JP2500408B2 - 核燃料の連続溶解装置 - Google Patents
核燃料の連続溶解装置Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核燃料の製造工程で発
生する核燃料スクラップ粉末又は使用済み核燃料の再処
理工程における核燃料粉末を連続的に溶解する装置に関
するものである。
生する核燃料スクラップ粉末又は使用済み核燃料の再処
理工程における核燃料粉末を連続的に溶解する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】核燃料の製造工程で発生する核燃料スク
ラップ粉末は精製されてリサイクルされる。この精製の
ためにスクラップ粉末は円筒状のバッチ式の溶解槽によ
り溶解されている。また使用済み核燃料の再処理では未
燃焼の核分裂性物質や新しく生成した核分裂性物質を分
離回収するために、再処理の前処理工程においていわゆ
る「剪断リーチ法」が一般的に行われている。この剪断
リーチ法は剪断刃により使用済み核燃料棒を燃料集合体
の状態でその直径方向に被覆管ごと数cmの長さに切断
してそのまま硝酸水溶液中に入れ、核燃料を浸出溶解さ
せる方法である。剪断リーチ法で処理された核燃料は円
筒状の溶解槽で溶解されるか、或いはスクリュー型の連
続溶解槽(例えば特開昭58−176107,同64−
65497)又は水車バケット型の連続溶解槽(例えば
特公昭60−41318,実開昭64−52533)で
溶解される。また別の連続溶解処理装置として、円環状
の槽内を隔壁で仕切り、仕切られた一端から溶解処理液
を前記槽内へ供給し他端から排出する溶解槽の中に、使
用済原子燃料の剪断片を装荷した複数の燃料装荷かごを
配置し、前記燃料装荷かごの下部を前記溶解処理液に浸
漬することによって使用済原子燃料を溶解処理する使用
済原子燃料の連続溶解処理装置が開示されている(特開
平1−141399)。更に半連続溶解装置として、金
属材により被覆された核燃料を細かく切断した細片の収
納バスケットを受入れる複数個のバレルを高さ位置を変
えて並設するとともに、同各バレルの底部をパルセータ
ーに接続し、貯液槽を溶解液供給管を介して最高位のバ
レルに、最低位のバレルを溶解液排出管を介して同貯液
槽に、それぞれ接続することにより上記細片を溶解液に
より溶解する核燃料溶解装置が開示されている(特開昭
61−270695)。
ラップ粉末は精製されてリサイクルされる。この精製の
ためにスクラップ粉末は円筒状のバッチ式の溶解槽によ
り溶解されている。また使用済み核燃料の再処理では未
燃焼の核分裂性物質や新しく生成した核分裂性物質を分
離回収するために、再処理の前処理工程においていわゆ
る「剪断リーチ法」が一般的に行われている。この剪断
リーチ法は剪断刃により使用済み核燃料棒を燃料集合体
の状態でその直径方向に被覆管ごと数cmの長さに切断
してそのまま硝酸水溶液中に入れ、核燃料を浸出溶解さ
せる方法である。剪断リーチ法で処理された核燃料は円
筒状の溶解槽で溶解されるか、或いはスクリュー型の連
続溶解槽(例えば特開昭58−176107,同64−
65497)又は水車バケット型の連続溶解槽(例えば
特公昭60−41318,実開昭64−52533)で
溶解される。また別の連続溶解処理装置として、円環状
の槽内を隔壁で仕切り、仕切られた一端から溶解処理液
を前記槽内へ供給し他端から排出する溶解槽の中に、使
用済原子燃料の剪断片を装荷した複数の燃料装荷かごを
配置し、前記燃料装荷かごの下部を前記溶解処理液に浸
漬することによって使用済原子燃料を溶解処理する使用
済原子燃料の連続溶解処理装置が開示されている(特開
平1−141399)。更に半連続溶解装置として、金
属材により被覆された核燃料を細かく切断した細片の収
納バスケットを受入れる複数個のバレルを高さ位置を変
えて並設するとともに、同各バレルの底部をパルセータ
ーに接続し、貯液槽を溶解液供給管を介して最高位のバ
レルに、最低位のバレルを溶解液排出管を介して同貯液
槽に、それぞれ接続することにより上記細片を溶解液に
より溶解する核燃料溶解装置が開示されている(特開昭
61−270695)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円筒状
の溶解槽はバッチ処理を前提としており、これを連続処
理装置として使用するためにはバッチ式の溶解槽を最低
2基設け、これらを交互に切換えて使用するか、或いは
円筒状溶解槽と溶解液の貯槽を大容量にして1回の処理
量を増大させる必要がある。前者の場合には切換え操作
が煩雑になり、後者の場合には溶解装置が大型化するな
どの問題点がある。またスクリュー型の連続溶解槽及び
水車バケット型の連続溶解槽ではいずれもスクリュー又
は水車バケットを駆動する軸が溶解槽を貫通して設けら
れるため、駆動軸の貫通部分には溶解液が槽外に漏洩し
ないようにシール性が要求される。この駆動軸のシール
性を維持するために上記連続溶解槽では定期的な保全作
業を必要とする。また特開平1−141399号公報に
示される複数の燃料装荷かごを使用する連続溶解処理装
置では、使用済原子燃料の剪断片を装荷した複数の燃料
装荷かごを移動させる必要がある。この移動を実施する
ために、燃料装荷かご支持板、回転昇降装置、反転装置
等の装置を設けなければならず、処理に際しては溶解処
理の終了した未溶解残渣の入った燃料装荷かごを溶解槽
内から上昇させ、次いで反転させて内部の剪断片を排出
させた後、再び下降させて溶解槽内に戻すという複雑な
作業が必要となる。 また特開昭61−270695号公
報に示される溶解装置でも溶解反応が終了したと判断さ
れるバレルでは未溶解残渣を除去するためにバスケット
を抜出して交換を行うための装置を要し、これに伴う煩
わしい作業が必要となる。更に核燃料を取扱う装置は核
燃料の溶解槽を含めて、臨界安全管理上、核燃料の取扱
量や装置の直径、厚み、幅等の寸法や形状に制限があ
り、従来のバッチ式又は連続溶解槽ではいずれも処理能
力に限界がある。
の溶解槽はバッチ処理を前提としており、これを連続処
理装置として使用するためにはバッチ式の溶解槽を最低
2基設け、これらを交互に切換えて使用するか、或いは
円筒状溶解槽と溶解液の貯槽を大容量にして1回の処理
量を増大させる必要がある。前者の場合には切換え操作
が煩雑になり、後者の場合には溶解装置が大型化するな
どの問題点がある。またスクリュー型の連続溶解槽及び
水車バケット型の連続溶解槽ではいずれもスクリュー又
は水車バケットを駆動する軸が溶解槽を貫通して設けら
れるため、駆動軸の貫通部分には溶解液が槽外に漏洩し
ないようにシール性が要求される。この駆動軸のシール
性を維持するために上記連続溶解槽では定期的な保全作
業を必要とする。また特開平1−141399号公報に
示される複数の燃料装荷かごを使用する連続溶解処理装
置では、使用済原子燃料の剪断片を装荷した複数の燃料
装荷かごを移動させる必要がある。この移動を実施する
ために、燃料装荷かご支持板、回転昇降装置、反転装置
等の装置を設けなければならず、処理に際しては溶解処
理の終了した未溶解残渣の入った燃料装荷かごを溶解槽
内から上昇させ、次いで反転させて内部の剪断片を排出
させた後、再び下降させて溶解槽内に戻すという複雑な
作業が必要となる。 また特開昭61−270695号公
報に示される溶解装置でも溶解反応が終了したと判断さ
れるバレルでは未溶解残渣を除去するためにバスケット
を抜出して交換を行うための装置を要し、これに伴う煩
わしい作業が必要となる。更に核燃料を取扱う装置は核
燃料の溶解槽を含めて、臨界安全管理上、核燃料の取扱
量や装置の直径、厚み、幅等の寸法や形状に制限があ
り、従来のバッチ式又は連続溶解槽ではいずれも処理能
力に限界がある。
【0004】本発明の目的は、コンパクトな形状で、か
つ臨界安全管理上問題を生じることなく、処理能力を任
意に設定でき、保全が容易な核燃料の連続溶解装置を提
供することにある。本発明の別の目的は、核燃料の未溶
解残渣を容易に除去し得る核燃料の連続溶解装置を提供
することにある。
つ臨界安全管理上問題を生じることなく、処理能力を任
意に設定でき、保全が容易な核燃料の連続溶解装置を提
供することにある。本発明の別の目的は、核燃料の未溶
解残渣を容易に除去し得る核燃料の連続溶解装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成を実施例に対応する図1及び図2に基
づいて説明する。本発明の核燃料の連続溶解装置は、核
燃料の硝酸溶解液を貯溜可能な溶解槽11と、この記溶
解槽11の内部に複数の反応室15a〜15eを形成
し、かつ上位の反応室から下位の反応室に硝酸溶解液が
流れるように溶解槽11の底面に上方に向けて設けられ
た下部仕切板12と、最上位に位置する反応室15aに
設けられた核燃料の供給口13と、最下位に位置する反
応室15eに設けられた溶解液の排出口14と、反応室
15a〜15eに硝酸を供給する硝酸供給手段16と、
反応室15a〜15eに設けられ、反応室にガスを導入
してその硝酸溶解液を撹拌するガス導入手段19と、反
応室15a〜15eの温度を制御する温度制御手段22
とを備えた核燃料の溶解装置である。 その特徴ある構成
は、溶解槽11が傾斜した底面11aを有し、貯えた前
記核燃料が臨界にならない厚さを有する平板状にかつ密
閉して形成され、溶解槽11の複数の反応室15a〜1
5eのそれぞれの底面11aに反応室15a〜15eの
底部に沈降した核燃料の未溶解残渣を取出す残渣取出管
17がバルブ24を介して接続され、最下位の反応室1
5eを除く反応室15a〜15e内に上方から下方に向
けて上位の反応室から下位の反応室への硝酸溶解液のシ
ョートパスを防止する上部仕切板18が設けられ、反応
室15a〜15eから廃ガスを排出する廃ガス排出手段
21が設けられたところにある。
に、本発明の構成を実施例に対応する図1及び図2に基
づいて説明する。本発明の核燃料の連続溶解装置は、核
燃料の硝酸溶解液を貯溜可能な溶解槽11と、この記溶
解槽11の内部に複数の反応室15a〜15eを形成
し、かつ上位の反応室から下位の反応室に硝酸溶解液が
流れるように溶解槽11の底面に上方に向けて設けられ
た下部仕切板12と、最上位に位置する反応室15aに
設けられた核燃料の供給口13と、最下位に位置する反
応室15eに設けられた溶解液の排出口14と、反応室
15a〜15eに硝酸を供給する硝酸供給手段16と、
反応室15a〜15eに設けられ、反応室にガスを導入
してその硝酸溶解液を撹拌するガス導入手段19と、反
応室15a〜15eの温度を制御する温度制御手段22
とを備えた核燃料の溶解装置である。 その特徴ある構成
は、溶解槽11が傾斜した底面11aを有し、貯えた前
記核燃料が臨界にならない厚さを有する平板状にかつ密
閉して形成され、溶解槽11の複数の反応室15a〜1
5eのそれぞれの底面11aに反応室15a〜15eの
底部に沈降した核燃料の未溶解残渣を取出す残渣取出管
17がバルブ24を介して接続され、最下位の反応室1
5eを除く反応室15a〜15e内に上方から下方に向
けて上位の反応室から下位の反応室への硝酸溶解液のシ
ョートパスを防止する上部仕切板18が設けられ、反応
室15a〜15eから廃ガスを排出する廃ガス排出手段
21が設けられたところにある。
【0006】なお、供給口13に供給される核燃料を核
燃料粉末と水とを混練したスラリーにすると、反応室1
5aで粉塵が発生せず、核燃料の供給口13での閉塞等
によるトラブルが減少するため、好ましい。また、反応
室の硝酸溶解液を撹拌するガスとして、空気の代わりに
NOxガスを各反応室に導入すると、撹拌効果に加えて
溶解反応を促進させ、かつヨウ素を追出す効果も生じる
ため、好ましい。
燃料粉末と水とを混練したスラリーにすると、反応室1
5aで粉塵が発生せず、核燃料の供給口13での閉塞等
によるトラブルが減少するため、好ましい。また、反応
室の硝酸溶解液を撹拌するガスとして、空気の代わりに
NOxガスを各反応室に導入すると、撹拌効果に加えて
溶解反応を促進させ、かつヨウ素を追出す効果も生じる
ため、好ましい。
【0007】
【作用】供給口13から供給された核燃料は溶解槽11
の反応室15a〜15eに貯えられた硝酸に溶解する。
硝酸溶解液は上部仕切板18によりショートパスするこ
となく、また下部仕切板12により十分な核燃料との反
応時間を与えられて上位の反応室から下位の反応室に流
動し、排出口14から排出される。反応室15a〜15
eの硝酸溶解液は硝酸供給手段16から供給される硝酸
によりその硝酸濃度が調整され、ガス導入手段19から
導入されるガスにより撹拌される。また温度制御手段2
2により反応温度が制御される。反応により生成した不
溶解残渣は残渣取出管17により取出され、廃ガスは廃
ガス排出手段21により排出される。
の反応室15a〜15eに貯えられた硝酸に溶解する。
硝酸溶解液は上部仕切板18によりショートパスするこ
となく、また下部仕切板12により十分な核燃料との反
応時間を与えられて上位の反応室から下位の反応室に流
動し、排出口14から排出される。反応室15a〜15
eの硝酸溶解液は硝酸供給手段16から供給される硝酸
によりその硝酸濃度が調整され、ガス導入手段19から
導入されるガスにより撹拌される。また温度制御手段2
2により反応温度が制御される。反応により生成した不
溶解残渣は残渣取出管17により取出され、廃ガスは廃
ガス排出手段21により排出される。
【0008】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1及び図2に示すように、連続処理装置
の溶解槽11は傾斜した底面11aを有する。溶解槽1
1は核燃料の硝酸溶解液を貯溜可能であって、貯えた核
燃料が臨界にならない厚さを有する平板状に形成され
る。この例では厚さA(図2)は約23cmである。ま
た溶解層11の高さBは約3m、長さCは約2mである
(図1)。この溶解層11の内部にこの例では5つの反
応室15a,15b,15c,15d及び15eを形成
する4枚の下部仕切板12が溶解槽11の底面11aに
間隔をあけて鉛直方向に設けられる。これらの仕切板1
2は核燃料の硝酸溶解液が上位の反応室から下位の反応
室に流れるようにほぼ同一の高さを有する。最上位に位
置する反応室15aの上方には核燃料のシュート13a
が取付けられ、シュート上端には供給口13が設けられ
る。この例では供給口13に供給される核燃料は核燃料
粉末と水とを混練したスラリーである。最下位に位置す
る反応室15eの上部には硝酸溶解液の排出管14aが
取付けられる。排出管14aは排出口14を有する。
く説明する。図1及び図2に示すように、連続処理装置
の溶解槽11は傾斜した底面11aを有する。溶解槽1
1は核燃料の硝酸溶解液を貯溜可能であって、貯えた核
燃料が臨界にならない厚さを有する平板状に形成され
る。この例では厚さA(図2)は約23cmである。ま
た溶解層11の高さBは約3m、長さCは約2mである
(図1)。この溶解層11の内部にこの例では5つの反
応室15a,15b,15c,15d及び15eを形成
する4枚の下部仕切板12が溶解槽11の底面11aに
間隔をあけて鉛直方向に設けられる。これらの仕切板1
2は核燃料の硝酸溶解液が上位の反応室から下位の反応
室に流れるようにほぼ同一の高さを有する。最上位に位
置する反応室15aの上方には核燃料のシュート13a
が取付けられ、シュート上端には供給口13が設けられ
る。この例では供給口13に供給される核燃料は核燃料
粉末と水とを混練したスラリーである。最下位に位置す
る反応室15eの上部には硝酸溶解液の排出管14aが
取付けられる。排出管14aは排出口14を有する。
【0009】溶解層11の外側には硝酸の供給管16が
配管される。供給管16はバルブ23を介して5つの反
応室15a〜15eの上部に導入される。反応室15a
〜15eの各底部には核燃料の未溶解残渣を反応室から
取出す残渣取出管17がバルブ24を介して接続され、
溶解槽11の底面に沿って配管される。最下位の反応室
15eを除く4つの反応室15a〜15d内には上方か
ら下方に向けて4枚の上部仕切板18が溶解槽11の頂
面に間隔をあけて設けられる。これらの仕切板18の下
端は下部仕切板12の上端より低い位置まで延び、上位
の反応室から下位の反応室への硝酸溶解液のショートパ
スを防止するようになっている。また反応室15a〜1
5eの各底部にガス導入管19が貫通して設けられ、各
反応室内に突出するその導入管端部にはガス噴出部26
が接続される。このガス導入管19にはこの例ではNO
xガスが図示しないコンプレッサにより圧送される。反
応室15a〜15eの上方の溶解層11の頂部には反応
により生じた廃ガスを排出する廃ガス排出管21が接続
される。更に溶解槽11の外側面には各反応室の温度を
上昇させるヒータ22aが設けられる。ヒータ22aは
コントローラ22により硝酸溶解液の温度が一定となる
ように制御される。
配管される。供給管16はバルブ23を介して5つの反
応室15a〜15eの上部に導入される。反応室15a
〜15eの各底部には核燃料の未溶解残渣を反応室から
取出す残渣取出管17がバルブ24を介して接続され、
溶解槽11の底面に沿って配管される。最下位の反応室
15eを除く4つの反応室15a〜15d内には上方か
ら下方に向けて4枚の上部仕切板18が溶解槽11の頂
面に間隔をあけて設けられる。これらの仕切板18の下
端は下部仕切板12の上端より低い位置まで延び、上位
の反応室から下位の反応室への硝酸溶解液のショートパ
スを防止するようになっている。また反応室15a〜1
5eの各底部にガス導入管19が貫通して設けられ、各
反応室内に突出するその導入管端部にはガス噴出部26
が接続される。このガス導入管19にはこの例ではNO
xガスが図示しないコンプレッサにより圧送される。反
応室15a〜15eの上方の溶解層11の頂部には反応
により生じた廃ガスを排出する廃ガス排出管21が接続
される。更に溶解槽11の外側面には各反応室の温度を
上昇させるヒータ22aが設けられる。ヒータ22aは
コントローラ22により硝酸溶解液の温度が一定となる
ように制御される。
【0010】このように構成された装置の動作を説明す
る。先ず、所定の硝酸濃度に調整された硝酸水溶液を硝
酸供給管16を介して反応室15a〜15eに供給し、
図示する水位まで貯溜しておく。またコントローラ22
はヒータ22aを制御して反応室15a〜15eの温度
を硝酸水溶液の沸点近傍に維持する。次いで、核燃料粉
末を水と混練してスラリーにし、供給口13から反応室
15aに供給する。この核燃料粉末は核燃料の製造工程
で発生する核燃料スクラップ粉末でもよいし、或いは使
用済み核燃料の再処理工程で発生する核燃料粉末でもよ
い。核燃料粉末をスラリー化することにより、反応室1
5aで粉塵が発生せず、シュート13aが核燃料粉末で
詰まることがなくなる。
る。先ず、所定の硝酸濃度に調整された硝酸水溶液を硝
酸供給管16を介して反応室15a〜15eに供給し、
図示する水位まで貯溜しておく。またコントローラ22
はヒータ22aを制御して反応室15a〜15eの温度
を硝酸水溶液の沸点近傍に維持する。次いで、核燃料粉
末を水と混練してスラリーにし、供給口13から反応室
15aに供給する。この核燃料粉末は核燃料の製造工程
で発生する核燃料スクラップ粉末でもよいし、或いは使
用済み核燃料の再処理工程で発生する核燃料粉末でもよ
い。核燃料粉末をスラリー化することにより、反応室1
5aで粉塵が発生せず、シュート13aが核燃料粉末で
詰まることがなくなる。
【0011】ガス導入管19に圧送されたNOxガスが
ガス噴出部26から反応室15aに導入され、核燃料ス
ラリーと硝酸水溶液は撹拌されて核燃料粉末の溶解が始
まる。このNOxガスの導入により使用済み核燃料に含
まれていたヨウ素を追出すことができる。放射性を有す
るヨウ素がこの溶解工程後で抽出されるウラニウムやプ
ロトニウムに紛れ込むとウラニウムやプロトニウムの取
扱いを困難にし、また再処理の最終仮焼時に好ましくな
いガス状化合物に転換するため、溶解装置の次にヨウ素
追出し槽を従来設けていたが、このNOxガスの導入に
よりヨウ素追出し槽は不要になる。
ガス噴出部26から反応室15aに導入され、核燃料ス
ラリーと硝酸水溶液は撹拌されて核燃料粉末の溶解が始
まる。このNOxガスの導入により使用済み核燃料に含
まれていたヨウ素を追出すことができる。放射性を有す
るヨウ素がこの溶解工程後で抽出されるウラニウムやプ
ロトニウムに紛れ込むとウラニウムやプロトニウムの取
扱いを困難にし、また再処理の最終仮焼時に好ましくな
いガス状化合物に転換するため、溶解装置の次にヨウ素
追出し槽を従来設けていたが、このNOxガスの導入に
よりヨウ素追出し槽は不要になる。
【0012】また核燃料粉末の溶解により、硝酸溶解液
の硝酸濃度が変化すると、バルブ23を開いて硝酸を硝
酸溶解液に加えてその濃度を調整する。反応室15aか
ら下部仕切板12を越えて硝酸溶解液が反応室15bに
流入する。ここで上部仕切板18によって、硝酸溶解液
は上位の反応室15aから下位の反応室15bにショー
トパスすることなく、十分に時間をかけて反応が行われ
る。続いて上位の反応室からオーバーフローの状態の硝
酸溶解液は順次下部仕切板12を越えて下位の反応室に
流れ落ちる。この下位の反応室においても、上位の反応
室の場合と同様に、NOxガスがガス噴出部26から導
入され、かつ供給管16から供給される硝酸により濃度
調整される。最下位の反応室15eで完全に核燃料粉末
は硝酸に溶解され、排出管14aから排出される。この
装置では1日当り4トンの核燃料を連続して溶解するこ
とができる。反応室15a〜15eで沈降した未溶解残
渣は傾斜した底面に沿って自重により残渣取出管17の
取出し口に集まり、バルブ24を間欠的に開くことによ
り取出管17を通って溶解槽11外に排出される。反応
室15a〜15eで生成した廃ガスは排出管21を通し
て排出される。
の硝酸濃度が変化すると、バルブ23を開いて硝酸を硝
酸溶解液に加えてその濃度を調整する。反応室15aか
ら下部仕切板12を越えて硝酸溶解液が反応室15bに
流入する。ここで上部仕切板18によって、硝酸溶解液
は上位の反応室15aから下位の反応室15bにショー
トパスすることなく、十分に時間をかけて反応が行われ
る。続いて上位の反応室からオーバーフローの状態の硝
酸溶解液は順次下部仕切板12を越えて下位の反応室に
流れ落ちる。この下位の反応室においても、上位の反応
室の場合と同様に、NOxガスがガス噴出部26から導
入され、かつ供給管16から供給される硝酸により濃度
調整される。最下位の反応室15eで完全に核燃料粉末
は硝酸に溶解され、排出管14aから排出される。この
装置では1日当り4トンの核燃料を連続して溶解するこ
とができる。反応室15a〜15eで沈降した未溶解残
渣は傾斜した底面に沿って自重により残渣取出管17の
取出し口に集まり、バルブ24を間欠的に開くことによ
り取出管17を通って溶解槽11外に排出される。反応
室15a〜15eで生成した廃ガスは排出管21を通し
て排出される。
【0013】なお、上記例では核燃料粉末を予め水と混
練して、スラリーにしたが、溶解処理量が少なければ、
特別にスラリーにせずに、粉末のまま供給口から供給す
ることもできる。また、硝酸溶解液を撹拌するガスとし
て、NOxガスを挙げたが、撹拌のためだけであれば、
空気でもよい。更に、温度制御手段としてヒータとコン
トローラを例示したが、ヒータに加えて過熱状態を回避
するために硝酸溶解液の冷却手段を設けてもよい。
練して、スラリーにしたが、溶解処理量が少なければ、
特別にスラリーにせずに、粉末のまま供給口から供給す
ることもできる。また、硝酸溶解液を撹拌するガスとし
て、NOxガスを挙げたが、撹拌のためだけであれば、
空気でもよい。更に、温度制御手段としてヒータとコン
トローラを例示したが、ヒータに加えて過熱状態を回避
するために硝酸溶解液の冷却手段を設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は次の多くの
優れた効果を奏する。 供給した核燃料が上位の反応室から下位の反応室に
順次溶解度を高めながら移動して排出されるため、核燃
料を連続して溶解処理することができる。 溶解層が貯溜する核燃料の臨界にならない平板状で
あるため、臨界安全管理上問題を生じない。 溶解槽の長さC(図1)を延長してもその厚さA
(図2)を変えなければ臨界安全性は保たれるため、溶
解槽の長さを変えて反応室を増減することにより、溶解
反応に必要な滞留時間や処理能力に合致した連続処理装
置を容易に製作できる。 上部仕切板により、未溶解の核燃料粉末を含む硝酸
溶解液はショートパスすることなく、下位の反応室に流
れ落ちるまでの間に各反応室内で十分な反応時間が与え
られる。 反応室毎に硝酸濃度、空気又はNOxガスの濃度や
量、或いは核燃料の硝酸溶解液の温度を制御可能なた
め、各反応室における溶解反応を正確に制御できる。 溶解槽は傾斜した底面を有するため、各反応室の底
部から沈降性の未溶解残渣を間欠的に容易に取出すこと
ができる。 従来の連続溶解装置におけるような駆動部がないた
め、装置の保全が容易である。 核燃料を核燃料粉末を水と混練したスラリーの形態
で反応室に供給すれば、粉塵の発生がなく、供給口を閉
塞するなどのトラブルが減少する。 従来の再処理工程では核燃料の溶解装置の次にヨウ
素追出し槽を設けていたものが、反応室の硝酸溶解液に
NOxガスを吹込めば、核燃料に含まれるヨウ素を追出
すことができ、従来のヨウ素追出し槽が不要となる。
優れた効果を奏する。 供給した核燃料が上位の反応室から下位の反応室に
順次溶解度を高めながら移動して排出されるため、核燃
料を連続して溶解処理することができる。 溶解層が貯溜する核燃料の臨界にならない平板状で
あるため、臨界安全管理上問題を生じない。 溶解槽の長さC(図1)を延長してもその厚さA
(図2)を変えなければ臨界安全性は保たれるため、溶
解槽の長さを変えて反応室を増減することにより、溶解
反応に必要な滞留時間や処理能力に合致した連続処理装
置を容易に製作できる。 上部仕切板により、未溶解の核燃料粉末を含む硝酸
溶解液はショートパスすることなく、下位の反応室に流
れ落ちるまでの間に各反応室内で十分な反応時間が与え
られる。 反応室毎に硝酸濃度、空気又はNOxガスの濃度や
量、或いは核燃料の硝酸溶解液の温度を制御可能なた
め、各反応室における溶解反応を正確に制御できる。 溶解槽は傾斜した底面を有するため、各反応室の底
部から沈降性の未溶解残渣を間欠的に容易に取出すこと
ができる。 従来の連続溶解装置におけるような駆動部がないた
め、装置の保全が容易である。 核燃料を核燃料粉末を水と混練したスラリーの形態
で反応室に供給すれば、粉塵の発生がなく、供給口を閉
塞するなどのトラブルが減少する。 従来の再処理工程では核燃料の溶解装置の次にヨウ
素追出し槽を設けていたものが、反応室の硝酸溶解液に
NOxガスを吹込めば、核燃料に含まれるヨウ素を追出
すことができ、従来のヨウ素追出し槽が不要となる。
【図1】本発明実施例の核燃料の連続溶解装置の構成
図。
図。
【図2】そのD−D線断面図。
11 溶解槽 11a 溶解槽の底面 12 下部仕切板 13 核燃料の供給口 14 硝酸溶解液の排出口 15a〜15e 反応室 16 硝酸供給管(硝酸供給手段) 17 残渣取出管(残渣取出手段) 18 上部仕切板 19 ガス導入管(ガス導入手段) 21 廃ガス排出管(廃ガス排出手段) 22 コントローラ(温度制御手段) 22a ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−61194(JP,A) 特開 平1−141399(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】核燃料の硝酸溶解液を貯溜可能な溶解槽(1
1)と、 前記溶解槽(11)の内部に複数の反応室(15a,15b,15c,15
d,15e)を形成し、かつ上位の反応室から下位の反応室に
前記硝酸溶解液が流れるように前記溶解槽(11)の底面に
上方に向けて設けられた下部仕切板(12)と、 最上位に位置する反応室(15a)に設けられた核燃料の供
給口(13)と、 最下位に位置する反応室(15e)に設けられた前記溶解液
の排出口(14)と、 前記反応室(15a,15b,15c,15d,15e)に硝酸を供給する硝
酸供給手段(16)と、 前記反応室(15a,15b,15c,15d,15e)に設けられ、前記反
応室にガスを導入してその硝酸溶解液を撹拌するガス導
入手段(19)と、 前記反応室(15a,15b,15c,15d,15e)の温度を制御する温
度制御手段(22)とを備えた核燃料の溶解装置において、 前記溶解槽(11)が傾斜した底面(11a)を有し、貯えた前
記核燃料が臨界にならない厚さを有する平板状にかつ密
閉して形成され、 前記溶解槽(11)の複数の反応室(15a,15b,15c,15d,15e)
のそれぞれの底面(11a)に前記反応室(15a,15b,15c,15d,
15e)の底部に沈降した前記核燃料の未溶解残渣を取出す
残渣取出管(17)がバルブ(24)を介して接続され、 最下位の反応室(15e)を除く前記反応室(15a,15b,15c,15
d)内に上方から下方に向けて上位の反応室から下位の反
応室への前記硝酸溶解液のショートパスを防止する上部
仕切板(18)が設けられ、 前記反応室(15a,15b,15c,15d,15e)から廃ガスを排出す
る廃ガス排出手段(21)が 設けられたことを特徴とする核燃料の連続溶解装置。 - 【請求項2】供給口(13)に供給される核燃料は核燃料粉
末と水とを混練したスラリーである請求項1記載の核燃
料の連続溶解装置。 - 【請求項3】ガス導入手段(19)で反応室内に導入される
ガスは空気又はNOxガスである請求項1記載の核燃料
の連続溶解装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9593692A JP2500408B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 核燃料の連続溶解装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9593692A JP2500408B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 核燃料の連続溶解装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05264780A JPH05264780A (ja) | 1993-10-12 |
| JP2500408B2 true JP2500408B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=14151159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9593692A Expired - Fee Related JP2500408B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 核燃料の連続溶解装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2500408B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4940114B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2012-05-30 | 株式会社東芝 | 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法 |
| JP5422688B2 (ja) * | 2012-02-24 | 2014-02-19 | 株式会社東芝 | 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61270695A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-11-29 | 三菱重工業株式会社 | 核燃料溶解装置 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP9593692A patent/JP2500408B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05264780A (ja) | 1993-10-12 |
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