JP2687771B2 - 車両用乗員拘束装置 - Google Patents

車両用乗員拘束装置

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JP2687771B2
JP2687771B2 JP3196305A JP19630591A JP2687771B2 JP 2687771 B2 JP2687771 B2 JP 2687771B2 JP 3196305 A JP3196305 A JP 3196305A JP 19630591 A JP19630591 A JP 19630591A JP 2687771 B2 JP2687771 B2 JP 2687771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用乗員拘束装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用乗員拘束装置としては、例
えば、図9に示すような3点式シートベルト装置があ
る。
【0003】これは、センタピラー1の下部に固定され
たリトラクタ2からウエビング3を引き出し、このウエ
ビング3をセンタピラー1の上部に固定されたショルダ
アンカ4に挿通し、更にタング5のスルーリング部に挿
通した後、センタピラー1の下部に固定されたアウタア
ンカ6に連結したものである。
【0004】そして、前記タング5を把持してウエビン
グ3を引き出しインナアンカ7のバックル8に挿入、係
合させることによって乗員をシートに拘束するものであ
る(この構造は、昭和58年5月自動車技術会発行「新
編自動車工学便覧第7編1−129頁」に記載されてい
る)。
【0005】また、シートベルトによる乗員拘束を補助
する拘束装置としては、図10,11に示すようなエア
バッグ装置がある。
【0006】これは、ステアリングホイール9のセンタ
パッド部10内に組込まれたもので、ゴムコーティング
されたナイロン製のエアバッグ11とエアバッグ11を
膨張させるインフレータ12とで構成されており、イン
フレータ12はエアバッグ装置の中央にナットで取付け
てあって、電気着火装置13、着火剤14、窒素ガス発
生剤15がアルミニウム容器16に収納されたものであ
る。
【0007】したがって、エアバック装置が作動する
と、インフレータ12内の窒素ガス発生剤15が燃焼
し、窒素ガスを発生させ、エアバッグ11を膨張させ、
膨張したエアバッグ11によって乗員を受け止めて保護
するものである。
【0008】また、このような車両衝突時において乗員
の膝部を拘束するために図12に示すようにインストル
メントパネル17下部にニーパッド18を設けたもので
ある(この構造は、昭和58年5月自動車技術会発行
「新編自動車工学便覧第7編1−133頁」に記載され
ている)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用乗員拘束装置にあっては、エアバッグ装置及
びニーパッド18が乗員中心線に対して左右対称である
のに対して、シートベルト装置は左右非対称であるた
め、乗員の体格、衝突条件等によっては、衝突後に乗員
の身体がねじれたり、横方向へ変位したりする可能性が
あり、したがって従来は、シートベルトや、エアバッグ
11やニーパッド18を大型化してこれを防止してお
り、車体重量増加やコストアップになってしまうという
問題がある。
【0010】そこで、この発明は、車両衝突時における
乗員の身体のねじれ等を抑え、車体軽量化及びコストダ
ウンを図ることができる車両用乗員拘束装置を提供する
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用乗
員拘束装置は、図1に示すように、車両衝突時におい
て、乗員のねじれ等を最小にするようシートベルトのシ
ョルダベルトの乗員に対する高さを調整するショルダベ
ルト位置調整手段Aと、ショルダベルト位置調整手段A
によりショルダベルトを調整した後に乗員の胸部にねじ
れが生じた場合にこのねじれに対応してエアバッグの最
適位置で乗員を受けるエアバッグ調整手段Bと、エアバ
ッグ調整手段Bによりエアバッグを調整した後に乗員の
腰部にねじれが生じた場合に乗員の腰部をこのねじれを
戻す方向に回動させる腰部回動手段Cと、乗員の体格、
挙動を測定する乗員測定センサDと、両車の衝突を検出
する衝突検出センサEとを備えている。
【0012】
【作用】乗員測定センサDによって予め乗員の体格を検
出しておき、衝突検出センサEによって車両衝突が検出
されると、乗員測定センサDによって特定された最適位
置へショルダベルト位置調整手段Aによってショルダベ
ルトの高さが調整される。
【0013】このショルダベルトの高さ調整を行なって
も乗員の胸部にねじれが生じた場合には、乗員測定セン
サによってこれを検知してエアバック調整手段でエアバ
ッグの最適位置で乗員を受け、更にこれでも乗員の腰部
にねじれが生じた場合には、乗員測定センサによってこ
れお検知して腰部回動手段によって上記ねじれ方向を戻
す方向に乗員を回動させる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に説明す
る。
【0015】図2において、21は3点式シートベルト
装置であって、この3点式シートベルト装置21はセン
タピラー22の下部のリトラクタ23から引き出された
シートベルトとしてのウエビング24がセンタピラー2
2の上部のショルダアンカ25を通り、乗員26の胸部
に沿って掛け渡された(この部分をシートベルト21a
という)後、タング27のスルーリングを通り、更に乗
員26の腰部に沿って掛け渡された(この部分をラップ
ベルト21bという)後、センタピラー22の下部のア
ウタアンカ28に連結されたものである。
【0016】ショルダアンカ25はセンタピラー22上
に上下方向に設けたスライドレール29の略中央部に固
定されており、上方と下方に向けワイヤ30,31が各
々取付けられている。
【0017】上方のワイヤ30は滑車32を介して後方
に向きを変え、火薬式テンショナ33に結合され、下方
のワイヤ31はセンタピラー22に配設された火薬式テ
ンショナ34に結合されている。したがって、火薬式テ
ンショナ32,34のどちらかを点火させることによ
り、ショルダアンカ25の位置は瞬時に上方あるいは下
方に移動することになる。
【0018】35はエアバッグ装置であって、このエア
バッグ装置35はエアバッグ36を備え、エアバッグ3
6を膨張させるインフレータ37とともにステアリング
ホイール38のスポーク39に固定されたベースプレー
ト40上にマウントされている。
【0019】エアバッグ36は車両前後方向に内部に配
設された2枚の仕切布41によって左室42、中央室4
3、右室44に区画形成されている。
【0020】インフレータ37には、ガス噴出孔45側
を被うカバー46が設けてあり、インフレータ37点火
時にガス噴出孔45から出たガスは、カバー46に設け
た3個の電磁バルブ47,48,49を取って、エアバ
ッグ36内に供給されるようになっている。
【0021】バルブ48は中央室43に開口し、バルブ
47,49は各々チューブ50,51を介して左室4
2、右室44に開口配置されている。
【0022】したがって、これらバルブ47,48,4
9の開閉及び開度を調節することにより、左室42、中
央室43、右室44の内圧を制御することができる。
【0023】52は、ニーパッド装置を示し、このニー
パッド装置52はステアリングメンバ53に固定された
エネルギ吸収ブラケット54の先端を支点55として乗
員26の膝に対向する車幅方向に延びるパッド部材56
が上下方向を軸として回動自在に支持されたものであ
る。パッド部材56の左右端には、各々ロッド57を介
してステアリングメンバ53上に固定された火薬式テン
ショナ58,59が配置されどちらか一方を点火するこ
とによって、パッド部材56を回動させることができる
ようになっている。
【0024】そして、上記シートベルト装置21の火薬
式テンショナ33,34とエアバッグ装置35の電磁バ
ルブ47,48,49とニーパッド装置52の火薬テン
ショナ58,59はコントロールユニット60に接続さ
れ、このコントロールユニット60には、乗員の体格、
および挙動データを得る乗員測定センサDとしての車室
内カメラ61と、車両の衝突を検出する衝突検出センサ
EとしてのGセンサ62が接続されている。
【0025】ここで、上記ショルダアンカ25と火薬式
テンショナ33,34がショルダベルト位置調整手段A
を構成し、エアバッグ36と電磁バルブ47,48,4
9がエアバッグ調整手段Bを構成し、ニーパッド装置5
2が腰部回動手段Cを構成している。
【0026】次に図3のフローチャートに沿って作用に
ついて説明する。
【0027】先づ、車室内カメラ61によって乗員26
の体格を測定しておき、その情報をコントロールユニッ
ト60に入力しておく。このときはショルダアンカ25
はノーマル位置にしておく(ステップ1,2)。
【0028】次いで、車両が衝突すると、Gセンサ62
がこれを検知し(ステップ3)、乗員26の体格によ
り、乗員26が左右どちらにもねじれや倒れがないショ
ルダアンカ25の高さをコントロールユニット60で算
出し、火薬式テンショナ33,34で図4に示すように
スライドレール29上を上下させ適正位置に移動させる
(ステップ4)。
【0029】ここで、一般的には図4に示すようにショ
ルダアンカ25の位置を上方にすると、ショルダアンカ
25とは反対側へ身体はねじれ、ショルダアンカ25の
位置を下方にすると、ショルダアンカ25の側へ身体が
ねじれるようになる。
【0030】したがって、このようにショルダアンカ2
5を適正位置に調整することにより、乗員は第8図
T1,T2の位置にずれることなく、乗員26は図7に示
すよう展開したエアバッグ36の中心(図8のT3の位
置)に頭部Tを受け止められる。
【0031】よって、頭部Tが中心からずれてエアバッ
グ36から外れることがなく、エアバッグ36を小型化
することができる。
【0032】このように、ショルダアンカ25を乗員2
6の身体がねじれないような位置に調整しても、ショル
ダベルトの掛かり方のズレや、車両衝突条件による車体
の回転成分の付加等により乗員26の身体のねじれた場
合には、車室内カメラ61が胸部Mのねじれを測定し
(ステップ5)、例えば乗員の胸部Mが左方向へねじ
れ、倒れていた場合には(ステップ6)、コントロール
ユニット60によって電磁バルブ49の開度を大きくし
てエアバッグ36の右室44の内圧を高め、電磁バルブ
47の開度を小さくしてエアバッグ36の左室42の内
圧を低くめ、中央室43はその中間の内圧となるように
調整する(ステップ7)。
【0033】これによって右室44側のバック反力が高
いため、乗員26の胸部Mの左方向へのねじれが修正さ
れてゆく。
【0034】そして、更に胸部Mだけでなく、乗員26
の腰部Kのねじれを車室内カメラ61によって測定し
(ステップ7)、図5に示すように腰部Kがねじれてい
たときには(ステップ8)図6に示すように左側の火薬
式テンショナ59を点火し、支点55を中心にパッド部
材56を回転させてパッド部材56の右側が乗員26の
膝に近接するように調整する(ステップ9,10)。
【0035】この状態で乗員26の腰Kが左にねじれて
いる場合では、右膝が前に出ているためパッド部材26
には右膝がいち早く当接するため、右膝の前方移動が阻
止され腰部Kの左方向への回転が修正される。
【0036】このとき、パッド部材26は左右平行状態
に戻りつつ、エネルギ吸収ブラケット54がつぶれ変形
することで、膝への衝撃力は吸収される。
【0037】以上のようにシートベルト装置21、エア
バッグ装置35が及びニーパッド装置52によって、乗
員26のねじれや横方向の倒れが修正され、図9に示す
ように乗員は略真ぐに前方移動し、これによって乗員の
頭部T、胸部Mはエアバッグ36の適正な位置で拘束さ
れ、乗員26への衝撃力を最も低くすることができるの
である。
【0038】ここで、衝突を検出していないときには、
再度、衝突したかどうかを判別する(ステップ2)。ま
た、胸部Mがねじれていないとき、腰部Kがねじれてい
ないときには、制御を終了する(ステップ10)。
【0039】尚、この発明は、上記実施例に限られるも
のではなく、表1,2に示すものと組合せることができ
る。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】例えばショルダベルト位置調整手段Aはシ
ートクッションの高さを変化させるものでも良く、また
プリテンショナ付きのショルダアンカ25であっても良
い。
【0043】また、エアバッグ調整手段Bは、ステアリ
ングホイール38をステアリングシャフトの基部で回転
できるようにしてエアバッグ36の位置を適正に調整す
るものであっても良い。
【0044】そして、腰部回動手段Cは、シートクッシ
ョンを回動させるもの、あるいは、シートベルト装置2
1のラップベルト21bをプリテンショナ等で引張する
ことにより腰部Kをねじれ方向とは逆に回動させるもの
でも良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、車両衝突時における乗員のねじれ等を最小限に抑え
ることができ、またねじれ等が発生してもこれを修正
し、乗員を適正な状態でエアバッグの適正な位置で受け
ることができ、乗員にかかる衝撃を低く抑えることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】この発明の実施例の全体説明図。
【図3】同フローチャート図。
【図4】同乗員のねじれ状況を示す正面図。
【図5】同ねじれ状況を示す平面図。
【図6】同制御状況を示す平面図。
【図7】乗員の衝撃状況を示す側面図。
【図8】乗員の頭部の前方移動状況を示す平面図。
【図9】従来のシートベルト装置の斜視図。
【図10】従来のエアバッグ装置の側断面図。
【図11】従来のインフレータの断面図。
【図12】従来のニーパッドを装備した車空内の斜視
図。
【符号の説明】
24…ウエビング(シートベルト)、21a…ショルダ
ベルト、26…乗員、35…エアバッグ装置、36…エ
アバッグ、52…ニーパッド装置、61…車室内カメラ
(乗員測定センサD)、62…Gセンサ(衝突検出セン
サE)、A…ショルダベルト位置調整手段、B…エアバ
ッグ調整手段、C…腰部回動手段、K…腰部、M…胸
部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両衝突時において、シートベルトの非
    対称性に起因する乗員のねじれ等を最小にするようシー
    トベルトのショルダベルトの乗員に対する高さを調整す
    るショルダベルト位置調整手段と、ショルダベルト位置
    調整手段によりショルダベルトを調整した後に乗員の胸
    部にねじれが生じた場合にこのねじれに対応してエアバ
    ッグの最適位置で乗員を受けるエアバッグ調整手段と、
    エアバッグ調整手段によりエアバッグを調整した後に乗
    員の腰部にねじれが生じた場合に乗員の腰部をこのねじ
    れを戻す方向に回動させる腰部回動手段と、乗員の体
    格、挙動を測定する乗員測定センサと、両車の衝突を検
    出する衝突検出センサとを備えていることを特徴とする
    乗員拘束装置。
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JP7292063B2 (ja) * 2019-03-08 2023-06-16 株式会社Subaru 乗員保護機能を有する車両

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