JP2545672Y2 - 身体障害者用カップ - Google Patents

身体障害者用カップ

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JP2545672Y2
JP2545672Y2 JP1991002559U JP255991U JP2545672Y2 JP 2545672 Y2 JP2545672 Y2 JP 2545672Y2 JP 1991002559 U JP1991002559 U JP 1991002559U JP 255991 U JP255991 U JP 255991U JP 2545672 Y2 JP2545672 Y2 JP 2545672Y2
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cup
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純一 安永
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に身体障害者が飲食
するために用いる身体障害者用カップであり、詳しく
は、内部に貯留した液体等の飲食物を飲食するための身
体障害者用カップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内部に貯留した液体等の飲食物を
飲食するためのカップは、たとえば英国特許第1018
820号明細書や、実公昭52−2696号公報や、実
開昭52−166685号公報に記載のものがあった。
【0003】この従来のカップは、身体障害者をターゲ
ットとして設計製造されたものではないために、身体障
害者にとって種々の面で不都合が生じていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、身体障害者
の場合には、指や手などが不自由でありながらも、身体
に障害のない健康な人間に近い感覚で飲食物を飲食した
いという願望がある。ゆえに、この願望に応えるために
は、身体障害者の体の不自由な点を補って飲食しやすく
設計するという機能面での追求ばかりでなく、身体障害
者が自分の意志でカップを傾けてカップ内のコーヒーや
甘酒等の飲食物を飲食でき健康な人間に近い感覚で飲食
物を飲食することができるという身体障害者の心理面に
関する追求を行なう必要がある。
【0005】ところが、前述した従来のカップの場合に
は、身体障害者のみに的を絞って設計製造されたもので
はないために、たとえば、細いストロー状のチューブを
口に咥えてカップ内のコーヒーや紅茶やスープ等を飲む
ように構成されており、味気なく、身体障害者が自分の
身体の不自由さを再確認し、身体障害者等に惨めな思い
をさせるという欠点を有していた。しかも、スープや甘
酒等の粘性のある飲食物の場合にはストローでは飲食し
にくいという不都合が生ずる。さらに、身体障害者の中
には、ストロー状のチューブを通して飲食物を自分の口
で吸引することが困難または不可能な者もおり、特に、
身体障害者の場合、口で飲食物を吸引した場合、よく発
作的に痙攣を起こす場合がある。
【0006】身体障害者が痙攣を起こした場合には、口
で咥えていたストロー部分を歯で噛みしめる状態とな
り、そのストロー部分がたとえばガラス製で構成されて
いた場合には、そのガラス製のストロー部分が割れてそ
の破片を飲食者が飲み込んでしまい、非常に危険な状態
となるおそれがある。一方、ストロー部分が樹脂等で構
成されていた場合には、身体障害者が痙攣に伴ってその
樹脂部分を歯で噛めば、歯形が付き、その歯形に飲食物
が付着して雑菌が繁殖する不都合が生ずる。また、従来
のカップにおいては、たとえば指や手等に麻痺のある身
体障害者であってもカップが持てるようには工夫されて
おらず、身体障害者が自分自身でカップを保持して飲食
することがほとんど不可能であるという欠点を有してい
た。
【0007】すなわち、従来のカップにおいては、身体
障害者に的を絞って開発設計されたものではないため
に、前述した機能面および身体障害者の心理面の両者に
おいて満足することのできないものとなっていた。
【0008】本考案は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、身体障害者の心理面を配慮して
身体障害者が不自由な思いをすることなく飲食でき、か
つ、身体障害者が自分の意志でカップを保持して飲食で
きるように身体障害者の体の不自由な点を補うという機
能面での配慮も施されたカップを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、内部に貯留し
た液体等の飲食物を飲食するための身体障害者用カップ
であって、飲食者の手または腕が挿入可能な挿入空間を
有し、該挿入空間に飲食者の手または腕を挿入してカッ
プ本体が保持可能となる係止保持部と、該係止保持部に
より係止された状態で飲食者がカップ本体を傾けること
によりカップ本体に貯留されている飲食物が飲食者の口
に自然流下可能な程度の比較的大きな口径を有する筒状
吸口と、該筒状吸口の先端部に形成され、飲食者が口で
咥えて保持可能な環状膨部とを含み、全体が陶器で構成
されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案によれば、係止保持部の挿入空間に飲食
者が手または腕を挿入することにより、その手または腕
にカップ本体が係止保持されるために、指や手に麻痺の
ある身体障害者であってもカップ本体を保持することが
でき、その状態で飲食者が手または腕を曲げることによ
りカップ本体が傾斜可能となる。そして、カップ全体が
陶器で構成されているために全体が保形力を有し筒状吸
口の部分も飲食中に変形して曲がってしまうことがな
い。その結果、飲食者が手または腕によりカップ本体を
保持するとともに筒状吸口の先端部に形成された環状膨
部を飲食者が口で咥えて保持し、手または腕と口との両
者による2点保持により確実にカップ本体を保持するこ
とができ、その状態でカップ本体を傾斜させることによ
り貯留されている飲食物が筒状吸口を自然流下して飲食
者の口内に流れ込み、飲食者がたとえ身体障害者であっ
たとしても無理なくかつ通常の健康な人間が飲食するの
とあまり変わらない感覚で飲食することが可能となる。
【0011】
【考案の実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は、本考案に係るカップを示す斜視図
である。カップ本体1の一側には、身体障害者等の飲食
者の手の甲あるいは腕によりカップ本体1を係止保持さ
せるための係止保持部2が設けられている。この係止保
持部2には、通常のカップに取付けられている把持部に
比べて比較的大きな透孔3が形成されており、この透孔
3に身体障害者である飲食者の手の甲あるいは腕を挿入
し、手の甲あるいは腕によりカップ本体1が係止保持可
能になるように構成されている。この透孔3により、飲
食者の手または腕が挿入可能な挿入空間が構成されてい
る。
【0013】カップ本体1には、さらに、筒状吸口4が
形成されている。カップ本体1を傾けることにより、カ
ップ本体1内に貯留されているホットコーヒーやスープ
あるいは甘酒等の飲食物がこの筒状吸口4から流れ出す
ように構成されている。すなわち、この筒状吸口4は、
カップ本体1を傾けることにより、カップ本体1内に貯
留されている飲食物が自然流下する程度の比較的大きな
口径に構成されている。
【0014】図2は、本考案に係るカップの使用状態を
示す説明図である。身体障害者等の飲食者の手が透孔3
に挿入され、その飲食者の手の甲あるいは腕等によりカ
ップ本体1を保持する。その状態で飲食者が手または腕
を曲げてカップ本体1を自分のほうに傾けることによ
り、カップ本体1内に貯留されている飲食物が筒状吸口
4から飲食者の口内に流れ込む。なお、飲食時には飲食
者の口5が環状膨部10を含んだ状態となり、顔面等に
麻痺のある身体障害者であっても容易に筒状吸口5を口
で咥え込んで保持することができる。
【0015】なお、この本考案に係るカップは、コーヒ
ーや紅茶等の完全な液体の飲食物を飲食するばかりでな
く、たとえば前述したスープや甘酒等の流動物からなる
飲食物を飲食する場合にも用いることができる。また、
本考案に係るカップは、陶器で構成している。
【0016】
【考案の効果】本考案は、カップ全体が陶器で構成され
て全体的に保形力を有し筒状吸口の部分が曲がることが
ないために、身体障害者からなる飲食者が、自分の手や
腕によりカップ本体を保持してかつ筒状吸口の環状膨部
を咥え込んで固定するという2点保持の状態で確実にカ
ップ本体を保持することができる。その状態で、自分の
意志でカップを傾けることによりカップ本体内に貯留さ
れている飲食物を飲食することができ、通常の健康な人
間とあまり変わることなく飲食物を飲食することができ
るために、それほど不自由な思いをすることなくしかも
美味しく飲食物を飲食することが可能となる。
【0017】しかも、飲食物が筒状吸口内を自然流下し
て口内に流れ込んむため、自分の口で飲食物を吸引でき
ない身体障害者でも飲食可能となるとともに、自分の口
で吸引した場合によく生じる発作的な痙攣を極力減少さ
せることができる。また、万一このカップを用いて飲食
している最中に痙攣を起こした場合には、環状膨部を咥
え込んだまま筒状吸口を歯で噛む状態となり、筒状吸口
が飲食者の口により強固に固定される状態となるため
に、痙攣に伴ってカップ本体が床等に落下衝突して破損
してしまう危険性も極力防止できる。また材質が陶器で
あるために、健康な人間がコーヒーや甘酒等の飲食物を
飲食する場合に一般に用いられる容器と同じ材質であ
り、このことにより、健康な一般人に近い感覚で飲食物
を飲食できるという身体障害者の心理面での利点がより
一層発揮される。しかも、前述した痙攣等により環状膨
部を咥え込んだまま歯で噛んだとしても陶器であるため
に歯形が付かず、歯形に飲食物が付着して雑菌が繁殖す
る等の不衛生な自体も極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカップを示す斜視図である。
【図2】本考案に係るカップの使用状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 カップ本体 2 係止保持部 3 挿入空間の一例の透孔 4 筒状吸口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に貯留した液体等の飲食物を飲食す
    るための身体障害者用カップであって、 飲食者の手または腕が挿入可能な挿入空間を有し、該挿
    入空間に飲食者の手または腕を挿入してカップ本体が保
    持可能となる係止保持部と、 該係止保持部により係止された状態で飲食者がカップ本
    体を傾けることによりカップ本体に貯留されている飲食
    物が飲食者の口に自然流下可能な程度の比較的大きな口
    径を有する筒状吸口と、 該筒状吸口の先端部に形成され、飲食者が口で咥えて保
    持可能な環状膨部とを含み、 全体が陶器で構成されていることを特徴とする、身体障
    害者用カップ。
JP1991002559U 1991-01-30 1991-01-30 身体障害者用カップ Expired - Lifetime JP2545672Y2 (ja)

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JPH0496274U JPH0496274U (ja) 1992-08-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB1018820A (en) * 1963-09-27 1966-02-02 Solomon Cecil Levy Improvements in or relating to self-feeding devices for invalids

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JPH0496274U (ja) 1992-08-20

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