JP2500258Y2 - 擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィルム、及び該フィルムを用いた熱収縮包装体 - Google Patents

擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィルム、及び該フィルムを用いた熱収縮包装体

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JP2500258Y2
JP2500258Y2 JP1991025398U JP2539891U JP2500258Y2 JP 2500258 Y2 JP2500258 Y2 JP 2500258Y2 JP 1991025398 U JP1991025398 U JP 1991025398U JP 2539891 U JP2539891 U JP 2539891U JP 2500258 Y2 JP2500258 Y2 JP 2500258Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱収縮包装分野に広く
一般に利用されている熱収縮性ポリプロピレン系フィル
ム、及び、熱収縮性ポリプロピレン系フィルムを用いた
熱収縮包装体に関するものである。特に、本考案の擬紙
状熱収縮性ポリプロピレン系フィルムは、印刷柄の施さ
れた菓子箱等の贈答品を熱収縮包装する際に好適に利用
されるものである。更に、本考案の熱収縮包装体は、そ
の表面に鉛筆やボールペン、或は油性インキや水性イン
キによる筆記性、更には、スタンプ適正や切手等の接着
性を必要とする包装に好適に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性ポリプロピレン系フィルムは、
熱収縮性が良好で、透明性や光沢性に優れている。その
ため、該フィルムを用いた熱収縮包装体は、熱収縮包装
仕上がりが良好で、しかも、包装された商品が外からも
きれいに見えることからディスプレイ効果に優れている
ので、商品価値を高める包装として好んで用いられてい
る。しかし、商品自体に印刷加工が施されている際に
は、該熱収縮性ポリプロピレン系フィルムに印刷が付さ
れていると、商品自体の印刷柄と重なり合って見苦しく
なる場合があった。例えば、印刷加工の施された化粧箱
に充填された菓子類等を、各販売業者が独自の印刷柄を
有する熱収縮性ポリプロピレン系フィルムで熱収縮包装
すると、そのフィルムに付された印刷柄が化粧箱の模様
と重なり合い、かえって見栄えが悪くなっていた。
【0003】そこで、フィルム全面に一般のポリプロピ
レン用白色インキでベタ塗りの印刷加工を施した熱収縮
性ポリプロピレン系フィルムが検討されている。しか
し、コロナ表面処理の施されたロール巻きの熱収縮性ポ
リプロピレン系フィルムはブロッキングを生じ、巻き戻
しが困難なため印刷加工等において作業性が低下するも
のであった。他方、未処理フィルムではインキとフィル
ムとの接着性が劣り、良好なるベタ塗りの印刷加工は不
可能であった。又、上記の白色ベタ塗り印刷加工のみで
は、商品に付された印刷柄が完全に見えなくなる程度に
隠蔽性を付与することは困難であった。更に、その程度
の白色のベタ塗り印刷加工の施された熱収縮性ポリプロ
ピレン系フィルムは、筆記性を有しない事は勿論、紙の
風合いからもほど遠いものであった。
【0004】更に、フィルム全体に無機充填剤を添加さ
せて隠蔽性と紙の風合いを持たせた熱収縮性ポリプロピ
レン系フィルムは、延伸加工性が悪いばかりか熱収縮特
性にも劣り、しかも、溶断シール強度が弱く、熱収縮包
装用フィルムとしては好ましいものではなかった。更
に、これらのフィルムから得られた熱収縮包装体は筆記
性やスタンプ適正等に劣るものであり、メモ書き等も出
来なかった。各販売業者が包装の合理化のため、従来の
紙による包装に代えて、独自の印刷柄を有する熱収縮性
ポリプロピレン系フィルムによる熱収縮包装体の採用を
試みてきた。しかし、上記のような理由によりその目的
は達成されていない。そこで、各販売店等では化粧箱に
入った菓子類等の商品を、従来の紙による包装に代え
て、その店独自の印刷柄を有する熱収縮性ポリプロピレ
ン系フィルムを用いた熱収縮包装に代えることが出来な
かった。
【0005】実願平2−68735には、これらの課題
を解決する手段として、一方の表面層に無機充填剤と白
色顔料を含むポリプロピレン系樹脂からなり、もう一方
の表面層にはこれら無機充填剤や白色顔料を含まないポ
リプロピレン系樹脂からなる擬紙状ポリプロピレン系熱
収縮性フィルムが開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の擬紙状熱収縮
性ポリプロピレン系フィルムは、熱収縮包装に用いた際
に、被包装物である商品に付された印刷柄が透けてと見
えないようにしようとするものである。しかも、得られ
る熱収縮包装体があたかも包装紙によって包まれている
ように、熱収縮性ポリプロピレン系フィルムを擬紙化し
ようとするものである。更に、得られる熱収縮包装体の
表面に鉛筆やボールペン等による筆記が、可能になるよ
うにし、或は、スタンプ適性や切手等の貼付に必要な接
着性を付与させるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために次のようなフィルム構成とした。即ち、熱
収縮性ポリプロピレン系フィルム(3)のコロナ表面処
理面(4)にアルミ粉末の充填されたインキ層(5)及
び白色顔料を含む筆記性を有するインキ層(6)が上記
順序に塗布されたものである。更に、該フィルムに印刷
柄が付与されたものは、上記白色顔料を含む筆記性を有
するインキ層(6)の上に印刷柄(7)が施され、或
は、アルミ粉末の充填されたインキ層(5)及び白色顔
料を含む筆記性を有するインキ層(6)が印刷柄(7)
部には施されていないようにしたものである。
【0008】本考案の熱収縮性ポリプロピレン系フィル
ムとしては、ポリプロピレン系樹脂の単層フィルムは勿
論、少なくとも片方の表面層がポリプロピレン系樹脂か
らなる多層フィルムをも含む。
【0009】熱収縮性ポリプロピレン系フィルムのコロ
ナ表面処理については、前記した如、ブロッキングを生
じやすくなることから、印刷加工が可能な程度にコロナ
表面処理することは困難であった。しかし、本出願人等
は印刷加工が可能なコロナ表面処理の施されたポリプロ
ピレン系熱収縮性フィルムについて、特願平2−111
949に開示している。即ち、平均粒径0.2〜5.0
μの球状シリコン樹脂微粉末を1000〜7000PP
M添加させてコロナ表面処理させる方法を見出した。
【0010】本考案の熱収縮性ポリプロピレン系フィル
ムのコロナ表面処理については、特に上記方法によって
得られたものに限定されるものではないが、該方法によ
って得られたものが好適に用いられる。そして、コロナ
表面処理の程度としては、38〜42dyn/cmが適
当である。
【0011】本考案に用いられるアルミ粉末の充填され
たインキ及び白色顔料を含む筆記性を有するインキとし
ては、印刷された際につや消しの状態を呈するインキ
で、2液硬化型インキが用いられる。アルミ粉末の充填
されたインキの使用は、隠蔽性を付与させるばかりか、
上塗りされるインキ面がより擬紙状を呈するようにす
る。又、白色顔料を含む筆記性を有するインキは、筆記
性やスタンプ適正等の特性を付与させるばかりか、擬紙
状を呈するようにする。
【0012】本考案の擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系
フィルムの製造方法としては、熱収縮性ポリプロピレン
系フィルムの少なくとも片方の表面をコロナ表面処理
し、該表面に、従来一般に熱収縮性ポリプロピレン系フ
ィルムの印刷に用いられている印刷機を用いて、アルミ
粉末の充填されたインキ及び白色顔料を含む筆記性を有
するインキをこの順序に塗布する。印刷柄を施す際に
は、上記塗布面上に印刷柄を印刷するか、或は、上記塗
布が施されていない部分に、丁度印刷柄がはまり込むよ
うに印刷柄を印刷する。
【0013】本考案の熱収縮包装体は、上記擬紙状熱収
縮性ポリプロピレン系フィルムのインキ塗布面が包装体
の外表面になるように熱収縮包装させたものである。包
装方法としては、従来一般にポリプロピレンフィルムの
熱収縮包装に用いられている方法がそのまま使用出来
る。
【0014】
【作用】本考案の擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィ
ルムは、コロナ表面処理が施されたポリプロピレン系フ
ィルムの表面にアルミ粉末の充填されたインキと白色顔
料を含む筆記性を有するインキがこの順序に塗布されて
いるので隠蔽性に優れ、しかも、良好なる擬紙状を呈し
ている。それ故、本考案の擬紙状熱収縮性ポリプロピレ
ン系フィルムを用いた熱収縮包装体は、被包装物に付さ
れている印刷柄が透けて見えるようなこともなく、いか
にも包装紙によって包装されたように見える。更に、本
発明の包装体は表面に筆記性を有するインキ層が設けら
れているので、鉛筆やボールペン等による筆記性を有
し、或は、スタンプ適性や切手等の接着性を有する。
【0015】
【実施例】以下添付図面に基づきその詳細を説明する。
但し、各例は単に例示であって、本考案思想の限定を意
図したものではない。
【0016】〔実施例1〕図1参照) 芯層(1)がポリエチレン系樹脂で、両表面層(2)
(2′)がエチレン−プロピレン共重合体で、しかも、
その片方の表面層(2′)にはシリコン樹微粉末が添加
された三層の熱収縮性ポリプロピレン系フィルム(3)
に、コロナ表面処理面(4)として、該シリコン樹微粉
末添加層表面を“ぬれ指数”40dyn/cmになるよ
うに処理されている。該表面にアルミ粉末の充填された
インキ層(5)が塗布され、さらに乾燥後、該塗布表面
に白色顔料を含む筆記性を有するインキ層(6)が塗布
されている。尚、これらのインキは2液硬化型インキ
で、サカタインクス株式会社製の商品名“XGS−82
5”を用いた。上記熱収縮性ポリプロピレン系フィルム
は、隠蔽性に優れ、しかも、良好なる擬紙状を呈するも
のであった。
【0017】〔実施例2〕図2参照) 実施例1に記載した熱収縮性ポリプロピレン系フィルム
の白色顔料を含む筆記性を有するインキ層(6)の表面
の一部に印刷柄(7)が施されている。尚、インキは、
実施例1と同様なものを用いた。上記熱収縮性ポリプロ
ピレン系フィルムは、実施例1と同様、隠蔽性に優れ、
しかも、きれいな印刷柄を有する擬紙状のものであっ
た。
【0018】〔実施例3〕図3参照) エチレン−プロピレン−ブテン三元共重合体からなる単
層の熱収縮性ポリプロピレン系フィルム(3)に、コロ
ナ表面処理面(4)として、片方の表面を“ぬれ指数”
40dyn/cmになるように処理されている。該表面
に一部を残して実施例1と同様、アルミ粉末の充填され
たインキ層(5)及び白色顔料を含む筆記性を有するイ
ンキ層(6)が塗布されている。そして、これらのイン
キ層が塗布されていない部分には印刷柄(7)が施され
ている。尚、インキは、実施例1と同様なものを用い
た。上記熱収縮性ポリプロピレン系フィルムは、実施例
2と同様、隠蔽性に優れ、しかも、きれいな印刷柄を有
する擬紙状のものであった。
【0019】〔実施例4〕図4参照) 実施例1に記載された擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系
フィルムを用い、しかも、白色顔料を含む筆記性を有す
るインキ層が包装体の外表面になるように、被包装物を
熱収縮包装している。上記包装体は、被包装物に付され
ている印刷柄が透けて見えるようなこともなく、いかに
も包装紙によって包まれているようであった。しかも、
該包装体の表面には鉛筆やインキ等による筆記性やスタ
ンプ適性、或は、切手等の貼付性に優れたものであっ
た。
【0020】
【効果】本考案の擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィ
ルムは、隠蔽性に優れているので被包装物に付されてい
る印刷柄が透けて見えるようなことがなく、しかも、優
れた擬紙状を呈しているので、該フィルムを用いた熱収
縮包装体は包装紙によって包装されたように見え、商品
価値を高めるのに有効であった。又、該フィルムを用い
た熱収縮包装体は、表面が筆記性やスタンプ適性、或
は、切手等の貼付性を有しているので、包装体の表面に
贈り先のメモ書きを施したり、「記念品」や「粗品」等
のスタンプを押すことが出来た。更には、ラベル等を貼
付して商品のディスプレイ効果をより高めることが出来
た。更に、本発明の熱収縮包装体は機械による自動包装
が可能であるので、非常に包装の合理化に役立つもので
あった。
【図面の簡単な説明】
【図1】三層構成のフィルムで印刷柄を有さない擬紙状
熱収縮性ポリプロピレン系フィルムの断面図
【図2】三層構成のフィルムで白色顔料を含むインキ層
の上に印刷柄を有する擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系
フィルムの断面図
【図3】単層構成のフィルムで印刷柄の施されている部
分には、アルミ粉末の充填されたインキ層と白色顔料を
含むインキ層とが塗布されていない擬紙状熱収縮性ポリ
プロピレン系フィルムの断面図
【図4】本考案の擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィ
ルムを用いた熱収縮包装体の斜視図
【符号の説明】
1 熱収縮性ポリプロピレン系フィルムの芯層 2 熱収縮性ポリプロピレン系フィルムの表面層 2´熱収縮性ポリプロピレン系フィルムの表面層 3 熱収縮性ポリプロピレン系フィルム 4 コロナ表面処理面 5 アルミ粉末の充填されたインキ層 6 白色顔料を含む筆記性を有するインキ層 7 印刷柄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 33/00 9349−4F B32B 33/00

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮性ポリプロピレン系フィルム
    (3)のコロナ処理された表面(4)に、アルミ粉末の
    充填されたインキ層(5)及び白色顔料を含む筆記性を
    有するインキ層(6)が上記順序に塗布されていること
    を特徴とする擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィル
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の擬紙状熱収縮性ポリ
    プロレン系フィルムの白色顔料を含む筆記性を有するイ
    ンキ層(6)の上に印刷柄(7)が施されていることを
    特徴とする擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィルム
  3. 【請求項3】 請求項第1項記載の擬紙状熱収縮性ポリ
    プロピレン系フィルムのアルミ粉末の充填されたインキ
    層(5)及び白色顔料を含む筆記性を有するインキ層
    (6)が印刷柄(7)部には施されていないことを特徴
    とする擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィルム
  4. 【請求項4】 請求項第1項、第2項又は第3項記載の
    擬紙状熱収縮性ポリプロピレン系フィルムを用いた、包
    装体の外表面が筆記性を有するインキ層であることを特
    徴とする熱収縮包装体
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JPS51115698A (en) * 1975-04-02 1976-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd High piezo-electric material
JP3148821B2 (ja) * 1987-05-21 2001-03-26 グンゼ株式会社 食品包装材及びその製造法

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