JP2686730B2 - 連続アンローダーの相対位置計測方法及び装置 - Google Patents

連続アンローダーの相対位置計測方法及び装置

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JP2686730B2 JP18218495A JP18218495A JP2686730B2 JP 2686730 B2 JP2686730 B2 JP 2686730B2 JP 18218495 A JP18218495 A JP 18218495A JP 18218495 A JP18218495 A JP 18218495A JP 2686730 B2 JP2686730 B2 JP 2686730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船倉から荷揚げするア
ンローダの相対的位置を測定する相対位置計測方法およ
び装置に関し、特にバラ物を荷揚げするための連続アン
ローダの垂直ブームの位置を検出する相対位置計測方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の船倉にバラ積み状態で積載された
石炭、鉄鉱石などのバラ物を荷揚げするアンローダとし
て、岸壁に平行に敷設されたレールの上を走行するメイ
ンフレームに水平に旋回する水平ブームを設け、この水
平ブームの先端にバケットエレベータやベルトで挟んで
搬送するコンベアなどの垂直型コンベアを収容した垂直
ブームを下方に向けて設け、この垂直ブームの下端に掻
取り装置を設けたものが知られている。このアンローダ
を用いて船倉内のバラ物を荷揚げするには、船倉の開口
部から垂直ブームを垂直に挿入し、掻取り装置が船倉内
の隅々まで届くように移動させながらバラ物を連続的に
掻き取って垂直型コンベアの荷受け部に落とすと、コン
ベアがこのバラ物を垂直に運び上げ、さらに水平ブーム
内に設けた水平型コンベアや、岸壁上のメインフレーム
内に設けた別のコンベアを介して、岸壁コンベアに供給
し、この岸壁コンベアがストックヤードまで搬送する。
【0003】船倉の内部の形状は個々の船倉で異なり、
また床や内壁には種々の設備が備わっているため、掻取
り装置が隅々まで届くようにしかつ内壁表面や内部の設
備を破損しないようにするためには、個々の船倉に合わ
せてアンローダの運転をする必要がある。また、船倉内
のバラ物を短時間で余すことなく荷揚げするためには、
掻取り装置で船倉内を隈無く走査するだけでは足りず、
適当な軌道の上を適当な順序で動くことにより集荷する
必要がある。この場合の最適な軌道と順序は、掻取り装
置の構造や船倉の形状、貨物の種類などによっても異な
り、オペレータの経験によって修得されるものである。
このためこの種のアンローダの自動運転には、オペレー
タがティーチングボックスを介して手動操縦で1周期分
を運転してみせると、装置がその軌道を記憶して後は自
動的に再現運転するいわゆるプレイバック制御が選ばれ
ることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
自動運転方法を成功させるには、オペレータが装置に動
きを教え込む時と装置が自動運転をする時で、掻取り装
置と船倉との相対位置が同じでなければならない。しか
し、実際には、積載量の差異や荷揚げに伴う荷量の変
化、潮の干満、波の作用による船体のピッチングやロー
リングなどにより、船の位置や姿勢は常に変化する。従
って、アンローダを初めの指示通りに動かすと、効率的
な荷揚げが出来ないばかりでなく、掻取り装置と船倉内
壁が衝突する危険もあり、アンローダの自動運転は困難
であった。
【0005】この問題を解決するため、時々刻々変化す
る船倉位置を把握して自動運転装置を補償する目的で、
船や船倉とアンローダの相対関係を測定しようとするも
のとして、特開平5−116767や特開平5−262
432の発明が公知である。特開平5−116767に
は、水平距離センサを垂直アームに沿って昇降させて垂
直アームから壁までの距離が最も短いところの位置を検
出してハッチの位置を調べ、これにより船とアンローダ
の相対位置を検出する方法が開示されている。この方法
はハッチの端部の厚さが小さく他の部分から急峻に突出
している場合に有効であり、例えばハッチカバーがスラ
イド開閉するタイプの船に用いられる。しかし、跳ね上
げ式の開閉機構を有するハッチには適用しにくい。ま
た、粉塵や水蒸気が充満するハッチ内にセンサ自体を挿
入する必要があり、利用できる距離センサに制約があ
る。例えば赤外レーザ距離計を用いた場合には水蒸気等
により高い精度は望めず、また超音波センサを用いた場
合には開口部に生ずる空気の乱れにより計測不能になる
こともある。
【0006】特開平5−262432には、船体に設置
した反射器をアンローダの陸上部分に設置した自動追尾
型距離センサによって自動追尾し、このセンサからの信
号に基づいて船体とアンローダ先端部の相対位置関係を
推定する方法が開示されている。この方法においては、
反射器を船体の決められた位置に設置する必要がある
が、荷揚げ作業の度に作業員が設置することになるた
め、設置精度を確保することが困難であった。また、測
定位置が陸上にある本体部であるため水平ブーム先端に
垂下する垂直ブームの位置を正確に求めるためには、水
平ブームのたわみなどの影響を正確に推定する必要があ
り、掻取り装置の相対位置を正確に確定することは困難
であった。
【0007】本発明の目的は、船が荷揚げ中に動いても
船倉とアンローダの相対的位置関係を常時把握すること
によって、アンローダの自動運転を可能にする連続アン
ローダの相対位置計測方法及び装置を提供するところに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアンローダの相
対位置計測方法は、2台の撮像装置を所定の距離をおい
て配置した距離検出装置少なくとも2基を垂直ブームの
所定位置に備え、撮像装置により船のハッチ部分の映像
を捉えて画像に表し、画像中から2台の撮像装置に共通
する特定の対象部分を指定し、2台の撮像装置と対象部
分を結ぶ線の方向と2台の撮像装置の位置に基づいて距
離検出装置の設置場所と対象部分との相対位置関係を求
め、少なくとも2基の距離検出装置で求めた相対位置関
係に基づいて垂直ブームと対象部分との位置関係を求め
ることを特徴とする。
【0009】また、本発明のアンローダの相対位置計測
方法は、撮像装置の光軸がハッチのエッジに対して実質
的に垂直になるように調整することが好ましい。
【0010】本発明のアンローダの相対位置計測装置
は、垂直ブームに搭載した少なくとも2基の距離検出装
置と画像処置装置と雲台制御装置と演算制御部を備える
ものである。距離検出装置は2台の撮像装置と2台の雲
台を備え、雲台がおのおの1台の撮像装置を搭載して少
なくとも垂直方向に回動し、かつこれら2台の雲台が垂
直方向に所定の距離をおいて配置されている。画像処置
装置は、撮像装置からの映像出力を処理して所定の部分
を認識し、その所定部分が画面中の基準位置と異なる場
合に補正信号を出力する。雲台制御装置は、画像処置装
置が出力する補正信号を入力して所定部分を基準位置に
捉えるように撮像装置に対応する雲台を調整し、この雲
台の姿勢に基づいて撮像装置の光軸情報を出力する。ま
た画像処置装置はさらに2台の撮像装置の配置情報と光
軸情報に基づいて所定部分と距離検出装置との相対位置
を算出する。そして、演算制御部が、全ての距離検出装
置から相対位置情報を入力して垂直ブームの3次元位置
を算出するように構成することを特徴とする。
【0011】本発明の相対位置計測装置は、雲台がおの
おの独立にあるいは連動して水平方向に回動するもので
あり、雲台制御装置が、撮像装置の光軸がハッチのエッ
ジに対して実質的に垂直になるように雲台を調整するよ
うにすることが好ましい。
【0012】また、本発明の相対位置計測装置は、撮像
装置からの映像出力を表示するモニタ装置と画像内の点
を指示するポインティングデバイスを備え、対象部分を
ポインティングデバイスにより指示するようにすること
が好ましい。さらに、本発明の相対位置計測装置は、距
離検出装置を4基備えることが好ましい。
【0013】本発明のアンローダの相対位置計測方法に
よれば、垂直ブーム部分に2台の撮像装置を備える距離
検出装置を複数設置し、各距離検出装置の1対の撮像装
置が船倉のハッチ口より高い位置から同じ対象を見下ろ
して取得する映像画面に基づき同じ位置を見通す2本の
視線方向を用いて、船倉ハッチに対する距離検出装置の
相対位置を求める。こうして複数の距離検出装置で求め
る相対位置情報から垂直ブーム自体のハッチに対する位
置を算出するから、メインフレームや水平ブームの位置
や姿勢に関わらず、船倉に対する垂直ブームの姿勢が常
時正確に求まる。この刻々の位置情報を用いることによ
り、船の喫水や姿勢が変化するのに対応したアンローダ
の自動運転が可能になり、効率の良い荷揚げが自動的に
実施出来るようになる。
【0014】また、撮像装置の光軸がハッチのエッジに
対して実質的に垂直になるように調整する場合は、距離
検出装置で求める距離がエッジまでの最短距離となるの
で、垂直ブームの相対位置を直接的に計測することが可
能になる。
【0015】本発明のアンローダの相対位置計測装置に
よれば、撮像装置で取得するハッチの画像を自動的に処
理しながら、雲台が撮像装置の光軸を調整して目標部分
が画面のほぼ中央に来るようにするとともに、光軸方向
にかかる情報を三角法に基づいて距離検出装置の船倉ハ
ッチに対する位置を算出し、これら複数の距離検出装置
で求める相対位置情報から垂直ブーム自体のハッチ口に
対する姿勢を求めることが出来る。
【0016】さらに具体的に説明すると、本発明の相対
位置計測装置では、撮像装置として例えばCCDカメラ
を搭載した電動雲台を2台、上下に所定の間隔を置いて
設置し、それぞれのCCDカメラの画像を処理し、船倉
のハッチのエッジを検出し、これを視野の中央にとらえ
るよう雲台を制御し追跡する。このとき2台のカメラの
光軸のなす角(輻輳角)に基づいて三角測量の要領でハ
ッチのエッジまでの距離と高度が求められる。さらに雲
台の左右角と合わせると、エッジと装置の設置場所との
3次元的な相対位置関係が計測できる。それぞれ雲台に
搭載した2台のCCDカメラを1組の自動追尾型センサ
と考えると、アンローダ上に設備した2組以上の自動追
尾型センサを用いて隣り合ったエッジ位置をそれぞれ計
測することにより、ハッチと垂直ブームの間の相対位置
を連続的に知ることが出来る。
【0017】本発明の相対位置計測装置によれば、船倉
に初めから存在する対象物を画像でとらえ、この時のカ
メラの光軸方向から船倉のハッチとの相対位置を知るこ
とが出来る。従って、船体に設置した反射器を基準とし
て間接的に船倉の位置計測を行う従来方法と異なり、荷
揚げ毎に反射器を船体側に設置する必要がなく、人為的
ミスを誘発しない。また、追跡状態の監視や異常の検知
も、画像処理と監視員の視認の2重の監視体制がとりや
すく、信頼性が高い。さらに、掻取装置部が先端につい
た垂直アームの位置や姿勢が直接に求められ、水平ブー
ムのたわみの影響を受けずに正確な相対位置を求めるこ
とが出来るため、掻き取り操作中の軌跡が積載量や船体
の動きに左右されず正確に再現できる。また、自動追尾
型センサは垂直アームに取り付けるが、船倉のハッチよ
り高い位置を選ぶことが可能であるから、船倉内で発生
する水蒸気や粉塵による計測データへの影響を抑えるこ
とが出来る。
【0018】また、通常はハッチの形状は矩形であって
その大きさが予め知られているため距離検出装置は最小
2基備えれば足りるが、距離検出装置を4基備えた場合
は十分な冗長性を有するため測定の信頼性が向上すると
いう利点がある。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図1において、船倉にバラ物を積載した船
舶1が岸壁2に着いており、岸壁上のアンローダ3が船
1の船倉4内のバラ物5を荷揚げしている。アンローダ
3は岸壁に敷設されたレール上を走行するメインフレー
ム6と、垂直ブーム7と、メインフレーム6から延伸し
て垂直ブーム7を支える水平ブーム8からなる。垂直ブ
ーム7の上部には電気室と運転室からなる制御室9が設
けられていて、ここにオペレータが乗り込んで直接ある
いはモニタを介して船倉内を観察しながらアンローダ3
を操縦する。
【0020】垂直ブーム7には先端部に掻取装置10が
取り付けられている。垂直ブーム7はその中間に回転自
在の関節部11があって、ここで先端側のブーム12を
屈折・回転することにより、ブーム12の先端部に取り
付けられる掻取装置10が船倉4の隅々まで到達出来る
ようになっている。
【0021】掻取装置10はバケットホイール13を備
え、ホイールの回転により船倉内に堆積した積み荷のバ
ラ物5を掻き取って、垂直ブーム7内に備えた垂直型コ
ンベア(図示しない)上に落とす。掻き取られたバラ物
5は、垂直型コンベアや、水平ブーム8内に設けられた
水平型コンベア(図示しない)等を介して岸壁2上の岸
壁コンベア(図示しない)まで搬送される。
【0022】垂直ブーム7の上端には4組の自動追尾型
距離センサ14がそれぞれ背中合わせに光軸を四方に向
けた状態で設けられている。自動追尾型距離センサ14
はそれぞれ2台のCCDカメラ15を備え、2台のカメ
ラ15は垂直方向に所定の距離だけ離れて設けられてい
る。各CCDカメラ15はそれぞれ、垂直と水平の2個
の回転軸を有する電動雲台16にマウントされていて、
遠隔制御により光軸の方向を上下左右に調整できるよう
になっている。CCDカメラ15はまた、遠隔で制御で
きるズーム・フォーカス・アイリス機能を有する。これ
らCCDカメラ15と雲台16は、防塵・防水のハウジ
ングに収納されている。
【0023】また、水平ブーム8の他端には垂直ブーム
7等の荷重を相殺するためにカウンタバランス17が設
けられている。水平ブーム8は、荷揚げしようとする船
倉4のハッチ19に対して垂直ブーム7を搬送するため
メインフレーム6の上に設けた垂直軸18の周りを水平
方向に回動することが出来るようになっていると共に、
垂直ブーム7を目的のハッチ19に挿入しその深さを調
整するため水平軸20の周りを垂直方向に軸動すること
が出来る。
【0024】図2は、本実施例の相対位置計測装置の概
略を示すシステム概略図である。図2にあるように、垂
直ブーム7の上端部には、2台のCCDカメラ15と、
各カメラ毎にカメラを搭載しその光軸方向を調整する電
動雲台16を2台備えた距離センサ14が搭載されてい
る。2台のCCDカメラ15はいずれもハッチ19の同
じ部分を照準するように制御される。この場合は船倉4
と垂直ブーム7の相対関係を把握するのに的確で、光学
的に周囲の部分と顕著な差異を有するハッチ19のエッ
ジ40を照準することとしている。距離センサ14は、
画像処理機能を備えることにより、映像中の特徴点が常
に画面の中央に来るように、電動雲台16を制御するこ
とが出来るため、自動追尾機能を備えた自動追尾型距離
センサを構成している。このように、カメラ間の配置関
係が予め知られており、2台のカメラが同じ位置を照準
するときのそれぞれの視線方向が分かれば三角測量の要
領により照準位置とセンサ間の位置関係が求められる。
自動追尾型距離センサ14はハッチ19の4辺に対して
それぞれ1基ずつ、合計4基設備されていて、これらの
距離センサ14の各エッジとの相対位置関係から垂直ブ
ームの船倉に対する相対位置が求められることになる。
【0025】また、電気室に画像処理装置21、演算制
御装置22、通信制御装置23が設けられ、運転室にイ
ンターフェース装置24が設置される。画像処理装置2
1はCCDカメラ15の画像出力信号を入力して画像中
の特徴を検出し、さらに雲台16の姿勢に係る情報を取
り込んで、特定の特徴を示す特徴部分の3次元的位置を
計測する。さらに、その特徴部分の映像が常に画面の中
央に来るように雲台16の姿勢角を制御し、荷重の変化
や波などの影響を受けて船倉位置が変化してもCCDカ
メラ15の照準が常に特徴部分を外さないようにする。
また、演算制御装置22は、距離センサ14が常にエッ
ジ40に対して正対するように雲台16を制御すると共
に、4基の画像処理装置21の出力を統合して垂直ブー
ム7の位置を検出し、それに対応した最適な制御量を演
算して出力する。通信制御装置23は電気室内の装置と
運転室の装置とを高速通信で連絡するためのものであ
る。運転室にはモニタ25や制御桿あるいはマウス26
などのインターフェース機器が設置されていてオペレー
タの監視作業や手動操作の便を確保している。
【0026】図3は、本実施例の相対位置計測装置の構
成をさらに詳細に説明する装置構成ブロック図である。
自動追尾型距離センサ14における2台のCCDカメラ
15の映像出力信号とそれらと対応する電動雲台16の
姿勢情報信号は、それぞれ画像処理装置21に入力され
る。画像処理装置21はCCDカメラ15毎に設けられ
る特徴量抽出部27と特徴変位演算部28と雲台俯角制
御部29、および自動追尾型距離センサ14各1組に付
き1式設けられる特徴量3次元位置演算部30とからな
る。
【0027】特徴量抽出部27は個々のCCDカメラ1
5からの信号を取り込んで、画面中から特定した特徴部
分を抽出するための信号処理をする。このような信号処
理法として、画像信号の微分を演算して急激に明度が変
化するところを検出する微分法や、濃度信号を画面水平
軸方向に投影して加算することにより、水平に延びた明
度の異なる水平部材を検出する濃度投影加算法などが知
られている。処理方法は実際に特定すべき特徴部分、例
えばハッチ19のエッジ40の光学的性質に従って最適
なものが選択される。また、特徴量抽出部27は特徴部
分40の画像の質を判断して、より明瞭で雑音の少ない
適切な画像を得るようにCCDカメラ15のズーム・フ
ォーカス・アイリスを遠隔制御することができる。
【0028】特徴変位演算部28は、特徴量抽出部27
で抽出され加工された画像の特徴から、目的とするエッ
ジ40の位置を検出する。特徴部分の位置情報は雲台俯
角制御部29に送られると共に、特徴量3次元位置演算
部30にも伝達される。
【0029】雲台俯角制御部29は、特徴変位演算部2
8から入力される特徴部分の位置情報に基づいて、雲台
16の俯角を変化させる。雲台16の姿勢変化すれば搭
載されているCCDカメラ15の光軸が変化する。カメ
ラの光軸の変化につれ特徴部分40の位置が画面中で移
動してやがて画面中央に収まるようになると、CCDカ
メラ15の光軸が当該特徴部分40を見込む方向に一致
することになる。この時の光軸方向は、雲台俯角制御部
29から出力される情報から知ることができる。勿論、
雲台16に検出器を備えて、雲台16の軸周りの動きを
直接測定して得ることもできる。
【0030】特徴量3次元位置演算部30は、各電動雲
台16の姿勢情報を入力し、特に俯角情報を用いて2個
のCCDカメラ15の光軸方向を算出する。これら2台
のCCDカメラ15がいずれも同一の対象に対して照準
を合わせるようにすれば、CCDカメラ15の光軸方向
と2台のCCDカメラの位置およびカメラ相互間の距離
とから、三角測量法に則って、指定した特徴部分、ここ
ではエッジ40、の3次元位置を算出することができ
る。
【0031】特徴量3次元位置演算部30で算出された
エッジ40の3次元位置情報は、演算制御装置22に伝
達される。演算制御装置22は相対位置演算部31、ア
ンローダ姿勢演算部32、雲台左右角制御部33、掻取
パターンデータベース34、制御量演算部35から構成
される。相対位置演算部31は自動追尾型距離センサ1
4それぞれが検出したエッジ40の3次元位置を入力し
て総合し、垂直ブーム7と船倉ハッチ19との相対位
置、すなわちハッチ19を基準とする垂直ブーム7の平
面的位置と傾きならびに挿入深さを算出する。
【0032】船舶1は係留されていて鉛直軸周りの回転
は生じにくいため、エッジ40の延長方向は対地的には
変化しないとしてよいが、水平ブーム8の向きは垂直ブ
ーム7あるいはメインフレーム6の移動に従って変化す
るから、CCDカメラ15の光軸がエッジ40と直交す
るようになる左右角は変化する。CCDカメラ15がエ
ッジ40と直交していないときには、垂直ブーム7とエ
ッジ40の距離を正確に求めるためには演算で求めた値
を補正する必要が生じる。従って、本発明の測定方法に
よりエッジ40と距離センサ14の距離を正確に測定す
るためには正しい左右角を与えて、CCDカメラ15
光軸がエッジ40の延伸する方向と直交するようにする
ことが望ましい。
【0033】アンローダ姿勢演算部32は、船舶1の接
岸位置とアンローダ3の岸壁上の位置と水平ブーム8の
延伸方向とから、水平ブーム8の先端に付設されている
垂直ブーム7が荷揚げしようとする船倉4のハッチ19
の各エッジ40に対してどのような向きになっているか
を算出する。
【0034】雲台左右角制御部33が、アンローダ姿勢
演算部32で算出された垂直ブーム7の向きに対応し
て、各電動雲台16の垂直軸周りの回転を制御し、CC
Dカメラ15の光軸がそれぞれエッジ40の延長方向に
対して直交するように左右角を調整する。雲台16の左
右角は雲台毎に単独で制御しても良いが、上下2台のC
CDカメラ15の左右角は同じ値でよいから、2台の雲
台16を1枚の基盤に搭載して距離センサ14を一体に
して一度に回転させるようにしても良い。また、ハッチ
19は普通平行四辺形であるから、CCDカメラ15が
エッジ40に正対するようにするためには、4基の距離
センサ14とも同じ角度だけ左右に振れば良いことにな
る。したがって、同じ制御信号を各電動雲台16に送っ
て同じように動かす代わりに、機械的に同じだけ向きを
変える機構を利用するのでも良い。なお、雲台左右角制
御部33は雲台俯角制御部29の機能と大差ないため、
両者の機能を統合して1個の装置で達成するようにする
ことができる。
【0035】掻取パターンデータベース34には、事前
に算出されている最適な掻取パターンを予め格納してあ
る。最適パターンはシーケンス制御プログラムや数値制
御プログラムの形態として格納するものであっても、オ
ペレータがティーチングボックスを用いて教育するよう
なものであってもよい。
【0036】制御量演算部35は、相対位置演算部31
による垂直ブーム7の3次元位置情報と掻取パターンデ
ータベース34から供給される最適掻取パターンに基づ
いて、アンローダメインフレーム6の位置、水平ブーム
8の向き、垂直ブーム7の高さ、掻取装置10の3次元
的位置等を調整すべき制御量を算出し通信制御装置23
を介してアンローダ制御装置(図示せず)へ伝送して、
アンローダ3に最適な掻き取り作業を遂行させる。
【0037】次に、本実施例の相対位置計測装置につい
て、図4および図5に従って操作の方法を説明する。図
4は、操作手順を説明するブロック図である。作業を開
始するときは、操作員が荷揚げ作業の対象となる船1の
船名と荷揚げをする船倉4のハッチ番号を特定し、適当
な入力装置を介して演算制御装置22に入力する(ステ
ップ1)。演算制御装置22は予め船と船倉、最適掻き
取りパターンに関するデータを掻取パターンデータベー
ス34に蓄積しており、これら入力情報から、船倉4の
位置と形状、ハッチサイズ、掻取パターンをデータベー
スから検索抽出して制御量演算部35にセットする(ス
テップ2)。船1を係留後、手動によりアンローダ3を
運転して、掻取り部分7を作業対象ハッチ19の上に移
動する(ステップ3)。
【0038】操作員が、CCDカメラ15の捕捉する映
像をモニタ25で観察しながらカメラの上下角・左右角
をジョイステックで手動調整し、CCDカメラ15が正
対するハッチ・エッジ40を画面にとらえるようにする
(ステップ4)。画面中のエッジ40の映像をポインテ
ィングデバイス26を用いて装置に教示し、ロックボタ
ンを押してその信号上の特徴を記憶させる(ステップ
5)。この時、距離センサ14中の2個のCCDカメラ
15がほぼ同じ位置を指すようにする。操作員は、4組
の距離センサ14中の全カメラについて同様の調整・操
作を行う。このようにして各カメラ15毎の判断基準を
確定してから計測を開始する。
【0039】計測は、次の手順により行われる。CCD
カメラ15が画像を取り込む(ステップ11)。画像信
号は画像処理装置21に送られて、特徴量抽出部27に
おいて微分法や濃度投影加算法などの手法により画像信
号に含まれる特徴信号を抽出し(ステップ12)、特徴
変位演算部28において上記の判断基準に従ってエッジ
40の位置を検出する(ステップ13)。画像中のエッ
ジ位置の情報に基づいて、雲台16の俯角(上下角)を
調整してエッジ40の映像が画面中央に来るようにする
(ステップ14)。
【0040】上下に2個据えられたCCDカメラ15が
同じエッジ位置をとらえた時の2本の光軸の俯角と2個
のカメラ間の距離から、三角法により垂直ブーム7とエ
ッジ40の距離や垂直ブーム7の挿入深さなど両者の相
対的位置関係を算出する(ステップ15)。たとえば垂
直ブーム7とエッジ40の距離は、垂直ブーム7に固定
されたCCDカメラ15とエッジ40の水平距離で代表
することができ、この距離dは、2個のカメラ15間の
距離をa、上のカメラの光軸が鉛直に対してなす角をθ
、下のカメラの光軸が鉛直線となす角をθとすれ
ば、数式1により簡単に求めることが出来る。また、エ
ッジの高さを基準として測った上のカメラの高さh
は、距離dを用いて数式2で求めることができる。
【0041】
【数1】d=a・tanθ1・tanθ2/(tanθ2−tanθ1
【数2】h1=d・cotθ1
【0042】なお、エッジ40の映像は、画面中では周
囲と明度の異なる部分が水平方向に連続している形で現
れており、水平方向には顕著な変化を有しない。そこ
で、画像処理は垂直方向の明度変化に基づいて行われ
る。この方法によれば、2個のカメラ15の照準点がエ
ッジ40の水平方向上で異なる場合が生じるが、カメラ
15の光軸がハッチ開口のエッジ40に対して垂直であ
る限り、エッジ40までの相対的距離や高さを知るため
には差し障りがない。しかも、エッジ40の映像が水平
方向に連続した明度差を有する画像として存在すること
は、画像中で水平方向に特徴的な信号を累積させること
ができるところから、画像処理によるエッジ位置の検出
が極めて容易になる利点がある。
【0043】CCDカメラ15の光軸とエッジ40の垂
直関係を確保するため、別途、センサヘッド14がエッ
ジ40に対して正対するように電動雲台の左右角を制御
する。図5はハッチ・エッジ40とセンサヘッド14の
関係を説明する図である。先に述べたように、船は係留
してあるため鉛直軸周りの回転は生じないものと見なす
ことができる。また、垂直ブーム7は水平ブーム8に固
定され、センサヘッド14は垂直ブーム7に固定されて
いることから、エッジ40に正対するセンサヘッド14
の向きはアンローダ3自体の姿勢から決定できる。アン
ローダ姿勢演算部32は、水平ブーム8の左右角を監視
して(ステップ16)、必要な情報に基づいて適切な左
右角を決定し(ステップ17)、その角度をとるように
電動雲台16を制御する(ステップ18)。さらに、ス
テップ15で求めた相対的位置関係とステップ18で決
まる雲台16の左右角とから、エッジ40と垂直ブーム
7の3次元的位置関係を算出する(ステップ19)。
【0044】他の3組のセンサヘッド14についても、
同じ測定手順を踏むことで、それぞれが正対するエッジ
40との3次元的位置関係が算出される。相対位置演算
部31が、これら4組のセンサヘッド14からの情報を
統合して、垂直ブーム7の船倉4に対する姿勢、あるい
は船倉4の垂直ブーム7との位置関係を算出し確定して
(ステップ20)、制御量演算部35にその計測値を送
信する(ステップ21)。その後、測定手順は再びCC
Dカメラ15が画像を取り込み(ステップ11)、以下
同じ工程を繰り返して新たな測定値を求める。
【0045】連続式アンローダ装置3は、垂直ブーム7
の位置を正確に求めた上記データを受け、これに合わせ
て実行中の掻取パターンを随時修正しながら、メインフ
レーム6の位置、水平ブーム8の方向、垂直ブーム7の
挿入深さ、掻取装置10の位置、バッケトホイール13
の回転等を制御して、バラ物5の荷揚げ作業を進める。
なお、上記実施例では、距離センサ14を4基備えてい
るが、対象とするハッチ19の形状は予め明らかである
ので、距離センサ14の内必須なものは隣り合った任意
の2基であって、他の2基は冗長分として測定結果の信
頼性をより高める機能を有するものである。
【0046】
【発明の効果】本発明のアンローダの相対位置計測方法
及び装置によれば、積載量の差異や荷揚げに伴う荷量の
変化、潮の干満、波の作用による船体のピッチングやロ
ーリングなどにより、船の位置や姿勢が変化しても、船
倉に対する水平ブームの姿勢が常時正確に求まるから、
掻取装置と船倉内壁が衝突する危険のない効率的な荷揚
げを達成するアンローダの自動運転が可能になる。
【0047】本発明のアンローダの相対位置計測装置に
よれば、対象部分が船倉に予め備わった部分であるか
ら、荷揚げの度に従業員がターゲットとなる反射板を取
り付けたりする必要が無く、計測に人為的な誤差が入る
余地がない。本発明の相対位置計測装置によれば、対象
物を画像でとらえモニタ画面に表示できるから、追跡状
態の監視や異常の検知も、画像処理と監視員の視認の2
重の監視体制がとりやすく、信頼性が高い。また、距離
検出装置を垂直アーム上部の船倉のハッチ口より高い位
置に取り付けることが可能で、計測結果に荷揚げ中に発
生する粉塵や水蒸気、気流等の影響を受けにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施例の相対位置計測装置の概略を示すシス
テム概略図である。
【図3】本実施例の相対位置計測装置の構成をさらに詳
細に説明する装置構成ブロック図である。
【図4】本実施例の相対位置計測装置の操作手順を説明
するブロック図である。
【図5】本実施例の相対位置計測装置におけるハッチ・
エッジとセンサヘッドの関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 船 2 岸壁 3 アンローダ 4 船倉 5 バラ物 6 メインフレーム 7 垂直ブーム 8 水平ブーム 9 制御室 10 掻取装置 11 関節部 12 ブーム 13 バケットホイール 14 距離検出装置 15 CCDカメラ 16 雲台 17 カウンタバランス 18 垂直軸 19 ハッチ 20 水平軸 21 画像処理装置 22 演算制御装置 23 通信制御装置 24 インターフェース装置 25 モニタ 26 ポインティングデバイス 27 特徴量抽出部 28 特徴変位演算部 29 雲台俯角制御部 30 特徴量3次元位置演算部 31 相対位置演算部 32 アンローダ姿勢演算部 33 雲台左右角制御部 34 掻取パターンデータベース 35 制御量演算部 40 エッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 隆志 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (72)発明者 金丸 孝夫 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 古田 守 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平4−303707(JP,A) 特開 平5−246683(JP,A) 特開 平6−61841(JP,A) 特開 平5−116767(JP,A) 特開 平5−262432(JP,A) 特開 平6−206618(JP,A) 特開 平6−247564(JP,A) 実開 昭60−183806(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台の撮像装置を所定の距離をおいて設
    けた距離検出装置少なくとも2基を垂直ブームの所定位
    置に備え、 前記撮像装置により船のハッチ部分の映像を捉えて画像
    に表し、 前記画像中から前記2台の撮像装置に共通する特定の対
    象部分を指定し、 2台の撮像装置と前記対象部分を結ぶ線の方向と2台の
    撮像装置の位置に基づいて該距離検出装置の設置場所と
    該対象部分との相対位置関係を求め、 少なくとも2基の距離検出装置で求めた前記相対位置関
    係に基づいて垂直ブームと前記ハッチ部分との位置関係
    を求めることを特徴とするアンローダの相対位置計測方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンローダの相対位置計
    測方法であって、前記撮像装置の光軸がハッチのエッジ
    に対して実質的に垂直になるように調整することを特徴
    とするアンローダの相対位置計測方法。
  3. 【請求項3】 垂直ブームに搭載した少なくとも2基の
    距離検出装置と画像処置装置と雲台制御装置と演算制御
    部を備え、 前記距離検出装置が、2台の撮像装置と2台の雲台を備
    え、該雲台がおのおの1台の前記撮像装置を搭載して、
    少なくとも垂直方向に回動し、かつ該2台の雲台が垂直
    方向に所定の距離をおいて配置されており、 前記画像処置装置が、前記撮像装置からの映像出力を処
    理して所定の部分を認識し、該所定部分が画面中の基準
    位置と異なる場合に補正信号を出力し、 前記雲台制御装置が、前記補正信号を入力して対応する
    雲台を調整して前記所定部分の画像を基準位置に捉える
    ようにして、該雲台の姿勢に基づいて前記撮像装置の光
    軸に関連する情報を出力し、 前記画像処置装置が、さらに前記2台の撮像装置の配置
    情報と光軸情報に基づいて前記所定部分と前記距離検出
    装置との相対位置を算出し、 前記演算制御部が、各基の距離検出装置から相対位置情
    報を入力して垂直ブームの3次元位置を算出するアンロ
    ーダの相対位置計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のアンローダの相対位置計
    測装置であって、 前記雲台がおのおの独立にあるいは連動して水平方向に
    回動するものであり、 前記雲台制御装置が、撮像装置の光軸がハッチのエッジ
    に対して実質的に垂直になるように前記雲台を調整する
    ことを特徴とするアンローダの相対位置計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のアンローダの相
    対位置計測装置であって、 さらに、前記撮像装置からの映像出力を表示するモニタ
    装置と画像内の点を指示するポインティングデバイスを
    備え、前記所定部分をポインティングデバイスにより指
    示することを特徴とするアンローダの相対位置計測装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載のア
    ンローダの相対位置計測装置であって、 前記距離検出装置を4基備えることを特徴とするアンロ
    ーダの相対位置計測装置。
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