JP2600939B2 - 電気二重層コンデンサの電極の製造方法 - Google Patents
電気二重層コンデンサの電極の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、活性炭と電解液界面で形成される電気二重
層原理を利用した大静電容量の電気二重層コンデンサの
分極性電極の製造方法に関する。
層原理を利用した大静電容量の電気二重層コンデンサの
分極性電極の製造方法に関する。
(従来の技術) 近年、電子装置のメモリのバックアップ用の電源とし
て電気二重層原理を用いた大容量のコンデンサが開発さ
れ、マイクロコンピュータやICメモリなどに組み込まれ
て広く使用されている。
て電気二重層原理を用いた大容量のコンデンサが開発さ
れ、マイクロコンピュータやICメモリなどに組み込まれ
て広く使用されている。
この種の電気二重層コンデンサとしては、例えば、米
国特許第3,536,963号明細書に開示されている。第3図
は、該先行例に開示された電気二重層コンデンサの構造
を示すものである。この電気二重層コンデンサは、一対
の集電電極となる電子導電体の電流コレクタ101,101
と、活性炭粒子よりなる炭素電極102,102と、非導電性
ガスケット103,103と、前記炭素電極102,102間に配設さ
れ電子が移動することを防止するための隔離板104とに
よって単一の基本セルが構成されている。前記炭素電極
102,102は、粉末または微粉末の活性炭と電解液とを混
合した濃厚スラリー状のペースト電極として構成されて
いる。なお、前記電解液は、イオン伝導の促進剤として
の機能と、イオン源としての機能と、炭素粒子の結合剤
としての機能との3つの機能を果たしている。
国特許第3,536,963号明細書に開示されている。第3図
は、該先行例に開示された電気二重層コンデンサの構造
を示すものである。この電気二重層コンデンサは、一対
の集電電極となる電子導電体の電流コレクタ101,101
と、活性炭粒子よりなる炭素電極102,102と、非導電性
ガスケット103,103と、前記炭素電極102,102間に配設さ
れ電子が移動することを防止するための隔離板104とに
よって単一の基本セルが構成されている。前記炭素電極
102,102は、粉末または微粉末の活性炭と電解液とを混
合した濃厚スラリー状のペースト電極として構成されて
いる。なお、前記電解液は、イオン伝導の促進剤として
の機能と、イオン源としての機能と、炭素粒子の結合剤
としての機能との3つの機能を果たしている。
このようなペースト状の電極を用いた電気二重層コン
デンサは、その内部抵抗を低減することが問題である。
すなわち、電気二重層コンデンサの内部抵抗は、分極性
の電極を形成している活性炭の接触抵抗や集電電極と分
極性電極との接触抵抗などにより、大きく左右される。
したがって、分極性電極の内部抵抗や集電電極と分極性
電極との接触抵抗などを低減するためには、基本セルに
その上下方向から圧力を加えて、ペースト状となった活
性炭粒子同志の接触を良好にする必要がある。そして従
来の電気二重層コンデンサでは、そこに加えられる圧力
は、電極の大きさだけでなく炭素物質の粒子の大きさ或
いは使用される電解液の種類にもよるが、100kg/cm2程
度の圧力が必要とされる。この圧力を印加しその圧力を
保持する方法として、従来のものはコンデンサの外装ケ
ースによるカシメ構造を施したり、加圧する集電体をガ
スケットに強力に接着させている。しかしながら、電気
二重層コンデンサを例えば、電動機などを駆動するため
の電源のように大静電容量のものとして構成しようとす
ると、基本セルの電極断面積を大にする必要があり、し
たがって、印加圧力も増大しなければならず、印加圧力
の手段が問題となるとともに、基本セルを収納する外装
ケースの剛性を非常に高くしなければならず、実用上い
ろいろな問題がある。
デンサは、その内部抵抗を低減することが問題である。
すなわち、電気二重層コンデンサの内部抵抗は、分極性
の電極を形成している活性炭の接触抵抗や集電電極と分
極性電極との接触抵抗などにより、大きく左右される。
したがって、分極性電極の内部抵抗や集電電極と分極性
電極との接触抵抗などを低減するためには、基本セルに
その上下方向から圧力を加えて、ペースト状となった活
性炭粒子同志の接触を良好にする必要がある。そして従
来の電気二重層コンデンサでは、そこに加えられる圧力
は、電極の大きさだけでなく炭素物質の粒子の大きさ或
いは使用される電解液の種類にもよるが、100kg/cm2程
度の圧力が必要とされる。この圧力を印加しその圧力を
保持する方法として、従来のものはコンデンサの外装ケ
ースによるカシメ構造を施したり、加圧する集電体をガ
スケットに強力に接着させている。しかしながら、電気
二重層コンデンサを例えば、電動機などを駆動するため
の電源のように大静電容量のものとして構成しようとす
ると、基本セルの電極断面積を大にする必要があり、し
たがって、印加圧力も増大しなければならず、印加圧力
の手段が問題となるとともに、基本セルを収納する外装
ケースの剛性を非常に高くしなければならず、実用上い
ろいろな問題がある。
そこで本出願人は、このような問題点を解決し、構造
を簡単にしてエネルギー密度が高く、電極の加圧手段が
不要となる電気二重層コンデンサを日本国特許出願:特
願平1−215277号(U.S.Patent Appl.No.550,170,E.P.A
ppl.No.980308781.5)として提案した。この発明による
電気二重層コンデンサは、分極性電極を活性炭微粒子相
互間を焼結結合せしめた活性炭のみからなる多孔質焼結
体によって形成したものである。
を簡単にしてエネルギー密度が高く、電極の加圧手段が
不要となる電気二重層コンデンサを日本国特許出願:特
願平1−215277号(U.S.Patent Appl.No.550,170,E.P.A
ppl.No.980308781.5)として提案した。この発明による
電気二重層コンデンサは、分極性電極を活性炭微粒子相
互間を焼結結合せしめた活性炭のみからなる多孔質焼結
体によって形成したものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、活性炭微粒子を焼結結合せしめた多孔質焼
結体によって形成した分極性電極は、活性炭微粒子の粒
径によって密度、体積抵抗(比抵抗値)、比表面積が異
なり、電気二重層コンデンサのエネルギー密度および内
部抵抗に大きく影響する。例えば、活性炭微粒子を同一
焼結条件で焼結した場合、活性炭微粒子の粒径が大きい
ほど体積抵抗(比抵抗値)が大きく、活性炭微粒子の粒
径が小さいほど体積抵抗(比抵抗値)が小さくなる。し
たがって、粒径の小さい活性炭微粒子を用いることによ
り内部抵抗の小さい電気二重層コンデンサを得ることが
できるが、活性炭微粒子相互が溶融して比表面積が小さ
くなりエネルギー密度が小さくなることが判った。
結体によって形成した分極性電極は、活性炭微粒子の粒
径によって密度、体積抵抗(比抵抗値)、比表面積が異
なり、電気二重層コンデンサのエネルギー密度および内
部抵抗に大きく影響する。例えば、活性炭微粒子を同一
焼結条件で焼結した場合、活性炭微粒子の粒径が大きい
ほど体積抵抗(比抵抗値)が大きく、活性炭微粒子の粒
径が小さいほど体積抵抗(比抵抗値)が小さくなる。し
たがって、粒径の小さい活性炭微粒子を用いることによ
り内部抵抗の小さい電気二重層コンデンサを得ることが
できるが、活性炭微粒子相互が溶融して比表面積が小さ
くなりエネルギー密度が小さくなることが判った。
本発明の目的は、活性炭と電解質の界面で形成される
電気二重層を利用した電気二重層コンデンサにおいて、
径の多くな活性炭粒子の間を径の小さな活性炭粒子で埋
めて焼結することによって、電気気二重層コンデンサの
内部抵抗を低くするとともに、静電容量の低下を極力少
なくする電気二重層コンデンサの分極性電極の製造方法
を提供することにある。
電気二重層を利用した電気二重層コンデンサにおいて、
径の多くな活性炭粒子の間を径の小さな活性炭粒子で埋
めて焼結することによって、電気気二重層コンデンサの
内部抵抗を低くするとともに、静電容量の低下を極力少
なくする電気二重層コンデンサの分極性電極の製造方法
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、活性炭と電解質の界面で形成される
電気二重層を利用した電気二重層コンデンサの分極性電
極の製造方法において、粒径の大なる活性炭と前記粒径
の大なる一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒
径を25%以下としてこれらを混合する工程と、混合され
た活性炭微粒子粉体を成形型に収納しこの粉体を加圧
し、所定の温度に保持して活性炭微粒子を焼結する工程
とを有する電気二重層コンデンサの分極性電極の製造方
法が提供される。
電気二重層を利用した電気二重層コンデンサの分極性電
極の製造方法において、粒径の大なる活性炭と前記粒径
の大なる一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒
径を25%以下としてこれらを混合する工程と、混合され
た活性炭微粒子粉体を成形型に収納しこの粉体を加圧
し、所定の温度に保持して活性炭微粒子を焼結する工程
とを有する電気二重層コンデンサの分極性電極の製造方
法が提供される。
また、本発明によれば、上記において、特に前記粒径
の大なる活性炭に対する、前記他方の活性炭の混合率が
10%以下であることを特徴とする電気二重層コンデンサ
の分極性電極の製造方法も提供される。
の大なる活性炭に対する、前記他方の活性炭の混合率が
10%以下であることを特徴とする電気二重層コンデンサ
の分極性電極の製造方法も提供される。
(作用) 本発明によれば、粒径の大なる活性炭と前記粒径の大
なる一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒径を
25%以下としてこれらを混合して粉体を得、それを所定
の焼結条件の下でPAS法により電気二重層コンデンサに
使用する分極性電極としており、焼結に際して通電によ
る粒子間発熱が短時間に活性炭微粒子を焼結するため、
粒径の小さい活性炭が全体に加熱されて、その体積抵抗
が大幅に低減される。
なる一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒径を
25%以下としてこれらを混合して粉体を得、それを所定
の焼結条件の下でPAS法により電気二重層コンデンサに
使用する分極性電極としており、焼結に際して通電によ
る粒子間発熱が短時間に活性炭微粒子を焼結するため、
粒径の小さい活性炭が全体に加熱されて、その体積抵抗
が大幅に低減される。
(実施例) 次に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明に係る電気二重層コンデンサの分極性
電極を構成する活性炭の組織状態を示す説明図である。
電極を構成する活性炭の組織状態を示す説明図である。
第2図は、本発明に係る電気二重層コンデンサに用い
る多孔質焼結体からなる分極性電極を製造するための装
置を示す概略構成図である。第2図において、10は活性
炭の微粒子の粉末を収容する型である。外型10はタング
ステン鋼のような強度のある金属からなり中央には微粒
子を収容する穴が形成されている。該穴の周囲には、絶
縁物である、酸化シリコン(SiO2)または窒化けい素
(Si3N4)が気相成長法などの周知の方法でコーティン
グされていて、絶縁層11が形成されている。12は上部プ
ランジャ、13は下部プランジャであり、これらプランジ
ャの上下先端は型10に形成された穴に挿入されている。
なお、これら上下プランジャは耐熱性の導電性金属たと
えばタングステン、モリブデン等から形成されている。
この上下プランジャ12、13の間に活性炭の微粒子粉体14
が封入される。
る多孔質焼結体からなる分極性電極を製造するための装
置を示す概略構成図である。第2図において、10は活性
炭の微粒子の粉末を収容する型である。外型10はタング
ステン鋼のような強度のある金属からなり中央には微粒
子を収容する穴が形成されている。該穴の周囲には、絶
縁物である、酸化シリコン(SiO2)または窒化けい素
(Si3N4)が気相成長法などの周知の方法でコーティン
グされていて、絶縁層11が形成されている。12は上部プ
ランジャ、13は下部プランジャであり、これらプランジ
ャの上下先端は型10に形成された穴に挿入されている。
なお、これら上下プランジャは耐熱性の導電性金属たと
えばタングステン、モリブデン等から形成されている。
この上下プランジャ12、13の間に活性炭の微粒子粉体14
が封入される。
これら上下プランジャ12および13には、それぞれ上部
電極14および15が取付けられている。
電極14および15が取付けられている。
なお、第2図には示されていないが、これら上下プラ
ンジャ12、13および上下電極14、15は、油圧プレスで矢
印方向に圧力を印加することができるように構成されて
いて、微粒子粉体14に所定の圧力を自由に印加できるよ
うになっている。そしてまた、型10を含めた微粒子粉体
14は、所望の雰囲気内に保持できる構造になっている。
上下電極14、15には、スイッチSW1とSW2とコンデンサC
の直列回路が接続され、さらに、コンデンサCとスイッ
チSW2の直列回路には、可変抵抗器Rと可変電源17の直
列回路が並列接続されている。なお、18はスイッチSW
1、SW2のオン、オフ時間を制御するスイッチ制御回路で
ある。なお、スイッチSW1は常開スイッチであり、スイ
ッチSW2は常閉スイッチである。
ンジャ12、13および上下電極14、15は、油圧プレスで矢
印方向に圧力を印加することができるように構成されて
いて、微粒子粉体14に所定の圧力を自由に印加できるよ
うになっている。そしてまた、型10を含めた微粒子粉体
14は、所望の雰囲気内に保持できる構造になっている。
上下電極14、15には、スイッチSW1とSW2とコンデンサC
の直列回路が接続され、さらに、コンデンサCとスイッ
チSW2の直列回路には、可変抵抗器Rと可変電源17の直
列回路が並列接続されている。なお、18はスイッチSW
1、SW2のオン、オフ時間を制御するスイッチ制御回路で
ある。なお、スイッチSW1は常開スイッチであり、スイ
ッチSW2は常閉スイッチである。
上記の型10は金属により形成されているが、酸化シリ
コン(SiO2)、窒化けい素(Si3N4)、炭化けい素(Si
C)などのニューセラミックスで構成することもでき
る。
コン(SiO2)、窒化けい素(Si3N4)、炭化けい素(Si
C)などのニューセラミックスで構成することもでき
る。
次に第2図に示す装置の動作を説明する。
まず、上下電極14、15に電圧が印加されていない状態
で上下プランジャ12、13を駆動して微粒子粉体14に加わ
る圧力を第3図に示すように次第に上昇せしめる。第2
図に示す状態では、コンデンサCに電荷が充分に充電さ
れている。微粒子粉体14に加わる圧力が所定値となった
所で、スイッチSW1をオン、オフ制御する。
で上下プランジャ12、13を駆動して微粒子粉体14に加わ
る圧力を第3図に示すように次第に上昇せしめる。第2
図に示す状態では、コンデンサCに電荷が充分に充電さ
れている。微粒子粉体14に加わる圧力が所定値となった
所で、スイッチSW1をオン、オフ制御する。
このスイッチのオン時間は、コンデンサCに充電され
ている電荷が上下電極間に放電する放電時間と同じかこ
れよりも少ない時間の範囲で制御する。またオフ時間は
コンデンサCの充電時間とほぼ同じかこれよりも長い時
間で制御する。すなわち、上下電極間に流れる電流を最
大値から最小値まで可変で流せるようにする。
ている電荷が上下電極間に放電する放電時間と同じかこ
れよりも少ない時間の範囲で制御する。またオフ時間は
コンデンサCの充電時間とほぼ同じかこれよりも長い時
間で制御する。すなわち、上下電極間に流れる電流を最
大値から最小値まで可変で流せるようにする。
スイッチSW1のオン、オフ動作の繰り返しで、上下プ
ランジャ間には、鋭いパルス状の衝撃電流が流れる。
ランジャ間には、鋭いパルス状の衝撃電流が流れる。
このパルス衝撃電流は、上下プランジャ間に挟まれた
活性炭の微粒子粉体のほとんどのもの同志が接触融着す
るまでの時間だけ印加される。その後、微粒子粉体14に
印加する圧力を一定圧力に保持したまま、スイッチSW2
をオフとし、スイッチSW1をオンするとともに、可変抵
抗器Rの値と可変電源17の電圧値を調節し、所定値の加
熱電流を連続して流す。
活性炭の微粒子粉体のほとんどのもの同志が接触融着す
るまでの時間だけ印加される。その後、微粒子粉体14に
印加する圧力を一定圧力に保持したまま、スイッチSW2
をオフとし、スイッチSW1をオンするとともに、可変抵
抗器Rの値と可変電源17の電圧値を調節し、所定値の加
熱電流を連続して流す。
しかし、加熱電流通電の初期には微粒子どうしの接触
融着が浅い部分や不安定な融着をしている部分が崩れた
り、接着位置がずれたりし局部的に高温となるため、加
熱電流を制御し、ゆるやかに温度を上昇させる。
融着が浅い部分や不安定な融着をしている部分が崩れた
り、接着位置がずれたりし局部的に高温となるため、加
熱電流を制御し、ゆるやかに温度を上昇させる。
そして、目標温度約800℃に到達した後、加熱電流を
一定に流し、上昇し続けた活性炭からなる多孔質焼結体
の温度を一定値に保つ。
一定に流し、上昇し続けた活性炭からなる多孔質焼結体
の温度を一定値に保つ。
このような状態になれば、多孔質焼結体を構成する活
性炭微粒子同志も安定して接着しているので、上下電極
14、15間に印加される放電電圧をオフとするとともに、
加圧力もオフとする。そして多孔質焼結体の温度が常温
にまで低下した所で型10から多孔質焼結体を取り出す。
性炭微粒子同志も安定して接着しているので、上下電極
14、15間に印加される放電電圧をオフとするとともに、
加圧力もオフとする。そして多孔質焼結体の温度が常温
にまで低下した所で型10から多孔質焼結体を取り出す。
上記焼結法により、粒径20μmの活性炭微粒子粉体と
粒径5μmの活性炭微粒子粉体をそれぞれ焼結すると、
次に示す表のように、粒径の小さい粉体の方が高密度に
形成される。
粒径5μmの活性炭微粒子粉体をそれぞれ焼結すると、
次に示す表のように、粒径の小さい粉体の方が高密度に
形成される。
つまり、粒径の大きな素材の場合には、溶融している
領域が少なく、粒径の小さな素材ではその大部分が溶融
する。これは、上記通電焼結法においては通電による粒
子間発熱で短時間に焼結させるため、粒径が小さい程全
体に加熱されることに起因している。これによって、粒
径が小さなものは、比表面積は低下するが、体積抵抗が
小さくなるのである。なお、この表における焼結条件と
しては、パルス電流値750A、パルス印加時間90sec、シ
ンタリング温度800゜C、圧力300kg/cm3、シンタリング
時間2分としている。
領域が少なく、粒径の小さな素材ではその大部分が溶融
する。これは、上記通電焼結法においては通電による粒
子間発熱で短時間に焼結させるため、粒径が小さい程全
体に加熱されることに起因している。これによって、粒
径が小さなものは、比表面積は低下するが、体積抵抗が
小さくなるのである。なお、この表における焼結条件と
しては、パルス電流値750A、パルス印加時間90sec、シ
ンタリング温度800゜C、圧力300kg/cm3、シンタリング
時間2分としている。
したがって、粒径の異なる同一の活性炭を混合して、
同様に焼結すると、第1図に示すように、粒径の大きい
粉体Lはそのまま残り、小さい粒径の粉体は、殆ど溶融
するのである。
同様に焼結すると、第1図に示すように、粒径の大きい
粉体Lはそのまま残り、小さい粒径の粉体は、殆ど溶融
するのである。
上記本発明の方法により製造される電気二重層コンデ
ンサでは、平均粒径20μmの活性炭微粒子粉体と平均粒
径5μmの活性炭微粒子粉体とを10:1の割合で混合し、
該混合した粉体を前記第2図に示す焼結装置の型10内に
充填して上記焼結方法によって多孔質焼結体として焼結
しており、これに希硫酸を含浸せしめて分極性電極を構
成する。構成された2つの分極性電極は従来と同様非導
電性ゴムからなるガスケットにより取り囲まれ、またこ
れら分極性電極間には電子が移動することを防止するた
めのセパレータが配設される。またこれら2つの分極性
電極には導電性ゴムからなる導電体が接着され、そして
2つの分極性電極は導電体とガスケットにより密封され
る。
ンサでは、平均粒径20μmの活性炭微粒子粉体と平均粒
径5μmの活性炭微粒子粉体とを10:1の割合で混合し、
該混合した粉体を前記第2図に示す焼結装置の型10内に
充填して上記焼結方法によって多孔質焼結体として焼結
しており、これに希硫酸を含浸せしめて分極性電極を構
成する。構成された2つの分極性電極は従来と同様非導
電性ゴムからなるガスケットにより取り囲まれ、またこ
れら分極性電極間には電子が移動することを防止するた
めのセパレータが配設される。またこれら2つの分極性
電極には導電性ゴムからなる導電体が接着され、そして
2つの分極性電極は導電体とガスケットにより密封され
る。
なお、前記粒径が異なる活性炭微粒子粉体の混合につ
いて更に具体的に説明する。平均粒径20μmの活性炭微
粒子粉体と平均粒径5μmの活性炭微粒子粉体とを10:1
の割合で混合し、これに蒸溜水を加えて撹拌してペース
ト状にする。このように活性炭微粒子粉体をペースト状
にすることにより、成形型に活性炭を充填する場合、微
粉体よりその取扱いが容易となるとともに、計量精度を
向上することができる。
いて更に具体的に説明する。平均粒径20μmの活性炭微
粒子粉体と平均粒径5μmの活性炭微粒子粉体とを10:1
の割合で混合し、これに蒸溜水を加えて撹拌してペース
ト状にする。このように活性炭微粒子粉体をペースト状
にすることにより、成形型に活性炭を充填する場合、微
粉体よりその取扱いが容易となるとともに、計量精度を
向上することができる。
このように平均粒径20μmの活性炭微粒子粉体と平均
粒径5μmの活性炭微粒子粉体とを10:1の割合で混合
し、これを焼結して形成した分極性電極の特性は、焼結
後の密度が0.64g/cm3、体積抵抗(比抵抗値)が0.6cm、
比表面積が1300m2/gとなった。
粒径5μmの活性炭微粒子粉体とを10:1の割合で混合
し、これを焼結して形成した分極性電極の特性は、焼結
後の密度が0.64g/cm3、体積抵抗(比抵抗値)が0.6cm、
比表面積が1300m2/gとなった。
従って、前述した平均粒径20μmの活性炭微粒子粉体
を同一条件で焼結したものに比して、比表面積が若干小
さくなったが体積抵抗(比抵抗値)は遥かに小さい分極
性電極を得ることができ、エネルギー密度に大きく影響
をおよぼすことなく、内部抵抗が小さい電気二重層コン
デンサを提供することができる。
を同一条件で焼結したものに比して、比表面積が若干小
さくなったが体積抵抗(比抵抗値)は遥かに小さい分極
性電極を得ることができ、エネルギー密度に大きく影響
をおよぼすことなく、内部抵抗が小さい電気二重層コン
デンサを提供することができる。
以上、本発明を上述の実施例によって説明したが、本
発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これら
の変形を本発明の範囲から排除するものではない。
発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これら
の変形を本発明の範囲から排除するものではない。
(発明の効果) 本発明によれば、粒径の大なる活性炭と前記粒径の大
なる一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒径を
25%以下としてこれらを混合し、活性炭微粒子相互間を
焼結係合したので、粒径の大なる活性炭の間を粒径の相
当小なる活性炭で埋めることになり、電気抵抗の低い活
性炭電極を製造でき、電気二重層コンデンサの内部抵抗
の低減ができた。とくに小粒径の粉体の混合率を10%程
度以下にすれば、比表面積の低下も容易に阻止できる。
さらに、本発明では上記活性炭を焼結結合せしめるに際
し、各活性炭微粒子間にパルス状電圧を印加して放電を
発生させて焼結しているので、活性炭微粒子間が完全に
係合している。そのため、電解液中に該電極を浸漬させ
ても、活性炭微粒子相互間が分離することもないという
効果を有する。
なる一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒径を
25%以下としてこれらを混合し、活性炭微粒子相互間を
焼結係合したので、粒径の大なる活性炭の間を粒径の相
当小なる活性炭で埋めることになり、電気抵抗の低い活
性炭電極を製造でき、電気二重層コンデンサの内部抵抗
の低減ができた。とくに小粒径の粉体の混合率を10%程
度以下にすれば、比表面積の低下も容易に阻止できる。
さらに、本発明では上記活性炭を焼結結合せしめるに際
し、各活性炭微粒子間にパルス状電圧を印加して放電を
発生させて焼結しているので、活性炭微粒子間が完全に
係合している。そのため、電解液中に該電極を浸漬させ
ても、活性炭微粒子相互間が分離することもないという
効果を有する。
第1図は本発明に依る電気二重層コンデンサの分極性電
極を構成する活性炭微粒子の組織状態を拡大して示す説
明図、第2図は本発明に係る多孔質焼結体の分極性電極
を製造するための装置を示す概略構成図、第3図はスラ
リー状のペースト電極を用いて構成された従来の電気二
重層コンデンサの断面図である。 10……焼結型、16……活性炭粉末、17……電源、18……
制御回路、101……コレクタ、102……炭素電極、103…
…ガスケット、104……隔離板。
極を構成する活性炭微粒子の組織状態を拡大して示す説
明図、第2図は本発明に係る多孔質焼結体の分極性電極
を製造するための装置を示す概略構成図、第3図はスラ
リー状のペースト電極を用いて構成された従来の電気二
重層コンデンサの断面図である。 10……焼結型、16……活性炭粉末、17……電源、18……
制御回路、101……コレクタ、102……炭素電極、103…
…ガスケット、104……隔離板。
Claims (2)
- 【請求項1】活性炭と電解質の界面で形成される電気二
重層を利用した電気二重層コンデンサの分極性電極の製
造方法において、粒径の大なる活性炭と前記粒径の大な
る一方の活性炭の粒径に対して他方の活性炭の粒径を25
%以下としてこれらを混合する工程と、混合された活性
炭微粒子粉体を成形型に収納しこの粉体を加圧し、所定
の温度に保持して活性炭微粒子を焼結する工程とを有す
ることを特徴とする電気二重層コンデンサの分極性電極
の製造方法。 - 【請求項2】前記粒径の大なる活性炭に対する、前記他
方の活性炭の混合率が10%以下であることを特徴とする
請求項(1)に記載の電気二重層コンデンサの分極性電
極の製造方法。
Priority Applications (7)
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|---|---|---|---|
| JP1341004A JP2600939B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 電気二重層コンデンサの電極の製造方法 |
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| DE69013670T DE69013670T2 (de) | 1989-12-28 | 1990-12-28 | Verfahren zum Herstellen einer polarisierten Elektrode für einen elektrischen Doppelschichtkondensator. |
| EP90314386A EP0443274B1 (en) | 1989-12-28 | 1990-12-28 | Method of manufacturing a polarized electrode for an electric double layer capacitor |
| KR1019900022234A KR100225167B1 (ko) | 1989-12-28 | 1990-12-28 | 전기 2중층 콘덴서 및 그에 사용되는 분극성 전극의 제조방법 |
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| CN (1) | CN1024059C (ja) |
| CA (1) | CA2033255C (ja) |
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| JPH11145012A (ja) * | 1997-11-14 | 1999-05-28 | Nec Corp | コンデンサ素子および電池セル |
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| JP2002128514A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-05-09 | Nisshinbo Ind Inc | 炭素質材料、電気二重層キャパシタ用分極性電極及び電気二重層キャパシタ |
| JP2002231585A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-16 | Nec Corp | 電気二重層コンデンサ |
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| WO2009022351A1 (en) * | 2007-08-13 | 2009-02-19 | Indian Institute Of Science | A composition of electrode material in the form of a coating and a process thereof |
| CN101329948B (zh) * | 2008-07-14 | 2011-07-06 | 钰邦电子(无锡)有限公司 | 具有过电流或过热保护功能的微小型积层电容器 |
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| FR3090995A1 (fr) | 2018-12-21 | 2020-06-26 | Blue Solutions | Procédé de fabrication d'une électrode frittée, électrode frittée et dispositif comprenant une telle électrode |
| FR3090994A1 (fr) | 2018-12-21 | 2020-06-26 | Blue Solutions | Procede de fabrication d'une electrode frittee, electrode frittee et dispositif comprenant une telle electrode |
| US11515833B1 (en) | 2021-05-21 | 2022-11-29 | Antonia Ginsberg-Klemmt | Portable solar carport system |
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|---|---|---|---|---|
| US3536963A (en) * | 1968-05-29 | 1970-10-27 | Standard Oil Co | Electrolytic capacitor having carbon paste electrodes |
| JPS5920746U (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-08 | 市光工業株式会社 | 遠隔制御装置の故障警報装置 |
| US4542444A (en) * | 1983-12-27 | 1985-09-17 | The Standard Oil Company | Double layer energy storage device |
| US4626964A (en) * | 1984-03-19 | 1986-12-02 | Hitachi Maxell, Ltd. | Electrical double layer capacitor and production of the same |
| JPH07105316B2 (ja) * | 1985-08-13 | 1995-11-13 | 旭硝子株式会社 | 電気二重層コンデンサ用分極性電極及びその製造方法 |
| JPS62268119A (ja) * | 1986-05-16 | 1987-11-20 | 日本電気株式会社 | カ−ボンペ−スト電極 |
| JPS63186414A (ja) * | 1987-01-28 | 1988-08-02 | 松下電器産業株式会社 | 電気二重層キヤパシタ |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1341004A patent/JP2600939B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-12-27 CA CA002033255A patent/CA2033255C/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-28 KR KR1019900022234A patent/KR100225167B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-28 CN CN91100733A patent/CN1024059C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-28 US US07/635,076 patent/US5136473A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-28 DE DE69013670T patent/DE69013670T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-28 EP EP90314386A patent/EP0443274B1/en not_active Expired - Lifetime
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