JP2681499B2 - 骨盤傾斜角の計測装置 - Google Patents

骨盤傾斜角の計測装置

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JP2681499B2 JP63258370A JP25837088A JP2681499B2 JP 2681499 B2 JP2681499 B2 JP 2681499B2 JP 63258370 A JP63258370 A JP 63258370A JP 25837088 A JP25837088 A JP 25837088A JP 2681499 B2 JP2681499 B2 JP 2681499B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、骨盤傾斜角の計測装置に関し、さらに詳
しくは、人体の骨盤傾斜角の異常に基ずく種々の疾患を
整骨的に治療するために、この骨盤傾斜角を外部から計
測して可及的正確に検出,把握するのに用いる骨盤傾斜
角の計測装置に係るものである。
〔従来の技術〕
人体における骨盤傾斜角は、よく知られているよう
に、脊椎の弯曲,および姿勢と密接な関係を有してお
り、この骨盤傾斜角は、一般的に、躰の側面側から見た
とき、正常な場合,垂直線に対して約60度の角度である
とされている(金子丑之助著.「日本人体解剖学」)。
すなわち,より一層,具体的に述べると、この骨盤傾斜
角は、岬角と恥骨結合上縁とを結ぶ直線が、水平線と交
差する角度で表わされる。
そして一方では、この骨盤傾斜角の異常に基ずいて種
々の疾患を生ずることが知られており、このような骨盤
傾斜角の異常を原因とする疾患を適切に治療するために
は、まず何よりも、こゝでの骨盤傾斜角を正確に測定し
て、その実態を把握することが重要である。
しかして、人体の骨格における骨盤を含む腰椎部およ
び仙椎部,すなわち腰仙部は、躰の深部に存在するため
に、外部からその骨格の変化,異常を推定することが、
他の骨格に比較して頗る困難であり、従来から、この種
の骨盤傾斜角の測定,検出に関しては、通常の場合,予
め解剖学的,形態学的に定められている人体の腰部骨格
の態様を基準にして、こゝでは、患者,つまり、被検者
の腰部骨格をX線撮影することで映像化したX線像によ
つて判断するか、または施術者による経験則を基にした
被検者の外見上の観察,触診などによつて判断するのが
一般的に行なわれている手法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記のようになされる従来の骨盤傾斜
角の測定,検知手段にあつて、前者手法の場合には、被
検者に対して一々X線透視をなさなければならないこと
から、その操作が比較的煩雑に過ぎ、かつ撮像対象であ
る腰部自体の鮮明な映像化が極めて困難であると云う不
利があり、しかも、被検者によつてはこの種のX線透視
を極端に嫌うことすらあつて好ましくなく、また、後者
手法の場合には、施術者による経験則を基にした判断で
あるために、必ずしも被検者の腰部骨格によつて、その
明確な骨盤傾斜角を正確には検出し得ないものであつ
た。
従つて、この発明の目的とするところは、従来のこの
ような問題点を改善して、骨盤傾斜角の形態を外部から
容易に計測して把握し、この骨盤傾斜角の異常に基ずく
疾患を適切に治療し得るようにした,この種の骨盤傾斜
角の計測装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明に係る骨盤傾
斜角の計測装置は、人体の正面側から骨盤の傾斜角を計
測するために、主測定杆をして、骨盤での正面側の上前
腸骨棘に水平方向で突き当てると共に、この主測定杆に
対して平行移動される副測定杆を、骨盤での正面側の恥
骨結合上縁に水平方向で突き当て、これらの主,副両測
定杆の垂直方向の差動角により、骨盤傾斜角を測定し得
るようにしたものである。
すなわち,この発明は、人体の正面側から骨盤の傾斜
角を計測するための装置であつて、前記骨盤での正面側
の少なくとも左右何れか一方の上前腸骨棘に水平方向で
突き当てる主測定杆と、この主測定杆に対し平行移動さ
れて、同様に正面側の恥骨結合上縁に水平方向で突き当
てる副測定杆とを有し、これらの主,副両測定杆の垂直
方向の差動角を、骨盤傾斜角として検出し得るようにし
たことを特徴とする骨盤傾斜角の計測装置であり、ま
た、主軸の中間部に回動のみ自在に主軸殻を枢支させ、
この主軸殻から下方に連繋杆を垂下させると共に、同主
軸の両端部に左右上前腸骨棘位置に対応して間隔調節可
能な状態で、水平方向に同一長さで延長されて、先端に
上前腸骨棘に突き当てる測定端をもつ左右一組の主測定
杆をそれぞれに突設させた主検出部と、前記連繋杆上で
恥骨結合上縁位置に対応して上下調節可能にされ、前記
主軸と同一方向に平行する副軸を設け、かつこの副軸上
で前記主測定杆と同一水平方向に同一長さで延長され
て、先端に恥骨結合上縁に突き当てる測定端をもつ副測
定杆を突設させた副検出部と、前記主,副両検出部での
相互間の相対的な角度を骨盤傾斜角として読取る傾斜角
読取り部とを備えて構成したことを特徴とする骨盤傾斜
角の計測装置である。
〔作用〕
従つて、この発明においては、骨盤での正面側の少な
くとも左右何れか一方の上前腸骨棘に対して、主測定杆
を水平方向で直接,突き当てると共に、かつこの主測定
杆に対し平行移動されて、同様に正面側の恥骨結合上縁
に対して、主測定杆と平行移動される副測定杆を水平方
向で直接,突き当てた上で、これらの主,副両測定杆の
垂直方向の差動角を検出し、これによつて骨盤傾斜角を
容易に測定し得るのであり、また、連繋杆を垂直方向に
維持させて、主検出部での左右一組の主測定杆と、副検
出部での副測定杆とが同一垂直面に維持されていること
を条件にして、これらの左右一組の主測定杆と副測定杆
とを水平方向にそれぞれに維持させた状態で、各主測定
杆の測定端を左右上前腸骨棘に直接,突き当てると共
に、主,副両軸を中心に副測定杆を回動させて、この副
測定杆を恥骨結合上縁に直接,突き当てるように操作さ
せることにより、各主測定杆に対する副測定杆の差動
角,すなわち、結果的には、副測定杆の回動量に対応し
た角度,ひいては、主,副両検出部での相互間の相対的
な角度を、骨盤傾斜角として傾斜角読取り部により簡単
に読取り得るもので、これによつて骨盤位置の正常,異
常の形態とその度合とを容易に判断できるのである。
〔実施例〕 以下,この発明に係る骨盤傾斜角の計測装置の一実施
例につき、第1図ないし第6図を参照して詳細に説明す
る。
第1図はこの実施例を適用した骨盤傾斜角の計測装置
の概要構成を示す斜視図、第2図ないし第4図は同上第
1図II-II線部,III-III線部,およびIV-IV線部を拡大し
て示すそれぞれに断面図である。
すなわち、この第1図ないし第3図に示す実施例装置
の構成において、この計測装置は、水平方向に保持され
て骨盤上での左右上前腸骨棘位置に対応して正面側に設
定される主検出部(1)と、この主検出部(1)に対し
回動可能にされて骨盤上での恥骨結合上縁位置に対応し
て正面側に設定される副検出部(2)と、これらの主,
副両検出部(1),(2)の相互間の相対的な差動角を
所期の骨盤傾斜角として読取る傾斜角読取り部(3)と
を有している。
しかして、前記主検出部(1)は、主軸(11)上にあ
つて、軸方向中間部に突出された一組の押え環(12),
(12)により拘束され、軸方向に対して回動のみ自在に
主軸殻(13)を枢支させると共に、この主軸殻(13)か
らは、下方に向けて連繋杆(14)を垂下させ、かつ前記
主軸(11)の両端部には、左右一組の摺動駒(16),
(16)をして、主軸(11)に穿設したキー溝(11a),
(11a)と、各摺動駒(16),(16)に螺合した押しネ
ジ(16a),(16a)とを用いて、軸方向,こゝでは、後
述する被検者の骨盤上での左右上前腸骨棘位置に対応さ
せるべく、幅方向に対して摺動のみ自在に緩挿させてあ
り、これらの各摺動駒(16),(16)上にあつて、相互
に同一方向,こゝでは、水平方向に同一長さで延長させ
た左右一組の主測定杆(15),(15)をそれぞれに突設
させてある。
また、前記副検出部(2)は、前記主軸殻(13)から
下方に垂下された連繋杆(14)上にあつて、摺動駒(1
7)をして、軸方向,こゝでは、後述する被検者の骨盤
上での恥骨結合上縁位置に対応させるべく、前記と同様
に、連繋杆(14)に穿設したキー溝(14a)と、摺動駒
(17)に螺合した押しネジ(17a)とを用いて、高さ方
向に対して摺動のみ自在に緩挿させると共に、この摺動
駒(17)に対して、前記主軸(11)と同一方向で平行す
る副軸(18)を設けてあり、この副軸(18)には、基部
のフォーク部(20)を軸方向に対して回動のみ自在に枢
支させた副測定杆(19)を、前記左右一組の主測定杆
(15),(15)に対し同一水平方向に同一長さで延長し
て突設させてあり、こゝで、この副測定杆(19)におけ
る水平方向を仮に維持させるのは、おゝよその見当であ
つてよいが、その正確さを期するためには、例えば、前
記摺動駒(17)面とフォーク部(20)面とのそれぞれに
共通の指標(21a),(21b)を一つの目安として刻示し
ておくのが効果的である。
さらに、前記傾斜角読取り部(3)としては、前記主
軸殻(13)の少なくとも一方の端面にあつて、所定の角
範囲に亙り角度目盛(22)を刻示させると共に、この端
面に対応する側の前記押え環(12)に指針(23)を突設
させて形成する。
仍つて、このように構成された測定装置において、第
1図に見られる通り、前記連繋杆(14)が垂直方向に維
持され、かつまた、前記左右一組の主測定杆(15),
(15)と前記副測定杆(19)とが水平方向にそれぞれに
維持された状態では、各主測定杆(15),(15)での先
端に該当する測定端(a),(a)間を結ぶ水平方向の
直線−と、副測定杆(19)での先端に該当する測定
端(b)を通つて直線−に平行な直線−とは、
直線−で示すように同一垂直面を占め、また、同時
に直線−および−で示すように相互に平行する
水平面を占めることになる。つまり、換言すると、この
状態では、各主測定杆(15),(15)の測定端(a),
(a)と副測定杆(19)の測定端(b)とが所定の水平
間隔で同一垂直面に位置されることになる。
そして、この構成の場合には、前記したように左右一
組の主測定杆(15),(15)の測定端(a),(a)と
副測定杆(19)の測定端(b)とを同一垂直面に維持さ
せていることを条件にして、主軸(11)上で各主測定杆
(15),(15)の延長線の相互間隔を、外見的,もしく
は触診によつて見当付けられる被検者の骨盤部上での左
右上前腸骨棘位置に調整して容易に位置決め維持できる
と共に、同様に連繋杆(14)上で副測定杆(19)の延長
線を、被検者の骨盤部上でのおゝよその恥骨結合上縁位
置に調整して容易に位置決め維持できるのであり、かつ
この状態で、主軸殻(13)および摺動駒(17)を介して
副測定杆(19)を前後に平行移動させること,つまり、
主軸(11)に対して副軸(18),ひいては、連繋杆(1
4)を回動させることができ、その回動角度,つまり、
左右一組の主測定杆(15),(15)と副測定杆(19)と
の差動角度を、主軸殻(13)の端面の角度目盛(22)上
で、押え環(12)の指針(23)によつて容易に読取り得
るのである。
しかして、このことはまた、後述するように、被検者
に前方から対面した状態で、左右一組の主測定杆(1
5),(15)の測定端(a),(a)を、この被検者の
骨盤部上での左右上前腸骨棘位置に、前方から直接,押
し当てたまゝ、副測定杆(19)を回動させて、その測定
端(b)を恥骨結合上縁位置に、前方から直接,押し当
てたときに、角度目盛(22)上での指針(23)の指す角
度が不動であれば、骨盤傾斜角が正常な状態,前傾側を
指せば、骨盤傾斜角が前方回旋された異常な状態,後傾
側を指せば、骨盤傾斜角が後方回旋された異常な状態と
して、それぞれに検出しかつその回旋の度合をも判断し
得ることを意味している。
さらにまた、この実施例においては、前記左右一組の
主測定杆(15),(15)をして、被検者の骨盤部上での
左右上前腸骨棘位置に、前方から直接,水平方向で対応
設定させるために、測定スタンド(4)を用意するのが
好ましい。
こゝで、前記測定スタンド(4)としては、被検者を
立位姿勢で載置させる測定台(24)と、この測定台(2
4)上に所定の左右間隔で植立させた左右一組の支持枠
(25),(25)とを設け、これらの各支持枠(25),
(25)には、被検者の骨盤部の高さ,および幅のそれぞ
れに合せるべく、その軸方向での上下高さ,ならびに回
動角度を任意に調節可能にした摺回動駒(26),(26)
をそれぞれに緩挿させると共に、その調節された高さ,
ならびに回動位置を押しネジ(26a),(26a)により保
持し得るようにしてあり、かつこれらの各摺回動駒(2
6),(26)からそれぞれに延長させた支持杆(27),
(27)の先端に受け駒(28),(28)を設けてあつて、
これらの各受け駒(28),(28)に対し、前記した左右
一組の主測定杆(15),(15)を水平方向に保持させる
左右一組の保持樋(29),(29)を水平方向で回動自在
に枢支させたものである。
仍つて、この測定スタンド(4)によれば、立位姿勢
での被検者の体形に合せて、左右一組の各摺回動駒(2
6),(26)での上下高さ,ならびに回動角度を調節し
て設定させることにより、骨盤部の高さ位置,および幅
位置に対して、左右一組の各保持樋(29),(29)を水
平方向において位置設定できるもので、前記した測定装
置での左右一組の主測定杆(15),(15)をして、この
ように位置設定された各保持樋(29),(29)上に載置
させるときは、その水平方向の位置保持を極めて容易に
行ない得るのである。
続いて、前記のように構成されるこの実施例での計測
装置における骨盤傾斜角の測定方法を、第5図および第
6図について述べる。
これらの第5図および第6図はこの実施例を適用した
人体の立位姿勢における各別例での骨盤傾斜角の測定状
態を模式的に示す説明図であり、これらの各図中,前者
第5図は正常な形態による骨盤傾斜角の場合を、後者第
6図は前方回旋された形態による骨盤傾斜角の場合をそ
れぞれに表わしている。
まず、第5図に示されているように、骨盤傾斜角が正
常な場合,この骨盤傾斜角は、先にも述べたように、被
検者の骨盤部上での岬角先端Aと恥骨結合上縁Bとを結
ぶ直線ABに対し、この恥骨結合上縁Bから水平方向に引
かれた延長端Cがなす角度∠ABC=60度として表わすこ
とができ、このとき、上前腸骨棘Dと恥骨結合上縁Bと
を結ぶ直線DBの延長線が、前記直線BCに平行な水平線EF
と直角に交叉する態様であれば、これを正常な形態によ
る骨盤位置であるものと見做し得る。
しかして、この第5図での骨盤の状態における骨盤傾
斜角の測定は、前記主測定杆(15)の測定端(a)を、
骨盤での上前腸骨棘D位置に、前方から直接,押し当て
ると共に、副測定杆(19)の測定端(b)を恥骨結合上
縁B位置に、こゝでも前方から直接,押し当てた状態と
してなされるが、この第5図の場合での骨盤の状態は、
前記したように、これが正常な形態であつて、上前腸骨
棘Dと恥骨結合上縁Bとを結ぶ直線DBの延長線が、水平
線EFと直角に交叉されていることから、主測定杆(15)
を保持する主軸(11)に対して、副測定杆(19)を保持
する副軸(18),ひいては、連繋杆(14)が全く回動さ
れずに、主軸(11)の中心点Hと上前腸骨棘D,および副
軸(18)の中心点Iと恥骨結合上縁Bのそれぞれが直角
四辺形HDBIを形成しており、このために、指針(23)
は、その角度目盛(22)上での“0"を指していて、この
ときの骨盤傾斜角が正常な60度であるとして測定され
る。
また、第6図に示されているように、骨盤傾斜角が前
方回旋されている場合での,この骨盤傾斜角の測定は、
こゝでも、前記主測定杆(15)の測定端(a)を上前腸
骨棘D位置に、前方から直接,押し当てると共に、副測
定杆(19)の測定端(b)を恥骨結合上縁B位置に、前
方から直接,押し当てた状態としてなされるが、前記し
たように、この第6図での骨盤の状態は、前方回旋され
た異常な形態であつて、上前腸骨棘Dから前記した直線
BCの延長線上に垂線DGをおろしたとき、この上前腸骨棘
Dに角度∠BDGが生じているために、前記したように、
上前腸骨棘D位置に合された主測定杆(15)に対し、見
掛け上,恥骨結合上縁B位置に合された副測定杆(19)
が前方にずれ込んで差動されることで、主測定杆(15)
を保持する主軸(11)に対して、副測定杆(19)を保持
する副軸(18),ひいては、連繋杆(14)が反時計方向
に回動され、これらの主測定杆(15)と副測定杆(19)
との間に差動を生じて、この場合には,主軸(11)の中
心点Hと上前腸骨棘D,および副軸(18)の中心点Iと恥
骨結合上縁Bのそれぞれが平行四辺形HDBIを形成するた
めに、こゝでは、主軸(11)の中心点Hから先の直線BC
の延長線上に垂線HJをおろしたとき、この中心点Hに
は、上前腸骨棘Dの角度∠BDGと相似の角度∠IHJが生じ
て、指針(23)は、角度目盛(22)上で角度∠IHJ,この
場合,“20"を指しており、このときの骨盤傾斜角が正
常な60度よりもほゞ20度だけ前方回旋されているものと
して測定されるのである。
なお、前記実施例においては、骨盤傾斜角が前方回旋
されている平均的な場合についてのみ述べたが、骨盤傾
斜角が後方回旋された場合についても、同様な作用によ
つて測定し得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、人体の正面
側から骨盤の傾斜角を計測するための装置において、骨
盤での正面側の少なくとも左右何れか一方の上前腸骨棘
に対して、主測定杆を水平方向で直接,突き当てると共
に、かつこの主測定杆に対し平行移動されて、同様に正
面側の恥骨結合上縁に対して、主測定杆と平行移動され
る副測定杆を水平方向で直接,突き当てた上で、これら
の主,副両測定杆の垂直方向の差動角を検出し、これに
よつて骨盤傾斜角を容易に測定し得るのである。
また、主軸の中間部に回動のみ自在に主軸殻を枢支さ
せて、この主軸殻から下方に連繋杆を垂下させ、同主軸
の両端部にあつて、左右上前腸骨棘位置に対応して間隔
調節可能な状態で、水平方向に同一長さで延長され、か
つ先端に上前腸骨棘に対して正面側から直接,突き当て
る測定端を有する左右一組の主測定杆をそれぞれに突設
させた主検出部と、連繋杆上で恥骨結合上縁位置に対応
して上下調節可能にされ、主軸と同一方向に平行する副
軸を設け、また、この副軸上にあつて、主測定杆と同一
水平方向に同一長さで延長され、先端に恥骨結合上縁に
対して正面側から直接,突き当てる測定端を有する副測
定杆を突設させた副検出部と、これらの主,副両検出部
での相互間の相対的な角度を骨盤傾斜角として読取る傾
斜角読取り部とを備えて構成したものであるから、連繋
杆を垂直方向に維持させ、かつ主検出部での左右一組の
主測定杆,および副検出部での副測定杆が同一垂直面に
維持されていることを条件にして、これらの左右一組の
主測定杆と副測定杆とを水平方向にそれぞれに維持さ
せ、各主測定杆の測定端を左右上前腸骨棘位置に、正面
側から直接,突き当てた状態で、主,副両軸を中心に副
測定杆を回動させて、この副測定杆を恥骨結合上縁位置
に、正面側から直接,突き当てるように操作させること
により、各主測定杆に対する副測定杆の差動角,すなわ
ち副測定杆の回動量に対応した角度,ひいては、主,副
両検出部での相互間の相対的な差動角度を傾斜角読取り
部によつて読取るだけで、骨盤傾斜角を極めて容易に測
定し得るのであり、これによつて骨盤位置の正常,異常
の形態とその度合とを容易かつ正確に判断でき、しか
も、構造的にも比較的簡単で、容易かつ安価に提供でき
るなどの優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る骨盤傾斜角度の計測装置の一実
施例による概要構成を示す斜視図、第2図ないし第4図
は同上第1図II-II線部,III-III線部,およびIV-IV線部
を拡大して示すそれぞれに断面図であり、また、第5図
および第6図はこの実施例を適用した人体の立位姿勢に
おける正常な形態,および前方回旋された形態による骨
盤傾斜角の測定状態をそれぞれ模式的に示す説明図であ
る。 (1)……主検出部、(2)……副検出部、(3)……
傾斜角読取り部、(4)……測定スタンド。 (11)……主軸、(12)……押え環、(13)……主軸
殻、(14)……連繋杆、(15)……主測定杆、(16),
(17)……摺動駒、(18)……副軸、(19)……副測定
杆、(20)……フォーク部、(21a),(21b)……指
標、(22)……角度目盛、(23)……指針、(24)……
測定台、(25)……支持枠、(26)……摺回動駒、(2
7)……支持杆、(28)……受け駒、(29)……保持
樋。 (a)……主測定杆の測定端、(b)……副測定杆の測
定端。 A……岬角先端、B……恥骨結合上縁、D……上前腸骨
棘。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体の正面側から骨盤の傾斜角を計測する
    ための装置であつて、前記骨盤での正面側の少なくとも
    左右何れか一方の上前腸骨棘に水平方向で突き当てる主
    測定杆と、この主測定杆に対し平行移動されて、同様に
    正面側の恥骨結合上縁に水平方向で突き当てる副測定杆
    とを有し、これらの主,副両測定杆の垂直方向の差動角
    を、骨盤傾斜角として検出し得るようにしたことを特徴
    とする骨盤傾斜角の計測装置。
  2. 【請求項2】主軸の中間部に回動のみ自在に主軸殻を枢
    支させ、この主軸殻から下方に連繋杆を垂下させると共
    に、同主軸の両端部に左右上前腸骨棘位置に対応して間
    隔調節可能な状態で、水平方向に同一長さで延長され
    て、先端に上前腸骨棘に突き当てる測定端をもつ左右一
    組の主測定杆をそれぞれに突設させた主検出部と、前記
    連繋杆上で恥骨結合上縁位置に対応して上下調節可能に
    され、前記主軸と同一方向に平行する副軸を設け、かつ
    この副軸上で前記主測定杆と同一水平方向に同一長さで
    延長されて、先端に恥骨結合上縁に突き当てる測定端を
    もつ副測定杆を突設させた副検出部と、前記主,副両検
    出部での相互間の相対的な角度を骨盤傾斜角として読取
    る傾斜角読取り部とを備えて構成したことを特徴とする
    骨盤傾斜角の計測装置。
  3. 【請求項3】前記間隔調節された左右一組の主測定杆
    を、水平状態のまゝで支持する測定スタンドを設けたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の骨盤傾斜角の計測装
    置。
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