JP2026038457A - 眼科装置及び眼科装置の作動方法 - Google Patents
眼科装置及び眼科装置の作動方法Info
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Abstract
【課題】検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく、検査ヘッドによる被検眼の検査を実行可能な眼科装置及び眼科装置の作動方法を提供する。
【解決手段】眼底カメラ9は、照明光学系70と撮影光学系60とを備える検査ヘッド20と、検査ヘッド20に設けられた一対の凹面鏡(凹面鏡ユニット50)と、被検眼Eに対して検査ヘッド20を変位させる変位機構(X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16、スイング回転駆動部17)と、を備える。作動距離方向(Z軸方向)である前後方向に平行で且つ被検眼Eを通る軸を基準軸VAとし、被検眼Eを中心として基準軸VAを被検者Hの鼻Nから遠ざかる外方向に傾斜させた軸を傾斜軸TAとした場合に、変位機構が、検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って被検眼Eの検査位置まで変位させる。
【選択図】図12
【解決手段】眼底カメラ9は、照明光学系70と撮影光学系60とを備える検査ヘッド20と、検査ヘッド20に設けられた一対の凹面鏡(凹面鏡ユニット50)と、被検眼Eに対して検査ヘッド20を変位させる変位機構(X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16、スイング回転駆動部17)と、を備える。作動距離方向(Z軸方向)である前後方向に平行で且つ被検眼Eを通る軸を基準軸VAとし、被検眼Eを中心として基準軸VAを被検者Hの鼻Nから遠ざかる外方向に傾斜させた軸を傾斜軸TAとした場合に、変位機構が、検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って被検眼Eの検査位置まで変位させる。
【選択図】図12
Description
本発明は、一対の凹面鏡が設けられた検査ヘッドを備える眼科装置及び眼科装置の作動方法に関する。
眼科では、被検眼の眼科検査(被検眼の眼屈折力、眼圧及び角膜内皮細胞の数などの各種の眼特性の取得、眼底撮影、断層像撮影など)を眼科装置により実行する。このような眼科装置の一種として、眼底の広角撮影が可能なミラー方式の眼底カメラが知られている(特許文献1参照)。この眼底カメラの検査ヘッドの前面には、一対の凹面鏡が設けられている。この一対の凹面鏡は、検査ヘッドと被検眼との間において、検査ヘッドから被検眼に照射される照明光の光路と、被検眼から検査ヘッドに入射する戻り光の光路と、を形成する。
特許文献1に記載の眼底カメラで眼底撮影を行う場合に、眼底像の画質の観点から、被検眼に対する検査ヘッドの位置合わせ、すなわちアライメントが極めて重要となる。そこで、特許文献2及び特許文献3に記載されているようにステレオカメラにより被検眼の前眼部を撮影し、この撮影で得られた前眼部像に基づいて検査ヘッドに対する被検眼の相対位置を検出するアライメント検出を実行する。そして、このアライメント検出の結果に基づいて検査ヘッドを電動アクチュエータにより移動させることで、被検眼に対する検査ヘッドのオートアライメントを実行する。
上記特許文献1に記載の眼底カメラにおいて上記特許文献2及び特許文献3に記載の方法を用いて被検眼に対する検査ヘッドのオートアライメントを実行する場合には、検査ヘッド、特に一対の凹面鏡を被検者の顔に接近させる必要があるが、この際に一対の凹面鏡が被検者の鼻に近接するおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく、検査ヘッドによる被検眼の検査を実行可能な眼科装置及び眼科装置の作動方法を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための眼科装置は、被検眼を照明する照明光を出射する照明光学系と、照明光が照射された被検眼からの戻り光を撮像素子まで導く撮影光学系と、を備える検査ヘッドと、検査ヘッドに設けられ、検査ヘッドと被検眼との間で照明光及び戻り光の光路を形成する一対の凹面鏡と、被検眼に対して検査ヘッドを変位させる変位機構と、を備え、検査ヘッドの作動距離方向である前後方向に平行で且つ被検眼を通る軸を基準軸とし、被検眼を中心として基準軸を被検者の鼻から遠ざかる外方向に傾斜させた軸を傾斜軸とした場合に、変位機構が、検査ヘッドを傾斜軸に沿って被検眼の検査位置まで変位させる。
この眼科装置によれば、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、変位機構が、基準軸に対する傾斜軸の傾き角度を一定に保った状態で検査ヘッドを検査位置まで変位させる。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、変位機構が、被検眼に対して検査ヘッドを前後方向、左右方向及び上下方向に移動させる移動機構と、検査ヘッドを予め定められた回転軸を中心として回転させる回転機構と、を含む。これにより、被検眼に対して検査ヘッドを任意に変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に平行であり、外方向が左右方向に平行である。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に垂直であり、外方向が上下方向の上方である。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が、検査ヘッドの下方側に設けられており、移動機構が、検査ヘッド及び回転軸を一体に前後方向、左右方向及び上下方向に移動させる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に平行で且つ外方向が左右方向に平行であり、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構を駆動して、検査ヘッドを初期位置から傾斜軸まで外方向に移動させる第1駆動処理と、回転機構を駆動して、回転軸を中心に検査ヘッドを回転させて中心軸を傾斜軸に平行にする第2駆動処理と、第1駆動処理及び第2駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に平行で且つ外方向が左右方向に平行であり、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構を駆動して、検査ヘッドを初期位置から被検眼に向かう前後方向の前方側に移動させた後、検査ヘッドを傾斜軸まで外方向に移動させる第1駆動処理と、回転機構を駆動して、回転軸を中心に検査ヘッドを回転させて中心軸を傾斜軸に平行にする第2駆動処理と、第1駆動処理及び第2駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができ、さらに、第1駆動処理における検査ヘッドの外方向の移動量を低減可能である。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に平行で且つ外方向が左右方向に平行であり、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構及び回転機構を駆動して、検査ヘッドの被検眼に向かう前後方向の前方側への移動と、検査ヘッドの外方向への移動と、回転軸を中心とする検査ヘッドの回転とを同時に実行して、検査ヘッドを傾斜軸まで移動させて且つ中心軸を傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、第1駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第2駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができ、さらに、検査ヘッドを最短時間で検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に垂直で且つ外方向が上下方向の上方であり、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構及び回転機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸まで移動させて且つ中心軸を傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、第1駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第2駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が検査ヘッドよりも被検眼に近い前後方向の前方側に位置し、移動機構が、検査ヘッド及び回転軸を一体に前後方向、左右方向及び上下方向に移動させる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に平行で且つ外方向が左右方向に平行であり、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構を駆動して、検査ヘッドを一方向側から見た場合に回転軸が被検眼に一致する位置に移動させる第1駆動処理と、第1駆動処理の完了後に回転機構を駆動して、回転軸を中心として検査ヘッドを回転させることで、検査ヘッドを傾斜軸まで移動させて且つ中心軸を傾斜軸に平行にする第2駆動処理と、第2駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転軸が上下方向に平行で且つ外方向が左右方向に平行であり、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構を駆動して、検査ヘッドを一方向側から見た場合に回転軸が被検眼に一致する位置に移動させる処理と、回転機構を駆動して、回転軸を中心として検査ヘッドを回転させる処理と、を同時に実行して、検査ヘッドを傾斜軸まで移動させて且つ中心軸を傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、第1駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第2駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができ、さらに、検査ヘッドを最短時間で検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、回転機構が、検査ヘッドを、上下方向に平行な回転軸である第1回転軸と、上下方向に垂直な回転軸である第2回転軸と、を中心として回転可能である。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、検査ヘッドが初期位置では、移動機構による左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、検査ヘッドが初期位置にある場合において、検査ヘッドの中心軸が、前後方向に平行で且つ上下方向の一方向側から見た場合に中心位置に位置し、変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、駆動制御部が、移動機構を駆動して、第1回転軸及び第2回転軸が被検眼に一致する位置に検査ヘッドを移動させる処理と、回転機構を駆動して、第1回転軸及び第2回転軸の少なくとも一方を中心として検査ヘッドを回転させる処理と、を実行して、検査ヘッドを傾斜軸まで移動させて且つ中心軸を傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、第1駆動処理の完了後に移動機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる第2駆動処理と、を実行する。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、固視光を被検眼に投影する固視光投影系を備える。これにより、被検眼の視線方向を検査ヘッドの変位に追従させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、検査ヘッドに設けられ、変位機構による検査ヘッドの変位の途中で被検眼の前眼部を撮影する撮影部と、撮影部により撮影された被検眼の前眼部像に基づいて、検査ヘッドに対する被検眼の相対位置を検出するアライメント検出部と、変位機構の駆動を制御する駆動制御部と、を備え、駆動制御部が、アライメント検出部の検出結果に基づいて、変位機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って検査位置まで移動させる。これにより、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく被検眼の検査位置まで変位させることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、操作部を備え、駆動制御部が、操作部に対する入力操作に応じて変位機構を駆動して検査ヘッドを変位させる手動制御モードに切替可能であり、駆動制御部が、変位機構により検査ヘッドが予め定められた一定時間移動又は一定距離移動される間にアライメント検出部による相対位置の検出が実行されない場合には、手動制御モードに切り替わる。これにより、例えば顔の個人差、病理眼、眼瞼下垂等の瞼、或いは睫毛の影響等によってアライメント検出部による相対位置の検出ができない場合には自動で手動制御モードに切り替えることができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、一対の凹面鏡は、凹面鏡ブラケットにより連結されている第1凹面鏡及び第2凹面鏡であり、第1凹面鏡が、被検眼に対向する第1反射面を有し、第2凹面鏡が、第1反射面に一部対向する第2反射面であって、且つ照明光学系からの照明光を第1反射面へ反射して、第1反射面からの戻り光を撮影光学系へ反射する第2反射面を有し、一対の凹面鏡を、被検眼が左眼である場合に左眼の前に第1反射面が配置され第2反射面が顔の左側部側に配置される第1位置と、被検眼が右眼である場合には右眼の前に第1反射面が配置され第2反射面が顔の右側部側に配置される第2位置と、に切替可能な切替機構を備える。これにより、被検眼の被観察部位の広角撮影が可能になる。
本発明の目的を達成するための眼科装置の作動方法は、被検眼を照明する照明光を出射する照明光学系と、照明光が照射された被検眼からの戻り光を撮像素子まで導く撮影光学系と、を備える検査ヘッドと、検査ヘッドに設けられ、検査ヘッドと被検眼との間で照明光及び戻り光の光路を形成する一対の凹面鏡と、被検眼に対して検査ヘッドを変位させる変位機構と、を備える眼科装置の作動方法において、検査ヘッドの作動距離方向である前後方向に平行で且つ被検眼を通る軸を基準軸とし、被検眼を中心として基準軸を被検者の鼻から遠ざかる外方向に傾斜させた軸を傾斜軸とした場合に、変位機構を駆動して、検査ヘッドを傾斜軸に沿って被検眼の検査位置まで変位させる。
本発明は、検査ヘッド(一対の凹面鏡)を被検者の鼻に近接させることなく、検査ヘッドによる被検眼の検査を実行可能である。
[第1実施形態]
<眼底カメラの全体構成>
図1は、第1実施形態の眼底カメラ9の外観斜視図である。図2は、第1実施形態の眼底カメラ9の側面図である。図3は、第1実施形態の眼底カメラ9を被検者H側から見た正面図である。なお、図中のX軸方向は被検者Hを基準とした左右方向であり、Y軸方向は上下方向であり、Z軸方向は被検者H(被検眼E)に近づく前方向と被検者Hから遠ざかる後方向とに平行な前後方向(作動距離方向ともいう)である。
<眼底カメラの全体構成>
図1は、第1実施形態の眼底カメラ9の外観斜視図である。図2は、第1実施形態の眼底カメラ9の側面図である。図3は、第1実施形態の眼底カメラ9を被検者H側から見た正面図である。なお、図中のX軸方向は被検者Hを基準とした左右方向であり、Y軸方向は上下方向であり、Z軸方向は被検者H(被検眼E)に近づく前方向と被検者Hから遠ざかる後方向とに平行な前後方向(作動距離方向ともいう)である。
図1から図3に示すように、眼底カメラ9は、本発明の眼科装置に相当するものであり、装置架台10と、検査ヘッド20(光学ヘッドともいう)と、顔支持部30と、コントロールパネル40と、凹面鏡ユニット50と、撮影光学系60と、照明光学系70と、アライメント光学系80と、制御装置90と、を備える。
装置架台10は、Y軸方向の高さ調整が可能な光学テーブルTに載置されるベース部材である。装置架台10のZ軸方向前方側(被検者H側)の前端部には顔支持部30が固定され、装置架台10のZ軸方向後方側(検者側)の後端部にはコントロールパネル40が取り付けられる。また、顔支持部30とコントロールパネル40に挟まれた装置架台10の中央部領域には検査ヘッド20が配置される。
装置架台10の中央部領域には、装置架台10に対してX軸方向に移動可能なX軸可動枠11が配置される。X軸可動枠11上には、X軸可動枠11に対してZ軸方向に移動可能なZ軸可動枠12が配置される。Z軸可動枠12上には、Z軸可動枠12に対してY軸方向に移動可能なY軸可動枠13が配置される。装置架台10は、X軸可動枠11をX軸方向に移動させるX軸駆動部14を有する。X軸可動枠11は、Z軸可動枠12をZ軸方向に移動させるZ軸駆動部15を有する。Z軸可動枠12は、Y軸可動枠13をY軸方向に移動させるY軸駆動部16を有する。X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16は、本発明の移動機構を構成するものであり、例えばモータアクチュエータなどが用いられる。
検査ヘッド20には、凹面鏡ユニット50、撮影光学系60、照明光学系70及びアライメント光学系80が設けられている。この検査ヘッド20は、Y軸可動枠13上に設けられている。これにより、検査ヘッド20は、X軸可動枠11、Z軸可動枠12及びY軸可動枠13を介して、装置架台10に対してXYZ軸方向に移動可能である。
Y軸可動枠13には、スイング回転駆動部17及び回転軸21が設けられている。スイング回転駆動部17は、既述のX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16と共に本発明の変位機構を構成する。
スイング回転駆動部17は、Y軸方向に平行な回転軸21を中心として検査ヘッド20を回転(スイング)させる。このスイング回転駆動部17は、例えば、モータ、ウォームギア及びモータ駆動回路により構成されている。回転軸21は、検査ヘッド20のY軸方向下方側に設けられており、検査ヘッド20と一体にXYZ軸方向に移動すると共に検査ヘッド20と一体に回転する。
このように検査ヘッド20は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16によりXYZ軸方向に移動可能であって、且つスイング回転駆動部17により回転軸21を中心とする軸周り方向に回転可能である。これにより、検査ヘッド20のオートアライメント時及び左右眼切替時において、検査ヘッド20を各軸方向に直線移動させたり、回転軸21を中心とする回転移動させたり、直線移動及び回転移動の組み合わせ軌跡を描くように移動させたりすることができる。
顔支持部30は、装置架台10の前端部に設けられており、凹面鏡ユニット50よりもZ軸方向前方側に位置する。顔支持部30は、被検眼Eの位置と向きを安定させるように被検者Hの額と顎を受けて支える。この顔支持部30は、本体部31と、被検者Hの額が接する額受け枠32と、被検者Hの顎が接する顎受け台33と、Y軸方向に平行な昇降ロッド34と、顎受け駆動部35と、を有している。
顎受け駆動部35は、本体部31に内蔵されており、昇降ロッド34をY軸方向に駆動する。顎受け駆動部35は、例えばモータ及びモータ駆動回路などにより構成されている。昇降ロッド34の上端部には顎受け台33が設けられており、顎受け駆動部35による昇降ロッド34のY軸方向の駆動によって顎受け台33のY軸方向の位置を調整可能である。
コントロールパネル40は、装置架台10の後端部に設けられている。このコントロールパネル40は、撮影光学系60により撮影された被検眼Eの眼底像及びアライメント光学系80(後述の図8に示すステレオカメラ81L,81R)により撮影された被検眼Eの前眼部画像などをカラー表示するタッチパネル画面41を有している。
タッチパネル画面41は、画面表示された各種画像(操作ボタン画像、前眼部像、眼底像など)に対する検者のタッチ操作の入力を受け付けて、操作信号を制御装置90へ出力する。従って、コントロールパネル40(タッチパネル画面41)は本発明の操作部として機能する。コントロールパネル40の代わりに公知のタブレット端末を利用してもよい。また、コントロールパネル40以外の公知の各種操作部及び表示部を利用してもよい。
コントロールパネル40は、顎受け台33の位置調整操作、検査ヘッド20のXYZ軸方向の移動操作、検査ヘッド20の回転操作、オートアライメントと手動アライメントの切替操作、検査開始操作、及び検査結果(眼底像)の保存操作などに用いられる。
凹面鏡ユニット50は、本発明の一対の凹面鏡に相当する第1凹面鏡51及び第2凹面鏡52と、これら第1凹面鏡51及び第2凹面鏡52を連結する凹面鏡ブラケット53と、により構成される。この凹面鏡ユニット50は、検査ヘッド20に設けられたユニット回転駆動部55により検査ヘッド20の前面側の位置で回転自在に保持されており、顔支持部30(被検者Hの顔)に対向している。
ユニット回転駆動部55は、本発明の切替機構に相当するものであり、Z軸方向に平行なユニット回転軸54を中心として凹面鏡ユニット50(凹面鏡ブラケット53)を回転させる。ユニット回転駆動部55は、例えば、モータ、2つのプーリに掛け渡されたタイミングベルト及びモータ駆動回路を有する。凹面鏡ユニット50は、被検眼Eが左眼である場合にはユニット回転駆動部55により後述の第1位置(図4参照)に切り替えられ、被検眼Eが右眼である場合にはユニット回転駆動部55により後述の第2位置(図5参照)に切り替えられる。
撮影光学系60は、検査ヘッド20の上面側に設けられている。照明光学系70は、検査ヘッド20の下面側に設けられている。アライメント光学系80は、検査ヘッド20の前端部下面側の左右位置にそれぞれ設けられている。
制御装置90は、コントロールパネル40(タッチパネル画面41)へのタッチ操作などを含む入力操作に基づいて、眼底カメラ9の各部(顔支持部30、凹面鏡ユニット50、撮影光学系60、照明光学系70、アライメント光学系80など)を制御する。この制御装置90は、検査ヘッド20に設けられており、例えばハードウェア構成として、メインボード、TRC(Time Ratio Control)制御基板及びガルバノドライバ基板などを有する。
<凹面鏡ユニットの詳細構成>
図4は、左眼の眼底撮影時に第1位置に回転された凹面鏡ユニット50の上面図である。図5は、右眼の眼底撮影時に第2位置に回転された凹面鏡ユニット50の上面図である。なお、図中の符号CLは検査ヘッド20の中心軸である。この中心軸CLは検査ヘッド20をY軸方向の一方向側から見た場合にユニット回転軸54に一致(略一致を含む、以下同じ)している。
図4は、左眼の眼底撮影時に第1位置に回転された凹面鏡ユニット50の上面図である。図5は、右眼の眼底撮影時に第2位置に回転された凹面鏡ユニット50の上面図である。なお、図中の符号CLは検査ヘッド20の中心軸である。この中心軸CLは検査ヘッド20をY軸方向の一方向側から見た場合にユニット回転軸54に一致(略一致を含む、以下同じ)している。
図4及び図5に示すように、凹面鏡ユニット50は、被検眼Eと検査ヘッド20の前面(後述の図6に示すダイクロイックミラー57L,57R)との間の位置でユニット回転駆動部55により回転自在に保持されている。凹面鏡ユニット50を構成する第1凹面鏡51及び第2凹面鏡52は、照明光学系70から被検眼Eの眼底への照明光の反射光路と、被検眼Eの眼底から撮影光学系60への戻り光の反射光路と、を形成する。
第1凹面鏡51には、光学的に共役な2つの焦点F1,F2を有する第1反射面51aが形成されている。焦点F1の位置は、被検眼Eの眼底の観察及び撮影時に被検眼Eの瞳孔を配置する位置とする。
第2凹面鏡52には、光学的に共役な2つの焦点F3,F4を有する第2反射面52aが形成されている。この第2反射面52aは第1反射面51aに一部対向する。焦点F3の位置は、焦点F2と一致する位置とする。焦点F4の位置は、撮影光学系60の光路と照明光学系70の光路との光路分岐部の位置とする。
凹面鏡ブラケット53は、各焦点F1~F4の位置関係を維持した状態で、第1凹面鏡51と第2凹面鏡52を連結している。この凹面鏡ブラケット53には、ユニット回転駆動部55のユニット回転軸54が接続されている。
凹面鏡ユニット50は、被検眼Eが左眼の場合の第1位置(図4参照)と、被検眼Eが右眼の場合の第2位置(図5参照)と、に回転可能(旋回可能)である。この凹面鏡ユニット50をユニット回転駆動部55により回転させることで、凹面鏡ユニット50を左右眼共用の構成としている。
「第1位置」は、図4に示すように、左眼の前に第1凹面鏡51が配置され、第2凹面鏡52が顔の左側部側に配置される横列配置状態である。「第2位置」は、図5に示すように、右眼の前に第1凹面鏡51が配置され、第2凹面鏡52が顔の右側部側に配置される横列配置状態である。なお、凹面鏡ユニット50は、第1位置と第2位置以外に基準位置を有し、この「基準位置」は、既述の図2に示すようにY軸方向において第1凹面鏡51が下側位置で第2凹面鏡52が上側位置に配置される縦列配置状態である。
検査ヘッド20は、左眼の眼底撮影時には、図4に示すように、被検者H側から見て装置架台10の左側端部に寄った位置であって、且つZ軸方向に対して中心軸CLに傾斜角を持たせた配置となる。また、検査ヘッド20は、右眼の眼底撮影時には、図5に示すように、被検者H側から見て装置架台10の右側端部に寄った位置であって、且つZ軸方向に対して中心軸CLに傾斜角を持たせた配置となる。
さらに検査ヘッド20は、眼底撮影の開始前は初期位置に配置される。この初期位置は、X軸方向において装置架台10の中央位置(検査ヘッド20のX軸方向の移動可能範囲の中心位置)であって、且つZ軸方向においては被検者HからZ軸方向後方側に退避(離間)した退避位置である(図12の符号XIIA参照)。
図6は、検査ヘッド20の撮影光学系60の上面図である。図7は、検査ヘッド20の照明光学系70の側面図である。図8は、検査ヘッド20の照明光学系70及びアライメント光学系80の正面図である。
図6から図8に示すように、撮影光学系60は、左眼の眼底撮影を行う左眼用撮影光学系60Lと、右眼の眼底撮影を行う右眼用撮影光学系60Rと、を有する(図6参照)。照明光学系70は、検査ヘッド20の中心軸CLに沿って単独で設けられている(図7参照)。アライメント光学系80は、左眼の眼底撮影前のオートアライメントに用いられる左眼用アライメント光学系80Lと、右眼の眼底撮影前のオートアライメントに用いられる右眼用アライメント光学系80Rと、を有する(図8参照)。
撮影光学系60及び照明光学系70は、被検眼Eの瞳孔円の中で観察光束と照明光束とをずらしている分離照明方式を採用している。また、各光学系の光路分岐部には、観察光路と照明光路とアライメント光路とを合流させるダイクロイックミラー57L,57Rを配置している。なお、分離照明方式の代わりに上述の瞳孔円の中で観察光束と照明光束とを一致させた同軸照明方式を採用した場合には、光路分岐部に穴開きミラーを配置してもよい。
図6に示すように、撮影光学系60は、凹面鏡ユニット50を経由して入射した被検眼Eの眼底からの戻り光を撮像する。この撮影光学系60は、左眼用撮影光学系60L及び右眼用撮影光学系60Rと、スライドプレート68と、合焦駆動部69と、を備える。
左眼用撮影光学系60L及び右眼用撮影光学系60Rは、検査ヘッド20の上面において中心軸CLに対して線対称構造である。また、左眼用撮影光学系60L及び右眼用撮影光学系60Rはそれぞれ光路を偏心させた偏心光学系である。
左眼用撮影光学系60Lは、図中の矢印で示す戻り光の光路に沿って配置されたダイクロイックミラー57Lと、撮影絞り600Lと、第1反射ミラー61Lと、第1レンズユニット62Lと、第2反射ミラー63Lと、第2レンズユニット64Lと、合焦レンズ65Lと、第3レンズユニット66Lと、撮像部67Lと、を有する。撮影絞り600Lは、被検眼Eの瞳孔と共役位置に配置されている。撮像部67Lには、偏心光学系の設定に伴い眼底像イメージセンサ671L(本発明の撮像素子に相当)が平面視で外向きに開いた傾斜角度で配置されている。眼底像イメージセンサ671Lは、被検眼Eの眼底と共役位置に配置されている。
右眼用撮影光学系60Rは、図中の矢印で示す戻り光の光路に沿って配置されたダイクロイックミラー57Rと、撮影絞り600Rと、第1反射ミラー61Rと、第1レンズユニット62Rと、第2反射ミラー63Rと、第2レンズユニット64Rと、合焦レンズ65Rと、第3レンズユニット66Rと、撮像部67Rと、を有する。撮影絞り600Rは、被検眼Eの瞳孔と共役位置に配置されている。撮像部67Rには、偏心光学系の設定に伴い眼底像イメージセンサ671R(本発明の撮像素子に相当)が平面視で外向きに開いた傾斜角度で配置されている。眼底像イメージセンサ671Rは、被検眼Eの眼底と共役位置に配置されている。
スライドプレート68は、検査ヘッド20の上面において中心軸CLに沿った方向(図中ではZ軸方向)に移動自在に設けられている。このスライドプレート68の上面には、第2レンズユニット64L,64Rと、合焦レンズ65L,65Rと、第3レンズユニット66L,66Rと、が設けられている。
合焦駆動部69は、例えばモータアクチュエータであり、被検眼Eの眼底撮影時にスライドプレート68を中心軸CLに沿った方向に変位させることで、撮影光学系60の焦点を被検眼Eの眼底に合わせる合焦制御を行う。
図7及び図8に示すように照明光学系70は、凹面鏡ユニット50を経由して照明光であるスリットスキャン光を被検眼Eの眼底に投影する。この照明光学系70は、図中に示す照明光路に沿って配置された光源部71と、スリットユニット72と、ガルバノスキャナ73(光スキャナ)と、第1反射ミラー741と、第2反射ミラー742と、左右切替えミラー75と、ダイクロイックミラー57L,57Rと、を有する。
左右切替えミラー75からダイクロイックミラー57Lに向かう光路は、図8に示す第1レンズユニット761L、第3反射ミラー763L及び第2レンズユニット762Lと、図7に示す第4反射ミラー744Lと、を有する。また、左右切替えミラー75からダイクロイックミラー57Rに向かう光路は、図8に示す第1レンズユニット761R、第3反射ミラー763R及び第2レンズユニット762Rと、図7に示す第4反射ミラー744Rと、を有する。
光源部71は、スリットユニット72に向けて照明光を出射する。この光源部71は、スリットユニット72の近傍位置に虹彩絞り71aを有する。虹彩絞り71aは、被検眼Eの瞳孔と共役位置に配置されている。
スリットユニット72は、スリット72aと、投影レンズ72bと、を有する。スリット72aは、被検眼Eの眼底と共役位置に配置されている。これにより、被検眼Eの眼底にはスリット状の照明光(スリット光)が照射される。また、スリットユニット72にはスリット駆動部77が設けられている。スリット駆動部77は、直動部を有しており、被検眼Eに合わせてスリット72aの焦点を調整する。
ガルバノスキャナ73は、被検眼Eの眼底に照射される照明光(スリット光)を走査する。スキャナ駆動部78は、ガルバノスキャナ73の駆動(スリット光のスキャン角度)を制御する。
左右切替えミラー75は、ユニット回転軸54のY軸方向下方側に設けられており、Z軸方向に平行なミラー回転軸75a(図8参照)を中心として回転可能に設けられている。ミラー回転軸75aにはミラー回転駆動部79が接続されている。ミラー回転駆動部79は、ミラー回転軸75aを回転させることで左右切替えミラー75の傾斜角度を、第1レンズユニット761Lに向けて照明光を反射する第1角度と、第1レンズユニット761Rに向けて照明光を反射する第2角度と、に切替可能である。
なお、照明光学系70に、被検眼Eを固視させるための固視光を被検眼Eの眼底に投影する固視光投影系770(図10参照)が設けられていてよい。
図8に示すように、アライメント光学系80は、検査ヘッド20の前端部の左右位置にそれぞれ設けられている。アライメント光学系80は、第1凹面鏡51の第1焦点F1の位置に被検眼Eの位置を調整するオートアライメントを実行する場合において、この被検眼Eの前眼部像を取得する。このアライメント光学系80は、左眼のオートアライメントに用いられる左眼用アライメント光学系80Lと、右眼のオートアライメントに用いられる右眼用アライメント光学系80Rと、を有する。なお、左眼用アライメント光学系80L及び右眼用アライメント光学系80R(ステレオカメラ81L,81R)は、本発明の撮影部として機能する。
検査ヘッド20におけるダイクロイックミラー57LのY軸方向下方側にはアライメント光学枠22Lが固定されており、このアライメント光学枠22Lに左眼用アライメント光学系80Lが設けられている。左眼用アライメント光学系80Lは、ダイクロイックミラー57LのY軸方向下方側に配置されたステレオカメラ81L及びアライメント照明ランプ82Lを有する。アライメント照明ランプ82Lは、ダイクロイックミラー57Lを介して被検眼Eである左眼に照明光を照射する。ステレオカメラ81Lは、前眼部像イメージセンサを有しており、ダイクロイックミラー57Lを介して、照明光が照射されている左眼をステレオ撮影してこの左眼の前眼部像を出力する。
検査ヘッド20におけるダイクロイックミラー57RのY軸方向下方側にはアライメント光学枠22Rが固定されており、このアライメント光学枠22Rに右眼用アライメント光学系80Rが設けられている。右眼用アライメント光学系80Rは、ダイクロイックミラー57RのY軸方向下方側に配置されたステレオカメラ81R及びアライメント照明ランプ82Rを有する。アライメント照明ランプ82Rは、ダイクロイックミラー57Rを介して被検眼Eである右眼に照明光を照射する。ステレオカメラ81Rは、前眼部像イメージセンサを有しており、ダイクロイックミラー57Rを介して、照明光が照射されている右眼をステレオ撮影して右眼の前眼部像を出力する。
<顔支持部の詳細構成>
図9は、顔支持部30を被検者H側から見た斜視図である。図9に示すように、顔支持部30は、左眼の眼底撮影時と右眼の眼底撮影時とにおいて被検者Hの顔を異なる位置姿勢で支持する(図4及び図5参照)。
図9は、顔支持部30を被検者H側から見た斜視図である。図9に示すように、顔支持部30は、左眼の眼底撮影時と右眼の眼底撮影時とにおいて被検者Hの顔を異なる位置姿勢で支持する(図4及び図5参照)。
額受け枠32は、左眼の眼底撮影時に被検者Hの額が当接する左眼用額受け面32aと、右眼の眼底撮影時に被検者Hの額が当接する右眼用額受け面32bと、を有する。左眼用額受け面32a及び右眼用額受け面32bは、シリコーンゴムなどにより形成されている。
顎受け台33は、左眼の眼底撮影時に被検者Hの顎を支持する左眼用顎受け面33aと、右眼の眼底撮影時に被検者Hの顎を支持する右眼用顎受け面33bと、を有する。左眼用顎受け面33aと右眼用顎受け面33bは、それぞれが顎の形状に対応した凹曲面形状であり、互いに一部が重なり合う状態で顎受け台33に形成されている。
<制御装置の詳細構成>
図10は、制御装置90の機能ブロック図である。図10に示すように、制御装置90には既述の眼底カメラ9の各部の他に、画像形成部120と、データ処理部130と、記憶部131と、が接続されている。
図10は、制御装置90の機能ブロック図である。図10に示すように、制御装置90には既述の眼底カメラ9の各部の他に、画像形成部120と、データ処理部130と、記憶部131と、が接続されている。
画像形成部120は、眼底像イメージセンサ671L,671Rから出力された撮像信号に基づいて被検眼Eの眼底像を形成する。データ処理部130は、画像形成部120が形成した被検眼Eの眼底像に対して、輝度補正処理などの各種画像処理を施す。
記憶部131は、制御装置90が実行するプログラムを記憶する記録媒体(記憶媒体)であり、公知の各種ストレージが用いられる。また、記憶部131には被検眼Eの眼底像などが保存される。
制御装置90は、各種のプロセッサ(Processor)及びメモリ等から構成された演算回路を備える。各種のプロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びプログラマブル論理デバイス[例えばSPLD(Simple Programmable Logic Devices)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Arrays)]等が含まれる。なお、制御装置90の各種機能は、1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種または異種の複数のプロセッサで実現されてもよい。
制御装置90は、記憶部131に記憶されている制御プログラムを実行することで、傾き角度決定部91、アライメント検出部92、駆動制御部93、固視制御部94、眼底撮影制御部95及び保存制御部96として機能する。
制御装置90の各構成は、検査ヘッド20のオートアライメント時に機能するため、まず、図11を参照して検査ヘッド20のオートアライメントの方法を説明する。なお、図11中の符号「OS」は左眼(Oculus Sinister)を示し、符号「OD」は右眼(Oculus Dexter)を示す。図11の符号XIAに示すように、検査ヘッド20のオートアライメント時に、被検眼E(ここでは左眼OS)の正面位置から検査ヘッド20をZ軸方向前方側に移動させると、被検者Hの鼻Nに検査ヘッド20(第1凹面鏡51)が近接するおそれがある。
そこで、図11の符号XIBに示すように、本実施形態の眼底カメラ9では、検査ヘッド20のオートアライメント時に、検査ヘッド20をY軸方向の一方向側(例えばY軸方向上方側)から見た場合に被検眼Eに対して斜め方向から接近させる。
具体的には、Z軸方向に平行で且つ被検眼E(例えばその中心)を通る軸を基準軸VAとし、X軸方向のうちで被検眼E(ここでは左眼OS)を基準として鼻Nから遠ざかる方向を外方向X1として、被検眼Eを中心として基準軸VAを外方向X1に傾き角度θだけ傾斜させた軸を傾斜軸TAする。そして、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って被検眼Eの眼底撮影を実行可能な検査位置(以下、単に検査位置という)まで変位させる。ここでいう「変位」には、検査ヘッド20のXYZ軸方向の移動と回転とが含まれる。
図10に戻って、傾き角度決定部91は、XZ面内での基準軸VAに対する傾斜軸TAの傾き角度θを決定する。例えば傾き角度決定部91は、複数の角度(10°、15°、20°等)の中から検者がコントロールパネル40で選択した値を傾き角度θとして決定し、この傾き角度θの情報を駆動制御部93へ出力する。
なお、傾き角度決定部91が、ステレオカメラ81L,81Rの一方により鼻Nをステレオ撮影して得られた撮影画像に基づいて検査ヘッド20に対する鼻Nの相対位置を検出し、この検出結果に基づいて鼻Nへの検査ヘッド20(第1凹面鏡51)の近接を回避可能な傾き角度θを決定してもよい。ここで「ステレオカメラ81L,81Rの一方」とは、左眼OSの眼底撮影時にはステレオカメラ81Lであり、右眼ODの眼底撮影時にはステレオカメラ81Rである(以下、同じ)。
アライメント検出部92は、検査ヘッド20のオートアライメント中に、ステレオカメラ81L,81Rの一方によりステレオ撮影された被検眼Eの前眼部像に基づいて、被検眼Eの瞳孔中心位置の特定とこの瞳孔中心位置の3次元座標の演算とを実行することで、検査ヘッド20に対する被検眼Eの相対位置を検出する。なお、ステレオカメラ81L,81Rを使用したアライメント検出の方法は公知技術であるので(上記特許文献2参照)、ここでは具体的な説明は省略する。
駆動制御部93は、眼底カメラ9の各駆動部14~17,35,55,69,77~79の駆動を制御する。そして、駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を駆動して、被検眼Eに対する検査ヘッド20のアライメントと、検査対象の被検眼Eの切替(左右眼切替)と、を実行する。また、駆動制御部93は、検査ヘッド20のアライメント完了前までに、ユニット回転駆動部55を駆動して、凹面鏡ユニット50を第1位置(左眼OSの眼底撮影時)又は第2位置(右眼ODの眼底撮影時)に回転させる。
検査ヘッド20のアライメントには、オートアライメントと、手動アライメント(本発明の手動制御モードに相当)と、が含まれる。オートアライメントは、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を自動的に駆動して行うアライメントである。手動アライメントは、コントロールパネル40に対する検者の入力操作に応じてX軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を駆動して行うアライメントである。なお、オートアライメントと手動アライメントの切替操作はコントロールパネル40で実行される。
駆動制御部93は、オートアライメント時には、最初に傾き角度決定部91が決定した傾き角度θに基づいて、この傾き角度θに対応する傾斜軸TAを決定する。
例えば駆動制御部93は、最初にステレオカメラ81L,81Rの一方により被検者Hの顔(被検眼E又は鼻N等)をステレオ撮影して得られた撮影画像に基づいて基準軸VAを判別する。或いは駆動制御部93は、顎受け台33のY軸方向位置と、既知の左眼OS及び右眼ODの判別情報と、に基づいて基準軸VAを推定する。そして、駆動制御部93は、被検眼Eを中心として基準軸VAを外方向X1に傾き角度θだけ傾けた軸を傾斜軸TAとして決定する。
次いで、駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を駆動して、検査ヘッド20を眼底カメラ9の電源起動時の初期位置から検査位置まで自動で変位させるオートアライメントを開始する。
図12は、第1実施形態での検査ヘッド20のオートアライメントの第1-1例を説明するための説明図である。図12の符号XIIAに示すように、検査ヘッド20は初期位置では、既述の通り、検査ヘッド20のX軸方向の移動可能範囲の中心位置(略中心位置又は顔支持部30に対向する位置を含む)であって且つZ軸方向においては被検者HからZ軸方向後方側に退避した退避位置に位置する。検査ヘッド20が初期位置に位置する場合には、検査ヘッド20の中心軸CLはY軸方向上方側から見た場合に上述の中心位置に一致する。
最初に駆動制御部93は、X軸駆動部14を駆動して、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に初期位置から傾斜軸TAまで外方向X1に移動させる第1駆動処理を実行する。
図12の符号XIIBに示すように、駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にスイング回転駆動部17を駆動して、回転軸21を中心として検査ヘッド20を傾き角度θだけ回転させる第2駆動処理を実行する(矢印R参照)。これにより、図12の符号XIICに示すように、検査ヘッド20の中心軸CLが傾斜軸TAに平行になる。なお、第2駆動処理を第1駆動処理の前に実行してもよい。
次いで、駆動制御部93は、第2駆動処理の完了後にX軸駆動部14及びZ軸駆動部15を駆動して、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理を開始する(矢印XZ1参照)。これにより、検査ヘッド20が、傾き角度θを一定(略一定を含む、以下同じ)に保った状態で被検眼Eに向けて移動される。
このようなオートアライメントの途中で検査ヘッド20は、ステレオカメラ81Lが左眼OSの前眼部像を撮影してアライメント検出部92が左眼OSの瞳孔中心位置を特定可能な位置、すなわちアライメント検出可能な位置まで変位される。これにより、アライメント検出部92から駆動制御部93に対してアライメント検出結果が入力される。なお、アライメント検出部92によるアライメント検出が可能になるように、アライメント検出前(第1駆動処理から第3駆動処理の任意の段階)においても、Y軸駆動部16による検査ヘッド20のY軸方向位置調整を実行してもよい。
図12の符号XIIDに示すように、駆動制御部93は、アライメント検出部92から入力されたアライメント検出結果に基づいて、X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第3駆動処理を継続する。このアライメント検出結果に基づいて実行される第3駆動処理では、検査ヘッド20のY軸方向の位置調整も実行される。
図13は、第1実施形態での検査ヘッド20のオートアライメントの第1-2例を説明するための説明図である。駆動制御部93は、X軸駆動部14及びZ軸駆動部15を駆動して、図13の符号XIIIAに示すように最初に検査ヘッド20をZ軸方向の前方側(被検者H側)に所定距離だけ移動させた後(矢印Z1参照)、図13の符号XIIIBに示すように検査ヘッド20を傾斜軸TAまで外方向X1に移動させる第1駆動処理を実行する。なお、検査ヘッド20のZ軸方向の前方側への移動距離については、検査ヘッド20(第1凹面鏡51)と鼻Nとの間に安全距離を確保可能であれば特に限定されない。例えば、ステレオカメラ81Lにより鼻Nをステレオ撮影して得られた撮影画像に基づいて検査ヘッド20から鼻NまでのZ軸方向距離を演算して、この演算結果に基づいて移動距離を決定してもよい。
このように検査ヘッド20を最初にZ軸方向の前方側に移動させてから傾斜軸TAまで外方向X1に移動させることで、検査ヘッド20を外方向X1に移動させる移動距離を既述の図12に示した第1-1例よりも低減可能である。
図13の符号XIIICに示すように、駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にスイング回転駆動部17を駆動して、既述の第1-1例(図12の符号XIIB参照)と同様の第2駆動処理を実行して、中心軸CLを傾斜軸TAに平行にする。なお、第1-2例においても第2駆動処理を第1駆動処理の前に実行してもよい。
図13の符号XIIIDに示すように、駆動制御部93は、第2駆動処理の完了後にX軸駆動部14及びZ軸駆動部15を駆動して、既述の第1-1例(図12の符号XIIC、XIID参照)と同様に第3駆動処理を実行することで、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる。そして、図13の符号XIIIEに示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの途中でアライメント検出部92が検出したアライメント検出に基づいてX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第3駆動処理を継続する。
図14は、第1実施形態での検査ヘッド20のオートアライメントの第1-3例を説明するための説明図である。図14の符号XIVA及び符号XIVBに示すように、駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を駆動して、検査ヘッド20のZ軸方向の前方側及び外方向X1への移動と、検査ヘッド20の傾き角度θの回転と、を同時に実行する第1駆動処理を実行する(矢印XZ2及び矢印R参照)。これにより、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAまで斜め方向に移動させると共に中心軸CLを傾斜軸TAに平行にすることができる。
なお、第1-3例の第1駆動処理では、検査ヘッド20を、傾斜軸TA上においてステレオカメラ81Lが左眼OSの前眼部を撮影可能な位置まで最短距離で変位させてもよい。
図14の符号XIVCに示すように、駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して第2駆動処理を実行する。第1-3例の第2駆動処理は、既述の「第1-1例」及び「第1-2例」の第3駆動処理と同様の処理であり、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる。そして、図14の符号XIVDに示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの途中でアライメント検出部92が検出したアライメント検出に基づいてX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第2駆動処理を継続する。
なお、上述のオートアライメントの第1-1例~第1-3例では、左眼OSに対する検査ヘッド20のオートアライメントを例に挙げて説明したが、右眼ODに対する検査ヘッド20のオートアライメントについても同様に実行可能である。
図10に戻って、駆動制御部93は、撮影光学系60による被検眼Eの眼底撮影が完了すると、Z軸駆動部15を駆動して検査ヘッド20をZ軸方向の後方側(検者側)に所定距離だけ退避させる(後述の図17の符号XVIID、XVIIG参照)。
固視制御部94は、少なくとも検査ヘッド20のオートアライメントの開始時から検査ヘッド20による被検眼Eの眼底撮影が完了するまでの間、固視光投影系770による被検眼Eへの固視光の投影を実行させる。これにより、検査ヘッド20をオートアライメント時に初期位置から傾斜軸TAを経て検査位置まで移動させる間、被検者Hの視線方向を固視光の方向に誘導及び固定することができる。このため、例えば検査ヘッド20を初期位置から傾斜軸TAまで移動させた場合には、この移動に追従するように被検眼Eを回旋させることができる。その結果、被検眼Eの視線方向を常に検査ヘッド20に固定することができる。
眼底撮影制御部95は、検査ヘッド20のオートアライメント完了後、眼底カメラ9による被検眼Eの眼底撮影を制御する。例えば眼底撮影制御部95は、公知の方法で合焦駆動部69を駆動して撮影光学系60(左眼用撮影光学系60L又は右眼用撮影光学系60R)のピントを被検眼Eの眼底に合わせると共に、公知の方法でスリット駆動部77を駆動して照明光(スリット光)のピントを被検眼Eの眼底に合わせる合焦制御を実行する。
次いで、眼底撮影制御部95は、公知の方法でスキャナ駆動部78及び撮影光学系60(左眼用撮影光学系60L又は右眼用撮影光学系60R)を制御して、ガルバノスキャナ37による眼底上でのスリット光の走査と、撮影光学系60によるスリット光の走査位置ごとの眼底撮影と、を含む眼底のスリットスキャン撮影を実行する。これにより、画像形成部120がスリットスキャン撮影で眼底像イメージセンサ671L,671Rの一方から出力された撮像信号に基づいて被検眼Eの眼底像を形成して、データ処理部130がこの眼底像に対して各種画像処理を実行する。
保存制御部96は、データ処理部130による画像処理後の被検眼Eの眼底像をコントロールパネル40に表示させる。また、保存制御部96は、検者がコントロールパネル40に対して画像保存操作を入力した場合には、被検眼Eの眼底像を記憶部131に保存する。
<第1実施形態の眼底カメラの作用>
図15は、上記構成の第1実施形態の眼底カメラ9による被検眼Eの眼底撮影処理の流れを示したフローチャートである。予め被検者Hが顎受け台33に顎を載せると共に額を額受け枠32に当てた状態で、検者がコントロールパネル40を操作して顎受け台33の高さ位置(Y軸方向位置)を被検者Hに合わせて調整する。また、検者は、コントロールパネル40を操作して、検査ヘッド20のアライメントモードとしてオートアライメントモードを選択する。さらに固視制御部94が固視光投影系770による被検眼Eへの固視光の投影を開始させる。これにより、被検眼Eの視線方向を誘導及び固定することができる。
図15は、上記構成の第1実施形態の眼底カメラ9による被検眼Eの眼底撮影処理の流れを示したフローチャートである。予め被検者Hが顎受け台33に顎を載せると共に額を額受け枠32に当てた状態で、検者がコントロールパネル40を操作して顎受け台33の高さ位置(Y軸方向位置)を被検者Hに合わせて調整する。また、検者は、コントロールパネル40を操作して、検査ヘッド20のアライメントモードとしてオートアライメントモードを選択する。さらに固視制御部94が固視光投影系770による被検眼Eへの固視光の投影を開始させる。これにより、被検眼Eの視線方向を誘導及び固定することができる。
さらにまた、検者はコントロールパネル40を操作して、被検眼Eとして例えば左眼OS(右眼ODでも可)を選択する選択操作を行う。この選択操作を受けて駆動制御部93がユニット回転駆動部55を駆動して凹面鏡ユニット50を左眼OSに対応した第1位置(図4参照)に回転させる(ステップS1)。なお、このステップS1の処理は、検査ヘッド20のオートアライメント(ステップS2)と同時に実行してもよい。
検者がコントロールパネル40に対して検査開始操作を入力すると、被検眼E(ここでは左眼OS)に対する検査ヘッド20のオートアライメントが開始される(ステップS2)。
図16は、本発明の眼科装置の作動方法に係る、検査ヘッド20のオートアライメント処理の流れを示したフローチャートである。図17は、オートアライメント開始後の検査ヘッド20の変位を説明するための説明図である。なお、ここでは既述の図12に示した「第1-1例」のオートアライメントを実行する場合を例に挙げて説明する。
図16及び図17に示すように、傾き角度決定部91は、予め検者がコントロールパネル40で選択した角度を傾き角度θとして決定した後、この傾き角度θの情報を駆動制御部93へ出力する(ステップS2A)。これにより、この傾き角度θに基づいて駆動制御部93が傾斜軸TAを決定した後、検査ヘッド20のオートアライメントを開始する(ステップS2B)。
最初に駆動制御部93はX軸駆動部14を駆動して、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に初期位置から傾斜軸TAまで外方向X1に移動させる第1駆動処理を実行する(ステップS2C)。また、アライメント検出部92が、ステレオカメラ81Lによるステレオ撮影を開始させて、ステレオカメラ81Lからの撮影画像の取得と各撮影画像の解析とを連続的に実行する(ステップS2D)。
次いで、駆動制御部93は、スイング回転駆動部17を駆動して回転軸21を中心に検査ヘッド20を傾き角度θだけ回転させて、検査ヘッド20の中心軸CLを傾斜軸TAに平行にする第2駆動処理を実行する(ステップS2E)。これにより、検査ヘッド20が図17の符号XVIIAに示す初期位置から符号XVIIBに示すように傾斜軸TAまで変位されると共に中心軸CLが傾斜軸TAに平行になる。なお、固視光投影系770による固視光の投影により、被検眼E(左眼OS)の視線方向も検査ヘッド20の変位に追従させることができる。
そして、駆動制御部93は、X軸駆動部14及びZ軸駆動部15を駆動して、図17の符号XVIICに示すように検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理を開始する(ステップS2F)。
第1駆動処理から第3駆動処理が実行されている間、アライメント検出部92は、ステレオカメラ81Lより取得した撮影画像から左眼OSの瞳孔中心位置が特定可能になるまでアライメント検出を待機する(ステップS2GでNO)。そして、オートアライメントの途中で、ステレオカメラ81Lが左眼OSの前眼部を撮影して、ステレオカメラ81Lからアライメント検出部92に対して撮影画像として左眼OSの前眼部像が入力される。これにより、アライメント検出部92がステレオカメラ81Lから入力される前眼部像に基づいて左眼OSの瞳孔中心位置を特定可能になる(ステップS2GでYES)。
次いで、アライメント検出部92が、左眼OSの瞳孔中心位置を3次元座標に変換することで、検査ヘッド20に対する左眼OSの相対位置を検出するアライメント検出を実行する(ステップS2H)。そして、アライメント検出部92は、アライメント検出の検出結果を駆動制御部93へ出力する。
駆動制御部93は、アライメント検出部92から入力されたアライメント検出結果に基づいて、X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第3駆動処理を継続する。具体的には駆動制御部93は、アライメント検出結果に基づいて決定した検査位置の3次元座標(目標座標)と、現在の検査ヘッド20の3次元座標(現在座標)との差を計算して、この差が閾値以下になるまで第3駆動処理を継続する(ステップS2I、ステップS2JでNO、ステップS2K)。これにより、傾き角度θを維持した状態で検査ヘッド20が検査位置まで移動される。
駆動制御部93は、上述の目標座標と現在座標との差が閾値以下になった場合に、X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16の駆動を停止してオートアライメントを終了する(ステップS2JでYES)。このようにオートアライメント時に検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って検査位置まで変位させることで、検査ヘッド20(第1凹面鏡51)が鼻Nに近接することが防止される。
図18は、検査ヘッド20のオートアライメントの変形例の流れを示したフローチャートである。図16ではオートアライメントの途中でアライメント検出部92によるアライメント検出が実行されるが、このアライメント検出が可能な領域に検査ヘッド20が到達してもアライメント検出部92がアライメント検出不能な場合がある。
そこで図18示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの開始時又は第3駆動処理の開始時から検査ヘッド20が予め定められた一定時間移動又は一定距離移動する間に、アライメント検出部92が左眼OSの瞳孔中心位置を特定できない場合には、アライメント検出不能と判定する(ステップS2GでNO、ステップS2LでYES)。この場合には駆動制御部93は、検査ヘッド20のアライメントモードをオートアライメントモードから手動アライメントモードに切り替えると共に、その旨をコントロールパネル40に表示させる(ステップS2M)。これにより、検者は、コントロールパネル40を操作して、検査ヘッド20の手動アライメントを実行する。このようにオートアライメントの途中で手動アライメントに切替可能にすることで、アライメント検出不能の状態で検査ヘッド20が被検者Hの顔に接近することが防止される。
図15及び図17に戻って、オートアライメントが完了すると、眼底撮影制御部95が公知の方法で合焦駆動部69及びスリット駆動部77を駆動して、撮影光学系60(ここでは左眼用撮影光学系60L)及び照明光(スリット光)のピントを左眼OSの眼底に合わせる合焦制御を実行する(ステップS3)。次いで、眼底撮影制御部95が公知の方法でスキャナ駆動部78及び左眼用撮影光学系60Lを制御して、左眼OSの眼底のスリットスキャン撮影を実行する(ステップS4)。
そして、画像形成部120がスリットスキャン撮影で眼底像イメージセンサ671Lから出力された撮像信号に基づいて左眼OSの眼底像を形成して、データ処理部130が左眼OSの眼底像に対して各種画像処理を実行する。この左眼OSの眼底像は、データ処理部130から保存制御部96へ出力される。
一方、駆動制御部93は、左眼OSの眼底撮影が完了すると、Z軸駆動部15を駆動して、図17の符号XVIIDに示すように検査ヘッド20をZ軸方向の後方側に退避させる(ステップS5)。
保存制御部96は、データ処理部130から入力された左眼OSの眼底像をコントロールパネル40に表示させる。これにより、検者は所望の眼底像が得られた否かを確認することができる。そして、検者は、所望の眼底像が得られた場合には、コントロールパネル40に対して画像保存操作を入力する。これにより、保存制御部96が、左眼OSの眼底像を記憶部131に保存する(ステップS6)。
引き続き、右眼ODの眼底撮影を実行する場合にはステップS1からステップS6の処理が繰り返し実行される(ステップS7でYES)。この場合には駆動制御部93の制御の下、凹面鏡ユニット50が右眼ODに対応した第2位置(図5参照)に回転される。また、検査ヘッド20が、右眼ODに対応する傾斜軸TAまで変位され(図17の符号XVIIE参照)、さらに傾斜軸TAに沿って右眼ODの検査位置まで移動される(図17の符号XVIIF参照)。そして、右眼ODの眼底撮影が完了すると、駆動制御部93の制御の下で検査ヘッド20が、Z軸方向の後方側に退避された後(図17の符号XVIIG参照)、初期位置へ変位される(図17の符号XVIIH参照)。
以上のように第1実施形態の眼底カメラ9では、オートアライメント時に検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って斜め方向から被検眼Eの検査位置まで移動させることができる。これにより、被検眼Eの正面位置から検査ヘッド20をZ軸方向前方側の検査位置に移動させる場合(図11の符号XIA参照)よりも、検査ヘッド20(第1凹面鏡51)と鼻Nとの間の距離を常に十分に確保可能である。その結果、検査ヘッド20(第1凹面鏡51)を鼻Nに近接させることなく、検査ヘッド20による被検眼Eの検査を実行することができる。
[第2実施形態]
図19は、第2実施形態の眼底カメラ9の要部の側面図である。上記第1実施形態の眼底カメラ9では、検査ヘッド20のY軸方向下方側に設けられた回転軸21を中心としてスイング回転駆動部17により検査ヘッド20を回転(スイング)させているが、図19に示すように第2実施形態の眼底カメラ9では回転軸21の位置を第1実施形態とは異ならせている。
図19は、第2実施形態の眼底カメラ9の要部の側面図である。上記第1実施形態の眼底カメラ9では、検査ヘッド20のY軸方向下方側に設けられた回転軸21を中心としてスイング回転駆動部17により検査ヘッド20を回転(スイング)させているが、図19に示すように第2実施形態の眼底カメラ9では回転軸21の位置を第1実施形態とは異ならせている。
なお、第2実施形態の眼底カメラ9は、回転軸21の位置が異なる点を除けば上記第1実施形態の眼底カメラ9と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態の眼底カメラ9と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
第2実施形態のスイング回転駆動部17及び回転軸21は、検査ヘッド20よりも被検眼Eに近い位置、すなわち検査ヘッド20のZ軸方向前方側に設けられている。これにより、X軸駆動部14及びZ軸駆動部15によりスイング回転駆動部17のXZ位置を調整することで、Y軸方向上方側から見た場合に回転軸21と被検眼E(回旋中心)とを一致させることができる。この場合にはスイング回転駆動部17は、被検眼Eの回旋中心を中心として、検査ヘッド20を回転(スイング)させる。
第2実施形態の制御装置90は、駆動制御部93による検査ヘッド20のオートアライメントの方法が第1実施形態とは異なる点を除けば、上記第1実施形態の制御装置90と基本的に同じである。
第2実施形態の駆動制御部93は、第1実施形態と同様に、傾き角度決定部91が決定した傾き角度θに基づいて傾斜軸TAを決定した後、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を駆動して、検査ヘッド20のオートアライメントを実行する。
図20は、第2実施形態での検査ヘッド20のオートアライメントの第2-1例を説明するための説明図である。図20の符号XXAに示すように、検査ヘッド20は、最初は上記第1実施形態と同様の初期位置に配置されている。
次いで、図20の符号XXA及び符号XXBに示すように、駆動制御部93は、X軸駆動部14及びZ軸駆動部15を駆動して、検査ヘッド20(スイング回転駆動部17及び回転軸21)を初期位置からXZ軸方向に移動させる第1駆動処理を実行する(矢印XZ2参照)。具体的にはY軸方向上方側から見た場合において、回転軸21が被検眼Eの回旋中心と一致する位置まで検査ヘッド20をXZ軸方向に移動させる。
駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にスイング回転駆動部17を駆動して、図20の符号XXBに示すように回転軸21(被検眼Eの回旋中心)を中心に検査ヘッド20を傾き角度θだけ回転させる第2駆動処理を実行する(矢印R参照)。これにより、図20の符号XXCに示すように、検査ヘッド20が傾斜軸TAまで移動されると共に中心軸CLが傾斜軸TAに平行になる。
次いで、駆動制御部93は、第2駆動処理の完了後にX軸駆動部14及びZ軸駆動部15を駆動して、第1実施形態と同様に、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理を開始する(矢印XZ1参照)。なお、第2実施形態の第3駆動処理では、第1実施形態とは異なりX軸駆動部14、Z軸駆動部15による検査ヘッド20のZ軸移動が主に実行される。これにより、検査ヘッド20が、傾き角度θを一定に保った状態で被検眼Eに向けて移動される。
そして、図20の符号XXDに示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの途中でアライメント検出部92が検出したアライメント検出に基づいてX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第3駆動処理を継続する。
なお、既述の図18で説明したように、駆動制御部93は、オートアライメントの開始時又は第3駆動処理の開始時から検査ヘッド20が予め定められた一定時間移動又は一定距離移動する間に、アライメント検出部92がアライメント検出を実行できない場合には、検査ヘッド20のアライメントモードを手動アライメントモードに切り替える。
図21は、第2実施形態における検査ヘッド20のオートアライメントの第2-2例を説明するための説明図である。図21の符号XXIA及び符号XXIBに示すように、駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17を同時に駆動して、検査ヘッド20のXZ軸方向の移動と(矢印XZ2参照)、検査ヘッド20の傾き角度θの回転と(矢印R参照)、を同時に実行する第1駆動処理を実行する。なお、第2-2例の第1駆動処理は、図20で説明した「第2-1例」の第1駆動処理及び第2駆動処理を同時に実行する処理である。これにより、検査ヘッド20が傾斜軸TAまで移動されると共に、検査ヘッド20の中心軸CLが傾斜軸TAに平行になる。
なお、第1駆動処理では、検査ヘッド20を、傾斜軸TA上においてステレオカメラ81L,81Rが被検眼E(ここでは左眼OS)の前眼部を撮影可能な位置、又は検査ヘッド20内の不図示の観察光学系が被検眼Eの前眼部を撮影可能な位置まで最短距離で変位させてもよい。
そして、駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して既述の「第2-1例」の第3駆動処理と同様の第2駆動処理を実行することで、検査ヘッド20をY軸方向上方側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる(矢印XZ1参照)。そして、図21の符号XXICに示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの途中でアライメント検出部92が検出したアライメント検出に基づいてX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第2駆動処理を継続する。
以上のように第2実施形態の眼底カメラ9においても、第1実施形態と同様にオートアライメント時に検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って斜め方向から被検眼Eの検査位置まで移動させることができるので、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
図22は、第3実施形態の眼底カメラ9の要部の側面図である。上記第1実施形態の眼底カメラ9は、検査ヘッド20のオートアライメント時に基準軸VAをX軸方向(外方向X1)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させている。これに対して第3実施形態の眼底カメラ9は、検査ヘッド20のオートアライメント時に基準軸VAをX軸方向とは異なる方向に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させる。
図22は、第3実施形態の眼底カメラ9の要部の側面図である。上記第1実施形態の眼底カメラ9は、検査ヘッド20のオートアライメント時に基準軸VAをX軸方向(外方向X1)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させている。これに対して第3実施形態の眼底カメラ9は、検査ヘッド20のオートアライメント時に基準軸VAをX軸方向とは異なる方向に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させる。
図22に示すように第3実施形態の眼底カメラ9は、検査ヘッド20が回転軸21,140の軸回り方向に回転自在である点と、チルト回転駆動部141を備える点と、第1実施形態とは異なる検査ヘッド20のオートアライメントを実行する点とを除けば、上記第1実施形態の眼底カメラ9と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態の眼底カメラ9と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
回転軸140は、検査ヘッド20の底面と回転軸21の先端部との間に設けられている。回転軸140は、Y軸方向に垂直であり、検査ヘッド20をY軸方向に垂直な軸の軸回り方向に回転自在に保持する。これにより、検査ヘッド20を、回転軸140を中心として回転(チルト:矢印TL参照)させると共に、回転軸21を中心として回転(スイング:矢印SW参照)させることができる。なお、検査ヘッド20をスイング及びチルト可能であれば回転軸21,140の構成は特に限定はされない。
チルト回転駆動部141は、本発明の回転機構に相当する。また、チルト回転駆動部141は、既述のX軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17と共に本発明の変位機構を構成する。チルト回転駆動部141は、例えモータ、ウォームギア及びモータ駆動回路を有しており、回転軸140を中心として検査ヘッド20を回転(チルト)させる。
このように第3実施形態の検査ヘッド20は、スイング回転駆動部17及びチルト回転駆動部141によって、検査ヘッド20を2軸で回転(スイング・チルト)可能である。このため、第3実施形態では、上記第1実施形態の外方向X1以外の方向(Z軸方向に垂直な方向であって且つ鼻Nから遠ざかる方向)、例えばY軸方向上方を「外方向Y1(図23参照)」として、被検眼Eを中心として基準軸VAを「外方向Y1」に傾斜させた軸を傾斜軸TAとする。
第3実施形態の制御装置90は、傾斜軸TAの傾斜方向が第1実施形態とは異なる点を除けば上記第1実施形態の制御装置90と基本的に同じである。
第3実施形態の傾き角度決定部91は、X軸方向の一方向側から見た場合の基準軸VAに対する傾斜軸TAの外方向Y1(図23参照)の傾き角度θ、すなわちYZ面内での基準軸VAに対する傾斜軸TAの傾き角度θを決定する。なお、傾き角度θの具体的な決定方法については、傾斜軸TAの傾き方向が異なる点を除けば上記第1実施形態の傾き角度θの決定方法と同じであるので、ここでは具体的な説明は省略する。
第3実施形態の駆動制御部93は、傾き角度決定部91が決定した傾き角度θに基づいて傾斜軸TAを決定した後、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16、スイング回転駆動部17及びチルト回転駆動部141を駆動して、検査ヘッド20のオートアライメントを実行する。
図23は、第3実施形態での検査ヘッド20のオートアライメントの第3例を説明するための説明図である。なお、この第3例は、傾斜軸TAの傾き方向が異なる点を除けば上記第1実施形態で説明した第1-1例(図12参照)と基本的に同じである。
図23の符号XXIIIAに示すように、検査ヘッド20は、最初は上記第1実施形態と同様の初期位置に配置されている。第3実施形態の駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20をX軸方向の一方向側から見た場合に初期位置から傾斜軸TAまで外方向Y1(Y軸方向上方)に移動させる第1駆動処理を実行する。
図23の符号XXIIIBに示すように、駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にチルト回転駆動部141を駆動して、回転軸140を中心として検査ヘッド20を傾き角度θだけ回転させる第2駆動処理を実行する(矢印R参照)。これにより、図23の符号XXIIICに示すように、検査ヘッド20の中心軸CLが傾斜軸TAに平行になる。なお、第2駆動処理を第1駆動処理の前に実行してもよい。
次いで、駆動制御部93は、第2駆動処理の完了後にX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20をX軸方向の一方向側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理を開始する(矢印YZ1参照)。これにより、検査ヘッド20が、傾き角度θを一定(略一定を含む、以下同じ)に保った状態で被検眼Eに向けて移動される。
そして、図23の符号XXIIIDに示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの途中でアライメント検出部92が検出したアライメント検出に基づいてX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第3駆動処理を継続する。
この際に駆動制御部93は、オートアライメントの開始時又は第3駆動処理の開始時から検査ヘッド20が予め定められた一定時間移動又は一定距離移動する間に、アライメント検出部92がアライメント検出を実行できない場合には、検査ヘッド20のアライメントモードを手動アライメントモードに切り替える(図18参照)。
なお、上記第1実施形態の検査ヘッド20のオートアライメントの第1-2例(図13参照)と同様に、最初に検査ヘッド20をZ軸方向の前方側(被検眼E側)に所定距離だけ移動させた後、上述の第1駆動処理を開始してもよい。また、上記第1実施形態の検査ヘッド20のオートアライメントの第1-3例(図14参照)と同様に、検査ヘッド20のZ軸方向の前方側及び外方向Y1への移動と、検査ヘッド20の傾き角度θの回転と、を同時に実行する第1駆動処理を実行してもよい。
以上のように第3実施形態の眼底カメラ9においても、オートアライメント時に検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って斜め方向(斜め上方)から被検眼Eの検査位置まで移動させることができるので、検査ヘッド20(第1凹面鏡51)の鼻Nへの近接が防止される。その結果、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記第3実施形態では、検査ヘッド20のオートアライメント時に被検眼Eを中心として基準軸VAを外方向Y1(Y軸方向上方)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させているが、この傾斜軸TAの傾斜方向はZ軸方向に垂直な方向であって且つ鼻Nから遠ざかる方向であれば特に限定はされない。また、この傾斜方向に応じて回転軸21,140の方向及び構成も適宜変更可能である。
また、上記第3実施形態の眼底カメラ9において傾斜軸TAの傾斜方向を外方向Y1に固定する場合には、スイング回転駆動部17を省略してもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態の眼底カメラ9について説明を行う。上記第2実施形態の眼底カメラ9(図19参照)は、検査ヘッド20のオートアライメント時に基準軸VAをX軸方向(外方向X1)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させている。これに対して第4実施形態の眼底カメラ9は、上記第3実施形態の眼底カメラ9(図22及び図23参照)と同様に基準軸VAを外方向Y1(Y軸方向上方)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させる。
次に、本発明の第4実施形態の眼底カメラ9について説明を行う。上記第2実施形態の眼底カメラ9(図19参照)は、検査ヘッド20のオートアライメント時に基準軸VAをX軸方向(外方向X1)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させている。これに対して第4実施形態の眼底カメラ9は、上記第3実施形態の眼底カメラ9(図22及び図23参照)と同様に基準軸VAを外方向Y1(Y軸方向上方)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させる。
第4実施形態の眼底カメラ9は、図示は省略するが、上記第3実施形態の眼底カメラ9(図22参照)と同様に検査ヘッド20を回転軸21(本発明の第1回転軸に相当)及び回転軸140(本発明の第2回転軸に相当)の2軸で回転(スイング・チルト)可能である点を除けば、上記第2実施形態の眼底カメラ9と基本的に同じ構成である。このため、上記各実施形態の眼底カメラ9と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。なお、第4実施形態の眼底カメラ9で採用されるチルト機構(回転軸140及びチルト回転駆動部141)の具体的な構成については公知技術(例えば特開2022-112637号公報参照)であるので、ここでは具体的な説明は省略する。
第4実施形態の制御装置90は、傾斜軸TAの傾斜方向が第2実施形態とは異なる点を除けば上記第2実施形態の制御装置90と基本的に同じである。また、第4実施形態の傾き角度決定部91は、上記第3実施形態の傾き角度決定部91と同様に、基準軸VAに対する傾斜軸TAの外方向Y1の傾き角度θを決定する。さらに第4実施形態の駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16、スイング回転駆動部17及びチルト回転駆動部141を駆動して、検査ヘッド20のオートアライメントを実行する。
図24は、第4実施形態での検査ヘッド20のオートアライメントの第4例を説明するための説明図である。なお、この第4例は、傾斜軸TAの傾き方向が異なる点を除けば上記第2実施形態で説明した第2-1例(図20参照)と基本的に同じである。図24の符号XXIVAに示すように、検査ヘッド20は、最初は上記第1実施形態と同様の初期位置に配置されている。
次いで、図24の符号XXIVA及び符号XXIVBに示すように、駆動制御部93は、X軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、回転軸21及び回転軸140が被検眼Eの回旋中心と一致する位置まで検査ヘッド20をXYZ軸方向に移動させる第1駆動処理を実行する。
駆動制御部93は、第1駆動処理の完了後にチルト回転駆動部141を駆動して、回転軸140(被検眼Eの回旋中心)を中心に検査ヘッド20を傾き角度θだけ外方向Y1に回転させる第2駆動処理を実行する(矢印R参照)。これにより、図24の符号XXIVCに示すように、検査ヘッド20が傾斜軸TAまで移動されると共に中心軸CLが傾斜軸TAに平行になる。
次いで、駆動制御部93は、第2駆動処理の完了後にX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20をX軸方向の一方向側から見た場合に傾斜軸TAに沿って検査位置まで移動させる第3駆動処理を開始する(矢印YZ1参照)。これにより、検査ヘッド20が、傾き角度θを一定(略一定を含む、以下同じ)に保った状態で被検眼Eに向けて移動される。
そして、図24の符号XXIVDに示すように、駆動制御部93は、オートアライメントの途中でアライメント検出部92が検出したアライメント検出に基づいてX軸駆動部14、Z軸駆動部15及びY軸駆動部16を駆動して、検査ヘッド20が検査位置に到達するまで第3駆動処理を継続する。
この際に駆動制御部93は、オートアライメントの開始時又は第3駆動処理の開始時から検査ヘッド20が予め定められた一定時間移動又は一定距離移動する間に、アライメント検出部92がアライメント検出を実行できない場合には、検査ヘッド20のアライメントモードを手動アライメントモードに切り替える(図18参照)。
なお、上記第2実施形態の検査ヘッド20のオートアライメントの第2-2例(図21参照)と同様に第1駆動処理及び第2駆動処理を同時に実行してもよい。
以上のように第4実施形態の眼底カメラ9においても、オートアライメント時に検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って斜め方向(斜め上方)から被検眼Eの検査位置まで移動させることができるので、検査ヘッド20(第1凹面鏡51)の鼻Nへの近接が防止される。その結果、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記第4実施形態では、検査ヘッド20のオートアライメント時に被検眼Eを中心として基準軸VAを外方向Y1(Y軸方向上方)に傾斜させた傾斜軸TAに沿って検査ヘッド20を被検眼Eに接近させているが、被検眼Eを中心とする傾斜軸TAの傾斜方向はZ軸方向に垂直な方向であって且つ鼻Nから遠ざかる方向であれば特に限定はされない。また、この傾斜方向に応じて回転軸21,140の方向及び構成も適宜変更可能である。
また、上記第4実施形態の眼底カメラ9において傾斜軸TAの傾斜方向を外方向Y1に固定する場合には、スイング回転駆動部17を省略してもよい。
[その他]
上記各実施形態では、ステレオカメラ81L,81Rを用いてアライメント検出を実行しているが、ステレオカメラ81L,81R以外の検査ヘッド20に設けられた各種撮影部を用いてアライメント検出を実行してもよい。この場合には、ステレオカメラ81L,81Rを省略可能である。
上記各実施形態では、ステレオカメラ81L,81Rを用いてアライメント検出を実行しているが、ステレオカメラ81L,81R以外の検査ヘッド20に設けられた各種撮影部を用いてアライメント検出を実行してもよい。この場合には、ステレオカメラ81L,81Rを省略可能である。
上記各実施形態では、オートアライメント時に検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って斜め方向から被検眼Eの検査位置へ移動させているが、手動アライメント時にも検査ヘッド20を傾斜軸TAに沿って斜め方向から被検眼Eの検査位置へ移動させてもよい。
上記各実施形態では、被検眼Eに対して検査ヘッド20を変位させる変位機構がX軸駆動部14、Z軸駆動部15、Y軸駆動部16及びスイング回転駆動部17により構成されている場合、さらにこれらの他にチルト回転駆動部141により構成されている場合を例に挙げて説明したが、この変位機構の構成・種類は特に限定はされない。例えば、ロボットアーム(多関節アーム)を本発明の変位機構として用いてもよい。
上記各実施形態では、本発明の眼科装置として眼底カメラ9を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一対の凹面鏡を介して被検眼Eの各種部位の検査(眼特性測定、撮影、観察等)を実行する各種の眼科装置に本発明を適用可能である。
9…眼底カメラ
10…装置架台
11…X軸可動枠
12…Z軸可動枠
13…Y軸可動枠
14…X軸駆動部
15…Z軸駆動部
16…Y軸駆動部
17…スイング回転駆動部
20…検査ヘッド
21…回転軸
22L、22R…アライメント光学枠
30…顔支持部
31…本体部
32…額受け枠
32a…左眼用額受け面
32b…右眼用額受け面
33…顎受け台
33a…左眼用顎受け面
33b…右眼用顎受け面
34…昇降ロッド
35…顎受け駆動部
37…ガルバノスキャナ
40…コントロールパネル
41…タッチパネル画面
50…凹面鏡ユニット
51…第1凹面鏡
51a…第1反射面
52…第2凹面鏡
52a…第2反射面
53…凹面鏡ブラケット
54…ユニット回転軸
55…ユニット回転駆動部
57L…ダイクロイックミラー
57R…ダイクロイックミラー
60…撮影光学系
60L…左眼用撮影光学系
60R…右眼用撮影光学系
61L、61R…第1反射ミラー
62L、62R…第1レンズユニット
63L、63R…第2反射ミラー
64L、64R…第2レンズユニット
65L、65R…合焦レンズ
66L、66R…第3レンズユニット
67L、67R…撮像部
68…スライドプレート
69…合焦駆動部
70…照明光学系
71…光源部
71a…虹彩絞り
72…スリットユニット
72a…スリット
72b…投影レンズ
73…ガルバノスキャナ
75…左右切替えミラー
75a…ミラー回転軸
77…スリット駆動部
78…スキャナ駆動部
79…ミラー回転駆動部
80…アライメント光学系
80L…左眼用アライメント光学系
80R…右眼用アライメント光学系
81L、81R…ステレオカメラ
82L、82R…アライメント照明ランプ
90…制御装置
91…傾き角度決定部
92…アライメント検出部
93…駆動制御部
94…固視制御部
95…眼底撮影制御部
96…保存制御部
120…画像形成部
130…データ処理部
131…記憶部
140…回転軸
141…チルト回転駆動部
600L…撮影絞り
600R…撮影絞り
671L、671R…眼底像イメージセンサ
741…第1反射ミラー
742…第2反射ミラー
744L、744R…第4反射ミラー
761L、761R…第1レンズユニット
762L、762R…第2レンズユニット
763L、763R…第3反射ミラー
770…固視光投影系
CL…中心軸
E…被検眼
F1…第1焦点
F2…第2焦点
F3…第3焦点
F4…第4焦点
H…被検者
N…鼻
OD…右眼
OS…左眼
T…光学テーブル
TA…傾斜軸
VA…基準軸
X1…外方向
Y1…外方向
θ…傾き角度
10…装置架台
11…X軸可動枠
12…Z軸可動枠
13…Y軸可動枠
14…X軸駆動部
15…Z軸駆動部
16…Y軸駆動部
17…スイング回転駆動部
20…検査ヘッド
21…回転軸
22L、22R…アライメント光学枠
30…顔支持部
31…本体部
32…額受け枠
32a…左眼用額受け面
32b…右眼用額受け面
33…顎受け台
33a…左眼用顎受け面
33b…右眼用顎受け面
34…昇降ロッド
35…顎受け駆動部
37…ガルバノスキャナ
40…コントロールパネル
41…タッチパネル画面
50…凹面鏡ユニット
51…第1凹面鏡
51a…第1反射面
52…第2凹面鏡
52a…第2反射面
53…凹面鏡ブラケット
54…ユニット回転軸
55…ユニット回転駆動部
57L…ダイクロイックミラー
57R…ダイクロイックミラー
60…撮影光学系
60L…左眼用撮影光学系
60R…右眼用撮影光学系
61L、61R…第1反射ミラー
62L、62R…第1レンズユニット
63L、63R…第2反射ミラー
64L、64R…第2レンズユニット
65L、65R…合焦レンズ
66L、66R…第3レンズユニット
67L、67R…撮像部
68…スライドプレート
69…合焦駆動部
70…照明光学系
71…光源部
71a…虹彩絞り
72…スリットユニット
72a…スリット
72b…投影レンズ
73…ガルバノスキャナ
75…左右切替えミラー
75a…ミラー回転軸
77…スリット駆動部
78…スキャナ駆動部
79…ミラー回転駆動部
80…アライメント光学系
80L…左眼用アライメント光学系
80R…右眼用アライメント光学系
81L、81R…ステレオカメラ
82L、82R…アライメント照明ランプ
90…制御装置
91…傾き角度決定部
92…アライメント検出部
93…駆動制御部
94…固視制御部
95…眼底撮影制御部
96…保存制御部
120…画像形成部
130…データ処理部
131…記憶部
140…回転軸
141…チルト回転駆動部
600L…撮影絞り
600R…撮影絞り
671L、671R…眼底像イメージセンサ
741…第1反射ミラー
742…第2反射ミラー
744L、744R…第4反射ミラー
761L、761R…第1レンズユニット
762L、762R…第2レンズユニット
763L、763R…第3反射ミラー
770…固視光投影系
CL…中心軸
E…被検眼
F1…第1焦点
F2…第2焦点
F3…第3焦点
F4…第4焦点
H…被検者
N…鼻
OD…右眼
OS…左眼
T…光学テーブル
TA…傾斜軸
VA…基準軸
X1…外方向
Y1…外方向
θ…傾き角度
Claims (20)
- 被検眼を照明する照明光を出射する照明光学系と、前記照明光が照射された前記被検眼からの戻り光を撮像素子まで導く撮影光学系と、を備える検査ヘッドと、
前記検査ヘッドに設けられ、前記検査ヘッドと前記被検眼との間で前記照明光及び前記戻り光の光路を形成する一対の凹面鏡と、
前記被検眼に対して前記検査ヘッドを変位させる変位機構と、
を備え、
前記検査ヘッドの作動距離方向である前後方向に平行で且つ前記被検眼を通る軸を基準軸とし、前記被検眼を中心として前記基準軸を被検者の鼻から遠ざかる外方向に傾斜させた軸を傾斜軸とした場合に、前記変位機構が、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記被検眼の検査位置まで変位させる眼科装置。 - 前記変位機構が、前記基準軸に対する前記傾斜軸の傾き角度を一定に保った状態で前記検査ヘッドを前記検査位置まで変位させる請求項1に記載の眼科装置。
- 前記変位機構が、
前記被検眼に対して前記検査ヘッドを前記前後方向、左右方向及び上下方向に移動させる移動機構と、
前記検査ヘッドを予め定められた回転軸を中心として回転させる回転機構と、
を含む請求項2に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に平行であり、
前記外方向が前記左右方向に平行である請求項3に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に垂直であり、
前記外方向が前記上下方向の上方である請求項3に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が、前記検査ヘッドの下方側に設けられており、
前記移動機構が、前記検査ヘッド及び前記回転軸を一体に前記前後方向、前記左右方向及び前記上下方向に移動させる請求項3に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に平行で且つ前記外方向が前記左右方向に平行であり、
前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記初期位置から前記傾斜軸まで前記外方向に移動させる第1駆動処理と、
前記回転機構を駆動して、前記回転軸を中心に前記検査ヘッドを回転させて前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第2駆動処理と、
前記第1駆動処理及び前記第2駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第3駆動処理と、
を実行する請求項6に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に平行で且つ前記外方向が前記左右方向に平行であり、
前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記初期位置から前記被検眼に向かう前記前後方向の前方側に移動させた後、前記検査ヘッドを前記傾斜軸まで前記外方向に移動させる第1駆動処理と、
前記回転機構を駆動して、前記回転軸を中心に前記検査ヘッドを回転させて前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第2駆動処理と、
前記第1駆動処理及び前記第2駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第3駆動処理と、
を実行する請求項6に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に平行で且つ前記外方向が前記左右方向に平行であり、
前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構及び前記回転機構を駆動して、前記検査ヘッドの前記被検眼に向かう前記前後方向の前方側への移動と、前記検査ヘッドの前記外方向への移動と、前記回転軸を中心とする前記検査ヘッドの回転とを同時に実行して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸まで移動させて且つ前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、
前記第1駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第2駆動処理と、
を実行する請求項6に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に垂直で且つ前記外方向が前記上下方向の上方であり、
前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構及び前記回転機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸まで移動させて且つ前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、
前記第1駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第2駆動処理と、
を実行する請求項6に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記検査ヘッドよりも前記被検眼に近い前記前後方向の前方側に位置し、
前記移動機構が、前記検査ヘッド及び前記回転軸を一体に前記前後方向、前記左右方向及び前記上下方向に移動させる請求項3に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に平行で且つ前記外方向が前記左右方向に平行であり、
前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記一方向側から見た場合に前記回転軸が前記被検眼に一致する位置に移動させる第1駆動処理と、
前記第1駆動処理の完了後に前記回転機構を駆動して、前記回転軸を中心として前記検査ヘッドを回転させることで、前記検査ヘッドを前記傾斜軸まで移動させて且つ前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第2駆動処理と、
前記第2駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第3駆動処理と、
を実行する請求項11に記載の眼科装置。 - 前記回転軸が前記上下方向に平行で且つ前記外方向が前記左右方向に平行であり、
前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記一方向側から見た場合に前記回転軸が前記被検眼に一致する位置に移動させる処理と、前記回転機構を駆動して、前記回転軸を中心として前記検査ヘッドを回転させる処理と、を同時に実行して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸まで移動させて且つ前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、
前記第1駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第2駆動処理と、
を実行する請求項11に記載の眼科装置。 - 前記回転機構が、前記検査ヘッドを、前記上下方向に平行な前記回転軸である第1回転軸と、前記上下方向に垂直な前記回転軸である第2回転軸と、を中心として回転可能である請求項11に記載の眼科装置。
- 前記検査ヘッドが初期位置では、前記移動機構による前記左右方向の移動可能範囲の中心位置にあり、
前記検査ヘッドが前記初期位置にある場合において、前記検査ヘッドの中心軸が、前記前後方向に平行で且つ前記上下方向の一方向側から見た場合に前記中心位置に位置し、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部を備え、
前記駆動制御部が、
前記移動機構を駆動して、前記第1回転軸及び前記第2回転軸が前記被検眼に一致する位置に前記検査ヘッドを移動させる処理と、前記回転機構を駆動して、前記第1回転軸及び前記第2回転軸の少なくとも一方を中心として前記検査ヘッドを回転させる処理と、を実行して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸まで移動させて且つ前記中心軸を前記傾斜軸に平行にする第1駆動処理と、
前記第1駆動処理の完了後に前記移動機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる第2駆動処理と、
を実行する請求項14に記載の眼科装置。 - 固視光を前記被検眼に投影する固視光投影系を備える請求項1から15のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記検査ヘッドに設けられ、前記変位機構による前記検査ヘッドの変位の途中で前記被検眼の前眼部を撮影する撮影部と、
前記撮影部により撮影された前記被検眼の前眼部像に基づいて、前記検査ヘッドに対する前記被検眼の相対位置を検出するアライメント検出部と、
前記変位機構の駆動を制御する駆動制御部と、
を備え、
前記駆動制御部が、前記アライメント検出部の検出結果に基づいて、前記変位機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記検査位置まで移動させる請求項1から15のいずれか1項に記載の眼科装置。 - 操作部を備え、
前記駆動制御部が、前記操作部に対する入力操作に応じて前記変位機構を駆動して前記検査ヘッドを変位させる手動制御モードに切替可能であり、
前記駆動制御部が、前記変位機構により前記検査ヘッドが予め定められた一定時間移動又は一定距離移動される間に前記アライメント検出部による前記相対位置の検出が実行されない場合には、前記手動制御モードに切り替わる請求項17に記載の眼科装置。 - 前記一対の凹面鏡は、凹面鏡ブラケットにより連結されている第1凹面鏡及び第2凹面鏡であり、
前記第1凹面鏡が、前記被検眼に対向する第1反射面を有し、
前記第2凹面鏡が、前記第1反射面に一部対向する第2反射面であって、且つ前記照明光学系からの前記照明光を前記第1反射面へ反射して、前記第1反射面からの前記戻り光を前記撮影光学系へ反射する第2反射面を有し、
前記一対の凹面鏡を、前記被検眼が左眼である場合に前記左眼の前に前記第1反射面が配置され前記第2反射面が顔の左側部側に配置される第1位置と、前記被検眼が右眼である場合には前記右眼の前に前記第1反射面が配置され前記第2反射面が顔の右側部側に配置される第2位置と、に切替可能な切替機構を備える請求項1から15のいずれか1項に記載の眼科装置。 - 被検眼を照明する照明光を出射する照明光学系と、前記照明光が照射された前記被検眼からの戻り光を撮像素子まで導く撮影光学系と、を備える検査ヘッドと、
前記検査ヘッドに設けられ、前記検査ヘッドと前記被検眼との間で前記照明光及び前記戻り光の光路を形成する一対の凹面鏡と、
前記被検眼に対して前記検査ヘッドを変位させる変位機構と、
を備える眼科装置の作動方法において、
前記検査ヘッドの作動距離方向である前後方向に平行で且つ前記被検眼を通る軸を基準軸とし、前記被検眼を中心として前記基準軸を被検者の鼻から遠ざかる外方向に傾斜させた軸を傾斜軸とした場合に、前記変位機構を駆動して、前記検査ヘッドを前記傾斜軸に沿って前記被検眼の検査位置まで変位させる眼科装置の作動方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024141939A JP2026038457A (ja) | 2024-08-23 | 2024-08-23 | 眼科装置及び眼科装置の作動方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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