JP2543790B2 - フルプロセス無方向性電磁鋼板 - Google Patents
フルプロセス無方向性電磁鋼板Info
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Description
性、打抜性、占積率を有するフルプロセス無方向性電磁
鋼板に関するものである。
などの電気機器の鉄芯に使用される。鉄芯は、無方向性
電磁鋼板を所定の形状に打抜き、積層した後、クランプ
し製造されるが、この方法の一つとして溶接がある。無
方向性電磁鋼板に必要な特性には、磁気特性が優れてい
ること、打抜性が優れていること、即ち1回の研磨あた
りできるだけ多量に打抜けること、溶接性が優れている
こと即ち溶接部にブローホールなどの欠陥を生じること
なく、できるだけ早い溶接速度で溶接できること、及び
占積率が高いことなどが要求される。
号公報に、鋼板表面に20Hr.m.s μ inch
以上の粗度を与え、その上に無機成分と有機樹脂の混合
皮膜を有する打抜性と溶接性の優れた電磁鋼板が提案さ
れている。また、特公昭49−19078号公報には、
鋼板表面に表面粗さが2μHmax以上の無機成分と有
機樹脂の混合皮膜を有する打抜性と溶接性の優れた電磁
鋼板が提案されている。これらの思想は、皮膜中の有機
樹脂により打抜性を向上させ、一方溶接性については、
溶接時に有機樹脂が熱分解したガスを鋼板間の空隙から
逃がしてやりブローホールの発生を抑えるというもので
ある。
の方法は鋼板間に空隙を設けるため占積率が悪いという
欠点を有する。従って、小型でかつ優れた磁気特性を必
要とする高効率な鉄芯には採用されない。このような鉄
芯には、通常のスムーズな鋼板表面に、無機成分と有機
樹脂を含有した混合皮膜か、無機成分のみ含有する皮膜
を塗布した電磁鋼板を使用する。この場合、特公昭49
−6744号公報に示されているように、無機、有機混
合皮膜ではブローホールが発生するため溶接速度を落と
さざるをえず、無機皮膜では打抜性が悪いという問題が
ある。
た、磁気特性、溶接性、打抜性、占積率の優れた無方向
性電磁鋼板を提案するものである。
05%以下、〔Si〕0.05〜1.0%、〔Mn〕
0.1〜1.5%、〔P〕0.15%以下、〔S〕0.
010%以下、〔Sol.Al〕0.02〜0.15
%、〔N〕0.0050%以下、〔B〕/〔N〕=0.
5〜2.5、〔T.O〕0.02%以下、残部Fe及び
不可避的不純物よりなる鋼板の表面に、リン酸系、クロ
ム酸系の1種または2種の無機成分と、有機樹脂の含有
量が50〜400mg/m2となるように成分調整された
無機と有機の混合皮膜を塗布し、表面粗度Ra0.25
μm以下である磁気特性、溶接性、打抜性、占積率の優
れたフルプロセス無方向性電磁鋼板を要旨とする。
必要とする高効率な鉄芯用で、溶接性、打抜性、占積率
の優れた無方向性電磁鋼板について鋭意研究を重ねた。
その結果、リン酸系、クロム酸系の1種または2種を含
む無機成分と、有機樹脂含有量を50〜400mg/m2
となるように成分調整された無機、有機混合皮膜を、鋼
中にSol.Alを0.02%以上含有する鋼板に塗布
し、鋼板の表面粗度Ra0.25μm以下の場合に溶接
性が改善されることを新たに見出した。
例である。〔C〕0.003%、〔Si〕0.1%、
〔Mn〕0.22%、〔P〕0.07%、〔S〕0.0
03%、〔Sol.Al〕0.001%と0.03%、
〔N〕0.003%、〔T.O〕0.02%以下、残部
Fe及び不可避的不純物よりなる0.5mm厚の鋼板表面
に重クロム酸マグネシウムとアクリルエマルジョン樹脂
200mg/m2 を含むように成分調整した無機、有機の
混合皮膜を1g/m2 塗布した。そして鋼板に図2に示
す開先を形成し、60枚を30mm厚に積層し溶接試験用
試料とし、開先部分を溶接した。溶接条件は、溶接電流
80A、溶接速度10〜200cm/min 、アーク長1.
6mm、電極1.6mmφ2%トリウム入りタングステン、
Ar流量12l/min 、締め付け圧力100 kgf/mm2
の条件でTIG溶接を行った。そして、鋼板粗度、So
l.Alの含有量とブローホールの発生しない最も速い
溶接速度の関係を図1に示す。これより、高効率な鉄芯
に採用され、高い占積率が得られるRaが0.25μm
以下の表面粗度の場合には、Sol.Al溶接速度に影
響を与えることが分かる。
%、〔Si〕0.1%、〔Mn〕0.21%、〔P〕
0.07%、〔S〕0.002%、〔Sol.Al〕
0.001〜0.15%、〔N〕0.004%、〔T.
O〕0.02%以下、残部Fe及び不可避的不純物より
なる0.5mm厚の鋼板表面に重クロム酸マグネシウムと
アクリルエマルジョン樹脂200mg/m2 を含むように
成分調整した無機、有機の混合皮膜を1g/m2 塗布し
た。そして鋼板に図2に示す開先を形成し、60枚を3
0mm厚に積層し溶接試験用試料とし、開先部分を溶接し
た。溶接条件は、溶接電流80A、溶接速度10〜20
0cm/min 、アーク長1.6mm、電極1.6mmφ2%ト
リウム入りタングステン、Ar流量12l/min 、締め
付け圧力100kgf /mm2 の条件でTIG溶接を行っ
た。表面粗度Raは0.18μmとした。そしてSo
l.Alの含有量とブローホールの発生しない最も速い
溶接速度の関係を図3に示す。これより、Sol.Al
を0.02%以上含有すると、溶接速度を速くできるこ
とが分かる。
%、〔Si〕0.2%、〔Mn〕0.18%、〔P〕
0.07%、〔S〕0.004%、〔Sol.Al〕
0.03%、〔N〕0.003%、〔B〕0.003
%、〔T.O〕0.016%、残部Fe及び不可避的不
純物よりなる0.5mm厚の鋼板表面に重クロム酸マグネ
シウムとアクリルエマルジョン樹脂100〜600mg/
m2 を含むように成分調整した無機、有機の混合皮膜を
1g/m2 塗布した。そして鋼板に図2に示す開先を形
成し、60枚を30mm厚に積層し溶接試験用試料とし、
開先部分を溶接した。溶接条件は、溶接電流80A、溶
接速度10〜200cm/min 、アーク長1.6mm、電極
1.6mmφ2%トリウム入りタングステン、Ar流量1
2l/min 、締め付け圧力100 kgf/mm2 の条件でT
IG溶接を行った。表面粗度Raは0.18μmとし
た。そして、有機樹脂含有量とブローホールの発生しな
い最も速い溶接速度の関係を図4に示す。これより、有
機樹脂含有量が400mg/m2 以下の場合に溶接速度を
速くできることが分かる。
特性に及ぼす影響については、従来より〔Sol.A
l〕を0.15%より多くする方法や、特公昭48−3
055号公報では、〔Si〕を0.3〜2.0%含有す
る珪素鋼において〔Sol.Al〕を0.001%以上
{0.014−0.4×〔Si〕}%以下とする方法が
提案されている。これらは、微細なAlNが析出するの
を防止し、良好な磁気特性を得ることを思想としてい
る。しかし、〔Sol.Al〕を0.15%より多くす
ると、コストが高くなり、特公昭48−3055号公報
の方法では、今回新たに判明したように、この鋼板に無
機成分と有機樹脂の混合皮膜を塗布すると溶接性が悪化
してしまう。従って、〔Sol.Al〕を0.02〜
0.15%とし、〔B〕を〔N〕に対応して、〔B〕/
〔N〕=0.5〜2.5の比率で適量添加することによ
り、良好な磁気特性を得られる。
たは2種を含む無機成分と、有機樹脂を50〜400mg
/m2 を含むように成分調整した無機、有機混合皮膜
を、鋼中にSol.Alを0.02%以上含有する鋼板
に塗布し、鋼板の表面粗度Raが0.25μm以下であ
ると溶接性が改善されることを新たに見出し、磁気特
性、溶接性、打抜性、占積率の全てに優れたフルプロセ
ス無方向性電磁鋼板を発明することができたのである。
ol.Al〕0.1%以下、〔B〕/〔N〕0.5〜
2.5、〔N〕0.0100%以下とすることを特徴と
する磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板の製造方法が提
案されている。しかしながら、これには表面粗度、溶接
性、打抜性、占積率についての記載がない。一方、本発
明は、〔Sol.Al〕0.02〜0.15%、〔B〕
/〔N〕0.5〜2.5、〔N〕0.0050%以下と
することに加え、表面粗度Ra0.25μm以下、無機
成分と、有機樹脂を50〜400mg/m2 含有する混合
皮膜とすることで、磁気特性、溶接性、打抜性の三者全
てを満足することができるのであり、一歩進んだ技術で
ある。
に述べる。 〔C〕:Cは、磁気特性に有害となるばかりかCの析出
による磁気時効が著しくなり、また溶接時COガスが発
生するので0.005%以下とした。 〔Si〕:Siは鉄損を減少させる元素である。下限の
0.05%より少ないと鉄損が悪化し、上限の1.0%
を超えると磁束密度が低下するため、0.05〜1.0
%とした。
打抜性を改善するために0.1%以上添加する。上限の
1.5%は経済的理由によるものである。 〔P〕:Pも鋼板の硬度を増加させ、打抜性を改善する
ために添加する。上限の0.15%を超えると脆化が著
しい。 〔S〕:SはMnSなどの硫化物となり、鉄損を悪化さ
せるので0.010%以下とした。
0.02%以上とすると無機成分と有機樹脂の混合皮膜
を塗布した表面粗度Ra0.25μm以下の電磁鋼板を
溶接する場合、ブローホールを著しく減少することがで
きる。上限の0.15%を超えるとコストの増加が著し
い。 〔N〕:NはAlNなどの窒化物となり、鉄損を悪化さ
せるので、0.0050%以下とする。
Nを析出し、微細なAlNを析出せず、磁気特性が改善
される。BはNと一定関係においてバランスさせるべき
で、〔B〕/〔N〕として0.5〜2.5の範囲に含有
させる。〔B〕/〔N〕が0.5より小さいとB添加の
効果がなく、2.5より大きいとB添加の割には磁性改
善の効果が得られず、価格の上昇を招き、機械的性質の
劣化も起こる。
化させるので、〔T.O〕は0.02%以下とする。 鋼板の表面粗度:Raが0.25μmを超えると、鋼中
のSol.Alの溶接性への効果がなくなる。また、積
層鉄芯の占積率が悪化する。 塗布皮膜:リン酸系、クロム酸系の1種または2種と有
機樹脂の混合皮膜とする。リン酸系、クロム酸系の1種
または2種を含ませるのは表面張力を小さく、ぬれ性、
付着性、絶縁性を良するためであり、有機樹脂を含ませ
るのは、打抜性を改善するためである。
ム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛のリン酸塩また
はリン酸にカルシウム、マグネシウム、アルミニウム、
亜鉛などの2価または3価の酸化物、水酸化物、炭酸塩
を溶解したものの1種または2種以上の混合物、もしく
はそれらに更に酸化チタン、コロイド状シリカ、コロイ
ド状アルミナ、ほう酸などを1種または2種以上添加し
たものである。
シウム、亜鉛の重クロム酸塩または無水クロム酸にカル
シウム、マグネシウム、亜鉛などの2価の酸化物、水酸
化物、炭酸塩を溶解したものの1種または2種以上の混
合物、もしくはそれらに更に酸化チタン、コロイド状シ
リカ、コロイド状アルミナ、ほう酸、有機還元剤などの
1種または2種以上を添加したものである。
ては水溶性またはエマルジョンタイプのアクリル樹脂及
びその共重合物、酢酸ビニル樹脂及びその共重合物、ブ
タジエン−スチレン共重合物、アミノ樹脂、アルキッド
樹脂、フェノール樹脂、無水マレイン酸共重合物、エポ
キシ樹脂またはその変性物などの1種または2種以上が
用いられる。
を越えるとブローホールが発生しやすく、溶接速度を上
げられない。下限の50mg/m2 より少ないと、打抜性
が劣化する。
真空溶解し、熱延した。そして、熱延板を冷延し、0.
50mm厚に仕上げ、750℃×1分の連続焼鈍を行っ
た。その後、無機成分として重クロム酸、有機樹脂とし
てアクリルエマルジョン樹脂を30〜600mg/m2 含
むように成分調整し、種々の粗度となるように鋼板に塗
布した。そして、磁気特性と表面粗度を測定した。一
方、溶接試験は、試料に図2に示すような開先を形成
し、60枚を30mm厚に積層し、開先部分を溶接した。
溶接条件は、溶接電流80A、溶接速度10〜200cm
/min 、アーク長1.6mm、電極1.6mmφ2%トリウ
ム入りタングステン、Ar流量12l/min、締め付け
圧力100kgf /mm2 の条件でTIG溶接を行った。そ
して、ブローホールの発生しない最も速い溶接速度を調
査した。更に、打抜性の試験は、超硬ダイス、クリアラ
ンス5%、打抜油:軽油の条件で、カエリ高さが50μ
m以上となる打抜回数を調査した。結果を表2(表1の
つづき)に示すNo.1〜4の比較により、鋼中の〔S
ol.Al〕を0.02%以上含有するとブローホール
の発生しない最も速い溶接速度が速くなることがわか
る。No.3と5の比較により、B含有量が〔B〕/
〔N〕=0.5より小さいと微細なAlNが析出し、鉄
損が悪化することがわかる。No.1、3、6、7の比
較により、鋼中の〔Sol.Al〕が溶接性に効果を及
ぼすのは、表面粗度Raが0.25μm以下と小さい場
合であることが分かる。No.3、8〜11の比較によ
り、有機樹脂量が400mg/m2 より多くなるとブロー
ホールが発生しやすくなり、ブローホールの発生しない
最も速い溶接速度が遅くなり、50mg/m2 より少ない
と、打抜性が悪化することがわかる。
性電磁鋼板は、優れた磁気特性、溶接性、打抜性、占積
率を有するものである。
ーホールの発生しない最も速い溶接速度の関係を表す図
である。
である。
しない最も速い溶接速度の関係を表す図である。
い最も速い溶接速度の関係を表す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 〔C〕0.005%以下、〔Si〕0.
05〜1.0%、〔Mn〕0.1〜1.5%、〔P〕
0.15%以下、〔S〕0.010%以下、〔Sol.
Al〕0.02〜0.15%、〔N〕0.0050%以
下、〔B〕/〔N〕=0.5〜2.5、〔T.O〕0.
02%以下、残部Fe及び不可避的不純物よりなる鋼板
の表面に、リン酸系、クロム酸系の1種または2種の無
機成分と、有機樹脂の含有量が50〜400mg/m2 と
なるように成分調整された無機と有機の混合皮膜を塗布
し、表面粗度Ra0.25μm以下である磁気特性、溶
接性、打抜性、占積率の優れたフルプロセス無方向性電
磁鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3139306A JP2543790B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | フルプロセス無方向性電磁鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3139306A JP2543790B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | フルプロセス無方向性電磁鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04365843A JPH04365843A (ja) | 1992-12-17 |
| JP2543790B2 true JP2543790B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=15242225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3139306A Expired - Lifetime JP2543790B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | フルプロセス無方向性電磁鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543790B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102871272B1 (ko) * | 2020-11-27 | 2025-10-15 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 무방향성 전자 강판 및 그 제조 방법, 그리고 열연 강판 |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP3139306A patent/JP2543790B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04365843A (ja) | 1992-12-17 |
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