JP2026070077A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力変換装置の効率を改善しつつ、モード切替時のショックや不安定動作を抑制する。
【解決手段】電力変換装置1は、スイッチング素子41,42を有し、これらのスイッチング素子を用いて電池電圧VBATと直流リンク電圧VDCを双方向に変換するチョッパ4と、直流リンク電圧VDCと交流電圧を双方向に変換するインバータ5と、インバータ5とチョッパ4を制御する制御装置8と、を備える。制御装置8は、チョッパ4を制御する動作モードとして、スイッチング素子41,42をオン・オフ動作させることで直流リンク電圧VDCを電圧指令値VDCrefに応じて制御するSWモードと、スイッチング素子41を常時オン状態にするTHモードと、のいずれかを選択可能であり、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードへ移行させるときに、電圧指令値VDCrefを減少させる。
【選択図】図1
【解決手段】電力変換装置1は、スイッチング素子41,42を有し、これらのスイッチング素子を用いて電池電圧VBATと直流リンク電圧VDCを双方向に変換するチョッパ4と、直流リンク電圧VDCと交流電圧を双方向に変換するインバータ5と、インバータ5とチョッパ4を制御する制御装置8と、を備える。制御装置8は、チョッパ4を制御する動作モードとして、スイッチング素子41,42をオン・オフ動作させることで直流リンク電圧VDCを電圧指令値VDCrefに応じて制御するSWモードと、スイッチング素子41を常時オン状態にするTHモードと、のいずれかを選択可能であり、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードへ移行させるときに、電圧指令値VDCrefを減少させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力変換装置に関する。
脱炭素社会の実現手段として、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入がある。太陽光発電では、発電電力を一時的に蓄えるための蓄電池が設置される場合も多い。以下では、蓄電池や太陽電池をまとめて電池と記す。これらの電池による発電システムを交流系統と連系する場合、電池の直流電圧を交流電圧に変換するための電力変換装置が用いられる。
電池電圧は一定ではなく、蓄電池の場合は充電残量によって、太陽電池の場合は発電電力によってそれぞれ電圧が変化する。こうした電池電圧の変化に対応するために、インバータとチョッパを用いて構成された電力変換装置が従来より知られている。チョッパは電池電圧を直流リンク電圧に変換し、インバータは直流リンク電圧を交流電圧に変換する。直流リンク電圧には、インバータが所望の交流電圧を出力するために必要な最低値がある。電池電圧が低い場合、チョッパによって直流リンク電圧をこの最低値より高いレベルに制御する。
一方、電池電圧が高い場合、特許文献1に記載されているように、チョッパのスイッチング素子(以下、素子)を常時オン状態にすることが考えられる。このようなチョッパの動作モードにおいて、チョッパの入出力間は直流的に短絡され、電池電圧と直流リンク電圧はほぼ等しくなる。これにより、素子のスイッチング損失やリアクトルの鉄損が発生しないため、電力変換装置の効率が改善される。
チョッパの素子をオン・オフ動作させるモードと、これを常時オン状態にするモードを切り替え可能とした場合、切り替えのショックによって過電圧や過電流が発生する恐れがある。また、電池電圧が直流リンク電圧より僅かに低い場合、素子のオンまたはオフ時間が極端に短くなり、チョッパの動作が不安定になる恐れがある。なお、電池の容量や充放電パターンによっては、このような状態が長時間継続することも考えられる。これらの問題によって電圧や電流のピーク値が増大することは、電力変換装置の大形・高コスト化につながる。
本発明は、上記課題に鑑みて、インバータとチョッパを有する電力変換装置において、チョッパの素子をオン・オフ動作させる動作モードと、これを常時オン状態にする動作モードとを相互に切り替えて用いる際に、切替時のショックや不安定動作を抑制することを目的とする。
本発明による電力変換装置は、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子を用いて電池電圧と直流リンク電圧を双方向に変換するチョッパと、前記直流リンク電圧と交流電圧を双方向に変換するインバータと、前記インバータと前記チョッパを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記チョッパを制御する動作モードとして、前記スイッチング素子をオン・オフ動作させることで前記直流リンク電圧を電圧指令値に応じて制御する第1モードと、前記スイッチング素子を常時オン状態にする第2モードと、のいずれかを選択可能であり、前記制御装置は、前記動作モードを前記第1モードから前記第2モードへ移行させるときに前記電圧指令値を減少させる。
本発明によれば、インバータとチョッパを有する電力変換装置において、チョッパの素子をオン・オフ動作させる動作モードと、これを常時オン状態にする動作モードとを切り替えて用いる際に、モード切替時のショックや不安定動作を抑制して電力変換装置を小形・低コスト化できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
(第1の実施形態)
(電力変換装置のシステム構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置のシステム構成図である。図1に示す電力変換装置1は、電池2の直流電圧を交流電圧に変換して交流系統3へ出力するとともに、交流系統3の交流電圧を直流電圧に変換して電池2へ出力することが可能な双方向型の電力変換装置である。このような電力変換装置1の電力変換機能により、電池2と交流系統3とを連系することができる。
(電力変換装置のシステム構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置のシステム構成図である。図1に示す電力変換装置1は、電池2の直流電圧を交流電圧に変換して交流系統3へ出力するとともに、交流系統3の交流電圧を直流電圧に変換して電池2へ出力することが可能な双方向型の電力変換装置である。このような電力変換装置1の電力変換機能により、電池2と交流系統3とを連系することができる。
電池2は、充電と放電がともに可能な蓄電池である。電池2の電圧(電池電圧VBAT)は、電池2の状態に応じて変動する。図1では、電池2の内部構成として、起電圧VBOを有する起電力21と、電圧降下VBRをもたらす内部インピーダンス22とを示している。電池2の状態に応じて起電圧VBOおよび電圧降下VBRの値がそれぞれ変動することにより、電池電圧VBATは変動し得る。
電力変換装置1は、チョッパ4、インバータ5、コンデンサ6、フィルタ7、制御装置8、電圧検出器9を備える。電力変換装置1は以上の要素の他に、スイッチ類、ヒューズやサージプロテクタなどの保護部品、ノイズフィルタ等をさらに備えていてもよい。
チョッパ4は、スイッチング素子41,42を有しており、これらのスイッチング素子41,42を用いて、電池電圧VBATを直流リンク電圧VDCに変換する。インバータ5は、直流リンク電圧VDCを交流電圧に変換し、フィルタ7を介して交流系統3へ出力する。またインバータ5は、交流系統3からフィルタ7を介して入力される交流電圧を直流リンク電圧VDCに変換し、チョッパ4へ直流電力を出力することもできる。この場合、チョッパ4は、スイッチング素子41,42を用いて直流リンク電圧VDCを電池電圧VBATに変換し、電池2へ直流電力を出力する。
チョッパ4とインバータ5の直流側を接続するラインには、平滑用のコンデンサ6が接続されている。インバータ5の交流出力に含まれる高調波成分を低減するために、インバータ5と交流系統3の間にはフィルタ7が挿入されている。すなわちインバータ5は、フィルタ7を介して交流系統3に接続されている。
制御装置8は、電力変換装置1内の電圧や電流に基づいて、チョッパ4やインバータ5を制御する。電圧検出器9は、交流系統3と電力変換装置1の間で入出力される三相の交流電圧VR,VS,VTを検出する。
図1では、チョッパ4の具体的な回路構成の一例を示している。チョッパ4は、例えば前述のスイッチング素子41,42に加えて、リアクトル43、コンデンサ44、電圧検出器45,46および電流検出器47を備える。このような構成により、チョッパ4は電池電圧VBATと直流リンク電圧VDCを双方向に変換できる。なお、図1ではスイッチング素子41,42としてMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)を示したが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など他種の素子であってもよい。
電圧検出器45,46は、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATをそれぞれ検出し、これらの検出結果を制御装置8へ出力する。電流検出器47は、リアクトル43に流れる電流(リアクトル電流IL)を検出する。以下の説明では、電池2を充電する向き(図1中の矢印の向き)を正として、リアクトル電流ILの極性を定義する。
図1では、制御装置8が送受信する信号として、電圧検出器45,46、電流検出器47および電圧検出器9による直流リンク電圧VDC、電池電圧VBAT、リアクトル電流ILおよび交流電圧VR,VS,VTの各検出信号と、スイッチング素子41,42のゲート電圧G1,G2と、インバータ5に関する制御信号CSINVおよび検出信号DSINVと、を示している。なお、制御信号CSINVおよび検出信号DSINVはそれぞれ一本の矢印で示されているが、これらはそれぞれ複数の信号を含んでもよい。制御装置8の実現方法については任意であるが、一例として、マイクロコンピュータやFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのデバイスが搭載された基板上に、電子回路として実装する方法がある。
(チョッパの動作モード)
チョッパ4には、大きく分けて2種類の動作モード(第1モード、第2モード)がある。図2は、チョッパ4の動作波形例を示す図である。具体的には、スイッチング素子41,42のゲート電圧G1,G2とリアクトル電流ILの波形を図2では示している。
チョッパ4には、大きく分けて2種類の動作モード(第1モード、第2モード)がある。図2は、チョッパ4の動作波形例を示す図である。具体的には、スイッチング素子41,42のゲート電圧G1,G2とリアクトル電流ILの波形を図2では示している。
図2(a)は、チョッパ4が第1モードで動作する場合の波形例である。第1モードとは、チョッパ4においてスイッチング素子41,42を所定のスイッチング周期TSWで交互にオン・オフ動作させることで、電池電圧VBATを直流リンク電圧VDCに変換する動作モードである。以下では、第1モードのことをSWモードとも記す。
図2(a)に示すように、SWモードでは、ゲート電圧G1,G2はそれぞれスイッチング周期TSWのパルス波形となり、リアクトル電流ILはスイッチング周期TSWのリプルを持つ三角波となる。図2(a)の例では、ゲート電圧G1のオンデューティをdとした。なお定常状態において、d = VBAT/VDCと表すことができる。制御装置8は、直流リンク電圧VDCが所定の電圧指令値VDCrefと一致するようにフィードバック制御を行い、その結果としてオンデューティdを変化させることで、直流リンク電圧VDCの制御を実施する。なお、制御のマイナーループにおいて直流リンク電圧VDCではなく、リアクトル電流ILがフィードバック制御される場合もある。この場合、制御装置8ではVDC制御の結果として電流指令値ILrefが生成され、この電流指令値ILrefにリアクトル電流ILが一致するように制御が行われることで、ゲート電圧G1のオンデューティdが可変される。
図2(b)は、チョッパ4が第2モードで動作する場合の波形例である。第2モードとは、チョッパ4においてスイッチング素子41,42をそれぞれ常時オン、常時オフにする動作モードである。以下では、第2モードのことをTHモードとも記す。
THモードでは、チョッパ4の入出力間が直流的に短絡されることにより、直流リンク電圧VDCは電池電圧VBATとほぼ一致する。なおTHモードは、前述のSWモードにおけるオンデューティdを1に固定した動作とも言える。THモードにおいて、リアクトル電流ILの波形はリプルを含まない。また、直流リンク電圧VDCやリアクトル電流ILのフィードバック制御は行われない。
THモードでは、スイッチング素子41,42においてスイッチング動作が行われないため、スイッチング素子41,42のスイッチング損失やリアクトル43の鉄損が発生しない。電池電圧VBATが十分に高く、VDC = VBATであってもインバータ5が所望の交流電圧を出力できる場合、チョッパ4をTHモードで動作させることにより、電力変換装置1の変換効率を改善できる。このことから、上記2種類の動作モードは、基本的に電池電圧VBATのレベルによって切り替えられる。
ここで、チョッパ4の動作モード切替の問題点について以下に述べる。まず、動作モード切替時のショックによって電力変換装置1の電圧や電流に振動が起こるため、電圧や電流のピーク値が増大し、電力変換装置1の大型化や高コスト化を招く恐れがある。
次に、電池電圧VBATが直流リンク電圧VDCより僅かに低い場合、定常状態でd = VBAT/VDCとなることから、dは1より僅かに小さい値となる。このとき、素子41のオフ期間と素子42のオン期間がそれぞれ極端に短くなり、チョッパ4の動作が不安定になる恐れがある。電池2の容量や充放電パターンによっては、このような状態が長時間継続することも考えられる。そこで本発明では、制御装置8において以下で説明するような制御を行うことにより、これらの問題点を解決し、電力変換装置1の大型化や高コスト化を回避する。
(制御装置のブロック図とフローチャート)
図3は、本発明の第1の実施形態における制御装置8のブロック図である。図3では、チョッパ4の制御やモード切替に関するブロックが示され、インバータ5を制御するブロックは省略されている。図4は、本発明の第1の実施形態における制御装置8の処理手順を示すフローチャートである。以下ではこれらの図を用いて、本実施形態の制御装置8によるチョッパ4のモード切替制御について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態における制御装置8のブロック図である。図3では、チョッパ4の制御やモード切替に関するブロックが示され、インバータ5を制御するブロックは省略されている。図4は、本発明の第1の実施形態における制御装置8の処理手順を示すフローチャートである。以下ではこれらの図を用いて、本実施形態の制御装置8によるチョッパ4のモード切替制御について説明する。
図3に示すように、制御装置8は、電圧指令切替信号Svrefを生成する電圧指令切替信号生成部(以下、Svref生成部)81と、電圧指令値VDCrefを生成する電圧指令生成部(以下、VDCref生成部)82と、電圧差判定信号Svdifを生成する電圧差判定信号生成部(以下、Svdif生成部)83と、モード切替信号Smodeを生成するモード切替信号生成部(以下、Smode生成部)84と、ゲート電圧G1,G2を生成するゲート信号生成部85と、を備える。
Svref生成部81は、電池電圧VBATと所定の閾値とを比較し、その結果に基づいて電圧指令切替信号Svrefを生成する。なお、Svref生成部81で用いられる閾値には、ヒステリシスを設けることが好ましい。具体的には、例えば電圧指令切替信号SvrefがLレベルの状態のときに電池電圧VBATが所定の第1閾値VTH1より高くなると、Svref生成部81は、電圧指令切替信号SvrefをHレベルに切り替える。また、例えば電圧指令切替信号SvrefがHレベルの状態のときに電池電圧VBATが所定の第3閾値VTH3より低くなると、Svref生成部81は、電圧指令切替信号SvrefをLレベルに切り替える。なお、第3閾値VTH3は第1閾値VTH1より低く設定される。このように、Svref生成部81では電圧指令切替信号Svrefの出力に関してヒステリシス特性を設けることで、電池電圧VBATの検出ノイズ等によって電圧指令切替信号Svrefの論理値が頻繁に切り替わることを防止できる。
VDCref生成部82は、Svref生成部81から入力される電圧指令切替信号Svrefに基づいて、直流リンク電圧VDCに対する電圧指令値VDCrefを生成する。VDCref生成部82には信号選択スイッチが設けられており、この信号選択スイッチにより、電圧指令切替信号Svrefに基づいて第1電圧指令値Vref1または第2電圧指令値Vref2のいずれかを出力する。なお、第2電圧指令値Vref2は第1電圧指令値Vref1より低く設定される。第1電圧指令値Vref1と第2電圧指令値Vref2は、電圧指令値VDCrefの上限値と下限値にそれぞれ相当する。
VDCref生成部82において信号選択スイッチは、電圧指令切替信号SvrefがLレベルのときには第1電圧指令値Vref1を出力し、電圧指令切替信号SvrefがHレベルのときには第2電圧指令値Vref2を出力する。信号選択スイッチの出力側には、LPF(Low Pass Filter)が設けられている。VDCref生成部82は、信号選択スイッチの出力をLPF処理した値を、電圧指令値VDCrefとして出力する。すなわち、電圧指令切替信号SvrefがLレベルからHレベルに変化したとき、VDCref生成部82から出力される電圧指令値VDCrefは、第1電圧指令値Vref1から第2電圧指令値Vref2へと徐々に減少する。また、電圧指令切替信号SvrefがHレベルからLレベルに変化したとき、VDCref生成部82から出力される電圧指令値VDCrefは、第2電圧指令値Vref2から第1電圧指令値Vref1へと徐々に増加する。これらの状態での電圧指令値VDCrefの減少または増加レートは、LPFの時定数によって調節することができる。具体的には、例えば電圧指令値VDCrefの減少または増加レートが、制御装置8が行う直流リンク電圧VDCのフィードバック制御の時定数と同じか、またはこれより大きな値となるように、LPFの時定数を設定することが好ましい。
なお、信号選択スイッチやLPFを用いずに、電圧指令値VDCrefが第1電圧指令値Vref1と第2電圧指令値Vref2の間で所定のレートで増減するように、VDCref生成部82を構成することもできる。例えば、VDCref生成部82において、電圧指令切替信号Svrefの変化に応じて一定の計算周期ごとに電圧指令値VDCrefを所定量ずつ増加または減少させることで、電圧指令値VDCrefが第1電圧指令値Vref1と第2電圧指令値Vref2の間で段階的に変化するようにしてもよい。さらに、電圧指令値VDCrefを増減させるレートは一定値であってもよいし、時間経過に応じて変化する値であってもよい。制御装置8では、ある程度の時間をかけて電圧指令値VDCrefを第1電圧指令値Vref1と第2電圧指令値Vref2の間で連続的または段階的に変化させることができれば、任意の構成によりVDCref生成部82を実現できる。
Svdif生成部83は、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの電圧差VDIFと所定の閾値とを比較し、その結果に基づいて電圧差判定信号Svdifを生成する。具体的には、電圧差VDIFが所定の第2閾値VTH2より低いときに、Svdif生成部83は電圧差判定信号SvdifとしてHレベルの信号を出力し、電圧差VDIFが第2閾値VTH2以上のときに、Svdif生成部83は電圧差判定信号SvdifとしてLレベルの信号を出力する。
Smode生成部84は、Svref生成部81から入力される電圧指令切替信号Svrefと、Svdif生成部83から入力される電圧差判定信号Svdifとに基づいて、モード切替信号Smodeを生成する。モード切替信号Smodeは、その論理値によってチョッパ4の動作モードを表す。すなわち、モード切替信号SmodeのLレベルはSWモードを、HレベルはTHモードをそれぞれ意味する。なお図3では、論理積(AND)ゲート、立上り検出器、立下り検出器およびRSフリップフロップによってSmode生成部84を構成した例を示しているが、以下の動作を実現できれば、Smode生成部84の内部構成は任意である。
モード切替信号SmodeがLレベルの状態で電圧指令切替信号Svrefと電圧差判定信号Svdifが共にHレベルになると、Smode生成部84はモード切替信号SmodeをHレベルに切り替える。これにより、チョッパ4がSWモードからTHモードに切り替えられる。また、モード切替信号SmodeがHレベルの状態で電圧指令切替信号SvrefがLレベルになると、Smode生成部84はモード切替信号SmodeをLレベルに変化させる。これにより、チョッパ4がTHモードからSWモードに切り替えられる。
ここで、Svdif生成部83において第2閾値VTH2がゼロ近傍の値に設定されていると、前述の電圧差VDIFが十分小さい状態、すなわち、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATがほぼ一致した状態で、モード切替信号SmodeがLレベルからHレベルに切り替えられ、チョッパ4がSWモードからTHモードに切り替えられる。
ゲート信号生成部85は、VDCref生成部82から入力される電圧指令値VDCrefや、Smode生成部84から入力されるモード切替信号Smodeなどに基づいて、スイッチング素子41,42のゲート電圧G1,G2を生成する。モード切替信号SmodeがLレベルのとき、すなわち、チョッパ4をSWモードで動作させるときには、ゲート信号生成部85は、電圧指令値VDCrefに基づいて直流リンク電圧VDCのフィードバック制御演算を行い、スイッチング素子41のオンデューティdを演算する。そして、演算されたオンデューティdに従ってスイッチング素子41,42がそれぞれオン・オフ動作を繰り返すように、ゲート電圧G1,G2を生成する。このとき前述のように、電流指令値ILrefを用いてリアクトル電流ILのフィードバック制御演算を行うことにより、スイッチング素子41のオンデューティdを演算してもよい。一方、モード切替信号SmodeがHレベルのとき、すなわち、チョッパ4をTHモードで動作させるときには、ゲート信号生成部85は、スイッチング素子41,42がそれぞれ常時オン、常時オフとなるように、ゲート電圧G1,G2を生成する。
制御装置8は、図3のブロック図に示す各構成要素により、所定の演算周期ごとに図4のフローチャートの処理を実行することで、ゲート電圧G1,G2を生成してチョッパ4の動作制御を行う。
ステップS10において、制御装置8は、電圧検出器45から直流リンク電圧VDCを、電圧検出器46から電池電圧VBATをそれぞれ取得する。
ステップS20において、制御装置8は、ステップS10でそれぞれ取得した直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの差分を計算し、電圧差VDIFを算出する。
ステップS30において、制御装置8は、電圧指令切替信号Svrefおよびモード切替信号Smodeの前回値を取得する。ここでは、前回の演算周期において後述のステップS70またはS130の処理が実施された場合は、これらの処理によって決定された電圧指令切替信号Svrefの値を、前回値として取得する。一方、前回の演算周期においてステップS70およびS130の処理がいずれも実施されなかった場合は、前回の演算周期においてステップS30で取得されたのと同じ電圧指令切替信号Svrefの値を、前回値として取得すればよい。同様に、前回の演算周期において後述のステップS110またはS150の処理が実施された場合は、これらの処理によって決定されたモード切替信号Smodeの値を、前回値として取得する。一方、前回の演算周期においてステップS110およびS150の処理がいずれも実施されなかった場合は、前回の演算周期においてステップS30で取得されたのと同じモード切替信号Smodeの値を、前回値として取得すればよい。
ステップS40において、制御装置8は、ステップS30で取得したモード切替信号Smodeの前回値がLレベルかどうかを判断する。モード切替信号Smodeの前回値がLレベルである場合はステップS50へ進み、そうでない場合、すなわちHレベルである場合はステップS120へ進む。
ステップS50において、制御装置8は、ステップS30で取得した電圧指令切替信号Svrefの前回値がLレベルかどうかを判断する。電圧指令切替信号Svrefの前回値がLレベルである場合はステップS60へ進み、そうでない場合、すなわちHレベルである場合はステップS90へ進む。
ステップS60において、制御装置8は、ステップS10で取得した電池電圧VBATを所定の第1閾値VTH1と比較する。その結果、電池電圧VBATが第1閾値VTH1未満の場合はステップS100へ進み、そうでない場合、すなわち第1閾値VTH1以上の場合はステップS70へ進む。なお、ステップS60からステップS100へ進んだ場合、モード切替信号Smodeは前回値と同じLレベルに維持される。
ステップS70において、制御装置8は、電圧指令切替信号Svrefの論理値を、前回値のLレベルからHレベルに切り替える。
ステップS80において、制御装置8は、ステップS70でLレベルからHレベルに切り替えられた電圧指令切替信号Svrefに応じて、電圧指令値VDCrefを第1電圧指令値Vref1から第2電圧指令値Vref2へと連続的または段階的に変化させる。ここでは前述のように、電圧指令値VDCrefを第1電圧指令値Vref1から第2電圧指令値Vref2に向かって所定の減少レートで次第に減少させるようにする。
ステップS90において、制御装置8は、ステップS20で算出した電圧差VDIFを所定の第2閾値VTH2と比較する。その結果、電圧差VDIFが第2閾値VTH2より大きい場合はステップS100へ進み、そうでない場合、すなわち第2閾値VTH2以下の場合はステップS110へ進む。なお、ステップS90からステップS100へ進んだ場合、モード切替信号Smodeは前回値と同じLレベルに維持される。
ステップS100において、制御装置8は、電圧指令値VDCrefに基づいて直流リンク電圧VDCのフィードバック制御演算を行う。ここでは前述のように、直流リンク電圧VDCが電圧指令値VDCrefに近づくようにスイッチング素子41のオンデューティdを演算する。ステップS100の処理を実施したら、ステップS170へ進む。
ステップS110において、制御装置8は、モード切替信号Smodeの論理値を、前回値のLレベルからHレベルに切り替える。これにより、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードに切り替える。ステップS110の処理を実施したら、ステップS170へ進む。
ステップS120において、制御装置8は、ステップS10で取得した電池電圧VBATを所定の第3閾値VTH3と比較する。その結果、電池電圧VBATが第3閾値VTH3より大きい場合はステップS170へ進み、そうでない場合、すなわち第3閾値VTH3以下の場合はステップS130へ進む。なお、ステップS120からステップS170へ進んだ場合、モード切替信号Smodeは前回値と同じHレベルに維持される。
ステップS130において、制御装置8は、電圧指令切替信号Svrefの論理値を、前回値のHレベルからLレベルに切り替える。
ステップS140において、制御装置8は、ステップS130でHレベルからLレベルに切り替えられた電圧指令切替信号Svrefに応じて、電圧指令値VDCrefを第2電圧指令値Vref2から第1電圧指令値Vref1へと連続的または段階的に変化させる。ここでは前述のように、電圧指令値VDCrefを第2電圧指令値Vref2から第1電圧指令値Vref1に向かって所定の増加レートで次第に増大させるようにする。
ステップS150において、制御装置8は、モード切替信号Smodeの論理値を、前回値のHレベルからLレベルに切り替える。これにより、チョッパ4の動作モードをTHモードからSWモードに切り替える。
ステップS160において、制御装置8は、電圧指令値VDCrefに基づいて直流リンク電圧VDCのフィードバック制御演算を行う。ここではステップS100と同様に、直流リンク電圧VDCが電圧指令値VDCrefに近づくようにスイッチング素子41のオンデューティdを演算する。ステップS160の処理を実施したら、ステップS170へ進む。
ステップS170において、制御装置8は、チョッパ4のスイッチング素子41,42に対するゲート電圧G1,G2を生成する。ここでは、モード切替信号SmodeがLレベルであり、ステップS100またはS160においてスイッチング素子41のオンデューティdが演算された場合は、SWモードの動作として、演算されたオンデューティdに従ってスイッチング素子41,42がそれぞれオン・オフ動作するように、ゲート電圧G1,G2を生成する。一方、モード切替信号SmodeがHレベルである場合は、THモードの動作として、スイッチング素子41,42がそれぞれ常時オン、常時オフとなるように、ゲート電圧G1,G2を生成する。ステップS170の処理を実施したら、制御装置8は図4のフローチャートを終了する。
なお、以上説明した図4のフローチャートにおいて、ステップS50~S70およびS120~S130の処理は、図3のSvref生成部81に相当する。また、ステップS80およびS140の処理は、図3のVDCref生成部82に相当し、ステップS90の処理は、図3のSvdif生成部83に相当する。また、ステップS40,S110およびS150の処理は、図3のSmode生成部84に相当し、ステップS100,S160およびS170の処理は、ゲート信号生成部85に相当する。
(充電時の動作チャート)
図5は、本発明の第1の実施形態において電池2を充電する場合の電力変換装置1の動作チャート例を示す図である。図5では対象項目として、電圧指令切替信号Svref、電圧差判定信号Svdif、モード切替信号Smode、直流リンク電圧VDC、電池電圧VBAT、電圧指令値VDCref、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの電圧差VDIF、スイッチング素子41のオンデューティd、およびリアクトル電流ILの動作チャートの例をそれぞれ示した。また、図5では直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATをそれぞれ実線と点線により、同一グラフ内に重ねて示した。なおリアクトル電流ILでは、チョッパ4がSWモードで動作する場合に生じる変動(リプル)を無視した。
図5は、本発明の第1の実施形態において電池2を充電する場合の電力変換装置1の動作チャート例を示す図である。図5では対象項目として、電圧指令切替信号Svref、電圧差判定信号Svdif、モード切替信号Smode、直流リンク電圧VDC、電池電圧VBAT、電圧指令値VDCref、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの電圧差VDIF、スイッチング素子41のオンデューティd、およびリアクトル電流ILの動作チャートの例をそれぞれ示した。また、図5では直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATをそれぞれ実線と点線により、同一グラフ内に重ねて示した。なおリアクトル電流ILでは、チョッパ4がSWモードで動作する場合に生じる変動(リプル)を無視した。
時刻t0において、電池電圧VBATは第1閾値VTH1より低く、Svref生成部81により生成される電圧指令切替信号SvrefがLレベルであるため、VDCref生成部82により生成される電圧指令値VDCrefは第1電圧指令値Vref1になっている。また、電圧差VDIFは第2閾値VTH2より高いため、Svdif生成部83により生成される電圧差判定信号SvdifはLレベルである。このように、時刻t0では電圧指令切替信号Svrefと電圧差判定信号SvdifがともにLレベルであるため、Smode生成部84から出力されるモード切替信号SmodeもLレベルになっている。このときチョッパ4はSWモードで動作し、チョッパ4によって直流リンク電圧VDCは電圧指令値VDCref(第1電圧指令値Vref1)に合わせて制御される。
時刻t0以降、電池2が充電されることで電池電圧VBATが徐々に増大するが、直流リンク電圧VDCはチョッパ4により電圧指令値VDCref、すなわち第1電圧指令値Vref1に制御された状態を維持する。その結果として、スイッチング素子41のオンデューティdは電池電圧VBATに合わせて増大する。一方、電圧差VDIFは徐々に減少する。
時刻t1において電池電圧VBATが第1閾値VTH1まで増大すると、Svref生成部81の動作によって電圧指令切替信号SvrefはLレベルからHレベルに変化する。この電圧指令切替信号Svrefの変化に応じたVDCref生成部82の動作により、電圧指令値VDCrefは第1電圧指令値Vref1から第2電圧指令値Vref2に向かって所定レートで減少し始める。この時点では、電圧差VDIFが第2閾値VTH2より高い状態、すなわち電圧差判定信号SvdifがLレベルの状態を維持しているため、モード切替信号SmodeもLレベルのままである。したがって、チョッパ4はSWモードの動作を継続し、チョッパ4によって直流リンク電圧VDCは電圧指令値VDCrefの変化に従って減少する。
時刻t2において電圧差VDIFが第2閾値VTH2まで減少すると、Svdif生成部83の動作によって電圧差判定信号SvdifはLレベルからHレベルに変化する。この電圧差判定信号Svdifの変化に応じたSmode生成部84の動作により、モード切替信号SmodeもLレベルからHレベルに切り替えられる。これにより、チョッパ4はSWモードからTHモードに切り替えられ、スイッチング素子41のオンデューティdは1に固定される。電圧指令値VDCrefは第2電圧指令値Vref2に向かって減少し続ける一方、直流リンク電圧VDCは電池電圧VBATに合わせて増大する。
本実施形態の電力変換装置1では、以上のように、SWモードからTHモードへの切替が行われる。
(放電時の動作チャート)
図6は、本発明の第1の実施形態において電池2を放電する場合の電力変換装置1の動作チャート例を示す図である。図5との違いとして、図6では直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATに加えて、電圧指令値VDCrefと電池電圧VBATもそれぞれ実線と点線により、同一グラフ内に重ねて示した。
図6は、本発明の第1の実施形態において電池2を放電する場合の電力変換装置1の動作チャート例を示す図である。図5との違いとして、図6では直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATに加えて、電圧指令値VDCrefと電池電圧VBATもそれぞれ実線と点線により、同一グラフ内に重ねて示した。
時刻t3において、電圧指令切替信号Svref、電圧差判定信号Svdifおよびモード切替信号Smodeは全てHレベルである。このときチョッパ4はTHモードで動作し、スイッチング素子41のオンデューティdは1に固定されるため、直流リンク電圧VDCは電池電圧VBATにほぼ一致した状態である。
時刻t3以降、電池2が放電されることで電池電圧VBATが徐々に減少し、直流リンク電圧VDCは電池電圧VBATに合わせて減少する。
時刻t4において電池電圧VBATが第3閾値VTH3まで減少すると、Svref生成部81の動作によって電圧指令切替信号SvrefはHレベルからLレベルに変化する。この電圧指令切替信号Svrefの変化に応じたVDCref生成部82の動作により、電圧指令値VDCrefは第2電圧指令値Vref2から第1電圧指令値Vref1に向かって所定レートで増大し始める。また、電圧指令切替信号SvrefがLレベルになることで、Smode生成部84の動作によってモード切替信号SmodeもHレベルからLレベルに切り替えられる。これにより、チョッパ4の動作モードがTHモードからSWモードに切り替えられる。ただし、この時点では電池電圧VBATが電圧指令値VDCrefより高いため、直流リンク電圧VDCが電池電圧VBATにほぼ一致した状態が継続される。
時刻t5において電圧指令値VDCrefが電池電圧VBATのレベルまで増大すると、チョッパ4の制御によって直流リンク電圧VDCが電圧指令値VDCrefに従って増大し始める。すなわち、この時刻t5から実質的なSWモードの動作が開始される。時刻t6において電圧差VDIFが第2閾値VTH2まで増大すると、Svdif生成部83の動作によって電圧差判定信号SvdifはHレベルからLレベルに変化する。
本実施形態の電力変換装置1では、以上のように、THモードからSWモードへの切替が行われる。
(効果)
チョッパ4の動作モード切替の問題点として既に述べたように、電池電圧VBATが直流リンク電圧VDCより僅かに低い状態が長時間継続すると、チョッパ4の動作が不安定になる恐れがある。本発明では上述のように、電池電圧VBATが第1閾値VTH1まで増大した時点で、直流リンク電圧VDCに対する電圧指令値VDCrefを所定レートで減少させ、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードへ移行させる。これにより、チョッパ4の動作モードがSWモードであり、かつ、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの電圧差VDIFが第1閾値VTH1より小さい状態で、チョッパ4が長時間連続して動作することを防止できる。
チョッパ4の動作モード切替の問題点として既に述べたように、電池電圧VBATが直流リンク電圧VDCより僅かに低い状態が長時間継続すると、チョッパ4の動作が不安定になる恐れがある。本発明では上述のように、電池電圧VBATが第1閾値VTH1まで増大した時点で、直流リンク電圧VDCに対する電圧指令値VDCrefを所定レートで減少させ、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードへ移行させる。これにより、チョッパ4の動作モードがSWモードであり、かつ、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの電圧差VDIFが第1閾値VTH1より小さい状態で、チョッパ4が長時間連続して動作することを防止できる。
また、電圧指令値VDCrefが減少し始めた後、電圧差VDIFが第2閾値VTH2まで減少した時点で、チョッパ4がSWモードからTHモードに切り替えられる。そのため、第2閾値VTH2をゼロ近傍の値に設定すると、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATがほぼ一致した状態でモード切替が行われる。これによってモード切替のショックが抑えられ、電力変換装置1の電圧や電流が振動することや、過大になることを防止できる。
さらに、直流リンク電圧VDCのフィードバック制御の時定数を考慮して電圧指令値VDCrefの減少レートを設定することで、直流リンク電圧VDCを電圧指令値VDCrefに従って減少させる期間において、直流リンク電圧VDCのオーバーシュートや振動を発生させることなく、直流リンク電圧VDCをスムーズに減少させることができる。そして、チョッパ4がTHモードに切り替えられる直前まで、直流リンク電圧VDCを電圧指令値VDCrefに従ってフィードバック制御することができる。これにより、途中で充電電力の変化といった外乱が発生した場合でも、電力変換装置1の電圧や電流において振動が発生することや、電圧や電流が過大になることを防止できる。
以上のように、本実施形態では、インバータ5とチョッパ4を備えた電力変換装置1において、チョッパ4のスイッチング素子41を常時オン状態にするTHモードを用いることにより、電力変換装置1の効率を改善しつつ、モード切替時のショックや不安定動作を抑制している。これにより、電力変換装置1を小型化・低コスト化できる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)電力変換装置1は、スイッチング素子41,42を有し、これらのスイッチング素子を用いて電池電圧VBATと直流リンク電圧VDCを双方向に変換するチョッパ4と、直流リンク電圧VDCと交流電圧を双方向に変換するインバータ5と、インバータ5とチョッパ4を制御する制御装置8と、を備える。制御装置8は、チョッパ4を制御する動作モードとして、スイッチング素子41,42をオン・オフ動作させることで直流リンク電圧VDCを電圧指令値VDCrefに応じて制御する第1モード(SWモード)と、スイッチング素子41を常時オン状態にする第2モード(THモード)と、のいずれかを選択可能である。制御装置8は、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードへ移行させるときに、電圧指令値VDCrefを減少させる(ステップS80)。その結果、電力変換装置1の効率を改善しつつ、モード切替時のショックや不安定動作を抑制することが可能となる。
(2)制御装置8は、電池電圧VBATが所定の第1閾値VTH1以上まで増大したときに(ステップS60:No)、電圧指令値VDCrefを所定レートで減少させる(ステップS80)。このようにしたので、チョッパ4の動作モードをSWモードからTHモードへ移行させるときに、電圧指令値VDCrefを確実に減少させることができる。
(3)制御装置8は、ステップS80で電圧指令値VDCrefを減少させ始めた後、直流リンク電圧VDCと電池電圧VBATの差(電圧差VDIF)が所定の第2閾値VTH2まで減少したときに(ステップS90:No)、スイッチング素子41を常時オン状態にしてチョッパ4をTHモードで動作させる(ステップS110)。このようにしたので、チョッパ4の動作モードのSWモードからTHモードへの切り替えを、適切なタイミングで行うことができる。その結果、モード切替時における電力変換装置1の電圧や電流の振動を抑制し、電力変換装置1において過大な電圧や電流が流れることを防止できる。
(4)制御装置8は、チョッパ4がTHモードで動作しているときに(ステップS40:No)電池電圧VBATが所定の第3閾値VTH3まで減少すると(ステップS120:No)、電圧指令値VDCrefを増大させる(ステップS140)と共に、スイッチング素子41,42をそれぞれオン・オフ動作させてチョッパ4をSWモードで動作させる(ステップS150)。この第3閾値VTH3は、第1閾値VTH1より低い値である。このようにしたので、チョッパ4の動作モードをTHモードからSWモードへ切り替えた後、短時間で再びTHモードに切り替えられてしまうことを抑制して、チョッパ4の動作を安定化させることができる。
(チョッパの回路構成に関する別例)
図7は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置1におけるチョッパの回路構成の別例を示す図である。図1の電力変換装置1では、チョッパ4の代わりに図7のチョッパ4Aを設けてもよい。図7に示すチョッパ4Aは、図1のチョッパ4が備える要素に加えて、さらにスイッチング素子48を備える。チョッパ4Aにおいて、スイッチング素子48は、スイッチング素子41とリアクトル43が直列接続された部分と並列に接続されている。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置1におけるチョッパの回路構成の別例を示す図である。図1の電力変換装置1では、チョッパ4の代わりに図7のチョッパ4Aを設けてもよい。図7に示すチョッパ4Aは、図1のチョッパ4が備える要素に加えて、さらにスイッチング素子48を備える。チョッパ4Aにおいて、スイッチング素子48は、スイッチング素子41とリアクトル43が直列接続された部分と並列に接続されている。
図8は、図7に示した別例によるチョッパ4Aの動作波形例を示す図である。図8では、図2で示したスイッチング素子41,42のゲート電圧G1,G2とリアクトル電流ILに加えて、さらにスイッチング素子48のゲート電圧G3の波形を示している。
図8(a)は、チョッパ4AがSWモードで動作する場合の波形例である。図8(a)に示すように、SWモードにおいて、チョッパ4Aはスイッチング素子41,42を所定のスイッチング周期TSWで交互にオン・オフ動作させつつ、スイッチング素子48を常時オフにする。
図8(b)は、チョッパ4がTHモードで動作する場合の波形例である。図8(b)に示すように、THモードにおいて、チョッパ4Aはスイッチング素子41,42,48をそれぞれ常時オフ、常時オフ、常時オンにする。このとき図1のチョッパ4とは違って、THモードにおいてリアクトル43がスイッチング素子48によってバイパスされる。このように、チョッパ4Aを使用した場合、リアクトル43の損失が発生しない分、電力変換装置1の効率を改善できる。
(電圧指令値の設定方法と放電時の動作チャートに関する別例)
前述の図6では、電力変換装置1において第2電圧指令値Vref2が第3閾値VTH3より低く設定される場合について、放電時の動作チャート例を示した。この動作チャートでは、チョッパ4がTHモードからSWモードに切り替えられた後、直流リンク電圧VDCが電池電圧VBATに合わせて減少する期間(時刻t4~t5の期間)があるため、直流リンク電圧VDCが電圧指令値VDCrefに従って制御されるまでに遅延が生じる。これを避けるため、図1の電力変換装置1では、第3閾値VTH3を電圧指令値VDCrefの下限値である第2電圧指令値Vref2と同じ値に設定してもよい。
前述の図6では、電力変換装置1において第2電圧指令値Vref2が第3閾値VTH3より低く設定される場合について、放電時の動作チャート例を示した。この動作チャートでは、チョッパ4がTHモードからSWモードに切り替えられた後、直流リンク電圧VDCが電池電圧VBATに合わせて減少する期間(時刻t4~t5の期間)があるため、直流リンク電圧VDCが電圧指令値VDCrefに従って制御されるまでに遅延が生じる。これを避けるため、図1の電力変換装置1では、第3閾値VTH3を電圧指令値VDCrefの下限値である第2電圧指令値Vref2と同じ値に設定してもよい。
図9は、第3閾値VTH3が第2電圧指令値Vref2と同じ値に設定された場合の放電時の動作チャート例を示すである。図9において、時刻t3,t4,t5は、それぞれ図6と同様である。すなわち図6で説明したのと同様に、時刻t4において電池電圧VBATが第3閾値VTH3まで減少すると、チョッパ4はTHモードからSWモードに切り替えられる。また、同じ時刻t4において直流リンク電圧VDCも第3閾値VTH3まで減少している。ここで、第2電圧指令値Vref2は第3閾値VTH3と同じ値であることから、時刻t4において電圧指令値VDCrefは、第2電圧指令値Vref2すなわち第3閾値VTH3から増大し始める。そのため、直流リンク電圧VDCはただちに電圧指令値VDCrefに合わせて制御が開始され、図6のような制御遅延は発生しない。
なお、上記のように第2電圧指令値Vref2を第3閾値VTH3と同じ値に設定する場合、直流リンク電圧VDCは第2電圧指令値Vref2すなわち第3閾値VTH3まで減少し得る。ここで、直流リンク電圧VDCには、インバータ5が所望の交流電圧を出力して交流系統3と連系するために必要な最低値が定められている。したがって、第3閾値VTH3をこの直流リンク電圧VDCの最低値より高い値に設定することで、チョッパ4の動作モードや電池電圧VBATのレベルによらず、インバータ5は所望の交流電圧を交流系統3に出力できる。
(第2の実施形態)
(制御装置のブロック図)
図10は、本発明の第2の実施形態における制御装置8Aのブロック図である。本実施形態では、図1の電力変換装置1において、制御装置8の代わりに図10の制御装置8Aを備えている。図10に示す制御装置8Aは、第1の実施形態で説明した図3の制御装置8との相違点として、電圧検出器9による交流電圧VR,VS,VTの検出値がさらに入力される。また、制御装置8が備える要素に加えて、系統電圧検出部(以下、VGP検出部)86と閾値設定部87をさらに備える。なお図10では、VDCref生成部82、Svdif生成部83およびSmode生成部84の内部要素を省略した。
(制御装置のブロック図)
図10は、本発明の第2の実施形態における制御装置8Aのブロック図である。本実施形態では、図1の電力変換装置1において、制御装置8の代わりに図10の制御装置8Aを備えている。図10に示す制御装置8Aは、第1の実施形態で説明した図3の制御装置8との相違点として、電圧検出器9による交流電圧VR,VS,VTの検出値がさらに入力される。また、制御装置8が備える要素に加えて、系統電圧検出部(以下、VGP検出部)86と閾値設定部87をさらに備える。なお図10では、VDCref生成部82、Svdif生成部83およびSmode生成部84の内部要素を省略した。
VGP検出部86は、交流電圧VR,VS,VTの検出値から交流系統3の電圧振幅VGPを検出する。閾値設定部87は、VGP検出部86により検出された電圧振幅VGPに基づいて、第1閾値VTH1および第3閾値VTH3を生成する。具体的には、電圧振幅VGPが高いほど第1閾値VTH1および第3閾値VTH3がそれぞれ高くなるように、電圧振幅VGPに応じてこれらの閾値を設定する。なお、第1閾値VTH1または第3閾値VTH3のいずれか一方のみを電圧振幅VGPに応じて変化させ、他方は変化させないようにしてもよい。閾値設定部87により生成された第1閾値VTH1および第3閾値VTH3は、Svref生成部81に入力され、前述のようなSvref生成部81の処理に利用される。
(効果)
Svref生成部81では、第1閾値VTH1および第3閾値VTH3をそれぞれ低く設定するほど、電圧指令切替信号SvrefをHレベルとする電池電圧VBATの値が低くなる。そのため、チョッパ4をTHモードで動作させる電池電圧VBATの範囲が広くなり、電力変換装置1の効率改善につながる。一方、第1閾値VTH1と第3閾値VTH3が低過ぎる場合、THモード動作における直流リンク電圧VDCの最低値も小さくなり、インバータ5が所望の交流電圧を出力できなくなる恐れがある。ここで、インバータ5が出力すべき所望の交流電圧と、これに必要な直流リンク電圧VDCの最低値は、交流系統3の電圧振幅VGPによって決まる。そこで本実施形態では、VGP検出部86により電圧振幅VGPを検出し、その検出結果に応じて閾値設定部87により、第3閾値VTH3が上記直流リンク電圧VDCの最低値より高くなる範囲内で、第1閾値VTH1と第3閾値VTH3をそれぞれを上記のように変化させることとした。このようにすることで、インバータ5が所望の交流電圧を出力可能であることを前提として、チョッパ4がTHモードで動作する電池電圧VBATの範囲を拡大できる。
Svref生成部81では、第1閾値VTH1および第3閾値VTH3をそれぞれ低く設定するほど、電圧指令切替信号SvrefをHレベルとする電池電圧VBATの値が低くなる。そのため、チョッパ4をTHモードで動作させる電池電圧VBATの範囲が広くなり、電力変換装置1の効率改善につながる。一方、第1閾値VTH1と第3閾値VTH3が低過ぎる場合、THモード動作における直流リンク電圧VDCの最低値も小さくなり、インバータ5が所望の交流電圧を出力できなくなる恐れがある。ここで、インバータ5が出力すべき所望の交流電圧と、これに必要な直流リンク電圧VDCの最低値は、交流系統3の電圧振幅VGPによって決まる。そこで本実施形態では、VGP検出部86により電圧振幅VGPを検出し、その検出結果に応じて閾値設定部87により、第3閾値VTH3が上記直流リンク電圧VDCの最低値より高くなる範囲内で、第1閾値VTH1と第3閾値VTH3をそれぞれを上記のように変化させることとした。このようにすることで、インバータ5が所望の交流電圧を出力可能であることを前提として、チョッパ4がTHモードで動作する電池電圧VBATの範囲を拡大できる。
(第3の実施形態)
(電池の内部インピーダンスの影響)
図1では、電池2の内部構成として、起電力21と内部インピーダンス22を示した。また、電池2の内部に発生する電圧として、起電力21による起電圧VBOと、内部インピーダンス22の電圧降下VBRとを示した。これらの内部構成により、電圧検出器46で検出されて制御装置8に入力される電池電圧VBATは、起電圧VBOと電圧降下VBRの合計(差分)として表される。電池2において、起電圧VBOは充電残量に応じて変化する。一方、電圧降下VBRは充放電電流の大きさによって変化する。
(電池の内部インピーダンスの影響)
図1では、電池2の内部構成として、起電力21と内部インピーダンス22を示した。また、電池2の内部に発生する電圧として、起電力21による起電圧VBOと、内部インピーダンス22の電圧降下VBRとを示した。これらの内部構成により、電圧検出器46で検出されて制御装置8に入力される電池電圧VBATは、起電圧VBOと電圧降下VBRの合計(差分)として表される。電池2において、起電圧VBOは充電残量に応じて変化する。一方、電圧降下VBRは充放電電流の大きさによって変化する。
図11は、チョッパ4のモード切替中に充電電力が変化する場合の充電時の動作チャート例を示す図である。図11では、図5に示した各信号の動作チャートに加えて、さらに起電圧VBOの動作チャート例を追加した。図11において、時刻t1までの動作については、図5と同様である。すなわち、時刻t1において電池電圧VBATが第1閾値VTH1まで増大し、SWモードからTHモードへの移行が開始される。
チョッパ4において、SWモードからTHモードへの切替中の時刻t2に電池2の充電電力が減少すると、これによってリアクトル電流ILも減少する。図11の動作チャート例では、時刻t2において充電電力が減少する傾きが、電池電圧VBATや電圧指令値VDCrefの変動に比べて十分に急峻であるとした。なお実際には、充電電力の急減によって直流リンク電圧VDCやゲート電圧G1のオンデューティdも急変すると考えられるが、図11ではこれを無視した。
時刻t2において上記のように充電電力が減少すると、これに合わせて電圧降下VBRが減少し、ひいては電池電圧VBATも減少する。図3の説明で述べたように、Svref生成部81における電池電圧VBATと閾値との比較には、第1閾値VTH1と第3閾値VTH3によるヒステリシスが設けられる。しかしながら、電池2における内部インピーダンス22の抵抗値RB(電圧降下VBRの大きさ)によっては、図11に示すように、時刻t2において電圧降下VBRの変化に応じて電池電圧VBATが減少した結果、第3閾値VTH3よりも低くなる場合がある。このときチョッパ4では、THモードへの移行が解除されてSWモードに戻ることで、電圧指令値VDCrefは再び増大する。このように、内部インピーダンス22による電池電圧VBATの変化がスムーズなモード切替を妨げる場合がある。
(制御装置のブロック図)
図12は、本発明の第3の実施形態における制御装置8Bのブロック図である。本実施形態では、図1の電力変換装置1において、制御装置8の代わりに図12の制御装置8Bを備えている。図12に示す制御装置8Bは、第1の実施形態で説明した図3の制御装置8が備える要素に加えて、内部インピーダンス推定部(以下、RB推定部)88と閾値設定部89をさらに備える。
図12は、本発明の第3の実施形態における制御装置8Bのブロック図である。本実施形態では、図1の電力変換装置1において、制御装置8の代わりに図12の制御装置8Bを備えている。図12に示す制御装置8Bは、第1の実施形態で説明した図3の制御装置8が備える要素に加えて、内部インピーダンス推定部(以下、RB推定部)88と閾値設定部89をさらに備える。
RB推定部88は、電池電圧VBATおよびリアクトル電流ILに基づいて、内部インピーダンス22の抵抗値RBを推定する。具体的には、電池2が充放電していない場合の電池電圧VBATすなわち起電圧VBOと、充放電中の電池電圧VBATおよびリアクトル電流ILとを用いて、抵抗値RBの推定演算を行う。なお、SWモードではリアクトル電流ILにリプルが含まれるため、チョッパ4がSWモードで動作中に抵抗値RBの推定演算を行う場合は、RB推定部88の内部にLPFを設け、これによりリアクトル電流ILのリプルを除去してから抵抗値RBの推定演算を行うことが好ましい。ただし、THモード中に抵抗値RBの推定演算を行うのであれば、RB推定部88においてLPFは不要である。この場合、スイッチング素子41,42のオン・オフ動作による検出ノイズがないため、抵抗値RBの推定精度が向上する。したがって、本実施形態の制御装置8Bにおいて、RB推定部88は、チョッパ4がTHモードで動作するときに抵抗値RBの推定演算を行うことが好ましい。
閾値設定部89は、RB推定部88により推定された内部インピーダンス22の抵抗値RBに基づいて、第3閾値VTH3を生成する。具体的には、抵抗値RBが所定の第4閾値RTHより小さい場合、抵抗値RBが大きいほど第3閾値VTH3が低くなるように、第3閾値VTH3を調節する。これにより、推定された抵抗値RBが大きいほど、Svref生成部81におけるヒステリシス幅、すなわち第1閾値VTH1と第3閾値VTH3の差が大きくなる。また、抵抗値RBが第4閾値RTHより大きい場合は第3閾値VTH3を調節せずに一定とすることで、第3閾値VTH3が過小になるのを防ぐことができる。
(効果)
本実施形態では、抵抗値RBに基づいてSvref生成部81のヒステリシス特性を適切に設定することができる。これにより、電池2の充電電力が変動する場合でも、スムーズなチョッパ4のモード切替を実現できる。また、電池2の劣化によって抵抗値RBが変化する場合であっても、定期的に抵抗値RBの推定を行うことで、抵抗値RBの変化に応じてSvref生成部81のヒステリシス特性を適切に維持できる。なお、抵抗値RBの推定結果は、電池2の劣化診断などにも利用できる。
本実施形態では、抵抗値RBに基づいてSvref生成部81のヒステリシス特性を適切に設定することができる。これにより、電池2の充電電力が変動する場合でも、スムーズなチョッパ4のモード切替を実現できる。また、電池2の劣化によって抵抗値RBが変化する場合であっても、定期的に抵抗値RBの推定を行うことで、抵抗値RBの変化に応じてSvref生成部81のヒステリシス特性を適切に維持できる。なお、抵抗値RBの推定結果は、電池2の劣化診断などにも利用できる。
本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、任意の構成要素を用いて実施可能である。また、各実施形態や変形例は単独で採用してもよいし、複数を任意に組み合わせて採用することも可能である。すなわち、本発明では各実施形態の特徴同士を任意に組み合わせることで、上述した効果を奏することが可能である。
上記の実施形態や変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 電力変換装置
2 電池
3 交流系統
4,4A チョッパ
5 インバータ
6 コンデンサ
7 フィルタ
8,8A,8B 制御装置
9 電圧検出器
21 起電力
22 内部インピーダンス
41,42 スイッチング素子
43 リアクトル
44 コンデンサ
45,46 電圧検出器
47 電流検出器
48 スイッチング素子
81 電圧指令切替信号生成部(Svref生成部)
82 電圧指令生成部(VDCref生成部)
83 電圧差判定信号生成部(Svdif生成部)
84 モード切替信号生成部(Smode生成部)
85 ゲート信号生成部
86 系統電圧検出部(VGP検出部)
87 閾値設定部
88 内部インピーダンス推定部(RB推定部)
89 閾値設定部
2 電池
3 交流系統
4,4A チョッパ
5 インバータ
6 コンデンサ
7 フィルタ
8,8A,8B 制御装置
9 電圧検出器
21 起電力
22 内部インピーダンス
41,42 スイッチング素子
43 リアクトル
44 コンデンサ
45,46 電圧検出器
47 電流検出器
48 スイッチング素子
81 電圧指令切替信号生成部(Svref生成部)
82 電圧指令生成部(VDCref生成部)
83 電圧差判定信号生成部(Svdif生成部)
84 モード切替信号生成部(Smode生成部)
85 ゲート信号生成部
86 系統電圧検出部(VGP検出部)
87 閾値設定部
88 内部インピーダンス推定部(RB推定部)
89 閾値設定部
Claims (9)
- スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子を用いて電池電圧と直流リンク電圧を双方向に変換するチョッパと、
前記直流リンク電圧と交流電圧を双方向に変換するインバータと、
前記インバータと前記チョッパを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記チョッパを制御する動作モードとして、前記スイッチング素子をオン・オフ動作させることで前記直流リンク電圧を電圧指令値に応じて制御する第1モードと、前記スイッチング素子を常時オン状態にする第2モードと、のいずれかを選択可能であり、
前記制御装置は、前記動作モードを前記第1モードから前記第2モードへ移行させるときに前記電圧指令値を減少させる電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記制御装置は、前記電池電圧が所定の第1閾値以上まで増大したときに前記電圧指令値を所定レートで減少させる電力変換装置。 - 請求項2に記載の電力変換装置であって、
前記制御装置は、前記電圧指令値を減少させ始めた後、前記直流リンク電圧と前記電池電圧の差が所定の第2閾値まで減少したときに、前記スイッチング素子を常時オン状態にして前記チョッパを前記第2モードで動作させる電力変換装置。 - 請求項2に記載の電力変換装置であって、
前記制御装置は、前記チョッパが前記第2モードで動作しているときに前記電池電圧が所定の第3閾値まで減少すると、前記電圧指令値を増大させると共に前記スイッチング素子をオン・オフ動作させて前記チョッパを前記第1モードで動作させ、
前記第3閾値は、前記第1閾値より低い値である電力変換装置。 - 請求項4に記載の電力変換装置であって、
前記第3閾値は、前記電圧指令値の下限値と同じ値である電力変換装置。 - 請求項5に記載の電力変換装置であって、
前記インバータは、フィルタを介して交流系統に接続され、
前記第3閾値は、前記インバータが所望の交流電圧を出力するために必要な前記直流リンク電圧の最低値より高い値である電力変換装置。 - 請求項6に記載の電力変換装置であって、
前記交流系統の電圧が高いほど、前記第1閾値と前記第3閾値の一方または両方の値が高く設定される電力変換装置。 - 請求項5に記載の電力変換装置であって、
前記制御装置は、前記電池電圧を出力する電池の内部インピーダンスを推定し、推定された前記内部インピーダンスが所定の第4閾値より小さい場合、前記内部インピーダンスが大きいほど、前記第1閾値と前記第3閾値の差を大きくする電力変換装置。 - 請求項8に記載の電力変換装置であって、
前記制御装置は、前記チョッパが前記第2モードで動作するときに前記内部インピーダンスを推定する電力変換装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024179971A JP2026070077A (ja) | 2024-10-15 | 2024-10-15 | 電力変換装置 |
| PCT/JP2025/022198 WO2026083642A1 (ja) | 2024-10-15 | 2025-06-19 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024179971A JP2026070077A (ja) | 2024-10-15 | 2024-10-15 | 電力変換装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2026070077A true JP2026070077A (ja) | 2026-04-27 |
Family
ID=99514145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2024179971A Pending JP2026070077A (ja) | 2024-10-15 | 2024-10-15 | 電力変換装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2026070077A (ja) |
| WO (1) | WO2026083642A1 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5989629B2 (ja) * | 2013-10-22 | 2016-09-07 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電力変換装置 |
| GB2540570B (en) * | 2015-07-21 | 2019-04-03 | Dyson Technology Ltd | Battery charger |
| JP2017212805A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車両用電圧変換装置 |
-
2024
- 2024-10-15 JP JP2024179971A patent/JP2026070077A/ja active Pending
-
2025
- 2025-06-19 WO PCT/JP2025/022198 patent/WO2026083642A1/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2026083642A1 (ja) | 2026-04-23 |
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