQ199K KS KO変異を導入し、多価抗体の他方の軽鎖にS12P-R18P ProL KO変異を導入する。
宿主細胞中で多価抗体を産生させる。タンパク質を発現させてから4~14日後に、細胞培養上清を採取する。次いで、0.2μmのPESフィルターユニット(又は同等品)で細胞培養上清を濾過し、あらゆる微粒子を除去する。
工程1:以下の条件を使用して、KappaSelectアフィニティー精製を行う。
カラム:HiTrap KappaSelect 5×1mL(Cytiva 17545811)
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
緩衝液:
F:10mMのNaOH、pH12
G:0.1Mのグリシン緩衝液、pH2.5
H:0.1Mのクエン酸、pH2.1
試料投入:MSSの中和タンパク質溶出液。
負荷体積:樹脂1mL当たり15mgのIgGを使用して、どれほどの量のKappaSelect樹脂が必要になるのかを計算する。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすぐ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化する。
カラム:HiTrap KappaSelect 5×1mL(Cytiva 17545811)
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
緩衝液:
F:10mMのNaOH、pH12
G:0.1Mのグリシン緩衝液、pH2.5
H:0.1Mのクエン酸、pH2.1
試料投入:MSSの中和タンパク質溶出液。
負荷体積:樹脂1mL当たり15mgのIgGを使用して、どれほどの量のKappaSelect樹脂が必要になるのかを計算する。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすぐ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化する。
濾過した細胞培養上清を、KappaSelectカラムに負荷する。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄する。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和する。多価抗体を含む画分を回収する。
7)5CVの緩衝液Hでカラムをストリップする。
8)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄する。
9)5CVのMilliQ水ですすぐ。
10)10CVの緩衝液Bで再度平衡化する。
11)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存する。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄する。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和する。多価抗体を含む画分を回収する。
7)5CVの緩衝液Hでカラムをストリップする。
8)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄する。
9)5CVのMilliQ水ですすぐ。
10)10CVの緩衝液Bで再度平衡化する。
11)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存する。
次工程のプロテイン-Lアフィニティー精製のために、中性pH緩衝液中の抗体を含有するKappaSelectアフィニティー溶出液を準備する。Nanodropにより、A280nmを用いてタンパク質濃度を測定する。次工程のアフィニティー精製に使用するタンパク質の量を、結合能を超えないように計算する。
工程2:以下の条件を使用して、プロテイン-Lアフィニティー精製を行った。
カラム:Thermo Scientific 89929 Pierce Chromatography Cartridges Protein L、1×5mL
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
試料投入:KS樹脂からの中和タンパク質溶出液
負荷体積:樹脂床1mL当たり4~5mgのヒトIgGを使用して、どれほどの量のプロテイン-L樹脂が必要となるのかを計算する。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすぐ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化する。
4)KappaSelect工程からの中和タンパク質溶出液を、プロテイン-Lカラムに負荷する。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄する。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和する。多価抗体を含む画分を回収する。
7)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄する。
8)5CVのMilliQ水ですすぐ。
9)10CVの緩衝液Bで再度平衡化する。
10)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存した。
カラム:Thermo Scientific 89929 Pierce Chromatography Cartridges Protein L、1×5mL
寸法:1mLプレパックカラム
初期設定流量:1mL/分
試料投入:KS樹脂からの中和タンパク質溶出液
負荷体積:樹脂床1mL当たり4~5mgのヒトIgGを使用して、どれほどの量のプロテイン-L樹脂が必要となるのかを計算する。
カラム操作:
1)10CVの緩衝液Fを15分間の接触時間で定置洗浄する。この高pH緩衝液中にカラムを過剰時間放置すると、カラムが損傷することになる。
2)5CVのMilliQ水ですすぐ。
3)10CVの緩衝液Bで平衡化する。
4)KappaSelect工程からの中和タンパク質溶出液を、プロテイン-Lカラムに負荷する。
5)10CVの緩衝液Bで洗浄する。
6)5CVの緩衝液Gで1/10の体積のトリス1M(pH9)を含有するチューブ内に溶出し、pH7~8に中和する。多価抗体を含む画分を回収する。
7)10CVの緩衝液Fでカラムを洗浄する。
8)5CVのMilliQ水ですすぐ。
9)10CVの緩衝液Bで再度平衡化する。
10)10CVの緩衝液Eで洗浄し、4℃で保存した。
実施例9.さらなるKappaSelect(KS)KO変異体の開発
軽鎖のKSリガンド及びKSアフィニティー樹脂に対する結合を減少させるか、又は完全に抑制する置換又は置換の組み合わせを特定するために、抗体軽鎖(LC)のCLドメインにさらなる一連のアミノ酸置換を設計して試験した(例えば、実施例2を参照されたい)。アダリムマブは、カッパ軽鎖と、L234A及びL235A変異を含むヒトIgG Fc領域のバリアントとを含む抗ヒトTNFα抗体であり(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)、これを例示的な抗体として使用した。(i)H198R置換(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)、(ii)Q199W置換(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)、又は(iii)T109R及びS202R置換(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つの変異LCを含むアダリムマブバリアントを、HEK293T細胞で発現させた。それぞれのアダリムマブバリアントの発現力価を、プロテインAバイオセンサーによってバイオレイヤー干渉法を用いて測定した。下記の表Aを参照されたい。上清をプロテインAクロマトグラフィーで精製し、精製タンパク質の濃度をUV-280の吸収によって測定した。下記の表Aを参照されたい。
軽鎖のKSリガンド及びKSアフィニティー樹脂に対する結合を減少させるか、又は完全に抑制する置換又は置換の組み合わせを特定するために、抗体軽鎖(LC)のCLドメインにさらなる一連のアミノ酸置換を設計して試験した(例えば、実施例2を参照されたい)。アダリムマブは、カッパ軽鎖と、L234A及びL235A変異を含むヒトIgG Fc領域のバリアントとを含む抗ヒトTNFα抗体であり(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)、これを例示的な抗体として使用した。(i)H198R置換(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)、(ii)Q199W置換(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)、又は(iii)T109R及びS202R置換(アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる)を含む2つの変異LCを含むアダリムマブバリアントを、HEK293T細胞で発現させた。それぞれのアダリムマブバリアントの発現力価を、プロテインAバイオセンサーによってバイオレイヤー干渉法を用いて測定した。下記の表Aを参照されたい。上清をプロテインAクロマトグラフィーで精製し、精製タンパク質の濃度をUV-280の吸収によって測定した。下記の表Aを参照されたい。
アダリムマブバリアントのKappa Selectカラムのリガンドに対する結合を、バイオレイヤー干渉法(BLI)によって分析した。リガンド(TPP-13443、EFF-18-070-1、ラマ抗ヒトLC-カッパVHH単一ドメイン抗体[ビオチン](カタログ番号:NABG-118)https://www.creativebiolabs.net/Anti-LC-kappa-VHH-Single-Domain-Antibody-Biotin-19155.htm)をストレプトアビジンバイオセンサーに負荷し、バリアントの親和性を測定した。結果を下記の表Aに示す。(BLIの列(反応%)を参照されたい)。
GE Healthcare Life Science社製HiTrap Kappa Selectカラム及びAEKTA Pureを使用して、アダリムマブバリアントとKappa Selectカラムとの相互作用の喪失を確認した。His198Argに置換された軽鎖を含むアダリムマブバリアントのクロマトグラムを図25Aに示し、Gln199Trpに置換された軽鎖を含むアダリムマブバリアントのクロマトグラムを図25Bに示す。
アダリムマブバリアントによる標的のTNFαに対する安定性及び特異的結合が、軽鎖を置換することによって影響を受けないことを確認するために、分析用サイズ排除クロマトグラフィー(Method:TSKgel SuperSW3000)及び表面プラズモン共鳴(Biacore 8K、Method:TOS、AG-514(酵母由来のヒトTNFα Miltenyi カタログ番号130-094))を実行した。結果を下記の表B及びCに示す。
本発明者によって発見又は提案された特定の実施形態の観点から、本発明を実施するのに好ましい様式を含むように本発明を説明してきた。本開示を考慮すれば、本発明の意図した範囲から逸脱することなく、例示された特定の実施形態に多くの修正及び変更を加えることができることを当業者は理解されるであろう。例えば、コドンの縮退により、タンパク質配列に影響を及ぼすことなく基礎となるDNA配列に変更を加えることができる。さらに、生物学的機能等価物を考慮することにより、生物学的作用の種類又は量に影響を及ぼすことなくタンパク質の構造に変更を加えることができる。そのような修正は全て、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
Claims (157)
- 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり、VL2は、κ1、κ3、又はκ4サブタイプ軽鎖可変ドメインであり、
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、CL1は、Cκサブタイプ軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 前記1つ以上の置換を含む前記CL1のKappaSelectに対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較して約90%低減される、請求項1又は請求項2に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL2の前記プロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較して約90%低減される、請求項1~3のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項1~4のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項5に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項1~4のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項7に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、請求項1~8のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、請求項1~9のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、請求項10に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメイン及び/又は前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、請求項2~11のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、請求項2~12のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、請求項2~13のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項13に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項14に記載の多価結合タンパク質。
- プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項15又は16に記載の多価結合タンパク質。
- 前記アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項17に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH1、CH2及びCH3ドメインは、前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH1、CH2及びCH3ドメインとは異なる、請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドは、前記第2の重鎖ポリペプチドとは異なる種に由来する、請求項2~19のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチド及び前記第1の軽鎖ポリペプチドが、マウス重鎖免疫グロブリン及びマウス軽鎖免疫グロブリンに由来し、前記第2の重鎖ポリペプチド及び前記第2の軽鎖ポリペプチドが、ラット重鎖免疫グロブリン及びラット軽鎖免疫グロブリンに由来する、請求項2~11、19又は20のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチド及び前記第2の重鎖ポリペプチドが、それぞれIgG4のCH3ドメインを含む、請求項2~11のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドは、K409Rアミノ酸置換を含み、前記第2の重鎖ポリペプチドは、F405Lアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによる、請求項22に記載の多価結合タンパク質。
- 二重特異性抗原結合タンパク質である、請求項1~23のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の抗原結合ドメインと前記第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する、請求項1~24のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
前記第1の重鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3-L-VL3 [Ia]
を含み、
前記第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIa]
を含み、
式中、
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
Lは、アミノ酸リンカーであり;
VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 請求項2~18のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
前記第1の重鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VH1-CH1-CH2-CH3-VH3 [Ib]
を含み、
前記第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH2-CH1-CH2-CH3 [IIIb]
を含み、
式中、
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインである、
多価結合タンパク質。 - VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較して前記プロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる、請求項26に記載の多価結合タンパク質。
- VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、請求項26に記載の多価結合タンパク質。
- 二重特異性又は三重特異性である、請求項26~29のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の抗原結合ドメイン、前記第2の抗原結合ドメイン、及び前記第3の抗原結合ドメインが、2つ又は3つの異なる抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の抗原結合ドメインが第1の抗原に結合し、前記第2の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合し、前記第3の抗原結合ドメインが第3の抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の抗原結合ドメインと前記第2の抗原結合ドメインとが第1の抗原に結合し、前記第3の抗原結合ドメインが第2の抗原に結合する、請求項26~30のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iの前記ポリペプチドと式IIの前記ポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、
多価結合タンパク質。 - 3つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L3-VH2-L4-CH1-CH2-CH3 [Ia]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-L1-VL1-L2-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH1-CH2-CH3 [IIIa]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL3-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリンCH1重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
式Iの前記ポリペプチドと式IIの前記ポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成し、VH3とVL3とが会合して第3の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
c)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインであるか;又は
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ軽鎖可変免疫グロブリンドメインである、
多価結合タンパク質。 - 前記結合タンパク質は、三重特異性であり、異なる3つの抗原標的に特異的に結合することができる、請求項34又は35に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3及び/又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、請求項34~36のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3及び/又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、請求項34~36のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 請求項34又は35に記載の多価結合タンパク質であって、
前記第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1 [IIIb]
を含み、
第2の軽鎖ポリペプチド鎖が、次式で表される構造:
VL4-L7-VL3-L8-CL2 [IVa]
を含み、
式中、
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
式IIIaの前記ポリペプチドと式IVaの前記ポリペプチドとが、交差した軽鎖-重鎖ペアを形成し;
VH4とVL4とが会合して第4の抗原結合ドメインを形成し;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであるか;又は
f)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインである、
多価結合タンパク質。 - 請求項39に記載の多価結合タンパク質であって、
前記第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH1-CH2-CH3 [IIIc]
を含み、
式中、
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり、
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインである、
多価結合タンパク質。 - 前記結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる、請求項39又は40に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及び/又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、請求項39~41のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及び/又はL8は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、請求項39~41のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1又は前記CL2の前記KappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される、請求項34~43のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL1、前記VL2、前記VL3及び/又は前記VL4の前記プロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1、VL2、VL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される、請求項34~44のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項34~45のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項46に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項34~45のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項48に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL1、前記VL2、前記VL3及び/又は前記VL4中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、請求項34~49のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL1、前記VL2、前記VL3及び/又は前記VL4中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、請求項34~50のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記VL1、前記VL2、前記VL3及び/又は前記VL4中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、請求項51に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメイン及び/又は前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、請求項35~38又は40~52のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、請求項35~38又は40~53のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、請求項35~38又は40~53のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項54に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項55に記載の多価結合タンパク質。
- プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項56又は57に記載の多価結合タンパク質。
- 前記アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項58に記載の多価結合タンパク質。
- 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CL2-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CH1 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり、
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VL2-CH1 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VH2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH1-CH2-CH3 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH2-CH1-CH2-CH3 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL2-CL2 [IV]
を含み;
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH1は、免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH2は、免疫グロブリンCH2重鎖定常ドメインであり;
CH3は、免疫グロブリンCH3重鎖定常ドメインであり;
a)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させるか、又は
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VH1とVL1とが会合して第1の抗原結合ドメインを形成し、VH2とVL2とが会合して第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1又は前記CL2の前記KappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1又はCL2と比較して約90%低減される、請求項60~63のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL1又は前記VL2の前記プロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1又はVL2と比較して約90%低減される、請求項60~64のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、110、又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項60~65のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である、請求項66に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項60~65のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項68に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL1又は前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、請求項60~69のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL1又は前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、請求項60~70のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含むVL1又はVL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、請求項71に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメイン及び/又は前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、請求項57~66のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、請求項61~73のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、請求項61~74のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項74に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項75に記載の多価結合タンパク質。
- 前記プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項76又は77に記載の多価結合タンパク質。
- 前記アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項78に記載の多価結合タンパク質。
- 二重特異性抗原結合タンパク質である、請求項56~73のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の抗原結合ドメインと前記第2の抗原結合ドメインとが、異なる抗原に結合する、請求項60~80のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-CL3-L4-VL4-CL4 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH14は、第4の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1及びCL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及びCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
d)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
e)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
f)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
g)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
h)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
i)CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、CL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - L1、L2、L3又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、請求項82に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、請求項82又は83に記載の結合タンパク質。
- 4つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-L1-VH2-L2-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド:
VL1-L3-VL2-L4-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
VH3-L5-VH4-L6-CH12 [III]、
次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
VL3-L7-VL4-L8-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL4は、第4の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH3は、第3の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH4は、第4の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3及びVL4は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及びVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
b)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
c)CL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL4は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL4と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL3は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン又はκ2サブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成し、VL3とVH3とが第3の抗原結合ドメインを形成し、VL4とVH4とが第4の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、請求項85に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、又はL8のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、請求項85又は86に記載の結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1及び/又は前記CL2の前記KappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL1及び/又はCL2と比較して約90%低減される、請求項82~87のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL3及び/又は前記VL4の前記プロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL3及び/又はVL4と比較して約90%低減される、請求項82~88のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1及び/又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、110又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項82~89のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL1及び/又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項90に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1及び/又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項82~89のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL1及び/又は前記CL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項92に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL3及び/又は前記VL4中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、請求項82~93のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL3及び/又は前記VL4中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、請求項82~94のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL3及び/又は前記VL4中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、請求項95に記載の多価結合タンパク質。
- 請求項82又は86~96のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
前記第1の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
前記第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-CH13-L3-VH4-CH14-CH2-CH3 [IIIa]
を含む、多価結合タンパク質。 - 請求項83~96のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質であって、
前記第1の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH1-L1-VH2-L2-CH11-CH2-CH3 [Ia]
を含み、
前記第2の重鎖ポリペプチドが、次式で表される構造:
VH3-L5-VH4-L6-CH12-CH2-CH3 [IIIa]
を含む、
多価結合タンパク質。 - 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメイン及び/又は前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、請求項97に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、請求項97又は99に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vであり;前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wである、請求項96~100のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項101に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項101に記載の多価結合タンパク質。
- 前記プロテインAクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項102又は103に記載の多価結合タンパク質。
- 前記アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項104に記載の多価結合タンパク質。
- 前記結合タンパク質は、四重特異性であり、異なる4つの抗原標的に特異的に結合することができる、請求項82~105のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L1-CH12 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド鎖:
融合ポリペプチド-L2-CL2 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1及びL2は、アミノ酸リンカーであり;
CL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ;
VL1とVH1とが抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - L1又はL2は、独立して0アミノ酸長である、請求項107に記載の多価結合タンパク質。
- L1又はL2は、独立して少なくとも1アミノ酸長である、請求項107又は108に記載の結合タンパク質。
- 2つの抗原結合ドメインを形成する4つのポリペプチド鎖を含む多価結合タンパク質であって;前記4つのポリペプチド鎖は、
次式で表される構造を含む、第1の重鎖ポリペプチド:
VH1-CH11-L1-VH2-CH12 [I]、
次式で表される構造を含む、第1の軽鎖ポリペプチド鎖:
VL1-CL1-L2-VL2-CL2 [II]、
次式で表される構造を含む、第2の重鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L3-CH13 [III]、
及び、次式で表される構造を含む、第2の軽鎖ポリペプチド:
融合ポリペプチド-L4-CL3 [IV]
を含み、
式中、
VL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
VL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインであり;
CL1は、第1の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL2は、第2の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
CL3は、第3の免疫グロブリン軽鎖定常ドメインであり;
VH1は、第1の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
VH2は、第2の免疫グロブリン重鎖可変ドメインであり;
CH11は、第1の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH12は、第2の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
CH13は、第3の免疫グロブリン重鎖定常ドメインであり;
L1、L2、L3及びL4は、アミノ酸リンカーであり;
a)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1及びVL2は、それぞれ1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及びVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、
b)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであるか;又は
c)CL3は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL3と比較してKappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL2は、1つ以上のアミノ酸置換を含み、これによって前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL2と比較してプロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合を低減させ、VL1は、λサブタイプ免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン若しくはκ2サブタイプ免疫グロブリンドメインであり;
VL1とVH1とが第1の抗原結合ドメインを形成し、VL2とVH2とが第2の抗原結合ドメインを形成する、
多価結合タンパク質。 - L1、L2、L3、又はL4のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立して0アミノ酸長である、請求項110に記載の多価結合タンパク質。
- L1、L2、L3又はL4は、それぞれ独立して少なくとも1アミノ酸長である、請求項110又は111に記載の結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL2又は前記CL3の前記KappaSelectクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないCL2又はCL3と比較して約90%低減される、請求項99~104のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL1及び/又は前記VL2の前記プロテインLクロマトグラフィー材料に対する結合が、前記1つ以上のアミノ酸置換を含まないVL1及び/又はVL2と比較して約90%低減される、請求項107~113のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL2又は前記CL3中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、110、又は199に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項107~114のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記CL2又は前記CL3中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、T109A置換、V110D置換、Q199K置換、T109A-V110D置換、又はT109A-V110D-Q199K置換である、請求項115に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL2又は前記CL3中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、109、198、199、又は202に対応する位置にあり、番号付けはEUインデックスによる、請求項107~114のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上の置換を含む前記CL2又は前記CL3中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、H198R置換、Q199W置換、又はT109A-S202R置換であり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項117に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL1及び/又は前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、フレームワークのアミノ酸置換である、請求項107~118のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記1つ以上のアミノ酸置換を含む前記VL1及び/又は前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、12又は18に対応する位置にあり、番号付けはKabatによる、請求項107~119のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記VL1及び/又は前記VL2中の前記1つ以上のアミノ酸置換は、S12P置換、R18P置換、R18Q置換、S12P-R18P置換、又はS12P-R18Q置換であり、番号付けはKabatによる、請求項120に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドは、第1のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第1のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含み、前記第2の重鎖ポリペプチドは、第2のCH2免疫グロブリン重鎖定常ドメインと、第2のCH3免疫グロブリン重鎖定常ドメインとを含む、請求項107~121のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1のCH3ドメイン及び/又は前記CH3ドメインは、ヒトIgG1又はIgG4のCH3ドメインである、請求項122に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1のCH3ドメインは、ヒトIgG1の354及び366位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、S354C及びT366Wであり;第2のCH3ドメインは、ヒトIgG1の349、366、368、407、435、及び436位に対応する位置にアミノ酸置換を含み、番号付けはEUインデックスによるものであり、前記アミノ酸置換は、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vである、請求項122又は123のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第2の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項124に記載の多価結合タンパク質。
- 前記第1の重鎖ポリペプチドの前記CH3は、プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換を含む、請求項125に記載の多価結合タンパク質。
- プロテインAに対する結合を低減させる1つ以上のアミノ酸置換は、ヒトIgG1の435及び436位に対応する位置のアミノ酸置換であり、番号付けはEUインデックスによる、請求項126に記載の多価結合タンパク質。
- 前記アミノ酸置換は、H435R及びY436Fであり、アミノ酸の番号付けはEUインデックスによる、請求項127に記載の多価結合タンパク質。
- 前記多価結合タンパク質が、多重特異性抗体又はその抗原結合断片である、請求項1~128のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質。
- 請求項1~129のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質をコードする、ポリヌクレオチド。
- 請求項130に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
- 請求項130に記載のポリヌクレオチド、又は請求項131に記載のベクターを含む、宿主細胞。
- 多価結合タンパク質を産生する方法であって、前記結合タンパク質が産生されるように請求項122に記載の宿主細胞を培養することを含む方法。
- 前記結合タンパク質を前記宿主細胞から回収することをさらに含む、請求項133に記載の方法。
- 請求項1~129のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
- 請求項1~129のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)前記多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに
b)前記プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること
を含み、
前記KappaSelect溶出液は前記多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない、方法。 - 前記KappaSelect溶出液中の前記多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、請求項136に記載の方法。
- 前記KappaSelect溶出液中の前記ポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、請求項136又は137に記載の方法。
- 請求項1~129のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)前記多価結合タンパク質及び誤対合した抗体を含む組成物を結合及び溶出クロマトグラフィーでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに
b)前記KappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること
を含み、
前記プロテインL溶出液は前記多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない、方法。 - 前記プロテインL溶出液中の前記多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、請求項139に記載の方法。
- 前記プロテインL溶出液中の前記ポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、請求項139又は140に記載の方法。
- 請求項1~129のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)前記多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、
b)前記プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること、並びに
c)前記プロテインL溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること
を含み、
前記KappaSelect溶出液は前記多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない、方法。 - 前記KappaSelect溶出液中の前記多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、請求項142に記載の方法。
- 前記KappaSelect溶出液中の前記ポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、請求項142又は143に記載の方法。
- 請求項1~129のいずれか一項に記載の多価結合タンパク質を精製する方法であって、
a)前記多価結合タンパク質を含む組成物を結合及び溶出モードでプロテインAクロマトグラフィーに供し、プロテインA溶出液を生成すること、
b)前記プロテインA溶出液を結合及び溶出モードでKappaSelectクロマトグラフィーに供し、KappaSelect溶出液を生成すること、並びに
c)前記プロテインKappaSelect溶出液を結合及び溶出モードでプロテインLクロマトグラフィーに供し、プロテインL溶出液を生成すること
を含み、
前記L溶出液は前記多価結合タンパク質を含み、誤対合したポリペプチドを本質的に含まない、方法。 - 前記プロテインL溶出液中の前記多価結合タンパク質は、少なくとも85%純粋、少なくとも90%純粋、又は少なくとも95%純粋である、請求項145に記載の方法。
- 前記プロテインL溶出液中の前記ポリペプチドの15%未満、10%未満、又は5%未満が誤対合したポリペプチドである、請求項145又は146に記載の方法。
- 前記多価結合タンパク質を含む前記組成物が、前記多重特異性結合タンパク質を発現するように操作された宿主細胞に由来する、請求項136~147のいずれか一項に記載の方法。
- 前記多価結合タンパク質を含む前記組成物が、宿主細胞培養上清である、請求項136~148のいずれか一項に記載の方法。
- 前記多価結合タンパク質を含む前記組成物が、誤対合したポリペプチドをさらに含む、請求項136~149のいずれか一項に記載の方法。
- 前記多価結合タンパク質を含む前記組成物が、クロマトグラフィーの前に濾過される、請求項136~150のいずれか一項に記載の方法。
- 前記KappaSelect又はプロテインLクロマトグラフィーの後に、ポリッシュ工程をさらに含む、請求項136~151のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ポリッシュ工程が、サイズ排除クロマトグラフィーである、請求項152に記載の方法。
- 前記プロテインAクロマトグラフィーは、MabSelect(商標)、MabSelect SuRe(商標)、MabSelect SuRe(商標)LX、MabSelect PrismA、ProSep(登録商標)-vA、ProSep(登録商標)Ultra Plus、Protein A Sepharose(登録商標)Fast Flow、又はToyopearl(登録商標)AF-rProtein Aクロマトグラフィーである、請求項146~153のいずれか一項に記載の方法。
- 前記プロテインLクロマトグラフィーは、Pierce(商標)プロテインLクロマトグラフィーカートリッジ、Capto(商標)Lクロマトグラフィー、HiTrap(登録商標)プロテインLクロマトグラフィー、TOYOPEARL(登録商標)AF-rProtein L-650Fクロマトグラフィー、又はKanCap(商標)Lクロマトグラフィーである、請求項136~154のいずれか一項に記載の方法。
- 前記KappaSelectクロマトグラフィーは、HiTrap(商標)KappaSelect又はCaptureSelect(商標)Kappa XLクロマトグラフィーである、請求項136~155のいずれか一項に記載の方法。
- 前記多価結合タンパク質を含む前記組成物が、薬学的に許容される担体と組み合わされる、請求項136~156のいずれか一項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US202263350255P | 2022-06-08 | 2022-06-08 | |
| US63/350,255 | 2022-06-08 | ||
| EP22315206 | 2022-09-08 | ||
| EP22315206.7 | 2022-09-08 | ||
| PCT/EP2023/065401 WO2023237690A2 (en) | 2022-06-08 | 2023-06-08 | Methods for purification of multi-specific antibodies |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2025523402A true JP2025523402A (ja) | 2025-07-23 |
Family
ID=86861733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2024572090A Pending JP2025523402A (ja) | 2022-06-08 | 2023-06-08 | 多重特異性抗体の精製方法 |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20240018201A1 (ja) |
| EP (1) | EP4536676A2 (ja) |
| JP (1) | JP2025523402A (ja) |
| KR (1) | KR20250024801A (ja) |
| CN (1) | CN119343359A (ja) |
| AU (1) | AU2023285340A1 (ja) |
| CA (1) | CA3258255A1 (ja) |
| IL (1) | IL317367A (ja) |
| MX (1) | MX2024015178A (ja) |
| TW (1) | TW202417480A (ja) |
| WO (1) | WO2023237690A2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5731168A (en) | 1995-03-01 | 1998-03-24 | Genentech, Inc. | Method for making heteromultimeric polypeptides |
| TWI743461B (zh) | 2011-03-28 | 2021-10-21 | 法商賽諾菲公司 | 具有交叉結合區定向之雙重可變區類抗體結合蛋白 |
| US20140213772A1 (en) * | 2012-12-28 | 2014-07-31 | Abbvie, Inc. | Cross-over dual variable domain immunoglobulin constructs |
| ES3006358T3 (en) * | 2015-03-13 | 2025-03-18 | Novimmune Sa | Methods of purifying bispecific antibodies |
-
2023
- 2023-06-08 TW TW112121459A patent/TW202417480A/zh unknown
- 2023-06-08 JP JP2024572090A patent/JP2025523402A/ja active Pending
- 2023-06-08 CA CA3258255A patent/CA3258255A1/en active Pending
- 2023-06-08 EP EP23732033.8A patent/EP4536676A2/en active Pending
- 2023-06-08 AU AU2023285340A patent/AU2023285340A1/en active Pending
- 2023-06-08 CN CN202380045887.3A patent/CN119343359A/zh active Pending
- 2023-06-08 WO PCT/EP2023/065401 patent/WO2023237690A2/en not_active Ceased
- 2023-06-08 US US18/331,694 patent/US20240018201A1/en active Pending
- 2023-06-08 KR KR1020257000292A patent/KR20250024801A/ko active Pending
- 2023-06-08 IL IL317367A patent/IL317367A/en unknown
-
2024
- 2024-12-06 MX MX2024015178A patent/MX2024015178A/es unknown
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2023237690A2 (en) | 2023-12-14 |
| EP4536676A2 (en) | 2025-04-16 |
| AU2023285340A1 (en) | 2025-01-23 |
| KR20250024801A (ko) | 2025-02-19 |
| CA3258255A1 (en) | 2023-12-14 |
| US20240018201A1 (en) | 2024-01-18 |
| WO2023237690A3 (en) | 2024-01-18 |
| MX2024015178A (es) | 2025-04-02 |
| IL317367A (en) | 2025-02-01 |
| CN119343359A (zh) | 2025-01-21 |
| TW202417480A (zh) | 2024-05-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7603739B2 (ja) | 交差結合領域の配向性を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質 | |
| US20240018201A1 (en) | Methods for purification of multi-specific antibodies | |
| KR102240802B1 (ko) | 교차 결합 영역 배향을 갖는 이원 가변 영역 항체-유사 결합 단백질 | |
| HK40050601A (en) | Dual variable region antibody-like binding proteins having cross-over binding region orientation | |
| HK1247929A1 (en) | Dual variable region antibody-like binding proteins having cross-over binding region orientation | |
| HK1247929B (en) | Dual variable region antibody-like binding proteins having cross-over binding region orientation | |
| HK1194744B (en) | Dual variable region antibody-like binding proteins having cross-over binding region orientation | |
| NZ616174B2 (en) | Dual variable region antibody-like binding proteins having cross-over binding region orientation |