JP2636609B2 - 磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 - Google Patents
磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板Info
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- JP2636609B2 JP2636609B2 JP3311546A JP31154691A JP2636609B2 JP 2636609 B2 JP2636609 B2 JP 2636609B2 JP 3311546 A JP3311546 A JP 3311546A JP 31154691 A JP31154691 A JP 31154691A JP 2636609 B2 JP2636609 B2 JP 2636609B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄損が低く且つ磁束
密度の高い無方向性電磁鋼板に関するものである。
密度の高い無方向性電磁鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータ、変圧器等の鉄芯材料として使用
される無方向性電磁鋼板は、電気機器の省エネルギー化
を図るため、鉄損が低く磁束密度が高いことが重要であ
る。特に最近では、機器の小型・高効率化を達成するた
めに、鉄損を低く保ちつつ、従来にも増して高い磁束密
度を有する材料の開発要請が益々強まってきている。無
方向性電磁鋼板は、その鉄損と磁束密度の値により各グ
レードに分けられている。一般には、高グレード材はS
i含有量を高め鉄損の低下を図っているが、Si含有量
の増加に伴い磁束密度も低下してしまう。これに対し
て、低グレード材はSi含有量を低くしているため飽和
磁束密度の低下が抑えられ、比較的高い磁束密度が得ら
れるものの、鉄損が高いという問題がある。したがっ
て、単なるSi量の調整だけでは低鉄損−高磁束密度化
は図ることができず、応分の工夫が必要となる。
される無方向性電磁鋼板は、電気機器の省エネルギー化
を図るため、鉄損が低く磁束密度が高いことが重要であ
る。特に最近では、機器の小型・高効率化を達成するた
めに、鉄損を低く保ちつつ、従来にも増して高い磁束密
度を有する材料の開発要請が益々強まってきている。無
方向性電磁鋼板は、その鉄損と磁束密度の値により各グ
レードに分けられている。一般には、高グレード材はS
i含有量を高め鉄損の低下を図っているが、Si含有量
の増加に伴い磁束密度も低下してしまう。これに対し
て、低グレード材はSi含有量を低くしているため飽和
磁束密度の低下が抑えられ、比較的高い磁束密度が得ら
れるものの、鉄損が高いという問題がある。したがっ
て、単なるSi量の調整だけでは低鉄損−高磁束密度化
は図ることができず、応分の工夫が必要となる。
【0003】これまでにも化学成分上の改良、特にS
b、Sn等の特殊元素の添加により鉄損或いは磁束密度
を改善しようとする試みが幾つかなされている。例え
ば、Sb添加に関しては、特開昭54−68717号、
特開昭58−147563号、特開昭61−44124
号等が、また、Sn添加に関しては、特開昭55−15
8252号、特開昭56−98420号、特開昭56−
102520号等が提案されている。また、特開昭62
−180014号、特開昭64−39348号、特開平
2−263952号等ではSnとCuの複合添加に関す
る技術が、特開昭59−157259号、特開昭63−
33518号等ではSnとMnの複合添加に関する技術
が、さらに特開昭63−317627号等ではNiとM
nの複合添加に関する技術がそれぞれ開示されている。
b、Sn等の特殊元素の添加により鉄損或いは磁束密度
を改善しようとする試みが幾つかなされている。例え
ば、Sb添加に関しては、特開昭54−68717号、
特開昭58−147563号、特開昭61−44124
号等が、また、Sn添加に関しては、特開昭55−15
8252号、特開昭56−98420号、特開昭56−
102520号等が提案されている。また、特開昭62
−180014号、特開昭64−39348号、特開平
2−263952号等ではSnとCuの複合添加に関す
る技術が、特開昭59−157259号、特開昭63−
33518号等ではSnとMnの複合添加に関する技術
が、さらに特開昭63−317627号等ではNiとM
nの複合添加に関する技術がそれぞれ開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各提案のうち、Sb添加に関するものは磁束密度の向
上が主眼であるため鉄損の低下が不十分であり、また逆
に、Sn添加に関するものは鉄損の低下が主眼であるた
め磁束密度の向上(特に高磁場域での磁束密度)が不十
分であるという問題がある。また、両技術ともにSb、
Snを粒界偏析させるため長時間の熱延板焼鈍や二冷圧
における中間焼鈍、さらには、一部の技術ではユーザー
での歪取り焼鈍を必要とし、工程の複雑化やコスト上昇
が避けられない。また、Sn+Cu、Sn+Mn、Mn
+Ni等の複合添加を行う技術では、その効果を十分に
発揮させるためにはこれら元素の複合添加量を1.0〜
1.5wt%以上とする必要があり、必然的に飽和磁束
密度が低下する結果、磁束密度自体の向上はそれほど大
きくない。
た各提案のうち、Sb添加に関するものは磁束密度の向
上が主眼であるため鉄損の低下が不十分であり、また逆
に、Sn添加に関するものは鉄損の低下が主眼であるた
め磁束密度の向上(特に高磁場域での磁束密度)が不十
分であるという問題がある。また、両技術ともにSb、
Snを粒界偏析させるため長時間の熱延板焼鈍や二冷圧
における中間焼鈍、さらには、一部の技術ではユーザー
での歪取り焼鈍を必要とし、工程の複雑化やコスト上昇
が避けられない。また、Sn+Cu、Sn+Mn、Mn
+Ni等の複合添加を行う技術では、その効果を十分に
発揮させるためにはこれら元素の複合添加量を1.0〜
1.5wt%以上とする必要があり、必然的に飽和磁束
密度が低下する結果、磁束密度自体の向上はそれほど大
きくない。
【0005】このように、従来の技術では鉄損、磁束密
度の両者を同時に十分改善し得ない、或いは長時間の熱
延板焼鈍や二冷圧法、さらにはユーザーでの歪取り焼鈍
を必要とし、工程の複雑化やコスト上昇が避けられな
い、といった問題を有している。
度の両者を同時に十分改善し得ない、或いは長時間の熱
延板焼鈍や二冷圧法、さらにはユーザーでの歪取り焼鈍
を必要とし、工程の複雑化やコスト上昇が避けられな
い、といった問題を有している。
【0006】このような問題に対し、本出願人は先に、
Ge添加により磁気特性向上効果が得られるという新た
な知見に基づき、上記した問題点を回避し得る技術を特
願平3−84691号として提案した。すなわち、Ge
量を適量添加することにより、長時間の熱延板焼鈍や二
冷圧法等の実施による工程の複雑化やコスト上昇を招く
ことなく、通常の製造方法を採るだけで鉄損、磁束密度
ともに十分に改善された鋼板が得られることを明らかに
した。
Ge添加により磁気特性向上効果が得られるという新た
な知見に基づき、上記した問題点を回避し得る技術を特
願平3−84691号として提案した。すなわち、Ge
量を適量添加することにより、長時間の熱延板焼鈍や二
冷圧法等の実施による工程の複雑化やコスト上昇を招く
ことなく、通常の製造方法を採るだけで鉄損、磁束密度
ともに十分に改善された鋼板が得られることを明らかに
した。
【0007】本発明は、このようなGe添加により磁気
特性改善を図る技術を基本とし、これをさらに前進させ
て、Ge添加による磁気特性改善効果を維持しつつ、一
層のコスト低減を実現できる技術を提供しようとするも
のである。
特性改善を図る技術を基本とし、これをさらに前進させ
て、Ge添加による磁気特性改善効果を維持しつつ、一
層のコスト低減を実現できる技術を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Ge添加
により磁気特性改善を図ることを前提とし、鋼板に添加
される各元素の得失を再度検討、考察した。その結果、
SbとSnは、これらの単独添加或いは従来検討されて
きた他元素との複合添加では、上記のような磁気特性を
改善する上での問題を有するが、Sb、SnをGeと共
存させた場合にはそのような問題は生じず、Geと同様
の優れた磁気特性改善効果を発揮し得ること、したがっ
て、Geの一部を比較的安価なSb、Snで代替でき、
これによって、コスト低減を図りつつ、Ge単独添加の
場合と同等の十分な磁気特性改善が達成できることを知
見した。
により磁気特性改善を図ることを前提とし、鋼板に添加
される各元素の得失を再度検討、考察した。その結果、
SbとSnは、これらの単独添加或いは従来検討されて
きた他元素との複合添加では、上記のような磁気特性を
改善する上での問題を有するが、Sb、SnをGeと共
存させた場合にはそのような問題は生じず、Geと同様
の優れた磁気特性改善効果を発揮し得ること、したがっ
て、Geの一部を比較的安価なSb、Snで代替でき、
これによって、コスト低減を図りつつ、Ge単独添加の
場合と同等の十分な磁気特性改善が達成できることを知
見した。
【0009】なお、後に詳述するが、本発明の骨子はG
eとの共存下でSbまたはSn若しくはSbおよびSn
を添加することにあるが、同じ複合添加でもSbとSn
だけの組合せや、従来技術にあるCu、Mn等の他の元
素とSbまたはSnの組合せでは、同等の効果は決して
得られないことも併せて確認した。すなわち、Geとの
共存下でSb、Snを添加することにより得られる磁気
特性改善効果は、従来技術とは明らかに異なる作用効果
に立脚するものであり、本発明者らの検討、考察により
初めて明らかになったものである。
eとの共存下でSbまたはSn若しくはSbおよびSn
を添加することにあるが、同じ複合添加でもSbとSn
だけの組合せや、従来技術にあるCu、Mn等の他の元
素とSbまたはSnの組合せでは、同等の効果は決して
得られないことも併せて確認した。すなわち、Geとの
共存下でSb、Snを添加することにより得られる磁気
特性改善効果は、従来技術とは明らかに異なる作用効果
に立脚するものであり、本発明者らの検討、考察により
初めて明らかになったものである。
【0010】本発明は以上のような知見に基づきなされ
たもので、その構成は、少なくとも熱間圧延、冷間圧延
および仕上焼鈍の各工程を経て製造される無方向性電磁
鋼板であって、C:0.0050wt%以下、Si:
0.1wt%以上3.5wt%以下、Mn:0.1wt
%以上0.9wt%以下、P:0.2wt%以下、S:
0.015wt%以下、Al:1.5wt%以下、N:
0.0050wt%以下、Ge:0.0030wt%以
上0.0100wt%未満を含有し、これにSbおよび
Snのうち1種または2種を、 [Ge]eq.=0.0100〜0.1000 但し、[Ge]eq.=%Ge+(%Sb+%Sn)/2 %Ge:Ge含有量(wt%) %Sb:Sb含有量(wt%) %Sn:Sn含有量(wt%) を満足するように含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする磁気特性に優れた無方向性
電磁鋼板である。
たもので、その構成は、少なくとも熱間圧延、冷間圧延
および仕上焼鈍の各工程を経て製造される無方向性電磁
鋼板であって、C:0.0050wt%以下、Si:
0.1wt%以上3.5wt%以下、Mn:0.1wt
%以上0.9wt%以下、P:0.2wt%以下、S:
0.015wt%以下、Al:1.5wt%以下、N:
0.0050wt%以下、Ge:0.0030wt%以
上0.0100wt%未満を含有し、これにSbおよび
Snのうち1種または2種を、 [Ge]eq.=0.0100〜0.1000 但し、[Ge]eq.=%Ge+(%Sb+%Sn)/2 %Ge:Ge含有量(wt%) %Sb:Sb含有量(wt%) %Sn:Sn含有量(wt%) を満足するように含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする磁気特性に優れた無方向性
電磁鋼板である。
【0011】
【作用】次に、本発明の作用効果をその限定理由ととも
に説明する。まず、本発明の鋼板の成分組成について説
明する。
に説明する。まず、本発明の鋼板の成分組成について説
明する。
【0012】(1)Ge量 第1表に記載の鋼A群〜鋼D群を溶製し、スラブとし
た。これら鋼A群〜鋼D群のうち、鋼A群は、Si:
0.14wt%、Al:tr.、Si+Al≒0.14
wt%を含有する下記〜の鋼に、Ge量をtr.
(無添加)〜0.0130wt%の範囲で種々変化させ
て添加したものである。 Sb、Sn無添加(鋼A−1) Sb:0.083wt%添加(鋼A−2) Sn:0.123wt%添加(鋼A−3) Sb:0.056wt%、Sn:0.025wt%添
加(鋼A−4)
た。これら鋼A群〜鋼D群のうち、鋼A群は、Si:
0.14wt%、Al:tr.、Si+Al≒0.14
wt%を含有する下記〜の鋼に、Ge量をtr.
(無添加)〜0.0130wt%の範囲で種々変化させ
て添加したものである。 Sb、Sn無添加(鋼A−1) Sb:0.083wt%添加(鋼A−2) Sn:0.123wt%添加(鋼A−3) Sb:0.056wt%、Sn:0.025wt%添
加(鋼A−4)
【0013】鋼B群は、Si:1.42wt%、Al:
0.098wt%、Si+Al≒1.52wt%を含有
する下記〜の鋼に、Ge量をtr.(無添加)〜
0.0130wt%の範囲で種々変化させて添加したも
のである。 Sb、Sn無添加(鋼B−1) Sb:0.026wt%添加(鋼B−2) Sn:0.041wt%添加(鋼B−3) Sb:0.013wt%、Sn:0.030wt%添
加(鋼B−4)
0.098wt%、Si+Al≒1.52wt%を含有
する下記〜の鋼に、Ge量をtr.(無添加)〜
0.0130wt%の範囲で種々変化させて添加したも
のである。 Sb、Sn無添加(鋼B−1) Sb:0.026wt%添加(鋼B−2) Sn:0.041wt%添加(鋼B−3) Sb:0.013wt%、Sn:0.030wt%添
加(鋼B−4)
【0014】鋼C群は、Si:1.63wt%、Al:
0.272wt%、Si+Al≒1.90wt%を含有
する下記〜の鋼に、Ge量をtr.(無添加)〜
0.0130wt%の範囲で種々変化させて添加したも
のである。 Sb、Sn無添加(鋼C−1) Sb:0.166wt%添加(鋼C−2) Sn:0.098wt%添加(鋼C−3) Sb:0.099wt%、Sn:0.063wt%添
加(鋼C−4)
0.272wt%、Si+Al≒1.90wt%を含有
する下記〜の鋼に、Ge量をtr.(無添加)〜
0.0130wt%の範囲で種々変化させて添加したも
のである。 Sb、Sn無添加(鋼C−1) Sb:0.166wt%添加(鋼C−2) Sn:0.098wt%添加(鋼C−3) Sb:0.099wt%、Sn:0.063wt%添
加(鋼C−4)
【0015】鋼D群は、Si:3.05wt%、Al:
0.511wt%、Si+Al≒3.56wt%を含有
する下記〜の鋼に、Ge量をtr.(無添加)〜
0.0130wt%の範囲で種々変化させて添加したも
のである。 Sb、Sn無添加(鋼D−1) Sb:0.019wt%添加(鋼D−2) Sn:0.032wt%添加(鋼D−3) Sb:0.012wt%、Sn:0.024wt%添
加(鋼D−4)
0.511wt%、Si+Al≒3.56wt%を含有
する下記〜の鋼に、Ge量をtr.(無添加)〜
0.0130wt%の範囲で種々変化させて添加したも
のである。 Sb、Sn無添加(鋼D−1) Sb:0.019wt%添加(鋼D−2) Sn:0.032wt%添加(鋼D−3) Sb:0.012wt%、Sn:0.024wt%添
加(鋼D−4)
【0016】これらのスラブを、表2に記載の条件で熱
間圧延−冷間圧延−仕上焼鈍、または熱間圧延−熱延板
焼鈍−冷間圧延−仕上焼鈍に供し、板厚0.5mmの鋼
板を得た。しかる後、これら鋼板からリング状試験片を
打ち抜き、これらの磁気特性を測定することで、鋼板の
全方向平均値としての磁気特性を評価した。
間圧延−冷間圧延−仕上焼鈍、または熱間圧延−熱延板
焼鈍−冷間圧延−仕上焼鈍に供し、板厚0.5mmの鋼
板を得た。しかる後、これら鋼板からリング状試験片を
打ち抜き、これらの磁気特性を測定することで、鋼板の
全方向平均値としての磁気特性を評価した。
【0017】図1〜図4は、その結果を鋼A群〜鋼D群
の各々についてGe量で整理して示したものである。こ
れら図面によれば、Si量、Al量はもとより、C、M
n、P、S、Nの各含有量が異なる鋼A群〜鋼D群のい
ずれにおいても、すなわちベース成分に拘らず、さらに
は熱延板焼鈍の有無、熱延板焼鈍を行う場合の焼鈍時間
の長短、或いは仕上焼鈍温度等のプロセス条件に拘ら
ず、等しく、Geの磁気特性向上効果を一部Sbまたは
Snで代替し得ることが判る。すなわち、ベース成分も
プロセス条件も異なる図1〜図4に関して、以下のよう
な共通した結果が認められる。
の各々についてGe量で整理して示したものである。こ
れら図面によれば、Si量、Al量はもとより、C、M
n、P、S、Nの各含有量が異なる鋼A群〜鋼D群のい
ずれにおいても、すなわちベース成分に拘らず、さらに
は熱延板焼鈍の有無、熱延板焼鈍を行う場合の焼鈍時間
の長短、或いは仕上焼鈍温度等のプロセス条件に拘ら
ず、等しく、Geの磁気特性向上効果を一部Sbまたは
Snで代替し得ることが判る。すなわち、ベース成分も
プロセス条件も異なる図1〜図4に関して、以下のよう
な共通した結果が認められる。
【0018】(a)Sb、Snは無添加でGeのみ添加
した場合(各鋼群のNo.1鋼)では、特願平3−84
691号で開示したように、Ge:0.0100wt%
以上で磁気特性が著しく向上する(磁束密度B50が上昇
し、鉄損W15/50が低下する)。
した場合(各鋼群のNo.1鋼)では、特願平3−84
691号で開示したように、Ge:0.0100wt%
以上で磁気特性が著しく向上する(磁束密度B50が上昇
し、鉄損W15/50が低下する)。
【0019】(b)SbまたはSnを添加した場合(各
鋼群のNo.2、No.3鋼)或いはSbとSnを同時
に添加した場合(各鋼群のNo.4鋼)では、Ge:
0.0100wt%未満においても上記(a)と同等の
磁気特性向上が達成されている。但し、この場合もGe
量には下限、すなわち必要最低量が存在するが、この下
限値は、SbおよびSnの添加量がSb:0.012〜
0.166wt%、Sn:0.024〜0.123wt
%と広範囲に変化しても、すなわちSb、Sn添加量に
拘らず0.0030wt%と一定である。
鋼群のNo.2、No.3鋼)或いはSbとSnを同時
に添加した場合(各鋼群のNo.4鋼)では、Ge:
0.0100wt%未満においても上記(a)と同等の
磁気特性向上が達成されている。但し、この場合もGe
量には下限、すなわち必要最低量が存在するが、この下
限値は、SbおよびSnの添加量がSb:0.012〜
0.166wt%、Sn:0.024〜0.123wt
%と広範囲に変化しても、すなわちSb、Sn添加量に
拘らず0.0030wt%と一定である。
【0020】(c)Ge:0.0030wt%未満で
は、最大でSbを0.166wt%、Snを0.123
wt%添加しても(鋼C−2および鋼A−3)、或いは
SbとSnを両者の和で0.162wt%添加しても
(鋼C−4)、磁気特性の改善代は上記(a)に比べは
るかに小さい。
は、最大でSbを0.166wt%、Snを0.123
wt%添加しても(鋼C−2および鋼A−3)、或いは
SbとSnを両者の和で0.162wt%添加しても
(鋼C−4)、磁気特性の改善代は上記(a)に比べは
るかに小さい。
【0021】このように、Geを0.0100wt%以
上添加しなくても、Ge添加量を0.0030wt%以
上確保すれば、残りをSbまたはSnの添加或いはSb
とSnの複合添加によって代替することができ、これに
よりGeを0.0100wt%以上単独添加した場合と
同じく、磁気特性を著しく向上させ得ることが判る。前
述したように本発明の骨子は、Geによる著しい磁気特
性向上効果を維持しつつ、Geの一部を比較的安価なS
b、Snで代替しコスト低減を図ることにあり、このた
めには、上記のようにGe量は最低0.0030wt%
は必要であり、したがってこれを本発明のGe量の下限
とした。一方、Ge:0.0100wt%以上では、S
b、Snを特段添加しなくてもGe単独添加のみで著し
く特性が向上し、加えてSb、Sn添加による特性の向
上代も小さい。このため本発明では、Ge量を0.01
00wt%未満と規定した。
上添加しなくても、Ge添加量を0.0030wt%以
上確保すれば、残りをSbまたはSnの添加或いはSb
とSnの複合添加によって代替することができ、これに
よりGeを0.0100wt%以上単独添加した場合と
同じく、磁気特性を著しく向上させ得ることが判る。前
述したように本発明の骨子は、Geによる著しい磁気特
性向上効果を維持しつつ、Geの一部を比較的安価なS
b、Snで代替しコスト低減を図ることにあり、このた
めには、上記のようにGe量は最低0.0030wt%
は必要であり、したがってこれを本発明のGe量の下限
とした。一方、Ge:0.0100wt%以上では、S
b、Snを特段添加しなくてもGe単独添加のみで著し
く特性が向上し、加えてSb、Sn添加による特性の向
上代も小さい。このため本発明では、Ge量を0.01
00wt%未満と規定した。
【0022】本発明の要件の1つは、上述したようにS
b、Snを添加することにあるが、最も重要な要件はG
eの添加を必須とすることにある。Ge、Sb、Snの
3者を考えた場合、複合添加の組合せとしては、本発明
で規定するGeを含んだ組合せ、すなわちGe+Sb、
Ge+Sn、Ge+Sb+Sn以外に、Sb+Snの組
合せも考えられる。これは、表1に記載の各鋼群のうち
No.4のGe量:tr.の鋼に相当するが、図1〜図
4で明らかなように、この鋼の磁気特性はSbまたはS
nの単独添加鋼(SbまたはSnをSb+Sn量に相当
する程度添加した鋼)と大差がなく、その値はGe+S
nまたはGe+Sbという組合せの鋼と比較して、はる
かに劣ったものとなっている。
b、Snを添加することにあるが、最も重要な要件はG
eの添加を必須とすることにある。Ge、Sb、Snの
3者を考えた場合、複合添加の組合せとしては、本発明
で規定するGeを含んだ組合せ、すなわちGe+Sb、
Ge+Sn、Ge+Sb+Sn以外に、Sb+Snの組
合せも考えられる。これは、表1に記載の各鋼群のうち
No.4のGe量:tr.の鋼に相当するが、図1〜図
4で明らかなように、この鋼の磁気特性はSbまたはS
nの単独添加鋼(SbまたはSnをSb+Sn量に相当
する程度添加した鋼)と大差がなく、その値はGe+S
nまたはGe+Sbという組合せの鋼と比較して、はる
かに劣ったものとなっている。
【0023】具体的には、例えば、図1はSi+Al≒
0.14wt%鋼に関する結果を示しているが、Sb:
0.056wt%、Sn:0.025wt%、Sb+S
n:0.081wt%、Ge:0wt%を含有するS
b、Sn複合添加鋼は、Ge:0wt%、Sb:0.0
83wt%(上記Sb、Sn複合添加鋼のSb+Sn量
である0.081wt%とほぼ同じ量)を含有するSb
単独添加鋼と同程度の磁気特性しか示しておらず、その
磁気特性の値はGe:0.0030wt%以上で、且つ
SbまたはSnを含有する鋼と比較して、著しく劣って
いる。また、Si+Al量が異なる図2、図3、図4の
鋼に関しても、全く同様の結果が得られている。このこ
とは、Geを含まないSbとSnの複合添加は、Sbま
たはSnをその複合添加量とほぼ等しい量単独添加した
場合と本質的に何ら変わりはなく、両元素を複合添加す
ることに格別の意義、効果が見られないことを意味して
いる。さらに本発明者らは、同様の検討を従来技術に示
されたCu、Mn等の元素とSbまたはSnとを複合添
加した鋼についても行い、これらの組合せにおいても、
その複合添加に格別の意義、効果のないことを確認し
た。これに対し、本発明で規定するGeとSb、Snと
の組合せでは、前述したように磁気特性が飛躍的に向上
しており、Geの存在を必須とし、このGeとの共存下
においてSb、Snを添加することで初めて著しい磁気
特性の向上が達成されている。このことはGeとの共存
下でSb、Snを添加することが、Geを含まない場合
の複合添加とは明らかに異なる作用効果を持つことを意
味している。
0.14wt%鋼に関する結果を示しているが、Sb:
0.056wt%、Sn:0.025wt%、Sb+S
n:0.081wt%、Ge:0wt%を含有するS
b、Sn複合添加鋼は、Ge:0wt%、Sb:0.0
83wt%(上記Sb、Sn複合添加鋼のSb+Sn量
である0.081wt%とほぼ同じ量)を含有するSb
単独添加鋼と同程度の磁気特性しか示しておらず、その
磁気特性の値はGe:0.0030wt%以上で、且つ
SbまたはSnを含有する鋼と比較して、著しく劣って
いる。また、Si+Al量が異なる図2、図3、図4の
鋼に関しても、全く同様の結果が得られている。このこ
とは、Geを含まないSbとSnの複合添加は、Sbま
たはSnをその複合添加量とほぼ等しい量単独添加した
場合と本質的に何ら変わりはなく、両元素を複合添加す
ることに格別の意義、効果が見られないことを意味して
いる。さらに本発明者らは、同様の検討を従来技術に示
されたCu、Mn等の元素とSbまたはSnとを複合添
加した鋼についても行い、これらの組合せにおいても、
その複合添加に格別の意義、効果のないことを確認し
た。これに対し、本発明で規定するGeとSb、Snと
の組合せでは、前述したように磁気特性が飛躍的に向上
しており、Geの存在を必須とし、このGeとの共存下
においてSb、Snを添加することで初めて著しい磁気
特性の向上が達成されている。このことはGeとの共存
下でSb、Snを添加することが、Geを含まない場合
の複合添加とは明らかに異なる作用効果を持つことを意
味している。
【0024】(2)Sb、Sn量 本発明の骨子は、Ge添加による優れた磁気特性改善効
果を維持しつつ、Geの一部を比較的安価なSb、Sn
で代替することにある。この場合、Sb、Sn量に関し
ても、当然それらの適正範囲が存在する。
果を維持しつつ、Geの一部を比較的安価なSb、Sn
で代替することにある。この場合、Sb、Sn量に関し
ても、当然それらの適正範囲が存在する。
【0025】表3に記載の鋼A群〜鋼D群を溶製し、ス
ラブとした。これら鋼A群〜鋼D群のうち、鋼A群は、
Si:0.14wt%、Al:tr.、Si+Al≒
0.14wt%、Ge:0.0030〜0.0080w
t%を含有し、且つSb、Snを以下の〜の範囲で
添加した鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
A−5) Sn:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
A−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼A−7)
ラブとした。これら鋼A群〜鋼D群のうち、鋼A群は、
Si:0.14wt%、Al:tr.、Si+Al≒
0.14wt%、Ge:0.0030〜0.0080w
t%を含有し、且つSb、Snを以下の〜の範囲で
添加した鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
A−5) Sn:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
A−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼A−7)
【0026】また、鋼B群は、Si:1.42wt%、
Al:0.098wt%、Si+Al≒1.52wt
%、Ge:0.0030wt%〜0.0080wt%を
含有し、且つSb、Snを下記の〜の範囲で添加し
た鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
B−5) Sn:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
B−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼B−7)
Al:0.098wt%、Si+Al≒1.52wt
%、Ge:0.0030wt%〜0.0080wt%を
含有し、且つSb、Snを下記の〜の範囲で添加し
た鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
B−5) Sn:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
B−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼B−7)
【0027】鋼C群は、Si:1.63wt%、Al:
0.272wt%、Si+Al≒1.90wt%、G
e:0.0030〜0.0080wt%を含有し、且つ
Sb、Snを下記の〜の範囲で添加した鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
C−5) Snをtr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
C−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼C−7)
0.272wt%、Si+Al≒1.90wt%、G
e:0.0030〜0.0080wt%を含有し、且つ
Sb、Snを下記の〜の範囲で添加した鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
C−5) Snをtr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
C−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼C−7)
【0028】鋼D群は、Si:3.05wt%、Al:
0.511wt%、Si+Al≒3.56wt%、G
e:0.0030〜0.0080wt%を含有し、且つ
Sb、Snを下記の〜の範囲で添加した鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
D−5) Snをtr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
D−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼D−7)
0.511wt%、Si+Al≒3.56wt%、G
e:0.0030〜0.0080wt%を含有し、且つ
Sb、Snを下記の〜の範囲で添加した鋼である。 Sb:tr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
D−5) Snをtr.〜0.2300wt%の範囲で添加(鋼
D−6) SbとSnを各々tr.〜0.1500wt%の範囲
で添加(鋼D−7)
【0029】これらのスラブを表4に記載の条件で熱間
圧延−冷間圧延−仕上圧延、或いは熱間圧延−熱延板焼
鈍−冷間圧延−仕上焼鈍に供し、板厚0.5mmの鋼板
を得た。しかる後、これら鋼板からリング状試験片を打
ち抜き、これらの磁気特性を測定することで、鋼板の全
方向平均値としての磁気特性を評価した。この際、本発
明者らは、本発明が骨子するSb、SnによるGeの一
部代替を前提に、Ge当量(以下[Ge]eq.と記載
する。)について、その定式化を図るべく検討を行っ
た。その結果、 [Ge]eq.=%Ge+(%Sb+%Sn)/2 但し、%Ge:Ge含有量(wt%) %Sb:Sb含有量(wt%) %Sn:Sn含有量(wt%) という当量式が得られ、磁気特性は鋼A群〜鋼D群の全
てに亘ってこの[Ge]eq.にて整理可能であり、加
えて、この[Ge]eq.を適正範囲に制御すること
で、先に開示したGe単独添加鋼の場合と同等の磁気特
性が得られることが判明した。このことは適量のGeが
共存する場合、Sb、Snはこの[Ge]eq.が規定
する磁気特性改善効果を持つことを意味しており、故
に、Sb、Sn添加量はこの[Ge]eq.により規定
される必要がある。以下、これを具体的に説明する。
圧延−冷間圧延−仕上圧延、或いは熱間圧延−熱延板焼
鈍−冷間圧延−仕上焼鈍に供し、板厚0.5mmの鋼板
を得た。しかる後、これら鋼板からリング状試験片を打
ち抜き、これらの磁気特性を測定することで、鋼板の全
方向平均値としての磁気特性を評価した。この際、本発
明者らは、本発明が骨子するSb、SnによるGeの一
部代替を前提に、Ge当量(以下[Ge]eq.と記載
する。)について、その定式化を図るべく検討を行っ
た。その結果、 [Ge]eq.=%Ge+(%Sb+%Sn)/2 但し、%Ge:Ge含有量(wt%) %Sb:Sb含有量(wt%) %Sn:Sn含有量(wt%) という当量式が得られ、磁気特性は鋼A群〜鋼D群の全
てに亘ってこの[Ge]eq.にて整理可能であり、加
えて、この[Ge]eq.を適正範囲に制御すること
で、先に開示したGe単独添加鋼の場合と同等の磁気特
性が得られることが判明した。このことは適量のGeが
共存する場合、Sb、Snはこの[Ge]eq.が規定
する磁気特性改善効果を持つことを意味しており、故
に、Sb、Sn添加量はこの[Ge]eq.により規定
される必要がある。以下、これを具体的に説明する。
【0030】図5〜図8は上述した鋼A群〜鋼D群の磁
気特性を[Ge]eq.で整理したものであるが、これ
ら図面によれば、Ge:0.0030〜0.0080w
t%の本発明範囲内にあれば、Si、Al量はもとよ
り、C、Mn、P、S、Nの各含有量も異なる鋼A群〜
鋼D群のいずれにおいても、すなわちベース成分に拘ら
ず、さらには熱延板焼鈍の有無、熱延板焼鈍を付加する
場合にはその長短、或いは仕上焼鈍温度等のプロセス条
件に拘らず、SbまたはSn若しくはその両方を添加
し、且つ[Ge]eq.を0.0100wt%以上とす
ることで、先に開示したGe単独添加鋼と同様に磁束密
度B50が著しく上昇し、且つ鉄損W15/50が飛躍的に低
下することが判る。
気特性を[Ge]eq.で整理したものであるが、これ
ら図面によれば、Ge:0.0030〜0.0080w
t%の本発明範囲内にあれば、Si、Al量はもとよ
り、C、Mn、P、S、Nの各含有量も異なる鋼A群〜
鋼D群のいずれにおいても、すなわちベース成分に拘ら
ず、さらには熱延板焼鈍の有無、熱延板焼鈍を付加する
場合にはその長短、或いは仕上焼鈍温度等のプロセス条
件に拘らず、SbまたはSn若しくはその両方を添加
し、且つ[Ge]eq.を0.0100wt%以上とす
ることで、先に開示したGe単独添加鋼と同様に磁束密
度B50が著しく上昇し、且つ鉄損W15/50が飛躍的に低
下することが判る。
【0031】ところで、磁気特性を改善する有力な手段
の一つとして、熱延板焼鈍が挙げられるが、[Ge]e
q.≒0%の場合と[Ge]eq.≧0.0100wt
%の場合の磁気特性の差は、[Ge]eq.≒0%にお
ける熱延板焼鈍付加による磁気特性の向上代と同等かそ
れ以上であり、このことから[Ge]eq.を0.01
00wt%以上とすることによる磁気特性向上効果がい
かに多大であるかが定量的にも把握できる。
の一つとして、熱延板焼鈍が挙げられるが、[Ge]e
q.≒0%の場合と[Ge]eq.≧0.0100wt
%の場合の磁気特性の差は、[Ge]eq.≒0%にお
ける熱延板焼鈍付加による磁気特性の向上代と同等かそ
れ以上であり、このことから[Ge]eq.を0.01
00wt%以上とすることによる磁気特性向上効果がい
かに多大であるかが定量的にも把握できる。
【0032】さて、磁束密度に関しては、[Ge]e
q.≧0.0100wt%の領域では、その[Ge]e
q.依存性は比較的小さく、0.0400〜0.060
0wt%以上で漸減する程度である。一方、鉄損に関し
ては、0.0100〜0.1000wt%の範囲では
[Ge]eq.にほとんど依存せず極めて低い値を示す
が、[Ge]eq.が0.1000wt%を超えると粒
成長性が阻害され、鉄損が著しく上昇する傾向にある。
したがって、[Ge]eq.の適正制御により磁気特性
を向上させるためには、磁束密度、鉄損に関する上記の
検討を踏まえ、特に鉄損の上昇を考慮して、[Ge]e
q.を0.0100〜0.1000wt%とする必要が
あり、これを本発明の範囲として規定した。
q.≧0.0100wt%の領域では、その[Ge]e
q.依存性は比較的小さく、0.0400〜0.060
0wt%以上で漸減する程度である。一方、鉄損に関し
ては、0.0100〜0.1000wt%の範囲では
[Ge]eq.にほとんど依存せず極めて低い値を示す
が、[Ge]eq.が0.1000wt%を超えると粒
成長性が阻害され、鉄損が著しく上昇する傾向にある。
したがって、[Ge]eq.の適正制御により磁気特性
を向上させるためには、磁束密度、鉄損に関する上記の
検討を踏まえ、特に鉄損の上昇を考慮して、[Ge]e
q.を0.0100〜0.1000wt%とする必要が
あり、これを本発明の範囲として規定した。
【0033】[Ge]eq.を適正化した場合には、G
e単独添加鋼と同様、Si+Al<1.7wt%の成分
系において、熱延板焼鈍は省略可能である。一般に知ら
れるように、磁気特性を考える場合にはγ/α変態の有
無が一つの分岐点となるが、本発明の場合もγ/α変態
の有無で[Ge]eq.適正化の効果が分かれ、γ/α
変態のある成分系の場合、すなわち上記の例で言うとS
i+Al量が1.7wt%未満の鋼A群(Si+Al≒
0.14wt%)および鋼B群(Si+Al≒1.52
wt%)の場合は、[Ge]eq.が本発明範囲にあれ
ば、熱延板焼鈍を付加せず巻取ままであっても、熱延板
焼鈍を付加した場合とほぼ同程度の磁束密度、鉄損が得
られることが判る。他方、γ/α変態の無い成分系の場
合、すなわち上記の例で言うとSi+Al量が1.7w
t%以上の鋼C群(Si+Al≒1.90wt%)およ
び鋼D群(Si+Al≒3.56wt%)においては、
[Ge]eq.を本発明範囲内に適正化したものでも熱
延板焼鈍の効果は認められ、熱延板焼鈍付加材の方が巻
取ままの熱延板焼鈍省略材に比べて、磁束密度が高く、
鉄損は低めの結果となっている。
e単独添加鋼と同様、Si+Al<1.7wt%の成分
系において、熱延板焼鈍は省略可能である。一般に知ら
れるように、磁気特性を考える場合にはγ/α変態の有
無が一つの分岐点となるが、本発明の場合もγ/α変態
の有無で[Ge]eq.適正化の効果が分かれ、γ/α
変態のある成分系の場合、すなわち上記の例で言うとS
i+Al量が1.7wt%未満の鋼A群(Si+Al≒
0.14wt%)および鋼B群(Si+Al≒1.52
wt%)の場合は、[Ge]eq.が本発明範囲にあれ
ば、熱延板焼鈍を付加せず巻取ままであっても、熱延板
焼鈍を付加した場合とほぼ同程度の磁束密度、鉄損が得
られることが判る。他方、γ/α変態の無い成分系の場
合、すなわち上記の例で言うとSi+Al量が1.7w
t%以上の鋼C群(Si+Al≒1.90wt%)およ
び鋼D群(Si+Al≒3.56wt%)においては、
[Ge]eq.を本発明範囲内に適正化したものでも熱
延板焼鈍の効果は認められ、熱延板焼鈍付加材の方が巻
取ままの熱延板焼鈍省略材に比べて、磁束密度が高く、
鉄損は低めの結果となっている。
【0034】ところで、先に提案したGe単独添加鋼に
対して、本発明ではGeを極く微量(0.0030wt
%以上)含有させれば、Ge添加量の残部をSb、Sn
の添加で代替しても、Ge単独添加鋼と同等の磁気特性
改善効果が得られることを明らかにしたが、これは次の
ような理由によるものと考えられる。
対して、本発明ではGeを極く微量(0.0030wt
%以上)含有させれば、Ge添加量の残部をSb、Sn
の添加で代替しても、Ge単独添加鋼と同等の磁気特性
改善効果が得られることを明らかにしたが、これは次の
ような理由によるものと考えられる。
【0035】Geによる磁気特性改善効果はSb、Sn
と同様、これが結晶粒界に偏析し、磁気特性上好ましく
ない{111}集合組織の発達を抑えることによるもの
である。しかし、Geの場合には、Sb、Sn等に比べ
て原子半径が小さく拡散し易いため、同じ添加量でもS
b、Snと比較して、より速やかに、且つより多く粒界
偏析し、{111}集合組織の発達を顕著に抑制する。
そして、このようにGeの拡散速度が速いことにより、
Sb、Sn等では不可欠であった長時間の熱延板焼鈍や
二冷圧における中間焼鈍等も特段必要ではなく、短時間
の熱延板焼鈍を付加するだけで、或いは熱延板焼鈍を付
加せず巻取ままであっても、十分な磁気特性改善効果が
得られる。
と同様、これが結晶粒界に偏析し、磁気特性上好ましく
ない{111}集合組織の発達を抑えることによるもの
である。しかし、Geの場合には、Sb、Sn等に比べ
て原子半径が小さく拡散し易いため、同じ添加量でもS
b、Snと比較して、より速やかに、且つより多く粒界
偏析し、{111}集合組織の発達を顕著に抑制する。
そして、このようにGeの拡散速度が速いことにより、
Sb、Sn等では不可欠であった長時間の熱延板焼鈍や
二冷圧における中間焼鈍等も特段必要ではなく、短時間
の熱延板焼鈍を付加するだけで、或いは熱延板焼鈍を付
加せず巻取ままであっても、十分な磁気特性改善効果が
得られる。
【0036】また、Geによる磁気特性改善効果は、上
記の拡散速度の点に加えて、Geが粒界に偏析すること
により、粒界界面エネルギーが低下することにも起因し
ているものと考えられる。界面エネルギーがある程度低
下するためには当然所定量のGeの粒界偏析が生じなけ
ればならないが、そのための必要最低限のGeの添加量
が、本発明が規定するGe量の下限である0.0030
wt%であると考えられる。
記の拡散速度の点に加えて、Geが粒界に偏析すること
により、粒界界面エネルギーが低下することにも起因し
ているものと考えられる。界面エネルギーがある程度低
下するためには当然所定量のGeの粒界偏析が生じなけ
ればならないが、そのための必要最低限のGeの添加量
が、本発明が規定するGe量の下限である0.0030
wt%であると考えられる。
【0037】以上の点から、先に開示したGe単独添加
鋼の場合は、Geの拡散が速いことに加えて、まず微量
のGeが粒界に偏析し、これにより偏析に際しての界面
エネルギーが低下して、続くGeの偏析を一層加速する
ことになり、このためSb、Sn等に比べて少量の添加
量で、より速やかに且つより多く粒界偏析を生じ、{1
11}集合組織の発達を顕著に抑制するものと考えられ
る。そして、Geの共存下でSb、Snを添加する本発
明においても、Geを0.0030wt%以上添加する
ことにより、Sb、Snの粒界偏析に先立って、まず、
拡散速度の速いGeが粒界に偏析し、これが偏析に対す
る界面エネルギーを低下させ、その後のSb、Snの偏
析をGe無添加鋼に比べ格段に加速する結果、Ge単独
添加鋼と同様、顕著に{111}集合組織の発達を抑制
するものと考えられる。但し、Sb、SnはGeに比べ
て拡散速度自体が遅いため、粒界偏析の程度はGeと同
等ではなく、[Ge]eq.に見られるようにGeの1
/2程度となる。
鋼の場合は、Geの拡散が速いことに加えて、まず微量
のGeが粒界に偏析し、これにより偏析に際しての界面
エネルギーが低下して、続くGeの偏析を一層加速する
ことになり、このためSb、Sn等に比べて少量の添加
量で、より速やかに且つより多く粒界偏析を生じ、{1
11}集合組織の発達を顕著に抑制するものと考えられ
る。そして、Geの共存下でSb、Snを添加する本発
明においても、Geを0.0030wt%以上添加する
ことにより、Sb、Snの粒界偏析に先立って、まず、
拡散速度の速いGeが粒界に偏析し、これが偏析に対す
る界面エネルギーを低下させ、その後のSb、Snの偏
析をGe無添加鋼に比べ格段に加速する結果、Ge単独
添加鋼と同様、顕著に{111}集合組織の発達を抑制
するものと考えられる。但し、Sb、SnはGeに比べ
て拡散速度自体が遅いため、粒界偏析の程度はGeと同
等ではなく、[Ge]eq.に見られるようにGeの1
/2程度となる。
【0038】このようにGeを0.0030wt%以上
含む場合には、Sb、Snもまた{111}集合組織の
抑制に対してGeの1/2の効果を持つことになる。そ
して、本発明は[Ge]eq.を通じてSb、Snの添
加量を規定することによりSb、Snの添加をGe添加
と等価とし、これによりGe単独添加鋼と同等の磁気特
性改善効果を得ることができる。
含む場合には、Sb、Snもまた{111}集合組織の
抑制に対してGeの1/2の効果を持つことになる。そ
して、本発明は[Ge]eq.を通じてSb、Snの添
加量を規定することによりSb、Snの添加をGe添加
と等価とし、これによりGe単独添加鋼と同等の磁気特
性改善効果を得ることができる。
【0039】一方、Sb、Sn等の単独添加や、Sbと
Snの複合添加等の従来技術にあっては、これらの元素
の拡散速度が遅いことに加えて、これら元素が粒界偏析
する際、Geのような実効ある粒界界面エネルギーの低
下とそれによる偏析の加速が生じないため、先に述べた
ように、これら元素を多量に添加するか、或いは長時間
の偏析処理を付加しない限り、{111}集合組織の発
達を効果的に抑制し得ないものと考えられる。
Snの複合添加等の従来技術にあっては、これらの元素
の拡散速度が遅いことに加えて、これら元素が粒界偏析
する際、Geのような実効ある粒界界面エネルギーの低
下とそれによる偏析の加速が生じないため、先に述べた
ように、これら元素を多量に添加するか、或いは長時間
の偏析処理を付加しない限り、{111}集合組織の発
達を効果的に抑制し得ないものと考えられる。
【0040】(3)その他の成分 C:磁気特性を劣化させる元素であり、また、磁気時効
上も有害であるため、これらを避けるためにC≦0.0
050wt%の極低C化が必須となる。 Si:固有抵抗を増し、鉄損を下げる元素であるが、こ
の効果を得るためには0.1wt%以上の添加が必要で
ある。一方、3.5wt%を超えると鋼が著しく脆化
し、冷間圧延時に割れを生じる。このためSiは0.1
〜3.5wt%の範囲とする。
上も有害であるため、これらを避けるためにC≦0.0
050wt%の極低C化が必須となる。 Si:固有抵抗を増し、鉄損を下げる元素であるが、こ
の効果を得るためには0.1wt%以上の添加が必要で
ある。一方、3.5wt%を超えると鋼が著しく脆化
し、冷間圧延時に割れを生じる。このためSiは0.1
〜3.5wt%の範囲とする。
【0041】Mn:熱間脆性防止のため0.1wt%以
上の添加が必要である。一方、0.9wt%を超えると
磁束密度の劣化が著しくなる。このためMnは0.1〜
0.9wt%の範囲とする。 P:硬度を上昇させ且つ打ち抜き性を向上させるため、
適量の添加は可能である。但し、0.2wt%を超える
と、これらの効果が飽和するだけでなく、磁気特性の急
激な劣化を招くため、0.2wt%をその上限とする。
上の添加が必要である。一方、0.9wt%を超えると
磁束密度の劣化が著しくなる。このためMnは0.1〜
0.9wt%の範囲とする。 P:硬度を上昇させ且つ打ち抜き性を向上させるため、
適量の添加は可能である。但し、0.2wt%を超える
と、これらの効果が飽和するだけでなく、磁気特性の急
激な劣化を招くため、0.2wt%をその上限とする。
【0042】S:0.015wt%を超えると粒成長性
が劣化し、鉄損が上昇するため、0.015wt%以下
とする。 Al:Siと同様、固有抵抗を増大し、鉄損を下げる元
素であるため1.5wt%までは必要に応じて添加でき
るが、これを超えると著しく脆化し、冷間圧延性を損な
うので、その上限を1.5wt%とする。 N:磁気特性を劣化させる元素であり、これを避けるた
めには、0.0050wt%以下とする必要がある。以
上の元素以外の残部はFeおよび不可避的不純物からな
る。
が劣化し、鉄損が上昇するため、0.015wt%以下
とする。 Al:Siと同様、固有抵抗を増大し、鉄損を下げる元
素であるため1.5wt%までは必要に応じて添加でき
るが、これを超えると著しく脆化し、冷間圧延性を損な
うので、その上限を1.5wt%とする。 N:磁気特性を劣化させる元素であり、これを避けるた
めには、0.0050wt%以下とする必要がある。以
上の元素以外の残部はFeおよび不可避的不純物からな
る。
【0043】次に、本発明の鋼板を得るための好ましい
プロセス条件について説明する。本発明の無方向性電磁
鋼板は、少なくとも熱間圧延、冷間圧延および仕上焼鈍
の各工程を経て製造される電磁鋼板であり、上述したよ
うな成分組成を適正化することにより、プロセス条件に
拘らず優れた磁気特性が得られる。したがって、プロセ
ス条件については特段配慮の必要はなく、公知の条件で
よい。但し、Si、Al量を勘案することなく、公知の
プロセス条件を無作為に適用した場合、例えば、十分な
粒成長が起こらず、この結果鉄損が劣化する等の問題が
生じる。したがって、公知の条件を適用するに際して
も、以下に述べるような好ましい範囲が存在する。
プロセス条件について説明する。本発明の無方向性電磁
鋼板は、少なくとも熱間圧延、冷間圧延および仕上焼鈍
の各工程を経て製造される電磁鋼板であり、上述したよ
うな成分組成を適正化することにより、プロセス条件に
拘らず優れた磁気特性が得られる。したがって、プロセ
ス条件については特段配慮の必要はなく、公知の条件で
よい。但し、Si、Al量を勘案することなく、公知の
プロセス条件を無作為に適用した場合、例えば、十分な
粒成長が起こらず、この結果鉄損が劣化する等の問題が
生じる。したがって、公知の条件を適用するに際して
も、以下に述べるような好ましい範囲が存在する。
【0044】熱間圧延条件:熱間圧延の加熱温度が徒ら
に高いと、スケール発生による表面性状の劣化やスケー
ルロス等の歩留の低下を来たすため、加熱温度の上限は
1250℃程度とすることが望ましい。また下限につい
ては、加熱温度が極端に低いと必然的に圧延時の圧延温
度が低くなり、圧延負荷の増大を招くため、1050℃
程度を下限とすることが望ましい。仕上温度について
は、加熱温度と仕上圧延に至るまでの降温量および圧延
負荷を考慮した場合、900〜700℃程度が望ましい
範囲となる。
に高いと、スケール発生による表面性状の劣化やスケー
ルロス等の歩留の低下を来たすため、加熱温度の上限は
1250℃程度とすることが望ましい。また下限につい
ては、加熱温度が極端に低いと必然的に圧延時の圧延温
度が低くなり、圧延負荷の増大を招くため、1050℃
程度を下限とすることが望ましい。仕上温度について
は、加熱温度と仕上圧延に至るまでの降温量および圧延
負荷を考慮した場合、900〜700℃程度が望ましい
範囲となる。
【0045】巻取温度については、次工程として熱延板
焼鈍を行わない場合は、磁気特性上、この段階で熱延板
の再結晶の進展若しくは結晶粒の粗大化を図る必要があ
り、そのためには巻取温度をSi+Al量に応じて以下
のような範囲とすることが望ましい。 0.1wt%≦Si+Al<1.0wt%の場合……630℃以上 1.0wt%≦Si+Al<1.7wt%の場合……670℃以上 1.7wt%≦Si+Al<3.0wt%の場合……700℃以上 3.0wt%≦Si+Alの場合 ……720℃以上
焼鈍を行わない場合は、磁気特性上、この段階で熱延板
の再結晶の進展若しくは結晶粒の粗大化を図る必要があ
り、そのためには巻取温度をSi+Al量に応じて以下
のような範囲とすることが望ましい。 0.1wt%≦Si+Al<1.0wt%の場合……630℃以上 1.0wt%≦Si+Al<1.7wt%の場合……670℃以上 1.7wt%≦Si+Al<3.0wt%の場合……700℃以上 3.0wt%≦Si+Alの場合 ……720℃以上
【0046】一方、熱延板焼鈍を行う場合は、熱延板焼
鈍時に再結晶の進展、結晶粒の粗大化が起こればよく、
このため、巻取温度はスケールの増加や表面性状の劣化
を防ぐ意味合いから、むしろ550℃以下の低温とする
ことが望ましい。
鈍時に再結晶の進展、結晶粒の粗大化が起こればよく、
このため、巻取温度はスケールの増加や表面性状の劣化
を防ぐ意味合いから、むしろ550℃以下の低温とする
ことが望ましい。
【0047】熱延板焼鈍条件:Si+Al<1.7wt
%の場合は、熱延板焼鈍を付加しなくても巻取ままで熱
延板焼鈍を付加した場合とほぼ同等の磁気特性が得られ
るため、特に熱延板焼鈍の必要はないが、巻取ままでの
コイルエンド性を改善するため、或いは若干なりとも磁
気特性を向上させるために、熱延板焼鈍を施すことは何
ら支障はない。
%の場合は、熱延板焼鈍を付加しなくても巻取ままで熱
延板焼鈍を付加した場合とほぼ同等の磁気特性が得られ
るため、特に熱延板焼鈍の必要はないが、巻取ままでの
コイルエンド性を改善するため、或いは若干なりとも磁
気特性を向上させるために、熱延板焼鈍を施すことは何
ら支障はない。
【0048】一方、Si+Al≧1.7wt%の場合
は、熱延板焼鈍の付加により磁気特性が向上するため、
必要に応じて熱延板焼鈍を行うことが望ましい。熱延板
焼鈍を行う場合の焼鈍温度には、熱延板の再結晶を進展
させ、或いは結晶粒の粗大化を図り、所要の磁気特性を
得るために下限として望ましい温度があり、また、結晶
粒が粗大化し過ぎ、表面性状の劣化を招かないために上
限として望ましい温度がある。すなわち、この焼鈍温度
はSi+Al量に応じて以下のような範囲とすることが
望ましい。 0.1wt%≦Si+Al<1.0wt%……700〜950℃ 1.0wt%≦Si+Al<1.7wt%……725〜1000℃ 1.7wt%≦Si+Al<3.0wt%……750〜1050℃ 3.0wt%≦Si+Al……800〜1100℃ なお、焼鈍時間については、焼鈍効果を十分得るために
30秒以上とすることが望ましい。
は、熱延板焼鈍の付加により磁気特性が向上するため、
必要に応じて熱延板焼鈍を行うことが望ましい。熱延板
焼鈍を行う場合の焼鈍温度には、熱延板の再結晶を進展
させ、或いは結晶粒の粗大化を図り、所要の磁気特性を
得るために下限として望ましい温度があり、また、結晶
粒が粗大化し過ぎ、表面性状の劣化を招かないために上
限として望ましい温度がある。すなわち、この焼鈍温度
はSi+Al量に応じて以下のような範囲とすることが
望ましい。 0.1wt%≦Si+Al<1.0wt%……700〜950℃ 1.0wt%≦Si+Al<1.7wt%……725〜1000℃ 1.7wt%≦Si+Al<3.0wt%……750〜1050℃ 3.0wt%≦Si+Al……800〜1100℃ なお、焼鈍時間については、焼鈍効果を十分得るために
30秒以上とすることが望ましい。
【0049】冷間圧延条件:特に限定の必要はなく、通
常の1回若しくは中間焼鈍をはさむ2回以上の冷間圧延
のいずれでもよい。
常の1回若しくは中間焼鈍をはさむ2回以上の冷間圧延
のいずれでもよい。
【0050】仕上焼鈍条件:仕上焼鈍温度には、結晶粒
を十分成長させ所要の磁気特性を得るために下限として
望ましい温度があり、一方、結晶粒が粗大化し過ぎ、ま
た、酸化によって表面性状が劣化するのを防ぐために上
限として望ましい温度がある。すなわち、この焼鈍温度
はSi+Al量に応じて以下のような範囲とすることが
望ましい。 0.1wt%≦Si+Al<1.0wt%……650〜900℃ 1.0wt%≦Si+Al<1.7wt%……700〜950℃ 1.7wt%≦Si+Al<3.0wt%……750〜1000℃ 3.0wt%≦Si+Al……850〜1050℃ なお、焼鈍時間については、焼鈍効果を十分得るために
30秒以上とすることが望ましい。
を十分成長させ所要の磁気特性を得るために下限として
望ましい温度があり、一方、結晶粒が粗大化し過ぎ、ま
た、酸化によって表面性状が劣化するのを防ぐために上
限として望ましい温度がある。すなわち、この焼鈍温度
はSi+Al量に応じて以下のような範囲とすることが
望ましい。 0.1wt%≦Si+Al<1.0wt%……650〜900℃ 1.0wt%≦Si+Al<1.7wt%……700〜950℃ 1.7wt%≦Si+Al<3.0wt%……750〜1000℃ 3.0wt%≦Si+Al……850〜1050℃ なお、焼鈍時間については、焼鈍効果を十分得るために
30秒以上とすることが望ましい。
【0051】スキンパス圧延条件:仕上焼鈍後スキンパ
ス圧延を行うことにより、所定形状に打ち抜き後、歪取
焼鈍に供されるセミプロセス材としてもよい。その場
合、歪取焼鈍時に十分粒成長を生じさせるため、スキン
パスでの圧下率は2%以上とすることが望ましい。一
方、圧下率が過大であると却って結晶粒が細粒化し、磁
気特性が劣化するため、上限は12%程度とすることが
望ましい。
ス圧延を行うことにより、所定形状に打ち抜き後、歪取
焼鈍に供されるセミプロセス材としてもよい。その場
合、歪取焼鈍時に十分粒成長を生じさせるため、スキン
パスでの圧下率は2%以上とすることが望ましい。一
方、圧下率が過大であると却って結晶粒が細粒化し、磁
気特性が劣化するため、上限は12%程度とすることが
望ましい。
【0052】なお、スキンパス圧延を行うと結晶粒が粗
大化し、鉄損の低下は図れるものの、同時に磁束密度も
低下するため、近年では、仕上焼鈍後スキンパス圧延を
行わずに、これをそのまま打ち抜き、歪取焼鈍に供する
ことで、磁束密度をあまり低下させずに、鉄損をある程
度低下させるタイプのセミプロセス材も多く用いられて
いる。本発明の鋼板は、仕上焼鈍の段階で高い磁束密度
と低い鉄損を兼ね備えているため、これをそのまま打ち
抜き後歪取焼鈍に供し、上記タイプのセミプロセス材と
した場合には、磁束密度を高位に維持したまま鉄損をよ
り低下できることになり、従来にも増して優れた磁気特
性を有するセミプロセス材の提供が可能となる。
大化し、鉄損の低下は図れるものの、同時に磁束密度も
低下するため、近年では、仕上焼鈍後スキンパス圧延を
行わずに、これをそのまま打ち抜き、歪取焼鈍に供する
ことで、磁束密度をあまり低下させずに、鉄損をある程
度低下させるタイプのセミプロセス材も多く用いられて
いる。本発明の鋼板は、仕上焼鈍の段階で高い磁束密度
と低い鉄損を兼ね備えているため、これをそのまま打ち
抜き後歪取焼鈍に供し、上記タイプのセミプロセス材と
した場合には、磁束密度を高位に維持したまま鉄損をよ
り低下できることになり、従来にも増して優れた磁気特
性を有するセミプロセス材の提供が可能となる。
【0053】
〔実施例1〕表5〜表7に記載の鋼E群〜鋼J群を溶製
し、スラブとした後、表8〜表10に記載の条件で熱間
圧延、冷間圧延、仕上焼鈍(熱延板焼鈍は無し)に供
し、板厚0.5mmの鋼板を得た。これらの鋼板からリ
ング状試験片を打ち抜き、磁気特性を測定した結果を表
8〜表10に併せて示す。
し、スラブとした後、表8〜表10に記載の条件で熱間
圧延、冷間圧延、仕上焼鈍(熱延板焼鈍は無し)に供
し、板厚0.5mmの鋼板を得た。これらの鋼板からリ
ング状試験片を打ち抜き、磁気特性を測定した結果を表
8〜表10に併せて示す。
【0054】同表から明らかなように、Si、Al量は
もとより、C、Mn、P、S、Nの各含有量が異なる、
すなわちベース成分の異なる鋼E群〜鋼J群のいずれに
おいても、熱延条件や仕上焼鈍条件等のプロセス条件の
違いに拘らず、Ge量を本発明範囲とした上で、Sb、
Snのいずれか一方、若しくはその両方を添加し、且つ
[Ge]eq.を本発明範囲に調整した鋼(各鋼群のN
o.2鋼〜No.4鋼:本発明鋼)は、いずれもGe、
SbおよびSn無添加のBase鋼(各鋼群のNo.1
鋼)に比べて著しく高磁束密度−低鉄損化している。
もとより、C、Mn、P、S、Nの各含有量が異なる、
すなわちベース成分の異なる鋼E群〜鋼J群のいずれに
おいても、熱延条件や仕上焼鈍条件等のプロセス条件の
違いに拘らず、Ge量を本発明範囲とした上で、Sb、
Snのいずれか一方、若しくはその両方を添加し、且つ
[Ge]eq.を本発明範囲に調整した鋼(各鋼群のN
o.2鋼〜No.4鋼:本発明鋼)は、いずれもGe、
SbおよびSn無添加のBase鋼(各鋼群のNo.1
鋼)に比べて著しく高磁束密度−低鉄損化している。
【0055】一方、Ge量が本発明範囲を下回る鋼(各
鋼群のNo.5鋼:比較鋼)および[Ge]eq.が本
発明範囲を下回る鋼(各鋼群のNo.6鋼:比較鋼)の
磁気特性はBase鋼のそれとあまり差がなく、磁束密
度、鉄損とも本発明鋼と比べて大きく劣っている。ま
た、[Ge]eq.が本発明範囲を超える鋼(各鋼群の
No.7鋼:比較鋼)の場合は、磁束密度が改善されて
いるものもあるが、鉄損はBase鋼とほとんど同じか
むしろ増加しており、優れた磁気特性は達成されていな
い。
鋼群のNo.5鋼:比較鋼)および[Ge]eq.が本
発明範囲を下回る鋼(各鋼群のNo.6鋼:比較鋼)の
磁気特性はBase鋼のそれとあまり差がなく、磁束密
度、鉄損とも本発明鋼と比べて大きく劣っている。ま
た、[Ge]eq.が本発明範囲を超える鋼(各鋼群の
No.7鋼:比較鋼)の場合は、磁束密度が改善されて
いるものもあるが、鉄損はBase鋼とほとんど同じか
むしろ増加しており、優れた磁気特性は達成されていな
い。
【0056】〔実施例2〕表5〜表7に記載の鋼E群〜
鋼J群を表11〜表13に記載の条件で熱間圧延、短時
間熱延板焼鈍、冷間圧延、仕上焼鈍に供し、板厚0.5
mmの鋼板を得た。これらの鋼板からリング状試験片を
打ち抜き、磁気特性を測定した結果を表11〜表13に
併せて示す。同表によれば、巻取ままの場合の実施例1
と同様に、短時間の熱延板焼鈍を付加した場合でも、成
分、プロセス条件に拘らず、本発明鋼はBase鋼に比
べて著しく高磁束密度−低鉄損化していること、一方、
比較鋼の磁気特性はあまり改善されておらず、本発明鋼
のそれと比べると大きく劣っていることが判る。
鋼J群を表11〜表13に記載の条件で熱間圧延、短時
間熱延板焼鈍、冷間圧延、仕上焼鈍に供し、板厚0.5
mmの鋼板を得た。これらの鋼板からリング状試験片を
打ち抜き、磁気特性を測定した結果を表11〜表13に
併せて示す。同表によれば、巻取ままの場合の実施例1
と同様に、短時間の熱延板焼鈍を付加した場合でも、成
分、プロセス条件に拘らず、本発明鋼はBase鋼に比
べて著しく高磁束密度−低鉄損化していること、一方、
比較鋼の磁気特性はあまり改善されておらず、本発明鋼
のそれと比べると大きく劣っていることが判る。
【0057】〔実施例3〕表6および表7に記載の鋼H
群〜鋼J群を、表14および表15に記載の条件で熱間
圧延、長時間熱延板焼鈍、冷間圧延、仕上焼鈍に供し、
板厚0.5mmの鋼板を得た。これらの鋼板からリング
状試験片を打ち抜き、磁気特性を測定した結果を表14
および表15に併せて示す。同表によれば、長時間の熱
延板焼鈍を付加した場合でも、成分、プロセス条件に拘
らず、本発明鋼はBase鋼に比べて著しく高磁束密度
−低鉄損化していること、また、比較鋼の磁気特性は本
発明鋼のそれと比べて大きく劣っていることが判る。
群〜鋼J群を、表14および表15に記載の条件で熱間
圧延、長時間熱延板焼鈍、冷間圧延、仕上焼鈍に供し、
板厚0.5mmの鋼板を得た。これらの鋼板からリング
状試験片を打ち抜き、磁気特性を測定した結果を表14
および表15に併せて示す。同表によれば、長時間の熱
延板焼鈍を付加した場合でも、成分、プロセス条件に拘
らず、本発明鋼はBase鋼に比べて著しく高磁束密度
−低鉄損化していること、また、比較鋼の磁気特性は本
発明鋼のそれと比べて大きく劣っていることが判る。
【0058】〔実施例4〕表5に記載の鋼E群および鋼
F群を、表16および表17に記載の条件で熱間圧延、
冷間圧延、仕上焼鈍(熱延板焼鈍は無し)、または熱間
圧延、短時間熱延板焼鈍、冷間圧延、仕上焼鈍に供した
後、一部はスキンパス圧延を施し、また他の一部はスキ
ンパス圧延を行わず、板厚0.5mmの鋼板とした。こ
れらの鋼板からリング状試験片を打ち抜き、これを75
0℃×2時間の歪取焼鈍に供した後の磁気特性を測定す
ることで、セミプロセス材としての特性を評価した。そ
の結果を表16および表17に併せて示す。
F群を、表16および表17に記載の条件で熱間圧延、
冷間圧延、仕上焼鈍(熱延板焼鈍は無し)、または熱間
圧延、短時間熱延板焼鈍、冷間圧延、仕上焼鈍に供した
後、一部はスキンパス圧延を施し、また他の一部はスキ
ンパス圧延を行わず、板厚0.5mmの鋼板とした。こ
れらの鋼板からリング状試験片を打ち抜き、これを75
0℃×2時間の歪取焼鈍に供した後の磁気特性を測定す
ることで、セミプロセス材としての特性を評価した。そ
の結果を表16および表17に併せて示す。
【0059】同表から明らかなように、鋼E群、鋼F群
ともに、すなわち成分系に拘らず、また、熱延板焼鈍の
有無やスキンパス圧延の有無、さらにはその他プロセス
条件に拘らず、本発明鋼はBase鋼や比較鋼に比べて
著しく高磁束密度−低鉄損化しており、本発明鋼はスキ
ンパス圧延を施すタイプのセミプロセス材、スキンパス
圧延を施さないタイプのセミプロセス材のいずれにも適
用可能であることが判る。
ともに、すなわち成分系に拘らず、また、熱延板焼鈍の
有無やスキンパス圧延の有無、さらにはその他プロセス
条件に拘らず、本発明鋼はBase鋼や比較鋼に比べて
著しく高磁束密度−低鉄損化しており、本発明鋼はスキ
ンパス圧延を施すタイプのセミプロセス材、スキンパス
圧延を施さないタイプのセミプロセス材のいずれにも適
用可能であることが判る。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、成分
組成、特にGe量とGe、Sb、Sn量で規定される
[Ge]eq.を適正化することで、Geの持つ優れた
磁気特性改善効果の一部をSb、Snで代替し、Ge単
独添加鋼と同様、長時間の熱延板焼鈍や二冷圧における
中間焼鈍等を実施することなく、簡易な工程で製造可能
な高磁束密度−低鉄損の無方向性電磁鋼板を提供するこ
とができる。
組成、特にGe量とGe、Sb、Sn量で規定される
[Ge]eq.を適正化することで、Geの持つ優れた
磁気特性改善効果の一部をSb、Snで代替し、Ge単
独添加鋼と同様、長時間の熱延板焼鈍や二冷圧における
中間焼鈍等を実施することなく、簡易な工程で製造可能
な高磁束密度−低鉄損の無方向性電磁鋼板を提供するこ
とができる。
【0061】このような本発明の鋼板は、Geの一部を
安価なSb、Snで代替することでコスト低減を図るこ
とができるとともに、その製造に複雑な工程を必要とし
ないため、この点からも製造コストの低減化と製品の短
納期化が実現できる。さらに、本発明の鋼板はプロセス
条件に関する厳しい制約がなく、製造が容易であり、し
かも、フルプロセス材のみならずセミプロセス材にも適
用可能であり、その適用範囲が広いという大きな特徴が
ある。このように本発明によれば、磁気特性に優れた無
方向性電磁鋼板のフルプロセス材またはセミプロセス材
を、安価且つ容易にしかも短納期で製造できるという効
果がある。
安価なSb、Snで代替することでコスト低減を図るこ
とができるとともに、その製造に複雑な工程を必要とし
ないため、この点からも製造コストの低減化と製品の短
納期化が実現できる。さらに、本発明の鋼板はプロセス
条件に関する厳しい制約がなく、製造が容易であり、し
かも、フルプロセス材のみならずセミプロセス材にも適
用可能であり、その適用範囲が広いという大きな特徴が
ある。このように本発明によれば、磁気特性に優れた無
方向性電磁鋼板のフルプロセス材またはセミプロセス材
を、安価且つ容易にしかも短納期で製造できるという効
果がある。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
【表7】
【0069】
【表8】
【0070】
【表9】
【0071】
【表10】
【0072】
【表11】
【0073】
【表12】
【0074】
【表13】
【0075】
【表14】
【0076】
【表15】
【0077】
【表16】
【0078】
【表17】
【図1】Si+Al≒0.14wt%鋼(鋼A群)にお
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
【図2】Si+Al≒1.52wt%鋼(鋼B群)にお
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
【図3】Si+Al≒1.90wt%鋼(鋼C群)にお
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
【図4】Si+Al≒3.56wt%鋼(鋼D群)にお
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼすGe添加量の影響を示す図面
【図5】Si+Al≒0.14wt%鋼(鋼A群)にお
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
【図6】Si+Al≒1.52wt%鋼(鋼B群)にお
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
【図7】Si+Al≒1.90wt%鋼(鋼C群)にお
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
【図8】Si+Al≒3.56wt%鋼(鋼D群)にお
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
ける磁気特性に及ぼす[Ge]eq.の影響を示す図面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西本 昭彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−133446(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも熱間圧延、冷間圧延および仕
上焼鈍の各工程を経て製造される無方向性電磁鋼板であ
って、C:0.0050wt%以下、Si:0.1wt
%以上3.5wt%以下、Mn:0.1wt%以上0.
9wt%以下、P:0.2wt%以下、S:0.015
wt%以下、Al:1.5wt%以下、N:0.005
0wt%以下、Ge:0.0030wt%以上0.01
00wt%未満を含有し、これにSbおよびSnのうち
1種または2種を、 [Ge]eq.=0.0100〜0.1000〔wt%〕 但し、[Ge]eq.=%Ge+(%Sb+%Sn)/2 %Ge:Ge含有量(wt%) %Sb:Sb含有量(wt%) %Sn:Sn含有量(wt%) を満足するように含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする磁気特性に優れた無方向性
電磁鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3311546A JP2636609B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3311546A JP2636609B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05125495A JPH05125495A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2636609B2 true JP2636609B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=18018541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3311546A Expired - Lifetime JP2636609B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2636609B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6575269B2 (ja) * | 2015-09-28 | 2019-09-18 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| KR101902438B1 (ko) * | 2016-12-19 | 2018-09-28 | 주식회사 포스코 | 무방향성 전기강판 및 그 제조방법 |
| KR102018181B1 (ko) * | 2017-12-26 | 2019-09-04 | 주식회사 포스코 | 무방향성 전기강판 및 그 제조방법 |
| KR20220089073A (ko) * | 2020-12-21 | 2022-06-28 | 주식회사 포스코 | 무방향성 전기강판 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6032712B2 (ja) * | 1980-03-25 | 1985-07-30 | 昇 津屋 | 面内無方向電磁鋼帯とその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3311546A patent/JP2636609B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05125495A (ja) | 1993-05-21 |
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