JP2526820C - - Google Patents
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【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は閃光装置を内蔵したカメラに関するものである。
(従来の技術)
従来、カメラ本体のペンタプリズムの上部にアップダウン可能な閃光発光部を
組み込み、電動モータで駆動する閃光装置を備えたカメラとして、特開昭63−19
5637 号が提案されていた。該提案によれば、モータの正逆回転をギヤ列により
閃光発光部へ直結し、アップダウン動作を行わせている。 又、同様に電動により閃光発光部のアップダウンを行わすものとして、特開昭
59−75232 号も提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、前者の従来例においては、閃光発光部のアップ状態において、閃光発
光部をカメラ本体に収納しようとして、手によって直接発光部を押しても動かず
、そのためにわずらわしいものであると同時に、このような外力の作用により伝
達ギヤ列の破損が懸念された。 又、後者の従来技術においては、閃光発光部のアップ状態で閃光発光部を直接
押すことができるように、バネにより吸収する構造を備えているが、そのために
閃光発光部のダウン状態からアップ状態への駆動には前記バネより強い別のバネ
をチャージするようにすることが必要であり、モータへの負荷が大きい問題があ
った。 本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、外力によりストロボをダウ
ン方向へ押すことができ、しかもモータへの負荷を大きくすることがない閃光装
置内蔵カメラを提供することにある。 また、所謂ズームストロボを備えたカメラの閃光発光部をコンパクトに格納す
ることを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 上記問題を解決するために、カメラ本体に閃光管を有する閃光発光部をアップ
ダウン可能に取り付けるとともに、前記閃光発光部の少なくとも一部を移動する
ことにより、前記閃光発光部からの光束の照射角を変化させる照射角変更手段を
備えたカメラにおいて、モータと、閃光発光部をアップ状態とダウン状態との間
で変位させることが可能であるとともに、モータの回転により第一状態と第二状
態との間で変位可能であり、該第二状態で閃光発光部をダウン状態に保持する駆
動伝達系と、閃光発光部のアップ状態からダウン状態へ変位したことを検出 するスイッチと、該スイッチが閃光発光部のダウン状態へ変位したことを検出す
ると、モータを駆動して駆動伝達系を第二状態に変位させる駆動制御手段と、前
記閃光発光部が前記アップ状態から前記ダウン状態へ変位する際に、前記閃光発
光部の少なくとも一部を所定位置に移動する移動手段とを備えることとする。 (作用) 上記構成の閃光装置内蔵カメラは、閃光発光部のアップ状態で外力により閃光
発光部をダウン状態に変位させると、スイッチがこれを検知して駆動伝達系を第
二状態に変位し、閃光発光部をダウン状態に保持することができる。 また、上記構成の閃光装置内蔵カメラは、閃光発光部がアップ状態からダウン
状態へ変位する際に、移動手段によって閃光発光部の少なくとも一部を所定位置
に移動するため、ポップダウン状態でのカメラ外形を小さくすることが可能とな
る。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。 第1図は本発明を適用した一眼レフカメラの駆動機構を示したものである。 第1図において、1は交換レンズを装着するバヨネットマウント、2はペンタ
プリズムである。3はフラッシュ装置の発光部を収納したフラッシュケースであ
り、その内部に発光管4が配される。 5はフラッシュケース3を保持する基板であり、カメラ本体に対して軸 36 に
より回動可能に設けられている。基板5の反対側 5c 部にも軸 36 は同軸に設け
られている(不図示)。この基板5はカメラ本体に植設されたピン 35 に掛けら
れたバネ 34 により、図中時計方向に付勢されている。 フラッシュケース3の一部 3b には軸6が嵌挿されており、フラッシュケース
3は軸6によってガイドされ軸6の軸方向に移動可能となっている。軸6は基板
5の腕部 5a 及び 5b によって両端を固着されている。また、腕部 5a とフラッ
シュケースの一部 3b との間には圧縮バネ7が設けられており、フラッシュケー
ス3を基板5に対して図中右方向へ付勢している。 フラッシュケース3の前方には発光管4からの照射光を拡散させる拡散板(不
図示)が基板5に固設されている。従って、前述の如くフラッシュケース3が軸 6の軸方向に移動することにより、発光管4と拡散板との間隔が変化し、これに
よりフラッシュ照射角を変化させる、所謂ズームフラッシュ機能が達成される。 カメラのフィルム巻戻部前側(図中右下)にはモータ 10 が設けられており、
その出力はピニオンギヤ 11 から減速ギヤ列12、13、14 を介して、ギヤ 14 と
一体に回転するギヤ 15 に伝達される。ギヤ 15 はギヤ 14 の回転を伝えると共
に上下方向へ移動可能となっており、この移動に伴いギヤ 15 が下方の位置にあ
るときはギヤ 18 へ、上方の位置にあるときはギヤ 40 へ、それぞれ回転を伝達
する。 ギヤ 15 はカメラ本体に固定された基板 16 上に設けられた圧縮バネ 17 によ
り上方へ付勢されている。第1図の状態ではギヤ 15 の上面が後述する操作部材
42 の下面に設けられたカム面 42a と当接し、ギヤ 15 は下側、すなわちギヤ
18 と噛み合った位置となっている。 ギヤ 18 へ伝達された回転は、さらにギヤ 19、ギヤ 19 と一体に設けられた
笠歯車 20 から笠歯車 21、ギヤ 22、23 を介してギヤ 24 に伝達される。ギヤ
24 と一体に設けられたギヤ 25 にはギヤ 27が噛み合っており、このギヤ 25、2
7 及びアーム 26 により切換手段として遊星ギヤ機構を構成している。上述した
ギヤ 12〜15、18〜25 の軸は、全てカメラ本体、またはカメラ本体と一体に設け
られた基板上に固設される。また、ギヤ 27 の軸はアーム 26 に固設されている
。 ギヤ 27 と噛合可能なギヤ 28 は、ギヤ 29 と一体となって回転するように基
板5上に設けられており、該ギヤ 29 はさらにギヤ 30 を介してギヤ 31 に回転
を伝達する。これらのギヤ 30、31 も基板5上に設けられた軸(不図示)に回動
可能に嵌挿されている。ギヤ 31 上には後述するピン 31a が植設されており、
フラッシュケース3の一端に設けられたツバ 3a と係合可能になっている。ギヤ
31 の回転位置はギヤ 31 上に設けられた位置検出パターン 31b と、基板5に
設けられたブラシ8との電気的接続状態により検知可能となっている。このパタ
ーン 31b とブラシ8とにより位置検出手段 51 が構成される。 前述のギヤ 27 が図中(27)で示す位置にあるときに係合するギヤ 32 はカメ
ラ本体に回動可能に軸支されており、その一面には前述の基板5の腕部 5d と係
合可能なピン 32a が植設されている。 また、他の一面には位置検出パターン 32b が設けられており、カメラ本体に
設けられたブラシ 33 と該パターン 32b との電気的接続状態によりギヤ 32 の
回転位置が検出可能になっている。このパターン 32b とブラシ 33 とにより位
置検出手段 52 が構成される。 37 は前記基板5を覆うカバーであり、その一端を軸 37a によってカメラ本体
に軸支され、他端がカメラ本体からポップアップ(離間)し、フラッシュの使用
が可能となるポップアップ位置(離間位置)と、他端がカメラ本体に近接しフラ
ッシュの使用が不可となるポップダウン位置(近接位置)との間を揺動可能とな
っている。また、カバー 37 はカメラ本体に設けられたピン 39 に掛けられたバ
ネ 38 により図中反時計方向、すなわちカバーが閉じる方向(ポップダウン方向
)に付勢されている。該カバー 37 の内面には後述する凸部 37b 設けられてい
る。 42 はカメラ外面に設けられたフィルムを巻戻す為の操作スイッチであり、42
をスライドさせて指標 42b をカメラ外面上の指標 43 及び 44 に合わせること
により巻戻動作の可否を切り換える。前述の如く指標 42b が指標 43 と対応し
ている第1図の状態では、操作スイッチ 42 の下面に設けられたカム面 42a は
ギヤ 15 を下方へ押し下げギヤ 18 と噛み合っている。指標 42b を指標 44 に
合わせるとスイッチ 45 が ON すると共に、前述のカム面 42a とギヤ 15 上面
との係合が解かれ、ギヤ 15 はバネ 17 の作用により上方へ移動しギヤ 40 と噛
み合う。ギヤ 40 はさらにギヤ 41 と噛み合い、ギヤ 41 上に設けられたフォー
ク部 41a を回転させる。このフォーク部 41a は 35mm フィルムのパトローネ内
のスプール端部のハブと係合し、撮影終了時にフィルムをパトローネ内に巻戻す
。46 は前述の基板5がカメラ本体に近接(ポップダウン)した状態で ON する
スイッチである。 次に第1図の実施例の各機構部分の動作を個別に説明する。第1図はフラッシ
ュケース3がポップアップした状態、すなわちカバー 37 がカメラ本体から離間
しフラッシュの使用が可能な状態を示している。この状態で先ずモータ 10 を反
時計方向に回転させると、その回転はギヤ 11〜15、18〜24 を介してギヤ 25 を
右旋させる。これに伴い、アーム 26 もギヤ 25 の軸と同軸で右旋し、ギヤ 27
と 28とが噛み合い 28 が右旋する。したがって、ギヤ 29 も右旋しギヤ 30 を
介してギヤ 31 も右旋する。 モータ 10 が時計方向に回転すると、同様にギヤ 25 が左旋し、これによりア
ーム 26 がギヤ 25 の軸と同軸で左旋し、ギヤ 27 と 28 との係合が解かれギヤ
27 はギヤ 32 と噛み合う。したがってギヤ 32 は左旋する。 次に第2図を用いてフラッシュケース3とギヤ 31 との関係を詳述する。第2
図(a)〜(c)はギヤ 31 の回転に伴うフラッシュケース3の移動を示すもの
である。図中符号は第1図と一致しているので説明は省略する。但し、50 は拡
散板を示している。 第2図において、ギヤ 31 はモータ 10により時計方向に駆動される。これに
より植設されたピン 31a も円周方向に移動する。先ず、第2図(a)の状態は
ピン31a が最も拡散板 50 から離れた位置にある。このとき、フラッシュケース
3はバネ7により右方向へ付勢されているので、ツバ部 3a がピン 31a に当接
してその位置が決定されている。この状態では発光管4と拡散板 50 との位置が
最も離れており、フラッシュの照射角は狭くなる。これをテレズーム状態(第1
の発明の最小照射角位置、第2の発明の最長位置)と呼ぶ。このとき、位置検出
手段51 からはテレズーム状態を示す信号(仮にテレ信号と呼ぶ)が出力される
。 次にギヤ 31 が約 90 °右旋した状態を示すのが第2図(b)である。ギヤ 3
1 の右旋に伴い、ピン 31a はツバ部 3a を左方向に押し、バネ7の付勢力に抗
してフラッシュケース3を左方へ移動させる。第2図(b)の位置はテレズーム
状態と後述するワイドズーム状態のほぼ中間位置にあたり、これをノーマルズー
ム状態と呼ぶ。このとき、前述の位置検出手段 51 からはノーマル信号が出力さ
れる。 さらにギヤ 31 が右旋し、ピン 31a が最も拡散板 50 に近接した状態が第2
図(c)である。このとき、発光管4と拡散板 50 との位置が最も近接しフラッ
シュの照射角は広くなる。これをワイドズーム状態(第1の発明の最大照射角位
置、第2の発明の最短位置)と呼ぶ。このとき、前述の位置検出手段 51 からは
ワイド信号が出力される。 さらにギヤ 31 が右旋すると、フラッシュケース3はバネ7の力で右方向へ移
動し、第2図(a)の状態へ戻る。つまり、ギヤ 31 が一回転することによりフ
ラッシュケース3はテレズーム位置とワイドズーム位置との間を往復動すること
になる。この過程において、ピン 31a が第2図中上端にきたとき、フラッシュ
ケ ース3は第2図(b)と同じ位置になるが、このときは前述の位置検出手段 51
からは信号が出力されない。 次に第1図及び第3図(a)〜(b)を用いてさらに全体の動きを詳述する。
第3図では第1図におけるモータ 10 からギヤ 24 迄の伝達系は省略してある。 先ず、第3図(a)はフラッシュケース3がポップアップした状態を示してい
る。このとき、ギヤ 32 に植設されたピン 32a は後述する如く図示の位置にあ
る。図中 47 はカメラの上カバー、48 は他のフラッシュ装置を用いるときに装
着を行なう為のアクセサリーシューであり、49 はカメラ本体に植設されたピン
である。 第3図(a)の状態では基板5は第1図のバネ 34 の作用により軸 36 を中心
に時計方向、すなわちフラッシュケース3が上昇する方向に付勢されている。こ
の付勢による揺動は基板5の一端部 5d がカメラ本体に植設されたピン 49 に当
接することにより規制され、図示のポップアップ状態を形成する。このとき、カ
バー 37 はその下面 37c が基板5の上部 5e により持ち上げられ、軸 37a を中
心に右旋し図示の如くその先端 37d が基板5の端部 5f とlだけずれた位置に
移動する。この距離lは前述のフラッシュケース3のテレズーム状態〜ワイドズ
ーム状態までの移動量l′とほぼ同じになっており、これによりポップアップし
た状態では第3図に(3)で示す如く、基板5とカバー 37 の凸部 37b との間
にフラッシュケース3がテレズーム状態まで移動し得る空間が形成される。ここ
で、第1図に38 として示すカバー 37 を反時計方向に付勢するバネは、前述の
基板5を時計方向に付勢するバネ 34 よりも十分弱くなっており基板5の右旋を
妨げない。このポップアップ状態においてはスイッチ 46 は OFF 状態にある。
また、この状態においては第1図の位置検出手段 52 からはポップアップを示す
信号(アップ信号)が出力される。 さてここで、モータ 10 によりギヤ 25 が右旋すると、前述の如くアーム 26
も右旋しギヤ 27 と 28 とが噛み合う。そして、ギヤ 28 が右旋することにより
フラッシュケース3が図中左右方向に移動し、ズーミングが行なわれる。 ここで、ズーミングがワイド状態、すなわち第3図(a)に3で示す状態にあ
ってモータ 10 が反転(右旋)したときを考える。モータ 10 の反転(右旋)に
伴いギヤ 2 5は左旋し、これによりアーム 26 も左旋しギヤ 27 と 28 との噛み
合いが 解かれる。このとき、第2図(c)に示す如くギヤ 31 の中心とピン 31a の中
心及びピン 31a とフラッシュケース3のツバ部 3a の接触点Pとは一直線上に
ある為、バネ7によるフラッシュケース3の右方向への移動は不能となり、フラ
ッシユケース3はワイドズーム状態に保持される。 さて、アーム 26 が左旋を続けるとギヤ 27 はギヤ 32 と噛み合いギヤ 32 を
左旋させる。よってギヤ 32 に植設されたピン 32a も移動し、基板5の一端部
5d と当接し、一端部 5d を第3図(a)で右方向へ押圧する。この押圧により
基板5は軸 36 を中心として第1図のバネ 34 に抗して左旋を開始し、第3図(
b)の状態、すなわちポップダウン状態に至る。 この過程において、カバー 37 は第1図のバネ 38 の作用により軸 37a を中
心として左旋し、ポップダウン状態ではその端部 37d と基板5の端部 5f がほ
ぼ一致する。これは基板の揺動中心 36 とカバーの揺動中心 37a とが異なって
いるために生じる結果であり、これによりポップダウン状態でのカメラ外形を小
さくする効果を果たしている。 第3図(b)のポップダウン状態ではスイッチ 46 が ON し、また第1図の位
置検出手段 52 からはポップダウンを示す信号(ダウン信号)が出力される。こ
の後、またモータ 10 を右旋させるとギヤ 32 は同様に左旋し、ピン 32a の移
動に伴い基板5はバネ 34 の作用により右旋して、再び第3図(a)のポップア
ップ状態へと移行する。つまり、ギヤ 32 が一回転することによりカバー 37 は
ポップアップ位置とポップダウン位置との間を往復動することになる。 第4図は本発明を適用したカメラを背面から見た図である。図中 37、42、47
、48 は既に説明した部材であるので説明は省略する。 601 はレリーズ釦であり、押圧するとそのストロークの中間で第1のスイッチ
が ON し(これを半押スイッチと呼ぶ)、さらに押圧すると第2のスイッチが O
N する(これをレリーズスイッチと呼ぶ)。カメラ上面には液晶等を用いた外部
表示部材 61 が設けられ、この表示部材 61 にはシャッタスピード、絞り値等や
後述するフラッシュ装置の状態表示等が表示される。62 はファインダ観察窓で
あり、このファインダ内にも表示装置が設けられている。63 はフラッシュ撮影
のモードを選択する釦であり詳細は後述する。 第5図(a)〜(f)は前述の表示部材の表示形態を示した図である。第5図
(a)〜(f)の各上段は外部表示部材 61 を、下段はファインダ内の表示部材
の表示形態をそれぞれ示している。先ず第5図(a)を用いて各表示の意味につ
いて説明する。第5図(a)は説明のためにフラッシュ関係の表示セグメントを
全て出したときを示しており、実際の使用状態における表示とは異なる。また、
第5図においては、シャッタスピード等、本発明に直接関係しない他の表示は省
略してある。 先ず、第5図(a)において、70 はフラッシュ撮影のモードが後述する“オ
ート”の状態にあることを示すセグメントであり、オート以外のモードでは表示
が消える。71 と 72 とはフラッシュ発光を行なうか否かを表示するセグメント
で、71 のみ表示され 72 が消えているときにはフラッシュの発光が行なわれる
。71、72 が共に表示されているときにはフラッシュの発光は行なわれない。 71
、72 は外部表示とファインダ内表示の双方に表示される。73 はフラッシュ装置
の充電状態を示すセグメントであり、フラッシュ発光を行なう状態、すなわち表
示 71 が表示され 72 が消えている状態で、この 73 が表示されているときは充
電が完了されていることを示し、73 が表示されていないときは充電中であるこ
とを示す。73 は後述する如く、フラッシュ発光を行わない状態で点滅表示を行
なうことがある。これは撮影者にフラッシュ使用を推奨する表示である(尚、こ
の点滅表示は第5図中破線で示す)。第5図(b)〜(f)に示す各表示状態に
ついては後述する。 次に第6図を用いて本実施例の電気回路ブロックを説明する。この第6図にお
いては、本発明に直接関係しない巻上制御回路等は省略してある。第6図におい
て、100 はマイコンである。マイコン 100 には後述のスイッチ 45、46、63 及
び位置検出手段 51、52、半押スイッチ 101、レリーズスイッチ 102 が接続され
ている。半押スイッチ 101 とマイコン 100 との間に設けられたタイマー 103
は、半押スイッチが OFF しても一定時間カメラの電源を ON させておく、所謂
半押タイマーを形成するものである。このタイマー 103 には前述の半押スイッ
チ 101 と共にマイコンから出力されるレリーズ完了を示す信号を入力するライ
ン 111 も接続されている。 タイマー 103 の動作を説明する。先ずカメラのレリーズ釦(第4図の 60)を
半押して、半押スイッチ 101 を ON させるとタイマー 103 はリセットされ、11
3 のラインにはHレベルの信号が出力される。マイコン 100 は、ライン 113 が
Hレベルのとき半押タイマーが ON し、Lレベルのとき半押タイマーが OFF と
認識する。このままレリーズスイッチ 102 を ON させずに半押スイッチ 101 を
OFF にした場合(すなわち、レリーズ釦から指を離した場合)は、その OFF な
った時点から数秒間(例えば、7秒程度)ライン 113 をHレベルに保持し、そ
の後Lレベルに落とす。 また、レリーズスイッチ 102 が ON となり、カメラの撮影動作が行われた場
合は、その撮影動作完了時に 111 へ出力される信号を受け、その時点で半押ス
イッチ 101 が OFF であれば、111 から信号を受けた時点から1秒程度ライン 1
13 をHレベルに保持し、その後Lレベルに落とす。111 から信号を受けた時点
で半押スイッチ 101 が ON となっていたときは、前述の如く半押スイッチが OF
F した時点から7秒程度でライン 113 がLレベルとなる。 104 は表示駆動回路であり、マイコンからの指令を受けて前述の外部表示装置
61 及びファインダ内表示装置 105 を駆動する。106 はモータ駆動回路であり
、前述のモータ 10 をマイコンの指令に基づき駆動する。 フラッシュ制御回路 107 は、前述のフラッシュ発光部4の発光を制御する回
路であり、マイコンからフラッシュ制御回路へは充電の開始等を支持する信号が
送られる。また、フラッシュ制御回路からマイコンへは充電の完了を示す信号が
送られる。 109 はフラッシュ使用判定回路であり、カメラの測光回路 108 からの出力に
対して予め決められた分析を行ない、フラッシュが必要か否かを判断してその結
果をマイコンに送る。 110 は交換レンズL内に設けられた焦点距離情報出力回路であり、そのレンズ
の焦点距離を示すfmm 信号をライン 114 によりマイコンに送る。 次に第6図、第7図〜第 14 図のフローチャートを用いて前述のマイコン 100
により統括制御される本実施例全体の動作を詳述する。 先ず、半押スイッチ 101 が ON すると、第7図のステップ S1 から動作が開
始さ れる。ステップ S2 では充電開始信号をフラッシュ制御回路 107 に対して出力
する。この充電開始信号は充電が完了された時点で出力が停止される。ステップ
S3 では現在のフラッシュモードの確認を行なう。そしてステップ S4、ステッ
プ S5 により現在のフラッシュモードに応じた制御ルーチンへとそれぞれ分岐を
行なう。 ここで、フラッシュモードについて説明する。本実施例におけるカメラでは、
フラッシュを発光させるモードとしてオート、ON、OFF の三つのモードを有する
。 オートモードとは、例えば被写体の輝度に応じてフラッシュの発光を行なうか
否かをカメラが自動的に判断するモードであり、ON モードとは被写体の輝度に
よらずフラッシュを強制的に発光させるモードで、OFFモードとはフラッシュの
発光を一律に禁止するモードである。 これらのモードの切換はスイッチ 63 とにより行なわれる。スイッチ 63 が O
N するとマイコンの処理は第8図に示すモード割込に移行する。このルーチンに
おいては現在のフラッシュモードがオートなら ON へ、ON なら OFF へ、OFF な
らオートへと変更される、すなわち、スイッチ 63 を一回押圧する毎にフラッシ
ュモードがオート→ON→OFF→・・・というように順次切り替わっていく。この
後、ステップ S108 で通常処理に戻される。 以下にオートモードの処理について説明する。第9図はオートモードにおける
処理を示したものである。このオートモードでは被写体が低輝度時に発光部がポ
ップアップし、一度ポップアップするとこの状態を維持するように構成されてい
る。 ステップ S6 でオートモードの処理が開始されると、ステップ S9 でフラッシ
ュ使用判定回路 109 からの入力に基づきフラッシュが必要か否かが判定される
。ここでフラッシュが不要のときはステップ S10 へ処理が移り、フラッシュ制
御回路 107 に対して発光禁止の指令が送られる。そして、ステップ S11 で表示
セグメント、すなわち第5図(a)における 70、71、72 の表示を行なう。この
状態を示したのが第5図(c)である。この後、処理はステップ S9 へ戻る。 ステップ S9 でフラッシュが必要と判定されるとステップ S12 で位置検出手
段 52 の状態が読み込まれる。そしてステップ S13 でギヤ 32 がポップアップ
の位置 にあるか否かが判断される。ギヤ 32 がアップの位置にない場合はステップ S14
へ進み、モータ 10 が右旋し前述の如くギヤ 32 が回転し基板5をアップさせ
る。アップが完了したときはステップ S15 へと進み、フラッシュ制御回路 107
へフラッシュの発光を許可する信号を送る。 次にステップ S16 でレンズL内の焦点距離情報出力回路 110 から焦点距離を
示すfmm 信号を読み込み、またステップ S17 で位置検出手段 51 からフラッシ
ュケース3がどの位置にあるかを読み込む。そして、ステップ S18 で両者を比
較し、両者が一致していないときはステップ S19 でモータを左旋させ、前述の
如くフラツシュケース3をズーミングさせる。 ステップ S18 で両者が一致するとステップ S20 でフラッシュ制御回路 107
から充電完了を示す信号が出力されているか否かを判定する。充電完了の場合は
ステップ S21 で表示セグメント 70、71、73 を表示させる。この状態が第5図
(b)である。充電が完了していないときはステップ S22 でセグメント 73 を
消灯し、ステップ S21、22 何れの場合もステップ S9 へと処理が戻される。 以上述べた如く、オートモードにおける動作ではフラッシュの必要な被写体の
場合のみ、自動的に発光部のポップアップが行なわれ、また装着している撮影レ
ンズの焦点距離に応じて発光部のズーミングが行なわれる。 また、一度ポップアップした後は被写体が変わってフラッシュが不要と判定さ
れても、フラッシュを発光禁止にするのみでポップダウンは行われないためフラ
ッシュが要、不要の限界付近の被写体に対してもポップアップ、ポップダウンが
頻繁に行なわれることがない。 さらに、発光するか否かは表示部材により撮影者に表示されるので使い勝手の
良いシステムとなっている。 次に ON モード処理について説明する。第 10 図は ON モードにおける処理を
示している。第 10 図においてステップ S7 で ON モードの処理が開始されるが
、ステップ S23 からステップ S31 までは第9図のステップ S12 からステップ
S20 までと同じである。すなわち ON モードでは被写体の輝度によらずポップア
ップ、発光部のズーミングを行ないレリーズ毎にフラッシュ発光を行なう。ステ
ップ S32 の表示状態を示したのが第5図(d)である。ステップ S32 あるいは
ステップ S33 の次のステップではステップ S27 に処理が戻される。 第 16 図には、オートモードにおける処理の本発明に係る実施例を示している
。第 16 図において、ステップ S51 で半押スイッチが ON しているか否かが判
断される。半押スイッチが ON していればステップ S52 へ移る。このステップ
S52 からステップ S65 までの処理は、第9図のステップ S9 からステップ S22
までの処理と同一の物であるので説明は省略する。半押スイッチが OFF の場合
は処理が停止され、発光部のポップアップ及びポップダウン、照射角位置は、半
押スイッチがOFF される直前の状態に保たれる。 したがって、本実施例ではオートモードにおいて、発光部のポップアップ及び
ポップダウン、発光部のズーミングが為されるのは、半押スイッチが ON してい
るときのみとなり、レリーズ釦から指を離しているのにも拘わらず、電源が ON
しているため必要以外の発光部のポップアップ及びポップダウン、発光部のズー
ミングが行なわれることを防止している。 続いて OFF モードの処理について説明する。第 11 図は OFF モードにおける
処理を示している。ステップ S8 で OFF モードの処理が開始される。先ずステ
ップ S34、35 でギヤ 32 がダウン位置にあるか否かが判定される。ダウン位置
にない場合、ステップ S36 で位置検出手段 51 の信号が読み込まれ、ステップ
S37 でワイドズーム位置か否かが判定される。 ワイドズーム状態でない場合は、ステップ S38 でモータが左旋しフラッシュ
ケース3のズーミングが行なわれ、ステップ S36 へ戻るループによりワイドズ
ーム状態へと駆動制御される。これは収納状態におけるコンパクト化を図るため
の処理である。 ワイドズーム状態にあるとステップ S39 でモータが右旋し、前述の如く基板
5のポップダウン動作が行なわれる。そして、ステップ S34 へ戻るループによ
りポップダウン位置へと駆動される。ステップ S35 でポップダウンした位置に
あると判定されるとステップ S40 でフラッシュ制御回路 107 へフラッシュの発
光禁止を指示し、ステップ S41 で先ず表示セグメントのうち 71 と 72 とを表
示させる。さらにステップ S42 でフラッシュ発光が必要か否かを判定し、必要
であるならば S43 で撮影者にフラッシュ推奨の表示を為し、必要でないならば
S44 で 73 の表 示を消灯する。ステップ S43 での表示状態を第5図(e)、ステップ S44 での
表示状態を第5図(f)に示す。この後、処理はステップ S42 に戻り、その時
点でフラッシュが必要か否かにより表示が第5図(e)と(f)との何れかに切
り替わる。 以上のように OFF モードにおける処理では、発光部がポップアップしている
と先ずそれをダウンさせる。このとき、第3図の説明で述べた如く、フラッシュ
ケース3をワイド位置へ駆動した後にダウン駆動を行なうのでダウン状態でコン
パクトな外形が達成される。 さらにダウン後は発光禁止となりその旨を表示すると共に、フラッシュを使用
した方が良いとフラッシュ使用判定回路 109 が判定した際には、表示セグメン
ト 73 を点滅させ、撮影者にフラッシュの使用を促すので撮影ミスを防止できる
。 以上、オート、ON、OFF それぞれのモードにおける動作を述べたが、各モード
においてレリーズスイッチ 102 が ONした場合には、処理はレリーズの割込動作
へと移りレリーズ動作が行なわれる。モータ 10 の駆動中やオートモード、ONモ
ードにおいてフラッシュが必要にも拘わらず充電が完了していない場合等、レリ
ーズを行なうに適さないときにはレリーズ割込を禁止するようにしても良い。 次にタイマー 103 が OFF になった場合の動作について説明する。前述の如く
半押スイッチ 101 が OFF してから7秒後、あるいはレリーズ動作完了から1秒
後にタイマー 103 の出力 113 はHレベルからLレベルに切り替わる。これを受
けてマイコン 100 は第 12 図に示すタイマー OFF 割込に処理が移る。 ステップ S111 でタイマー OFF 割込処理が開始される。先ずステップ S112、
ステップ S1130 で現在のフラッシュモードが確認され、オートモード以外なら
そのまま通常の処理に戻る。ON モードの場合、発光部はポップアップしたまま
で、OFF モードの場合は発光部はポップダウンしたままの状態を保つ。 オートモードの場合にはステップ S115、ステップ S116 でポップダウンした
位置にあるか否かが判定される。ここで、ポップダウン位置にあった場合も処理
は通常に戻る。 ポップダウン位置にない場合はステップ S117 からステップ S120 の処理が行
なわれるが、これは前述の第 11 図におけるステップ S36 からステッブ S39 と
同じ であり発光部をポップダウンさせる動作を行なう。ステップ S120 からステップ
S115 へ戻るステップによりポップダウンが完了すると、ステップ S116 からス
テップ S114 へ処理が移り通常の処理に復帰する。 以上の処理は、オートモードにおいて発光部がポップアップしていた場合、カ
メラの半押タイマー OFF に伴い自動的にポップダウン動作が行なわれることを
示している。これによって、撮影を中断しているときには発光部が収納され、コ
ンパクトになるので携帯正が向上する。 また、フラッシュモードが ON モードのときには半押タイマーが OFF しても
発光部はポップダウンしないので、撮影者のフラッシュ使用の意図による適切な
使い分けも可能となっている。 このタイマーは、本実施例ではカメラの給電に用いるものと共用しているが、
フラッシュのポップダウン制御専用のタイマーを設けても良い。また、タイマー
の動作時間を半押スイッチ OFF から7秒、あるいはレリーズ動作完了から1秒
としたが、この時間は任意に設定しても良いし撮影者の好みによって可変とする
構成としても良い。 次に本実施例において、オートモードまたは ON モードで発光部がポップアッ
プしているときに外部からの手動力により発光部を強制的にポップダウンさせた
場合の動作について説明する。 第 15 図(a)は第3図(a)のポップアップ状態の図を裏側から見たもので
ある。ギヤ 29、30、31 は省略してある。 第 15 図(a)において 71 はアーム 26 に植設されたギヤ 27 の軸であり、
71a はその頭部である。この頭部 71a は第 15 図(a)においてアーム 26 が
左旋し、ギヤ 27 と 28 とが噛み合う際に頭部 71a の外周と基板5の端部 5g
が当接し、ギヤ 27 と 28 との軸間距離を適正に保つ機能を果たしている。この
端部 5g はギヤ 28 の軸を中心とする円弧になっている。 さて、ここでケース 37 を外部からの力で強制的にダウン方向へ押した場合、
すなわち軸 37a を中心に右旋させた場合を考える。ケース 37 の右旋に伴いケ
ース下面 37c が基板5の上部 5e を押し、基板5もバネ 34 に抗して軸 36 を
中心に右旋する。さらにこの基板5の右旋に伴い端部 5g が 71a を押すため、
アーム 26 はギヤ 25 の軸を中心に右旋する。 また、以上の過程において、フラッシュケース3がワイドズーム以外の位置に
あった場合は、ケース 37 の凸部 37b がフラッシュケースの後端部を押してバ
ネ7に抗してフラッシュケース3をワイド方向へ移動させる。 このようにしてポップダウン位置まで強制的に回動させた状態を第 15 図(b
)に示す。第3図(b)に示したモータ 10 によって発光部をポップダウンさせ
た場合と比べると、ピン 32a の位置がアップ位置にあるのとギヤ 27 がギヤ 28
に噛み合っている点が異なる。この第 15 図(b)の状態においても基板5の
端部 5g と 71a との当接により、ギヤ 27 と 28 との軸間距離は確保されてい
るので、ギヤ 25 を左旋させるとギヤ 28 へ回転を伝達し得る。 第 15 図(b)の状態でスイッチ 46 が ON されると、マイコン 100 の処理
は第 13 図に示すダウン割込処理に移る。この処理は発光部のポップダウンの完
了が、モータによる電動もしくは外部からの手動の何れによって行なわれたかを
問わない。つまり、発光部のポップダウンが電動と手動との何れによって行なわ
れても、ポップダウンが完了した時点でこの処理が行なわれる。 第 13 図において、ステップ S121 でダウン割込処理が開始される。先ずステ
ップ S122、ステップ S123 でギヤ 32 の状態が判定される。ここで、ギヤ 32
がダウンの状態、すなわち第3図(b)の位置にあるときはステップ S124 でフ
ラッシュの発光禁止を命じ、ステップ S125 で通常の処理に戻る。発光部のポッ
プダウンがモータによって行われた場合には、この処理により即座に通常処理へ
戻る。 ステップ S123 でギヤ 32 がダウン位置にない場合、すなわち第 15 図(b)
のような状態の場合は、ステップ S126 で先ずフラッシュモードが一律にオート
モードにセットされる。 続いて、ステップ S127 からステップ S130 までの処理が行われるが、これは
第 11 図のステップ S36 からステップ S39 の処理と同じである。ステップ S12
8 で発光部がワイドズーム位置にあるか否かが判定され、ワイドズーム位置にあ
るならば、ステップ S130 でモータ右旋の処理に入る。これは位置検出手段 52
の検出結果によるギヤ 32 の状態と基板5の状態とを整合させるためになされる
処理である。ワイドズーム位置にないならば、ステップ S129 でモータ左旋の処
理を行な う。これは位置検出手段 51 の検出結果によるギヤ 31 の状態とフラッシュケー
ス3の状態とを整合させるためになされる処理である。この後ステップ S127 へ
戻り、ステップ S130 からステップ S122 へ戻ることにより最終的にステップ S
125 へと処理が移る。 以上の構成のように、先ずモータ 10 により発光部をポップダウンさせてスイ
ッチ 46 が ON した場合は、ステップ S123 から即座にステップ S124 に分岐し
、この割込処理から抜ける。 一方、外部からの手動力でポップダウンさせてスイッチ 46 が ON した場合は
、モータ 10 が作動し、通常のポップダウン動作を行なう。従って、フラッシュ
をポップアップした状態からポップダウンさせたい場合、第4図の釦 63 を押し
てモードを変えなくてもカバー 37 を押し下げることによりポップダウンさせる
ことができ、使い勝手が良い。 また、ON モードでポップアップしている状態からカバー 37 を押し下げてポ
ップダウン状態へと変えた場合、ステップ S126 にてフラッシュモードがオート
モードへも自動復帰するようにしたので、ON モードからオートモードへのモー
ドの戻し忘れによる無用のフラッシュ発光も防止できる。 さらに、ポップダウンの動作を全てモータ 10 で行なうようにしたので、基板
5をダウン位置に保持する係止部材等も不要となり簡単な構成でコストの低減も
図れる。 最後に本実施例におけるフィルムの巻戻動作について説明する。第1図のレバ
ー 42 をスライドさせ、指標 42b と 44 とを一致させるとギヤ 15 と 18 との
噛み合いが解け、ギヤ 15 がギヤ 40 と噛み合うのは既に述べた通りである。こ
のとき、スイッチ 45 が ON するとマイコン 100 の処理は第 14 図に示すリワ
インド割込処理へと移る。この割込処理において、ステップ S131 でリワインド
割込処理が開始される。そして、ステップ S132 でモータ 10 を右旋させ、ギヤ
41 のフォーク部 41a に回転を伝達してフィルムの巻戻を行なう。そして、ス
テップ S133 により何等かの方法でリワインドの完了が検出されたか否かが判定
される。リワインドの完了が検出されない場合はステップ S132 へ戻り、検出さ
れた場合はステップ S134 から通常の処理へと戻る。リワインド完了の検出につ
いてはフィルムの ローディング状態を検出するスイッチを設ける等、既に周知の方法が種々あるの
でここでは特にその説明は省略する。 以上のように、本実施例によれば発光部の照射角変換及び発光部のポップアッ
プ、ポップダウン共にモータの回転力により被駆動部を直接駆動するのではなく
、バネによる付勢力を利用するように為したので、ポップアップしている発光部
を手によって押し下げたような場合においても伝達系に無理な負荷を加えること
なく、安全性の高いカメラを提供できる。 さらに本発明では、モータの一方向の回転によりフラッシュケースをワイドズ
ーム位置とテレズーム位置との間で一往復させ、モータの他方向の回転により閃
光発光部をポップダウン位置とポップアップ位置との間で一往復させるので、例
えばこの閃光発光部をポップダウン位置からポップアップ位置へ変位させ、再び
ポップダウン位置に変位させるにあたっては、別のクラッチを必要としない。 (発明の効果) 以上のように、本発明によれば、閃光発光部のアップ状態で外力により閃光発
光部をダウン状態に変位させると、スイッチがこれを検知して駆動伝達系を第二
状態に変位し、閃光発光部をダウン状態に保持することができる。 また、閃光発光部がアップ状態からダウン状態へ変位する際に、移動手段によ
って閃光発光部の少なくとも一部を所定位置に移動するため、ポップダウン状態
でのカメラ外形を小さくすることが可能となる。
組み込み、電動モータで駆動する閃光装置を備えたカメラとして、特開昭63−19
5637 号が提案されていた。該提案によれば、モータの正逆回転をギヤ列により
閃光発光部へ直結し、アップダウン動作を行わせている。 又、同様に電動により閃光発光部のアップダウンを行わすものとして、特開昭
59−75232 号も提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、前者の従来例においては、閃光発光部のアップ状態において、閃光発
光部をカメラ本体に収納しようとして、手によって直接発光部を押しても動かず
、そのためにわずらわしいものであると同時に、このような外力の作用により伝
達ギヤ列の破損が懸念された。 又、後者の従来技術においては、閃光発光部のアップ状態で閃光発光部を直接
押すことができるように、バネにより吸収する構造を備えているが、そのために
閃光発光部のダウン状態からアップ状態への駆動には前記バネより強い別のバネ
をチャージするようにすることが必要であり、モータへの負荷が大きい問題があ
った。 本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、外力によりストロボをダウ
ン方向へ押すことができ、しかもモータへの負荷を大きくすることがない閃光装
置内蔵カメラを提供することにある。 また、所謂ズームストロボを備えたカメラの閃光発光部をコンパクトに格納す
ることを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 上記問題を解決するために、カメラ本体に閃光管を有する閃光発光部をアップ
ダウン可能に取り付けるとともに、前記閃光発光部の少なくとも一部を移動する
ことにより、前記閃光発光部からの光束の照射角を変化させる照射角変更手段を
備えたカメラにおいて、モータと、閃光発光部をアップ状態とダウン状態との間
で変位させることが可能であるとともに、モータの回転により第一状態と第二状
態との間で変位可能であり、該第二状態で閃光発光部をダウン状態に保持する駆
動伝達系と、閃光発光部のアップ状態からダウン状態へ変位したことを検出 するスイッチと、該スイッチが閃光発光部のダウン状態へ変位したことを検出す
ると、モータを駆動して駆動伝達系を第二状態に変位させる駆動制御手段と、前
記閃光発光部が前記アップ状態から前記ダウン状態へ変位する際に、前記閃光発
光部の少なくとも一部を所定位置に移動する移動手段とを備えることとする。 (作用) 上記構成の閃光装置内蔵カメラは、閃光発光部のアップ状態で外力により閃光
発光部をダウン状態に変位させると、スイッチがこれを検知して駆動伝達系を第
二状態に変位し、閃光発光部をダウン状態に保持することができる。 また、上記構成の閃光装置内蔵カメラは、閃光発光部がアップ状態からダウン
状態へ変位する際に、移動手段によって閃光発光部の少なくとも一部を所定位置
に移動するため、ポップダウン状態でのカメラ外形を小さくすることが可能とな
る。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。 第1図は本発明を適用した一眼レフカメラの駆動機構を示したものである。 第1図において、1は交換レンズを装着するバヨネットマウント、2はペンタ
プリズムである。3はフラッシュ装置の発光部を収納したフラッシュケースであ
り、その内部に発光管4が配される。 5はフラッシュケース3を保持する基板であり、カメラ本体に対して軸 36 に
より回動可能に設けられている。基板5の反対側 5c 部にも軸 36 は同軸に設け
られている(不図示)。この基板5はカメラ本体に植設されたピン 35 に掛けら
れたバネ 34 により、図中時計方向に付勢されている。 フラッシュケース3の一部 3b には軸6が嵌挿されており、フラッシュケース
3は軸6によってガイドされ軸6の軸方向に移動可能となっている。軸6は基板
5の腕部 5a 及び 5b によって両端を固着されている。また、腕部 5a とフラッ
シュケースの一部 3b との間には圧縮バネ7が設けられており、フラッシュケー
ス3を基板5に対して図中右方向へ付勢している。 フラッシュケース3の前方には発光管4からの照射光を拡散させる拡散板(不
図示)が基板5に固設されている。従って、前述の如くフラッシュケース3が軸 6の軸方向に移動することにより、発光管4と拡散板との間隔が変化し、これに
よりフラッシュ照射角を変化させる、所謂ズームフラッシュ機能が達成される。 カメラのフィルム巻戻部前側(図中右下)にはモータ 10 が設けられており、
その出力はピニオンギヤ 11 から減速ギヤ列12、13、14 を介して、ギヤ 14 と
一体に回転するギヤ 15 に伝達される。ギヤ 15 はギヤ 14 の回転を伝えると共
に上下方向へ移動可能となっており、この移動に伴いギヤ 15 が下方の位置にあ
るときはギヤ 18 へ、上方の位置にあるときはギヤ 40 へ、それぞれ回転を伝達
する。 ギヤ 15 はカメラ本体に固定された基板 16 上に設けられた圧縮バネ 17 によ
り上方へ付勢されている。第1図の状態ではギヤ 15 の上面が後述する操作部材
42 の下面に設けられたカム面 42a と当接し、ギヤ 15 は下側、すなわちギヤ
18 と噛み合った位置となっている。 ギヤ 18 へ伝達された回転は、さらにギヤ 19、ギヤ 19 と一体に設けられた
笠歯車 20 から笠歯車 21、ギヤ 22、23 を介してギヤ 24 に伝達される。ギヤ
24 と一体に設けられたギヤ 25 にはギヤ 27が噛み合っており、このギヤ 25、2
7 及びアーム 26 により切換手段として遊星ギヤ機構を構成している。上述した
ギヤ 12〜15、18〜25 の軸は、全てカメラ本体、またはカメラ本体と一体に設け
られた基板上に固設される。また、ギヤ 27 の軸はアーム 26 に固設されている
。 ギヤ 27 と噛合可能なギヤ 28 は、ギヤ 29 と一体となって回転するように基
板5上に設けられており、該ギヤ 29 はさらにギヤ 30 を介してギヤ 31 に回転
を伝達する。これらのギヤ 30、31 も基板5上に設けられた軸(不図示)に回動
可能に嵌挿されている。ギヤ 31 上には後述するピン 31a が植設されており、
フラッシュケース3の一端に設けられたツバ 3a と係合可能になっている。ギヤ
31 の回転位置はギヤ 31 上に設けられた位置検出パターン 31b と、基板5に
設けられたブラシ8との電気的接続状態により検知可能となっている。このパタ
ーン 31b とブラシ8とにより位置検出手段 51 が構成される。 前述のギヤ 27 が図中(27)で示す位置にあるときに係合するギヤ 32 はカメ
ラ本体に回動可能に軸支されており、その一面には前述の基板5の腕部 5d と係
合可能なピン 32a が植設されている。 また、他の一面には位置検出パターン 32b が設けられており、カメラ本体に
設けられたブラシ 33 と該パターン 32b との電気的接続状態によりギヤ 32 の
回転位置が検出可能になっている。このパターン 32b とブラシ 33 とにより位
置検出手段 52 が構成される。 37 は前記基板5を覆うカバーであり、その一端を軸 37a によってカメラ本体
に軸支され、他端がカメラ本体からポップアップ(離間)し、フラッシュの使用
が可能となるポップアップ位置(離間位置)と、他端がカメラ本体に近接しフラ
ッシュの使用が不可となるポップダウン位置(近接位置)との間を揺動可能とな
っている。また、カバー 37 はカメラ本体に設けられたピン 39 に掛けられたバ
ネ 38 により図中反時計方向、すなわちカバーが閉じる方向(ポップダウン方向
)に付勢されている。該カバー 37 の内面には後述する凸部 37b 設けられてい
る。 42 はカメラ外面に設けられたフィルムを巻戻す為の操作スイッチであり、42
をスライドさせて指標 42b をカメラ外面上の指標 43 及び 44 に合わせること
により巻戻動作の可否を切り換える。前述の如く指標 42b が指標 43 と対応し
ている第1図の状態では、操作スイッチ 42 の下面に設けられたカム面 42a は
ギヤ 15 を下方へ押し下げギヤ 18 と噛み合っている。指標 42b を指標 44 に
合わせるとスイッチ 45 が ON すると共に、前述のカム面 42a とギヤ 15 上面
との係合が解かれ、ギヤ 15 はバネ 17 の作用により上方へ移動しギヤ 40 と噛
み合う。ギヤ 40 はさらにギヤ 41 と噛み合い、ギヤ 41 上に設けられたフォー
ク部 41a を回転させる。このフォーク部 41a は 35mm フィルムのパトローネ内
のスプール端部のハブと係合し、撮影終了時にフィルムをパトローネ内に巻戻す
。46 は前述の基板5がカメラ本体に近接(ポップダウン)した状態で ON する
スイッチである。 次に第1図の実施例の各機構部分の動作を個別に説明する。第1図はフラッシ
ュケース3がポップアップした状態、すなわちカバー 37 がカメラ本体から離間
しフラッシュの使用が可能な状態を示している。この状態で先ずモータ 10 を反
時計方向に回転させると、その回転はギヤ 11〜15、18〜24 を介してギヤ 25 を
右旋させる。これに伴い、アーム 26 もギヤ 25 の軸と同軸で右旋し、ギヤ 27
と 28とが噛み合い 28 が右旋する。したがって、ギヤ 29 も右旋しギヤ 30 を
介してギヤ 31 も右旋する。 モータ 10 が時計方向に回転すると、同様にギヤ 25 が左旋し、これによりア
ーム 26 がギヤ 25 の軸と同軸で左旋し、ギヤ 27 と 28 との係合が解かれギヤ
27 はギヤ 32 と噛み合う。したがってギヤ 32 は左旋する。 次に第2図を用いてフラッシュケース3とギヤ 31 との関係を詳述する。第2
図(a)〜(c)はギヤ 31 の回転に伴うフラッシュケース3の移動を示すもの
である。図中符号は第1図と一致しているので説明は省略する。但し、50 は拡
散板を示している。 第2図において、ギヤ 31 はモータ 10により時計方向に駆動される。これに
より植設されたピン 31a も円周方向に移動する。先ず、第2図(a)の状態は
ピン31a が最も拡散板 50 から離れた位置にある。このとき、フラッシュケース
3はバネ7により右方向へ付勢されているので、ツバ部 3a がピン 31a に当接
してその位置が決定されている。この状態では発光管4と拡散板 50 との位置が
最も離れており、フラッシュの照射角は狭くなる。これをテレズーム状態(第1
の発明の最小照射角位置、第2の発明の最長位置)と呼ぶ。このとき、位置検出
手段51 からはテレズーム状態を示す信号(仮にテレ信号と呼ぶ)が出力される
。 次にギヤ 31 が約 90 °右旋した状態を示すのが第2図(b)である。ギヤ 3
1 の右旋に伴い、ピン 31a はツバ部 3a を左方向に押し、バネ7の付勢力に抗
してフラッシュケース3を左方へ移動させる。第2図(b)の位置はテレズーム
状態と後述するワイドズーム状態のほぼ中間位置にあたり、これをノーマルズー
ム状態と呼ぶ。このとき、前述の位置検出手段 51 からはノーマル信号が出力さ
れる。 さらにギヤ 31 が右旋し、ピン 31a が最も拡散板 50 に近接した状態が第2
図(c)である。このとき、発光管4と拡散板 50 との位置が最も近接しフラッ
シュの照射角は広くなる。これをワイドズーム状態(第1の発明の最大照射角位
置、第2の発明の最短位置)と呼ぶ。このとき、前述の位置検出手段 51 からは
ワイド信号が出力される。 さらにギヤ 31 が右旋すると、フラッシュケース3はバネ7の力で右方向へ移
動し、第2図(a)の状態へ戻る。つまり、ギヤ 31 が一回転することによりフ
ラッシュケース3はテレズーム位置とワイドズーム位置との間を往復動すること
になる。この過程において、ピン 31a が第2図中上端にきたとき、フラッシュ
ケ ース3は第2図(b)と同じ位置になるが、このときは前述の位置検出手段 51
からは信号が出力されない。 次に第1図及び第3図(a)〜(b)を用いてさらに全体の動きを詳述する。
第3図では第1図におけるモータ 10 からギヤ 24 迄の伝達系は省略してある。 先ず、第3図(a)はフラッシュケース3がポップアップした状態を示してい
る。このとき、ギヤ 32 に植設されたピン 32a は後述する如く図示の位置にあ
る。図中 47 はカメラの上カバー、48 は他のフラッシュ装置を用いるときに装
着を行なう為のアクセサリーシューであり、49 はカメラ本体に植設されたピン
である。 第3図(a)の状態では基板5は第1図のバネ 34 の作用により軸 36 を中心
に時計方向、すなわちフラッシュケース3が上昇する方向に付勢されている。こ
の付勢による揺動は基板5の一端部 5d がカメラ本体に植設されたピン 49 に当
接することにより規制され、図示のポップアップ状態を形成する。このとき、カ
バー 37 はその下面 37c が基板5の上部 5e により持ち上げられ、軸 37a を中
心に右旋し図示の如くその先端 37d が基板5の端部 5f とlだけずれた位置に
移動する。この距離lは前述のフラッシュケース3のテレズーム状態〜ワイドズ
ーム状態までの移動量l′とほぼ同じになっており、これによりポップアップし
た状態では第3図に(3)で示す如く、基板5とカバー 37 の凸部 37b との間
にフラッシュケース3がテレズーム状態まで移動し得る空間が形成される。ここ
で、第1図に38 として示すカバー 37 を反時計方向に付勢するバネは、前述の
基板5を時計方向に付勢するバネ 34 よりも十分弱くなっており基板5の右旋を
妨げない。このポップアップ状態においてはスイッチ 46 は OFF 状態にある。
また、この状態においては第1図の位置検出手段 52 からはポップアップを示す
信号(アップ信号)が出力される。 さてここで、モータ 10 によりギヤ 25 が右旋すると、前述の如くアーム 26
も右旋しギヤ 27 と 28 とが噛み合う。そして、ギヤ 28 が右旋することにより
フラッシュケース3が図中左右方向に移動し、ズーミングが行なわれる。 ここで、ズーミングがワイド状態、すなわち第3図(a)に3で示す状態にあ
ってモータ 10 が反転(右旋)したときを考える。モータ 10 の反転(右旋)に
伴いギヤ 2 5は左旋し、これによりアーム 26 も左旋しギヤ 27 と 28 との噛み
合いが 解かれる。このとき、第2図(c)に示す如くギヤ 31 の中心とピン 31a の中
心及びピン 31a とフラッシュケース3のツバ部 3a の接触点Pとは一直線上に
ある為、バネ7によるフラッシュケース3の右方向への移動は不能となり、フラ
ッシユケース3はワイドズーム状態に保持される。 さて、アーム 26 が左旋を続けるとギヤ 27 はギヤ 32 と噛み合いギヤ 32 を
左旋させる。よってギヤ 32 に植設されたピン 32a も移動し、基板5の一端部
5d と当接し、一端部 5d を第3図(a)で右方向へ押圧する。この押圧により
基板5は軸 36 を中心として第1図のバネ 34 に抗して左旋を開始し、第3図(
b)の状態、すなわちポップダウン状態に至る。 この過程において、カバー 37 は第1図のバネ 38 の作用により軸 37a を中
心として左旋し、ポップダウン状態ではその端部 37d と基板5の端部 5f がほ
ぼ一致する。これは基板の揺動中心 36 とカバーの揺動中心 37a とが異なって
いるために生じる結果であり、これによりポップダウン状態でのカメラ外形を小
さくする効果を果たしている。 第3図(b)のポップダウン状態ではスイッチ 46 が ON し、また第1図の位
置検出手段 52 からはポップダウンを示す信号(ダウン信号)が出力される。こ
の後、またモータ 10 を右旋させるとギヤ 32 は同様に左旋し、ピン 32a の移
動に伴い基板5はバネ 34 の作用により右旋して、再び第3図(a)のポップア
ップ状態へと移行する。つまり、ギヤ 32 が一回転することによりカバー 37 は
ポップアップ位置とポップダウン位置との間を往復動することになる。 第4図は本発明を適用したカメラを背面から見た図である。図中 37、42、47
、48 は既に説明した部材であるので説明は省略する。 601 はレリーズ釦であり、押圧するとそのストロークの中間で第1のスイッチ
が ON し(これを半押スイッチと呼ぶ)、さらに押圧すると第2のスイッチが O
N する(これをレリーズスイッチと呼ぶ)。カメラ上面には液晶等を用いた外部
表示部材 61 が設けられ、この表示部材 61 にはシャッタスピード、絞り値等や
後述するフラッシュ装置の状態表示等が表示される。62 はファインダ観察窓で
あり、このファインダ内にも表示装置が設けられている。63 はフラッシュ撮影
のモードを選択する釦であり詳細は後述する。 第5図(a)〜(f)は前述の表示部材の表示形態を示した図である。第5図
(a)〜(f)の各上段は外部表示部材 61 を、下段はファインダ内の表示部材
の表示形態をそれぞれ示している。先ず第5図(a)を用いて各表示の意味につ
いて説明する。第5図(a)は説明のためにフラッシュ関係の表示セグメントを
全て出したときを示しており、実際の使用状態における表示とは異なる。また、
第5図においては、シャッタスピード等、本発明に直接関係しない他の表示は省
略してある。 先ず、第5図(a)において、70 はフラッシュ撮影のモードが後述する“オ
ート”の状態にあることを示すセグメントであり、オート以外のモードでは表示
が消える。71 と 72 とはフラッシュ発光を行なうか否かを表示するセグメント
で、71 のみ表示され 72 が消えているときにはフラッシュの発光が行なわれる
。71、72 が共に表示されているときにはフラッシュの発光は行なわれない。 71
、72 は外部表示とファインダ内表示の双方に表示される。73 はフラッシュ装置
の充電状態を示すセグメントであり、フラッシュ発光を行なう状態、すなわち表
示 71 が表示され 72 が消えている状態で、この 73 が表示されているときは充
電が完了されていることを示し、73 が表示されていないときは充電中であるこ
とを示す。73 は後述する如く、フラッシュ発光を行わない状態で点滅表示を行
なうことがある。これは撮影者にフラッシュ使用を推奨する表示である(尚、こ
の点滅表示は第5図中破線で示す)。第5図(b)〜(f)に示す各表示状態に
ついては後述する。 次に第6図を用いて本実施例の電気回路ブロックを説明する。この第6図にお
いては、本発明に直接関係しない巻上制御回路等は省略してある。第6図におい
て、100 はマイコンである。マイコン 100 には後述のスイッチ 45、46、63 及
び位置検出手段 51、52、半押スイッチ 101、レリーズスイッチ 102 が接続され
ている。半押スイッチ 101 とマイコン 100 との間に設けられたタイマー 103
は、半押スイッチが OFF しても一定時間カメラの電源を ON させておく、所謂
半押タイマーを形成するものである。このタイマー 103 には前述の半押スイッ
チ 101 と共にマイコンから出力されるレリーズ完了を示す信号を入力するライ
ン 111 も接続されている。 タイマー 103 の動作を説明する。先ずカメラのレリーズ釦(第4図の 60)を
半押して、半押スイッチ 101 を ON させるとタイマー 103 はリセットされ、11
3 のラインにはHレベルの信号が出力される。マイコン 100 は、ライン 113 が
Hレベルのとき半押タイマーが ON し、Lレベルのとき半押タイマーが OFF と
認識する。このままレリーズスイッチ 102 を ON させずに半押スイッチ 101 を
OFF にした場合(すなわち、レリーズ釦から指を離した場合)は、その OFF な
った時点から数秒間(例えば、7秒程度)ライン 113 をHレベルに保持し、そ
の後Lレベルに落とす。 また、レリーズスイッチ 102 が ON となり、カメラの撮影動作が行われた場
合は、その撮影動作完了時に 111 へ出力される信号を受け、その時点で半押ス
イッチ 101 が OFF であれば、111 から信号を受けた時点から1秒程度ライン 1
13 をHレベルに保持し、その後Lレベルに落とす。111 から信号を受けた時点
で半押スイッチ 101 が ON となっていたときは、前述の如く半押スイッチが OF
F した時点から7秒程度でライン 113 がLレベルとなる。 104 は表示駆動回路であり、マイコンからの指令を受けて前述の外部表示装置
61 及びファインダ内表示装置 105 を駆動する。106 はモータ駆動回路であり
、前述のモータ 10 をマイコンの指令に基づき駆動する。 フラッシュ制御回路 107 は、前述のフラッシュ発光部4の発光を制御する回
路であり、マイコンからフラッシュ制御回路へは充電の開始等を支持する信号が
送られる。また、フラッシュ制御回路からマイコンへは充電の完了を示す信号が
送られる。 109 はフラッシュ使用判定回路であり、カメラの測光回路 108 からの出力に
対して予め決められた分析を行ない、フラッシュが必要か否かを判断してその結
果をマイコンに送る。 110 は交換レンズL内に設けられた焦点距離情報出力回路であり、そのレンズ
の焦点距離を示すfmm 信号をライン 114 によりマイコンに送る。 次に第6図、第7図〜第 14 図のフローチャートを用いて前述のマイコン 100
により統括制御される本実施例全体の動作を詳述する。 先ず、半押スイッチ 101 が ON すると、第7図のステップ S1 から動作が開
始さ れる。ステップ S2 では充電開始信号をフラッシュ制御回路 107 に対して出力
する。この充電開始信号は充電が完了された時点で出力が停止される。ステップ
S3 では現在のフラッシュモードの確認を行なう。そしてステップ S4、ステッ
プ S5 により現在のフラッシュモードに応じた制御ルーチンへとそれぞれ分岐を
行なう。 ここで、フラッシュモードについて説明する。本実施例におけるカメラでは、
フラッシュを発光させるモードとしてオート、ON、OFF の三つのモードを有する
。 オートモードとは、例えば被写体の輝度に応じてフラッシュの発光を行なうか
否かをカメラが自動的に判断するモードであり、ON モードとは被写体の輝度に
よらずフラッシュを強制的に発光させるモードで、OFFモードとはフラッシュの
発光を一律に禁止するモードである。 これらのモードの切換はスイッチ 63 とにより行なわれる。スイッチ 63 が O
N するとマイコンの処理は第8図に示すモード割込に移行する。このルーチンに
おいては現在のフラッシュモードがオートなら ON へ、ON なら OFF へ、OFF な
らオートへと変更される、すなわち、スイッチ 63 を一回押圧する毎にフラッシ
ュモードがオート→ON→OFF→・・・というように順次切り替わっていく。この
後、ステップ S108 で通常処理に戻される。 以下にオートモードの処理について説明する。第9図はオートモードにおける
処理を示したものである。このオートモードでは被写体が低輝度時に発光部がポ
ップアップし、一度ポップアップするとこの状態を維持するように構成されてい
る。 ステップ S6 でオートモードの処理が開始されると、ステップ S9 でフラッシ
ュ使用判定回路 109 からの入力に基づきフラッシュが必要か否かが判定される
。ここでフラッシュが不要のときはステップ S10 へ処理が移り、フラッシュ制
御回路 107 に対して発光禁止の指令が送られる。そして、ステップ S11 で表示
セグメント、すなわち第5図(a)における 70、71、72 の表示を行なう。この
状態を示したのが第5図(c)である。この後、処理はステップ S9 へ戻る。 ステップ S9 でフラッシュが必要と判定されるとステップ S12 で位置検出手
段 52 の状態が読み込まれる。そしてステップ S13 でギヤ 32 がポップアップ
の位置 にあるか否かが判断される。ギヤ 32 がアップの位置にない場合はステップ S14
へ進み、モータ 10 が右旋し前述の如くギヤ 32 が回転し基板5をアップさせ
る。アップが完了したときはステップ S15 へと進み、フラッシュ制御回路 107
へフラッシュの発光を許可する信号を送る。 次にステップ S16 でレンズL内の焦点距離情報出力回路 110 から焦点距離を
示すfmm 信号を読み込み、またステップ S17 で位置検出手段 51 からフラッシ
ュケース3がどの位置にあるかを読み込む。そして、ステップ S18 で両者を比
較し、両者が一致していないときはステップ S19 でモータを左旋させ、前述の
如くフラツシュケース3をズーミングさせる。 ステップ S18 で両者が一致するとステップ S20 でフラッシュ制御回路 107
から充電完了を示す信号が出力されているか否かを判定する。充電完了の場合は
ステップ S21 で表示セグメント 70、71、73 を表示させる。この状態が第5図
(b)である。充電が完了していないときはステップ S22 でセグメント 73 を
消灯し、ステップ S21、22 何れの場合もステップ S9 へと処理が戻される。 以上述べた如く、オートモードにおける動作ではフラッシュの必要な被写体の
場合のみ、自動的に発光部のポップアップが行なわれ、また装着している撮影レ
ンズの焦点距離に応じて発光部のズーミングが行なわれる。 また、一度ポップアップした後は被写体が変わってフラッシュが不要と判定さ
れても、フラッシュを発光禁止にするのみでポップダウンは行われないためフラ
ッシュが要、不要の限界付近の被写体に対してもポップアップ、ポップダウンが
頻繁に行なわれることがない。 さらに、発光するか否かは表示部材により撮影者に表示されるので使い勝手の
良いシステムとなっている。 次に ON モード処理について説明する。第 10 図は ON モードにおける処理を
示している。第 10 図においてステップ S7 で ON モードの処理が開始されるが
、ステップ S23 からステップ S31 までは第9図のステップ S12 からステップ
S20 までと同じである。すなわち ON モードでは被写体の輝度によらずポップア
ップ、発光部のズーミングを行ないレリーズ毎にフラッシュ発光を行なう。ステ
ップ S32 の表示状態を示したのが第5図(d)である。ステップ S32 あるいは
ステップ S33 の次のステップではステップ S27 に処理が戻される。 第 16 図には、オートモードにおける処理の本発明に係る実施例を示している
。第 16 図において、ステップ S51 で半押スイッチが ON しているか否かが判
断される。半押スイッチが ON していればステップ S52 へ移る。このステップ
S52 からステップ S65 までの処理は、第9図のステップ S9 からステップ S22
までの処理と同一の物であるので説明は省略する。半押スイッチが OFF の場合
は処理が停止され、発光部のポップアップ及びポップダウン、照射角位置は、半
押スイッチがOFF される直前の状態に保たれる。 したがって、本実施例ではオートモードにおいて、発光部のポップアップ及び
ポップダウン、発光部のズーミングが為されるのは、半押スイッチが ON してい
るときのみとなり、レリーズ釦から指を離しているのにも拘わらず、電源が ON
しているため必要以外の発光部のポップアップ及びポップダウン、発光部のズー
ミングが行なわれることを防止している。 続いて OFF モードの処理について説明する。第 11 図は OFF モードにおける
処理を示している。ステップ S8 で OFF モードの処理が開始される。先ずステ
ップ S34、35 でギヤ 32 がダウン位置にあるか否かが判定される。ダウン位置
にない場合、ステップ S36 で位置検出手段 51 の信号が読み込まれ、ステップ
S37 でワイドズーム位置か否かが判定される。 ワイドズーム状態でない場合は、ステップ S38 でモータが左旋しフラッシュ
ケース3のズーミングが行なわれ、ステップ S36 へ戻るループによりワイドズ
ーム状態へと駆動制御される。これは収納状態におけるコンパクト化を図るため
の処理である。 ワイドズーム状態にあるとステップ S39 でモータが右旋し、前述の如く基板
5のポップダウン動作が行なわれる。そして、ステップ S34 へ戻るループによ
りポップダウン位置へと駆動される。ステップ S35 でポップダウンした位置に
あると判定されるとステップ S40 でフラッシュ制御回路 107 へフラッシュの発
光禁止を指示し、ステップ S41 で先ず表示セグメントのうち 71 と 72 とを表
示させる。さらにステップ S42 でフラッシュ発光が必要か否かを判定し、必要
であるならば S43 で撮影者にフラッシュ推奨の表示を為し、必要でないならば
S44 で 73 の表 示を消灯する。ステップ S43 での表示状態を第5図(e)、ステップ S44 での
表示状態を第5図(f)に示す。この後、処理はステップ S42 に戻り、その時
点でフラッシュが必要か否かにより表示が第5図(e)と(f)との何れかに切
り替わる。 以上のように OFF モードにおける処理では、発光部がポップアップしている
と先ずそれをダウンさせる。このとき、第3図の説明で述べた如く、フラッシュ
ケース3をワイド位置へ駆動した後にダウン駆動を行なうのでダウン状態でコン
パクトな外形が達成される。 さらにダウン後は発光禁止となりその旨を表示すると共に、フラッシュを使用
した方が良いとフラッシュ使用判定回路 109 が判定した際には、表示セグメン
ト 73 を点滅させ、撮影者にフラッシュの使用を促すので撮影ミスを防止できる
。 以上、オート、ON、OFF それぞれのモードにおける動作を述べたが、各モード
においてレリーズスイッチ 102 が ONした場合には、処理はレリーズの割込動作
へと移りレリーズ動作が行なわれる。モータ 10 の駆動中やオートモード、ONモ
ードにおいてフラッシュが必要にも拘わらず充電が完了していない場合等、レリ
ーズを行なうに適さないときにはレリーズ割込を禁止するようにしても良い。 次にタイマー 103 が OFF になった場合の動作について説明する。前述の如く
半押スイッチ 101 が OFF してから7秒後、あるいはレリーズ動作完了から1秒
後にタイマー 103 の出力 113 はHレベルからLレベルに切り替わる。これを受
けてマイコン 100 は第 12 図に示すタイマー OFF 割込に処理が移る。 ステップ S111 でタイマー OFF 割込処理が開始される。先ずステップ S112、
ステップ S1130 で現在のフラッシュモードが確認され、オートモード以外なら
そのまま通常の処理に戻る。ON モードの場合、発光部はポップアップしたまま
で、OFF モードの場合は発光部はポップダウンしたままの状態を保つ。 オートモードの場合にはステップ S115、ステップ S116 でポップダウンした
位置にあるか否かが判定される。ここで、ポップダウン位置にあった場合も処理
は通常に戻る。 ポップダウン位置にない場合はステップ S117 からステップ S120 の処理が行
なわれるが、これは前述の第 11 図におけるステップ S36 からステッブ S39 と
同じ であり発光部をポップダウンさせる動作を行なう。ステップ S120 からステップ
S115 へ戻るステップによりポップダウンが完了すると、ステップ S116 からス
テップ S114 へ処理が移り通常の処理に復帰する。 以上の処理は、オートモードにおいて発光部がポップアップしていた場合、カ
メラの半押タイマー OFF に伴い自動的にポップダウン動作が行なわれることを
示している。これによって、撮影を中断しているときには発光部が収納され、コ
ンパクトになるので携帯正が向上する。 また、フラッシュモードが ON モードのときには半押タイマーが OFF しても
発光部はポップダウンしないので、撮影者のフラッシュ使用の意図による適切な
使い分けも可能となっている。 このタイマーは、本実施例ではカメラの給電に用いるものと共用しているが、
フラッシュのポップダウン制御専用のタイマーを設けても良い。また、タイマー
の動作時間を半押スイッチ OFF から7秒、あるいはレリーズ動作完了から1秒
としたが、この時間は任意に設定しても良いし撮影者の好みによって可変とする
構成としても良い。 次に本実施例において、オートモードまたは ON モードで発光部がポップアッ
プしているときに外部からの手動力により発光部を強制的にポップダウンさせた
場合の動作について説明する。 第 15 図(a)は第3図(a)のポップアップ状態の図を裏側から見たもので
ある。ギヤ 29、30、31 は省略してある。 第 15 図(a)において 71 はアーム 26 に植設されたギヤ 27 の軸であり、
71a はその頭部である。この頭部 71a は第 15 図(a)においてアーム 26 が
左旋し、ギヤ 27 と 28 とが噛み合う際に頭部 71a の外周と基板5の端部 5g
が当接し、ギヤ 27 と 28 との軸間距離を適正に保つ機能を果たしている。この
端部 5g はギヤ 28 の軸を中心とする円弧になっている。 さて、ここでケース 37 を外部からの力で強制的にダウン方向へ押した場合、
すなわち軸 37a を中心に右旋させた場合を考える。ケース 37 の右旋に伴いケ
ース下面 37c が基板5の上部 5e を押し、基板5もバネ 34 に抗して軸 36 を
中心に右旋する。さらにこの基板5の右旋に伴い端部 5g が 71a を押すため、
アーム 26 はギヤ 25 の軸を中心に右旋する。 また、以上の過程において、フラッシュケース3がワイドズーム以外の位置に
あった場合は、ケース 37 の凸部 37b がフラッシュケースの後端部を押してバ
ネ7に抗してフラッシュケース3をワイド方向へ移動させる。 このようにしてポップダウン位置まで強制的に回動させた状態を第 15 図(b
)に示す。第3図(b)に示したモータ 10 によって発光部をポップダウンさせ
た場合と比べると、ピン 32a の位置がアップ位置にあるのとギヤ 27 がギヤ 28
に噛み合っている点が異なる。この第 15 図(b)の状態においても基板5の
端部 5g と 71a との当接により、ギヤ 27 と 28 との軸間距離は確保されてい
るので、ギヤ 25 を左旋させるとギヤ 28 へ回転を伝達し得る。 第 15 図(b)の状態でスイッチ 46 が ON されると、マイコン 100 の処理
は第 13 図に示すダウン割込処理に移る。この処理は発光部のポップダウンの完
了が、モータによる電動もしくは外部からの手動の何れによって行なわれたかを
問わない。つまり、発光部のポップダウンが電動と手動との何れによって行なわ
れても、ポップダウンが完了した時点でこの処理が行なわれる。 第 13 図において、ステップ S121 でダウン割込処理が開始される。先ずステ
ップ S122、ステップ S123 でギヤ 32 の状態が判定される。ここで、ギヤ 32
がダウンの状態、すなわち第3図(b)の位置にあるときはステップ S124 でフ
ラッシュの発光禁止を命じ、ステップ S125 で通常の処理に戻る。発光部のポッ
プダウンがモータによって行われた場合には、この処理により即座に通常処理へ
戻る。 ステップ S123 でギヤ 32 がダウン位置にない場合、すなわち第 15 図(b)
のような状態の場合は、ステップ S126 で先ずフラッシュモードが一律にオート
モードにセットされる。 続いて、ステップ S127 からステップ S130 までの処理が行われるが、これは
第 11 図のステップ S36 からステップ S39 の処理と同じである。ステップ S12
8 で発光部がワイドズーム位置にあるか否かが判定され、ワイドズーム位置にあ
るならば、ステップ S130 でモータ右旋の処理に入る。これは位置検出手段 52
の検出結果によるギヤ 32 の状態と基板5の状態とを整合させるためになされる
処理である。ワイドズーム位置にないならば、ステップ S129 でモータ左旋の処
理を行な う。これは位置検出手段 51 の検出結果によるギヤ 31 の状態とフラッシュケー
ス3の状態とを整合させるためになされる処理である。この後ステップ S127 へ
戻り、ステップ S130 からステップ S122 へ戻ることにより最終的にステップ S
125 へと処理が移る。 以上の構成のように、先ずモータ 10 により発光部をポップダウンさせてスイ
ッチ 46 が ON した場合は、ステップ S123 から即座にステップ S124 に分岐し
、この割込処理から抜ける。 一方、外部からの手動力でポップダウンさせてスイッチ 46 が ON した場合は
、モータ 10 が作動し、通常のポップダウン動作を行なう。従って、フラッシュ
をポップアップした状態からポップダウンさせたい場合、第4図の釦 63 を押し
てモードを変えなくてもカバー 37 を押し下げることによりポップダウンさせる
ことができ、使い勝手が良い。 また、ON モードでポップアップしている状態からカバー 37 を押し下げてポ
ップダウン状態へと変えた場合、ステップ S126 にてフラッシュモードがオート
モードへも自動復帰するようにしたので、ON モードからオートモードへのモー
ドの戻し忘れによる無用のフラッシュ発光も防止できる。 さらに、ポップダウンの動作を全てモータ 10 で行なうようにしたので、基板
5をダウン位置に保持する係止部材等も不要となり簡単な構成でコストの低減も
図れる。 最後に本実施例におけるフィルムの巻戻動作について説明する。第1図のレバ
ー 42 をスライドさせ、指標 42b と 44 とを一致させるとギヤ 15 と 18 との
噛み合いが解け、ギヤ 15 がギヤ 40 と噛み合うのは既に述べた通りである。こ
のとき、スイッチ 45 が ON するとマイコン 100 の処理は第 14 図に示すリワ
インド割込処理へと移る。この割込処理において、ステップ S131 でリワインド
割込処理が開始される。そして、ステップ S132 でモータ 10 を右旋させ、ギヤ
41 のフォーク部 41a に回転を伝達してフィルムの巻戻を行なう。そして、ス
テップ S133 により何等かの方法でリワインドの完了が検出されたか否かが判定
される。リワインドの完了が検出されない場合はステップ S132 へ戻り、検出さ
れた場合はステップ S134 から通常の処理へと戻る。リワインド完了の検出につ
いてはフィルムの ローディング状態を検出するスイッチを設ける等、既に周知の方法が種々あるの
でここでは特にその説明は省略する。 以上のように、本実施例によれば発光部の照射角変換及び発光部のポップアッ
プ、ポップダウン共にモータの回転力により被駆動部を直接駆動するのではなく
、バネによる付勢力を利用するように為したので、ポップアップしている発光部
を手によって押し下げたような場合においても伝達系に無理な負荷を加えること
なく、安全性の高いカメラを提供できる。 さらに本発明では、モータの一方向の回転によりフラッシュケースをワイドズ
ーム位置とテレズーム位置との間で一往復させ、モータの他方向の回転により閃
光発光部をポップダウン位置とポップアップ位置との間で一往復させるので、例
えばこの閃光発光部をポップダウン位置からポップアップ位置へ変位させ、再び
ポップダウン位置に変位させるにあたっては、別のクラッチを必要としない。 (発明の効果) 以上のように、本発明によれば、閃光発光部のアップ状態で外力により閃光発
光部をダウン状態に変位させると、スイッチがこれを検知して駆動伝達系を第二
状態に変位し、閃光発光部をダウン状態に保持することができる。 また、閃光発光部がアップ状態からダウン状態へ変位する際に、移動手段によ
って閃光発光部の少なくとも一部を所定位置に移動するため、ポップダウン状態
でのカメラ外形を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用した閃光装置内蔵カメラの駆動機構の斜視図、第2図(
a)〜(c)は照射角変換駆動系の拡大断面図、第3図(a)、(b)は発光部
駆動系の拡大断面図、第4図は閃光装置内蔵カメラの背面図、第5図(a)〜(
f)はフラッシュモードの表示携帯を示した図、第6図は電気ブロック図、第7
図は本実施例の動作を示すフローチャートで、第8図はモード割込処理、第9図
はオートモードにおける処理、第 10 図は ON モードにおける処理、第 11 図は
OFF モードにおける処理、第 12 図はタイマー OFF の割込処理、第 13 図は発
光部ポップダウンの割込処理、第 14 図はリワインドの割込処理をそれぞれ示す
フローチャートであり、第 15 図(a)、(b)は発光部駆動系の拡大断面図で
あり、 発光部を手動にて強制的にポップダウンさせた場合について示している。第 16
図は本発明に係るオートモードの処理を示している。 (主要部分の符号の説明) 3……フラッシュケース、4……閃光発光部 5……基板、7……バネ、10……モータ 25、27……ギヤ、26……アーム 31……ギヤ、31a……ピン 34……バネ、37……カバー、50……拡散板
a)〜(c)は照射角変換駆動系の拡大断面図、第3図(a)、(b)は発光部
駆動系の拡大断面図、第4図は閃光装置内蔵カメラの背面図、第5図(a)〜(
f)はフラッシュモードの表示携帯を示した図、第6図は電気ブロック図、第7
図は本実施例の動作を示すフローチャートで、第8図はモード割込処理、第9図
はオートモードにおける処理、第 10 図は ON モードにおける処理、第 11 図は
OFF モードにおける処理、第 12 図はタイマー OFF の割込処理、第 13 図は発
光部ポップダウンの割込処理、第 14 図はリワインドの割込処理をそれぞれ示す
フローチャートであり、第 15 図(a)、(b)は発光部駆動系の拡大断面図で
あり、 発光部を手動にて強制的にポップダウンさせた場合について示している。第 16
図は本発明に係るオートモードの処理を示している。 (主要部分の符号の説明) 3……フラッシュケース、4……閃光発光部 5……基板、7……バネ、10……モータ 25、27……ギヤ、26……アーム 31……ギヤ、31a……ピン 34……バネ、37……カバー、50……拡散板
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】カメラ本体に閃光管を有する閃光発光部をアップダウン可能に取り
付けるとともに、前記閃光発光部の少なくとも一部を移動することにより、前記
閃光発光部からの光束の照射角を変化させる照射角変更手段を備えたカメラにお
いて、 モータと、 前記閃光発光部をアップ状態とダウン状態との間で変位させることが可能であ
るとともに、前記モータの回転により第一状態と第二状態との間で変位可能であ
り、該第二状態で前記閃光発光部を前記ダウン状態に保持する駆動伝達系と、 前記閃光発光部のアップ状態からダウン状態へ変位したことを検出するスイッ
チと、 該スイッチが前記閃光発光部のダウン状態へ変位したことを検出すると、前記
モータを駆動して前記駆動伝達系を前記第二状態に変位させる駆動制御手段と、 前記閃光発光部が前記アップ状態から前記ダウン状態へ変位する際に、前記閃
光発光部の少なくとも一部を所定位置に移動する移動手段と を備えたことを特徴とする閃光装置内蔵カメラ。 【請求項2】前記駆動伝達系が前記第二状態にあることを検出する位置検出手段
を備え、前記駆動制御手段は、前記スイッチが前記閃光発光部のダウン状態へ変
位したことを検出すると、前記位置検出手段が前記駆伝達系の前記第二状態を検
出するまで前記モータを駆動することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の閃光装置内蔵カメラ。 【請求項3】前記カメラは一眼レフカメラであり、前記閃光装置は前記カメラの
ペンタプリズムの上部に配置されていることを特徴とする特許請求の範囲第1に
記載の閃光装置内蔵カメラ。
Family
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