JP2025537726A - 酸化再生セルロースを含む膨張性止血錠剤 - Google Patents
酸化再生セルロースを含む膨張性止血錠剤Info
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Abstract
本発明は、形状安定な錠剤に圧縮された繊維状の不織酸化セルロース(OC又はORC)多層材料を含み、カルシウム塩を更に含み、血液又は血漿と接触すると急速に膨張可能な圧縮止血錠剤又は形態に関する。圧縮形態は、マルチアームPEG-SGを更に含んでもよく、寸法的に、好ましくは長さ及び幅に関して、圧縮後少なくとも48時間安定である。いくつかの実施形態では、圧縮形態は、血液と接触すると、5秒で錠剤長の1.5~5倍に膨張し、20秒で錠剤長の2~6倍に膨張し、5分で錠剤長の3~6倍に膨張する。圧縮形態は、ヘパリン化血液における止血に有効である。
Description
本発明は、一般に、酸化セルロース(oxidized cellulose、OC)又は酸化再生セルロース(oxidized regenerated cellulose、ORC)から作製された膨張可能な生分解性止血形態又は錠剤、及び創傷を治療するための圧縮錠剤の性能を改善する様々な添加剤に関する。
多種多様な状況において、ヒトを含む動物は、創傷が原因で、又は外科的処置の間に、出血に見舞われる場合がある。状況によっては、出血は比較的軽く、通常の血液凝固が機能し、そのため、必要なのは簡単な応急処置を適用するだけである。その他の状況では、相当な出血が起こり得る。これらの状況では通常、専門的な設備及び物資、並びに適切な救助を施すように訓練された人員が必要となる。
止血を達成するための従来の方法としては、外科的技術、縫合、結紮又はクリップ、及びエネルギーに基づく凝固又は焼灼の使用が挙げられる。これらの従来の対策が非効果的又は非実用的である場合、補助的な止血技術及び止血製品が必要とされる。
出血を制御するための適切な方法又は製品の選択は、出血の重症度、出血源の解剖学的な場所及び隣接する重要な構造体の近接性、出血が離散した出血源からのものであるか又はより広い表面積からのものであるか、出血源の視認性及び正確な特定、並びに出血源へのアクセスが挙げられるがこれらに限定されない、多くの要素に依存する。
上述の問題に対処する取り組みにおいて、過剰な出血を制御するための物質が開発されてきた。局所用吸収性止血材(Topical Absorbable Hemostat、TAH)は、外科用途で広く使用されている。TAHは、酸化セルロース(OC)、ゼラチン、コラーゲン、キチン、キトサンなどに基づく製品を包含する。止血性能を改善するために、上述の物質に基づくスキャフォールドは、トロンビン及びフィブリノーゲンなどの生物由来の凝固因子と組み合わせることができる。
その生分解性、並びにその殺菌性及び止血特性により、酸化再生セルロース(ORC)などの酸化セルロース(OC)系材料は、神経外科手術、腹部手術、心血管手術、胸部手術、頭頸部手術、骨盤手術、並びに皮膚及び皮下組織処置を含む様々な外科的処置において、局所止血材として長い間使用されてきた。粉末、織布、不織布、ニット布、及び他の形態で作られるか否かにかかわらず、ORC材料に基づいた様々な種類の止血材を形成するためのいくつかの方法が知られている。
公開番号第2012/0101520号を有する米国特許出願は、血管穿刺部位、特に、カテーテル法又は他の介入処置の結果である穿刺部位を封止するために使用される装置及び方法に関する。封止デバイスは、封止部材及びテザーを含む。封止部材は、切開、穿刺、又は他の創傷の空間を占有し、それが占有する空間を封止して、更なる血流を防止する。テザーは、封止部材に取り付けられており、必要に応じて、ユーザーに、封止部材を引き抜く能力を提供する。
米国特許第8,518,064号は、概して、膨張性生体適合性プラグ材料を血管壁に固定して、腫瘍組織又は腫瘍に血液を供給する動脈などの所望の血管標的への血流を遮断又は低減する固定された閉塞プラグを形成するための方法に関する。
公開番号第2005/0287215号を有する米国特許出願は、間質性細孔を含む複数の充填粒子であって、間質性細孔が、同じ材料の複数の非充填粒子と比較して、生理液又は水性媒体と接触して配置された場合、生理液又は水性媒体の改善された吸収を提供するのに有効な細孔容積及び中央細孔径を有し、粒子が、生体適合性材料でできており、止血を必要とする哺乳動物の身体の部位に止血を提供する際の使用に好適な平均直径を有する、充填粒子、かかる複数の充填粒子を含む止血組成物、かかる粒子及び組成物を作製する方法、並びに止血性の複数の粒子及び/又は組成物を身体の部位に送達及び含有するのに好適な医療デバイス、を開示している。
公開番号第2014/0142523号を有する米国特許出願は、第1の外層、第2の外層、及び第1の外層と第2の外層との間に配置された液体膨張性層を含む、自己膨張性創傷包帯を開示しており、液体膨張性層は、基材によって保持される複数の液体膨張性物品を含み、複数の液体膨張性物品は、液体と接触すると、膨張した物品を形成する。
米国特許第8,828,050号は、液体と接触すると膨張し得る複数の液体膨張性物品を含む止血組成物に関する。好適な組成物は、互いに機械的に結合されていなくてもよく、したがって、互いに独立して動くことができる、複数の液体膨張性物品を含む。複数の液体膨張性物品は、液体と接触すると、高度の膨張を可能にする圧縮材料を含み得る。
公開番号第2007/0014862号を有する米国特許出願は、出血部位上又は傷口(wound gap)内に配置するための、実質的に圧縮形態又は成形形態のままであり得る、圧縮性かつ成形性の塊の形態の酸化セルロースを含む止血材を開示している。酸化セルロースは、不織酸化セルロース繊維鎖のペレットであってもよく、又は織られた若しくはその他ガーゼ又はメッシュに配置された不織セルロース繊維の鎖であってもよい。ペレットは、創傷に適用される前に圧縮され得、それによって、ペレットが膨張して、傷口の形状に適合することが可能になる。ペレットは、創傷の治癒中に傷口内に留まることができ、したがって、ペレットを身体の生物学的プロセスによって吸収させることができる。
公開番号第2006/0078589号を有する米国特許出願は、間隙を形成し、したがって縫合には大きすぎる口腔創傷を治療するためのデバイスを開示している。デバイスは、生じた傷口を満たすことを意図しており、出血している組織と接触すると、局所的な止血を引き起こす。デバイスは、治癒の過程で傷口に留まり、かつ傷口を保護する。
米国特許出願公開第2021/0038757(A1)号「Expandable Hemostat Composed Of Oxidixed Celluose」は、酸化セルロース(OC)を含む生分解性止血マトリックスを開示しており、OCが、1つ以上のシートを含み、マトリックスが、(i)約0.8~約1.2gr/cm3の範囲の密度を有し、(ii)10~40℃の少なくとも1つの温度で水溶液と接触すると、4秒以内に、その元の体積の少なくとも3倍に膨張可能である。
米国特許出願公開第2008/0027365(A1)号「Hemostatic Device With Oxidized Cellulose Pad」は、止血を促進するためのデバイスを開示しており、このデバイスは、出血部位上に配置するためのシートに形成される、圧縮可能で成形可能な塊の形態の酸化セルロースを含む。
米国特許第10,034,957号「Compacted Hemostatic Cellulosic Aggregates」は、複数の止血凝集体を作製する方法であって、a)セルロース源材料を粉砕して繊維を形成するステップと、b)繊維を、11.0重量%~20重量%の含水量まで加湿するステップと、c)繊維をローラー圧縮して止血凝集体を形成するステップと、d)止血凝集体をふるい分けするステップと、e)止血凝集体を、乾燥減量によって決定される5.5%未満の含水率まで除湿するステップと、f)任意選択で、得られた止血凝集体を保存容器又は送達デバイスに投入するステップと、を含む、方法を開示している。
米国特許第11,007,301号「Hemostatic mixture of cellulose-based short and long fibers」は、止血組成物を作製する方法であって、a)セルロース系材料のサイズを縮小して、サイズ分布が177μm超のD90及び95μm超のD50である長繊維及びサイズ分布が177μm未満のD90及び95μm未満のD50である微細繊維を形成し、長繊維及び微細繊維を、それぞれ5%~25%w/w及び95%~75%w/wの範囲の比で混合し、それによって止血繊維組成物を得るステップであって、サイズの縮小が粉砕によって行われる、ステップと、b)任意選択で、ステップa)で得られた止血繊維組成物を、i)止血繊維組成物を圧縮して、圧縮された止血繊維組成物を得るステップと、任意選択で、ii)圧縮された組成物のサイズを減少させるステップとを含む、凝集体の形態の止血組成物を得るための更なるステップに供するステップと、を含む、方法を開示している。
米国特許第8,815,832号「Oxidized regenerated cellulose hemostatic powders and methods of making」は、約1~約18の平均アスペクト比を有する粒子を含むボールミルで圧縮されたORC粉体を含む止血材を開示しており、粉体は、少なくとも0.45g/cm3のタップ密度、36マイクロメートルのメジアン径を有する1.75マイクロメートル~116マイクロメートルの平均粒子サイズ、及び少なくとも7.5cm/秒の流動性を有する。
米国特許第5,823,983号「Bandages comprising compressed cellulose」は、(a)(i)創傷に対して適用される衛生ガーゼ層と、(ii)衛生ガーゼ層を覆う粒子を有する処理された圧縮セルロース内部層と、(iii)衛生ガーゼ層と処理された圧縮セルロース内部層とを覆う外部層と、を含む包帯を備える圧迫包帯を開示しており、外部層は、創傷に包帯を適用する接着ウィングと、それを貫通し、かつ圧縮セルロース内部層を貫通して穿孔されたアクセス穴と、を有し、それによって、創傷からの血液がガーゼ層を通して吸収されると、圧縮セルロース材料を飽和させ、それによって、衛生ガーゼ及び外部層に対してセルロース層を膨張させ、それによって、創傷に能動的圧力を印加する。
米国特許出願公開第2010/0184968(A1)号「Method For Preparing An Oxidized CellulOse Compress」は、オキソアンモニウム塩の存在下で、次亜ハロゲン酸塩を用いてセルロース系圧定布を酸化することを含む、酸化セルロース圧定布を調製する方法を開示している。
米国特許出願公開第2007/0014862(A1)号「Device for treating wound gaps」は、出血部位上又は傷口(wound gap)内に配置するための、実質的に圧縮形態又は成形形態のままであり得る、圧縮性かつ成形性の塊の形態の酸化セルロースを含む止血材を開示している。
しかしながら、出血の制御は、失血を最小限に抑えるため、術後の合併症を低減するため、及び手術室における手術時間を短縮するために、外科的処置において不可欠かつ重要であるため、特に、手の届きにくい出血部位において、適用の容易さを促進させる改善された止血形態及び止血材料が必要とされている。
本発明は、いくつかの実施形態において、圧縮された止血錠剤又は形態に関し、この圧縮された止血錠剤又は形態は、形態安定な錠剤に圧縮された繊維状不織酸化セルロース(OC又はORC)多層材料を含み、カルシウム塩を更に含み、この錠剤は、血液と接触すると迅速に膨張可能である。圧縮形態は、マルチアームPEG-SGを更に含み得、圧縮後少なくとも48時間安定である。いくつかの実施形態では、血液と接触した際の圧縮形態は、5秒で錠剤長の1.5倍から5倍に膨張し、20秒で錠剤長の2~6倍に膨張し、5分で錠剤長の3~6倍に膨張する。圧縮形態は、ヘパリン化血液における止血に有効である。
他の実施形態では、圧縮フォームは、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、エタノールを蒸発させることによって作製される。いくつかの実施形態では、圧縮フォームは、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、エタノールを蒸発させ、続いて揮発性溶媒中のマルチアームPEG-SGの溶液と接触させ、真空乾燥させることによって作製される。
他の実施形態では、圧縮形態を作製する方法は、不織OC材料の複数の同一の片を切断するステップと、複数の同一の不織OC材料片をスタックとして配置するステップと、エタノール中のカルシウム塩の溶液を圧縮ダイに添加するステップと、スタックを少なくとも4の圧縮レベルまで圧縮するステップと、スタックを高温及び真空下で乾燥させ、実質的に全てのエタノールを蒸発させ、安定な錠剤を形成するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、本方法はまた、揮発性溶媒中のマルチアームPEG-SGの溶液を錠剤に吸収させ、錠剤を真空乾燥させるステップ、又は揮発性溶媒中のマルチアームPEG-SGの溶液を錠剤に噴霧し、錠剤を真空乾燥させるステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、創傷を治療する方法が提供され、本発明の圧縮ORC形態を、それを必要とする対象の創傷上及び/又は創傷内に適用するステップを含む。
本発明の目的は、酸化セルロース(OC)、より好ましくは、特定の範囲の密度を有する酸化再生セルロース(ORC)を含む膨張性止血錠剤組成物を提供することであり、体液と接触すると、高度に膨張することができ、必要な部位に容易に適用することができ、例えば、穿刺創傷又は組織間隙の場合に止血を達成することができる。本明細書に記載される膨張性組成物の利点は、膨張形態へと迅速に膨張する能力である。これにより、膨張した組成物は、創腔を迅速に充填し、いずれの外部圧力又は外部圧迫を加える必要なしに、ほぼ即時の止血効果を提供することができる。
本発明に関連する更なる利点としては、膨張又は膨潤前の本発明の止血錠剤のコンパクトな形態に起因する、最小侵襲性処置、腹腔鏡処置、及び/又はロボット処置における送達の容易さが挙げられる。本発明に関連する更なる利点としては、創傷内の改善された位置決め、改善された組織並置、及び複雑な創傷の輪郭に対するより良好な適合が挙げられる。
以下でより詳細に説明されるように、本開示の組成物は、出血している組織に適用され得、その後、体液に曝露されると、傷口の形状を取りながら、急速に膨張して、止血を補助することができる。組成物は、時間と共に分解しながら、創傷部位に残り得る。
いくつかの実施形態では、乾燥状態にある組成物は、特に出血部位又は傷口などにおいて、血液又は体液又は水性溶液などの水性媒体中/上に接触若しくは配置される前、実質的に圧縮形態若しくは成形形態のままである。
本発明者らの一人によって共同執筆された米国特許出願公開第2021/0038757(A1)号「Expandable Hemostat Composed Of Oxidized Cellulose」を参照されたい。材料0.785cm2当たり2トンの圧力の圧縮圧力について、引用文献の表2Aは、スノーORCマトリックスについては生理食塩水中での最大膨張7.66mL、フィブリルORCマトリックスについては最大膨張7.66を示している。表2Bは、サージセル、フィブリル、スノーORCマトリックスについて、それぞれ最大膨張4.90、6.86、7.32を示している。
実施例1.比較試料の作製
生理食塩水中での膨張に関する’757公報のコンパクト形態の膨張結果は、以下に示すように、非常に類似した最大膨張係数を有する同じ材料について、試験及び圧縮の同じパラメータで本開示において再現された。
生理食塩水中での膨張に関する’757公報のコンパクト形態の膨張結果は、以下に示すように、非常に類似した最大膨張係数を有する同じ材料について、試験及び圧縮の同じパラメータで本開示において再現された。
表1から分かるように、この研究で作製された比較圧縮形態は、’757公報の圧縮形態と実質的に同一であり、生理食塩水中で非常に類似した挙動を示す。
上記で言及した材料は、サージセル(SURGICEL)(登録商標)オリジナル・アブソーバブル・ヘモスタット(ORCの緩いニット)、サージセル(登録商標)ニューニット(NU-KNIT)(登録商標)・アブソーバブル・ヘモスタット(ORCの密に織られたニット)、サージセル(登録商標)フィブリル(FIBRILLAR)(商標)・アブソーバブル・ヘモスタット(軟質、軽量、層状ORC)、サージセル(登録商標)スノー(SNoW)(商標)・アブソーバブル・ヘモスタット(構造化不織布、インターロック繊維でニードルパンチされた)であり、全てエチコン社(Ethicon,Inc.)から入手可能である。
サージセル(登録商標)フィブリルは、1996年に導入され、これは、外科医にカスタマイズ可能な不織形態を提供した。サージセル(登録商標)フィブリルは、層に分離され得るか、又は組織に迅速に適合し溶解するふさ状分岐に引っ張られ得る。サージセル(登録商標)ファミリーの第4のメンバーであるサージセル(登録商標)スノー(商標)・アブソーバブル・ヘモスタット(サージセル(登録商標)構造化不織布)は、2010年に導入された。サージセル(登録商標)スノー(商標)は、軽量で、ドレープ性があり、ステッチを保持することができる。不織布構造体は、表面積が増加しているため、製品が出血部位との表面接触を増加させることを可能にし、サージセル(登録商標)オリジナルよりも43%速い、より効率的かつより速い止血時間をもたらす。サージセル(登録商標)スノー(商標)は、特に低侵襲外科手術のために設計され、腹腔鏡ツールの使用の容易さ及び製品配置の効率性を提供した。
しかしながら、本発明者らが、血液中での膨張について’757公報の複製コンパクト形態を試験したところ、予想外にも、膨張は観察されなかった。表2を参照すると、本発明者らは、血液(5mL、20℃で、3.5cm直径のペトリ皿に入れたブタクエン酸塩添加血液)中で、’757公報を再現した、10mm直径の複製圧縮形態又は0.785cm2当たり2トンで圧縮された錠剤、及び0.785cm2当たり0.72トンで圧縮された6mm直径の錠剤を調製し、試験した。
図1A~図1Dは、血液に曝して接触させた5分後に撮影した、円筒形錠剤の側壁部分が血液に面する、表2のORC材料の写真を示す。図に見られるように、5分の曝露後、全ての場合において、膨張は観察されないか、又はごくわずかな膨張が観察される。
実施例2.圧縮ORC錠剤の製造
本発明の圧縮ORC錠剤は、以下のようにしてフィブリルORC材料から作製した。図2を参照すると、製造方法の概略図が示されている。第1のステップでは、図2Aにおいて、6mm直径のパンチを使用して、フィブリルから10個の円形片(総重量0.6g)を切り抜いた。次いで、切り抜いたフィブリルを、6mm直径の円形ダイに移した(図2B)。次いで、図2Cにおいて、10層をテキスチャアナライザ(モデル:TA.XTplusC、シリアル番号:2P6Z11030-01-V003BFFC0)によって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮する。次いで、10個の個々のフィブリルディスクから作製された、得られた圧縮ORC錠剤を、ダイから押し出した。いくつかの改変された組成物については、種々の添加剤又は結合剤が、ダイ中に直接添加され得る。図2D、図2E、図2Fは、上記の方法によって製造された本発明の圧縮錠剤を概略的に示し、全ての錠剤は、直径(D)が6mmであり、長さ(L)(又は厚さ若しくは高さ)が3mm(図2D)、5mm(図2E)、及び10mm(図2F)である。
本発明の圧縮ORC錠剤は、以下のようにしてフィブリルORC材料から作製した。図2を参照すると、製造方法の概略図が示されている。第1のステップでは、図2Aにおいて、6mm直径のパンチを使用して、フィブリルから10個の円形片(総重量0.6g)を切り抜いた。次いで、切り抜いたフィブリルを、6mm直径の円形ダイに移した(図2B)。次いで、図2Cにおいて、10層をテキスチャアナライザ(モデル:TA.XTplusC、シリアル番号:2P6Z11030-01-V003BFFC0)によって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮する。次いで、10個の個々のフィブリルディスクから作製された、得られた圧縮ORC錠剤を、ダイから押し出した。いくつかの改変された組成物については、種々の添加剤又は結合剤が、ダイ中に直接添加され得る。図2D、図2E、図2Fは、上記の方法によって製造された本発明の圧縮錠剤を概略的に示し、全ての錠剤は、直径(D)が6mmであり、長さ(L)(又は厚さ若しくは高さ)が3mm(図2D)、5mm(図2E)、及び10mm(図2F)である。
添加剤を含まない純粋なフィブリル系圧縮錠剤について、11秒までの圧縮力(g)対時間(s)のプロットを図3に示す。図3では、異なる種類の変形の領域が識別され、弾性変形は10mmである10層錠剤の厚さをもたらし、異なる力レベルでの塑性変形は5mm及び3mmの厚さをもたらす。
実施例3.水を添加したフィブリルORC錠剤
図4は、水を添加せずに圧縮されたORC錠剤について、圧縮段階が約11~12秒かかる、120秒までの圧縮力(g)対時間(s)のプロットを示し、時間が長くなるほど、圧縮錠剤の低い安定性のために錠剤の膨張が可能となる。全て同じ量のORCを含有する、10、5、3mmの圧縮された長さ(厚さ)から膨張させた後に得られた錠剤形態が示される。図に見られるように、ORC錠剤は安定性を欠き、圧縮後に自発的に膨張し、錠剤3mm厚さ又は最も圧縮された錠剤は、圧縮後に最小の膨張を示す。
図4は、水を添加せずに圧縮されたORC錠剤について、圧縮段階が約11~12秒かかる、120秒までの圧縮力(g)対時間(s)のプロットを示し、時間が長くなるほど、圧縮錠剤の低い安定性のために錠剤の膨張が可能となる。全て同じ量のORCを含有する、10、5、3mmの圧縮された長さ(厚さ)から膨張させた後に得られた錠剤形態が示される。図に見られるように、ORC錠剤は安定性を欠き、圧縮後に自発的に膨張し、錠剤3mm厚さ又は最も圧縮された錠剤は、圧縮後に最小の膨張を示す。
圧縮前に10層フィブリル構造体に異なるレベルで水を添加すると、圧縮錠剤の安定性がいくらか改善された。水は、圧縮の直前に、既に10層のフィブリルを含有するダイ中に直接添加され、水の添加は、添加した水の重量によって測定した。
図5は、5.95%の水を含有する錠剤についての、約120秒までの圧縮力(g)対時間(s)のプロットを示し、2日後に自発的に膨張した錠剤が示され、5、10mmの長さ又は厚さでの圧縮錠剤の低い安定性を示す。10、5、3mmの圧縮された長さ(厚さ)から2日間膨張させた後に得られた錠剤形態が示される。図に見られるように、5.95重量%の水を含み、21000gを超える最大の力で3mmの厚さ又は長さに圧縮された錠剤は、圧縮後2日に測定したときに形状を維持していたが、7500g以下などのより低い力で圧縮された錠剤は、形状を維持することができなかった。図5には、血液中に浸漬された5.95%の水を含む3mmの錠剤も示されており、当該錠剤は血液接触の5分後でさえ、膨張が全くないか又は膨張が非常に限定されている。
同様に、図6は、8.68%の水を含有する錠剤についての、約120秒までの圧縮力(g)対時間(s)のプロットを示し、膨張した錠剤は、2日後の5、10mmの長さでの圧縮錠剤の低い安定性を示す。10、5、3mmの圧縮長さ(厚さ)から膨張させた後に得られた錠剤形態が示されている。図に見られるように、8.68重量%の水を含み、21000gを超える最大の力で3mmの厚さ又は長さに圧縮された錠剤は、圧縮後2日に測定したときに形状を維持していたが、7500g以下などのより低い力で圧縮された錠剤は、形状を維持することができなかった。また、図6には、血液中に浸漬された8.68%の水を含む3mmの錠剤が示されており、当該錠剤は血液接触の5分後でさえ、膨張が全くないか又は膨張が非常に限定されている。
同様に、図7は、13.23%の水を含有する錠剤についての、約120秒までの圧縮力(g)対時間(s)のプロットを示し、膨張した錠剤は、10mmの長さで圧縮された錠剤の低い安定性を示す。10、5、3mmの圧縮長さ(厚さ)から膨張させた後に得られた錠剤形態が示されている。図に見られるように、13.23重量%の水を含み、21000gを超える最大の力で3mmの厚さ又は長さに圧縮された錠剤、及び約7000gの力で5mmの厚さ又は長さに圧縮された錠剤は、圧縮の2日後に測定したときに、形状を維持していた。より低い力で圧縮された錠剤は、形状を維持することができなかった。また、図6には、血液中に浸漬された13.23%の水を含む3mmの錠剤、及び血液中に浸漬された13.23%の水を含む5mmの錠剤が示されており、両方の錠剤は、血液接触の5分後でさえ、膨張が全くないか又は膨張が非常に限定されている。
試験の結果を表3に示す。
上記のデータは、水分の存在及び3mm厚さへの圧縮が安定性をもたらし、5mmの錠剤については水13%での安定性ももたらし、他の試料は安定ではないことを示す。血液に曝露した際に、いずれの錠剤も迅速かつ有意な膨張を示さない。
実施例4.溶媒を添加したフィブリルORC錠剤
上述のプロセスと同様に、図8を参照すると、製造方法の概略図が示されている。第1のステップでは、6mmのパンチを使用して、フィブリルから10個の円形片(総重量0.6g)を切り抜いた(図8A)。次いで、切り抜いたフィブリルを、6mm直径の円形ダイに移した(図8B)。次いで、1mLの純粋溶媒(エタノール又はアセトン)をダイに添加し、フィブリル材料によって吸収させた(図8C)。次いで、10層を、上述のように、テキスチャアナライザ(図8D)によって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮した。次いで、二層プレートを使用して、圧縮された錠剤を内部に有するいくつかのダイをクランプし(図8E)、錠剤は、圧縮ピストンによってダイの内部に保持された。次いで、ダイ全体を、コールドトラップ(ヤマト科学株式会社、モデル:CA301、シリアル番号:63700976)を備えた真空オーブン(ヤマト科学株式会社、モデル:ADP300C、シリアル番号:J3080178)に70℃、-0.08MPaで入れて、3時間乾燥させ(図8F)、溶媒を蒸発させた。次いで、フィブリルの10個の個々のディスクから作製された、得られた圧縮ORC錠剤を、ダイから押し出した。
上述のプロセスと同様に、図8を参照すると、製造方法の概略図が示されている。第1のステップでは、6mmのパンチを使用して、フィブリルから10個の円形片(総重量0.6g)を切り抜いた(図8A)。次いで、切り抜いたフィブリルを、6mm直径の円形ダイに移した(図8B)。次いで、1mLの純粋溶媒(エタノール又はアセトン)をダイに添加し、フィブリル材料によって吸収させた(図8C)。次いで、10層を、上述のように、テキスチャアナライザ(図8D)によって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮した。次いで、二層プレートを使用して、圧縮された錠剤を内部に有するいくつかのダイをクランプし(図8E)、錠剤は、圧縮ピストンによってダイの内部に保持された。次いで、ダイ全体を、コールドトラップ(ヤマト科学株式会社、モデル:CA301、シリアル番号:63700976)を備えた真空オーブン(ヤマト科学株式会社、モデル:ADP300C、シリアル番号:J3080178)に70℃、-0.08MPaで入れて、3時間乾燥させ(図8F)、溶媒を蒸発させた。次いで、フィブリルの10個の個々のディスクから作製された、得られた圧縮ORC錠剤を、ダイから押し出した。
上記の水を添加したORC錠剤の特性評価と同様に、溶媒を用いて作製した錠剤を以下のように試験した。図9Aは、エタノールを用いて作製されたフィブリルORC錠剤のプロットを示し、120秒までの圧縮力(g)対時間(s)を示す。示されるように、より低い圧縮力でエタノールを用いて作製された錠剤は、5、10mmの長さ又は厚さで圧縮された錠剤の低い安定性を示す。10、5、3mmの圧縮長さ(厚さ)から膨張させた後に得られた錠剤形態が示されている。図に見られるように、約20000gの最大力で3mmの厚さ又は長さに圧縮された錠剤は、圧縮後2日に測定したときに形状を維持していたが、7500g以下などのより低い力で圧縮された5及び10mmの錠剤は、形状を維持することができず、自発的に膨張した。
図9B、図9Cは、血液中にエタノールを添加して作製した3mmの錠剤を、浸漬の開始時、及び30秒後の時点で示し、実質的な膨張はなかった。
図10Aは、アセトンを用いて作製されたフィブリルORC錠剤のプロットを示し、120秒までの圧縮力(g)対時間(s)を示す。示されるように、より低い圧縮力でアセトンを用いて作製された錠剤は、5、10mmの長さ又は厚さで圧縮された錠剤の低い安定性を示す。10、5、3mmの圧縮長さ(厚さ)から膨張させた後に得られた錠剤形態が示されている。図に見られるように、約21500gの最大力で3mmの厚さ又は長さに圧縮された錠剤は、圧縮後2日に測定したときに形状を維持していたが、7500g以下などのより低い力で圧縮された錠剤は、形状を維持することができず、自発的に膨張した。
図10B、図10Cは、血液中にアセトンを添加して作製した3mmの錠剤を、浸漬の開始時、及び30秒後の時点で示し、実質的な膨張はない。
溶媒を用いて作製された安定な圧縮ORC錠剤形態でさえ、血液中で実質的に膨張を示さない。
実施例5.CaCl2及びエタノールで作製されたフィブリルORC錠剤
上記のプロセスと同様に、本発明の圧縮ORC錠剤を、圧縮前に、エタノール中の様々な濃度のCaCl2をフィブリルに添加して作製した。フィブリルを直径6mmの円形ダイに移した後、可変量のCaCl2を含有する1mLのエタノールをダイに直接加え、フィブリル材料に吸収させた。次いで、10層を、上述のように、テキスチャアナライザによって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮した。次いで、二層プレートを使用して、圧縮された錠剤を内部に有するいくつかのダイをクランプし、錠剤は、圧縮ピストンによってダイの内部に保持された。次いで、ダイ全体を70℃、-0.08MPaの真空オーブンに入れて3時間乾燥させ、エタノールを蒸発させた。次いで、フィブリルの10個の個々のディスクから作製され、一定量の添加CaCl2を含有する、得られた圧縮ORC錠剤をダイから押し出し、試験した。
上記のプロセスと同様に、本発明の圧縮ORC錠剤を、圧縮前に、エタノール中の様々な濃度のCaCl2をフィブリルに添加して作製した。フィブリルを直径6mmの円形ダイに移した後、可変量のCaCl2を含有する1mLのエタノールをダイに直接加え、フィブリル材料に吸収させた。次いで、10層を、上述のように、テキスチャアナライザによって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮した。次いで、二層プレートを使用して、圧縮された錠剤を内部に有するいくつかのダイをクランプし、錠剤は、圧縮ピストンによってダイの内部に保持された。次いで、ダイ全体を70℃、-0.08MPaの真空オーブンに入れて3時間乾燥させ、エタノールを蒸発させた。次いで、フィブリルの10個の個々のディスクから作製され、一定量の添加CaCl2を含有する、得られた圧縮ORC錠剤をダイから押し出し、試験した。
図11Aは、エタノール中の10%CaCl2溶液で作製されたORC錠剤のプロットを示し、120秒までの圧縮力(g)対時間(s)を示す。エタノール及び10%CaCl2で作製された錠剤は、示されるように、2日後に全ての圧縮力及び全ての長さ又は厚さで良好な安定性を示し、3、5、10mmの長さ又は厚さで圧縮錠剤の良好な安定性を示す。
図11B~図11Dは、初期錠剤、及び血液と反応させ、血液との接触の5分後に血液中で膨張させた後の錠剤を示す。図11Bは3mmの錠剤を示し、図11Cは5mmの錠剤を示し、図11Dは10mmの錠剤を示す。
図11E、図11F及び図11Gは、初期の3mmの錠剤、血液中で5秒後のこの錠剤、血液中で20秒後のこの錠剤をそれぞれ示す。
図11H、図11I及び図11Jは、初期の5mmの錠剤、血液中で5秒後のこの錠剤、血液中で20秒後のこの錠剤をそれぞれ示す。
図11K、図11L及び図11Mは、初期の10mmの錠剤、血液中で5秒後のこの錠剤、血液中で20秒後のこの錠剤をそれぞれ示す。
データは、エタノール中の様々な濃度のCaCl2の添加により、全ての圧縮ORC錠剤の非常に急速な膨張が行われ、表3Aに示されるように、5秒、20秒、5分以内に膨張が行われたことを示す。
結果は、3、5、10mmの長さを含み、低、中及び高圧縮力で圧縮された全ての錠剤が、血液と接触すると非常に大幅かつ迅速な膨張を示すことを示す。全ての圧縮錠剤は、圧縮前のORCスタックの初期長の少なくとも半分、例えば、圧縮前の初期ORCスタックの50%、60%、75%、80%の膨張長さに達する。
図12は、10%CaCl2を含有し、エタノール(F-10Ca-Et)で作製された圧縮されたフィブリルORC錠剤が、長さ3.5cmまで膨張するのに必要とされた時間を示し、3mmの錠剤は約42秒、5mmの錠剤は32秒、10mmの錠剤は31秒かかった。
図13は、F-10Ca-Et錠剤の密度を示す。
図14は、F-10Ca-Et錠剤のg/cm3での錠剤中のCaCl2含有量を示す。
表4は、溶媒を用いて、及びCaCl2を添加して作製された圧縮ORC錠剤を試験した比較データを示す。表に見られるように、F-10Ca-Et圧縮ORC錠剤は、血液中での安定性及び膨張の両方について、全ての圧縮レベル及び厚さで優れた性能を示す。
CaCl2エタノール溶液を用いて作製した5mmのフィブリル錠剤中の様々な濃度のCaCl2について、以下のように更なる試験を行った。図15Aは、様々な量の添加CaCl2を含有する5mm長の圧縮ORC錠剤の試験結果を示し、最終錠剤中のCaCl2の重量%対エタノール中のCaCl2の濃度を示す。図に見られるように、エタノール中に10%及び20%のCaCl2を添加すると、2日後に形状を維持している錠剤が得られたが、より低いCaCl2濃度では、形状を維持することができず、2日以内に自発的に膨張した。
図15B~図15Dを参照すると、図15Bは、10%CaCl2エタノール溶液で作製された初期の5mmのフィブリル錠剤(F-10Ca-Et)を示し、図15Cは、血液中で5秒後のこの錠剤を示し、図15Dは、血液中で20秒後のこの錠剤を示す。
図15E~図15Gを参照すると、図15Eは、20%CaCl2エタノール溶液で作製された初期の5mmのフィブリル錠剤(F-20Ca-Et)を示し、図15Fは、血液中で5秒後のこの錠剤を示し、図15Gは、血液中で20秒後のこの錠剤を示す。
提示されたデータは、10%CaCl2溶液組成物で作製された錠剤(F-10Ca-Et)が、形状を維持しただけでなく、血液中で非常に速く膨張したことを示す。20%CaCl2溶液組成物で作製した錠剤(F-20Ca-Et)は、形状を維持していたが、F-10Ca-Etよりもゆっくりと血液中で膨張した。2%及び5%のCaCl2添加エタノール溶液でのフィブリル組成物、F-2Ca-Et及びF-5Ca-Etは、形状を維持することができず、血液中で試験しなかった。
図16は、5mmの圧縮錠剤について、F-10Ca-Et及びF-20Ca-Etについての最終フィブリルORC形態中のCaCl2の重量%濃度を示し、F-10Ca-Etについては15.89%、F-20Ca-Etについては28.29%と推定される。図17は、F-10Ca-Et及びF-20Ca-Etの密度を示し、それぞれ0.50及び0.59と推定される。
動物モデルにおける更なる試験を、F-10Ca-Et及びF-20Ca-EtフィブリルORC錠剤について行った。
この研究で使用した動物は、体重55~70kgの雌の幼若ブタであった。出血モデルは、肝臓又は脾臓上の6mm生検パンチ(3mm深さ)として設定した。雌のブタを外科的処置の前に24時間絶食させた。当該動物を1150~1400mgのケタミン、115~140mgのキシラジン、7.5mgのミダゾラムで麻酔した。イソフルランで麻酔を維持し、開腹して、脾臓を露出した。平均動脈血圧、体温、及び心拍数は、外科的処置の間、連続的に監視した。平均動脈血圧が60mmHg未満に低下したとき、実験を終了した。直径8mm×深さ3mmの生検パンチを脾臓上で実施し、検体を外科用ハサミで切除した。パンチ部位を30秒間出血させ、出血強度を、0~5のスケールで、視覚的に評価した(図7に記載される)。「出血なし」には、0のスコアを与え、「大量出血」には、5のスコアを与えた。次に、パンチ部位を綺麗なガーゼで拭いて、過剰な血液を除去し、単一の錠剤を穿刺創傷に挿入した。その後、出血率を再度評価した。2分間の手動圧迫を適用し、その後30秒間の観察時間を置いた。30秒の観察時間の間に止血が達成されなかった場合、別の30秒の手動圧迫を適用し、その後、別の30秒の観察時間を置いた。止血が5分以内に首尾よく達成され、成功(合格)として分類された場合に、止血までの時間を決定した。5分で、出血がまだ持続していた場合、試験は失敗として中止され、「>5分」(5分超)として記録された。
ヘパリン化モデルとして、約60kgの成体雌ブタを、上に記載のように処置し、開腹して、肝臓又は脾臓を露出させ、生検処置の前に、27,000IUのヘパリンを投与した。ヘパリン処理を監視するために、ACT(Activated Clotting Time、活性化凝固時間)試験を使用した。したがって、安定したACTレベルを維持するために、ヘパリンブーストを与えた。ヘパリンは、注射用抗凝固剤として(アンチトロンビンIIIの活性化を通じて)使用される。したがって、このモデルは、チャレンジ出血モデルを表す。
肝臓を、直径8mm×深さ3mmの生検パンチにかけた。ブタ脾臓を、直径6mm×深さ3mmの生検パンチにかけた。両方の臓器において、検体を外科用ハサミで切除した。パンチ部位を、30秒間出血させ、上に記載のように、出血強度(レベル)を、0~5のスケールで視覚的に評価した。止血効果の評価を、ブタ肝臓及びブタ脾臓において行った。ORC錠剤を、創傷部位に手動で適用した。
試験の結果を表5に示す。
示されるように、F-10Ca-Et錠剤は、非ヘパリン化肝臓パンチ(ブタ)、ヘパリン化肝臓パンチ(ブタ)、ヘパリン化脾臓パンチ(ブタ)を含む全てのモデルにおいて作用し、一方、F-20Ca-Etは、非ヘパリン化肝臓パンチ(ブタ)、ヘパリン化肝臓パンチ(ブタ)において作用したが、ヘパリン化脾臓パンチ(ブタ)においては失敗した。
実施例6.CaCl2及びエタノールを含むスノーORC錠剤
上述のプロセスと同様に、スノーから18個の円形片を切り抜くことによって、圧縮ORC形態をスノーORC材料から作製した。次いで、切り抜いたスノーの円形片を、エタノール、CaCl2の添加及び圧縮のために直径6mmの円形ダイに移し、続いて上記のように乾燥させた。ORCの18層は、テキスチャアナライザによって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮される。図18を参照すると、圧縮前の厚さ又は長さ4~4.5cmに対応する、圧縮前の18層のスノー(A)が10層のフィブリル(B)とほぼ同じ厚さである比較が示されている。圧縮後、両方の材料は、スノー-C及びフィブリル-Dに示されるように、5mm長の錠剤を生じ、3~3.5cm長で非常に類似した膨張形態に膨張し、スノー-E及びフィブリル-Fは、少なくとも5倍の膨張、より好ましくは6倍以上の膨張、最も好ましくは7倍を超える膨張を伴う。
上述のプロセスと同様に、スノーから18個の円形片を切り抜くことによって、圧縮ORC形態をスノーORC材料から作製した。次いで、切り抜いたスノーの円形片を、エタノール、CaCl2の添加及び圧縮のために直径6mmの円形ダイに移し、続いて上記のように乾燥させた。ORCの18層は、テキスチャアナライザによって、所望の圧力で、10mm、5mm、3mmなどの所望の最終長さ(厚さ)に圧縮される。図18を参照すると、圧縮前の厚さ又は長さ4~4.5cmに対応する、圧縮前の18層のスノー(A)が10層のフィブリル(B)とほぼ同じ厚さである比較が示されている。圧縮後、両方の材料は、スノー-C及びフィブリル-Dに示されるように、5mm長の錠剤を生じ、3~3.5cm長で非常に類似した膨張形態に膨張し、スノー-E及びフィブリル-Fは、少なくとも5倍の膨張、より好ましくは6倍以上の膨張、最も好ましくは7倍を超える膨張を伴う。
図18に示すように、不織ORC材料は、4~4.5cmの長さ又は高さの初期スタックから、3、5、10mmの長さ(厚さ)の錠剤に圧縮され、すなわち、スタックの元の長さ(6mm直径のパンチから得られる、自立した、加重されていない未圧縮のディスク)を最終錠剤長で割ったものとして定義される圧縮比は、3mmの錠剤では約13~15、5mmの錠剤では8~9、10mmの錠剤では4~4.5である。全体として、圧縮比は、全ての錠剤について4~15、又は5、3mmの錠剤について8~15である。5mmの錠剤の最大膨張は、3~3.5cm超、又は6~7倍超である。
図19は、それぞれ9.55%、16.28%、28.85%に対応する3、5、10mmの厚さでエタノール中10%CaCl2で作製された最終のスノー圧縮ORC錠剤(S-10Ca-Et)のCaCl2の重量%を示す。
図20は、それぞれ同様の濃度、10.45%、15.89%、26.83%に対応する3、5、10mmの厚さでエタノール中10%CaCl2を用いて作製された最終フィブリル圧縮ORC錠剤(F-10Ca-Et)のCaCl2の重量%を示す。
実施例7.4アームPEG-SG-10Kを更に含むCaCl2及びエタノールを含む圧縮フィブリルORC錠剤
本発明者らは、PEG-SG、グルタル酸スクシンイミジル(又はPEG-NHS)で官能化されたマルチアームポリエチレングリコールを組み込むことが有利であることを更に発見した。PEG-SG-10Kと命名された10kDa 4アームPEG-SGのアセトン溶液を0.2g/mlで調製した。
本発明者らは、PEG-SG、グルタル酸スクシンイミジル(又はPEG-NHS)で官能化されたマルチアームポリエチレングリコールを組み込むことが有利であることを更に発見した。PEG-SG-10Kと命名された10kDa 4アームPEG-SGのアセトン溶液を0.2g/mlで調製した。
圧縮錠剤を製造する第1の吸収法では、上記のように既に調製した5mm長のF-10Ca-Et ORC錠剤を、0.2g/mlのPEG-SG-10Kアセトン溶液90マイクロリットルをマイクロピペットからORC錠剤上に、溶液が錠剤中に完全に吸収されるまでゆっくりと加えることによって処理した。次いで、錠剤を4トルの真空下に12時間置いて、溶媒を完全に蒸発させた。吸収法によって作製された、得られた錠剤F-10Ca-Et-SGaは、錠剤当たり0.018gのPEG-SG-10Kを含有していた。
圧縮錠剤を作製する第2の噴霧法では、上記のように既に調製した5mm長のF-10Ca-Et ORC錠剤を、0.2g/mLのPEG-SG-10Kアセトン溶液をスプレーボトルからORC錠剤上に噴霧することによって処理した。次いで、錠剤を4トルの真空下に12時間置いて、溶媒を完全に蒸発させた。噴霧により製造された、得られた錠剤F-10Ca-Et-SGsは、錠剤当たり同じ量の0.018gのPEG-SG-10Kを含有した。
ここで図21Aを参照すると、吸収法によって作製された錠剤F-10Ca-Et-SGaの試験は、ペトリ皿中で2分間接触させた後、1mLのブタクエン酸塩添加血液に曝露された場合に良好な膨張を示す。しかしながら、良好な膨張が観察される一方で、錠剤F-10Ca-Et-SGaの除去後に、特に図21Bに見られるように、膨張した錠剤の周りにいくらかの非凝固血液がある。
ここで図22A、図22B、図22Cを参照すると、噴霧法によって作製された錠剤F-10Ca-Et-SGsの試験は、1mLのブタクエン酸塩添加血液に曝露された場合、2分の接触後に良好な膨張を示す。良好な膨張が観察されるが、有利なことに、膨張した錠剤の周囲には非凝固血液が少ない。
圧縮ORC錠剤の生体外及び生体内試験
本発明の実施形態の性能を評価するために、様々なモデルにおいて更なる試験が行われた。表6は、以下の実施例で試験した様々な試料を示す。
本発明の実施形態の性能を評価するために、様々なモデルにおいて更なる試験が行われた。表6は、以下の実施例で試験した様々な試料を示す。
実施例8.生体外バースト試験:ヘパリン化腎生検パンチモデル
試験は、ヘパリン化ウシ全血を用いて、生検パンチモデルで実施した。抗凝固比:1:99(全血に対して1000IU/mlのNaヘパリン)。研究臓器:ブタ腎臓、Farm to Pharm LLCから購入。生検パンチ(ID):4mm。欠損形成時の平均動脈血圧:20mmHg。タンポナーデ期間:2分。観察期間:30秒。「合格」及び「不合格」の定義:合格:観察期間中、止血が維持された。不合格:観察期間中に止血を達成できなかった。
試験は、ヘパリン化ウシ全血を用いて、生検パンチモデルで実施した。抗凝固比:1:99(全血に対して1000IU/mlのNaヘパリン)。研究臓器:ブタ腎臓、Farm to Pharm LLCから購入。生検パンチ(ID):4mm。欠損形成時の平均動脈血圧:20mmHg。タンポナーデ期間:2分。観察期間:30秒。「合格」及び「不合格」の定義:合格:観察期間中、止血が維持された。不合格:観察期間中に止血を達成できなかった。
実験手順:試験物品を出血欠損上に適用した。2分間の手動圧迫を適用し、その後30秒間の観察時間を置いた。30秒の観察時間の間に止血が達成されなかった場合、試験は「不合格」として中止された。止血が達成された場合、それは「合格」と考えられ、続いて血圧を上昇させて最大バースト値を試験した。
生体外バースト試験の結果を表7に示す。
試験結果の分析は、対照試料番号6が不合格であったことを示す。試料番号2は、1回の試験で不合格であり、1回の試験で合格であった。他の全ての試料は全ての試験に合格した。
実施例9.生体内動物研究:ヘパリン化ブタ肝生検パンチモデル
試験を、以下のように実施した。動物種:ブタ。性別:雌。年齢:幼若。体重:55~70kg。研究臓器:肝臓。生検パンチ(ID×厚さ):6mm×3mm。初期タンポナーデ期間:2分。観察期間:30秒。止血までの時間:試験物品を適用してから止血を達成するまでの試験期間。「合格」及び「不合格」の定義:合格:5分以内に止血が達成された。不合格:5分以内に止血を達成できなかった。
試験を、以下のように実施した。動物種:ブタ。性別:雌。年齢:幼若。体重:55~70kg。研究臓器:肝臓。生検パンチ(ID×厚さ):6mm×3mm。初期タンポナーデ期間:2分。観察期間:30秒。止血までの時間:試験物品を適用してから止血を達成するまでの試験期間。「合格」及び「不合格」の定義:合格:5分以内に止血が達成された。不合格:5分以内に止血を達成できなかった。
実験手順:試験物品を出血欠損上に適用した。2分間の手動圧迫を適用し、その後30秒間の観察時間を置いた。30秒の観察時間の間に止血が達成されなかった場合、別の30秒の手動圧迫を適用し、その後、別の30秒の観察時間を置いた。止血が5分以内に首尾よく達成され、成功(合格)として分類された場合に、止血までの時間を決定した。5分で、出血がまだ持続していた場合、試験は失敗として中止され、「>5分」(5分超)として記録された。
体重68kgの雌のヨークシャーブタ(動物番号56251、Animal Biotech Industries,Inc.)を、それぞれ止血試験に使用した。動物に耳にタグを付け、試験施設で少なくとも3日間馴化させた後、任意の手順を行った。この動物を個々に収容し、1日1回標準的なブタ固形飼料を与え、水を自由に摂取させた。飼育及び管理は、「実験動物の管理と使用に関する指針(Guide for the Care and Use of Laboratory Animals)」の基準に従った。研究は、CRFスカーボール技術革新センター(CRF Skirball Center for Innovation、オレンジバーグ、NY、米国)により、彼らの国際実験動物ケア評価認証協会(AAALAC International)認定施設において行われた。動物プロトコールは、CRFスカーボール技術革新センターの施設動物管理使用委員会(Institutional Animal Care and Use Committee、IACUC)によって審査され、承認された。生体内ブタ肝生検パンチモデルを利用して、試験材料の止血性能を比較した。当該動物を、TZed(210mg/2.1mL)とグリコ(0.28mg/1.4mL)の組み合わせの筋肉内注射で麻酔し、その後、気管内挿管し、100%酸素下で混合した2%イソフルランの吸入(1L/分)によって麻酔を維持した。手順を通して、機械的ベンチレーション(10~20mL/kg、10~15呼吸/分)を使用した。各ブタの辺縁耳静脈に、必要に応じて、液体及び薬物の送達のためにカテーテルを挿入した。乳酸加リンガー液又は生理食塩水を、外科的処置の間を通して静脈内(intravenously、IV)投与した。血圧は、変換器に接続されたカテーテルを用いて頸動脈において動脈内で測定した。心拍数及び呼吸数(Heart rate、Respiratory rate、HR、RR)、心電図検査(Electrocardiography、ECG)、CO2、体温、及び平均動脈血圧(Mean Arterial blood Pressure、MAP)を連続的にモニターした。生理的血圧レベルを維持するために必要に応じて輸液速度を調整した。
生理食塩水を浸したガーゼを用いて、曝露した肝臓を湿潤状態に保った。当該動物を最初にヘパリン処理し、活性化凝固時間は344~417秒であった。肝臓に深さ3mmの6mm生検パンチを使用することによって、出血欠損を作製した。試験物品を最初に出血欠損に適用した。2分間の手動圧迫を適用し、その後30秒間の観察時間を置いた。30秒の観察時間の間に止血が達成されなかった場合、別の30秒の手動圧迫を適用し、その後、別の30秒の観察時間を置いた。止血が5分以内に首尾よく達成され、成功(合格)として分類された場合に、止血までの時間を決定した。5分で、出血がまだ持続している場合、試験は失敗として中止され、「>5分」(5分超)として記録された。
試験の結果を表8に示す。
試験結果の分析は、対照試料番号6が不合格であったことを示す。試料番号2は不合格であった。試料番号1は、4分のより長い時間でのみ、合格し、止血を達成した。PEG-SGを含有する試料3~5は全て、2分という短時間で合格し、止血を達成した。
好ましい実施形態は、以下の通りである。
EtOH中10%CaCl2又はF-10Ca-Etで処理された、フィブリルなどの圧縮された不織ORC。
最も好ましい実施形態は、以下の通りである。
EtOH中10%CaCl2で処理し、アセトン中0.2g/mlの4アーム-PEGSG10 K又はF-10Ca-Et-SGsを噴霧した、フィブリルなどの圧縮された不織ORC、
EtOH中10%CaCl2で処理され、アセトン中0.2g/mlの4アーム-PEGSG10 K又はF-10Ca-Et-SGaで強化された、フィブリルなどの圧縮不織ORC、及び
EtOH中10%CaCl2で処理し、アセトン中0.2g/mlの4アーム-PEGSG10 K又はS-10Ca-Et-SGsを噴霧した、スノーなどの圧縮不織ORC。
EtOH中10%CaCl2で処理し、アセトン中0.2g/mlの4アーム-PEGSG10 K又はF-10Ca-Et-SGsを噴霧した、フィブリルなどの圧縮された不織ORC、
EtOH中10%CaCl2で処理され、アセトン中0.2g/mlの4アーム-PEGSG10 K又はF-10Ca-Et-SGaで強化された、フィブリルなどの圧縮不織ORC、及び
EtOH中10%CaCl2で処理し、アセトン中0.2g/mlの4アーム-PEGSG10 K又はS-10Ca-Et-SGsを噴霧した、スノーなどの圧縮不織ORC。
好ましい実施形態は、多層圧縮OC形態、より好ましくはORC形態、より好ましくは不織ORC材料で作製されたものである。
圧縮ORC錠剤の好ましい実施形態は、圧縮後に安定であり、体液、血液に曝露されない場合には自発的に膨張しないが、血液及び/又は体液と接触すると急速に膨張して膨潤する。
好ましい実施形態は、圧縮前に、多層ORC構造体をエタノール中のCaCl2と組み合わせることによって作製される。
好ましい実施形態は、圧縮前に、多層ORC構造体をエタノール中のCaCl2と組み合わせることによって作製される。
好ましい実施形態は、圧縮前に多層ORC構造体をエタノール中のCaCl2と組み合わせることによって作製され、PEG-SGを更に含む。
好ましい実施形態は、CaCl2及びマルチアームPEG-SGを含む圧縮多層ORC錠剤を含む。
いくつかの実施形態では、錠剤は、手動で、又は、いくつかの実施形態では、医療デバイスなどのデバイス(例えば、様々な寸法(例えば、直径が5、10、12、15mmなど)のトロカール)、又は他の既知のアプリケータを使用して適用され得る。企図される使用のための所望の形状、形態及びサイズに応じて、異なる成形型又は他の圧縮技術を使用して、本開示の錠剤又は組成物の所望の本体を実現することができる。
圧縮ORC錠剤は、任意の形状又は形態であり得、例えば、少なくとも1つの軸に沿って、実質的に、多角形若しくは長方形(実質的に正方形を含む)の断面、実質的に円形の断面、及び/又は実質的に楕円形の断面を有する。例えば、錠剤は、実質的に箱状の形状(3つの軸に沿って実質的に長方形の(任意選択的に角が丸い)断面を有する)、実質的に円筒形の形状(1つの軸に沿って実質的に円形及び/又は実質的に楕円形の断面を有し、2つの軸に沿って実質的に長方形の(任意選択的に角が丸い)断面を有する)、又は、実質的に球形若しくは卵形の形状(3軸に沿って実質的に円形の断面及び/又は実質的に楕円形の断面を有する)、を有し得る。本開示の組成物の他の形状、形態、及びサイズは、これらに限定されないが、プラグ、ディスク、ロッド、チューブ、円錐状筒体、球、半球、立方体、長方形、三角形、又は円盤から選択され得る。
いくつかの実施形態では、錠剤の体積は、1mm3超であり得る。いくつかの実施形態では、錠剤の体積は、少なくとも5mm3であり得る。いくつかの実施形態では、マトリックスの体積は、10mm3超であり得る。いくつかの実施形態では、錠剤の体積は、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95又は100mm3(それらの間の任意の値及び範囲を含む)であり得る。いくつかの実施形態では、錠剤の体積は、100mm3超であり得る。いくつかの実施形態では、錠剤の体積は、約1~100mm3、1~10mm3(例えば、約5mm3)であり得る。本明細書では、「錠剤の体積」によって、非膨張状態(すなわち、体液に曝露する前の状態)を指すことを意味する。
「酸化セルロース」(又は「OC」)なる用語は、一級アルコール基の少なくとも一部、例えば、無水グルコース単位の6位の炭素がカルボン酸に酸化され、任意選択で官能化されたセルロース誘導体を指す。OCは、OCを含むか、若しくは本質的にOCからなる、材料、製品、物品、又は組成物(例えば、包帯、フィブリン糊、合成接着剤、パッド、マトリックス、粉末、タブ、ピル、縫合糸、繊維、ステント、インプラント、スキャフォールド、溶液、ゲル、ワックス、ゼラチンなど)を含み得る。
OCは、酸化剤をセルロースに適用することによって生成することができる。酸化剤は、これらに限定されるものではないが、塩素、過酸化水素、過酢酸、二酸化塩素、二酸化窒素、過硫酸塩、過マンガン酸塩、二クロム酸塩-硫酸、次亜塩素酸、次亜ハロゲン酸塩、過ヨウ素酸塩、若しくはこれらの任意の組み合わせ、及び/又は各種の金属触媒から選択することができる。酸化セルロースは、酸化剤の性質及び反応条件に応じて、出発物質であるセルロースの元のヒドロキシル基の代わりに、又はそれに加えて、カルボン酸、アルデヒド、及び/又はケトン基を含有してもよい。
例示的実施形態では、OCは、生分解性を提供するのに有効な量でカルボキシル部分を含有するよう酸化されている。例えば、米国特許第3,364,200号は、フレオン媒体中の四酸化二窒素などの酸化剤を用いたカルボン酸酸化セルロースの調製を開示している。米国特許第5,180,398号は、パーフルオロカーボン溶媒中の二酸化窒素等の酸化剤を用いたカルボン酸酸化セルロースの調製を開示している。いずれかの方法により酸化した後、布地を、四塩化炭素等の溶媒、続いてイソプロピルアルコール(Isopropyl Alcohol、IPA)の50パーセント水溶液、最後に99%のIPAで十分に洗浄してもよい。酸化前、布地は、所望の織布又は不織布構造体で構成されていてもよい。
OCを参照して本明細書で使用するとき、「酸化レベル」、「酸化度」、「カルボキシル含有量」、及び「カルボキシル化レベル」という用語は互換可能であり、米国薬局方(United States Pharmacopeia、USP)23-NF18に従って決定され得る。
したがって、いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~24重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~23重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~22重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~21重量%である。
いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は16~24重量%であり、組成物は、止血材として機能し得る。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、17~23重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、18~22重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、18~21重量%である。
いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~18重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~17重量%である。いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12~16重量%である。
いくつかの実施形態では、OCのカルボキシル含有量は、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%又は24%(重量%)(それらの間の任意の値及び範囲を含む)である。
本発明の特定の実施形態では、OC(例えば、ORC)は、薬剤及び医薬品を含む止血剤又は他の生物学的若しくは治療用化合物、部分若しくは種と更に組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、止血性能を改善するには、上記の材料をベースとするスキャフォールドを、トロンビン及びフィブリノーゲンなど生物由来の凝固因子と組み合わせることができる。更に別の実施形態では、ORC系組成物は、カルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose、CMC)、カルシウム塩、抗感染症剤、止血促進剤、ゼラチン、コラーゲン、生理食塩水、又はこれらのいかなる組み合わせなどの添加剤と組み合わせることができる。
本発明の更なる実施形態では、本開示のORC系組成物は、止血特性、創傷治癒特性、及び取り扱い特性を更に改善するために、様々な添加剤と組み合わせることができる。当業者に既知の添加剤の利用として、例えば、止血添加剤(ゼラチン、コラーゲン、セルロース、キトサン、多糖類、デンプンなど)、生物製剤系止血剤(トロンビン、フィブリノーゲン、及びフィブリンによって例示される)が挙げられる。追加の生物製剤の止血剤には、限定されないが、凝血原酵素、タンパク質、及びペプチドが含まれる。かかる薬剤は、各々、天然型、組換え型、又は合成型であり得、フィブロネクチン、ヘパリナーゼ、第X/Xa因子、第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第XI/XIa因子、第XII/XIIa因子、組織因子、バトロキソビン、アンクロッド、エカリン、フォン・ヴィレブランド因子、アルブミン、血小板表面糖タンパク質、バソプレシン及びバソプレシン類似体、エピネフリン、セレクチン、凝血原毒液、プラスミノゲン活性化因子阻害因子、血小板活性化剤、止血作用を有する合成ペプチド、上記の誘導体、及びそれらの任意の組み合わせ、抗感染症剤(例えば、グルコン酸クロルヘキシジン(chlorhexidine gluconate、CHG)、トリクロサン、銀、及び当該技術分野で既知の同様の抗菌/抗微生物剤)、止血材の粘着性を高める添加剤、並びに当該技術分野で既知の他の添加剤、から更に選択することができる。
「不織布」とは、化学処理、機械的処理、熱処理、又は溶媒処理によって一緒に結合された、長い繊維から作製された布のような材料を指す。この用語は、織物製造業界で、織られたり編まれたりしていないフェルトなどの布を表すのに使用されている。したがって、「不織布」という語句は、繊維が噛み合わされていないが、例えば、摩擦、凝集、及び/又は接着を含む様々な手段を介して結合されている、方向的に又はランダムに配向された繊維のシート、ウェブ、又はマットを指す。「不織布」という用語はまた、紡績、織り、又は編み以外のプロセスによって製造された、接着布、形成布又は改変布も含むが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、錠剤は、医薬的に許容される賦形剤又は添加剤を更に含む。賦形剤及び添加剤は、これらに限定されないが、カルシウム塩、ヒトアルブミン、マンニトール、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、グルコン酸緩衝液、サッカロース、グリシン、酢酸ナトリウム、ヒスチジン、及びポリエチレングリコール(polyethylene glycol)などの任意の薬学的に好適な賦形剤を含み得る。
本発明の一態様では、創傷を治療する方法が提供され、その治療を必要とする対象の創傷上及び/又は創傷内に、その任意の実施形態において開示された生分解性止血錠剤を適用する(例えば、接触させる)ステップを含む。
「創傷を治療すること」とは、例えば、手術を受けている患者で、組織の出血部位における失血を低減することを包含することを更に意味する。したがって、いくつかの実施形態では、本方法は、例えば、手術を受けている患者で、組織の出血部位における失血を低減するためのものであり、その実施形態における本開示の組成物を、出血部位と接触させることを含む。
本開示の別の態様では、錠剤が提供され、その表面に本明細書に示される圧力を加えることによって、OC系材料を圧縮する方法によって生成されている。いくつかの実施形態では、圧縮は、例えば、油圧プレスを使用して、圧力を加えることによって適用される。いくつかの実施形態では、加えられる圧力は、約0.2~約7トン/cm2の範囲であり、その間の任意の値及び範囲を含む。
本方法のいくつかの実施形態では、OC材料は、ORCを含む。この方法のいくつかの実施形態では、ORCは、不織形態である。いくつかの実施形態では、本方法は、これらに限定されないが、カルシウム塩、抗感染症剤、及び止血促進剤から選択される1つ又は2つ以上の添加剤とOC材料を混合するステップを更に含む。
不織ORC材料から生成された圧縮錠剤が、従来技術の圧縮形態よりも高い有効性を示すことが、これらの結果から示される。
本発明は、その特定の実施形態と共に記載されてきたが、多くの代替、変更、及び変形形態が当業者には明白となることは明らかである。したがって、これは、添付の特許請求の趣旨及び広義の範囲内にある、このような代替、変更、及び変形形態の全てを包含することを目的としている。
〔実施の態様〕
(1) 長手方向軸と、前記軸に沿って測定される長さとを有する圧縮止血形態であって、
a)形態安定な錠剤に圧縮された繊維状不織酸化セルロース(OC)多層材料と、
b)カルシウム塩と、を含み、
前記錠剤は、液体血漿と接触すると、少なくとも前記長手方向軸に沿って急速に膨張する、圧縮止血形態。
(2) マルチアームポリエチレンスクシンイミジルグルタレート(PEG-SG)を更に含む、実施態様1に記載の圧縮形態。
(3) 前記錠剤が、圧縮後少なくとも48時間、その長手方向軸に沿って測定される寸法的に安定な長さを有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(4) 前記錠剤が少なくとも4倍の圧縮比を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(5) 前記錠剤が少なくとも8倍の圧縮比を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(1) 長手方向軸と、前記軸に沿って測定される長さとを有する圧縮止血形態であって、
a)形態安定な錠剤に圧縮された繊維状不織酸化セルロース(OC)多層材料と、
b)カルシウム塩と、を含み、
前記錠剤は、液体血漿と接触すると、少なくとも前記長手方向軸に沿って急速に膨張する、圧縮止血形態。
(2) マルチアームポリエチレンスクシンイミジルグルタレート(PEG-SG)を更に含む、実施態様1に記載の圧縮形態。
(3) 前記錠剤が、圧縮後少なくとも48時間、その長手方向軸に沿って測定される寸法的に安定な長さを有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(4) 前記錠剤が少なくとも4倍の圧縮比を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(5) 前記錠剤が少なくとも8倍の圧縮比を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(6) 前記錠剤が少なくとも13倍の圧縮比を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(7) 前記錠剤が3~10mmの錠剤長を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(8) 前記錠剤が、血液又は血漿と接触すると、5秒で前記錠剤長の1.5~5倍に膨張し、20秒で前記錠剤長の2~6倍に膨張し、5分で前記錠剤長の3~6倍に膨張する、実施態様7に記載の圧縮形態。
(9) 前記錠剤が、ヘパリン化血液を用いて、パンチ肝臓又は脾臓ブタモデル(punch liver or spleen porcine model)において示されるように、止血を達成するのに有効である、実施態様2に記載の圧縮形態。
(10) 前記OC材料が、酸化再生セルロース(ORC)を含む、実施態様1に記載の圧縮形態。
(7) 前記錠剤が3~10mmの錠剤長を有する、実施態様1に記載の圧縮形態。
(8) 前記錠剤が、血液又は血漿と接触すると、5秒で前記錠剤長の1.5~5倍に膨張し、20秒で前記錠剤長の2~6倍に膨張し、5分で前記錠剤長の3~6倍に膨張する、実施態様7に記載の圧縮形態。
(9) 前記錠剤が、ヘパリン化血液を用いて、パンチ肝臓又は脾臓ブタモデル(punch liver or spleen porcine model)において示されるように、止血を達成するのに有効である、実施態様2に記載の圧縮形態。
(10) 前記OC材料が、酸化再生セルロース(ORC)を含む、実施態様1に記載の圧縮形態。
(11) 前記ORC材料が、少なくとも10層の不織繊維状ORC材料の圧縮形態を含む、実施態様10に記載の圧縮形態。
(12) 凝固剤、凝固因子、抗感染症剤、又はそれらの組み合わせを更に含む、実施態様1に記載の圧縮形態。
(13) 前記形態が、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、前記エタノールを蒸発させることによって作製されたものである、実施態様1に記載の圧縮形態。
(14) 前記形態が、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、前記エタノールを蒸発させ、続いて揮発性溶媒中の前記マルチアームPEG-SGの溶液と接触させ、真空乾燥させることによって作製されたものである、実施態様2に記載の圧縮形態。
(15) a)複数の不織OC材料片を切断するステップと、
b)前記複数の不織OC材料片を圧縮ダイ内にスタックとして配置するステップと、
c)エタノール中のカルシウム塩の溶液を前記圧縮ダイに添加するステップと、
d)前記スタックを少なくとも4の圧縮比まで圧縮して、圧縮スタックを形成するステップと、
e)前記圧縮スタックを乾燥させ、実質的に全てのエタノールを蒸発させ、前記安定な圧縮錠剤形態を形成するステップと、を含む、実施態様1に記載の圧縮形態を作製する方法。
(12) 凝固剤、凝固因子、抗感染症剤、又はそれらの組み合わせを更に含む、実施態様1に記載の圧縮形態。
(13) 前記形態が、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、前記エタノールを蒸発させることによって作製されたものである、実施態様1に記載の圧縮形態。
(14) 前記形態が、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、前記エタノールを蒸発させ、続いて揮発性溶媒中の前記マルチアームPEG-SGの溶液と接触させ、真空乾燥させることによって作製されたものである、実施態様2に記載の圧縮形態。
(15) a)複数の不織OC材料片を切断するステップと、
b)前記複数の不織OC材料片を圧縮ダイ内にスタックとして配置するステップと、
c)エタノール中のカルシウム塩の溶液を前記圧縮ダイに添加するステップと、
d)前記スタックを少なくとも4の圧縮比まで圧縮して、圧縮スタックを形成するステップと、
e)前記圧縮スタックを乾燥させ、実質的に全てのエタノールを蒸発させ、前記安定な圧縮錠剤形態を形成するステップと、を含む、実施態様1に記載の圧縮形態を作製する方法。
(16) (i)ステップ(e)は、前記スタックが前記圧縮ダイの内側にある状態で実施され、
(ii)ステップ(e)の後に、更なるステップ(f)が実施され、ステップ(f)は、
f)前記安定な錠剤を前記圧縮ダイから取り出すことを含む、実施態様15に記載の圧縮形態を作製する方法。
(17) ステップ(g)又は(h)、すなわち
g)揮発性溶媒中のマルチアームPEG-SGの溶液を前記錠剤に吸収させ、前記錠剤を真空乾燥させるステップ、又は
h)前記錠剤に前記揮発性溶媒中の前記マルチアームPEG-SGの前記溶液を噴霧し、前記錠剤を真空乾燥させるステップ、を更に含む、実施態様16に記載の圧縮形態を作製する方法。
(18) 実施態様1に記載の圧縮形態を、止血を達成することを必要とする対象の創傷の上及び/又は中に適用するステップを含む、創傷を治療する方法。
(ii)ステップ(e)の後に、更なるステップ(f)が実施され、ステップ(f)は、
f)前記安定な錠剤を前記圧縮ダイから取り出すことを含む、実施態様15に記載の圧縮形態を作製する方法。
(17) ステップ(g)又は(h)、すなわち
g)揮発性溶媒中のマルチアームPEG-SGの溶液を前記錠剤に吸収させ、前記錠剤を真空乾燥させるステップ、又は
h)前記錠剤に前記揮発性溶媒中の前記マルチアームPEG-SGの前記溶液を噴霧し、前記錠剤を真空乾燥させるステップ、を更に含む、実施態様16に記載の圧縮形態を作製する方法。
(18) 実施態様1に記載の圧縮形態を、止血を達成することを必要とする対象の創傷の上及び/又は中に適用するステップを含む、創傷を治療する方法。
Claims (17)
- 長手方向軸と、前記軸に沿って測定される長さとを有する圧縮止血形態であって、
a)形態安定な錠剤に圧縮された繊維状不織酸化セルロース(OC)多層材料と、
b)カルシウム塩と、を含み、
前記錠剤は、液体血漿と接触すると、少なくとも前記長手方向軸に沿って急速に膨張する、圧縮止血形態。 - マルチアームポリエチレンスクシンイミジルグルタレート(PEG-SG)を更に含む、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が、圧縮後少なくとも48時間、その長手方向軸に沿って測定される寸法的に安定な長さを有する、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が少なくとも4倍の圧縮比を有する、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が少なくとも8倍の圧縮比を有する、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が少なくとも13倍の圧縮比を有する、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が3~10mmの錠剤長を有する、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が、血液又は血漿と接触すると、5秒で前記錠剤長の1.5~5倍に膨張し、20秒で前記錠剤長の2~6倍に膨張し、5分で前記錠剤長の3~6倍に膨張する、請求項7に記載の圧縮形態。
- 前記錠剤が、ヘパリン化血液を用いて、パンチ肝臓又は脾臓ブタモデルにおいて示されるように、止血を達成するのに有効である、請求項2に記載の圧縮形態。
- 前記OC材料が、酸化再生セルロース(ORC)を含む、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記ORC材料が、少なくとも10層の不織繊維状ORC材料の圧縮形態を含む、請求項10に記載の圧縮形態。
- 凝固剤、凝固因子、抗感染症剤、又はそれらの組み合わせを更に含む、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記形態が、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、前記エタノールを蒸発させることによって作製されたものである、請求項1に記載の圧縮形態。
- 前記形態が、エタノール中のカルシウム塩溶液の存在下で不織OC材料のスタックを圧縮し、続いて真空下で乾燥させ、前記エタノールを蒸発させ、続いて揮発性溶媒中の前記マルチアームPEG-SGの溶液と接触させ、真空乾燥させることによって作製されたものである、請求項2に記載の圧縮形態。
- a)複数の不織OC材料片を切断するステップと、
b)前記複数の不織OC材料片を圧縮ダイ内にスタックとして配置するステップと、
c)エタノール中のカルシウム塩の溶液を前記圧縮ダイに添加するステップと、
d)前記スタックを少なくとも4の圧縮比まで圧縮して、圧縮スタックを形成するステップと、
e)前記圧縮スタックを乾燥させ、実質的に全てのエタノールを蒸発させ、前記安定な圧縮錠剤形態を形成するステップと、を含む、請求項1に記載の圧縮形態を作製する方法。 - (i)ステップ(e)は、前記スタックが前記圧縮ダイの内側にある状態で実施され、
(ii)ステップ(e)の後に、更なるステップ(f)が実施され、ステップ(f)は、
f)前記安定な錠剤を前記圧縮ダイから取り出すことを含む、請求項15に記載の圧縮形態を作製する方法。 - ステップ(g)又は(h)、すなわち
g)揮発性溶媒中のマルチアームPEG-SGの溶液を前記錠剤に吸収させ、前記錠剤を真空乾燥させるステップ、又は
h)前記錠剤に前記揮発性溶媒中の前記マルチアームPEG-SGの前記溶液を噴霧し、前記錠剤を真空乾燥させるステップ、を更に含む、請求項16に記載の圧縮形態を作製する方法。
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