JP2026073751A - 細胞回収方法及び細胞回収治具 - Google Patents

細胞回収方法及び細胞回収治具

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Abstract

【課題】細胞培養バッグから細胞を容易に回収することができる細胞回収方法及び細胞回収治具を提供する。
【解決手段】可撓性の容器本体と内容物の注入排出のための少なくとも1つのポートとを有する細胞培養バッグから、培養された細胞を回収する細胞回収方法及び細胞回収治具であって、ポートを鉛直方向の下方側に位置させて容器本体から内容物を排出するにあたり、内容物が収容された容器本体を、ポートのうち内容物の排出のためのポートが存在する第一室と、内容物の排出のためのポートが存在しない第二室とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、第一室に配分された内容物を内容物の排出のためのポートから排出した後に、第一室と第二室との仕切りを解除し、第二室に配分された内容物を第一室に移し替えて内容物の排出のためのポートから排出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、細胞回収方法及び細胞回収治具に関する。
近年、医薬品の生産や、遺伝子治療、再生医療、免疫療法などの分野において、細胞(組織、微生物、ウイルスなどを含む)を人工的な環境下で効率良く大量に培養・分化誘導することが求められている。そのような細胞培養においては、コンタミネーションのリスクを回避するため、細胞培養バッグが使用されることがある。細胞培養バッグは無菌的に閉鎖系であり、内容物が汚染された外気に晒される虞がない状態で培養を行うことができる。
例えば、特許文献1には、2枚の多層シートを重ね合わせ周縁をシールした袋状の培養容器が開示されている。
特開2009-027944号公報
細胞培養バッグから細胞を回収するには、細胞培養バッグを傾けるなどして、細胞培養バッグに設けられたポートから重力により内容物を排出することが考えられる。しかしながら、ポートが鉛直方向の下方側に位置するように細胞培養バッグを傾けただけでは、細胞が細胞培養バッグ内に取り残されてしまうことがある。特に、多くの細胞培養バッグでは、内容物の排出に伴うバッグ内への空気の流入は遮断しており、そのために内容物の排出はし難くなる。細胞培養バッグ内に細胞が残存しないように排出するためには、内容物を排出する前や排出中に、細胞培養バッグ内に空気を注入して内容物が排出されやすい状態にすることが考えられる。また、残存した細胞を回収するために、培地等による洗い込みを行うことが考えられる。しかしながら、細胞培養の過程においてこのような作業を行うのは手間がかかるため好ましくない。細胞は、コンタミネーションを避けるために無菌的に取り扱われる必要があり、処理に用いる器具、細胞培養バッグ内に注入する培地や空気は無菌状態とすること、処理を行うにあたり細胞培養バッグをクリーンベンチ等の無菌下において作業をすることが必要になるためである。
本発明は、細胞培養バッグを用いて細胞培養を行う際に、細胞培養バッグから細胞を容易に回収することができる細胞回収方法及び細胞回収治具を提供することを目的としている。
本発明の一形態は、可撓性の容器本体と内容物の注入排出のための少なくとも1つのポートとを有する細胞培養バッグから、培養された細胞を回収する細胞回収方法であって、前記ポートを鉛直方向下方側に位置させて前記容器本体から内容物を排出するにあたり、内容物が収容された前記容器本体を、前記ポートのうち内容物の排出のためのポートが存在する第一室と前記内容物の排出のためのポートが存在しない第二室とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、前記第一室に配分された内容物を前記内容物の排出のためのポートから排出した後に、前記第一室と前記第二室との仕切りを解除し、前記第二室に配分された内容物を前記第一室に移し替えて前記内容物の排出のためのポートから排出する細胞回収方法である。
また、本発明の一形態は、可撓性の容器本体と内容物の注入排出のための少なくとも1つのポートとを有する細胞培養バッグから、培養された細胞を回収する細胞回収治具であって、前記容器本体に外側から当接して前記容器本体の内面同士を密接させて、前記容器本体を前記ポートのうち内容物の排出のためのポートが存在する第一室と前記内容物の排出のためのポートが存在しない第二室とに仕切る仕切り部材とを備えた細胞回収治具である。
本発明によれば、細胞培養バッグを用いて細胞培養を行う際に、細胞培養バッグから細胞を容易に回収することができる細胞回収方法及び細胞回収治具を提供することができる。
本発明の実施形態で使用する細胞培養バッグの一例の概略を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA-A´線拡大図、(c)は(b)のB-B´線拡大断面図である。 本発明の実施形態の一例に係る細胞回収方法の概略を示す説明図である。 本発明の実施形態の別の一例に係る細胞回収方法の概略を示す説明図である。 本発明の実施形態の一例に係る細胞回収治具の概略を示す説明図である。 本発明の実施形態の一例に係る細胞回収治具の使用方法の概略を示す説明図である。 本発明の実施形態の別の一例に係る細胞回収治具の概略を示す説明図である。 本発明の実施形態の別の一例に係る細胞回収治具の使用方法の概略を示す説明図である。 本発明の実施形態で使用する細胞培養バッグの別の一例の概略を示す説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[細胞培養バッグ]
まず、本実施形態に係る細胞回収方法及び細胞回収治具の説明に先立ち、図1を参照して、本実施形態で使用する細胞培養バッグ10の一例について簡単に説明する。図1(a)は細胞培養バッグ10の平面図であり、(b)は(a)のA-A´線拡大図であり、(c)は(b)のB-B´線拡大断面図であってその断面を模式的に示した説明図である。なお、図1(c)の断面にあらわれる容器本体11の肉厚は、誇張して描写されている。
本実施形態で使用する細胞培養バッグ10は、可撓性の容器本体11と、この容器本体11に取り付けられた、内容物の注入排出のための少なくとも1つのポート12とを備えている。図示する例では、細胞培養バッグ10の容器本体11の平面形状は、略長方形の形状である。容器本体11の大きさは特に限定されないが、例えば、縦50~500mm、横50~500mmとすることができる。図示する例では、容器本体11の平面形状の角部の一つにポート12が取り付けられている。
容器本体11は、プラスチックフィルムを重ね合わせて周辺部をヒートシールして形成することができ、上面11a及び下面11bを含む。
下面11bには、各々が細胞培養部となる複数の凹部11cが形成されている。容器本体の底面に複数の凹部11cを設けることにより、細胞培養バッグ10内での細胞の移動を抑制し、細胞凝集塊(細胞凝集体、スフェロイドとも称される)を形成させることができる。細胞培養バッグ10では、凹部11cの底部に細胞が集まり易くするため、図1(c)に示すように、凹部11cは球冠状の形状を有している。
凹部11cは、容器本体11内における細胞の移動を抑止して、培養中の細胞が一つの凹部11cに留まるようにするために、開口径(直径)Dが0.3~10mm、深さdが0.1mm以上であるのが好ましい。
上面11aは、図1(c)に示すように、複数の凹部11c全体の上方を覆う実質的に平坦な天面部分11dと、天面部分11dの周囲に形成された側壁部分11eとから構成された台地状に膨出した膨出形状を有する。これにより、二枚のプラスチックフィルムを重ねて周辺部をシールしただけの平パウチ状の容器と比較して、例えば下面11bが接地面に接するように載置された状態で容器本体11を培地で満たしたときに、下面11bの周辺部が持ち上がる変形が抑制される。
容器本体11は、ガス透過性を有するプラスチックフィルムで形成されることが好ましい。プラスチックフィルムのガス透過性は、JIS K 7126のガス透過度試験方法に準拠して、試験温度37℃で測定した酸素の透過度が、5000mL/(m・day・atm)以上であるのが好ましい。
容器本体11を形成するプラスチックフィルムに用いる材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、シリコーン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などの熱可塑性樹脂が挙げられる。これらは単層で用いても、同種又は異種の材料を積層して用いてもよいが、周辺部をヒートシールする際の熱融着性を考慮すると、シーラント層として機能する層を有しているのが好ましい。
ポート12は、培地や細胞などが流通可能な管状の部材からなり、チューブ13を連結することができる。ポート12は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリスチレン系エラストマー、FEPなどの熱可塑性樹脂で成形することができる。
[細胞回収方法]
本発明の細胞回収方法に関し、好ましい実施形態を説明する。以下に説明する実施形態の細胞回収方法は、細胞培養バッグ10の容器本体11内に収容されている内容物を、重力によりポート12から排出させることによって、培養された細胞Cを回収するための方法である。なお、本発明において「細胞」とは、シングルセルのみを指すのではなく、細胞凝集塊を含むものとする。
重力により細胞培養バッグ10から内容を排出させることができれば、ポンプ等を備えた大掛かりな装置を設置・操作する必要がないため、好ましい。
しかしながら、ポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するように、例えば細胞培養バッグ10を懸架するなどして、重力により容器本体11内の内容物を排出しようとすると、容器本体11内への空気の流入が遮断されている状態では、内容物が排出されきる前に、容器本体11を形成するフィルムの内面同士が接触することにより容器本体11の一部が閉塞して、内容物が容器本体11内に残存してしまう虞がある。また、このようにして重力により容器本体11内の内容物を排出しようとすると、沈降する細胞がフィルムの内壁に堆積してしまったり、内容物中に濃度分布が生じることから細胞よりも培地などの液体が先に細胞培養バッグ10外へ排出されてしまうことがある。この場合、培地中の細胞の濃度は排出の終盤になるほど高まり、最終的に容器本体11に残存する内容物の容量が少量であっても、大量の細胞が容器本体11外へ排出されない虞がある。また、培地などの液体が先に細胞培養バッグ10外へ排出されてしまうことに伴って、容器本体11内面やポート12周辺の凹凸形状に細胞がひっかかるなどして、細胞がうまく排出されずに細胞培養バッグ10内部に取り残されてしまう虞がある。また、同様に、内容物の排出のためのポート12に連結されたチューブ13内にも、細胞が残存してしまう虞がある。
このような問題を解決するために、ポート12から内容物の排出を行う前に容器本体11内へ空気を注入して、内容物の排出に伴って容器本体11の内面同士が接触することを回避することや、残存した内容物を洗い込みによって回収するように、再度容器本体11内へ培地を注入することが考えられる。しかしながら、細胞は無菌的に取り扱われる必要がある。このような作業を行うには、細胞培養バッグ10を、インキュベータ等に載置して培養した後に、内容物の排出に際して改めてクリーンベンチ等の無菌空間に移動させて作業を行うことや、作業に用いる器具、培地や空気を無菌状態とすることが必要になり、手間がかかるため好ましくない。
そこで、本実施形態の細胞回収方法では、ポートのうち内容物の排出のためのポート12を容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置させて、重力により容器本体11から内容物を排出するにあたり、培地や細胞等の内容物が収容された可撓性の容器本体11を、内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、第一室15に配分された内容物を内容物の排出のためのポート12から排出し、第一室15に配分された内容物が概ね排出された後に、第一室15と第二室16との仕切りを解除し、第二室16に配分された内容物を第一室15に移し替えて内容物の排出のためのポート12から排出するようにしている。
これにより、二段階で細胞培養バッグ10内部に収容された内容物を排出させて、第一室15の内容物の排出にあたり残存した細胞を、第二室16の内容物の排出とともに洗い流すことができる。そのため、本実施形態によれば、内容物の排出にあたり空気や培地を容器本体11内に注入するなどの工程を経ることなく、簡単な作業で、コンタミネーションのリスクを低減させつつ、細胞培養バッグ内における細胞の残存を減少させて、細胞を回収することが可能となる。
1.細胞回収方法の第一実施形態
以下に、図2を参照して本発明の第一実施形態に係る好ましい細胞回収方法について詳しく説明する。図2は、本実施形態の好ましい一例に係る細胞回収方法の概略を示す説明図である。
なお、図2は、細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端を保持するように懸架して、ポート12を鉛直方向において細胞培養バッグ10の最下方に位置させた状態をあらわしている。
以降では、図1に示す細胞培養バッグ10を用いた場合を想定して説明を行う。以降の説明において、ポート12は、内容物の注入及び排出を行うためのポートである。
本実施形態の細胞回収方法では、容器本体11内の内容物を排出するに際して、先ず、例えばポート12やポート12に接続されたチューブ13をクリップ14で挟持するなどして、内容物が容器本体11から排出されないようにした状態で、細胞培養バッグ10に設けられたポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するように細胞培養バッグ10を傾斜させて、所定時間保持するのが好ましい(図2(a))。
これにより、容器本体11内に収容されている細胞Cの多くを鉛直方向の下方側に沈降させることができる。
内容物の排出のためのポート12を容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態とするのは、図示するような細胞培養バッグ10を懸架した態様に限定されるわけではない。例えば、細胞培養バッグ10の容器本体11の上面11a又は下面11bが下になるように水平の接地面に載置した状態から、細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端を持ち上げるなどして、容器本体11を、接地面に対して傾斜角が30°~80°となるように傾斜させて、ポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するようにしてもよい。
容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切る前に、内容物の排出のためのポート12を容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態で容器本体11を保持する時間は、容器本体11内に収容されている細胞を鉛直方向の下方側に沈降させることができれば、細胞の種類やサイズに応じて適宜設定することができる。例えば、細胞凝集塊は、細胞(シングルセル)と比較して、早く沈降する傾向にあり、例えば5分程度保持することで、容器本体11内の鉛直方向の上方側の細胞凝集塊は概ね容器本体11内の鉛直方向の下方側に沈降する。
次いで、内容物が収容された可撓性の容器本体11を、ポート12が存在する第一室15とポートが存在しない第二室16とに仕切る(図2(b))。本実施形態では、容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切る際に、第一室15及び第二室16のそれぞれに内容物が配分された状態となるようにする。
これにより、容器本体11の鉛直方向の上方側に位置する第二室16において、その内部に配分された内容物には、細胞Cが殆ど存在しない状態とすることができる。
容器本体11を仕切るには、仕切り部材4を容器本体11に外側から当接させて、容器本体11を形成するフィルムの内面同士を密接させることにより、第一室15と第二室16とが流体接続しない状態とすればよい。また、第一室15及び第二室16のそれぞれに内容物が配分された状態で仕切るには、容器本体11の第一室15に対応する範囲又は第二室16に対応する範囲のいずれか一方に内容物が極端に偏っていない状態で、好ましくは容器本体11の厚みが概ね一定とされた状態で容器本体11を仕切ることで、容易に実施することができる。図示する例では、内容物の排出のためのポート12が容器本体に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態に懸架した状態で第一室15と第二室16とに仕切るようにしているが、これは例えば後述する細胞回収治具100を用いることで実施することができる。ただし、内容物が収容された可撓性の容器本体11を、第一室15と第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切ることができれば、その方法は限定されるものではない。例えば、容器本体11を挟み込むことができるクリップを仕切り部材4として用いて、容器本体11を外側からクリップで挟み込むなどして第一室15と第二室16に仕切るようにしてもよい。この場合、容器本体11の少なくとも一部を平らな載置面に載置するか、容器本体11の水平面に対する傾斜角を緩めるなどして容器本体11の厚みが第一室15又は第二室16に極端に偏っていない状態で、容器本体11をクリップで挟み込むように仕切ることで、容易に、第一室15及び第二室16のそれぞれに内容物が配分された状態で仕切ることができる。
次いで、容器本体11を第一室15と第二室16とが仕切られたままの状態で、ポート12やチューブ13に装着されていたクリップ14を外して、鉛直方向の下方側に位置するポート12から、第一室15に配分された内容物を重力により自然に排出させる(図2(c))。この際、第一室15内の内容物が排出されることで容器本体11を形成するフィルム内面同士が接するようにして容器本体11が閉塞されたり、細胞がフィルム内壁に堆積したり、培地が先に細胞培養バッグ10外へ排出されてしまうなどして、第一室15の内面やポート12近傍、及びチューブ13内には、細胞が残存してしまうことが想定される。
第一室15に配分された内容物が、細胞培養バッグ10の容器本体11から概ね排出されたら、仕切り部材4を外して、容器本体11における第一室15と第二室16との間の仕切りを解除する。これにより、第一室15と第二室16とを連通させ、第二室16に配分されていた内容物を第一室15に移し替えて、第一室15側に位置するポート12から排出する(図2(d)、(e))。
2.細胞回収方法の第二実施形態
以下に、図3を参照して本発明の第二実施形態に係る好ましい細胞回収方法について詳しく説明する。図3は、本実施形態の好ましい一例に係る細胞回収方法の概略を示す説明図である。
第一実施形態では、細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端を保持するように懸架するなどして、ポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態で、第一室15と第二室16とに仕切る方法を説明した。本実施形態では、第一室15と第二室16とに仕切る方法が第一実施形態とは異なる。
本実施形態の細胞回収方法では、容器本体11内の内容物を排出するに際して、先ず、例えばポート12やポート12に接続されたチューブ13を例えばクリップ14で挟持するなどして、内容物が容器本体11から排出されないようにした状態で、細胞培養バッグ10に設けられたポート12が容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置するように細胞培養バッグ10を傾斜させて、所定時間保持するのが好ましい。
図示する例では、容器本体11をほぼ平らな載置面に載置(平置き)し(図3(a))、次いで、容器本体11の内容物の排出のためのポート12が接続されている側の一部分を載置面に載置したまま、細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端を保持するなどして、細胞培養バッグ10に設けられたポート12が容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置するように、細胞培養バッグ10の容器本体11の一部を持ち上げ、この状態で所定時間保持している(図3(b))。この場合、以降の工程で容器本体11をポート12が存在する第一室15とポート12が存在しない第二室16とに仕切るにあたり、第二室16に該当する領域の少なくとも一部が、容器本体11を形成するフィルムの内面同士が接触した状態となるように容器本体11の一部を持ち上げるのが好ましい。
これにより、容器本体11内に収容されている細胞Cの多くを、内容物の排出のためのポート12が接続されている側、図示する例では容器本体11の載置面に載置されている側に、移動させることができる。ここでは、細胞Cだけでなく、容器本体11に内容物として含まれる培地等の液体の大部分も、内容物の排出のためのポート12が接続されている側に移動することになる。
内容物の排出のためのポート12を容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態とするのは、図示するような細胞培養バッグ10の容器本体11の一部を持ち上げる態様に限定されるわけではない。例えば、細胞回収方法の第一実施形態で説明したように、細胞培養バッグ10を懸架してもよいし、細胞培養バッグ10の容器本体11の上面11a又は下面11bが下になるように水平の接地面に載置した状態から、細胞培養バッグ10の内容物の排出のためのポート12の対角側の一端を持ち上げるなどして、容器本体11を、接地面に対して傾斜角が30°~80°となるように傾斜させて、内容物の排出のためのポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するようにしてもよい。
容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切る前に、内容物の排出のためのポート12を容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態で容器本体11を保持する時間は、容器本体11内のポートが接続されている側(第一室15側)へ移動させ、容器本体11内のポートが接続されている側に移動した細胞を、容器本体11が載置されている接地面側のフィルム(例えば容器本体11の下面11bを形成するフィルム)の内面上に沈降させることができれば、細胞の種類やサイズに応じて適宜設定することができる。例えば、図3に示すように容器本体11を平置きし、ポート12が接続されている側の一部分を載置面に載置したまま、細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端を保持するなどした場合は、数分程度保持することで、容器本体11内の細胞凝集塊は概ね容器本体11内のポートが接続されている側(第一室15側)の接地面側のフィルムの内面上に沈降する。
次いで、容器本体11を横断する長さの棒状の仕切り部材4を、水平面に載置した後、容器本体11を仕切り部材4の上に、容器本体11内のポートが接続されている側(第一室15側)の接地面側のフィルムの内面上に沈降した細胞が浮かび上がらないようにゆっくりと下ろし、容器本体11が仕切り部材4をまたぐように容器本体11の全体を載置面に改めて載置する(図3(c))。仕切り部材4は、以降の工程で容器本体11をポート12が存在する第一室15とポート12が存在しない第二室16とに仕切る境界となる部分、好ましくは細胞が存在する領域と細胞が存在しない領域に、下方から当接するような配置で設置される。図示する例では、仕切り部材4を、容器本体11の持ち上げられている部分と持ち上げられていない部分との境界に、下方から当接するように設置した後、容器本体11の持ち上げられていた部分をゆっくりと下ろして容器本体11の全体を改めて載置面に載置している。
本実施形態で好ましく用いられる仕切り部材4は、内部に内容物が収容された第一室15の厚さよりも低く突出するような棒状部材である。例えば、容器本体11内のポートが接続されている側(第一室15側)に容器本体11の内容物を移動させた状態の厚みが8~10mmである場合、仕切り部材4は、載置面から1~8mm突出するように設計することができる。
このような仕切り部材4を容器本体11と載置面との間に配置することで、仕切り部材4が容器本体11を下方から押し上げ、容器本体11を形成するフィルムの下面が隆起するように撓んで、容器本体11をポート12が存在する第一室15とポート12が存在しない第二室16とに分けることができる。このとき、本実施形態によれば、仕切り部材4は容器本体11を下方から押し上げているだけで、容器本体11の内部に内容物が含まれていることから、容器本体11を形成するフィルムの内面同士は完全には密接されておらず、第一室15と第二室16とは少なくとも僅かには流体接続している状態となっている。
ここで、容器本体11を載置面に改めて載置するにあたり、第二室16に対して鉛直方向の下方側に位置した状態で所定時間保持されていた第一室15側には、容器本体11に収容されていた細胞だけでなく、多くの培地が含まれている。一方、容器本体11を載置面に改めて載置するにあたり、第一室15に対して鉛直方向の上方側に位置した状態で所定時間保持されていた第二室16側には、細胞は殆ど含まれておらず、また、第一室15と比較して少ない量の培地が存在することとなることが想定される。前述したように、容器本体11を仕切り部材4が設置されている載置面に載置するだけでは、第一室15と第二室16とは少なくとも僅かには流体接続している状態となっており、第一室15に内在する内容物のうち液状の培地が、容器本体11の持ち上げられていた部分をゆっくりと下ろしていく際のフィルムの動きに追従しながら容器本体11が全体としてほぼ同じ厚みに均されるまで又は第一室15側の厚みが仕切り部材4の載置面からの突出高さを下回るまで、第二室16に移動する。第一室15に内在する内容物のうち細胞は、容器本体11の底面側に沈降しており、大きな液の流れが生じない限り沈降しているフィルムの内面上から浮かび上がったり、動いたりはしない。そのため、持ち上げた容器本体11を、例えば内容物に液の流れが生じないように5~10秒程度かけて、ゆっくりと静かに下ろす事で、細胞を沈降しているフィルムの内面上に残したまま、第一室15に内在していた液状の培地だけが第二室16に移動していく。また、第一室15と第二室16との境界に、載置面から突出する仕切り部材4が、容器本体11の下方から当接することによって、第一室15に内在する内容物のうち細胞は、仕切り部材4により押し上げられている部分を乗り越えることができずに、より効果的に細胞が第一室15にとどまらせることができる。
本実施形態では、このようにして、第二室16の内部に配分された内容物に、培地が含まれ、細胞Cが殆ど存在しない状態とすることができる。
次いで、仕切り部材4の容器本体11に対する配置をそのままに仕切り部材4を上方へ持ち上げる(図3(d))。
これにより、容器本体11は、仕切り部材4の部分で折れ曲がるようにして吊り上げられ、仕切り部材4によって下方から押し上げられるとともに、内部に含まれる内容物の自重により、仕切り部材4が当接する部分で容器本体11を形成するフィルムの内面同士が密接する。本実施形態では、このようにして第一室15と第二室16とが概ね流体接続しない状態となるように仕切られる。容器本体11の第一室15及び第二室16のそれぞれには、内容物が配分されている状態となっている。
容器本体11の端部に取り付けられたポート12は、概ね容器本体11の第一室15に対して鉛直方向の下方側に位置するようになると想定される。ただし、仕切り部材4の配置によっては、ポート12が容器本体11の第一室15に対して鉛直方向の下方側に位置するように、仕切り部材4上で容器本体11をスライドさせるなどして、第一室15と第二室16とが流体接続しない状態で配置を変更してもよい。
次いで、容器本体11を第一室15と第二室16とが流体接続しない状態に仕切られたままの状態で、ポート12やチューブ13に装着されていたクリップ14を外して、ポート12から、第一室15内の内容物を重力により自然に排出させる(図3(e))。
第一室15に配分された内容物が、細胞培養バッグ10の容器本体11から概ね排出されたら、容器本体11の第二室16が第一室15に対して鉛直方向の上方に位置するように容器本体11の第二室16側の端部を持ち上げる。これにより、仕切り部材4による容器本体11における第一室15と第二室16との間の仕切りを解除し、第一室15と第二室16とを連通させ、第二室16に配分されていた内容物を第一室15に移し替えて、第一室15側に位置するポート12から排出する(図3(f)、(g))。
本実施形態は、上記の点で第一実施形態と異なっているが、他の構成は第一実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
以上説明したように、本発明の細胞回収方法によれば、可撓性の容器本体11から培養された細胞を回収するにあたり、内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15に配分された内容物の排出した際に、容器本体11内面やポート12近傍、及びチューブ13内に細胞が残存してしまったとしても、第二室16に配分された内容物によって洗い流すことができる。これにより、細胞培養バッグ内における残存細胞を減少させて、細胞を回収することが可能となる。特に、先の工程において、内容物の排出のためのポート12が容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置する状態で容器本体11を所定時間保持した後に、容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切るようにすると、第二室16に配分された内容物は細胞が殆ど含まれていない培地とすることができるため、第一室15に配分された内容物の排出の際に容器本体11の内面やポート12近傍に残存していた細胞を洗い流す効果をより高めることができる。また、細胞培養バッグ10を無菌の空間に移動させて作業を行ったり、改めて空気や培地を容器本体11内に注入することがないため、手間がかからない。改めて空気や培地を容器本体11内に注入することがないため、無菌的に閉鎖系である状態を保ったままであり、コンタミネーションのリスクを低減させることができる。
[細胞回収治具]
本発明の細胞回収治具に関し、好ましい実施形態を説明する。以下に説明する実施形態の細胞回収治具100,200は、前述した細胞回収方法に用いるのに好適な、可撓性の容器本体11と内容物の注入排出のための少なくとも1つのポート12とを有する細胞培養バッグ10から、培養された細胞を含む内容物を回収するための治具である。
本発明の細胞回収治具100,200は、細胞培養バッグ10の容器本体11に外側から当接して容器本体11の内面同士を密接させて、容器本体11をポート12のうち内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに仕切る仕切り部材4を備えている。
これにより、ポートのうち内容物の排出のためのポート12を通して、重力により容器本体11から内容物を排出するにあたり、培地や細胞等の内容物が収容された可撓性の容器本体11を、内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、第一室15に配分された内容物を内容物の排出のためのポート12から排出し、第一室15に配分された内容物が概ね排出された後に、第一室15と第二室16との仕切りを解除し、第二室16に配分された内容物を第一室15に移し替えて内容物の排出のためのポート12から排出することを可能としている。
1.細胞回収治具の第一実施形態
以下に、図4を参照して、前述した細胞回収方法、特に第一実施形態の好ましい一例として説明した態様に用いるのに好適な細胞回収治具100について詳しく説明する。
図4は、本実施形態に係る細胞回収治具100の概略を示す説明図であり、細胞回収治具100と細胞培養バッグ10との構成を示す分解斜視図としてあらわされている。
細胞回収治具100は、細胞と培地とが収容された細胞培養バッグ10を保持する治具であって、細胞培養バッグ10の容器本体11を挟持する第一の部材2及び第二の部材3と、細胞培養バッグ10を挟持した状態で、容器本体11に外側から当接して容器本体11の内面同士を密接させて、容器本体11を内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに仕切る仕切り部材4とを備えている。
なお、図4においては、以下に説明する細胞培養バッグ10、第一の部材2、第二の部材3、仕切り部材4の関係性を示すため、その他の部材については適宜省略して示している。
第一の部材2と第二の部材3とは、所定の間隔で互いに対向して配置され、これらの間に細胞培養バッグ10の容器本体11を挟持するように構成されている。
図示する例では、第一の部材2及び第二の部材3は、細胞培養バッグ10の容器本体11の上面11a又は下面11bの面積より大きい略長方形の平面形状を有する板状部材である。これらはそれぞれに細胞培養バッグ10の容器本体11の上面11a又は下面11bと接する接触面3a又は接触面2aを有している。
第一の部材2及び/又は第二の部材3は、細胞培養バッグ10の内部の状態などを確認できるように、一部又は全部が透明性を有していてもよい。その場合、当該部分は、例えば、透明度の高い合成樹脂やガラスで形成することができる。
第一の部材2と第二の部材3とは、内容物が収容されている細胞培養バッグ10を挟持したときに、細胞培養バッグ10が所定の厚みを有するような間隔で固定されるように設計されている。第一の部材2と第二の部材3との間の間隔は限定されるものではなく、細胞培養バッグ10の厚みなどに応じて適宜設計することができる。
具体的には、第一の部材2及び第二の部材3は、例えば図示しないヒンジやラッチを用いて、互いに対してほぼ90°に開くことができ、また、互いの接触面2a,3aが所定の間隔をあけて向かい合った状態で実質的に平行となるように閉じて固定される構造とすることができる。
このような構造によれば、第一の部材2と第二の部材3とを互いに対して開いて、例えば第一の部材2側が下になるように接地面に載置した状態で、第一の部材2の接触面2aに細胞培養バッグ10の容器本体11の下面11bが接するように細胞培養バッグ10を載置し、その後、第一の部材2と第二の部材3とを互いに対して閉じることにより、細胞培養バッグ10を第一の部材2と第二の部材3との間に挟持することが可能となる。
本実施形態において、仕切り部材4は、第一の部材2又は第二の部材3の一部の範囲に開口する開口部41と、開口部41に着脱自在に形成された蓋部42とから構成されている。図示する例では、仕切り部材4は第二の部材3に設けられている。
開口部41は、第一の部材2又は第二の部材3の第二室16に対応する範囲に形成される。
図示する例では、細胞培養バッグ10の容器本体11の平面形状は略長方形の形状であり、ポート12は、容器本体11の平面形状の四隅のうちの一つの角部に設けられている。このような細胞培養バッグ10を保持する細胞回収治具100としては、細胞回収治具100の内部に保持された細胞培養バッグ10のポート12とは対角側に位置する容器本体11の角部を含む一部の領域が第二室16として仕切られるように、開口部41を設計することができる。
蓋部42は、第一の部材2又は第二の部材3に取り付けられているときは、開口部41を閉鎖して第一の部材2又は第二の部材3の一部として接触面2a又は接触面3aを形成する。この蓋部42が第一の部材2又は第二の部材3から取り外されることによって、第一の部材2又は第二の部材3に開口部41が形成される。
また、細胞回収治具100は、保持した細胞培養バッグ10のポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するように保つ保持手段5を備えるのが好ましい。
図示する例では、細胞回収治具100は、細胞培養バッグ10のポート12が配置される部位とは対角側の縁部に、細胞回収治具100ごとフック等を用いて懸架するための懸架孔51を有しており、この懸架孔51を保持手段5としている。
このような懸架孔51を備えた細胞回収治具100を用いる場合、細胞培養バッグ10において、細胞回収治具100の懸架孔51と対応する位置に、穿設された孔を備えていてもよい。このような孔を備えた細胞培養バッグ10であると、細胞回収治具100とその内部に保持された細胞培養バッグ10とを共にフック等を用いて懸架することができ、これにより、細胞培養バッグ10を傾斜させたときに、細胞回収治具100の内部で細胞培養バッグ10がずり下がるなどの虞がなく安定して保持することができる。
ただし、容器本体11が細胞回収治具100の第一の部材2と第二の部材3との間でずり下がるなどしないで保持することができるようになっていれば、細胞培養バッグ10にこのような孔を備えていなくてもよい。例えば、容器本体11の縁部を第一の部材2の周縁部と第二の部材3の周縁部との間に挟み込むようにして、容器本体11が細胞回収治具100の傾斜や懸架によってずり下がらないように固定する構造としてもよい。この場合、第一の部材2の周縁部と第二の部材3の周縁部とを互いに対して突出させて、互いの接触面2a,3aが所定の間隔をあけて向かい合った状態で実質的に平行となるように閉じて固定された状態で、互いの周縁部同士が当接する構造とすればよい。
本実施形態に係る細胞回収治具100の仕切り部材4により、細胞培養バッグ10の容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切る仕切り方法について、図5を参照して説明する。図示する例では、仕切り部材4は第二の部材3に設けられており、ここでは、第二の部材3に仕切り部材4が設けられている態様を例にして説明する。第一の部材2に仕切り部材4が設けられている態様であっても、同様にして容器本体11を仕切ることができるのは、いうまでもない。
まず、細胞培養バッグ10のポート12が細胞回収治具100の懸架孔51とは対角側に位置するように、内容物が収容された細胞培養バッグ10の容器本体11を第一の部材2と第二の部材3の間に挟み込む。細胞回収治具100は、細胞培養バッグ10を第一の部材2と第二の部材3の間に保持したまま、懸架孔51を用いて懸架される(図5(a))。
次いで、第二の部材3の蓋部42を取り外して、第二の部材3に開口部41を形成する(図5(b))。
次いで、細胞回収治具100の第一の部材2と第二の部材3との間に保持された細胞培養バッグ10の容器本体11の一部の領域(第二室16となる領域)を、開口部41から細胞回収治具100の外側へ引き出し、開口部41を画定する下方側の一辺41aに沿って、容器本体11を第二の部材3の外側へ折り曲げる(図5(c))。
次いで、蓋部42を、容器本体11を形成する両フィルムを挟み込むようにして第二の部材3に装着し直す(図5(d))。これにより、開口部41の一辺41aと対応する蓋部42の一辺42aとが、容器本体11に外側から当接して容器本体11の内面同士を密接させて、開口部41から細胞回収治具100の外部に出された部分を第二室16として、容器本体11を第一室15と第二室16に仕切ることができる。
仕切り部材4による仕切りを解除して、第一室15と第二室16とを連通させるには、容器本体11を挟み込んでいた蓋部42を取り外し、細胞回収治具100の外側に引き出されていた容器本体11の一部の領域を、細胞回収治具100の第一の部材2と第二の部材3との間の空間に押し入れればよい。必要に応じて、容器本体11を挟まないようにして、再び蓋部42を第二の部材3に装着して、開口部41を閉鎖してもよい。
本実施形態の細胞回収治具100によれば、可撓性の容器本体11と内容物の排出のためのポート12とを有する細胞培養バッグ10を保持し、内容物の排出のためのポート12を鉛直方向の下方側に位置させた状態で容器本体11から内容物を排出するにあたり、内容物が収容された容器本体11を、内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、第一室15に配分された内容物を内容物の排出のためのポート12から排出した後に、第一室15と第二室16との仕切りを解除し、第二室16に配分された内容物を第一室15に移し替えて内容物の排出のためのポート12から排出することを可能とする。また、可撓性の容器本体11を有する細胞培養バッグ10を第一の部材2と第二の部材3とによって挟持することで、細胞培養バッグ10を懸架したり傾けたりしても、容器本体11の厚みを概ね一定に保つことができる。これにより、細胞培養バッグ10を傾斜させたときに、鉛直方向の下方側に内容物が偏って、容器本体11を形成するフィルムの内面同士の一部が接触して閉塞してしまったり、フィルムが撓んでシワができてしまうことを回避する一助とすることができる。また、細胞培養バッグ10の容器本体11の厚みを一定とすることで、容器本体11を第一室15と第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切る工程を容易とすることができる。また、細胞培養バッグ10の容器本体11の厚みを一定とすることで、容器本体11を第一室15と第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切るにあたり、それぞれの容積を作業ごとにばらつきがないようにある程度一定とすることができる、又は、第一室15と第二室16の大まかな容積を容易に確定することが可能となる。
2.細胞回収治具の第二実施形態
以下に、図6を参照して、前述した細胞回収方法、特に第二実施形態の好ましい一例として説明した態様に用いるのに好適な細胞回収治具200について詳しく説明する。
図6は、本実施形態に係る細胞回収治具200の概略を示す説明図であり、図6(a)は細胞回収治具200の或る使用状態をあらわした図であり、図6(b)は細胞回収治具200の別の或る使用状態をあらわした図である。
細胞回収治具200は、細胞と培地とが収容された細胞培養バッグ10を載置する治具であって、細胞培養バッグ10の容器本体11を載置するための載置板6と、載置板6を横断するように設置され、容器本体11を下方から押し上げて内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに仕切る仕切り部材4とを備えている。
図示する例では、載置板6は、細胞培養バッグ10の容器本体11の上面11a又は下面11bの面積より大きい略長方形の平面形状を有する板状部材である。載置板6は、細胞培養バッグ10の容器本体11の上面11a又は下面11bと接する接触面6aを有している。
仕切り部材4は、棒状の部材であり、載置板6から1~8mm突出するように設けられるのが好ましい。
図示する例では、載置板6は、仕切り部材4を挟んで第一の載置部61と第二の載置部62から構成されている(図6(a))。第一の載置部61及び第二の載置部62は、容器本体11の上面11a又は下面11bと接する接触面61a,62aをそれぞれ有している。第二の載置部62は、第一の載置部61に対する傾斜角度を変えられるように、仕切り部材4を中心として回動可能に設けられている。第二の載置部62は、図6(b)に示すように、その接触面62aの反対面が第一の載置部61の接触面61aの反対面に接触するまで、回動することができる構造とするのが好ましい。また、第二の載置部62は、仕切り部材4を頂点とした第一の載置部61と第二の載置部62のなす角の角度が、接触面61a,62aにより挟まれる領域が劣角となるように(すなわち図6(b)に示す状態とは反対側に)、第二の載置部62が仕切り部材4を中心として回動することができる構造であると、さらに好ましい。このような第二の載置部62は、例えば、図示しないヒンジにより仕切り部材4に固定することができる。
容器本体11を載置板6に載置した後、第二の載置部62を仕切り部材4周りに回動させて、仕切り部材4を頂点とした第一の載置部61と第二の載置部62のなす角の角度が、接触面61a,62aにより挟まれる領域が優角となるように、第二の載置部62を第一の載置部61に対して傾斜させた状態とする。これにより、載置板6上に載置した可撓性の容器本体11は、仕切り部材4の部分で折れ曲がり、仕切り部材4によって下方から押し上げられるとともに、その内部に含まれる内容物の自重によって容器本体11の両端部が引っ張られる。その結果、仕切り部材4が下方から当接する部分において、容器本体11を形成するフィルムの内面同士が密接し、第一の載置部61側と第二の載置部62側とを、概ね流体接続しない状態となるように仕切ることが可能となる。
細胞回収治具200は、仕切り部材4を支持して持ち上げるための保持手段5を備えるのが好ましい。
図示する例では、細胞回収治具200は、仕切り部材4近傍の載置板6の縁部から延設された保持手段5を備えている。より具体的には、図示する保持手段5は、載置板6の第一の載置部61及び第二の載置部62を含む一辺において、第一の載置部61の一部から仕切り部材4までの領域で載置板6の端部と連接しており、第二の載置部62の領域においては、連接せずに第二の載置部62の端部と平行となるように延設している。
このような保持手段5によれば、載置面に載置されている細胞回収治具200の保持手段5を使用者が手指等で摘まみ上げることで、仕切り部材4を支持して持ち上げることができる。より具体的には、図示する保持手段5により細胞回収治具200を持ち上げると、保持手段5と連接された第一の載置部61は、保持手段5において第一の載置部61とは反対側に位置する自由端部側が鉛直方向の上方側に持ち上げられるのに伴って、載置されていた水平面から立ち上がるように傾斜する。この際、第一の載置部61に対して保持手段5の自由端部側に位置する仕切り部材4が、第一の載置部61に対して鉛直方向の上方側に位置するように、保持手段5によって持ち上げられる。一方、第二の載置部62は、仕切り部材4が鉛直方向の上方側に持ち上げられるのに伴って、仕切り部材4周りに回動して、仕切り部材4側が鉛直方向の上方側になるように徐々に傾斜していく。すなわち、仕切り部材4を頂点とした第一の載置部61と第二の載置部62のなす角の角度が、接触面61a,62aにより挟まれる領域が優角となるように、第二の載置部62が第一の載置部61に対して徐々に傾斜していく。図示する例では、細胞回収治具200が完全に載置面から離れた際には、第二の載置部62は、鉛直方向に略平行になるまで、仕切り部材4周りに回動することができる。第一の載置部61は、保持手段5が鉛直方向に略平行になるように保持されていると、鉛直方向に略平行の状態となる。
また、図示する保持手段5は、載置板6の端部から延びた先端側の自由端部に懸架孔51を備えている。このような保持手段5の懸架孔51を、フック等を用いて懸架することで、細胞回収治具200を懸架することができる。
ただし、保持手段5は、仕切り部材4を支持して持ち上げることが可能であれば、図示する例に限定されるものではない。例えば、仕切り部材4の両端部に懸架孔を設け、それぞれの懸架孔を同時に紐で吊るす構造としてもよい。または、保持手段5は、仕切り部材4を所定の高さに持ち上げるように下から支える構造としてもよい。
また、細胞回収治具200は、第一の載置部61の接触面61aと第二の載置部62の接触面62aとがほぼ面一となる状態で固定されるような固定手段7を備えるのが好ましい。
図示する例では、細胞回収治具200は、保持手段5の自由端部側に、保持手段5と第二の載置部62とを固定する固定手段7を備えている。保持手段5と第二の載置部62とが固定手段7により固定されることにより、保持手段5に連接された第一の載置部61と第二の載置部62とがほぼ面一となる状態で固定することができる。
本実施形態に係る細胞回収治具200を用いて、細胞培養バッグ10の容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切る仕切り方法について、図7を参照して説明する。
先ず、細胞回収治具200を水平面に載置し、第一の載置部61と第二の載置部62とがほぼ面一とされた状態で、載置板6の上に細胞培養バッグ10を載置する((図7(a))。ここでは、第一の載置部61側に、細胞培養バッグ10の内容物の排出のためのポート12が設けられている部分が載置されている。
次いで、細胞回収治具200はそのままの状態で、細胞培養バッグ10のポート12が設けられている側を細胞回収治具200の載置板6(第一の載置部61)に載置したまま、細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端を持ち上げる((図7(b))。これにより、ポート12は、持ち上げられた容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向下方側に位置させることができる。または、仕切り部材4を頂点とした第一の載置部61と第二の載置部62のなす角の角度が、接触面61a,62aにより挟まれる領域が劣角となるように、第二の載置部62が仕切り部材4周りに回動可能である場合、第二の載置部62を容器本体11ごと持ち上げて傾斜させてもよい。すなわち、仕切り部材4を頂点とした第一の載置部61と第二の載置部62のなす角の角度を、接触面61a,62aにより挟まれる領域がなす角度が90°~120°となるように、第二の載置部62を仕切り部材4周りに回動させて、第一の載置部61に対して傾斜させる。これにより、第一の載置部61に載置されたポート12を、第二の載置部62に載置された容器本体11に対して鉛直方向下方側に位置させることができる。
次いで、所定時間経過後、持ち上げられていた細胞培養バッグ10のポート12の対角側の一端をゆっくりと降ろし、細胞培養バッグ10全体を、改めて載置板6に載置する((図7(c))。または、持ち上げられていた第二の載置部62をゆっくりと降ろし、細胞回収治具200を、第一の載置部61と第二の載置部62とがほぼ面一となる状態に戻す。
次いで、容器本体11のポート12と対角側の少なくとも一部を第二の載置部62に固定した後、保持手段5を用いて細胞回収治具200を持ち上げる。容器本体11を第二の載置部62に固定する手段は、以降の工程で第二の載置部62を第一の載置部61に対して鉛直方向の上方側となるように傾斜させたときに容器本体11がずり下がってこないように固定されていれば、特に限定されるものではない。例えば、クリップを用いて容器本体11と第二の載置部62を固定してもよい。細胞培養バッグ10において、容器本体11のポート12と対角側の周辺部近傍に穿設された孔を備えている場合は、第二の載置部62の対応する位置に孔を係止するための固定具(図示せず)を備えてもよい。固定具により細胞培養バッグ10の孔を係止することで、細胞培養バッグ10を傾斜させたときに、細胞回収治具100内で細胞培養バッグ10がずり下がるなどの虞がないように第二の載置部62に固定することができる。
保持手段5を用いて細胞回収治具200を持ち上げることにより、保持手段5によって仕切り部材4が、細胞回収治具200が載置されていた水平面から離れるとともに、載置板6は、第一の載置部61及び第二の載置部62が、仕切り部材4側が鉛直方向の上方側になるように徐々に傾斜していく。(図7(d))。
保持手段5の懸架孔51をフック等により懸架するなどして、細胞回収治具200が載置されていた水平面から完全に離れるまで持ち上げられると、第一の載置部61及び第二の載置部62は、鉛直方向に略平行の状態となる((図7(e))。これにより、載置板6に載置されていた容器本体11を仕切り部材4が下方から当接して押し上げるとともに、容器本体11の内部に含まれる内容物等の自重により、容器本体11の内面同士を密接させて、容器本体11を第一室15と第二室16に仕切ることができる。
仕切り部材4による仕切りを解除して、第一室15と第二室16とを連通させるには、第一の載置部61が第二の載置部62に対して鉛直方向の下方側に位置するとともに、第一の載置部61と第二の載置部62とが面一となるように、第二室16が載置されている第二の載置部62を仕切り部材4周りに回動させて持ち上げ、その状態で固定手段7を用いて固定させればよい((図7(f))。図示する細胞回収治具200によれば、第二の載置部62を固定手段7に固定されることで、第一の載置部61が第二の載置部62に対して鉛直方向の下方側に位置するとともに第一の載置部61と第二の載置部62とがほぼ面一となる状態で固定される。
本実施形態の細胞回収治具200によれば、可撓性の容器本体11と内容物の排出のためのポート12とを有する細胞培養バッグ10を載置し、内容物の排出のためのポート12を鉛直方向の下方側に位置させた状態で容器本体11から内容物を排出するにあたり、内容物が収容された容器本体11を、内容物の排出のためのポート12が存在する第一室15と内容物の排出のためのポート12が存在しない第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、第一室15に配分された内容物を内容物の排出のためのポート12から排出した後に、第一室15と第二室16との仕切りを解除し、第二室16に配分された内容物を第一室15に移し替えて内容物の排出のためのポート12から排出することを可能とする。また、内容物の排出のためのポート12を、容器本体11の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態で容器本体11を所定時間保持した後に、容器本体11を第一室15と第二室16とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切るにあたり、第一室15側に培地が偏って配分されてしまうことを好適に回避することができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、前述の実施形態では、細胞培養バッグ10の例として、細胞培養バッグ10の容器本体11の下面11bに複数の凹部が形成されているものを挙げたが、本発明の細胞培養方法及び細胞回収治具に適用される細胞培養バッグは、これに限定されるものではない。例えば、細胞培養バッグ10の下面11bの形状は、上面11aと同様に平面状となっていてもよい。
また、前述の実施形態では、細胞培養バッグ10の例として、容器本体11の平面形状が略長方形の形状であるものを挙げたが、細胞培養バッグ10の容器本体11の平面形状は、これに限定されるものではない。例えば、容器本体11の平面形状は、正方形状、六角形等の多角形状、楕円形状、又は円形状のような種々の形状とすることができる。内容物の排出のためのポート12は、細胞培養バッグ10を傾斜させたときに容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置させやすいように、容器本体11に設けられているのが好ましいが、ポート12を設ける位置は、容器本体11の平面形状によって適宜設計できるのはいうまでもない。
また、前述の実施形態では、細胞培養バッグ10の例として、容器本体11の平面形状が略長方形の形状であり、当該平面形状の角部の一つにポート12が取り付けられているものを挙げたが、ポート12の取り付け位置及び設けられる個数は、これに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、容器本体11の平面形状が略長方形の形状であり、当該平面形状において、同一の長辺に存する角部それぞれに、ポート12が取り付けられていてもよい。設けられるポートが複数である場合は、複数のポートのうち内容物の排出のためのポートを、前述の実施形態で説明したポート12と同様に扱うようにして、細胞回収を行えばよい。
また、前述の細胞回収治具の第一実施形態では、仕切り部材4として開口部41と蓋部42を備えた構成を挙げたが、容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切ることができる構造を有していれば、仕切り部材4の具体的な構成は限定されるものではない。
例えば、仕切り部材4は、第一の部材2又は第二の部材3の一方において、仕切りが設けられる部分に対応する領域に開口したスリットと、該スリットから細胞回収治具100に保持された細胞培養バッグ10側に向かって突出することが可能な仕切片とを備えるように構成されてもよい。このような構成によれば、仕切片をスリットから細胞培養バッグ10側に向かって突出させることで、容器本体11に外側から当接して、容器本体11をスリットと対面する第二の部材3又は第一の部材2に押し付けて挟み込み、容器本体11の内面同士を密接させて、容器本体11を第一室15と第二室16とに仕切ることができる。
また、前述の細胞回収治具の第一実施形態では、保持手段5として懸架孔51を挙げたが、保持手段5は、細胞培養バッグ10を、内容物の排出のためのポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するように保持することができれば、その具体的な構成は懸架孔51に限定されるものではない。例えば、容器本体11を、接地面に対して傾斜角が30°~80°となるように傾斜させて、内容物の排出のためのポート12が容器本体11に対して鉛直方向の下方側に位置するようにするには、容器本体11を所定の傾斜角度で傾斜させた状態で支持するような傾斜板などの支持構造を、保持手段5として備えてもよい。このような保持手段を備える場合、細胞回収治具100は、第一の部材2及び/又は第二の部材3に、細胞培養バッグ10の周辺部近傍に穿設された孔を係止するための固定具を備えてもよい。固定具により細胞培養バッグ10の孔を係止することで、細胞培養バッグ10を傾斜させたときに、細胞回収治具100内で細胞培養バッグ10がずり下がるなどの虞がなく安定して保持することができるため好ましい。
100,200 細胞回収治具
2 第一の部材
3 第二の部材
4 仕切り部材
5 保持手段
6 載置板
10 細胞培養バッグ
11 容器本体
12 ポート

Claims (9)

  1. 可撓性の容器本体と内容物の注入排出のための少なくとも1つのポートとを有する細胞培養バッグから、培養された細胞を回収する細胞回収方法であって、
    前記ポートを鉛直方向の下方側に位置させて前記容器本体から内容物を排出するにあたり、内容物が収容された前記容器本体を、前記ポートのうち内容物の排出のためのポートが存在する第一室と前記内容物の排出のためのポートが存在しない第二室とに、それぞれに内容物が配分された状態で仕切り、
    前記第一室に配分された内容物を前記内容物の排出のためのポートから排出した後に、前記第一室と前記第二室との仕切りを解除し、
    前記第二室に配分された内容物を前記第一室に移し替えて前記内容物の排出のためのポートから排出する
    ことを特徴とする細胞回収方法。
  2. 前記ポートを、前記容器本体の少なくとも一部に対して鉛直方向の下方側に位置させた状態で前記容器本体を所定時間保持した後に、前記容器本体を前記第一室と前記第二室とに仕切る、請求項1に記載の細胞回収方法。
  3. 可撓性の容器本体と内容物の注入排出のための少なくとも1つのポートとを有する細胞培養バッグから、培養された細胞を回収する細胞回収治具であって、
    前記細胞培養バッグの前記容器本体に外側から当接して前記容器本体の内面同士を密接させて、前記容器本体を前記ポートのうち内容物の排出のためのポートが存在する第一室と前記内容物の排出のためのポートが存在しない第二室とに仕切る仕切り部材
    を備えたことを特徴とする細胞回収治具。
  4. 所定の間隔で互いに対向して配置され、前記細胞培養バッグの前記容器本体を挟持する第一の部材及び第二の部材を備えた、請求項3に記載の細胞回収治具。
  5. 前記細胞培養バッグを、前記内容物の排出のためのポートが前記容器本体に対して鉛直方向の下方側に位置するように保持する保持手段を備えた、請求項4に記載の細胞回収治具。
  6. 前記仕切り部材は、前記第一の部材又は前記第二の部材において前記第二室に対応する範囲に開口する開口部と、前記開口部に着脱自在に形成された蓋部とを含む、請求項4又は5に記載の細胞回収治具。
  7. 細胞培養バッグを載置する載置板を備え、
    前記仕切り部材は、前記載置板を横断するように設置され、前記容器本体を下方から押し上げて、前記第一室と前記第二室とに仕切るように構成された、請求項3に記載の細胞回収治具。
  8. 前記載置板は、前記仕切り部材を挟んで第一の載置部と第二の載置部から構成され、前記第二の載置部は、前記仕切り部材を中心として回動可能に設けられた、請求項7に記載の細胞回収治具。
  9. 前記仕切り部材を支持して持ち上げるための保持手段を備えた、請求項7又は8に記載の細胞回収治具。
JP2024184238A 2024-10-18 細胞回収方法及び細胞回収治具 Pending JP2026073751A (ja)

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