JP2500497B2 - 電子楽器の蓋体構造 - Google Patents

電子楽器の蓋体構造

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JP2500497B2
JP2500497B2 JP5293826A JP29382693A JP2500497B2 JP 2500497 B2 JP2500497 B2 JP 2500497B2 JP 5293826 A JP5293826 A JP 5293826A JP 29382693 A JP29382693 A JP 29382693A JP 2500497 B2 JP2500497 B2 JP 2500497B2
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康宏 吉良
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子オルガン等の電子
楽器に適用して好適な蓋体構造に係り、特に開蓋時の外
観体裁が良好で、塵埃等の侵入を確実に防止することが
できるようにした電子楽器の蓋体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子オルガン等の電子楽器の
鍵盤部等の操作部を被う蓋体としては、前後方向にスラ
イド自在に配設され開蓋時に楽器本体内に収納されるス
ライド型の蓋体(例:実開昭49−37205号)と、
上下方向に回動自在に配設され開蓋時に楽器本体上に立
設される回動型の蓋体(例:実公昭58−50362号
公報,実公昭37−3246号公報)などが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電子楽器の蓋体構造のうち、前者のスライド型
蓋体は蓋体を収納するために本体の鍵盤後端から後部が
蓋体の収納される奥行寸法以上の長さが必要となるの
で、楽器自体が大きくなるという欠点を有する。一方、
後者の回動型蓋体は、いずれも蓋を収納するために設け
た開口部が開蓋時において開放するため塵埃等が楽器本
体内に侵入するという不都合を有する。
【0004】したがって、この発明は上記したような従
来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、コンパクトな電子楽器において開蓋時に楽器本
体の開口部を覆うことができ外観体裁が良好で、塵埃等
の侵入を確実に防止することができるようにした電子楽
器の蓋体構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、回動支点を中心として上下方向に回動自在
に配設され閉蓋時に楽器本体の操作部を被う蓋体を備え
た電子楽器において、前記蓋体は該蓋体に回動自在に取
り付けられた譜面受けを有し、開蓋時にこの譜面受けで
楽器本体の開口部を閉塞するものである。
【0006】
【作用】この発明において、譜面受けは蓋体の閉蓋時に
折り畳み収納され、開蓋時にはパネルと上面板との間の
開口部を閉塞することにより塵埃などが楽器本体内に侵
入するのを防止する。また、開閉途中にも開口部を閉塞
しつつ回動し塵埃などの侵入を防ぐ。また、開蓋時に開
口部が塞がれるので、楽器本体の外観を損なわない。
【0007】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。図1はこの発明に係る蓋体構造を採
用した電子楽器の一実施例を示す側断面面、図2は開蓋
途中における要部斜視図である。これらの図において、
楽器本体1は、左右一対の側板2,3、上面板4、底板
5、背面板6、蓋体7等によって横長浅底形に形成され
ている。楽器本体1の前半部は上方に開放して鍵盤部等
の操作部10を構成しており、この操作部10に、それ
ぞれ多数の白鍵8Aと黒鍵8Bとからなる下鍵盤8と、
同じく多数の白鍵9Aと黒鍵9Bとからなる上鍵盤9と
が上下2段に配設されている。これらの下鍵盤8および
上鍵盤9は前記底板5上に配設された図示を省略した鍵
盤フレーム上にその後端を支持されて上下動自在に配設
されており、押鍵操作されると、当該鍵盤に対応する鍵
スイッチ(図示せず)を動作させ、これによって楽音形
成回路が動作し電子音を発生させるように構成されてい
る。そして、楽器本体1の内部後方には背面板6の内側
面に沿って電気回路12が配設されている。
【0008】前記上鍵盤9の後方上部には略L字形に形
成された第1パネル13が配設されており、この第1パ
ネル13の後端と前記上面板4の前端との間には開蓋時
に蓋体7の後端部を収納する開口部14が楽器本体1の
略全幅にわたって設けられている。また、前記下鍵盤8
の後端と上鍵盤9の前端との間には第2パネル15が配
設されており、このパネル15の表面にはレジストレー
ションスイッチ等の各種電気部品の操作子16が配設さ
れている。なお、前記下鍵盤8および上鍵盤9の両側に
は操作パネル17が配設されており、このパネル17の
表面にも多数の操作子19が配設されている。
【0009】さて、前記蓋体7は楽器本体1に上下方向
に回動(開閉)自在に配設され、閉蓋時に前記操作部1
0の上方を被い、前記下鍵盤8、上鍵盤9、操作子1
6,19等を保護するもので、透明または半透明なプラ
スチック材料からなる第1蓋体7Aと、アルミニウム等
によって形成され前記第1蓋体7Aの後半部が差込み固
定された横長コ字状の第2蓋体7Bとで構成されてい
る。この第2蓋体7Bの下面後端側両側部にはそれぞれ
略L字状に形成されることにより折曲部が前方に延在す
る左右一対の支点部材20が配設されており、これら一
対の支持部材20の先端部が軸21によって回動自在に
軸支されている。支点部材20は楽器本体1の開口部1
4より楽器本体1内に挿入されている。軸21は前記一
対の側板2,3間に横架されている。この場合、蓋体7
の回動支点を構成する前記軸21は、前記支点部材20
を支持することで、蓋体7の後端から前方および蓋体下
面から下方にそれぞれ一定の距離D1,D2 だけ離れて
いる。そして、第2蓋体7Bの下面前端部には譜面受け
23が蝶番24を介して回動自在に配設されている。
【0010】このような構成からなる電子楽器におい
て、蓋体7はその閉蓋時において前述した通り操作部1
0を覆い、下鍵盤8、上鍵盤9等を保護している。この
時、第1蓋体7Aの両側端部は各側板2,3の上面にて
支持され、第2蓋体7Bの後端部は開口部14を閉塞し
ている。したがって、閉蓋時においては開口部14から
塵埃等が楽器本体1内に侵入することはない。
【0011】このような状態において、軸21を回動支
点として蓋体7を上方に回動させると、第2蓋体7Bは
前記開口部14より楽器本体1内に図1一点鎖線で示す
ように略完全に収納され、ストッパーピン25に当接す
ることで開蓋位置に係止される。この状態において、第
1蓋体7Aは楽器本体1上に後方に適宜角度傾斜した状
態で立設される。そして、開口部14に手を差し込んで
譜面受け23を開いて前方に倒しその先端を第1パネル
13上に当接させると、譜面受け23が前記開口部14
の一部、すなわち第2蓋体7Bと第1パネル13間の開
口部分を完全に閉塞し、これによって譜面26の立て掛
けを可能にする。なお、前記ストッパーピン25は前記
各側板2,3の内側面にそれぞれ突設されている。
【0012】かくしてこのような構成からなる蓋体構造
によれば、開蓋時に譜面受け23によって開口部14の
蓋体7より前方部分を完全に閉塞することができるの
で、楽器本体1の内部が視認されず、外観体裁が良好
で、異物、埃等の侵入、落下等を確実に防止することが
できる。
【0013】また、蓋体7の構造が簡単で、軸21を回
動支点として回動するだけであるため、ガタ付いたりす
ることもなくスムーズに開閉操作することができる。
【0014】また、特に軸21を蓋体7の後端寄り下方
に設けているので、蓋体7の奥行寸法が大きい割には蓋
体7の重心から回動支点(21)までの距離が小さく、
自重による支点回りのモーメントが小さいので、急激な
落下を防止でき、開閉操作時の安全性を向上させること
ができる。
【0015】さらにまた、開蓋時に蓋体7の後端部が図
1および図3に二点鎖線で示すように楽器本体1内に収
納されるので、外部に露呈している部分の面積がそれだ
け小さくなり、演奏者に圧迫感を与えることも少ない。
すなわち、図3に示すように蓋体7の前端から回動支点
21までの距離H1 を図5に示す従来の蓋体50におけ
る蓋体前端から支点52までの距離Hと略等しく設定し
(H=H1 )、蓋体7を回動させて二点鎖線で示すよう
に従来の蓋体50と同一角度傾斜させると、閉蓋時の蓋
後端から支点21までの距離と、この線分と蓋体とのな
す角をθとするcosθとの乗算で表される距離Lの2
倍の長さまで蓋体7を楽器本体内に収納でき、蓋体の未
収納部分Aを低く設定できる。また蓋体7の未収納部分
Aを楽器本体1の後方側に位置させることができる。し
たがって、演奏者に対する圧迫感が少なく、二段鍵盤以
上の電子楽器に適用して好適である。
【0016】また、蓋体7の前半部を透明もしくは半透
明部材からなる第1蓋体7Aで構成しているので、開蓋
時の圧迫感を一層少なくし得る。
【0017】図4はこの発明の他の実施例を示す要部側
断面図である。なお、図中図1および図2と同一構成部
材のものに対しては同一符号をもって示し、その説明を
省略する。本実施例は開蓋時における蓋体7と上面板4
との間の隙間を防塵カバー40によって閉塞するように
構成したものである。防塵カバー40は、その上端が上
面板4の下面前端部に蝶番41によって回動自在に枢着
され、かつ蝶番41に組み込まれたコイルばね(図示せ
ず)によって閉方向、すなわち図4時計方向の回動習性
を付与されている。このため、防塵カバー40は蓋体7
の閉蓋時において蓋体7の後端に実線で示すように圧接
され、開蓋時には蓋体7の表面に圧接される。その他の
構成は上記実施例と同様である。
【0018】このような構成においては、上面板4と蓋
体7の隙間を防塵カバー40によって常時閉塞すること
ができる。また防振カバー40は開蓋時に蓋体7を開く
方向に押圧しているので、蓋体7の安定性がよく、閉蓋
動作時には蓋体7の急激な落下を防止する緩衝部材とし
て作用するなどの利点を有する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電子
楽器の蓋体構造は、閉蓋時に楽器本体の操作部を被う回
動型の蓋体を備えた電子楽器において、蓋体に譜面受け
を回動自在に取り付け、開蓋時にこの譜面受けで楽器本
体の開口部を閉塞するように構成したので、開蓋時に内
部が視認されず外観体裁が良好で、異物、塵埃などが楽
器本体内に侵入するのを確実に防止することができ、ま
た、開閉途中にも開口部を閉塞しつつ回動するため、塵
埃などの侵入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る蓋体構造を採用した電子楽器の
一実施例を示す側断面図である。
【図2】開蓋途中における要部斜視図である。
【図3】この発明の効果を説明するための図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す要部側断面図であ
る。
【図5】従来の回転型蓋体の欠点を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 楽器本体 2,3 側板 4 上面板 7 蓋体 8 下鍵盤 9 上鍵盤 10 操作部 14 開口部 21 軸 23 譜面受け 40 防塵カバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動支点を中心として上下方向に回動自
    在に配設され閉蓋時に楽器本体の操作部を被う蓋体を備
    えた電子楽器において、 前記蓋体は該蓋体に回動自在に取り付けられた譜面受け
    を有し、開蓋時にこの譜面受けで楽器本体の開口部を閉
    塞することを特徴とする電子楽器の蓋体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子楽器の蓋体構造にお
    いて、蓋体の前半部が透明または半透明部材からなるこ
    とを特徴とする電子楽器の蓋体構造。
JP5293826A 1986-03-24 1993-11-01 電子楽器の蓋体構造 Expired - Lifetime JP2500497B2 (ja)

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