JP2505367B2 - 脱穀装置の扱室受網 - Google Patents

脱穀装置の扱室受網

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JP2505367B2
JP2505367B2 JP5242730A JP24273093A JP2505367B2 JP 2505367 B2 JP2505367 B2 JP 2505367B2 JP 5242730 A JP5242730 A JP 5242730A JP 24273093 A JP24273093 A JP 24273093A JP 2505367 B2 JP2505367 B2 JP 2505367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水稲、陸稲、麦、豆
などの穀類の脱穀に使用される脱穀装置の扱室受網に関
するものであり、とくには耐摩耗性および撥水性にすぐ
れた合成樹脂材料を主体として受網部材を構成すること
により、すぐれた耐久性をもたらし、受網の目詰りを有
効に防止するものである。
【0002】
【従来の技術】脱穀装置に適用されて脱粒、こなし、粗
選別などに寄与する従来既知の扱室受網としては、たと
えば図11に示すものがある。
【0003】図中1は扱室内に回転駆動可能に配置した
扱胴を、2はこの扱胴1の周面に、その周方向および軸
線方向へ間隔をおいて設けた扱歯をそれぞれ示し、ここ
では、扱胴1の下側に、その周面に沿う形状に湾曲させ
た扱室受網3が配設されている。
【0004】ここで、平面形状がほぼ矩形をなすこの扱
室受網3は、たとえば、a−a矢視図に示すように、線
径が約2〜2.6 φ、網目が9〜13mm程度のクリンプ金
網、織金網などからなる金網の複数枚、図示例では三枚
を並列に並べることにより構成されており、このような
受網3は、それぞれの金網3a, 3b, 3cの周辺部分を、取
付枠4の周辺に位置する外向きフランジ4aおよびその中
間部分に位置する支持桟4bに、取付プレート5を介して
溶接、ねじ止めなどすることによって、所定の位置に位
置決め保持されている。
【0005】かかる扱室受網3は、高い剛性の下で、そ
れ本来の機能を十分に発揮し得る他、それの取付枠4へ
の取り付けが比較的容易であり、しかも安価であるとい
う利点を有することから、現在市販の脱穀装置に最も多
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼線を
素材とするこのような従来の扱室受網3は、錆び易いと
ともに、穀粒による摩耗を受け易いことから、耐久時間
が約100 時間( 耐用年数にすると1〜2年)程度しかな
く、この耐久時間は、脱穀装置それ自体の耐久時間の約
1/5程度であるため、脱穀装置がその寿命に至までの
間に、扱室受網3の数回の取り替えが必要となり、この
ことは、近年の傾向である省力化およびメンテナンスフ
リーのニーズから大きく隔絶したものである。
【0007】加えて、扱室受網3の素材としての鋼線は
撥水性が低く、たとえば、湿った稲穂の処理を行った場
合には、穂切れ、藁屑などがその扱室受網3に極めて付
着し易いことから、かかる場合には、扱室受網3のふる
い目が比較的早期に目詰まりして脱穀性能の低下の他、
多量の砕米等が発生するという問題があった。
【0008】この発明は、従来技術のかかる問題を有利
に解決するものであり、下扱き型、上扱き型の別なく、
脱穀装置に適用されてすぐれた耐久性を発揮するととも
に、ふるい目の目詰まりを有効に防止することができる
脱穀装置の扱室受網を提供するものである。なおここで
いう扱室には、多くは、二番口に落下した穀粒、穂切れ
粒などの処理に供される処理室をも含むものとする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】この発明の、脱穀装置
の扱室受網は、とくに、その扱室受網を、ふるい目を有
する、複数枚の単位ユニットを一の取付枠に並置固定し
て構成するとともに、単位ユニットを、耐摩耗性および
撥水性にすぐれた合成樹脂材料、好適には、平均分子量
が 100万〜 500万の超高分子量ポリエチレンにより構成
したものである。
【0010】
【作用】この扱室受網によれば、脱粒、こなし、粗選別
などのそれ本来の機能を十分に発揮し得る他、耐摩耗性
にすぐれた合成樹脂材料の作用に基づき、錆の発生はも
ちろん、摩耗を有効に防止して耐久時間を従来品の4〜
5倍にまで高めることができる。
【0011】また、ここにおける受網は十分なる撥水性
を有することから、目詰まりの問題をとくに発生し易
い、湿ったもしくは濡れた穀粒の脱穀に際して、たとえ
ば、藁屑、穂切れなどのそこへの引掛り、付着などを十
分に防止することができる。これがため、ふる目の目詰
まりが長時間にわたって有効に阻止されることになり、
選別効率の低下ならびに、砕米その他の発生が有利に防
止されることになる他、ふる目の掃除のための工数が低
減されて作業効率が大幅に向上されることになる。
【0012】しかもここでは、扱室受網を、複数の単位
ユニットの並置構体をもって構成することから、比較的
小型の樹脂成形設備によって所要の成形を行うことが可
能となり、設備コストの低減を図ることができ、さらに
は、受網部材の損傷に対しては、損傷を受けた単位ユニ
ットだけを交換することで対処できるので、その交換作
業を簡易・迅速に行うことができる他、損傷を受けてい
ない受網部材の無駄な交換をなくして経済性を高めるこ
とができる。またこの一方で、受網部材を比較的小型の
単位ユニットの複数枚にて構成することで、その単位ユ
ニットを樹脂成形するに際し、合成樹脂材料の、成形モ
ールド内での流動を、それの分子量の大小にかかわらず
常に円滑ならしめて、単位ユニット、ひいては、ふるい
目等への成形欠陥の発生を十分に防止することができ
る。
【0013】
【実施例】以下にこの発明を図示例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の一実施例を示す図であり、図中11
はこの発明の受網部材を示す。
【0014】この受網部材11は、耐摩耗性および撥水性
にすぐれた合成樹脂材料の一例として、平均分子量が 1
00万〜 500万の超高分子量ポリエチレンを用い、それの
モールド成形によって、扱胴の軸線方向へ延在する桟12
a および扱胴の周方向へ延在する桟12b をそれぞれ形成
することにて構成することができ、それぞれの桟12a,12
bによって区画されるふるい目13は、その平面形状にお
いて、ほぼ正方形をなす。ここで、ふるい目13の開口率
を40〜75%とすることができるこの受網部材11は、通常
は3〜10mmの厚さを有し、また各ふるい目13は、8×8
〜25×25mmの寸法を有する。
【0015】なおここにおいて、ふるい目13の開口率を
40〜75%とするのは、それが40%未満では穀粒の漏下効
率が低下し、それが75%を越える場合には受網11の耐久
性が低くなりすぎることによるものであり、また、受網
部材11の厚さを3〜10mmとするのは、3mm未満では十分
なる剛性を得ることができない一方、10mmを越える場合
には、受網部材11と扱歯との間に所要の間隙を確保する
ことができなくなるおそれが高いことによるものであ
る。そしてさらに、ふるい目13の寸法を8×8〜25×25
mmとするのは、それが8×8mm未満では穀粒の漏下効率
が低すぎるに対し、25×25mmを越えるときには、たとえ
それを処理室に適用しても、選別機能をほとんど発揮し
得なくなることによるものである。
【0016】このような受網部材11は、所要の寸法のも
のを一回のモールド成形によって一体形成し得ることは
もちろんであるが、ここでは、それを、複数枚の単位ユ
ニットにて構成することにより、成形設備の小型化およ
び、それに伴う設備コストの低減を可能ならしめるとと
もに、単位ユニットへの成形欠陥の発生を十分に防止す
る。この場合には、それらの各々の単位ユニットを、た
とえば、従来例で述べたと同様にして、取付枠4の外向
きフランジ4aおよび支持桟4bに並置固定することによっ
て扱室受網とする。
【0017】なおここにおいて、ふるい目13を区画する
それぞれの桟12a, 12bの頂部を、図2に示すように、そ
れらの横断面形状が上向き凸状曲線となるよう形成して
それらの桟12a, 12bと藁屑その他との接触面積を減少さ
せた場合には、それらの、桟12a, 12bへの付着、ひいて
はふるい目13の目詰まりを有効に防止することができ
る。またこのことは、ふるい目13の所要の開口率を確保
することができ、かつ、受網部材11に十分なる剛性を付
与し得る限りにおいて、桟12a, 12bの横断面形状を円形
とした場合にも同様である。
【0018】そしてまた、このことに加えてふるい目13
の各隅部の平面輪郭を、これもまた図示のような曲線状
とした場合には、とくにはふるい目隅部への藁屑その他
の引掛り、からまり等を有効に防止することができる。
【0019】従って、このような受網部材11にて構成し
た扱室受網によれば、超高分子量ポリエチレンの耐摩耗
性により、その耐久時間を 400〜500 時間にまで高める
ことができ、また、その撥水性により、とくには濡れた
穀粒の脱穀に際し、桟12a, 12bへの藁屑その他の付着、
引掛り、からみつきなど、ひいては、ふるい目13の目詰
まりを有効に防止することができる。
【0020】なおここで、扱室受網の耐摩耗性は、穀粒
による摩耗を受け易い方の桟、すなわち、扱胴の軸線方
向へ延在する桟12a を他方の桟12b より丈高とした場合
に一層向上されることになる。
【0021】また、ふるい目13の目詰まりは、図示のよ
うに、それぞれの桟12a, 12bの頂部を曲面形状とするこ
とにより、または、このことに加えて、ふるい目13の隅
部輪郭を曲線形状とすることにより、より十分に防止さ
れることになる。しかも、図示例では、桟12a, 12bの交
差部を一体的に形成していることから、その交差部に藁
屑その他が挟まることに起因する目詰まりの進行が確実
に防止されることになる。
【0022】図3はこの発明の他の例を示す拡大図であ
り、この例の受網部材11は、それぞれの桟12a ,12b 内
に補強芯14を埋め込み固定することにより、受網自身の
剛性を高めたものである。ここで、補強芯14としては、
織金網、硬鋼線、合成繊維のモノフィラメント、撚線な
どを用いることができる。
【0023】この受網部材11では、補強芯14として金属
線を用いた場合であっても、それは超高分子量ポリエチ
レン内へ完全に埋め込まれているので、そこに錆が発生
するおそれはなく、これがため扱室受網は、所期した通
りの剛性を長期間にわたって維持することができる。な
おこの実施例においても、それぞれの桟12a, 12bの横断
面形状を円形とすることもができ、また一方の桟12a の
高さを他方の桟12b のそれよりも高くすることもでき
る。
【0024】以上、図1〜3に示す実施例について説明
したが、耐摩耗性および撥水性にすぐれた合成樹脂材料
として、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、エチレン
−アクリル酸共重合体などを用いることもできる。
【0025】
【比較例】以下に、合成樹脂材料を超高分子量ポリエチ
レンとした場合の、図1,2に示すこの発明の受網部材
を用いた扱室受網と、図11に示す従来の扱室受網とのふ
るい目の目詰まりに関する比較試験について説明する。
【0026】・試験条件 供試材料の性状 稲: 乾燥稲束をテスト前日の午後に40秒間水中に浸した
後放置し、テスト当日に再び水中へ20秒間浸して水滴を
自然落下させたもの 三番口排塵:テスト中に生成した三番口排塵1m3に水3
l を含ませたもの 供試材料の供給 合計126 束の稲束を脱穀した後、1m3の三番口排塵を扱
室内へ供給した。
【0027】・試験結果 目詰まりの発生状況を、ふるい目の開口率をもって評価
した。なおここにおける開口率は、目詰まりが全く発生
していない状態を100 %としたものである。この評価に
よれば、発明品の開口率が約70%であるに対し、従来品
のそれは5〜6%程度であった。
【0028】従って、発明品によれば、従来技術に比
し、ふるい目の目詰まりを極めて有効に防止し得ること
が明らかである。
【0029】図4は、上述したような受網部材11を構成
する単位ユニットを例示する図であり、この例は、一の
取付枠に対し、単位ユニットの複数枚を、扱胴の周方向
もしくは軸線方向、図に示すところでは周方向へ相互に
並置することによって、一枚の受網部材を構成するもの
である。
【0030】ここでは扱胴の軸線方向へ長く延在する図
示の単位ユニット21は、幅方向、いいかえれば扱胴の周
方向に延びる桟22a と、長さ方向、これもいいかえれば
扱胴の軸線方向に延びる桟22b とによって区画されるふ
るい目23を有するとともに、それを取付枠4の外向きフ
ランジ4aに取り付けるために、その長さ方向の両端部に
設けたそれぞれの取付部24と、それを支持桟4bに取り付
けるために、その長さ方向の中間部に設けた取付部25と
を有しており、板状平坦部からなるこれらのそれぞれの
取付部24, 25は、ねじの挿入を許容する複数個の貫通孔
24a, 25aをそれぞれ有する。
【0031】ここで好ましくは、それぞれの桟22a, 22b
の断面形状を円形とすることによって、ふるい目23の目
づまりを有効に防止し、また、この単位ユニット21全体
を、b−b断面図に示すように、その幅方向において、
扱胴1の周面に沿わせて彎曲させることにより、単位ユ
ニット21、ひいては、受網部材の取付精度を高めて、各
単位ユニット21と扱胴1との間のクリアランスを十分均
一ならしめ、このことにて、扱室受網の偏摩耗を有効に
防止し、併せて、脱粒性能および選別性能等の、受網位
置によるばらつきを除去する。
【0032】なおここにおいて、取付部24の形状、寸
法、貫通孔24a の位置、数その他は、取付枠4の外向き
フランジ4aの寸法、形状などとの関連において適宜に変
更することができ、また、取付部25および貫通孔25a の
位置、数、寸法は、支持桟4bの位置、数、寸法などとの
関連の下で、これもまた適宜に変更することができる。
【0033】そしてまた、ここにおける単位ユニット21
は、隣り合う単位ユニット相互の、たとえば雌雄掛合に
よる連結を可能ならしめるため、少なくとも一方の側端
部、図では両側端部に、他の単位ユニットをそこへ連結
するための、長さ方向に離間する複数個の掛合部26を有
する。
【0034】ここに示すこの掛合部26は、図5に拡大断
面図で示すような雌側の掛合部であり、この掛合部26
は、図6に拡大断面図で示すような雄側の掛合部27と対
をなして単位ユニット相互の直接的な連結をもたらす。
これがため、ここでは、単位ユニット21の両側端部に設
けた下向きフランジ26a を、長さ方向の所定の位置にて
その下端部側から切り欠き、そして、各切り欠き26b の
上方位置で、下向きフランジ26a の内側部分に、返り付
きの突起状をなす進入部の嵌まり込みを許容する受け部
26c を形成することによって掛合部26を構成する。従っ
て、その受け部26c の断面輪郭は、そこへ嵌め込まれる
進入部と丁度対応する返り付きの窪み形状をなす。
【0035】この一方において、図6に示す雄側の掛合
部27は、単位ユニットの側端部に設けた下向きフランジ
27a の下端部に、受け部26c と対応して位置する、上向
きの進入部27b を設けてなる。ここで、返り付きの突起
状をなすこの進入部27b は、下向きフランジ26a の下端
部外側部分の各部の厚さと実質的に等しい距離だけ、下
向きフランジ27a の外側へ離間して位置する。
【0036】従って、ここにおける雌雄掛合部26, 27の
相互の掛合、いいかえれば単位ユニットの相互連結は、
掛合部27の下向きフランジ27a の外表面に、掛合部26の
下向きフランジ26a の外表面を面接触させた状態で、そ
の下向きフランジ26a を、フランジ27a に対して押し下
げることにより、進入部27b を、それの外側方向への弾
性変形に基づいて受け部26c 内へ完全に進入させること
により行われ、このようにして、掛合部26, 27が一旦掛
合された後は、進入部27b の返り部分の作用により、そ
れらの不測の離脱が十分有効に防止されることになる。
【0037】なお図示例においては、単位ユニット21の
両側部の掛合部を、ともに雌側の掛合部26としている
が、それらの少なくとも一方を、雄側の掛合部27とする
ことも可能である。
【0038】かかる単位ユニット21は、それの所要枚数
を上述したようにして相互連結することによって、好ま
しくは、扱胴1の周面に沿う形状に予め彎曲した状態に
形成することができ、その連結構体からなる受網部材
は、各単位ユニット21の取付部24, 25で、一の取付枠4
の外向きフランジおよび支持桟4bにそれぞれねじ止めす
ることにより、受網本来の機能を充分に発揮することが
できる扱室受網を構成する。
【0039】従って、ここにおける受網部材は、それを
取付枠4に直接的にねじ止めすることにより、いいかえ
れば、取付プレート5を用いることなしにねじ止めする
ことにより、従来技術に比して受網部材の着脱を極めて
容易ならしめることができ、また、受網が局部的に損傷
した場合には、損傷した部分の単位ユニットだけを交換
することにて、補修作業を容易ならしめるとともに、補
修コストを低減することができる。
【0040】図7,8は、単位ユニットのそれぞれの掛
合部の他の例を示す図であり、図7に示す雌側の掛合部
28は単位ユニット21の側端面21a に、平面形状がほぼ半
円状をなす受け部を、その側端面21a から下方へ幾分突
出させて形成することにより、また、図8に示す雄側の
掛合部29は、側端面21a より幅が若干狭い他の側端面21
b の下端から、上向きのフック状をなす突起を下方へ突
設することにより、それぞれ構成したものであり、この
例によれば、雄側掛合部29を雌側掛合部28内へ上方から
押し込み、そしてその雄側掛合部29のフック状部分を、
側端面21a の下縁に掛合させることによって、単位ユニ
ット21の相互連結ならびに確実なる抜け止めが実現され
ることになる。
【0041】以上単位ユニット21を直接的に相互連結す
るための掛合部構造について説明したが、その掛合部構
造を、ありほぞとあり溝とからなるあり継ぎ構造の他、
かま継ぎ構造、腰掛かま継ぎ構造などの既知の他の構造
とすることも可能である。
【0042】図9は、単位ユニットの他の例を示す図で
あり、ここに示す単位ユニット21は、その両側端部に、
長さ方向に間隔をおいて設けた上向きフランジ30を有す
る。ここでこの上向きフランジ30は、図10に示すところ
から明らかなように、取付枠4に設けられて扱胴1の軸
線方向に延在するT字状ブラケット4cの、チャンネル状
の条溝4d内へその先端部を差し込むことにより、単位ユ
ニット21の、取付枠4への取り付けと、単位ユニット21
の間接的な相互連結とをもたらすべく機能する。
【0043】従って、この例によれば、単位ユニット21
から、図4に示す取付部24, 25を省いてもなお、それを
充分強固に取り付けることが可能となる。
【0044】なお、この例の上向きフランジ30は、単位
ユニット21の取り付け強度その他との関係において、単
位ユニット21の、長さ方向の端部近傍部分にだけ設ける
こともでき、また、それの全長にわたって設けることも
できる。
【0045】以上この発明を図示例に基づいて説明した
が、図示例では、相互に一体構造をなすそれぞれの桟に
て区画しているふるい目を、織網構造の桟によって区画
することもでき、このことによってもまた、扱室受網の
耐久性を十分に向上させ、また目詰まりを有効に防止す
ることができる。
【0046】
【発明の効果】従って、この発明によれば、耐摩耗性お
よび撥水性にすぐれた合成樹脂材料にて単位ユニットを
構成することにより、従来技術に比し、耐久性の著しい
向上をもたらすことができ、しかも、ふるい目の目詰ま
りを極めて有効に防止することができるので、受網交換
および掃除のための作業工数の十分なる低減がもたらさ
れるとともに、脱穀性能が長期間にわたって維持される
ことになり、砕米の発生も十分に抑制されることにな
る。またここでは、複数枚の単位ユニットを一の取付枠
に並置固定することによって扱室受網を構成すること
で、樹脂成形設備を、単位ユニットを成形するに足る程
度の小型のものとすることができるので、設備コストに
加え、樹脂成形設備の占有スペースをもまた有効に低減
させることができる。加えて、この扱室受網では、それ
の損傷に対し、単位ユニットの部分的な交換をもって簡
易迅速に、かつ低い補修コストをもって対処することが
できる。そしてさらには、受網部材を、比較的小型の単
位ユニットの複数枚にて構成することで、その単位ユニ
ットの成形に際する、成形モールド内での合成樹脂材料
の流動を、それの分子量の大小にかかわらず、常に円滑
かつ確実ならしめて、ふるい目等への成形欠陥の発生を
十分に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す部分平面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】この発明の他の例を示す要部拡大図である。
【図4】単位ユニットを例示する図である。
【図5】単位ユニットに設けた雌側掛合部を示す断面図
である。
【図6】雄側掛合部を示す断面図である。
【図7】他の雌側掛合部を示す斜視図である。
【図8】他の雄側掛合部を示す斜視図である。
【図9】単位ユニットの他の例を示す図である。
【図10】上向きフランジの作用状態を示す断面図であ
る。
【図11】従来例を示す図である。
【符号の説明】
11 受網部材 12a, 12b, 22a, 22b 桟 13, 23 ふるい目 14 補強芯 21 単位ユニット 24, 25 取付部 24a, 25a 貫通孔 26, 28 雌側掛合部 27, 29 雄側掛合部 30 上向きフランジ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置の扱胴の下側に、それに沿って
    配設される扱室受網であって、 その扱室受網を、ふるい目を有する、複数枚の単位ユニ
    ットを一の取付枠に並置固定して構成するとともに、各
    単位ユニットを、耐摩耗性および撥水性にすぐれた合成
    樹脂材料により構成してなる脱穀装置の扱室受網。
  2. 【請求項2】 合成樹脂材料を超高分子量ポリエチレン
    としてなる請求項1記載の脱穀装置の扱室受網。
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