JP2528639B2 - 防音材料 - Google Patents

防音材料

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JP2528639B2
JP2528639B2 JP61197962A JP19796286A JP2528639B2 JP 2528639 B2 JP2528639 B2 JP 2528639B2 JP 61197962 A JP61197962 A JP 61197962A JP 19796286 A JP19796286 A JP 19796286A JP 2528639 B2 JP2528639 B2 JP 2528639B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、アスファルト入り軟質ウレタンフォーム
細片と通常の軟質ウレタンフォーム細片を混合し、接着
剤などで固化したウレタンフォームチップ固めの防音材
料に関する。
[発明の背景] 最近、自動車の床やダッシュ部は、エンジンルームの
騒音、タイヤの走行騒音等が空気を伝わってくるいわゆ
る空気伝播音(即ち空気音)として、あるいは車体鋼板
の振動によるいわゆる固体音として室内に侵入する部位
であり、これを如何に低減するかが車室内騒音レベル低
減の面から重要である。又、自動車に限らず、鋼板等に
貼りつけて、空気伝播音、固体音の効果的な防音材料が
求められている。
自動車の床やダッシュ部に対しては、通常アスファル
ト系等の制振シートが鋼板に貼りつける形で用いられて
いるが、これだけでは空気伝播音、固体音の防音として
は不十分なため、一般に粗毛フェルト、あるいは粗毛フ
ェルトとPVCシート等の積層品が使用されている。又、
近年、粗毛フェルトの全て又は一部をアスファルト配合
ポリウレタンフォームで置換したものも知られており、
防音性能も向上している。
これ等の防音性能は、組合せ使用されるアスファルト
系等の制振シート、粗毛フェルトシート、アスファルト
入りフォームシート、PVCやゴムのシートの厚さ、密度
及び損失係数等によって決るが、このうち粗毛フェルト
シート又はアスファルト入りフォームシートは、主とし
て制振機能と吸音機能によって防音性を発揮するもので
あり、これは損失係数、比重、硬さの最適組合せ
によって、高い機能が得られると考えられる。
この最適組合せの理論は、いまだ確立されておらず、
また問題となる周波数によっても、その組合せは当然変
わるものであるが、いずれにしても現在使用されている
粗毛フェルトやアスファルト入りフォームは例えば自動
車の床、ダッシュ部からの騒音を効果的に低減するに
は、いまだ不十分な性能であると言わざるを得ない。
一方、自動車のダッシュ部や、フロアー部に用いられ
る粗毛フェルトやアスファルト入りフォームは、防音と
いう目的以外にダッシュ部やフロアー部のコルゲート鋼
板の凹凸を吸収することも目的としており、例えばそれ
らの鋼板に接する側面は、鋼板の凹凸に見合う凹凸形状
とし、反対面はフラット形状とすれば、一般的には非常
に好ましい。このため、粗毛フェルトシートに樹脂を混
入し、熱プレスして鋼板形状に合わせて成形する事や、
アスファルト入りフォームを熱プレス等にて鋼板形状に
合わせて成形することも、一部行われているが、費用、
工数が非常にかかるため、一般にはほとんど効果的な成
形がなされていない。
他方、ウレタンフォーム細片をウレタンプレポリマー
をバインダーとして混合し、圧縮状態で、ウレタンプレ
ポリマーを水と反応、硬化させる、いわゆるウレタンフ
ォームのチップ固め品が、自動車用や、家具用、寝具用
のクッション材等として広く用いられている。
このウレタンフォームチップ固め品は、製造時にプレ
ス型を凹凸形状にすることによって、容易に接する相手
の形状、即ち鋼板等の凹凸形状に合わせて成形すること
が可能であり、又前述の比重及び硬さをコントロー
ルしやすいため、本来、自動車用の防音材として適した
材料と言えるが、前述の損失係数が低いために、高い
防音効果は期待できない。
[発明の目的] そこで、本発明の目的は損失係数が高く、かつ比
重、硬さが適度に選択された防音性能の非常に優れた
防音材料を提供することにある。
また、本発明の他の目的は凹凸形状等の異型形状品と
しても自由に対応できる防音材料を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は上記目的を達成するために鋭意検討を重れ
た結果、本発明に至ったものである。
即ち、本発明に係る防音材料は、軟質ウレタンフォー
ムの細片に少なくともバインダーを混入し圧縮固化して
なるウレタンフォームチップ固め品において、軟質ウレ
タンフォーム細片が、アスファルト入り軟質ウレタンフ
ォーム細片と通常の軟質ウレタンフォーム細片の混合物
であって、そのアスファルト入り軟質ウレタンフォーム
細片の混合比率が、30重量%以上90重量%以下であるこ
とを特徴とする。
本発明の好ましい実施態様としては、軟質ウレタンフ
ォーム細片にアスファルトエマルジョン又はアスファル
トを5〜30重量%混合したことであり、また本発明の好
ましい他の実施態様としては、軟質ウレタンフォーム細
片に充填剤を10〜150重量%混合したことである。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いられる軟質ウレタンフォームの細片は、
アスファルト入り軟質ウレタンフォーム細片のみである
か、又はアスファルト入り軟質ウレタンフォーム細片と
通常の軟質ウレタンフォーム細片(以下、通常のウレタ
ンフォームという)の混合物である。
アスファルト入り軟質ウレタンフォーム(本明細書に
おいては単にアスファルトフォームという場合がある)
とは、ウレタンフォーム発泡時に、アスファルトを原料
の一部として投入し、発泡して得られる発泡タイプのア
スファルトフォームと、ウレタンフォームシートに、ア
スファルトを合浸することにより得られる後処理タイプ
のアスファルトフォームを含む。
通常のウレタンフォームとは、アスファルトを含有し
ないウレタンフォームである。
アスファルトフォーム細片と通常のウレタンフォーム
の細片の混合比率は、アスファルトウレタンフォーム細
片が30重量%以上90重量%以下、好ましくは50重量%以
上90重量%以下であり、通常のウレタンフォームの細片
が10重量%以上70重量%以下、好ましくは10重量%以上
50重量%以下である。本発明においては、アスファルト
フォーム細片を30重量%以上90重量%以下の範囲で使用
することによって損失係数を大巾に高めることが可能で
あり、30重量%未満であると損失係数が向上しない。一
方通常のウレタンフォーム細片を最大90重量%未満、好
ましくは10〜50重量%混入すると、型のすみずみまで充
填されて仕上りのよい、見ばえのきれいな製品が得られ
る。すなわちアスファルトフォームは、復元する力が、
通常のウレタンフォームより劣るため、この細片を単独
で用いると、型内で成形する際、圧縮率をかなり高めな
いと、見ばえのきれいな製品ができにくいケースが多い
ことに起因するものと思われる。
本発明において通常のウレタンフォームを混入する他
の利点としては、アスファルトフォームを単独で、例え
ば打綿式粉砕機にて粉砕するより、通常のウレタンフォ
ームを混入して粉砕する方が、粉砕が容易であること
と、粉砕品が互いに粘着して、団子状にからみ合う傾向
があるのを防止できることがある。
アスファルトフォーム細片と通常のウレタンフォーム
細片の大きさは、適当に選択し得るが、均質な防音性
能、良好な製品外観を得るにはある程度小さいことが望
ましく、平均して0.3cm3/個以下が好ましく、より好ま
しくは0.03cm3/個以下である。
本発明に用いられるアスファルトフォーム細片(チッ
プ)は、アスファルトフォーム、またはその皮部、ある
いはその不良品、あるいはそれらの混合物を粉砕して得
ることができる。又本発明に用いられる通常のウレタン
フォーム細片(チップ)は、通常の軟質ウレタンフォー
ム又はその皮部又は不良品あるいはそれらの混合物を粉
砕することにより得ることができる。
本発明に用いられる軟質ウレタンフォーム細片には5
〜30重量%(固型分換算)のアスファルトエマルジョン
又はアスファルト溶液を混入することが好ましく、これ
によって損失係数を更に高めることができ、又補助的バ
インダーとしての効果もある。5重量%未満では効果が
小さく、30重量%を越えると、高コストとなり、水や溶
剤の処理に手間がかかる。アスファルトエマルジョン又
はアスファルト溶液として混入せしめる以外に、アスフ
ァルトをそのまま加熱して溶融され、フォーム細片と混
合することも可能である。
アスファルトエマルジョンとしては、例えばアスファ
ルト・ゴムエマルジョンや後述の充填剤を含有したアス
ファルトエマルジョンなどを用いることができる。
また本発明に用いられる軟質ウレタンフォーム細片に
は、充填剤を10〜150重量部含有せしめることが好まし
い。10重量部未満では効果が少なく、150重量部を越え
ると粉落ち等も生じ、商品として好ましくない。
防音材料は、重量による防音効果が大きいケースもあ
る。同一重量で、コストを下げるには、充填剤を入れる
ことが有効である。この場合、比重は少なくとも0.8以
上が好ましい。充填剤として0.8以上の比重で、かつあ
る程度粒径の大きなものを用いると、損失係数も向上
し、防音的にも好ましい。又、同一重量添加した場合、
微粉末の充填剤よりも、粉落ちしにくい。これは損失係
数の向上や防音性向上には、比重がベースとなるフォー
ム材より大で、粒径もある程度大きな充填剤の存在によ
って、フォーム部分の振動が強制的に増幅される形とな
り、音や振動が熱エネルギーに転換されるためと考えら
れる。又、充填剤として、ゴム細粒等のように、それ自
身損失係数の大きなものを用いると、更に効果が大き
い。
比重0.8以上の充填剤としては、例えば以下のものを
挙げることができる。
クレイ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硅砂等の鉱
物粉末 鉄粉、銅粉等の金属粉末 ゴム、プラスチック粉末 ガラス、陶磁器等のビーズ、粉末 上記のうち平均粒径0.1〜5mmの充填剤の具体的なもの
としては、ガラスビーズ、鉛玉、鉄玉、ガラス・陶磁器
の砕片等、廃タイヤ粉砕によるゴム細粒、制振シート破
砕細粒、再生PVCシート破砕細粒等が挙げられ、このう
ち廃タイヤ粉砕によるゴム細粒、制振シート破砕細粒、
再生PVCシート破砕細粒はいずれも損失係数が大きいも
のである。
本発明に用いられるバインダー(接着剤)としては、
例えばウレタンプレポリマーが用いられる。ウレタンプ
レポリマーとしては、コスト面や製品の仕上り及び硬さ
等の面から、通常のウレタンフォームチップ固め品に用
いられるウレタンプレポリマーが主として用いられる。
又、無溶剤タイプ、溶剤タイプいづれでもよい。
ウレタンプレポリマーは、ポリオール成分、イソシア
ネート成分、フリーNCO成分(末端にNCO基を有するも
の)からなり、ポリオール成分としては、例えばプロピ
レンオキサイドを付加した分子量3000のポリオール(PP
G*3000,*2000、住友バイエルウレタン社製)などがあ
り、イソシアネート成分としては、例えばトルエンジイ
ソシアネート(T−80、TDI−65、住友バイエルウレタ
ン社製)等があり、またフリーNCOは1〜15%のものが
好ましい。
ウレタンプレポリマーの添加量は、プレポリマーの種
類、ウレタンフォーム細片の構成や、粒度等によって異
なるが、少なすぎると、フォーム細片相互の結合が不十
分で、成形状態、製品強度の面で好ましくなく、量が多
すぎると、高コストとなる他、硬さが高くなりすぎて、
悪化する周波数領域がでてくる為、固型分換算にて5〜
25重量%が好ましく、より好ましくは7〜15重量%がよ
い。
また本発明において、バインダーとしてウレタンプレ
ポリマーを使用した場合、製造性も良好だが、他の熱硬
化性樹脂や、熱可塑性樹脂の接着剤を用いてもよい。但
しこの場合は、水蒸気による反応・硬化や、水を混合し
ての反応・硬化ではなく、加熱による反応・硬化を行う
ことが好ましい。
本発明の軟質ウレタンフォーム細片には、上記の各組
成以外にも、フェルトくず、塩ビレザースクラップ細
片、布地スクラップ細片等を適宜加えてもよい。この場
合、製品の仕上り具合、防音性等を確認し、添加量をき
めればよい。騒音の周波数によっては、これら添加物が
効果をもつ場合もある。
次に本発明の防音材料の製造方法の好ましい例につい
て詳述する。
(1)PVC,EPDM,SBR等の合成樹脂又はゴムのシートを平
面形状又は異型形状のプレス型の下面に載置し、この上
に上記の軟質ウレタンフォーム細片を主体とする混合物
(以下、混合物という)を載置し、これを平面形状又は
異型形状の上型でプレスし、反応・硬化させる。
なおプレス型の下型に軟質ウレタンフォーム細片を主
体とする混合物を載置し、この上に合成樹脂又はゴムの
シートを載置し、上型でプレスしてもよい。
(2)(1)において、合成樹脂又はゴムのシートの、
プレス型と接する面の反対面に、接着剤を塗布した後、
その上に混合物を載置してもよい。
(3)(1),(2)において、混合物の上に、粗毛フ
ェルトのシート又は不織布を載置し、上型でプレスして
もよい。
(4)(3)において、粗毛フェルト又は不織布の型と
接する面の反対面に接着剤を塗布しておいてもよい。
(5)(1)〜(4)において、プレス型の、合成樹脂
又はゴムのシートと接する側の型が平面形状ではなく、
異型形状の場合、合成樹脂又はゴムのシートとして、少
なくともプレス時、異型形状になじむような、硬さ・厚
みのシートを用いるか、又はシートを加熱して異型形状
になじむようにすることも好ましい。
(6)(4)において、シートとして、PVC等の熱可塑
性シートを用い、これを予め真空成型した後、異型形状
のプレス型にセットし、これに混合物を載置し、プレス
してもよい。
(7)(6)において、シートとして、PVC等の熱可塑
性シートを用い、異型形状のプレス型を、真空成形可能
の型とし、これに予熱したシートを載置し、予め真空成
形を行い、次いでこれに混合物を載置し、プレスしても
よい。
(8)(7)において、シートとして、PVC等の熱可塑
性シートを用い、異型形状のプレス型を真空成形可能の
型とし、これに予熱したシートを載置し、さらにこの上
に混合物を載置し、真空成形と、プレスを同時に行うよ
うにしてもよい。
(9)上下プレス型によって囲まれる製品形状における
製品の厚さが、場所によって異なる場合には、厚い部分
への混合物載置を多くし、薄い部分への混合物載置を少
なくすることによって、製品各部の比重をできるだけ均
一にすることもできる。
以上の製造方法における反応硬化においては、水蒸気
硬化法または水混合硬化法等の何れも採用できる。水蒸
気硬化法は加熱水蒸気を吹きこみながら反応硬化させる
ものであり(加熱温度約120〜170℃)、さらに水混合硬
化法は水を混合させ加熱して反応硬化させるものである
(加熱温度約100〜200℃)。
以下に、第1図〜第13図に基き水蒸気硬化法及び水混
合硬化法による本発明の防音材料の製造方法の一例につ
いて説明する。
第1図〜第13図は概略断面図であり、第1図〜第4図
は製造例1を示し、第5図〜第7図は製造例2を示し、
第8図〜第10図は製造例3を示し、第11図〜第13図は製
造例4を示す。
製造例1(水蒸気硬化法) 第1図〜第4図において、1はチップブロックモール
ドであり、2は加圧部材である。モールド1には水蒸気
吹込口3Aが形成され、加圧部材2には水蒸気出口3Bが形
成されている。
第1図のようにモールド1内に軟質ウレタンフォーム
細片とウレタンプレポリマーの他の材料を混入する。次
いで第2図のように水蒸気硬化させて成形する。次いで
モールドを取り外すと第3図に示すようなウレタンフォ
ームチップ固め品を得ることができる。次いで第4図に
示すように必要な厚さに裁断して防音材料とする。
製造例2(水蒸気硬化法) 第5図〜第7図に示す製造例は、製造例1と異なり、
混合物の量を目的とする防音材料の厚みに応じてモール
ド内に混入し、水蒸気硬化によって得られたウレタンフ
ォームチップ固め品を裁断することなくそのまま防音材
料とするものである。
製造例3(水蒸気硬化法) 第8図〜第10図に示す製造例は、製造例2と基本的に
は同じであるが、防音材料の表面形状を例えば凹型とす
る場合である。この場合には図示のように加圧部材2に
凸部を形成すればよい。
製造例4(水混合硬化法) 第11図〜第13図に示す製造例は、加熱プレス盤下型4
内に軟質ウレタンフォーム細片とウレタンプレポリマー
その他の材料及び水を混入し、その上に加熱プレス盤上
型5を嵌合して圧縮加熱硬化して目的とする防音材料を
得るものである。
以上の製造例は得ようとする防音材料の外観美、密度
等に応じて適宜選択すればよい。
以上説明した本発明の防音材料は、比較的低比重のも
のから、高比重のものまで製造が可能であり、使用目的
に応じて自由に対応出来る。例えば、自動車のダッシュ
部、フロアー部に用いる粗毛フェルトやアスファルト入
りフォームの代りとして、アスファルトシートやPVCシ
ート等と組合せて使用する場合、0.10〜0.35程度の比重
のものが適当である。又、アスファルトシート等と組み
合せず、単独に使用する場合は、より高比重側のものが
通常適当である。
[実施例] 以下、本発明の実施例を挙げ、本発明の効果を例証す
る。
A:アスファルトフォームチップの調製 グリセリンを出発原料としてプロピレンオキサイドを
付加した分子量3000のポリオール100重量部に、トルエ
ンジイソシアネート(T−80、住友バイエルウレタン社
製)50重量部とメチレンクロライド15重量部を加えて反
応させ、いわゆるプレポリマーを得る。これにストレー
トアスファルト(針入度60〜80)120重量部を加え混合
物を得る。
これをタンク内にて70℃に加温、保存する。
ウレタンフォーム発泡用のミキシングヘッドにて、上
記混合物220重量部に対し、トリエタノールアミン4.5重
量部、1,4−ブタンジオール3重量部、水1.1重量部、ト
リエチレンジアミン0.1重量部、シリコン界面活性剤2
重量部を定量的に供給し、撹拌し、吐出する。
上記のようにして密度約0.1のアスファルトフォーム
を得た。このアスファルトフォーム、またはその皮部、
あるいはその不良品、あるいはそれらの混合物を粉砕し
てアスファルトフォームチップを得た。
B:ウレタンプレポリマーの調製 グリセリンを出発原料とし、プロピレンオキサイドを
付加した分子量3000のポリオール100重量部、T−80 35
重量部を反応させ、末端NCOのプレポリマーを得た。
C:炭酸カルシウム 平均粒径1.5μmの重質炭カル(ソルトン1500、備北
粉化社製)を用いた。
D:アスファルト・ゴムエマルジョンの調製 水100重量部に対し、シリコン界面活性剤2重量部を
加え、ホモジナイザーで撹拌し、ゴムラテックス(JSR
0561、日本合成ゴム社製)7重量部、次いで130℃に加
温し、溶かしたストレートアスファルト(針入度60〜8
0)50重量部を加えて、アスファルト・ゴムエマルジョ
ンを得た。
E:充填剤入りアスファルトエマルジョンの調製 水100重量部に対し、ホモジナイザーで撹拌しつつ、
ストレートアスファルト60重量部、タルク20重量部、ク
レー50重量部、スピンドル油13重量部を加え、ペースト
状のエマルジョンを得た。
F:その他の原料の製法及び特徴等は表中に示す。
(参考例並びに実施例2〜実施例13及び比較例1〜3) 1,300m/m×1,300m/mのウレタンフォームチップブロッ
ク用モールドに表−1〜表−3に示す混合物を入れ、高
さ300mmまで圧縮する。次いで加熱水蒸気吹込口より、
加熱水蒸気を入れ、反応硬化させ、その後モールドから
取り出し、乾燥し、300m/m×1300m/m×1300m/m、表−1
〜表−3に示す密度のウレタンフォームチップ固め品を
得た。
以上のようにして参考例並びに実施例2〜実施例13及
び比較例1〜3の各サンプルを得た。
(比較例4) 車両用防音材料として一般に用いられている、粗毛フ
ェルト(密度約0.05)を用いて比較例4のサンプルを得
た。
評価 (1)先ず以上のサンプルを用いて、以下の測定方法に
より損失係数を求めた。
(測定方法) 0.8mm鉄板に10mmのサンプルを貼付けた試料の中央部
を、加振機にて加振する。この時インピーダンスヘッド
より出力される力と振動加速度から得らえる共振曲線よ
り損失係数をもとめる。
以上の測定結果を表−4〜7及び第15図〜第18図に示
す。
(2)次いで第14図に示す実験装置を用いて、固体音、
透過音の測定を行い、防音性能の評価を行った。
第14図に示すように、防音ダックス6の1面に0.8mm
鉄板7を貼付け、この鉄板7に実施例のサンプル8又は
比較例のサンプル8を貼付け、これにスピーカー9によ
る音圧を加え空気音を発生させ、また加振機10による振
動を加え固体音を発生させる。
自動車の床、ダッシュの構成例を参考としてサンプル
8の上層に粗毛フェルト8A(密度0.055)を形成し、そ
の上層にPVCシート8B(密度1.7)を形成した。防音ボッ
クス6は十分な遮音性能を有する材料にて作られてお
り、さらに内面は吸音材11にて吸音処理されている。
固体音及び空気音は加速度ピックアップ12で加速度レ
ベルが測定させる。
次いで防音性能を評価するためにサンプル上800mmに
設置された気導型マイクロフォン13で、固体音及び透過
音を測定する。
以上の測定結果を表−4〜7に示す。
以上の表等から次のことが明らかである。
(1)参考例、実施例2及び3は同一密度の比較例1の
サンプルと比べ損失係数、パネルによる防音評価共大巾
に勝る。又、比較例4(粗毛フェルト)と比べても明ら
かに優れており、優れた防音材料であることが判る。
また実施例2、3参考例1と比べて、損失係数、防音
評価共全般にやや劣るが、チップ固め品として、外観及
び均質性で大いに勝っている。さらに細片化の際もアス
ファルトチップ単品時に比べて、粉砕機でのからみ等が
改善され、作業性も向上する。
(2)また実施例4〜8は、比較例2と同一密度のサン
プルであるが、損失係数、防音評価共比較例2〜4より
も大巾に優れている。
また実施例5、6は、実施例4に比し、200Hz近辺の
損失係数、及び800Hzでの透過音が改善されているが全
般的にはやや悪化傾向も見られる。但し、同一密度品と
しては、コスト的に有利である。
実施例7、8は、実施例4に比べ、損失係数が大巾に
改善される他、固体音、透過音で、かなり劣化領域があ
る。又、実施例7はコスト的に有利である。
(3)また実施例9〜11は、比較例2〜4に比べ、大巾
に優れている。
実施例9〜11は実施例4と比べても優れているが、実
施例9より、実施例10が優れて、実施例11は、全体的
に、実施例10よりも更に勝る。
(4)また実施例12、13は、比較例2〜4より大巾に勝
る。
実施例12、13は、実施例4と比べ、損失係数は、実施
例12が同等、実施例13はむしろ劣るが、防音評価では、
むしろ全体的に勝る。
[発明の効果] 本発明によれば、損失係数が高く、かつ比重、
硬さが適度に選択された防音性能の非常に優れた防音材
料を提供することができ、凹凸形状等の異型形状品とし
ても自由に対応できる防音材料を提供することができ
る。
特に、本発明に係る防音材料によれば、アスファルト
ウレタンフォーム細片と通常のウレタンフォーム細片と
を混合して利用するので、アスファルトウレタンフォー
ム細片単独の製品と比較し、外観及び均質性で優れてい
る。また、細片化のための粉砕機での処理の作業性に優
れている利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第13図は概略断面図であり、第1図〜第4図は
製造例1を示し、第5図〜第7図は製造例2を示し、第
8図〜第10図は製造例3を示し、第11図〜第13図は製造
例4を示す。第14図は遮音効果を測定するための実験装
置の一例を示す断面図である。第15図〜第18図は損失係
数の測定結果を示すグラフである。 1:チップブロックモールド 2:加圧部材 3A:水蒸気吹込口 3B:水蒸気出口 4:加熱プレス盤下型 5:加熱プレス盤上型

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質ウレタンフォームの細片に少なくとも
    バインダーを混入し圧縮固化してなるウレタンフォーム
    チップ固め品において、軟質ウレタンフォーム細片が、
    アスファルト入り軟質ウレタンフォーム細片と通常の軟
    質ウレタンフォーム細片の混合物であって、そのアスフ
    ァルト入り軟質ウレタンフォーム細片の混合比率が、30
    重量%以上90重量%以下であることを特徴とする防音材
    料。
  2. 【請求項2】軟質ウレタンフォーム細片にアスファルト
    エマルジョン又はアスファルトを5〜30重量%混合した
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防音材
    料。
  3. 【請求項3】軟質ウレタンフォーム細片に充填剤を混合
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防音
    材料。
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