JP2565723B2 - セメント系基材の被覆方法 - Google Patents
セメント系基材の被覆方法Info
- Publication number
- JP2565723B2 JP2565723B2 JP62255869A JP25586987A JP2565723B2 JP 2565723 B2 JP2565723 B2 JP 2565723B2 JP 62255869 A JP62255869 A JP 62255869A JP 25586987 A JP25586987 A JP 25586987A JP 2565723 B2 JP2565723 B2 JP 2565723B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- concrete
- resin
- base material
- tensile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はセメント系基材の被覆方法に関する。
従来の技術 これ迄、半永久的な耐久性があると云われていたセメ
ント系基材、特に鉄筋コンクリート構造物は期待された
程の性能のないことが判ってきて、コンクリートの耐久
性が改めて問い直されてから久しい。
ント系基材、特に鉄筋コンクリート構造物は期待された
程の性能のないことが判ってきて、コンクリートの耐久
性が改めて問い直されてから久しい。
ひび割れや塩害に見られるコンクリート構造物の初期
劣化現象や、老化現象とも云える中性化は耐久消費材と
しての性格を持つコンクリート構造物にとっては非常に
重大な問題である。
劣化現象や、老化現象とも云える中性化は耐久消費材と
しての性格を持つコンクリート構造物にとっては非常に
重大な問題である。
コンクリートの劣化状況はコンクリートの使用される
環境条件やコンクリートの品質で大きな影響を受ける
が、最近になって明らかにされたコンクリート構造物の
劣化機構はコンクリート自体の劣化によって決まるので
はなく、鉄筋の腐蝕によって支配されるとされている。
環境条件やコンクリートの品質で大きな影響を受ける
が、最近になって明らかにされたコンクリート構造物の
劣化機構はコンクリート自体の劣化によって決まるので
はなく、鉄筋の腐蝕によって支配されるとされている。
一方、コンクリート構造物の劣化対策として保護材に
要求されている基本性能は「道路橋の塩害対策指針
(案)・同解説」によれば 空気中の酸素,湿気,雨水などの水分,塩化物(塩素
イオン)等の外部からの有害物質の侵入を防止し、 コンクリートに対して充分な接着力を持ち、コンクリ
ートと一体となって挙動すると共に充分な伸び能力を持
ち、少々のひび割れには追従すること である。
要求されている基本性能は「道路橋の塩害対策指針
(案)・同解説」によれば 空気中の酸素,湿気,雨水などの水分,塩化物(塩素
イオン)等の外部からの有害物質の侵入を防止し、 コンクリートに対して充分な接着力を持ち、コンクリ
ートと一体となって挙動すると共に充分な伸び能力を持
ち、少々のひび割れには追従すること である。
又コンクリートの表面は単純ではなく、種々の問題を
起こしているのは、コンクリートが本質的に多孔質材料
であってかなりの不均質性を有していることにある。そ
の上コンクリートの含水状態は保護材との接着強度に多
大の影響を与えており、表面水分計による含水率が8%
以下と規定されていても8%以下とすることは意外に困
難であり、少々の水分の存在のもとでも施工が可能なこ
とも材料特性として必要条件の一つである。
起こしているのは、コンクリートが本質的に多孔質材料
であってかなりの不均質性を有していることにある。そ
の上コンクリートの含水状態は保護材との接着強度に多
大の影響を与えており、表面水分計による含水率が8%
以下と規定されていても8%以下とすることは意外に困
難であり、少々の水分の存在のもとでも施工が可能なこ
とも材料特性として必要条件の一つである。
以上のような外部から侵入する耐久性阻害環境要因に
対しての保護材として既に幾通りかの提案がなされてい
る。
対しての保護材として既に幾通りかの提案がなされてい
る。
1.有機質系浸透性防水剤による保護 2.無機質系浸透性防水剤による保護 3.合成樹脂によるコーティング保護 4.レジンモルタル(ポリマーセメント)や防水モルタル
による保護 5.合成樹脂ライニングによる保護 1,2については作業は至って良いが、透湿性(通気
性)が大きいのでその機能の持続性に乏しく、コンクリ
ートの中性化抑制にバラツキがあるか、又は殆ど効果が
認められない。
による保護 5.合成樹脂ライニングによる保護 1,2については作業は至って良いが、透湿性(通気
性)が大きいのでその機能の持続性に乏しく、コンクリ
ートの中性化抑制にバラツキがあるか、又は殆ど効果が
認められない。
3のコーティングは合成樹脂によっては中性化防止能
があり、複層吹付など工法上の工夫で機能を発揮してい
て、接着力があるもののコンクリート表層のひび割れ追
従性に欠けており、出隅コーナー部(エッジ)では平坦
部と同じように厚塗が出来難く、膜厚管理に難点があ
る。
があり、複層吹付など工法上の工夫で機能を発揮してい
て、接着力があるもののコンクリート表層のひび割れ追
従性に欠けており、出隅コーナー部(エッジ)では平坦
部と同じように厚塗が出来難く、膜厚管理に難点があ
る。
4の有機質・無機質モルタルは付着力は良いが、熟練
度のいる作業で同様にコンクリート表層のひび割れ追従
性には限界がある。
度のいる作業で同様にコンクリート表層のひび割れ追従
性には限界がある。
5のライニング樹脂はエポキシ系であるのでその接着
力は抜群であるが、伸び率のある樹脂となると耐水性が
悪い為に湿潤状態になった場合、接着力が極端に劣化し
て剥離したり、又高粘度(3,000cps.以上)のために作
業性には問題がある。
力は抜群であるが、伸び率のある樹脂となると耐水性が
悪い為に湿潤状態になった場合、接着力が極端に劣化し
て剥離したり、又高粘度(3,000cps.以上)のために作
業性には問題がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らはセメント系基材の外部から侵入する水,
湿気,酸素,塩素イオンなどの耐久性阻害要因を遮断
し、しかもセメント系基材との接着力を維持しながらひ
び割れ追従性のある相反する性能の対策を長期間にわた
って鋭意検討を重ねた結果、耐水性,耐アルカリ性の優
れた浸透性,反応性シーラーに特定の不飽和ポリエステ
ル樹脂をガラスマットでライニングする方法が極めて信
頼性の高いことを知見し、この知見にもとづき、本発明
を完成するに至った。
湿気,酸素,塩素イオンなどの耐久性阻害要因を遮断
し、しかもセメント系基材との接着力を維持しながらひ
び割れ追従性のある相反する性能の対策を長期間にわた
って鋭意検討を重ねた結果、耐水性,耐アルカリ性の優
れた浸透性,反応性シーラーに特定の不飽和ポリエステ
ル樹脂をガラスマットでライニングする方法が極めて信
頼性の高いことを知見し、この知見にもとづき、本発明
を完成するに至った。
問題点を解決するための手段 本発明は、セメント系基材にNCO基1個当たりの分子
量が200以下であるイソシアネート化合物をプライマー
として塗布し、つづいてチョップドストランドガラスマ
ットと硬化物の物性が引張り強さ0.5kg/mm2以上,引張
り弾性率50kg/mm2以下,引張り伸び30%以上である不飽
和ポリエステル樹脂を用いてライニング層を作ることを
特徴とするセメント系基材の被覆方法に関する。
量が200以下であるイソシアネート化合物をプライマー
として塗布し、つづいてチョップドストランドガラスマ
ットと硬化物の物性が引張り強さ0.5kg/mm2以上,引張
り弾性率50kg/mm2以下,引張り伸び30%以上である不飽
和ポリエステル樹脂を用いてライニング層を作ることを
特徴とするセメント系基材の被覆方法に関する。
本発明におけるセメント系基材としては、たとえばコ
ンクリート,モルタル,スレート,発泡コンクリート,
珪酸カルシウム板,炭カル板,石膏板,石綿板などがあ
げられる。
ンクリート,モルタル,スレート,発泡コンクリート,
珪酸カルシウム板,炭カル板,石膏板,石綿板などがあ
げられる。
本発明に使用するプライマーとしては、NCO基1個当
たりの分子量が200以下のイソシアネート化合物があげ
られる。このイソシアネート化合物は分子内に活性NCO
基を2個以上有する単量体およびこれから誘導される低
分子量重合体又はこれらの混合物である。イソシアネー
ト化合物が液状である場合はそのままでも用いることが
できるが、有機溶媒に溶かし、溶液状にしたものは低粘
度で、セメント系基材の表面に塗布すると基材の多孔質
毛細管中に深く迅速に浸透・拡散して毛細管中の水分や
セメント水和物の水可溶性塩基物、毛細管壁面の不安定
な未水和物などと直ちに反応して疎水性の安定な固形物
を毛細管中に形成する。これにより多孔質の空隙は親油
性となり安定した耐水性のある固形物で充填され、その
充填された深さは塗布量に比例して基材の内面数cmに及
ぶ。
たりの分子量が200以下のイソシアネート化合物があげ
られる。このイソシアネート化合物は分子内に活性NCO
基を2個以上有する単量体およびこれから誘導される低
分子量重合体又はこれらの混合物である。イソシアネー
ト化合物が液状である場合はそのままでも用いることが
できるが、有機溶媒に溶かし、溶液状にしたものは低粘
度で、セメント系基材の表面に塗布すると基材の多孔質
毛細管中に深く迅速に浸透・拡散して毛細管中の水分や
セメント水和物の水可溶性塩基物、毛細管壁面の不安定
な未水和物などと直ちに反応して疎水性の安定な固形物
を毛細管中に形成する。これにより多孔質の空隙は親油
性となり安定した耐水性のある固形物で充填され、その
充填された深さは塗布量に比例して基材の内面数cmに及
ぶ。
本発明に使用されるイソシアネート化合物の例をあげ
るとたとえばトリレンジイソシアネート(2,4/2,6=6,5
/35),トリレンジイソシアネート(2,4/2,6=80/2
0),トリレンジイソシアネート(2,4=100),ジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート,3,3′−ジメチ
ルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート,2,4−
トリレンジイソシアネートダイマー,メタキシレンジイ
ソシアネート,ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネー
ト,ポリアリルポリイソシアネートなどのイソシアネー
ト単量体があげられる。
るとたとえばトリレンジイソシアネート(2,4/2,6=6,5
/35),トリレンジイソシアネート(2,4/2,6=80/2
0),トリレンジイソシアネート(2,4=100),ジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート,3,3′−ジメチ
ルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート,2,4−
トリレンジイソシアネートダイマー,メタキシレンジイ
ソシアネート,ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネー
ト,ポリアリルポリイソシアネートなどのイソシアネー
ト単量体があげられる。
NCO基1個当たりの分子量が200を超えたイソシアネー
ト化合物を用いた場合、耐水性,保護材との接着性など
の点でよくない。
ト化合物を用いた場合、耐水性,保護材との接着性など
の点でよくない。
イソシアネート化合物を有機溶媒に溶かして用いる場
合、有機溶媒としては、イソシアネート基と反応しな
い、たとえばベンゼン,トルエンなどの芳香族炭化水
素,アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチル
ケトン,シクロヘキサノンなどのケトン類,酢酸エチ
ル,酢酸ブチル,グリコールエーテルのエステルなどの
エステル類,ジクロルメタン,ジクロルエタン,トリク
ロルエチレンなどのハロゲン化炭化水素,ジメチルホル
ムアミド,イソホロンなどがあげられる。溶液中のイソ
シアネート化合物の使用量はイソシアネート化合物およ
び溶媒の種類にもよるが、通常、約50〜800g/程度で
ある。上記溶液には必要に応じて触媒を添加してもよ
い。
合、有機溶媒としては、イソシアネート基と反応しな
い、たとえばベンゼン,トルエンなどの芳香族炭化水
素,アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチル
ケトン,シクロヘキサノンなどのケトン類,酢酸エチ
ル,酢酸ブチル,グリコールエーテルのエステルなどの
エステル類,ジクロルメタン,ジクロルエタン,トリク
ロルエチレンなどのハロゲン化炭化水素,ジメチルホル
ムアミド,イソホロンなどがあげられる。溶液中のイソ
シアネート化合物の使用量はイソシアネート化合物およ
び溶媒の種類にもよるが、通常、約50〜800g/程度で
ある。上記溶液には必要に応じて触媒を添加してもよ
い。
イソシアネート化合物の塗布量はセメント系基材の種
類や表面状態などによって異なるが、通常、約200g/m2
〜500g/m2程度である。
類や表面状態などによって異なるが、通常、約200g/m2
〜500g/m2程度である。
塗布手段としては、たとえばスプレー塗布,刷毛塗
り,ローラー刷毛塗りなどがあげられる。
り,ローラー刷毛塗りなどがあげられる。
セメント系基材表面にイソシアネート化合物を施し、
硬化させた後、チョップドストランドガラスマットと特
定の不飽和ポリエステル樹脂を用いてライニング層を作
る。
硬化させた後、チョップドストランドガラスマットと特
定の不飽和ポリエステル樹脂を用いてライニング層を作
る。
本発明に使用される特定の不飽和ポリエステル樹脂と
は、不飽和ポリエステルとビニル単量体との混合溶解物
である。この不飽和ポリエステルは不飽和二塩基酸とグ
リコールあるいはアルキレンオキサイドとを縮重合ある
いは付加重合させて得られる熱硬化性タイプの樹脂で、
不飽和酸の一部を飽和二塩基酸で置き換えてもよい。
は、不飽和ポリエステルとビニル単量体との混合溶解物
である。この不飽和ポリエステルは不飽和二塩基酸とグ
リコールあるいはアルキレンオキサイドとを縮重合ある
いは付加重合させて得られる熱硬化性タイプの樹脂で、
不飽和酸の一部を飽和二塩基酸で置き換えてもよい。
不飽和二塩基酸としては、たとえば無水マレイン酸,
フマル酸,イタコン酸などが、飽和二塩基酸としては、
たとえば無水フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,
アジピン酸などが、グリコール類としては、たとえばエ
チレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレ
ングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレング
リコール,ブチレングリコール,ネオペンチールグリコ
ールなどが、アルキレンオキサイドとしては、たとえば
プロピレンオキサイドなどがあげられる。
フマル酸,イタコン酸などが、飽和二塩基酸としては、
たとえば無水フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,
アジピン酸などが、グリコール類としては、たとえばエ
チレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレ
ングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレング
リコール,ブチレングリコール,ネオペンチールグリコ
ールなどが、アルキレンオキサイドとしては、たとえば
プロピレンオキサイドなどがあげられる。
ビニル単量体としては、たとえばスチレン,ビニルト
ルエン,α−メチレンスチレン,メチルメタアクリレー
トなどがあげられる。この樹脂には、たとえばメチルエ
チルケトンパーオキサイドなどの室温硬化用の過酸化物
とたとえばコバルト石ケンなどの硬化促進剤などを加え
る。
ルエン,α−メチレンスチレン,メチルメタアクリレー
トなどがあげられる。この樹脂には、たとえばメチルエ
チルケトンパーオキサイドなどの室温硬化用の過酸化物
とたとえばコバルト石ケンなどの硬化促進剤などを加え
る。
これらの化合物を用いて得られる不飽和ポリエステル
樹脂類の中、本発明に使用することのできる樹脂として
は、不飽和ポリエステル樹脂硬化物(以下樹脂硬化と云
う)の物性が引張り強度0.5kg/mm2以上,好ましくは1.0
kg/mm2以上、引張り弾性率50kg/mm2以下,好ましくは30
kg/mm2以下、引張り伸び30%以上,好ましくは50%以上
を有することが必要である。
樹脂類の中、本発明に使用することのできる樹脂として
は、不飽和ポリエステル樹脂硬化物(以下樹脂硬化と云
う)の物性が引張り強度0.5kg/mm2以上,好ましくは1.0
kg/mm2以上、引張り弾性率50kg/mm2以下,好ましくは30
kg/mm2以下、引張り伸び30%以上,好ましくは50%以上
を有することが必要である。
引張り強さと伸びが上記の値より小さいとライニング
したセメント系基材にひび割れが発生した場合、ライニ
ング層がひび割れに追随せずにセメント系基材の界面よ
り剥離したり、ライニング層が破断してセメント系基材
の保護機能が損なわれる。
したセメント系基材にひび割れが発生した場合、ライニ
ング層がひび割れに追随せずにセメント系基材の界面よ
り剥離したり、ライニング層が破断してセメント系基材
の保護機能が損なわれる。
ここで、樹脂硬化物の物性は、3m/m厚みの注形板を室
温で硬化させ、一夜放置後、60℃で1時間,更に100℃
で3時間の後硬化をおこなうことによって試料を調製
し、この試料を曲げ試験はJIS6911,引張り試験もJIS691
1により測定したものである。
温で硬化させ、一夜放置後、60℃で1時間,更に100℃
で3時間の後硬化をおこなうことによって試料を調製
し、この試料を曲げ試験はJIS6911,引張り試験もJIS691
1により測定したものである。
強化材としてのガラス繊維には種々のタイプがある
が、本発明ではライニング層として充分な接着力を有
し、層間剥離が発生しにくく、みずみち(水道)にはな
らない耐水性があって、全方位にわたって引張り強度が
一定しているチョップドストランドガラスマットが用い
られる。ガラスクロス(目抜平織)は強度は大きいもの
の、強さに方向性があり、更に接着強度が劣っている。
チョップドストランドガラスマットは不飽和ポリエステ
ル樹脂の含浸・脱泡作業の上でも最適である。
が、本発明ではライニング層として充分な接着力を有
し、層間剥離が発生しにくく、みずみち(水道)にはな
らない耐水性があって、全方位にわたって引張り強度が
一定しているチョップドストランドガラスマットが用い
られる。ガラスクロス(目抜平織)は強度は大きいもの
の、強さに方向性があり、更に接着強度が劣っている。
チョップドストランドガラスマットは不飽和ポリエステ
ル樹脂の含浸・脱泡作業の上でも最適である。
チョップドストランドガラスマットは適宜量用いられ
るが、通常、約450g/m2のチョップドストランドガラス
マットは一枚程度が用いられる。ライニング時の使用樹
脂量は約1.0〜2.0kg/mm2程度である。また、ライニング
層の厚さは約0.7〜1.5m/m程度である。
るが、通常、約450g/m2のチョップドストランドガラス
マットは一枚程度が用いられる。ライニング時の使用樹
脂量は約1.0〜2.0kg/mm2程度である。また、ライニング
層の厚さは約0.7〜1.5m/m程度である。
ライニング手段としては、たとえばローラー刷毛また
はスプレーなどで樹脂を塗布し、ついでローラーなどで
樹脂を含浸・脱泡する手段があげられる。
はスプレーなどで樹脂を塗布し、ついでローラーなどで
樹脂を含浸・脱泡する手段があげられる。
このようにしてライニング層を作り、室温で放置すれ
ばライニング層中の不飽和ポリエステル樹脂とチョップ
ドストランドガラスマットとの複合体が硬化するととも
にライニング層とイソシアネート化合物処理されたセメ
ント形基材とが強固に接着される。
ばライニング層中の不飽和ポリエステル樹脂とチョップ
ドストランドガラスマットとの複合体が硬化するととも
にライニング層とイソシアネート化合物処理されたセメ
ント形基材とが強固に接着される。
発明の効果 本発明によれば、プライマーであるイソシアネート化
合物がセメント系基材に深く浸透、含浸して基材の表面
に躯体防水層を形成し、基材内部のアルカリ成分の溶出
を抑制し、接着力を維持させる機能を有している。
合物がセメント系基材に深く浸透、含浸して基材の表面
に躯体防水層を形成し、基材内部のアルカリ成分の溶出
を抑制し、接着力を維持させる機能を有している。
また、低弾性率,高伸び率を有する特定の不飽和ポリ
エステル樹脂を用いたライニング層は、イソシアネート
化合物を介してセメント系基材と強固に接着しており、
高いゼロスパン強度を持っている。そのため基材のひび
割れ時の追従性がよく、ライニング層のひび割れが発生
しない。
エステル樹脂を用いたライニング層は、イソシアネート
化合物を介してセメント系基材と強固に接着しており、
高いゼロスパン強度を持っている。そのため基材のひび
割れ時の追従性がよく、ライニング層のひび割れが発生
しない。
本発明の方法はチョップドストランドガラスマットを
使ったシームレスライニングであり、複雑な形状でも作
業に問題はなく、セメント系基材を用いた構築物(例、
建物,高速道路,橋梁,床,水槽等)の外表面はもちろ
んのこと、天井面にも作業は可能である。また、比較的
低コストの優れた方法である。
使ったシームレスライニングであり、複雑な形状でも作
業に問題はなく、セメント系基材を用いた構築物(例、
建物,高速道路,橋梁,床,水槽等)の外表面はもちろ
んのこと、天井面にも作業は可能である。また、比較的
低コストの優れた方法である。
以下に実施例をあげ、本発明を具体的に説明する。
実施例1 JISA5304指定市販歩道板コンクリートにイソシアネー
ト化合物の塗布および不飽和ポリエステル樹脂ライニン
グを行い、室温で1週間放置硬化させた後、常温の水に
浸漬した。浸漬1年後に取り出し、ライニング層の接着
強さおよび接着状態を調べた。
ト化合物の塗布および不飽和ポリエステル樹脂ライニン
グを行い、室温で1週間放置硬化させた後、常温の水に
浸漬した。浸漬1年後に取り出し、ライニング層の接着
強さおよび接着状態を調べた。
なお用いたイソシアネート化合物は武田薬品工業
(株)製のタケネート300C(NCO基1個当たりの分子量
が135)およびタケネートP−402(NCO基1個当たりの
分子量が389),ライニング層の不飽和ポリエステル樹
脂は武田薬品工業(株)製,ポリマール8414APである。
また8414APの樹脂硬化物の物性は、引張り強さ1.0kg/mm
2,引張り弾性率20kg/mm2,引張り伸び50%であった。FRP
ライニング層の厚さは約1m/mであった。
(株)製のタケネート300C(NCO基1個当たりの分子量
が135)およびタケネートP−402(NCO基1個当たりの
分子量が389),ライニング層の不飽和ポリエステル樹
脂は武田薬品工業(株)製,ポリマール8414APである。
また8414APの樹脂硬化物の物性は、引張り強さ1.0kg/mm
2,引張り弾性率20kg/mm2,引張り伸び50%であった。FRP
ライニング層の厚さは約1m/mであった。
試験の結果(表−1)より試料の破壊状態,接着強度
の保持性からNo.2,No.4、すなわちNCO基1個当たりの分
子量が200以下のイソシアネート化合物およびチョップ
ドストランドガラスマットの組み合わせのライニングが
良好であった。
の保持性からNo.2,No.4、すなわちNCO基1個当たりの分
子量が200以下のイソシアネート化合物およびチョップ
ドストランドガラスマットの組み合わせのライニングが
良好であった。
実施例2 JISA5307市販コンクリート境界ブロックBの長手方向
の面(150×600mm)に表−2に示した条件で被覆処理を
行った。室温にて7日放置後、ライニング層を引張り側
(下面)にして、JISA5307.6の方法で曲げ試験を行っ
た。
の面(150×600mm)に表−2に示した条件で被覆処理を
行った。室温にて7日放置後、ライニング層を引張り側
(下面)にして、JISA5307.6の方法で曲げ試験を行っ
た。
結果を表−2に示す。
なおライニングに使用したポリマール3517は武田薬品
工業(株)製で、樹脂硬化物の物性は引張り強さ3.2kg/
mm2,引張り弾性率104kg/mm2,引張り伸び23%であった。
ライニング層の接着力が小さいと曲げによる破断箇所が
コンクリート基材の破断箇所と異なる。すなわち、コン
クリートとライニング層が一体挙動をとらず、コンクリ
ートのクラック発生時のライニング層の追随性が充分で
ないことを示している。
工業(株)製で、樹脂硬化物の物性は引張り強さ3.2kg/
mm2,引張り弾性率104kg/mm2,引張り伸び23%であった。
ライニング層の接着力が小さいと曲げによる破断箇所が
コンクリート基材の破断箇所と異なる。すなわち、コン
クリートとライニング層が一体挙動をとらず、コンクリ
ートのクラック発生時のライニング層の追随性が充分で
ないことを示している。
試験の結果からNo.2の試料、すなわちポリマール8414
とチョップドストランドガラスマットの組み合わせが最
もよいことが分った。
とチョップドストランドガラスマットの組み合わせが最
もよいことが分った。
実施例3 石綿板(5mm厚)を切断した後、二つの切断面をつき
合わせ、この上に被覆処理を行った。硬化後、この試料
を用いて引張り試験を行い、ゼロスパン強度の推定を行
った。なお使用した樹脂の中、ポリマール6305は武田薬
品工業(株)製の不飽和ポリエステル樹脂で、樹脂硬化
物の物性は、引張り強さ7.2kg/mm2,引張り弾性率330kg/
mm2,引張り伸び4.3%であった。
合わせ、この上に被覆処理を行った。硬化後、この試料
を用いて引張り試験を行い、ゼロスパン強度の推定を行
った。なお使用した樹脂の中、ポリマール6305は武田薬
品工業(株)製の不飽和ポリエステル樹脂で、樹脂硬化
物の物性は、引張り強さ7.2kg/mm2,引張り弾性率330kg/
mm2,引張り伸び4.3%であった。
試験の結果を表−3に示す。試料の破断状況,破断時
の伸びなどからNo.1,No.5,すなわちポリマール8414とチ
ョップドストランドガラスマットの組み合わせが最もよ
かった。
の伸びなどからNo.1,No.5,すなわちポリマール8414とチ
ョップドストランドガラスマットの組み合わせが最もよ
かった。
実施例4 屋外の地打ちコンクリート面に実施例1で用いたイソ
シアネート化合物Aを250g/m2の割合で刷毛塗りし、3
時間放置後、チョップドストランドガラスマットを1
層,ポリエステル樹脂を用いてライニングした。樹脂と
ガラスの割合は77:23(重量比)で、樹脂はポリマール8
414とポリマール3276を用いて行った。ライニングの面
積は長さ10m,横巾0.3mである。
シアネート化合物Aを250g/m2の割合で刷毛塗りし、3
時間放置後、チョップドストランドガラスマットを1
層,ポリエステル樹脂を用いてライニングした。樹脂と
ガラスの割合は77:23(重量比)で、樹脂はポリマール8
414とポリマール3276を用いて行った。ライニングの面
積は長さ10m,横巾0.3mである。
施工の際、マットの長さ方向の端を溝の縁に沿わせて
直角に折り曲げて施工し、他の端は平面のままで、収縮
の際ライニング層が動ける様にした。ここで用いたポリ
マール3276は武田薬品工業(株)製の不飽和ポリエステ
ル樹脂で、樹脂硬化物の物性は比張り強さ6.1kg/mm2,比
張り弾性率300kg/mm2,伸び率2.9%である。
直角に折り曲げて施工し、他の端は平面のままで、収縮
の際ライニング層が動ける様にした。ここで用いたポリ
マール3276は武田薬品工業(株)製の不飽和ポリエステ
ル樹脂で、樹脂硬化物の物性は比張り強さ6.1kg/mm2,比
張り弾性率300kg/mm2,伸び率2.9%である。
風雨にさらされたライニング面を観察した結果、弾性
率が大きくて、伸びの小さい3276を用いたライニング層
は、施工後9ケ月で平面の端から剥離を起こした。
率が大きくて、伸びの小さい3276を用いたライニング層
は、施工後9ケ月で平面の端から剥離を起こした。
一方、8414の施工面は3年経過後も剥離などの異常は
ない。
ない。
Claims (1)
- 【請求項1】セメント系基材にNCO基1個当たりの分子
量が200以下であるイソシアネート化合物をプライマー
として塗布し、つづいてチョップドストランドガラスマ
ットと硬化物の物性が引張り強さ0.5kg/mm2以上,引張
り弾性率50kg/mm2以下,引張り伸び30%以上である不飽
和ポリエステル樹脂を用いてライニング層を作ることを
特徴とするセメント系基材の被覆方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62255869A JP2565723B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | セメント系基材の被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62255869A JP2565723B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | セメント系基材の被覆方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0196079A JPH0196079A (ja) | 1989-04-14 |
| JP2565723B2 true JP2565723B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17284706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62255869A Expired - Fee Related JP2565723B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | セメント系基材の被覆方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2565723B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100398275B1 (ko) * | 1996-03-20 | 2003-12-24 | 삼성종합화학주식회사 | 수지몰탈조성물 |
| US6316089B1 (en) | 1997-12-05 | 2001-11-13 | Showa Denko K.K. | Photocurable prepreg sheet for waterproofing, method and apparatus for production of prepreg sheet, and waterproofing method using the sheet |
| JP5045978B2 (ja) * | 2006-03-16 | 2012-10-10 | Dic株式会社 | 複合被覆構造体 |
| US8415009B2 (en) * | 2006-12-13 | 2013-04-09 | James Hardie Technology Limited | Engineered composite building materials and methods of making same |
-
1987
- 1987-10-08 JP JP62255869A patent/JP2565723B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0196079A (ja) | 1989-04-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4265957A (en) | Multi-layered, fiberglass-reinforced floor covering systems | |
| JP2024061725A (ja) | 構造物保護シート、それを用いた施工方法及びプレキャスト部材、並びに、プレキャスト部材の製造方法 | |
| EP4116087A1 (en) | Structure protection sheet, concrete block, and method for manufacturing reinforced structure | |
| EP4349594A1 (en) | Structure protection sheet, and method for manufacturing reinforced structure | |
| KR101643519B1 (ko) | 슈퍼마이크로 섬유를 이용한 바탕조정재 | |
| KR19980071870A (ko) | 구조물의 보강 방법 | |
| KR101643520B1 (ko) | 슈퍼마이크로섬유 바탕조정재를 이용한 폴리우레아방수 코팅공법 | |
| JP3131947B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物、防水材組成物、それを用いる防水被覆構造体及び防水被覆工法 | |
| CA1201336A (en) | Adherent-acid cured resin protective coatings for concrete and steel | |
| JP2565723B2 (ja) | セメント系基材の被覆方法 | |
| KR20160087131A (ko) | 콘크리트 구조물의 크랙 보수공법 | |
| KR100329661B1 (ko) | 바탕조정 및 강화시스템을 이용한 복합방수구조 및 그 시공방법 | |
| KR102281637B1 (ko) | 콘크리트 바탕조정재를 이용한 방수공법 | |
| GB2030058A (en) | Seal coats for construction works | |
| Nair et al. | Commercially available waterproofing agents in India: A review | |
| KR102071458B1 (ko) | 친환경 도막방수제 및 이를 이용한 복합방수공법 | |
| JP3694839B2 (ja) | コンクリートの耐久仕上げ方法 | |
| JP2691848B2 (ja) | コンクリートライニング材およびライニング工法 | |
| KR102088283B1 (ko) | 슁글방수시트용 프라이머, 그 제조방법 및 이를 이용한 시공방법 | |
| JP2006342662A (ja) | コンクリート剥落防止膜およびコンクリート剥落防止膜形成方法 | |
| JPH0967937A (ja) | コンクリート構造物の改質方法 | |
| KR19980075892A (ko) | 수중콘크리트 구조물 보수보강제 | |
| Jalal et al. | Effect of waterproofing systems and materials on environment | |
| KR100551722B1 (ko) | 침투성 아크릴에멜젼과 무기계 폴리머 방수모르타르를이용한 콘크리트의 구조물의 2중층 복합방수공법 | |
| JP3855031B2 (ja) | 複合防水構造体及びその施工方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |