JP2026034401A - 眼科用撮像装置のための患者アライメントシステム - Google Patents
眼科用撮像装置のための患者アライメントシステムInfo
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Abstract
【課題】超広角眼科用撮像スキャナが提供される。
【解決手段】超広角眼科用撮像スキャナが、第1焦点に回転可能ミラー、第2焦点に眼の瞳孔を有する楕円ミラーを介して、眼底上を光ビーム走査する回転可能ミラーと、回転可能ミラーと楕円ミラーとを介して瞳孔の立体画像を取得する立体撮像装置と、立体撮像装置を制御して回転可能ミラーが所定の向きにあるときに回転可能ミラーと楕円ミラーとを介して立体画像を取得し、立体画像を処理して眼底の超広角画像取得のために瞳孔の撮像位置への位置合わせ信号を生成するプロセッサと、を備える。プロセッサは次いで撮像スキャナを制御し、回転可能ミラーを回転させることにより楕円ミラーを介してビームを眼底上で走査させて超広角画像を取得する。
【選択図】図1
【解決手段】超広角眼科用撮像スキャナが、第1焦点に回転可能ミラー、第2焦点に眼の瞳孔を有する楕円ミラーを介して、眼底上を光ビーム走査する回転可能ミラーと、回転可能ミラーと楕円ミラーとを介して瞳孔の立体画像を取得する立体撮像装置と、立体撮像装置を制御して回転可能ミラーが所定の向きにあるときに回転可能ミラーと楕円ミラーとを介して立体画像を取得し、立体画像を処理して眼底の超広角画像取得のために瞳孔の撮像位置への位置合わせ信号を生成するプロセッサと、を備える。プロセッサは次いで撮像スキャナを制御し、回転可能ミラーを回転させることにより楕円ミラーを介してビームを眼底上で走査させて超広角画像を取得する。
【選択図】図1
Description
本明細書における例示的態様は、一般に眼科用撮像スキャナの分野に関し、より具体的には、眼科用撮像スキャナによる眼の眼底画像取得位置に被験者の眼を配置するためのシステムに関する。
眼科用撮像スキャナは、被験者の眼の異なる部分を撮像するための様々な技術を使用し、それが、臨床医による様々な目の症状診断及び管理に使用される。眼科用撮像スキャナは、光ビームを眼球上で走査し、眼から戻る光を検出することにより、眼底及び眼の他の部位の画像を取得する。眼の眼底の高品質な画像を取得するためには、例えば、走査型レーザ検眼鏡(SLO)及び光学的干渉断層法(OCT)スキャナなどの眼科用撮像スキャナにおいて、眼科用撮像スキャナの射出瞳の位置が、そのような画像の取得に適する眼の瞳孔から所定の距離範囲内にあることが必要とされることが多い。瞳アライメントは、広角(WF)及び超広角(UWF)の眼科用撮像スキャナにとって特に重要であり、WF又はUWFの眼底画像の取得は、瞳孔を通って、瞳孔面に対して大きく変化する入射角で眼底へ向かい、眼底から戻る光に依存する。
眼までの距離測定には、立体カメラを使用する立体測距技術が使用されることが多い。例えば、眼科用撮像スキャナには、いわゆる瞳孔アライメントモジュール(PAM)を含むものがある。これは、眼の立体画像を取得するための立体カメラを備え、それぞれの瞳孔中心を立体画像内に配置し、PAMと瞳孔間の距離を、立体画像に配置された瞳孔中心間の距離に基づいて決定するように構成される。決定された距離に基づく視覚的フィードバックが提供されて、眼の撮像に適した位置に眼が来るように被験者を誘導する。
PAMの立体カメラは通常、眼科用撮像スキャナに搭載され、被験者の眼への直接的な視覚経路を有する(すなわち、介在する光学素子がない)。ただし、WF又はUWFの眼科用撮像スキャナでは、WF又はUWFの画像取得に使用されることの多いミラーを基本とするWF/UWF光学系は、眼に向けたあるいは眼からの走査を伝達する楕円ミラーを通常使用するが、その光学系では、そのような直接視覚経路を提供することが困難又は不可能である。WF/UWF光学系内に追加的な光学素子を用いて眼から立体カメラへ光を導く代替案では、システムの複雑さが増し、大きな技術的課題が提示される可能性がある。例えば、追加の光学素子により生じ、取得される画像内にアーチファクトとして現れる可能性のあるスプリアス反射への対処などである。
したがって、上記の課題に対して少なくとも部分的に対処する、ミラーベースのWF又はUWF眼科用撮像スキャナ内に瞳孔の立体画像を取得するための立体撮像装置を収容する方法を見出すことが望まれる。
本明細書の第1の例示的態様によれば、光ビームを眼底上で走査することにより被験者の眼の眼底の超広角(UWF)画像を取得するように構成された超広角(UWF)眼科用撮像装置が提供される。これは、光ビームを放射する光源と、その光ビームを眼底上で走査するように構成された回転可能ミラーと、それを介して回転可能ミラーが光ビームを眼底上で走査するように構成された、第1焦点と第2焦点とを有する楕円ミラーを備える。ここで、回転可能ミラーは、第1焦点を介して光ビームを楕円ミラー上で走査するように構成され、超広角眼科用撮像装置の使用時に眼の瞳孔が第2焦点の位置に配置される。UWF眼科用撮像装置は、回転可能ミラーと楕円ミラーを介して瞳孔の立体画像を取得するように構成された立体撮像装置と、プロセッサであって、患者アライメントモードにおいて、瞳孔の立体画像に基づいて、眼底の超広角画像取得のための標的範囲内に眼の瞳孔を配置するための信号を生成するように動作し、それに続いて眼底撮像モードにおいて、超広角眼科用撮像装置を制御して眼底の超広角画像取得するように構成されるプロセッサと、を備える。患者アライメントモードにおいて、プロセッサは、回転可能ミラーが所定の向きに静止するように制御し、立体撮像装置を、回転可能ミラーが所定位置に静止している間に回転可能ミラーと楕円ミラーを介して瞳孔の立体画像を取得するように制御し、瞳孔の立体画像を処理して、眼の瞳孔を撮像位置にアライメントさせるための信号を生成するように構成される。眼底撮像モードにおいて、プロセッサは、光源を制御して光ビームを放射させ、回転可能ミラーを制御して光ビームを眼底上で楕円ミラーを介して走査させることにより、眼底の超広角画像を取得するように超広角眼科用撮像装置を制御するように構成される。
いくつかの例示的実施形態では、回転可能ミラーは第1焦点において光ビームを楕円ミラー上に反射するように構成される。他の例示的実施形態では、UWF眼科用撮像装置が第2楕円ミラーをさらに備え、それを介して回転可能ミラーが光ビームを眼底上に走査するように構成され、第2楕円ミラーは第1焦点と第2焦点を有し、回転可能ミラーは第2楕円ミラーの第1焦点において光ビームを反射するように構成され、第2楕円ミラーの第2焦点は楕円ミラーの第1焦点に一致する。
回転可能ミラーは、楕円ミラーの第1焦点において楕円ミラー上に光ビームを反射するように構成され、立体撮像装置は、回転可能ミラーと楕円ミラーの間の、眼底のUWF画像取得時に光ビームが通過しない領域内に配置可能である。上に述べた第2楕円ミラーを備える例示的実施形態において、立体撮像装置は、回転可能ミラーと第2楕円ミラーの間の、眼底のUWF画像取得時に光ビームが横切らない領域内に配置可能である。
回転可能ミラーの所定の向きは、超広角眼科用撮像装置が眼底のUWF画像の取得を開始するとき、回転可能ミラーがその所定の向きから回転を始めるようになっていてよい。
追加又は代替として、立体撮像装置は、回転可能ミラーと楕円ミラーの間にあって、回転可能ミラーが所定の向きにあるときに立体撮像装置によって取得される瞳孔の立体画像における各瞳孔表示の真円度からの偏差が最小となる位置に配置され得る。いくつかの例示的実施形態では、楕円ミラーは、第1焦点と第2焦点を含む対称面を有することができ、第1焦点における回転可能ミラーの法線方向は、回転可能ミラーが所定の向きにあるとき、対称面に対して所定の角度を成すことが可能である。立体撮像装置は、第1カメラと第2カメラを備えることができる。第1カメラと第2カメラは、第1焦点と第2焦点を含む第2平面から等距離でありかつその面の反対側に配置される。回転可能ミラーの法線方向と第2平面とは、第1焦点において、所定の角度の2倍位未満の角度を成す。これらの例示的実施形態において、第1カメラは第1光軸を有し、第2カメラは、第1光軸に平行な第2光軸を有することができる。立体撮像装置は、回転可能ミラーと、第1カメラ及び第2カメラの両者との間に配置されたフレネルレンズをさらに備えることができる。フレネルレンズは、(例えば楕円ミラーの第1焦点にある)回転可能ミラーによって反射された眼からの光を屈折させて、第1光軸及び第2光軸に沿って伝搬させるように構成される。いくつかの他の例示的実施形態において、立体撮像装置は第1光軸を有する第1カメラと、第1光軸に平行な第2光軸を有する第2カメラとを備えることができる。フレネルレンズが、回転可能ミラーと、第1カメラ及び第2カメラの両者との間に配置される。フレネルレンズは、(回転可能ミラーが光ビームを楕円ミラーの第1焦点において反射するように配置されている場合にはその第1焦点で)回転可能ミラーによって反射された眼からの光を屈折させて、第1光軸及び第2光軸に沿って伝搬させるように構成される。
上に述べた第1の例示的態様又はその例示的実施形態のUWF眼科用撮像装置は、回転可能ミラーと楕円ミラーを介して眼底上に固視光を投射するように構成された固視標光源をさらに含み、患者アライメントモードでは、プロセッサは固視標光源を制御して、固視光を所定の向きにある回転可能ミラー上に投射し、固視標光源は、固視光が楕円ミラーを介して眼底に投射されて眼の視線方向を固定するように、回転可能ミラーに対して配置される。回転可能ミラーが、第1焦点において光ビームを反射するように構成され、立体撮像装置が、回転可能ミラーと楕円ミラーの間の、眼底のUWF画像取得時に光ビームが通過しない領域内に配置されるいくつかの例示的実施形態において、固視標光源もまたその領域内に配置可能である。この場合、回転可能ミラーの所定の向きは、超広角眼科用撮像装置が眼底のUWF画像の取得を開始するとき、回転可能ミラーがその所定の向きから回転を始めるようになっていてよい。例えば、固視標光源は、回転可能ミラーが所定の向きにある場合、固視光が眼の中心視線固定の方向で眼に入射するような位置から回転可能ミラー上に固視光を投射するように構成される。
上に述べた第1の例示的態様又はその例示的実施形態のUWF眼科用撮像装置において、眼底のUWF画像を取得するための標的範囲内に眼の瞳孔を配置するための信号は、被験者が瞳を標的範囲に向けるためにUWF眼科用撮像装置に向かって眼を動かすべき場合に、第1の色(例えば青)の光を眼に投射することと、被験者が瞳を標的範囲に向けるためにUWF眼科用撮像装置から離れる方向へ眼を動かすべき場合に、第2の色(例えば赤)の光を眼に投射することと、瞳がUWF画像取得に適した標的範囲内にある場合に、第3の色(例えば緑)の光を眼に投射すること、を含むことができる。ここで、第1の色、第2の色、及び第3の色は互いに異なる。追加又は代替として、眼底のUWF画像を取得するために眼の瞳孔を標的範囲内に配置するための信号は、被験者が瞳を標的範囲に向けるためにUWF眼科用撮像装置に向かって眼を動かすべき場合に、第1の音(例えば音色又は音声)と、被験者が瞳を標的範囲に向けるためにUWF眼科用撮像装置から離れる方向に眼を動かすべき場合に、第2の音(例えば音色又は音声)と、瞳がUWF画像取得に適した標的範囲内にある場合に、第3の音(例えば音色又は音声)と、を含むことができる。ここで、第1の音、第2の音、及び第3の音は互いに異なる。
上に述べた第1の例示的態様又はそのいずれかの例示的実施形態のUWF眼科用撮像装置は、立体撮像装置により瞳孔の立体画像を取得するために、回転可能ミラー及び楕円ミラーを介して眼を光で照射するように構成された照射光源をさらに備え、例えば、超広角走査型レーザ検眼鏡を備えることができる。
本明細書の第2の例示的態様によれば、光ビームを眼底上で走査することにより眼の眼底のUWF画像を取得するように構成されたUWF眼科用装置を制御する方法が提供される。超広角眼科用撮像装置は、光ビームを放射する光源と、光ビームを眼底上で走査するように構成された回転可能ミラーと、それを介して回転可能ミラーが光ビームを眼底上で走査するように構成され、第1焦点と第2焦点とを有する楕円ミラーと、を備える。ここで、回転可能ミラーは、第1焦点を介して光ビームを楕円ミラー上で走査するように構成され、超広角眼科用撮像装置の使用時に眼の瞳孔が第2焦点の位置に配置される。また立体撮像装置は、回転可能ミラーと楕円ミラーを介して瞳孔の立体画像を取得するように構成される。この方法は、立体撮像装置が、回転可能ミラーと楕円ミラーを介して瞳孔の撮像を可能とする所定の向きに回転可能ミラーが静止しているように制御するステップと、回転可能ミラーが所定の向きにある間に回転可能ミラーと楕円ミラーを介して瞳孔の立体画像を取得するように立体撮像装置を制御するステップと、瞳孔の立体画像を処理して信号を生成するステップと、によって、眼底の超広角画像を取得するための標的範囲内に眼の瞳孔を配置するための信号を生成することを含む。本方法は、信号を生成した後に、光源を制御して光ビームを放射することと、超広角眼科用撮像装置を制御して、回転可能ミラーを回転させて光ビームを楕円ミラーを介して眼底上を走査することにより眼底の超広角画像を取得することとをさらに含む。
いくつかの例示的実施形態において、UWF眼科用撮像装置は、回転可能ミラーと楕円ミラーを介して眼底上に固視光を投射するように構成された固視標光源をさらに含み、本方法はさらに、回転可能ミラーが所定の向きにあって、立体撮像装置が瞳孔の立体画像を取得するように制御されているときに、固視標光源を制御して固視光を回転可能ミラー上に投射することをさらに含み、固視標光源は、固視光が楕円ミラーを介して眼底上へ投射されて眼の視線方向を固定するように、回転可能ミラーに対して配置される。
本明細書の第3の例示的態様に従う、コンピュータ可読命令を含むコンピュータプログラムもまた提供される。これは、前述の第1の例示的態様又はその任意の例示的実施形態のUWF眼科用撮像装置のプロセッサによって実行されると、前述の第2の例示的態様又はその任意の実施形態の方法をプロセッサに実行させる。このコンピュータプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体(例えば、コンピュータハードディスク又はCDなど)に格納されてもよいし、コンピュータ可読信号によって搬送されてもよい。
次に、本発明の例示的実施形態を、以下に記載の添付図面を参照して、非制限的な例としてのみ詳細に説明する。異なる図面に現れる同様の参照符号は、特に断らない限り、同一又は機能的に類似の要素を表すことができる。
図1は、第1の例示的実施形態による眼科用撮像装置100の概略図である。これは、光ビームを眼10上で走査することにより被験者の眼10の一部を撮像するように動作可能である。撮像された部分は、本例示的実施形態では、眼10の眼底12の領域であってよい。眼底12は水晶体の反対にある眼10の内層であり、網膜、黄斑、視神経乳頭、中心窩、脈絡膜、及び血管を含む。眼科用撮像装置100はさらには、眼10の前眼部の少なくとも一部などの、眼10の別の部位を撮像可能である。
眼科用撮像装置100は、広角(WF)眼科用撮像装置であって、眼底12のWF画像を取得するように動作可能であってよい。眼底12のWF画像は、眼10の中心窩を中心とする単一の撮影画像として定義される。これは、渦静脈膨大部の後方に位置する中周辺網膜の解剖学的特徴を眼10の4象限(すなわち上、下、鼻側、頬側)すべてにおいて撮像する。WF眼科用撮像装置はしたがって、中心窩から渦静脈膨大部の後縁に至る網膜領域を網羅する単一撮影画像を取得することができ、かつ60度から100度の範囲の視野(FoV)を有するものと定義される。ここで、FoVは眼角度で表される。これは眼10の眼球中心、すなわち眼球の垂直直径と視軸との交点、における撮像網膜領域が張る角度である。
眼科用撮像装置100は、この例示的実施形態のように、超広角(UWF)眼科用撮像装置の形態で提供され、これはWF装置よりも大きなFoVを有し、眼底12のより広範な部分を網羅する、眼底12のUWF画像を取得するように動作可能である。眼底12のUWF画像は、眼10の中心窩を中心とし、渦静脈膨大部より前方の抹消網膜の解剖学的特徴を4象限すべてにおいて撮像する単一の撮影画像として定義される。したがって、UWF眼科用撮像装置は、中心窩から渦静脈膨大部の前縁、さらには毛様体扁平部にまで及ぶ網膜領域を網羅する単一撮影のUWF画像を取得することができ、かつ110度から220度の範囲の視野(眼角度で表される)を有するものと定義される。一例として、Optos Daytona(登録商標)は、1回の撮影で眼底の最大200度(すなわち網膜の約82%)を網羅するUWF画像(いわゆるオプトマップ(登録商標)画像)を撮影可能である。
本明細書に記載の技術は、その適用がWF及びUWF眼科用撮像装置に限るものではなく、FoVの小さい眼科用撮像装置へも適用され、1以上の楕円ミラーで眼10の一部を光で走査してその部分を撮像する、任意の走査眼科用撮像装置にも有益であり得ることに留意されたい。
本例示的実施形態では、眼科用撮像装置100は、UWF複合走査型レーザ検眼鏡(SLO)と光学的干渉断層法(OCT)装置とを含み、周知の干渉計撮像手法を用いた眼底12のOCT画像、並びに1以上の追加モードの眼底画像を取得するように構成される。
そのような追加の撮像モードの例としては、擬似カラー撮像、眼底自己蛍光(FAF)、蛍光眼底撮影法(FA)、インドシアニングリーン血管造影法(ICGA)がある。一例として、Optos Monaco(登録商標)は、緑色又は赤色(あるいは緑色と赤色の組み合わせ)レーザ画像、緑色レーザ自動蛍光画像、及びOCT画像を取得可能なSLO-OCT複合システムである。ただし、眼科用撮像装置100は、SLO-OCT複合システムである必要はなく、それに代わって、OCT画像のみを取得可能なOCT撮像装置、あるいはOCTモードを除く1以上の前述の(あるいはその他の)SLO撮像モードで動作可能なUWF SLOであってもよい。Optos Daytona(登録商標)は、そのような複数モードのUWF SLOの一例である。
そのような追加の撮像モードの例としては、擬似カラー撮像、眼底自己蛍光(FAF)、蛍光眼底撮影法(FA)、インドシアニングリーン血管造影法(ICGA)がある。一例として、Optos Monaco(登録商標)は、緑色又は赤色(あるいは緑色と赤色の組み合わせ)レーザ画像、緑色レーザ自動蛍光画像、及びOCT画像を取得可能なSLO-OCT複合システムである。ただし、眼科用撮像装置100は、SLO-OCT複合システムである必要はなく、それに代わって、OCT画像のみを取得可能なOCT撮像装置、あるいはOCTモードを除く1以上の前述の(あるいはその他の)SLO撮像モードで動作可能なUWF SLOであってもよい。Optos Daytona(登録商標)は、そのような複数モードのUWF SLOの一例である。
図1に概略的に示すように、眼科用撮像装置100は、眼10を撮像するための少なくとも1つの光ビームLT(任意方向への投射と理解してよい)を放射するように構成された光源20と、回転可能ミラー30と楕円ミラー32を含む光学系とを備える。立体撮像装置40(詳細を以下で記述)は、眼10が眼科用撮像装置100によって撮像可能な位置に配置されることを支援するために提供される。光学系は、少なくとも1つの光ビームLTが眼10上を走査し、その光ビームLTで照明された眼10の領域から戻る光LRを集めて誘導するように構成される。戻りの光LRは、眼10で反射又は散乱された光ビームLTの一部であってよいし、あるいは、例えばFAF及びICGA撮像モードの場合のような、光ビームLTによって励起された光であってもよい。
眼科用撮像装置100は、プロセッサ(又はコントローラ)50をさらに備え、本例示的実施形態のように、ビームスプリッタ60又は光検出器70も備えてもよい。ビームスプリッタ60は、戻りの光LRの一部を分離し、戻りの光LRの分離された部分を光検出器70に指向させるように構成される。眼10のUWF画像55が、光検出器70の出力を周知の技術を用いて処理することにより、眼科用撮像装置100(例えばプロセッサ50)によって取得される。
光学系には、例えばガルバノメータを備える駆動機構34を含むことも可能であり、これをプロセッサ50によって制御して、回転可能ミラー30に所定の回転運動をさせることによって光ビームLTを走査させることが可能である。このことは、本例示的実施形態におけるように、所定の振動回転運動を含むことが可能であり、そこでは回転可能ミラー30が所定の角度だけ時計方向と反時計方向に交互に回転する(あるいは、別の言い方をすれば、回転可能ミラー30がミラーの回転軸を中心に、定義される角度範囲にわたって反復回転し、角度範囲の両端において回転方向を反転する)。
光源20は、一般的に、眼底12(あるいは、場合によっては眼10の他の部分)の撮像に適した、1以上の波長範囲、例えば可視スペクトル(赤色光及び緑色光など)、及び/又は近赤外スペクトルで光を生成するように構成される。光源20は、例えば、1以上のレーザダイオード、又は1以上のスーパルミネセントダイオード(あるいは1以上のレーザダイオードと1以上のスーパルミネセントダイオードの組み合わせ)を含むことができ、また、1以上の光ビームを生成するように構成されるコリメータ、絞り、及びレンズなどの1以上の光学部品を含むこともできる。光学系(後述)は、円筒レンズ、又は線状照明を生成するための他の周知の部品又は光学アセンブリを使用して生成される、(移動する)点状の光、又は線状の光(眼科用撮像装置100が線状(すなわち線走査)システムである場合)を用いて、眼底12の領域を照明するように構成可能である。
本例のような眼科用撮像装置100がOCT撮像モードで動作可能な例示的実施形態では、OCT撮像には、掃引光源(眼科用撮像装置100が掃引光源OCT(SS-OCT)システム)である場合)又は広帯域光源(眼科用撮像装置100がスペクトル領域OCT(SD-OCT)システム)である場合)が提供可能である。
光検出器70の形態は限定されることなく、光検出器70は例えば2つの逆バイアスフォトダイオードから成る平衡型光検出器構成であってよい。その出力光電流が相殺され、相殺された電流信号がトランスインピーダンス増幅器によって電圧検出信号に変換される。眼科用撮像装置100が線走査SLOの形態で提供される実施例の場合、光検出器70は光感知素子の1次元又は2次元アレイで構成可能である。本実施例のような、眼科用撮像装置100がOCT撮像モードを特徴とする例示的実施形態では、干渉計のサンプルアームと参照アームからの干渉光を検出するために、分光器(SD-OCT構成の場合)又はフォトダイオード検出器(SS-OCT構成の場合)が提供可能である。
本例示的実施形態の光学系は、点走査で照明される眼底12の領域上を光源20からの光LTで2次元点走査し、点走査中に照射された領域から集光するように構成される。光学系は、部分的には楕円ミラー32を介して眼底12上に光ビームLTを走査する回転可能ミラー30によって、2次元点走査を実行するように構成される。さらには、光学系はスキャナ36と湾曲ミラー38とをさらに備え、光ビームLTを回転可能ミラー30を介して楕円ミラー32を横切る第1の方向に走査するように構成される。スキャナ36は、本例示的実施形態のように、ポリゴンスキャナの形態であって、光ビームLTの高周波反復走査を実行するために高速(通常毎分30,000回転超)で回転するホイールの外周に配置された複数(例えば16)のファセットを備える。ただし、スキャナ36は、例えば、ガルバノメータスキャナ、微小電気機械システム(MEMS)走査ミラー、又は共振走査ミラーなどの他の形態で提供可能である。あるいは、光学系が線形システムである場合、平坦面に投射すると光の線を形成する「扇」状の光線を含む円筒レンズや他の手段で置き換えることも可能である。本例示的実施形態におけるように、眼科用撮像装置100がOCT撮像モードを有する場合、第2ガルバノスキャナ(図1には示さず)を設けて、OCTサンプルビームを回転可能ミラー30を介して楕円ミラー32を横切る第1方向に走査することが可能である。
光ビームLTは、眼10の瞳孔14を介して眼底12に入射する前に、スキャナ36、湾曲ミラー38、回転可能ミラー30、楕円ミラー32で順次反射される。眼底12の照明された領域からの光は、光学系に入射した光ビームの光路と同じ光路を、但しその逆順でたどる。そしてその一部はビームスプリッタ60によって光検出器70に向かう。
光ビームLTを眼底12の領域上の第1の(例えば垂直の)方向に走査するスキャナ36と、その回転軸を中心に回転して光ビームLTを眼底12の領域上の第2の(例えば水平の)方向に走査する(この第2の方向は、本例示的実施形態のように、第1の方向に対して直交であってよい)回転ミラー30とによって、2次元点走査が実行される。楕円ミラー32は、第1焦点32-1と、共役第2焦点32-2とを有し、本例示的実施形態のように、回転対称、特に焦点を通る主軸を中心とする回転対称の軸を有する球面ミラーの形態であってよい。より一般的には、湾曲ミラーの第1焦点に入射する光線をその湾曲ミラーの共役第2焦点に伝送可能な曲率を有する任意の形態の湾曲ミラーが、楕円ミラー32の一般化として例示的実施例に使用可能である。楕円ミラー32は、いくつかの例示的実施形態では、球面形状からの若干の曲率の偏差があっても、眼科用撮像装置100が眼底12のWF又はUWF画像を取得可能とする、実質的な球面形状であってよい。回転可能ミラー30の回転軸は、本例示的実施形態のように、球面ミラーの円対称軸に平行であってよい。第1焦点32-1と、回転可能ミラー30の回転によりビームが走査されるときにそこに入射する光ビームLTがたどる楕円ミラー32上の経路T3との間の光路長は、したがって一定である。スキャナ36と回転可能ミラー30によって実行される走査は、プロセッサ50又は走査システムコントローラ(図示せず)によって調和されて、光ビームLTが所定の走査パターンに従って眼底12上を走査できるようにすることが可能である。
湾曲ミラー38(スリットミラーとも称する)は、本例示的実施形態のように、楕円ミラーであってもよい。湾曲ミラー38と楕円ミラー32のそれぞれは、それぞれの第1焦点とそれぞれの共役な第2焦点とを有する。スキャナ36は湾曲ミラー38の第1焦点において光ビームLTを反射するように配置され、湾曲ミラー38上へのビームLTの投射が図1に示す軌道T1に従うようにする。湾曲ミラー38は入射する光ビームLTをその第2焦点に向けて反射し、回転可能ミラー30は、湾曲ミラー38の第2焦点において光ビームLTを楕円ミラー32に向けて反射するように配置される。回転可能ミラー30はまた、楕円ミラー32の第1焦点32-1においてビームLTを反射させるように配置され、かつ眼10の瞳孔14は楕円ミラー32の第2焦点32-2に配置される。光ビームLTが湾曲ミラー38上に走査されると、ビームLTは、そこから回転可能ミラー30を介して楕円ミラー32上に反射される。そうして楕円ミラー32上へのビームLTの投射が、楕円ミラー32上のいわゆる「垂直」(又は「高速」)走査方向に沿って、それぞれのいわゆる「垂直走査」を実行中に、図1に示す軌道T2に従う。回転可能ミラー30が回転すると、隣り合う垂直走査がいわゆる「水平」(又は「低速」)走査方向に沿って相互に移動する。そうして、同じ高さを有する垂直走査の点が、図1に示す経路T3に沿って配置される。
プロセッサ50は、任意の適切な形状で提供可能であり、例えば、図2に概略的に示すような種類のプログラム可能な信号処理ハードウェア200のプロセッサ220である。プログラム可能な信号処理ハードウェア200は、本明細書に記載のような、制御信号及び/又はデータを光源20と通信するための通信インタフェース(I/F)210、駆動機構34、立体撮像装置40、光検出器70、及び固視標光源を備える。信号処理ハードウェア200は、プロセッサ220(例えば中央処理装置、CPU、及び/又はグラフィック処理装置、GPU)、作業メモリ230(例えば、ランダムアクセスメモリ)、及びコンピュータ可読命令から成るコンピュータプログラム245を保存する命令記憶部240を備える。コンピュータ可読命令はプロセッサ220によって実行されると、プロセッサ220に本明細書に記載のプロセッサ50の様々な機能を実行させる。
作業メモリ230は、コンピュータプログラム245を実行中にプロセッサ220によって使用される情報を保存する。命令記憶部240は、コンピュータ可読命令が予め保存されたROM(例えば、電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EEPROM)又はフラッシュメモリの形態)で構成されてもよい。あるいは、命令記憶部240はRAM又は類似の種類のメモリを備えることができ、コンピュータプログラム245のコンピュータ可読命令を、CD-ROM、DVDROMなどの形態の、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体250などのコンピュータプログラム製品から、又はコンピュータ可読命令を伝送するコンピュータ可読信号260から、そこに入力することができる。いずれにせよ、コンピュータプログラム245は、プロセッサ220で実行されるとき、プロセッサ220に、本明細書に記載のプロセッサ50の機能を実行させる。より一般的には、本例示的実施形態のプロセッサ50は、1以上のコンピュータプロセッサ220の例と、コンピュータ可読命令を格納する1以上のメモリ240の例とを含むことができる。コンピュータ可読命令は、コンピュータプロセッサ220によって実行されると、本明細書に記載のプロセッサ50の機能をコンピュータプロセッサ220に実行させる。複数のプロセッサ220が提供される場合、プロセッサ220は任意のコンピュータネットワークを介して相互に通信可能であってよい。
ただし、プロセッサ50は、ASIC、FPGA、又は上記のプロセッサ50の機能を実行する専用の他の集積回路などの、非プログラマブルハードウェア、又はそのような非プログラマブルハードウェアと図2を参照して説明したようなプログラマブルハードウェアの組み合わせで実装され得ることに留意されたい。
図1を再び参照すると、立体撮像装置40は、いわゆる瞳孔アライメントモジュール(PAM)の一部を形成可能であって、瞳孔14と眼10の周囲部分(少なくとも虹彩の一部、通常は強膜の一部も含む)のそれぞれの立体画像46-1と46-2を回転可能ミラー30と楕円ミラー32とを介して取得するように構成された第1カメラ42と第2カメラ44とを含む。立体撮像装置40は、本例示的実施形態のように、回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して眼10を照明する照射光源47も有する。ここで、その光の眼10からの反射が第1カメラ42及び第2カメラ44で検出されて、瞳孔14のそれぞれの立体画像46-1と46-2が取得される。照明は、患者の快適さと、瞳孔の収縮を避けるために、通常、赤外線(IR)帯域で行われ、例えばIR発光ダイオード(LED)の形態の照明光源47によって提供可能である。立体カメラ42、44は、照明用光源によって通常提供されるIR照明に対してセンサが比較的低感度であることを補償するために、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサと固定焦点距離の高速レンズを使用可能である。眼科用撮像装置100は、本例示的実施形態のように、例えば発光ダイオード(LED)などの、1以上の光源を含む固視標光源80を(例えばPAMの一部として)さらに備える。固視標光源(80)は、回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して固視光LFを眼底12上に投射するように構成される。固視標光LFの眼底12上への投射は、被験者が安定した視線方向の維持を助けるように選択された所定の形状を有する。これは例えば1以上の十字線、点、円盤又は円を含むことができる。固視光LFの色は、以下で説明するようにプロセッサ50によって可変であってもよい。
プロセッサ50は、患者アライメントモードにおいて、駆動機構34を制御して、回転可能ミラー30を所定の向きに回転させ(回転可能ミラー34がまだその向きとなっていない場合)、立体撮像装置40を回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して瞳孔14の立体画像46-1と46-2を同時に(あるいは2つの画像の間の取得の間に立体距離測定に大きな影響を与えないほどの少しの遅延で)取得するように制御している間、回転可能ミラー30を所定の向きに静止させるように構成される。プロセッサ50は、患者アライメントモードで動作している間中、瞳孔14の立体画像を取得し続けるように立体撮像装置40を制御する。プロセッサ50は、取得した立体画像を処理して、眼底12のUWF画像55の取得に適する標的範囲内に瞳孔14を配置するための信号Sを生成するようにさらに構成される。
回転可能ミラー30が患者アライメントモード(これは本明細書では固定モード、又は患者アライメント及び固定モードとも称する)で所定の向きに静止しているとき、プロセッサ50は、固視標光源80を制御して、固視光LFを回転可能ミラー30上へ、具体的には楕円ミラー32の第1焦点32-1上へ、投射させるようにも構成される。固視標光源80は、回転可能ミラーが所定の向きにあるとき、回転可能ミラーに対して配置され、固視光LFが回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して眼底12上に投射されて眼10の視線方向を固定できるようにする。そうして、信号Sを基にして、瞳孔14が眼底12の超広角画像55取得に適する標的範囲内に配置されている間、眼10の固定を維持する。固視標光源80は、本例示的実施形態のように、その場所から固視光LFを回転可能ミラー30上に投射するように構成されて、回転可能ミラー30が所定の向きにあるときに固視光LFが、眼10の視線方向を被験者が真っ直ぐ前方を見るときに取る中心視線方向に固定するための方向で眼10に入射するようにする。ただし、図5を参照して後で説明するように、固視標光源80は中心視線方向以外の視線方向に視線固定するように構成してもよい。
患者アライメントモードでは、プロセッサ50は本例示的実施形態のように、立体撮像装置40によって取得した立体画像を、距離の推定に視差と三角測量方式の概念を使用する任意の既知の立体測距技術を使用して処理し、眼科用撮像装置100の射出瞳と眼10の瞳孔14との間の距離dの表示を決定可能である。例えば、プロセッサ50は、取得した立体画像46-1と46-2の各画像を処理して画像内の瞳孔のそれぞれの瞳孔中心を位置決めし(例えばエッジ検出を用いて瞳孔の輪郭を決定し、その輪郭に円を当て嵌めて円の中心を求める)、位置決めした瞳孔中心を共通の画像フレームにマッピングし、共通画像フレーム内の瞳孔中心間の間隔を決定し、距離dに逆比例の関係にある決定した間隔を使って距離dの表示を決定する、というステップによって距離dの表示を決定可能である。次に、プロセッサ50は、決定された距離dの表示を所定の閾値と比べて、瞳孔14が眼科用撮像装置100の射出瞳位置に近すぎるか、射出瞳位置から遠すぎるか、あるいは射出瞳位置からの距離が画像取得に許容できる所定範囲内にあるか、ということを判定することができる。プロセッサ50は次に、本例示的実施形態のように、比較結果を示す色の固視光を出力するように固視標光源80を制御する信号Sを生成可能である。例えば、固視標光源80はプロセッサ50によって制御されて、眼科用撮像装置100の射出瞳Eと瞳孔14の間の距離が範囲Rの端を示す閾値より大きくて、瞳孔14が範囲Rの眼科用撮像装置100からより遠い側にある場合に第1の色(例えば青)の固視光を放射し、射出瞳Eと瞳孔14の間の距離が閾値より大きくて、瞳孔14が眼科用撮像装置100により近い、範囲Rの反対側にある場合に、第2の、異なる色(例えば赤)の固視光を放射し、射出瞳Eと瞳孔14の間の距離が閾値より小さい場合に、さらに異なる色(例えば緑)の固視光を放射する。ここでは射出瞳位置について述べたが、眼10の眼底12の画像5を取得するためにその近傍に瞳孔14が配置される必要がある、画像取得装置2の他の任意の基準点を代わりに使用することも可能である。
追加又は代替として、プロセッサ50がスピーカ(図1には示さず)を制御する制御信号Sを生成して、比較結果を示す音(例えば変化する音色又は音声)を生成してもよい。例えば、スピーカはプロセッサ50によって制御されて、眼科用撮像装置100の射出瞳Eと瞳孔14の間の距離が閾値よりも大きくて、かつ瞳孔14が範囲Rの眼科用撮像装置100のより遠い側にある場合に、第1の(例えば低音の)音色又は音声表示と、射出瞳Eと瞳孔14の間の距離が閾値よりも大きくて、かつ瞳孔14が範囲Rの眼科用撮像装置100により近い側にある場合に、別の第2の(例えば高音の)音色又は音声表示と、射出瞳Eと瞳孔14の間の距離が閾値よりも小さい場合にさらに別の(例えば中音の)、音色又は音声表示と、を生成する。
取得された立体画像の各ペアを上記のように処理することにより、患者は後方(眼科用撮像装置100から離れる方向)又は前方(眼科用撮像装置100へ向かう方向)へ眼10を適宜移動させるように誘導される。そうして、患者は(状況に応じて)固視光が緑になるのを観測するか、及び/又は中音の音色又は音声表示を聞くことになる。これは、眼10の瞳孔14が眼科用撮像装置100の射出瞳(あるいは他の参照ポイント)に十分近く、眼底12のUWF撮像を開始可能であることを知らせる。
射出瞳の位置と瞳孔14の間の距離が、閾値よりも小さいと判定されると、プロセッサ50は眼底撮像モードで動作を開始し、眼科用撮像装置100を制御して、眼底12のUWF画像55を取得するように構成される。プロセッサ50は、光源を制御して光ビームLTを放射開始させ、眼科用撮像装置100を制御して、スキャナ36と回転可能ミラー30の制御により楕円ミラー32を介して光ビームLTを眼底12上で走査させることで眼底12のUWF画像55を取得することによりこれを行う。プロセッサ50は、光ビームLTを放射開始するように光源20を制御し、スキャナ36と回転可能ミラー30の制御により楕円ミラー32を介して光ビームLTを眼底12上で走査させることにより眼底12のUWF画像55を取得するように眼科用撮像装置100を制御することによって、これを行う。プロセッサ50は、固視標光源80を制御して(光源20が光ビームLTを放出する前、又は後で)固視光LFの放射を停止し、アーチファクトを低減しそれ以外にUWF画像55の品質を向上させることが好ましい。眼科用撮像装置100に対して眼10のアライメントがずれるリスクを低減するために、本例示的実施形態においてプロセッサ50は、眼科用撮像装置100の射出瞳と瞳孔14との間の距離dが閾値よりも小さいという判定に応答して、眼底撮像モードでの動作を自動的に開始する。ただし、別の実施形態では、この動作モードの切り替えは、信号Sに基づく視覚、音響及び/又は触感フィードバックに反応して、眼科用撮像装置100の操作者によって、例えば、操作者がマウスボタンをクリックするか、プロセッサ50と通信的につながっているコンピュータキーボードのキーを押すことによって、命令されてもよい。
立体撮像装置40は、本例示的実施形態のように、回転可能ミラー30と楕円ミラー32の間の、眼底12のUWF画像55の取得中には光ビームLTが横切らない、領域G内に配置可能である。固視標光源80もまた、本例示的実施形態のように、領域R内に配置可能である。立体撮像装置40と固視標光源80はしたがって、楕円ミラー32のボウル内の光伝播に使用されない領域に収納可能である。この構成は、立体撮像装置40と固視標光源80を眼科用撮像装置100のそれ以外には使用されない領域に配置することによって、眼科用撮像装置100をより小型にすることができるので有利であり得る。
さらには、立体撮像装置40と固視標光源80を領域Gに収納することで、患者アライメントモードにおいて回転可能ミラー30を配向する選択肢(すなわち前述の所定の向きを選択すること)が可能となる。これによりプロセッサ50が眼底撮像モードでの動作中にUWF眼科用撮像装置100がUWF画像55の取得を開始するとすぐに回転可能ミラー30が所定の向きから回転開始可能となる。したがって、患者アライメントモードで使用される所定の向きから、画像取得のための(異なる)開始の向きへ回転可能ミラー30を回転させることによって生じ得る、画像取得開始の遅延が回避可能であり、眼10の視線方向が変化するリスクが低減される。ただし、この利点よりも、例えばメンテナンス及び/又は調整のために立体撮像装置40又は固視標光源80へのアクセスが容易であることが優先される場合には、立体撮像装置40と固視標光源80をいくつかの実施形態ではこれに替わって楕円ミラー32のボウルの外に配置することも可能である。この場合においても、患者アライメントモードで使用される回転可能ミラー30の所定の向きは、眼10が固定されたままの間に立体撮像装置40が回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して瞳孔14の立体画像46-1と46-2を取得可能とするように設定される。例えば、立体撮像装置40と固視標光源80は、それぞれが回転可能ミラー30への視線を有することが可能なように、楕円ミラーの縁の上方に配置される(例えば図1の湾曲ミラー38と同様に)。代替的に、立体撮像装置40と固視標光源80は、楕円ミラー32の反射に使用されない側に配置することも可能である。楕円ミラー32に1以上の穴をあけて、楕円ミラー32を通って光が立体撮像装置40へ通過し、また固視標光源80から通過することを可能とする。
UWF眼科用撮像装置100がUWF画像55の取得を開始するとき、回転可能ミラー30が患者アライメントモードにおいて回転可能ミラー30の所定の向きからの回転開始を可能とするか否かに拘わらず、回転可能ミラー30と楕円ミラー32の間であって、回転可能ミラー30が所定の向きにあるときに立体撮像装置40によって取得される瞳孔14の立体画像46-1と46-2における瞳孔14のそれぞれの表示の真円度からの偏差を最小化する位置に、立体撮像装置40を配置することが有利となり得る。立体撮像装置40の視点を眼10の中心視線方向に可能な限り近づけ、したがって画像46-1と46-2の瞳孔14を可能な限り円とすることを可能とする、立体撮像装置40のそのような位置は、瞳孔中心を位置づけるプロセスと、したがって瞳孔14と眼科用撮像装置100の射出瞳との間の距離を正確に計算することを容易にすることが可能である。
一例として、本例示的実施形態の楕円ミラー32は、第1焦点32-1と第2焦点32-2を含む対称面Pを有し、第1焦点32-1における回転可能ミラー30の法線方向Nが、図3に示すように回転可能ミラー30が所定の向きにあるとき、対称面Pに対して所定の角度θを成す。分かりやすくするために、図3においては角度θと以下で議論する角度αの大きさは誇張されている。第1カメラ42と第2カメラ44は、第1焦点32-1と第2焦点32-2とを通る第2平面P2を中心に対称に配置される。第1カメラ42と第2カメラ44は、本例示的実施形態のように、それぞれの光軸48-1と48-2を有するそれぞれのカメラレンズを備え、これらの光軸は相互に平行で第2平面P2の反対側に等距離で配置される。ただし別の例示的実施形態では、光軸48-1と48-2は両方が第2平面P2内にあってもよい。回転可能ミラー30の法線方向Nと第2平面P2は、第1焦点32-1において、所定の角度θの2倍未満の大きさである角度αを成す場合、この配置を用いて取得される瞳孔14の立体画像46-1、46-2内のそれぞれの瞳孔14の表示の真円度からの偏差は、満足のいく瞳孔アライメントを達成するのに十分なほど小さいことが判明した。
回転可能ミラー30は、楕円ミラー32の第1焦点32-1において、光ビームLTを楕円ミラー32上へ反射するようになっているが、眼科用撮像装置100の光学系は、回転可能ミラー30が別の方法で第1焦点32-1を介してビームLTを走査するように構成することも可能である。図4は、例示的実施形態の変形実施例による、線走査UWF眼科用撮像装置300の概略図であり、これは、楕円ミラー32に加えて、第2の楕円ミラー39を備え、これを介して回転可能ミラー30が眼底12上への線状の光の形で光ビームLT’を走査するように構成される。この場合、光ビームLT’はその伝播方向に垂直な平面(すなわち断面)上に、線を投射し、これは、(光源20によって生成されるような)点状の断面を有する光ビームを円筒レンズを用いて生成可能であり、あるいは当業者に周知の線状の照明を生成するための別の光学構成(例えば背面照明式スリット開口)を用いて生成可能である。図4に示すように、第2の楕円ミラー39は第1焦点39-1と第2焦点39-2を有し、回転可能ミラー30は第2楕円ミラー39の第1焦点39-1で光ビームLT’を反射するように構成される。第2楕円ミラー39の第2焦点39-2は、楕円ミラー32の第1焦点32-1に一致する。
線状の照明LT’を生成する光源20’を図4に示す。これは図1の例示的実施形態の光源20、スキャナ36及び湾曲ミラー38に代わって提供される。線走査UWF眼科用撮像装置300はUWF眼科用撮像装置100の残りの構成要素を含む。ただし、2つの楕円ミラー32、39を含む異なる走査伝達構成をより明確に示すために、これらは図4には示されていない。線走査UWF眼科用撮像装置300はまた、眼底12からの戻りの光を、戻りの線状照明を検出するための光検出器へ誘導する。ただしこれも簡単にするために図4では省略されている。
線走査UWF眼科用撮像装置300では、立体撮像装置40と固視標光源80(それがある場合)は、光ビームLT’で横切られない(第2楕円ミラー39と回転可能ミラー30の間の)領域G2に収納可能である。立体撮像装置40と固視標光源80は(それがある場合は)回転可能ミラー30に関連して配置され、前述のように動作するように構成される。ただし、眼10から立体撮像装置40へ伝搬する光、及び固視標光源80から眼10へ伝搬する固視光LFは、楕円ミラー39並びに楕円ミラー32を介して伝搬する。
代替的に、第2楕円ミラー39のボウル内の空間が不十分な場合、立体撮像装置40と固視標光源80の1つ又は両方は、第2楕円ミラー39のボウルの反射に使用されない側の領域G2’に配置することも可能である。第2楕円ミラー39に1以上の穴をあけて、楕円ミラー29を通って光が立体撮像装置40へ通過し、また固視標光源80から通過する。
立体撮像装置40が領域G(又は図4の変形実施例における領域G2)に収納されるか否かに関係なく、立体撮像装置40は本例示的実施形態のように、回転可能ミラー30と、第1カメラ42、第2カメラ44の両者との間に配置されたフレネルレンズ49をさらに備えることが可能である。図1の例示的実施形態ではフレネルレンズ49は、楕円ミラー32の第1焦点32-1において回転可能ミラー30によって反射された眼10からの光を屈折させて、第1カメラ42の第1光軸48-1と第2カメラ44の第2光軸48-2に沿って伝搬させるように構成される。フレネルレンズ49は、第1カメラ42と第2カメラ44を、支持回路基板あるいは他の平坦基板上に容易に取り付けられるようにし、それぞれの光軸が基板表面に垂直となるようにできる。第1カメラ42と第2カメラ44の光軸が楕円ミラー32の第1焦点32-1を通過するように注意深くアライメントするプロセス(これは他の場合には立体的な測距を改善するために行わなければならないのであるが)、その時間のかかるプロセスを回避することができる。そうして、立体撮像装置40の製造が結果的により簡単でより早くなる。同様に、図4を参照して述べた変形実施例では、フレネルレンズ49は、回転可能ミラー30と、領域G2にある第1カメラ42と第2カメラ44の両者との間に配置可能であって、第2楕円ミラー39の第1焦点39-1で回転可能ミラー30によって反射された、眼10からの光を屈折させて、第1カメラ42の第1光軸48-1と第2カメラ44の第2光軸48-2に沿って伝搬させるように構成される。
固視標光源80は、例示的実施形態及び上に述べたその変形実施例では中心線固定のために単一位置から回転可能ミラー30上へ固視光LFを投射するように動作可能であるが、固視標光源80は代替的に、楕円ミラー32の第1焦点32-1から(あるいは図4の変形実施例における第2楕円ミラー39の第1焦点39-1から)それぞれ異なる方向へ配置された、固視標光源80上の複数の位置の選択された位置から回転可能ミラー30上へ固視光LFを投射するように構成されてもよい。
図5は、回転可能ミラー30から見た、図1の例示的実施形態に含まれる立体撮像システム40と改良版の固視標光源80を含むPAM400の概略図である。図5に示すように、PAM400は平坦基板410を含み、その上に第1カメラ42、第2カメラ44、並びに立体カメラ42、44によって撮像できるように眼10を照明するためのIR照射光源47が取り付けられている。固視標光源80は、図5で80-1~80-9でラベル付けされた、LEDの形態をした、複数の分離された固視光源を含む。これらの固視標光源のそれぞれは、例えば赤、緑、青の少なくとも3色の可視光を生成可能である。図5の例において、LED80-1~80-9はRGB LEDであり、プロセッサ50の制御の下に、それぞれが赤、緑、青の光を放射可能である。そのような光源が9つあって、図5の実施例に示すように配置されているが、光源の数も配置もそのように限定されるものではない。PAM400は、本実施例のように、前述のフレネルレンズ49も含むこともでき、これは立体カメラ42と44、IR照射光源47、並びにLED80-1~80-9の上に重ねられて、これらの構成要素と回転可能ミラー30の間に配置される。
LED80-1~80-9は、図1の例示的実施形態の第1焦点32-1(あるいは、図4の変形実施形態の第2楕円ミラー39の第1焦点39-1)からそれぞれ異なる方向に配置されたそれぞれの異なる位置に設けられ、眼10は、選択された1つのLEDから、回転可能ミラー30と楕円ミラー32(及び図4の変形実施例の第2楕円ミラー39)を介して眼10に中継される光を凝視することにより異なる方向に向けることができる。図5の実施例では、LED80-5は中心視線固定を与えるように配置され、残りのLEDは患者が左、右、真上、左上方、右上方、真下、左下方、右下方を見るように誘導するために配置される。
ただし、固視標光源80は違う形で配置されて、楕円ミラー32の第1焦点32-1(あるいは図4の変形実施例の楕円ミラー39の第1焦点39-1)からそれぞれ異なる方向に配置された固視標光源80上の複数の位置の内の、選択された位置から回転可能ミラー30上へ固視光LFを投射してもよいことに留意されたい。例えば、固視標光源80は少なくとも1つのディスプレイスクリーン(液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイスクリーン、又は有機LED(OLED)ディスプレイスクリーン、など)の代替形態で提供可能である。これはプロセッサ50によって制御可能であって、ディスプレイスクリーン上の複数の分離された部分の内の選択部分から固視光LFを投射し、場合によっては利用可能な複数の色から選択された色で投射することが可能である。別の例としては、固視標光源80は光ファイバの配列の形態で提供可能である。これはLED80-1~80-9の位置と同じ位置において基板410から現れ、そこを通って導かれた光を回転可能ミラー30に向けて投射する。ここで、プロセッサ50によって制御可能な光学スイッチ又は他の手段が提供されて固視光LFを選択された光ファイバから回転可能ミラー30へ入射可能とする。
患者アライメントモードではプロセッサ50は、異なる複数の視線方向の内から、その視線方向に眼10の視線方向を固定すべき1つの視線方向を選択し、その選択した視線方向を用いて複数の位置の内の1つの対応する位置を決定して、その位置から固視標光源80が回転可能ミラー30上へ固視光LFを投射するようにする。図5の実施例では、プロセッサ50が、LED80-1~80-9のうちの1つを選択することができ、それが選択された視線方向に対応する。プロセッサ50はそうして固視標光源80を制御して、例えば選択されたLEDのみを駆動して標的固視光LFを投射させることにより、固視光LFを決定した位置から回転可能ミラー30上に投射し、選択された視線方向に眼10の視線方向を固定することが可能である。
複数の異なる視線方向には、中心視線方向が含まれ、固視標光源80上の複数の位置には、中心位置(すなわち図5の実施例ではLED80-5の位置)が含まれ得る。これは、固視光LFがその中心位置から所定の向きの回転可能ミラー30を介し、また楕円ミラー32を介して眼底12に投射されるときに、眼10の視線方向を中心視線方向に固定するものである。中心位置以外の固視標光源80上の複数の位置のそれぞれに対して、フレネルレンズ49は固視光LFを屈折させて、その位置から放射されると回転可能ミラー30の共通点に向かって伝搬させるように構成される。この共通点は、上記の例示的実施形態では楕円ミラーの第1焦点であり、図4を参照して記述した変形実施例では、第2楕円ミラー39の第1焦点39-1に対応する。したがってフレネルレンズ49は、立体画像46-1、46-2の形成に使用される眼10からの戻りの光と、眼10の視線方向の固定に使用される固視光LFとの両者に必要な集光を提供可能であり、それにより、立体撮像装置40と固視標光源80に対して別々の光学系を提供する必要性をなくする。
図6は、上に述べたように眼科用撮像装置100を制御して眼底12のUWF画像55を取得するために、プロセッサ50によって実行される操作をまとめたフロー図である。分かりやすくするために、これまでに述べた操作の文脈で行われ/実行され得るいくつかの動作及びプロセスを、ここでは再度説明しないが、図6を参照して以下で記述される操作の任意選択機能を形成することが理解される。プロセッサ50は、同様に眼科用撮像装置300を制御して、眼底12のUWF画像55を取得することが可能である。
プロセッサ50は患者アライメントモードにおいて、眼10の瞳孔14を眼底12のUWF画像55取得のための標的範囲内に配置するための信号Sを生成するように動作する。そのためにまず、回転可能ミラー30を、立体撮像装置40が回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して瞳孔14を撮像可能となる所定の向きに静止するように制御する(図6のS10)。次いで、プロセッサ50は立体撮像装置40の照射光源を制御して点灯させ、それにより回転可能ミラー30と楕円ミラー32(及び図4の変形実施例における第2楕円ミラー39)を介してIR光での眼10の照明を可能とする。
次に図6のS20で、プロセッサ50は回転可能ミラー(30)が所定の向きにある間に回転可能ミラー30と楕円ミラー32を介して瞳孔14の立体画像46-1、46-2を取得するように、立体撮像装置40を制御する。図4の変形実施例の文脈においては、プロセッサ50はS20において立体撮像装置40を制御して、回転可能ミラー30が所定の向きにある間に、回転可能ミラー30、第2楕円ミラー39及び楕円ミラー32を介して瞳孔14の立体画像46-1、46-2を取得する。回転可能ミラー30が所定の向きにあり、立体撮像装置40が瞳孔14の立体画像46-1、46-2を取得するように制御されている間に、プロセッサ50は、(図6のプロセスS20の任意選択部分として)固視標光源80を制御して固視光LFを回転可能ミラー30上に投射させる。ここで、固視標光源80は回転可能ミラー30に対して配置されていて、固視光LFが眼10の視線方向を固定するために、楕円ミラー32を介して眼底12上に投射されるようになっている。
図6のS30において、前述したようにプロセッサが瞳孔14の立体画像46-1、46-2を処理して、信号Sを生成する。
任意選択のプロセスS35において、プロセッサ50が定義済みの条件が満たされているか否かを判定可能である。定義済みの条件とは、例えば、信号Sに基づいて視覚及び/又は音響のフィードバックを与えられている眼科撮像装置100の操作者から眼底12の撮像開始の命令をプロセッサ50が受信したということであってよい。別の例としては、定義済みの条件とは、眼科用撮像装置100の射出瞳と瞳孔14との間の距離(立体画像46-1、46-2に基づいてプロセッサ50が決定するような)が、眼底12のUWF画像55の取得に適する標的範囲内である、ということであってよい。さらなる代替例として、定義済みの条件は、プロセッサ50が患者アライメントモードでの操作を開始してから、眼科用撮像装置100の射出瞳と瞳孔14の間の距離が標的範囲内になる可能性の高い所定の時間が経過したことであってよい。プロセッサが定義済みの条件がまだ満たされていないと判定すると、プロセスループはS20にループバックする。さもなければ図6のS40に進む。プロセスS35は省略可能である。
図6のS40において、プロセッサ50は光源20を制御して光ビームLTを放射し、眼科用撮像装置100を制御して、回転可能ミラー30を回転させて光ビームLTを楕円ミラー32を介して(図4の変形実施例では第2楕円ミラー39を介して)眼底12上で走査させることにより、眼底12のUWF画像55を取得する。UWF画像55を取得する前に、プロセッサ50は好ましくは固視標光源80とIR照射光源47を切断する。
前の説明では、例示的態様をいくつかの例示的実施形態を参照して説明した。したがって本明細書は、制限的ではなく、例示的であるとみなされるべきである。同様に、例示的実施形態の機能及び利点を強調する、図面に示す形状は、例示のみを目的として提示される。例示的実施形態のアーキテクチャは十分に柔軟かつ設定可能であり、添付図に示すもの以外の方法で利用可能である。
プロセッサ50の機能などの、本明細書に提示した実施例のいくつかの態様は、命令又は命令のシーケンスを有する一つ又は複数のプログラムなどのコンピュータプログラム又はソフトウェアとして提供可能である。これらは一実施形態においては、機械でアクセス可能もしくは機械で読み取り可能な媒体、命令記憶部、又はコンピュータ可読記憶装置などの製品に含まれるか格納され、このそれぞれが非一時的であり得る。非一時的な機械アクセス可能媒体、機械可読媒体、命令記憶部、又はコンピュータ可読記憶装置上のプログラム又は命令は、コンピュータシステム又は他の電子デバイスをプログラムするのに使用可能である。機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体、命令記憶部、及び記憶装置には、これに限らないが、光ディスク、及び光磁気ディスク、あるいは、電子的命令の保存若しくは送信に適した他の種類の媒体/機械可読媒体/命令記憶部/記憶装置が含まれ得る。本明細書に記載の技術はいかなる特定のソフトウェア構成にも限定されない。これらは任意のコンピューティング環境又は処理環境への適用性を見出し得る。本明細書に使用されている「コンピュータ可読」、「機械アクセス可能媒体」、「機械可読媒体」、「命令記憶部」及び「コンピュータ可読記憶装置」という用語は、機械、コンピュータ又はコンピュータプロセッサによって実行するために命令又は命令シーケンスを保存、コード化、又は送信することが可能で、かつ本明細書に記載の任意の方法を、機械/コンピュータ/コンピュータプロセッサに実行させる、任意の媒体を含むものとする。
コンピュータプログラム製品は、命令が保存された、記憶媒体、命令記憶部、又は記憶装置の形態で提供可能である。それを使用して、コンピュータ又はコンピュータプロセッサが本明細書に記載の例示的実施形態の任意の手順を実行することを制御し、又はそれを実行させることができる。記憶媒体/命令記憶部/記憶装置には、これに限るものではないが一例として、光ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、フラッシュメモリ、フラッシュカード、磁気カード、光カード、ナノシステム、分子メモリ集積回路、RAID、リモートデータストレージ/アーカイブ/ウェアハウジング、及び/又は命令及び/又はデータの保存に好適な他の任意の種類のデバイスが含まれ得る。
コンピュータ可読媒体、命令記憶部又は記憶装置のいずれかに保存された実装には、システムのハードウェアを制御し、システム又はマイクロプロセッサに人間のユーザ又は本明細書に記載の例示的実施形態の結果を利用する他の機構との対話を可能とする、ソフトウェアを含むものがある。そのようなソフトウェアには、これに限らないが、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、及びユーザアプリケーションが含まれ得る。究極的には、そのようなコンピュータ可読媒体又は記憶装置には、上で説明したような本発明の例示的態様を実行するためのソフトウェアがさらに含まれる。
プログラミング及び/又はシステムのソフトウェアには、本明細書に記載の手順を実行するためのソフトウェアモジュールが含まれる。本明細書のいくつかの例示的実施形態において、モジュールにはソフトウェアが含まれる。ただし本明細書の他の例示的実施形態ではモジュールにはハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせが含まれる。
本明細書には多くの特定の実施形態の詳細が含まれているが、それらは任意の発明又は特許請求されるものの範囲を制限するものとみなすべきではなく、むしろ本明細書に記載の具体的な実施形態に固有の特徴の記述として理解されるべきである。本明細書において別々の実施形態の文脈で記載されている特定の特徴は、組み合わせて単一の実施形態に実装することもできる。その逆に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態に別々に、又は任意の適切な部分的な組み合わせにして実装することもできる。さらに、上記において特徴が特定の組み合わせで作用するものとして記述され、また最初にそのように特許請求されているとしても、特許請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は場合によってはその組み合わせから削除することが可能であり、特許請求された組み合わせは部分的な組み合わせ又は部分的な組み合わせの変形に向けることも可能である。
特定の状況下では、マルチタスク及び並列処理をすることも有利であり得る。さらに、上記の実施形態における様々な構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解するべきではなく、また、上記のプログラム要素及びシステムは一般に単体のソフトウェア製品に統合し、あるいは複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
ここまでにいくつかの例示的実施形態及び実施形態を説明したので、前述したものは例示であって限定ではなく、一例として提示されたことは明らかである。特に、本明細書に示した実施例の多くは、装置又はソフトウェア要素の特定の組み合わせを含むが、これらの要素は同じ目的を達成するために違う形で組み合わされてもよい。一つの実施形態に関連してのみ議論した作用、要素及び特徴は、他の実施形態における同様の役割から除外されることを意図するものではない。
Claims (15)
- 光ビーム(LT)を眼底(12)上で走査することにより眼(10)の眼底(12)の超広角画像(55)を取得するように構成された超広角眼科用撮像装置(100;300)であって、
光ビーム(LT;LT’)を放射するように構成された光源(20;20’)と、
光ビーム(LT;LT’)を眼底(12)上で走査するように構成された回転可能ミラー(30)と、
それを介して回転可能ミラー(30)が前記光ビーム(LT;LT’)を前記眼底(12)上で走査するように構成された楕円ミラー(32)であって、
前記楕円ミラー(32)は、第1焦点(32-1)と第2焦点(32-2)とを有し、
前記回転可能ミラー(30)は、前記第1焦点(32-1)を介して光ビーム(LT;LT’)を前記楕円ミラー(32)上で走査するように構成され、
前記超広角眼科用撮像装置(100)の使用時に前記眼(10)の瞳孔(14)が前記第2焦点(32-2)の位置にある、楕円ミラーと、
前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)を介して前記瞳孔(14)の立体画像(46-1;46-2)を取得するように構成された立体撮像装置(40)と、
プロセッサ(50)であって、
患者アライメントモードにおいて、前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)に基づいて、前記眼(10)の前記瞳孔(14)を前記眼底(12)の超広角画像(55)取得のための標的範囲内に配置するための信号(S)を生成するように動作し、
それに続いて眼底撮像モードにおいて、前記超広角眼科用撮像装置(100)を制御して前記眼底(12)の前記超広角画像(55)取得するように動作する、
ように構成されるプロセッサ(50)と、
を備え、ここで、
前記患者アライメントモードにおいて、前記プロセッサ(50)は、
前記回転可能ミラー(30)が所定の方向に静止するように制御し、
前記立体撮像装置(40)を、前記回転可能ミラー(30)が所定位置に静止している間に前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)を介して前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)を取得するように制御し、
前記眼(10)の前記瞳孔(14)を撮像位置にアライメントさせるための前記信号(S)を生成するように前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)を処理する、
ように構成され、
前記眼底撮像モードにおいて、前記プロセッサ(50)は、
前記光ビーム(LT;LT’)を放射させるように、前記光源(20;20’)を制御し、
前記回転可能ミラー(30)を制御して前記光ビーム(LT;LT’)を前記眼底(12)上で前記楕円ミラー(32)を介して走査させることにより、前記眼底(12)の前記超広角画像(55)を取得するように前記超広角眼科用撮像装置(100;300)を制御する、
ように構成される、超広角眼科用撮像装置(100;300)。 - 前記回転可能ミラー(30)は前記第1焦点(32-1)において前記光ビーム(LT)を反射するように構成され、前記立体撮像装置(40)は、前記眼底(12)の前記超広角画像(55)の取得時に前記光ビーム(LT)が横切らない、前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)の間の領域(R)に配置される、請求項1に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記回転可能ミラー(30)の前記所定の向きは、前記超広角眼科用撮像装置(100)が前記眼底(12)の前記超広角画像(55)の取得を開始するとき、前記回転可能ミラー(30)が前記所定の向きから回転を始めるようになっている、請求項2に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記立体撮像装置(40)は、前記回転可能ミラー(30)と前期楕円ミラー(32)の間に位置して、前記回転可能ミラー(30)が前記所定の向きにあるとき、前記立体撮像装置(40)によって取得される前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)内のそれぞれの前記瞳孔(14)の表示の真円度からの偏差が最小となる位置に配置される、請求項2又は請求項3に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記楕円ミラー(32)は、前記第1焦点(32-1)と前記第2焦点(32-2)を含む対称面(P)を有し、
前記第1焦点(32-1)における前記回転可能ミラー(30)の法線方向は、前記回転可能ミラー(30)が所定の向きにあるとき前記対称面(P)に対して所定の角度を成し、
前記立体撮像装置(40)は第1カメラ(42)と第2カメラ(44)を備え、前記第1カメラ(42)と前記第2カメラ(44)は前記第1焦点(32-1)と前記第2焦点(32-2)とを含む第2平面(P2)から等距離で反対側に配置され、前記回転可能ミラー(30)の法線方向と前記第2平面(P2)は第1焦点(32-1)において前記所定の角度の2倍未満の角度を成す、請求項4に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。 - 前記第1カメラ(42)は第1光軸(48-1)を有し、前記第2カメラ(44)は前記第1光軸(48-1)に平行な第2光軸(48-2)を有し、
前記立体撮像装置(40)は、前記回転可能ミラー(30)と、前記第1カメラ(42)及び第2カメラ(44)との両者の間に配置されたフレネルレンズ(49)をさらに備え、
前記フレネルレンズ(49)は、前記楕円ミラー(32)の前記第1焦点(32-1)において前記回転可能ミラー(30)によって反射された前記眼(10)からの光を屈折させて、前記第1光軸(48-1)及び前記第2光軸(48-2)に沿って伝搬させる、請求項5に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。 - 前記立体撮像装置(40)は、
第1光軸(48-1)を有する第1カメラ(42)と、前記第1光軸(48-1)に平行な第2光軸(48-2)を有する第2カメラ(44)と、
前記回転可能ミラー(30)と、前記第1カメラ(42)及び前記第2カメラ(44)との両者の間に配置されたフレネルレンズ(49)であって、前記回転可能ミラー(30)によって反射された前記眼(10)からの光を屈折させて、前記第1光軸(48-1)と前記第2光軸(48-2)に沿って伝搬させるフレネルレンズ(49)と、
を備える、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。 - 前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)を介して眼底(20)上に固視光(LF)を投射するように構成された固視標光源(80)をさらに含み、
前記患者アライメントモードでは、前記プロセッサ(50)は前記固視標光源(80)を制御して、前記固視光(LF)を前記所定の向きにある前記回転可能ミラー(30)上に投射し、前記固視標光源(80)は、前記固視光(LF)が前記楕円ミラー(32)を介して前記眼底(12)に投射されて前記の眼(10)の視線方向を固定するように、前記回転可能ミラー(30)に対して配置されている、請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。 - 前記固視標光源(80)は、前記眼底(12)の前記超広角画像(55)の取得時に、前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)の間の前記光ビーム(LT)が通過しない領域(R)に配置される、請求項2に従属する請求項8に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記所定の向きは、前記超広角眼科用撮像装置(100)が前記眼底(12)の前記超広角画像(55)の取得を開始するとき、前記回転可能ミラー(30)が前記所定の向きから回転を始めるような向きである、請求項9に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記固視標光源(80)は、前記回転可能ミラー(30)が前記所定の向きにある場合、前記固視光(LF)が、前記眼(10)の中心視線固定の方向で前記眼(10)に入射するような位置から前記回転可能ミラー(30)上に前記固視光(LF)を投射するように構成される、請求項10に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記立体撮像装置(40)により前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)を取得するために、前記回転可能ミラー(30)及び前記楕円ミラー(32)を介して前記眼(10)を光で照射するように構成された照射光源(47)をさらに備える、請求項1~請求項11のいずれか一項に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 前記超広角眼科用撮像装置(100)は、超広角走査型レーザ検眼鏡を備える、請求項1~請求項12のいずれか一項に記載の超広角眼科用撮像装置(100)。
- 光ビーム(LT;LT’)を眼底(12)上で走査することにより眼(10)の眼底(12)の超広角画像(55)を取得するように構成された超広角眼科用撮像装置(100;300)を制御する方法であって、
前記超広角眼科用撮像装置(100)は、
前記光ビーム(LT;LT’)を放射するように構成された光源(20;20’)と、
前記光ビーム(LT;LT’)を眼底(12)上で走査するように構成された回転可能ミラー(30)と、
それを介して前記回転可能ミラー(30)が前記光ビーム(LT;LT’)を前記眼底(12)上で走査するように構成された楕円ミラー(32)であって、前記楕円ミラー(32)は、第1焦点(32-1)と第2焦点(32-2)とを有し、前記回転可能ミラー(30)は、前記第1焦点(32-1)を介して前記光ビーム(LT;LT’)を前記楕円ミラー(32)上で走査するように構成され、前記超広角眼科用撮像装置(100)の使用時に前記眼(10)の瞳孔(14)が前記第2焦点(32-2)の位置にある、楕円ミラーと、
前記回転可能ミラー(30)及び前記楕円ミラー(32)を介して前記瞳孔(14)の立体画像(46-1;46-2)を取得するように構成された立体撮像装置(40)と、
を備え、
前記方法は、
前記眼底(12)の前記超広角画像(55)を取得するための標的範囲内に前記眼(10)の前記瞳孔(14)を配置するための信号(S)を、
前記立体撮像装置(40)が、前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)を介して前記瞳孔(14)の撮像を可能とする所定の向きに前記回転可能ミラー(30)が静止しているように制御するステップ(S10)と、
前記回転可能ミラー(30)が前記所定の向きにある間に前記回転可能ミラー(30)と前記楕円ミラー(32)を介して前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)を取得するように、前記立体撮像装置(40)を制御するステップ(S20)と、
前記信号(S)を生成するために前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)を処理するステップ(S30)と、
によって生成することと、
前記信号(S)を生成した後に、前記光ビーム(LT;LT’)を放射するために前記光源(20;20’)を制御し、前記回転可能ミラー(30)を回転させて前記光ビーム(LT;LT’)を、前記楕円ミラー(32)を介して前記眼底(12)上を走査することにより前記眼底(12)の前記超広角画像(55)を取得するために前記超広角眼科用撮像装置(100)を制御すること(S40)と、
を含む、超広角眼科用撮像装置(100;300)を制御する方法。 - 前記超広角眼科用撮像装置(100)は、前記回転可能ミラー(30)と前期楕円ミラー(32)を介して固視光(LF)を眼底(20)上に投射するように構成された固視標光源(80)をさらに備え、
前記方法は、前記回転可能ミラー(30)が前記所定の向きにあって、前記立体撮像装置(40)が前記瞳孔(14)の前記立体画像(46-1;46-2)を取得するように制御されているときに、前記固視光(LF)を前記回転可能ミラー(30)上に投射するために前記固視標光源(80)を制御することをさらに含み、ここで、前記固視標光源(80)は、前記固視光(LF)が前記楕円ミラー(32)を介して前記眼底(12)上へ投射されて前記眼(10)の視線方向を固定するように、前記回転可能ミラー(30)に対して配置される、請求項14に記載の方法。
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