JP2026007744A - 容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属製部品を用いずに同様の開閉機能を有する容器を提供する。
【解決手段】容器の一例としての化粧用容器1は、身部2と、蓋部3と、蓋部3を身部2に対して回動可能に連結する連結部4と、を備える。連結部4は、身部2に設けられ、蓋部3側に回動軸C方向に突出して形成される一対の軸部41A、41Bと、蓋部3に設けられ、軸部41A、41Bとそれぞれ嵌合する一対の軸受け部42A、42Bと、軸部と軸受け部とが嵌合する一対の嵌合部分において身部2と蓋部3との間の隙間に配置され、蓋部3から身部2側に突出して設けられる一対の突起43A、43Bと、を有し、身部2、蓋部3、連結部4は樹脂製である。
【選択図】図2
【解決手段】容器の一例としての化粧用容器1は、身部2と、蓋部3と、蓋部3を身部2に対して回動可能に連結する連結部4と、を備える。連結部4は、身部2に設けられ、蓋部3側に回動軸C方向に突出して形成される一対の軸部41A、41Bと、蓋部3に設けられ、軸部41A、41Bとそれぞれ嵌合する一対の軸受け部42A、42Bと、軸部と軸受け部とが嵌合する一対の嵌合部分において身部2と蓋部3との間の隙間に配置され、蓋部3から身部2側に突出して設けられる一対の突起43A、43Bと、を有し、身部2、蓋部3、連結部4は樹脂製である。
【選択図】図2
Description
本開示は、容器に関する。
従来、コンパクト容器などの化粧用等の容器では、身部と蓋部とが金属製の蝶番機構によって開閉可能に接続される構造のものがある(例えば特許文献1)。
近年のサステナビリティの取り組みに対応するために、特許文献1などに記載の容器でも金属製部品を用いないことが望ましい。
本開示は、金属製部品を用いずに同様の開閉機能を有する容器を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係る容器は、身部と、蓋部と、前記蓋部が前記身部に対して回動可能に前記身部と前記蓋部とを連結する連結部と、を備え、前記連結部は、前記身部及び前記蓋部の一方に設けられ、前記身部及び前記蓋部の他方側に前記蓋部の回動軸方向に突出して形成される一対の軸部と、前記身部及び前記蓋部の他方に設けられ、前記一対の軸部とそれぞれ嵌合する一対の軸受け部と、前記一対の軸部と前記一対の軸受け部とが嵌合する一対の嵌合部分の少なくとも一方において、前記身部と前記蓋部との間の隙間に配置され、前記身部及び前記蓋部のいずれか一方から他方側に突出して設けられる突起と、を有し、前記身部、前記蓋部、前記連結部は樹脂製である。
本開示によれば、金属製部品を用いずに同様の開閉機能を有する容器を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。以下では、本実施形態に係る容器の一例として、コンパクト容器などの化粧用容器1を例示して説明する。
なお、以下の説明において、X方向、Y方向、Z方向は互いに垂直な方向である。X方向は、化粧用容器1の使用時における前後方向であり、X正方向側が前面側、X負方向側が背面側である。Y方向は、化粧用容器1の使用時における左右幅方向であり、Y正方向側が前面側から視たときの右側、Y負方向側が左側である。Z方向は、化粧用容器1の使用時における上下方向であり、Z正方向側が上側、Z負方向側が下側である。
図1は、実施形態に係る化粧用容器1の外観の斜視図である。図2は、図1に示す化粧用容器1の背面側の側面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る化粧用容器1は、身部2と、蓋部3と、連結部4とを備える。連結部4は、蓋部3が身部2に対して回動可能に身部2と蓋部3とを連結する。化粧用容器1は、身部2に化粧品や化粧道具を収容する容器であり、例えばコンパクト容器である。
図1、図2の例では、連結部4は、化粧用容器1の使用時に身部2及び蓋部3の前後方向の後端となる位置に設けられる。連結部4は、化粧用容器1の背面側に配置され、蓋部3がY方向に延在する回転軸C(図2など参照)を中心として身部2に対して回動自在となるように身部2と蓋部3とを連結する。これにより、図1に示す矢印Aのように、蓋部3は、背面側の回転軸Cが回転中心となって、前面側のほうが身部2に対してより離間するように開くことができる。
身部2はZ方向視において略矩形状の箱体であり、例えばX方向を長辺、Y方向を短辺とする略長方形状である。蓋部3はZ方向視において略矩形状の板材であり、例えばX方向を長辺、Y方向を短辺とする略長方形状である。蓋部3の矩形状の寸法は、身部2と同一であり、蓋部3が閉じた状態のときに図1に示すように蓋部及び身部の4つの側面が面一となるように形成される。また図1に示す蓋部3が身部2を閉じている状態では、図2に示すように身部2の上端面2Aが蓋部3の下端面3Aと当接して、これにより身部2の内容物を封止できるのが好ましい。
図3は、身部2を前面側の斜め上方から視た斜視図である。図4は、身部2を背面側の斜め下方から視た斜視図である。図3に示すように、身部2の内部は、化粧料や化粧用具を収容するための複数の収容部21に区分されている。身部2の前面の中央には、下方に窪む第一凹部22が形成されており、第一凹部22のX負方向側の側面22Aの略中央部分には爪部23が設けられる。
また、身部2の背面の中央には、内部側(X正方向側)に窪んで第二凹部24が形成されており、これにより、第二凹部24を挟んでY方向両側に、X負方向側に突出する一対の突出部25A、25Bが形成されている。
図5は、蓋部3を背面側の斜め下方から視た斜視図である。図6は、蓋部3を前面側の斜め下方から視た斜視図である。図5、図6に示すように、蓋部3の前面の中央には、下方に突出する板状の第一凸部31が形成されている。第一凸部31の形状は、身部2の第一凹部22により形成される空間に収容可能な大きさで形成されており、蓋部3が身部2を閉じるときに第一凸部31が第一凹部22内に収容される。また、第一凸部31のX方向の板厚は、第一凹部22のX方向の寸法より小さく形成されるのが好ましい。
また、第一凸部31は、蓋部3の前面に対して内側(X負方向側)に入り込んで配置される。そして、第一凸部31の背面側の主面31Aは、身部2の第一凹部22の背面側の側面22AとX方向の位置が略同一であり、蓋部3が身部2を閉じるときに側面22Aと当接可能であるのが好ましい。また、第一凸部31の主面31Aの中央には、前面側に窪んで形成される係止部32が設けられる。蓋部3が身部2を閉じるときに、身部2の爪部23が係止部32に係止されることにより、想定外の外力によって蓋部3が身部2から開くことを抑制できる。
また、図5、図6に示すように、蓋部3の幅方向の両側の側面には、下端面3Aから下方に突出し、かつ側面の長手方向であるX方向に沿って延在する一対の筋部33A、33Bが設けられている。筋部33A、33Bは、蓋部3の側面に対してY方向の内側に入り込んで配置される。一方、図3に示すように、身部2の内部において複数の収容部21を形成する壁部26の上端部26Aは、身部2の上端面2Aより下方に下げて形成されている。身部2の上端面2Aと壁部上端部26Aとの段差は、蓋部3の筋部33A、33BのZ方向の寸法と略同等に形成される。また、筋部33A、33Bの幅方向外側の主面33A1、33B1は、身部2の上端面2Aと壁部上端部26Aとの隙間に生じる内壁面2BとY方向の位置が略同一であり、蓋部3が身部2を閉じるときに主面33A1、33B1が内壁面2Bと当接可能であるのが好ましい。これにより、蓋部3が身部2を閉じるときに、蓋部3の筋部33A、33Bが身部2の内壁面2Bと接触しつつ身部2の上端面2Aより下方側に進入する。身部2の上端面2Aは、蓋部3の下端面3Aと接触する。この結果、身部2と蓋部3との密閉性を向上できる。さらに、筋部33A、33Bによって蓋部3が身部2の左右幅方向にガタつくことも抑制できる。
また、図5、図6に示すように、蓋部3の背面の中央には、下方に突出する板状の第二凸部34が形成されている。第二凸部34の形状は、身部2の第二凹部24により形成される空間に収容可能な大きさで形成されており、第二凸部34は第二凹部24内に収容される。第二凸部34は、蓋部3の背面と面一に形成される中央板部341と、中央板部341のY方向両側に配置され、中央板部341から略直角に屈曲して内側(X正方向側)に延在する一対の側板部342A、342Bとを有する。一対の側板部342A、342Bは、蓋部3が身部2に連結されるときに、身部2の一対の突出部25A、25Bの内側(それぞれY負方向側、Y正方向側)を向く側面25A1、25B1(図4参照)と対向配置される。また、蓋部3の背面において、中央の第二凸部34よりY方向の両外側には、下方に向く下端面3Aが配置される。この下端面3Aは、蓋部3が身部2に連結されるときに、身部2の一対の突出部25A、25Bの上面25A7、25B7(図3参照)と対向配置される。
次に、図2~図6に加えてさらに図7~図9を参照して、本実施形態に係る連結部4の構成について説明する。図7は、連結部4の身部2側を拡大視した斜視図である。図8は、連結部4の蓋部3側を拡大視した斜視図である。図9は、連結部4の連結状態における軸部41A、軸受け部42A、突起43Aの位置関係を示す図であり、図2中の点線円Bで囲まれた領域の拡大図である。
連結部4は、一対の軸部41A、41Bと、一対の軸受け部42A、42Bと、一対の突起43A、43Bと、を有する。なお、図7では、一対の軸部41A、41BのうちY正方向側の一方の軸部41Aのみを拡大視し、図8では、一対の軸受け部42A、42B及び一対の突起43A、43BのうちY正方向側の一方の軸受け部42A及び突起43Aのみを拡大視しており、図9でも同様である。Y負方向側の他方の軸部41B、軸受け部42B、突起43Bの構成も、図7~図9と比較してY方向の向きが反転する点のみが異なり、他の構成は同様である。このため、以下では図7~図9を参照して、一方の軸部41A、軸受け部42A、突起43Aに絞って説明し、他方の軸部41B、軸受け部42B、突起43Bの各要素については纏めて説明するか、または一部の説明や図示を省略する場合がある。
図2、図3、図4、図7、図9に示すように、一対の軸部41A、41Bは、身部2に設けられ、蓋部3側に蓋部3の回動軸C方向に突出して形成される。軸部41A、41Bの形状は、例えば図7に示すように回転軸Cの位置が頭頂部41A1となる球面状の凸部である。
図2、図5、図6、図8、図9に示すように、一対の軸受け部42A、42Bは、蓋部3に設けられ、一対の軸部41A、41Bとそれぞれ嵌合する。軸受け部42A、42Bの形状は、例えば図8に示すように、球面状の軸部41A、41Bより径が大きく、回転軸Cの位置が最深部となる球面状の凹部である。さらに、軸受け部42A、42Bの形状は、図9に示すように、軸部41A、41Bが嵌合する際に、軸部41A、41Bの表面が軸受け部42A、42Bの表面と接触しない程度にY方向に沿って深く形成されるのが好ましい。つまり、一対の軸受け部42A、42Bは、一対の軸部41A、41Bが嵌合した状態において、少なくとも軸部41A、41Bの頭頂部41A1が軸受け部42A、42Bの内部に配置され、これにより一対の軸部41A、41Bが軸受け部42A、42Bから外れるのを防止できるよう構成されていればよい。
一対の突起43A、43Bは、一対の軸部41A、41Bと一対の軸受け部42A、42Bとが嵌合する一対の嵌合部分において、身部2と蓋部3との間の隙間に配置され、蓋部3から身部2側に突出して設けられる。突起43A、43Bの形状は、例えば図8に示すように略円柱状である。
本実施形態に係る化粧用容器1では、身部2、蓋部3、及び連結部4の各要素はすべて樹脂製である。また、連結部4の要素のうち軸部41A、41Bは身部2と一体的に形成され、軸受け部42A、42Bと突起43A、43Bは蓋部3と一体的に形成される。つまり本実施形態の化粧用容器1は、連結部4の軸部41A、41Bを含む身部2と、連結部4の軸受け部42A、42B及び突起43A、43Bを含む蓋部3との二部品によって構成される。なお、身部2、蓋部3、及び連結部4はすべて同一材料で形成されるのが好ましく、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの同一の樹脂材料を用いることができる。
なお、蓋部3のZ負方向側の主面(図5、図6参照)には鏡を取り付けることができる。そして、この鏡にも、身部2、蓋部3、及び連結部4と同一の樹脂材料で形成される樹脂鏡を適用するのが好ましい。
なお、図1などには図示されていないが、化粧用容器1はフックピースを備える構成でもよい。フックピースは、例えば化粧用容器1の前面に開口して形成される身部2の第一凹部22において、蓋部3の第一凸部31より前方側に配置される(図1参照)。フックピースは、前方側から押圧されることによって内部側に回動または移動し、これにより第一凹部22の爪部23と、第一凸部31の係止部32との係合状態を外して蓋部3を開けやすくできる。そして、このフックピースも、身部2、蓋部3、及び連結部4と同一の樹脂材料で形成されるのが好ましい。
連結部4の要素のうち、蓋部3側の軸受け部42A、42Bと突起43A、43Bは、図5、図6、図8などに示すように、第二凸部34の一対の側板部342A、342BのY方向両側の側面に形成されている。一方、身部2側の軸部41A、41Bは、図3、図4、図7などに示すように、一対の突出部25A、25Bの側面25A1、25B1に形成されている。さらに、図7に示すように、側面25A1、25B1の軸部41A、41Bの外周側の部分において、側面25A1、25B1からY方向外側に向けて凹むように段差面25A2、25B2が設けられている。段差面25A2、25B2は、側面25A1、25B1と略平行に、すなわちY軸方向に面するように形成される。
図7に示すように、側面25A1、25B1と段差面25A2、25B2との間には、軸部41Aの径方向外側に向いて周壁25A3、25B3が形成される。周壁25A3、25B3は、軸部41A、41Bの外周側に、回転軸Cを中心として軸部41AのY方向視の外形と同様の曲率で形成される曲面である。また、段差面25A2、25B2のX正方向側の端部はZ方向に沿って形成される。このX正方向側の端部の位置は、少なくとも回転軸Cの位置よりX正方向側に配置され、蓋部3と身部2とが閉じた状態において、突起43A、43Bの周面43A2、43B2のうち最もX正方向側の部分がある位置と略同一の位置となるように形成されている(図12参照)。つまり、段差面25A2、25B2によって、軸部41A、41Bまわりの周壁25A3、25B3から連続してZ正方向側に沿って延在する規制壁25A4、25B4が形成される。
同様に、段差面25A2、25B2のX負方向側の端部もZ方向に沿って形成される。このX負方向側の端部の位置は、少なくとも回転軸Cの位置よりX負方向側に配置され、蓋部3と身部2とが開いた状態において、突起43A、43Bの周面43A2、43B2のうち最もX正方向側の部分がある位置と略同一の位置となるように形成されている(図10参照)。つまり、段差面25A2、25B2によって、軸部41A、41Bまわりの周壁25A3、25B3から連続してZ負方向側に沿って延在する規制壁25A5、25B5も形成される。
連結部4の突起43A、43BのY方向の寸法は、例えば図9に示すように、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bが連結した状態において、突起43A、43Bの先端面43A1、43B1が身部2の突出部25A、25Bの段差面25A2、25B2と接触しない程度に形成されるのが好ましい。これにより、突起43A、43Bと段差面25A2、25B2との接触摩擦によって蓋部3の回動を阻害することを防止できる。
ところで、蓋部3の開閉安定化のためには、理想的には連結部4では軸部41A、41Bを太くして、軸受け部42A、42Bとの嵌め合い公差も中間程度に小さくするのが好ましい。
ここで、本実施形態では上述のように、連結部4の各要素はすべて樹脂製である。つまり本実施形態では軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bは両方とも樹脂製である。このため、蓋部3の開閉安定化のために、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの嵌め合い公差を小さくするほど、つまり、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの嵌合状態において軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの接触面積が大きくなるほど、蓋部3の回動動作によって軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの間に生じる摩擦などによって表面が擦れて粉末が発生する虞がある。このような粉吹きを防ぐために、樹脂製の連結部4の場合、例えば図9に示すように、金属製の蝶番などと比較して、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの嵌め合い公差を大きくとる必要がある。このため、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの間には比較的大きい隙間G1が生じざるを得ない。このような隙間G1があると、身部2に対して蓋部3が左右幅方向にずれやすく、がたつきが生じやすい。つまり、蓋部3の開閉安定化の性能が低下する問題が生じ得る。
そこで本実施形態では、連結部4に突起43A、43Bを設ける。さらに、突起43A、43Bの先端面43A1、43B1と、身部2の段差面25A2、25B2との隙間G2が、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの隙間G1より小さくなるように突起43A、43Bの形状を形成する。これにより、軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとを樹脂製として金属蝶番と比較して嵌め合い公差を大きくせざるを得ない条件下でも、蓋部3の幅方向のがたつきを抑制できる。
このように、本実施形態の化粧用容器1は、金属製部品を用いずに同様の開閉機能を有することができる。また、連結部4が樹脂製であるので、金属蝶番と比較して連結部分を軽量化可能となり、化粧用容器1全体の重量を軽量化できる。さらに、従来の金属製の蝶番機構を樹脂製の連結部4に置き換えることができるので、金属製部品の廃棄ロスに寄与することができ、また、化粧用容器1の全体を樹脂製とすること、すなわち同一材料で形成することで材料のリサイクル活用も容易になるので、サステナビリティの取り組みに貢献できる。
さらに本実施形態では、突起43A、43Bを設けることによって、身部2に対する蓋部3の前方へのがたつきも防止できる。この点を図10~図12を参照して説明する。図10は、蓋部3が全開状態のときの連結部4の各要素の位置関係を示す模式図である。図11は、蓋部3が開閉する途中の状態における連結部4の各要素の位置関係を示す模式図である。図12は、蓋部3が閉じた状態のときの連結部4の各要素の位置関係を示す模式図である。なお、図10~図12は、図2に示すD-D断面線における断面を模式的に図示している。つまり図10~図12では、連結部の一対の各要素のうち一方の軸部41A、軸受け部42A、突起43Aを図示しているが、他方の軸部41B、軸受け部42B、突起43Bも同様である。
図10に示す全開状態では、突起43Aは、周壁25A3より下方の規制壁25A5に当接する。これにより、蓋部3がこれ以上開く方向に回動しないように規制されている。なお、規制壁25A5(及び他方型の規制壁25B5)のX方向の位置を適宜調整することにより、全開状態における身部2に対する蓋部3の角度を調整できる。図10の例では、全開状態では蓋部3が身部2に対して180度回転して開いている。
図11に示す開閉過程では、突起43Aは、身部2の軸受け部42Aの周方向に沿って形成される周壁25A3に沿って移動する。これにより、周壁25A3が軸部41Aの回動のガイドとなり、軸部41Aが回転軸Cを中心として矢印A方向に沿って回動することをより確実にできる。この結果、突起43Aによって蓋部3の開閉動作をより安定化できる。
図12に示す全閉状態では、突起43Aは、周壁25A3より上方の規制壁25A4に周面43A2が当接する。これにより、蓋部3がこれ以上前面側に移動しないように規制されている。つまり、規制壁25A4は、身部2に対して蓋部3が閉じられている状態において、突起43Aが前後方向の前方側へ移動することを規制する規制部として機能する。
このように、本実施形態の化粧用容器1は、身部2に規制壁25A4、25B4を設け、蓋部3を閉じた状態において連結部4の突起43A、43Bと当接させることによって、突起43A、43Bのさらなる前方側への移動を規制でき、蓋部3全体の前方側への移動も規制できる。この結果、蓋部3の前後方向のガタつきを抑制できる。
また、本実施形態の化粧用容器1では、突起43A、43Bは連結部4の軸部41A、41Bと軸受け部42A,42Bとの一対の嵌合部分の両方に設けられる。この構成により、図9を参照して説明した蓋部3の左右のガタつきをより確実に抑制できる。また、図10~図12を参照して説明した蓋部3の前後のガタつきもより確実に抑制できる。
また、本実施形態の化粧用容器1では、突起43A、43Bは蓋部3に設けられる。軸部41A、41B、軸受け部42A、42Bの配置によらず、がたつきが生じやすいのは身部2よりも蓋部3のほうと考えられるので、蓋部3に突起43A、43Bを設けることによって、がたつきをより抑制しやすくできる。
また、本実施形態の化粧用容器1では、一対の軸部41A、41Bは身部2に設けられ、一対の軸受け部42A、42Bは蓋部3に設けられる。これにより、軸部41A、41B及び軸受け部42A、42Bを、身部2及び蓋部3とそれぞれ一体的に成形でき、製造容易性を向上できる。
次に図13、図14を参照して第1変形例を説明する。図13は、第1変形例に係る連結部4の蓋部3側を拡大視した斜視図である。図14は、第1変形例において、蓋部3が閉じた状態のときの連結部4の各要素の位置関係を示す模式図である。図13、図14の各図の概略構成は、それぞれ上記実施形態の図8、図12と同様である。
上記実施形態でも説明したように、蓋部3の左右幅方向の縁端は、突起43A、43Bの基部が設けられる位置(すなわち第二凸部34の側板部342A、342B)よりも突出している。したがって、突起43A、43BのZ正方向側には、蓋部3の下端面3Aが対向配置されている。そして第1変形例では、図13に示すように、連結部4は、突起43A、43Bと蓋部3の下端面3Aとの間を連結するリブ43A3、43B3を有する。
リブ43A3は、例えば図13、図14に示すように、Y正方向側から視たときに、蓋部3が閉じた状態のとき、突起43Aの円柱形状の中心C1よりも背面側(X負方向側)となる周面43A2の部分と、下端面3Aとの間を連結するよう、側板部342AからY正方向側に突出して形成されている。
したがって、図14に示す全閉状態でも、リブ43A3、43B3は、突起43A、43Bの周面43A2、43B2が規制壁24A4に当接することを阻害しないように配置できる。そして、第1変形例のように突起43A、43Bにリブ43A3、43B3を追加することによって、例えばX方向やZ方向など突起43A、43Bの延在方向(Y方向)と交差する方向から付加される外力に対して、突起43A、43Bの強度を向上できる。これにより外力による突起43A、43Bの破損や変形を抑制できるので、製品寿命を延ばすことができる。
次に図15、図16を参照して第2変形例を説明する。図15は、第2変形例に係る連結部4の蓋部3側を拡大視した斜視図である。図16は、第2変形例において、蓋部3が閉じた状態のときの連結部4の各要素の位置関係を示す模式図である。図15、図16の各図の概略構成は、それぞれ上記実施形態の図8、図12と同様である。
上記実施形態で説明したように、規制部としての規制壁25A4、25B4は、化粧用容器1の前後方向(X方向)の後方側を向き、身部2のうち突起43A、43Bと対向配置される壁面を有する。規制壁25A4、25B4の壁面が突起43A、43Bと接触することにより、突起43A、43Bの前方側への移動を規制する。そして第2変形例では、図15に示すように、突起43A、43Bのうち、規制壁25A4、25B4の壁面と接触する前方側の部分は、壁面と面接触可能な形状で形成される。
図15、図16には、上記実施形態の突起43Aの円柱形状を点線で図示している。第2変形例では、実施形態の突起43A、43Bの円柱形状より径方向外側に突出し、蓋部3が全閉状態のときに規制壁25A4、25B4の壁面と面接触可能な平面部43A4、43B4が設けられる。例えば図15、図16に示すように、突起43A、43BをY正方向側から視たときに、平面部43A4、43B4は、蓋部3が閉じた状態で突起43A、43Bの円柱形状の中心C1よりも前面側(X正方向側)となる周面43A2、43B2の部分のうち、規制壁25A4、25B4の壁面と接触する部分よりも上方の位置に設けられる。また平面部43A4、43B4は、規制壁25A4、25B4の延在方向と同一方向に延在するよう形成される。平面部43A4、43B4は、周面43A2、43B2から連続的に設けられている。平面部43A4、43B4の上端は、例えば図16に示すように規制壁25A4、25B4の上端と略同一の位置まで設けられる。
したがって、図16に示す全閉状態では、突起43A、43Bは、周面43A2、43B2のX正方向側の縁端の部分と、この部分からZ正方向側に延在する平面部43A4、43B4とが、規制壁25A4、25B4と面接触することができる。そして第2変形例のように突起43A、43Bに平面部43A4、43B4を追加することによって、全閉状態において身部2と蓋部3とがX方向で接触する部分の面積を増やすことができるので、X方向のがたつきをさらに抑制することが可能となる。
また、第2変形例でも、図15、図16に示すように、第1変形例と同様のリブ43A3、43B3を突起43A、43Bに設けてもよい。これにより、第1変形例と第2変形例の両方の効果を奏することができる。
次に図17、図18を参照して第3変形例を説明する。図17は、第3変形例に係る連結部4の身部2側を拡大視した斜視図である。図18は、第3変形例において、蓋部3が閉じた状態のときの連結部4の各要素の位置関係を示す模式図である。図17、図18の各図の概略構成は、それぞれ上記実施形態の図7、図12と同様である。
図17に示すように、第3変形例では、規制部として、身部2のうち突起43A、43Bと対向配置される位置に溝部25A6、25B6が設けられる。溝部25A6、25B6は、蓋部3の開閉動作に伴う突起43A、43Bの移動方向に沿って形成される。溝部25A6、25B6には、突起43A、43Bが挿入される。
溝部25A6、25B6は、周面43A2、43B2の曲面に沿って形成され、幅は突起43A、43Bが収容でき、かつ、溝部25A6、25B6の幅方向に突起がガタつかない程度の隙間がとれるように形成されている。溝部25A6、25B6のX正方向側の端部は、上記実施形態の規制壁25A4、25B4と同一の位置に設けられる。
したがって、図18に示す全閉状態に遷移する際には、溝部25A6、25B6は、突起43A、43Bを回転軸Cまわりに沿って移動するように誘導するガイド部としても機能する。そして、溝部25A6、25B6の前後方向の前方側の端部、すなわち規制壁25A4、25B4が突起43A、43Bと接触することにより、突起43A、43Bの前方側への移動を規制することができる。第3変形例のような溝部25A6、25B6を設けることによって、蓋部3の開閉動作の安定化と、閉じ状態における蓋部3の前方側へのがたつき防止とを実現できる。
上記実施形態では、一対の軸部41A、41Bが身部2に設けられ、一対の軸受け部42A、42B及び一対の突起43A、43Bが蓋部3に設けられる構成を例示したが、軸部41A、41B、軸受け部42A、42B、及び突起43A、43Bの配置はこれに限られない。図19は、軸部41A、41B、軸受け部42A、42B、及び突起43A、43Bの配置パターンの変形例を示す模式図である。図19では、連結部4の一対の各要素のうち一方の軸部41A、軸受け部42A、突起43Aのみを図示しているが、他方の軸部41B、軸受け部42B、突起43Bも同様である。
例えば図19(A)に示すように、一対の軸受け部42A、42Bが身部2に設けられ、一対の軸部41A、41B及び一対の突起43A、43Bが蓋部3に設けられる構成、すなわち上記実施形態から軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの配置を入れ替える構成でもよい。
また、例えば図19(B)に示すように、一対の軸部41A、41B及び一対の突起43A、43Bが身部2に設けられ、一対の軸受け部42A、42Bが蓋部3に設けられる構成、すなわち上記実施形態から突起43A、43Bの配置を入れ替える構成でもよい。
また、例えば図19(C)に示すように、一対の軸受け部42A、42B及び一対の突起43A、43Bが身部2に設けられ、一対の軸部41A、41Bが蓋部3に設けられる構成、すなわち上記実施形態から軸部41A、41B、軸受け部42A、42B、突起43A、43Bの配置をすべて入れ替える構成でもよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
上記実施形態では、突起43A、43Bの前面側への移動を規制する規制部の一例として、規制壁25A4、25B4などの壁面を設ける構成を例示したが、少なくとも突起43A、43Bの移動を規制できれば壁面以外でもよい。例えば蓋部3の回動に伴う突起43A、43Bの移動経路上に身部2側にも突起を設け、蓋部3側の突起43A、43Bと接触して移動を規制する構成でもよい。
上記実施形態では、蓋部3の幅方向両側に一対の突起43A、43Bを設ける構成を例示したが、突起43A、43Bは、幅方向両側の一方のみに設ける構成でもよい。
上記実施形態では、突起43A、43Bの形状は円柱形状を例示したが、円柱以外の形状でもよい。突起43A、43Bは、少なくとも先端部と身部2の壁面との間の隙間G2を軸部41A、41Bと軸受け部42A、42Bとの隙間G1より小さくでき、かつ、蓋部3の開閉時には軸受け部42A、42Bの周囲の周壁と接触状態を保持しながら移動でき、かつ、蓋部3が閉じた状態では、規制壁25A4、25B4などの壁面に当接することができればよい。突起43A、43Bの円柱以外の形状としては、例えば円錐形状や、円錐台形状、角柱や角錐形状などが挙げられる。
上記実施形態では、実施形態に係る化粧用容器の一例としてコンパクト容器を例示したが、少なくとも身部2と蓋部3と連結部4とを有する構造であればよく、コンパクト容器以外の化粧用容器に適用してもよい。
上記実施形態では、実施形態に係る容器の一例としてコンパクト容器などの化粧用容器1を例示した。しかしながら本実施形態に係る容器は、少なくとも身部2と蓋部3とが樹脂製の連結部4によって開閉可能に接続される構造であればよく、化粧用以外の用途の容器にも適用可能である。
1 化粧用容器(容器)
2 身部
25A4、25B4 規制壁(規制部)
25A6、25B6 溝部(規制部)
3 蓋部
4 連結部
41A、41B 軸部
42A、42B 軸受け部
43A、43B 突起
43A3、43B3 リブ
43A4、43B4 平面部
2 身部
25A4、25B4 規制壁(規制部)
25A6、25B6 溝部(規制部)
3 蓋部
4 連結部
41A、41B 軸部
42A、42B 軸受け部
43A、43B 突起
43A3、43B3 リブ
43A4、43B4 平面部
Claims (8)
- 身部と、
蓋部と、
前記蓋部が前記身部に対して回動可能に前記身部と前記蓋部とを連結する連結部と、
を備え、
前記連結部は、
前記身部及び前記蓋部の一方に設けられ、前記身部及び前記蓋部の他方側に前記蓋部の回動軸方向に突出して形成される一対の軸部と、
前記身部及び前記蓋部の他方に設けられ、前記一対の軸部とそれぞれ嵌合する一対の軸受け部と、
前記一対の軸部と前記一対の軸受け部とが嵌合する一対の嵌合部分の少なくとも一方において、前記身部と前記蓋部との間の隙間に配置され、前記身部及び前記蓋部のいずれか一方から他方側に突出して設けられる突起と、
を有し、
前記身部、前記蓋部、前記連結部は樹脂製である、
容器。 - 前記連結部は、当該容器の使用時に前記身部及び前記蓋部の前後方向の後方側となる位置に設けられ、
前記連結部は、
前記身部に対して前記蓋部が閉じられている状態において、前記突起が前記前後方向の前方側へ移動することを規制する規制部を有する、
請求項1に記載の容器。 - 前記突起は、前記一対の嵌合部分の両方に設けられる、
請求項1または2に記載の容器。 - 前記突起は前記蓋部に設けられる、
請求項1に記載の容器。 - 前記一対の軸部は前記身部に設けられ、
前記一対の軸受け部は前記蓋部に設けられる、
請求項4に記載の容器。 - 前記蓋部の左右幅方向の縁端は、前記突起の基部が設けられる位置よりも突出しており、
前記連結部は、前記突起と前記蓋部との間を連結するリブを有する、
請求項4または5に記載の容器。 - 前記規制部は、前記前後方向の前記後方側を向き、前記身部または前記蓋部のうち前記突起と対向配置される壁面を有し、前記壁面が前記突起と接触することにより前記突起の前記前方側への移動を規制し、
前記突起のうち、前記壁面と接触する前記前方側の部分は、前記壁面と面接触可能な形状で形成される、
請求項2に記載の容器。 - 前記規制部は、前記身部または前記蓋部のうち前記突起と対向配置される位置に設けられ、前記突起が挿入されて、前記蓋部の開閉動作に伴う前記突起の移動方向に沿って形成される溝部を有し、前記溝部の前記前後方向の前記前方側の端部が前記突起と接触することにより前記突起の前記前方側への移動を規制する、
請求項2に記載の容器。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022207534A JP2026007744A (ja) | 2022-12-23 | 2022-12-23 | 容器 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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- 2022-12-23 JP JP2022207534A patent/JP2026007744A/ja active Pending
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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