JP2026031424A - 紡糸引取機、及びパッケージ製造方法 - Google Patents

紡糸引取機、及びパッケージ製造方法

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Abstract

【課題】母糸の製造時に複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことを抑制する。
【解決手段】紡糸引取設備1は、トラバースガイド22と、支点ガイド21と、糸ガイド16と、屈曲ガイド26とを備える。支点ガイド21は、トラバースガイド22の上側且つ母糸MYの走行方向における上流側に配置され、左右方向(第1軸方向)に延びている。糸ガイド16は、走行方向において支点ガイド21の上流側に配置されている。屈曲ガイド26は、走行方向において糸ガイド16と支点ガイド21との間に配置されている。第1軸方向から見たときに、屈曲ガイド26の屈曲接触面26aは、支点仮想接線VLPを基準として、支点法線方向において支点ガイド21と同じ側に配置され且つ支点仮想接線VLPとは反対側を向いている。
【選択図】図4

Description

本発明は、紡糸引取機、及びパッケージ製造方法に関する。
合成繊維の糸が従来から知られている。糸は、紡糸装置の口金から紡出され、紡糸引取機に引き取られる(例えば特許文献1を参照)。糸は、紡糸引取機において複数の糸ガイドによって案内されながら走行し、ボビンに巻き取られる。糸がボビンに巻き取られることにより、パッケージが形成される。このような工程を経て製造されたパッケージは、後の工程(機織工程等)において使用される。
特開2015-165060号公報
糸の種類として、1本のフィラメントからなるモノフィラメント糸と、複数のフィラメントからなるマルチフィラメント糸とが知られている。特許文献1には開示されていないが、糸の生産効率の向上を目的として、複数のモノフィラメント糸が1本のマルチフィラメント糸のように取り扱われる場合がある。すなわち、紡糸装置の口金から紡出された複数のフィラメント(モノフィラメント糸)が実質的に同じ糸道を通り、1つのボビンに巻き取られる場合がある。以下、このようにしてボビンに巻き取られるひとまとまりの糸を、説明の便宜上、母糸と呼ぶ。母糸は、紡糸引取機において1本の糸として取り扱われる一方で、後の工程において元の複数のモノフィラメントに分けられる。以下、母糸をパッケージから解舒して複数のモノフィラメントに分ける行為を、説明の便宜上、分繊と呼ぶ。分繊された複数のモノフィラメント糸は、互いに別々の糸として取り扱われる。
後の工程において母糸をパッケージからスムーズに解舒して分繊するためには、紡糸引取機において複数のモノフィラメント糸を互いに絡まらせずに走行させる必要がある。しかしながら、従来の紡糸引取機においては、従来の糸ガイドによって案内される複数のモノフィラメント糸が絡まり合ってしまう問題が発生している。
本発明の目的は、母糸を巻き取ってパッケージを製造する時に、複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことを抑制することである。
第1の発明の紡糸引取機は、紡糸装置から紡出された複数のモノフィラメント糸を有する母糸を引き取り、前記母糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成するように構成された紡糸引取機であって、前記母糸の走行方向において前記ボビンの上流側に配置された、前記母糸を所定のトラバース方向に綾振りするためのトラバースガイドと、前記走行方向において前記トラバースガイドの上流側に配置され、前記トラバース方向と直交し且つ水平方向と平行な第1軸方向に延び、前記母糸が綾振りされる際の支点となる支点ガイドと、前記走行方向において前記支点ガイドの上流側に配置された上流ガイドと、前記走行方向において前記上流ガイドと前記支点ガイドとの間に配置された屈曲ガイドと、を備え、前記支点ガイドの前記母糸と接触する支点接触面は、前記第1軸方向から見たときに、湾曲した支点接触線を形成しており、前記第1軸方向から見たときに、前記屈曲ガイドの前記母糸と接触する屈曲接触面は、前記上流ガイドの前記母糸が離れる上流離隔点から前記支点接触線上に引いた支点仮想接線を基準として、前記支点仮想接線が延びる方向と直交する支点法線方向において、前記支点ガイドと同じ側に配置され且つ前記支点仮想接線とは反対側を向いていることを特徴とする。
複数のモノフィラメント糸を有する母糸に交絡を付与することなく、母糸をボビンに巻き取ることによって、後の工程において母糸を分繊可能なパッケージが形成される。一般的に、糸を案内する糸ガイドのサイズは、糸道の長さに対して十分に小さい。このため、糸道との関係で糸ガイドの配置を考えるとき、糸ガイドを実質的に点状と見なすことができる。したがって、支点仮想接線及び支点法線方向は、上流離隔点の決め方に実質的に依存しない。
母糸が後の工程において容易に解舒及び分繊されるように、複数のモノフィラメント糸は互いに絡まらないように走行する必要がある。複数のモノフィラメント糸は、ガイドから浮き上がって暴れてしまうと絡まりやすい。この点、本発明では、屈曲ガイドの配置に起因して、母糸に張力を付与し、母糸を支点ガイドに押し当てつつ走行させることができる(詳細については実施形態で説明する)。
これにより、複数のモノフィラメント糸が支点ガイドから意図せず浮き上がってしまうことを抑制できる。したがって、母糸を巻き取ってパッケージを製造する時に、複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことを抑制できる。
さらに、支点ガイドは走行方向においてトラバースガイド及びボビンに近いため、複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことを抑制した状態を維持しつつ母糸をボビンに巻き取らせることができる。
第2の発明の紡糸引取機は、前記第1の発明において、前記支点ガイドの、前記第1軸方向に平行であり且つ前記支点接触面と交わる任意の断面において、前記支点接触面は、前記第1軸方向に沿って延びた線分を形成しており、又は、前記母糸の糸道側へ凸の湾曲線を形成していることを特徴とする。
本発明では、支点接触面の形状に起因して、母糸に含まれる複数のモノフィラメント糸を第1軸方向に隣接させた状態で走行させ、又は第1軸方向において互いにわずかに離れた状態で走行させることができる(詳細については実施形態で説明する)。言い換えると、複数のモノフィラメント糸が支点接触面上で第1軸方向において互いに重なってしまうことを抑制できる。したがって、母糸の製造時に複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことをさらに抑制できる。
第3の発明の紡糸引取機は、前記屈曲ガイドは、水平方向に沿った第2軸方向に延びており、前記屈曲ガイドの、前記第2軸方向に平行であり且つ前記屈曲接触面と交わる任意の断面において、前記屈曲接触面は、前記第2軸方向に沿って延びた線分を形成しており、又は、前記母糸の糸道側へ凸の湾曲線を形成していることを特徴とする。
本発明では、屈曲接触面の形状に起因して、複数のモノフィラメント糸を第2軸方向に隣接させた状態で走行させ、又は第2軸方向において互いにわずかに離れた状態で走行させることができる。言い換えると、複数のフィラメント糸が屈曲接触面上で第2軸方向において互いに重なってしまうことを抑制できる。したがって、母糸の製造時に複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことをさらに抑制できる。
第4の発明の紡糸引取機は、前記第1~第3のいずれかの発明において、前記母糸が走行している状態で、前記支点ガイドは、回転不能に構成されていることを特徴とする。
本発明では、支点ガイドが走行中の母糸をしごくことによって、互いに隣接している複数のモノフィラメント糸同士の間隔を広げる(すなわち、開繊する)ことができる。したがって、母糸の製造時に複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことをさらに抑制できる。
第5の発明のパッケージ製造方法は、前記第1~第4のいずれかの発明の紡糸引取機によって前記パッケージを製造するパッケージ製造方法であって、前記母糸に交絡を付与することなく前記母糸を前記ボビンに巻き取って前記パッケージを形成することを特徴とする。
本発明では、複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことを効果的に抑制できる。したがって、パッケージから解舒された母糸を容易に分繊できる。
本実施形態に係る紡糸引取機の正面図である。 紡糸装置の正面図である。 紡糸引取機の側面図である。 糸ガイドと支点ガイドと屈曲ガイドとの位置関係の第1定義を示す図である。 糸ガイドと支点ガイドと屈曲ガイドとの位置関係の第2定義を示す図である。 (a)は、支点ガイドの縦断面図であり、(b)は、屈曲ガイドの縦断面図である。 (a)は、変形例に係る支点ガイドの縦断面図であり、(b)は、変形例に係る屈曲ガイドの縦断面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。説明の便宜上、図1に示す方向を前後左右上下方向と定義する。上下方向(図1の紙面上下方向と平行な方向)は、重力が作用する鉛直方向である。左右方向(図1の紙面左右方向と平行な方向)は、上下方向と直交する所定の方向である。前後方向(図1の紙面垂直方向と平行な方向)は、上下方向及び左右方向の両方と直交する方向である。左右方向及び前後方向は、水平方向と平行な方向である。後述する母糸MYの走行する方向を走行方向と定義する。
(紡糸引取機の構成)
図1は、本実施形態に係る紡糸引取機1の正面図である。紡糸引取機1は、紡糸装置2から紡出される複数の母糸MYを引き取って複数のボビンBにそれぞれ巻き取り、複数のパッケージPを形成するように構成されている。紡糸引取機1は、各母糸MYに交絡を付与することなく各母糸MYをボビンBに巻き取る。言い換えると、紡糸引取機1には、一般的なマルチフィラメント糸(不図示)に交絡を付与する公知の交絡装置が設けられていない。なお、複数の紡糸引取機1(及び複数の紡糸装置2)が左右方向に並べて配置されていても良い。
紡糸引取機1の構成について具体的に説明する前に、紡糸装置2及び母糸MYについて図2を参照しつつ簡単に説明する。図2は、紡糸装置2の正面図である。紡糸装置2は、例えば公知の溶融紡糸装置である。紡糸装置2は、合成繊維の材料である糸材料(例えばポリエステル、ナイロン等)からなる複数のフィラメントfm(モノフィラメント糸)を紡出可能に構成されている。紡糸装置2は、紡糸ビーム2aと、複数の紡糸口金2bとを有する。紡糸ビーム2aは、例えば左右方向に延びている。複数の紡糸口金2bは、紡糸ビーム2aに固定され、左右方向に並べて配置されている。溶融した糸材料(不図示)が紡糸ビーム2aに送られ、複数の紡糸口金2bからそれぞれ吐出される(紡出される)。吐出された糸材料は不図示の冷却装置によって冷却されて固化し、フィラメントfmになる。複数の紡糸口金2bの各々に対応して、複数のフィラメントfmが製造される。
各紡糸口金2bに対応する複数のフィラメントfmは、例えば油剤付与ガイド3(図2参照)によって油剤を付与されつつ互いに近接した状態になることにより、1本の母糸MYとして取り扱われる。言い換えると、母糸MYは、複数のフィラメントfm(モノフィラメント糸)を有する。複数の母糸MYの数は、複数の紡糸口金2bの数と等しい。母糸MYは、紡糸引取機1では1本の糸として取り扱われるが、後の工程において再び複数のフィラメントfmに分離される(すなわち、分繊される)必要がある。このため、ほどけてしまうことを防ぐために交絡を付与される一般的なマルチフィラメント糸と異なり、母糸MYには交絡が付与されない。母糸MYは、紡糸引取機1において交絡を付与されることなくボビンBに巻き取られる。この点において、母糸MYは一般的なマルチフィラメント糸と相違する。
次に、紡糸引取機1の具体的な構成について、図1及び図3を参照しつつ説明する。紡糸引取機1は、走行方向における上流側から順に、例えば、方向変更ガイド11と、一対のローラ12と、一対のローラ13と、ゴデットローラ14と、規制ガイド15と、複数の糸ガイド16(本発明の上流ガイド)と、巻取装置17とを有する(図1参照)。本実施形態の紡糸引取機1は、例えばナイロン製の母糸MYを巻き取るために用いられる。
方向変更ガイド11(図1参照)は、複数の母糸MYの並ぶ方向を変更するためのガイドである。方向変更ガイド11は、複数の油剤付与ガイド3(図2参照)の走行方向における下流側に配置されている。方向変更ガイド11は、例えば左右方向に対して約45度傾いている。これにより、方向変更ガイド11の走行方向における上流側で左右方向に並んで走行している複数の母糸MYが、方向変更ガイドの走行方向における下流側で前後方向に並んで走行することが可能となる。
一対のローラ12(図1参照)は、一対のローラ13(図1参照)との間で母糸MYを延伸するためのものである。一対のローラ12は、例えば、走行方向において方向変更ガイド11の下流側且つ一対のローラ13の上流側に配置されている。一対のローラ12は、例えば公知のネルソンローラである。より具体的には、一対のローラ12は、例えばローラ12aと、ローラ12bとを有する。ローラ12aの軸方向とローラ12bの軸方向は、例えば互いに傾いている。ローラ12aの軸方向又はローラ12bの軸方向は、前後方向と略平行であっても良い。複数の母糸MYは、各ローラ12の外周面に複数回巻き掛けられている。母糸MYは、各ローラ12の外周面上の巻掛位置を軸方向において徐々にずらされつつ、各ローラ12に巻き掛けられている。これにより、各母糸MYがローラ12上で互いに干渉することが回避されている。一対のローラ12の各々は、不図示のモータによって回転駆動される。一対のローラ12の回転の周速度は互いに略等しい。一対のローラ12の各々は、母糸MYの材料に応じて、不図示のヒータで加熱されることにより母糸MYを加熱する加熱ローラであっても良い。この場合、一対のローラ12は、外気によって冷却されることを抑制するため、不図示の断熱箱に収容されていても良い。或いは、一対のローラ12の各々は、母糸MYを加熱しない非加熱ローラであっても良い。
一対のローラ13(図1参照)は、一対のローラ12(図1参照)との間で母糸MYを延伸するためのものである。一対のローラ13は、例えば、走行方向において一対のローラ12の下流側且つゴデットローラ14の上流側に配置されている。一対のローラ13は、例えば公知のネルソンローラであり、一対のローラ12と基本的に同じ構成を有する。一対のローラ13は、例えばローラ13aと、ローラ13bとを有する。複数の母糸MYは、一対のローラ12に対する巻き掛けの方法と同じ方法で、各ローラ13の外周面に複数回巻き掛けられている。一対のローラ13の各々は、不図示のモータによって回転駆動される。一対のローラ13の回転の周速度は互いに略等しい。一対のローラ13の周速度は、一対のローラ12の周速度よりも高い。一対のローラ13の周速度と一対のローラ12の周速度との差によって、母糸MYが延伸される。一対のローラ13の各々は、不図示のヒータで加熱されることにより母糸MYを加熱する加熱ローラである。母糸MYは一対のローラ13によって熱固定される。一対のローラ13は、内部空間を収容する断熱箱18に収容されている。断熱箱18は、内部空間への外気の侵入を抑制することにより、一対のローラ13の冷却を抑制する箱である。
ゴデットローラ14は、母糸MYを巻取装置17側へ送るためのローラである。ゴデットローラ14は、走行方向において一対のローラ13の下流側且つ規制ガイド15の上流側に配置されている。ゴデットローラ14の軸方向は、例えば前後方向と略平行である。母糸MYは、軸方向に並べられた状態で、360°未満の巻き掛け角度でゴデットローラ14の外周面に巻き掛けられる。ゴデットローラ14は、不図示のモータによって回転駆動される。
規制ガイド15は、ゴデットローラ14の外周面上における複数の母糸MYの軸方向における間隔が意図せず広がることを防止するガイドである。規制ガイド15は、例えば櫛歯状に構成されている。規制ガイド15は、走行方向においてゴデットローラ14の下流側且つ複数の糸ガイド16の上流側に配置されている。
なお、ここで、紡糸引取機1はゴデットローラ14を備えるものとしたが、これには限られない。例えば、PET等のポリエステル製の母糸(不図示)を巻き取る紡糸引取機(不図示)においては、ゴデットローラ14が設けられていなくても良い。つまり、走行方向において、例えば一対のローラ13から規制ガイド15へ母糸が直接送られても良い。
複数の糸ガイド16は、複数の母糸MYを走行方向における下流側へそれぞれ案内する部材である。複数の糸ガイド16の各々は、スネールガイド又はドッグテールガイド等の公知のガイドである。複数の糸ガイド16は、例えば前後方向に並べて配置されている。複数の糸ガイド16は、走行方向において規制ガイド15の下流側且つ巻取装置17の上流側に配置されている。複数の糸ガイド16は、複数の母糸MYに対応してそれぞれ設けられている。各母糸MYは、対応する糸ガイド16に掛けられる。これにより、各母糸MYの経路(糸道)が規定される。
巻取装置17は、複数の母糸MYを複数のボビンBにそれぞれ巻き取って複数のパッケージPを形成するように構成されている。巻取装置17は、走行方向において複数の糸ガイド16の下流側に配置されている。図3に示すように、巻取装置17は、フレーム20と、複数の支点ガイド21と、複数のトラバースガイド22と、ターレット23と、2本のボビンホルダ24と、コンタクトローラ25とを備える。
フレーム20は、例えば工場の床面に設置された、巻取装置17の各構成要素が取り付けられ或いは収容される部材である。複数の支点ガイド21は、母糸MYが各トラバースガイド22によって綾振りされる際の支点となるガイドである。各支点ガイド21は、例えばフレーム20に固定された支持体27(図1参照)に取り付けられている。支持体27は、例えばフレーム20の上端から上方に突出するように配置されている。支持体27は、前後方向にも延び(図示省略)、複数の支点ガイド21を支持可能に構成されている。各支点ガイド21は、母糸MYを走行方向における下流側へ案内する。図3に示すように、複数の支点ガイド21は、複数の母糸MYに対して個別に設けられている。複数の支点ガイド21は、前後方向に配列されている。
複数のトラバースガイド22は、複数の母糸MYに対して個別に設けられている。複数のトラバースガイド22は、前後方向に並べて配置されている。各トラバースガイド22は、不図示のモータによって駆動され、前後方向と略平行なトラバース方向(図4参照)に往復移動する。これにより、トラバースガイド22に掛けられた母糸MYが、支点ガイド21を中心に綾振りされる。ターレット23は、軸方向が前後方向と略平行な円板状の部材である。ターレット23は、不図示のモータによって回転駆動される。2本のボビンホルダ24は、ターレット23の上端部及び下端部にそれぞれ回転自在に支持されている。各ボビンホルダ24の軸方向は、前後方向と略平行である。各ボビンホルダ24は、前後方向に並べて配置された複数のボビンBを支持する。2つのボビンホルダ24は、それぞれ、個別のモータ(不図示)によって回転駆動される。コンタクトローラ25は、上側のボビンホルダ24の近傍に配置されたローラである。コンタクトローラ25の軸方向は、前後方向と略平行である。コンタクトローラ25は、上側のボビンホルダ24に支持された複数のパッケージPの表面に接触することで、巻取中のパッケージPの表面に接圧を付与して、パッケージPの形状を整える。
以上の構成を有する巻取装置17において、上側のボビンホルダ24が回転駆動されると、トラバースガイド22によって綾振りされた母糸MYがボビンBに巻き取られて、パッケージPが形成される。また、パッケージPが満巻きになった場合、ターレット23が回転させられることにより、2本のボビンホルダ24の上下の位置が入れ換わる。これにより、下側に位置していたボビンホルダ24が上側に移動する。上側のボビンホルダ24に装着された複数のボビンBに複数の母糸MYをそれぞれ巻き取ることにより、複数のパッケージPが形成される。また、満巻きになった複数のパッケージPが装着されたボビンホルダ24は、下側に移動させられる。満巻きになった複数のパッケージPは、例えば不図示のパッケージ回収装置によって回収される。
ここで、後の工程において母糸MYをパッケージPからスムーズに解舒して分繊するためには、紡糸引取機1において複数のフィラメントfm(モノフィラメント糸)を互いに絡まらせずに走行させる必要がある。しかしながら、従来の紡糸引取機(不図示)においては、従来の糸ガイド(不図示)によって案内される複数のモノフィラメント糸が絡まり合ってしまう問題が発生する。そこで、母糸MYの製造時に複数のモノフィラメント糸が絡まり合うことを抑制するため、紡糸引取機1は以下の構成を有する。
(紡糸引取機の構成の詳細)
紡糸引取機1の構成の詳細について、図3~図6(b)を参照しつつ説明する。図4は、糸ガイド16と支点ガイド21と屈曲ガイド26(後述)との位置関係の第1定義(後述)を示す図である。図5は、糸ガイド16と支点ガイド21と屈曲ガイド26との位置関係の第2定義(後述)を示す図である。図6(a)は、支点ガイド21の縦断面図である。図6(b)は、屈曲ガイド26の縦断面図である。
図3に示すように、紡糸引取機1は、複数の屈曲ガイド26を有する。複数の屈曲ガイド26は、複数の母糸MYにそれぞれ対応して設けられている。図4に示すように、屈曲ガイド26は、走行方向において糸ガイド16の下流側且つ支点ガイド21の上流側に配置されている。屈曲ガイド26は、例えば支持体27に取り付けられている。屈曲ガイド26及び支点ガイド21は、モノフィラメント糸を並べて配置した状態で母糸をボビンBに向けて走行させるためのガイドである。屈曲ガイド26及び支点ガイド21の各々の形状は、例えば略円柱状である。より詳細については後述する。屈曲ガイド26は、支持体27に回転不能に取り付けられている。すなわち、母糸MYが走行している状態で、屈曲ガイド26は回転しないように設けられている。支点ガイド21は、支持体27に回転不能に取り付けられている。すなわち、母糸MYが走行している状態で、支点ガイド21は回転しないように設けられている。屈曲ガイド26及び支点ガイド21は、例えば左右方向に延びている。左右方向は、本発明の第1軸方向(支点ガイド21が伸びる方向)及び第2軸方向(屈曲ガイド26が伸びる方向)に相当する。
各母糸MYに対応する糸ガイド16と、屈曲ガイド26と、支点ガイド21との位置関係について説明する。これらの部材の位置関係については、2通りの定義(第1定義及び第2定義)が可能である。以下、第1定義及び第2定義の詳細について、より具体的に説明する。
(第1定義)
第1定義について、図4を参照しつつ説明する。図4においては、糸ガイド16、屈曲ガイド26及び支点ガイド21を模式的に示している。図4においては、複数の支点ガイド21のうち最も前側に配置された支点ガイド21、並びにこれに対応する母糸MY、糸ガイド16及び屈曲ガイド26を例示している。屈曲ガイド26は、例えば支点ガイド21の上方に配置されている。但し、屈曲ガイド26は、必ずしも支点ガイド21の真上に配置されていなくても良い。母糸MYの走行経路に応じて、屈曲ガイド26の前後方向における位置は、支点ガイド21の前後方向における位置と異なっていても良い。
図4に示すように、糸ガイド16の、母糸MYが離れる点を上流離隔点PLuと定義する。上流離隔点PLuの糸ガイド16上の位置は、母糸MY或いは複数のフィラメントfmの一部が揺れたとき等にわずかに変化しうる。しかしながら、上流離隔点PLuの位置の変化は、糸ガイド16から支点ガイド21までの糸道の長さと比較して無視できるほどに小さい。
屈曲ガイド26の母糸MYと接触する面を屈曲接触面26aと定義する。支点ガイド21の母糸MYが接触する面を支点接触面21aと定義する。左右方向(図4の紙面垂直方向)から見たときに、支点接触面21aは、湾曲した支点接触線21a1を形成している。上流離隔点PLuから支点接触線21a1に引いた接線を支点仮想接線VLPとし、その接点を接点PTとする。支点仮想接線VLPが延びる方向を支点接線方向と定義する。左右方向から見たときに、支点接線方向と直交する方向を支点法線方向と定義する。左右方向から見たときに、屈曲接触面26aは、湾曲した屈曲接触線26a1を形成している。屈曲接触面26aは、支点仮想接線VLPを基準として、支点法線方向において支点ガイド21と同じ側に配置されている。また、左右方向から見たときに、屈曲接触面26aは、支点法線方向において支点仮想接線VLPとは反対側を向いている。これにより、屈曲ガイド26が設けられていない場合(すなわち、母糸MYの糸道が糸ガイド16から支点ガイド21まで略直線状である場合)と比べて、糸道が屈曲させられている。
(第2定義)
第2定義について、図5を参照しつつ説明する。図5においても、糸ガイド16、屈曲ガイド26及び支点ガイド21を模式的に示している。図5においても、複数の支点ガイド21のうち最も前側に配置された支点ガイド21、並びにこれに対応する母糸MY、糸ガイド16及び屈曲ガイド26を例示している。
第1定義と同様に、糸ガイド16の、母糸MYが離れる点を上流離隔点PLuと定義する(図5参照)。図5に示すように、屈曲ガイド26の、母糸MYが最初に接触する点を屈曲接触点PTmと定義する。上流離隔点PLuと同様に、屈曲接触点PTmの位置の変化も、糸ガイド16から支点ガイド21までの糸道の長さと比較して無視できるほどに小さい。左右方向から見たときに、上流離隔点PLuと屈曲接触点PTmとを通る仮想的な直線を、第1仮想直線VL1(図5の二点鎖線参照)と定義する。第1仮想直線VL1が延びる方向を延在方向と定義する。屈曲ガイド26の、母糸MYが離れる点を屈曲離隔点PLmと定義する。支点ガイド21の、母糸MYが最初に接触する点を支点接触点PTdと定義する。支点ガイド21の、母糸MYが離れる点を支点離隔点PLdと定義する。屈曲離隔点PLmと支点接触点PTdとを通る仮想的な直線を第2仮想直線VL2と定義する。第2仮想直線VL2は、屈曲離隔点PLmを接点とする屈曲ガイド26の接線であり、且つ、支点接触点PTdを接点とする支点ガイド21の接線でもある。第2仮想直線VL2が延びる方向を接線方向と定義する。左右方向から見たときに接線方向と直交する方向を法線方向と定義する。
左右方向から見たときに、屈曲ガイド26の屈曲接触点PTmは、第2仮想直線VL2を基準として支点ガイド21の支点離隔点PLdと反対側に配置されている(図5参照)。これにより、屈曲ガイド26が設けられていない場合(すなわち、母糸MYの糸道が糸ガイド16から支点ガイド21まで略直線状である場合)と比べて、糸道が屈曲させられている。
第1定義及び第2定義のいずれにおいても、左右方向から見たときに、支点ガイド21における母糸MYの接触長(すなわち、支点接触線21a1の長さ)は、屈曲ガイド26が設けられていない場合と比べて長い。これにより、母糸MYが支点ガイド21にしっかり接触するため、母糸MYの支点ガイド21からの浮き上がりが抑制される。
次に、支点ガイド21の形状について説明する。支点ガイド21の、左右方向と平行であり且つ支点接触面21aと交わる任意の断面において、支点接触面21aは、左右方向に沿って延びた線分を形成している。具体例として、支点ガイド21の、接線方向と直交し且つ支点接触点PTd(図5参照)を含む断面(図6(a)参照)を想定する。当該断面において、支点接触面21aは、略直線状の支点縁21a2(線分LS1)を形成している。
次に、屈曲ガイド26の形状について説明する。屈曲ガイド26の、左右方向と平行であり且つ屈曲接触面26aと交わる任意の断面において、屈曲接触面26aは、左右方向に沿って延びた線分を形成している。具体例として、屈曲ガイド26の、接線方向と直交し且つ屈曲接触点PTm(図5参照)を含む断面(図6(b)参照)を想定する。当該断面において、屈曲接触面26aは、略直線状の屈曲縁26a2(線分LS2)を形成している。
以上の構成を有する糸ガイド16、屈曲ガイド26及び支点ガイド21によって、母糸MYは以下のようにして走行方向における下流側へ案内される。まず、屈曲ガイド26によって母糸MYが屈曲させられている。これにより、糸ガイド16から支点ガイド21までの糸道上の母糸MYに対し、ある程度の張力が付与されている。また、屈曲ガイド26の屈曲接触面26aが左右方向(第2軸方向)に沿って延びている。このため、張力を付与された母糸MYが屈曲接触面26aに接触しながら走行することにより、母糸MYに含まれる複数のフィラメントfmが、左右方向に沿って並ぶように配置される(図6(b)参照)。さらに、支点ガイド21の支点接触面21aが左右方向(第1軸方向)に沿って延びている。このため、張力を付与された母糸MYは、支点ガイド21に押し当てられる。母糸MYが支点接触面21aに接触しながら走行することにより、複数のフィラメントfmが、左右方向に沿って並ぶように配置される(図6(a)参照)。母糸MYは、このように並んだ状態を維持しつつトラバースガイド22によって綾振りされ、ボビンBに巻き取られる。このようにして、母糸MYに交絡が付与されることなく母糸MYがボビンに巻き取られ、パッケージPが製造される。
以上のように、屈曲ガイド26の配置に起因して、母糸MYに張力を付与し、母糸MYを支点ガイド21に押し当てつつ走行させることができる。これにより、複数のフィラメントfmが支点ガイド21から意図せず浮き上がってしまうことを抑制できる。したがって、母糸MYを巻き取ってパッケージPを製造する時に、複数のフィラメントfmが絡まり合うことを抑制できる。
また、トラバースガイド22によって綾振りされた母糸MYは、トラバースガイド22の走行方向におけるすぐ下流側に配置されたボビンに巻き取られる。本実施形態では、支点ガイド21が走行方向においてボビンBに近いため、複数のフィラメントfmが絡まり合うことを抑制した状態を維持しつつ母糸MYをボビンBに巻き取らせることができる。
また、支点接触面21aの形状に起因して、母糸MYに含まれる複数のフィラメントfmを第1軸方向に隣接させた状態で走行させることができる。言い換えると、複数のフィラメントfmが支点接触面21a上で第1軸方向において互いに重なってしまうことを抑制できる。したがって、母糸MYの製造時に複数のフィラメントfmが絡まり合うことをさらに抑制できる。
また、屈曲接触面26aの形状に起因して、複数のフィラメントfmを第2軸方向に隣接させた状態で走行させることができる。言い換えると、複数のフィラメントfmが屈曲接触面26a上で第2軸方向において互いに重なってしまうことを抑制できる。したがって、母糸MYの製造時に複数のフィラメントfmが絡まり合うことをさらに抑制できる。
また、支点ガイド21は回転不能に設けられている。このため、支点ガイド21が走行中の母糸MYをしごくことによって、互いに隣接している複数のフィラメントfm同士の間隔を広げる(すなわち、開繊する)ことができる。したがって、母糸MYの製造時に複数のフィラメントfmが絡まり合うことをさらに抑制できる。
また、本実施形態のパッケージPの製造方法(パッケージ製造方法)によって、複数のフィラメントfmが絡まり合うことを効果的に抑制できる。したがって、パッケージPから解舒された母糸MYを容易に分繊できる。
次に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)前記実施形態において、糸ガイド16と屈曲ガイド26と支点ガイド21との位置関係は、第1定義及び第2定義に基づいて定義されることが可能であるものとした。しかしながら、これには限られない。上述の位置関係及び形状は、第1定義及び第2定義のうち一方のみによって定義されても良い。言い換えると、上述の位置関係及び形状は、第1定義及び第2定義のうち一方のみを満たすものであっても良い。このような構成でも、複数のフィラメントfmが絡まり合うことを抑制できる。
(2)前記までの実施形態において、支点ガイド21は、略円柱状であるものとした。しかしながら、これには限られない。図7(a)を参照しつつ具体的に説明する。支点ガイド21の代わりに支点ガイド31が設けられていても良い。図7(a)に示す方向は、図6(a)に示す方向と同じである。支点ガイド31の母糸MYが接触する支点接触面31aは、外側に凸であっても良い。以下、「外側に凸」についてより詳しく説明する。支点ガイド31の、左右方向に平行であり且つ支点接触面31aと交わる任意の断面において、支点接触面31aは、母糸MYの糸道側に凸の湾曲線を形成している。具体例として、上述した支点縁21a2に対応する支点縁31a2(図7(a)参照)は、左右方向に対して母糸MYの糸道側へ凸になるよう湾曲している。より具体的には、支点縁31a2の曲率中心は、法線方向において支点縁31a2を隔てて母糸MYの糸道と反対側に配置されている。図示は省略するが、当該曲率中心は、例えば、図7(a)の紙面左右方向において、支点ガイド31よりもさらに右側に配置されている。これにより、母糸MYに含まれる複数のフィラメントfmを左右方向において互いにわずかに離れた状態で走行させることができる(図7(a)参照)。このように支点接触面31aが外側に凸であれば、支点ガイド31の形状は、図7(a)に示されたものに限られない。
或いは、支点ガイド21及び支点ガイド31の代わりに、内側に少し凸の支点接触面(不図示)を有する支点ガイド(不図示)が設けられていても良い。このような支点ガイドにおいても、屈曲ガイド26(又は後述した屈曲ガイド32)との位置関係により、母糸MYが支点ガイドから浮き上がることを抑制できる。
(3)前記までの実施形態において、屈曲ガイド26は、略円柱状であるものとした。しかしながら、これには限られない。図7(b)を参照しつつ具体的に説明する。屈曲ガイド26の代わりに屈曲ガイド32が設けられていても良い。図7(b)に示す方向は、図6(b)に示す方向と同じである。屈曲ガイド32の母糸MYが接触する屈曲接触面32aは、外側に凸であっても良い。すなわち、屈曲ガイド32の、左右方向に平行であり且つ屈曲接触面32aと交わる任意の断面において、屈曲接触面32aは、母糸MYの糸道側に凸の湾曲線を形成している。具体例として、上述した屈曲縁26a2に対応する屈曲縁32a2(図7(b)参照)は、左右方向に対して湾曲している。より具体的には、屈曲縁32a2の曲率中心は、法線方向において屈曲縁32a2を隔てて母糸MYの糸道と反対側に配置されている。図示は省略するが、当該曲率中心は、例えば、図7(b)の紙面左右方向において、屈曲ガイド32よりもさらに左側に配置されている。これにより、母糸MYに含まれる複数のフィラメントfmを左右方向において互いにわずかに離れた状態で走行させることができる(図7(b)参照)。このように屈曲接触面32aが外側に凸であれば、屈曲ガイド32の形状は、図7(b)に示されたものに限られない。
或いは、屈曲ガイド26及び屈曲ガイド32の代わりに、内側に少し凸の屈曲接触面(不図示)を有する屈曲ガイド(不図示)が設けられていても良い。
(4)前記までの実施形態において、支点ガイド21(又は支点ガイド31)は回転不能に設けられているものとした。しかしながら、これには限られない。支点ガイド21(又は支点ガイド31)は、例えば左右方向を回転軸方向として回転可能に構成されたローラであっても良い。また、前記までの実施形態において、屈曲ガイド26(又は屈曲ガイド32)は回転不能に設けられているものとした。しかしながら、これには限られない。屈曲ガイド26(又は屈曲ガイド32)は、例えば左右方向を回転軸方向として回転可能に構成されたローラであっても良い。
(5)前記までの実施形態において、屈曲ガイド26上で母糸MYが並ぶ方向と、支点ガイド21上で母糸MYが並ぶ方向とが略同じ(すなわち、左右方向と略平行)であるものとした。しかしながら、これには限られない。屈曲ガイド26上で母糸MYが並ぶ方向(第2軸方向)と、支点ガイド21上で母糸MYが並ぶ方向(第1軸方向)とが、互いに傾きを有していても良い。
(6)紡糸引取機1が引き取る母糸MYの数は、上述したものに限られない。紡糸引取機1は、例えば、1本の母糸MYのみを引き取るように構成されていても良い。
1 紡糸引取機
2 紡糸装置
B ボビン
16 糸ガイド(上流ガイド)
21 支点ガイド
21a 支点接触面
21a1 支点接触線
21a2 支点縁
22 トラバースガイド
26 屈曲ガイド
26a 屈曲接触面
26a2 屈曲縁
31 支点ガイド
31a 支点接触面
31a2 支点縁
32 屈曲ガイド
32a 屈曲接触面
32a2 屈曲縁
fm フィラメント(モノフィラメント糸)
MY 母糸
P パッケージ
PLu 上流離隔点
VLP 支点仮想接線

Claims (5)

  1. 紡糸装置から紡出された複数のモノフィラメント糸を有する母糸を引き取り、前記母糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成するように構成された紡糸引取機であって、
    前記母糸の走行方向において前記ボビンの上流側に配置された、前記母糸を所定のトラバース方向に綾振りするためのトラバースガイドと、
    前記走行方向において前記トラバースガイドの上流側に配置され、前記トラバース方向と直交し且つ水平方向と平行な第1軸方向に延び、前記母糸が綾振りされる際の支点となる支点ガイドと、
    前記走行方向において前記支点ガイドの上流側に配置された上流ガイドと、
    前記走行方向において前記上流ガイドと前記支点ガイドとの間に配置された屈曲ガイドと、を備え、
    前記支点ガイドの前記母糸と接触する支点接触面は、前記第1軸方向から見たときに、湾曲した支点接触線を形成しており、
    前記第1軸方向から見たときに、
    前記屈曲ガイドの前記母糸と接触する屈曲接触面は、
    前記上流ガイドの前記母糸が離れる上流離隔点から前記支点接触線上に引いた支点仮想接線を基準として、
    前記支点仮想接線が延びる方向と直交する支点法線方向において、前記支点ガイドと同じ側に配置され且つ前記支点仮想接線とは反対側を向いていることを特徴とする紡糸引取機。
  2. 前記支点ガイドの、前記第1軸方向に平行であり且つ前記支点接触面と交わる任意の断面において、
    前記支点接触面は、前記第1軸方向に沿って延びた線分を形成しており、又は、前記母糸の糸道側へ凸の湾曲線を形成していることを特徴とする請求項1に記載の紡糸引取機。
  3. 前記屈曲ガイドは、水平方向に沿った第2軸方向に延びており、
    前記屈曲ガイドの、前記第2軸方向に平行であり且つ前記屈曲接触面と交わる任意の断面において、
    前記屈曲接触面は、前記第2軸方向に沿って延びた線分を形成しており、又は、前記母糸の糸道側へ凸の湾曲線を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の紡糸引取機。
  4. 前記母糸が走行している状態で、前記支点ガイドは、回転不能に設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の紡糸引取機。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の紡糸引取機によって前記パッケージを製造するパッケージ製造方法であって、
    前記母糸に交絡を付与することなく前記母糸を前記ボビンに巻き取って前記パッケージを形成することを特徴とするパッケージ製造方法。
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