JP2026065314A - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高負荷運転後の燃料供給のカット時において、高温の触媒装置に冷熱衝撃が発生するのを抑制することが可能なエンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】車両に設けられ、吸気系1および排気系2と接続されたエンジン3と、排気系2に設けられた触媒装置4と、吸気系1および排気系2のうち少なくとも一方を通る空気を加熱することで触媒装置4に流入する空気を昇温する加熱手段5と、を有し、前記車両の走行中にエンジン3への燃料供給がカットされているときに、加熱手段5による空気の加熱制御が行われる構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】車両に設けられ、吸気系1および排気系2と接続されたエンジン3と、排気系2に設けられた触媒装置4と、吸気系1および排気系2のうち少なくとも一方を通る空気を加熱することで触媒装置4に流入する空気を昇温する加熱手段5と、を有し、前記車両の走行中にエンジン3への燃料供給がカットされているときに、加熱手段5による空気の加熱制御が行われる構成とする。
【選択図】図1
Description
この発明は、エンジンの制御装置に関する。
車両用のエンジンには、その排気ガスを浄化するための触媒装置が設けられている。近年、触媒装置に対し、排気ガスの浄化能力の向上に加え、貴金属量の低減のための小型化、耐久性の向上など、様々な要求が高まっている。
例えば、下記特許文献1に記載の構成においては、高負荷走行後にエンジンの燃料カット制御が行われたときに、高負荷走行に伴って高温となった触媒に、燃料カットに伴って燃焼室を素通りした比較的低温の空気を吹き付けてこの触媒を冷却することで、触媒が高温となって触媒性能が低下するのを防止している。さらに、変速機を低速側にシフトしてエンジンの回転速度を高め、さらに多くの空気が吹き付けられるようにすることで冷却効率を高めている(特許文献1の段落0011~0014などを参照)。
また、下記特許文献2に記載の構成においては、触媒の温度が所定値以上となった場合に、燃料噴射量を増量して燃焼室から排気される排気ガスの温度を低下させることによって、触媒の高温化を抑制している(特許文献2の段落0041~0042などを参照)。
特許文献1に示す構成においては、比較的低温の空気が高温の触媒の表面に吹き付けられることで触媒に熱歪みに基づく衝撃的な熱応力(冷熱衝撃)が発生しやすく、触媒層のクラッキングなどの不具合が生じるおそれがある。特に、低温の空気を多く吹き付けることによってそのおそれが一層高まる。また、特許文献2に示す構成においては、エンジンは駆動状態にあるため特許文献1のような冷熱衝撃は生じにくい反面、燃料噴射量が増量されるため燃費が悪化するおそれがある。
そこで、この発明は、高負荷運転後の燃料供給のカット時において、高温の触媒装置に冷熱衝撃が発生するのを抑制することが可能なエンジンの制御装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、
車両に設けられ、吸気系および排気系と接続されたエンジンと、
前記排気系に設けられた触媒装置と、
前記吸気系および前記排気系のうち少なくとも一方を通る空気を加熱することで前記触媒装置に流入する空気を昇温する加熱手段と、
を有し、前記車両の走行中に前記エンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱手段による空気の加熱制御が行われるエンジンの制御装置を構成(第1構成)した。
車両に設けられ、吸気系および排気系と接続されたエンジンと、
前記排気系に設けられた触媒装置と、
前記吸気系および前記排気系のうち少なくとも一方を通る空気を加熱することで前記触媒装置に流入する空気を昇温する加熱手段と、
を有し、前記車両の走行中に前記エンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱手段による空気の加熱制御が行われるエンジンの制御装置を構成(第1構成)した。
第1構成においては、
前記加熱手段が、前記排気系から前記吸気系に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路および前記排気ガス還流通路に設けられる排気ガス還流クーラであって、前記排気ガス還流通路に設けられた排気ガス還流バルブを開いて前記排気ガス還流クーラを通過した空気と前記吸気系を流れる空気とを混合することで前記吸気系を流れる空気を加熱する加熱制御が行われる構成(第2構成)とすることができる。
前記加熱手段が、前記排気系から前記吸気系に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路および前記排気ガス還流通路に設けられる排気ガス還流クーラであって、前記排気ガス還流通路に設けられた排気ガス還流バルブを開いて前記排気ガス還流クーラを通過した空気と前記吸気系を流れる空気とを混合することで前記吸気系を流れる空気を加熱する加熱制御が行われる構成(第2構成)とすることができる。
第1構成または第2構成においては、
前記加熱手段が、前記吸気系に設けられたインタークーラであって、前記インタークーラに流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプを駆動して前記吸気系を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させて前記インタークーラを通過する空気を加熱する加熱制御が行われる構成(第3構成)とすることができる。
前記加熱手段が、前記吸気系に設けられたインタークーラであって、前記インタークーラに流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプを駆動して前記吸気系を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させて前記インタークーラを通過する空気を加熱する加熱制御が行われる構成(第3構成)とすることができる。
第1構成においては、
前記加熱手段が、前記排気系から前記吸気系に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路および前記排気ガス還流通路に設けられる排気ガス還流クーラ、および、前記吸気系に設けられたインタークーラであって、前記排気ガス還流通路に設けられた排気ガス還流バルブを開いて前記排気ガス還流クーラを通過した空気と前記吸気系を流れる空気とを混合する加熱制御が行われ、前記排気系を通過する空気の排圧が所定の圧力以下に低下したときに、前記排気ガス還流バルブを閉じるとともに前記インタークーラに流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプを駆動して前記吸気系を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させて前記インタークーラを通過する空気を加熱する加熱制御が行われる構成(第4構成)とすることができる。
前記加熱手段が、前記排気系から前記吸気系に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路および前記排気ガス還流通路に設けられる排気ガス還流クーラ、および、前記吸気系に設けられたインタークーラであって、前記排気ガス還流通路に設けられた排気ガス還流バルブを開いて前記排気ガス還流クーラを通過した空気と前記吸気系を流れる空気とを混合する加熱制御が行われ、前記排気系を通過する空気の排圧が所定の圧力以下に低下したときに、前記排気ガス還流バルブを閉じるとともに前記インタークーラに流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプを駆動して前記吸気系を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させて前記インタークーラを通過する空気を加熱する加熱制御が行われる構成(第4構成)とすることができる。
第4構成においては、
前記加熱手段が前記エンジンであって、前記インタークーラ冷却水の温度が所定の温度以下になったときに前記冷却水循環ポンプを停止するとともに、前記エンジンへの燃料供給のカットを一時的に中断して燃焼を再開する加熱制御が行われる構成(第5構成)とすることができる。
前記加熱手段が前記エンジンであって、前記インタークーラ冷却水の温度が所定の温度以下になったときに前記冷却水循環ポンプを停止するとともに、前記エンジンへの燃料供給のカットを一時的に中断して燃焼を再開する加熱制御が行われる構成(第5構成)とすることができる。
第1構成から第5構成のいずれかの構成においては、
前記車両の走行中に前記エンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱制御に加え、前記吸気系を流れる空気の吸気量を減少させる吸気量減少制御が行われる構成(第6構成)とすることができる。
前記車両の走行中に前記エンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱制御に加え、前記吸気系を流れる空気の吸気量を減少させる吸気量減少制御が行われる構成(第6構成)とすることができる。
第6構成においては、
前記吸気量減少制御が、変速機をシフトアップして前記エンジンの回転数を低下させることによって行われる構成(第7構成)とすることができる。
前記吸気量減少制御が、変速機をシフトアップして前記エンジンの回転数を低下させることによって行われる構成(第7構成)とすることができる。
この発明では、吸気系および排気系を通って触媒装置に流入する空気を加熱する加熱手段を有し、走行中にエンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱手段による空気の加熱制御が行われる構成としたので、高温の触媒装置に比較的低温の空気が吹き付けられて、この触媒装置に冷熱衝撃が発生するのを抑制することができる。
この発明に係るエンジンの制御装置Aの一実施形態を図面に基づいて説明する。このエンジンの制御装置Aは、図1に示すように、車両に設けられ、吸気系1および排気系2と接続されたエンジン3と、排気系2に設けられた触媒装置4と、吸気系1および排気系2のうち少なくとも一方を通る空気を加熱することで触媒装置4に流入する空気を昇温する加熱手段5と、を主要な構成要素としている。このエンジンの制御装置Aには、過給機6と、排気系2から吸気系1に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路7と、が設けられている。
吸気系1には、新気取り込み口8、エアクリーナ9、過給機6のコンプレッサ10、インタークーラ11、および、スロットルバルブ12が設けられている。新気取り込み口8には外気温を測定する外気温センサ13が、エアクリーナ9の下流側にはエアクリーナ9を通過した空気の流量を測定する流量センサ14が、コンプレッサ10の上流側にはコンプレッサ10に導入される空気の温度を測定するコンプレッサ温度センサ15が、インタークーラ11の下流側にはインタークーラ11を通過した空気の圧力と温度を測定するインタークーラ圧力・温度センサ16が、スロットルバルブ12の下流側にはインテークマニホールド17に導入される空気の圧力と温度を測定するインテーク圧力・温度センサ18が、それぞれ設けられている。
インタークーラ11には、このインタークーラ11を冷却するインタークーラ冷却水が流れる冷却水路19が接続されている。冷却水路19には、インタークーラ冷却水を循環させるための冷却水循環ポンプ20が設けられている。また、冷却水路19には、インタークーラ11に導入される前のインタークーラ冷却水の水温を測定する冷却水温度センサ21が設けられている。
排気系2には、過給機6のタービン22、タービン22に導入される空気(エンジン3の燃焼時は排気ガス)の流量を調節するウェイストゲートバルブ23、触媒装置4、排気ガス中の微粒子を除去するためのフィルタ装置24、および、マフラー25が設けられている。タービン22の下流側には排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度センサ26が、フィルタ装置24の上流側にはフィルタ装置24に導入される空気の温度を測定するフィルタ上流温度センサ27が、フィルタ装置24にはフィルタ装置24の上流側と下流側の差圧を測定する差圧センサ28が、それぞれ設けられている。
排気系2と吸気系1とを接続する排気ガス還流通路7は、還流ガスを冷却するための排気ガス還流クーラ29、フィルタ装置30、および、還流ガスの流量を調節する排気ガス還流バルブ31を有している。排気ガス還流通路7は触媒装置4の下流側およびコンプレッサ10の上流側に接続されている。排気ガス還流通路7における排気ガス還流バルブ31の上流側には、この排気ガス還流バルブ31を通過する還流ガスの温度を測定する還流ガス温度センサ32が設けられている。また、排気ガス還流通路7には、排気ガス還流バルブ31の上流側と下流側の差圧を測定する差圧センサ33が設けられている。排気ガス還流クーラ29には、この排気ガス還流クーラ29を冷却する排気ガス還流クーラ冷却水が流れる冷却水路34が接続されている。
エンジン3が駆動中の車両の走行時において、インタークーラ冷却水は30~40℃程度、排気ガス還流クーラ冷却水はエンジン冷却水の水温とほぼ同じ80℃程度の定常状態となる。
エンジン3の高負荷運転中には、これらの冷却水の水温とともに、触媒装置4の温度も高温となっていることが多い。この高負荷運転中にアクセルを緩めると、走行中の燃費向上を意図した燃料供給のカット制御が行われることがある。この燃料供給のカット時において、スロットルバルブ12は閉じられているが、エンジン3の回転が継続しているため、実際には吸気系1および排気系2に不可避的に若干量の空気が流れている。しかも、エンジン3で燃焼は生じないため、エンジン3を通過して触媒装置4に送られる空気はエンジン3の燃焼中に比べ低温である。このため、その低温の空気が高温の触媒装置4を通過することで、熱歪みに基づく衝撃的な熱応力(冷熱衝撃)が発生し、触媒層のクラッキングなどの不具合が生じるおそれがある。
この不具合を回避するために、この構成においては、例えば図2のフローチャートに示すように、触媒装置4を通過する空気をその通過前に加熱する加熱制御が行われる。
この加熱制御においては、まず、走行中に燃料供給のカット制御が行われたかどうか(ステップS1)、触媒装置4の温度が所定温度よりも高温となっているかどうか(ステップS2)、および、外気温度が所定温度よりも低温かどうか(ステップS3)の判断が行われる。ここでいう触媒装置4の所定温度と外気温度の所定温度は、冷熱衝撃が発生するおそれがある両所定温度の温度差を考慮に入れた上で、実験や経験などに基づいて適宜決めることができる。なお、触媒装置4の温度は、フィルタ上流温度センサ27の値や、別途触媒装置4の上流側に設けられる温度センサの値によって推定すればよい。
燃料供給のカット制御が行われていない場合(ステップS1のNO側)、触媒装置4の温度が所定温度よりも低い場合(ステップS2のNO側)、および、外気温度が所定温度よりも高い場合(ステップS3のNO側)のいずれか1つでも該当する場合は、触媒装置4に冷熱衝撃が発生するおそれは比較的低いため、加熱制御を行うことなく一連のフローを終了する。
その一方で、燃料供給のカット制御が行われており(ステップS1のYES側)、触媒装置4の温度が所定温度よりも高温となっており(ステップS2のYES側)、かつ、外気温度が所定温度よりも低温の場合(ステップS3のYES側)には、排気ガス還流バルブ31を開状態とする(ステップS4)。これにより、排気ガス還流クーラ29(加熱手段5)を通過した高温の空気(燃料供給のカット直後は排気ガスも含まれる)が、新気取り込み口8から取り込まれた低温の空気と混合され、この低温の空気が加熱される。
燃料供給のカット制御が行われて少し時間が経過すると、エンジン3から排気系2に送られる排気ガス量が減少するため、それに伴って排気系2内の排圧が低下する。この排圧が吸気系1の内圧よりも低下すると、吸気系1の空気が排気ガス還流通路7に逆流する不具合が生じる。そこで、この排圧が所定の圧力以下に低下したかどうかの判断が行われる(ステップS5)。この所定の圧力は、吸気系1の内圧よりも若干高い圧力範囲(逆流が生じない圧力範囲)において適宜決定することができる。
排気系2内の排圧が所定の圧力以下まで低下していない場合(ステップS5のNO側)は、排気ガス還流バルブ31の開状態を維持する。その一方で、この排圧が所定の圧力よりも低下している場合(ステップS5のYES側)は、排気ガス還流バルブ31を閉状態とする(ステップS6)。
さらに、インタークーラ冷却水の水温が、所定の温度以上かどうかの判断が行われる(ステップS7)。この水温が所定の温度以上の場合(ステップS7のYES側)は、インタークーラ11の冷却水路19に設けられた冷却水循環ポンプ20を作動させる(ステップS8)。これにより、新気取り込み口8から取り込まれた空気が、インタークーラ11(加熱手段5)を通過する際に加熱される。なお、冷却水循環ポンプ20が既に作動しているときは、その作動回転数を高める制御が行われる。
その一方で、インタークーラ冷却水の水温が、所定の温度よりも低い場合(空気への熱伝達によって低下した場合も含む)(ステップS7のNO側)は、冷却水循環ポンプ20を停止する(あるいは停止状態を維持する)。この所定の温度は、インタークーラ11を通過する前の空気の温度よりも高い温度の範囲(インタークーラ11から空気への熱伝達を行い得る温度の範囲)において適宜決定することができる。なお、冷却水循環ポンプ20を完全に停止させずに、所定の低回転数で回転を維持するよう制御する場合もあり得る。
上記のように、排気ガス還流クーラ29およびインタークーラ11による加熱を行ってもなお加熱が必要な場合は、エンジン3への燃料供給のカット制御を一時的に中断してエンジン3の燃焼が再開される(ステップS10)。燃料供給のカット制御の中断はエンジン3がある程度温まるまで継続され、例えば所定回数の燃焼が行われた後、または、所定時間の経過後に燃料供給のカットを再開するよう制御することができる。これにより、吸気系1を通ってエンジン3(加熱手段5)に送り込まれた低温の空気をこのエンジン3によって加熱することができる。
さらに加熱が必要な場合は、ウェイストゲートバルブ23を閉じることによってエンジン3を通過した空気がタービン22に送り込まれる(ステップS11)。これにより、高負荷運転後に高温となっているタービンブレードの余熱によって、タービン22(加熱手段5)に送り込まれた空気が加熱される。なお、高温のタービン22に低温の空気が流れ込むことで、タービン22に冷熱衝撃が発生する可能性があるため、タービン22による空気の加熱は排気ガス還流クーラ29およびインタークーラ11による加熱を行った後であり、タービン22の温度が少し低下したあとであることが好ましい。
上記のフローチャートにおいては、インタークーラ冷却水の温度の持続時間よりも、排気ガス還流通路7を通過する空気(排気ガス)の排圧の持続時間の方が通常短いことなどを考慮して、排気ガス還流クーラ29による加熱を行った後にインタークーラ11による加熱を行うようにしたが、両加熱の順序を逆にしたり、両加熱を同時に行ったりすることができる可能性もある。なお、一定の燃料を追加的に消費する燃料供給のカット制御の中断や、一定の熱負荷が生じるタービンブレードの余熱による加熱は省略される場合もある。
上記において説明した加熱手段5(排気ガス還流クーラ29、インタークーラ11、エンジン3、タービン22)の他に、例えば、インテークマニホールド17(ポート)の内面に設けられ通電によって発熱する発熱皮膜、触媒を加熱するヒータを備えた電気加熱式触媒装置、ディーゼルエンジンなどに用いられるグロープラグなどを加熱手段5として採用できる可能性がある。
また、冷熱衝撃に伴う不具合を回避するために、この構成においては、例えば図3のフローチャートに示す吸気系1を流れる空気の吸気量を減少させる吸気量減少制御が上記の加熱制御とともに行われる。
この吸気量減少制御においては、上記の加熱制御のフローと同様に、まず、走行中に燃料供給のカット制御が行われたかどうか(ステップS21)、触媒装置4の温度が所定温度よりも高温となっているかどうか(ステップS22)、および、外気温度が所定温度よりも低温かどうか(ステップS23)の判断が行われる。ここでいう触媒装置4の所定温度と外気温度の所定温度は、冷熱衝撃が発生するおそれがある温度差を考慮に入れた上で、実験や経験などに基づいて適宜決めることができる。
燃料供給のカット制御が行われていない場合(ステップS21のNO側)、触媒装置4の温度が所定温度よりも低い場合(ステップS22のNO側)、および、外気温度が所定温度よりも高い場合(ステップS23のNO側)のいずれか1つでも該当する場合は、触媒装置4に冷熱衝撃が発生するおそれは比較的低いため、吸気量減少制御を行うことなく一連のフローを終了する。
その一方で、燃料供給のカット制御が行われており(ステップS21のYES側)、触媒装置4の温度が所定温度よりも高温となっており(ステップS22のYES側)、かつ、外気温度が所定温度よりも低温の場合(ステップS23のYES側)には、変速機のシフトアップが行われる(ステップS24)。変速機をシフトアップすると、それに連動してエンジン3の回転数が低下して吸気系1からの吸気量が減少する。これにより、高温の触媒装置4を通過する空気の量が減少する。
変速機のシフトアップおよび燃料供給のカット制御が継続すると、車速とともにエンジン3の回転数が次第に低下する。そこで、エンジン3の回転数が所定の回転数よりも低下したかどうかの判断が行われる(ステップS25)。エンジン3の回転数が所定の回転数よりも高い場合(ステップS25のNO側)は、変速機のシフト位置をそのまま維持する。その一方で、エンジン3の回転数が所定の回転数よりも低い場合(ステップS25のYES側)は、変速機をシフトダウンして(ステップS26)エンジン3の回転数を高める。この所定の回転数は、エンジン3が安定的に駆動できることを前提に適宜決定することができる。
なお、上記の吸気量減少制御は、加熱制御とは別のタイミング(例えば加熱制御の前または後)で独立して行うこともできる。
上記のエンジンの制御装置Aは、吸気系1および排気系2の少なくとも一方を通る空気を加熱することで触媒装置4に流入する空気を昇温する加熱手段5を有し、車両の走行中にエンジン3への燃料供給がカットされているときに、加熱手段5による空気の加熱制御が行われる構成としたので、高温の触媒装置4に比較的低温の空気が吹き付けられて、この触媒装置4に冷熱衝撃が発生するのを抑制することができる。
また、上記のエンジンの制御装置Aは、加熱手段5が、排気系2から吸気系1に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路7および排気ガス還流通路7に設けられる排気ガス還流クーラ29、および、吸気系1に設けられたインタークーラ11であって、排気ガス還流通路7に設けられた排気ガス還流バルブ31を開いて排気ガス還流クーラ29を通過した空気と吸気系1を流れる空気とを混合する加熱制御が行われ、排気系2を通過する空気の排圧が所定の圧力以下に低下したときに、排気ガス還流バルブ31を閉じるとともにインタークーラ11に流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプ20を駆動して吸気系1を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させてインタークーラ11を通過する空気を加熱する加熱制御が行われる構成としたので、加熱手段5としての持続時間が短い排気ガス還流クーラ29と、加熱手段5としての持続時間が相対的に長いインタークーラ11によって、空気を効率的に加熱することができる。また、異なる加熱手段5を同時ではなく時間差をもって順次適用することにより、相対的に長時間に亘って空気の加熱を行うことができる。
また、上記のエンジンの制御装置Aは、エンジン3への燃料供給のカットを一時的に中断して燃焼を再開しその燃焼によって温められたエンジン3、および、高負荷運転後に高温となっているタービン22(タービンブレード)を加熱手段5として採用したので、排気ガス還流クーラ29およびインタークーラ11による空気の加熱が不十分な場合であっても、追加的に空気を加熱することができる。
また、上記の加熱手段5(排気ガス還流クーラ29、インタークーラ11、エンジン3、タービン22)は、いずれも車両の既存の構成を利用しているため、追加コストの発生を抑制することができる。
また、上記のエンジンの制御装置Aは、車両の走行中にエンジン3への燃料供給がカットされているときに、前記加熱制御に加え、吸気系1を流れる空気の吸気量を減少させる吸気量減少制御が行われるようにしたので、高温の触媒装置4に吹き付けられる低温の空気の量が減少し、この触媒装置4に冷熱衝撃が発生するのを抑制することができる。特に、変速機をシフトアップしてエンジン3の回転数を低下させることにより吸気量を減少させる構成としたので、その制御を簡便に行うことができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 吸気系
2 排気系
3 エンジン
4 触媒装置
5 加熱手段
6 過給機
7 排気ガス還流通路
8 新気取り込み口
9 エアクリーナ
10 コンプレッサ
11 インタークーラ
12 スロットルバルブ
13 外気温センサ
14 流量センサ
15 コンプレッサ温度センサ
16 インタークーラ圧力・温度センサ
17 インテークマニホールド
18 インテーク圧力・温度センサ
19 冷却水路
20 冷却水循環ポンプ
21 冷却水温度センサ
22 タービン
23 ウェイストゲートバルブ
24 フィルタ装置
25 マフラー
26 酸素濃度センサ
27 フィルタ上流温度センサ
28 差圧センサ
29 排気ガス還流クーラ
30 フィルタ装置
31 排気ガス還流バルブ
32 還流ガス温度センサ
33 差圧センサ
34 冷却水路
A エンジンの制御装置
2 排気系
3 エンジン
4 触媒装置
5 加熱手段
6 過給機
7 排気ガス還流通路
8 新気取り込み口
9 エアクリーナ
10 コンプレッサ
11 インタークーラ
12 スロットルバルブ
13 外気温センサ
14 流量センサ
15 コンプレッサ温度センサ
16 インタークーラ圧力・温度センサ
17 インテークマニホールド
18 インテーク圧力・温度センサ
19 冷却水路
20 冷却水循環ポンプ
21 冷却水温度センサ
22 タービン
23 ウェイストゲートバルブ
24 フィルタ装置
25 マフラー
26 酸素濃度センサ
27 フィルタ上流温度センサ
28 差圧センサ
29 排気ガス還流クーラ
30 フィルタ装置
31 排気ガス還流バルブ
32 還流ガス温度センサ
33 差圧センサ
34 冷却水路
A エンジンの制御装置
Claims (7)
- 車両に設けられ、吸気系および排気系と接続されたエンジンと、
前記排気系に設けられた触媒装置と、
前記吸気系および前記排気系のうち少なくとも一方を通る空気を加熱することで前記触媒装置に流入する空気を昇温する加熱手段と、
を有し、前記車両の走行中に前記エンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱手段による空気の加熱制御が行われるエンジンの制御装置。 - 前記加熱手段が、前記排気系から前記吸気系に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路および前記排気ガス還流通路に設けられる排気ガス還流クーラであって、前記排気ガス還流通路に設けられた排気ガス還流バルブを開いて前記排気ガス還流クーラを通過した空気と前記吸気系を流れる空気とを混合することで前記吸気系を流れる空気を加熱する加熱制御が行われる請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- 前記加熱手段が、前記吸気系に設けられたインタークーラであって、前記インタークーラに流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプを駆動して前記吸気系を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させて前記インタークーラを通過する空気を加熱する加熱制御が行われる請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- 前記加熱手段が、前記排気系から前記吸気系に排気ガスを還流させる排気ガス還流通路および前記排気ガス還流通路に設けられる排気ガス還流クーラ、および、前記吸気系に設けられたインタークーラであって、前記排気ガス還流通路に設けられた排気ガス還流バルブを開いて前記排気ガス還流クーラを通過した空気と前記吸気系を流れる空気とを混合する加熱制御が行われ、前記排気系を通過する空気の排圧が所定の圧力以下に低下したときに、前記排気ガス還流バルブを閉じるとともに前記インタークーラに流れるインタークーラ冷却水を循環させる冷却水循環ポンプを駆動して前記吸気系を流れる空気の温度よりも高い温度の前記インタークーラ冷却水を循環させて前記インタークーラを通過する空気を加熱する加熱制御が行われる請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- 前記加熱手段が前記エンジンであって、前記インタークーラ冷却水の温度が所定の温度以下になったときに前記冷却水循環ポンプを停止するとともに、前記エンジンへの燃料供給のカットを一時的に中断して燃焼を再開する加熱制御が行われる請求項4に記載のエンジンの制御装置。
- 前記車両の走行中に前記エンジンへの燃料供給がカットされているときに、前記加熱制御に加え、前記吸気系を流れる空気の吸気量を減少させる吸気量減少制御が行われる請求項1から5のいずれか1項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記吸気量減少制御が、変速機をシフトアップして前記エンジンの回転数を低下させることによって行われる請求項6に記載のエンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024174128A JP2026065314A (ja) | 2024-10-03 | 2024-10-03 | エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024174128A JP2026065314A (ja) | 2024-10-03 | 2024-10-03 | エンジンの制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2026065314A true JP2026065314A (ja) | 2026-04-15 |
Family
ID=99441966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2024174128A Pending JP2026065314A (ja) | 2024-10-03 | 2024-10-03 | エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2026065314A (ja) |
-
2024
- 2024-10-03 JP JP2024174128A patent/JP2026065314A/ja active Pending
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