JP2643721B2 - 柱列式地下連続壁工法におけるソイルモルタルの早期品質判定法 - Google Patents
柱列式地下連続壁工法におけるソイルモルタルの早期品質判定法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は柱列式地下連続壁工法
(以下SMW工法という)におけるソイルモルタルの早
期品質判定法に係るものである。
(以下SMW工法という)におけるソイルモルタルの早
期品質判定法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】SMW工法は多軸オーガーで地山を削孔
しながら、セメント系懸濁液を注入攪拌してソイルモル
タルを造成するものであり、山留壁の施工に際しては同
ソイルモルタルにH型鋼等より構成された芯材(応力負
担材)を挿入する工法であり、各エレメントの端部をラ
ップさせることによって、止水性の向上を図っている。
しながら、セメント系懸濁液を注入攪拌してソイルモル
タルを造成するものであり、山留壁の施工に際しては同
ソイルモルタルにH型鋼等より構成された芯材(応力負
担材)を挿入する工法であり、各エレメントの端部をラ
ップさせることによって、止水性の向上を図っている。
【0003】SMW工法の施工設備は従来の単軸柱列式
地下連続工法とほぼ同じで、壁式地下連続壁工法に比し
て簡単で施工サイクルも単純且つ短期で、また排出する
産業廃棄物の量も少なく、従って前記壁式地下連続壁に
比して工費が少くて済むので、中深度の山留壁に適して
いる。而してSMW工法の品質管理は図1に示すよう
に、強度、止水性、施工精度、施工性に大別される。同
図から明らかなようにSMW工法の品質管理において
は、ソイルモルタルの品質管理を行うことが重要な要素
である。
地下連続工法とほぼ同じで、壁式地下連続壁工法に比し
て簡単で施工サイクルも単純且つ短期で、また排出する
産業廃棄物の量も少なく、従って前記壁式地下連続壁に
比して工費が少くて済むので、中深度の山留壁に適して
いる。而してSMW工法の品質管理は図1に示すよう
に、強度、止水性、施工精度、施工性に大別される。同
図から明らかなようにSMW工法の品質管理において
は、ソイルモルタルの品質管理を行うことが重要な要素
である。
【0004】現在、一般的にはソイルモルタルの品質を
強度で代表させて、現場で採取した供試体の一軸圧縮試
験によって品質の良否を判定している。
強度で代表させて、現場で採取した供試体の一軸圧縮試
験によって品質の良否を判定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の方法では、ソイルモルタルの品質判定までに同モルタ
ルの作成後1乃至4週間を必要とするので、萬一品質が
不良であった場合のやり直しが困難となる。現場におけ
るソイルモルタルの品質管理としては、 (イ)ソイルモルタルが芯材を建込むのに適した流動
性、均一性及び孔壁安定性を有する。 (ロ)上記の性能を有し、且つ硬化後所定の強度を有す
る。
の方法では、ソイルモルタルの品質判定までに同モルタ
ルの作成後1乃至4週間を必要とするので、萬一品質が
不良であった場合のやり直しが困難となる。現場におけ
るソイルモルタルの品質管理としては、 (イ)ソイルモルタルが芯材を建込むのに適した流動
性、均一性及び孔壁安定性を有する。 (ロ)上記の性能を有し、且つ硬化後所定の強度を有す
る。
【0006】以上の2項目があり、芯材を建込むまでに
品質を判定する必要がある。本発明は前記各項目を充足
するために提案されたもので、その目的とする処は、ソ
イルモルタルに対する芯材建込みまでの短時間にソイル
モルタルの品質を判定でき、現場における適用性の高い
ソイルモルタルの早期品質判定法を提供する点にある。
品質を判定する必要がある。本発明は前記各項目を充足
するために提案されたもので、その目的とする処は、ソ
イルモルタルに対する芯材建込みまでの短時間にソイル
モルタルの品質を判定でき、現場における適用性の高い
ソイルモルタルの早期品質判定法を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るSMW工法におけるソイルモルタルの
早期品質判定法によれば、施工現場に造成されたソイル
モルタルより試料を採取し、同試料を用いて塩酸溶解熱
法によってソイルモルタルの比重測定と発熱温度差の測
定を行い、同ソイルモルタルにおける比重と発熱温度差
とからソイルモルタルの材令7日の強度を算出し、同ソ
イルモルタルの材令7日の強度と前記ソイルモルタルに
おける比重と発熱温度差とからなる管理範囲図を作製
し、同管理範囲図に基づいてソイルモルタルの品質管理
をリアルタイムに行うことを特徴とするものである。
め、本発明に係るSMW工法におけるソイルモルタルの
早期品質判定法によれば、施工現場に造成されたソイル
モルタルより試料を採取し、同試料を用いて塩酸溶解熱
法によってソイルモルタルの比重測定と発熱温度差の測
定を行い、同ソイルモルタルにおける比重と発熱温度差
とからソイルモルタルの材令7日の強度を算出し、同ソ
イルモルタルの材令7日の強度と前記ソイルモルタルに
おける比重と発熱温度差とからなる管理範囲図を作製
し、同管理範囲図に基づいてソイルモルタルの品質管理
をリアルタイムに行うことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によればソイルモルタルの早期品質判定
を実施するのに際して、ソイルモルタルの品質を後述の
式(2)に示す如くソイルモルタルの発熱温度差及び同
ソイルモルタルの比重で代表させるようにしたもので、
品質管理項目は前掲図1に示すように強度、均一性、流
動性、孔壁安定機能等であるが、実施に際しては、ソイ
ルモルタルのセメント量及び同ソイルモルタルの比重が
所定の値であれば、所定の強度が発現されるとともに施
工状況が良好であり、均一性、流動性等の品質も満足さ
れるものと判断したことによるものである。
を実施するのに際して、ソイルモルタルの品質を後述の
式(2)に示す如くソイルモルタルの発熱温度差及び同
ソイルモルタルの比重で代表させるようにしたもので、
品質管理項目は前掲図1に示すように強度、均一性、流
動性、孔壁安定機能等であるが、実施に際しては、ソイ
ルモルタルのセメント量及び同ソイルモルタルの比重が
所定の値であれば、所定の強度が発現されるとともに施
工状況が良好であり、均一性、流動性等の品質も満足さ
れるものと判断したことによるものである。
【0009】本発明はこのような見地に立脚して提案さ
れたもので、ソイルモルタルの発熱温度差及び同ソイル
モルタルの含水比と相関の大きい比重を測定することに
よって管理範囲図を作製し、同図に基づいてソイルモル
タルの一軸圧縮強度の推定が、芯材のソイルモルタル壁
に対する建込みまでの短時間に、且つ容易に、しかも現
場でリアルタイムに行なわれ、ソイルモルタルの早期品
質判定を可能ならしめたものである。
れたもので、ソイルモルタルの発熱温度差及び同ソイル
モルタルの含水比と相関の大きい比重を測定することに
よって管理範囲図を作製し、同図に基づいてソイルモル
タルの一軸圧縮強度の推定が、芯材のソイルモルタル壁
に対する建込みまでの短時間に、且つ容易に、しかも現
場でリアルタイムに行なわれ、ソイルモルタルの早期品
質判定を可能ならしめたものである。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例について説明する。本発
明に係るSMW工法を山留工に適用する場合、ソイルモ
ルタルの設計強度に際して山留計算を、安全率FS =2
として、一軸圧縮強度でσ28=6.0kgf/cm2 と
定めた。
明に係るSMW工法を山留工に適用する場合、ソイルモ
ルタルの設計強度に際して山留計算を、安全率FS =2
として、一軸圧縮強度でσ28=6.0kgf/cm2 と
定めた。
【0011】また日常の品質管理では、早期に結果を判
断するために過去の実績から σ7 ≒σ28/2 が得られており、従って7日強度σ7 ≧3.0kgf/
cm2 で品質管理を行うことにした。ソイルモルタルの
基本配合標準例は、試験練りの結果、下記の表1の如く
定めた。
断するために過去の実績から σ7 ≒σ28/2 が得られており、従って7日強度σ7 ≧3.0kgf/
cm2 で品質管理を行うことにした。ソイルモルタルの
基本配合標準例は、試験練りの結果、下記の表1の如く
定めた。
【0012】
【表1】
【0013】ソイルモルタルの早期品質判定方法の判定
に当っては、一軸圧縮強度の推定がソイルモルタル壁に
対する山留の芯材の建込みまでの短時間に、且つ容易に
実施できることを条件とした。ソイルモルタルの測定方
法としては、セメント量の測定を目的とする(a)塩酸
溶解熱法、(b)逆滴定法、(c)色彩色差計による方
法、(d)セメント量定量の測定を目的とする簡易逆滴
定法、(e)水セメント比(W/C)を測定目的とする
バイブロチェッカーによる方法がある。
に当っては、一軸圧縮強度の推定がソイルモルタル壁に
対する山留の芯材の建込みまでの短時間に、且つ容易に
実施できることを条件とした。ソイルモルタルの測定方
法としては、セメント量の測定を目的とする(a)塩酸
溶解熱法、(b)逆滴定法、(c)色彩色差計による方
法、(d)セメント量定量の測定を目的とする簡易逆滴
定法、(e)水セメント比(W/C)を測定目的とする
バイブロチェッカーによる方法がある。
【0014】而して(c)の色彩色差計は、ソイルモル
タルの色を測定し、色差の程度によってソイルモルタル
中のセメント量を推測しようとする方法であるが、実験
の結果によればセメント量との関連性がないことが判っ
た。土木学会に定められた(e)のバイブロチェッカー
によるコンクリートの早期品質判定法によれば、コンク
リートの水セメント比W/Cを直接測定するものである
が、ソイルモルタルは水セメント比W/Cが大き過ぎて
測定が不可能である。
タルの色を測定し、色差の程度によってソイルモルタル
中のセメント量を推測しようとする方法であるが、実験
の結果によればセメント量との関連性がないことが判っ
た。土木学会に定められた(e)のバイブロチェッカー
によるコンクリートの早期品質判定法によれば、コンク
リートの水セメント比W/Cを直接測定するものである
が、ソイルモルタルは水セメント比W/Cが大き過ぎて
測定が不可能である。
【0015】日本コンクリート工学協会による(b)の
逆滴定法は、ソイルモルタル中のセメントを塩酸で溶解
し、フェノールフタレインを試薬として逆滴定してセメ
ント量を推定する方法であるが、試験に熟練を要すると
いう難点がある。また(d)の簡易逆滴定法は、任意の
基準を満足するか否かのセメント量定量測定のみを目的
とするものである。
逆滴定法は、ソイルモルタル中のセメントを塩酸で溶解
し、フェノールフタレインを試薬として逆滴定してセメ
ント量を推定する方法であるが、試験に熟練を要すると
いう難点がある。また(d)の簡易逆滴定法は、任意の
基準を満足するか否かのセメント量定量測定のみを目的
とするものである。
【0016】更に日本コンクリート工学協会による
(a)の塩酸溶解熱法は日本コンクリート工学協会によ
るコンクリートの早期品質判定法の一手法であって、ソ
イルモルタルの希釈試料に塩酸を加え、セメントとの反
応熱を温度差として測定し、セメント量を推定するもの
で、測定値に個人差がなく、信頼度が高く、試験も容易
である。
(a)の塩酸溶解熱法は日本コンクリート工学協会によ
るコンクリートの早期品質判定法の一手法であって、ソ
イルモルタルの希釈試料に塩酸を加え、セメントとの反
応熱を温度差として測定し、セメント量を推定するもの
で、測定値に個人差がなく、信頼度が高く、試験も容易
である。
【0017】SMW工法実施に先行して室内試験を実施
した結果、前記塩酸溶解熱法による発熱温度差ΔTとセ
メントミルク注入率、即ち発熱温度差ΔTと単位セメン
ト量Cとが比例することが確認された。この結果と、試
験練り時の単位セメント量Cと一軸圧縮強度σ7 との関
係を合成し、発熱温度差ΔTと一軸圧縮強度σ7 との関
係を求めたグラフを図2に示す。
した結果、前記塩酸溶解熱法による発熱温度差ΔTとセ
メントミルク注入率、即ち発熱温度差ΔTと単位セメン
ト量Cとが比例することが確認された。この結果と、試
験練り時の単位セメント量Cと一軸圧縮強度σ7 との関
係を合成し、発熱温度差ΔTと一軸圧縮強度σ7 との関
係を求めたグラフを図2に示す。
【0018】前記グラフから一軸圧縮強度の基準強度σ
7 =3kgf/cm2 を満足する発熱温度差ΔTを求め
るとΔT=16℃となり、所期の発熱温度差の管理基準
値をΔTa ≧16℃とした。次にソイルモルタルの早期
品質判定の実施と見直しについて説明する。ソイルモル
タルの早期品質判定は、削孔混練り終了後、芯材の建込
み前に、サンプラーで現位置の試料を採取して試験を行
った。試料は当初GL−5m、−10m、−15mの3
個所の深度で採取したが、試料採取深度による発熱温度
差ΔTと強度σ7 の差に有意差が認められないことか
ら、GL−15mの試料のみを採取して、所要の試験を
行った。
7 =3kgf/cm2 を満足する発熱温度差ΔTを求め
るとΔT=16℃となり、所期の発熱温度差の管理基準
値をΔTa ≧16℃とした。次にソイルモルタルの早期
品質判定の実施と見直しについて説明する。ソイルモル
タルの早期品質判定は、削孔混練り終了後、芯材の建込
み前に、サンプラーで現位置の試料を採取して試験を行
った。試料は当初GL−5m、−10m、−15mの3
個所の深度で採取したが、試料採取深度による発熱温度
差ΔTと強度σ7 の差に有意差が認められないことか
ら、GL−15mの試料のみを採取して、所要の試験を
行った。
【0019】本発明者等によって今回実施された試験結
果では、発熱温度差の管理基準値ΔTa 及び目標一軸圧
縮強度とも十分にクリアーしていて、ソイルモルタルの
品質について問題はなかった。しかしながら施工途中で
試験結果を回帰分析すると、発熱温度差ΔTと一軸圧縮
強度σ7 の相関は、当初考えていたより小さく、前記塩
酸溶解熱法による発熱温度差だけでは管理が難しいこと
が判った。
果では、発熱温度差の管理基準値ΔTa 及び目標一軸圧
縮強度とも十分にクリアーしていて、ソイルモルタルの
品質について問題はなかった。しかしながら施工途中で
試験結果を回帰分析すると、発熱温度差ΔTと一軸圧縮
強度σ7 の相関は、当初考えていたより小さく、前記塩
酸溶解熱法による発熱温度差だけでは管理が難しいこと
が判った。
【0020】また図3はソイルモルタルの含水比ωと同
モルタルの一軸圧縮強度との関係を示し、含水比ωが増
大するのに伴ってソイルモルタルの強度が低下する傾向
があることを示す。この結果、前掲の発熱温度差ΔTだ
けでなく、ソイルモルタルの含水比ωも加熱法等によっ
て測定するようにして判定法の見直しを行った。次にソ
イルモルタルの早期品質判定の結果について説明する。
モルタルの一軸圧縮強度との関係を示し、含水比ωが増
大するのに伴ってソイルモルタルの強度が低下する傾向
があることを示す。この結果、前掲の発熱温度差ΔTだ
けでなく、ソイルモルタルの含水比ωも加熱法等によっ
て測定するようにして判定法の見直しを行った。次にソ
イルモルタルの早期品質判定の結果について説明する。
【0021】ソイルモルタルの一軸圧縮強度σ7 と各種
測定値(パラメーター)との相関を調べるために単回帰
分析を実施してその相関係数を求めた結果が次の表2で
ある。
測定値(パラメーター)との相関を調べるために単回帰
分析を実施してその相関係数を求めた結果が次の表2で
ある。
【0022】
【表2】
【0023】前記表2に掲げられた4つの測定値のうち
で、最も相関係数の大きいのはソイルモルタルの含水比
ωであることが判った。なお発熱温度差ΔT、即ち単位
セメント量Cの相関係数は当初考えられていたよりも小
さな数値であった。しかしながら、ある一定量以上のセ
メントを含有しなければ強度の発現はあり得ず、含水比
だけで品質(強度)を管理することは不合理である。
で、最も相関係数の大きいのはソイルモルタルの含水比
ωであることが判った。なお発熱温度差ΔT、即ち単位
セメント量Cの相関係数は当初考えられていたよりも小
さな数値であった。しかしながら、ある一定量以上のセ
メントを含有しなければ強度の発現はあり得ず、含水比
だけで品質(強度)を管理することは不合理である。
【0024】そこでソイルモルタルの含水比ω、発熱温
度差ΔTと一軸圧縮強度σ7 との間で重回帰分析を行っ
て以下の式を得た。 σ7 =0.194ΔT−0.053ω+3.658 ………(1) また現場においてソイルモルタルの品質管理を行う場
合、より簡単な試験法を使用するのが望ましいので、含
水比ωと相関の大きい比重ρを使って重回帰分析を行う
と、下記の式を得る。
度差ΔTと一軸圧縮強度σ7 との間で重回帰分析を行っ
て以下の式を得た。 σ7 =0.194ΔT−0.053ω+3.658 ………(1) また現場においてソイルモルタルの品質管理を行う場
合、より簡単な試験法を使用するのが望ましいので、含
水比ωと相関の大きい比重ρを使って重回帰分析を行う
と、下記の式を得る。
【0025】 σ7 =0.044ΔT+15.948ρ−21.989 ……(2) 前式からも判るように、均一な砂層におけるソイルモル
タルの一軸圧縮強度σ7 は、発熱温度差ΔTとソイルモ
ルタルの比重ρの双方に比例する。次に管理基準の見直
しについて述べる。図4は前項で求めた重回帰分析の結
果を示す管理範囲図で同図において一軸圧縮強度σ7 が
目標強度を上回るように、管理範囲を下記の条件で設定
する。
タルの一軸圧縮強度σ7 は、発熱温度差ΔTとソイルモ
ルタルの比重ρの双方に比例する。次に管理基準の見直
しについて述べる。図4は前項で求めた重回帰分析の結
果を示す管理範囲図で同図において一軸圧縮強度σ7 が
目標強度を上回るように、管理範囲を下記の条件で設定
する。
【0026】(1)材令7日のソイルモルタルの一軸圧
縮強度が、目標とする強度を上回ること。即ちσ7 ≧
3.0kgf/cm2 (2)単位セメント量が基準以上であること。即ちΔT
≧16.0℃ (3)山留壁芯材の建込抵抗が小さいこと。即ちρ≦
1.70(施工実績からの値)而して図4に示す管理範
囲図は上記品質管理を行うことを目的として使用された
もので、横軸はサンプラーによって採取した試料(ソイ
ルモルタル)の比重、縦軸はサンプラーによって採取し
た試料(ソイルモルタル)の発熱温度差で、実施例で
は、材令7日の一軸圧縮強度と発熱温度差と比重の関係
は前掲(2)式に示す如く という関係が得られた。図4はソイルモルタルの発熱温
度と比重を測定し、材令7日のソイルモルタルの一軸圧
縮強度を推定するための管理範囲図で、斜線部は品質管
理値である発熱温度差16℃以上、比重1.7以下を確
保した場合の上式から推定される材令7日のソイルモル
タルの一軸圧縮強度の領域である。例えば比重が1.
6、発熱温度差が20℃の場合の材令7日のソイルモル
タルの一軸圧縮強度4.4kgf/cm2 である。図中
●印は発熱温度差が20℃の場合の材令7日の推定一軸
圧縮強度は4.4kgf/cm2 である。また△印は現
地採取試料の一軸圧縮強度試験結果である。両者△及び
●を結ぶ矢印の長さは両者の差を示す。前記図4の管理
範囲図を使用して現場でソイルモルタルの品質管理を行
う場合には、オーガーによって地山を削孔しながらセメ
ント系懸濁液を注入攪拌して地中に柱状のソイルモルタ
ルを造成したのち、直ちに造成されたソイルモルタル中
の所定位置からソイルモルタルをサンプリングし、塩酸
溶解熱法によって同試料の比重測定と発熱温度差を測定
する。そして測定値が図4の管理範囲図における斜線内
にあれば目標強度が3kgf/cm2 以上であることが
確認できる。その判定結果が基準値を満たしている場合
には、直ちに造成した柱状のソイルモルタル中にH型鋼
等の山留壁芯材の建込みを行う。万一判定結果が前記管
理範囲図の斜線部分から外れている場合には、造成した
柱状のソイルモルタル中に再度セメントミルクを注入、
攪拌する。なおシールド工事のうち、洪積台地に位置
し、地盤高TP20m程度で、土質は主に均一な成田砂
層よりなる均一な砂層であって、地表付近に粘性土層が
あり、地下水位はGL−3m付近にあり、掘削深度が2
4mの発進立坑の試験実施結果は図4の管理範囲をほぼ
全て満足しており、管理範囲は妥当であると考えられ
る。
縮強度が、目標とする強度を上回ること。即ちσ7 ≧
3.0kgf/cm2 (2)単位セメント量が基準以上であること。即ちΔT
≧16.0℃ (3)山留壁芯材の建込抵抗が小さいこと。即ちρ≦
1.70(施工実績からの値)而して図4に示す管理範
囲図は上記品質管理を行うことを目的として使用された
もので、横軸はサンプラーによって採取した試料(ソイ
ルモルタル)の比重、縦軸はサンプラーによって採取し
た試料(ソイルモルタル)の発熱温度差で、実施例で
は、材令7日の一軸圧縮強度と発熱温度差と比重の関係
は前掲(2)式に示す如く という関係が得られた。図4はソイルモルタルの発熱温
度と比重を測定し、材令7日のソイルモルタルの一軸圧
縮強度を推定するための管理範囲図で、斜線部は品質管
理値である発熱温度差16℃以上、比重1.7以下を確
保した場合の上式から推定される材令7日のソイルモル
タルの一軸圧縮強度の領域である。例えば比重が1.
6、発熱温度差が20℃の場合の材令7日のソイルモル
タルの一軸圧縮強度4.4kgf/cm2 である。図中
●印は発熱温度差が20℃の場合の材令7日の推定一軸
圧縮強度は4.4kgf/cm2 である。また△印は現
地採取試料の一軸圧縮強度試験結果である。両者△及び
●を結ぶ矢印の長さは両者の差を示す。前記図4の管理
範囲図を使用して現場でソイルモルタルの品質管理を行
う場合には、オーガーによって地山を削孔しながらセメ
ント系懸濁液を注入攪拌して地中に柱状のソイルモルタ
ルを造成したのち、直ちに造成されたソイルモルタル中
の所定位置からソイルモルタルをサンプリングし、塩酸
溶解熱法によって同試料の比重測定と発熱温度差を測定
する。そして測定値が図4の管理範囲図における斜線内
にあれば目標強度が3kgf/cm2 以上であることが
確認できる。その判定結果が基準値を満たしている場合
には、直ちに造成した柱状のソイルモルタル中にH型鋼
等の山留壁芯材の建込みを行う。万一判定結果が前記管
理範囲図の斜線部分から外れている場合には、造成した
柱状のソイルモルタル中に再度セメントミルクを注入、
攪拌する。なおシールド工事のうち、洪積台地に位置
し、地盤高TP20m程度で、土質は主に均一な成田砂
層よりなる均一な砂層であって、地表付近に粘性土層が
あり、地下水位はGL−3m付近にあり、掘削深度が2
4mの発進立坑の試験実施結果は図4の管理範囲をほぼ
全て満足しており、管理範囲は妥当であると考えられ
る。
【0027】前記したように、本発明によればSMW工
法による発進立坑の施工に当り塩酸溶解熱法によるソイ
ルモルタル中の単位セメント量の測定から始め、施工途
中においてソイルモルタルの含水比の測定を追加した。
管理基準については、施工途中でデータをフィードバッ
クして基準値を修正しながら管理したが品質判定の最終
的な基準である目標強度については問題なく施工を終了
した。
法による発進立坑の施工に当り塩酸溶解熱法によるソイ
ルモルタル中の単位セメント量の測定から始め、施工途
中においてソイルモルタルの含水比の測定を追加した。
管理基準については、施工途中でデータをフィードバッ
クして基準値を修正しながら管理したが品質判定の最終
的な基準である目標強度については問題なく施工を終了
した。
【0028】前記発進立坑に引続き施工した中間立坑に
ついても、前記の方法による管理を継続したが、発進立
坑と同様な地盤であることから良好な結果を得た。
ついても、前記の方法による管理を継続したが、発進立
坑と同様な地盤であることから良好な結果を得た。
【0029】本発明によれば前記したように、SMW工
法において、施工現場に造成されたソイルモルタルより
試料を採取し、同試料を用いて塩酸溶解熱法によってソ
イルモルタルの比重の測定と発熱温度差の測定を行い、
同ソイルモルタルにおける比重と発熱温度差とからソイ
ルモルタルの材令7日強度を算出するとともに、前記発
熱温度差とソイルモルタルの比重とソイルモルタルの材
令7日強度からなる管理範囲図を設け、同図に基づいて
前記ソイルモルタルの品質を測定することによって、測
定時間が山留工等における芯材のソイルモルタルに対す
る建込みまでに要する30分以内の短時間で行なわれ、
単位セメント量等、測定値の精度が良く、試験が容易
で、現場でリアルタイムにソイルモルタルの品質を測定
することができる。
法において、施工現場に造成されたソイルモルタルより
試料を採取し、同試料を用いて塩酸溶解熱法によってソ
イルモルタルの比重の測定と発熱温度差の測定を行い、
同ソイルモルタルにおける比重と発熱温度差とからソイ
ルモルタルの材令7日強度を算出するとともに、前記発
熱温度差とソイルモルタルの比重とソイルモルタルの材
令7日強度からなる管理範囲図を設け、同図に基づいて
前記ソイルモルタルの品質を測定することによって、測
定時間が山留工等における芯材のソイルモルタルに対す
る建込みまでに要する30分以内の短時間で行なわれ、
単位セメント量等、測定値の精度が良く、試験が容易
で、現場でリアルタイムにソイルモルタルの品質を測定
することができる。
【図1】SMW工法の品質管理表の説明図である。
【図2】ソイルモルタルの発熱温度差(ΔT)と一軸圧
縮強度(σ7 )の関係を示す説明図である。
縮強度(σ7 )の関係を示す説明図である。
【図3】ソイルモルタルの含水比(ω)と一軸圧縮強度
(σ7 )との関係を示す説明図である。
(σ7 )との関係を示す説明図である。
【図4】ソイルモルタルの推定一軸圧縮強度と一軸圧縮
強度試験結果との関係を示す管理範囲図である。
強度試験結果との関係を示す管理範囲図である。
ΔT 発熱温度差 C ソイルモルタルの単位セメント量 σ7 ソイルモルタルの一軸圧縮強度 ω 含水比 ρ 比重 ΔTa 発熱温度差の管理基準値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊原 繁樹 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 貴志 公一 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 青景 平昌 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 笹谷 輝勝 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (56)参考文献 特開 昭63−21466(JP,A) 特開 平2−276965(JP,A) 特開 平2−275355(JP,A) 特公 昭58−43696(JP,B2) 特公 昭60−41923(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】 施工現場に造成されたソイルモルタルよ
り試料を採取し、同試料を用いて塩酸溶解熱法によって
ソイルモルタルの比重測定と発熱温度差の測定を行い、
同ソイルモルタルにおける比重と発熱温度差とからソイ
ルモルタルの材令7日の強度を算出し、同ソイルモルタ
ルの材令7日の強度と前記ソイルモルタルにおける比重
と発熱温度差とからなる管理範囲図を作製し、同管理範
囲図に基づいてソイルモルタルの品質管理をリアルタイ
ムに行うことを特徴とする柱列式地下連続壁工法におけ
るソイルモルタルの早期品質判定法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4130825A JP2643721B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 柱列式地下連続壁工法におけるソイルモルタルの早期品質判定法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4130825A JP2643721B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 柱列式地下連続壁工法におけるソイルモルタルの早期品質判定法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05322881A JPH05322881A (ja) | 1993-12-07 |
| JP2643721B2 true JP2643721B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=15043595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4130825A Expired - Lifetime JP2643721B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 柱列式地下連続壁工法におけるソイルモルタルの早期品質判定法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2643721B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018119337A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 清水建設株式会社 | 根固め部の強度推定方法 |
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| JP6314026B2 (ja) * | 2014-04-24 | 2018-04-18 | 住友大阪セメント株式会社 | 吹付けモルタルの品質管理方法 |
| JP6979792B2 (ja) * | 2017-05-26 | 2021-12-15 | 清水建設株式会社 | 根固め部の強度判定方法 |
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| JPH02275355A (ja) * | 1989-04-18 | 1990-11-09 | Tokyu Constr Co Ltd | フレッシュコンクリートの単位セメント量の測定方法 |
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| JPH04295761A (ja) * | 1991-03-25 | 1992-10-20 | Shimadzu Corp | 生コンクリートの品質検査装置 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4130825A patent/JP2643721B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2018119337A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 清水建設株式会社 | 根固め部の強度推定方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05322881A (ja) | 1993-12-07 |
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