JP2026056830A - 音叉型圧電振動デバイス - Google Patents

音叉型圧電振動デバイス

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Abstract

【課題】音叉型圧電振動片とパッケージの内壁面との接触防止および短絡防止を両立した音叉型圧電振動デバイスを提供する。
【解決手段】
パッケージ3の段部32のY方向(第1方向)における幅の大きさL1が、収容部31の第1方向における長さL2の15%以下の範囲であって、音叉型圧電振動片2の接合部材7a,7bの第1方向における中心線Qが、搭載パッド6a,6bの第1方向における中心線Pから、第1方向において15%以内の範囲に収まるように設けられており、搭載パッド6a,6bの第1方向における端面が、平面視で音叉型圧電振動片2の基部20と重畳していない音叉型圧電発振器1とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の振動腕が屈曲振動モードで振動する音叉型圧電振動片を搭載した音叉型圧電振動デバイスに関する。
圧電振動デバイスの中でも、音叉型圧電振動片を搭載した音叉型圧電振動デバイスは、時計等の基準信号の周波数発生源として従来から広く使用されている。
このような音叉型圧電振動片として、接合部(本発明における保持部)を平面視略L字状とした音叉型圧電振動片が開示されている(特許文献1参照)。
国際公開WO2023/048014
しかし、特許文献1に記載されているような、平面視略L字状の保持部を有する音叉型圧電振動片では、保持部を有さない音叉型圧電振動片と比較すると長手方向に長い形状となるため、パッケージへの搭載時に振動腕の先端と、パッケージの内壁面とが接触するおそれがあった。一方で、振動腕とパッケージの内壁面とが接触しないように、音叉型圧電振動片の搭載位置を調整しようとすると、図6に示すように、音叉型圧電振動片200の基部201とパッケージの搭載パッド600とが平面視で重畳することとなり、搭載時の音叉型圧電振動片200の厚み方向の傾きによっては、基部201に設けられた異極の配線パターン202,203と搭載パッド600とが接触して短絡するおそれがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、音叉型圧電振動片とパッケージの内壁面との接触防止および短絡防止を両立した音叉型圧電振動デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、音叉型圧電振動片と、前記音叉型圧電振動片をその内部の収容部に収容するパッケージとを備えた音叉型圧電振動デバイスであって、前記音叉型圧電振動片は、基部と、前記基部の一端側から第1方向に伸びる一対の振動腕部と、前記基部の他端側から前記振動腕部の伸長方向と逆方向に伸び、前記第1方向と直交する第2方向の少なくとも一方に突出する保持部と、少なくとも前記基部に互いに異極となる2つの金属配線パターンとを備え、前記保持部は、前記第2方向に離間した複数の位置において前記パッケージと接合部材を介して接合されている接合部を有し、前記パッケージは、前記音叉型圧電振動片と接合される振動片搭載パッドと、前記振動片搭載パッドを上面に有する段部とを前記収容部に有し、前記振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における幅が、前記収容部の長辺方向における長さの15%以下の範囲であって、前記接合部の前記第1方向における中心線が、前記振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における中心線から、前記第1方向において15%以内の範囲に収まるように設けられており、前記振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における端面が、平面視で前記基部と重畳していない音叉型圧電振動デバイスであることを特徴としている。
すなわち、本発明の音叉型圧電振動デバイスは、パッケージの振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における幅が、収容部の長辺方向における長さの15%以下の範囲であって、接合部の第1方向における中心線が、振動片搭載パッドの幅における中心線から、第1方向において15%以内の範囲に収まるように設けられており、振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における端面が、平面視で基部と重畳していない構成である。このような構成により、振動腕部の先端とパッケージの内壁面との接触を防止しながら、短絡も防止することができる。すなわち、振動片搭載パッドの幅を従来よりも小さくすることに加え、その振動片搭載パッドの幅方向における中心付近に音叉型圧電振動片を搭載することで、振動腕部の先端とパッケージの内壁面との間隔を十分に確保することができる。さらに、パッケージの段部の第1方向における幅を従来よりも小さくすることで、音叉型圧電振動片の搭載時に、振動片搭載パッドと基部とが重畳することがなく、音叉型圧電振動片の基部に設けられた異極の配線パターンと、振動片搭載パッドの金属膜とが接触してショート(短絡)することを防止できる。なお、パッケージの段部の第1方向における幅が、収容部の第1方向における長さの15%を超えると、音叉型圧電振動片の搭載位置によっては、音叉型圧電振動片の振動腕部の先端がパッケージの内壁面と接触するおそれがある。また、たとえパッケージの段部の第1方向における幅が、収容部の第1方向における長さの15%以下の範囲であっても、接合部の第1方向における中心が、段部の第1方向における中心から、第1方向において15%以内の範囲から外れると、音叉型圧電振動片の振動腕部の先端がパッケージの内壁面と接触したり、振動片搭載パッドと基部とが重畳するおそれがある。
また、2つの振動片搭載パッドは、収容部の短辺方向においてお互いが近づくにつれてその厚みが漸次減少する曲面を有する上凸形状であって、接合部は、振動片搭載パッドにおいて曲面に配置されている構成であってもよい。このような構成であれば、音叉型圧電振動片を搭載する際に、音叉型圧電振動片が収容部の短辺方向にずれることを防止できる。
また、振動片搭載パッドは、接合部が配置されている位置よりも厚みが大きい領域において、異極となる2つの金属配線パターンの一方のみと重畳する構成であってもよい。このような構成であれば、振動片搭載パッドと保持部に設けられた異極の金属配線パターンとが接触してショートすることを防止できる。
また、接合部材は、金属からなるバンプによって形成されている構成であってもよい。このような構成であれば、導電性接着剤を用いた場合に比べて接合強度を十分に高くすることができる。
本発明によれば、音叉型圧電振動片とパッケージの内壁面との接触防止および短絡防止を両立した音叉型圧電振動デバイスを提供することができる。
第1の実施形態にかかる音叉型圧電発振器の蓋を外した状態における上面図。 第1の実施形態にかかる音叉型圧電発振器の内部側面模式図。 第1の実施形態にかかる音叉型圧電振動片の上面図。 図1における基部および保持部付近の拡大図。 図4における接合部の中心線で切断した断面図。 従来技術における基部および保持部付近の拡大図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本明細書では、音叉型圧電振動デバイスが、音叉型圧電振動片およびICを有する音叉型圧電発振器である場合として説明する。また、各図面および本明細書に記載のX軸方向(X方向)は、水晶結晶軸のX軸方向と同一方向としており、Y軸方向(Y方向)は、水晶結晶軸のY軸方向(あるいはY軸から数度傾斜したY´方向)と同一方向としており、Z軸方向(Z方向)は、水晶結晶軸のZ軸方向(あるいはZ軸から数度傾斜したZ´方向)と同一方向としている。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態にかかる音叉型圧電発振器1の上面図であり、図2は、第1の実施形態にかかる音叉型圧電発振器1の内部側面模式図であり、図3は、第1の実施形態にかかる音叉型圧電振動片2の上面図であり、図4は、図1における基部および保持部付近の拡大図であり、図5は、図4における接合部の中心線で切断した断面図である。
なお、本明細書では、図1における奥行き方向を音叉型圧電発振器1の底面側とし、手前方向を音叉型圧電発振器1の上面側として、底面、上面を記載する。また、図4および図5においては、パッケージ3を省略している。
本実施形態における音叉型圧電発振器1(以下、圧電発振器1)は、Y方向を長辺方向とする略矩形の収容部31を有するパッケージ3と、収容部31に収容される音叉型圧電振動片2およびIC5と、パッケージ3の上面に接合されて収容部31を気密封止する蓋4とを備える。すなわち、圧電発振器1において、音叉型圧電振動片2とIC5は、同一空間(収容部31)に収容されている。なお、本実施形態では、音叉型圧電振動片2の長手方向(第1方向)が、収容部31の長辺方向と略平行となるように配置されている。すなわち、音叉型圧電振動片2の長手方向は、Y方向であり、収容部31の長辺方向は、第1方向である。
パッケージ3は、アルミナ等のセラミックを主体とした絶縁材料から成る箱状体であり、例えば、3枚のセラミックグリーンシートを積層して一体焼成された下層部3a、中層部3b、上層部3cによって成形されている。本実施形態においては、下層部3a、中層部3b、上層部3cの内、最も底部に配置された下層部3aの上に、矩形枠状の中層部3bが積層され、中層部3bの上にさらに矩形枠状の上層部3cが積層されている。したがって、パッケージ3は、下層部3aの上面を底面とし、中層部3bおよび上層部3cを枠状の堤部30とする平面視で矩形状の収容部31を有している。また、中層部3bは、収容部31に向かって張り出しており、その一部は音叉型圧電振動片2が搭載される段部32を構成している。
また、パッケージ3は、外底面(下層部3aの堤部30が設けられていない側の主面)に金属膜からなる外部端子8を有する。本実施形態においては、外部端子8が、略矩形状を有するパッケージ3の外底面において各角部に1つずつ、計4つ設けられている。すなわち、図示している2つの外部端子8の他に、図示しない2つの外部端子が設けられている。なお、パッケージ3の底面に設けられる外部端子8の数は特に限定されず、パッケージ3の大きさ、圧電発振器1を搭載する外部基板の端子数、または圧電発振器1の用途等によって適宜の数とすることができる。
さらに、パッケージ3は、収容部31の底面(下層部3aの上面)にIC5を搭載するためのIC搭載パッド34を有する。IC搭載パッド34は、IC5に設けられている対応した外部実装端子(図示せず)と接合材51を介して導電接合されている。したがって、パッケージ3は、収容部31の一部として、底面(下層部3aの上面)および中層部3bの内側面によって形成されたIC収容部31aを有する。IC搭載パッド34は、例えば、タングステンメタライズ層の上面にメッキ等の手法を用いてニッケル、金の順に積層することによって形成することができる。なお前記メタライズ層として、タングステンの代わりにモリブデンを用いてもよい。接合材51は、例えば金の金属バンプとすることができる。このような場合、IC5は、バンプ接合によってパッケージ3に搭載することができる。なお、収容部31の底面に設けられているIC搭載パッド34の数は特に限定されず、搭載するIC5の外部実装端子の数によって適宜の数とすることができる。
なお、本実施形態において、パッケージ3はセラミックで形成されている構成としたが、この構成に限定されない。例えば、パッケージ3が、水晶またはガラスで形成されていてもよい。
また、段部32のY方向(第1方向)における幅の大きさL1は、収容部31のY方向における大きさL2の15%以下に形成されている。また、段部32のY方向における幅の大きさL1は、後述する音叉型圧電振動片2の保持部23のY方向における幅の大きさ以上とすることが好ましい。
また、段部32は、上面に音叉型圧電振動片2と導電接合される第1搭載パッド6aと第2搭載パッド6bとを備えている。第1搭載パッド6aと第2搭載パッド6bとは、互いに隙間を空けた状態で並列して形成されている。また、第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bは、その平面視中央付近を頂点として周辺に向かって徐々に厚みが薄くなる(漸次減少する)上凸形状を有している。したがって、第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bは、収容部31の短辺方向(第2方向)において、お互いが近づくにつれて厚みが小さくなるような曲面を有する上凸形状に形成されている。第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bは、互いに異極となっており、図示しない内部配線およびビアを介してパッケージ3の外底面に設けられた複数の外部端子8と電気的に接続されている。なお、本実施形態における第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bは、段部32のY方向(第1方向)の縁端32aいっぱいまで形成されている。
本実施形態における第1搭載パッド6a、第2搭載パッド6b、および各外部端子は、例えば、タングステンメタライズ層の上面にメッキ等の手法を用いてニッケル、金の順に積層することによって形成することができる。なお前記メタライズ層として、タングステンの代わりにモリブデンを用いてもよい。
蓋4は、例えば、コバールを基体とする平面視矩形状の金属製の蓋体とすることができる。また、例えば、蓋4において、パッケージ3との接合面側の外周部分のニッケルメッキ層の上に金属からなるロウ材が周状に形成された構成とすることができる。さらに、蓋4とパッケージ3との接合は、ろう接またはシーム溶接とすることができる。
音叉型圧電振動片2は、Z方向に厚みを有する薄板形状の水晶Z板である。また、音叉型圧電振動片2は、基部20と、基部20の一端側から並んで+Y方向(第1方向)に突出して(伸びて)形成された一対の振動腕部21,22と、基部20の他端側から-Y方向に形成された保持部23とを備えており、保持部23は、基部20から所定の長さ第1方向に伸びた後、第1方向と直交する第2方向(+X方向)に折れ曲がった形状を有している。したがって、音叉型圧電振動片2は、平面視で音叉形状を有しており、保持部23が平面視で略L字形状に形成されている。また、本実施形態における基部20は、振動腕部21,22が立ち上がる境界から保持部23が立ち上がる境界までの範囲となる。なお、本実施形態では、振動腕部21、22が+Y方向に伸びて形成されているが、-Y方向に伸びて形成されていてもよい。また、本実施形態では、保持部23が+X方向に折れ曲がって形成されているが、-X方向に折れ曲がって形成されていてもよい。
本実施形態の音叉型圧電振動片2の形状(音叉型圧電振動片2を構成する振動腕部21,22、基部20、および保持部23)は、例えば、異方性材料の水晶片である水晶素板から、ウエットエッチングされて形成される。
また、音叉型圧電振動片2には、異電位で構成された第1の励振電極および第2の励振電極と、第1の励振電極と第2の励振電極の各々から引回し電極を経由して引き出された引出電極とが形成されている。第1の励振電極は、一方の振動腕部21の表裏主面と、引回し電極を経由して他方の振動腕部22の外側面と内側面とに形成されている。同様に、第2の励振電極は、他方の振動腕部22の表裏主面と、引回し電極を経由して一方の振動腕部21の外側面と内側面とに形成されている。そして、第1の励振電極から引き出された引出電極は、接合部材7bと接続され、第2の励振電極から引き出された引出電極は、接合部材7aと接続されている。なお、図1、図2、および図3においては、各電極パターンの図示を省略している。
基部20は、本実施形態では平面視で左右対称(X方向に対称)の形状を有する。また、基部20は、振動腕部21,22および保持部23より幅広に(X方向の長さが大きく)形成されている。また、基部20は、振動腕部21,22側から保持部23側にかけて漸次幅狭になるように形成されている。さらに、基部20は、Z方向に貫通する2つの貫通孔20a,20bを有している。本実施形態では、2つの貫通孔20a,20bがX方向に並んで設けられている。また、2つの貫通孔20a,20b内壁面には、それぞれ異極の引出電極(金属配線パターン)が形成されており、それぞれ表裏の引出電極が、その内壁面で接続されるように引き回されている。このような貫通孔を有する構成であれば、引出電極の導通を確保することができる。また、動作時の音叉振動腕部分の機械的振動を効率よく減衰させ、接合部材7a,7b(接合部)への振動の伝搬を抑制することで、音響リークを低減して直列共振抵抗(CI)を低下させることができる。
一対の振動腕部21,22は、基部20から延出する振動部211,221と、各々の先端に設けられ、振動部211,221の幅よりも幅広となる幅広部212,222(錘部)とを有する。
幅広部212,222は、幅方向(X方向)に漸次拡幅する拡幅部213,223を介して、振動部211,221の先端部分から連続して成形されている。なお幅広部212,222の各々の先端側の各隅部は、面取り状に加工されている。
また、一対の振動腕部21,22の各々の表裏の主面には、等価直列抵抗値(Crystal Impedance、CI値)をより低下させる目的で、長溝214,224がそれぞれ形成されている。より詳しくは、振動腕部21には、その表側の主面(表面)に長溝214が形成されており、裏側の主面(裏面)に長溝(図示せず)が形成されている。そして、表裏に形成された長溝が、厚み方向で互いに対向するように設けられている。また、振動腕部22には、その表側の主面(表面)に長溝224が形成されており、裏側の主面(裏面)に長溝(図示せず)が形成されている。そして、表裏に形成された長溝が、厚み方向で互いに対向するように設けられている。振動腕部21,22それぞれの表面に形成された長溝214,224と、裏面に形成された図示しない長溝は、振動腕部21,22の各々の表裏主面に所定の深さ(Z方向の長さ)および幅(X方向の長さ)で形成されている。また、各長溝は、Y方向の一端側が基部20の一端側まで形成され、他端側が振動部211,221と拡幅部213,223との境界付近に形成されている。すなわち、すべての長溝は、振動腕部21,22の突出する方向(Y方向)に沿った長手方向と、振動腕部21,22が並設する方向(X方向)に沿った幅方向とを有している。このような各長溝は、例えば、ウエットエッチングによって音叉型圧電振動片2の外形形成時に形成することができる。
本実施形態における保持部23は、基部20の他端側から-Y方向に突出するように形成されている。すなわち、保持部23は、基部20の他端側から第1方向に突出するように形成されている。また、保持部23は、基部20から所定の距離突出した後、+X方向に折れ曲がって形成されている。したがって、保持部23は、平面視略L字形状を有している。
本実施形態において、保持部23は、X方向に折れ曲がった先端部(+X方向の先端部)に接合部材7bを有し、X方向における中心から-X側に接合部材7aを有する。本実施形態における接合部材7aは、保持部23のX方向における中心付近に設けられており、保持部23における折れ曲がって+X方向に突出する近辺に設けられている。さらに、本実施形態における接合部材7aは、2本の振動腕部21,22のY方向に平行な中心軸よりも+X方向(保持部23が突出している方向)に設けられている。接合部材7a,7bは、電解めっき法によって形成されたAuめっきバンプである。なお、接合部材7a,7bの位置、形状、および数は特に限定されない。すなわち、本実施形態における接合部材7a,7bは、同じ大きさの楕円形状としたが、様々な形状とすることができ、接合部材7aと接合部材7bとを互いに大きさや外形が異なる形状としてもよい。また、本実施形態では、保持部23に2つの接合部材7a,7bが形成されている構成としたが、複数の接合部材が導電性の素材により2つの異極の引出電極と電気的に接続されている構成であればよく、3つ以上のAuバンプであってもよい。さらに、本実施形態では、接合部材7aが保持部23のX方向における中心付近に設けられている構成としたが、接合部材7bが設けられている端部と反対側の端部(-X方向の端部)に設けられている構成であってもよい。
図1に示すように、音叉型圧電振動片2は、パッケージ3の段部32の上面に接合および保持されている。より詳細には、段部32の第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bと、音叉型圧電振動片2の接合部材7a,7bとが接合されてそれぞれ接合部となる。なお、本実施形態においては、第1搭載パッド6aと接合部材7aとが接続され、第2搭載パッド6bと接合部材7bとが接続されている。すなわち、第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bは、本発明における振動片搭載パッドに対応する。
また、音叉型圧電振動片2の搭載パッド6a,6bに対する搭載位置は、接合部材7a,7b(接合部)のY方向における中心線Qが搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向(Y方向)における中心線Pから、Y方向(+Y方向および-Y方向)において15%以内の範囲に収まる位置である。このとき、図4に示すように、搭載パッド6a,6bおよび段部32のY方向の縁端32aと音叉型圧電振動片2の基部20とが平面視で重畳しないように配置されている。
さらに、接合部材7a,7bは、上凸形状を有する搭載パッド6a,6bの曲面部分で接続されている。特に、本実施形態においては、離間して配置された搭載パッド6a,6bにおいて、互いに隣接する曲面のそれぞれに接合部材7a,7bが接続されている(図5参照)。すなわち、搭載パッド6a,6bは、上凸状の曲面を帯びるとともに最厚部(頂部)を有し、頂部よりも厚みが小さい曲面の領域に音叉型圧電振動片2が配置されている。さらに、第1搭載パッド6aは、接合部材7aとの接続位置より厚みが大きい領域において、音叉型圧電振動片2の接合部材7aと接続されている引出電極2aとのみ平面視で重畳しており、引出電極2aに対して異極となる引出電極2bとは重畳していない構成である。同様に、第2搭載パッド6bは、接合部材7bとの接続位置より厚みが大きい領域において、音叉型圧電振動片2の接合部材7bと接続されている引出電極2bとのみ平面視で重畳しており、引出電極2bに対して異極となる引出電極2aとは重畳していない構成である。
本実施形態では、接合部材7a,7bと搭載パッド6a,6bとは、それぞれFCB(フリップチップボンディング、Flip Chip Bonding)法によってバンプ接合されている。すなわち、接合部材7a,7bのAu金属バンプと、搭載パッド6a,6bの最表層に形成されたAu層とがバンプ接合によって導電接合されている。
また、音叉型圧電振動片2のY方向における全長は、収容部31の長辺方向(Y方向、第1方向)における大きさL2の90%以上とすることが好ましい。このような構成であれば、必要な特性を有する音叉型圧電振動片2の大きさに対して、小型のパッケージ3とすることができ、圧電発振器1を小型化することができる。
IC5は、温度センサおよび音叉型圧電振動片2を発振させる発振回路を有する。本実施形態におけるIC5は、外観略直方体形状を有するICチップであり、底面にIC搭載パッド34と対応した外部実装端子を有する。そして、IC5は、パッケージ3のIC搭載パッド34と接合材51を介して電気的に接続されている。
圧電発振器1は、音叉型圧電振動片2およびIC5がパッケージ3に搭載されている状態において、音叉型圧電振動片2とIC5とが重畳している構成である。このとき、音叉型圧電振動片2とIC5とは、上下方向に一定の隙間を有して配置されている(図2参照)。また、音叉型圧電振動片2の振動部211,221および幅広部212,222とIC5とが重畳していることが好ましい。このような構成であれば、振動部211,221および幅広部212,222における実際の温度と、IC5の温度センサが検出する温度との差を小さくすることができ、加熱ドリフトを改善することができる。なお、音叉型圧電振動片2とIC5とが接触すると、音叉型圧電振動片2の振動に影響を及ぼすため好ましくない。
以上の構成により、音叉型圧電振動片とパッケージの内壁面との接触防止および短絡防止を両立した音叉型圧電振動デバイスを提供することができる。
本発明の圧電発振器1は、パッケージ3の搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向(Y方向、第1方向)における幅の大きさL1が、収容部31の長辺方向における長さ(大きさ)L2の15%以下の範囲であって、音叉型圧電振動片2の接合部材7a,7bの第1方向における中心線Qが、搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向における中心線Pから、第1方向において15%以内の範囲に収まるように設けられており、搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向における端面が、平面視で音叉型圧電振動片2の基部20と重畳していない構成である。このような構成により、振動腕部21,22の先端とパッケージ3の内壁面との接触を防止しながら、短絡も防止することができる。すなわち、パッケージ3の搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向における幅の大きさL1を従来よりも小さくすることに加え、その搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向における中心線P付近に音叉型圧電振動片2を搭載することで、振動腕部21,22の先端とパッケージ3の内壁面との間隔を十分に確保することができる。さらに、パッケージ3の搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向における幅の大きさL1を従来よりも小さくすることで、音叉型圧電振動片2の搭載時に、搭載パッド6a,6bと基部20とが平面視で重畳することがなく、搭載パッド6a,6bの金属膜が、音叉型圧電振動片2の基部20に設けられた異極の第1引出電極2aと第2引出電極2bとを電気的に接続するように接触してショート(短絡)することを防止できる。
また、搭載パッド6a,6bの収容部31の長辺方向(Y方向、第1方向)における幅の大きさL1は、音叉型圧電振動片2の保持部23のY方向における幅の大きさ以上に形成されている。この構成により、パッケージ3の搭載パッド6a,6bにおいて十分な保持領域(保持強度)で音叉型圧電振動片2を保持および搭載することができる。また、パッケージ3に音叉型圧電振動片2を搭載する際に、パッケージ3の内壁面と音叉型圧電振動片2の保持部23とが接触することを防止できる。
また、第1搭載パッド6aおよび第2搭載パッド6bは、収容部31の短辺方向(第2方向)においてお互いが近づくにつれてその厚みが漸次減少する曲面を有する上凸形状に形成され、音叉型圧電振動片2の接合部材7a,7bは、搭載パッド6a,6bの曲面部分に接続されている。この構成により、音叉型圧電振動片2を搭載する際に、音叉型圧電振動片2が収容部31の短辺方向(X方向)にずれることを防止できる。また、2つの接合部材7a,7b(接合部)が、搭載パッド6a,6bにおける向かい合う曲面に配置される構成とすることで、2つの接合部材7a,7b(接合部)間の距離を小さくすることができる。このとき、接合部材7aが、保持部23が突出している方向(接合部材7bが設けられている先端部)に寄ることとなり、音響リークを防止することができる。すなわち、圧電発振器1の電気的特性を向上させることができる。
また、第1搭載パッド6aは、接合部材7aとの接続位置より厚みが大きい領域において、音叉型圧電振動片2の接合部材7aと接続されている第1引出電極2aとのみ平面視で重畳しており、第1引出電極2aに対して異極となる第2引出電極2bとは重畳していない構成である。同様に、第2搭載パッド6bは、接合部材7bとの接続位置より厚みが大きい領域において、音叉型圧電振動片2の接合部材7bと接続されている第2引出電極2bとのみ平面視で重畳しており、第2引出電極2bに対して異極となる第1引出電極2aとは重畳していない構成である。本実施形態のような、上凸形状を有する搭載パッド6a,6bにおいて接合部材7a,7b(接合部)が曲面に配置されている場合、搭載パッド6a,6bにおける接合部材7a,7bとの接続位置よりも厚みが大きい領域で、搭載パッド6a,6bと保持部23とが接触しやすくなる。しかし、本発明のような構成により、搭載パッド6a,6bと保持部23とが接触した場合であっても、搭載パッド6a,6bが、それぞれ保持部23に設けられた互いに異極の第1引出電極2aと第2引出電極2bとを電気的に接続するように接触することを防止できる。すなわち、搭載パッド6a,6bと保持部23に設けられた互いに異極の第1引出電極2aおよび第2引出電極2bとが接触して短絡することを防止できる。
また、本発明の音叉型圧電振動片2は、パッケージ3に対して金属バンプによるバンプ接合で搭載されている。この構成により、導電性接着剤で接合する場合よりも音叉型圧電振動片2をパッケージ3に対してより強固に接合することができる。一方で、音叉型圧電振動片2をパッケージ3に対して導電性接着剤で搭載する場合と比較して、接合部分の厚みが小さく、厚み方向(Z方向)において、音叉型圧電振動片2と段部32および搭載パッド6a,6bとの距離が近くなる。すなわち、より音叉型圧電振動片2の基部20および保持部23と搭載パッド6a,6bとが接触しやすくなるところ、本発明のような構成であれば、音叉型圧電振動片2の基部20と搭載パッド6a,6bとが平面視で重畳していないため接触することを防止でき、搭載パッド6a,6bと保持部23とが接触した場合であっても、搭載パッド6a,6bが、それぞれ保持部23に設けられた互いに異極の引出電極2aと引出電極2bとを電気的に接続するように接触することを防止できる。
なお、この発明は、上述の各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、本実施形態では、保持部23が+X方向に折れ曲がった構成としたが、この形態に限定されない。すなわち、保持部23が-X方向に折れ曲がった構成としてもよく、保持部23が+X方向と-X方向の両方に折れ曲がった構成としてもよい。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
本発明の音叉型圧電振動デバイスは、音叉型圧電振動片を搭載した音叉型圧電発振器の製造および販売の産業に利用することができる。
1…音叉型圧電発振器
2…音叉型圧電振動片
20…基部
21、22…振動腕部
23…保持部
3…パッケージ
31…収容部
32…段部
34…IC搭載パッド
4…蓋
5…IC
6a…第1搭載パッド
6b…第2搭載パッド
7a、7b…接合部材

Claims (4)

  1. 音叉型圧電振動片と、前記音叉型圧電振動片をその内部の収容部に収容するパッケージとを備えた音叉型圧電振動デバイスであって、
    前記音叉型圧電振動片は、
    基部と、
    前記基部の一端側から第1方向に伸びる一対の振動腕部と、
    前記基部の他端側から前記振動腕部の伸長方向と逆方向に伸び、前記第1方向と直交する第2方向の少なくとも一方に突出する保持部と、
    少なくとも前記基部に互いに異極となる2つの金属配線パターンとを備え、
    前記保持部は、
    前記第2方向に離間した複数の位置において前記パッケージと接合部材を介して接合されている接合部を有し、
    前記パッケージは、
    前記音叉型圧電振動片と接合される振動片搭載パッドと、
    前記振動片搭載パッドを上面に有する段部とを前記収容部に有し、
    前記振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における幅が、前記収容部の長辺方向における長さの15%以下の範囲であって、
    前記接合部の前記第1方向における中心線が、前記振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における中心線から、前記第1方向において15%以内の範囲に収まるように設けられており、
    前記振動片搭載パッドの前記収容部の長辺方向における端面が、平面視で前記基部と重畳していない
    音叉型圧電振動デバイス。
  2. 2つの前記振動片搭載パッドは、前記収容部の短辺方向においてお互いが近づくにつれてその厚みが漸次減少する曲面を有する上凸形状であって、
    前記接合部は、前記振動片搭載パッドにおいて前記曲面に配置されている
    請求項1記載の音叉型圧電振動デバイス。
  3. 前記音叉型圧電振動片は、前記振動片搭載パッドの前記接合部が配置されている位置よりも厚みが大きい領域において、異極となる2つの前記金属配線パターンの一方のみと平面視で重畳する
    請求項2記載の音叉型圧電振動デバイス。
  4. 前記接合部材は、金属からなるバンプによって形成されている
    請求項1、2、または3記載の音叉型圧電振動デバイス。
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