JP2026007725A - 筆記具部材及び筆記具 - Google Patents
筆記具部材及び筆記具Info
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Abstract
【課題】 2次加工することなく成形時に多彩に意匠を変化させることができる筆記具部材を提供する。
【解決手段】 透明または半透明の第1樹脂部材からなる外装体と、金属部材または前記第1樹脂部材と異なる第2樹脂部材からなる内装体と、を備え、前記外装体及び前記金属部材からなる前記内装体はインサート成形、前記外装体及び前記第2樹脂部材からなる前記内装体はインサート成形または2色成形により一体化されていると共に、前記外装体と前記内装体との境界面は、シボ加工されている。
【選択図】図2
【解決手段】 透明または半透明の第1樹脂部材からなる外装体と、金属部材または前記第1樹脂部材と異なる第2樹脂部材からなる内装体と、を備え、前記外装体及び前記金属部材からなる前記内装体はインサート成形、前記外装体及び前記第2樹脂部材からなる前記内装体はインサート成形または2色成形により一体化されていると共に、前記外装体と前記内装体との境界面は、シボ加工されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、軸筒等に用いられる筆記具部材及び該筆記具部材を用いた筆記具に関するものである。
筆記具等の成形品において、意匠性を向上させるために、様々な工夫がなされている。例えば、金属薄板をインサート成形する際に金属薄板に金型内面の模様を転出させたもの(例えば特許文献1参照)、透明な外軸の内側に模様が形成された内軸を挿通したもの(例えば特許文献2参照)、多角形断面の挿孔を有する透明な外軸の該挿孔に模様が印刷された内軸を挿通したもの(例えば特許文献3参照)、光線透過性の材質で形成された筒状部材の内側面に加飾したもの(例えば特許文献4参照)が開示されている。
上述の特許文献1~4に記載の成形品において、意匠を変化させるためには、2次加工(転写・塗装)が必要であった。
本発明の目的は、2次加工することなく成形時に多彩に意匠を変化させることができる筆記具部材及び該筆記具部材を用いた筆記具を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するべく本発明を完成させた。本発明は、以下を提供する。
(1) 本発明の筆記具部材は、透明または半透明の第1樹脂部材からなる外装体と、金属部材または前記第1樹脂部材と異なる第2樹脂部材からなる内装体と、を備え、前記外装体及び前記金属部材からなる前記内装体はインサート成形、前記外装体及び前記第2樹脂部材からなる前記内装体はインサート成形または2色成形により一体化されている。
なお、異なる第2樹脂部材とは、第1樹脂部材とは同一の大きさや形状でないことを示し、第1樹脂部材と同一材料を用いて成形してもよい。
(2) 前記外装体と前記内装体との境界面は、シボ加工されていることを特徴とする。
(3) 前記内装体を構成する前記金属部材または前記第2樹脂部材は、ラベル部材であることを特徴とする。
(4) 前記内装体を構成する前記金属部材または前記第2樹脂部材は、光沢感を有する部材であることを特徴とする。
(5) 本発明の筆記具は、(1)~(4)記載の筆記具部材を有することを特徴とする。
なお、異なる第2樹脂部材とは、第1樹脂部材とは同一の大きさや形状でないことを示し、第1樹脂部材と同一材料を用いて成形してもよい。
(2) 前記外装体と前記内装体との境界面は、シボ加工されていることを特徴とする。
(3) 前記内装体を構成する前記金属部材または前記第2樹脂部材は、ラベル部材であることを特徴とする。
(4) 前記内装体を構成する前記金属部材または前記第2樹脂部材は、光沢感を有する部材であることを特徴とする。
(5) 本発明の筆記具は、(1)~(4)記載の筆記具部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、2次加工することなく成形時に多彩に意匠を変化させることができる筆記具部材及び該筆記具部材を用いた筆記具を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る筆記具(キャップ式ボールペン)について説明する。図1は、この実施の形態に係る筆記具の構成を示す図であって、図1(A)は正面図、図1(B)は正面縦断面図である。なお、図1においては、キャップの図示を省略する。筆記具1は、筒状に形成された軸筒4を有する。軸筒4は、前軸6、前軸6の後端部に嵌合する後軸8、及び前軸6の前端部に嵌合又は螺合する口先部材10を有する。前軸6の外側面には、グリップ2が取り付けられている。軸筒4内には、インクを収容するインクタンク11が収容されている。口先部材10の先端からは、筆記部12が突出しており、筆記部12は、継手14を介してインクタンク11に接続されている。
図2は、後軸8の構成を示す図であって、図2(A)は斜視図、図2(B)は正面図、図2(C)は正面縦断面図である。後軸8は、外筒(外装体)18及び内筒(内装体)20を備えている。外筒18は、前端部が前軸6の後端部と嵌合し、後端部が閉じられた筒状であって、内筒20を覆っている。外筒18は、内筒20を視認可能な透明または半透明のポリカーボネート(PC)、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、アクリルニトリル・スチレン(AS)、アクリル(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)等の熱可塑性樹脂部材からなる。外筒18は、有色または無色のいずれであってもよい。
内筒20は、後端部が閉じられた筒状であって、外筒18内に位置する。内筒20は、外筒18を構成する樹脂部材とは材質または色が異なる樹脂部材であって、銀色、メタリック色、ラメ、パール等の光沢感を有する熱可塑性樹脂部材からなる。内筒20は、不透明、透明または半透明のいずれであってもよい。外筒18及び内筒20は、2色成形で成形されることにより一体化されている。
外筒18と内筒20の境界面22は、シボ加工されている。例えば、内筒20の外側面を成形するキャビティの内面にシボ(この実施の形態では粗さ20μm)が加工されており、このキャビティを用いて内筒20を成形することにより、内筒20の外側面、即ち境界面22がシボ加工される。シボの粗さは、内面にシボ加工されたキャビティを用いる場合には内筒20がキャビティから離型できる範囲内であればよく、この実施の形態では粗さ20μmであるが、粗さ3μm~50μm程度が望ましい。境界面22にシボ加工が施されることにより、境界面22のシボによる乱反射が生じ、該乱反射を利用した意匠変化が実現可能となる。
なお、第1の実施の形態においては、内筒20が熱可塑性樹脂部材からなり、外筒18及び内筒20が2色成形により一体化されている場合を例に挙げたが、内筒20が金属部材または熱硬化性樹脂部材等からなり、外筒18及び内筒20がインサート成形により一体化される構成であってもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る筆記具(キャップ式ボールペン)について説明する。なお、この第2の実施の形態に係る筆記具については、図1及び図2に示す第1の実施の形態に係る筆記具1の構成と同一の構成には同一の符号を用い、その構成の説明を省略する。図3は、この実施の形態に係る筆記具の構成を示す図であって、図3(A)は正面図、図3(B)は正面縦断面図である。なお、図3においては、キャップの図示を省略する。
第2の実施の形態に係る筆記具21は、第1の実施の形態に係る軸筒4に代えて、軸筒24を備える。軸筒24は、後軸8に代えて、後軸28を備える。図4は、後軸28の構成を示す図であって、図4(A)は斜視図、図4(B)は正面図、図4(C)は正面縦断面図である。後軸28の内筒(内装体)40は、筒状であって、外筒18内に位置する。内筒40は、金属部材または外筒18を構成する樹脂部材とは材質及び色が異なる樹脂部材からなるフィルム状のラベル部材であって、銀色、メタリック色、ラメ、パール等の光沢感を有する。ラベル部材は、不透明、透明または半透明のいずれであってもよい。外筒18及び内筒40は、インサート成形で成形されることにより一体化されている。
外筒18と内筒40の境界面42は、シボ加工されている。具体的には、外筒18の内側面を成形するコアピンの外面にシボ(この実施の形態では粗さ20μm)が加工されており、このコアピンに内筒40を構成するラベル部材を巻き付けた後、外筒18を成形する。外筒18の成形時に係る射出圧によりコアピンに形成されているシボが内筒40を構成するラベル部材に転写され、内筒40の外側面、即ち境界面42がシボ加工される。シボの粗さは、内筒40がコアピンから離型できる範囲内であればよく、この実施の形態では粗さ20μmであるが、粗さ3μm~50μm程度が望ましい。境界面42にシボ加工が施されることにより、境界面42のシボによる乱反射が生じ、該乱反射を利用した意匠変化が実現可能となる。
次に、上述の各実施の形態に係る内筒及び外筒の成形例について説明する。図5は、第2の実施の形態に係る成形に関する模式図(断面図)である。図5(A)に示すように、コアピン30の外側面には、シボ32が加工されている。シボ32が加工されたコアピン30に、図5(B)に示すようにラベル部材34が巻き付けられると、ラベル部材34にシボ32が転写され、内筒40(図4参照)が形成される。ラベル部材34と図示しない固定側金型との間に、図5(C)に示すように外筒18(図4参照)を構成する樹脂部材36が充填されることにより、ラベル部材34及び樹脂部材36は一体化される。ラベル部材34と一体化され硬化した樹脂部材36は、ストリッパープレート38に対してコアピン30を図5の紙面左側方向に移動させることによりコアピン30から離型される。
図6は、第1の実施の形態に係るインサート成形の場合に関する模式図(断面図)である。コアピン50と図示しないキャビティとの間に、内筒20(図2参照)を構成する樹脂部材52が充填された後、図6(A)に示すように、樹脂部材52の外側面及び外底面にシボ54が加工される。樹脂部材52と図示しない固定側金型との間に、図6(B)に示すように外筒18(図2参照)を構成する樹脂部材36が充填されることにより、樹脂部材52及び樹脂部材36は一体化される。一体化され硬化した樹脂部材52及び樹脂部材36は、ストリッパープレート38に対してコアピン50を図6の紙面左側方向に移動させることにより、図6(C)に示すように、コアピン50から離型される。
図7は、第1の実施の形態に係る成形に関する模式図(断面図)である。図7(A)に示すように、キャビティ60の内側面及び内底面には、シボ62が加工されている。コアピン50とシボ62が加工されたキャビティ60との間に、図7(B)に示すように、内筒20(図2参照)を構成する樹脂部材64が充填されると、樹脂部材64の外側面及び外底面にシボ62が転写される。キャビティ60を離型した後、図7(C)に示すように、樹脂部材64と固定側金型66との間に外筒18(図2参照)を構成する樹脂部材36が充填されることにより、樹脂部材64及び樹脂部材36は一体化される。一体化され硬化した樹脂部材64及び樹脂部材36は、図7(D)に示すように固定側金型66から離型された後、図7(E)に示すようにストリッパープレート38に対してコアピン50を図7の紙面左側方向に移動させることにより、コアピン50から離型される。
上述の各実施の形態に係る筆記具によれば、自由に装飾可能な内筒を備えているため、1次加工時(成形加工時)に多彩な意匠展開が可能である。したがって、2次加工による印刷または塗装等を行わなくとも、意匠性を向上させることができる。また、内筒を覆う外筒を備えているため、内筒に施された意匠の耐久性を向上させることができる。
なお、上述の各実施の形態では、本発明の筆記具部材の外装体を後軸の外筒に、内装体を後軸の内筒に適用した場合を例に挙げたが、後軸以外の筆記具部品、例えば前軸、軸、口先部材、クリップ、内筒、ノック棒(ノックカバー)等の筆記具外部部品、若しくは筆記具内部部品、または筆記具部品以外の化粧品ケース、雑貨、若しくは玩具等にも本発明の筆記具部材を適用可能である。
また、上述の各実施の形態では、筆記具としてボールペンを例に挙げたが、ボールペン以外の筆記具、例えばシャープペンシル、万年筆、筆、筆ペン、サインペン等の軸筒にも本発明の筆記具部材を適用可能であることは言うまでもない。
本発明は、2色成形またはインサート成形の1次加工による多彩な意匠展開が可能であり、筆記具部材及び筆記具として産業上の利用可能性がある発明である。
1,21…筆記具、2…グリップ、4…軸筒、6…前軸、8,28…後軸、10…口先部材、11…インクタンク、12…筆記部、14…継手、18…外筒、20,40…内筒、22,42…境界面、30,50…コアピン、32,54,62…シボ、34…ラベル部材、36,52,64…樹脂部材、38…ストリッパープレート、60…キャビティ、66…固定側金型。
Claims (4)
- 透明または半透明の第1樹脂部材からなる外装体と、
金属部材または前記第1樹脂部材と異なる第2樹脂部材からなる内装体と、
を備え、
前記外装体及び前記金属部材からなる前記内装体はインサート成形、前記外装体及び前記第2樹脂部材からなる前記内装体はインサート成形または2色成形により一体化されていると共に、前記外装体と前記内装体との境界面は、シボ加工されていることを特徴とする筆記具部材。 - 前記内装体を構成する前記金属部材または前記第2樹脂部材は、ラベル部材であることを特徴とする請求項1記載の筆記具部材。
- 前記内装体を構成する前記金属部材または前記第2樹脂部材は、光沢感を有する部材であることを特徴とする請求項1記載の筆記具部材。
- 請求項2または請求項3記載の筆記具部材を有することを特徴とする筆記具。
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| JP2024107824A JP2026007725A (ja) | 2024-07-04 | 2024-07-04 | 筆記具部材及び筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2024107824A JP2026007725A (ja) | 2024-07-04 | 2024-07-04 | 筆記具部材及び筆記具 |
Publications (1)
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| JP2026007725A true JP2026007725A (ja) | 2026-01-16 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2024107824A Pending JP2026007725A (ja) | 2024-07-04 | 2024-07-04 | 筆記具部材及び筆記具 |
Country Status (1)
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2024
- 2024-07-04 JP JP2024107824A patent/JP2026007725A/ja active Pending
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